慶應義塾中等部 の過去問分析
慶應義塾中等部の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。
慶應義塾中等部 過去問分析(2005〜2026 年度・一次試験・最大 22 年分)
更新 2026-08-20。
1. この学校の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都港区 |
| 男女 | 共学 |
| 入試回と日程・科目 | 一次試験 2 月 3 日午前・4 科(国語・社会・理科・算数)/二次試験 2 月 5 日・体育実技と保護者同席の面接(一次合格者のみが対象・会場は中等部校舎) |
| 試験時間 | 国語 45 分・社会 25 分・理科 25 分・算数 45 分。時間割は国語 9:05-9:50、社会 10:15-10:40、理科 10:55-11:20、算数 11:45 開始 |
| 配点 | 募集要項には記載がありません。公式サイトの入試 Q&A では国語 100 点・算数 100 点・理科 50 点・社会 50 点(満点 300 点)です(→ 4 節) |
| 面接 | 二次試験の保護者同席面接だけです。一次試験は 4 科の学科試験のみです |
| 旧称 | 慶應義塾商工学校(実業学校・1905 年から。学制改革により 1947 年に廃止され、中等部が発足しました) |
上の表は 2026 年度の入試要項の内容です。
いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。
2. このページでわかること
このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。
過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。
以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。
3. まず結論だけ(10 行)
結論
- 短い時間に大量の小問を、答えだけ書いて処理させる入試です。算数は 45 分で小問 20 問前後、理科・社会は 25 分で 20〜30 問。精読した 4 年(2023〜2026)の算数はすべて短答(語句や数値を短く答える形式)で、記号選択・記述・作図が 1 問もありませんでした。
- 算数の大問 3 は「(1) 角度 → (2) 平面図形の面積・面積比 → (3) 円とおうぎ形 → (4) 回転体」の並びが 4 年連続です。同じ座席(問題の置き場所)に同じ種類の問題が座っています。
- 理科・社会・国語は選択と短答が中心で記述はごく少なく、どの分野が出るかは年ごとに変わります。
家でやること 3 つ
- 算数の大問 1〜3 を、座席ごとに過去 5 年を縦に解きます(とくに大問 3 の 4 題)。
- 理科・社会は 25 分で 20〜30 問という速度に慣れます。分野を絞らず、捨て分野を作りません。
- 国語は最後の大問の漢字 13〜15 問と、語彙・慣用句の知識を先に固めます。
今週やる 1 つ
- 直近 2 年(2025・2026)の算数の大問 3 (4)(回転体)を解いて、表面積と体積が手順どおりに出せる状態か確かめます。
注意
- 記述の練習に時間を割く学校ではありません。書く量が少ないぶん、合っているか外れているかだけで決まります。
4. 資料の状況
どの年をどこまで見たかを 3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(転写データの大問ごとの主要単元だけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。
| 科目 | 精読した年 | 構成だけ数えた年 | 資料のある年 | 欠けている年 | 判読の確度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 算数 | 4 年(2023〜2026) | 18 年(2005〜2022) | 22 年(2005〜2026) | なし | 図のある小問が 40%。解答が □ や「ア・イ」の穴埋めのため、転写では分数・根号の表記が崩れる箇所があります。読み取り確度が低めの年が 22 年中 13 年(2024・2026 を含む) |
| 理科 | 3 年(2024〜2026) | 19 年(2005〜2023) | 22 年(2005〜2026) | なし | 選択肢の本文まで読めます。読み取り確度が低めの年が 22 年中 10 年(2025・2026 を含む) |
| 社会 | 3 年(2024〜2026) | 19 年(2005〜2023) | 22 年(2005〜2026) | なし | 小問が多く(年 18〜46)、選択肢の文言まで読めます。読み取り確度が低めの年は 22 年中 4 年 |
| 国語 | 4 年(2023〜2026) | 17 年(2005〜2022 のうち資料のある年) | 21 年(2005〜2026) | 2008 年度 | 本文・設問とも読めます。読み取り確度が低めの年はありません。出典が転写に残っていないため、作品名・著者名は本文中に書いていません |
- 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
