相模女子大学中学部 の過去問分析
相模女子大学中学部の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。
相模女子大学中学部 過去問分析(2010〜2026 年度・四谷大塚掲載の 1 冊分・算数 15 年/国語 6 年/理科・社会 各 7 年)
更新 2026-08-20。
1. この学校の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 神奈川県相模原市南区 |
| 男女 | 女子 |
| 旧称 | 相模女子大学中学校・高等学校、静修女子中学校・高等学校、静修実科女学校、日本女学校 |
2027 年度の募集要項による入試回は次の 7 回です。
| 回 | 日程 | 科目 | 試験時間 | 配点 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 第 1 回 | 2 月 1 日午前 | 国語・算数(教科型) | 国語 45 分・算数 45 分 | 国語 100・算数 100 | — |
| 第 2 回 | 2 月 1 日午後 | 国語・算数(教科型) | 国語 45 分・算数 45 分 | 国語 100・算数 100 | — |
| 第 3 回 | 2 月 2 日午後 | 国語または算数(1 科選択・教科型) | 国語または算数 45 分 | 国語または算数 100 | — |
| 第 4 回 | 2 月 5 日午前 | 国語・算数(教科型) | 国語 45 分・算数 45 分 | 国語 100・算数 100 | — |
| 適性検査型 | 実施日は公式ページに明記なし | 適性検査型 | 適性検査 45 分 | 適性検査 100 | 実施日は教科型入試いずれかの回に準ずる(公式ページに具体的日程の明記なし) |
| プログラミング入試 | 実施日は公式ページに明記なし | 授業・プログラミング+発表・ディスカッション+基礎計算力テスト | プログラミング授業 80 分・発表ディスカッション 20 分・基礎計算力テスト 20 分 | 配点不明 | 配点の記載なし |
| 帰国生入試 | 2026 年 12 月 19 日 | 科目は公式ページに記載なし | 時間不明 | 配点不明 | 面接を実施(詳細な科目・配点は公式ページに記載なし) |
理科・社会の試験は置かれていません(教科型 4 回はすべて国語・算数の 2 科目です)。以下、理科・社会の節は「かつてどう出ていたか」の記録として読んでください。
正式には「中学校」ではなく相模女子大学中学部です(高校にあたる課程は高等部)。かつては日本女学校・静修実科女学校・静修女子中学校の名で、相模女子大学中学校・高等学校と呼ばれた時期もあります。
いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。
2. このページでわかること
このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。
過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。
以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。
3. まず結論だけ(10 行)
結論
- この学校の算数と国語は、大問の並び(何番目にどんな種類の問題が来るか)が何年も動きません。算数は確認できた 9 冊(2017〜2026)すべてで大問 6 題・小問 20 問、国語は確認できた 6 冊(2010〜2017)すべてで大問 5 題です。
- 一方で、中身の数値や題材は毎年作り直されます。同じ問題がそのまま再び出た例は見つかっておらず、似ているのは「問い方」の枠だけです。
- 理科・社会(2018 年度まで)も、大問 1〜3 の分野の並びが 3 年連続で固定でした。ただし 2027 年度の入試には理科・社会がありません(→ 1 節)。
家でやること 3 つ
- 算数の大問 1(計算 6 問、最後は逆算(□にあてはまる数を求める計算))を毎日 5 分で全問正解できるまで解きます。
- 国語の漢字 10 問(読み 5 問・書き 5 問)を毎日解きます。
- 算数の大問 2 を「6 問セット」として演習し、最後の (6) は必ず図つきの平面図形(円とおうぎ形・面積比・角度)と決めて練習します。
今週やる 1 つ
- 過去 5 年ぶんの算数の大問 1 だけを続けて解き、6 問 5 分以内・全問正解を確認します。
注意
- 2010〜2016 年度の算数・2018 年度以前の一部の理科・社会は、大問の主要単元を数えただけの年を含みます。細部は原本で確かめる前提です(→ 4 節・13 節)。
4. 資料の状況
どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問ごとの主要単元を数えただけの年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。
| 科目 | 精読した年 | 構成だけ数えた年 | 資料のある年 | 判読の確度 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 3 年(2024・2025・2026) | 6 年(2017・2018・2019・2020・2022・2023) | 15 年(2010〜2026、2014・2021 年度は欠) | 高(精読 3 年)。過去問データベースに載っている冊子の転写で、1 年・1 科目につき 1 冊しかなく、第何回のものかは資料からは分かりません |
| 国語 | 3 年(2015・2016・2017) | 3 年(2010・2012・2013) | 6 年(2010〜2017) | 中。出典表記が転写に無い年が 2 件(2015 の 2 題・2017 の大問 4)あり、著者名を確認できません |
