麴町学園女子中学校 の過去問分析
麴町学園女子中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。
麴町学園女子中学校 過去問分析(2010〜2026 年度・第 1 回相当・最大 17 年分)
更新 2026-08-20。
1. この学校の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都千代田区 |
| 男女 | 女子校 |
| 以前の校名 | 麹町女学校 → 麹町高等女学校 |
| 入試回と日程・科目 | 第 1 回一般: 2 月 1 日午前・2 科または 4 科の選択 英語: 2 月 1 日午前・英語+面接+国語と算数の基礎 特待: 2 月 2 日午後・2 科または 4 科の選択 英語資格: 2 月 2 日午後・英語資格+国語+算数(特待生 10 名枠) |
| 試験時間・配点 | 第 1 回一般: 国語 45 分・100 点/算数 45 分・100 点/理科と社会はあわせて 50 分・計 50 点 英語: 英語 45 分・75 点/面接 10 分・25 点/国語と算数の基礎はあわせて 50 分・計 50 点 特待: 試験時間と配点は募集要項に記載がありません(A 特待は 180 点以上、B 特待は 160 点以上が基準です) 英語資格: 試験時間は募集要項に記載がありません。配点は英語資格 100 点・国語 100 点・算数 100 点 |
| 面接 | 英語の回にのみあります(10 分・25 点) |
上の表は 2026 年度の募集要項による内容です。
いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。
このレポートが分析したのは第 1 回相当の問題だけです。英語・特待・英語資格の回については、この資料からは何も言えません(→ 4 節・13 節)。なお、このレポートの元になった資料には第 3 回一般(2 月 3 日午前)・第 4 回一般(2 月 6 日午前)の記載もあり、募集要項側と食い違っています(→ 13 節)。
2. このページでわかること
このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。
過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。
以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)・一行問題(数行で終わる短い文章題)・逆算(□ にあてはまる数を求める計算)・短答(語句や数値を短く答える形式)という言い方をします。
3. まず結論だけ(10 行)
結論
- 同じ種類の問題が、毎年同じ場所に出ます。座席(問題の置き場所)が動かない学校です。算数は大問 1 が計算 5 問、大問 2 が一行問題 6 問、大問 3 が約束記号という並びで、この 3 大問だけで小問 20 のうち 13〜14 問を占めます。
- 理科は大問 2 題(身近な出来事から入る長い文章題+生物・化学・地学・物理を一巡する一問一答)、社会は大問 4 題(地理・歴史・政治と公民・現代のテーマ)という並びが続いています。
- 中身のほうは毎年入れ替わります。約束記号の定義、社会の大問 4 のテーマ、国語の前半に出る知識の顔ぶれは、毎年作り直されています。
家でやること 3 つ
- 算数の大問 1 の計算 5 問(最後の 1 問は逆算)と大問 2 の一行問題 6 問を、年度をまたいで縦に解きます。ここだけで小問 20 のうち 55% です。
- 理科の大問 2(4 分野を一巡する一問一答)に出る基本用語を、一問一答で回します。難問がほとんど無いぶん、取りこぼしがそのまま失点になります。
- 社会の都道府県・伝統的工芸品・統計表と、政治と公民の用語を「一文の説明」の形で覚えます。
今週やる 1 つ
- 直近 3 年(2024・2025・2026)の算数の大問 3(約束記号)をまとめて解いて、「例で 1 回試す → 小さい数で規則を探す → 大きい数に当てはめる」の手順が手から出てくるか確かめます。
注意
- 理科と社会はあわせて 50 分(社会 32〜34 問・理科 17〜22 問)、国語は 45 分で 36〜49 問です。この学校で最も差がつきそうなのは時間配分なので、単元の演習とは別に時間を計る日を作ってください。
- 国語は 2024 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いた国語の話は 2018〜2023 年度のものです(→ 13 節)。
4. 資料の状況
どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(転写の単元分類で大問ごとの主要単元だけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。
| 科目 | 精読した年 | 構成だけ数えた年 | 資料のある年 | 判読の確度 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 3 年(2024・2025・2026) | 14 年(2010〜2023) | 17 年(2010〜2026) | 転写の読み取り確度が低めの年が 17 年中 3 年(2024 を含む) |
| 理科 | 3 年(2024・2025・2026) | 13 年(2010〜2023。2011 は未収録) | 16 年(2010〜2026。2011 を除く) | 転写の読み取り確度が低めの年が多く、精読した 3 年でも 2025・2026 が該当します |
| 社会 | 3 年(2024・2025・2026) | 14 年(2010〜2023) | 17 年(2010〜2026) | 転写の読み取り確度が低めの年が 17 年中 4 年(2024・2025 を含む) |
| 国語 | 3 年(2018・2019・2023) | 4 年(2010・2014・2015・2016) | 7 年(2010・2014・2015・2016・2018・2019・2023) | 2023 年度で止まっています。2024 年度以降の問題文は著作権処理の関係で掲載されない年が多く、直近の形式は市販の過去問集で確認してください |
- 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。この学校では混入はありませんでした。
- 入試回は区別できません。転写データは 1 年につき 1 冊しかなく、どの回のものかを見分けられないため、このレポートは第 1 回相当として読んでください。他の回の問題は市販の過去問集で確認が要ります(→ 13 節)。
- 設問別の配点は、問題冊子・解答用紙のどちらにも印刷されていません(精読した年で確認しました)。科目ごとの配点は 1 節に書いた 2026 年度の募集要項によるもので、年度によって変わり得ます。
- 構成だけ数えた年(2010〜2023)については、転写データの単元分類を数えただけです。本文でこの範囲の話をするときは「転写の分類では」と断っています。
5. 一番大きな結論
この学校は「同じ種類の問題が、毎年同じ場所に出る」学校です。 同じ問題そのものが再登場するわけではなく、数値や題材は毎年作り直されています。しかし、どの大問に何の単元が来るかは、科目によっては 10 年以上動いていません。
- 算数の並びが最も固くなっています。大問 1 が計算 5 問(うち最後の 1 問は逆算)で、これは転写の分類では 2010 年から 17 年連続です。大問 2 が一行問題 6 問で、その 1 問目は単位換算か縮尺が 7 年連続(2020〜2026)。大問 3 は約束記号が 3 年連続(2024・2025・2026)。この 3 大問だけで小問 20 のうち 13〜14 問を占めます。
- 理科は 2 題構成で、役割が分かれています。大問 1 が身近な出来事から入る長い文章題、大問 2 が生物・化学・地学・物理を一巡する 11〜12 問の一問一答です。この 2 題構成は転写の分類では 2021 年から 6 年続いています。
- 社会は 4 題の分野が固定されています。大問 1 が地理、大問 2 が歴史、大問 3 が政治・公民、大問 4 が現代のテーマ+説明を書く 1 問。4 題構成は転写の分類では 2017 年から 10 年続き、大問 2 に古代〜中世を含む歴史が来るのが 5 年(2022〜2026)、大問 3 に憲法・政治が来るのが 4 年(2023〜2026)続いています。
