学習院中等科 の過去問分析
学習院中等科の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。
学習院中等科 過去問分析(2009〜2026 年度・4 科目・最大 18 年分)
更新 2026-08-20。
1. この学校の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都豊島区 |
| 男女 | 男子校 |
| 入試回と日程・科目 | 第 1 回 2 月 2 日午前/第 2 回 2 月 3 日午前。どちらも 4 科(国語・算数・社会・理科)(2027 年度募集要項)。2 月 1 日の回はありません |
| 試験時間・配点 | 国語 50 分 100 点/算数 50 分 100 点/社会 40 分 80 点/理科 40 分 80 点。第 1 回・第 2 回とも同じです |
| 配点の見方 | 社会・理科の配点(各 80 点)は、国語・算数(各 100 点)の 8 割にあたります |
| 面接 | 第 1 回・第 2 回とも面接は実施しません |
いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。
2. このページでわかること
このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。
過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。
以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。
3. まず結論だけ(10 行)
結論
- 3 科目とも「大問◯の位置に◯◯が来る」という並びが強く決まっています。同じ種類の問題が同じ場所に出る、という意味での座席(問題の置き場所)の固定です。
- ただし中身は毎年作り直されます。同じ問題が再び出るという意味ではありません。
- 理科の大問 1 と社会の大問 3 は、受験する年の前年 1 年間のニュースで作られます。ここだけは新しく仕入れ直す必要があります。
家でやること 3 つ
- 算数の大問 1・2 の 8 問(計算と一行題(数行で終わる短い文章題))を、15 分・全問正解で回します。
- 社会の都道府県を説明文から当てる 10 問と、年表の人物 6 名を漢字で書く練習をします。
- 理科の前年 1 年間の科学ニュースを、ノーベル賞・宇宙・気象・地震の 4 分野で 1 枚にまとめます。
今週やる 1 つ
- 算数の大問 1・2 だけを 2024・2025・2026 の 3 年分続けて解き、8 問が 15 分で終わるか計ってみます。
注意
- 資料は 1 年につき 1 冊しかなく、第 1 回・第 2 回のどちらの回かの区別が付きません。ここに書いたことは第 1 回相当として読んでください。国語は 2022 年度以降の問題文が資料にありません(→ 13 節)。
4. 資料の状況
どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問ごとの主要単元だけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。
| 科目 | 精読した年 | 構成だけ数えた年 | 資料のある年 | 判読の確度 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 3 年(2024・2025・2026) | 14 年 | 17 年(2009〜2026。2013 年度なし) | 17 年中 3 年が読み取り確度低め(2025 を含む) |
| 理科 | 3 年(2024・2025・2026) | 15 年 | 18 年(2009〜2026) | 18 年中 11 年が読み取り確度低め(2024・2025 を含む)。導入文が長く、表・グラフが多い |
| 社会 | 3 年(2024・2025・2026) | 15 年 | 18 年(2009〜2026) | 18 年中 2 年が読み取り確度低め(2024 を含む)。小問が多く、選択肢や空欄の文言まで読める |
| 国語 | 3 年(2018・2019・2021) | 7 年 | 10 年(2009・2011・2012・2014〜2019・2021) | 2022 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)。2010・2013・2020 も問題冊子の資料が無い |
