カリタス女子中学校 の過去問分析

カリタス女子中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。

カリタス女子中学校 過去問分析(2010〜2025 年度・4 科目がそろう回・算数 10 年分ほか)

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

項目 内容
所在地 神奈川県川崎市多摩区
男女 女子校
入試回と日程・科目 第 1 回 2 月 1 日午前 — 4 科(国語・算数・社会・理科/約 30 名)/第 2 回 2 月 1 日午後 — 2 科(国語・算数/約 35 名)/第 3 回 2 月 2 日午後 — 国語+(算数または理科から出願時に 1 科目選択)(約 30 名)/英語資格入試 2 月 2 日午後 — 国語 1 科(若干名・予定)
試験時間・配点 第 1 回は国語 50 分 100 点・算数 50 分 100 点・社会 30 分 50 点・理科 30 分 50 点。第 2 回は国語 50 分・算数 50 分で各 100 点。第 3 回は各 50 分・各 100 点。英語資格入試は国語 50 分 100 点
出願の要件 英語資格入試は、英検 3 級以上等の資格・スコアが出願の要件です

上の表は 2027 年度の募集要項による内容です。回によって必要な科目が変わります。

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。

このレポートが読んだのは 4 科目がそろう回の問題だけです。午後入試(国語と算数の 2 科、国語+算数か理科の選択)と英語資格入試の問題は 1 冊も含まれていません(→ 4 節・13 節)。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。逆算は「□にあてはまる数を求める計算」、短答は「語句や数値を短く答える形式」を指します。


3. まず結論だけ(10 行)

結論

  1. どの大問に何が来るかが決まっていて、中身は毎年作り直される学校です。この座席(問題の置き場所)の決まり方が 4 科目とも徹底しています。
  2. 理科の大問 1 は資料のある 12 年すべてが「棒のつり合い(てこ)」、社会の大問 1 は 14 年すべてが地理、算数の大問 1 は小問 10 問の集合、国語は大問 2 題(論説と物語)で、どちらも問一が漢字です。
  3. 同じ問題は出ません。数値や設問文まで同じ問題が別の年に再登場した例は、読んだ範囲では見つかりませんでした。

家でやること 3 つ

  1. 理科のてこを 12 年分、大問 1 だけ縦に解きます。
  2. 算数の大問 1(小問集合 10 問)を 10 年分縦に解きます。約 100 問で、20 分で 10 問が目標です。
  3. 社会の都道府県を、県名・県庁所在地・地形・産業・雨温図の 5 点セットで、漢字で書けるところまで固めます。

今週やる 1 つ

  1. 理科 30 分 20 問(1 問 90 秒)・社会 30 分 40 問(1 問 45 秒)を、実際に時計を置いて 1 年分ずつ回してみます。配点は国語・算数の半分ですが、時間あたりの密度は理科・社会のほうが高いためです。

注意

  1. 国語は 2022 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いた国語の話は 2010〜2021 年度に限ったものです(→ 13 節)。

4. 資料の状況

転写(過去問の紙面を文字データに起こしたもの)を科目ごとに読みました。年の数え方は次の 3 つに分けています。精読した年(設問文まで読んだ年)・構成だけ数えた年(大問の並びと設問文の頭だけを見た年)・資料のある年(冊子が手元にある年)です。

科目 資料のある年度 資料のある年 精読した年 構成だけ数えた年
算数 2010・2014・2016・2017・2019・2021〜2025 10 3(2023・2024・2025 の全文) 3(2019・2021・2022 の大問構成と設問文の頭)
理科 2010・2013・2014・2016〜2019・2021〜2025 12 3(2023・2024・2025) 9
社会 2010〜2014・2016〜2019・2021〜2025 14 3(2023・2024・2025) 11
国語 2010・2014・2015・2016・2018・2021 6 3(2016・2018・2021) 3

5. 一番大きな結論

カリタス女子は「どの大問に何が来るかが決まっていて、中身は毎年作り直す」学校です。 しかもその決まり方が 4 科目とも徹底しています。

一方、どの科目も同じ問題は出ません。読んだ範囲で、数値や設問文まで同じ問題が別の年に再登場した例は見つかりませんでした。単元と場所が決まっていて、中身は毎年作り直されています。

