淑徳巣鴨中学校 の過去問分析
淑徳巣鴨中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。
淑徳巣鴨中学校 過去問分析(2012〜2026 年度・スカラシップ入試(第 1 回)と思われる 1 冊・13 年分)
更新 2026-08-20。
1. この学校の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都豊島区 |
| 男女 | 共学(1992 年 4 月に共学化。1996 年に中学校を開校し現校名になりました) |
| 旧称 | 巣鴨女子高等学校(1973 年)、淑徳巣鴨高等学校(1985 年) |
| 帰国生入試 | 2026 年 12 月 5 日午前 — 4 科 または 3 科(国算英)。国 50 分・算 50 分・社 25 分・理 25 分・英 50 分/国 100・算 100・社 50・理 50・英 100。募集は若干名。面接は受験生と保護者 各 10 分 |
| 第一志望入試 | 2027 年 2 月 1 日午前 — 2 科(国算)。各 50 分・各 100 点。記述式でマークシートは使いません。集合 8:30・試験 9:10〜11:05 |
| 第 1 回スカラシップ | 2027 年 2 月 1 日午後 — 4 科 または 2 科(国算)。国 50 分・算 50 分・社 25 分・理 25 分/国 100・算 100・社 50・理 50。国算 2 科の合計で合否を判定したうえ、4 科選択者は 4 科合計でも判定 |
| 第 2 回一般(未来力入試) | 2027 年 2 月 2 日午前 —〔総合〕思考の基礎力検査+思考の展開力検査 または〔算数 1 科目〕の選択。各 50 分・各 100 点。算数 1 科目の受験者は得点を 2 倍にして総合受験者と併せて判定 |
| 第 2 回スカラシップ | 2027 年 2 月 2 日午後 — 4 科 または 2 科(国算)。第 1 回と同じ |
| 第 3 回スカラシップ | 2027 年 2 月 3 日午前 — 4 科・3 科(国算英)・2 科(国算)の選択。国 50 分・算 50 分・社 25 分・理 25 分・英 50 分/国 100・算 100・社 50・理 50・英 100。3 科選択時の英検の扱いは 3 級が 80 点みなし、準 2 級以上が 90 点/満点みなし |
| 第 3 回一般 | 2027 年 2 月 4 日午前 — 2 科(国算)。各 50 分・各 100 点 |
上の表は 2027 年度の募集要項による内容です。
いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。
淑徳中学校(板橋区)・淑徳与野中学校(埼玉県)・巣鴨中学校(豊島区・男子校)とは別の学校です。
このレポートが分析したのは、4 科目が揃うスカラシップ入試の冊子です。第一志望入試・未来力入試(思考の基礎力/展開力検査)・算数 1 科目入試は別物で、この分析はそのままは当てはまりません(→ 4 節・13 節)。
2. このページでわかること
このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。
過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。
以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。
3. まず結論だけ(10 行)
結論
- この学校は同じ種類の問題が同じ場所に出る学校で、座席(問題の置き場所)が決まっています。算数・理科・国語は大問の位置ごとに出る内容の種類がほぼ決まっていて、その席に座る問題だけが毎年入れ替わります。
- 算数は 4 大問が 12 年(2015〜2026)一度も崩れていません。大問 1 が計算、大問 2 が一行題(数行で終わる短い文章題)、大問 3 が図形だけ、大問 4 が長い文章を読んで考える 1 テーマです。
- 理科は 4 大問が精読した 9 年すべてで不変で、生物 → 地学 → 物理 → 化学の並びが 9 年のうち 8 年で守られています。社会は大問 1 が地理、最後の大問が公民または前年の時事で、文章記述は 10 年すべてでちょうど 3 問です。
家でやること 3 つ
- 算数の大問 1(計算 6 問)と大問 2(一行題 6 問)を、合わせて 20 分・全問正解に持っていきます。
- 社会の記述 3 問を、地理・歴史・公民から 1 問ずつという決まった配分のまま、決まった手順で書けるようにします。
- 理科の 4 分野(生物・地学・物理・化学)を薄く均等に回し、捨て分野を作りません。
今週やる 1 つ
- 算数の大問 3 を「角度 → 平面 → 立体」の順で 1 年分だけ解いて、角度が (1) に、立体が最後に来る並びを体で確かめます。
注意
- 国語は 2017 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いた国語の話は 2012・2015・2016 年度のものです(→ 13 節)。
4. 資料の状況
転写=過去問の紙面を文字データに起こしたものです。下の表の年は設問文まで読んだ年(精読した年)で、構成だけ数えた年は別に立てていないため、精読した年と資料のある年は同じです。
| 科目 | 精読した年(=資料のある年) | 年数 | 資料の無い年 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 2012・2015〜2026 | 13 | 2013・2014 | 2015 年以降は 4 大問構成が一度も崩れていない。転写の確度は高い |
| 理科 | 2012・2015〜2019・2023・2025・2026 | 9 | 2013・2014・2020〜2022・2024 | 4 大問構成が精読した 9 年すべてで同じ |
| 社会 | 2012・2015〜2019・2023〜2026 | 10 | 2013・2014・2020〜2022 | 大問数は 3〜6 と動くが、これは歴史のブロックがいくつに分かれているかの違い。小問数は 22〜23 で安定 |
| 国語 | 2012・2015・2016 | 3 | 2017 年度以降 | 国語は 2017 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)。ここに書いたのは 2012〜2016 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してほしい |
- 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
- 回について: 表紙の校名は照合済みです。表紙の記載が転写に残っているのは 2018 年の算数(「平成 30 年度 淑徳巣鴨中学校 スカラシップ入試(第 1 回) 算数」)と 2024 年の社会(「令和 6 年度 淑徳巣鴨中学校 入学試験問題 スカラシップ入試(第 1 回) 社会」)の 2 冊だけです。他の年は表紙が転写対象外で回を特定できません。4 科目が揃うのはスカラシップ入試だけなので、以下はこの回のものとして読んでください。第一志望入試・未来力入試(思考の基礎力/展開力検査)・算数 1 科目入試は別物で、この分析は当てはまりません。