| 理科 | 3 年(2016・2017・2018) | 4 年(2010 年代。個別の年度は 9 節「しばらく出ていない単元」を参照) | 7 年(2010〜2018) | 低め。7 冊中 6 冊が「読み取りの確度が低い」と記録された転写です。分野の並びや設問の作りは読み取れますが、細かい数値は市販の過去問集で確認してください |
| 社会 | 3 年(2016・2017・2018) | 4 年(同上) | 7 年(2010〜2018) | 中。2013 年度として保存されていた冊子は中身が別の学校(川村中学校)のもので使用せず、2014 年度は解答のみで問題がありません |
- 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
- 転写の記録に「平成二十七年度第一回学力試験」と残っている年があり、2015 年度の国語は第 1 回のものと考えられます。回が分かるのはこの 1 件だけです。
- 算数だけが直近まで揃っています。国語は 2018 年度以降、理科・社会は 2019 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)。
5. 一番大きな結論
この学校の算数と国語は、大問の並びが何年も動かないのが最大の特徴です。一方で、中身の数値や題材は毎年作り直されます。つまり「出る問題を覚える」のではなく、「決まった座席(問題の置き場所)に来る種類の問題を、確実に取れる状態にしておく」のが過去問の使い方になります。
- 算数: 確認できた 9 冊(2017〜2026、精読 3 年・構成確認 6 年)すべてで大問 6 題・小問 20 問。大問 1 は計算 6 問(最後は逆算)、大問 2 は 6 問の小問集合でその (6) は必ず図つきの平面図形、大問 3〜6 は各 2 問の大問。この並びが 9 年ぶん一度も崩れていません。
- 国語: 確認できた 6 冊(2010〜2017)すべてで大問 5 題。漢字の読み 5 問 → 漢字の書き取り 5 問 → ことばの知識 → 説明文・随筆 → 物語・随筆 の順で、6 冊とも同じです。
- 理科(2018 年度まで): 大問数は 5〜7 と動きますが、大問 1 が物理、大問 2 が化学、最後が前年の科学ニュース、という分野の並びは 3 年連続で同じでした。
- 社会(2018 年度まで): 大問 1 が地理、大問 2 が歴史、大問 3 が公民の並びが 3 年連続。2017・2018 は末尾に前年ニュース 5 問が付きます。
- ただし同じ問題がそのまま再び出た例は見つかりませんでした。似ているのは「問い方」で、たとえば「◯は◯の□倍です」「ある規則に従って次のように数が並んでいます」「X を求める式と、答えを書きなさい」といった枠に、毎年ちがう数値・題材が入ります。
過去問の使い方としては、「同じ座席を縦に解く」が最も効きます。算数なら大問 1 だけを 5 年ぶん続けて解く、大問 2(6) の図形だけを並べて解く、という進め方です。年度を通しで時間を計る練習は、その後で十分間に合います。
座席のまとめ(同じ場所に同じ種類の問題が来ること)を、原本で確認できた範囲で並べます。「同じ問題が出る」ではなく「同じ種類の問題が同じ場所に出る」という意味です。
| 科目 | 場所 | 来るもの | 連続年数 |
|---|---|---|---|
| 算数 | 大問 1 | 計算 6 問((6) は逆算) | 9 年(2017〜2026、2021 は資料なし) |
| 算数 | 大問 2 | 6 問の小問集合。(6) は図つきの平面図形 | 9 年(同上) |
| 算数 | 大問 3〜6 | 各 2 問の大問。式と考え方を書く指示が大問 5・6 に付く | 8 年(2018〜2026、2017 は大問 6 のみ) |
| 算数 | 大問 5 | 速さ(速さとグラフを含む) | 3 年(2024〜2026) |
| 国語 | 大問 1 | 漢字の読み 5 問 | 6 年(2010〜2017 の確認できた 6 冊) |
| 国語 | 大問 2 | 漢字の書き取り 5 問 | 6 年(同上) |
| 国語 | 大問 3 | ことばの知識(切り口は毎年変わる) | 6 年(同上) |
| 国語 | 大問 4・5 | 説明文・随筆 → 物語・随筆 | 6 年(同上) |
| 理科 | 大問 1 | 物理(てこ・熱の伝わり方など) | 4 年(2015〜2018) |
| 理科 | 大問 2 | 化学(気体・水溶液・燃焼) | 3 年(2016〜2018) |
| 理科 | 最後の大問 | 前年の科学ニュース・災害 | 3 年(2016〜2018) |
| 社会 | 大問 1・2・3 | 地理 → 歴史 → 公民 | 3 年(2016〜2018) |
| 社会 | 大問 4 | 前年ニュース 5 問 | 2 年(2017・2018) |
毎年作り直される場所もはっきりしています。算数の大問 3・大問 4・大問 6 に入る単元、国語の大問 3 の切り口、理科の大問数(5〜7)と生物・地学の配置、社会の歴史で扱う時代——ここは年ごとに変わるので、「去年これだったから今年も」とは考えないほうが安全です。
6. この学校らしさが出る場所
- 算数の題材は身近な場面が多いです。トライアスロンや複雑な設定ではなく、山登り(2024 の大問 5)、水そうとしきり板(2025)、歯車(2025)、3 人の行き違い(2026)といった素直な場面設定です。数値も整理された値が選ばれており、計算の見通しは立てやすい作りに見えます。
- 算数の大問 3〜6 は「(1) で求めた値を (2) で使う」作りが多く、途中の値を書き残す習慣がそのまま点につながります。式を書かせる指示が毎年 2 大問に付くのも、この学校の一貫した姿勢のように見えます。