したがって過去問の使い方は「出る問題を覚える」ではありません。①決まった場所の単元を、解き方の手順ごと身につける(とくに理科のてこ、社会の都道府県、算数の小問集合)、②理科 30 分・社会 30 分という短さに体を合わせる——この二つになります。

もう一つ、4 科目に共通する顔があります。「指定された言葉を使って書く」記述が、国語・理科・社会の 3 科目に毎年出ます。この学校の記述は「自由に書きなさい」ではなく「この語を必ず入れて説明しなさい」の形が多いということです。

科目ごとの重みが違う点も押さえておきたいところです。国語 100 点・算数 100 点に対して理科 50 点・社会 50 点(4 科目入試の回)。ところが理科・社会は 30 分で 20 問・40 問を処理させます。配点は半分ですが、時間あたりの密度は理科・社会のほうが高い作りです。


6. この学校らしさが出る場所

過去問でしか掴めない題材の色です。


7. 今からやるなら

想定は受験学年(小 6)の過去問演習期です。小 5 以前の読み方は 11 節の学年別ロードマップに分けて書きました。根拠は 8 節(科目別)を参照してください。

  1. [毎日 10 分] 理科のてこを 12 年分縦に解く。この学校でいちばん確実に返ってくる、時間をかける価値のある場所です。棒の重さを考える・ばねばかりが支点になる・棒を 2 本組む、まで。(確認: 〜2025 年度)
  2. [毎日 10 分] 算数の大問 1(小問集合 10 問)を 10 年分縦に解く。約 100 問です。この学校の算数の半分はここにあります。20 分で 10 問を目標に。(確認: 〜2025 年度)
  3. [毎日 10 分] 社会の都道府県を、漢字で書けるところまで。県名・県庁所在地・地形・産業・雨温図の 5 点セットです。大問 1 の 10 問前後がここで決まります。(確認: 〜2025 年度)
  4. [毎日 10 分] 国語の記述を毎日 1 問。30 字・40 字・60 字の 3 通りを、指定語を入れる条件つきで。理科・社会・国語の「指定語を使って書く」記述は 3 科目に共通する条件なので、一度身につくと 3 か所で効きます。(確認: 〜2025 年度)
  5. [週末 60 分] 社会の地形図の読図(2023・2024・2025 の 3 年連続)。地図記号・等高線・距離・「この道を歩くと何が見えるか」。あわせて「明らかに誤っているものを選ぶ」練習を、過去問の選択肢を 1 つずつ○×にして誤りの箇所を言葉にする形で。(確認: 〜2025 年度)
  6. [週末 60 分] 理科の水溶液の判別と量の計算。指示薬・気体・加熱後の残りを 1 枚の表に。(確認: 〜2025 年度)
  7. [週末 60 分] 算数の割合と比の文章題。「比を実数に直す往復」(2023 大問 3・2024 大問 4)。食塩水は 3 年連続で顔を出しています。(確認: 〜2025 年度)
  8. [週 1 回] 時間の練習。理科 30 分 20 問(1 問 90 秒)、社会 30 分 40 問(1 問 45 秒)を必ず計って回します。とくに社会は「飛ばして戻る」運用を身につけないと後半の記述に届きません。あわせて、受験する年の「ちょうど 50 年前・100 年前・150 年前・200 年前」の年表を自作しておきます(社会で 4 年分の実績がある問い方です)。(確認: 〜2025 年度)

8. 科目別の詳細

まず 4 科目を並べた見取り図です。

科目 形式の固定度 中身の性格 最優先で時間をかける価値があること
算数 高い。大問 5 題・小問 19〜22・大問 1 は小問集合 10 問(構成を数えた 6 年で不変) 大問 1 に基本の一行題(数行で終わる短い文章題)が 10 問。大問 2〜5 は生活の場面で作り直される 大問 1 の 10 問を落とさないこと。割合と比・平面図形・食塩水・速さ
理科 非常に高い。大問 1 はてこが 12 年連続、分野の並びも 11 年不変。近年は大問 4 題・小問 20 問 会話文で実験を振り返り、表とグラフを読ませる。記述は 1〜2 問 てこ(棒のつり合い)を完成させる。次に水溶液の判別と表・グラフの読み
社会 大問数は 3〜6 と動くが、地理で始まり公民で終わる並びは 14 年不変 30 分で 39〜41 問。地図・写真・グラフが全大問につく。前年のニュースが必ず入る 都道府県を 5 点セット(県名・県庁所在地・地形・産業・雨温図)で即答。地形図の読図
国語 非常に高い。大問 2 題(論説+物語)、どちらも問一が漢字(資料のある 6 年で不変) 記述が全体の 33〜44%。指定語つきの記述と「自分で考えて書く」設問 記述の練習。30・40・60 字の書き分けと、指定語を入れる書き方

