常総学院中学校 の過去問分析

常総学院中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。

常総学院中学校 過去問分析(2010〜2026 年度・4 科がそろう回・算数 13 年分ほか)

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

項目 内容
所在地 茨城県土浦市
男女 共学
回・日程・科目 推薦・専願入試(2026 年 11 月 28 日・国語 50 分 100 点+算数 50 分 100 点)/適性検査型入試(2026 年 12 月 5 日・適性検査Ⅰ 45 分 100 点+適性検査Ⅱ 45 分 100 点)/第 1 回一般入試(2027 年 1 月 7 日・4 科)/第 2 回一般入試(2027 年 1 月 27 日・4 科)
一般入試(第 1・2 回)の試験時間・配点 国語 50 分・100 点、算数 50 分・100 点、理科 30 分・50 点、社会 30 分・50 点
面接 推薦・専願=あり(個人面接)/適性検査型=あり(グループ面接)/一般(第 1・2 回)=なし
募集人員 4 回とも公式ページに記載なし

理科・社会を使うのは第 1 回・第 2 回の一般入試だけです。推薦・専願入試は国語・算数の 2 科目、適性検査型入試は適性検査Ⅰ・Ⅱです。志望する回に合わせて準備科目を選んでください。以下の分析対象は、資料の構成(国語・算数 50 分、理科・社会 30 分)から一般入試(第 1 回・第 2 回相当)にあたると考えられる過去問です。

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません (偏差値 / 募集要項・入試結果)。 用語は用語集へ。

対象は、資料の構成から一般入試(4 科目・現在でいう第 1 回・第 2 回相当)にあたると考えられる過去問です。推薦・専願入試や適性検査型入試の問題はこの資料に含まれません。


3. まず結論だけ(10 行)

家でやることは 3 つです。

今週やるなら、国語の後半 3 大問(知識 15 問)を何年分も縦に解いてください。問い方が同じなので、そのまま得点源になります。

設問ごとの配点はどの科目にも印刷されていないので、取れる問題から順に拾う進め方になります。


4. 資料の状況

過去問の紙面を文字データに起こしたもの(転写)をもとに分析しています。収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。

年度は 3 つに分けて数えます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問・小問の数だけ確認した年)/資料のある年(そもそも冊子が存在する年)。以降の本文でもこの 3 語だけを使います。

科目 資料のある年度 年数 精読した年度 構成だけ数えた年度 判読の確度
算数 2010・2015〜2026 13 年 2024・2025・2026 2010・2015〜2023 高。式は数値まで読める。図そのものは文字の説明に置き換わっている
理科 2010・2015〜2026 13 年 2024・2025・2026 2010・2015〜2023 高。選択肢の文言まで読める。図の細部は設問文からの推定を含む
社会 2010・2015〜2026 13 年 2024・2025・2026 2010・2015〜2023 高。地図・グラフは文字の説明に置き換わっているため、読図の細部は推定を含む
国語 2010・2015・2018・2020・2021・2024 6 年 2020・2021・2024 2010・2015・2018 2025 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)。国語について書いたことは 2024 年度までの話

5. 一番大きな結論

常総学院の入試は、4 科目すべてで「大問の数・小問の数・どの場所で何を測るか」が動かない。そのうえで、知識を問う枠だけは問い方まで毎年そろえ、思考を問う枠は中身を毎年作り直す。

まず、器がこれほどそろっている学校は多くない。

科目 大問数 小問数 何年動いていないか
算数 5 24(7・8・3・3・3) 資料のある 13 年でほぼ不変(2010 年のみ 26、2018 年のみ 25)
理科 3 30(20・5・5) 13 年で 28〜32 の幅に収まり、2024〜2026 は 3 年連続 30
社会 4 35(6・4・15・10) 13 年で大問 4 題が不変、2024〜2026 は 3 年連続 35
国語 5 28〜33 資料のある 6 年すべてで大問 5 題