- 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
- 入試回について: この学校の入試は第 1 回(2 月 2 日)と第 2 回(2 月 3 日)の 2 回制です(2027 年度募集要項)。資料は 1 年につき 1 冊しかなく回の区別が付かないため、このレポートの記述は第 1 回相当として読んでください。第 2 回の形式が同じかどうかは、この資料からは言えません。
- 「毎年」「〜年連続」は、原本で 3 年以上の反復を確認したものに限っています。年度×大問の題材表は、算数・理科・社会が 2024〜2026 の 3 年分、国語が 2018・2019・2021 の 3 冊を設問文で読み直して起こしました。それ以外の年については、単元の分類(大問ごとの主要単元)を数えたものだけを「転写の分類では」と断って書いています。
- 設問ごとの配点は問題冊子の転写に印刷されていません(精読した年で確認しました)。試験時間・配点は 1 節の募集要項の数字です。
5. 一番大きな結論
学習院中等科は「出題の並びが決まっていて、中身は毎年作り直す」学校です。
3 科目とも「大問◯の位置に◯◯が来る」という並びが強く固定されています。ただし同じ問題が再び出るという意味ではありません。同じ種類の問題が同じ場所に出る、ということです。
- 算数: 3 年連続で 6 大問・小問 19〜20。大問 1 が四則計算 4 問(うち 1 問は逆算(□ にあてはまる数を求める計算))、大問 2 が一行文章題 4 問という入口が 3 年とも同じで、導入文「次の □ に当てはまる数を入れなさい」の一文まで一致します。転写の分類では、大問 1 が四則計算の年が 2014〜2026 の 13 年続きます。大問 3〜6 には速さ 1 題・平面図形 1 題・規則性か場合の数 2 題が配られ、順番だけが入れ替わります。解答はすべて短答(語句や数値を短く答える形式。ここでは数値のみ)です。
- 理科: 3 年連続で 5 大問・小問 25〜28。大問 1 が「前年 1 年間の科学ニュース」の 4 択 4 問で、設問文の書き出しまで「20XX 年に話題になった自然科学分野のできごとについて、最も適切なものを選びなさい」で揃います。大問 2 以降は生物・地学・化学・物理が毎年 1〜2 題ずつ入りますが、順番は年ごとに違います。記号選択が主軸で、記述はほぼありません。
- 社会: 3 年連続で 3 大問。大問 1 が地理、大問 2 が年表を読む通史、大問 3 が前年の時事から入る公民・現代史です。さらに大問 1 の中が「①〜⑩の説明文に都道府県(都市)を 20 択から当てる 10 問 → 統計表 1 枚を読む ○× 4 問 → 一問一答 6 問」の 3 点セットで 3 年とも同じ。大問 2 は年表の空欄 6 か所に人物名を漢字で入れ、下線部①〜⑪を古い順に問う形が 3 年同じです。
- 国語(2018〜2021 年度に限る): 2019・2021 年度は大問 1 が漢字 10 問、大問 2 が物語、大問 3 が説明文です。両年とも最後の設問が「この物語を『◯◯が〜物語。』という一文でまとめなさい」「筆者の主張を〜字以上〜字以内でまとめなさい」でした。
したがって過去問の使い方は「出る問題を覚える」ではなく、決まった座席に何が来るかを体に入れて、時間配分と手順を固定する練習に近くなります。どの大問で何分使うか、どの順で解くかを最初から決めて臨める学校で、その利点を活かせるかどうかが差になります。あわせて、理科の大問 1 と社会の大問 3 は「受験する年の前年 1 年間のニュース」で作られるので、そこだけは新しく仕入れ直す必要があります。
| 科目 | 形式の固定度 | 中身の性格 | 時間をかける価値があるところ |
|---|---|---|---|
| 算数 | 高い。6 大問・小問 19〜20・50 分が動かない(精読した 3 年。転写の分類では長期にわたり大問 6) | 大問 1・2 で計算と一行題 8 問、大問 3〜6 で速さ・平面図形・規則性・場合の数。すべて短答 | 大問 1・2 の 8 問をノーミスで速く。そのうえで規則性と場合の数の「書き出して数える」手順 |