- 国語の物語文は、学校生活や家族の場面が選ばれています(部活のダブルスをめぐるやりとり、小学生の川の探検、戦争を経験した家族の記憶)。説明文も「個性を磨くとはどういうことか」「ゴリラと人間のつき合い方」のように、身近な問いから入るものが多い印象です。
- 戦争や平和を扱う文章・設問が、国語にも社会にも出てきます(2016 国語の広島の記憶、2016 社会の姫路城と歴史、2018 社会の太平洋戦争から日本国憲法へ)。
- 理科・社会は「前年 1 年ぶんのニュース」を最後に置く作りでした。生徒が新聞やニュースを見ているかを見る意図があるように見えます。
- 社会の記述は答え方の形を指定してきます(「商人」「営業」という言葉を用いて、「民党は…吏党は…」という形で)。書かせるけれど、書きっぱなしにはさせない作りです。
7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)
想定している学年は小 6・過去問演習期です。小 5 以前の方は、この節を「小 6 でやること」の地図として読み、11 節の小 4・小 5 の段を見てください。2027 年度の入試は国語・算数の 2 科目(第 3 回は 1 科目選択)なので、1〜6 が本体です。
各項目の根拠(年度と大問の中身)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。
- [毎日 10 分] 算数の大問 1 を毎日 6 問 — 整数の加減 → 整数の四則 → 小数 → 分数の加減 → 帯分数まじりの四則 → 逆算。この 6 種類の並びは 9 年ぶん同じです。5 分・全問正解を基準にします。(確認: 〜2026 年度)
- [毎日 10 分] 国語の漢字 10 問を毎日 — 読み 5 問・書き 5 問が大問 1・大問 2 に必ず置かれます。(確認: 〜2017 年度)
- [週末 60 分] 算数の大問 2 を「6 問セット」として演習 — 割合・売買損益・食塩水・和差算・仕事算・数の性質・場合の数から 5 問と、最後に図つきの平面図形 1 問。過去 5 年ぶんを横に並べて解くと形が見えます。円とおうぎ形の周と面積・面積比・角度は大問 2(6) の座席で 9 年連続、大問 3〜6 にも入るので、あわせて一巡しておきます。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 算数の速さ・規則性・食塩水を仕上げる(大問 3〜6 想定) — 速さ(速さとグラフを含む)は 2022〜2026 の 5 年連続で出ており、2024〜2026 は大問 5 の位置に固定です。ダイヤグラム、追いつき、出会い、歯車まで。規則性・数列は数の並び・分数の並び・三角形状の並びと形を変えて 2020 年以降ほぼ毎年出ます。「◯番目は何か」「和が◯になるのは何個目か」の両方向を練習します。食塩水の濃度は大問 2 の小問として出る年と、大問 1 題を使って 2 問続けて問われる年があります(2026 は後者)。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 国語の抜き出しを字数指定つきで練習 — 「三十三字で探し、最初と最後の五字を抜き出して」のような指示に慣れておきます。(確認: 〜2017 年度)
- [週 1 回] 短い記述の練習 — 国語は 25〜30 字以内、社会・理科は「簡単に説明しなさい」。国語は毎年 1〜2 問、算数は大問 5・6 で式と考え方を毎年 4 問ぶん書かせます。(確認: 国語は 〜2017 年度・算数は 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 理科・社会を受ける必要がある場合(他校との併願で使うなど) — 理科は物理と化学、社会は公民と資料の読み取りから。前年 1 年ぶんのニュースの確認も忘れずに。(確認: 〜2018 年度)
8. 科目別の詳細
8-0. 科目横断の要点
| 科目 | 形式の固定度 | 中身の性格 | 最優先で時間をかける価値があること |
|---|---|---|---|
| 算数 | 非常に高い(大問 6・小問 20 が 2017〜2026 の 9 冊で不変) | 単元は狭い範囲を循環(計算・割合・速さ・規則性・食塩水・平面図形・立体) | 大問 1 の計算 6 問を毎日。大問 2(6) の平面図形。大問 5・6 の途中式 |
| 国語 | 非常に高い(大問 5・並びが 2010〜2017 の 6 冊で不変) | 抜き出しが主役、記述は 1〜2 問と短い | 漢字 10 問の完答。字数指定つきの抜き出し。ことばの知識を広く |
| 理科(2018 年度まで) | 中くらい(大問 5〜7 と動く。分野の並びは固定) | 身のまわりの場面から入り、理由を説明させる | 物理(てこ・熱)と化学(気体・水溶液)、前年ニュース |
| 社会(2018 年度まで) | 高め(地理 → 歴史 → 公民の並びが固定) | 歴史は 1 時代を深掘り、公民は憲法と政治 | 公民の用語、資料の読み取り、前年ニュース |
8-1. 算数(確認できた年: 2024・2025・2026 を精読、2017〜2023 は大問構成と単元位置を確認)
年度×大問の題材表
| 年度 | 大問 1(6 問) | 大問 2(6 問) | 大問 3 | 大問 4 | 大問 5 | 大問 6 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2024 | 計算 5 問+逆算 | 小問集合(周期・売買・場合の数・割合・分数の場合の数・面積比) | 回転体(三角形を直線のまわりに 1 回転) | 食塩水の混合/追いつく速さ | 速さとグラフ(山門〜山頂 16km の登下山) | 規則性(2,0,2,4,… の並び) |
| 2025 | 計算 5 問+逆算 | 小問集合(売買・割合・和差算・仕事算・食塩水・半円の周) | 規則性(三角形状に数を並べる) | 水量とグラフ(しきり板つき水そう) | 速さ(歯車の回転数/歩きと自転車) | 図形の移動(長方形の重なりとグラフ作図) |
