立正大学付属立正中学校 の過去問分析

立正大学付属立正中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。

立正大学付属立正中学校 過去問分析(2010〜2026 年度・4 科がそろう回・算数 16 年分ほか)

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

項目 内容
所在地 東京都大田区
男女 共学
旧称 立正中学校(旧制)/立正中学校・高等学校(2013 年まで)
入試回と日程・科目 第 1 回午前 2 月 1 日午前/第 1 回午後 2 月 1 日午後/第 2 回 2 月 2 日午前 — この 3 回はいずれも 2 科・4 科・英語入試から出願時に選びます。第 3 回 2 月 3 日午前 — 2 科・4 科・英語入試・適性検査から選びます。第 4 回 2 月 7 日午前 — 2 科・4 科
試験時間 国語 50 分・算数 50 分・理科と社会はあわせて 50 分・英語入試は 60 分。第 3 回の適性検査はⅠ・Ⅱ 各 45 分
配点 学校の公表資料に入っていません。募集要項で確認してください
面接 どの回も面接はありません

上の表は 2027 年度の募集要項による内容です。

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。

このレポートが分析したのは、4 科がそろう回の問題だけです。午後入試・英語入試・適性検査の回については、この資料からは何も言えません(→ 4 節・13 節)。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)・短答(語句や数値を短く答える形式)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

結論

  1. 動かないのは、どの大問で何を測るかという座席(問題の置き場所)と、何問出すかという総数です。算数の小問 20 問は資料のある 16 年すべてで、社会の小問 24 問は精読した 3 年とも同じです。
  2. 理科は大問 4 つが 物理 → 化学 → 生物 → 地学 の順で、大問が 4 本になった 2014 年度以降、資料のある 12 年すべてでこの並びです。
  3. 動くのは、その座席に入る単元と題材です。ただし社会だけは設問そのものが繰り返され、「政令指定都市のある都道府県はいくつありますか」が 2024・2025・2026 の 3 年連続で大問 1 の末尾にあります。

家でやること 3 つ

  1. 算数の前半 10 問(大問 1 の計算 4 問と大問 2 の一行題(数行で終わる短い文章題)6 問)を毎日回します。20 問のちょうど半分がここにあります。
  2. 社会の「数える問題」を暗記で取ります。政令指定都市 20 市と、県名と県庁所在地名が異なる 18 道県です。
  3. 理科の 4 分野を 1 つも空けずに準備します。1 分野の空白がそのまま 4 分の 1 の失点になります。

今週やる 1 つ

  1. 理科と社会を続けて 50 分で解く演習を 1 回やります。社会 24 問と理科 20 問前後を、どちらにどれだけ使うか自分で決める練習です。

注意

  1. 国語は 2022 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いた国語の話は 2021 年度までのものです(→ 13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並びと小問の数だけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 判読の確度
算数 3 年(2024・2025・2026) 13 年(2010〜2020・2022・2023) 16 年(2010〜2020・2022〜2026) 高。精読した 3 年はいずれも転写の精度が高く、大問構成・小問数・単元の読み取りに支障はない。2021 年度は資料が無い
理科 3 年(2024・2025・2026) 12 年(2010・2012〜2020・2022・2023) 15 年(2010・2012〜2020・2022〜2026) 中〜高。2026 年度は転写に誤字が目立ち(「音や光の性質」の設問で表記のゆれ多数)、枝問の数え方に幅がある。2011・2021 年度は資料が無い
社会 3 年(2024・2025・2026) 11 年(2010・2013〜2020・2022・2023) 14 年(2010・2013〜2020・2022〜2026) 中〜高。2026 年度は転写に誤字が目立ち、1 問(大問 2 問 5)は設問文を完全には読み取れなかった。2011・2012・2021 年度は資料が無い
国語 3 年(2016・2020・2021) 3 年(2010・2014・2015) 6 年(2010・2014・2015・2016・2020・2021) 2022 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)。国語について書いたことは 2021 年度までの話