つぎに、同じ種類の問題が同じ場所に出る(同じ問題が出る、ではない)という並びの固定が、4 科目すべてにある。

さらに、知識を測る枠では問い方そのものが毎年そろうことを原本で確認できた。

一方で、算数の大問 3〜5、理科の大問 2・3 の題材、社会の各大問の中身、国語の読解 2 本は毎年作り直される。算数の大問 3〜5 は精読した 3 年で単元が一度も重ならなかった。

したがって、この学校の過去問の使い方は次の 2 本立てになる。

  1. 同じ座席を縦に解く — 算数の大問 1・2、社会の大問 2、国語の後半 3 大問は、過去問を年度別ではなく「同じ場所だけ何年分も」解くほうが効く。問い方が同じなので、そのまま練習になる。
  2. 時間の使い方を身につける — 理科は 30 分で 30 問、社会は 30 分で 35 問。4 科目のうち理科・社会は 1 問 1 分を切る。年度通しで時間を計る演習が要る。

「出る問題を覚える」使い方は、算数の大問 3〜5 と国語の読解には効かない。記述で書く力を測っているのは実質的に国語だけで、算数・理科・社会の 3 科目は主に処理量と精度を測る試験になっている。


6. この学校らしさが出る場所(過去問でしか掴めない題材の色)


7. 今からやるなら(4 科目統合)

想定学年は 受験学年(小 6)・過去問演習期。小 5 以前の読み方は 11 節(学年別ロードマップ)へ。

  1. [毎日 10 分] 算数の大問 1・2 を時間を計って処理する。過去 3 年分を、大問 1(計算 7 問)は 5 分、大問 2(一行題 8 問)は 12 分で全問正解できるまで。とくに大問 1 (5) の小数だけの乗除(約分に持ち込む)と (7) の単位分数の和(部分分数分解)。一行題は売買損益・過不足算・数の性質が 3 年連続で出ているので最優先(確認: 2026 年度)。
  2. [週末 60 分] 算数の大問 3〜5(比で解く平面図形・規則性・立体・速さ・表とグラフの読み取り)を単元ごとに仕上げる。比で解く平面図形(相似・面積比)は 2025 年大問 4・2026 年大問 3 と 2 年連続で「長方形・平行四辺形の中の線分比 → 面積」の同じ作り。速さは周回コースの追いつき・出会い(2026 年大問 4)。規則性は三角数状の並び・周期・植木算。立体は展開図から表面積・体積、切断で分けた体積比まで(2024 年大問 3)。過去問は年度通しで 50 分を計る使い方と、大問 1・2 だけを何年分も縦に解く使い方の両方をする(確認: 2026 年度)。
  3. [毎日 10 分] 理科の一問一答を 4 分野均等に、1 問 30 秒で判断する練習をする。大問 1 の 20 問は生物 5・地学 5・化学 5・物理 5 が動かないので、苦手分野を作らない。20 問を 15 分で抜けることが目標。実験器具・観察の作法(ルーペ、スケッチ、メスシリンダー、ガスバーナー)も教科書で総ざらいする(確認: 2026 年度)。
  4. [週末 60 分] 理科の実験計算 3 種(反応する量の比・てこと滑車の仕事・ばねののび)、組み合わせを選ぶ選択肢(2 要素を別々に判定してから消す手順)、図・表・グラフの読み取り(柱状図・飽和水蒸気量の表・溶解度曲線・光電池の角度と電流)、対照実験の言葉(「どれとどれを比べればよいか」)、1 行記述(「〜すると〜になる」の形で 30 字前後)を仕上げる。知識が仕上がる前から、30 分の年度通し演習を始めてよい(1 問 1 分を切る速度が要る科目のため)(確認: 2026 年度)。
  5. [毎日 10 分] 社会の通史 15 問を時代順に一周し、年表のどこに入るかを「〜の後に〜」で判定する練習をする。地理 10・歴史 15・公民 10 という小問数の内訳がほぼ固定で、どこかを捨てる選択肢がなく、そのなかでも歴史がもっとも配点比重が大きい(確認: 2026 年度)。
  6. [週末 60 分] 社会の雨温図(日本海側・太平洋側・内陸・瀬戸内・南西諸島の 5 パターンを 5 秒で判定)、日本の地方別地誌(全地方分を地形・気候・工業・交通の 4 点セットで)、世界地理(大陸・大洋・山脈・気候帯・緯度経度・時差・正距方位図)、公民の資料問題(憲法の条文・三権のしくみ図・選挙の原則・地方自治の直接請求)、組み合わせを選ぶ選択肢の解き方を仕上げる。時事は年 1〜2 問なので、ニュース年鑑を 1 冊、大問 4 の最後の対策として軽く回す程度でよい。過去問は 30 分を計って年度通しで解く(時間が最大の壁なので、知識より先にペース配分を体に入れる)(確認: 2026 年度)。
  7. [毎日 10 分] 国語の知識 15 問(慣用句・対義語・漢字)を、過去問の後半 3 大問だけ何年分も縦に解く。対義語はカタカナで示された候補から漢字に直す形なので、対義語のペアと漢字表記を同時に覚える。漢字は前 3 問の熟語と、後ろ 2 問の送り仮名つき訓読み(寄る・建てる・貸す・富む・預ける・染まる)を分けて練習する(確認: 2024 年度)。
  8. [週末 60 分] 国語の条件つき記述(「〇〇という言葉を使って、〇字以内で」。指定語を必ず入れる、字数の 9 割は埋める)と、空欄うめの記述(骨組みが与えられた中身を指定字数に圧縮する)を練習する。本文全体をまとめる 4 択は、まず本文の言いたいことを一言で決めてから選択肢を消す手順で。説明文は「自然と人間」「個人と社会」系、物語は友情・家族の距離を描くものに読み慣れておく。2025 年度以降の形式は市販の過去問集で必ず確認する(確認: 2024 年度)。

