目黒日本大学中学校 の過去問分析
目黒日本大学中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。
目黒日本大学中学校 過去問分析(2015〜2026 年度・第 1 回相当・12 年分)
更新 2026-08-20。
1. この学校の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都目黒区 |
| 男女 | 共学 |
| 旧称 | 日出高等学校(2001 年〜)、日出中学校(2006 年〜)。2019 年に目黒日本大学中学校へ改称しました |
| 入試回と日程・科目 | 第 1 回 2 月 1 日午前 — 4 教科/第 2 回「算理入試」2 月 1 日午後 — 算数と理科を合わせた出題/第 3 回 4 教科 2 月 2 日午前 — 4 教科/第 3 回 適性検査 2 月 2 日午前 — 適性検査Ⅰ・Ⅱ/第 4 回 2 月 4 日午後 — 2 教科(国語・算数) |
| 試験時間・配点 | 4 教科の回(第 1 回・第 3 回)は 国語 50 分 100 点・算数 50 分 100 点・理科 30 分 50 点・社会 30 分 50 点/第 2 回は 70 分・100 点/第 3 回 適性検査は 各 50 分・各 100 点/第 4 回は 国語 50 分・算数 50 分・各 100 点 |
| 加点と特待 | 第 1 回は英検 3 級以上で加点があります(3 級 +10 点、準 2 級以上 +20 点)。第 3 回 適性検査と第 4 回には特待選抜と通常合格があります |
上の表は 2027 年度の募集要項による内容です。
いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。
このレポートが分析したのは第 1 回に相当する問題だけです。第 2 回(算数と理科を合わせた回)・第 3 回・適性検査を使う回・第 4 回(2 教科)の傾向は、この資料からは分かりません(→ 4 節・13 節)。
2. このページでわかること
このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。
過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。
以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。
3. まず結論だけ(10 行)
結論
- この学校の出題は 2019 年度にいちど作り直され、それ以降の 8 年は形がほとんど動いていません。改称の年と重なります。演習に使う過去問は 2019 年度以降を優先してください。
- 2019 年度以降は座席(同じ種類の問題が毎年同じ場所に出ること。同じ問題が出るという意味ではありません)が固定されています。算数は大問 1 が 10 問の小問集合・大問 4 が初見のきまりを読む枠(ともに 8 年連続)、理科は物理 → 化学 → 生物 → 地学(6 年連続)、社会は地理 1 題・歴史 1 題・公民 1 題(8 年連続)です。
- 同じ設問文をそのまま使い回す学校ではありません。12 年分の転写で一字一句同じ設問が繰り返される例は、社会の地形図の 1 文以外に見つかりませんでした。
家でやること 3 つ
- 算数の大問 1 の 10 問を、2019〜2026 の 8 年分まとめて縦に解きます(80 問になります)。
- 社会の地理の大問を、先頭に来ている 2023〜2026 の 4 年分(各 10 問)縦に解きます。
- 理科の大問 1 の物理を、2021〜2026 の 6 年分縦に解きます。
今週やる 1 つ
- 直近 2 年(2025・2026)の算数の大問 4 の会話文を解いて、その場で説明される考え方を写し取る速さが足りているか確かめます。
注意
- 国語は 2017・2018 年度の 2 年しか問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。しかもその 2 年は改称前で、算数・社会が作り直された 2019 年度より前にあたります(→ 13 節)。
4. 資料の状況
どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並び・小問の数だけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。
| 科目 | 精読した年 | 構成だけ数えた年 | 資料のある年 | 判読の確度 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 4 年(2023〜2026。設問文を一問ずつ確認しました) | 8 年(2015〜2022) | 12 年(2015〜2026) | 高 |
| 理科 | 3 年(2024〜2026) | 9 年(2015〜2023) | 12 年(2015〜2026) | 直近 3 年(2024〜2026)は高。2016〜2021 は転写の読み取り確度が低めと記録されている冊が多く、本文では構成(大問数・分野の並び)だけを使いました |
| 社会 | 3 年(2024〜2026) | 9 年(2015〜2023) | 12 年(2015〜2026) | ただし 2026 年度は転写の読み取り確度が低めと記録されています(大問構成と設問は読めました) |
| 国語 | 2 年(2017・2018) | 0 年 | 2 年(2017・2018) | 精読した 2 年は高。それ以外の年度は問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです) |
- 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。この学校では、2015〜2018 年度の冊子は表紙や解答用紙の校名が「日出中学校」でした(2016 年度理科は本文冒頭に「平成 28 年度 日出中学校」、2018 年度社会は解答用紙に「平成 30 年度 日出中学校入学試験 社会」)。2019 年度以降の冊子は「目黒日本大学中学校」です。この学校は 2019 年に日出中学校から改称しており、資料の表記はその通りになっています(別の学校が混ざっているのではありません)。