- 国語は前半に知識の小問群、後半に読解 2 題(説明文+物語文)です。精読した年に限れば、大問 1 は漢字の書き取り 5 問で固定されています。
- 一方で、中身は毎年入れ替わります。算数の約束記号は記号の定義が毎年違い、社会の大問 4 のテーマは半導体・ジェンダー・SNS と毎年変わり、国語の知識の小問群は 7 種類の中から年ごとに 3〜4 種を選んで出しています。
したがって過去問の使い方は、「出る問題を覚える」ではなく、次の二つに近くなります。一つは、出る場所が決まっている単元を先に完成させること。もう一つは、理科と社会あわせて 50 分・国語 45 分で 36〜49 問という短い時間に体を慣らすことです。単元の型を習得する使い方が主で、直前に効くのは「大問 1・2 の取りこぼしをゼロにする」ことです。
科目ごとに求められるものが違います。
| 科目 | 形式の固定度 | 中身の性格 | 最も時間をかける価値があること |
|---|---|---|---|
| 算数 | 非常に高い。45 分・大問 5〜6・小問 20 が 3 年とも同じ。全問が答えだけを書く形式 | 大問 1・2 の計算と一行問題で 11 問。大問 3 の約束記号を挟み、大問 4 以降が文章題・図形 | 計算 5 問と一行問題 6 問を落とさないこと。ここが全体の 55% |
| 理科 | 高い。大問 2 題の役割が 3 年とも同じ | 大問 2 の一問一答で 4 分野を一巡。基本用語がほとんどで、難問はほぼ無い | 4 分野の基本用語を取りこぼさないこと。説明を書く設問は毎年 1 問だけ |
| 社会 | 高い。大問 4 題の分野が 3 年とも同じ | 地理は都道府県と統計表、歴史は通史を 1 時代 1 問で駆け抜ける、公民は用語の説明文 | 1 問 45 秒で 32〜34 問を処理する速さ。用語は「一文の説明」で覚える |
| 国語 | 高い(精読した年に限れば)。前半に知識 3〜4 題、後半に読解 2 題 | 知識は 7 種類から毎年選抜。読解は抜き出しと空欄補充型の記述が中心 | 前半の知識 20〜25 問を 10 分で片付け、読解 2 題に時間を残すこと |
算数は「正確さ」、理科は「取りこぼしの無さ」、社会は「速さ」、国語は「指定どおりに切り出す力」。4 科目に共通するのは、難しい 1 問を取ることより、標準的な問題を全部取ることが効く作りだ、ということです。
6. この学校らしさが出る場所
- 算数は、同じ種類の問題が同じ場所に出ること自体が色になっています。 大問 1 の計算 5 問、大問 2 の一行問題 6 問、大問 3 の約束記号という並びが動きません。約束記号は 17 年で 8 回出ており、「A○B は A を B 個かけたときの一の位」(2026)、「A△B は A を B で割ったあまり」(2025)、「
<A,B>を分数で定める」(2024)と定義を毎年作り替えています。受験生に新しい記号のルールを読ませて、その場で規則を見つけさせるのが、この学校が算数で唯一「初見の設定」を出す場所のように見えます。 - 理科の大問 1 は生徒が主語になります。「ちょ子さんが動物図かんでニホンアマガエルのことを調べると」(2026)、「まちこさんは家族で山にキャンプに行きました」(2024)と、身近な体験や調べ学習から入ります。そして 2 つの分野をつなぎます(カエルの体色 → 音と耳、川の流れ → たき火と燃焼、体の成分 → 消化と熱)。教科書の分野の区切りをまたいで、一つの出来事から複数分野を見る構成が続いています。
- 社会は前年の出来事から始めて、基本の知識に着地します。2024 は 2023 年の訪日外客数、2025 は 2024 年 1 月の能登半島地震、2026 は 2025 年 7 月の参議院選挙。入口は最新ですが、問われるのは海の名前・任期・投票年齢といった基本です。2024 大問 2 の「上毛カルタ」(群馬県の郷土カルタ)から通史を辿る作りは特徴的で、郷土の教材を歴史の入口にする発想が見えます。
- 社会には学校自身が問題に登場します。2025 大問 3 問 7 は「麴町学園では主権者教育として実際の選挙を題材に模擬選挙を実施しています」と学校の取り組みを述べたうえで、2024 年 7 月の選挙を問うています。2018 の国語・大問 4 の主語述語の例文にも「麴町花子さんが生徒会長に決まった」という一文が入ります。学校生活の言葉が問題文の中に自然に混じるのが、この学校の作り方のようです。
- 社会の大問 4 は「今の社会でどう振る舞うか」を問います。スマートフォンの値上がりを「半導体」「円安」で説明する(2024)、おもちゃの性別区分がジェンダー・ギャップに与える影響を説明する(2025)、SNS の情報を発信する立場と受信する立場の両方から注意点を述べる(2026)。答えが一つに決まらない問いを、毎年 1 問だけ最後に置くという形が 3 年とも同じです。
- 理科の説明を書く 1 問も同じ性格です。「まわりの色に合わせて体の色を変えることは、生きる上でどのように役立っていると考えられますか」(2026)、「ゆで卵では味の変化が起こらないのに、ごはんでは起こるのはなぜですか」(2025)。知識の暗記ではなく、知っていることを日常の場面に当てはめて言葉にする問いが選ばれています。
- 国語の説明文は「言葉・からだ・こころ」を扱います。日本語の書き方(2019・森山卓郎)、からだで人を感じ取る(2018・齋藤孝)、孤独との付き合い方(2023・斎藤孝)、チンパンジーと人間の心(2015・松沢哲郎)。物語文は家族や年長者との関係(九十七歳の初音さんと千里・2023、和菓子屋の祖母と孫・2019、父と娘・2018)。中学生が自分の生活に引きつけて読める文章が選ばれているように見えます。
7. 今からやるなら(優先順)
想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先に進めてください。学年別の道筋は 11 節に書きました。
各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。
- [毎日 10 分] 算数・大問 1 の計算 5 問を 5 分以内・全問正解に。 3 年とも「整数の加減 → 四則混合 → 小数の乗除 → 分数と小数の混合 → 逆算」の順で、並びも難度も動いていません。逆算(□ が式の途中に入る形)は 3 年連続なので、逆算だけを 20 問セットにして反復します。(確認: 〜2026 年度)
- [毎日 10 分] 算数・大問 2 の一行問題 6 問を単元別に潰す。 3 年に出た顔ぶれは、単位換算と縮尺/数の性質(公約数・公倍数・あまり)/割合と比/食塩水/速さ(旅人算・通過算)/つるかめ算/平均算/場合の数/角度/円の面積/水の深さです。(1) は単位換算か縮尺が 7 年連続なので、m/分↔km/時、kg↔g、地図の縮尺の 3 種は反射で答えられるところまで。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 算数・大問 3 の約束記号と、大問 4 以降の文章題・図形 — 約束記号は 3 年分(2024・2025・2026)まとめて解きます。定義は毎年違いますが、手順は「例で 1 回試す → 小さい数で規則を探す → 大きい数に当てはめる」で共通です。一の位の周期(2026)、あまり(2025)、分数の定義(2024)を経験しておくと、初見の記号でも手が止まりにくくなります。大問 4 以降は、過不足算・差集め算(2025 大問 5・2026 大問 5 の 2 年連続。「1 人あたりの差 × 人数=全体の差」の図が描けること)、速さの 3 種(2024 はグラフ、2025 は通過算、2026 は旅人算)、仕事算・水量・規則性(2 問構成が多く、(1) が基本・(2) が一段だけひねる形。2025 大問 6・2026 大問 4・2026 大問 6)を通しておきます。しばらく出ていない単元(円とおうぎ形の求積・立体の体積・食塩水の大問・平均算・つるかめ算)は 1 年分ずつで足り、基本の解法の確認で済みます(→ 9 節)。(確認: 〜2026 年度)