8. 科目別の詳細

8-1. 算数(50 分・100 点・大問 5・小問 24)

年度×大問の題材表(2024〜2026)

年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5
2024 計算 7 問 一行題 8 問(比・過不足・小数の循環・通過算・公倍数・仕事算・時計算・角度) 立体(直方体から三角柱を除いた展開図・表面積と切断) 資料の読み取り(反復横とび 16 人の中央値と度数分布) 場合の数(3 人のさいころ双六ゲーム)
2025 計算 7 問 一行題 8 問(あまりのある分配・中央値・和差算・つるかめ算・割合・売買損益・角度・立体の表面積) 規則性(三角形状に並ぶ数の段と番号) 平面図形と比(平行四辺形の中の線分比・面積) 水量とグラフ(給水管 1・排水管 2 の水そう)
2026 計算 7 問 一行題 8 問(割合・約数と正方形タイル・植木算・売買損益・過不足・場合の数・おうぎ形の重なり・立方体のくりぬき) 平面図形と比(長方形の中の線分比・四角形の面積) 速さ(1 周 2.4km のサイクリングコースを 2 人が周回) 平均(漢字テストと計算テストの二次元の度数表)

同じ場所に同じ種類の問題が出る

大問 1 の 7 枠は「数値だけ違う同じ問題」

精読した 3 年で、大問 1 の (1)〜(7) は式の形まで同じだった。

2024 2025 2026
(1) 整数 −(整数 ÷ 整数) 21 − 45÷5 48 − 42÷6 81 − 63÷9
(2) 整数の乗除と( )1 つ 16×9÷(13+5) 21×8÷(33−5) 91÷7×(8+12)
(3) 整数 ±{整数 ÷(整数 ± 整数×整数)} 37 + 78÷(11+5×3) 79 + 56÷(22−3×6) 90 − 72÷(24−6×3)
(4) 帯分数 3 つの加減 5⁵⁄₆ + 2¼ − 4⁷⁄₈ 7¼ − 1⅔ − 3⅚ 5⅙ − 1⁵⁄₉ − 2½
(5) 小数だけの乗除 4 つ 7.6÷3.6×4.5÷9.5 3.5÷4.5÷2.8×3.6 8.4÷1.2×5.4÷9
(6) 分数×小数 −(小数 ÷ 分数) 2⁄9×6.6 − 0.6÷3⁄5 5⁄6×4.4 − 1.2÷4⁄9 1.5÷3⁄5 − 5⁄9×3.3
(7) (単位分数 3 つの和)× 整数 (1⁄30+1⁄42+1⁄56)×… (1⁄15+1⁄35+1⁄63)×… (1⁄20+1⁄30+1⁄42)×28

