相洋中学校 の過去問分析

相洋中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。

相洋中学校 過去問分析(2010〜2023 年度・回の表記なし・4 科目)

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

項目 内容
所在地 神奈川県小田原市
男女 共学
旧称 小田原夜間中学校(改称前)

入試回・日程・科目・配点(2027 年度)

日程 科目 試験時間 配点 備考
第 1 回 A 2 月 1 日 2 科・4 科より選択 国語 45 分・算数 45 分・社会 30 分・理科 30 分 国語 100・算数 100・社会 100・理科 100 面接あり(各回試験終了後、受験番号順に実施)
第 1 回 B 2 月 1 日 国語・算数(2 科) 国語 45 分・算数 45 分 国語 100・算数 100 面接あり
第 2 回 A 2 月 2 日 2 科・4 科より選択 国語 45 分・算数 45 分・社会 30 分・理科 30 分 国語 100・算数 100・社会 100・理科 100 面接あり
第 2 回 B 2 月 2 日 得意 1 科目(国語・算数・英語から選択) 得意 1 科目 45 分 得意 1 科目 100 面接あり。英語受験者の面接は日本語・英語の両方で実施
第 3 回 2 月 4 日 2 科・4 科より選択 国語 45 分・算数 45 分・社会 30 分・理科 30 分 国語 100・算数 100・社会 100・理科 100 面接あり
帰国子女入試 1 月 6 日 国語・算数 国語 45 分・算数 45 分 配点不明 募集人数は若干名(第 3 回に含まれる)。面接は日本語・英語の両方で実施

上の表は 2027 年度の募集要項による内容です。全回に面接があり、筆記試験終了後、受験番号順に別枠で実施されます。第 2 回 B は 2 科・4 科ではなく得意 1 科目(国語・算数・英語から選択)で受ける回で、英語を選んだ場合の面接は日本語・英語の両方で行われます。帰国子女入試は 1 月 6 日で、募集は若干名(第 3 回に含まれる扱い)、配点は公表されておらず不明です。

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。

このレポートが分析したのは、表紙・実施日・回の表記が残っていない冊子です。どの回に対応するかは確認できていません(→ 4 節・13 節)。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・学校の理念・入試結果は扱いません(偏差値募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

結論

  1. 相洋は「大問の並びが何年も動かず、そこに入る中身は毎年作り直される」学校です。算数は大問 5 題・小問 23 問・8/6/3/3/3 の並びが資料のある 11 年(2010〜2023)すべてで同一。理科・社会も大問数と分野の座席が高い確度で固定されています。
  2. 理科と社会の最後の方の大問は「前年 1 年間のニュース」から作られます。理科は 11 年中 9 年、社会は 11 年中 8 年以上でこの形が確認できました。4 科目のうち 2 科目で、確実に 1 大問が去年の話題から出ます。
  3. 「理由を説明しなさい」が 4 科目すべてに出ます。社会の記述はほぼ全部が理由説明、理科は答えを選んだ理由を続けて書かせ、国語は「〜から。」に続ける形、算数にも 2017 年度以降「求め方も簡単に説明しなさい」が入ります。

家でやること 3 つ

  1. 算数・大問 1 の計算 8 問を毎日 10 分。11 年とも同じ作りで、算数 23 問のうち 8 問がここです。
  2. 国語・漢字 10 問(読み 5・書き 5)と四字熟語 5 問を毎日。精読した 3 回とも大問一〜四で固定で、国語の半分以上がこの 20 問です。
  3. 理科と社会・前年 1 年間のニュースを単元の言葉に翻訳する。地震・台風・宇宙探査・外来生物・環境の法律・選挙・国際大会。2 科目それぞれで 1 大問ぶんになります。

今週やる 1 つ

  1. 算数の大問 1(計算)と大問 2(一行問題)だけを、直近 3 回分続けて解きます。大問 1・2 で全 23 問のうち 14 問を占めるので、ここを速く正確に取れるかが得点の骨格になります。

