聖ヨゼフ学園中学校 の過去問分析

聖ヨゼフ学園中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。

聖ヨゼフ学園中学校 過去問分析(2010〜2025 年度・第 1 回相当・10 年分)

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

項目 内容
所在地 神奈川県横浜市鶴見区
男女 共学(2020 年に中学校、2023 年に高等学校が共学化。それ以前は女子校)

入試回・日程・科目・配点(2026 年度)

日程 科目 試験時間 配点 備考
帰国生第 1 回 12 月 1 日午前 算数 1 科 算数 45 分 算数 100 帰国生第 1 回・第 2 回で合計 5 名募集。保護者同伴面接あり(通常面接または自己アピール面接)。英検加点制度あり
帰国生第 2 回 1 月 6 日午後 算数 1 科 算数 45 分 算数 100 帰国生第 1 回と合計 5 名。保護者同伴面接あり
第 1 回 2 月 1 日午前 2 科(国語・算数)または 4 科(国語・算数・社会・理科) 国語 45 分・算数 45 分・社会理科 45 分 国語 100・算数 100・社会理科 100(社会 50・理科 50) 社会・理科は合わせて 45 分・各 50 点です。保護者同伴面接あり(1 月 17 日・1 月 24 日・筆記試験終了後のいずれか 1 日を選べる、筆記試験とは別枠)
第 2 回 2 月 2 日午前 2 科(国語・算数) 国語 45 分・算数 45 分 国語 100・算数 100 保護者同伴面接あり
第 3 回 2 月 3 日午前 2 科(国語・算数) 国語 45 分・算数 45 分 国語 100・算数 100 若干名の帰国生を含む。保護者同伴面接あり

上の表は 2026 年度の募集要項による内容です。全ての回に保護者同伴面接があります(第 1 回は 1 月 17 日・1 月 24 日・筆記試験終了後のいずれか 1 日を選ぶ形で、筆記試験とは別の日程枠です)。帰国生は第 1 回・第 2 回を合わせて 5 名の募集で、英検の級に応じた加点制度があります(級ごとの点数は募集要項でご確認ください)。理科・社会を使うのは第 1 回の 4 科選択だけで、第 2 回・第 3 回は 2 科、帰国生は算数 1 科です。

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

結論

  1. 聖ヨゼフ学園の入試は「同じ問題が出る」学校ではなく、「同じ問い方が毎年出る」学校です。精読した 3 年(2023〜2025)で同じ設問文の再登場は見つからず、題材も毎年新しく作られています。
  2. その代わり、4 科目すべてに「資料を読んで、自分の言葉で書く」設問が毎年あります。座席(同じ場所に同じ種類の問題が来ること)が固定されているのは算数の大問 1・2 だけで、社会は 3 年連続で 2 大問、理科・国語は毎年作り直されます。
  3. 第 1 回は理科と社会を合わせて 45 分で、社会だけで 25〜30 小問・6800 字前後を読みます。この学校でいちばん最初に対策すべきは知識ではなく読む速さです。

家でやること 3 つ

  1. 算数・大問 1 の 7 枠(計算 7 問・商と余りの割り算・逆算・単位換算・筆算の覆面算)を枠ごとに縦に解きます。
  2. 社会の「空欄に入る文を書く」練習をします。3 年連続で複数問あり、最も配点が集まる形です。
  3. 理科と社会の防災(阪神淡路・東日本・能登半島など)をまとめて 1 冊分仕上げます。

今週やる 1 つ

  1. 算数の速さの 2 題(2023 大問 4・2025 大問 3)を並べて解き、解く手順が共通していることを確認します。

注意

  1. 国語の資料は 2015 年度までしかなく(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)、直近の形式は市販の過去問集で確認してください(→13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問ごとの主要単元を数えただけの年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 判読の確度
算数 3 年(2023・2024・2025) 7 年(2010・2011・2015・2018〜2020・2022) 10 年(2010・2011・2015・2018〜2020・2022〜2025) 高。式や図の細部に転写の揺れがありますが、大問構成と題材の読み取りに支障はありません
理科 3 年(2023・2024・2025) 7 年(2010・2011・2015・2018〜2020・2022) 10 年(2010・2011・2015・2018〜2020・2022〜2025)
社会 3 年(2023・2024・2025) 7 年(2010・2011・2015・2018〜2020・2022) 10 年(2010・2011・2015・2018〜2020・2022〜2025) 高。2024・2025 は転写の確度が高い
国語 3 年(2010・2011・2015) 0 年 3 年(2010・2011・2015) 高。ただし 2016 年度以降の資料が無く(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)、精読した年と資料のある年が同じ 3 年です