| 理科 | 中程度。5 大問・小問 25〜28 は安定、分野の並びは毎年違う | 生活・行事から入る長い導入文+表とグラフ。4 分野が毎年入る。記述はほぼ無い | 前年 1 年間の科学ニュース(大問 1・4 問)と、グラフの形を選ぶ・表から計算する練習 |
| 社会 | 高い。3 大問・大問 1 の 3 点セットまで固定 | 地理(都道府県同定・統計表)/年表の通史/前年の時事から入る公民。記述は年 2〜3 問 | 都道府県を説明文から当てる 10 問と、年表の人物 6 名を漢字で書く速さ |
| 国語(2018〜2021) | 2019・2021 は 3 大問(漢字/物語/説明文)で一致 | 現代の物語+身近な題材の説明文。記述が 2〜3 割 | 「〜物語。」の一文要約と、字数指定つきの「筆者の主張のまとめ」 |
科目ごとに求められる作業が違います。算数は「速く正確に」、理科は「長い文を読んで表を処理する」、社会は「大量の空欄を指定どおりの文字種で埋める」、国語は「文章全体を 1 文か 100 字にたたむ」です。
6. この学校らしさが出る場所
- 理科は「学校生活と行事」から入ります。 夏休みの自由研究でミョウバンの大きな結晶を作る(2024 大問 4・作業 1〜9 の手順つき)、SDGs を入口にお風呂のシャワーと歯みがきの水の量を計算する(2025 大問 2)、パリ五輪の開会式でセーヌ川に浮かんだ船から浮力へ(2025 大問 3)、そして 2026 大問 5 は「学習院中等科の昨年の修学旅行では大阪・関西万博を訪れました」と自校の行事から書き起こし、イタリア館 → ピサの斜塔 → ガリレオの落下実験 → 落下運動の計算へつないでいます。理科室の実験より、生活と行事の中の現象を題材にする傾向が続いているように見えます。
- 理科の大問 1 は「今年のニュースの答え合わせ」です。3 年とも 4 問・4 択で、ノーベル賞・宇宙・気象・地震という同じ 4 分野から出ます。2026 の「現在わかっている土星の衛星の数」(約 70/170/270/370 個)のように、知らなければ絶対に当たらない一問一答として作られています。
- 社会の大問 1 問 1 は「地理の名所案内」です。2025 は 10 個すべてが国立公園・国定公園の説明で、大雪火山群・九十九島・男鹿半島と八郎潟・木曽山脈の駒ヶ岳・揖斐峡と関ヶ原・屋久島と口永良部島・ヤンバルクイナ・志摩半島・秋吉台と秋芳洞が並びます。2024 は都市(日本の最北の都道府県の経済の中心地 など)、2026 は産業(鹿島臨海工業地域 など)と切り口を変えつつ、「説明文を読んで日本地図の上の一点を当てる」という作業は 3 年同じです。
- 社会の大問 3 は「その年の記念日」から始まります。2023 年の統一地方選挙(2024)、自衛隊創設 70 周年(2025)、「昭和 100 年」(2026)。入口は時事ですが、そこから戦後史・憲法・国際機関へ降りていく作りで、時事そのものより「その出来事が結びつく制度と歴史」が問われています。
- 社会の年表は古代から戦後まで一本で通します。2024 は 618 年の唐の建国から第 1 次石油危機まで、2025 は 593 年の聖徳太子からアジア太平洋戦争まで、2026 は 239 年から 1947 年まで。時代を飛ばさず順に問うので、通史のどこかに穴があるとそこで確実に落ちます。
- 算数は「派手さより手数」です。作図も記述も無く、答えの数値だけを書きます。一方で大問 3〜6 には 3 年とも「自分で書き出す」作業(部屋割り・敷きつめ・石の並べ方・条件を満たす整数)が入ります。解法の手順を知っているかより、決めた手順どおりに手を動かし切れるかを見ているように見えます。
- 国語は「文章全体を一言でまとめさせます」(2018〜2021 年度に限る)。物語には「◯◯が〜物語。」、説明文には「筆者の主張を〜字でまとめなさい」。部分の読み取りだけでなく、読み終わったあとに何が残ったかを毎回書かせる作りになっていました。
7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)
想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先に進めてください。時間を計った過去問演習は小 6 の夏以降が目安です。学年別の道筋は 11 節にまとめました。
各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。