注意

  1. どの冊子にも表紙・実施日・回の表記が残っていません。相洋中学校の入試は複数回に分かれていますが、ここで読んだ冊子がどの回のものかは確認できませんでした。国語は著作権処理の関係で 2010・2013・2015・2020 年度の 4 冊しかなく、実際に使えたのは 3 回だけです(→ 4 節・13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(資料はあるが精読していない年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 判読の確度
算数 6 年(2015・2017・2018・2019・2020・2023。設問文まで) 5 年(2010〜2014。大問構成・導入文・各小問の単元まで) 11 年(2010〜2015・2017〜2020・2023) 11 年すべて大問 5 題・小問 23 問。転写の確度は高い
理科 3 年(2019・2020・2023。設問文まで) 8 年(2010〜2015・2017・2018。大問構成・導入文・各小問の単元まで) 11 年(2010〜2015・2017〜2020・2023) 11 年すべて大問 4 題。小問数は 2013 年度までが 27〜29 問、2014 年度以降が 20〜23 問
社会 3 年(2019・2020・2023。設問文まで) 8 年(2010〜2015・2017・2018。大問構成・導入文・各小問の単元まで) 11 年(2010〜2015・2017〜2020・2023) 11 年すべて大問 3 題。小問 19〜30 問
国語 3 年(2013・2015・2020) 0 年 4 年(2010・2013・2015・2020) 著作権処理の関係で掲載されない年が多い。2010 年度の冊子は転写が途中で畳まれており、この分析には使わなかった

5. 一番大きな結論

相洋は「大問の並びが何年も動かず、そこに入る中身は毎年作り直される」学校です。

読んだ 11 年(国語は 3 回)で、次の並びが崩れていません。同じ問題が出るという意味ではなく、同じ種類の問題が同じ場所に出るという意味です。

科目 何年つづけて同じ場所に同じ種類が出るか
算数 大問 1=計算 8 問/大問 2=一行問題 6 問/大問 3〜5=誘導つき 3 問ずつ。合計 23 問。資料のある 11 年(2010〜2023)すべてで同一
理科 大問 4 題。大問 1=実験・観察から入る物理分野(11 年中 10 年)/大問 2=化学分野(11 年中 10 年)/大問 3・4 に生物と地学/大問 4= 1〜2 年前のニュース(11 年中 9 年)
社会 大問 3 題(11 年すべて)。ただし分野の座席(同じ位置に同じ分野が来る決まり)は無く、大問ごとに一つの題材の周りに地理・歴史・公民が混ざる。「昨年(20xx 年)」で始まる大問が 11 年中 8 年
国語 大問一=漢字の読み 5/大問二=漢字の書き取り 5/大問三=語句・漢字の知識 5/大問四=四字熟語 5/大問五・六=長文読解 2 本。資料のある 3 回(2013・2015・2020)とも同じ

いっぽうで、同じ問題がそのまま再登場した例は、11 年分の算数の全 253 小問を突き合わせて 1 組だけでした(2017 年度と 2023 年度の大問 1 (7) が一字一句同じ式)。理科には同じ設計の大問が 3 回出た例があります(大問 1 の「電気を利用した製品」= 2015・2019・2020。導入文は 2015 と 2019 が一字一句同じ)。それ以外の題材は毎年入れ替わっています。

したがって、この学校の過去問の使い方は「出る問題を覚える」ではありません。次の三つが中心になります。

  1. 同じ座席(大問の番号)を縦に並べて解く。算数の大問 1 だけを 11 年分、理科の大問 1 だけを 11 年分、という解き方がそのまま通用します。座席が動かないので、ここに投じた練習が確実に返ってきます。
  2. 前年 1 年間のニュースを、理科と社会の単元の言葉に翻訳する。理科は最後の大問 1 題ぶん(11 年中 9 年)、社会も 1 大問ぶん(11 年中 8 年以上)がここから作られています。4 科目のうち 2 科目で、確実に 1 大問が「去年の話題」から出ます。
  3. 知識の枠を毎日ぶん回す。算数の計算 8 問、国語の漢字・四字熟語 20 問。この二つだけで、算数の 3 分の 1・国語の半分以上になります。

もう一つ、「理由を説明しなさい」が 4 科目すべてに出ることを見落とせません。社会の記述はほぼ全部が理由説明、理科は「答えを選んだ理由」を続けて書かせ、国語は「〜から。」に続ける形で書かせ、算数にも 2017 年度以降「求め方も簡単に説明しなさい」が入ります。この学校は 4 科目を通じて「なぜそうなるかを言葉にできるか」を見ているように見えます。