5. 一番大きな結論

この学校は「同じ問題が出る」学校ではなく、「同じ問い方が毎年出る」学校です。

精読した 3 年(2023〜2025)で、まったく同じ設問文が年をまたいで再び出た例は 1 つも見つかりませんでした。題材も毎年新しく作られています。その代わりに、問い方は驚くほど揃っています。

したがって過去問の使い方は、「単元ごとの解き方を身につける」+「時間の使い方を身につける」の両方に近くなります。「出る問題を覚える」で得点できるのは算数の大問 1・2 に限られます。

もう一つの大きな結論は時間です。第 1 回は理科と社会を合わせて 45 分で、社会だけで 25〜30 小問・設問文 6800 字前後を読みます。この学校でいちばん最初に対策すべきは知識ではなく読む速さだと、資料からは見えます。


6. この学校らしさが出る場所


7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提にしています。小 5 以前の方は 11 節の学年別ロードマップを先に読んでください。

各項目の末尾(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。根拠になった年度・大問は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。

  1. [毎日 10 分] 算数・大問 1 の 7 枠を枠ごとに縦に解く — 四則計算 4 問/「商は小数第 1 位まで求め、余りも答えなさい」の割り算(3 年連続)/逆算/単位換算(mm・cm・m・km と小数の混ざった換算、3 年連続)/筆算の覆面算。この 7 問はほぼ確実に同じ場所に来るので、最初に確実にしておきます。(確認: 〜2025 年度)
  2. [週末 60 分] 社会・「空欄に入る文」を書く練習 — 「阪神淡路大震災における被害を ______ ため。」のような空欄に、資料から読み取った内容を 30〜50 字の 1 文で埋めます。3 年連続で複数問あり、この学校で最も配点が集まる形です。(確認: 〜2025 年度)
  3. [週末 60 分] 理科と社会の防災をまとめて 1 冊 — 阪神淡路・東日本・能登半島、避難所、ハザードマップ、DMAT、災害対策基本法。理科(2023 火山ハザードマップ・2025 地震分布)と社会(2025 は大問 2 が丸ごと災害と政府)の両方に効きます。(確認: 〜2025 年度)
  4. [週末 60 分] 算数・速さの 2 題を並べて解く — 2023 大問 4(780 m・分速 52 m・1.5 倍・すれ違い)と 2025 大問 3(分速 50 m・2 倍・追いつき)は設定も設問の並びもほぼ同じ作りです。片方を解ければもう片方は手が止まりません。(確認: 〜2025 年度)
  5. [週 1 回] 算数・説明を書く練習 — 「なぜそちらが得か」「なぜこの問題は答えが出せないか」を 2〜3 文で書きます。計算そのものは易しく、書けるかどうかで差がつく枠が毎年 1 つあります。(確認: 〜2025 年度)
  6. [週 1 回] 理科・対照実験の読み方 — 「この条件だけ違う 2 つを比べる」を、ふりこ(2025)・光合成(2024)・燃焼(2024)の 3 題材で練習します。(確認: 〜2025 年度)
  7. [週 1 回] 時間配分の通し練習 — 理科+社会 45 分は、社会の読む量に対してかなり厳しい形です。先に設問を見てから本文の該当箇所を探す読み方を身につけます。(確認: 〜2025 年度)
  8. [週 1 回] 国語・40〜60 字の記述 — 理由・内容説明・心情の 3 種を、字数指定内に収める訓練とセットで書き分けます。ただし国語の資料は 2015 年度までなので、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。(確認: 〜2015 年度)