| 2026 | 計算 5 問+逆算 | 小問集合(割合 2 問・和差算・奇数の数列・仕事算・円と正方形の面積) | 規則性(帯分数の数列 3 4/7, 6 7/10, …) | 立体(直角二等辺三角形の三角柱の切断) | 速さ(4800m を挟んだ 3 人の移動) | 食塩水(20% と 8% を混ぜて 12%、さらに水を加える) |
参考までに、その前の年も大問の並びは同じ形でした。2023 は大問 3 食塩水・大問 4 円柱を切った立体・大問 5 規則性(分数列)・大問 6 速さとグラフ、2022 は大問 3 場合の数(0〜4 のカード)・大問 4 速さとグラフ・大問 5 食塩水・大問 6 円とおうぎ形です。
一番はっきりしているのは「大問の並びが動かないこと」
確認できた 9 冊(2017・2018・2019・2020・2022・2023・2024・2025・2026)で、大問 6 題・小問 20 問が一度も変わっていません。内訳も同じで、大問 1 が 6 問、大問 2 が 6 問、大問 3〜大問 6 が各 2 問です。さらに中身の並びまで揃っています。
- 大問 1 は計算 6 問。(1) 整数の加減、(2) 整数の四則、(3) 小数を含む計算、(4) 分数の加減、(5) 帯分数まじりの四則、(6) 逆算(□を求める式)。この「(6) が逆算」は 9 冊すべてで同じ位置にあります。
- 大問 2 は 6 問の小問集合。割合・売買損益・食塩水・和差算・仕事算・数の性質・場合の数・単位換算などから 5 問が並び、(6) だけが図のついた平面図形(円とおうぎ形・面積比・角度)です。この「(6) は図形」も 9 冊すべてで同じでした。
- 大問 3〜大問 6 は各 2 問の記述つき大問。ここに入る単元は年ごとに入れ替わりますが、選ばれる先は狭い範囲に限られています。確認できた 9 年で、規則性・数列(6 年)、速さまたは速さとグラフ(7 年)、食塩水の濃度(6 年)、立体図形(5 年)、場合の数(3 年)が繰り返し登場します。
なお自動集計では大問 2 の単元が年ごとに「売買損益」「場合の数」「割合と比」などと入れ替わって見えますが、原本を見ると大問 2 は毎年 6 問の小問集合で、先頭の問題の単元がその年の見出しになっているだけでした。大問 2 の位置が動いているわけではありません。
頻出単元と周期
確認できた 9 冊(2017〜2026、2021 は資料なし)での登場年を並べます。
- 四則計算+逆算: 9 年すべて(大問 1 の座席)。
- 円とおうぎ形/平面図形の面積・角度: 9 年すべて(大問 2 の (6) の座席)。大問 3〜6 にも 2022・2023 に入りました。
- 速さ(含む速さとグラフ): 2022・2023・2024・2025・2026 の 5 年連続。2024〜2026 は大問 5 の位置に固定されています。
- 規則性・数列: 2020・2022・2023・2024・2025・2026(大問 3 に入るのが 2025・2026 の 2 年連続)。
- 食塩水の濃度: 2017・2018・2022・2023・2024・2025・2026。大問 2 の小問として出る年と、大問 3〜6 で 2 問続けて問われる年の両方があります。
- 立体図形(体積・表面積・切断・回転体): 2019・2020・2023・2024・2026。
- 仕事算: 2025・2026 の 2 年連続(いずれも大問 2 の小問)。
- 場合の数: 2017・2018・2019・2022・2024。
- 縮尺・単位換算: 2017・2018・2019・2020・2022・2023 の 6 年連続で大問 2 に入っていましたが、2024〜2026 の 3 年は見当たりませんでした(→ 9 節)。
問い方の特徴
- 答えの形はほぼすべて短答(語句や数値を短く答える形式)です。精読した 3 年(2024〜2026)で選択肢の問題は 1 問もなく、20 問中 19〜20 問が答えだけを書く形でした。ただし後述のとおり、大問 5・大問 6 では式や図も残す指示が付きます。
- 作図が入る年があります。2025 の大問 6(2) は「時間と重なっている部分の面積の関係をグラフに表しなさい」で、答えをグラフに描かせる問題でした。2024・2026 には作図はありません。
- 数値だけ差し替えた同じ作りの問題が大問 2 に並びます。たとえば「18 は 1.5 の□倍です」(2025)と「24 は 0.25 の□倍です」(2026)、「1500 円の□%引きは 1125 円になります」(2024)と「3500 円の品物を 6%引きで買ったので金額は□円でした」(2025)。設問文がそのまま同じという意味ではなく、同じ問い方の枠に別の数値が入っているという意味です。
- 大問 3〜6 の導入文の言い回しも似ています。「ある規則に従って、次のように数が並んでいます。このとき、下の問いに答えなさい」は 2023・2024・2025・2026 の 4 年に出てきます(並ぶものは数・分数・帯分数と年ごとに違います)。
8-2. 国語(確認できた年: 2015・2016・2017 を精読、2010・2012・2013 は構成を確認)
国語は 2018 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)。ここに書いたのは 2010〜2017 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。以下は 2015・2016・2017 の 3 冊を読んだ結果です。
年度×大問の題材表
| 年度 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 | 大問 5 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2015 | 漢字の読み 5 問 | 漢字の書き取り 5 問 | ことわざ→熟語の言いかえ 4 問+文の書きかえ 5 問 | 説明文(ゴリラの「美談」と人間・野生動物のつき合い方)7 問 | 物語・回想(小学生の多摩川探検隊)9 問 |
