立教女学院中学校 の過去問分析
立教女学院中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。
立教女学院中学校 過去問分析(2009〜2026 年度・一般生・算数 6 年分/理科・社会 3 年分)
更新 2026-08-20。
この学校の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都杉並区 |
| 男女 | 女子校 |
| 入試回(2027 年度) | 一般生: 2 月 1 日・4 科(回数の設定なし・一度きり)/帰国生: 2 月 1 日・2 科(国語・算数、募集は若干名) |
| 試験時間 | 一般生: 国語 45 分・算数 45 分・社会 30 分・理科 30 分/帰国生: 国語 45 分・算数 45 分 |
| 配点 | 一般生: 国語 90・算数 90・社会 60・理科 60(合計 300 点)/帰国生: 国語 90・算数 90 |
| 面接 | 面接の記載は確認できず。転編入学試験は実施予定なし |
| 旧称 | 私立立教女学校、私立立教高等女学校 |
- 国語と算数が 90 点、理科と社会が 60 点という配点です。国語と算数で 180 点、理科と社会で 120 点という重みは、対策の組み方に直結します。
- 立教池袋中学校(豊島区・男子校)・立教新座中学校(埼玉県)とは別の学校です。
- いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。
このページでわかること
このページは、どんな問題が出るかと家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。
過去問そのものの使い方(何年分を・いつ・どう解くか)は過去問の使い方にまとめてあります。用語は用語集へ。
まず結論だけ(10 行)
結論(3 行)
- 出題の骨組みが動かず、中身は毎年作り直される学校です。算数は大問 4 題・大問 1 は 9 小問(2021〜2026 の 6 年連続)、理科は大問 4 題で大問 3 に物理、社会は大問 3 題で記述は毎年 1 問。
- 4 科目を通して受験生に文章を書かせません。算数は 6 年とも答えのみ、理科は記号選択が 9 割超で説明の記述はゼロ、社会も記述は毎年 1 問だけです。
- 算数だけが 1 問 2 分以上使える試験で、理科・社会は 1 問 45 秒〜1 分の速さ勝負です。この落差がこの学校の入試の顔です。
家でやること(3 つ)
- 算数の大問 1(9 小問)を 18 分で終える練習を、6 年分=54 問で縦に解く。
- 理科の大問 3 の物理(てこ・電磁石)を大問 1 題ぶん取り切る。
- 社会の用語を漢字で書く練習をする(文字種と字数の指定が全大問にあります)。
今週やる 1 つ
- 算数の逆算(□ にあてはまる数を求める計算)を毎日 1 問。6 年中 5 年で大問 1(2) に置かれています。
注意(1 行)
- 国語は 2009 年度の 1 年しか資料がありません。配点 90 点で算数と同じ重みがあるので、市販の過去問集で直近 3 年の形式を必ず補ってください。
資料の状況
転写=過去問の紙面を文字データに起こしたものです。この分析では読み込みの深さを 3 つの言葉に分けています。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(単元と導入文まで確認した年)/資料のある年(記録が残っている年)です。
| 科目 | 精読した年 | 構成だけ数えた年 | 資料のある年 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 2024〜2026(3 年) | 2021〜2023(3 年) | 13 年(2009〜2015 の記録も残っています) | 精読と構成をあわせて 6 年 |
| 理科 | 2024〜2026(3 年) | 2023(大問の並びのみ) | 上に加えて 2022 の記録 | 転写の確度が低い年が多く、小問の数え方に幅があります |
| 社会 | 2024〜2026(3 年) | なし | 3 年 | 同上。小問は設問の並びから数え直しました |
| 国語 | 2009(1 年) | なし | 1 年 | 2010 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い) |
- 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
- 入試回: 2027 年度の募集では「一般生」(2 月 1 日・4 科)と「帰国生」(2 科)があり、一般生は回数の設定が無い一発勝負です。手元の資料は 1 校 1 年 1 科目あたり 1 冊しかなく回の区別ができないため、一般生の問題として扱いました。
- 「毎年」「〜年連続」と書いた箇所は、その年度の設問を原本で読み直して確認したものです。確認できなかった主張は「読めた年に限れば」と弱めるか、書いていません。
資料そのものについて気づいたこと(本文でも該当箇所に書いています):
- 2016 年度は 4 科目とも大問が 1 つも記録されていません。この年は分析に使えませんでした。
- 自動集計で先に作った概要と原本が食い違う箇所が複数ありました。食い違ったところは原本を採っています。
- 社会の記述を「0%」としていますが、原本では 2024・2025・2026 の 3 年とも記述が 1 問ずつあります。
- 算数を「年によって大問数が変わる」としていますが、原本で確認した 6 年はすべて大問 4 題でした。記録の残る 13 年もすべて 4 題で、数字が揺れて見えるのは資料の無い 2016 年度を 0 題として数えているためと見られます。
- 理科の 2024 年度は、大問 2 の小問が親番号と枝番号の両方で数えられており、小問数が 1 つ多く出ています。
- 国語の出典を集めた資料には 2009 年度の 1 行しか無く、著者名の表記が乱れているうえ、記録されている書名と原本の大問一の内容が合いません。この 1 件は出典として採りませんでした(詳細は 科目別の詳細・国語)。
