芝国際中学校 の過去問分析

芝国際中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。

芝国際中学校 過去問分析(2010〜2025 年度・第 1 回相当・算数 12 年/理科 13 年/社会 13 年/国語 6 年)

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

項目 内容
所在地 東京都港区
男女 共学(2023 年 4 月に東京女子学園中学校から改称し、共学になりました)
旧称 東京女子中学校(1948 年に改称)、東京高等女学校(1922 年に改称)
入試回と日程・科目 帰国生 第 1 回(本科)11 月 20 日午前 — 国語・算数/帰国生 第 1 回(国際)11 月 20 日午前 — 英語・国語・算数(算数は英語で出題)・面接/帰国生 第 2 回(本科・国際)12 月 19 日午前 — 第 1 回と同じ時間割/第 1 回(本科)2 月 1 日午前 — 4 科(国語・算数・理科・社会)
試験時間・配点 第 1 回(本科)は国語 45 分・算数 45 分、理科と社会はあわせて 60 分(11:05〜12:05)。配点は国語 100 点・算数 100 点・理科 50 点・社会 50 点。帰国生(本科)は国語・算数が各 45 分・各 100 点で募集は若干名、帰国生(国際)は国語 30 分 50 点・算数 30 分 50 点・英語 60 分 100 点
面接 帰国生の国際は約 10 分の面接があります

上の表は 2027 年度の募集要項として渡された範囲の内容です。本科にはこのほかにも回があります(→ 4 節)。

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。

校名が似ていますが、芝中学校・芝浦工業大学附属中学校とは別の学校です。改称の前後で変わったところは各節で明記しました。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)・一行問題(数行で終わる短い文章題)・逆算(□にあてはまる数を求める計算)・短答(語句や数値を短く答える形式)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

結論

  1. この学校は「同じ問題」を出さない代わりに、同じ座席(問題の置き場所)に同じ種類の問題を置きます。算数の大問 1 は計算、大問 2 は一行問題の集合、大問 3 は平面図形という並びが、精読した 3 年(2023・2024・2025)で崩れていません。
  2. 社会は大問 1 が地理でその中に地形図の読図が 3 年連続、大問 2 が幕末・明治維新で 3 年連続、最後の大問が「いまの社会の課題」の総合で 3 年連続です。
  3. 理科は 4 大問に物理・化学・生物・地学を 1 題ずつ置く形が 3 年連続ですが、並ぶ順番は動きます。

家でやること 3 つ

  1. 算数の大問 2 の一行問題だけを年度をまたいで縦に解きます(2024・2025 は 19 小問中 8 問がここです)。
  2. 社会の大問 1 の地形図だけを 3 年分、大問 2 の近代史だけを 3 年分、縦に解きます。
  3. 理科と社会をあわせて 60 分の通し演習をします。この 2 科目で 45〜60 問を 60 分で処理する配分が、いちばん練習しにくいところです。

今週やる 1 つ

  1. 直近 2 年(2024・2025)の算数の大問 2 を 1 問 90 秒で解いて、整数のあまり・割合と比・角度・円で止まらないかを確かめます。

注意

  1. 国語は 2020 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いた国語の話は 2019 年度までのものです(→ 13 節)。

4. 資料の状況

このレポートは過去問の転写(過去問の紙面を文字データに起こしたもの)をもとにしています。年の数え方は次の 3 つに分けました。精読した年は設問文まで読んだ年、構成だけ数えた年は大問の並びだけを記録から数えた年、資料のある年はその合計です。