5. 一番大きな結論

この学校の入試でいちばん動かないのは「どの大問で何を測るか」という座席と、「何問出すか」という総数です。いちばん動くのは、その座席に入る単元と題材です。

精読した 3 年(4 科目とも)で、次のことが確認できました。

ここで言っている固定は「同じ種類の問題が同じ場所に出る」という意味で、「同じ問題が出る」ではありません。実際、中身は毎年作り直されています。理科の物理は電気回路(2024)→ ふりこ(2025)→ 光と音(2026)と 3 年で 3 単元を回り、社会の地図に出る 5 都道府県は 3 年で 1 県も重ならず、算数の大問 3 以降は 3 年続けて出た単元がありません。

ただし社会だけは例外があります。設問そのものが繰り返されます。「地図中の 5 つの都道府県のうち、政令指定都市のある都道府県はいくつありますか」は 2024・2025・2026 の 3 年連続で大問 1 の末尾にあり、「都道府県名と県庁所在地の名前が異なるところはいくつありますか」は 2025・2026 の 2 年連続です(いずれも 3 年ぶんの原本で確認しました)。ここだけは「同じ問題が出る」に近い形です。

したがって、この学校の過去問の使い方は次の 3 本立てになります。

  1. 座席を手がかりに準備の枠を決めます — 理科は 4 分野を必ず 1 題ずつ(1 分野を捨てると固定で 4 分の 1 が落ちます)、社会は地理・歴史・公民+時事を必ず 1 本ずつ、算数は計算と一行題で 20 問中 10 問です。
  2. 社会の繰り返される設問だけは「覚える」ものとして扱います — 政令指定都市の数え上げ、県名と県庁所在地名が違う県、略年表の空欄です。ここは時間をかける価値が確実に返ってきます。
  3. 時間の使い方を身につけます — とくに理科と社会は合わせて 50 分です。社会 24 問+理科 20 問前後を続けて処理します。片方ずつ計っても本番の感覚になりません。

6. この学校らしさが出る場所

過去問でしか掴めない題材の色を並べます。


7. 今からやるなら(優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・漢字語彙)を先に進めてください。年度通しで時間を計る演習は小 6 の夏以降が目安です。学年別の入り方は 11 節に書きました。