- 「同じ場所に同じ種類の問題が出る」学校を集めた索引には、この学校について算数(大問 1 に計算)・理科(大問 3 に物理)・社会(大問 1 に地理)の 3 件が載っています。原本で確かめたところ、算数と理科は索引のとおりでしたが、社会だけは「大問 1 が地理の大問」とまでは言えませんでした(後述)。
一番大きな結論
立教女学院は「出題の骨組みが動かず、中身は毎年作り直される」学校です。そしてもう一つ、4 科目を通して受験生に文章を書かせません。
骨組みが動かない——読めた年に限れば、次の並びが崩れていません。
- 算数: 大問はちょうど 4 題。大問 1 は必ず 9 小問の小問集合(問題の大きなかたまりの中に短い一問が並ぶ形)で、内訳も「計算 3 問+一行問題 6 問」。2021〜2026 の 6 年連続です。しかも大問 1 の (1)〜(3) が計算で、うち 1 問は □ を求める逆算(□ にあてはまる数を求める計算)です(6 年中 5 年)。
- 理科: 大問はちょうど 4 題で、生物・化学・物理・地学が 1 題ずつ。大問 3 の座席(問題の置き場所)には物理が来ます——2023〜2026 の 4 年連続(2024〜2026 は原本で確認)。
- 社会: 大問はちょうど 3 題。記述は毎年ちょうど 1 問(2024・2025・2026)。大問 1 は 3 年とも地理の問いから入ります。
- ここで言う「座席の固定」は、同じ問題が出るという意味ではなく、同じ種類の問題が同じ場所に出るという意味です。実際、読んだ範囲で数値まで同じ問題が再登場した例は 1 つも見つかりませんでした。
中身は毎年作り直される——算数の大問 2〜4 に来る単元は毎年入れ替わり、理科の大問 1・2・4 に来る分野も入れ替わります。社会は導入文の題材(新紙幣・修学旅行・同窓会・海外移住)が毎年まったく違います。
書かせない——算数は 6 年とも答えのみ(作図は 2024 の 1 問だけ)、理科は記号選択が 9 割超で説明の記述はゼロ、社会も記述は毎年 1 問だけです。国語(2009 年度)だけが 15 問中 3 問を記述にあてていました。理科では計算の答えまで選択肢から選ばせるので、書く力より「短時間で正しく処理して、正しい選択肢を選び切る」力が測られています。
したがって、この学校の過去問の使い方は「出る問題を覚える」ではありません。①時間の使い方を身につける、②固定された座席(算数の大問 1、理科の大問 3)を先に埋める、③循環している単元の解き方を習得する——この 3 つに近いかたちになります。
この学校らしさが出る場所
- 登場人物がほとんど女性です。算数の「姉と妹」「4 人姉妹」「花子さん」、社会の「花子さんのノート」「サキさんの手紙」「さくらさんとおばあさん」「英子さんといとこの愛子さん」。3 年ぶんの社会 9 大問すべてが、女性の語り手の会話・手紙・ノート・感想文から始まっています。自分と同じ年ごろの誰かの目線で読ませる作り方が徹底しています。
- 社会の導入文が「学校生活そのもの」です。修学旅行の平和学習(2025)、高校卒業 20 周年の同窓会(2025)、夏休みの感想文とハガキ(2025)、いとことの調べ学習(2026)、祖母の家での会話(2026)。教室で起きそうな場面を入口にして、そこから歴史・地理・公民へ広げていきます。
- 地元が出てきます。2026 年度の社会 大問 1 は、学校のある杉並区のおばあさんの家から始まり、そこから日本各地の郷土へ話が広がります。
- 理科は生活の道具から入ります。かき氷機と水道のレバー(2026)、圧力なべ(2026)、すじこといくら(2024)、潮干狩りの日どり(2024)、修学旅行の飛行機と客船(2024)、モンゴルのゲルの光電池(2025)、日本食の水わさび(2026)。理科の知識を「この場面ならどうなるか」に翻訳させる問い方が全大問に通っています。
- 国際・人権・共生が社会の背骨に見えます。世界人権宣言(2026)、だれもが使いやすい工夫(2026)、国連の人権への取り組み(2024)、NGO(2025)、ブラジル移民(2026)、朝鮮半島の近現代(2024)、ナチスとユダヤ人・冷戦(2025)。3 年とも国際分野が厚くなっています。
- 算数の題材は逆に飾りが少なめです。宿題・買い物・自動販売機・空き缶の交換といった素朴な設定で、長い物語を読ませません。算数は速く正確に、社会と理科は場面を読んで、という役割分担がはっきりしています。
今からやるなら(4 科目統合の優先順)
想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提にしています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先に進めてください。過去問を使った演習は小 6 の夏以降が目安です。小 5 以前の進め方は 学年別ロードマップ にあります。
各項目の根拠(何年に何が出たか)は 科目別の詳細 を参照してください。
- [週末 60 分] 算数・大問 1 の 9 問を 18 分で終える。6 年分=54 問を縦に解き、計算 3 問→一行問題 6 問のリズムを体に入れます。ここに算数の半分がある固定席で、この学校の対策で最も費用対効果が高い一手です。(確認: 〜2026 年度)
- [毎日 10 分] 算数・逆算(□ を求める計算)を 1 問。6 年中 5 年で大問 1(2) に置かれています。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 理科・大問 3 の物理を取り切る。てこ(支点・力点・作用点、道具の分類)と電磁石・モーター(巻数と電池の数と回転数)を 2024・2026 の 2 年分で。4 年連続の固定席です。(確認: 〜2026 年度)
