山脇学園中学校 の過去問分析

山脇学園中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。

山脇学園中学校 過去問分析(2010〜2026 年度・A 入試に相当する回・算数 16 年分ほか)

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

項目 内容
所在地 東京都港区
男女 女子校
旧称 山脇高等女学校、女子實脩学校(1903 年創立時)
入試回と日程・科目 一般 A 2 月 1 日午前・4 科/一般 B 2 月 2 日午後・2 科(国語・算数)/一般 C 2 月 4 日午前・4 科(一般 A と同じ)/英語 A・C 2 月 1 日(A)・2 月 4 日(C)午前(英検 3 級相当以上必須。国算は一般と同問題)/英語 B 2 月 2 日午後(国算は一般 B と同問題)/国語 1 科 2 月 1 日午後/算数 1 科 2 月 1 日午後/理数探究 2 月 3 日午後(算数的思考力・生活の中での科学)
試験時間・配点 一般 A・C は国 50 分・100 点、算 50 分・100 点、社 30 分・60 点、理 30 分・60 点。一般 B は国算各 50 分・各 100 点。英語入試の国算も各 50 分・各 100 点(帰国生入試と合わせて募集 50 名)。国語 1 科は 60 分・100 点(算数 1 科・理数探究と合わせて枠があります)。算数 1 科は 60 分・100 点。理数探究は算 40 分・50 点、理 40 分・50 点

上の表は 2027 年度の募集要項による内容です。

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。

このレポートが分析したのは A 入試(2 月 1 日午前・4 科)に相当する回の問題だけです。一般 B・C、英語入試、国語 1 科・算数 1 科、理数探究の傾向はこの資料からは分かりません(→4 節・13 節)。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

結論

  1. この学校の入試でいちばん動かないのは「どの大問で何を測るか」という座席(問題の置き場所)で、いちばん動くのはその中の単元・題材です。「同じ種類の問題が同じ場所に出る」学校です。
  2. 社会の大問 1 は地形図の読図が 2013 年度から 14 年連続。算数の大問 1 は一行題(数行で終わる短い文章題)9 問で、(1) 四則計算・(2) 逆算(□にあてはまる数を求める計算)の並びが 4 年連続です。
  3. 「あなたはどう考えるか」を書かせる設問が、社会・理科・国語のすべてに毎年入っています。

家でやること 3 つ

  1. 社会の地形図を 14 年分、縦に並べて解きます。
  2. 算数の大問 1 の (1)(2) を毎日 2 問解きます。
  3. 理科は生物・地学・化学・物理の 4 分野をどれも捨てず、等分に回します。

今週やる 1 つ

  1. 社会 1 年分を 30 分計って通しで解き、大問ごとの持ち時間を決めます(30 分で 30〜35 問と、4 科目でいちばん時間が厳しい科目です)。

注意

  1. 国語は 2021 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。国語について書いたのは 2020 年度までの話です(→4 節・13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並び・小問の数・単元の並びを資料から確認した年。設問文そのものは読んでいません)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 判読の確度
算数 3 年(2024・2025・2026。構成の確認のために 2023 年度の原本も見ました) 12 年(2010〜2012・2014〜2022) 16 年(2010〜2012・2014〜2026) 高。式の細部(分数・単位)に転写の揺れがある年がありますが、大問構成と題材の読み取りに支障はありません
理科 3 年(2024・2025・2026) 12 年(2010・2012・2014〜2023) 15 年(2010・2012・2014〜2026。2011・2013 年度は資料がありません)
社会 3 年(2024・2025・2026) 14 年(2010〜2023) 17 年(2010〜2026)
国語 3 年(2015・2017・2020) 3 年(2010・2012・2014) 6 年(2010・2012・2014・2015・2017・2020) 2021 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。国語について書いたことは 2020 年度までの話です

5. 一番大きな結論

この学校の入試でいちばん動かないのは「どの大問で何を測るか」という座席で、いちばん動くのは「その中でどの単元・どの題材を使うか」です。

ここで言う固定は「同じ種類の問題が同じ場所に出る」ことで、「同じ問題が出る」ではありません。精読した 3 年(国語は 2015・2017・2020)の中に、前年と同じ設問文が使われた例は見つかりませんでした。