科目 資料のある年 精読した年 構成だけ数えた年 判読の確度
算数 2010、2014〜2021、2023〜2025 の 12 年 2023・2024・2025 の 3 年 9 年 高。ただし 2010・2021・2023・2024 は図がぼやけていると記録されています
理科 2010、2012〜2020、2023〜2025 の 13 年 2023・2024・2025 の 3 年 10 年 中。2010・2015・2023・2024・2025 は確度が低いと記録されています。2016 は「別の学校(芝中学校)の問題ではないか」という記録が付いており、本文では使っていません
社会 2010〜2015、2017〜2020、2023〜2025 の 13 年 2023・2024・2025 の 3 年 10 年 高(2024・2025 は確度が低いと記録されています)。2014 の解答用紙は別の学校のものと判定され、集計から外されています
国語 2010、2014、2015、2016、2018、2019 の 6 年 2016・2018・2019 の 3 年 3 年 中。2020 年度以降は問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。2019 の冊子にも別校の疑いの記録が付きますが、2018 と同文の設問(漢字の部首・『新漢語林』による)があり、他の年と作りが揃っているのでこの学校のものとして扱いました

5. 一番大きな結論

この学校は「同じ問題」を出さない代わりに、「同じ場所に同じ種類の問題」を置きます。 原本で確かめた直近 3 年(2023・2024・2025)で、次の並びが崩れていません。

したがって過去問の使い方は、「単元ごとの解き方を身につける」と「時間の使い方を身につける」の 2 つに近くなります。「出る問題を覚える」やり方ではありません。具体的には、同じ座席の問題を年度をまたいで縦に解くのがよく効きます。算数の大問 2 だけを 6 年分、社会の大問 1 の地形図だけを 3 年分、社会の大問 2 の近代史だけを 3 年分、というやり方です。そのうえで、理科と社会は必ずあわせて 60 分の通し演習をします。この 2 科目で 45〜60 問を 60 分で処理する配分こそが、この学校でいちばん練習しにくく、いちばん差が出るところに見えます。

一方で「毎年作り直す」ものもはっきりしています。算数の大問 4(2023 仕事算(何人かで分担したときの日数)・2024 立体・2025 水量)、理科の 4 分野の順番と単元、社会の大問 3 の分野(2023・2024 は公民、2025 は歴史)です。ここは幅を持って準備します。

改称・共学化の前後で変わった点も押さえておきたいところです。社会は理科とあわせて 50 分・50 点だった年(2014)から 60 分・各 50 点になり、問題数が増え、記述がほぼ消え、古代・中世が出なくなりました。算数は 2019 年に大問 1 が計算専用に分かれ、2024 年から 5 大問 19 小問に落ち着きました。理科は分野の並び順が動くようになりました。

四科目の見取り図

科目 形式の固定度 中身の性格 最優先で時間をかける価値があること
算数 高い。2024・2025 は 5 大問 19 小問(4・8・3・2・2)まで一致。すべて答えのみで記述・作図はゼロ 大問 2 の一行問題 8 問が得点の柱。大問 3 は平面図形で固定。最後は「その場で規則を見つける」問題 大問 2 の一行問題を 1 問 90 秒で。整数のあまり・割合と比・角度・円は毎年
理科 中。4 大問・4 分野 1 題ずつは 3 年連続だが、順番と単元は動く。選択 41〜60%・短答 35〜48%・説明記述が毎年 1 問 計算が芯。血液循環・金属の燃焼・中和・湿度・速さの計算が毎年どこかにある。リード文で新しい語を説明してから問う作り 電気回路(2 年連続で同じ問い方)と理科の計算。知らない語をリード文から読み取る練習
社会 中。大問 4〜5・小問 27〜35。記号選択が主軸(63〜70%)で記述はほぼ無い 大問 1 の地理に地形図、大問 2 に近代史、最後に現代の課題。古代・中世は 3 年間ゼロ 地形図の読図と近代史(幕末〜昭和前期)。出来事の並べ替えが 3 年連続
国語 資料のある 6 年では高い(読解 1 題+語句+漢字 10 問)。ただし 2020 年度以降は資料が無い 小説だけ。記述 2〜5 問、漢字の部首という珍しい設問 漢字 10 問と語句を確実に。記述は 20〜70 字で本文の語を使って言い換える