8-1. 算数(50 分・100 点・大問 5 題・小問 18〜22 問)

この科目でいちばん先に知っておくこと

大問 1 が小問 10 問の集合で、これだけで全小問の半分を占めます。 構成を数えた 6 年(2019・2021・2022・2023・2024・2025)すべてで「大問 5 題/大問 1 は 10 問の小問集合/大問 2〜5 は各 2〜3 問」という並びが崩れていません。小問の総数は 19〜22 問で、大問 1 の 10 問はそのうち 45〜53% にあたります。

自動集計の単元一覧では、この大問 1 が「四則計算の大問」「割合の大問」などと年ごとに違う名前で載っています。実際には毎年同じ小問集合で、名前が違うのは先頭の小問の単元を拾っているためです。原本で 6 年分を確認しました。

同じ場所に同じ種類の問題が出る

つまりこの学校の算数は「入口の 12 問(大問 1 の 10 問)は場所が決まっていて、そこから先は毎年作り直す」構造になっています。

年度×大問の題材表(大問 2〜5・全文を読んだ 3 年)

年度 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5
2023 円すいを机の上で転がす(通った跡の円周・面積・表面積) 割合と比(姉妹のおこづかい・プレゼント代を出し合う) 方角と相似(家・校門・塔・電柱の高さ) 速さとグラフ(歩く弟を自転車で追う兄・グラフの作図あり)
2024 速さ(2 人が自転車で同じ駅へ・出発時刻の逆算) 資料の読み取り(オンライン授業のアンケート・会話文の空欄補充) 割合と比(3 種の菓子のセット買い・最大何セット) 立体図形(2 つの三角柱を重ね方を変えて組む)
2025 平面図形(平行四辺形の対角線と面積比) 推理(4 人の解答一覧と得点から正解を決める) 過不足算(えんぴつを 2 班に配る) 数の性質(一の位を取り除く約束記号・和が 2025 になる)

大問 1(小問集合)の中身 — 精読した 3 年の 10 枠

2023 2024 2025
1 四則計算 四則計算 四則計算
2 逆算(□) 逆算(□) 逆算(□)
3 三角形の底辺と高さ(面積を変えない) 食塩水(水を加える) 食塩水(2 種を混ぜて水を加える)
4 曜日と平均(木曜日 5 つの日付) 角度(印つきの角) 角度(印つきの角)
5 割合(部員 118 人) 割合(5 年 6 年の女子の人数) 割合の言いかえ(「3 倍」=「何 % 増えた」)
6 長方形の折り返し 割合と比 数の性質(1〜2025 で 3 でも 5 でも割り切れない数)
7 日の出・日の入りと昼夜の時間 和差算・分配算(姉と妹のお金) 平均算(2 種のりんご)
8 規則性(3km に 200m ごとの旗) 立体図形(円すいと円柱の体積比) 速さ(50m 走の 2 人)
9 仕事算(姉と妹) 平面図形(長方形内の面積比) 規則性・数列
10 平面図形(正方形の中の色つき長方形) 数の性質(2024 を 5 で割ると 4 あまり…) 回転体(直角三角形を 1 回転)

3 年を縦に見ると、3〜4 番目に食塩水・角度、5〜6 番目に割合、後半に数の性質・平面図形・立体図形という並びの気配はありますが、単元まで固定されているとは 3 年では言い切れません。確実なのは 1・2 番目の計算 2 問だけです。

頻出単元(10 年分の集計と、精読した 3 年の実物)