8. 科目別の詳細

8-0. 科目横断の要点

科目 形式の固定度 中身の性格 最優先で時間をかける価値があること
算数 大問 5〜7(2023 は 5、2024 は 6、2025 は 7 と増加)・小問 21〜28。大問 1(計算 7 問)と大問 2(小問集合 5 問)は 3 年連続で固定。短答(語句や数値を短く答える形式)が主軸(76〜93%)、記述 1 問・作図 1 問が毎年 大問 3 以降は毎年作り直し。速さ・売買損益・資料の読み取りが 3 年連続。「問題そのものを検討させる」大問が 2 年連続 大問 1 の 7 枠を年度をまたいで縦に解く。速さの 2 題(2023 大問 4・2025 大問 3)を並べる
理科 大問 3〜4・小問 20〜25。分野の並びは毎年違う。記号選択が主軸(52〜67%)、記述 1〜2 問、作図は 3 年で 1 回 生物・化学・物理・地学から満遍なく。対照実験(どれとどれを比べるか)が背骨。防災と身のまわりの科学が毎年 対照実験の読み方。気象(10 年で最頻なのに 3 年空き)。理由を 1〜2 文で書く練習
社会 3 年連続で 2 大問・小問 25〜30。1 つの題材で地理・歴史・公民を貫く長い読み物。記号選択が主軸(63〜76%)、記述は 2025 に急増(5 問) 防災・環境が 3 年連続で中心。神奈川・横浜の題材が 2 年連続。前年前後の新聞記事・アンケートを生で読ませる 「空欄に入る文を自分で考えて書く」練習。防災を 1 冊分。読む速さ
国語 資料は 2015 年度まで。大問構成は年ごとに違う(2 大問〜4 大問)。記述 3〜5 問(16〜17%)、字数指定が多い(40〜60 字が中心) 随筆・自伝的な文章と詩。漢字は同音異義の組で問う。最後に自分の体験・考えを書かせる 40〜60 字の説明記述を 3 種で書き分ける。同音異義語を組で覚える

8-1. 算数(原本で読んだ年度: 2023・2024・2025)

年度×大問の題材表(前半の大問)

年度 大問数/小問数 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4
2023 5/21 計算 7 問(四則・商と余り・単位の比較・筆算の覆面算) 小問集合 5 問(点対称/順位の推理/集合/正方形と円の重なり/水量とグラフ) 折り紙(面積と「船」を折る作図) 速さ(駅と公園・すれ違い)
2024 6/27 計算 7 問(四則・商と余り・逆算・単位換算・分数の真ん中) 小問集合 5 問(増量の割合/消去算/日の出日の入り/縮尺/方眼上の半円の太線) 水量とグラフ(仕切り板つき容器) 資料の読み取り(ドットプロット作図・中央値・平均)
2025 7/28 計算 7 問(四則・商と余り・逆算・単位換算・筆算の覆面算) 小問集合 5 問(公倍数/睡眠時間のグラフ/折り返しの角度/点対称の作図/回転体) 速さ(駅と公園・追いつき) 和差算(3 姉妹の支払い)

年度×大問の題材表(後半の大問)

年度 大問 5 大問 6 大問 7
2023 売買損益(2 割引と 200 円引きの比較・理由記述)
2024 場合の数(5×5 マスをじゃんけんで進む) 過不足算(問題文に足りない情報を補う 6 問)
2025 規則性(階段の上り方・場合の数) 売買損益(答えの出せない問題の理由記述・条件の作り直し) 速さとグラフ(駐車料金の比較)

座席(同じ場所に同じ種類の問題が来るか)

同じ作りの問題(使い回しではない)

2023 の大問 4 と 2025 の大問 3 は、設定も設問の並びもほぼ同じ作りです。

設問文は同じではなく、数値も「すれ違い/追いつき」の設定も違うので、同じ問題の使い回しではありません。 ただし解く手順(速さの比 → 差の距離 → 時間差)は完全に共通で、片方を解けばもう片方は手が止まりません。2 年分を並べて解く価値が最も高い 1 題です。