各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [毎日 10 分] 算数の前半 10 問を落とさない練習 — 大問 1 の計算 4 問と大問 2 の一行題 6 問で、20 問のちょうど半分です。この枠は 4 年以上動いていません。ここを 15 分で抜けられるかどうかが後半の余裕を決めます。大問 1 の (1) は分配法則・組み合わせて 100 を作る工夫、(4) は分数と小数の混合。大問 2(1) の逆算まで入れると 20 問中 5 問が固定でここにあります。(2) の単位換算は単元として練習します(長さ・面積・体積・重さ・時間・速さの相互変換を、m↔cm、L↔dL↔mL↔cm³、秒速↔時速まで。3 年連続で同じ位置にあります)。(3) の百分率は「もとにする量を求める」向きで練習します(2025・2026 は 2 年続けて□がもとにする量でした。「94cm は□m の 47%」のように単位がずれる形もあります)。(4)〜(6) は一行題プールの 10 単元 — 和差算・場合の数・仕事算・公倍数・余りの条件・平均算・速さ・規則性(等間隔に並べる)・数の性質・割合 — から毎年 3 つ選ばれます。(確認: 〜2026 年度)
  2. [毎日 10 分] 社会の「数える問題」と都道府県の引き出し — 政令指定都市 20 市、県名と県庁所在地名が異なる 18 道県、都道府県の隣接関係を暗記します。3 年連続で大問 1 の末尾に置かれており、選択肢が無いので知識がそのまま点になります。覚えれば必ず取れる枠です。あわせて都道府県を「1 県あたり 5 つの引き出し」で覚え直します。地形(半島・湾・平野・湖・海岸)、気候、農業の主産物、工業地帯・伝統工芸品、世界遺産の 5 つで、大問 1 はこれを 5 県ぶん聞いてくる作りが 3 年とも変わりません。世界遺産は一覧で押さえます。2024(紀伊山地)、2025(宗像・沖ノ島ほか 4 択)、2026(佐渡島の金山ほか 4 択)と 3 年連続で大問 1 に出るので、場所とセットで覚えます。(確認: 〜2026 年度)
  3. [週末 60 分] 理科の 4 分野をすべて準備する — 物理(大問 1)・化学(大問 2)・生物(大問 3)・地学(大問 4)の座席が資料のある 12 年動いていません。1 分野の空白がそのまま 4 分の 1 の失点になり、捨て分野を作れない設計です。中身は次の 5 つを柱にします。①「すべて選べ」に耐える知識(回路の明るさ、金属の性質、雲と天気の組み合わせのように、選択肢を 1 つ 1 つ独立に判定する練習)。②比例の計算を表とグラフから(塩酸とアルミニウムの過不足・2025、ふりこの周期と糸の長さ・2025、密度・2026。「増やしても増えなくなる点」を読むのがどの年も山場です)。③人体をやや厚めに(生物の枠で 2025・2026 と 2 年連続、資料をさかのぼっても最頻の単元です。心臓の弁・じん臓・消化管を図で識別できるところまで)。④気象を仕上げる(地学の枠で 2024・2026 の 2 回。百葉箱と気温のはかり方、雲の名前、湿度、高気圧と低気圧、にわか雨と積乱雲。用語の暗記で取れる設問が多いです)。⑤作図を 1 回はやっておく(川の断面・2025 のように、形と大きさの違いが伝わる絵を描く練習。方眼に正確に、ではありません)。てこ・つりあい/月と星/地層も復習に入れます(→ 9 節)。(確認: 〜2026 年度)
  4. [週 1 回] 理科と社会を通しで 50 分の演習にする — 2 科目合わせて 50 分という配分は珍しい形です。社会 24 問と理科 20 問前後を、どちらにどれだけ使うか自分で決めて配分する練習が要ります。片方ずつ計っても本番の感覚になりません。(確認: 〜2026 年度)
  5. [週 1 回] 縄文から明治までの略年表を 1 枚で言えるようにする — 社会の大問 2 は空欄が 14〜15 か所あり、3 年連続で同じ形です。人物・法令・戦乱を時代区分と西暦つきで並べられる状態にします。あわせて鎌倉仏教と文化史を(2024 は法然・親鸞・日蓮を漢字で書かせ、2025 は日蓮、2026 は建造物と、3 年連続で宗教史・文化史が入ります)。(確認: 〜2026 年度)
  6. [週 1 回] 前年 1 年のニュースを 10 本と、公民の骨格 — 首相の名前、新紙幣、オリンピックの開催都市(次回・次々回まで)、物価・人口の統計、話題になった行政の動き。社会の最後の大問に 3 年連続で入っています。三権分立の図も書けるようにします(2025 は文章の空欄、2026 は図の空欄と記述。国会・内閣・裁判所の間の矢印 — 内閣総理大臣の指名、違憲立法審査、弾劾裁判、衆議院の解散 — を言葉つきで)。省庁の仕事(2025 の厚生労働省、2026 の農林水産省)も、時事のニュースを「どの省の話か」に翻訳する練習として入れます。(確認: 〜2026 年度)
  7. [週末 60 分] 国語は説明文に絞って読み、抜き出しと知識を固める — 精読した年の読解はすべて説明的文章で、物語文の大問は見ていません。科学・社会・日本文化を扱う新書系に慣れておきます。形式段落に番号を振って読む習慣をつけます(意味段落に分ける設問が繰り返し出ており、話題が変わるところに印を付ける読み方がそのまま点になります)。接続語は 5 つ(すなわち・だから・たとえば・あるいは・しかし)の働きで整理します(3 年連続で 2〜5 か所を埋めさせられます)。抜き出しは字数から逆算する練習を(「十二字で」「二十字で」「〜に続く形で」が毎年あり、字数と語尾(〜因、〜人間、〜の違い)を合わせて初めて 1 問になります)。漢字の書き取りを毎日 5 問(読解の問一が漢字で、3 年ともカタカナを漢字に直す形。2021 は読みも混ざりました)。知識分野は薄く広く一巡します(慣用句(体の部分が入るもの)・ことわざ・四字熟語・同音異義語・類語と対義語・敬語・助数詞・主語と述語・品詞。毎年 2〜3 分野が小問集合として出ますが、どれが来るかは分かりません)。短い記述は本文の言葉を拾ってつなぐ書き方で、15〜20 字と字数指定のない 1〜2 文の両方を。ただし 2022 年度以降は資料が無い(→ 13 節)ので、直近の年度は市販の過去問集で確認してください。(確認: 〜2021 年度)
  8. [週末 60 分] 算数の後半を型どおりに処理し、記述の練習は最小限にする — 角度は 1 問 1 答で解ききる練習をします(正三角形・二等辺三角形・平行線・2024、正方形と直角三角形の重なり・2025、半円と円周角・2026。図に印を入れて 2 分で出します)。円とおうぎ形の斜線部分は、2026 に「まわりの長さ」と「面積」の 2 題が並びました。おうぎ形と半円・正方形の組み合わせで、弧の長さは中心角の合計でまとめます。過不足算は厚めに(2025 のたまごの特売の差集め、2026 の長いすに 6 人ずつ・9 人ずつと 2 年連続で大問になりました)。最後の大問(速さ)は 2 小問セットで練習します(2025 は忘れ物で引き返すグラフ、2026 は歩幅と歩数の比からの追いつきで、比で処理する速さが 2 年続いています)。記述は、社会が 3 年で 1 問、理科はゼロ、算数もゼロです。国語の 15〜20 字と、社会の指定語つき 1 文が書ければ足りるので、その時間を計算と知識に回します。(確認: 〜2026 年度)