- [毎日 10 分] 理科・4 分野の基本用語を一問一答で回す — 大問 2 は 11〜12 問で生物・化学・地学・物理を一巡し、内容は教科書の基本語です(発芽の 3 条件・二酸化炭素の性質・雲量と天気・冬の大三角・大気圧・気孔・けんび鏡の使い方・ふりこの等時性・電気を通すもの)。難問がほぼ無いので、取りこぼしが致命的になります。まずここを 100% にします。濃度の計算(2026 大問 2(10)(11))は算数の大問 2 でも 2 年連続で出ており、理科と算数の両方で効きます。人体(16 年で 8 回。消化管の名称・吸収の場所・心臓と血管・血液の成分を図で確認。2025 大問 1 は円グラフから成分を当てるところから始まります)と、こん虫・動物の分類(2025・2026 の 2 年連続で大問 1 の主題。冬越しの姿・メダカの雌雄・両生類の育ち方)も足します。「すべて選び」は 3 年とも複数あり、1 つでも取りこぼすと 0 点になるので、選択肢を 1 つずつ○×で判定する癖をつけます。(確認: 〜2026 年度)
- [毎日 10 分] 社会・都道府県と統計表 — 3 年とも大問 1 に「位置を地図のア〜エから選ぶ」問題があり(2024 福岡、2026 熊本)、県庁所在地も出ます(2024 那覇・2025 金沢・2026 那覇)。県庁所在地と県名が違う県を優先します。伝統的工芸品と地域の産物は 3 年連続で、輪島塗(2025)・天童将棋駒(2026)・山形の伝統的工芸品(2024)・エイサー(2024)・ねぶた(2024)。都道府県別の一覧を一度作って眺めておきます。統計表とグラフは、いちごの収穫量(2026)・漁港別漁獲量(2024)・田畑の構成(2024)・雨温図(2026)。上位 3 県を覚えるより、表の中で 1 つだけ当てはまらない県を消す読み方を身につけます。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 社会・通史の一巡と、政治・公民の「一文の説明」 — 大問 2 は原始から昭和・戦後まで 9〜10 問で駆け抜ける形が 3 年とも同じで、1 時代 1 問です。深い知識より、抜けのない一巡が効きます。時代の並べかえ(2025・2026)に備えて、できごとの前後関係を意識します。政治・公民は、条例・リコール・軽減税率・地方交付税・唯一の立法機関・国務大臣・被選挙権と任期・ユニバーサルデザイン・産業の空洞化を「一文の説明」で覚えます。選択肢が説明文の正誤で作られるので、用語 → 意味の一方向だけでは足りません。選挙の仕組みは 3 年連続で大問 3 に入っている(統一地方選挙・衆議院選挙・都議会議員選挙)ので、投票年齢・被選挙権・任期・直接投票できない選挙(内閣総理大臣の指名)を表で整理します。前年のニュースは、地震 → ハザードマップ・海の名前、選挙 → 任期と有権者、国際大会 → 開催国と地図、というように社会の用語につなぎます。ニュースそのものを暗記するのではなく、「この出来事はどの単元の入口か」を家族で話しておくと効きます。(確認: 〜2026 年度)
- [毎日 10 分] 国語・漢字と前半の知識、読解の切り出し方 — 漢字の書き取り 5 問は 3 年とも大問 1 で、レベルは標準的な熟語(尊重・情報・提案・復元・鑑賞・故郷・補給)と訓読み(固まる・委ねる・効く)です。前半の知識は、漢字の読み・慣用句(体の部分)・類義語と対義語・送りがな・主語と述語・熟語の成り立ち・画数の 7 種類を、それぞれ 1 セットずつ練習します。どれが出るかは年ごとに変わりますが、範囲はこの中に収まっています。読解は、「〜こと。」「〜から。」につながる抜き出し(字数が指定されるので、本文から該当箇所を探して指定の字数に収まる形に切り出す訓練が必要です)、空欄補充型の記述(前後の文が答えの形を決めてくれるので、前後とつながる語尾で書くことに慣れます)、最後の○×判定(5 つの文すべてに○×を付けるので、読み終えた段階で「誰が・何を・どう思ったか」を整理しておきます。選択肢の一部だけが本文とずれている作りが多いです)の 3 つです。(確認: 〜2023 年度)
- [週末 60 分] 書く 1 問の練習と、時間だけを計る日 — 説明を書く設問は理科 1 問・社会 1 問だけで、3 年とも設問文が枠組みを指定してくれます(「2 語を使って」「2 点について」「2 つの立場から 30〜50 字」)。指示をそのまま解答の骨組みにする練習を、過去 3 年分でやっておきます。理科の説明はいずれも理由を 1〜2 文で、専門的な言い回しは要りません(塩酸と金属が反応するから/だ液がでんぷんを変化させるから/まわりに見つかりにくくなるから)。週 1 問でよいので続けます。時間の練習は科目ごとに分けます。理科と社会はあわせて 50 分(社会 32〜34 問・理科 17〜22 問)、国語は 45 分で 36〜49 問。この学校で最も差がつきそうなのは時間配分なので、単元の演習とは別に「時間だけを計る日」を作ります。(確認: 〜2026 年度)
8. 科目別の詳細
8-1. 算数(45 分・100 点・大問 5〜6・小問 20・全問が答えだけを書く形式)
年度×大問の題材表(2024〜2026・原本で確認)
| 年度 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 | 大問 5 | 大問 6 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026(6 題・20 問) | 計算 5 問 整数の引き算 2 回/四則混合/小数の乗除/分数と小数の混合/(5) は逆算 20−(7+3×□)÷8=15 |
一行問題 6 問 分速 45m→時速 □km/28 と □ の最大公約数 14・最小公倍数 84/5 枚のカードで 2 けたの数/星型五角形の角度/13% と 8% の食塩水を混ぜる/妹を 12 分後に追いかける旅人算 |
約束記号(A○B=A を B 個かけたときの一の位。8○3・3○6・(9○2025)○(7○2026))3 問 | 規則性(マッチ棒で正方形を横につなぐ。5 個で何本・200 本で何個)2 問 | 過不足算+売買損益(消しゴムを 40 円で売ると 448 円の損、55 円だと利益。個数・仕入れ値)2 問 | 水量(直方体 2 つを組んだ階段状の容器。水の体積・面を変えて置いたときの水面の高さ)2 問 |
| 2025(6 題・20 問) | 計算 5 問 整数/四則混合/小数の減除/帯分数の四則/(5) は逆算 |
一行問題 6 問 0.52kg=□g/つるかめ算(表 5 点・裏 2 点を 15 回)/25% 減の割合/直方体の容器に水を入れる/15cm×24cm の紙で正方形を作る(数の性質)/10% 食塩水 150g に水 100g |
約束記号(A△B=A を B で割ったあまり。1905△120・912△(2025△311))2 問 | 速さ(長さ 60m の電車がトンネルを通過・すれ違い)3 問 | 過不足算(8 個ずつで 20 個余り、10 個ずつで 2 個余る)2 問 | 仕事算(A は 15 日、2 人だと 1 日で 3/20。B 単独の日数・途中から 2 人)2 問 |
| 2024(5 題・20 問) | 計算 5 問 整数/四則混合/小数の乗除/分数の複雑な四則/(5) は逆算 |
一行問題 6 問 縮尺 1/25000 の地図上 8cm/5 で割ると 3 余り 8 で割ると 2 余る数/テストの平均算/所持金の割合/紙テープ 15 枚ののりしろ(規則性)/正方形に内接する円と斜線部分 |
約束記号(<A, B> を分数で定める。値の計算 2 問・<A,B>=1/84 を満たす A の個数)3 問 |
速さとグラフ(840m を往復する 2 人。グラフの (ア)・速さ・2 回目に出会う時刻)3 問 | 集合(国語 51%・算数 43%・どちらも好きでない 21%。ベン図の重なり・人数)3 問 | — |
精読した 3 年の共通点:
- 大問 1 は計算 5 問、大問 2 は一行問題 6 問。 この 11 問だけで小問 20 のうち 55% を占め、3 年とも同じ配置です。大問 1 の (5) は 3 年とも逆算です。
- 大問 2 の (1) は 3 年とも単位換算か縮尺です(2024 縮尺 1/25000、2025 kg→g、2026 分速→時速)。年度×大問の並びを 2020 年まで遡ると、この位置に単位換算・縮尺が来るのが 7 年続いています(2020〜2026)。