- 学校の公表資料の 2027 年度募集では、スカラシップ入試は 4 科目または 2 科目選択で、国語 50 分 100 点・算数 50 分 100 点・社会 25 分 50 点・理科 25 分 50 点です。理社が各 25 分というのは、後述する理科・社会の分量を考えるうえで重要な前提になります。
- 「毎年」「〜年連続」と書いた箇所は、その年の問題文を原本で読み直して確認したものです。確認できなかった主張は「精読した年に限れば」と弱めるか、書いていません。
- 判読の限界: 図そのものは転写されず説明文に置き換わっているため、図形問題の細部は設問文からの推定を含みます。また算数の 2019・2020・2021 年の大問 4 は転写が 1 件に畳まれており、小問がいくつあったかを資料からは確定できません(テーマだけを使いました)。
5. 一番大きな結論
淑徳巣鴨は「席順が決まっている学校」です。 算数・理科・国語は大問の位置ごとに出る内容の種類がほぼ決まっていて、その席に座る問題だけが毎年入れ替わります。
- 算数は 4 大問が 12 年(2015〜2026)一度も崩れていません。しかも中身の役割まで固定で、大問 1 が計算、大問 2 が一行題(文章題)、大問 3 が図形だけ、大問 4 が長い文章を読んで考える 1 テーマです。大問 1 の最後は「□ を求める逆算」(□ にあてはまる数を求める計算)が 2019〜2026 の 8 年連続、大問 3 の最初は角度(2022 年を除いて精読した 13 年すべて)、大問 3 の最後は立体(2019〜2026 の 8 年連続)です。
- 理科は 4 大問が精読した 9 年すべてで不変です。しかも大問 1 が生物、大問 2 が地学、大問 3 が物理、大問 4 が化学という並びが、精読した 9 年のうち 8 年で守られています(例外は 2012 年の 1 年だけ)。
- 社会も入口と出口が決まっています。大問 1 は精読した 10 年すべてが「次の地図を見て」で始まる地理、最後の大問は 10 年すべてが公民または前年の時事です。しかも文章記述は 10 年すべてでちょうど 3 問、地理・歴史・公民から 1 問ずつです。大問数が 3〜6 と動くのは、あいだの歴史がいくつの大問に分かれているかの違いにすぎません。
- 国語も 3 大問×各 10 問=30 問が、資料のある 3 年(2012・2015・2016)で完全に同じです。大問 1 が漢字 10 問、大問 2 が物語、大問 3 が説明文です。
- 「同じ問題がそのまま出る」学校ではありません。ただし数値だけ変えた同じ問題は算数で確認できました(2025 年・2026 年の大問 2(2) が、どちらも「約分すると◯/◯になる分数で、分子と分母の和が◯◯になるものを求めよ」)。
したがって過去問の使い方は「出る問題を覚える」ではなく、①席ごとに縦に解いて、その席の解き方の手順を身につける ②理社 25 分という短さに体を合わせる——この二つに近いものになります。
| 科目 | 形式の固定の度合い | 中身の性格 | 最優先で時間をかける価値があること |
|---|---|---|---|
| 算数 | 非常に高い。4 大問・50 分・答えのみが 12 年不変(大問 1 の計算だけ 2024 年に 10 問→6 問へ減った) | 大問 1〜3 は基本〜標準の速射。大問 4 だけが長文を読ませる思考問題で、記述や考え方の説明が入る年がある | 計算 6 問+逆算と、大問 2 の一行題 6 問を取りこぼさない訓練 |
| 理科 | 非常に高い。4 大問・25 分。生物→地学→物理→化学の並びが 9 年中 8 年 | 4 分野を 1 題ずつ均等に。記号選択と短答(語句や数値を短く答える形式)が中心で、短い理由説明が入る(→ 10 節) | 4 分野を薄く均等に。捨て分野を作ると大問 1 つ分が丸ごと落ちる |
| 社会 | 高い。3〜6 大問・25 分・22〜23 問。大問 1 は必ず地図、最後は必ず公民か時事、記述はちょうど 3 問(10 年不変) | 地理・歴史・公民+時事。長いリード文と地図・グラフつき | 地図と地形の読み取りと、資料 2 つを比べて違いを書く練習 |
| 国語 | 高い(2016 年まで)。3 大問×各 10 問=30 問・50 分 | 大問 1 が漢字 10 問、大問 2 が物語、大問 3 が説明文。記号選択と抜き出しが主軸で、指定語句つきの記述が各年 2 問 | 漢字 10 問の満点確保と、指定語句つき記述の書き方 |
理社が各 25 分で各 50 点というのが、この学校の設計の要です。算国で 200 点、理社で 100 点。理社は「深く 1 分野」ではなく「浅く全分野」を取りにいく試験になっています。
6. この学校らしさが出る場所(過去問でしか掴めない題材の色)
- 算数の大問 4 に「現実の意思決定を数理で処理する」問題が入るようになりました。 2025 は「モデル化」という言葉を導入文で説明したうえで、費用・参加人数・移動時間の 3 つで合宿の予約先を評価する表を作らせ、最後は「費用を重視しないならどの評価表になるか」を自分で作らせます。2026 は猛暑と電力不足を背景に、風力発電所を結ぶ送電線の本数を最小・最大で見積もらせ、12 地点に増やした場合まで考えさせます。算数の問題というより「条件を整理して比べる」問題で、2 年続いています。
- 理科は「なぜその手順が要るのか」を言葉で問います。2023 のふりこ(8 条件の表から、ふれはばと周期の関係を知るにはどの条件を比べればよいか)、2025 の蒸散(水面を油でおおう理由)、2026 の光合成(実験の前に暗い場所へ 24 時間置く理由)。実験の設計そのものを説明させる問いが近年の柱になっています。
- 「比べる 2 つ」を並べる作りが科目をまたいで出てきます。理科ではホッキョクギツネとフェネックギツネ(2023)、50 回巻きと 100 回巻きのコイル(2015・2018)、銅とマグネシウムの加熱(2023)。社会では成田国際空港と東京港(2026)、ピーマンとナスの産地(2025)。2 つを並べて違いの理由を書かせるのが、この学校に共通する作りに見えます。
- 社会は前年の新聞記事をそのままリード文に貼ります。2012 の計画停電、2016 の安全保障関連法(参院可決の記事)、2019 の IR 実施法案、2026 のコメ 5kg の平均価格。しかもその時事を歴史につなげるのがうまく、2026 はコメ価格の高騰を大正の米騒動になぞらえる設問で締めています。
- 社会の記述は「地元の人の声」を読ませる形が出てきました。2024 の函館では、漁師・水産加工業者・市の担当者にあたる 3 人の声を読み、ぶりの増加で起きている問題と解決策を書かせています。
- 国語の説明文は 3 年とも理科寄りです(紅葉のしくみ・発光生物とオワンクラゲ・スズメバチの巣づくり)。物語文は家族と身近な大人(おじいさんの手紙・失業中の父・銭湯)で、派手な事件は起きません。
- 登場人物の名前に学校名が混ざります。2025 年の理科に「鴨子さん」「おかげ君」が出てきます。
7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)
想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先にしてください(→ 11 節)。
各項目の根拠は 8 節の科目別を参照してください。末尾の(確認: 〜20XX 年度)は、その根拠を確認できている最後の年度です。