毎年作り直されているものもはっきりしています。理科の単元(地学は天体 → 太陽とかげ → 星座、化学は中和 → 金属と密度)、社会の地形図に使う土地(仙台 → 修善寺 → 長崎)と歴史のテーマ(船 → 鎌倉 → 化粧)、算数の大問 2・3 に来る単元、国語の知識大問の中身。ここは幅を持って準備するしかありません。

したがって過去問の使い方は、「出る問題を覚える」ではなく「どの場所で何を測られるかを知ったうえで、その分野の解き方を仕上げる」に近くなります。ただし例外が一つあります。社会の地形図(大問 1)だけは「出る問題を覚える」に近い扱いができます。14 年分を縦に並べて解けば、縮尺・標高・地図記号・方位・写真の対応という問われ方がほぼ尽くせます。

もう一つ、4 科目を通じて共通する性格があります。「あなたはどう考えるか」を書かせる設問が、社会・理科・国語のすべてに毎年入っていて、正解が一つに決まらない問いを短い試験時間の中に必ず置くのがこの学校の作りです(実例は 6 節)。


6. この学校らしさが出る場所(過去問でしか掴めない題材の色)


7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・漢字語彙)を先に。過去問を使った演習は小 6 の夏以降が目安です。学年別の入り方は 11 節に書きました。

各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [週 1 回] 社会・地形図を 14 年分、縦に並べて解く。 2013 年度から 2026 年度まで大問 1 がここです。縮尺の計算(地図上の cm ↔ 実際の距離)、標高差と断面図、地図記号、方位、写真と地図の対応。細かい問われ方と年度は 8-3 節を参照してください。この学校で、かけた時間がいちばん確実に返ってくる場所です。(確認: 〜2026 年度)
  2. [毎日 10 分] 算数・大問 1 の (1)(2) を毎日 2 問。 4 年連続で同じ位置です。小数と分数の相互変換(0.875=7/8、0.375=3/8、1.25=5/4)が毎年入り、逆算は括弧が三重になる年(2024・2026)があるので、外側から順にほどく手順を固定します。算数は記述も選択も無く答えのみなので、部分点があてにできないぶん計算の正確さが直接効きます。(確認: 〜2026 年度)
  3. [週 1 回] 社会・通し演習で時間配分を決める。30 分で 30〜35 問。地図・写真・雨温図・表・条文・カードを行き来する読み取りが入って 1 問 1 分を切ります。4 科目でいちばん時間が厳しいので、大問 1 に 10 分・大問 2 に 12 分・大問 3 に 8 分、といった大問ごとの持ち時間の目安を通し演習で作ります。(確認: 〜2026 年度)
  4. [週末 60 分] 理科・4 分野をどれも捨てない。大問 4 本で 60 点なので、1 分野が空白だと 15 点前後が固定で落ちます。生物・地学・化学・物理を等分に回します。表・グラフからの比例計算(中和の過不足 2025、密度と純度 2026、凸レンズと電流 2024)では、「四捨五入して小数第 1 位まで」といった桁の指定を読み落とすと、正しく解いても外れます。(確認: 〜2026 年度)
  5. [週末 60 分] 算数・仕事算と食塩水、大問 4 のグラフ、立体。仕事算と食塩水はどちらも 2023〜2026 の 4 年連続。仕事算は「1 人ずつの日数から」と「2 人組の日数から」の両方、食塩水は「混ぜる」「水を加える」「容器間でやりとりする」の 3 操作を一通り。大問 4 のグラフ問題(水量 2024・2026、速さ 2025)は、グラフの折れ点が何を意味するかを言葉にしてから式を立てます(仕切り・おもり・排水せんが入ると場面が 3〜4 段になります)。立体図形は 4 年とも最低 1 問、2025・2026 は 2 問あるので切らさないでください。(確認: 〜2026 年度)
  6. [週末 60 分] 社会・歴史をテーマで縦に読む。3 年ともテーマ通史(船と海上交通・鎌倉のまち・化粧と装い)で 13〜14 問。年代の並べかえも毎年 1〜2 問あり、年号の丸暗記より出来事どうしの前後関係で覚えます。「道具」「文化」「交通」「衣食住」のように一つの筋で古代から現代まで並べ直す学習が、設問の作りにそのまま合います。憲法の条文(第 9 条・第 13 条・第 25 条・天皇の地位・憲法改正の手続き)は言い回しごと覚えます。(確認: 〜2026 年度)
  7. [週 1 回] 「理由を書く」練習を 3 科目に共通の課題として置く。理科・社会・国語のいずれにも、理由や考えを書かせる設問が毎年あります(問数は 10 節)。選ぶだけ・答えるだけで止めず、答えを選んだあと「なぜそうなるか」を 1〜2 文で言う習慣を日々の演習に組み込みます。社会は指定語を先に解答欄に置いてから文を組み立てる手順を固定し、「あなたならどうするか」には立場を明示して 1 文で理由を書きます(書けないまま空欄にするのがいちばんもったいない)。国語の条件つきの意見記述は、書く前に条件を指さし確認してから 1 つずつ対応させます。(確認: 理科・社会は〜2026 年度、国語は〜2020 年度)
  8. [週末 60 分] 国語・読む速さから。説明文 2 本+小説 1 本を 50 分で読み切ります。時間内に大問 3 まで届くことが最優先。そのうえで抜き出しの答え方(「最初と最後の三字」「〜に続くように」)と、20 字・30 字・40 字・50 字の 4 段階で同じ内容を伸縮させる字数の練習をします。(確認: 〜2020 年度)