- 大問 3 は約束記号が 3 年連続です(2024・2025・2026)。記号の定義が毎年変わるだけで、問い方の運びは同じです。(1)(2) が定義どおりに計算する確認問題、最後の 1 問が「大きな数に規則を見つけて当てはめる」問題になります。
- 大問 4 以降は文章題・図形の枠で、年ごとに単元が入れ替わります。ただし過不足算(差集め算)は 2025・2026 の 2 年連続で大問になっています。
- 3 年とも全 20 問が答えだけを書く短答です。記号選択も、考え方を書かせる欄もありません。
頻出単元と周期(転写の分類・2010〜2026 の 17 年で大問の主要単元として数えたもの)
| 単元グループ | 大問で出た年 | 傾向 |
|---|---|---|
| 計算(四則・逆算) | 2010〜2026 の 17 年すべて(大問 1) | 17 年連続で先頭。5 問構成が近年は固定 |
| 単位換算・縮尺 | 2011・2013・2014・2017・2018・2020・2021・2022・2023・2024・2025・2026(大問 2) | 直近 7 年連続で大問 2 の 1 問目 |
| 約束記号 | 2015・2017・2018・2019・2023・2024・2025・2026 | 17 年で 8 回、直近 3 年連続。位置は大問 3 が多い |
| 速さ・速さとグラフ・流水算・通過算 | 2010・2011・2012・2014・2015・2016・2017・2018・2019・2020・2021・2022・2024・2025 | ほぼ毎年どこかに入る。2026 は大問 2(6) の旅人算に降りた |
| 規則性・数列 | 2013・2014・2016・2021・2022・2026(2024 は大問 2(5) の紙テープ) | 17 年で 6 回。2026 のマッチ棒は最も素直な形 |
| 数の性質・約数倍数 | 2010・2012・2016・2020(2024・2025・2026 は大問 2 の 1 問) | 大問としては 2020 が最後。小問では 3 年連続 |
| 食塩水の濃度 | 2013・2015・2021(2025・2026 は大問 2 の 1 問) | 大問は 2021 が最後。小問では 2 年連続 |
| 平面図形(角度・面積・円とおうぎ形) | 2011・2012・2015・2016・2020(2024 大問 2(6) の円、2026 大問 2(4) の角度) | 大問としては 2020 が最後。近年は大問 2 の 1 問に縮小 |
| 立体図形・水量 | 2011・2019・2021・2022・2026 | 2026 は階段状の容器の水量で復帰 |
| 仕事算 | 2012・2014・2025 | 2025 に 11 年ぶりに戻った |
| 過不足算・差集め算 | 2025・2026 | 2 年連続。それ以前は大問として見当たらない |
| 売買損益・割合 | 2015・2019・2022・2023(2026 は大問 5 の後半・2024 は大問 2(4)) | 割合系は小問に多い |
| 場合の数・集合・論理 | 2010・2023・2024(2026 は大問 2(3)) | 2024 の集合は 3 問構成 |
問い方
- 大問 1・2 の導入文は 3 年とも「次の □ にあてはまる数を求めなさい。」の一文だけです。□ を埋める形なので、途中式を書く欄はありません。
- 約束記号の大問は「例えば」で始まる定義文が 1〜2 行、そのあと (1)(2) が定義の確認、最後が応用です。2026 の (3) は
(9○2025)○(7○2026)のように指数の一の位の周期を使う問題で、定義の確認をした後で規則に気づけるかが分かれ目になります。 - 図が付く小問は 3 年で 2024 が 5 問、2025 が 0 問、2026 が 4 問です。図は角度・容器の見取図・グラフ・紙テープの 4 種で、自分で描かせる指示は精読した 3 年にはありませんでした。
- 大問 4 以降は 2〜3 問で完結し、(1) が (2) の材料になる素直な誘導です。長い会話文や初見のルールを読ませる大問は 3 年ともありません。
8-2. 理科(社会とあわせて 50 分・計 50 点・大問 2・小問 17〜22)
年度×大問の題材表(2024〜2026・原本で確認)
| 年度 | 大問 1(長い文章を読む総合問題) | 大問 2(4 分野を一巡する小問集合) |
|---|---|---|
| 2026(22 問) | ニホンアマガエルの体色(10 問)。 図かんの記述の空欄/おたまじゃくし/背景の色を変えた実験結果の予想と、体色を変える利点の説明/色素ほうの分布の選択/鳴のうと音の伝わり方/耳のつくり(ア〜カの順序)/共鳴の例 |
12 問。 けんび鏡の使い方・気孔・心臓と血管 雲量と天気・日の出と日の入り・星座早見ばん ふりこ・コイルとクリップ・モーターの回転向き 食塩水の濃度 2 問・熱の伝わりやすさ |
| 2025(19 問) | ヒトのからだの成分と消化(7 問)。 円グラフの成分 A の判定/吸収の場所/消化管の名称/管の長さと体長の関係の予想/ゆで卵とごはんで味の変化が違う理由の説明/体温の記述の誤り/表から言葉の組み合わせ |
12 問。 たい児の器官・メダカのしりびれ・成虫で冬眠するこん虫 最も軽い気体・水の体積が最小になる温度・BTB 溶液 大気圧・雲量と「晴れ」・冬の大三角 方位磁針と導線・コイルの巻き数・豆電球がつかない回路 |
| 2024(17 問) | キャンプで見た川と、たき火(6 問)。 上流から下流への石の変化/流れが速い地点・川底の断面/燃焼に必要な語句/加熱時間と水温のグラフ/湿った木が燃えにくい理由の穴埋め |
11 問。 発芽の 3 条件・へその緒 二酸化炭素の性質・塩酸をアルミや鉄の容器で保存しない理由・においのある水よう液 地震と火山の災害・風向・西に沈む三日月 ふりこ・電気を通すもの・ピンセット(てこ) |
精読した 3 年の共通点:
- 大問は 2 題で、役割がはっきり分かれています。 大問 1 は身近な出来事や図かんの記述から入る長い文章題、大問 2 は導入文の無い一問一答です。この 2 題構成は転写の分類では 2021 年から 6 年続いています(それ以前は 4 題)。
- 大問 2 は生物・化学・地学・物理の 4 分野を一巡する 11〜12 問です。2024・2025 は生物 → 化学 → 地学 → 物理の順、2026 は生物 → 地学 → 物理 → 化学の順で、順番は動きますが、どの分野も必ず 2〜3 問ずつ入ります。ここだけで小問の 6 割前後を占めます。
- 大問 1 は 2 つの分野をつなぎます。2024 は流水のはたらき(地学)+燃焼と熱(化学)、2025 は人体(生物)+熱(物理)、2026 はカエルの体色(生物)+音と耳(物理)です。【文 1】【文 2】…と文章が分かれ、それぞれに設問がぶら下がります。
- 説明を書く設問は 3 年とも 1 問だけです(2024 大問 2(4) 塩酸の容器、2025 大問 1 問 5 ゆで卵とごはん、2026 大問 1 問 4 体色を変える利点)。字数指定はなく「簡単に説明しなさい」「どのように役立っていると考えられますか」の形です。
- 記号選択が 6〜8 割(2024 年 76%、2025 年 63%、2026 年 59%)、残りが語句・数値の短答です。記号選択が主軸ですが、「すべて選び」の指示が 3 年とも複数あります。
頻出単元と周期(転写の分類・2010〜2026 の 16 年で大問の主要単元として数えたもの)
| 分野 | 大問で出た年 | 傾向 |
|---|---|---|
| 人体(消化・血液・呼吸) | 2010・2012・2013・2015・2021・2022・2023・2025 | 16 年で 8 回と最多。2026 も大問 2 に心臓の小問 |
| こん虫・動物の分類 | 2014・2017・2025・2026 | 直近 2 年連続で大問 1 の主題 |
| 気体の性質・燃焼 | 2010・2013・2015・2016・2017・2018・2020・2022 | 化学の常連。2024 は大問 1 に燃焼の小問、2025 は大問 2 に「最も軽い気体」 |
| 水溶液・溶解度・濃度 | 2012・2016・2020・2023・2026 | 2026 は大問 2 の濃度計算 2 問 |