8. 科目別の詳細

まず 4 科目の見取り図です。

科目 形式の固定度 中身の性格 最優先で時間をかける価値があること
算数 非常に高い。小問 20 問は資料のある 16 年不変、大問 1 の計算 4 問も 16 年不変。大問 2 の一行題 6 問は 4 年連続。全問が答えのみで、記号選択も途中式も無い 大問 3 以降の単元は毎年入れ替え。3 年続けて出た単元は無い 大問 1 の計算 4 問+大問 2 の一行題 6 問(20 問の半分)/角度と円・おうぎ形/過不足算
理科 高い。大問 4・小問 17〜24。物理→化学→生物→地学の座席が 12 年(2014〜2026)。記述はゼロ、作図がまれに 1 問 分野は固定、単元は毎年入れ替え。単元の分布は平らで、上位 3 群でも 25% しかない 4 分野を捨てないこと/表とグラフからの比例計算/人体と気象/「すべて答えなさい」に耐える知識
社会 高い。大問 3〜4・小問 24 問(3 年とも 24)。地理→歴史(略年表)→公民+時事の順。記号選択 67〜88%、記述は 3 年で 1 問だけ 同じ設問が繰り返される唯一の科目。地理が全体の 3 分の 1 都道府県の知識を 5 つの引き出しで/政令指定都市と県庁所在地名/略年表の空欄/前年の時事
国語 高い(2021 年度まで)。説明的文章 1 題+知識の小問集合 2〜3 本。記号選択 50〜71%、記述 1〜2 問 読解の題材は説明文だけで、物語文の大問を見ていない。知識の分野は毎年入れ替え 説明文を読む量/抜き出しの字数合わせ/接続語/知識分野の一巡/漢字

4 科目に共通するのは「1 問 1 答を速く正確に積む試験」という性格です。算数は 60 問すべてが短答、理科は記述ゼロ、社会も記述は 3 年で 1 問。長く書かせる力より、決められた形で正確に答える力が問われています。

8-1. 算数(50 分・大問 9〜11・小問 20 問・全問答えのみ)

精読したのは 2024・2025・2026 年度の 3 年です。年度×大問の並びだけは資料のある 16 年(2010〜2020・2022〜2026)で確認しました。

年度×大問の題材表(2024〜2026・精読した 3 年)