このほか、前年 1 年ぶんの出来事は 3 科目に振り分けて確認しておきます。社会は制度と歴史へ(2024 の年金額引き下げ、2026 の戦後 80 年)、理科は原理へ(2026 の冬季五輪のメダルの金属、2024 の人工衛星)、国語の説明文も社会的な話題(食品ロス・農業・祭)から採られます。


8. 科目別の詳細

家庭での優先順は 7 節に一本化しました。この節は、その根拠になる年度・実例と、科目ごとの細かい作りです。

8-1. 算数(50 分・100 点・大問 4・小問 17〜20)

精読したのは 2024・2025・2026 年度の 3 年です(構成の確認のために 2023 年度も見ました)。

年度×大問の題材表(2023〜2026)

年度 大問 1(一行題 9 問) 大問 2 大問 3 大問 4 小問数
2023 計算・逆算・数の性質・売買損益・割合と比
食塩水・仕事算・平面図形・図形の移動
数の性質(1〜5 のカード 20 枚で 4 けた・5 けたの数を作る) 速さ(P 地点と Q 地点を 3 人が往復・出会い) 立体の切断(展開図から三角すい→中点を通る面で切る) 20
2024 計算・逆算・仕事算・消去算・食塩水
集合・流水算・角度・立体の体積
売買損益(600 個仕入れ・3 日間で売る値付け) 平面図形の面積比(平行四辺形 ABCD と AE:EB=2:3) 水量とグラフ(直方体をつないだ容器からおもりを引き上げる) 19
2025 計算・逆算・和差算・仕事算・食塩水
速さ・角度・立体(投影図)・立体(円すい+円柱)
和差算・割合(84000 円の予算を 2 チーム→3 チームで分ける) 規則性(1 から順に並べた数表の行と列) 速さとグラフ(60cm 間を往復する点 P・Q が重なる回数) 17
2026 計算・逆算・立方体の表面積・割合と比・売買損益
仕事算・角度(回転)・平面図形の面積・立方体の切断
食塩水(容器 A・B の食塩水を入れ替える) 規則性(1/5, 3/8, 5/11, … の分数列と既約分数の個数) 水量とグラフ(仕切りと排水せんのある水そう A・B) 18

同じ場所に同じ種類の問題が出る

「同じ問題が出る」のではなく、同じ種類の問題が同じ場所に出るという意味の固定が、算数にはっきりあります。

一方で、中身は毎年作り直されています。大問 3 は数の性質(2023)→ 平面図形の面積比(2024)→ 規則性(2025・2026)と動き、大問 1 の (3)〜(6) に何の特殊算(つるかめ算・仕事算のような受験用教材の単元。中身は用語集にあります)が来るかも年ごとに違います。同じ設問文が 2 年にまたがって出た例は、2023〜2026 の 4 年の中では見つかりませんでした。