- 入試回は一次試験(4 科の学科試験)が 1 回のみで、転写データも 1 年につき 1 冊です。二次試験(体育実技・保護者同席の面接)は一次合格者だけが対象で、過去問という形の資料は存在しません。このレポートが扱うのは一次の 4 科だけです。
- 試験時間と配点(2026 年度募集要項・公式サイトの入試 Q&A): 国語 45 分 100 点、算数 45 分 100 点、理科 25 分 50 点、社会 25 分 50 点(満点 300 点)。算数と国語が理科・社会の 2 倍の配点です。男女とも募集しています(男子約 120 名・女子約 50 名)。
- 「毎年」「〜年連続」は原本で 3 年以上の反復を確認したものに限りました。年度×大問の題材表は 2023〜2026 の 4 年分(理科・社会は 2024〜2026 の 3 年分)を設問文で精読して起こしています。それ以前の年については、転写データの大問ごとの主要単元を数えたものだけを「転写の分類では」と断って書きます。
5. 一番大きな結論
慶應義塾中等部は「短い時間に大量の小問を、答えだけ書いて処理させる」学校です。そして算数は、同じ位置に同じ単元が並ぶ度合いが非常に高くなっています。
- 算数は 45 分で大問 6〜7・小問 20 問前後です。小問数のぶれが 22 年で最も小さい部類で、2014 年以降はすべて 20〜21 問。精読した 4 年(2023〜2026)はすべて全問が短答で、記号選択・記述・作図が 1 問もありません。
- その算数の大問 3 は 4 年連続で「(1) 角度 → (2) 平面図形の面積・面積比 → (3) 円とおうぎ形 → (4) 回転体(直線 AB を軸として 1 回転させた立体)」の並びです。同じ順番で同じ種類の問題が座っています。大問 1(計算 2 問+数の性質・場合の数・規則性)と大問 2(文章題 5 問)も 4 年間同じ役割です。
- 理科は 25 分で 18〜21 問、精読した 3 年で選択が 68〜89%。記述は毎年 1 問だけで、作図はありません。単元は 22 年でほぼ全分野に散らばり、どの分野が出るかは年ごとに変わります。
- 社会は 25 分で 25〜32 問、選択が 68〜79%。「(あ)〜(え)に入る正しい組み合わせを選びなさい」の形が多く、時事(前年のニュース)が毎年入ります。記述は年 1〜3 問で、字数指定つきの短いものです。
- 国語は 45 分で 5 大問(読解 2 題+知識 2 題+漢字の書き取り 1 題)。記述は年 1 問程度で、残りは選択と短答です。最後の大問の漢字は 13〜15 問。
したがって過去問の使い方は、この学校では「同じ座席(問題の置き場所)を縦に解く」に近くなります——とくに算数。ここで言っているのは「同じ問題が出る」ではなく「同じ種類の問題が同じ場所に出る」ということです。①大問 1〜3 の座席ごとに過去 5 年を縦に解いて、出る問題の種類を体で覚える、②理科・社会は 25 分で 20〜30 問という速度に慣れる、の 2 つが軸になります。記述の練習に時間を割く学校ではありません。
科目ごとに整理すると次のようになります。
| 科目 | 形式の固定度 | 中身の性格 | 最優先で時間をかける価値があること |
|---|---|---|---|
| 算数 | 非常に高い。大問 6〜7・小問 20 前後(2014 年以降は 20〜21)・45 分・全問短答 | 大問 1〜3 の役割が 4 年連続で同じ。大問 4 以降は 2〜3 問の小さな大問が 3 つで、速さ・水量とグラフ・規則性・場合の数・推理から選ばれる | 大問 3 の 4 題(角度・面積比・円とおうぎ形・回転体)を過去 5 年分縦に。次に大問 1 の計算 2 問を落とさない速さ |
| 理科 | 高い。大問 4〜5・小問 18〜21・25 分。選択が主軸で作図なし | 分野の偏りが小さく、22 年でほぼ全分野が回る。会話文から入る大問が多い。科学史や身のまわりの話題も | 1 問 1 分強で選択肢を切る速さと、分野を絞らない基礎知識の一巡 |
| 社会 | 中程度。大問 4〜6・小問 25〜32・25 分 | 地理・歴史・公民・時事がまんべんなく。組み合わせを選ぶ形式が主流で、知識の細かさより全分野をひととおり学び終えたかどうかが効く | 前年のニュースと、「正しい組み合わせ」を選ぶ形式の演習 |
| 国語 | 高い。5 大問(読解 2+知識 2+漢字 1)・45 分・小問 21〜45 | 読解は選択が主軸で記述は年 1 問。四字熟語・慣用句・語彙・季語が独立した大問になる | 漢字 13〜15 問と語彙・慣用句の知識。読解は選択肢を速く切る練習 |
4 科目に共通するのは「手を止めずに最後まで到達する速さ」です。理科・社会は 25 分で 20〜30 問=1 問 1 分未満、算数は 45 分で 20 問=1 問 2 分強。書く量は少ないのですが、考える時間も短くなっています。配点は算数・国語が各 100 点、理科・社会が各 50 点なので、時間あたりの重みは算数と国語に寄っています(算数は 45 分 100 点、理科は 25 分 50 点)。
6. この学校らしさが出る場所
- 算数の大問 3 は「同じ座席に同じ種類」です。 (1) 角度 →(2) 面積比 →(3) 円とおうぎ形 →(4) 回転体、という並びが 2023〜2026 の 4 年連続。回転体は「直線 AB を軸として 1 回転させてできる立体の表面積(体積)」という同じ言い回しで問われます(2024 台形、2025 直角三角形と 2 つの長方形、2026 正方形と台形)。転写の分析では、この言い回しに近い文が 2015・2016 にも見つかっています。