年度 大問 1 大問 2 大問 3 以降
2024(9 大問・20 問) 計算 4 問 □を求める一行題 6 問 3 数表の規則性(1 から並べ「2024 は何行何列」・2 問)
4 和差算(プールに立てた 2 本の棒)
5 角度 2 問(正三角形と二等辺三角形・平行線)
6 斜線部分の面積
7 推理(5 人の座席)
8 通過算(850m のトンネルと 725m の鉄橋・2 問)
9 円すい台の表面積
2025(11 大問・20 問) 計算 4 問 □を求める一行題 6 問 3 仕事算(計算プリントの残り)
4 過不足算(たまごの特売)
5 平均算(A〜D 地点の速さの平均)
6 食塩水(捨てて同じ重さの水を加える)
7 角度(正方形と直角三角形の重なり)
8 円とおうぎ形(おうぎ形の中の正方形)
9 四角形の面積
10 連分数の説明を読んで計算
11 速さとグラフ(忘れ物で引き返す・2 問)
2026(11 大問・20 問) 計算 4 問 □を求める一行題 6 問 3 割合(6 年生の男女の人数)
4 過不足算(長いすに 6 人ずつ・9 人ずつ)
5 速さ(母が忘れ物を届けに追いかける)
6 売買損益(500 円で仕入れ・2 割引)
7 角度(半円の中の四角形)
8 円とおうぎ形(半径 8cm のおうぎ形と半円 2 つ・まわりの長さ)
9 円とおうぎ形(円周 12 等分の斜線部分の面積)
10 規則性(0・2・6 の 3 種の数字・「2026 は何番目」)
11 速さ(歩幅と歩数の比・追いつき・2 問)

動かない部分(同じ場所に同じ種類の問題が来る)

毎年作り直される部分

大問 3 以降の単元は毎年入れ替わります。3 年を並べると、規則性・和差算・推理・通過算・立体(2024)、仕事算・過不足算・平均算・食塩水・連分数(2025)、割合・過不足算・速さ・売買損益・規則性(2026)で、3 年続けて出た単元はありません。2 年続いたのは過不足算(2025・2026)と規則性(2024・2026)だけです。

頻出単元(資料 16 年の集計)

単元グループ 割合 中身
計算 26% 大問 1 の 4 問と大問 2(1) の逆算。全 20 問のうち 5 問が計算そのもの
平面図形 22% 角度、円とおうぎ形の斜線部分、面積比。細かく見ると角度が単独で 7%
割合・文章題 19% 百分率・売買損益・食塩水・仕事算・過不足算・平均算・和差算
数の性質・規則性 12% 公倍数・余りの条件・数表・数列
速さ 11% 追いつき・通過算・速さとグラフ

上位 3 群で全体の 67% を占めます。立体図形は 2024 の大問 9(円すい台の表面積)で見ましたが、3 年のうち 1 回だけでした。

問い方の特徴


8-2. 理科(社会とあわせて 50 分・大問 4・小問 17〜24)

精読したのは 2024・2025・2026 年度の 3 年です。年度×大問の並びは資料のある 15 年(2010・2012〜2020・2022〜2026)で確認しました。なお 2026 年度の理科は転写に誤字が目立ち、小問の数え方(枝問を 1 問と数えるか 3 問と数えるか)に幅があります。

年度×大問の題材表(2024〜2026・精読した 3 年)

年度 大問 1(物理) 大問 2(化学) 大問 3(生物) 大問 4(地学)
2024(19 問) 電気回路(乾電池と豆電球のつなぎ方 A〜E の比較) 中和(塩酸と水酸化ナトリウム水溶液の体積を変えた表・BTB 液) カエルの産卵と変態(呼吸器・食べ物・なかま分け) 気温のはかり方と百葉箱
2025(17 問) ふりこ(糸の長さと周期の関係・条件を変える) 金属と水溶液(アルミニウムと塩酸・発生した気体の体積のグラフ) 顕微鏡の視野が暗くなる→ひとみの大きさ(目のつくり) 流水のはたらき(曲がった川の内側と外側・断面の作図)
2026(24 問) 光と音(反射・屈折・焦点/音の伝わり方・汽笛の往復時間) 金属の性質(鉄・アルミ・銅・ステンレス・黒鉛の判別/合金/密度) 人体(心臓の弁・じん臓・消化に関わる臓器を図から選ぶ) 気象(雲と天気・気温の日変化・湿度・にわか雨・高気圧と低気圧)