6. この学校らしさが出る場所


7. 今からやるなら(優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提にしています。小 5 以前の方は、この節を「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先に。学年別の順序は 11 節にまとめました。

各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [毎日 10 分] 算数・大問 1 の計算 8 問を毎日 10 分。11 年とも同じ作りで、算数 23 問のうち 8 問がここです。(7) の中かっこ、(8) の帯分数と小数の混在まで毎回入れます。(確認: 〜2023 年度)
  2. [毎日 10 分] 国語・漢字 10 問(読み 5・書き 5)と四字熟語 5 問を毎日。精読した 3 回とも大問一〜四で固定。国語の半分以上がこの 20 問です。(確認: 〜2020 年度)
  3. [週 1 回] 理科と社会・前年 1 年間のニュースを単元の言葉に翻訳する。地震・台風・宇宙探査・外来生物・環境の法律・選挙・国際大会。2 科目それぞれで 1 大問ぶんになります。ニュースを覚えるのではなく、「その裏の単元は何か」を言えるようにします。(確認: 〜2023 年度)
  4. [週末 60 分] 社会・「理由を説明しなさい」を 3 文で書く。「①資料からわかる事実 → ②それが何を意味するか → ③だからこうなる」。読んだ 11 年の記述 15 問のうち 13 問がこの形です。(確認: 〜2023 年度)
  5. [週末 60 分] 算数・規則性を表で処理する。「表を書く → 差か周期を見つける → 何番目・何段目かを逆に求める」。大問 3〜5 に 11 年中 8 年で入る、この学校でいちばん出る単元です。(確認: 〜2020 年度)
  6. [週末 60 分] 国語・「〜から。」に続ける理由記述。指定語がある前提で、語を先に並べてから文にします。2020 年度の大問五は 3 問続けてこの形でした。(確認: 2020 年度)
  7. [週末 60 分] 算数・立体図形(積む・切る・水を入れる)。11 年中 8 年。展開図より「積み上げた立方体を数える」「水面の高さを追う」形が多いです。(確認: 〜2020 年度)
  8. [週 1 回] 理科・「答えを選んだ理由」を書く練習。「(前問)の答えを選んだ理由は何ですか」が繰り返し出ます。選んだ根拠を口で言えたら紙に書きます。(確認: 〜2023 年度)

8. 科目別の詳細

科目 出題形式の固定度 中身の性格 最初に時間をかける価値があること
算数(45 分 100 点) 非常に高い。大問 5 題・小問 23 問・8/6/3/3/3 の並びが 11 年不変 大問 1・2 の 14 問が計算と一行問題。大問 3〜5 は誘導つきで、規則性が 11 年中 8 年、立体が 11 年中 8 年 計算 8 問を毎日と、規則性を表で処理する手順
理科(30 分 100 点) 高い。大問 4 題・小問 20〜23 問。物理 → 化学 → 生物・地学の並び 最後の大問が前年のニュース。記述の量が年によって 0〜6 問と大きく振れる 前年のニュースを単元に翻訳と、理由を 1〜2 文で書く練習
社会(30 分 100 点) 高い。大問 3 題。ただし分野の座席は無い 一つの題材から地理・歴史・公民をまたぐ。記号選択と短答が主軸で、記述は理由説明ばかり 「理由を説明しなさい」の 3 文練習と、資料を読んでから書く訓練
国語(45 分 100 点) 高い(精読した 3 回で不変)。知識 4 大問 20 問+読解 2 本 知識問題が全体の 55% 前後。読解は小説 1・説明文 1 で、説明文は 3 回とも自然科学系 漢字 10 問と四字熟語 5 問を毎日と、「〜から。」で終える記述

科目ごとに競技が違う、というより、4 科目が同じ二つの軸(「毎日積める知識の枠」と「理由を言葉にする力」)で貫かれているのがこの学校の顔です。

8-1. 算数(大問 5 題・小問 23 問・11 年すべて同じ)

読んだ年: 2015・2017・2018・2019・2020・2023 年度(原本の設問文を全問確認)。2010〜2014 年度は大問構成・導入文・各小問の単元まで確認。

大問の並び(2010〜2023 の 11 年すべてで同一)

