埼玉栄中学校 の過去問分析
埼玉栄中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。
埼玉栄中学校 過去問分析(2010〜2026 年度・第 1 回相当・算数 17 年分ほか)
更新 2026-08-20。
1. この学校の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 埼玉県さいたま市西区 |
| 男女 | 共学 |
| 入試回と日程・科目 | 第 1 回 1 月 10 日午前・第 3 回 1 月 11 日午前は 4 科(国語・算数・社会・理科)。第 2 回 1 月 10 日午後・第 4 回 1 月 11 日午後は 2 科(国語・算数)(2027 年度) |
| 試験時間・配点 | 国語・算数とも各 50 分・各 100 点。社会・理科は 2 科目合わせて 50 分・各 50 点(2026 年度実施要項=前年実績の値です) |
| 同名・類似名の注意 | 埼玉平成中学校・栄東中学校とは別の学校です |
いまの小 6 は 2027 年 1 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。
2. このページでわかること
このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。
過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。
以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。
3. まず結論だけ(10 行)
結論
- 大問の役割が決まっていて、そこに毎年違う中身が入る学校です。同じ問題が出るのではなく、同じ種類の問題が同じ場所に出ます。以下ではこの置き場所を座席(問題の置き場所)と呼びます。
- 理科がいちばんはっきりしています。大問 5 題・小問 25 問(各大問 5 問)が精読した 3 年で同じで、大問 2 =物理・大問 4 =生物・大問 5 =地学の割り当ても続いています。社会も大問 1 =歴史・大問 2 =地理・大問 3 =公民の順が精読した 3 年で動きません。
- 算数は大問 1 =計算 6 問・大問 2 =文章題の小問集合・大問 3 =図形の小問集合・大問 4 =会話文の読み取り 2 問が 3 年連続で、大問 1 の中でも (4)・(5)・(6) の中身が同じ位置にあります。
家でやること 3 つ
- 算数の大問 1 の計算 6 問を、8 分で満点にします。
- 理科の大問 2(物理)を、年度をまたいで縦に解きます。
- 国語の漢字の書き取り 10 問を、送り仮名つきで毎日やります。
今週やる 1 つ
- 社会と理科を合わせて 50 分で 1 年分解き、どちらに何分使うかを決めます。
注意
- 資料は 1 年 1 科目につき 1 冊だけで、入試回の表記が読み取れません。国語は 2017 年度以降の問題文が資料にありません(→ 13 節)。
4. 資料の状況
どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並びと単元だけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。
| 科目 | 精読した年 | 構成だけ数えた年 | 資料のある年 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 3 年(2024・2025・2026) | 14 年(2010〜2023) | 17 年(2010〜2026) | 大問数が 10 → 7 → 4 と長期に変わってきました。直近 5 年は大問 4 題です |
| 理科 | 3 年(2024・2025・2026) | 13 年(2010・2012〜2023) | 16 年(2010・2012〜2026) | 大問 5 題・小問 25 問が、資料のある年でほぼ一定です |
| 社会 | 3 年(2024・2025・2026) | 12 年(2010・2013〜2023) | 15 年(2010・2013〜2026) | 大問 3 題が、資料のある年で一定です |
| 国語 | 3 年(2014・2015・2016) | 2 年(2010・2012) | 5 年(2010・2012・2014・2015・2016) | 2017 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い) |
- 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
- 構成だけ数えた年は、年度ごとの大問構成と単元の一覧だけを見ています。設問文まで確かめたのは、どの科目も 3 年です。
- 埼玉栄中学校の入試は第 1 回から第 5 回まであるのに、参照した問題データベースは 1 校 1 年につき 1 冊しか収録していないため、回の区別はできません。ここでは第 1 回相当として扱います。別の回の問題は含まない前提で読んでください(2027 年度の回・日程・科目は 1 節にまとめました)。
- 試験時間と配点は 1 節に載せました。
5. 一番大きな結論
埼玉栄は「大問の役割が決まっていて、そこに毎年違う中身を入れる」学校です。
同じ問題が出るのではありません。同じ種類の問題が同じ場所に出ます。この座席の固定が 4 科目すべてに見られるのがこの学校の一番の特徴で、しかも科目によって固まり方が違います。
- 理科がいちばん強く出ています。大問 5 題・小問 25 問(各大問 5 問)が精読した 3 年で完全に同じです。しかも大問 1 = 4 分野横断の一問一答、大問 2 =物理、大問 4 =生物、大問 5 =地学という割り当てが、大問の並びの自動集計では 2021〜2026 の 6 年続いています。大問 3 は化学が基本で、ここだけが動きます(2024 は光)。