| 2016 | 漢字の読み 5 問 | 漢字の書き取り 5 問 | 共通する部首名+同じ意味の熟語 | 説明文(「個性を磨く」という言葉への疑問/今北純一『自分力を高める』)9 問 | 回想(戦争と広島・被爆した兄/山下明生「原子爆弾が落ちた日」、『子どもたちへ、今こそ伝える戦争――子どもの本の作家たち19人の真実――』所収)9 問 |
| 2017 | 漢字の読み 5 問 | 漢字の書き取り 5 問 | 対義語の穴うめ+誤った敬語の訂正 | 随筆(風邪のなおりかけと人生のマイナス)9 問 | 物語(部活のダブルスをめぐる大地と「ぼく」/吉野万理子『チーム! 上』)9 問 |
その前の年も同じ 5 題構成です。2013 は大問 4 が森下典子『日日是好日』、大問 5 が遠藤周作「落第坊主の履歴書」、2012 は大問 5 が徳永直「甚左どんの草とり」でした(いずれも本文末尾の表記で確認)。2015 の 2 題と 2017 の大問 4 は、転写に出典の表記が残っておらず、著者名を確かめられませんでした。
大問の並びは 6 冊とも同じ
確認できた 6 冊(2010・2012・2013・2015・2016・2017)すべてで大問 5 題、しかも並びが次の順で変わりません。
- 大問 1 = 漢字の読み 5 問(――線部をひらがなに)
- 大問 2 = 漢字の書き取り 5 問(――線部のカタカナを漢字に)
- 大問 3 = ことばの知識(部首・熟語の構成・対義語・四字熟語・ことわざ・敬語・文の書きかえ)。ここだけ小問数が年ごとに 2 問〜9 問と動きます。
- 大問 4 = 説明文または随筆(7〜9 問)
- 大問 5 = 物語・回想・随筆(8〜9 問)
小問の合計は 30〜35 問で、45 分・100 点に対してかなりの分量です。漢字 10 問+知識で 15 点前後を先に確保し、長文 2 題に時間を残す配分になります。
問い方の特徴
- 抜き出しが主役です。精読した 3 年の長文 2 題では、「文章中から◯字で抜き出して答えなさい」「指し示すものを抜き出しなさい」という設問が毎年 5〜8 問あります。答えを自分の言葉でまとめるより、本文から探して正確に写す作業が中心です。
- 記号選択が主軸の設問も毎年 8〜10 問(全体の 27〜33%)あります。「最も適当なものを次から選び」の形で、空欄に入る接続語・言葉の組み合わせを選ばせる問題が毎年入ります。
- 自分の言葉で書く問題は 1〜2 問だけです。2015 は大問 5 問五(誰に何と言われたか)、2016 は大問 5 問五(母の心配を 25 字以内で)、2017 は大問 4 問二(理由を 30 字以内で)と大問 3 の敬語の直し。長い記述はありません。
- 傍線部に番号を振って順に問う進め方で、設問は本文の流れどおりに並びます。前から順に読みながら解ける作りです。
- 知識の大問 3 は毎年ちがう切り口です。部首名(2016)・熟語の言いかえ(2016)・対義語(2017)・敬語の誤り直し(2017)・ことわざと熟語の対応(2015)・文の書きかえ(2015、受け身/使役/時制/接続/修飾の直し)と、年ごとに作り直されています(→ 9 節)。ここは範囲を絞りにくいので、知識問題集を一通りやる形の準備になります。
8-3. 理科(確認できた年: 2016・2017・2018)
まず前提: 学校の 2027 年度募集要項では、第 1・2・4 回が国語・算数の 2 科目、第 3 回が国語か算数の 1 科目選択で、理科・社会の試験は置かれていません(→ 1 節)。ここに書くのは資料のある 2010〜2018 年度の理科であり、当時どんな問題が出ていたかの記録として読んでください。なお理科の転写は 7 冊中 6 冊が「読み取りの確度が低い」と記録されたもので、細部の数字は原本で確かめる前提です。
年度×大問の題材表
| 年度 | 大問数/小問数 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 | 大問 5 | 大問 6・7 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2016 | 7 / 34 | 音・電気を通すもの・砂鉄・てこ(4 問) | 石灰石+塩酸で出る気体(5 問) | 冬の眼鏡のくもりと沸とう・湯気(5 問) | 呼吸(吸う息とはく息、横かく膜)(4 問) | モンシロチョウの成長(8 問) | 川の流れと三日月湖(5 問)/2015 年の科学ニュース(3 問) |
| 2017 | 5 / 23 | てこのつり合い・水の対流・放射(4 問) | 指示薬で液体 A〜D を判別(4 問) | 呼吸と胎児(5 問) | 夏の大三角・北斗七星・太陽までの距離(5 問) | 2016 年の熊本地震(5 問) | — |
| 2018 | 5 / 19 | てこのつり合い・エアコンと空気の流れ(3 問) | ろうそくの燃焼(3 問) | 人の誕生(4 問) | 温度計・気温と地温のグラフ(4 問) | 2017 年の科学ニュース(5 問) | — |
大問数は動くが、分野の並びは動かない
精読した 3 年で大問数は 7 → 5 → 5、小問数は 34 → 23 → 19 と減っています。大問の数と量は年で変わるという点は、算数・国語とはっきり違います。一方で、分野の並び方は 3 年とも同じでした。
- 大問 1 は物理(てこのつり合い・熱の伝わり方・音・電気): 2015・2016・2017・2018 の 4 年連続。
- 大問 2 は化学(気体・水溶液・燃焼): 2016・2017・2018 の 3 年連続。
- 中盤に生物(呼吸・人の誕生・こん虫): 3 年とも入っています。呼吸は 2016・2017 の 2 年連続、胎児・人の誕生は 2017・2018 の 2 年連続。