動かない部分(同じ場所に同じ種類の問題が来る)

毎年作り直される部分

座席の中の単元は毎年入れ替わります。3 年で見ると、物理は電気回路 → ふりこ → 光と音、化学は中和 → 金属と水溶液 → 金属の性質、生物はカエル → 目のつくり → 内臓、地学は気象 → 流水 → 気象です。2 年続いたのは化学の「金属と水溶液」(2025・2026)と生物の人体(2025・2026)だけです。

頻出単元(資料 15 年の集計)

単元の分布はかなり平らで、上位 3 群でも全体の 25% しか占めません。分布の上位はこんちゅう・動物の分類 9%、人体 8%、流水のはたらき 8%、気象 8%、気体の性質 7% で、特定の単元に偏らず、4 分野を広く一巡させる作りになっています。

問い方の特徴


8-3. 社会(理科とあわせて 50 分・大問 3〜4・小問 24 問)

精読したのは 2024・2025・2026 年度の 3 年です。年度×大問の並びは資料のある 14 年(2010・2013〜2020・2022〜2026)で確認しました。なお 2026 年度の社会は転写に誤字が目立ち、1 問(大問 2 問 5)は設問文が完全には読み取れませんでした。

年度×大問の題材表(2024〜2026・精読した 3 年)

年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4
2024(4 大問・24 問) 日本地図の 5 都道府県(ア〜オ)を手がかりに地理を 12 問 鎌倉仏教の表(法然・親鸞・日蓮の宗派名を漢字で)3 問 略年表の空欄 14 か所+安土桃山・元号と西暦 4 問 日本国憲法(成立・改正の手続き・文化の日)+前年の時事 5 問
2025(3 大問・24 問) 日本地図の 5 都道府県(1〜5)を手がかりに地理を 12 問 略年表の空欄 15 か所+時代の特定・文化史・宗教史 6 問 三権分立の文章の空欄+前年の時事(新紙幣・内閣総理大臣・オリンピック)6 問
2026(3 大問・24 問) 日本地図の 5 都道府県(1〜5)を手がかりに地理を 14 問 略年表の空欄 14 か所+原始・鎌倉室町・建造物 5 問 三権分立の図の空欄+目的の記述+前年の時事(コメの価格・内閣総理大臣・冬季オリンピック)5 問

動かない部分(同じ場所に同じ種類の問題が来る)

この学校でいちばん固定が強いのは社会です。

毎年作り直される部分

地図に示される 5 都道府県は毎年入れ替わります。2024 は熊本・兵庫・和歌山あたり+千葉・新潟、2025 は福岡・愛知(または静岡)・石川・滋賀・北海道、2026 は広島・三重・新潟・千葉・岩手といった構成で、同じ県が続けて出た例は 3 年ではありません。略年表の空欄も、年表そのものは似た骨格でも空欄の位置と語群は毎年組み直されています。歴史の細かい設問(文化史・宗教史・時代の特徴)も毎年別です。

頻出単元(資料 14 年の集計)

単元グループ 割合 中身
地理・地図・地形・気候 22% 大問 1 の本体。都道府県の同定が全体の 14% を単独で占める
地理・産業 12% 農業・畜産、工業地帯、水産業、伝統工芸品
歴史・テーマ史 11% 略年表と、そこにぶら下がる文化史・宗教史
時事 11% 最後の大問。前年 1 年のニュース

地理が全体の 3 分の 1 を占めるのが、この学校の社会の骨格です。

問い方の特徴


8-4. 国語(50 分・読解 1 題+知識の小問集合。2016・2020・2021 年度で確認)

国語は 2022 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。資料があるのは 2010・2014・2015・2016・2020・2021 の 6 年で、精読したのはこのうち新しい 3 年(2016・2020・2021)です。ここに書いたのは 2021 年度までに限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。

もう一つ断っておくと、転写では大問の番号が【二】から始まっています。【一】にあたる部分(おそらく冒頭の漢字や知識の大問)が資料に含まれていないため、下の表の「大問 1」は問題冊子の 2 番目の大問にあたる可能性が高いです。小問数も、①〜⑤をまとめて 1 問と数えている年(2020)とばらして数えている年(2016)があり、年どうしの比較には向きません。