- [毎日 10 分] 算数の大問 1(計算 6 問)と大問 2(一行題 6 問)を、合わせて 20 分・全問正解に持っていく(確認: 〜2026 年度)。この 12 問は 12 年間ずっと同じ席にあり、100 点のうちのかなりの部分をここが占めます。
- 大問 1 の 6 問を 8 分以内で。分数と小数の混合、くふう計算(分配法則でまとめる)、そして最後の逆算(2019〜2026 の 8 年連続)。逆算は「一番外側から順にほどく」手順を口に出して固めます。
- 大問 2 の一行題 6 問を 12 分で。仕事算・食塩水・数の性質・過不足算・平均算の 5 本柱を、1 問 2 分で片づける速度まで。
- [週末 60 分] 算数の大問 3 を「角度 → 平面 → 立体」の順で決め打ち練習する(確認: 〜2026 年度)。
- (1) の角度は 13 年中 12 年で先頭。平行線・折り返し・二等辺三角形の 3 手を押さえます。
- 最後の立体は 2019〜2026 の 8 年連続。回転体(2023・2024・2026 の 3 回)と立方体の切断(2019・2020・2025)を交互に。
- [週 1 回] 社会の記述 3 問を決まった手順で書けるようにする(確認: 〜2026 年度)。10 年すべてで記述はちょうど 3 問、地理・歴史・公民から 1 問ずつです。①資料 2 つを比べて違いを言う ②資料から当時の様子と理由を言う ③グラフの変化から先の影響を言う——この 3 通りを過去問 10 年分で縦に解きます。
- あわせて、前年の出来事を制度に翻訳する練習を。ニュースを覚えるのではなく、「それは憲法の何条か」「どの省庁の仕事か」「地理でいえばどこか」「歴史でいえば何になぞらえられるか」に置き換えます。2026 のコメ価格が大正の米騒動に接続されたのがその代表例です。
- [週 1 回] 理科の 4 分野を薄く均等に回し、捨て分野を作らない(確認: 〜2026 年度)。生物・地学・物理・化学が大問 1〜4 に 1 題ずつ入る並びが 8 年連続で、1 分野の穴がそのまま 12〜13 点の穴になります。
- 物理は「てこ・つり合い・ふりこ」と「電気回路・電磁石」の 2 本だけを厚く。9 年間この 2 系統しか大問 3 に来ていません。てこは支点・力点・作用点の位置決め(2025 のせん抜き)と、複数のおもりのつり合い計算まで。
- 化学は「水溶液 7 本の判別」を手順ごと。2017・2026 は同じ作りで、リトマス・石灰水・金属との反応・加熱後の結晶という手順表を自分で書けるようにします。
- 実験の条件そろえを言葉にする練習。「この条件とこの条件を比べれば何が分かるか」「この手順は何のためか」を口頭で答えます。2023・2025・2026 の記述はすべてこの作りです。
- 天体は日周・年周の計算(1 時間で 15 度、1 か月で 30 度、翌日は 4 分早い)を暗算できるまで。2025・2026 と 2 年続けて天体が大問 2 に来ています。
- [週末 60 分] 社会の大問 1(地図)を白地図で仕上げる(確認: 〜2026 年度)。10 年すべて「次の地図を見て」で始まります。県名・県庁所在地・地形(半島・湾・海岸・平野・盆地)・特産品・世界遺産を県単位で束ねます。
- 写真と地形図から地形を言う練習も。扇状地・三角州・砂浜海岸・掘り込み港・リアス海岸が、2024〜2026 の 3 年連続で出ています。
- 円グラフの都道府県別収穫量から作物を当てる形が 2025・2026 と 2 年続いています。上位 3 県の組み合わせで作物を言えるように。
- 正誤の組み合わせと年代並べ替えを落とさないこと。記号 4 択より同じ時間では点になりにくいので、迷ったら後回しにするペース配分も含めて。
- [毎日 10 分] 国語は漢字 10 問の満点確保と、指定語句つき記述の 2 本柱(確認: 〜2016 年度)。読み 5・書き 5 の構成が資料のある 3 年とも同じで、送り仮名つきの訓読み(開け放す・反らす・注ぐ・アズける・マヨった)が半分を占めるので、送り仮名込みで書く練習を。
- 指定語句つき記述(大問 2 は 50 字以内、大問 3 は 65〜85 字)は、語句を紙に書き出す → つなぐ順を決める → 字数に合わせて削る、の 3 手順で。2 種類の字数を書き分けます。
- 接続語と擬態語の空欄補充は両方とも毎年出ていて、選択肢から選ぶだけなので取りやすいところです。問十の○×(本文と合っているかの判定)は、選択肢ごとに本文の該当箇所を指させるまで。
- 説明文が理科寄りなので、生き物・植物・光の話題の読み物を用語をおさえながら読む習慣を。2017 年度以降の形式は市販の過去問集で確認し、①3 大問 30 問が続いているか ②記述 2 問と指定語句の形が残っているか ③詩や古文が入っていないか を見てください。
- [週末 60 分] 算数の大問 4 を 12 年分縦に解く(確認: 〜2026 年度)。ここだけ性格が違い、記述や「考え方を書く」指示が入るのもこの席だけです。時間を計らずに「設定を表に書き出す→小さい場合で試す→規則を言葉にする」の 3 手順を身につけ、(1) は必ず取りにいきます。2025・2026 の大問 4(合宿の予約・送電線)は、算数というより「条件を整理して比べる」問題なので、表を自分で書く練習がそのまま得点になります。
- [週 1 回] 理社を 25 分で通す訓練(確認: 〜2026 年度)。理社は各 25 分・各 50 点で、導入文とリード文が長いので、時間内に手が届く問題を選ぶ練習が算国と同じくらい効きます。理科は先に設問を見て必要な部分だけ読む読み方を身につけます。
8. 科目別の詳細
8-1. 算数(50 分・100 点・4 大問・答えのみが中心)
大問の役割(2015〜2026 の 12 年でまったく動かない)
| 大問 | 役割 | 小問数の推移 |
|---|---|---|
| 大問 1 | 計算だけ。最後の 1 問は「□ を求める逆算」 | 10 問(2015〜2023)→ 6 問(2024〜2026) |
| 大問 2 | 一行題(文章題)の詰め合わせ | 7〜10 問(2015〜2023)→ 6 問(2024〜2026) |
| 大問 3 | 図形だけ。(1) は角度、最後は立体 | 3〜7 問 → 4 問(2024〜2026) |
| 大問 4 | 長い設定文を読んで考える 1 テーマ | 1〜6 問 |
2012 年だけは 5 大問(計算/一行題/図形/エレベーターの乗降算/トーナメントの場合の数)で、現行の 4 大問は 2015 年以降のものです。この 4 席の並びが 12 年連続で動いていないのが、この学校の算数のいちばんの特徴です。
年度×大問の題材表(大問 1 は全年度「計算」のため省略)
| 年度 | 大問 2(一行題の顔ぶれ) | 大問 3(図形) | 大問 4(考える 1 題) |
|---|---|---|---|
| 2015 | 単位換算・売買損益・食塩水・割合・場合の数・数の性質・割合・平均算・年齢算・速さ(10 問) | 角度/平面の面積比/円とおうぎ形/立体の体積 | 導火線 2 本で 45 分を計る(記述) |
| 2016 | 単位換算・場合の数・通過算・売買損益・食塩水・平均算・仕事算・和差算(8 問) | 角度/円とおうぎ形/立体の体積 | 1・2・3 が規則的に並ぶ数列(考え方も書く) |
| 2017 | 単位換算 2 問・場合の数・数の性質・割合・ニュートン算・割合・売買損益・通過算・過不足算(10 問) | 角度/円とおうぎ形/立体の体積 | 2 択テストの 3 人の解答と得点から正解を推理 |