6. この学校らしさが出る場所

科目別の詳細(8 節)から、この学校でしか見られない作りをここにまとめました。


7. 今からやるなら

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先にしてください(→ 11 節)。

各項目の根拠は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。末尾の(確認: 〜20XX 年度)は、その項目の根拠が確認できている最後の年度です。

  1. [毎日 10 分] 算数の大問 2(一行問題 6〜8 問)を落とさない。(確認: 〜2025 年度)2024・2025 はここが 19 小問中 8 問で、配点の 4 割強を占めます。整数のあまり、割合と比、速さ、角度、円とおうぎ形、つるかめ算(個数を合計から求める)、年齢算(年の差から求める)、売買損益(原価と利益の計算)、場合の数を 1 問 90 秒で確実に。
  2. [週末 60 分] 理科と社会をあわせて 60 分の通し演習。(確認: 〜2025 年度)理科 17〜27 問・社会 27〜35 問を合計 60 分で解く配分(理科 30 分・社会 30 分が目安)を体に入れます。年によって問題数が 1.5 倍違うので、「何分で何問」ではなく「詰まったら飛ばす」判断を鍛えます。社会は 35 問の年もあるので 1 問 50 秒の感覚を。ここが最大の練習不足になりやすいところです。
  3. [週 1 回] 社会の地理。(確認: 〜2025 年度)地形図が 3 年連続で大問 1 に出ています(2023 広島城跡・2024 関ヶ原・2025 長崎の 2 万 5000 分の 1)。地図記号、等高線と三角点、縮尺(2 万 5000 分の 1 で何 m)、「読み取れることとして正しくないもの」を選ぶ形。あわせて 47 都道府県を「形」で覚えます(県の形のシルエットを選ぶ問題が 2 年連続。県境・隣接県の数・県庁所在地・特産も)。統計グラフの読み取り(製造品出荷額の割合で都県を当てる、税収の推移で税目を当てる、雨温図で地方を当てる)も練習します。
  4. [週 1 回] 社会の近代史(幕末〜昭和前期)と公民・時事。(確認: 〜2025 年度)近代史は 3 年連続で大問 2 の柱です。ペリー来航 → 明治維新 → 不平等条約改正 → 日清日露 → 大正デモクラシー → 満州事変までを、人物・出来事・年代の 3 点セットで。出来事の並べ替えが 3 年連続で出るので、年代順は必須です。公民は憲法と三権分立が 3 年とも 1 題あり、基本的人権の分類(自由権・社会権・参政権)、憲法第 9 条・第 96 条、議院内閣制、弾劾裁判、国民投票を押さえます。前年 1 年間のニュースは「制度・地理・歴史」に翻訳します — 周年(鉄道 150 年・原爆 80 年・創立 100 周年)、値上げや制度改正(郵便料金・新紙幣)、統計の更新(合計特殊出生率)。線状降水帯、超高齢社会、再生可能エネルギー、6 次産業化、バリアフリー、ケアラーといった語は、意味とともに書けるように(カタカナ指定・漢字指定があります)。
  5. [毎日 10 分] 算数の計算。(確認: 〜2025 年度)工夫して解く計算が大問 1 に毎年 1 問入ります。共通因数でくくる(2024)、隣どうしの積の差にまとめる(2025)、同じ数をまとめる(2023)。年号の数を使った計算は毎年入ると見てよいところです。あわせて「◯で割っても△で割っても□あまる」を手順として持っておきます(最小公倍数+あまりで一般形を作り、条件(2 けた・100 に最も近い・個数)に合わせて答えるところまで)。
  6. [週末 60 分] 算数の大問 3 以降。(確認: 〜2025 年度)平面図形を年度縦断で(円の転がり=中心の軌跡・通過部分の面積、動く点と面積の変化、半円に内接する図形の角度)。3 年とも (1) が土台になるので、(1) を確実に。立体(切断面の見取り・分割した体積・水位の変化)は 2023〜2025 で毎年 1 題あり、とくに水面の高さがブロックで上がる問題(2025)は、立体を沈めたときの水位計算として練習します。最後の大問は「その場で規則を見つける」練習を — 手を動かして数回試し、周期や規則を見つけて 100 回目・2025 番目を出す作業に慣れます(答えは 2 問しかないので、時間切れなら (1) だけ取る判断も含めて)。速さのグラフは捨てません。直近 2 年は一行問題に降りましたが、それ以前は大問の柱でした(ダイヤグラムの読み取りと、往復・引き返しの図をかく練習を)。食塩水も復習しておきます(→ 9 節)。
  7. [週 1 回] 理科。(確認: 〜2025 年度)電気回路を最優先の 1 単元に(直列・並列の明るさ比較、電池の持ち、電流計の端子、電磁石と方位磁石の向き、LED の向き。2 年連続で同じ問い方が出ています)。理科の計算は単元別に — 血液の循環(血液量÷1 回拍出量÷心拍数)、金属の燃焼(銅・マグネシウムと酸素の重さの比、混合物のつるかめ算)、中和(過不足と発生気体)、湿度と気温(100m で何 ℃ 下がるか、雲ができる高さ)、速さと単位換算(km・秒・Gbps)。リード文を読んで考える練習も必要です(知らない語が出ても、定義文と図から条件を拾って答える。対照実験の考え方は必須で、2025 のフロリゲンは A〜H のどれとどれを比べるかを問われます)。1〜2 行の説明は、原因と結果を 1 文でつないで短く言い切る形に慣れます。天体(月の満ち欠け・星の日周と年周)と水溶液の判別(塩酸・炭酸水・食塩水・石灰水・アンモニア水・砂糖水を実験で見分ける手順)も復習しておきます(→ 9 節)。
  8. [毎日 10 分] 国語。(確認: 〜2019 年度)漢字の読み書きを毎日 10 問(書き 5・読み 5 の形で。読みは訓読み・熟字訓が多く、「仕業」「度重なる」「気後れする」「蚕」「潮流」などが出ています)。部首を書けるようにします(3 回出ていて 2 回は同文。漢和辞典で部首を引く習慣を付けると確実に取れます)。ことわざ・慣用句・四字熟語は「意味とセット」で(意味を語群から選ばせるので、意味まで言えることが必要)。物語文の記述は 20〜70 字で、傍線部の内容を本文の語で言い換える練習を軸に。字数自由の設問があるので、「私は〜と思う。なぜなら本文で〜だからだ」という 2 文の形も作っておきます。ただし 2020 年度以降の形式は市販の過去問集で必ず確認してください。