- 社会も強く出ています。大問 3 題で、大問 1 =歴史、大問 2 =地理、大問 3 =公民(5 問)が 3 年連続です。自動集計では大問 3 の憲法・政治が 2022〜2026 の 5 年、大問 1 の古代〜中世と大問 2 の地図・地形・気候が 2024〜2026 の 3 年で拾えます。
- 算数は「役割の固定」と「大問数の変化」が同居します。大問 1 の計算は 2010〜2026 の 17 年分で拾える一方、大問数は 10 題から 4 題まで減ってきました。直近 3 年は大問 1 =計算 6 問、大問 2 =文章題の小問集合、大問 3 =図形の小問集合、大問 4 =会話文の読み取り 2 問で 3 年連続そろっています。さらに大問 1 の中でも (4) =西暦を使った工夫計算、(5) =分数を差に分けて消し合う計算、(6) =□ を求める逆算(□ にあてはまる数を求める計算)が 3 年連続で同じ位置にあります。
- 国語は資料のある 5 年(2010〜2016)で、大問 1 =説明的文章、大問 2 =物語、大問 3 =漢字の書き取り 10 問が動きません。ただし 2017 年度以降が確認できないので、現在も続いているかは市販の過去問集で確かめてください。
したがって過去問の使い方は「出る問題を覚える」ではなく、次の二つになります。①同じ大問番号を縦に並べて、その席の解き方を身につける ②合計 50 分の社会・理科をどう割るかを含めて、時間の使い方を作る。とくに理科と社会は「大問 2 は物理」「大問 3 は公民」と分かっているので、縦に並べて解く効率が高くなります(手順は 過去問の使い方)。
6. この学校らしさが出る場所
- 「学(まなぶ)さん」と「今日子さん」の会話文。 理科の 2024・2025 の大問と、算数 2024 の大問 4 に同じ 2 人が登場します。科目をまたいで同じ登場人物を使うのはこの学校の作り方の特徴で、会話文は毎年どこかに入ります。
- 社会の「栄吉くん」と自校の行事。2024 の社会は、大問 2 が「栄吉くんの中部地方旅行」、大問 3 が「埼玉栄中学校では、行事で国会議事堂や官公庁を訪問します」という記事から始まります。学校生活をそのまま題材にします。
- 埼玉ゆかりのネタ。2025 社会の大問 3 の最後は、北澤楽天の作品から「同じ埼玉県の出身である明治期の実業家」を答えさせる設問でした。2025 社会の大問 1 では中山道の浦和宿・大宮宿が出てきます。
- 生活のなかの理科。2026 の理科は、大問 3 が「4 倍濃縮のめんつゆ」「濃縮還元のオレンジジュース」「レモンウォーター」、大問 4 が熱中症と発汗でした。2024 は万華鏡と防波堤です。教科書の実験より、身のまわりの物や現象を入口にする傾向が読めます。
- 時事の混ぜ方。理科は線状降水帯(2025)・ISS(2025)・地球温暖化(2026)、社会は 2024 年 3 月開業の新幹線駅(2025)・政党名(2026)と、前年のニュースが 1〜2 問分ずつ入ります。正面から時事を問う大問にはならず、知識問題の一部として出るのが常です。
- 算数の会話文(大問 4)の題材。防波堤の消波構造(2024)、画像データの圧縮(2025)、干支の十干十二支(2026)。算数の単元というより「読んで数を当てはめる」問題で、理科・社会寄りの題材から取ってきます。
- 国語の説明的文章の題材(2014〜2016)。聞く力(伊藤進)、植物の向日性(瀧本敦)、免疫とインフルエンザ(岡田晴恵)と、科学・生き物・コミュニケーションが並びます。物語は小学生が主人公の身近な話(川下り・夏休みの家・子猫)です。
7. 今からやるなら(優先順)
想定している学年: 受験学年(小 6)で、過去問演習に入っている段階を前提に順序を付けました。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々は計算・図形・読解・漢字語彙の土台を先に進めてください。学年別の入り方は 11 節に書きました。
各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を確認できている最後の年度です。
- [毎日 10 分] 算数・大問 1 の計算 6 問を 8 分で満点にする。 3 年連続で (4) が西暦を使った工夫計算、(5) が分数を差に分けて消し合う計算、(6) が □ を求める逆算です。共通の数でくくる・差の積に直す・部分分数に分ける、の 3 手が手で勝手に動くまで反復すると、知っていれば必ず取れる 6 問になります。同じ時間で点になりやすい枠です。(確認: 〜2026 年度)
- [毎日 10 分] 国語・漢字の書き取り 10 問を送り仮名つきで。資料のある 5 年すべてで大問 3 が漢字の書き取り 10 問で、「送り仮名のあるものは書きなさい」と明記されています。小問の約 3 分の 1 がここです。(確認: 〜2016 年度)
- [週末 60 分] 理科・大問 2 の物理を縦に解く。2021〜2026 の 6 年でこの席は物理で、浮力(2024)・てこと滑車(2025)・光(2026)が入りました。手順ごと反復します。あわせて大問 1 の 4 分野横断の一問一答(読む量が少ないので 2〜3 分で抜けたい枠)、複数正解の「すべて選び」を選択肢ごとに ○×判定する練習、20〜30 字の理由記述を月に数本。理由記述は字数が短いので「原因→結果」を一文で言い切る形に絞ります。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 社会・雨温図と略地図を地方単位で。2024(中部)・2025(東北)・2026(中部と統計)と 3 年連続で地方単位の略地図が大問 2 に来ています。地方ごとにまとめて仕上げ、地形図の読図(等高線・地図記号・扇状地。2026 に出ています)と、新幹線の開業年と通る県(2025・2026 の 2 年連続)も 1 回は通しておきます。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 社会と理科を合わせて 50 分で解く練習。