- [毎日 10 分] 算数・大問 1 と大問 2 の 8 問を「15 分・全問正解」で回す — 大問 1 は整数の四則(2026(1) は 91÷7+(32−198÷11)×169−154×13)、小数(2025(2) の 12.5×0.6+13.2÷(5.5−0.22))、分数(帯分数の乗除)、逆算(□ を含む式)の 4 問。大問 2 は仕事算・つるかめ算・年齢算・通過算・時計算・植木算・和差算・割合・数の性質から 4 問(これらの特殊算の中身は 用語集 にあります)。3 年とも同じ位置・同じ問題数なので、ここは練習量がそのまま点になります。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 算数・「書き出して数える」問題の手順を固める — 2024 大問 6(11 人を 5 部屋に割り振る推理)、2025 大問 6(ひし形パネルの敷きつめ方)、2026 大問 3(1 と 2 だけでできる 2222 以下の整数)、2026 大問 6(白石と黒石を 5 個・7 個・9 個並べる)。3 年とも大問 6 がこの作りで、(1) を実際に数え切ってから (2)(3) の規則を見つける手順が共通です。表を作って数える練習を積んでください。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 社会・大問 1 の 2 枠(都道府県の同定 10 問+統計表の ○× 4 問) — 都道府県の同定は、2025 が「最高峰の旭岳を主峰とする…大雪火山群」「佐世保の九十九島から五島列島へと続く多島海」「日本海側につき出た男鹿半島と八郎潟調整池」のように国立公園と地形で、2026 が「重化学工業で有名な鹿島臨海工業地域」のように産業で特定させます。20 択から 10 個を選ぶので消去法が効きます。国立公園・半島・山地・工業地域・湖沼を都道府県とセットで覚えてください。続く問 2 は 3 年とも表 1 枚に対して 4 つの文の ○× で、「1〜5 位の都道府県には、すべて旅客輸送のある空港がある」(2024)のように、表を見るだけでは決まらず外の知識が要る文が混じります。表の数字を追う練習と、都道府県の基本情報を結びつける練習の両方が要ります。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 理科・前年 1 年間の科学ニュースを 4 分野で押さえる — 大問 1 は 3 年とも 4 問で、ノーベル賞(化学・生理学医学)/宇宙探査(月・惑星・衛星)/気象や気温の記録/地震・火山の 4 つの引き出しから出ています(2024 は ALPS 処理水・月面着陸・量子ドット・猛暑、2025 は太陽フレア・SLIM・遺伝子制御・南海トラフ、2026 は MOF・国内最高気温・土星の衛星・カムチャツカ半島沖の地震)。受験する年の前年 1 月〜12 月のニュースを、この 4 分野で 1 枚にまとめてください。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 社会・指定どおりの文字種で埋め切る — 大問 2 問 1 は 3 年とも「年表中の(1)〜(6)に適する人物の名前を漢字で答えなさい」。年表は古代から戦後まで通しで、下線部①〜⑪も時代順に並びます。通史の人物を漢字で書ける状態にしておくと、大問 2 の入口が一気に軽くなります。大問 3 問 1 のほうは 8〜13 か所の空欄をまとめて埋める設問で、「(A)〜(D)は数字、(E)(F)(J)(K)は漢字」(2024)のように一つの設問の中で指定が 3〜4 種類に分かれます。過去問を解くときは、書き始める前に指定を全部丸で囲む癖をつけてください。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 算数・速さ(往復とグラフ) — 2024 大問 5(上り坂の道を往復する 2 人・1 回目の出会いは何分何秒後)、2025 大問 5(4320m を往復する兄と弟・3 回目の出会い)、2026 大問 4(兄が 2 往復するグラフの空欄)。3 年とも往復(折り返し)が絡み、「何分何秒後か」を答えさせます。ダイヤグラムの折れ点から速さを読む練習と、分数の分を秒に直す作業を速くしてください。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 国語・「〜物語。」の一文要約と主張の要約(2018〜2021 年度に限った話) — 2019 大問 2 問八「この文章を『真白が〜物語』という一文でまとめなさい」、2021 大問 2 問八「この物語を『満希が〜物語。』という一文でまとめなさい」、2018 大問 2 問十・2021 大問 3 問八の「筆者の主張を六十字以上八十字以内/八十字以上百字以内でまとめなさい」。文章全体を 1 文または 100 字にたたむ練習を、物語と説明文の両方で。直近の形式は市販の過去問集で確かめてください。(確認: 〜2021 年度)