頻出単元と周期(精読した 3 年 + 資料に残る 10 年の記録)

問い方の特徴

復活の警戒・今からやるなら(算数)

単元の最終確認年度と復活の候補は 9 節(しばらく出ていない単元)にまとめました。具体的な進め方の優先順位は 7 節(今からやるなら)を参照してください。


8-2. 理科(原本で読んだ年度: 2023・2024・2025)

年度×大問の題材表

年度 大問数/小問数 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4
2023 4/25 火山(富士山ハザードマップの改訂・噴火の間隔・火山灰・溶岩のねばりけ) 森林(植生の移り変わり・炭素の循環・種子の散らばり方・冬眠・森林のはたらき) エタノール(消毒液の濃度計算・沸騰と温度変化のグラフ) てこ(120 cm の棒とおもり・つり合いの条件)
2024 4/20 アサガオ(種子・花のつくり・光合成のでんぷん実験) 天体と測量(シリウス・星の日周と年周・エラトステネスの地球の大きさ) 燃焼(ろうそくと集気びん・空気の流れの作図・火事のときの行動) 磁石と電磁石(方位磁針・磁石を割る・電磁石を強くする・消火栓)
2025 3/24 ふりこ(振れはば・おもりの重さ・糸の長さを変えた 8 通りの実験表) 水の状態変化(三態の変化・食品の乾燥と寒天・地震の分布・災害時の行動) 人体(胎児の育ち方・へそのお・出生時の身長体重・胎生の動物)

座席(同じ場所に同じ種類の問題が来るか)

理科は毎年作り直されます。 分野の並びが 3 年とも違います。

2023 と 2024 は後半 2 題が化学 → 物理で一致しますが、2025 は先頭が物理になって崩れています。「大問 1 は◯◯」という覚え方はこの学校では使えません。

「2025 年に大問数が 4 から 3 に減った」という読み方は当たりません。2025 の大問 2 は、水の三態変化(化学)と、地震の分布・災害時の行動(地学)という 2 つの題材が 1 つの大問に入っている作りです。大問 3 も人体の胎児と動物の分類の 2 題材です。扱う分野の数は 3 年とも変わっていません(生物・化学・物理・地学の 4 分野から満遍なく出ます)。数えたときの大問数だけが動いています。

頻出単元と周期(精読した 3 年 + 資料に残る 10 年の記録)

問い方の特徴

復活の警戒・今からやるなら(理科)

単元の最終確認年度と復活の候補は 9 節(しばらく出ていない単元)にまとめました。具体的な進め方の優先順位は 7 節(今からやるなら)を参照してください。


8-3. 社会(原本で読んだ年度: 2023・2024・2025)

年度×大問の題材表

年度 大問数/小問数 大問 1(テーマ) 大問 2(テーマ)
2023 2/25 海(渡来人・律令・日明貿易
『海国兵談』・逆さ地図・海流
砂浜の減少・海の意識調査・SDGs 14)
アイヌ(昆布と薩摩藩・干し鮭と米の交換比率・地券・北海道旧土人保護法・ウポポイ・共生社会)
2024 2/25 木と森林(森林率の国際比較・気候と樹種・縄文のクリ
平城京・鎌倉の下草刈り・村の掟
戦国大名の治水と植林・木質バイオマス)
神奈川県湯河原町(温泉地の位置・富国強兵・大正の文人
関東大震災 100 年・みかんの気候・戦中の温泉
新三種の神器・観光客数の資料
万葉公園の再整備・土湯と城崎の町おこし)
2025 2/30 近畿地方への家族旅行(近畿の府県・雨温図・法隆寺
京都の寺社が焼けた理由・大阪城・天下の台所
関西と関東の味付け・観光公害
神戸の地図を経路でたどる・阪神淡路大震災・DMAT)
災害と政府の役割(江戸の情報伝達・開港後の横浜
関東大震災の新聞記事と橋の耐震・戦中の電力制限
インフラの老朽化・原発 30 キロ圏の首長アンケート
東日本大震災と復興庁・災害対策基本法
交通規制と人権・避難所とダンボール住宅)