- 算数は「答えの形が先に決まっている」作りです。□ に入る数、ア・イに入る数字、分数の分子と分母。途中式を書く欄が無いぶん、検算のしかたを自分で決めておく必要があります。
- 理科は会話文から入ります。「次の中学部生 3 人の会話を読んで」(2024 大問 4)、「東京に住む 3 人の、野鳥に関する会話」(2025 大問 3)、「次の会話をしている 2 人は、2 月の中旬、夜 8 時頃に東の空を…」(2026 大問 1)。登場人物が話しながら観察し、読者はその会話の空欄を埋める形が続いています。
- 理科は科学史と身のまわりから入ります。「フロギストン説」を題材に、金が燃えない理由からその説の弱点を考えさせる(2025 大問 4)、自転車のブレーキとチェーン・歯車で力のつり合いを問う(2026 大問 2)、プラスチックの種類と海洋汚染(2024 大問 2)、ろうそくの炎とドライアイス(2026 大問 4)。教科書の実験より、身近な道具や説の歴史から入る傾向があります。
- 社会は「前年のニュース」が必ずどこかにいます。2025 は北京・パリのオリンピックと時差、大谷選手のロサンゼルス、大阪・関西万博。2026 は 2025 年 10 月の首相就任から歴代首相へ、東京オリンピック 2020 にあわせた祝日の移動。ニュースそのものを問うのではなく、そこから地理や制度の知識へ橋を架けます。
- 社会には「福澤君」が登場します(2026 大問 4 の会話文)。米の生産と輸入、検地、貿易交渉と、1 つの会話で地理・歴史・公民をまたぐ大問になっています。
- 国語は知識の大問が独立しています。四字熟語(2025 大問 3・2026 大問 3)、慣用句とことわざ(2025 大問 4)、語彙の空欄補充 7 問(2026 大問 4)、そして漢字 13〜15 問。読解 2 題と知識 3 題という配分は、記述中心の学校とはまったく違う準備を要求します。
- 国語の読解は「言わなくてもわかる文化」を扱う説明文が続きます。日本語と沈黙・異文化との比較(2026 大問 2)、日本の年中行事と宗教観(2025 大問 2)、地名や用語の説明(2023 大問 4)。小説は子どもと家族の場面です(2025 の吾一と母、2026 の運動会とハチマキ)。
7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)
想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・漢字語彙)を先に進めてください。学年別の道筋は 11 節にまとめました。
各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。
- [週末 60 分] 算数・大問 3 の 4 題を座席ごとに縦に解く — (1) 角度は「正方形と正三角形の組み合わせ」(2024)、「正方形の 1 辺を延長して 3 本の直線」(2025)、「正方形と 2 つのおうぎ形」(2026)のように正方形+何かの角度が続きます。(2) は平行四辺形・三角形の面積比。(3) は円とおうぎ形。(4) は 4 年連続で回転体(台形を回す 2024、直角三角形と長方形 2025、正方形と台形 2026、二等辺三角形と長方形 2023)で、しかも表面積を聞く年が多くなっています。回転体の表面積・体積は、この学校のためだけにでも練習する価値があります。回転体だけを 5 年分(2022〜2026)解き、表面積と体積の両方を円すい台・円柱の組み合わせで手早く出せるようにします。(確認: 〜2026 年度)
- [毎日 10 分] 算数・大問 1 の 5 問を 8 分で — (1)(2) が分数と小数の混じった計算・逆算(□にあてはまる数を求める計算)、(3)〜(5) が数の性質・場合の数・規則性の一行題(数行で終わる短い文章題)です。「6 で割っても 14 で割っても 5 余る整数のうち 620 に最も近い数」(2024)、「2025 の約数をすべて加えると」(2025)、「2 桁の 3 の倍数をすべて加えると」(2026)のように、約数・倍数・等差数列の和が繰り返し出ます。(3)〜(5) を 5 年分縦に解くと、約数の和・倍数の和・余りの条件が毎年出ることが見えます。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 算数・大問 2 の文章題 5 問 — 食塩水(2023・2024・2026)、速さ(2026 に 3 問)、仕事算(何人・何台で分担したときの日数を求める・受験用教材の単元)・ニュートン算(増えながら減るものの処理・受験用教材の単元)、つるかめ算(2 種類のものの個数を合計から求める・受験用教材の単元)、平均算、割合と比、通過算(列車が橋やトンネルを通る時間・受験用教材の単元)、流水算(川の流れと船の速さ・受験用教材の単元)。1 問 2 分で解ける定番の問題をひととおり解けるようにすることが、そのまま得点になります。5 年分を縦に解きます(食塩水は 4 年で 3 回)。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 算数・大問 4 以降の小さな大問 — 2〜3 問で完結する大問が 3 つあります。水量とグラフ(2023・2024・2025 の 3 年連続)、規則性(2024・2026)、速さ・流水算(2023・2026)、推理・論理(2023・2025)、場合の数(2024)。グラフから水そうの形を読む問題は 3 年連続で出ました。45 分の通し演習で「1 問 2 分で切り上げる」練習も、ここで一緒にします。(確認: 〜2026 年度)