| 2018 | 速さ(回転する針)・年齢算・和差算・仕事算・場合の数(硬貨)・流水算・仕事算(7 問) | 角度/平面の面積比 | 覆面算(OKA と GE の 5 文字) |
| 2019 | 数の性質・平均算(身長の基準)・場合の数(男女交互)・規則性(電柱と苗木)・割合(為替)・過不足算・流水算・規則性(偶数の和)(8 問) | 角度/正方形の重なり/円すいの糸/点の移動と面積/おうぎ形の転がり/立方体の切断 | 長方形に入れた 2 円の重なりと外側の面積(記述) |
| 2020 | 食塩水・和差算・割合と比・数の性質・平均算・仕事算・流水算(7 問) | 角度 2 問/立方体の切断面(選択)/空き缶をひもで結ぶ/積み木の体積 | 台の上の 5 つの印とおはじきの移動 |
| 2021 | 単位換算・数の性質(億)・仕事算・数の性質(点滅の周期)・比例の判別(選択)・割合(紙の重さ)・速さ(ウサギとカメ)・雨温図の読み取り 3 問(10 問) | 角度 2 問/円とおうぎ形/正方形とおうぎ形/円柱の側面積と体積 | 1, 2, 6, 15, 31, 56, □ … の階差数列 |
| 2022 | 単位換算・食塩水(加水と蒸発)・集合・割合と比・場合の数(男女交互)・仕事算・消去算・売買損益(8 問) | 円グラフの中心角 2 問/折り返しの角度/正方形の重なり/2 円の重なり/立体の側面積と体積 | 階乗の末尾に並ぶ 0 の個数(考え方を記述) |
| 2023 | 食塩水・場合の数・仕事算・時計算・ニュートン算・規則性(1122211222…)(6 問) | 角度/平面の面積比/回転体 | 1〜100 のカードを「割り切れる/約数の個数」で分類(記述あり) |
| 2024 | 平均算・和差算・食塩水(蒸発)・過不足算(パンの値引き)・ニュートン算(池の水)・集合(スマホとパソコン)(6 問) | 角度(平行線と二等辺三角形)/半円と直角二等辺三角形/直角三角形の回転体(体積・表面積) | 50 個のマス目に並ぶ数の規則((1) は規則を文章で説明) |
| 2025 | 数の性質(長方形で正方形を作る)・約分と和・角度(四角形)・速さ(忘れ物で引き返す)・仕事算・曜日(2024 年 4 月 20 日)(6 問) | 角度 2 問/30° 回転させた直角二等辺三角形/立方体を 2 平面で切る | 「モデル化」で合宿の予約先を決める(費用・参加人数・移動時間で評価表を作る・6 問) |
| 2026 | 数の性質(電車の発車間隔)・約分と和・つるかめ算(個数を合計から逆算・コイン投げの点数)・過不足算(長いす)・時計算・仕事算(昼食代)(6 問) | 角度/回転体の体積/立方体と 1/4 円柱の複合立体(体積・表面積) | 風力発電所を結ぶ送電線の本数(最小・最大・12 地点の最短) |
席の固定(何年連続かを数字で)
- 4 大問構成: 2015〜2026 の 12 年連続。
- 大問 1 =計算のみ: 2012〜2026 の精読した 13 年すべて。
- 大問 1 の最後=□ を求める逆算: 2019〜2026 の 8 年連続(2015〜2018 は最後まで普通の四則計算)。
- 大問 3 の (1) =角度: 精読した 13 年のうち 12 年(例外は 2022 年で、円グラフの中心角が先頭に入り角度は (2) に下がりました)。
- 大問 3 の最後=立体(体積・表面積・切断・回転体): 2019〜2026 の 8 年連続。
- 大問 4 =長い設定文を読む 1 テーマ: 2015〜2026 の 12 年連続。
「同じ種類の問題が同じ場所に出る」という意味であって、同じ問題が出るという意味ではありません。
頻出単元と周期(大問 2 の一行題・2015〜2026 の 12 年)
| 単元 | 出現 | 備考 |
|---|---|---|
| 仕事算 | 8/12(2016・2018・2020・2021・2022・2023・2025・2026) | 直近 6 年で 5 回。人数と日数、ニュートン算との抱き合わせ |
| 場合の数 | 7/12(2015〜2019・2022・2023) | 硬貨の支払い・並べ方・けた作り。2024 年以降は出ていない |
| 数の性質 | 7/12(2015・2017・2019・2020・2021・2025・2026) | 最大公約数・最小公倍数・約分・曜日・発車間隔 |
| 食塩水の濃度 | 6/12(2015・2016・2020・2022・2023・2024) | 混ぜる・蒸発させる・加水の 3 手 |
| 割合と比 | 6/12 | 為替・所持金の比・値上げ |
| 平均算 | 5/12(2015・2016・2019・2020・2024) | 男女別平均から人数比を出す形が 3 回 |
| 単位換算 | 5/12(2015・2016・2017・2021・2022) | 大問 2 の (1) に置かれるのが定位置だった。2023 年以降は消えた |
| 売買損益 | 4/12(2015・2016・2017・2022) | 2023 年以降は出ていない |
| 過不足算・差集め算 | 4/12(2017・2019・2024・2026) | 長いす・クッキー・パンの値引き |
| 和差算・分配算 | 4/12(2016・2018・2020・2024) | 果物 2 種の代金 |
| 流水算 | 3/12(2018・2019・2020) | 3 年続けて出た後、2021 年以降 6 年出ていない |
| ニュートン算 | 3/12(2017・2023・2024) | 行列・池の水 |
| 時計算 | 2/12(2023・2026) | 長針と短針の角度 |
| 通過算 | 2/12(2016・2017) | 9 年出ていない |
| 年齢算 | 2/12(2015・2018) | 8 年出ていない |
数値だけ変えた同じ問題
- 2025 大問 2(2)「約分すると 9/17 になる数の中で、分子と分母の数を足すと 598 になる分数」と 2026 大問 2(2)「約分すると 11/28 になる数で、分子と分母の数を足すと 546 になる分数」。同じ席(大問 2 の (2))で 2 年続けて、数だけ入れ替えた同じ問題が出ています。両年の設問文を原本で確認しました。
- 一方、2019 大問 2(3)「男子 3 人、女子 2 人を 1 列に並べるとき、男子と女子が交互に並ぶ並べ方は何通りか」と 2022 大問 2(5)「男子 3 人、女子 3 人を…」は、人数が違うので答えも解き方も変わります。同じ作りの問題であって使い回しではありません。
問い方の性格
- 大問 1〜3 は答えのみです。大問 4 だけが例外で、「考え方も書きなさい」(2016・2022)、規則を文章で説明させる(2024)、記述 1 問(2015・2019・2023)、評価の作り方から答えさせる(2025)が入ります。記述はこの席にしか出ません。
- 大問 4 の題材は、素直な数の規則性(2016・2021・2024)と、初見のルールを読んで整理する思考問題(2015・2017・2020・2025・2026)の 2 系統です。2025・2026 は 2 年続けて「現実の意思決定を数理で処理する」形でした(合宿の予約先を評価表で決める/送電線の本数を最小・最大で見積もる)。
- 大問 3 では「① 側面積 ② 体積」「① 周の長さ ② 面積」のように、1 つの図について 2 問セットで聞く枝番形式が 2020〜2026 でほぼ毎年あります。