どちらに何分使うかを自分で決めてから過去問に入ります。資料の量に対して 25 分ずつは短く、図表を全部読むと確実に足りません。先に設問を読んで必要な資料だけ見る順序が効きます。算数は逆に、大問 4(会話文)に 5 分残す配分を決めておきます。読めば取れる 2 問なので、時間切れで捨てるのはもったいないところです。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 算数・大問 2 の一行問題を 60 秒 1 問に、大問 3 の図形を 1 手で片づける。一行問題は食塩水の入れ替え・過不足算(配り方を変えたときの余りと不足から数を求める・受験用教材の単元)・平均算・売買損益・倍数の個数がそのまま出た形です。図形は折り返しの角・平行線と正多角形・回転体の体積が 3 年で繰り返し出ており、立体の切断と積み上げ(2025・2026)は数え上げの手順を固定します。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 社会・通史の並べかえと漢字 4 字の語句、資料から理由を書く記述を月 4 本。並べかえ(古い順に並べて 3 番目)は 3 年連続で出ているので、年号ではなく前後関係で言えるところまで。「漢字 4 字で」は選択で分かっても書けないと落とします。記述は字数指定が無いので、2 文・50 字前後を目安に「気候→建物の形」「農業→行事」と資料と理由を 1 本の線でつなぐ練習を。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 国語・字数から逆算する抜き出しと、15〜40 字の記述。抜き出しは「三字で」「八字で」「十四字で」と細かいので、字数を数えてから本文に戻る手順を固定します。記述は本文の言葉を借りて組み替える作業として、「なぜですか→〜から。」の形をそろえます。接続語の空欄補充(毎年 3〜4 か所)と脱文挿入も過去問で数題ずつ。(確認: 〜2016 年度)
8. 科目別の詳細
はじめに 4 科目を見比べておきます。
| 科目 | 形式の固定度 | 中身の性格 | 最優先で時間をかける価値があること |
|---|---|---|---|
| 算数 | 直近 3 年は非常に高い(大問 4・小問 18〜20・答えのみ)。ただし 10 年単位では大問数が動いてきた | 大問 1 の 6 問と大問 2・3 の一行問題で 16〜19 問。連鎖の無い独立問題の集まり | 計算 6 問を落とさないこと。工夫計算と部分分数は 3 年連続で同じ位置 |
| 理科 | 最も高い。大問 5×各 5 問=25 問・分野の割り当ても 6 年不変 | 長い導入文(会話・実験レポート)を読ませてから 5 問。記号選択が主軸 | 大問 2 の物理計算(浮力・てこ・滑車)と大問 1 の一問一答 |
| 社会 | 高い。大問 3・歴史→地理→公民の順が不変 | 資料(雨温図・統計・写真・風刺画・地形図)が多い。記号選択が主軸で記述 1〜2 問 | 雨温図と略地図、通史の並べかえ、漢字 4 字の語句 |
| 国語 | 高い(2016 年度までで確認)。大問 3・小問 27〜29 | 漢字 10 問+抜き出し+記号選択が土台、字数指定の記述 3〜5 問 | 漢字(送り仮名つき)と、字数から逆算する抜き出し |
科目の性格でいうと、算数・国語は「決まった作業を速く正確に」、理科・社会は「長い資料を 25 分で読み切る」試験です。社会と理科が合わせて 50 分という条件が、この学校の 4 科目入試のいちばん厳しいところになります。
8-1. 算数(50 分・100 点・大問 4・小問 18〜20)
年度×大問の題材表(精読した 3 年)
| 年度 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 |
|---|---|---|---|---|
| 2024 | 計算 6 問((6) は □ を求める逆算) | 小問集合 8 問(4 枚のカードで 4 けた/曜日の逆算/不足と不良品/男女の平均点/1〜30 の積の末尾の 0/3 容器の食塩水/碁石の正三角形) | 図形 4 問(平行線と正八角形の角/正方形の中の長方形/半円と 1:2 の点/回転体) | 会話文「防波堤の調べ学習」2 問(文中の □ に入る体積/釣れたアジの数) |
| 2025 | 計算 6 問((6) は □ を求める逆算) | 小問集合 6 問(連続する 3 奇数/20250000÷9998 の余り/あめのやりとり/砂糖水の入れ替え/池の周りの出会い/個数で単価が変わる売買) | 図形 5 問(半径 1cm の円 7 個/長方形の分割面積/方眼の角の和/円柱の表面積から高さ/立方体の切断) | 会話文「画像データの圧縮」2 問(空欄①の数値/②に当てはまる図をすべて選ぶ) |
| 2026 | 計算 6 問((6) は □ を求める逆算) | 小問集合 5 問(食塩水の入れ替え/プリントの過不足算/自転車と徒歩の速さ/2 の倍数または 7 の倍数/等差数列の 13 番目) | 図形 5 問(合同な直角三角形の重なり/正方形の一部の面積/長方形の折り返しの角/台形と三角形の回転体/立方体を 6 段積む) | 会話文「2026 年の干支」2 問(空欄①の数値/②に当てはまる記号を選ぶ) |
同じ場所に同じ種類の問題が出る
- 大問 1 =計算 6 問。 3 年連続(2024・2025・2026)で、導入文まで「次の計算をしなさい。(6) については、□ にあてはまる数を答えなさい」とほぼ同じ言い回しです。大問の並びの自動集計でも大問 1 の四則計算は 2010〜2026 の 17 年分で拾えており、この位置は長く動いていません。
- 大問 2 =文章題の小問集合(5〜8 問)。食塩水・速さ・売買損益・数の性質・規則性が入れ替わりで入ります。
- 大問 3 =図形の小問集合(4〜5 問)。角度・平面の求積・立体・回転体を 1 問ずつ並べます。回転体は 2024(直線 L のまわりに 1 回転)と 2026(台形と三角形を AB のまわりに 1 回転)で 2 年、平面の求積は 3 年とも入っています。