- [毎日 10 分] 社会・用語を漢字で書く。「漢字 2 字」「漢字 4 文字」「カタカナで」の指定が全大問にあり、読めるだけでは 0 点になります。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 算数・図形を 2 本立てで。平面図形(折り返しと面積比)は 2021 大問 2・2022 大問 1(7)・2026 大問 1(8) と長方形・正方形を折る形が繰り返され、円とおうぎ形の複合求積は 2024・2025・2026 の 3 年連続です。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 理科・グラフと表の読み取りだけを集めて解く。加熱時間と温度、反応量と発生気体、季節別の発電量、コイルの巻数と回転数。理科の計算はほぼこの形です。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 社会・憲法を条文番号ごと押さえ、「正しくないものを選ぶ」設問を縦に解く。憲法(25 条・95 条・三権分立・自由権)は 3 年とも出て、条文を指定して聞かれます。「正しくないもの」は選択肢 4 本のうち 3 本が正しい文なので、選択肢そのものが良い知識の教材になります。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 理科と社会の「30 分で 30〜40 問」に体を慣らす。1 問 45 秒〜1 分です。長い導入文を読み切る速さが両科目とも直接点になるので、時間を計らない演習は効果が薄くなります。(確認: 〜2026 年度)
国語については、この分析では形式を追えていません。配点 90 点で算数と同じ重みがあるので、市販の過去問集で直近 3 年を先に確認し、ここを空白のまま進めないでください。(確認: 〜2009 年度)
科目別の詳細
科目横断の要点
| 科目 | 形式の固定度 | 中身の性格 | 最優先で時間をかける価値があること |
|---|---|---|---|
| 算数 | 非常に高い。大問 4 題・大問 1 は 9 小問・45 分・答えのみ(6 年不変) | 大問 1 の 9 問が全体の半分。大問 2〜4 の単元は毎年入れ替わる | 大問 1 を 18 分で完答する練習と、平面図形(折り返し・面積比)(6 年中 5 年) |
| 理科 | 高い。大問 4 題・4 分野 1 題ずつ・30 分・記号選択 9 割超 | 大問 3 は物理で 4 年連続。生活の場面から入る導入文が全大問 | 物理(てこ・電磁石)を大問 1 題ぶん取り切ることと、グラフ・表の読み取り |
| 社会 | 高い。大問 3 題・30 分・記述は毎年 1 問 | 全大問が地理・歴史・公民の混成。導入文は必ず人物の語り | 用語を漢字で書く練習(文字種と字数の指定が全大問にある)と憲法の条文 |
| 国語 | 不明(精読したのは 2009 年度だけ) | 2009 年度は説明文+物語文の 2 大問・15 問・記述 3 問 | 市販の過去問集で直近 3 年の形式を先に確認すること |
科目ごとの「競技の違い」がはっきりしています。算数だけが 1 問 2 分以上使える試験で、理科・社会は 1 問 45 秒〜1 分の速さ勝負です。この落差が立教女学院の入試の顔です。
算数(45 分・90 点・大問 4 題・小問 18〜22・答えのみ)
年度×大問の題材表(大問 1 は 9 小問の小問集合。中身を並べています)
| 年度 | 大問 1(小問集合・9 問) | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 |
|---|---|---|---|---|
| 2026 | 計算 2+逆算 1 等比の和 仕事算(本を 3 日で読む) 売買損益(売れ残りの値引き) 速さ(姉妹の往復) 和差算(鉛筆とボールペン) 正方形の折り返し 直角三角形と円 |
規則性(0・1・2・3 の 4 数字だけで作る整数を小さい順に並べる) | 食塩水(A と B を混ぜる・同量の水を加える・くみ出して交換) | 図形の移動(円すいが長方形の辺上を転がって通過する立体) |
| 2025 | 計算 2+逆算 1 年齢算 仕事算 時計算(長針と短針が 60°) 植木算(600m に同じ間隔) 直角三角形 2 つの面積 円柱の水量 |
場合の数(0〜4 のカードで整数を作る) | 平面図形(正方形の中で接する半径 4cm と 6cm のおうぎ形) | 速さ(上り坂・下り坂の往復と時間差) |
| 2024 | 計算 2+逆算 1 立方体の展開図に文字を書きこむ(作図) 売買損益 円柱の水そうに立方体を沈める 仕事算(算数と国語の宿題) 円を 12 等分した斜線部分 通過算 |
速さ(姉妹が 300m の間を何度もすれ違う) | 数の性質(分母 84 の分数 83 個・約分と和) | 立体の切断(1 辺 10cm の立方体を 3 点で切る) |
| 2023 | 計算 3 おはじきを正方形にしきつめる規則性 場合の数(0〜3 の 3 桁) 食塩水 角度(AC=BC=CD=DA の図) 集合(理科・社会・英語の得意) 割合と比(姉妹の所持金) |
立体図形(立方体を上から切り分けた 2 群の体積と表面積) | 規則性(2 桁を分母とする既約分数を小さい順に) | 流水算(2 人乗りと 3 人乗りの船) |
| 2022 | 計算 2+逆算 1 推理(たて・横・ななめの和が等しい表) つるかめ算(個数を合計から逆算・2 台の自動販売機) 回転体 長方形の折り返し 食塩水 流水算 |
約束記号(2 数の差を 6 で割った余り) | 仕事算(大人 3 人と子ども 4 人) | 水量(容器に高さの等しい 3 つの直方体を沈める) |
| 2021 | 計算 2+逆算 1 過不足算(アメを配る) 年齢算(4 人姉妹と父) 数の性質(偶数 3・奇数 1 の和) 流水算 場合の数(空き缶 8 本で 1 本交換) 割合と比(宿題の進み) |
平面図形(長方形の中の面積比・線分比) | 約束記号(A を B で割った余り) | 円とおうぎ形(半径 6cm と 4cm の円周を 2 点が動く) |
精読したのは 2024〜2026 の 3 年、構成だけ数えたのが 2021〜2023 の 3 年で、あわせて 6 年分です。2016 年度は資料そのものがありません。
表から読める構造(6 年連続で崩れていません):
- 大問は毎年ちょうど 4 題。しかも大問 1 はいつも 9 小問で、内訳も「計算 3 問+一行問題(数行で終わる短い文章題)6 問」で固定です。小問の合計は 18〜22。
- 大問 1 の (1)〜(3) は必ず計算。うち 1 問は □ にあてはまる数を求める逆算です(2021・2022・2024・2025・2026 の 5 年。2023 だけは 3 問とも計算式のまま)。
- 大問 2〜4 は 3〜5 小問の誘導つきで、(1)(2) が軽く (3)(4) で一気に重くなる形です。