8-2. 理科(25 分・50 点・4 大問・20〜26 問)
年度×大問の題材表
| 年度 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 | 小問数 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012 | ふりこ(糸の長さ・おもりの重さ) | 水溶液の判別・中和・溶解度 | カボチャの花のつくりと受粉 | 地層のでき方の実験・流水 | 24 |
| 2015 | ヒトの消化管 | 地下のようす(火山岩をはさむ地層) | 電磁石(50 回巻きと 100 回巻き) | 水の加熱と沸騰・状態変化 | 21 |
| 2016 | ヨモギとタンポポの根・茎・葉 | 地球の公転と太陽の見え方 | 電池・豆電球・スイッチの回路 | ろうそくの燃え方(集気びん) | 20 |
| 2017 | カブトムシのからだ・食物連鎖 | 日本の気象観測システム | てこ(均等な棒とおもり) | 無色透明の液体 7 本の判別 | 20 |
| 2018 | ヘチマのお花とめ花 | 地層観察の事前学習(親子の会話) | 電磁石とコイルの巻き数 | 食塩と硝酸カリウムの溶解度 | 21 |
| 2019 | ヒトのたん生 | 南の空の星座 | てこ・滑車 | マグネシウムの燃焼と気体 | 18 |
| 2023 | ホッキョクギツネとフェネックギツネ | 東日本大震災と地震波の計算 | ふりこの 8 条件の実験表 | 銅の加熱と質量保存 | 26 |
| 2025 | アジサイの枝と蒸散(ワセリンの条件) | 月の観察(親子の会話) | せん抜きとてこ・つり合い | 二酸化マンガンと触媒 | 26 |
| 2026 | 葉の断面と光合成の実験 | 夏の大三角と星の日周・年周 | 電気回路と電流計・電圧計 | 水溶液 7 本の判別 | 24 |
席の固定(何年連続かを数字で)
- 4 大問: 精読した 9 年すべて(2012〜2026)。小問数は 18〜26。
- 大問 1 =生物/大問 2 =地学/大問 3 =物理/大問 4 =化学: 2015〜2026 の精読した 8 年すべてでこの順です。例外は 2012 年の 1 年だけ(物理→化学→生物→地学)。分野の席が決まっているタイプの学校です。
- さらに細かく見ると、大問 3(物理)はてこ・つり合い(2017・2019・2023 のふりこを含む力学系で 5 回)と電気(2015・2016・2018・2026 で 4 回)の 2 系統しか出ていません。精読した 9 年で、この 2 つ以外が大問 3 に来たことがありません。
- 大問 4(化学)は「水溶液の判別」(2012・2017・2026)と「燃焼・加熱と重さ」(2016・2019・2023)と「溶解度」(2018)と「気体」(2025)。水溶液まわりが 4 回、燃焼まわりが 3 回です。
頻出単元と周期(精読した 9 年)
| 単元 | 出現年 | 備考 |
|---|---|---|
| 植物のつくり・光合成・蒸散 | 2012・2016・2018・2025・2026 | 2025・2026 は 2 年連続。蒸散の条件そろえ、ヨウ素液の実験手順 |
| 動物・人体 | 2015・2017・2019・2023 | 消化管・カブトムシ・たん生・恒温動物 |
| 地層・岩石 | 2012・2015・2018・2023 | 地層のでき方の実験、柱状図 |
| 星・星座・月・太陽 | 2016・2019・2025・2026 | 2025 月・2026 星と 2 年連続で天体。日周・年周運動の計算 |
| 気象 | 2017 | 9 年で 1 回だけ |
| てこ・つり合い・ふりこ | 2012・2017・2019・2023・2025 | 物理の主軸。滑車との複合は 2019 |
| 電気・電磁石 | 2015・2016・2018・2026 | 巻き数と強さ、回路の明るさ |
| 水溶液の判別・中和 | 2012・2017・2026 | 7 本の試験管を実験で当てる形が 2017・2026 で共通 |
| 燃焼・質量保存 | 2016・2019・2023 | 金属を加熱して増えた重さの比 |
| 溶解度・再結晶 | 2012・2018・2026 | 表から読ませる |
問い方の性格
- 各大問は「実験や観察の場面を説明する導入文(会話文の年も多い)+問 1〜問 7」という作りです。導入文が長く、設問文と導入文を合わせると 4 科目のなかでいちばん読ませます。
- 記号選択が全体の 3〜6 割、短答(用語・数値)が 3〜5 割。文章で答える設問が年 1〜5 問あります(2023 は 26 問中 5、2025 は 26 問中 3、2026 は 24 問中 2)。「〜のはなぜですか。文章で答えなさい」「どのようなはたらきですか」の理由・説明を求める形です。
- 実験の条件をそろえて比べる問いが近年の柱です。2023 のふりこ(8 条件の表から「ふれはばと周期の関係を知るにはどの条件を比べるか」)、2025 の蒸散(ワセリンの塗り方 3 条件)、2026 の光合成(暗い場所に 24 時間置く理由)。「なぜその手順が要るのか」を言葉にできるかが差になります。
- 計算はどの大問にも少しずつ入ります。地震の初期微動と震源距離(2023)、蒸散量の引き算(2025)、加熱による重さの比(2023)、電圧の目盛り読み(2026)。
8-3. 社会(25 分・50 点・3〜6 大問・22〜23 問)
年度×大問の題材表
| 年度 | 大問 1(必ず地図) | 中盤(歴史) | 終盤(公民・時事) | 小問数 |
|---|---|---|---|---|
| 2012 | 地図 2 題(地形・産業/海流・交通・防災) | 室町の商工業 | 戦後年表(朝鮮戦争〜所得倍増)/裁判所/計画停電と電力不足 | 33 |
| 2015 | 地図(地形・農業・水産・貿易) | 飛鳥奈良の年表(701 年の律令)/室町幕府 | 憲法 9 条と自衛権/地方自治法 | 22 |
| 2016 | 地図(地形・水産・農業・世界地理) | 応仁の乱と安土桃山/日清・日露の年表 | 安全保障関連法の新聞記事 | 22 |
| 2017 | 地図(地形・水産・工業・雨温図) | 奈良〜平安/明治維新の年表(富岡製糸場) | 国会と選挙制度 | 22 |
| 2018 | 地図(国際・水産・林業・防災) | 原始(狩りと採集)/江戸年表(家康と禁教) | 2017 年衆院選の会話文/少子化と地方自治 | 23 |
| 2019 | 地図(交通・農業・雨温図・防災) | 鎌倉年表(1192 年と元寇)/第一次世界大戦と大正 | IR 実施法案の記事/生活保護と憲法 | 23 |
| 2023 | 地図(水産・工業・雨温図・農業) | 源頼朝と御家人/1931 年からの年表 | 物価上昇と「デフレの終焉」/天皇陛下の記者会見と人権 | 23 |
| 2024 | 地図(函館のぶり・地形図の扇状地・廃炉) | 金印〜遣唐使の年表/大正と米騒動 | トルコ・シリア地震と国連の会話文/三権分立と大津事件 | 22 |
| 2025 | 地図(果樹・三角州・世界遺産・円グラフ) | 米の歴史を弥生から江戸まで 1 大問で通す(8 問) | 財政・税・社会保障と人口構成 | 22 |
| 2026 | 地図(掘り込み港・砂浜海岸・扇状地・成田と東京港) | 織田信長〜江戸(8 問) | 地方自治(山県有朋の言葉)/コメ価格の高騰 | 22 |