- 大問 4 =会話文を読んで空欄①②を埋める 2 問。3 年連続です。しかも 2025・2026 は ② が記号で答える形で、算数のなかで唯一の記号選択がここに置かれています。
大問 1 の中でも位置が決まっている枠があります。(4) は西暦を使った工夫計算(2024「412×523+413×298+414×179」、2025「2025×68+91×2025−2025×59」、2026「2025×2025−2024×2026」)、(5) は分数を差の形に分けて消し合う計算(2024「1/2+1/6+1/12+1/20+…」、2025「1/(2×3)+1/(3×4)+…」、2026「1/(4×5)+1/(5×6)+…」)で、いずれも 3 年連続です。この 2 問は「解き方を知っているかどうか」だけで決まります。
一方、大問の総数は長い目で見ると動いています。資料のある年では 2010 年度の 10 題から 2012 年度に 7 題、2022 年度以降は 4 題と、10 年以上かけて減ってきました。設問文まで確かめたのは 2024〜2026 の 3 年なので、「4 題」と言えるのはこの近辺に限ります。
頻出単元と周期(精読した 3 年 + 資料の並び)
| 単元 | 3 年での出現 | 傾向 |
|---|---|---|
| 四則計算・逆算 | 3/3(各 6 問) | 分数と小数の混合、分配法則でくくる工夫、部分分数、末尾の逆算。ここだけで 6 問=全体の約 3 割 |
| 食塩水・濃度 | 2/3(2024・2026) | 2024 は 3 容器の入れ替え、2026 は取り出して水を足す。資料の並びでは 2010 年代にほぼ毎年入っていた枠 |
| 数の性質 | 3/3 | 末尾の 0 の個数(2024)、割った余り(2025)、倍数の個数(2026) |
| 規則性・数列 | 2/3(2024・2026) | 碁石を三角形に並べる、等差数列の n 番目 |
| 速さ | 2/3(2025・2026) | 池の周りの出会い、自転車と徒歩の差から時刻を出す |
| 平面図形(角度・面積) | 3/3 | 折り返しの角(2026)、平行線と正多角形(2024)、方眼の角の和(2025) |
| 立体図形・回転体 | 3/3 | 回転体 2 回、切断 1 回、積み上げ 1 回、表面積からの逆算 1 回 |
| 場合の数 | 2/3(2024・2026) | カードの並べ方、干支の組み合わせ |
| 資料・会話文の読み取り | 3/3(大問 4) | 防波堤・画像圧縮・干支。算数の知識より「文章の流れに数を当てはめる」力 |
問い方の特徴
- 答えは基本的に数値だけです。精読した 3 年で記述は 0 問、作図も 0 問。
- 大問 2・3 は 1 問ずつ独立した一行題(数行で終わる短い文章題)で、(1) から (5) に難度の階段はありますが、前の答えを使う連鎖はありません。取れるところから拾う設計です。
- 大問 4 だけが例外で、会話文を最後まで読まないと空欄が埋まりません。配点上は 2 問しかないので、時間が足りないときは切り捨てる判断も成り立ちます。
- 「小数第 2 位を四捨五入して答えなさい」「割り切れない場合は……」のような処理の指定が年に数問あります。
8-2. 理科(社会と合わせて 50 分・50 点・大問 5・小問 25)
年度×大問の題材表(精読した 3 年)
| 年度 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 | 大問 5 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024 | 4 分野の小問 5 問(こだまの距離/アルカリ性/被子植物/震央/ふりこ) | 浮力・密度(川と海のキャンプ、貯水タンクの浮き) | 光(万華鏡と 2 枚の鏡) | こん虫・動物の分類(校内の生物調査) | 気象(低気圧と前線・台風) |
| 2025 | 4 分野の小問 5 問(焦点/水溶液をすべて選ぶ/モンシロチョウ/下弦の月/ISS) | てこ・滑車(動滑車の数とエレベーターの電力) | 金属と水溶液の反応(鉄+塩酸の 4 実験とグラフ) | 人体(消化と栄養素、対照実験) | 気象(気象災害・台風・線状降水帯) |
| 2026 | 4 分野の小問 5 問(電磁石/ろうの状態変化/擬態/深成岩/金属の熱伝導) | 光(こもれびとピンホールカメラ、眼のピント) | 濃度(めんつゆ・濃縮還元・レモン果汁と中和) | 人体(熱中症・血液・発汗) | 太陽(棒の影・南中高度・3 地点比較) |
同じ場所に同じ種類の問題が出る
理科は 4 科目のなかで並びが最もきれいに決まっています。
- 大問 5 題・小問 25 問(各大問 5 問)が 3 年連続でぴったり同じです。資料の並びでは 2010 年から一貫して大問 5 題で、小問数も 20〜25 の幅に収まっています。
- 大問 1 は 4 分野をまたぐ一問一答です。導入文も 3 年とも「以下の各問いに答えなさい」。物理・化学・生物・地学から 1 問ずつ+もう 1 問という構成で、単元をまたいで知識だけを聞きます。
- 大問 2 は物理です(2024 浮力・2025 てこと滑車・2026 光)。大問の並びの自動集計では 2021〜2026 の 6 年でこの位置が物理です。
- 大問 4 は生物(2024 こん虫・2025 人体・2026 人体)、大問 5 は地学(2024 気象・2025 気象・2026 太陽)。いずれも 2021〜2026 の 6 年で同じ位置です。
- 大問 3 は化学が基本です(2025 金属と塩酸・2026 濃度と中和)。ただし 2024 は光(物理)が入っており、ここだけは動きます。
つまり「大問 1 は知識の総ざらい、2 は物理の計算、3 は化学、4 は生物、5 は地学」という時間割が決まっています。過去問を年度通しで解くほかに、同じ大問番号を縦に並べて解く使い方がそのまま成立します。