| 熱と状態変化 | 2010・2013・2014(2024・2025・2026 は小問) | 大問としては 2014 が最後だが、小問では 3 年連続 |
| 気象・天気 | 2010・2017・2019(2024・2025・2026 は小問) | 大問は 2019 が最後。小問では 3 年連続で雲量・風向・大気圧 |
| 星・星座・太陽・月 | 2012・2015・2020(2024・2025・2026 は小問) | 大問は 2020 が最後。小問では 3 年連続 |
| 地層・岩石・地震・火山・流水 | 2013・2014・2016・2018・2021・2024 | 2024 は大問 1 の主題(川の流れ) |
| 電気回路・電磁石 | 2015・2016・2017(2024・2025・2026 は小問) | 大問は 2017 が最後。小問では 3 年連続 |
| ふりこ・ばね・てこ・滑車 | 2012・2018・2019(2024・2025 は小問) | 大問は 2019 が最後 |
| 種子の発芽・植物 | 2019・2024(2026 は気孔の小問) | 2024 は大問 2 の 1 問目 |
問い方
- 大問 1 は「ちょ子さん」「まちこさん」といった生徒が主語になり、図かんを調べる・キャンプに行く・実験するという設定で始まります。設定を読まないと答えられない設問と、知識だけで答えられる設問が混在していて、後者を先に拾えます。
- 大問 2 は導入文がなく、(1) から (12) まで独立した一問一答です。知識を思い出せるかどうかだけで決まり、計算は濃度(2026)くらいです。
- 選択肢の指示は「1 つ選び」が基本ですが、「すべて選び」(2024 大問 2(3)(5)、2025 大問 2(3)(6)(9)(12)、2026 大問 2(8))と「2 つ選び」(2024 大問 1 問 1)が混じります。誤っているものを選ぶ指示も 3 年ともあります(2024 大問 2(6)、2025 大問 1 問 6)。
- 実験の結果を予想させる設問(2026 問 3 の表の空欄、2025 問 4 の「予想できること」)がありますが、長い実験データの計算を積み上げる出題は 3 年ともありません。
8-3. 社会(理科とあわせて 50 分・計 50 点・大問 4・小問 32〜34)
年度×大問の題材表(2024〜2026・原本で確認)
| 年度 | 大問 1(地理) | 大問 2(歴史) | 大問 3(政治・公民) | 大問 4(現代のテーマ+説明を書く 1 問) |
|---|---|---|---|---|
| 2026(34 問) | 会話文「熊本のいきなり団子」から各地の産物へ(11 問)。 熊本県の位置・シラス台地・白神山地・いちごの収穫量の表・養殖業・リアス海岸 産業の記述の正誤・アイヌ・天童市の伝統的工芸品・那覇市・雨温図 |
税の歴史(9 問)。 2025 年 7 月の参議院選挙を入口に、卑弥呼 → 口分田 → 墾田永年私財法の天皇 → 中世の並べかえ → 安土桃山 → 松平定信 → 伊藤博文 → 朝鮮戦争 → 1960 年代の農村 |
デフリンピック(8 問)。 冬季五輪の開催国・ソビエト連邦の思想・都議会議員選挙の有権者・ユニバーサルデザイン 京都に移転した省庁・条例・日本国憲法の正式名称(漢字 5 字)・産業の空洞化 |
SNS(6 問)。 表現の自由・グローバル化・瓦版と識字・三種の神器・九州の災害 「発信する立場」と「受信する立場」から 30〜50 字の説明 |
| 2025(32 問) | 能登半島地震(9 問)。 日本海・輪島塗・北海道の農産物・潮目・大陸棚 四日市ぜんそく・金沢市・リアス海岸・ハザードマップ |
国民の祝日(10 問)。 大王 → 東大寺 → 大仏造立の目的 → 摂関政治 → 新嘗祭 → 本居宣長 → 原始の並べかえ → 日本国憲法 → 昭和のできごと |
衆議院議員選挙の街頭演説の会話(7 問)。 直接投票できない選挙・唯一の立法機関・総務省・選挙と SNS 衆議院の被選挙権と任期の表・国務大臣・学校の模擬選挙で扱った 2024 年 7 月の選挙 |
ジェンダー・ギャップ(6 問)。 ジェンダーの例・冷戦・地図からニュージーランドとの違い・魏志倭人伝・紫式部 おもちゃの性別区分の影響と解消への効果を 2 点説明 |
| 2024(33 問) | 訪日外客数と観光(10 問)。 北海道の田畑構成のグラフ・京浜工業地帯・地方名・福岡県の位置・沖縄のエイサー 漁港別漁獲量の表・森林面積の割合・山形の伝統的工芸品・地図記号・青森のねぶた |
上毛カルタ(群馬県の郷土カルタ)(10 問)。 岩宿遺跡・古墳が多い理由・茂左衛門と徳川綱吉・新田義貞・建武の新政 御家人(漢字 3 字)・富岡製糸場と生糸・群馬出身の総理大臣 |
統一地方選挙(7 問)。 実施年の数字・政令指定都市・国会議員の任期・条例 軽減税率・地方交付税・リコール(カタカナ 4 字) |
2011 年 4 月〜2012 年 3 月の年表(6 問)。 小笠原諸島・中尊寺・オーストラリア・原子力発電所・伊藤博文 「半導体」「円安」の 2 語からスマートフォン値上がりの理由を説明 |
精読した 3 年の共通点:
- 大問 4 題の役割が 3 年とも同じです。 大問 1 が地理、大問 2 が歴史、大問 3 が政治・公民、大問 4 が現代のテーマの総合。この 4 題構成は転写の分類では 2017 年から 10 年続いています(それ以前は 7 題)。年度×大問の並びを遡ると、大問 2 に古代〜中世を含む歴史が来るのが 5 年(2022〜2026)、大問 3 に憲法・政治が来るのが 4 年(2023〜2026)続いています。
- すべての大問が「次の文章(会話)を読んで、問いに答えなさい」+下線部の形です。文章は前年の出来事や身近な話題から始まり、下線部①②③…に沿って設問が並びます。文章を読まなくても解ける設問が大半で、下線部の語だけ見れば答えられます。
- 説明を書く設問は 3 年とも大問 4 の最後の 1 問だけです。2024 は「半導体」「円安」の 2 語を使う、2025 は「影響や効果」と「解消への役立ち方」の 2 点、2026 は「発信する立場」と「受信する立場」で 30〜50 字。書く枠組みが設問文の中で指定されるのが共通点です。
- 記号選択が 5〜6 割(2024 年 52%、2025 年 50%、2026 年 59%)、語句の短答が 4 割前後、記述 1 問です。記号選択が主軸ですが短答も多く、漢字指定(漢字 3 字・漢字 5 字)やカタカナ指定(カタカナ 4 字)が混じります。
- 前年の出来事が入口になります。2024 は 2023 年の訪日外客数と統一地方選挙、2025 は 2024 年 1 月の能登半島地震と 2024 年の衆議院選挙、2026 は 2025 年 7 月の参議院選挙と 2025 年の都議会議員選挙。ただし問われるのは出来事そのものではなく、そこにつながる基本の知識(海の名前・任期・投票年齢)です。
頻出単元と周期(転写の分類・2010〜2026 の 17 年で大問の主要単元として数えたもの)
| 分野 | 大問で出た年 | 傾向 |
|---|---|---|
| 都道府県・地域の同定 | 2010・2012(2 題)・2015・2016・2021・2022・2024・2025・2026 | 地理の中心。地図から位置を選ぶ・県庁所在地・伝統的工芸品 |
| 日本の地形・気候 | 2011・2018・2023・2025 | リアス海岸は 2025・2026 と 2 年連続で出題 |
| 農業・畜産・水産業・工業 | 2011・2015・2016・2018(2024・2025・2026 は大問 1 の小問) | 統計表・グラフから読ませる形 |
| 世界地理 | 2010・2011・2012・2013・2014(2 題)・2016 | 大問としては 2016 が最後。近年は大問 3・4 の小問として |
| 原始・古代(〜奈良) | 2010・2011・2012・2013・2015・2017・2020・2022・2025・2026 | 17 年で 10 回。近年は大問 2 の前半 |
| 鎌倉・室町・江戸 | 2012・2013・2014・2015・2016・2023・2024(大問 2 の中盤) | 大問 2 の中盤に必ず入る |
| 近代の戦争・大正昭和 | 2012・2013・2014・2016・2018・2019・2021・2024 | 17 年で 8 回 |