- [毎日 10 分] 理科・25 分で 20 問の速度と、捨て分野を作らないこと — 精読した 3 年で選択が 68〜89%。会話文や長い説明を読んで選ぶ形なので、知らない題材でも本文中に手がかりがあります。星座(2024 は 6 問すべて星座、2026 も大問 1 が星座)、植物、こん虫と動物、燃焼、光、てこと滑車と、分野は毎年変わります。4 分野を薄く広く一巡し、捨て分野を作らないのが最大の対策です。星座(季節の星と星座の位置関係)は近年の出題が多いので優先度を上げます。会話文・説明文の空欄補充は、他校の過去問も含めて数をこなします。理科・社会は 25 分で 20〜30 問なので「見直しの時間が無い」前提で、通し演習では 1 周目で確定させる解き方(迷ったら印をつけて先へ、最後に戻る)を固めます。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 社会・前年のニュースと「正しい組み合わせを選ぶ」形式 — 2025 は北京・パリのオリンピックと大谷選手のロサンゼルス(時差)、大阪・関西万博。2026 は「2025 年 10 月 21 日、日本で初めて女性が…」から始まる歴代首相の大問と、東京オリンピックにあわせた祝日の移動。前年の出来事を、地理(時差・位置)や歴史(制度・人物)に結びつける形で問われます。2025 大問 2 は「(あ)〜(え)に入る人物名の正しい組み合わせ」「(お)〜(く)に入る人物・書物名」「(け)〜(し)に入る人物名」の 3 問で 1 つの大問で、1 問の中に 4 つの知識が入っているので部分的な知識では選べません。時代ごとに人物・書物・できごとを表で整理しておきます。文化史(建築・絵画・文学・食文化)はこの学校で出題が多いので、独立して一巡します。仕上げは 25 分・30 問の通し演習です。(確認: 〜2026 年度)
- [毎日 10 分] 国語・漢字と語彙の知識問題 — 最後の大問が漢字の書き取りで 13〜15 問(2023 年 15 問、2024 年 14 問、2026 年 13 問)。さらに四字熟語(2025・2026)、慣用句・ことわざ(2025)、語彙・季語(2026 の 7 問)が独立した大問として出ます。読解より先に、知識の大問で確実に取る設計にします。漢字の書き取りは毎日で、過去 4 年分(55 問前後)は全問書ける状態に。四字熟語・慣用句・ことわざ・季語は、年 1〜2 題出る前提で一巡します。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 国語・読解は選択肢を切る練習 — 2026 大問 1 は 8 問中 7 問が選択、大問 2 は 6 問中 5 問が選択。記述は年 1 問(2025 問八、2026 問 (8))だけです。本文の該当箇所を見つけて選択肢と照合する速さが要ります。本文の該当箇所に線を引いてから選択肢を読む手順を固定し、45 分の通し演習では知識の大問を先に片づける順番を試します。(確認: 〜2026 年度)
8. 科目別の詳細
8-1. 算数(45 分・大問 6〜7・小問 20 前後・全問短答)
年度×大問の題材表(2023〜2026・原本で確認)
| 年度 | 大問 1(5 問) | 大問 2(5 問) | 大問 3(4 問) | 大問 4 以降 |
|---|---|---|---|---|
| 2023 | 計算・逆算/33 と 93 を割って 3 余る数/数列の周期/4 色のサイコロ | 食塩水/流水算/平均算/つるかめ算/正方形を敷きつめる | 角度/3 つの合同な正三角形の面積/正方形と円/回転体(二等辺三角形と長方形) | 4 速さ(峠の往復)・5 水量とグラフ(傾いた底面)・6 推理(筆算の虫食い) |
| 2024 | 計算 2 問/6 でも 14 でも 5 余る数/0〜4 の 3 桁/縮尺 1:25000 | 食塩水/仕事算/直方体の容器/通過算/歩幅と歩数 | 角度(正方形の内外の正三角形)/平行四辺形と対角線/おうぎ形と直角三角形/回転体(台形) | 4 規則性(分数の列)・5 水量とグラフ(2 つの貯水槽)・6 場合の数(タイル 4 枚) |
| 2025 | 計算・逆算/3/7 で割っても整数/1〜5 の 3 桁/2025 の約数の和 | 所持金と分数/速さ/姉妹の所持金の比/ニュートン算/前輪と後輪 | 角度(正方形と 3 本の直線)/2 つの直角三角形/円と 2 本の直線/回転体(直角三角形と 2 つの長方形) | 4 水量とグラフ(三角柱の水そう)・5 推理(5 人の得票)・6 数の性質(3 つの平方数の和) |
| 2026 | 計算・逆算/0・2・5・7 の 3 桁/3 で 1・4 で 2・5 で 3・6 で 4 余る数/2 桁の 3 の倍数の和 | 食塩水/集合(2 種類の本)/歯車/池を回る兄弟/往復して同時に帰る姉妹 | 角度(正方形と 2 つのおうぎ形)/四角形と点 P/平行四辺形と 2 本の直線/回転体(正方形と台形) | 4 流水算(ボートのすれ違い)・5 規則性(3 つの電球)・6 規則性(円で囲まれた図形の数) |
頻出単元と周期(転写の分類・2005〜2026 の 22 年)
- 四則計算・逆算: 大問 1 の (1)(2) として 2005〜2026 のほぼ全年。