- 入試回は資料上 1 校×1 年×1 科目につき 1 冊しか無く、冊子に回の表記が残っていません。第 1 回に相当するものとして扱いました(→ 13 節)。
- 試験時間・円周率の但し書き・持ち物の注意は、どの年度の転写にも残っていません。時間と配点は募集要項の側の数字(1 節)を使いました。
- 満点や設問別の配点は、どの科目・年度の冊子にも印刷されていません。
5. 一番大きな結論
この学校の出題は、2019 年度にいちど作り直され、それ以降の 8 年は形がほとんど動いていません。改称の年と重なります。
- 算数の大問数は 6(2015・2016)→ 5(2017・2018)→ 4(2019〜2026 の 8 年)。
- 社会の大問数は 4(2015・2017・2018)/3(2016)→ 3(2019〜2026 の 8 年)。
- 理科だけは 12 年間ずっと 4 大問で、ここは 2019 年をまたいでも変わっていません。
したがって 演習に使う過去問は 2019 年度以降を優先します。2018 年度以前は、算数なら「計算だけの大問 1 +小問集合の大問 2」という別の並びで、時間配分の練習になりません。
そのうえで、2019 年度以降に固定されている座席(同じ種類の問題が毎年同じ場所に出ること。同じ問題が出るという意味ではありません)は次の通りです。
- 算数 大問 1 = 10 問の小問集合(2019〜2026 の 8 年連続)。導入文は「次の□にあてはまる数を答えなさい」で 2020〜2026 の 7 年連続同じです。
- 算数 大問 2・3・4 = 各 3 小問(2021〜2026 の 6 年連続。2019・2020 だけ 1 大問が 4 問)。大問 3 は図形が 8 年中 7 年です。
- 算数 大問 4 = 初見のきまりを読んでその場で考える枠(8 年連続)。そのうち 2023〜2026 の 4 年は「次の会話文を読んで、問いに答えなさい」で始まる先生と生徒の対話です。
- 理科 大問 1 = 物理/大問 3 = 生物/大問 4 = 地学(2021〜2026 の 6 年連続、各年の大問の導入文で確認しました)。大問 2 は化学(2026 年度だけ、物理とも化学ともいえる「重さと体積・密度」)。
- 社会 = 地理 1 題・歴史 1 題・公民 1 題を必ず 1 題ずつ(2019〜2026 の 8 年連続)。地理の大問が先頭に来るのは 2023〜2026 の 4 年連続で、その大問はいつも 10 小問です。公民が大問 2 に来るのは 2024〜2026 の 3 年連続です。
同じ設問文をそのまま使い回す学校ではありません。12 年分の転写で一字一句同じ設問が繰り返される例は、社会の地形図の 1 文(8 節)以外に見つかりませんでした。だから過去問の使い方は「出る問題を覚える」ではなく、同じ座席の問題を年度をまたいで縦に解いて、その枠の解き方を身につけることと、単元をひと通り仕上げることの組み合わせになります。時間の使い方の練習は、理科・社会が 30 分で 22〜32 問と忙しいので、通しでも数回はやっておきたいところです。
一方で毎年入れ替わるものもはっきりしています。算数の大問 2・3 の単元(水量・速さ・規則性・平面図形・立体の切断が循環)、理科の各分野の中の単元、社会の地理で取り上げる地域(2024 新潟県、2025 大阪湾周辺、2026 北海道道央)と歴史の切り口です。ここは幅を持って準備します。
4 科目の一覧
| 科目 | 形式の固定度 | 中身の性格 | 最優先で時間をかけたいこと |
|---|---|---|---|
| 算数 | 4 大問・小問 19〜20(2025 のみ 26)。大問 1 が 10 問、大問 2〜4 が各 3 問。記述 0%・答えのみ。2019 年度から 8 年不変 | 同じ座席に同じ種類の問題。ただし設問文の使い回しは無く、数値も設定も毎年新しい | 大問 1 の 10 問を落とさないこと。次に大問 4 の会話文 |
| 理科 | 4 大問・小問 21〜24。物理→化学→生物→地学の並びが 6 年連続。短答(語句や数値を短く答える形式)5〜7 割/記号選択 2〜4 割/記述 1〜2 問 | 実験の数値をその場で処理させる。前年の出来事が導入文に入る年がある | 表・グラフから比例関係を読む計算と、20 字以内の説明 |
| 社会 | 3 大問・小問 25〜32。地理・歴史・公民を 1 題ずつ。記号選択 7 割前後/短答 2〜3 割/記述 0〜2 問 | 地理は「ある地域を丸ごと 10 問」。公民は憲法・三権・選挙 | 地理の大問(4 年連続で先頭・10 問)と、「正しくないものを 1 つ」の消去法 |
| 国語 | 4 大問。漢字→物語文→説明文→言葉のきまり。記述 4 問(精読した 2 年とも) | 記述は内容説明と理由説明が半々。字数指定なし | 40〜60 字の説明記述と、大問 4 の文法・敬語。ただし 2017・2018 年度しか確認できていません |
6. この学校らしさが出る場所
- 算数の最後が「授業の再現」になっています。2023〜2026 の大問 4 はすべて「次の会話文を読んで、問いに答えなさい」で始まり、先生と生徒(A 君・太郎さんなど)のやり取りの中で新しい考え方が示され、空欄を埋めながら最後の応用問題にたどり着きます。扱うのは部分分数分解(2023)、1 から n までの和と平方数の和(2024)、会話で与えられた式を選ぶ形(2025)と、いずれも中学以降の内容の入口です。予備知識を問うのではなく、その場で説明を読んで使えるかを見ているように見えます。
- 「メグさん」が科目をまたいで登場します。2024 年度理科の大問 3 は「メグさんは、公園に咲いているタンポポの数と、公園の池で泳いでいるフナの数を数えることになりました」で始まり、2026 年度社会の大問 3 は「メグさんと九朗さんが『米と日本の歴史』というテーマで…」と始まります。校名にちなんだ名前を問題文の中で使っています。
- 理科が「測った数から答えを出す」ことに寄っています。区画法と目印をつけて再び捕まえる方法で生き物の数を推定する(2024)、鉄鍋と銅鍋の熱量の差を cal で出す(2025)、重さと体積のグラフから同じ物質を見つける(2026)、酸化銀を加熱して減る重さ(2025)。知識を答えるだけの設問より、与えられた表から比を作る設問のほうが多いです。