席の固定(何年連続かを数字で)
- 大問 1 は必ず「次の地図を見て、以下の問いに答えなさい」で始まる地理の大問(7〜8 問)です。精読した 10 年すべて。2012 年だけは地図の大問が 2 つ並びました。
- 最後の大問は公民または前年の時事。精読した 10 年すべて。
- 文章記述はちょうど 3 問。精読した 10 年すべてで例外なく 3 問です。しかも地理から 1 問・歴史から 1 問・公民(時事)から 1 問という配分が、2015〜2026 の精読した 9 年すべてで守られています。
- 小問の総数は 22〜23 問(2015〜2026 の 9 年)。2012 年だけ 33 問で、この年を境に分量が固まったように見えます。
- 大問数は 3〜6 と動きますが、これは歴史の大問がいくつに分かれているかの違いで、地理→歴史→公民+時事という並び自体は動いていません。2025 年の 3 大問は、歴史が「米の歴史」という 1 本のリード文にまとまったため(8 問入っています)で、内容が減ったわけではありません。
頻出単元と周期(精読した 10 年)
| 単元 | 出現 | 備考 |
|---|---|---|
| 都道府県・地域の同定 | 10/10 | 大問 1 の中心。地図の記号から県を当て、県庁所在地・世界遺産・特産品につなげる |
| 日本の地形(海岸・平野・扇状地・三角州) | 9/10 | 写真や地形図から地形名を答えさせる形が 2024・2025・2026 と 3 年連続 |
| 農業・畜産 | 9/10 | 円グラフの都道府県別収穫量から作物を当てる形が 2025・2026 で 2 年連続 |
| 水産業・海流 | 8/10 | 暖流寒流と漁港。2024 のぶり、2025 のピーマン・ナスと海流の関係 |
| 近代の戦争と大正・昭和前期 | 6/10 | 日清日露・第一次大戦・米騒動・満州事変。歴史でいちばん厚い層 |
| 鎌倉・室町時代 | 5/10 | 御家人・応仁の乱・元寇 |
| 三権分立・国会・内閣・裁判所 | 7/10 | 公民の背骨 |
| 日本国憲法 | 6/10 | 9 条(2015)、25 条と生活保護(2019)、92 条(2026) |
| 地方自治 | 4/10(2015・2018・2025・2026) | 2025・2026 は 2 年連続。ふるさと納税・地方分権 |
| 時事(前年ニュース) | 7/10 | 前年の新聞記事をそのまま貼る形。2012 計画停電、2016 安保法制、2018 衆院選、2019 IR 法案、2024 トルコ・シリア地震、2026 コメ価格 |
| 気候・雨温図 | 4/10(2012・2017・2019・2023) | 2023 年が最後 |
| 江戸時代 | 4/10(2018・2025・2026 ほか) | 2025・2026 と 2 年連続 |
問い方の性格
- 大問 1 は「地図中 A 県〜」「地図中 あ の島は〜」と記号で場所を指し、県名・地形名・特産品・世界遺産を短答で書かせます。2024 年は「作問の都合上、設問中の都道府県の表記はすべて □ 県としています」という断り書きが入り、県の同定そのものが問われました。
- 誤りを選ぶ「誤っているものを 1 つ選び」が毎年複数あります。正誤の組み合わせ(I・II の正誤をアエで答える)が 2023 年以降ほぼ毎年、年代順の並べ替え(I〜III を古い順に)も定番です(2024 大問 2、2026 大問 2)。
- 記述 3 問の性格が年を追ってはっきりしてきました。①地理の記述は「2 つの資料を比べて違いを説明する」(2026 の成田空港と東京港、2025 のピーマン・ナスと海流、2024 の函館のぶりと 3 人の声)。②歴史の記述は「資料から当時の様子と理由を読み取る」(2025 の中国史書と使節、2026 の太閤検地、2024 の米騒動)。③公民・時事の記述は「グラフの変化がこの先どう影響するか」(2025 の人口構成と社会保障、2026 のコメ価格の上昇と下落の理由)。
8-4. 国語(50 分・100 点・3 大問・30 問。2012・2015・2016 の 3 年のみ)
国語は 2017 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)ため、ここに書いたのは 2012・2015・2016 年度に限った話です。直近の形式は市販の過去問集で確認してください。
年度×大問の題材表
| 年度 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 | 設問計 |
|---|---|---|---|---|
| 2012 | 漢字 10 問(読み 5・書き 5) | 物語(人と話すのが苦手な香織とおじいさんの手紙・倉橋耀子『天使の翼』) | 説明文(葉と光合成・紅葉のしくみ・石井誠治『樹木ハカセになろう』) | 30 |
| 2015 | 漢字 10 問(読み 5・書き 5) | 物語(失業中の父がキャンピングカーを買ってくる・山口理『ロード』) | 説明文(発光生物とオワンクラゲ・大場裕一『ホタルの光は謎だらけ』) | 30 |
| 2016 | 漢字 10 問(読み 5・書き 5) | 物語(銭湯と美乃里・出典の表記が資料に無い) | 説明文(スズメバチの巣づくり・中村雅雄『世の中への扉 おどろきのスズメバチ』) | 30 |
出典は本文末尾の表記を原本で確認したものだけを書いています。2016 年の大問 2 は本文末に出典の表記が無く、著者名を確認できなかったので空欄にしてあります。
席の固定
- 3 大問×各 10 問=ちょうど 30 問。精読した 3 年すべてで完全に同じです。
- 大問 1 =漢字 10 問((1)〜(5) が読み、(6)〜(10) が書き取り)。精読した 3 年すべて。
- 大問 2 =物語文/大問 3 =説明文。精読した 3 年すべて。詩・短歌・古文・漢文はゼロ。
- 各読解大問の問十は「本文の内容と合っていれば○、合っていなければ×」または「本文の書き方と内容の説明として最も適切なもの」。精読した 3 年すべて。
- 3 年しか精読できていないので「毎年」とは言い切れませんが、この 3 年に限れば一切ぶれていません。
問い方の性格
- 記号選択が 40〜53%、抜き出し・語句などの短答が 40〜53%、記述が 7%(各年ちょうど 2 問、大問 2 に 1 問・大問 3 に 1 問)。
- 記述は「指定語句を必ず使って、◯字以内で書く」形で統一されています。2012 は 50 字以内(6 語指定)と 75 字以内(6 語指定)、2015 は 50 字以内(5 語指定)と 85 字以内(7 語指定)、2016 は 50 字以内(4 語指定)と 65 字以内(3 語指定)。大問 2 の記述は 50 字以内で 3 年とも同じ、大問 3 の記述は 65〜85 字と長めです。
- 抜き出しは「二十字以内で」「三十五字以内で初めと終わりの五字を」「十一字で」と字数がこまかく指定されます。「〜から。」「〜こと。」につながる形で抜く指示も多いです。
- 空欄補充が毎年 2 種類あります。接続語(そこで・しかし・つまり…)と、擬態語・副詞(わざわざ・ついつい・すらすら…)。
- 抜けた一文を戻す位置を選ぶ問い(2012 大問 3 問二、2015 大問 2 問七)、ア〜エを正しい順に並べ替える問い(2016 は大問 2・大問 3 の両方の問五)が、この学校らしい変化球です。