頻出単元と周期(2023〜2026 の 4 年)

問い方

8-2. 理科(30 分・60 点・大問 4・小問 26〜28)

精読したのは 2024・2025・2026 年度の 3 年です。

年度×大問の題材表(2024〜2026)

年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 小問数
2024 熱の伝わり方(飯ごうで湯をわかす・鉄板と銅板のろうのとけ方) 天体(恒星と惑星・光の速さで太陽まで何分・人工衛星・会合周期) 人体(心臓と血管・血液量の計算・高血圧と生活習慣) 光電池と凸レンズ(再生可能エネルギー・しょう点距離・電流が減る理由) 28
2025 太陽とかげ(秋分の日の観察・かげの向きと長さ・木の高さの相似計算) てこ(支点力点作用点・道具の分類・ドアストッパーの位置) 中和(塩酸と水酸化ナトリウム・過不足なく中和・グラフの作図・濃度) 人体(じん臓と尿・原尿と濃縮率・水だけ大量に飲む危険) 27
2026 星・星座(オリオン座の南中・1 等星の名前・冬の大三角・1 か月前の時刻) 光(反射と屈折・水中の点から出る光・池に文字をうつす看板) 植物(花芽をつくる条件・限界暗期・アサガオが花芽をつくる時期) 金属(冬季五輪のメダル・銀と金の密度計算・金の純度・ノーベル賞) 26

同じ場所に同じ種類の問題が出る

一方、単元は毎年入れ替わります。地学は天体(2024)→ 太陽とかげ(2025)→ 星・星座(2026)、化学は中和(2025)→ 金属と密度(2026)、生物は人体(2024・2025)→ 植物(2026)。同じ設問文が 2 年にまたがって出た例は、精読した 3 年では見あたりませんでした。

頻出単元と周期(精読した 3 年)

問い方

8-3. 社会(30 分・60 点・大問 3・小問 30〜35)

精読したのは 2024・2025・2026 年度の 3 年です。

年度×大問の題材表(2024〜2026)

年度 地理 歴史 公民 小問数
2024 大問 1 仙台の地形図(縮尺 2 万 5 千分の 1・標高差・方角・写真の並べかえ)
大問 2 東北の県の同定・雨温図・農産物・伝統工芸
大問 3 仙台市のまちづくりの発表原稿とグラフの題名
大問 4 海上交通と船の通史(丸木舟から日露戦争まで・13 問) 大問 5 年金と社会保障・憲法改正・選挙(一子さんと友美さんの会話) 30
2025 大問 1 修善寺の地形図(縮尺・標高差・地図記号・河川の流向)+静岡の自然・産業・人口(12 問) 大問 2 鎌倉と別テーマの通史(平安〜戦後・13 問) 大問 3 司法(裁判官の身分保障・三権分立・違憲審査・天皇の地位・10 問) 35
2026 大問 1 長崎の地形図(道のりの計算・断面図・路面電車・地図記号・九州の県と雨温図・都道府県しりとり) 大問 2「化粧」「装い」の歴史カード(3 世紀〜戦後・14 問) 大問 3 戦後 80 年・憲法 9 条・コスタリカ憲法・国連・NATO・砂糖の価格(8 問) 31

同じ場所に同じ種類の問題が出る

社会は 4 科目のなかで座席がいちばんはっきりしています。

毎年変わるものは、地形図に使う土地(東北・伊豆・九州)、歴史のテーマ、公民で扱う制度(社会保障 → 司法 → 平和と国際)です。同じ設問文が 2 年にまたがって出た例は、精読した 3 年では見つかりませんでした。

頻出単元と周期(精読した 3 年)

問い方

8-4. 国語(50 分・100 点・大問 3〜5・小問 23〜35。2015・2017・2020 年度で確認)

国語は 2021 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いたのは 2015・2017・2020 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。資料があるのは 2010・2012・2014・2015・2017・2020 の 6 年で、精読したのはそのうち新しい 3 年です。

年度×大問の題材表(2015・2017・2020)