頻出単元と周期
| 分野 | 3 年での題材 | 傾向 |
|---|---|---|
| 光 | 2024 大問 3・2026 大問 2・2025 大問 1 問 1 | 3 年連続で登場。鏡の像、ピンホールカメラ、レンズの焦点。資料の並びでも 2016・2017・2022・2023・2025 と繰り返し |
| 力のつり合い(浮力・てこ・滑車) | 2024 浮力・2025 てこと滑車 | 大問 2 の主役。計算 2〜3 問がセット |
| 気象 | 2024・2025 の大問 5 | 低気圧と前線、台風の定義、線状降水帯。2 年連続 |
| 人体 | 2025・2026 の大問 4 | 消化・血液・発汗。2 年連続 |
| 水溶液・気体・中和 | 2024 問 2・2025 大問 3・2026 大問 3 | 3 年とも登場。「すべて選び」の形で出やすい |
| 天体(月・太陽・星) | 2025 大問 1・2026 大問 5 | 下弦の月、南中高度、緯度による影の違い |
| こん虫・動物の分類 | 2024 大問 4・2025 問 3・2026 問 3 | 3 年とも小問または大問で登場 |
問い方の特徴
- 記号選択が主軸です。精読した 3 年で選択が 52%・52%・64%。短答(語句や数値を短く答える形式)が 32〜44%。
- 「次の選択肢からすべて選び、記号で答えなさい」が毎年数問あります。1 つに絞ると落とします。
- 大問 2〜5 はどれも、長い導入文(会話文・レポート・実験の説明)を読ませてから 5 問という形です。理科の知識より前に、文章の中の数値と条件を拾えるかが問われます。
- 記述は 3 年で 0〜1 問。出るときは 20〜30 字の字数指定つきです(2025「理由を 30 字以内」、2026「レンズという言葉をつかって 20 字以内」)。
- 作図は 2024 に 1 問(鏡に映って見える物体の位置を、解答用紙の図に「●」で記す形)。毎年ではありませんが、出る年があります。
- 計算の答えには「小数第 3 位を四捨五入して」のような指定が付きます。
8-3. 社会(理科と合わせて 50 分・50 点・大問 3・小問 22〜25)
年度×大問の題材表(精読した 3 年)
| 年度 | 大問 1(歴史) | 大問 2(地理) | 大問 3(公民) |
|---|---|---|---|
| 2024 | カード A〜D の人物(聖武・中大兄・聖徳太子・藤原氏)9 問 | 中部地方の略地図(山脈・平野・雨温図・合掌造り・交通の代替経路)8 問 | 学校行事での国会議事堂・官公庁訪問の記事(三権分立・首相の権限・天皇の地位)5 問 |
| 2025 | 年表「道路と交通の歴史」(駅制・鎌倉街道・中山道・関所・鉄道・新幹線)10 問 | 東北地方の略地図(県の同定・気候・世界自然遺産・農業・祭り・河川)10 問 | 風刺画 1〜4 をめぐる会話文(選挙の 5 原則・参政権の拡大・北澤楽天)5 問 |
| 2026 | 図の枠 A〜F(邪馬台国・鎖国・日明貿易・遣隋使・執権・日清戦争)10 問 | 略地図と統計(山脈・雨温図・浜松市・地形図と扇状地・北陸新幹線)10 問 | クロスワードと資料 1〜5 の会話文(比例代表・国民審査・政党名)5 問 |
同じ場所に同じ種類の問題が出る
- 大問 3 題・小問 22〜25 問が 3 年連続です。資料の並びでは 2010 年以降ずっと大問 3 題です。
- 大問 1 =歴史、大問 2 =地理、大問 3 =公民の順が 3 年連続で動きません。 大問の並びの自動集計でも大問 1 の歴史(古代〜中世)が 2024〜2026、大問 2 の地図・地形・気候が 2024〜2026、大問 3 の憲法・政治が 2022〜2026 の 5 年で拾えています。
- 大問 3 は 5 問で固定です(2024・2025・2026 とも)。歴史と地理が 8〜10 問ずつなのに対し、公民だけ小さくなっています。
- 大問 1 は「カード」「年表」「図」と、通史を一覧できる資料を置いてから時代順に聞く形が 3 年連続。最後に「古い順に並べかえて 3 番目を答えよ」という並べかえが 2024・2025・2026 の 3 年とも入っています。
- 大問 3 は会話文+資料が 3 年連続。2025・2026 は選挙制度が主題で 2 年続きました。
頻出単元と周期
| 分野 | 3 年での題材 | 傾向 |
|---|---|---|
| 古代(飛鳥・奈良・平安) | 2024 大問 1 全体・2025 問 1〜2・2026 問 1・問 4 | 3 年とも大問 1 の入口。租調庸、遣隋使、邪馬台国 |
| 中世(鎌倉・室町) | 2025 問 3・2026 問 3・問 5 | 御恩と奉公、日明貿易の勘合、執権 |
| 近世(安土桃山・江戸) | 2025 問 4〜6・2026 問 2 | 五街道と関所、鎖国の窓口 |
| 近現代 | 2025 問 7〜8・2026 問 6 | 鉄道開通、新幹線、日清戦争 |
| 日本の地形・気候 | 3/3 | 山脈・平野・河川・雨温図が毎年。雨温図は 2024・2025・2026 の 3 年連続 |
| 都道府県の同定 | 3/3 | 略地図の記号から県を当てる形。県庁所在地名と県名が違う県が 2024・2025 の 2 年 |
| 農業・産業 | 2025 問 5・2026 問 4② | 東北の米、山梨の果樹 |
| 交通・観光 | 2024 問 8・2025 問 7・2026 問 6 | 新幹線の開業と地域の変化が 2 年連続(2025・2026 とも北陸新幹線の金沢〜敦賀) |
| 地形図の読図 | 2026 問 4① | 25000 分の 1 の地形図(扇状地)。3 年で 1 回 |
| 選挙制度 | 2025・2026 の大問 3 | 5 原則、参政権の拡大、非拘束名簿式、国民審査 |
| 三権分立・憲法 | 2024 の大問 3 | 国会・内閣・裁判所の役割、天皇の地位 |
問い方の特徴
- 記号選択が主軸です(3 年で 82%・60%・64%)。ア〜エの 4 択が基本で、「正しいもの」と「誤っているもの」の両方が出ます。