- 大問 2〜4 に来る単元は毎年入れ替わります。同じ数値の問題がそのまま再登場した例は、読んだ 6 年では見つかりませんでした。
頻出単元と周期(大問 1 の一行問題も数えています)
| 単元 | 出た年 | 回数/6 年 |
|---|---|---|
| 平面図形(面積比・折り返し・角度) | 2021・2022・2023・2025・2026 | 5 |
| 円とおうぎ形 | 2021・2024・2025・2026 | 4 |
| 仕事算 | 2022・2024・2025・2026 | 4 |
| 場合の数 | 2021・2023・2025・2026 | 4 |
| 規則性・数列 | 2023・2026(大問で 2 回)ほか小問 | 4 |
| 立体(切断・体積・表面積・回転体) | 2022・2023・2024・2026 | 4 |
| 食塩水 | 2022・2023・2026 | 3 |
| 速さ(往復・すれ違い・坂道・通過算) | 2024・2025・2026 | 3 |
| 流水算 | 2021・2022・2023 | 3 |
| 売買損益 | 2024・2026 | 2 |
| 約束記号 | 2021・2022 | 2 |
| 水量とグラフ | 2022・2025 | 2 |
- 速さは 2024 から 3 年連続で大問または一行問題の主役です。しかも毎年切り口が違います(何度もすれ違う往復・上り下りの坂・往復 1 回)。
- 流水算は 2021〜2023 の 3 年連続のあと、2024〜2026 の 3 年で姿を消しました。速さと入れ替わった形に見えます。
- 約束記号は 2021 大問 3・2022 大問 2 と 2 年続けて大問を占めたあと 4 年出ていません。どちらも「余り」を定義する形で、続く年の (3)(4) は中国剰余定理に近い連立の余り問題でした。
- 図形は「平面 1・立体 1」を大問 1 の中と大問 2〜4 で分け合う年が多くなっています。
問い方のくせ
- 全問が答えのみです。読んだ 6 年で、途中式・理由・言葉での説明を書かせる設問はゼロでした。
- 大問 1 の指示文は「次の □ や ①〜③ にあてはまる数を書きなさい」で 6 年不変。1 問の中に空欄が 2〜3 個ある小問が毎年あり(2023 の (6)(9)、2025 の (7)、2026 の (6))、1 つ間違えるとその小問が丸ごと落ちる作りです。
- 「もっとも簡単な整数の比で表しなさい」が図形・速さで毎年出ます(2021 大問 2 は 4 問中 3 問がこの形)。
- 大問 2〜4 の最終小問は、それまでの小問で作った道具を組み合わせて数える形が多くなっています(2021 大問 4(5) の「何回目までに何回並ぶか」、2023 大問 4(4) の「大人と子どもは何人か」、2026 大問 4(3) の「2 辺ぶん動いたときの立体」)。
- 題材の言葉づかいは「姉と妹」「4 人姉妹」「花子さん」と女子校らしい設定が続きます。
理科(30 分・60 点・大問 4 題・小問 29〜34・ほぼ全問が記号選択)
年度×大問の題材表
| 年度 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 |
|---|---|---|---|---|
| 2026 | 生物|蒸散の実験(試験管 A〜D と油)+気こうの観察+水わさびと落葉樹(8 問) | 化学|状態変化(氷を加熱する加熱時間と温度のグラフ・湯気・圧力なべ)(9 問) | 物理|てこ(水道のレバー・かき氷機)+コイルモーターの回転数(6 問) | 地学|2025 年の日食・月食、月の満ち欠けの順、金星と惑星の見え方(6 問) |
| 2025 | 化学|二酸化炭素(空気中の割合・ろうそく・炭酸水・気体検定器)(7 問) | 地学|冬の星座と星の動き(オリオン・北極星・等級・冬の大三角)(8 問) | 物理|エネルギー(水の対流・火力発電と立地・光電池の季節別発電量)(10 問) | 生物|鳥と動物の暮らし(渡り鳥・エンペラーペンギン・尿素と尿酸の表)(8 問) |
| 2024 | 生物|魚の卵とふ化(すじこといくら・卵数の推定・積算温度のグラフ)(7 問) | 化学|ろ過と水溶液・塩酸と鉄/亜鉛の反応量グラフ(12〜13 問) | 物理|てこの 3 通り+電柱の支線+電車が架線から電気を取りこむしくみ(7 問) | 地学|修学旅行の飛行機と客船・潮干狩りと潮の満ち引き・雲の種類(7 問) |
精読したのは 2024〜2026 の 3 年分です。2016 年度は資料そのものがありません。
表から読める構造:
- 大問はちょうど 4 題(3 年とも)。大問 3 の座席には物理が来ます——同じ問題ではなく、同じ分野が同じ場所に置かれるという意味で、2023〜2026 の 4 年連続です(2024〜2026 は原本で確認、2023 は記録上の並びで確認)。しかも 2024 と 2026 はどちらも「てこ+電磁石」の組み合わせでした。
- 1 年の中で生物・化学・物理・地学が 1 題ずつ。3 年とも 4 分野そろい、どれかを捨てると 4 分の 1 が消える設計です。ただし大問 3 以外の座席は毎年入れ替わります(生物は 2024 が大問 1、2025 が大問 4、2026 が大問 1)。
- 大問あたりの小問は 6〜13 と幅があります。大問 2 が最も重くなる年があり(2024 は 12〜13 問で全体の 4 割弱)ます。
頻出単元と周期
| 分野 | 2024 | 2025 | 2026 |
|---|---|---|---|
| 生物 | 魚の卵・ふ化 | 鳥・動物のからだのしくみ | 植物の蒸散・気こう |
| 化学 | 水溶液と金属の反応・ろ過 | 気体(二酸化炭素)・水溶液の性質 | 熱と状態変化 |
| 物理 | てこ・電磁石・電気 | 電気とエネルギー・光電池 | てこ・電磁石(モーター) |
| 地学 | 気象・月と潮 | 星と星座 | 月・日食月食・惑星 |
- 月は 2024(潮の満ち引き)と 2026(日食月食)の 2 回。2025 は星座に振り替わりました。天体はどの年も出ており、3 年とも地学の大問があります。
- てこは 2024・2026 の 2 回、いずれも身近な道具(荷物を持ち上げる棒・水道のレバー・かき氷機)から入ります。