8. 科目別の詳細

8-1. 算数(45 分・100 点・答えのみ)

年度×大問の題材表

精読したのは 2023・2024・2025 の 3 年です。比較のため、記録に残る 2010〜2021 の大問構成も後ろに併記します(題材の一言は原本の導入文から起こしたものです)。

年度 大問数/小問数 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5 大問 6
2023 6 / 24 計算 6 問(四則 4・逆算 1・単位換算 1) 一行問題 6 問
あまりの整数/正方形と四分円の角度/台形の二等分/時計算/硬貨の払い方/数列
図形の移動(長方形の外側と内側を転がる半径 1cm の円) 仕事算(A・B・C の 3 人と「働いて休む」サイクル) 速さとグラフ(兄が忘れ物に気づいて家に戻る) 立体の切断(赤白の小立方体 32 個ずつを市松に積んだ 4cm 立方体の切り口)
2024 5 / 19 計算 4 問(四則 3・逆算 1) 一行問題 8 問
あまりの整数/氷の体積/年齢算/カードの比/円周上 5 点/売買損益/姉妹の速さ/正五角形と正三角形の角度
正方形の 2 辺を動く点 M・N と面積 立方体を 3 等分点で切った立体の体積 規則性(カード 10 枚のシャッフルを 100 回)
2025 5 / 19 計算 4 問(四則 3・逆算 1) 一行問題 8 問
つるかめ算/縮尺/あまりの整数/分母 21 の分数/のぼり坂とくだり坂/画用紙の割合/入学者数の増減/円周 12 等分と四角形
半円に内接する台形(面積・角度・黒くぬった部分) 水量とグラフ(円柱の容器に立方体ブロックを積み上げる) 数の性質(各位の和が 3 倍になる連続 2 整数)