| 三権分立・国会・内閣・裁判所 | 2011・2012・2013・2015・2025 | 2025 は大問 3 の主題 |
| 日本国憲法・人権・多様性 | 2015・2021・2022・2025・2026 | 直近 5 年で 4 回。「人権・多様性」の枠が大問 4 に定着 |
| 選挙制度・地方自治 | 2016・2019・2024 | 2024 は統一地方選挙が大問 3 の主題 |
| 環境問題・防災・時事 | 2014・2020・2022・2023 | 2025 大問 1 のハザードマップ、2026 大問 4 の九州の災害 |
| 情報・メディア・国際社会 | 2021・2026 | 2026 は SNS と国際大会の 2 題 |
| 地形図の読図 | 2017・2019(2024 は地図記号の小問) | 大問としては 2019 が最後 |
問い方
- 選択肢は「適切でないものを 1 つ選ぶ」が 3 年とも複数入ります(2024 大問 1 問 1 の理由選択、2025 大問 1 問 3 の北海道の農産物、2026 大問 1 問 5・問 7、大問 3 問 6)。選択肢は 4 つ(ア〜エ)が基本です。
- 時代の並べかえが 2 年連続で出ています(2025 大問 2 問 8 の原始、2026 大問 2 問 4 の中世)。
- 統計表・グラフ・雨温図・地図から読む設問が大問 1 に 2〜3 問あります(2024 の田畑構成グラフと漁港別漁獲量、2026 のいちごの収穫量と雨温図、2025 の地図の※印)。
- 文字種と字数の指定が多くあります。「漢字 3 字で」(2024 大問 2 問 9 の御家人)、「漢字 5 字で」(2026 大問 3 問 7 の日本国憲法)、「カタカナ 4 字で」(2024 大問 3 問 7 のリコール)、「カタカナで」(2026 大問 1 問 2 のシラス)。
- 大問 3・4 では制度の意味を説明する選択肢(条例とは何か・国務大臣の任命・産業の空洞化・表現の自由)が並びます。用語を覚えるだけでなく、一文の説明として正しいかを判定する練習が要ります。
8-4. 国語(45 分・100 点・大問 5〜6・小問 36〜49)
国語は 2024 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いたのは 2018・2019・2023 年度を原本で精読した範囲に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。資料のある年は 2010・2014・2015・2016・2018・2019・2023 の 7 年です。
年度×大問の題材表(2018・2019・2023・原本で確認)
| 年度 | 前半(知識の小問群) | 後半(読解 2 題) |
|---|---|---|
| 2023(5 題・36 問) | 大問 1 漢字の書き取り 5 問(尊重・情報・提案・固まる・委ねる) 大問 2 漢字の読み 5 問(雑木林・一目散・得意気・構える・辺り) 大問 3 慣用句 5 問(体の部分を表す漢字一字を入れる。「口が出る=赤字になる」など意味から逆算) |
大問 4 説明文・11 問(斎藤孝『孤独のチカラ』。スナフキンと孤独) 大問 5 物語文・10 問(村田喜代子『エリザベスの友達』。九十七歳の初音さんと千里) |
| 2019(6 題・49 問) | 大問 1 漢字の書き取り 5 問 大問 2 類義語・対義語 5 問(示された漢字を組み合わせて作る) 大問 3 送りがなの誤りを 5 つ見つけて直す 大問 4 主語と述語を選ぶ 5 問 |
大問 5 説明文・14 問(森山卓郎『日本語の〈書き〉方』。音読みと訓読み、「表示」と「標示」) 大問 6 物語文・15 問(和菓子屋の中学 2 年生・風味) |
| 2018(6 題・36 問) | 大問 1 漢字の書き取り 5 問 大問 2 同じ画数の漢字を選ぶ 5 問 大問 3 熟語の成り立ちに合わせて熟語を作る 5 問(似た意味・反対の意味・打ち消し・修飾) 大問 4 主語と述語を選ぶ 5 問 |
大問 5 説明文・8 問(齋藤孝『からだ上手 こころ上手』。身体レベルでものを見る) 大問 6 物語文・8 問(お父さんとエンジと千恵) |
精読した 3 年の共通点:
- 前半に知識の小問群、後半に読解 2 題という並びが 3 年とも同じです。 知識の小問群は 1 題 5 問ずつで、3 年とも大問 1 は漢字の書き取り 5 問です。
- 知識の小問群の中身は年ごとに入れ替わります。3 年に出た顔ぶれは、漢字の書き取り・漢字の読み・慣用句(体の部分)・類義語と対義語・送りがなの誤り・主語と述語・熟語の成り立ち・画数です。学校文法(主語述語)が 2018・2019 と 2 年続いたあと、2023 は慣用句に替わっています。
- 読解は説明文 1 題+物語文 1 題が 3 年ともです。説明文は言葉・からだ・孤独といった身近な題材の新書寄りの文章、物語文は家族や身近な大人との関係を描いた小説です。
- 最後の設問が「本文の説明として正しいものには○、間違っているものには×」の形で 3 年とも入ります(2018 大問 6 問八・2019 大問 6 問八・2023 大問 5 問十)。選択肢は 5 つで、全部に○×を付けるので、1 つの正解を選ぶ問題より本文全体を見渡す必要があります。
- 記述は「次の文の空らん( Ⅰ )( Ⅱ )にあてはまるように」の穴埋め形式が中心です(2018 大問 5 問一・大問 6 問七、2019 大問 6 問三、2023 大問 4 問八・大問 5 問四)。まっさらな欄に長文を書かせる設問は少なく、書く枠が用意されています。
- 冒頭に「(字数制限については、句読点・記号も一字と数えます。)」の断りが 3 年とも入ります。
頻出単元と周期(転写の分類・2010〜2023 の 7 年)
| 単元 | 出た年 | 傾向 |
|---|---|---|
| 漢字の書き取り | 2015・2016・2018・2019・2023(2010 は熟語の構成が先頭) | 5 問構成で先頭に置かれるのが近年 |
| 漢字の読み | 2010・2018・2023 | 書き取りとセットの年が多い |
| 文法(品詞・主語述語・送りがな) | 2015・2016・2018・2019 | 2019 は 2 題(送りがな・主語述語)。2023 は無し |
| 語彙・慣用句・四字熟語・季語 | 2010・2014・2015・2016・2019・2023 | 7 年中 6 年。形は毎年変わる |
| 熟語の構成 | 2010・2018 | 組み合わせて作らせる形 |
| 抜き出し | 2014・2015・2016・2018・2019・2023 | 読解の中心。「〜こと。」「〜から。」につながる形が多い |
| 記述(内容説明・理由説明) | 2018・2019・2023 | 空欄補充型が中心 |
問い方
- 抜き出しは「〜こと。」「〜もの。」「〜から。」につながるようにの指定つきが多くあります(2019 大問 5 問一、2023 大問 4 問二、2018 大問 6 問一)。字数は「十字以上十二字以内」「十六字で」「五字以内で」と細かく指定されます。
- 記述の字数指定は「二十字以上三十字以内」(2023 大問 4 問一)、「四十字以上五十字以内」(2019 大問 5 問二)、「十五字以上二十字以内」(2023 大問 5 問八)と、下限と上限の両方が示される形が中心です。
- 空欄補充は「同じ番号は二度以上使えません」の断りつきで、接続語(2018・2019)と擬態語・語句(2019・2023)の 2 種類です。
- 2023 大問 4 問八のように、ひらがな五字・漢字一字と送り仮名・本文から漢字一字の抜き出しを 1 問の中で混ぜる設問があります。指定の読み落としが失点に直結します。
- 2023 大問 4 問六は「本文を参考にして自分のことばで二つ答えなさい」と、複数答える記述です。
この学校の国語の出典(資料にある年)
| 年度 | 大問 | 著者 | 作品 |
|---|---|---|---|
| 2023 | 4 | 斎藤孝 | 孤独のチカラ |
| 2023 | 5 | 村田喜代子 | エリザベスの友達 |
| 2019 | 5 | 森山卓郎 | 日本語の〈書き〉方 |
| 2018 | 5 | 齋藤孝 | からだ上手 こころ上手 |
| 2016 | 5 | 田中優子 | グローバリゼーションの中の江戸 |
| 2016 | 6 | 井上靖 | あすなろ物語 |