- 短答は文字種の指定が多くなっています。「漢字 4 字で」(2025 問 4・2026 問 2・問 4)、「漢字で答えなさい」(2026 問 4)が毎年あり、守れないと点になりません。
- 記述は年 1〜2 問・字数指定なしです。「地域の気候に着目しながら説明しなさい」(2024 合掌造り)、「農業と結びつけて理由を考えて説明しなさい」(2025 東北の祭り)、「札を用いる目的を簡潔に説明しなさい」(2026 勘合)。資料や写真を見て、そこから理由を組み立てる形で共通しています。
- 資料の分量が多くなっています。雨温図・統計表・写真・風刺画・地形図・投票用紙・クロスワードと、1 回の試験に 10 点以上の図表が入ります。
- 並べかえ(古い順・3 番目)が 3 年連続で出ています。
- 1 つの設問に「記号で答え、あわせて語句も答える」二段構えが 2024 に 2 問ありました。
8-4. 国語(50 分・100 点・大問 3・小問 27〜29。2010〜2016 年度の資料で確認)
国語は 2017 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いたのは 2010・2012・2014・2015・2016 年度に限った話で、設問文まで精読したのは 2014・2015・2016 の 3 年です。直近の形式は市販の過去問集で確認してください。
年度×大問の題材表(精読した 3 年)
| 年度 | 大問 1(説明的文章) | 大問 2(物語) | 大問 3 |
|---|---|---|---|
| 2014 | 伊藤進『〈聞く力〉を鍛える』(話し上手と聞き上手)10 問 | 椎名誠『アメンボ号の冒険』(川下りと堰)9 問 | 漢字の書き取り 10 問 |
| 2015 | 瀧本敦『ヒマワリはなぜ東を向くか』(植物の向日性)9 問 | さとうまきこ『月見草』(鎌倉の家と月見草)8 問 | 漢字の書き取り 10 問 |
| 2016 | 岡田晴恵『おしえて!インフルエンザのひみつ』(免疫と感染)8 問 | 佐藤多佳子『タマネギねこ』(子猫のノラ)11 問 | 漢字の書き取り 10 問 |
2010 年度は後藤昭『新版わたしたちと裁判』と後藤竜二『キャプテンはついらいぜ』の 2 本で、この年も大問 3 が漢字でした。
同じ場所に同じ種類の問題が出る
- 大問 3 題・小問 27〜29 問が、資料のある 5 年で不変です。
- 大問 1 =説明的文章、大問 2 =物語、大問 3 =漢字の書き取り 10 問の並びが 5 年とも同じです。 大問の並びの自動集計でも大問 3 の漢字の書き取りが 2014〜2016 の 3 年で拾えています。
- 大問 3 は導入文まで同じ言い回しです。「次の――線部のカタカナを漢字に直し、とめ・はね・はらいなどに注意してていねいに書きなさい。また、送り仮名のあるものは書きなさい」が 2014・2015・2016 の 3 年連続。送り仮名まで書かせる点が特徴で、実際に 10 問中 2〜4 問が送り仮名つきです(2015「ハブク」「カウ」「フエル」「アライ」「ハジメテ」、2016「オサナイ」「アタタカイ」「ウツル」)。
- 冒頭の注意書き「字数制限のある問題では、句読点や符号も一字と数えます」も 3 年連続で同じです。
- 大問 1 の締めくくりに「本文の内容と合っていれば○、合っていなければ×」の正誤判定(2014 問十・2015 問九)、または内容一致の 1 問選択(2016 問八)が入ります。
- 大問 2 の最後は「この文章(この文)の特徴として最も適当なものを選ぶ」が 3 年連続です。
頻出と問い方の特徴
| 出題 | 3 年での出現 | 中身 |
|---|---|---|
| 漢字の書き取り 10 問 | 3/3(大問 3) | 全体の約 3 分の 1。送り仮名つきを含む |
| 空欄補充(接続語・擬態語)を記号で | 3/3(両大問) | 大問 1 は接続語 3〜4 か所、大問 2 は擬態語 3 か所。「同じ記号を二度使えない」条件つきの年あり |
| 抜き出し(字数指定つき) | 3/3 | 「三字で」「八字で」「十四字で」「十五字で」と細かく指定される |
| 脱文挿入(抜けた一文の入る場所を、直前の文の終わり五字で答える) | 2/3(2014 問九・2015 問八) | 2 年とも文言までほぼ同じ |
| 字数指定つきの記述 | 3/3(年 3〜5 問) | 15 字・20 字・25 字・35 字・40 字・60 字・80 字。「文章中の言葉を使って」が付く |
| 表現技法 | 3/3 | 直喩・擬人法・倒置法・体言止めを記号で |
| 語句の意味・熟語の読み | 2/3(2014「看過」・2016 の熟語の読み分け) | 語彙そのものを問う |
| 心情・理由の記号選択 | 3/3 | 物語のほうは記述より記号が多い |
問い方をまとめると、漢字 10 問+抜き出し+記号選択が得点の土台で、その上に「文章中の言葉を使って ◯◯ 字以内」の記述が 3〜5 問という組み立てです。記述はすべて字数指定つきで、80 字という長めのものが 2016 に 1 問あった以外は 15〜60 字。ゼロから発想する記述ではなく、本文の言葉を抜き出して組み替える作業に近くなっています。
9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
精読した 3 年(国語は 2014〜2016)で姿を見せていないのに、資料の並びでは大問になった実績があるものです。最終確認年度は、その単元を最後に確認できた年度を指します(2024〜2026 年度は設問文まで、それより前の年は年度ごとの大問構成と単元の一覧で確認しています)。
| 単元 | 大問だった年 | 最終確認年度 | 中身 |
|---|---|---|---|
| 算数・水量(容器に水を入れる・傾ける) | 2021 | 2021 年度 | 2021 に大問。以後 3 年間確認できていません。立体の枠に戻る余地があります |