年度×大問の題材表(2016・2020・2021・精読した 3 年)

年度 読解(1 題) 続く知識の大問
2016 説明的文章/創造力と「陰の世界の知識」(畑村洋太郎『失敗学のすすめ』・形式段落 1〜13・13 問) ②語句の空欄補充 6 問(語群から選ぶ)/③同音異義語 4 組 12 問/④主語と述語を選ぶ 5 問
2020 説明的文章/満員電車と「無意味なる相互検定」(加藤秀俊『日本人の周辺』・形式段落 1〜10・11 問) ②言葉の使い方が正しい方を選ぶ 5 組/③助数詞・動詞の使い分け 5 組/④慣用句の空欄(体の部分)と意味 5 組
2021 説明的文章/白米・粳米と糯米・デンプンの構造(稲垣栄洋『イネという不思議な植物』・11 問) ②類語 4 問+はたらきの異なる語を選ぶ 4 問/④敬語 4 問

動かない部分(同じ場所に同じ種類の問題が来る)

毎年作り直される部分

読解のあとに来る知識の分野は毎年入れ替わります。3 年で使われたのは、語句の空欄補充・同音異義語・主語と述語(2016)、言葉の使い分け・助数詞・慣用句(2020)、類語・語のはたらき・敬語(2021)で、3 年とも構成が違います。資料をさかのぼると、四字熟語(2014)、慣用句とことわざ(2015・2020)、熟語の構成(2021)、漢字の読み(2010)も使われています。どれが来ても取れる状態にしておくしかありません。

頻出単元(資料 6 年の集計)

文法・敬語 21%、語彙知識 21%、抜き出しと空欄補充 20%、記号選択 12%、漢字 11%。知識分野が全体の半分以上を占め、読解の中身を問う設問はそのぶん少なくなっています。細かく見ると、文法(品詞・活用)17%、抜き出し 15%、記号選択 12%、慣用句・ことわざ 8%、記述 6% です。

問い方の特徴


9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

周期が上限に達しているものを 4 科目まとめて並べます。最終確認年度は、その単元を最後に確認できた年度です。

科目 単元 出ていた年 最終確認年度 状況
算数 立体図形(体積・表面積) 2010・2012・2013・2014・2015・2018・2019・2022・2024 2024 年度 繰り返し使われている枠で、2 年空き。戻る可能性は高い
算数 水量(容器と水の深さ) 2011・2014・2016・2017・2020・2023 2023 年度 数年おきの枠。2024 年度以降は 3 年出ていない
理科 てこ・つりあい 2013・2017・2019・2022 2022 年度 物理の枠でいちばん間隔が空いている。2023 年度以降 4 年出ていない
理科 溶解度・水溶液の判別 2014・2020・2023 2023 年度 数年おき。2024 年度以降は中和と金属に寄っている
理科 月・星座 2016(星)・2018(月)・2023(月) 2023 年度 地学の枠。2024 年度以降 3 年は気象と流水だけ
理科 地層・岩石/地震・火山 2017 年度 地学の枠で長く空いている
理科 植物(種子の発芽・つくり) 2014・2018 2018 年度 生物の枠。近年は動物と人体に寄る
社会 地形図の読図 2013 2013 年度 大問 1 が日本地図に固まっているので優先度は低いが、読み方だけは触れておく
社会 世界地理 2013・2015・2018・2019 2019 年度 大問 1 本ぶんあった枠。2020 年度以降は世界遺産やオリンピック開催地の設問に薄く残るだけ
社会 国際社会・国際協力 2017・2018 2018 年度 大問だった枠。近年は時事に 1 問(2025 のロサンゼルス五輪)
社会 選挙制度 2023 2023 年度 公民の枠。近年は三権分立と憲法に寄っている
国語 四字熟語 2014・2020(2020 は読解の中の空欄補充として) 2014 年度 知識の大問としては 2014 が最後
国語 ことわざ 2015・2020 2015 年度 慣用句と組みで出ている
国語 熟語の構成 2021 2021 年度 国語の資料は 2021 年度までしかない(→ 13 節)