| 2015 | 5 | 松沢哲郎 | 想像するちから — チンパンジーが教えてくれた人間の心 |
| 2014 | 3 | 外山滋比古 | 少年記 |
| 2014 | 4 | 養老孟司 | かけがえのないもの |
いずれも「設問の関係上、表記を改めている」の断りつきです。説明文は言葉・からだ・こころ・自然と人間を扱った新書寄りの文章が続いており、物語文は家族や年長者との関係を描いたものが多くなっています。
9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
転写の単元分類(2010〜2026)で大問の主要単元として数えたものです。最終確認年度は、その単元を大問の主要単元として最後に確認できた年度で、2010〜2023 年度は転写の単元分類、2024〜2026 年度は原本での確認によります。構成だけ数えた年の細部は保証しません。
| 科目 | 単元 | 大問で出た年 | 最終確認年度 | 状況 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 円とおうぎ形の求積 | 2011・2012・2016(2024 は大問 2 の 1 問) | 2016 年度 | 大問としては 10 年なし。2024 に一行問題として顔を出した。戻るとしたら大問 4 以降の枠 |
| 算数 | 平面図形(角度・面積) | 2011・2012・2015・2016・2020 | 2020 年度 | 大問としては 2020 が最後。2026 は大問 2 の角度 1 問 |
| 算数 | 立体図形の体積・表面積 | 2011・2019・2021・2022 | 2022 年度 | 2026 は水量として復帰。純粋な体積・表面積は 4 年なし |
| 算数 | 食塩水の濃度 | 2013・2015・2021 | 2021 年度 | 大問は 5 年なし。2025・2026 は大問 2 の 1 問として 2 年連続 |
| 算数 | つるかめ算・和差算 | 2013・2018 | 2018 年度 | 大問は 8 年なし。2025 は大問 2 の 1 問 |
| 算数 | 流水算 | 2018 | 2018 年度 | 大問 2 の一行問題としてなら近年も顔を出す |
| 算数 | 平均算 | 2017 | 2017 年度 | 大問としては 2017 が最後。2024 は大問 2 の 1 問 |
| 算数 | 数の性質(約数・倍数)の大問 | 2010・2012・2016・2020 | 2020 年度 | 大問は 6 年なし。小問では 3 年連続 |
| 理科 | 気体の性質・燃焼 | 2010・2013・2015・2016・2017・2018・2020・2022 | 2022 年度 | 16 年で 8 回と多いのに、大問としては 4 年なし |
| 理科 | 電気回路・電磁石 | 2015・2016・2017 | 2017 年度 | 大問は 9 年なし。小問では 3 年連続で出ており、大問に上がる余地がある |
| 理科 | ふりこ・ばね・てこ・滑車 | 2012・2018・2019 | 2019 年度 | 大問は 7 年なし。2026 は大問 2 にふりことコイルが入った |
| 理科 | 星・星座・太陽・月 | 2012・2015・2020 | 2020 年度 | 大問は 6 年なし。小問では 3 年連続 |
| 理科 | 気象・天気 | 2010・2017・2019 | 2019 年度 | 大問は 2019 が最後。小問では雲量が 2025・2026 と 2 年連続 |
| 理科 | 溶解度・水溶液の判別 | 2012・2016・2020・2023 | 2023 年度 | 2026 は濃度の計算 2 問に縮んでいる |
| 社会 | 世界地理を大問で | 2010・2011・2012・2013・2014・2016 | 2016 年度 | 大問は 10 年なし。近年は大問 3・4 の小問(2025 のニュージーランド、2026 の冬季五輪開催国・ソビエト連邦)に降りている |
| 社会 | 地形図の読図 | 2017・2019 | 2019 年度 | 大問は 7 年なし。2024 は地図記号 1 問のみ。地図の縮尺は算数の大問 2 でも出るので、両科目で効く |
| 社会 | 文化史・美術史 | 2010・2014 | 2014 年度 | 大問は 12 年なし。2025 に新嘗祭・本居宣長の小問 |
| 社会 | 三権分立を大問の柱に | 2011・2012・2013・2015・2025 | 2025 年度 | 2025 が最後。大問 3 は選挙・地方自治(2024)と 2 年ごとに入れ替わっている |
| 社会 | 貿易・資源・エネルギー | 大問としては見当たらない | — | 2024 大問 4 の原子力発電所、2026 大問 3 の産業の空洞化と、小問では続いている |
| 国語 | 主語と述語・送りがな | 2018・2019 | 2019 年度 | 2023 は無し。前半の知識は毎年 1 題ずつ入れ替わるので戻り得る |
| 国語 | 熟語の構成・画数・部首 | 2010・2018 | 2018 年度 | 2018 が最後 |
| 国語 | 四字熟語 | 2016 | 2016 年度 | 2016 が最後 |
| 国語 | 季語・短歌俳句 | 2010・2014・2015 | 2015 年度 | 転写の分類に見える範囲での話 |
国語は近年の資料が無いので何とも言えませんが、前半の知識の小問群は「毎年 1 題ずつ入れ替える」作りなので、過去に出た形はどれも戻り得ると考えておくのが安全です。
10. 形式面の注意
算数
- 45 分・100 点・大問 5〜6・小問 20。単純計算で 1 問 2 分強です。大問 1・2 の 11 問を速く正確に片付ければ、残り 9 問に時間を回せる配分になっています。
- 全問が答えだけを書く短答で、記号選択も記述も作図も 3 年ともゼロです。途中式を書く欄が無いので、部分点は期待しにくく、計算ミスがそのまま失点になります。
- 円周率の但し書き(3.14)は円の問題がある年にだけ付きます(2024 大問 2(6)「円周率は 3.14 とします」)。2025・2026 は円の問題自体が無いため但し書きもありません。
- 「四捨五入して」「小数第 1 位まで」のような桁指定は、精読した 3 年の設問文には現れませんでした。単位(cm³・分速・時速・%・個・円)は、答える欄に印字されている問題と、設問文の □ に単位が付いている問題が混在します。
- 図が付く小問は転写全体で約 25%、精読した 3 年では年により 0〜5 問です。図は角度・容器の見取図・グラフ・紙テープの 4 種です。
理科
- 社会と 2 科目あわせて 50 分・計 50 点。大問 2・小問 17〜22。理科に使えるのは実質 25 分前後で、1 問 1 分強しかありません。
- 記号選択が 6〜8 割、語句と数値の短答が 2〜4 割、説明を書く設問は 3 年とも 1 問だけで字数指定なしです。解答欄の大きさが分量の目安になるので、市販の過去問集で欄の実寸を確認しておくとよいでしょう。
- 「すべて選び」の指示が 3 年とも複数あり、1 つの取りこぼしが 0 点になります。「漢字で答えなさい」の指定もあります(2024 大問 1 問 3、2025 大問 2(4))。
- 図が付く小問が約 47% と多く、心臓・耳のつくり・回路図・ふりこ・川の断面・グラフが並びます。図を見て選ぶ問題が中心で、自分で描かせる指示は精読した 3 年にはありませんでした。
社会
- 理科と 2 科目あわせて 50 分・計 50 点。大問 4・小問 32〜34 で、1 問 45 秒の計算になります。精読した 3 年で最も差がつきそうなのはここで、知らない問題を飛ばして戻る運用が要ります。
- 記号選択が 5〜6 割、語句の短答が 4 割前後、説明を書く設問は 3 年とも大問 4 の最後の 1 問だけです。大問 4 の最後にあるので、先に全体を一巡してから戻る配分にできます。
- 字数指定は 2026 が「30〜50 字」、2024・2025 は字数指定なしで指定語や観点が示される形です。文字種指定(漢字 3 字・漢字 5 字・カタカナ 4 字・カタカナで)が多くあります。
- 「適切でないものを 1 つ選ぶ」が 3 年とも複数、時代の並べかえが 2 年連続(2025・2026)です。図・表が付く小問は転写全体で約 19% で、地図・統計表・雨温図・グラフ・地図記号。作図はありません。