- 理科の記述が「短く言い切る」形に寄っています。20 字以内が中心で、2026 の「海の近くで地震による強い揺れを感じた場合、起こり得る災害とその行動」のように、暮らしに引き寄せた問い方をします。
- 社会の地理が「日本を一巡する」作りです。2024 新潟県(フォッサマグナ・燕三条の洋食器・阿賀野川の公害病・佐渡のトキ・コシヒカリ・フェーン現象)、2025 大阪湾周辺(淡路島の玉ねぎ・関西空港・大仙古墳・万博)、2026 北海道道央(カルデラ湖・アイヌ・昭和新山・ニセコ・内浦湾のホタテ・二風谷イタ)。その土地の産業・特産・工芸・災害を、地図 1 枚から 10 問で聞く形が定着しています。
- 社会に会話文・年表・資料集めの形が代わる代わる出ます。歴史クラブの会話(2020・2024)、年表(2019・2023)、生徒 2 人がまとめた資料 6 点(2026)、権力と時間のグラフ(2021)。同じ通史でも入口の見せ方を毎年変えています。
- 2019 年に入試そのものを作り直しています(→ 5 節)。改称の年と重なっており、この年を境に現在の形が続いています。
7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)
想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先に。過去問を使った演習は小 6 の夏以降が目安です。
各項目の根拠は 8 節の科目別を参照してください。末尾の(確認: 〜◯◯年度)は、その項目の根拠が確認できている最後の年度です。
- [週末 60 分] 算数・大問 1 の 10 問(2019〜2026 の 8 年分)— 100 点満点の半分以上がここに集まります。(1)〜(3) の計算、(4) の逆算(□にあてはまる数を求める計算)で 4 問。残り 6 問は文章題と図形です。8 年分を大問 1 だけ縦に解くと 80 問になり、この学校の算数の骨格がそのまま練習になります。(5)〜(9) の文章題は単元別に横に並べます(食塩水・歯車・速さ・仕事算・売買損益・和差算)。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 算数・大問 4 の会話文(2023〜2026 の 4 年)— 先生と生徒の対話を読んで、途中の空欄を埋め、最後に応用問題を解きます。部分分数分解(2023)、1〜n の和と平方数の和(2024)など、その場で説明される考え方を写し取る速さが要ります。4 年分を続けて解き、会話文から手順を取り出す練習にします。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 社会・地理の大問(2023〜2026 の 4 年連続で先頭・各 10 問)— 新潟県(2024)、大阪湾周辺(2025)、北海道道央(2026)と、毎年ひとつの地域を丸ごと。地形・気候・産業・特産・伝統的工芸品・災害がセットです。あわせて「全国 3 位以内にないもの」を選ぶ設問(2024・2025・2026 と 3 年連続で言い回しまでほぼ同じ)に備えて、都道府県別の主要生産物の上位を押さえます。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 理科・大問 1 の物理(2021〜2026 の 6 年連続)— ばね(2017・2026)、ふりこ(2016・2024)、電気(2022・2023)、光(2021)、熱(2025)。表から比例関係を読んで計算する形が共通です。6 年分を縦に解きます。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 社会・「正しくないものを次から 1 つ選び」の消去法と、歴史の通史 — 2024 は 32 問中 11 問がこの形です。4 つの選択肢のうち 1 つだけ誤りを含むので、公民の 3 年分(2024〜2026)でまとめて消去法の手つきを固めます。歴史は毎年テーマを変えて古代から戦後まで 1 題で通し、平安・鎌倉室町・江戸が毎年入ります。並べ替えは 3 年連続で出ているので、年表と並べ替えを軸に明治以降まで一続きで言えるようにします。前年 1 年間のニュース(選挙・国際会議・世界遺産・災害・万博など)も、憲法や地理と結び付けて 1 行で説明できるようにしておきます。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 理科・20 字以内の説明記述と、数値を処理する設問 — 記述は 2025 に 2 問、2026 に 1 問。理由を 1 つに絞って言い切る練習をします。60 字以内(2024)も 1 問あります。化学の計算(水溶液の判別 2021・2024、酸化銀の加熱と重さの変化 2025、密度 2026)を 3 年分、四捨五入の桁指定を落とさないように。グラフ作図(2025・2026)は実際に方眼へ描き、値を点で示す指示を落とさないようにします。地学は地震・火山と天体を各 2 年分。前年に大きな災害・天文現象があれば、その語が導入文に入る前提で見ておきます。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 算数・大問 2 と 3 の 4 つの枠 — 水量とグラフ(2019・2020・2021・2023・2024)、規則性(2022・2025・2026)、図形の移動(2020・2024)、立体(2021・2023・2025)。各 2 年分ずつ。どの大問も (3) の逆引きだけを縦に集めて解くと、この学校の一番の勝負どころを短時間で練習できます。(確認: 〜2026 年度)
- [毎日 10 分] 国語・記述と言葉のきまり — 物語文・説明文それぞれで、内容説明と理由説明を 1 題ずつ書く練習を日課にします。字数指定が無いので、解答欄に合わせて 40〜60 字で書ける形にしておきます。抜き出しは字数指定を手がかりに候補を絞る練習を。大問 4 に備えて、主語述語・修飾関係・敬語の言い換え・対義語・語種を、問題集の 1 章分でよいので通しておきます。漢字は読み書き各 5 問を毎日で、熟語よりも訓読み・送り仮名の書き取りで差がつきます。ただしこれは 2017・2018 年度に基づく話です(→ 13 節)。(確認: 〜2018 年度)