同じ問題が出るのではなく、同じ設計図に数値を入れ替えたものが毎年出る。とくに (7) は「分母が連続する等差の積になっている単位分数の和」で、部分分数に分けて打ち消す解き方を知っているかどうかで所要時間が数倍違う。ここを 3 年分続けて練習する価値は大きい。

大問 2 の一行題プール(精読した 3 年で出た単元)

売買損益(3 年連続)/過不足・差集め算(2024・2026)/数の性質・約数と倍数(3 年連続)/角度(2024・2025)/立体の表面積(2025・2026)/規則性(2024・2026)/場合の数(2026)/資料の中央値(2025)/和差算(2025)/つるかめ算(2025)/割合と比(2025・2026)/通過算(2024)/仕事算(2024)/時計算(2024)/植木算(2026)。

12 年分の並びまで含めると、大問 3〜5 に入りやすいのは 速さ・規則性・場合の数・立体・水量とグラフ・売買・仕事算 で、この 7 つが順ぐりに回っている。

問い方


8-2. 理科(30 分・50 点・大問 3・小問 30)

年度×大問の題材表(2024〜2026)

年度 大問 1(記号選択 20 問) 大問 2(実験 5 問) 大問 3(実験・観察 5 問)
2024 生物 5・地学 5・化学 5・物理 5 化学(石灰石と塩酸・発生した気体の重さと濃度のちがい) 生物(唾液のはたらきと温度・でんぷんの分解)
2025 生物 5・地学 5・化学 5・物理 5 物理(滑車とばね・仕事の大きさ) 生物(森林の食物連鎖・土の中の微生物のはたらき)
2026 生物 5・地学 5・化学 5・物理 5 化学(塩酸と水酸化ナトリウム水溶液の中和・蒸発させた固体) 地学(柱状図と地層の傾き・凝灰岩の深さ)

同じ場所に同じ種類の問題が出る

この学校の理科は、4 科目のなかでも並びの決まり方がとくにはっきりしている。

つまり 「4 分野を必ず均等に測る」ことが座席として宣言されている。どれか 1 分野を捨てると、大問 1 だけで 20 問中 5 問(全体の 6 分の 1)が固定で落ち、さらにその分野が大問 2 か大問 3 に当たった年は 6 分の 1 が追加で落ちる。

大問 1 の 20 問はどんな問題か

大問 2・大問 3 はどんな問題か


8-3. 社会(30 分・50 点・大問 4・小問 35)

年度×大問の題材表(2024〜2026)

年度 大問 1(世界と日本の地理・6 問) 大問 2(日本の一地方・4 問) 大問 3(通史・15 問) 大問 4(公民と国際・10 問)
2024 六大陸の地図・山脈・気候帯・北方領土・世界と日本の川の長さと標高 関東地方(水戸の雨温図・成田国際空港・関東各都県の製造品出荷額) 縄文から平成まで(貝塚・大仙古墳・足利義満・江戸の身分別人口・国際連盟脱退・戦後改革) 大日本帝国憲法との比較・天皇の国事行為・自由権・衆参の違い・非核三原則・広島サミット
2025 緯線と経線・国境・中国・扇状地の地形図(京戸川)・少子高齢化の資料 近畿地方(奈良の雨温図・関西国際空港・近畿各府県の製造品出荷額) 岩宿遺跡から現代まで(土偶・大宝律令・元寇・馬借・有田焼・田沼意次・八幡製鉄所・高度経済成長) 憲法の三原則・選挙権・憲法改正の手続き・直接民主制・こども家庭庁・裁判員アンケート・G20
2026 東京中心の正距方位図・三大洋・時差・島の名称・インドと中国の人口・最短ルート 中国・四国地方(高松の雨温図・瀬戸内工業地域・本州四国連絡橋と徳島市の販売額) 旧石器から戦後まで(前方後円墳・平清盛・元の侵攻・バテレン追放令・4 つの窓口・天保の薪水給与令・日中戦争) 日本国憲法の権利・新しい人権とマンション・衆参のしくみ・厚生労働省・裁判の資料・大阪関西万博・国際連合・環境