座席(同じ場所に同じ種類の問題が来るか)

頻出単元と周期(精読した 3 年 + 資料に残る 10 年の記録)

問い方の特徴

復活の警戒・今からやるなら(社会)

単元の最終確認年度と復活の候補は 9 節(しばらく出ていない単元)にまとめました。具体的な進め方の優先順位は 7 節(今からやるなら)を参照してください。


8-4. 国語(原本で読んだ年度: 2010・2011・2015)

国語は 2015 年度までの 3 冊しか資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いたのは 2010・2011・2015 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。冊子の表紙には「国語〔A 方式 1 次〕」とあり、現在の第 1 回〜第 3 回という回の呼び方とは違います。共学化(中学は 2020 年)より前の、女子校だった時期の問題である点も踏まえて読んでください。

年度×大問の題材表

年度 大問数/小問数 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4
2010 2/18 詩(小野十三郎『校庭で』・「未来」をめぐる読み取りと作文) 随筆(石川拓治『奇跡のリンゴ』・無農薬栽培/漢字 10 問を最終設問に)
2011 4/23 詩と詩論(茨木のり子『詩のこころを読む』・工藤直子の「ちびへび」「てつがくのライオン」) 随筆(小関智弘『町工場・スーパーなものづくり』・旋盤工のことば) 漢字の書き取り・読み 5 問 慣用句(動物の名を入れる)5 問
2015 4/32 漢字の書き取り 10 問(同音異義の 5 組) 熟語の読みの違いを選ぶ 5 問 二つの文に共通する言葉(漢字と送り仮名)5 問 随筆(黒柳徹子『小さいときから考えてきたこと』・入院と松葉づえ)

出典は原本の本文末尾の表記で確認しました。

座席(同じ場所に同じ種類の問題が来るか)

精読した 3 年では大問の並びが毎年違います。2010 は長文 2 題だけで漢字が長文の最終設問に入っており、2011 は長文 2 題+知識 2 題、2015 は知識 3 題を先に置いて長文 1 題で締める形です。「大問◯は◯◯」という座席はこの 3 年からは読み取れません。

一方で、必ず入る要素は 3 年とも同じです。

頻出の題材

問い方の特徴

この「読んだうえで自分の言葉で書く」形は、理科の「あなたなら窓を開けるか閉めるか」、社会の「あなたが最も重要だと考えることは何か」と同じ性格で、4 科目を貫く問い方になっています。 - 字数指定つきの記述が多くあります。2010「三十字以内」「五十字以内」「十五字〜二十字以内」、2011「七十字以内」、2015「四十字以内」「五十字以内」「六十字以内」。40〜60 字の説明記述が中心の幅です。 - 抜き出しにも字数と答え方の指定が付きます(「二十字以内でぬき出し、最初と最後の五字を答えなさい」2010、「四十字以内で抜き出し、初めと終わりの五文字」2011)。 - 空欄に字数指示つきで入れる形もあります(2010 大問 1 問六「ア(一字)、イ(二字)、ウ(六字)…オは自分の言葉で」)。 - 漢字は同音異義の組で問われます(2015 の「シンコウ=親交/進行」「ショウカ=消火/消化」「シュウシュウ=収拾/収集」「ヨチ=余地/予知」「キカン=期間/器官」)。単に書ければよいのではなく、文脈で使い分けられるかを見ています。 - 「あてはまらないものを」「不適切なものを」を選ぶ形が混じります(2010 大問 1 問五)。

復活の警戒・今からやるなら(国語)

国語について「単元が長く出ていない」という復活警戒の対象はありません(資料が 2015 年度までしか無いため、周期そのものを見積もれません)。具体的な進め方の優先順位は 7 節(今からやるなら)を参照してください(ただし国語の資料は 2015 年度までのため、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。→13 節)。