国語の知識の大問は毎年入れ替わるので、上のどれも次に来る候補です。


10. 形式面の注意

4 科目に共通すること

算数

理科

社会

国語


11. 学年別ロードマップ(小 4 から始めるなら)

何をやるか
小 4(土台) ①計算の正確さ — 整数・小数・分数の四則と、□を含む逆算。この学校は大問 1 の計算 4 問と大問 2(1) の逆算が固定なので、ここが最終的にそのまま点になります。②単位 — m と cm、L と dL と mL と cm³、秒速と時速。大問 2(2) は 3 年連続で単位換算でした。③漢字と語彙 — 書き取りを毎日。④図形の入口 — 角度、円とおうぎ形、面積。⑤都道府県 — 位置・地形・産物を白地図で。この学校の社会は日本地図から始まります。時間計測はまだしなくて構いません
小 5(幅) 単元プールを一巡する年です。週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は算数の一行題 10 単元を、和差算 → 場合の数 → 仕事算 → 公倍数 → 平均算 → 速さ → 規則性 → 割合 → 食塩水 → 過不足算 の順に漏らさず回します(いずれも受験用教材の単元)。週末 60 分はその週の理科 1 分野に当て、物理(てこ・ばね・ふりこ・光・音・電気)→ 化学(水溶液・気体・燃焼・金属・中和)→ 生物(人体・こん虫・植物・動物の誕生)→ 地学(気象・流水・月・星・地層)の順に主要単元を進めます。この学校は 4 分野の座席が固定なので、理科を全分野ひととおり学び終えることが、そのまま得点の下限を上げます。社会は都道府県と通史を一巡し、略年表の骨格を作ります。国語は説明文を読む習慣と、知識分野(慣用句・ことわざ・四字熟語・敬語・同音異義語・品詞)の一巡を。ただし国語は 2022 年度以降の資料がありません(→ 13 節)ので、直近の形式は市販の過去問集で確かめてください
小 6(仕上げ) 7 節の 8 項目です。夏以降は年度通しで時間を計る演習と、同じ座席を縦に並べて解く演習を組み合わせます。縦に並べる価値が高いのは、算数の大問 1・大問 2(4 年ぶん)、社会の大問 1 の数える問題(3 年ぶん)と略年表(3 年ぶん)、理科の 4 分野の座席確認です。理科と社会は必ず 2 科目続けて 50 分で回します

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 差がつくのは小 5 での全分野の一巡と、小 4 から積む計算・単位・漢字の正確さです。座席は固定でも、そこに入る単元は毎年入れ替わるので、「頻出単元だけ仕上げれば足りる」とはなりません。とくに理科は 4 分野の座席が動かないので、小 5 で全分野をひととおり学び終えたかどうかが得点の下限をそのまま決めます。一方で 4 科目すべてが「答えのみを数多く積む」設計なので、小 4 のうちに計算と単位換算を「考えずに手が動く」水準まで上げておくと、小 6 で伸ばせる幅が変わってきます。逆に、難問を 1 問じっくり解く力や長い記述を書く力に早くから時間をかけても、この学校ではあまり返ってきません。


12. この学校と併願するなら

ここで見ているのは、過去問の勉強が二重に効くかだけです。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏は扱いません(それは別のページの領分です)。

8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。


13. 資料の限界


立正大学付属立正中学校 のページ: 学校トップ / 偏差値 / 併願候補 / 募集要項・入試結果 / 用語集 / 過去問の使い方


数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。

立正大学付属立正中学校 のページ: 学校トップ / 偏差値(4 出所併記) / 過去問分析 / 併願候補 / 募集要項・入試結果 / 校風・理念

索引: 出題スタイル別 / 単元別 / 問い方別 / 同じ場所に同じ種類の問題 / 入試結果の公表状況 / 国語の出典 / 校風キーワード / 旧称 / 入試日程 ・ 共通: 過去問の使い方 / 用語集 / 資料の限界 / 方法論 / トップ