| 算数・仕事算/ニュートン算(入れながら出す量を追う・受験用教材の単元) | 2015・2019 | 2019 年度 | 精読した 3 年では一行題としても見当たりません |
| 算数・通過算(電車が鉄橋を渡りきるまでを扱う速さ・受験用教材の単元) | 2017 | 2017 年度 | 速さの枠に入り込む余地があります |
| 算数・時計算(長針と短針の作る角度・受験用教材の単元) | 2015 | 2015 年度 | 2024 の「曜日を戻して求める」問題と発想が近く、周期の考え方として押さえておきたいところです |
| 理科・電気回路(豆電球・かん電池のつなぎ方) | 2010・2018 | 2026 年度 | 精読した 3 年では 2026 の大問 1 の一問一答(電磁石)だけです。大問 2 の物理枠に戻る余地があります |
| 理科・ばね/ふりこ | 2012・2013・2021 | 2024 年度 | 2024 の大問 1 問 5(ふりこ)以外、3 年間大問になっていません |
| 理科・地層・岩石・化石 | 2019・2020 | 2026 年度 | 2026 の大問 1 問 4(深成岩)のみ。地学枠が気象と太陽で続いているので、次に戻る候補です |
| 理科・星と星座 | 2021・2022 | 2022 年度 | 精読した 3 年で大問になっていません |
| 理科・植物のつくりと光合成 | 2016・2020 | 2024 年度 | 2024 問 3(被子植物)のみ。生物枠が 2 年続けて人体なので警戒しておきます |
| 理科・音 | 2022・2024 | 2024 年度 | 2024 の大問 1 問 1(こだま)のみです |
| 社会・経済と財政(税・労働・景気) | 2014・2018・2020 | 2020 年度 | 大問 3 の主題でした。精読した 3 年は選挙と三権分立が続いており、次に戻る候補です |
| 社会・国際と環境(国連・SDGs・環境問題) | 2017 | 2017 年度 | 2017 に大問 3。精読した 3 年では 2024 の記述(合掌造りと気候)程度です |
| 社会・人口と都市問題 | 2019 | 2019 年度 | 2019 に大問 3。3 年間出ていません |
| 社会・貿易と資源 | 2013 | 2013 年度 | 2013 に大問 3。地理の枠でも 3 年出ていません |
| 社会・世界地理 | (大問の実績なし) | 2025 年度 | 2025 問 4(世界自然遺産)のみで、世界の国・大陸を正面から問う設問は 3 年で確認できませんでした |
国語は資料が 2016 年度で止まっているため、周期の話ができません。大問 3 題(説明文・物語・漢字)という並びが今も続いているかどうかを、まず市販の過去問集で確かめてください。資料のある 5 年のあいだ変わらなかった要素(漢字 10 問・字数指定の記述・脱文挿入)は、確認できる範囲では安定していました。
10. 形式面の注意
- 社会と理科は合わせて 50 分・各 50 点です。 実質 25 分ずつで、理科は 25 問、社会は 22〜25 問なので、どちらも 1 問 1 分が上限になります。どちらから解くか、何分で切り上げるかを事前に決めておかないと崩れます。図表の情報量に対して設問はシンプルなので、先に設問を読んで必要な資料だけ見る順序が効きます。
- 算数・国語は各 50 分・100 点です。算数は小問 18〜20 問で 1 問 2 分半、国語は小問 27〜29 問に文章 2 本で、資料上の本文量は 4 科目のなかで最も多くなっています。
- 算数は答えのみです。精読した 3 年で記述・作図はゼロで、式や考え方を書く欄は確認できませんでした。ただし大問 4 に記号で答える設問が入ります(2025 は「すべて選び」で、1 つとは限りません)。
- 円周率は「円周率を利用するときは 3.14 としなさい」という注記が 2010・2011・2017・2021 の各年で見つかっています。3.14 で計算する前提で練習しておきます。
- 理科の記述は 20〜30 字の字数指定つきです(2025・2026 に各 1 問)。作図が出る年があります(2024 に 1 問、解答用紙の図に「●」を記す形)。
- 社会の記述は字数指定なしです(年 1〜2 問)。「簡潔に説明しなさい」「〜に着目しながら説明しなさい」と条件だけが示されます。
- 社会の短答(語句や数値を短く答える形式)は文字種の指定が多くなっています。「漢字 4 字で」「漢字で答えなさい」が毎年あります。
- 国語は句読点・かぎかっこも 1 字に数えます(冒頭に注意書きがあります)。漢字は「とめ・はね・はらい」に注意と明記され、送り仮名まで書かせます。送り仮名を落とすと 0 点になる形です。
- 国語で古文・漢文、文法(品詞・活用・敬語)を正面から問う設問は、精読した 3 年では確認できませんでした。詩・短歌・俳句を独立した大問にした年も、精読した 3 年にはありません。
- 4 科目とも、長い導入文(会話文・レポート・記事)を読ませてから設問という形が増えています。算数の大問 4、理科の大問 2〜5、社会の大問 3 がそれです。読む速さがそのまま点差になります。
11. 学年別ロードマップ(小 4 から始めるなら)
| 段 | 何をするか |
|---|---|
| 小 4(土台) | 計算の正確さ・図形の基礎・読解・漢字語彙の 4 本。この学校で最後まで効くのは「計算 6 問」と「漢字 10 問」なので、その入口を毎日の習慣にします。とくに分数と小数の混じった四則計算と、送り仮名つきの漢字。時間を計る練習はまだ要りません |