- 最後の大問は前年の科学ニュース: 2016 が「2015 年に起きた科学に関する出来事」(梶田隆章さんのノーベル賞・金星探査機・気象衛星)、2018 が「2017 年に起きた科学に関する出来事」(準天頂衛星・アルマ望遠鏡・太陽フレア・対馬のカワウソ)、2017 は 2016 年 4 月の熊本地震を扱う大問でした。3 年とも最後は前年のニュースからです。
同じ問い方が年をまたいで出た例
- てこのつり合い: 2017 大問 1(1) と 2018 大問 1(1) は、どちらも「図のようにてこがつり合っています。図の X は何 cm(何 g)ですか。X を求める式と、答えを書きなさい。ただし、てこやひもの重さは考えないものとします」という同じ文で始まります。図と問う量は違うので同じ問題ではありませんが、式を書かせる同じ作りの問題が 2 年続けて冒頭に置かれました(両年の原本で確認)。
- 前年ニュースの導入文: 2016 の「2015 年に起きた科学に関する出来事について、次の問いに答えなさい」と 2018 の「2017 年に起きた科学に関する出来事について、次の問いに答えなさい」は、年号だけを入れ替えた同じ一文です(両年の原本で確認)。
問い方の特徴
- 記号選択が主軸です(精読した 3 年で全体の 43〜71%)。「次のア〜エから選び、記号で答えなさい」が基本の形で、「2 つ選び」「すべて選び」が混ざる年もあります(2016 大問 1(2)、2018 大問 4(1))。
- 理由を説明させる問題が毎年あります。2016 は 1 問(チョウが産卵する植物が決まっている理由を「あなたの考えを書きなさい」)、2017 は 2 問、2018 は「記号で答え、さらにそう考えた理由を説明しなさい」という形を含めて 5 問ありました。精読した 3 年では 2018 がいちばん多く、答えを選ぶだけでは終わらない作りです。
- 式を書かせる指示があります(2017・2018 の大問 1)。理科でも計算の過程を残す指示が出ます。
- 図やグラフを読む問題が多いです。7 冊平均で小問の 42% に図がつきます。気温・地温・太陽高度のグラフ(2018)、川の断面(2016)、対流のようす(2017)など、選択肢そのものが図という設問もあります。
- 文字種の指定が出ます(2016「漢字 2 文字で」「カタカナ 6 文字で」、2017「漢字 2 字で」)。
8-4. 社会(確認できた年: 2016・2017・2018)
理科と同じく、2027 年度の入試では社会の試験は置かれていません。以下は資料のある 2010〜2018 年度の記録です。2013 年度として保存されていた社会の冊子は、中身が別の学校(川村中学校)のものでした。この年は分析から外しています。2014 年度は解答のみで問題が無く、2019 年度以降の社会は資料がありません。
年度×大問の題材表
| 年度 | 大問数/小問数 | 大問 1(地理) | 大問 2(歴史) | 大問 3(公民) | 大問 4(時事) |
|---|---|---|---|---|---|
| 2016 | 3 / 27 | 雨温図と地図で 6 地域を見分ける(やませ・単作・高原野菜・二毛作・ため池・季節風・リアス海岸)9 問 | 織田信長と豊臣秀吉(長篠の戦い・楽市楽座・姫路城)9 問 | 三権分立の図(弾劾裁判・不信任決議・モンテスキュー)9 問 | — |
| 2017 | 4 / 34 | 水産業(潮目・養しょく・さいばい漁業)9 問 | 樋口一葉の年譜から明治史(徴兵令・自由党・大日本帝国憲法・下関条約)10 問 | 語群から選ぶ空欄補充 10 問(国会・内閣・裁判所) | 2016 年のニュース 5 問(オバマ大統領の広島訪問・伊勢志摩サミット・大隅良典氏のノーベル賞) |
| 2018 | 4 / 28 | 世界地図から 4 か国+日本の輸出入の円グラフ 3 問 | 太平洋戦争から日本国憲法まで 10 問 | 語群から選ぶ空欄補充 10 問(選挙) | 2017 年のニュース 5 問(TPP・パリ協定離脱・永世七冠・「神宿る島」宗像) |
並びは地理 → 歴史 → 公民 → 時事
精読した 3 年で、大問 1 が地理、大問 2 が歴史、大問 3 が公民という並びは変わりません(3 年連続)。2017・2018 では最後に前年ニュース 5 問の大問 4 が付きます(2 年連続)。2016 は大問 3 題で時事の大問が無く、代わりに各大問が 9 問ずつでした。小問の合計は 27〜34 問です。
- 地理は「日本の産業と地形」が中心です(雨温図と農業 2016、水産業 2017)。2018 だけは世界地図から国名を答える問題に変わりました。
- 歴史は 1 つの時代を深く扱います。2016 が安土桃山、2017 が明治、2018 が昭和(太平洋戦争〜日本国憲法)と、年ごとに時代を移しながら、その時代を 9〜10 問で掘ります。近現代(明治以降)は 2017・2018 と 2 年連続でした。
- 公民は憲法と政治のしくみが中心です。2016 は三権分立の図の読み取り、2017・2018 は語群から選んで空欄 10 個を埋める形です。
同じ問い方が年をまたいで出た例
- 公民の大問 3 の指示文が 2017 と 2018 で同じです。「次の文章を読んで、本文中の空らん( ① )〜( ⑩ )にあてはまる語句を、下の【語群】から選び、それぞれ記号で答えなさい」——文章の題材は 2017 が国会・内閣・裁判所、2018 が選挙と違いますが、10 個の空欄を語群から選ぶという作りがそのまま 2 年続きました(両年の原本で確認)。
- 時事の大問 4 も、2017・2018 とも「次の問いに答えなさい」で始まり、前年の出来事について 5 問を記号選択で問う形が共通しています。
問い方の特徴
- 記号選択が主軸の年と、語句を書かせる年があります。2016 は答えを書く問題が 85%、2017・2018 は記号選択が約 70% でした。語群つきの空欄補充が入ると選択の比率が上がります。