8. 科目別の詳細
8-1. 算数(50 分・100 点・4 大問 19〜26 問・答えのみ)
年度×大問の題材表(現在の並びになった 2019 年度以降)
| 年度 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 |
|---|---|---|---|---|
| 2019 | 小問集合 10 問 | 仕切りのある水そう(水量とグラフ) | 半径 10cm の半円を並べる(平面図形) | 9 枚のカードの表裏(きまりの推理・4 問) |
| 2020 | 小問集合 10 問 | 貯水そうと 2 つの蛇口(水量・4 問) | 半径 1cm の円がおうぎ形のまわりを 1 周(図形の移動) | 5 人のテスト結果の表を復元(平均と推理) |
| 2021 | 小問集合 10 問 | 仕切り 2 枚の水そう(水量) | 直線 ℓ(エル)を軸とする回転体(立体) | 奇数と偶数を入れると数が出る「不思議な箱 A・B」 |
| 2022 | 小問集合 10 問 | 坂道の上り・平地・下り(速さ) | 7 行 10 列のマスの番号(規則性) | 4 人の解答用紙を採点して答えを特定 |
| 2023 | 小問集合 10 問 | P・Q 間を往復する 2 人のグラフ(速さ) | 水そうに球を 5 個沈める・45°傾ける(水量と立体) | 会話文(部分分数分解) |
| 2024 | 小問集合 10 問 | 仕切りのある水そうのグラフ(水量) | 台形の外側を半径 1cm の円が 1 周(図形の移動) | 会話文(1 を 1 個、2 を 2 個…20 を 20 個足す) |
| 2025 | 小問集合 10 問 | 正八角形にバラとユリを植える(規則性) | 直方体を動く 2 点で切断(立体の切断) | 会話文・空欄ア〜コの 10 問(数の性質) |
| 2026 | 小問集合 10 問 | 1 から渦巻き状に数を並べた枠(規則性) | 平行四辺形と辺上を動く 2 点(平面図形と移動) | 会話文・空欄 A・I・U と【宿題】①② |
2018 年度以前は並びが違います。2015・2016 は 6 大問(大問 1「次の計算をしなさい」5 問+大問 2 の小問集合 8 問+大問 3〜6)、2017・2018 は 5 大問(計算 8 問+小問集合 8 問+大問 3〜5)。2019 年度に計算と小問集合が「10 問の大問 1」へ統合されました。
大問 1 の 10 枠(設問文を精読した 2023〜2026 の 4 年)
| 位置 | 中身 | 内訳 |
|---|---|---|
| (1)(2)(3) | 計算 | 4/4 年。整数の四則、分数の加減、かっこと中かっこ、工夫して解く形(2026 は 1080×2.7+23×108) |
| (4) | 逆算(□を求める) | 2024・2025・2026 の 3 年連続。分数と小数が混じり、途中に( )と÷が入る |
| (5)〜(9) | 文章題 5 問 | つるかめ算(個数を合計から逆算)・仕事算・和差算・平均算・売買損益・割合と比・数の性質・食塩水・速さから 5 問 |
| (10) | 図形 | 2024・2025・2026 の 3 年連続(円とおうぎ形 2 回、平行四辺形の面積比 1 回)。2023 のみ通過算 |
同じ枠に同じ単元が続いた例(2 年連続)は、(6) 食塩水の濃度(2025・2026)、(8) 歯車のかみ合わせと歯数(2024・2025)、(9) 速さ(2025・2026)です。設問文は別物ですが、聞かれ方はほぼ同じです(歯車なら「A の歯数と回転数から B の歯数(回転数)を求める」)。
頻出単元と周期(2019〜2026 の 8 年)
- 毎年: 計算(大問 1 の 3 問)、文章題の小問集合、図形(大問 3 が 8 年中 7 年)、初見のきまりを読む大問 4。
- 水量とグラフ: 2019・2020・2021・2023・2024 の 5 回。2025・2026 は 2 年続けて出ていません。
- 規則性・数列: 2022・2024(大問 4)・2025・2026。大問 2 に規則性が来るのは 2025・2026 の 2 年連続です。
- 速さ: 2022・2023 が大問、小問では 2025・2026 の (9)。
- 図形の移動(円がまわりを 1 周する): 2020・2024。4 年おき。
- 立体: 回転体 2021、球を沈める 2023、切断 2025。
- 数の性質(約数・倍数・あまり): 2024(3 問)・2025(大問 4 まるごと)・2026((8) 点滅するランプ)。近年いちばん厚いところです。
問い方のくせ
- 大問 2〜4 は (1) で場合を 1 つ計算させ、(2) で一般化し、(3) で逆に「〜になるのは何番目・何周目・何秒後か」を聞くという 3 段が繰り返されます(2025 大問 2「バラがユリより 120 本多くなるのは何周目か」、2025 大問 3「体積の比が 3:5 になるのは何秒後か」、2026 大問 2「上下左右の数の和が 1868 になるある数はいくつか」)。この (3) が毎年いちばん差がつく場所です。
- 大問 4 の会話文は、先生と生徒(A 君・太郎さんなど)が新しい考え方を説明し、途中の空欄を埋めながら最後に「【宿題】を解きなさい」「問題 3 の答えを求めなさい」で終わります。扱う題材は中学以降の内容の入口です(部分分数分解 2023、1〜n の和と平方数の和 2024、2026 は会話の中で示された手順の再現)。予備知識は要りませんが、その場で読んで手順を写し取る速さが要ります。
- 答えはすべて数値です。単位は解答用紙に印字されている年が多くなっています。
8-2. 理科(30 分・50 点・4 大問 21〜24 問)
年度×大問の題材表
大問の並びは 物理 → 化学 → 生物 → 地学 で、2021〜2026 の 6 年連続です。各年の大問の導入文で確認しました。
| 年度 | 大問 1(物理) | 大問 2(化学) | 大問 3(生物) | 大問 4(地学) |
|---|---|---|---|---|