国語
- 45 分・100 点・大問 5〜6・小問 36〜49。4 科目で最も小問が多く、2019 の 49 問は 1 問 55 秒の計算になります。前半の知識 20〜25 問を 10 分以内で片付けられるかが配分の鍵です。
- 冒頭に「字数制限については、句読点・記号も一字と数えます」の断りがあります。抜き出しは「〜こと。」「〜から。」につながる形+字数指定、記述は「二十字以上三十字以内」のように下限と上限の両方が示されます。記述の多くは「次の文の空らんにあてはまるように」の穴埋め形式です。
- 最後の設問が 5 つの文への○×判定で 3 年とも共通です。記号選択は「番号で答えなさい」(アイウではなく 1・2・3)が 3 年ともです。
- 読解の本文は 2 題あわせて長く、転写ベースで本文が 6000 字を超える年があります。図・グラフ・作図は 3 年ともありません。
11. 学年別ロードマップ
| 段 | 何をするか | この学校での重み |
|---|---|---|
| 小 4(土台) | 計算の正確さ(分数・小数・単位換算)、図形(角度と面積の基本)、読解(線部の言い換えを口で言う)、短い記述(理由を 1 文で)、漢字語彙の 5 本です。この学校で最終的に効く入口は「四則混合と逆算を速く正確に」「m/分↔km/時・kg↔g の単位換算」「都道府県と県庁所在地」 | 算数の大問 1・2 がそのまま将来の得点源になるので、計算の反復はここから効きます。時間計測はまだしません |
| 小 5(幅) | 週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は、算数の計算・逆算・単位換算と、理科の 4 分野の基本用語の一問一答、国語の前半の知識 7 種類を日替わりで回します。週末 60 分はその週の単元 1 つで、8-1 の題材表を「小 5 で一巡する単元リスト」として次の順に進めます。割合 → 速さ(旅人算・通過算。旅人算=2 人が近づく・追いかけるときの時間や距離を求める・受験用教材の単元、通過算=列車が橋やトンネルを通る時間・受験用教材の単元) → 食塩水 → つるかめ算(2 種類のものの個数を合計から逆算する・受験用教材の単元) → 過不足算(配り方を変えたときの余り・不足から数を求める・受験用教材の単元) → 仕事算(何人・何台で分担したときの日数を求める・受験用教材の単元) → 規則性 → 水量 → 角度 → 円。理科は 4 分野の基本用語を一問一答で一巡し、実験装置の図を見て答える形にも慣れます。社会は都道府県・統計表・通史を薄く一巡。国語は前半の知識 7 種類を回し、抜き出しの字数指定に慣れます。ただし国語は 2024 年度以降の資料が無い(→ 13 節)ので、直近の形式は市販の過去問集で確かめてください | 出る単元の幅がはっきりしている学校なので、小 5 で全単元をひととおり学び終えたことが、そのまま入試範囲になります。難単元の深掘りより、抜けを作らないことが効きます |
| 小 6(仕上げ) | 7 節の 8 項目です。夏以降は過去問を「同じ場所を縦に」解く使い方が効きます(算数の大問 1 を 5 年分続けて、大問 2 を 5 年分続けて、大問 3 の約束記号を 3 年分続けて)。年度通しで時間を計る練習は、理科と社会あわせて 50 分・国語 45 分の配分を体に入れるために別枠で | 同じ種類の問題が同じ場所に出る学校なので、ここに時間をかける価値があります。大問 1・2 の取りこぼしゼロと、理科・社会の時間配分の 2 点で仕上げます |
この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 小 4〜小 5 の計算の正確さと、小 5 で全単元をひととおり学び終えられたかどうかです。算数は全 20 問が答えだけを書く形式で、途中式による部分点が期待できないため、計算ミスがそのまま失点になります。小 4 のうちから「見直しの手順」を持っているかどうかが最後まで効きます。逆に、初見の長い設定文を読み解く力や、長文の記述力を早くから鍛える必要は、精読した年の範囲では見当たりません。理科・社会の 50 分と国語の 49 問は、速さの訓練であって難度の訓練ではないので、小 6 の秋以降からでも間に合います。
12. この学校と併願するなら
観点は勉強が転用できるかだけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が二重に効きます。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏は見ていません。
- 鎌倉国際文理中学校(神奈川県・共学)— 最も近い組み合わせです。算数・理科・社会の 3 科目とも近く、国語は比較できていません。
- 横須賀学院中学校(神奈川県・共学)— 算数が最も近く、理科も近い組み合わせです。国語は比較できていません。
- 昭和学院中学校(千葉県・共学)— 4 科目すべて比較でき、理科と算数がとくに近い組み合わせです。
8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。
- この学校は第 1 回一般と特待が 2 科・4 科の選択、英語と英語資格は英語を含む科目構成です。受ける回によって必要な科目が変わるため、併願先の科目構成と見比べて準備を立てる必要があります。2 科で受けるつもりでも、併願先が 4 科目校の場合、理科・社会は本校の準備とは別に立てる必要があります。
- 近さは科目ごとの出題構造の近さ(0〜100・100 が最も近い)を自動集計したもので、同じ問題が出るという意味ではありません。この学校の国語は資料が 2023 年度までなので、国語の数字は他科目より弱い根拠であることに注意してください。
13. 資料の限界
- 入試回は区別できません。この学校は 2 月 1 日から複数回の入試があり、2 科と 4 科の選択、英語・英語資格の回もあります。しかし転写データは 1 年につき 1 冊しかなく、どの回のものかを区別できません。このレポートは第 1 回相当として書きました。他の回、とくに英語・英語資格については何も言えません。
- 国語は 2024 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためで、学校が出していないわけではありません)。国語について書いたことは 2018〜2023 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。2020〜2022 年度も資料が無いので、この間に形式が変わっていた可能性を否定できません。
- 転写データは画像からの読み取りで、図そのものは転写できないため、図の説明文からの推定を含みます。読み取り確度が低めの年が理科・社会に多く、精読した 3 年でも理科の 2025・2026、社会の 2024・2025 が該当します。選択肢の細かい文言・小問の枝番の切れ目は市販の過去問集で確認してください。
- 設問別の配点は問題冊子・解答用紙に印刷されていません。科目ごとの配点(国語 100・算数 100・理科と社会で計 50)は 2026 年度の募集要項によるもので、年度によって変わり得ます。
- 構成だけ数えた年(2010〜2023 年度)については、原本を読み直さず、転写データの単元分類(大問ごとの主要単元)を数えただけです。周期・復活の警戒の表はこの分類に基づくので、細部の題材までは保証しません。
- 「毎年」「〜年連続」は、原本で 3 年以上の反復を確認したものだけに使いました。「〜のように見える」と書いた箇所は題材からの推測で、出題意図を裏づける資料はありません。
資料どうしの食い違い
- 学校の公表資料(2026 年度の募集要項)に載っている入試回は、第 1 回一般・英語・特待・英語資格の 4 回です。一方、このレポートの元になった資料には第 3 回一般(2 月 3 日午前)・第 4 回一般(2 月 6 日午前)の記載もあります。回の数と日程は募集要項で確認してください。
- 特待と英語資格については、試験時間が募集要項に記載されていません。1 節の表でも「記載がありません」と書いています。
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