大問 小問数 中身
大問 1 8 問 計算のみ。「次の計算をしなさい。」の一文で始まる
大問 2 6 問 一行問題の集まり。「次の問いに答えなさい。」の一文で始まる
大問 3 3 問 誘導つきの大問
大問 4 3 問 誘導つきの大問
大問 5 3 問 誘導つきの大問

8・6・3・3・3 の並びが 11 年(2010〜2023)一度も崩れていません。合計もつねに 23 問。中学入試の算数でここまで動かない例は多くありません。同じ問題が出るという意味ではなく、同じ種類の問題が同じ場所に出るという意味です。

大問 1(計算 8 問)の中の並び

読んだ 6 年(2015・2017〜2020・2023)で、8 問の並び方までほぼ共通しています。

位置 中身
(1)〜(3) 整数・小数の四則。1 行で終わる短いもの
(4) くふう計算(分配法則でまとめる形)。2018「4+8+12+…+36」、2019「(251−38)÷71×13」、2023「4046×4−2023×7」
(5) 分数のかけ算・わり算(帯分数を含む)
(6) 小数と分数の混在、または小数点の位取り(2023「0.01÷0.001×0.0001÷0.1」)
(7) 中かっこ { } を含む四則
(8) 大かっこ・帯分数・小数が全部入った、いちばん重い 1 問

確認できた使い回しが 1 件あります。2017 年度 大問 1 (7) と 2023 年度 大問 1 (7) は、{45−(2+3)×2}×3÷7 という一字一句同じ式です。両年の転写を突き合わせて確認しました。11 年分の算数の全 253 小問を機械的に突き合わせて、完全に同じ本文の組はこの 1 組だけでした。「同じ問題を覚える」使い方が効く学校ではありませんが、大問 1 の 8 問だけは同じ引き出しから出ていると考えてよいです。

大問 2(一行問題 6 問)に出た単元(11 年・のべ 66 問)

平面図形の面積・面積比 9 問/割合と比 7 問/数の性質 6 問/規則性・数列 5 問/縮尺・単位換算 5 問/円とおうぎ形 4 問/速さ 4 問/売買損益 3 問/場合の数 3 問/立体図形 3 問/平均算 2 問/推理・論理 2 問/集合 2 問。ほかに時計算・通過算(2 回)・つるかめ算(個数を合計から逆算する・受験用教材の単元)・和差算(受験用教材の単元)・食塩水・図形の移動・水量・逆算(□にあてはまる数を求める計算)が各 1〜2 回。

位置ごとの単元は決まっていません。6 問の中に「図形が 1〜2 問」「割合か比が 1 問」「数の性質か規則性が 1 問」が入る、という配合だけが安定しています。

大問 3〜5(誘導つきの 3 題)の題材

年度 大問 3 大問 4 大問 5
2010 過不足算(毎月のおこづかい・受験用教材の単元) 平面図形の面積 規則性(円を三角形状に並べて囲む)
2011 速さとグラフ(2 本のろうそくの燃え方) 平面図形と角度(直角三角形 2 つ) 規則性(1,2,1,3,2,1,4,… の数列)
2012 場合の数(5 つの町をつなぐ線路) 円とおうぎ形(大きい円の中に半径 3cm の円 7 個) 立体図形(直方体)
2013 立体図形(三角柱) 規則性(お手伝いでお金が 2 倍になる) 円とおうぎ形(半径 5cm の円 4 つ)
2014 規則性(1 辺 2cm の正方形を階段状に並べる) 立体図形(直方体) 規則性(青・緑・黄のライトの点滅周期)
2015 規則性(1 段目・2 段目…に数を並べる) 平面図形+折り返し(正方形のまわりの長方形・直角二等辺三角形・半円) 水量と立体(水に重りを沈める)
2017 割合と資料(店の売上表 → 帯グラフ → 円グラフの角度) 規則性(3 つの数字が書かれたカードの列) 立体図形(さいころをくっつけた大きいさいころ)
2018 平均と資料と推理(11 人 4 問のテスト結果表) 数の性質・規則性(わり切れない小数の並び) 水量と立体(ふたのない直方体の容器)
2019 速さとグラフ(登校と待ち合わせ) 場合の数と推理(ラーメン屋のメニューと支払い表) 立体図形(積み上げた立方体にペンキ)
2020 規則性(60 個のさいころを 2・3・5 の倍数で裏返す) 立体図形(立方体の頂点で作る三角形の見え方) 資料の読み取り(神奈川県の国勢調査)
2023 平面図形(正方形の折り紙を 1 回折る) 時計算(相太さんと洋子さんの会話・時計のデザイン) 数の性質(ロボットへの命令の手順図)