| 2021 | 鏡に当てた光のはね返り | 6 種類の水溶液を 5 つの実験で判別 | 発芽しかけたトウモロコシの種子(装置 A・B) | 天気 |
| 2022 | 電池・電球・抵抗でつくる回路(図 1〜8) | 環境問題と化石燃料 | 植物のくきと根のつくり(色水の実験) | 透明半球に記録した 1 日の太陽の動き(6 月・9 月・12 月) |
| 2023 | 電磁石の実験 | 塩酸と亜鉛の実験 | ヒトの体のつくりと血液循環 | 地震 |
| 2024 | ふりこ+台をすべる物体の着地点 | 9 種類の水溶液 A〜I の判別 | 生物の数え方(タンポポを区画で、フナを目印をつけて再び捕まえる方法で推定) | 岩石の分類と流水のはたらき |
| 2025 | 温度の違う水を混ぜる・鉄鍋と銅鍋の熱量 | ボタン電池と酸化銀の加熱(重さの変化) | 食物連鎖と物質の循環 | 金星・地球・火星の公転 |
| 2026 | ばね A・B の組み合わせ | 物質ア〜キの重さと体積・密度 | 生物の分類とホウセンカのつくり・蒸散 | トカラ列島の地震と自然災害 |
2015〜2020 は並びが今と違う年があります(大問 1 が 2016 はこん虫、2018 は食塩水、2019 は人体の消化器官、2020 はヒトの肺)。大問 1 に物理が固定されたのは 2021 年度からです。 大問数が 4 であること自体は 2015 年から 12 年間変わりません。
頻出単元と周期
- 物理: ばね 2017・2026、ふりこ 2016・2024、電気(回路・電磁石)2015・2022・2023、光 2021、熱 2025、密度と浮力 2026。ばねとふりこと電気が交互に来ています。
- 化学: 水溶液の判別が 2015・2018・2021・2024 の 4 回(ほぼ 3 年おき)、気体・燃焼が 2019・2022・2025、金属と塩酸が 2023。
- 生物: 植物のつくり 2017・2018・2021・2022・2026、人体 2019・2020・2023、生態系・食物連鎖 2024・2025(2 年連続)、動物の分類 2016・2026。
- 地学: 地震・火山 2023・2026、天体(月・太陽・惑星)2017・2020・2022・2025、気象 2019・2021、地層と流水 2015・2018・2024。
問い方のくせ
- 導入文がほぼ決まった形です。「〜に関する文章を読み、次の各問いに答えなさい」(2023・2024・2025)/「〜に関して、次の各問に答えなさい」(2026)。長い実験の説明を読んでから設問に入ります。
- 数値を自分で処理させる問題が必ず入ります。熱量の差を cal で(2025 大問 1 問 4)、酸化銀 17.4g を加熱すると何 g 減るか(2025 大問 2 問 4)、300cm³ の物質の重さ(2026 大問 2 問 2)、区画あたりの平均から公園全体の本数(2024 大問 3 問 1〜3)。「小数第一位を四捨五入して、整数で答えなさい」の桁指定が付きます(2024 大問 3 問 4、2025 大問 1 問 1)。
- 表やグラフを読んで、そこからグラフを描かせます。2025 大問 2 問 2「加熱前の重さと重さの変化の関係を、解答欄にグラフを作図しなさい。ただし、求めた値はグラフ上に ● で示しなさい」、2026 大問 1 問 1「つり下げるふくろの重さとばね A ののびの関係を表すグラフを、解答欄に作図しなさい。ただし、表 1 の値はグラフ上に・で示しなさい」。2 年連続、ほぼ同じ言い回しです。
- 記号選択は「誤っているものを 1 つ」「適切なものを 1 つ」「すべて選び」の 3 通りです。組み合わせを選ばせる形(ア: E=ゆっくり、F=… のような)が毎年あります。
- 前年の出来事が題材に入ることがあります。2026 大問 4 は「令和 7 年の 6 月下旬に、鹿児島のトカラ列島・十島村で地震が繰り返し発生しました」で始まります。
8-3. 社会(30 分・50 点・3 大問 25〜32 問)
年度×大問の題材表(3 大問になった 2019 年度以降)
括弧内は小問数です。
| 年度 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 |
|---|---|---|---|
| 2019 | 2 万 5 千分の 1 の地形図(地理・8) | 年表(歴史・12) | 少子高齢化と社会保障(公民・9) |
| 2020 | 地形図 東萩駅周辺(地理・7) | 歴史クラブの会話文と年表(歴史・14) | 大統領の三選禁止・国際(公民・8) |
| 2021 | 2020 年 7 月の東京都知事選挙(公民・8) | 地形図 広島(地理・7) | 権力と時間のグラフと会話文(歴史・15) |
| 2022 | 2021 年 7 月のユネスコ世界遺産(公民・6) | 地形図(地理・10) | 会話文・明治時代までの産業の発展(歴史・9) |
| 2023 | 地形図 海津市の輪中(地理・10) | 年表・地震の歴史(歴史・11) | 夫婦別姓の最高裁判断と憲法(公民・7) |
| 2024 | 地形図 新潟県(地理・10) | 基本的人権と三権(公民・10) | 歴史クラブの会話文・江戸時代までの人物(歴史・12) |
| 2025 | 地図 大阪湾周辺(地理・10) | 選挙制度と衆議院の優越(公民・9) | 各時代の特徴・通史(歴史・10) |
| 2026 | 地図 北海道道央(地理・10) | 時事・税・憲法・三権・社会保障・中央銀行(公民・9) | 資料 6 点「米と日本の歴史」(歴史・8) |
- 地理・歴史・公民が 1 題ずつという作りは 8 年連続で崩れていません。先頭が地理になったのは 2023 年度から 4 年連続で、しかもその 4 年はすべて 10 小問です。公民が真ん中に来るのは 2024〜2026 の 3 年連続です。
- 2021・2022 だけは先頭が「前年のニュースを入口にした公民」で、地理が 2 番手に落ちています。2027 年度も先頭は地理が有力ですが、時事の大問が先頭に戻る形もこの 8 年の中にあります。
頻出テーマと周期
- 地図・地形図の大問は 8 年連続で必ず 1 題あります。2019〜2024 は 2 万 5 千分の 1 の地形図、2025・2026 は広域の地図(大阪湾/北海道道央)に変わりました。