- 数の性質・規則性: 全体の 19% で最多。約数・倍数・余り・数列の和が繰り返し出ます。
- 平面図形(角度・面積比・円とおうぎ形): 17%。大問 3 に固定的に置かれます。
- 割合・文章題(食塩水・仕事算・つるかめ・平均・売買): 15%。大問 2 の中身です。
- 速さ(旅人算・流水算・通過算・速さとグラフ): 14%。大問 2 の小問と大問 4 以降の両方に出ます。
- 立体図形: 13%。うち回転体は大問 3 (4) に定位置で、立体の体積・表面積・切断は大問 4 以降に散発します。
- 分野の偏りは小さくなっています(上位 3 分野で 51%)。単元をまんべんなく問う設計です。
問い方
- 「次の □ に適当な数を入れなさい」が大問 1〜3 の共通の指示です(4 年連続)。
- 答えが分数のときは「イ/ウ」、小数のときは「ア.イ」と桁の形まで指定されます。
- 大問 4 以降は 2〜3 問で、(1) が易しめ・(2) が本題という構成が多くなっています。
- 精読した 4 年で「すべて答えなさい」「説明しなさい」はありません。答えは常に 1 つの数です。
8-2. 理科(25 分・大問 4〜5・小問 18〜21・選択が主軸)
年度×大問の題材表(2024〜2026・原本で確認)
| 年度 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 |
|---|---|---|---|---|
| 2024 | 星・星座(季節の大三角・星の名前・オリオンの神話) | プラスチック(種類と密度・海洋汚染・PET の性質) | 電磁石(コイルの巻き方と磁力) | 会話文(さなぎ・絶滅・太陽の高度・虹の方向・ペットボトルと水) |
| 2025 | 光(ペンライトと凸レンズ・三角形の穴の像) | 花のつくりと受粉(2 種類の野菜と虫) | 野鳥の会話文(食物連鎖・水鳥のあし・渡り鳥) | 燃焼(フロギストン説・金がさびない理由・金属と塩酸・科学史) |
| 2026 | 星・星座(2 月中旬の東の空・星座の位置関係) | 自転車のてこと滑車(ブレーキ・チェーンと歯車) | 植物(針葉樹の見分け・落葉・葉が水をはじく) | 燃焼(ろうそくの炎・ドライアイス・太陽系の天体の大気) |
頻出単元と周期(転写の分類・2005〜2026)
- 星・星座: 2007・2009・2014・2016・2020・2023・2024・2026。近年 4 年で 3 回と、地学では最も多くなっています。
- 植物のつくり・花のつくり・種子: 2007・2010・2012・2013・2015・2018・2019・2021・2023・2025・2026。ほぼ隔年です。
- 水溶液の性質・溶解度・中和・金属と水溶液: 2009〜2021 に多数。2021 を最後に大問としては空いています。
- こん虫・動物の分類: 2008・2011・2013・2015・2018・2022・2025。
- 熱と状態変化: 2005・2006・2008・2009・2010・2012・2015・2021。2021 以来ありません。
- 電気(電流・電気回路・電磁石): 2006・2008・2011・2012・2014・2016・2020・2022・2024。
- 分野の偏りが 22 年でとても小さくなっています(上位 3 分野で 27.5%)。どの分野からでも出ます。
問い方
- 会話文または長い説明文+空欄(2024 大問 4、2025 大問 2・3、2026 大問 1・3)。
- 「それぞれ選び番号で答えなさい」の複数箇所同時解答(2024 大問 1 (2) は A・B・C・E・I の 5 か所)。
- 記述は毎年 1 問、理由や性質を短く書かせます。
- 計算は「表 1 の 6 種類のプラスチックのうち水にしずむものをすべて選び」(2024)のように、数値を比べて選ぶ形が中心で、長い計算は少なくなっています。
8-3. 社会(25 分・大問 4〜6・小問 25〜32・選択が主軸)
年度×大問の題材表(2024〜2026・原本で確認)
| 年度 | 大問の流れ |
|---|---|
| 2024 | 対外関係史 → 環境問題・防災 → 貿易と資源・エネルギー → 日本の地形(A 先生と B さんの会話・13 問) → 国際社会・国際協力 |
| 2025 | 世界地図と時差(オリンピック・大谷選手) → 古代〜室町の人物と書物(組み合わせ 3 問) → 三権分立・選挙制度(日米比較) → 近畿地方(古道・堂島米市場・舟運・開港・万博・関西空港の冠水・地震) → 世界遺産(佐渡島・屋久島・八幡製鉄所・富士山の対策) → 紙幣の人物(対外関係・使節団) |
| 2026 | 地形図 4 枚(裁判所・博物館・発電所、町の成り立ち) → 祝日(月曜日の祝日・5 月の並び・五輪にあわせた移動) → 歴代首相(大正と昭和の区切り・若槻礼次郎・竹下登・女性首脳) → 米(福澤君と先生の会話・主食の変化・自由貿易・輸入先・検地) → 食文化(食事の作法・15 字以内の記述) |
頻出単元と周期(転写の分類・2005〜2026)
- 歴史-近現代 15%、地理-地図・地形・気候 14%、地理-社会・環境・世界 13%、歴史-テーマ史 12%、地理-産業 11%。分野の偏りがほとんどありません(上位 3 分野で 42.5%)。
- 細かくは文化史・美術史 8%、日本の地形 7%、環境問題・防災 6%、幕末・明治維新 6%、戦後・現代 5%。