単元 出方
計算・逆算 大問 1 の 1・2 番目に毎年(構成を数えた 6 年)
割合と比・文章題 全単元のなかで最も厚い層。大問 1 にほぼ毎年 2 問前後、さらに大問 2〜5 のどれかにも(2023 大問 3・2024 大問 4)
平面図形(面積比・角度・折り返し) 大問 1 に毎年 1〜2 問、大問でも 2022・2023・2025
速さ 大問 1 か大問のどちらかに毎年(2019・2021・2023・2024・2025 で確認)。グラフ読み取りつきは 2023
数の性質・規則性 大問 1 の後半の定席。大問に上がるのは 2016・2025
立体図形(体積・表面積・回転体・切断) 2019・2024 は大問、2023・2025 は大問 1 に 1 問
推理・論理 2021 大問 5・2025 大問 3。「表を整理して決めていく」問題が数年おき
食塩水 2021 は大問、2024・2025 は大問 1 に 1 問ずつ(3 年連続で登場)
過不足算・つるかめ算(個数を合計から逆算)・仕事算・集合 2019・2021・2023・2024・2025 に散らばって出る、いわゆる特殊算の一群

問い方のくせ


8-2. 理科(30 分・50 点・大問 4 題・小問 20 問前後)

この科目でいちばん先に知っておくこと

大問 1 は、資料のある 12 年すべてで「棒のつり合い(てこ)」でした。 2010・2013・2014・2016・2017・2018・2019・2021・2022・2023・2024・2025 の 12 冊すべての大問 1 を原本で開いて確認しました。棒・糸・おもり(スプーンとフォーク・ゾウの人形・かざり・雪だるまなど)という道具立てまでほぼ共通で、これほど徹底して同じ場所に同じ単元が来る学校は多くありません。

同じ場所に同じ種類の問題が出る

つまり、この学校の理科は開いた瞬間にやることが決まっています。大問 1 のてこで手間取ると、残り 3 題を 30 分で処理できなくなります。

年度×大問の題材表

年度 大問 1(物理) 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5・6
2025 てこ(厚紙の雪だるまをつるす) 溶解度(固体と気体の溶ける量の表・濃度) 植物(『らんまん』と牧野富太郎・イネ科) 気象(地球温暖化・二酸化炭素濃度の表とグラフ)
2024 てこ(ばねばかりつき) 燃焼(スチールウールと割りばし・量の計算) 動物(多摩川のアズマモグラ・分類) 太陽と暦(大河ドラマ『青天を衝け』・太陽暦と太陰暦)
2023 てこ(容器に水を入れて重さを変える) 水溶液の判別(6 つのビーカー) 植物(ダイコンとカイワレ・祖父との会話) 地震(P 波と S 波・ゆれの大きさと規模)
2022 てこ(かざりをつるす) 燃焼と水溶液(授業の実験を 2 人が振り返る会話) 人体(からだのしくみの会話) 星(川崎市内で東西南北を固定撮影)
2021 てこ 電気回路(電池と豆電球) 気体(教会の「種なしパン」) 植物(校庭の樹木の 1 年間の観察) 地層・地震
2019 てこ(棒の上におもりを置く) 電流と発熱(電熱線と水温) 水溶液の判別 植物と人体(生き物に必要なもの) 気象(水の循環)
2018 てこ+ばね 水溶液の判別(5 種の液体を 2 人が話す) 塩酸と亜鉛(量の計算) 人体(心臓と血液) 星座(川崎市内)・流水(多摩川を登戸から河口へ)
2017 てこ(理科室の実験装置とばねばかり) 電気回路(2 人が回路を作る) チョークの実験(気体・水溶液) 植物の分け方 月と星
2016 てこ(80cm の棒を切り分ける) 電気回路(豆電球の明るさ) 水溶液と状態変化 植物の観察 惑星(冥王星に接近した探査機)
2014 てこ(ゾウのおもちゃ 3 種) 電磁石・コイル 気体 5 種の判別 生物の共通点さがし 富士山(世界文化遺産・地層)
2013 てこ(シーソー) 電気回路 熱と状態変化 人体・動物(正誤 10 連問) 日食と月食(前年の金環日食)
2010 てこ(スプーンとフォーク) 台所のものを使う実験(水溶液) ガリレオ温度計(理科センターにある実物) 星の動き 発芽・サンマの観察

問い方のくせ


8-3. 社会(30 分・50 点・大問 3〜6 題・小問 24〜43 問)

この科目でいちばん先に知っておくこと

4 科目のなかで最も問題数が多く、30 分で 39〜41 問(直近 3 年)です。 1 問あたり 45 秒しかありません。しかも大問 1 は 10〜13 問の地理の巨大な問題で、地図・雨温図・グラフ・写真が次々に出てきます。知識を思い出す時間がないので、即答できる状態まで固めておく必要があります。