- 地理の中身は「ある地域を丸ごと 10 問」です。地形の名前(フォッサマグナ 2024、カルデラ 2026)、産業と全国順位、伝統的工芸品、特産品、気候(フェーン現象 2024)、災害(阿賀野川の公害病 2024、ラムサール条約 2026)。
- 歴史は通史で、古代から戦後まで 1 題で通す年が多くなっています。平安・鎌倉室町・江戸が毎年入ります。2023 は地震、2024 は人物の強みと弱み、2026 は米と、毎年テーマを変えて時代を貫く形です。
- 公民は憲法・三権・選挙が中心です。選挙制度(2021・2025)、裁判所(2023・2024・2026)、内閣と国会(2024・2025・2026)、社会保障(2019・2026)、財政・税(2026 のふるさと納税)。
問い方のくせ
- 「正しくないものを次から 1 つ選び、記号で答えよ」が主軸です。2024 は 32 問中 11 問、2025 は 29 問中 7 問がこの形。ほかに「2 つ選び」(2024 大問 3 問 4、2026 大問 2 問 4(4))、「すべて選び」(2023 大問 3)。
- 地理でほぼ毎年出る問い方は「〜のうち、全国生産額 3 位以内にないものを次から 1 つ選び、記号で答えよ」です。2024 は新潟県の製品出荷額、2025 は大阪府の生産出荷額、2026 は北海道の農業生産物。3 年連続で言い回しまでほぼ同じです。
- 設問文がそのまま繰り返された例(2 年の原本を突き合わせて確認しました): 「この地形図からわかることとして正しくないものを次から 1 つ選び、記号で答え(なさい/よ)」が 2020 年度大問 1 と 2023 年度大問 1 に出ています。文末以外は同じです。
- 経済産業大臣指定の伝統的工芸品を問う設問は 2024(新潟県)と 2026(北海道の二風谷イタ)の 2 回。
- 正誤の組み合わせを X・Y や a〜c で選ばせる形(2024 大問 2 問 5、2025 大問 2 問 2・問 5、2025 大問 3 問 1・問 5)が毎年あります。
- 並べ替え(古い順に)は 2024 大問 3 問 2(1)、2025 大問 3 問 2、2026 大問 3 問 8。
- 文末は 2021 年度から「答えよ」に統一されています(2019・2020 は「答えなさい」)。
- 前年のニュースを扱う設問が毎年 1〜4 問あります(2025 の大阪・関西万博、2026 大問 2 問 1 の時事の空欄)。
8-4. 国語(50 分・100 点・4 大問。資料は 2017・2018 の 2 年のみ)
国語は 2017・2018 年度の 2 年しか問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。しかもこの 2 年は改称前の日出中学校としての入試で、算数・社会が作り直された 2019 年度より前にあたります。ここに書いたのは 2017・2018 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。
年度×大問の題材表
| 年度 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 |
|---|---|---|---|---|
| 2017 | 漢字(読み 5・書き 5) | 物語文(亡くなった「上じい」と娘さん、玉子丼と天丼) | 説明文 2 本立て【本文 A】【本文 B】(雨の描き方・広重とゴッホ) | 文法・敬語・対義語(3 問) |
| 2018 | 漢字(読み 5・書き 5=10 問) | 物語文(石井睦美『卵と小麦粉それからマドレーヌ』) | 説明文(甲斐徹郎『自分のためのエコロジー』) | 文法・敬語・語種(10 問) |
精読した 2 年とも 漢字 → 物語文 → 説明文 → 言葉のきまり の 4 大問で並びが同じです。小問数は 21(2017)と 35(2018)で倍近く違います。
出典が冊子に印刷されていたのは 2018 年度の 2 題(上の表のとおり)です。2017 年度の 2 題は転写に出典の表記が残っていなかったため、ここには書きません。
頻出と問い方のくせ
- 記述は 2 年とも 4 問です(物語文に 2 問、説明文に 2 問)。「どのようなことに『ぞっとした』のか、説明しなさい」「なぜずるいのか、わかりやすく説明しなさい」「その理由を説明しなさい」「何と何が同じなのか説明しなさい」。内容説明と理由説明が半々です。
- 抜き出しには字数の指定が付きます(「漢字二字で抜き出しなさい」「四字でぬき出しなさい」「最初の五字を書き出しなさい」「六字で抜き出しなさい」)。記述のほうには字数指定がありません。
- 語句の意味(「いそいそと」「花をもたせて」「通じている」)、接続語の空欄補充、表現技法(擬態語・擬声語)といった知識の設問が読解の中に混ざります。
- 大問 4 は独立した言葉の設問です。主語と述語、修飾と被修飾、敬語(尊敬語・謙譲語の言い換え)、対義語、外来語と漢語の区別。読解が得意でもここは別に準備が要ります。
- 2017 年度の説明文は【本文 A】と【本文 B】の 2 本を読み比べる作りです。最後に「本文の内容に合うもの」を選ばせます。
9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
| 科目 | 単元・形式 | 出題年 | 最終確認年度 | 状況 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 水量とグラフ(大問 2 か 3) | 2019・2020・2021・2023・2024 | 2024 年度 | 5 年で 5 回だったのが 2025・2026 は連続で不在。戻る候補の筆頭 |
| 算数 | 図形の移動(円が図形のまわりを 1 周) | 2020・2024 | 2024 年度 | 4 年おき。2028 前後だが、2024 の形をなぞる年があり得る |
| 算数 | 速さの大問 | 2022・2023 | 2023 年度 | 2024 以降は小問(大問 1 の (9))に降りている。大問としては 3 年空き |
| 算数 | 立体(回転体・切断) | 2021・2023・2025 | 2025 年度 | 隔年。2027 は出る側の年 |