記録に残る過去の構成(構成だけ数えた年)は次のとおりです。2010・2014・2015・2017 は 4 大問 24〜25 小問で、大問 1 が「計算 4〜6 問+一行問題」を合わせた 15 小問、そのあとに規則性・集合・図形小問・速さとグラフが並ぶ形でした。2016・2018 は 5 大問で同じ作りです。2019 年に大問 1 が計算だけ(8 問)に分かれ、一行問題が大問 2 に独立しました。2020(6・6・2・3・3)、2021(6・6・2・2・3)も同じ 2 段構えで、2024・2025 の形(4・8・3・2・2)につながっています。速さとグラフは 2014・2015・2016・2017・2019・2021 で最後か終盤の大問、図形だけを集めた大問(角度・円・立体を 2〜4 問)は 2010・2015・2016・2017・2018・2021 にあります。

何が固定されているか(同じ場所に同じ種類の問題が来る)

一方、大問 4 は毎年作り直されます。2023 仕事算、2024 立体の体積、2025 水量とグラフで、単元がそろっていません。

頻出単元と周期

問い方

同じ問題の作り直し(原本で両方の設問文を確認したもの)

8-2. 理科(社会とあわせて 60 分・50 点)

年度×大問の題材表

精読したのは 2023・2024・2025 の 3 年です。

年度 大問数/小問数 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4
2023 4 / 20 生物・血液の循環(心臓の断面図・A〜D の血管・成人の血液量 4.6L と拍動の計算) 物理・電気回路(同じ豆電球とかん電池で A〜F の 6 回路) 地学・気象(フェーン現象・標高と気温の計算 4 問) 化学・燃焼(フタの開いたかんの中で木を燃やす・水素エンジンとカーボンニュートラル)
2024 4 / 27 生物・ヒトのからだ(骨の数・血液循環の図・体重から血液量・心拍と流速の計算) 化学・金属の燃焼(銅とマグネシウムのグラフ・比・混合物 17g の計算 7 問) 物理・電気(方位磁石・電流計の端子・6 つの回路図・LED) 地学・気候変動(太郎さんの自由研究・SDGs・温室効果ガス・エネルギー収支の数値)
2025 4 / 17 物理・光(光ファイバー通信・往復の所要時間・屈折率の表・全反射の作図・2Gbps のデータ量) 化学・中和(塩酸と水酸化ナトリウム水よう液 12 個のビーカー・発生気体・表の穴埋め) 生物・植物(フロリゲンと花芽形成・A〜H の実験の比較・道管と師管) 地学・大陸移動説とプレート(ハワイ諸島の形成年代・室戸岬の隆起で 10 万年後の海抜)

記録に残る過去の分野配分(構成だけ数えた年)は次のとおりです。2010 ふりこ/気体と金属/ヒトの目/日食、2012 電気回路/液体ちっ素/ヒトの器官/星座、2013 音・リコーダー/燃焼の 3 条件/動物の体温/月、2014 ふりこ/水溶液の判別/光合成と光の色/地震、2015 てこ/水溶液と濃度/セキツイ動物/温暖化、2017 電磁石/気体の発生/顕微鏡/生態系、2018 モーター/水溶液の判別/葉の断面/森のしくみ、2019 浮力/5 種類の水溶液/こん虫/月。この 8 年はすべて物理→化学→生物→地学(2017・2018 は地学がなく生物 2 題)の順でした。2020 だけは 3 大問で、うち 2 題が 4 分野の一問一答という別の作りです。