- 文化史・美術史は 2005・2011・2013・2014・2015・2016・2017・2019・2026 と繰り返し出ます。この学校で特徴的に多い分野です。
- 大問数は 4〜7 で年により動き、小問は 18〜46 と幅が大きくなっています。
- 時事(前年ニュース)は 2020・2025・2026 に大問の主題として、それ以外の年も小問として毎年入ります。
問い方
- 「正しい組み合わせを選びなさい」が最も多い形です。1 問で 4〜9 か所を同時に問います(2025 大問 6 問 2 は「(あ)〜(け)に入る語句」)。
- 「ふさわしくないものを選びなさい」「1 種類だけほかと違うものを選びなさい」の消去する形。
- 短答は漢字・カタカナの字数指定つきです。
- 記述は 15 字以内など短く、指定語を使う条件がつきます(2026 大問 4 問 3「必ず『主食』という語を使って」)。
8-4. 国語(45 分・5 大問・小問 21〜45)
年度×大問の題材表(2023〜2026・原本で確認)
| 年度 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 | 大問 5 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023 | 読解(空欄補充中心・7 問) | 読解(語句の意味と記述・8 問) | 新聞記事を題材にした読解(6 問) | 地理・地名の用語(9 問) | 漢字の書き取り(15 問) |
| 2024 | 読解(記号選択が主軸・7 問) | 読解(対義語・記号選択が主軸・8 問) | 読解(文学作品の冒頭・9 問) | 記念日・「一部の日」(3 問) | 漢字の書き取り(14 問) |
| 2025 | 小説(吾一と母・12 問) | 説明文(年中行事と宗教観・6 問) | 四字熟語(1 問・複数箇所) | 慣用句とことわざ(1 問・複数箇所) | 漢字の書き取り |
| 2026 | 小説(運動会と青いハチマキ・8 問) | 説明文(言わなくてもわかる文化・6 問) | 四字熟語(1 問・複数箇所) | 語彙の空欄補充(7 問) | 漢字の書き取り(13 問) |
頻出と周期(転写の分類・2005〜2026 の 21 年)
- 設問の中身は漢字 40%、記号選択 30%、語彙知識 12%、記述系 7%、抜き出し・空欄補充 5%。知識と選択で 8 割です。
- 最後の大問が漢字の書き取りなのは 2005〜2026 のほぼ全年(2010 は大問 5・6 の 2 つが漢字)。
- 四字熟語は 2006・2013・2025・2026、慣用句・ことわざは 2011・2014・2017・2025、語彙・季語は 2009・2019・2026。知識の大問は毎年 1〜2 題入りますが、種類は年で入れ替わります。
- 記述は 2005・2006・2009・2013・2014・2016・2023 に主要単元として現れ、近年は年 1 問程度です。
- 大問数は 4〜6 で、2010 年以降は 5 大問が基本です。
問い方
- 「もっともふさわしいものを次の 1〜5 から選び番号で答えなさい」が読解の基本形です。同じ言い回しが何年も使われています(転写の分析では 2012〜2025 の広い範囲で同族の文が見つかっています)。
- 空欄補充(A〜F にあてはまる言葉)が 1 問で複数箇所。
- 「本文の内容に合っていれば 1 を、合っていなければ 2 を」(2026 大問 2 問 6)の正誤判定。
- 記述は年 1 問で、内容説明です。
9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
転写の大問ごとの主要単元(2005〜2026)で数えたものです。精読していない年の細部は保証しません。最終確認年度は、その単元を最後に確認できた年度を指します。
| 科目 | 単元 | 大問で出た年(転写の分類) | 最終確認年度 | 状況 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 時計算(長針と短針の作る角・受験用教材の単元) | 2012・2013 | 2013 年度 | 13 年なし。大問 4 以降の小さな大問の題材としては候補 |
| 算数 | 影(電球と物体) | 2013 | 2013 年度 | 13 年なし |
| 算数 | 立体図形(体積・表面積) | 2005・2007・2011・2014・2017・2020 | 2020 年度 | 3 年周期で来ていたが 2020 以来 6 年なし。回転体(大問 3 (4))とは別枠 |
| 算数 | 立体の切断 | 2011・2012・2022 | 2022 年度 | 2022 以来 4 年 |
| 算数 | 図形の移動 | 2012・2015 | 2015 年度 | 11 年なし |
| 算数 | 売買損益 | 2006・2007・2020 | 2020 年度 | 2020 以来 6 年。大問 2 の文章題の候補 |
| 算数 | 通過算・縮尺 | 通過 2020(2024 に小問)・縮尺 2015(2024 に小問) | 2024 年度(小問として) | 大問としては空いているが、大問 2 の小問として戻っている |
| 理科 | 地層・岩石 | 2006 | 2006 年度 | 20 年なし。地学は星座・月・太陽に偏っている |
| 理科 | 気象 | 2005・2008・2011・2015・2019 | 2019 年度 | 4 年周期で来ていたが 2019 以来 7 年なし。戻る候補の筆頭 |