- 説明する問題が毎年 1〜2 問あります。2016「楽市・楽座とはどんな制度ですか。『商人』『営業』という言葉を用いて簡単に説明しなさい」、2017「さいばい漁業とはどのような漁業か、簡単に説明しなさい」「グラフから読み取れることを『民党は…吏党は…』という形で答えなさい」、2018「日本の輸出入品目の特徴を簡単に説明しなさい」「天皇の地位はどのように変化したか」。使う語や答え方の形を指定してくるのが特徴です。
- 図表を読む問題が地理と歴史に入ります(雨温図・地図・円グラフ)。
- 文字種の指定があります(2016「漢字 4 字で」、2017「漢字 7 字で」)。字数の上限を切った記述(◯字以内)は、精読した 3 年には見当たりませんでした。
- 正誤に ○ × を書かせる設問もあります(2016 大問 2(7) の文化史)。
9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
原本・自動集計で確認できた出現年です。最終確認年度は、その単元が大問として出たことを確認できている最後の年度です。
| 科目 | 単元 | 出ていた年 | 最終確認年度 | 状況 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 縮尺・単位換算 | 2017・2018・2019・2020・2022・2023(大問 2) | 2023 | 6 年連続で大問 2 の小問にありましたが、2024〜2026 の 3 年は見当たりません。大問 2 の 1 問として戻る余地があります |
| 算数 | 資料の読み取り(表・グラフから読む) | 2019(大問 6、2018 年と 2008 年の気温データ) | 2019 | その後の確認できた年には出ていません |
| 算数 | 過不足算・差集め算 | 2019(大問 5 丸ごと) | 2019 | その後は大問 2 の小問としても見当たりません |
| 算数 | 場合の数の 2 問続き | 2022(大問 3、0〜4 のカード) | 2022 | 以降、大問 3〜6 の位置には入っていません(2024 は大問 2 の小問として登場) |
| 国語 | 文の書きかえ(受け身・使役・時制・二文を一文に・修飾語の位置) | 2015(大問 3 に 5 問まとまって) | 2015 | 2016・2017 には出ていません。大問 3 は毎年作り直されるので、いつ戻ってもおかしくない場所です |
| 国語 | 四字熟語・ことわざ | 2015 | 2015 | 以降、確認できた年には見当たりません |
| 理科 | こん虫(モンシロチョウなど)の 1 大問 | 2010・2012・2013・2015・2016 | 2016 | 2017・2018 では見当たりません |
| 理科 | 星・星座 | 2010・2013・2017(2017 は大問 4 で 5 問) | 2017 | 周期が空きやすい分野です |
| 理科 | 流水のはたらき・地層 | 2012・2016 | 2016 | 1 大問ぶん出ています |
| 社会 | 都道府県・日本の地形の基礎 | 2010・2012・2015(大問 1) | 2015 | 精読した直近 3 年では雨温図・水産業・世界地理に置き換わっています |
| 社会 | 江戸時代・飛鳥奈良 | 2010 | 2010 | 以降、確認できた年の歴史大問には入っていません(安土桃山 2012・2015・2016、近現代 2017・2018) |
| 社会 | 農業・畜産 | 2012・2016 | 2016 | 大問の主題になりました |
10. 形式面の注意
算数
- 算数は答えだけ書く問題が中心です。ただし大問 5・大問 6 には「ただし、答えを出すまでの式や図、考え方などを書くこと」が付きます(2018〜2026 の確認できた 8 冊すべて。2017 は大問 6 のみ、2024 は大問 5 の (2) に付く形)。毎年 4 問は途中を書く前提です。
- 円周率の指定は、確認できた 2019〜2026 の本文中には見当たりませんでした。円とおうぎ形は毎年出るので、実物の表紙・注意書きを市販の過去問集で確認してください。
- 図のついた小問は 20 問中 3〜7 問(2024・2025 は 5 問、2026 は 3 問)で、大問 2(6) と立体・図形の移動・水量グラフなどが入った大問に集中します。
- 単位(cm・cm²・cm³・分速何 m・何分何秒)を答えさせる問題が多く、答えの単位は問題文で毎回指定されます。
- 各回とも 45 分・100 点です。20 問なので 1 問あたり 2 分強、計算 6 問を手早く終えて後半 4 題に時間を残す配分になります。
国語
- 字数指定があります。2015「三十三字で探し、最初と最後の五字を抜き出して」「十五字以内で抜き出して」、2016「十一字で抜き出して」「十四字で」「二十五字以内で答えなさい」、2017「十二字で抜き出して」「三十字以内で説明しなさい」。自動集計では字数指定なしと出ますが、原本には毎年入っています。あわせて文字種の指定も出ます(2016「漢数字で答えなさい」、2015「漢字一字で抜き出して」、2017「漢字二字で答えなさい」)。
- 「二つ選び」の設問が 2015 大問 4 問三にあります。1 つだけ選ぶ設問と混ざるので、指示の読み落としに注意が要る形です。
- 図表は使いません(確認できた 6 冊で図のついた小問は 0)。国語は 30〜35 問なので、1 問あたりの時間は算数より短くなります。
理科・社会(2018 年度まで)
- 理科の作図の問題は確認できた 7 冊にありません。身のまわりの場面(冬の眼鏡のくもり、エアコンと扇風機、砂場の砂鉄、保冷剤)から入る導入文が多く、会話文で進む大問もあります(2016 大問 3 のりか子さんとお兄さん)。