頻出単元と周期

問い方のくせ

8-2. 理科(大問 4 題・小問 20〜23 問/2013 年度以前は 27〜29 問)

読んだ年: 2019・2020・2023 年度(原本の設問文を全問確認)。ほかの 8 年は大問構成・導入文・各小問の単元まで確認。

年度×大問の題材表(11 年)

年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4
2010 ふりこ(糸の長さと 10 往復の時間) 金属の性質 山のでき方(地層・火山) 臓器移植と人のからだ
2011 電気(トイレットペーパーの芯に巻いた電磁石) 水を加熱したときの温度変化 医師と相洋中学生の会話(呼吸) 探査機「はやぶさ」の帰還(2010 年)
2012 てこ(さおばかり) 物体の体積と状態変化 だ液のはたらきの実験 東日本大震災(2011 年 3 月 11 日)
2013 ふりこ(1 往復する時間は何で決まるか) 相洋中学校の理科実験室での加熱実験 夏の大三角 生物多様性
2014 電磁石(100 回巻きと 200 回巻き) 相洋中学校の理科部に持ち込まれた謎の液体 A〜F ナナホシテントウの自由研究 台風 26 号の天気図(平成 25 年)
2015 電気を利用した製品 ①〜⑥ 金属を変化させる水溶液 地球・月・太陽の位置関係 デング熱(前年に国内発生)
2017 日光の性質(光) ホウ酸と食塩の溶ける量のグラフ だ液のはたらきの実験 熊本地震(2016 年)
2018 風車 ①〜④ で風のはたらきを調べる DC 研究の火起こし体験(燃焼) 地層のでき方 2017 年 5 月に初めて日本で発見された外来生物
2019 電気を利用した製品 ①〜⑥ ミョウバンの溶ける量と水温 モンシロチョウの幼虫の観察 北海道の地震(2018 年 9 月 6 日)
2020 電気に関係した製品 ①〜⑥ 水の三態(氷を熱し続ける) 動物の分けかた(背骨・呼吸) 「はやぶさ 2」(2019 年)
2023 さおばかり(てこ) 実や種子のでき方(アサガオ・ツルレイシ) 国土地理院の地図で見る相洋中学校周辺の断面 プラスチック資源循環促進法(2022 年 4 月施行)

大問の並びで固定されているところ

同じ問い方の繰り返し(原本で確認したもの)

大問 1 の「電気を利用した製品」は 2015・2019・2020 の 3 回出ています。

この 1 題は「解き方を覚えれば取れる」数少ない場所です。身のまわりの電気製品について「何のエネルギーに変えているか」「人のからだのどの器官にあたるか」を整理しておくと、そのまま点になります。

溶ける量と温度のグラフを使った問題も 2017・2019 の 2 回出ています。表とグラフから「あと何 g 溶けるか」「冷やすと何 g 出るか」を出す 4 パターンの計算に慣れておくと効きます。

8-3. 社会(大問 3 題・小問 19〜30 問)

読んだ年: 2019・2020・2023 年度(原本の設問文を全問確認)。ほかの 8 年は大問構成・導入文・各小問の単元まで確認。

年度×大問の題材表(11 年)