- 電磁石とモーターは 2024・2026 の 2 回、電気回路・発電は 2024・2025 の 2 回。物理は「力のつり合い」と「電気」の 2 本柱で回っています。
- 化学は 3 年とも別分野(金属と水溶液/気体/状態変化)で、グラフを読む計算問題が毎年 1 セット出ます(2024 の亜鉛と発生気体、2025 の気体検定器、2026 の加熱時間と温度)。
問い方のくせ
- 答えのほとんどが記号選択です。読んだ 3 年で選択 91〜97%、数値や語を短く答える短答は年 1〜3 問だけで、文章で説明させる設問はゼロでした。
- 計算の答えまで選択肢から選ばせるのがこの学校の一番の特徴です。2024 大問 3 問 1 の「てこを水平にするには下向きに何 g の力が必要か」も、2024 大問 1 問 5 の積算温度からふ化日を求める問題も、選択肢のカタカナ記号で答えます。計算を捨てて記号を勘で埋めると当たってしまう反面、計算しないと選べない選択肢の刻み方(近い値が並ぶ)になっています。
- 「1 つ選び」が基本で、ときどき「2 つ選び」「すべて選び」「順に並べかえ」が入ります。2024 大問 1 問 6(メダカの受精卵の成長順)、2026 大問 4 問 2(新月からの満ち欠けの順)のように、並べかえを記号列で答える形が毎年あります。
- 導入文で場面を作ってから聞く形が全大問に通っています。修学旅行の飛行機と客船(2024)、潮干狩りの日どり(2024)、モンゴルのゲルの光電池(2025)、かき氷機と水道の蛇口(2026)、水わさびのさいばい(2026)。理科の知識を「この場面ならどうなるか」に翻訳させる問い方が続きます。
- 表とグラフを読ませる小問が毎年数問あります。魚の卵数の推定(2024)、動物ごとのアンモニア・尿素・尿酸の割合(2025)、光電池の季節別発電量の 4 本のグラフ(2025)、コイルの巻数と回転数の表(2026)。
社会(30 分・60 点・大問 3 題・小問 36〜40・記述は毎年 1 問)
年度×大問の題材表
| 年度 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 |
|---|---|---|---|
| 2026 | さくらさんが杉並区のおばあさんの家で日本各地の話を聞く(14 問)。 竪穴住居・平泉・自然保護の募金運動・山梨 五日市の憲法草案・元寇・浮世絵・焼津と第五福竜丸 公害・仙台の雨温図・阿波=徳島・地方自治 |
2024 年 7 月の新紙幣導入(13 問)。 津田梅子・だれもが使いやすい工夫・世界人権宣言・平城京 秩父事件・南魚沼の水田の変化(写真 2 枚)・消費税・調の負担の差(記述) 内閣と国会・インフレーション・紙幣の並べかえ |
英子さんといとこの愛子さんの「海外で暮らす」話(13 問)。 人口と言葉・自由権・ブラジル移民・コーヒー豆の生産割合 小笠原・神戸港の立体地図・平野の名 工業製品の資料 2 点・日本とブラジルの国交断絶と回復 |
| 2025 | 平和学習の修学旅行(長崎・佐賀)(9 問)。 リアス海岸・農業・吉野ヶ里・有田焼 キリスト教の歴史・地図記号 3 つ・非核三原則・江戸の並べかえ |
高校卒業 20 周年のオンライン同窓会(7 問)。 地名人名の空欄 6 つ・写真と絵から県名・地方自治 NGO・国連・東大寺・選挙制度 |
中 1 の A さんが友人のハガキを見て感想文を書く(20 問)。 憲法 25 条と生存権・基本的人権・クラーク・藤原氏 閣議・省庁・三権分立の目的(記述)・天皇 金沢と茶道・能登半島・石川の伝統的工芸品・前年秋のアメリカ大統領選挙 円高円安・ナチスとユダヤ人・冷戦 |
| 2024 | 地球温暖化を歴史でたどる(12 問)。 氷河時代の雨温図・海面上昇・ため池の地域 室町の政治・江戸の飢饉と打ちこわし ハザードマップ・国連の人権・SDGs 目標 12 |
花子さんのノート「日本人と川」(12 問)。 年降水量・農業用水と工業用水のグラフ・琵琶湖の並べかえ 川の名・天正遣欧少年使節・発電割合の推移 利根川の東遷・漁港 |
サキさんの大学生活と海外出身の友人たち(15 問)。 自衛隊と憲法・防災・県の同定・台湾企業の工場 韓国併合・朝鮮戦争と日本への影響・住民投票と憲法 95 条 稲作の条件(記述)・議院内閣制と大統領制・合計特殊出生率 |
精読したのは 2024〜2026 の 3 年分です。2016 年度は資料そのものがありません。
表から読める構造:
- 大問は 3 題(3 年とも)。小問は 36〜40 で、30 分の試験としては 4 科目中いちばん問題数が多くなっています。
- 地理・歴史・公民で大問を分けていません。3 年ぶん 9 つの大問すべてが 3 分野の混成で、たとえば 2026 大問 2 は「新紙幣」という 1 本の導入文から、津田梅子(歴史)・世界人権宣言(公民)・平城京と調(歴史)・南魚沼の水田(地理)・消費税とインフレーション(公民)へと渡っていきます。分野で捨てる作戦が成り立たない構造です。
- 大問 1 は 3 年とも地理の問いから入ります(2024 は雨温図、2025 はリアス海岸、2026 は各地の郷土と都道府県)。ただし 2025 の大問 1 は入口の 2 問を過ぎると歴史の比重が大きく、「大問 1 は地理の大問」とまでは言い切れません。この学校の並びで確実に言えるのは「入口に地理を置く」ところまでです。
- 導入文が必ず人物の語りです。花子さんのノート(2024)、サキさんの手紙(2024)、修学旅行の記録(2025)、オンライン同窓会の会話(2025)、A さんの感想文(2025)、さくらさんと祖母の会話(2026)、英子さんといとこの調べ学習(2026)。3 年ぶん 9 大問すべてがこの形で、しかも登場人物のほとんどが女性です。
- 2026 大問 3 は A・B の 2 部構成で、B に入ると問番号が問 1 から振り直されます。小問の総数を数えるときに注意が要ります。
頻出テーマと周期
- 前年のニュースが必ずどこかに埋まっています(3 年とも)。2026 は 2024 年 7 月の新紙幣導入が大問 2 の背骨、2025 は前年秋のアメリカ大統領選挙(大問 3 問 11)と能登半島(大問 3 問 9・問 10)、2024 は地球温暖化と SDGs。ただし時事だけを切り出した大問はありません。必ず歴史・地理・公民の知識に接続する形で問われます。