- 慣用句・語句の意味(「頭をかく」「目につく」「分相応」「絵にかいたもち」)が毎年 1〜2 問。四字熟語も 2015 に 1 問あります。
9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
周期が上限に達している単元です。最終確認年度は、その単元を最後に確認できた年度です。
| 科目 | 単元 | 最終確認年度 | 見立て |
|---|---|---|---|
| 算数 | 流水算 | 2020 年度 | 2018・2019・2020 と 3 年続いたあと 6 年なし。大問 2 の一行題で戻りうる |
| 算数 | 通過算 | 2017 年度 | 2016・2017 のあと 9 年なし |
| 算数 | 年齢算 | 2018 年度 | 2015・2018 のあと 8 年なし |
| 算数 | 売買損益 | 2022 年度 | 2023 年以降は出ていない |
| 算数 | 単位換算 | 2022 年度 | 大問 2 の (1) の定位置だった時期があるので、戻ったときに面食らわない程度に |
| 算数 | 場合の数 | 2023 年度 | 3 年空いた。大問 2 では長く定番だった |
| 理科 | 気象(天気図・前線・雨温図) | 2017 年度 | 資料のある年としては 8 年空いている。地学の席は地層・天体・地震で埋まってきたが、気象はいつ戻ってもおかしくない |
| 理科 | 中和(水溶液の量的関係) | 2012 年度 | 水溶液の判別は繰り返し出ているので、量的関係に踏み込む形は警戒枠 |
| 理科 | 滑車・輪軸 | 2019 年度 | 物理の席が「てこ系」と「電気系」の 2 択なので、てこ系が来た年に滑車が混ざる形はありうる |
| 理科 | 熱と状態変化 | 2015 年度 | — |
| 理科 | 生態系・食物連鎖 | 2017 年度 | — |
| 社会 | 雨温図 | 2023 年度 | 2012・2017・2019・2023 と 3〜4 年おきに戻ってきている |
| 社会 | 選挙制度 | 2018 年度 | 2017・2018 のあと 8 年出ていない |
| 社会 | 国際協力・国連 | 2024 年度 | それ以前は 2015・2018・2019 と散発 |
| 社会 | 世界地理(世界の国・大陸) | 2026 年度 | 2016・2024・2026 に断片的に出るだけ |
| 社会 | 経済・労働(物価・景気・産業構造) | 2023 年度 | 2023 年に大問 1 つ分。2026 のコメ価格ともつながる層で、いつ戻ってもおかしくない |
| 社会 | 環境・エネルギー | 2012 年度 | 2012 の計画停電、2024 の廃炉、2026 の防災。単独の大問としては 2012 年が最後 |
10. 形式面の注意
算数
- 大問 1〜3 は答えのみです。記述や「考え方も書きなさい」は大問 4 にしか出ません(2015・2016・2019・2022・2023・2024・2025)。
- 円周率は問題文の中に「3.14」として現れます。2024・2025 は「答えは □×3.14 cm³ の □ を答えなさい」という形で、3.14 を掛けずに残す指定でした。表紙の注意書きは転写対象外の年が多く、円周率の指定が毎年あるかは資料からは言えません。
- 作図は精読した 13 年でゼロです。
- 2024 年に大問 1 の計算が 10 問から 6 問に、大問 2 の一行題も 6 問に減り、総小問数が 24 前後から 20〜22 に落ちました。減ったぶん大問 4 が厚くなっています(2024 は 4 問、2025 は 6 問)。
- 大問 1 の計算は「分数と小数の混合」「くふうして計算する形(37×43−45×35+33×47−49×31、2.71×1.5−2.71×3/4+2.71×1.25 など)」が毎年入ります。西暦を仕込む形も定番です(2025 の「2025+2026+2027 −(945+946+947)」、2024 の「初めて合計が 2024 をこえるのは何番目か」)。
- 解答用紙は巻末に同梱されていますが、配点は精読した 13 年すべてで問題冊子・解答用紙とも非公開です。
理科
- 25 分で 20〜26 問。導入文が長いので、読む時間を含めると 1 問 1 分を切ります。「全部読んでから解く」では間に合いません。
- 記号選択が 3〜6 割、短答が 3〜5 割、文章記述が年 1〜5 問。字数指定は精読した 9 年でゼロです。
- 作図が 9 年中 5 年あります(2016・2017・2018・2019・2025)。2025 はてこに 50g と 20g のおもりをつり合う位置に書きこませ、重さも書きこませる形でした。
- 「2 つ選び」「すべて選び」の複数選択が毎年あります(2023 大問 1 問 2、2026 大問 1 問 4 など)。
- 図は 9 年すべての大問についており、有図の小問はおおむね半数です。図がないと解けない設問が多いので、図の細部を見る訓練が要ります。
- 用語は漢字指定・字数指定ともに精読した 9 年でゼロ。ひらがなでも書けます。配点は精読した 9 年すべて非公開です。
社会
- 25 分で 22〜23 問、うち記述はちょうど 3 問(10 年不変)。リード文が長い(新聞記事・会話文・条文)ので、読む時間の配分が要ります。記述 3 問に 8〜10 分は残したいところです。
- 字数指定は精読した 10 年でゼロで、解答らんの大きさが分量を決めます。「次の語句を必ず用いること」の指定語句つき記述が 2024(賃金)・2026(年貢)にあります。
- 「漢字で答えなさい(ひらがなで解答しないこと)」の文字種指定が 2024・2025 に明示され、「解答らんに合うように答えなさい」(答えの末尾が印字されている)も多いです。誤りを選ぶ形と、I・II の正誤の組み合わせ、年代の並べ替えが定番です。
- 図・資料は毎年ほぼ全大問につきます。地図・写真・円グラフ・折れ線グラフ・地形図・史料(中国の歴史書、憲法条文)と幅が広く、写真から地形を判断させる問いが 2024〜2026 と 3 年続いています。
- 配点は精読した 10 年すべて非公開です。2012 年だけ 33 問と分量が多く、この年の傾向を今の対策に持ち込む必要はありません。
国語
- 50 分で 30 問。1 問 1 分半で、記述 2 問に 10 分は残したいところです。
- 記述は各年ちょうど 2 問で、どちらも「指定語句を必ず使って ◯ 字以内」(大問 2 は 3 年とも 50 字以内、大問 3 は 65〜85 字)。指定語句があるので、「語句を全部入れる → 字数に収める」の順で組み立てます。語句が 6〜7 個ある年もあり、並べ方を決めてから書かないと字数が破綻します。
- 抜き出しの字数指定が細かいです(二十字以内・三十五字以内・十一字)。古文・漢文・詩・短歌は精読した 3 年でゼロ。
- 説明文は理科寄りの題材(光合成と紅葉・発光生物・スズメバチ)が 3 年とも続きました。理科の知識がそのまま読みやすさになります。
- 配点は精読した 3 年すべて非公開です。2017 年度以降の資料が無いため、3 大問・30 問・記述 2 問という作りが今も続いているかは、この資料からは言えません。市販の過去問集で確認してください。
全科目
- 配点はどの科目も冊子・解答用紙とも非公開です(精読した全年度)。学校の公表資料上の配点は国算 100 点・理社 50 点です。
11. 学年別ロードマップ(小 4 から始めるなら)
小 4(土台)