年度 大問 1 大問 2 大問 3
2010 五街道と東海道をたどる 小田原市とその周辺地域の年表 2009 年 8 月 31 日の新聞記事(総選挙)
2011 尖閣諸島沖の衝突事件(2010 年 9 月) 利根川を河口からさかのぼる 相洋中学校の夏季学習合宿と長野県の歴史
2012 100 年前(1912 年)の出来事 松尾芭蕉『おくのほそ道』の道すじ 日本国憲法の三原則
2013 東京スカイツリー開業(2012 年)と日本の建築技術 洋子さんと祖父の会話(ロンドン五輪) 水と私たちの生活
2014 中京工業地帯 富士山 2012〜2013 年に就任した各国の元首
2015 日本の地形と気候 相太郎と洋子の会話(富岡製糸場の世界遺産登録・2014 年) 戦後 70 年
2017 1920〜2010 年の日本の人口グラフ ある学校の修学旅行の写真集 日本国憲法の条文
2018 核兵器 新潟県 祖母と孫の会話(2017 年 6 月のパンダ誕生)
2019 征夷大将軍という役職の歴史 四国地方(地図つき) 2019 年の統一地方選挙と参議院議員通常選挙
2020 十七条の憲法・大日本帝国憲法・日本国憲法の条文比較 2019 年の台風・大雨災害 神奈川県
2023 相洋中学校の地域研究旅行(修学旅行)の訪問先 江戸時代までの外国との関わり(九州の地図) サッカーワールドカップ(2022 年)

大問の並びで固定されているところ

問い方のくせ

8-4. 国語(大問 6 題・小問 35〜37 問/2013・2015・2020 年度のみ)

読んだ年: 2013・2015・2020 年度。国語は著作権処理の関係で掲載されない年が多く、資料があるのは 2010・2013・2015・2020 年度の 4 年だけです。2010 年度の冊子は転写が途中で畳まれていて設問の実数と合わないため、この分析には使いませんでした。ここに書いたのは 2013・2015・2020 年度に限った話で、直近の形は市販の過去問集で確かめてください。

大問の並び(精読した 3 回とも同じ)

大問 小問数 中身
大問一 5 漢字の読み(――線部をひらがなに)
大問二 5 漢字の書き取り(――線部のカタカナを漢字に)
大問三 5 漢字・語句の知識(2013 は共通する漢字一字を入れることわざ、2015 はことわざの意味、2020 は部首の異なる漢字選び)
大問四 5 四字熟語(2013 は一字の誤りを直す、2015 は空欄に漢字を入れる、2020 は 2 つの四字熟語に共通する漢字一字)
大問五 8 長文読解 その 1
大問六 7〜9 長文読解 その 2

知識問題 4 大問 20 問(全体の 55% 前後)+ 長文読解 2 大問という並びが、精読した 3 回とも変わりません。この配分は中学入試の国語としてかなり知識寄りで、読解が苦手でも 20 問の知識で立て直せる作りになっています。逆に言えば、漢字・ことわざ・四字熟語を落とすと取り返しがつきません。

(2015 年度の冊子は、転写では大問一に 15 問がまとめて入っています。ただし設問番号が「1(1)〜1(5)」「2(1)〜2(5)」「3(1)〜3(5)」と枝番で残っており、実際には漢字の読み・漢字の書き取り・四字熟語の 3 大問です。ここでは実体どおり 6 大問として数えました。)

長文読解の題材と出典

年度 大問五 大問六
2013 説明文(クジラ・イルカと海の生態)※出典表記なし 随筆(ブラジルのアメリカン・スクールでの社会科の授業)※出典表記なし
2015 小説(初めて一人でバスに乗る少年と父)=重松清 説明文(クモの巣と造網性・徘徊性)※出典表記なし
2020 小説(北海道の山間の村から出て勉強する中学二年生「ぼく」)=小檜山博 説明文(太陽とハビタブルゾーン、スノーボール・アース)=渡部潤一

出典は本文末尾に「(◯◯の文章による)」と書かれているものだけを載せています。作品名は冊子に記載がありません。小説と説明文が 1 本ずつという組み合わせは 3 回とも共通で、順番だけ入れ替わります(2013 は説明文が先、2015・2020 は小説が先)。説明文は 3 回とも自然科学系(海の生態・クモ・宇宙と気候)でした。

問い方のくせ


9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

資料のある年に出ていて、直近の年で確認できなかったものを挙げます。2021・2022 年度と 2024 年度以降の資料が無いので、断定はしません。最終確認年度は、その単元を資料の中で最後に確認できた年度です。