| 理科 | 浮力・密度 | 2005・2007・2018(2024 に小問) | 2024 年度(小問として) | 大問としては 8 年なし |
| 理科 | 人体 | 2005・2008・2016・2017・2021 | 2021 年度 | 2021 以来 5 年 |
| 理科 | 水溶液の性質・溶解度 | 2009〜2021 に頻出(2021 が最後) | 2021 年度 | 22 年で最も多い分野の一つが 5 年空いている |
| 理科 | 熱と状態変化 | 2005・2006・2008・2009・2010・2012・2015・2021 | 2021 年度 | 2021 以来なし |
| 理科 | 月 | 2006・2012・2017・2018・2021・2022 | 2022 年度 | 2022 以来 4 年。星座は毎年のように出るが月は空きつつある |
| 理科 | 電気回路・電流 | 2006・2008・2011・2012・2014・2020・2022 | 2022 年度 | 2022 以来 4 年 |
| 理科 | 中和・動物の誕生 | ともに 2014 | 2014 年度 | 12 年なし |
| 社会 | 日本国憲法 | 2006・2008・2011・2016・2020 | 2020 年度 | 4〜5 年周期で 2020 以来 6 年なし。2025 に三権分立・選挙制度で公民は戻っている |
| 社会 | 情報・メディア | 2018 | 2018 年度 | 8 年なし |
| 社会 | 地形図の読図 | 2005・2007・2009・2021・2026 | 2026 年度 | 2026 に戻ったばかり |
| 社会 | 世界地理 | 2010・2011・2017・2019・2025 | 2025 年度 | 2025 に戻ったばかり |
| 国語 | 詩 | 2007 | 2007 年度 | 19 年なし |
| 国語 | 敬語 | 2014 | 2014 年度 | 12 年なし。知識の大問の候補 |
| 国語 | 作文・意見 | 2009・2013 | 2013 年度 | 13 年なし |
| 国語 | 漢字の読み | 2005・2018 | 2018 年度 | 8 年なし。書き取りは毎年だが読みは長く出ていない |
- 理科は近年 3 年が星座・生物・燃焼・光・力に寄っているぶん、化学(水溶液)と気象が戻る余地が大きくなっています。
- 国語の知識の大問は種類が入れ替わるので、四字熟語・慣用句・敬語・季語・熟語の構成をひととおり用意しておきます。
10. 形式面の注意
算数
- 45 分・大問 6〜7・小問 20 前後で、1 問 2 分強です。精読した 4 年(2023〜2026)は全問が短答で、記号選択・記述・作図が 1 問もありません。大問 1 の計算 2 問は 3 分以内で片づけたいところです。
- 解答は「次の □ に適当な数を入れなさい」の穴埋めで、分数は「イ/ウ」のように桁や形が指定されます(2025 大問 4 (1)「毎分 イ/ウ cm³」、2026 大問 4 (1)「時速 ア.イ km」)。答えの形が決まっているぶん、約分や単位を間違えると当てはまりません。
- 円周率は 3.14 の指定が大問 3 の冒頭に明記されます(2023・2025・2026 で確認)。
- 図は与えられます(図のある小問 40%)が、書き込みは自由です。
理科
- 25 分・大問 4〜5・小問 18〜21 で、1 問 1 分強です。選択が 68〜89%(精読した 3 年)。選択肢を全部読む時間はないので、本文の空欄の前後から素早く絞ります。
- 記述は毎年 1 問だけで、「〜の理由として考えられることを答えなさい」(2024 大問 2 (4))のように短いものです。作図は精読した 3 年でありません。
- 「それぞれ選び番号で答えなさい」の複数解答(2024 大問 1 (2)(4)(5))が多く、1 問の中で 3〜7 か所を埋めることがあります。選択肢は本文と表に根拠があるので、知識だけで即答しようとしないことです。
- 「ひらがな 3 文字で」(2026 大問 1 (3))、「カタカナで」(2025 大問 2 (3))のような文字種指定がつきます。
社会
- 25 分・大問 4〜6・小問 25〜32 で、1 問 1 分未満です。選択が 68〜79% で、「(あ)〜(え)に入る正しい組み合わせを選びなさい」「A〜D の正しい組み合わせを選びなさい」が主流。組み合わせ問題は 1 問に時間がかかるので、知識で即断できるものから埋めます。
- 短答は「漢字で答えなさい」「漢字 2 字で」「カタカナ 6 文字で」の文字種・字数指定つきです(2025 大問 3-2、2026 大問 4 問 2・大問 5 問 3)。記述は年 1〜3 問で「15 字以内」(2026 大問 5 問 4)、「必ず『主食』という語を使って」(2026 大問 4 問 3)のような条件つきの短いものです。
- 地形図・グラフ・表・写真が毎年入ります(図のある小問 19%)。2024 には作図が 1 問ありました。
国語
- 45 分・5 大問・小問 21〜45。年による差が大きいので、過去問は必ず時間を計って解きます。
- 記述は年 1 問です。読解の設問は「その説明としてもっともふさわしいものを次の 1〜5 から選び番号で答えなさい」という同じ言い回しが何年も使われています。