| 小 5(幅) | 単元を一巡させる段です。週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は計算(分数と小数の混じった四則)と漢字の書き取りを毎日、週末 60 分はその週の単元 1 つ。算数の単元は次の順に置き、8-1 の年度×大問の表を「小 5 で一巡する単元リスト」として使ってください。食塩水 → 速さ → 売買損益(原価・定価・利益を割合で追う・受験用教材の単元)→ 平均算 → 過不足算(配り方を変えたときの余りと不足から数を求める・受験用教材の単元)→ 倍数と約数。どれも埼玉栄の大問 2 に一行題として出た形です。理科は物理・化学・生物・地学を偏りなく(大問 1 が 4 分野横断なので、穴が直接失点になります)。社会は地理を地方単位で、歴史を通史で一巡。国語は 30〜60 字の記述に慣れる。ただし国語は 2017 年度以降の問題文が資料に無い(→ 13 節)ので、直近の形式は市販の過去問集で確かめてください |
| 小 6(仕上げ) | 7 節の 8 項目。夏以降は同じ大問番号を縦に並べて解く(理科の大問 2、社会の大問 3、算数の大問 1)のと、年度通しで 50 分・50 分を計って解くのを交互に。社会と理科は必ずセットで 50 分計ります。ただし国語は 2017 年度以降の問題文が資料に無く(→ 13 節)、ここに書いた国語の形は 2016 年度までのものです |
この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 埼玉栄は、席ごとに何が来るか分かっている代わりに、その席で聞かれる中身は毎年入れ替わります。つまり小 5 で単元を穴なく一巡できているかどうかが最後まで効きます。理科の大問 1 は 4 分野から 1 問ずつ、社会の大問 2 は地方をまたいで地形・気候・産業・交通を聞くので、苦手分野を残すと毎年そこで失点する作りになっています。逆に小 4 で計算と漢字を固めておくと、算数の大問 1(6 問)と国語の大問 3(10 問)という配点の大きい枠を、小 6 の演習期に「考えずに取れる持ち駒」として持ち込めます。
12. この学校と併願するなら
観点は勉強が転用できるかだけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が二重に効きます。難易度・偏差値帯・合格可能性・通学圏・入試日程の重なりは扱いません。
- 芝国際中学校(東京都・共学)— 算数 86・国語 89・理科 86・社会 85 と 4 科目そろって近く、どの科目の演習も転用しやすい組み合わせです。
- 二松学舎大学附属柏中学校(千葉県・共学)— 算数 89 が最も高く、理科 86・社会 82(国語は計算対象外)。算数の「計算+一行題」の組み立てが近い組み合わせです。
- 聖園女学院中学校(神奈川県・女子校)— 国語 92・理科 89 が高く、社会 78 は離れます。理科を分野ごとに通しで解く演習が二重に効きます。
8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。
- 数字は科目ごとの出題構造の近さ(0〜100)で、同じ問題が出るという意味ではありません。男女の注記は自動集計の表をそのまま写しました。
- 本校の国語は 2016 年度以前の資料で計算されているため、国語の数字は参考程度に見てください。国語の数字だけを根拠に演習計画を立てないほうがよいところです。
13. 資料の限界
- 参照した問題データベースは 1 年・1 科目につき 1 冊しか収録しておらず、入試回の表記が読み取れません。埼玉栄には第 1 回から第 5 回まで(うち第 2 回・第 4 回は 2 科目)がありますが、ここで扱ったものがどの回かは特定できません。第 1 回相当として読んでください。2 科目の回だけの傾向については、ここでは何も言えません。
- 国語は 2017 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。資料があるのは 2010・2012・2014・2015・2016 の 5 年で、本文中の国語の記述は 2014・2015・2016 の 3 年を原本で確認したものに限ります。直近の形式は市販の過去問集で確認してください。国語の出典(著者・作品)も同じ制約を受けます。
- 原本を通しで精読したのは各科目 3 年ぶんです(算数・理科・社会が 2024〜2026、国語が 2014〜2016)。それより前の年について書いた回数・年度は、年度ごとの大問構成と単元の一覧から拾ったもので、設問文そのものは確認していません。「3 年連続」「3 年とも」と書いたものだけが原本で確かめた反復です。大問の並びの自動集計から引いた「6 年連続」「5 年連続」も、大問ごとの分野の並びを見たもので、設問文までは読んでいません。
- 資料の年数は科目で違います(算数 17 年・理科 16 年・社会 15 年・国語 5 年)。理科は 2011 年度、社会は 2011・2012 年度の資料がありません。
- 算数は大問の数が 2010 年度の 10 題から直近の 4 題まで動いてきました。「大問 4 題」と言えるのは直近の数年に限ります。10 年前の年度をそのまま演習に使うと、時間配分の感覚が合いません。
- 転写データは画像からの読み取りで、式・数値・図の細部に読み落としがありえます。とくに算数の分数と単位、理科の図番号の対応には揺れがあります。図そのものは資料に写らないため、図形問題は設問文と図の説明文からの推定を含みます。
- 試験時間・配点は学校の募集要項(2026 年度実施分)の値で、過去の年度が同じだったかは確認していません。設問ごとの配点はどの年度にも印刷されていません。
- 「毎年」「〜年連続」は、原本または年度ごとの大問構成で反復を確認したものだけに使いました。「〜のように見える」「〜が読める」と書いた箇所は題材からの推測で、出題意図を裏づける資料はありません。
- 難易度・偏差値・合格可能性・学校の理念・入試結果は、このページでは扱っていません。
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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。
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