科目 単元 最終確認年度 状況
算数 速さとグラフの大問 2019 年度 2011・2019 の 2 回
算数 円とおうぎ形の大問 2015 年度 2012・2013・2015 のあと確認できず
算数 水量(大問として) 2018 年度 2015・2017・2018 のあと確認できず
算数 食塩水 2020 年度 11 年で 2020 の大問 2 に 1 問だけ
理科 星と星座・月と太陽の位置関係 2015 年度 2013・2015 のあと大問としては 2020 の惑星まで空いた
理科 水溶液の性質と判別(リトマス紙・気体の発生) 2014 年度 2014 の「謎の液体 A〜F」が最後
理科 気象(天気図・雲・風) 2018 年度 2014・2018 のあと確認できず
理科 ふりこ 2013 年度 2010・2013 のみ。てこは 2012 のあと 2023 に戻った実績がある
社会 地図に道すじを描く作図 2012 年度 2010〜2012 の 3 年連続のあと出ていない。グラフを描かせる形は 2017 まで続いた
社会 雨温図と気候の判別 2018 年度 2011・2015・2018 のあと確認できず
社会 世界地理 2023 年度 2011・2012・2013・2015・2023 と間をあけて戻ってくる。2023 はワールドカップからブラジル・カタール・北米へ広がった
社会 三権分立・国会・内閣・裁判所 2020 年度 2010・2012・2017・2019・2020 と 2〜3 年おきに出る
社会 選挙制度 2019 年度 2019 に大問 1 題ぶん(参議院の定数・投票年齢・期日前投票)。それ以前は 2010 の新聞記事のみ
国語 資料が 3 回ぶんしかないため、この観点では何も言えない

10. 形式面の注意

算数

理科

社会

国語(2013・2015・2020 年度)

試験時間・配点の全体注記

試験時間と配点は、読んだどの冊子にも印字されていません。学校が公表している最新の要項では、国語・算数が各 45 分 100 点、理科・社会が各 30 分 100 点。2 科・4 科の選択制で、得意 1 科目だけで受ける回や英語で受ける回もあり、各回とも試験後に面接があります(→ 1 節)。過去問を解くときの時間はこの要項の数字で代用するしかありません。理科は 20〜23 問を 30 分、社会は 19〜30 問を 30 分で解く計算になり、社会は年によって問題数が 1.5 倍違います。多い年(2023 年度の 30 問)で一度は計っておきたいところです。


11. 学年別ロードマップ

小 4(土台)

小 5(幅)

週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。

小 6(仕上げ)

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか

差がつくのは小 5 の「幅」ではなく、小 4 から積んだ「毎日の 10 分」と「食卓のニュース」の側です。この学校には、算数の計算 8 問・国語の漢字 10 問・国語の四字熟語 5 問という、毎年ほぼ同じ作りで量がまとまっている場所が三つあります。合わせると算数の 3 分の 1、国語の半分以上がここに集まります。特別な単元を先取りするより、この三つを小 4 から毎日ぶん回した子が、小 6 の秋にいちばん楽になる構造をしています。加えて、理科と社会の各 1 大問が前年のニュースから作られるので、ニュースを日常の会話にしている家は、直前期の時事対策がほとんど要らなくなります。そのうえで小 5 に単元の幅を作り、小 6 で座席ごとの解き方と記述の書き方を仕上げる、という順序が無駄がありません。


12. この学校と併願するなら

観点は 過去問演習が二重に効くか だけです。入試日程の重なり・通学圏・難易度・お子さんとの相性は扱いません。並べたのは、大問数・小問数・記述と記号選択の比率・図表の多さ・同じ位置に出る単元・単元の分布から出した「出題の作りの近さ」で、同じ問題が出るという意味ではありません。国語はどの学校とも比較できていません(相洋の国語は資料が 3 回ぶんしかないため)。

8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。

併願先が 4 科目校の場合、理社は本校の準備とは別に立てる必要があります(第 1 回 B・第 2 回 B は 2 科・得意 1 科目のため)。


13. 資料の限界


相洋中学校 のページ: 学校トップ / 偏差値 / 併願候補 / 募集要項・入試結果 / 用語集 / 過去問の使い方


数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。

相洋中学校 のページ: 学校トップ / 偏差値(4 出所併記) / 過去問分析 / 併願候補 / 募集要項・入試結果 / 校風・理念

索引: 出題スタイル別 / 単元別 / 問い方別 / 同じ場所に同じ種類の問題 / 入試結果の公表状況 / 国語の出典 / 校風キーワード / 旧称 / 入試日程 ・ 共通: 過去問の使い方 / 用語集 / 資料の限界 / 方法論 / トップ