| 理科 | 気象・天気 | 2019・2021 | 2021 年度 | それ以前は隔年。2022 以降 5 年空き。地学の座席は地震と天体が占めている |
| 理科 | 月 | 2017・2020・2022 | 2022 年度 | 2023 以降は惑星・地震に置き換わっている |
| 理科 | 水溶液の判別 | 2015・2018・2021・2024 | 2024 年度 | ほぼ 3 年おき。次は 2027 前後 |
| 理科 | 人体 | 2019・2020・2023 | 2023 年度 | 2024 以降は生態系が生物の座席を占めている。3 年空き |
| 社会 | 前年ニュースを先頭の大問に | 2021・2022 | 2022 年度 | 2 年続いたあと 4 年空き。先頭が地理でない年の形として残っている |
| 社会 | 年表を使った歴史 | 2019・2023 | 2023 年度 | 4 年おき。4 年おきなら 2027 前後 |
| 社会 | 地形図そのものの読図(縮尺計算・地図記号・方位・断面図) | 2019〜2024 | 2024 年度 | 2025・2026 は広域の地図に置き換わった。地形図に戻る可能性は残る |
| 社会 | 国際社会・国連 | 2020 | 2020 年度 | 6 年空き |
算数の大問 2・3 の枠は水量とグラフ/規則性/図形の移動/立体の 4 つが回っているので、2027 年度に向けては 4 つとも触れておきます。
10. 形式面の注意
- 算数: 記述・途中式の要求は精読した 2023〜2026 の 4 年でゼロです。答えのみ。記号選択は 2025 年度の大問 4 の 3 問(「あてはまる式を①〜⑩から 1 つ選びなさい」)だけで、それ以外の年は 0 問です。作図の指示は、精読した 2023〜2026 の 4 年では見つかりませんでした。小問数は 19 問が基本(2021〜2024・2026。2019・2020 は 20 問)で、2025 だけ大問 4 が 10 問で計 26 問と多くなっています。年によって解答数が 19 と 26 で違うので、時間配分は「1 問 2 分強」ではなく「大問 1 を 20 分以内で」と決めておくほうが安全です。 円周率の但し書きは転写に残っていないため、市販の過去問集で確認してください。
- 理科: 記述は毎年 1〜2 問で、必ず字数の上限が付きます。2024 は 60 字以内が 1 問、2025 は 20 字以内が 2 問、2026 は 20 字以内が 1 問。20 字以内は「一文で言い切る」練習が必要です(2025「金星が夜中に観測できない理由を、20 字以内で説明しなさい」、2026「海の近くで地震による強い揺れを感じた場合、起こり得る災害とその行動について 20 字以内で述べなさい」)。グラフの作図が 2025・2026 と 2 年連続で、いずれも「求めた値をグラフ上に印で示しなさい」という同じ指示です(方眼に点を打って線で結ぶ形。→ 8 節に原文)。計算には「小数第一位を四捨五入して、整数で答えなさい」の桁指定が付きます。漢字指定の短答が多く(「漢字で答えなさい」2024 大問 2 問 2・問 3、2025 大問 4 問 1〜3、2026 大問 4 問 5)、カタカナ指定もあります(2024 大問 4 問 1)。図のある小問が全体の 6 割強で、図・表を見ないと解けない設問が大半なので、図を飛ばして設問だけ読む解き方は通用しません。30 分で 22 問前後、計算を伴う小問が 4〜6 問あるため、知識問題を先に片づける順番の練習が要ります。
- 社会: 字数を指定した記述は 2024〜2026 の 3 年で 1 問もありません。記述そのものが 0〜2 問と少なく、長さの指示だけが付きます(「一文で答えよ」2024 大問 3 問 3、「簡潔に答えよ」2025 大問 3 問 4)。代わりに書き方の指定が多く、「カタカナで答えよ」(2024 大問 1 問 1・問 2)、「漢字 4 字で答えよ」(2024 大問 3 問 9)、「2025 につづく漢字 7 文字で書け」(2025 大問 1 問 5)のように、字数の指定ではなく書き方の指定です。記述の練習とは別に「漢字で書けるか」を確かめておきます。作図はどの年度にもありません。30 分で 25〜32 問で、大問 1 の地図の 10 問を 10 分で抜けられるかが時間配分の要です。
- 国語: 記述に字数指定は無く、抜き出しにだけ字数指定が付きます(「漢字二字で」「四字で」「最初の五字を」「六字で」)。記述の分量は解答欄の大きさが目安になります。漢字は毎年、読み 5 問+書き 5 問の計 10 問が先頭に固定で、送り仮名を含む書き取り(「食塩を水にマゼル」)があります。記号選択・短答・記述が混ざり、2017 は選択が約半分、2018 は短答(漢字を含む)が 6 割でした。ただしこれは 2017・2018 年度の話です。
- 全科目: 満点や設問別の配点は冊子に印刷されていません。募集要項の側では 4 教科の回が 国 100・算 100・理 50・社 50 点です。理科と社会は配点が国算の半分で、時間も 30 分なので、1 問あたりの重みは理社のほうが軽いのですが、問題数は理科 22 問前後・社会 30 問前後と多くなっています。
11. 学年別ロードマップ
この学校は「同じ問題が出る」学校ではなく、「同じ場所に同じ種類の問題が出る」学校なので、小 6 の反復だけでは足りず、小 5 までに全分野をひととおり学び終えておくことがそのまま効きます。
| 段 | この学校に向けて何をするか |
|---|---|
| 小 4(土台) | 計算の正確さがそのまま点になります。整数・小数・分数の四則を、かっこと中かっこ込みで速く正確に。図形は円とおうぎ形、平行四辺形と三角形の面積の基礎。国語は漢字の読み書きと、理由を 2〜3 文で書く習慣。理科は表を読んで「2 倍になったら 2 倍」を見つける遊びを。時間を計るのはまだ先でよい |