何が固定されているか

同じ問い方の繰り返し(原本で両年の設問文を確認したもの)

8-3. 社会(理科とあわせて 60 分・50 点)

年度×大問の題材表

精読したのは 2023・2024・2025 の 3 年です。

年度 大問数/小問数 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5
2023 4 / 30 地理・国土と森林
面積の比較/天然三大美林/広島城跡の地形図/三角州/中国地方の昼夜間人口比率
歴史・鉄道 150 年(新橋—横浜・徴兵令・富岡製糸場・文明開化・大隈重信) 公民・基本的人権(自由権と社会権の表・治安維持法・労働三権・国民投票と憲法 96 条) 総合・SDGs 17 項目図
食品ロス/再生可能エネルギー/6 次産業化/バリアフリー/三陸の港と海流/ナショナルトラスト
2024 4 / 27 地理・大河ドラマ「どうする家康」
瀬戸焼/岐阜県の隣接県/製造品出荷額のグラフ/雨温図/県の形/日光東照宮/関ヶ原の地形図
歴史・4 枚の歴史カード(不平等条約改正・『西洋事情』・政党・2024 年の新紙幣の肖像・岩倉使節団) 公民・三権分立と財政(弾劾裁判・衆議院の特徴・一般会計税収のグラフ・所得税と消費税・国債) 総合・会話文
ディズニー創立 100 周年から 55 年体制/りんごの生産量/サンゴ/1972 年の環境会議/映画館の興行収入/ケアラー
2025 5 / 35 地理・原爆投下 80 年
広島と長崎/三角州/県の位置/真珠の養殖/島/雨温図/2 万 5000 分の 1 の地形図で三角点の標高
歴史・学校の近くの石碑(西郷隆盛と勝海舟の会見・薩摩藩の位置と県の形・藩閥政治・前島密の 1 円切手・1925 年のラジオと普通選挙法) 歴史・戦争のカード A〜D(三国干渉・八幡製鉄所・リットン調査団・成金・反戦を訴えた人物・出来事の並べ替え) 公民・憲法(社会権・議院内閣制・国民主権・WHO・憲法第 9 条) 総合・人口減少
合計特殊出生率/超高齢社会/線状降水帯/山形県の河川と平野/阪神淡路大震災/火山

記録に残る過去の構成(構成だけ数えた年)は次のとおりです。2010〜2015 の 6 年は、大問 1 が地方別の地図問題(関東・東北・九州・中部・近畿…)、大問 2 が「次の時事に関する文を読み」で始まる時事、大問 3 が歴史の年表や通史、大問 4 が前年の国政選挙や内閣という並びで固定されていました(2010 衆院選、2011 参院選、2012 新内閣、2013 消費増税、2014 参院選、2015 都知事選)。2017 は自校の修学旅行を題材にした地理で記述 3 問、2018 は宗教史、2019 は 2 大問だけ、2020 は国土と林業/鎖国とペリー/参院選/駅のバリアフリーでした。この「大問 4=前年の国政選挙」という座席は、2023 年以降は無くなっています。

何が固定されているか(同じ場所に同じ種類の問題が来る)

頻出単元と周期(精読した 3 年)

問い方

8-4. 国語(45 分・100 点。2010〜2019 の 6 年のみ)

この節は改称・共学化より前の話です。 国語は 2020 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いたのは 2010・2014・2015・2016・2018・2019 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。精読したのは 2016・2018・2019 の 3 年です。