年度 大問 1(説明的文章) 大問 2(文学的文章) 大問 3(短い文章+漢字・文法) 大問 4・5(知識) 小問数
2015 ネオテニー理論と子どもらしさ・ピカソの絵(10 問) 高校 2 年の「わたし」と幼なじみの那津・吹奏楽部(9 問) 言葉の発明と宮沢賢治(漢字 3・文法「な」の識別・外来語・6 問) 大問 4 熟語の成り立ち 5 問/大問 5 敬語に直す 5 問 35
2017 視線の取り方と「空気を読む」こと・愛着理論(9 問) 小学 6 年の陽子と中 1 の美月・卓球のダブルス(9 問) 祭の起源と意義(漢字 2・主語を変えた書きかえ・意見記述・5 問) なし(3 大問の年) 23
2020 農業は自然の破壊者か創造者か・田んぼと表土(9 問) 男(本多悦太郎)と少年(西沢静夫)のヒッチハイクと文集(8 問) 食品ロス(漢字 3・文法「の」の識別・条件つき意見記述・5 問) 大問 4 慣用句 5 問+送り仮名つき漢字 5 問 32

出典として資料から確認できたのは、2015 の布施英利『子どもに伝える美術解剖学』(大問 1)と山口なお美『グラッフィオーソ』(大問 2)、2020 の灰谷健次郎『日曜日の反逆』(大問 2)、さかのぼって 2014 の宮下奈都『よろこびの歌』と野口聡一『宇宙少年』、2010 の千刈あたか『野菊とバイエル』と田中修『雑草のはなし』。文学的文章は中高生の部活・友人関係を描いたものが多くなっています。

同じ場所に同じ種類の問題が出る

頻出と問い方(精読した 3 年)


9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

精読した年(算数は 2024〜2026、構成の確認で 2023 も。理科・社会は 2024〜2026、国語は 2015・2017・2020)と、資料のある年の構成・単元の記録から見た表です。最終確認年度は、その単元をこの資料で最後に確認できた年度を指します。

科目 単元 出ていた年 最終確認年度 状況
理科 電気回路(豆電球・かん電池のつなぎ方) 2016・2017・2022 2022 年度 物理の枠。近年は光電池・光・てこが続く
理科 気象(天気図・雲・台風) 2012・2014・2015・2020・2022 2022 年度 地学の枠。2023 年度以降は天体に偏っている
理科 地震・火山・地層 2021 2021 年度 地学の枠。5 年空き
理科 ばね・ふりこ 2018・2020・2021 2021 年度 物理の枠。てこと入れ替わる位置
理科 気体の性質・燃焼 2020・2022 2022 年度 化学の枠。近年は中和・金属
理科 溶解度・再結晶 2017・2023 2023 年度 化学の枠。6 年周期なら次が近い
理科 こん虫・動物の分類 2016 2016 年度 生物の枠。近年は人体と植物が交互
算数 平面図形を主題にした大問 2024(大問 3) 2026 年度(大問 1 の小問として) 大問 3 が 2 年続けて規則性。平面図形は大問 1 の中に縮んでいる
算数 立体の切断を主題にした大問 2023(大問 4) 2026 年度(大問 1 の小問として) 大問 4 は 3 年続けてグラフ系。切断は 2026 に大問 1(9) で戻っている
算数 数の性質を主題にした大問 2023(大問 2) 2023 年度 大問 2 は 3 年続けて割合系
算数 流水算・通過算 2024(大問 1(7) の流水算) 2024 年度 一行題プールの中でも出番が少ない
算数 場合の数 2020(大問) 2020 年度 2023〜2026 の 4 年では大問にも一行題にも見あたらない
社会 財政・税 2016・2023 2023 年度 公民の枠。近年は社会保障・司法・国際
社会 地方自治 2020 2020 年度 公民の枠。6 年空き
社会 国際社会・国際協力 2013・2026 2026 年度 2026 に戻ってきた。次は数年空く可能性
社会 環境問題 2018・2025(小問) 2025 年度(小問) 大問としては 8 年空き
社会 原始・古代を主題にした歴史 2017・2021 2021 年度 近年は通史の入口に 1〜2 問置かれるだけ
社会 工業・貿易を主題にした地理 2011(交通・通信)・2024(小問) 2024 年度(小問) 地理の枠が近年は地形図に吸収されている
社会 都道府県の同定を主題にした大問 2013・2024 2024 年度 近年は地形図の後半に組み込まれる
国語 敬語 2015 2015 年度 知識大問の一つ。精読した範囲では 2015 のみ
国語 熟語の構成 2015 2015 年度 同上
国語 慣用句・ことわざ 2010・2012・2014・2020 2020 年度 知識大問で最も出番が多い
国語 語彙・季語 2010・2014 2014 年度 近年の資料では確認できていない
国語 詩・短歌・俳句を主題にした大問 精読した 3 年では確認していない