| 小 5(幅) | ここがこの学校の本体。8 節の「年度×大問の題材表」を、小 5 で一巡する単元リストとして使います。週の組み立ては 平日 15 分×5 + 週末 60 分を基本形にします。平日 15 分は 算数の 1 単元(水量とグラフ → 規則性 → 図形の移動 → 立体 → 速さ → 食塩水 → 売買損益 → 和差算 → 仕事算 の順。売買損益・和差算・仕事算・つるかめ算は受験用教材の単元です)と 理科の 4 分野を均等に(物理のばね・ふりこ・電気、化学の水溶液と気体、生物の植物と人体と生態系、地学の天体と地震と気象)交互に。週末 60 分は 社会(都道府県別の産業と地形図の読み方、憲法と三権)と 国語(説明文と物語文を毎週 1 題ずつ)に充てます。ただし国語は 2019 年度以降の資料が無いので、この学校の直近の形式には合わせられません(→ 13 節) |
| 小 6(仕上げ) | 7 節の 8 項目。夏以降は 同じ座席を縦に(算数の大問 1 を 8 年分、社会の地理の大問を 4 年分、理科の大問 1 を 6 年分)。そのうえで 年度通しで時間を計る演習を 3〜4 回。理科・社会は 30 分で 25〜32 問なので、通し演習でしか身につかない配分の感覚があります |
この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 いちばん差がつくのは、小 5 で全分野をひととおり学び終えることです。算数の大問 2・3 は 4 つの枠(水量・規則性・移動・立体)を毎年入れ替えて使うので、どれか 1 つが穴だと、その年に当たった受験生が一気に不利になります。理科も 4 分野の座席が固定されているぶん、苦手分野をひとつ残すと毎年 1 大問(全体の 4 分の 1)を失う設計になっています。逆に、小 6 でしかできないのは大問 1 の 10 問の速度づくりと、30 分で理社を解き切る配分の練習で、こちらは 3〜4 か月あれば形になります。
12. この学校と併願するなら
観点は勉強が転用できるかどうかだけです。同じ出題の並び・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が二重に効きます。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏・お子さんとの相性は、ここでは扱いません(別のページの領分です)。男女の別と日程の注記は、自動集計の表のものをそのまま載せています。
- 白梅学園清修中学校(東京都・女子校)— 理科がいちばん近く、算数・社会も近い側です。
- 鶴見大学附属中学校(神奈川県・共学)— 理科と算数が近く、4 科目そろって近い側です。
- 佼成学園中学校(東京都・男子校)— 算数と社会が近い側です。
8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。
近さは、科目ごとの「大問数・小問数・記述と記号選択の比率・図表の比率・同じ位置に来る単元の一致・設問文の重なり」と単元の分布の似かたを合わせたものです。同じ問題が出るという意味ではありません。国語はこの学校の資料が 2 年しか無いため、どの併願先とも比べられていません。
この学校は回によって必要な科目の組み合わせが変わります(4 教科の回・算数と理科を合わせた回・2 教科の回・適性検査の回)。併願先の科目構成と見比べて準備を立てる必要があります。
13. 資料の限界
- 入試回が 1 種類しか見えていません。資料は 1 年・1 科目につき 1 冊で、冊子に回の表記が残っていません。第 1 回に相当するものとして扱いましたが、確かめる手立てがありません。第 2 回の算数と理科を合わせた回、第 3 回、適性検査を使う回、第 4 回の 2 教科については、この分析は何も言えません。市販の過去問集や学校配布の資料で確認してください。
- 国語は 2017・2018 の 2 年しか精読できていません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。しかもその 2 年は改称前で、算数・社会が作り直された 2019 年度より前にあたります。国語について書いたことは、現在の入試にそのまま当てはまるとは限りません。
- 2016〜2021 年度の理科と 2026 年度の社会は、転写の読み取り確度が低めと記録されています。理科の 2016〜2021 は大問の並びと導入文だけを使い、細かい設問の数え上げには使っていません。2026 年度の社会は大問構成と設問を精読できたので使いましたが、選択肢の細部には触れていません。
- 設問の数え方に揺れがあります。同じ大問でも、年によって「問 4(1)(2)(3)」を 3 問と数えるか 1 問と数えるかで小問数が変わります。この文章の小問数は転写の数え方に従っており、実際の解答欄の数とは一致しないことがあります。
- 転写のゆらぎをいくつか確認しています。2024 年度算数の大問 3(2) は「円の中心がえがく線の数」となっていますが、文脈からは「線の長さ」の誤りと思われます。2025 年度理科の大問 1 には単位の書き誤り(200 L)があります。2025 年度社会の大問 3 問 4 には転写の乱れがあります。設問の意味は取れますが、細部の数値は市販の過去問集で確かめてください。
- 試験時間・円周率の扱い・持ち物の注意は、どの年度の冊子の転写にも残っていません。時間と配点は募集要項の側の数字(1 節)を使いました。
- 大問の数え方は転写に従いました。大問がまるごと落ちている年は見つかりませんでしたが、図版そのもの(地形図・回路図・グラフ)は文字での説明に置き換わっているため、図から読み取る設問の難しさはこの資料では測れません。
- 「〜のように見える」と書いた箇所(6 節の算数の大問 4 について)は題材からの推測で、裏づけ資料はありません。
この文章の中の食い違い
- 社会の「地形図そのものの読図」の中身が、9 節では 縮尺計算・地図記号・方位・断面図 の 4 つを並べていますが、当初の原稿では同じ項目が 2 か所にあり、片方は「縮尺計算・地図記号・方位」、もう片方は「縮尺計算・地図記号・断面図」と、挙げている例が違っていました。9 節はその両方を合わせた形にしてあります。どの年にどれが出たかまでは、この資料では特定できていません。
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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。
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