年度×大問の題材表

年度 【一】長文読解 【二】【三】語句・知識 【四】漢字
2010 誘拐された「私」の話(16 問・記述 4) 俳句の鑑賞文を書く(例に「古池や蛙飛び込む水の音」)/四字熟語・慣用句・ことわざ 5 問 読み書き 10 問
2014 母への手紙を預かる場面の小説(15 問・記述 3) 慣用句(同じ漢字が入る)5 問/漢字の部首 5 問 読み書き 10 問
2015 剣道に打ち込む高校生・早苗の話(19 問・記述 2) ※記録上は読解の中に混ざっています 読み書き 10 問
2016 極楽の蓮池と地獄(芥川龍之介「蜘蛛の糸」・12 問・記述 3) ことわざ・成句 5 問(□をひらがなで+意味を語群から) 読み書き 10 問
2018 山奥の料理店に入る二人の紳士(宮沢賢治「注文の多い料理店」・16 問・記述 2) ことわざ・成句/漢字の部首 5 問(『新漢語林』による) 読み書き 10 問
2019 渋谷のビルの四階を訪ねるハセカンの話(記述 5) 成句と意味の語群/漢字の部首 5 問(『新漢語林』による) 読み書き 10 問

出典は、原本の本文で確かめられたものだけを挙げました(2016 の芥川龍之介「蜘蛛の糸」、2018 の宮沢賢治「注文の多い料理店」)。別に用意されている出典の一覧には、作者名や書名の記録が誤っている行が混じっているため、本文で確認できない年の作者名はここには書いていません。

何が固定されているか(同じ場所に同じ種類の問題が来る)

問い方


9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

周期が上限に達しているものを 1 か所にまとめました。最終確認年度は、その単元が出たことを記録で確認できる最後の年度です。

科目 単元 出題年 最終確認年度 状況
社会 古代・中世(飛鳥〜室町) 2011〜2018 はほぼ毎年 2018 年度 2023〜2025 の 3 年でゼロ。全科目で最も大きな空きです。近現代偏重が続く保証はありません
理科 月・星座などの天体 月 2013・2019、星座 2012・2016 2019 年度 2023〜2025 の地学は気象 2・地震 1 で天体ゼロ。最も警戒すべき空き枠です
理科 水溶液の判別(何が入っているか当てる) 2010・2014・2015・2018・2019・2020 2020 年度 6 回と最多ですが、直近 3 年は中和(2025)だけ。判別する形が戻る余地は大きいところです
算数 食塩水の濃度 2014〜2021 はほぼ毎年(2020 は大問 5 が丸ごと食塩水) 2021 年度 2023〜2025 の 3 年でゼロ。戻る余地が大きいところです
算数 速さとグラフの大問 2014・2015・2016・2017・2019・2021・2023 2023 年度 2014〜2023 で 7 回あったのに、2024・2025 は一行問題に降りました。大問として戻る候補です
理科 てこ・ふりこ・浮力 てこ 2015、ふりこ 2010・2014、浮力 2019 2019 年度 直近 3 年の物理は電気 2・光 1。力学が長く空いています
社会 選挙制度を丸ごと 1 題 2010・2011・2012・2014・2015・2020 2020 年度 2023〜2025 は小問のみ(2025 大問 2 で普通選挙法)。国政選挙のある年は戻りやすいところです
算数 約束記号 2010・2015・2018 2018 年度 3〜5 年周期。2018 が最後です
算数 場合の数の大問 2020 大問 3 2020 年度 一行問題では 2023 大問 2 (5)・2024 大問 2 (5) と続いていますが、大問としては 2020 が最後です
算数 集合(ベン図)・ニュートン算・流水算 2014・2017・2018 に 1 回ずつ 2018 年度 頻度は低いものの、一行問題での再登場はあり得ます
社会 記述(理由を説明する) 2010・2017・2020・2024 2024 年度 3〜4 年に 1 回。書けないと落とします
理科 こん虫・動物の分類 2013・2015・2019 2019 年度 4〜6 年周期。2019 が最後です
理科 実験器具の操作(顕微鏡・ろ過など) 2017・2019 2019 年度 単独の大問として空きが長く続いています
理科 生態系・食物連鎖 2017・2018 2018 年度 2 年連続の後、空いています
社会 地方自治 2015 2015 年度 長く空いています
社会 世界地理(各国の位置・特徴) 2010・2013 2013 年度 2023 で国土面積の比較として復活。地図での国当ては空いています
社会 情報・メディア 2011 2011 年度 長く空いています
国語 説明文・論説文 資料のある 6 年でゼロ 確認できず 共学化後は資料が無く、出ないとは言い切れません。説明文が出ないと決めてかからないほうがよいところです
国語 俳句・短歌の鑑賞 2010 2010 年度 数年おきに顔を出します
国語 四字熟語 2010・2018 2018 年度 数年おきに顔を出します
国語 表現技法 2018 2018 年度 数年おきに顔を出します