同じ場所に同じ種類の問題が出る

4 科目のなかで、この学校の社会がいちばん「決まった器」を持っている。

同じ問い方が毎年出る例も原本で確認できた。

問い方


8-4. 国語(50 分・100 点・大問 5・小問 28〜33。2020・2021・2024 年度で確認)

国語は 2025 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)。資料があるのは 2010・2015・2018・2020・2021・2024 の 6 年で、原本を読んだのは直近 3 冊にあたる 2020・2021・2024 年度。ここに書いたのは 2024 年度までの話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してほしい。

年度×大問の題材表(2020・2021・2024)

年度 大問 1(説明文・論説) 大問 2(物語) 大問 3 大問 4 大問 5
2020 「個人」と「分人」(平野啓一郎『私とは何か——『個人』から『分人』へ』)10 問 中学 2 年の文音がインドネシアで地層を調べるおばと過ごす夏(出典の表記が資料に無い)8 問 慣用句 5 対義語 5 漢字の書き取り 5
2021 木と鳥から自由を考える(内山節『自由論――自然と人間のゆらぎの中で』)9 問 帰省した弥生子と母、閉園した遊園地「ドリーム」(重松清『送り火』)9 問 慣用句 5 対義語 5 漢字の書き取り 5
2024 雪害という言葉と日本の農業(内山節『資本主義を乗りこえる』)7 問 「テツヨン」という 4 人グループの友情がくずれる(出典の表記が資料に無い)6 問 慣用句 5 対義語 5 漢字の書き取り 5

同じ場所に同じ種類の問題が出る

大問 3 の慣用句は、体の部分を使うもの(虫の居所・顔から火が出る・二の句・歯が立たない・目に余る・鼻が高い・寝耳に水・音を上げる)に強く寄っている。漢字一字を入れて文を完成させ、さらにその意味を 6 択から選ぶという二段構えで、片方だけ合っていても取り切れない作りになっている。

問い方


9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

科目 単元 最終確認年度 周期・備考
算数 速さ 2026(大問 4) 2018・2020・2023 が直近だったあと 2026 年に大問 4 で復活。2020・2023 年はグラフつきの速さ。大問 3〜5 の常連なので毎年警戒
算数 水量とグラフ 2025 2021・2025 に出現、3〜4 年周期
算数 仕事算 2024(一行題) 2015・2018・2020・2022 に大問、2024 は一行題。3〜4 年周期
算数 立体図形 2024(大問) 2015・2017・2024 と大問で出ており、2025・2026 は一行題どまり。大問での再登場を警戒
算数 ニュートン算 2021 2010・2021 に出現。11 年空いた実績がある
理科 気象 2019(大問 3) 2015・2017・2019 と 2 年おきに大問 3 で出ていたが、2020 年以降は大問 1 の中の 1 問どまり
理科 月・天体 2021(大問 3) 2010 太陽・2021 月。大問 3 では 2021 年が最後
理科 電気回路 2023(大問 2) 大問 2 は化学と物理を行き来するので両方を準備する
理科 ふりこ 2022(大問 2) 物理は 2025 年に滑車で出たので、次は化学に戻る年と化学が続く年の両方を想定
理科 溶解度・再結晶 2021(大問 2) 2010・2021 に大問 2 で出ており、2026 年は大問 1 の 1 問にとどまった
社会 地形図の読図 2025(大問 1) 扇状地・京戸川。2010 年にも大問 2 で出ている。間隔が空くとまた戻ってくる枠。等高線・地図記号・縮尺の計算は毎年の準備に入れておく
社会 選挙制度 2024(大問 4) 公正な選挙の原則。2016・2010 年にも大問 4 の主軸だった
社会 大問 2 で扱われていない地方 精読した 3 年は関東・近畿・中国四国。東北・北海道・中部・九州が次の候補
社会 環境・持続可能性 2026(大問 4) 大問 4 の最終問で出た。近年の常連枠になりつつあるように見える
国語 知識大問(読み・季語・四字熟語) 2018(大問 4 が漢字の読み) 2015 年度は語彙・季語。読み・季語・四字熟語が知識大問に戻る可能性は残っている
国語 自然と人間を論じる文章 2024 内山節『自由論』2021・『資本主義を乗りこえる』2024 と書き手が 2 回重なった。再登場しやすいと見える
国語 詩・短歌・俳句 精読した 3 年で出ていないが、2024 年の大問 1 に会話文形式の短い韻文的な設問が混じっており、扱いが完全に消えたとは言い切れない