9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

精読した年 + 資料に残る 10 年の記録から、大問として長く出ていない単元をまとめました。最終確認年度は、その単元が出たことを確認できている最後の年度です。

科目 単元 直近の出題(分かる範囲) 最終確認年度 状況
算数 立体の求積・切断 2022(切断) 2022 2023〜2025 は回転体の選択だけ。体積計算そのものが 3 年空いています
算数 円とおうぎ形の求積 2023 大問 2 (4) 2023 2024・2025 は太線の長さのみ。面積を求める形は 3 年空いています
算数 流水算(船の速さと川の流れを組み合わせる計算) 2015 2015 資料に残る範囲で 10 年前後空いています
算数 仕事算(作業量を人数と時間に分ける計算) 2010 2010 資料に残る範囲で 10 年前後空いています
算数 時計算(時計の長針・短針の位置を求める計算) 資料の範囲内に本格的な出題なし(2024 大問 2 (3) は日の出日の入りの時刻計算にとどまる) 資料の範囲内に無し 本格的な出題は確認できていません
理科 水溶液の性質・中和 2023 大問 3 (1) で消毒液の扱いに触れた程度。本格的には 2015・2011 2015 10 年近く大問として空いています
理科 こん虫 2022・2023 大問 2 (4) の冬眠・2025 大問 3 (9) の選択肢 2022 大問としては 2022 が最後です
理科 気象(雲・天気図・気温) 2022 2022 資料に残る 10 年で最頻の単元(気象 13%)なのに 3 年空き。戻る候補の筆頭です
理科 月・月の満ち欠け 2011 2011 星座は 2024 に出ましたが月は長く空いています
理科 ばね 2015 2015 てこ(2023)と交互に来る単元ですが長く空いています
理科 電気回路・豆電球 電磁石は 2024。回路そのものは資料に記録なし 資料の範囲内に無し 電磁石の次に来る候補です
社会 地形図の読図(等高線・地図記号・縮尺計算) 2025 大問 1 問 8 (1) は市街図の経路をたどる形 等高線を含む形は資料の範囲内に無し 等高線・縮尺計算を含む本格的な形は精読した 3 年にありません
社会 選挙制度 2011 以来 2011
社会 工業・貿易 2011 に大問。2024 は木質バイオマス 2011 工業地帯の分布は長く空いています
社会 国際社会・国連の仕組み 2010 に大問 2010 SDGs の形では 2023 に触れられています。ただし国際機関の働きそのものを扱う大問は 2010 以来出ていません
社会 農業・畜産 大問の主軸としては 2022 が最後 2022

10. 形式面の注意


11. 学年別ロードマップ

小 4(土台)

小 5(幅)

小 5 の週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は単位換算や漢字・短い記述に、週末 60 分は算数の単元一巡と理科の 4 分野学習に充て、社会は資料を読む練習、国語は随筆を読む時間に割り付けます。

小 6(仕上げ)

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか

小 5 での全分野の一巡と、小 4 からの「書く習慣」です。座席が固定されているのは算数の 12 小問だけで、残りは毎年作り直されます。だから「この学校の頻出問題だけを詰める」やり方は効きにくく、単元の穴を作らないことが最終的にいちばん効きます。そのうえで、この学校は 4 科目すべてで「読んで、自分の言葉で書く」ことを問い続けています。40〜60 字で理由を書く力は一夜では作れないので、小 4・小 5 のうちから「なぜそう思ったか」を口に出し、短く書く習慣を作っておくと、小 6 で過去問に入ったときの伸びしろが大きくなります。


12. この学校と併願するなら

観点は勉強が転用できるかだけです(同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が二重に効きます)。難易度・偏差値帯・通学圏・合格可能性・お子さんとの相性は扱っていません。

8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。

この学校は第 1 回が 2 科・4 科の選択制、第 2 回・第 3 回は国語・算数の 2 科です。2 科で受けるつもりでも、併願先が 4 科目校の場合、理科と社会はこれらの回の準備とは別に立てる必要があります。

近さは、科目ごとの「大問数・小問数・記述と選択の比率・図表の比率・同じ位置に来る単元の一致・設問文の使い回し」の距離と、単元分布の似かたを合成したものです。同じ問題が出るという意味ではありません。国語は聖ヨゼフ学園の資料が 2015 年度までしか無いため、どの候補校とも比較できていません。


13. 資料の限界


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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。

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