- 憲法は 3 年とも登場します。25 条と生存権(2025)、95 条の住民投票(2024)、三権分立の目的(2025・記述)、自由権の条文(2026)、五日市の憲法草案(2026)。条文番号まで押さえておく価値があります。
- 年代順の並べかえが毎年 1〜2 問あります(2024 大問 1 問 6(1) の飢饉、2024 大問 2 問 3 の琵琶湖周辺、2025 大問 1 問 8 の江戸、2026 大問 2 問 12 の紙幣)。
- 都道府県の同定が毎年あります(2024 のサキさんの県、2025 の写真と絵からの県名、2026 の阿波=徳島と地図上の位置)。地図上の位置を記号で答えさせる形がついてきます。
- 地形図・写真・グラフの読み取りも毎年です。地図記号 3 つ(2025)、南魚沼の水田の新旧写真(2026)、神戸港の立体地図(2026)、農業用水と工業用水(2024)、発電割合の推移(2024)、コーヒー豆の生産割合(2026)。
- 国際分野が厚くなっています。国連と人権(2024・2025・2026)、NGO(2025)、朝鮮半島の近現代(2024)、ブラジル移民(2026)、冷戦(2025)。世界地理と国際協力は「おまけ」ではなく毎年の得点源です。
- 地元と郷土も出ます。2026 大問 1 は学校のある杉並区が舞台で、そこから日本各地の郷土へ広がります。
問い方のくせ
- 記号選択がおよそ半分強(55〜62%)、語句を書かせる短答(語句や数値を短く答える形式)が 36〜42%、文章記述は毎年ちょうど 1 問です。3 年とも 1 問というのは偶然にしては続いています。
- 「正しくないものを 1 つ選び」(あてはまらないものを探す形)が毎年複数出ます。同時に「2 つ選び」「3 つ選び」「すべて選び」という全部当てて初めて点になる形も毎年あります。中途半端な知識だと両方で落とす設計です。
- 書かせる語句には文字種と字数の指定が必ずつきます。「漢字で」「漢字 2 字」「漢字 3 文字」「漢字 4 文字」「カタカナで」。指定を外すと 0 点になる形なので、用語は書いて覚える必要があります。
- 記述 1 問は「理由・目的」を書かせます。稲作に必要な条件がそろわない理由(2024)、三権分立をとる目的(2025)、調の負担に差があった理由(2026、表つき)。いずれも短い一文で足りますが、資料や表を読んでから書く形です。
- 「日本国憲法に関する説明として正しいものを、次のア〜オの中からすべて選び、記号で答えなさい」という言い回しは 2025 大問 3 問 7(1) に原本で確認できました。同じ言い回しが 2023 にもあると記録されていますが、2023 の原本は今回読んでいないので断定はしません。
- 文の正誤を ○ × で答えさせる形(2026 大問 2 問 1)もあります。
国語(45 分・90 点。精読したのは 2009 年度の 1 年だけ)
この節はほとんど書けません。 国語は 2010 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)ためです。2016 年度は大問が 1 つも記録されておらず、資料として使えませんでした。ここに書いたのは 2009 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。算数・理科・社会が 2026 年度まで揃っているのに国語だけ 1 年しか無いのは、学校が出していないからではなく、この種の資料に共通する制約によるものです。
2009 年度に見えたこと
| 大問 | 種類 | 小問 | 中身 |
|---|---|---|---|
| 大問一 | 説明文(読書と言葉・語彙をめぐる文章) | 7 問 | 漢字に改める 3 問/熟語の組み立て(記号)/空欄に入る漢字一字(記号)/抜き出し 2 問/記述 2 問 |
| 大問二 | 物語(ローレン・セントジョン『白いキリンを追って』あすなろ書房) | 8 問 | 漢字に改める 3 問+読み 1 問/記号選択 4 問/抜き出し 1 問/空欄に入る漢字一字(書く)/記述 1 問 |
- 大問は 2 つだけで、説明文と物語文が 1 本ずつ。漢字や語句だけの独立した大問は無く、漢字は各大問の問一に組み込まれています(傍線部を漢字に改める・読みを答える)。
- 小問は合計 15。内訳は記号選択 6(40%)・抜き出しなどの短答 6(40%)・記述 3(20%)。理科・社会と違い、国語では書かせる比重がはっきりあります。
- 記述の指定は「文中の言葉を使って十五字以内で答えなさい。句読点も字数にふくめます」(大問一問四)のように字数と句読点の扱いまで明示される形と、字数指定なしで「説明しなさい」とだけ言う形の両方がありました。
- 抜き出しは「十字以内でぬき出して」のように字数の上限がつきます。
- 空欄に漢字一字を入れる問題が両大問にあり、片方は選択肢から選ぶ形、もう片方は自分で書く形でした。
- 古文・漢文は 2009 年度にはありません。
出典について
- 大問二の出典は問題冊子に明記されています(ローレン・セントジョン『白いキリンを追って』あすなろ書房)。海外児童文学の翻訳が物語文に選ばれている点は覚えておいてよいところです。
- 出典を集めた資料には 2009 年度の大問一に別の書名が記録されていますが、原本の大問一は読書と語彙をめぐる説明文で、記録されている書名の内容と合いません。著者名の表記にも乱れがあるため、この 1 件は出典として採りませんでした。
この資料から言えること(国語)
2009 年度の 1 年だけを根拠に対策を組むのは危険なので、具体的な指示は市販の過去問集で直近 3 年を見てから決めてください。この資料から言えるのは次の 3 点にとどまります。
- 試験時間 45 分・配点 90 点は算数と同じで、社会・理科の 1.5 倍の重みがあります。国語と算数で 180 点、社会と理科で 120 点という配点の形は動きません。
- 漢字は独立した大問ではなく本文の傍線部として出る可能性があります。文脈の中で読み書きする練習(書き取り帳の丸暗記だけにしない)が保険になります。
- 記述は「文中の言葉を使って」「句読点も字数にふくめる」という条件つきで出ました。字数を守って言い換える練習は、どの年度でも無駄になりません。