同じ場所に同じ種類の問題が出る

年度×大問の題材表(全文を読んだ 3 年)

年度 大問 1(地理) 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5
2025 都道府県 8 つの「やりたいこと」表(山脈・海岸線・曲げわっぱ・しまなみ海道・雨温図・産業別人口・地図記号と読図)12 問 歴史(原始〜江戸・天平の命令の現代語訳・将軍の並べかえ)9 問 歴史(新しい紙幣の肖像 10 人から近代史)10 問 能登半島地震の緊急速報(防災・憲法・国と都道府県と市町村の役割・選挙)8 問
2024 車のナンバープレート(三重・石川・高知・山形…県庁所在地・半島・雨温図・デザインを描く)10 問 地形図の読図(蒲原)2 問 歴史(学問の神様と神社をめぐる会話文・古代〜幕末)11 問 歴史(鹿児島の銅像と年表・幕末〜戦後)8 問 公民(憲法前文・国会・内閣・裁判所・税・多摩川の「建設省」の標識)10 問
2023 海とのつながり(都道府県①〜⑩・函館山・若狭湾・貿易港・風力発電・桜島)13 問 地形図の読図(兵庫県相生市・引っ越し先を選ぶ)3 問 歴史(21 世紀から原始へさかのぼる・数え年の計算)16 問 公民(授業のグループ発表・参議院・予算・税・円安)9 問

問い方のくせ


8-4. 国語(50 分・100 点・大問 2 題・小問 15〜18 問。2010・2014・2015・2016・2018・2021 の 6 年分)

2022 年度以降の問題文は資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いたのは 2010〜2021 年度に限った話で、直近の形は市販の過去問集で確認してください。

同じ場所に同じ種類の問題が出る

資料のある 6 年(2010・2014・2015・2016・2018・2021)で、次の 4 つが一度も崩れていません。

つまり国語は、開くと必ず「論説→物語」の 2 本で、それぞれ漢字から始まります。50 分をどう割るかを決めておけます。

年度×大問の題材表

年度 大問 1(説明文・論説) 大問 2(物語・小説)
2021 アニミズム(自然観・短歌と俳句の読み取りを含む) 目の見えなくなった兄と弟の伴走(高校生)
2018 障害者スポーツへの注目のされ方 中学の水泳部・大会出場をめぐる主将と顧問
2016 ねこの家畜化(いぬとの違い) 今村夏子『こちらあみ子』(トランシーバーと家族)
2015 支倉槇人『ペットは人間をどう見ているのか』(イヌの家畜化) 正月の決まり事の多い家
2014 佐倉統・古田ゆかり『おはようからおやすみまでの科学』 草野たき『ハッピーノート』(塾帰りの中学生)
2010 茂木健一郎『ひらめき脳』 海を舞台にした少年の物語

出典は、原本の表記と資料の一覧が一致したものだけを載せました。表記が食い違ったもの(2018 大問 1・2 の書名、2021 大問 1)は、確かめられないので書いていません。

題材の色: 大問 1 は「人と生きもの」「人と科学技術」の関係を考える論説が多くあります(ひらめき/科学と暮らし/イヌの家畜化/ねこの家畜化/障害者スポーツ/アニミズム)。2015 と 2016 は 2 年続けてイヌ・ねこの家畜化という近い題材でした。新書の入門書レベルの読みものに触れておくと合います。大問 2 は同世代の女の子・男の子が、家族や部活の中で気持ちを動かす話が中心です。