- 知識の大問(四字熟語・慣用句・語彙・季語)は 1 問の中に 4〜8 か所の空欄が入る形です。最後の大問は漢字の書き取りで 13〜15 問(2023 年 15 問、2024 年 14 問、2026 年 13 問。2025 は転写がまとめられており正確な数は不明)。漢字は書き取りのみで、読みは 2018 年以降出ていません。
- 記述の欄は小さく、長い記述の練習は要りません。
11. 学年別ロードマップ
| 段 | 何をするか | この学校での重み |
|---|---|---|
| 小 4(土台) | 計算の正確さ(分数・小数の四則と逆算)、図形(角度と面積の基本、円とおうぎ形)、読解、漢字語彙の 4 本です。この学校で最終的に効く入口は「計算を速く正確に」「図形の角度を求める手数」「漢字と慣用句を書ける」 | 計算と漢字の比重が大きい学校なので、小 4 からの積み上げがそのまま効きます。時間計測はまだしません |
| 小 5(幅) | 週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は算数で、8-1 の題材表を「小 5 で一巡する単元リスト」として次の順に回します。数の性質 → 場合の数 → 規則性 → 食塩水 → 速さ → 仕事算(何人・何台で分担したときの日数を求める・受験用教材の単元) → 平均算 → 角度 → 面積比 → 円とおうぎ形 → 回転体 → 水量とグラフ。週末 60 分は理科・社会・国語に充てます。理科は分野を絞らず 4 分野を一巡(星座・植物・こん虫・燃焼・光・てこ・電気)。社会は地理・歴史・公民を通しで一巡し、ニュースを家庭で話題にします。国語は四字熟語・慣用句・季語を毎週少しずつ | 同じ座席に同じ種類の問題が来る学校なので、単元の穴がそのまま失点になります。全分野をひととおり学び終えることの優先度が高くなっています |
| 小 6(仕上げ) | 7 節の 8 項目です。夏以降は過去問を「同じ座席を縦に」解きます(大問 3 の (4) 回転体だけを 5 年分、大問 1 の計算だけを 5 年分)。並行して 45 分・25 分の通し演習で時間配分を固めます | ここは反復が効きます。年度通しの演習と、座席ごとの縦解きを半々で |
この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 計算と知識の量、そして速さです。記述がほとんど無いぶん、「書けば部分点」で拾える場面が無く、合っているか外れているかだけになります。小 5 までに単元の穴を消し、小 6 で「1 問 1〜2 分で確定させる」練習に入れると、この学校の形式にそのまま噛み合います。逆に、記述の練習に多くの時間を割いても、この学校の一次試験では直接には効きにくくなります。
12. この学校と併願するなら
観点は勉強が転用できるかだけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が二重に効きます。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏は見ていません。
- 創価中学校(東京都・共学)— 最も高い組み合わせです。理科が最も近く、国語は資料がそろわず比較できていません。
- 星野学園中学校(埼玉県・共学)— 算数・国語が近く、理科・社会は比較できていません。
- 明治学院中学校(東京都・共学)— 4 科目とも近く、全体で最もバランスがよい組み合わせです。
8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。
- 8 校とも近さ 79 以上と全体的に高くなっています。短時間・多問・答えのみという慶應義塾中等部の形式は、標準的な問題を数多く解かせる学校と構造が近くなるためです。ただし大問 3 の座席(角度・面積比・円とおうぎ形・回転体)はこの学校固有なので、そこだけは本校の過去問で積むしかありません。
- 数字は科目ごとの出題構造の近さ(0〜100・100 が最も近い)で、自動集計です。同じ問題が出るという意味ではありません。
13. 資料の限界
- 転写は過去問データベースに基づきます。一次試験の 4 科だけが対象で、二次試験(体育実技・面接)については何も分かりません。
- 配点は公式サイトの入試 Q&A に記載があります(国語 100・算数 100・理科 50・社会 50)。ただし設問ごとの配点は公表されていないため、大問ごとの重みは分かりません。
- 図そのものは転写できません。算数の回転体・角度、理科の装置図、社会の地形図は、設問文と図の説明文からの推定を含みます。
- 算数と理科は転写の読み取り確度が低めの年が多くなっています(算数 13 年・理科 10 年)。小問数や単元の分類がぶれている可能性があります。2023〜2026(理科・社会は 2024〜2026)は設問文を精読して確認しましたが、それ以前の年について書いたことは「転写の分類では」の範囲を出ません。
- 国語は 2008 年度が欠落しています。出典(作品名・著者名)は転写に残っていないため、本文中では扱いを避けました。
- 難易度・偏差値・合格可能性・入試結果には触れていません。これらは別のページの領分です。
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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。
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