- 理科・社会にも文字種の指定(漢字 2 文字で・カタカナ 6 文字で・漢字 2 字で・漢字 4 字で・漢字 7 字で)があります(→ 8 節)。
11. 学年別ロードマップ
| 段 | この学校ではどうするか |
|---|---|
| 小 4(土台) | 計算の正確さが最優先。整数・小数・分数の四則と、逆算(□を求める式)に早めに触れておきます。図形は円と正方形・長方形の面積、角度まで。国語は漢字の読み書きを毎日と、短い文章から答えを探す練習。時間を計る必要はまだありません。 |
| 小 5(幅) | この学校の算数が使う単元は狭い範囲に集まっています。割合・比、売買損益、食塩水、仕事算、和差算、場合の数、数の性質、規則性、速さ、円とおうぎ形、立体の体積・表面積——この 11 個を小 5 のうちに一巡すると、大問 2 と大問 3〜6 の材料がほぼ揃います。国語は、ことばの知識(部首・熟語の構成・対義語・敬語・ことわざ・文の書きかえ)を広く一巡する時期です。大問 3 は毎年切り口が変わるため、広く浅くが合います。 |
| 小 6(仕上げ) | 7 節の項目。夏以降の過去問は、まず同じ座席を縦に(大問 1 を 5 年ぶん、大問 2 を 5 年ぶん)解き、秋以降に年度通しで 45 分を計ります。式と考え方を書く大問 5・6 は、答えが合っていても書き方を見直します。 |
小 4 から始めるとどこで差がつくか: この学校は大問の並びが動かないぶん、「取るべき場所」がはっきりしています。差がつくのは小 5 での全分野の一巡よりも、小 4〜小 5 で積んだ計算の速さと正確さです。算数は 45 分で 20 問、うち 6 問が計算、6 問が一行問題で、この 12 問を短時間で確実に終えられるかどうかが、後半 4 題(式と考え方を書く問題を含む)に回せる時間を決めます。国語も漢字 10 問+知識で始まるため、早くから毎日の積み上げがそのまま形になります。
12. この学校と併願するなら
観点は「同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら過去問演習が二重に効くか」だけです。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏・合格可能性は見ていません。数字は科目ごとの出題構造の近さ(0〜100・100 が最も近い)で、自動集計によるものです。同じ問題が出るという意味ではありません。
- 佼成学園女子中学校(東京都・女子校・全体 72): 算数 85 と国語 81 がとくに近く、算数の大問の作りと単元の集まり方が似ています。算数の過去問演習が最も転用しやすい相手です。
- 国士舘中学校(東京都・共学・全体 72): 国語 91 と非常に近い一方、算数は 54 とやや離れます。国語だけを転用する使い方になります。
- 八雲学園中学校(東京都・共学・全体 71): 国語 78・理科 76 と 4 科目まんべんなく近い相手です。
8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。
併願先が 4 科目校の場合、理社は本校の準備とは別に立てる必要があります。
13. 資料の限界
- 入試回が特定できません。過去問データベースには 1 年・1 科目につき 1 冊しか載っておらず、それが第 1 回のものか第 2 回以降のものかは資料からは分かりません。2015 年度の国語には転写の記録に「第一回学力試験」と残っていますが、全年がそうだとは言えません。回によって出題が違う可能性は残ります。
- 国語は 2018 年度以降、理科・社会は 2019 年度以降の資料がありません(国語は著作権処理の関係で掲載されない年が多い)。国語について書いたことは 2010〜2017 年度の話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。
- 算数も 2014 年度・2021 年度の問題冊子がありません。「◯年連続」の数え方はこの 2 年を飛ばしています。
- 2013 年度の社会の冊子は別の学校(川村中学校)の中身でした。この年は使っていません。
- 理科の転写は 7 冊中 6 冊が「読み取りの確度が低い」記録つきです。分野の並びは読めますが、細かい数値・図の細部は原本で確かめてください。
- 国語の出典は、本文末尾に表記が残っているものだけを書きました。2015 年度の 2 題と 2017 年度の大問 4 は転写に出典の表記がなく、著者名を確かめられなかったので書いていません。
- 自動集計と原本が食い違った点をいくつか直しています。算数の大問 2 は自動集計だと年ごとに単元が入れ替わって見えますが、原本ではどの年も 6 問の小問集合で、先頭の問題の単元が見出しになっているだけでした。国語は「字数指定なし」と集計されていますが、原本には精読した 3 年すべてに字数指定があります。理科は資料のある年が 2010〜2018 に限られるため、大問数の増減は「7 冊の間での違い」であって、近年変わったという話ではありません。
- 難易度・偏差値・合格可能性・学校の評価には触れていません(別のページの領分です)。転写の読み落としの可能性もあるため、最終確認は実物の過去問集でお願いします。
相模女子大学中学部 のページ: 学校トップ / 偏差値 / 併願候補 / 募集要項・入試結果 / 用語集 / 過去問の使い方
数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。
相模女子大学中学部 のページ: 学校トップ / 偏差値(4 出所併記) / 過去問分析 / 併願候補 / 募集要項・入試結果 / 校風・理念
索引: 出題スタイル別 / 単元別 / 問い方別 / 同じ場所に同じ種類の問題 / 入試結果の公表状況 / 国語の出典 / 校風キーワード / 旧称 / 入試日程 ・ 共通: 過去問の使い方 / 用語集 / 資料の限界 / 方法論 / トップ