しばらく出ていない単元(復活の警戒)
周期が上限に達しているもの、または資料の中で 1 度きりにとどまっているものを、科目ごとに並べます。「最終確認年度」は、その単元が出たことをこの分析で確認できている最後の年度です。
| 科目 | 単元 | これまでの様子 | 最終確認年度 |
|---|---|---|---|
| 算数 | 約束記号 | 2021 大問 3・2022 大問 2 と 2 年続けて大問を占めたあと 4 年なし。どちらも「割った余り」を定義する形で、後半の小問は余りの連立になる。定義に従うだけの単元なので、仕込む労力に対して見返りが大きい | 2022 |
| 算数 | 流水算 | 2021・2022・2023 の 3 年連続のあと 3 年なし。速さと入れ替わった形に見える | 2023 |
| 算数 | 水量とグラフ | 大問としては 2022 が最後。2025 は一行問題で 1 問 | 2025 |
| 算数 | 通過算 | 2024 大問 1(9) のあと 2 年なし | 2024 |
| 算数 | 時計算 | 2025 の一行問題 1 回のみ | 2025 |
| 理科 | ふりこ | 記録では 2022 が最後で 4 年なし。てこ・つり合いが 2 年おきに戻る学校なので、力学のもう一方として警戒したい | 2022 |
| 理科 | 水溶液の判別(中和や指示薬の色) | 2025 大問 1 問 5〜7 の一部が最後。単独の大問としては数年なし | 2025 |
| 理科 | 地層と岩石・化石 | 3 年で 1 問だけ(2024 大問 4 問 4 に混ざっただけ)。地学の座席が天体で埋まり続けているぶん、大地の分野が空いている | 2024 |
| 理科 | 人体 | 2026 大問 1 問 1 の水分量、2025 大問 4 の尿素と、断片的にしか出ていない | 2026 |
| 社会 | 地形図の読図 | 2025 大問 1 問 6 の地図記号が最後で、等高線や地形断面の読み取りは 3 年で見ていない | 2025 |
| 社会 | 裁判所と司法 | 2024・2025 に三権分立の枠内で触れられるだけで、裁判員制度などの単独設問は 3 年で見ていない | 2025 |
| 社会 | 財政・社会保障 | 2026 大問 2 問 8 の消費税が 3 年で唯一 | 2026 |
| 社会 | 世界地理の地誌 | 2026 のブラジルが久しぶりの本格的な出題に見える | 2026 |
形式面の注意
- 算数(45 分・90 点): 記述ゼロ、作図は 6 年で 1 問だけです(2024 大問 1(4)、立方体の展開図に文字を向きごと書きこむ問題)。逆に言えば、それ以外の年は鉛筆で図を描かせません。小問 18〜22 を 45 分なので 1 問あたり 2 分強、社会・理科より 15 分長く配点も高くなっています。「もっとも簡単な整数の比で表しなさい」が毎年出ます。1 つの小問に空欄が 2〜3 個ある形(① ② ③)が毎年あり、1 つ外すとその小問が丸ごと落ちます。答えが分数・帯分数になる設問も普通にあります(2023 大問 4(4) の「7 分 53 と 13/19 秒」)。約分と帯分数化の手癖を作っておいてください。円周率を使う問題には注記がつきます(2024 大問 4(1))。単位(cm・cm²・cm³・%・分秒)は設問文で必ず指定されます。
- 理科(30 分・60 点): 記述ゼロ・作図ゼロ。30 分で 29〜34 問なので 1 問あたり 1 分弱で、算数の半分以下の時間しかありません。長い導入文を読み切る速さが直接点になります。計算の答えまで選択肢から選ぶ形(力の大きさ・積算温度からの日数)です。「1 つ選び」が基本ですが「2 つ選び」「すべて選び」「順に並べかえ」も毎年あります。選択肢は「ア〜オ」が基本で、組み合わせを選ばせるときは「ア〜ク」と 8 択まで増えます(2025 大問 1 問 2、2026 大問 1 問 2(2))。単位(%・g・mL・cm・日)は選択肢の中に書かれているので、単位換算のミスは選択肢を見れば気づける設計です。用語を漢字で書かせる指定は見当たりません。
- 社会(30 分・60 点): 30 分で 36〜40 問、1 問 45 秒です。導入文が長いので、先に設問を見てから本文に戻る読み方が現実的です。記述は毎年 1 問(理由・目的を短く書く形、字数指定なし、解答らんの大きさで分量が決まる)。「解答らんに合うように答えなさい」(2025 大問 1 問 7(1))という指定はあります。語句には必ず文字種と字数の指定がつきます(「漢字で」「漢字 2 字」「漢字 3 文字」「漢字 4 文字」「カタカナで」)。「正しくないものを 1 つ選び」と「2 つ・3 つ・すべて選び」が毎年複数、年代順の並べかえが毎年 1〜2 問あります。資料は雨温図・グラフ・写真・地図・立体地図・表と種類が多く、ページをまたいで参照させる(「右ページの地図 2」「5 ページの地図中 A〜E」)ので、問題冊子をめくる手間が時間を食います。
- 国語(45 分・90 点): 2009 年度は記述に「文中の言葉を使って十五字以内で答えなさい。句読点も字数にふくめます」という条件がついていました。抜き出しにも字数の上限がつきます。ただしこの 1 年だけの観察なので、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。
- 配点の内訳(小問ごとの点数)は 4 科目とも資料から読み取れません。
- 転写の確度が低い年があり、小問の数え方に幅が残ります。2024 の理科は大問 2 の問 9 が親番号と枝番号の両方で数えられており、小問数は 12 か 13 のどちらかです。ここでは幅で書きました。社会も記録の数字をそのまま使わず、設問の並びを数え直しています。
学年別ロードマップ(小 4 から始めるなら)
| 段 | やること | この学校ならではの点 |
|---|---|---|
| 小 4(土台) | 計算の正確さ・平面図形の基礎(面積と角度)・物語文と説明文の読解・短い記述・漢字語彙の 5 本。時間は計らない | 算数の大問 1 に一生ぶら下がるので、四則計算と逆算だけは早くから正確に。理科は「かき氷機・水道の蛇口・すじこ」のような身のまわりのしくみに理由を聞く会話が、そのまま後の得点になる。ただし国語は 2010 年度以降の資料が無いので、ここで書いた国語の進め方は直近の入試の形に合わせて調整が要る(→資料の限界) |