10. 形式面の注意(4 科目共通)


11. 学年別ロードマップ(小 4 から始めるなら)

小 4(土台) — 計算の正確さを最優先にする。この学校の算数は大問 1 の計算 7 問が 12 年動いていないので、分数・小数の四則が速く正確にできることが最後まで効く。あわせて漢字の書き取りを毎日、慣用句を「意味とセットで」少しずつ(ただし 2025 年度以降の国語は資料が無いため、ここでの国語の目標は 2024 年度までの過去問から立てたもの → 13 節・資料の限界)。理科・社会は図鑑・地図帳を眺める段階でよい。時間計測はまだしない。

小 5(幅) — 週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形に、この学校の指示を割り付ける。網羅の年。理科は 4 分野を均等に一巡する(大問 1 の 5・5・5・5 が動かないので、ここで穴を作ると最後まで残る)。社会は日本の地方別地誌を全地方、歴史は通史を一周。算数は大問 2 の一行題プール(売買損益・過不足算・数の性質・割合と比・つるかめ算(受験用教材の単元)・和差算・仕事算・時計算・通過算・植木算・角度・立体の表面積)を単元ごとに片づける。国語は対義語・慣用句を体系的に。

小 6(仕上げ) — 上の 7 節の 8 項目。夏以降は ①同じ座席を縦に解く(算数の大問 1・2、社会の大問 2、国語の後半 3 大問。ただし国語は 2025 年度以降の資料が無いため、演習は 2024 年度までの過去問に限られる → 13 節・資料の限界)と ②年度通しで時間を計る(とくに理科・社会の 30 分)を並行させる。

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか — 差がつくのは小 5 での全分野の一巡である。理科の 4 分野均等・社会の地理歴史公民の配分・算数の一行題プールと、この学校は「どこかを捨てる」ことを許さない構造になっている。小 6 になってから穴を埋めるのは時間的に苦しいので、小 5 のうちに全分野を一度は通しておくことが、そのまま小 6 の演習量に変わる。一方で、算数の大問 1 の計算 7 問と国語の知識 15 問は小 4 からの積み上げがそのまま点になる枠なので、早く始めるほど有利になる部分もはっきりしている。


12. この学校と併願するなら

観点は「同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が二重に効く」ことだけ。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏は扱っていない。

とくに近い上位 3 校は次のとおり。

8 校の一覧・記述量・注意は併願候補ページへ。

数字は「大問数・小問数・記述と選択の比率・図表の比率・同じ場所の単元の一致・設問文の言い回しの重なり」から出したもので、同じ問題が出るという意味ではない。全体として算数の近さが高い相手が並ぶので、併願先の算数の過去問を解くことがこの学校の算数の練習になる組み合わせが多い。逆に社会は、地理 10・歴史 15・公民 10 という配分と記述ゼロという作りが独特で、転用しにくい。


13. 資料の限界


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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。

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