計算の正確さがすべての入口になります。算数の大問 1 は 12 年間ずっと計算だけの席で、分数と小数の混合・くふう計算・逆算がここに入ります。四則の順序と分配法則を、この学年で手が勝手に動くところまで。あわせて漢字の書き取り(送り仮名込み)と、都道府県の位置と形。理科は生き物・植物の観察と、てこ・ふりこの体験。時間を計るのはまだ先で構いません。
小 5(幅)
単元を一巡させる学年です。一週間の学習の器(=時間の枠)を「平日 15 分×5 + 週末 60 分」に決めて、そこへ次の順に割り付けます。
- 平日 15 分×5: 計算(分数と小数の混合・くふう計算・逆算)と漢字を毎日。国語は指定語句つきの記述に備えて「言われた言葉を全部使って 1 文にする」練習をここに混ぜます。
- 週末 60 分: この学校の算数の大問 2 に出た顔ぶれ——仕事算・食塩水・数の性質・過不足算・平均算・場合の数・和差算・割合・売買損益・単位換算——を、この順で一巡させます(過不足算・平均算・和差算・つるかめ算・ニュートン算のような特殊算と面積図は、教科書ではなく受験用教材の単元です)。図形は角度(平行線・折り返し・二等辺三角形)と、立体の体積・表面積・回転体まで。
- 理科は 4 分野を等しく回し、捨て分野を作りません。社会は白地図と、歴史の通史を一周します。
- ただし国語は 2017 年度以降の資料が無いため、上の国語の指示は 2012・2015・2016 年度の形から立てたものです(→ 13 節)。
小 6(仕上げ)
上の 7 節の 8 項目がそのまま小 6 の順序になります。夏以降は席を縦に解きます——算数の大問 4 を 12 年分、社会の記述 3 問を 10 年分、理科の大問 3(物理)を 9 年分、というように、同じ席だけを年をまたいで並べて解きます。年度通しで時間を計るのは秋以降、とくに理社は 25 分の体内時計を作ることに集中します。
この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか
差がつくのは小 5 での全分野の一巡です。この学校は「同じ問題が出る」学校ではなく「同じ種類の問題が同じ席に出る」学校なので、席ごとに必要な単元が決まっています。算数の大問 2 に入りうる一行題は 15 種類ほどに限られ、理科は 4 分野が 1 題ずつ、社会は地理・歴史・公民が 1 ブロックずつ。取りこぼしの少ない子が有利になる作りで、逆に「難問を 1 つ解ける」ことの見返りは小さいものです。小 5 のうちに単元の穴を潰しきれるかが、小 6 の伸びしろをそのまま決めます。
12. この学校と併願するなら
観点は勉強が転用できるかだけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が二重に効きます。難易度・偏差値帯・入試日程・通学圏はここでは扱いません(別のページの領分です)。近い順に上位 3 校を挙げます。
- 鎌倉国際文理中学校(神奈川県・共学)— 理科がとくに近く、4 分野を均等に置く作りが同じです。算数も近いところにあります。
- 大妻嵐山中学校(埼玉県・女子校)— 算数が近く、社会も近いです。2027 年度は 12 月 5 日の同じ時間帯に入試が重なる回があります。
- 東海大学付属相模高等学校中等部(神奈川県・共学)— 理科がいちばん近く、算数も近いです。
8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。
- この学校はスカラシップ入試が 4 科(国算理社)と 2 科(国算)の選択、第一志望入試・第 3 回一般が 2 科です。2 科で受けるつもりでも、併願先が 4 科目校の場合、理社はこれらの回の準備とは別に立てる必要があります。
- 近さは「大問数・小問数・記述と記号選択の比率・図表の比率・同じ位置に同じ単元が来るか・設問文の使い回し」と単元分布の似かたを合成した自動集計で、同じ問題が出るという意味ではありません。国語は淑徳巣鴨の資料が 3 年分しかないため、どの校とも比較できていません(併願候補ページの国語の欄が空なのはそのためです)。
13. 資料の限界
- 入試回: 表紙の記載が残っている 2 冊(2018 年算数・2024 年社会)はどちらも「スカラシップ入試(第 1 回)」ですが、他の年は表紙が転写対象外で回を確定できません。第一志望入試(2 科)・第 2 回一般入試(未来力入試=思考の基礎力/展開力検査)・算数 1 科目入試・第 3 回スカラシップ入試の英語選択・帰国生入試は、この資料には 1 冊も含まれていません。これらの回を受けるなら、この分析はそのままは当てはまりません。
- 資料の無い年: 算数は 2013・2014 年、理科は 2013・2014・2020〜2022・2024 年、社会は 2013・2014・2020〜2022 年の問題が資料にありません。とくに理科は 2019 年と 2023 年のあいだが 3 年空いており、その間に何が起きたかは言えません。
- 国語: 2017 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。この分析は 2012・2015・2016 年度の 3 年分に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。出典(著者・作品)も同じ制約を受けます。今回は本文末尾の表記を原本で確認できたものだけを載せ、確認できなかった 2016 年大問 2 は空欄にしました。
- 転写の畳み込み: 算数の 2019・2020・2021 年の大問 4 は、原本では複数の小問があったと思われますが、転写では 1 件にまとまっています。テーマだけを使い、小問数の推移からは外しました。同じ理由で、算数の小問数の年次比較は 2015〜2018 年と 2022〜2026 年を中心に見ています。
- 図の扱い: 図・写真・地図・グラフはすべて説明文に置き換えられています。図形問題の細部(寸法・角度の位置)や、社会の地形図・写真の読み取りは、設問文と説明文からの推定を含みます。
- 「同じ問題の使い回し」の扱い: 両年の設問文を原本で読み比べて確認したものだけを実例として書きました。数値まで完全に同一の再出題は、今回の範囲では見つかっていません。数だけ変えた同じ問題(2025・2026 の大問 2(2))は確認できましたが、似ているだけで数値も答えも違う組(2019 と 2022 の「男女交互に並べる」)は使い回しとして数えていません。
- 配点: 全科目・全年度で問題冊子にも解答用紙にも配点が印字されていません。小問ごとの重みは推定に頼っています。
- 「〜のように見える」と書いた箇所は題材からの推測で、出題意図を裏づける資料はありません。
自動集計との食い違い
今回の分析で、自動集計の側にいくつか誤りがあることが分かりました。①算数・国語とも「字数指定のある冊 0%」と集計されていますが、国語の記述は 3 年とも「◯字以内」の指定つきです。②算数の記述が「0%」と集計されていますが、実際には大問 4 に記述や「考え方も書きなさい」が入る年が 7 年あります。③大問 2(一行題の詰め合わせ)が「先頭の小問の単元」で代表されているため、位置ごとの単元が年で変わるように見えますが、実際には大問 2 の役割は 12 年間動いていません。本文では原本で数え直した値を使いました。
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