| 小 5(幅) | 1 週間の枠は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形に。平日は計算と一行問題、週末は単元 1 つを通しで。この枠に、単元プールを一巡する作業を割り付ける。算数は仕事算(受験用教材の単元)→食塩水→流水算(受験用教材の単元)→場合の数→規則性→約束記号→速さ→立体の順に一通り。社会は都道府県を「位置・地形・産業・伝統的工芸品」で。理科は 4 分野を均等に | この学校は毎年中身を作り直すので、小 5 での全分野の一巡がそのまま本番の守備範囲になる。特に理科は 4 分野が毎年 1 題ずつ出るため、苦手分野を作ると 4 分の 1 が消える。社会は 3 分野が 1 つの大問に混ざるので、分野で捨てる作戦が成り立たない |
| 小 6(仕上げ) | 上の「今からやるなら」8 項目。夏以降は固定された座席を縦に(算数の大問 1 を 6 年分、理科の大問 3 を 4 年分)解き、秋からは 45 分・30 分を計って年度通しに切り替える | 座席が固定されている 2 か所(算数の大問 1、理科の大問 3)に時間をかける価値が集まるのがこの学校の特徴。そのぶん残りは毎年作り直されるので、直前の詰め込みでは届かない |
この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 差がつくのは小 5 での全分野の一巡と、小 6 の「速さの訓練」の 2 か所です。中身が毎年作り直される学校なので、小 6 で過去問を暗記しても効きません。一方で、算数の大問 1 と理科の大問 3 という固定席があるため、そこは小 6 で確実に埋められます。また理科・社会が 30 分で 30〜40 問という速さを要求するので、小 5 のうちから「時間内に読み切る」経験を積んでいるかどうかが、小 6 の秋以降に効いてきます。逆に、記述の長文を書く訓練にかける時間は、この学校に限れば優先度を下げてよいでしょう(社会は毎年 1 問だけ、理科はゼロ)。
この学校と併願するなら(勉強が転用できる学校)
観点は 過去問演習が二重に効くかどうか だけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、勉強がそのまま持ち越せます。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏は見ていません(別のページの領分です)。
- 鎌倉女学院中学校(神奈川県): 算数と理科が近い学校です。算数の小問集合中心の組み立てと、理科の分野配分が似ています。
- 香蘭女学校中等科(東京都): 算数と社会が近い学校です。社会の「記号選択と語句記入で組み立て、記述は少なめ」という比率が似ています。
- 明治学院中学校(東京都): 4 科目とも平均的に近い学校です。共学ですが、出題の組み立てが全体に似ています。
8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。
- 近さは「大問数・小問数・記述と選択の比率・図表の比率・同じ位置に来る単元の一致・設問の言い回しの重なり」と単元の分布から出したもので、同じ問題が出るという意味ではありません。
- 国語は比較に入っていません。この学校の国語は 2009 年度の資料しか無く、比較できるだけの年数が無いためです。
- 男子校が混ざらないように学校の公表資料で絞ってあります。共学校が入る場合はその旨を書いています。
資料の限界
- 入試回: 手元の資料は 1 校 1 年 1 科目あたり 1 冊しかなく、回の区別ができません。この学校の一般生入試は回数の設定が無い一発勝負なので影響は小さいと見ていますが、帰国生入試(国語・算数の 2 科)の問題は含まれていません。この分析は一般生の 4 科入試にのみ当てはまります。
- 年数: 算数は 6 年分、理科と社会は 3 年分しか原本を読んでいません。「6 年連続」「4 年連続」と書いた箇所も、それ以前がどうだったかは言えません。10 年単位の周期があるとしても、この分析では見えません。
- 国語: 2009 年度の 1 年しか精読できていません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。国語について書いたことは、直近の入試に当てはまる保証がありません。配点 90 点という大きさを考えると、ここは市販の過去問集で必ず補ってください。
- 2016 年度: 4 科目とも記録が空で、この年は使えませんでした。
- 転写の読み落とし: 図・写真・地図は文字の説明に置き換えられているため、算数の図形問題の細部、社会の地形図・グラフの読み取り、理科の実験装置の細部は設問文からの推定を含みます。特に理科と社会は 2024〜2026 の 3 年とも転写の確度が低い扱いになっており、小問の数え方に幅があります。ここでは記録の数字をそのまま使わず設問の並びを数え直しましたが、原本と 1〜2 問ずれている可能性は残ります。
- 「同じ問題の使い回し」は、両年の設問文を原本で照らし合わせたものだけを実例にしました。今回の範囲では、数値まで同じ問題の再登場は見つかっていません。
- 配点: 小問ごとの点数は 4 科目とも資料から読み取れません。どの設問が重いかは推定に頼っています。
資料どうしの食い違いについて
自動集計で先に作った概要と原本が食い違った箇所(社会の記述の有無・算数の大問数・理科の小問の数え方・国語の出典)は、すべて原本を正として書き直しました。詳しくは 資料の状況 を参照してください。座席の索引についても、算数(大問 1 に計算)・理科(大問 3 に物理)は原本のとおりでしたが、社会(大問 1 に地理)は「大問 1 が地理の大問」とまでは言えず、確実に言えるのは「入口に地理を置く」ところまででした。
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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。
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