問い方のくせ


9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

周期が上限に達しているものです。最終確認年度は、その単元を原本で最後に確認した年度です。

科目 単元 出た年度 最終確認年度 見立て
理科 電気回路・電流 2013・2014・2016・2017・2019・2021 2021 4 年出ていません。大問が 5 題から 4 題に減って物理枠がてこ 1 つになったためですが、この学校で最も長く繰り返されてきた物理の柱で、てこと入れ替わる形で戻る可能性は残ります。ここを捨てるのは危険です
理科 人体 2013・2018・2022 2022 おおよそ 3〜5 年おきの周期に見えます
理科 月と日食月食 2013・2017・2024 の一部 2024 単独の大問としては 2017 年度が最後です
理科 地層・岩石 2014・2021 2021 流水のはたらきは 2018 が最後です
理科 ばね 2018・2024(てこと複合) 2024 単独では出ていませんが、てこの大問に混ざる形で毎回警戒します
算数 円とおうぎ形の求積 2014・2019(大問 1)・2023(大問 2 の転がり) 2023 2024・2025 の 2 年は大問でも小問でも姿が薄くなっています
算数 売買損益 2019 大問 3・2022 2022 以降、構成を数えた年では出ていません
算数 つるかめ算 2019 2019 2019 大問 5 が最後です
算数 集合(ベン図) 2021 2021 2021 大問 3 が最後です
算数 速さとグラフ(作図つき) 2023 2023 2023 大問 5。作図が出るとすればここが最有力です
社会 国際社会と国際協力 2010・2016 2016 最後の大問が国内の制度に寄っており、久しく大問になっていません
社会 人口と都市問題 2018 2018 少子高齢化・人口ピラミッドは地理でも公民でも置ける位置にあります
社会 農業と畜産 2010・2016・2019・2024 の一部 2024 直近は水産業・工業に寄っています
社会 文化史・美術史 2023 の狩野永徳・2024 の神社・2025 の夏目漱石 2025 絵画・建築の写真を選ばせる問題は毎年 1 問前後あるので、教科書の図版は必ず見ておきます

国語は資料のある年が 6 年しかなく、しかも 2021 年度が最後なので、周期を根拠に「そろそろ出る」と言える単元はありません。2022 年度以降に大問の数や記述の量が変わっていないかは、市販の過去問集で必ず確かめてください。


10. 形式面の注意

4 科目に共通するもの

科目ごとのもの


11. 学年別ロードマップ(小 4 から始めるなら)

やること
小 4(土台) 計算の正確さ(分数・小数の四則、□を求める逆算)/漢字を書く習慣/物語と説明文を最後まで読む体力/身のまわりの道具を「なぜそうなるか」で見る(てんびん・シーソー・つりあい)。時間を計るのはまだ先で構いません。この学校の算数の大問 1 は、小 4 で身につく正確さがそのまま点になる作りになっています。
小 5(幅) 全分野をひととおり学び終える年です。週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日の 15 分は前半に都道府県(県庁所在地・地形・産業)、後半に割合と比。週末の 60 分は、てこ・つり合い → 平面図形の面積比 → 水溶液の判別の順に置きます。この 5 つが、後で必ず戻ってくる場所です。国語は「理由を 2〜3 文で書く」習慣をここでつけます。8 節の年度×大問の題材表を、小 5 で一巡する単元リストとして使うとよいでしょう。
小 6(仕上げ) 7 節の 8 項目です。夏以降は「同じ場所を縦に解く」使い方が特に効く学校です(理科の大問 1、算数の大問 1、社会の大問 1)。秋以降は年度通しで時間を計り、理科 30 分・社会 30 分の密度に体を慣らします。

つるかめ算(個数を合計から逆算)・過不足算・仕事算・和差算・分配算・平均算は、教科書には出てこない受験用教材の単元です。小 5 の一巡ではここだけ塾の教材が要ります。

国語について: 上の「理由を 2〜3 文で書く」も、小 6 の記述練習も、根拠にできるのは 2010〜2021 年度の問題です。ただし 2022 年度以降は資料がありません(→ 13 節)。直近の記述量は市販の過去問集で確かめてください。

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 差がつくのは小 5 での全分野の一巡より、むしろ小 4 からの「計算の正確さ」と「書く量」です。算数は大問 1 の 10 問が答えのみで、途中式を書く欄がありません。計算ミスがそのまま失点になります。国語は記述が 3 分の 1 以上で、理科・社会にも記述が入ります。小 4 のうちから、答えを一言で書かずに理由まで書く習慣をつけた子は、6 年生で記述の練習を始める子より確実に楽になります。そのうえで小 5 に「都道府県」と「てこ」を置ければ、この学校に対しては先に進んだ状態で 6 年生を迎えられます。


12. この学校と併願するなら

観点は過去問の勉強が二重に効くかだけです。難易度・偏差値帯・通学圏・お子さんとの相性は扱いません。日程の重なりは併願候補のページの注記をそのまま写しました。

8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。


13. 資料の限界

資料どうしの食い違い


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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。

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