国語の知識大問は年ごとに作り直されているので、上の表の国語の行はどれも「準備の対象」と読んでください。


10. 形式面の注意

4 科目共通

算数

理科

社会

国語


11. 学年別ロードマップ(小 4 から始めるなら)

何をやるか
小 4(土台) ①計算の正確さ — 整数・小数・分数の四則と、□ を含む逆算。山脇学園の算数は答えのみで部分点が無いので、ここが最後まで効く。②地図と日本 — 都道府県の位置と地形、地図記号、縮尺の意味。社会の大問 1 が 14 年連続で地形図なので、地図に親しんでおくことがそのまま効く。③漢字と語彙 — 書き取り中心、送り仮名込みで。④身のまわりの理科 — 星を見る、道具(てこ)を触る、植物を育てる。山脇学園の理科は暮らしの中の題材から入る。⑤図形の入口 — 角度、面積、立体の体積。時間計測はまだしなくてよい
小 5(幅) 全分野をひととおり学び終える年。この学校は座席(問題の置き場所)が固定されている一方で中の単元は毎年入れ替わるので、小 5 での全分野の一巡の出来がそのまま効く。週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にする。平日 15 分は算数の一行題のプールを、仕事算 → 食塩水 → 売買損益 → 割合と比 → 和差算 → 消去算 → 速さ → 流水算 → 角度 → 平面図形 → 立体図形 → 規則性 の順に一巡させ、規則性と立体に厚めの時間を取る(仕事算・和差算・消去算・流水算などは教科書に載っていない受験用教材の単元。中身は用語集にある)。週末 60 分は理科・社会・国語にその週ごとに割り当てる。理科は 4 分野それぞれの主要単元を漏らさず(生物なら人体・植物・こん虫、地学なら星座・太陽・気象・地層、化学なら中和・水溶液・気体・金属、物理ならてこ・光・電気・ばね)。社会は地形図の読み方をここで固め、通史を一巡し、憲法の条文に触れておく。国語は説明的文章を読む習慣と、知識分野(慣用句・熟語の構成・敬語・文法の識別)の一巡。ただし国語は 2021 年度以降の問題文が資料に無いので(→13 節)、直近の形式は市販の過去問集で確かめる
小 6(仕上げ) 7 節の 8 項目。夏以降は 2 本立てにする。「同じ座席を縦に並べて解く」演習は社会の地形図(14 年分)と算数の大問 1 に集中し、それ以外は年度通しで時間を計る演習に振る。とくに社会は 30 分で 30〜35 問と時間が厳しいので、通しの回数を多めに確保する。3 科目に共通する「理由を書く」設問は、書いたものを人に読んでもらって条件を拾えているか確認する

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 差がつくのは (a) 小 4 から積む計算の正確さと地図への慣れ、(b) 小 5 での全分野の一巡、の 2 点です。座席は固定でも中身は毎年作り直されるので、「頻出単元だけ仕上げれば足りる」とはなりません。ただし社会の地形図だけは例外で、小 4 のうちから地図記号と縮尺に親しんでおくと、14 年連続で出ている大問 1 に直接つながります。また算数が答えのみの形式である以上、途中まで合っていても点になりません。計算を「考えずに手が動く」水準まで早く上げておくことが、この学校では他校以上に効きます。逆に、難問を 1 問じっくり解く力に早くから時間をかけても、この学校ではあまり返ってきません。


12. この学校と併願するなら

観点は勉強が転用できるか(同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が二重に効くか)だけです。難易度・偏差値帯・合格可能性・通学圏には触れません。近さの数字は「出題構造の近さ(0〜100)」の自動集計で、同じ問題が出るという意味ではありません。

8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。


13. 資料の限界


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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。

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