10. 形式面の注意

4 科目に共通すること

算数

理科

社会

国語


11. 学年別ロードマップ(小 4 から始めるなら)

この学校でやること
小 4(土台) 計算の正確さ(四則・逆算・分数小数の混合)、角度と面積の基礎、物語文の読解、漢字の読み書きを毎日。この学校で最後まで効くのは「大問 1 の計算」と「大問 2 の一行問題」なので、その入口を作る時期です。都道府県を白地図と形で覚え始めるとよいでしょう(社会で県の形を選ぶ問題が 2 年連続)。時間を計るのはまだ不要です
小 5(幅) 単元を一巡させる時期です。週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日の 15 分は、月〜金で算数の計算・漢字と語句・理科の 4 分野の順に回し、週末の 60 分は算数の単元演習と社会(地理 → 近代史)に充てます。算数は 8 節の「年度×大問の題材表」を単元リストとして使い、割合と比 → 速さ → 数の性質 → 平面図形 → 立体 → 規則性 → 場合の数の順にひととおり(つるかめ算・年齢算・売買損益・約束記号などの特殊算は受験用教材の単元です)。理科は 4 分野すべてを均等に(この学校は毎年 4 分野から 1 題ずつ出るので、苦手分野を作ると必ず 1 題落とします)。社会は地理と近代史を厚めに。国語は漢字と語句(ことわざ・部首)を習慣にします。ただし国語は 2020 年度以降の資料が無いので、ここに書いた形式が今も同じかは分かりません(→ 13 節)
小 6(仕上げ) 上の「今からやるなら」8 項目。夏以降は ①同じ座席を縦に解く(算数の大問 2 と大問 3、社会の大問 1 の地形図と大問 2 の近代史)と、②理科・社会をあわせて 60 分の通し演習を並行させます。算数は 45 分で 19〜24 問の配分を体に入れます

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 いちばん効くのは小 5 での全分野の一巡(全分野をひととおり学び終えること)です。理科は毎年 4 分野から 1 題ずつ出るので、苦手分野が 1 つあるとそこで確実に落ちます。社会も地理・歴史・公民・時事のすべてから出ます。算数の大問 2 も単元をまたぐ一行問題の集合で、穴があるとそのまま失点になります。「どこが出るか分からないから全部やる」のではなく、「毎年すべての分野から 1 題ずつ出ると分かっているから全部やる」というのが、この学校の準備の考え方になります。そのうえで小 6 では、地形図・近代史・電気回路・平面図形という「同じ座席に来ると分かっているもの」に集中して時間をかける価値があります。


12. この学校と併願するなら

観点は勉強が転用できるかだけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が二重に効きます。難易度・偏差値帯・合格可能性・通学圏・お子さんとの相性は扱いません。下の学校の過去問はこちらでは精読していません。

8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。


13. 資料の限界

分かる範囲そのものの限界

別の学校の問題が混じっている疑い

転写のまとめ方のばらつき

自動集計と原本が食い違った箇所

書き方について


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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。

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