- [週末 60 分] 理科・グラフの形を選ぶ/表から計算する — 2025 大問 4 問 3・問 4(東京と札幌・福岡の昼夜の長さのグラフを選ぶ)、2026 大問 5(1)(2)(落下の時間と速さ・時間と距離のグラフを選ぶ)、2026 大問 5(4)(5)(選択肢が 303.8m/313.6m/318.5m と近い値で並ぶ)。比例か二次的な増え方かを形で見分ける練習と、計算結果を選択肢に照らす手順が要ります。(確認: 〜2026 年度)
8. 科目別の詳細
8-1. 算数(50 分・100 点・6 大問・小問 19〜20・すべて短答)
年度×大問の題材表(精読した 3 年)
| 年度 | 大問 1(4 問) | 大問 2(4 問) | 大問 3 | 大問 4 | 大問 5 | 大問 6 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2024 | 四則計算 3 問+逆算 1 問 | 仕事算/つるかめ算/年齢算/数の性質(3 数の公約数) | 規則性(2 数から作る数列の 30 番目・和・個数) | 円とおうぎ形(半径 3cm の円 3 つの重なり・周・面積・影の部分) | 速さとグラフ(上り坂の道を往復する 2 人・距離・2 回目の出会い・1 回目の出会い) | 推理・論理(11 人を 5 部屋に割り振る・E の部屋・3〜5 号室) |
| 2025 | 四則計算 3 問+逆算 1 問 | 和差算(長方形の周)/通過算/時計算/和差算(約分して 2/7 になる分数) | 規則性(並んだ数列の総数・100 番目・連続 3 数の和が 37) | 平面図形(四分円の中の面積比・おうぎ形 OCD・三角形 OCE・四角形 ABCE) | 速さ(4320m を往復する兄と弟・兄の速さ・弟の速さ・3 回目の出会い) | 場合の数(ひし形パネルの敷きつめ方・しきつめられない図) |
| 2026 | 四則計算 3 問+逆算 1 問 | 植木算/和差算(りんごとみかんの代金)/割合(ジュースの残り)/数の性質(分数の大小にはさむ分子) | 場合の数(1・2 だけでできる 2222 以下の整数の個数・3 の倍数・総和) | 速さとグラフ(兄が 2 往復・兄の速さ・弟の速さ・グラフの空欄 ⓐ) | 平面図形(平行四辺形の面積比・BH と HI の比・三角形 GHI と平行四辺形の比) | 規則性(白石と黒石を並べる並べ方・5 個・7 個・9 個) |
- 3 年とも 6 大問・小問 19〜20 問です(2024 年 19、2025 年 20、2026 年 20)。大問 1 と大問 2 が 4 問ずつ、大問 3 以降が 3 問ずつという内訳も 3 年で同じです(2024 の大問 6 だけ 2 問)。
- 解答形式は 3 年ともすべて短答(19〜20 問すべて)。記号選択・記述・作図は 3 年の設問文に一つも現れませんでした。
- 表に出てくる仕事算・つるかめ算・年齢算・通過算・時計算・植木算・和差算などの中身は 用語集 にあります。
座席の固定(この学校で一番強い特徴)
- 大問 1 は 3 年とも計算です。「次の □ に当てはまる数を入れなさい」の一行が 3 年とも同じ文言で、(1)(2)(3) が四則計算、(4) が逆算という並びまで一致します。整数のみ・小数のみ・分数のみ・帯分数と小数の混在、と 4 問の性格が散らしてあります。
- 大問 2 は一行文章題 4 問です。導入文も大問 1 と同じ「次の □ に当てはまる数を入れなさい」。仕事算・つるかめ算・年齢算・通過算・時計算・植木算・和差算・割合・数の性質から 4 つが選ばれます。3 年とも 4 問のうち 1 問は数の性質(公約数・約分・分数の大小)でした。
- 大問 3〜6 は「規則性・数え上げ」「図形」「速さ」の 3 本柱を配る箱です。3 年を通して、速さ(グラフつきを含む)が 1 題、平面図形が 1 題、規則性か場合の数が 2 題、という構成になっています。順番は入れ替わります(速さは 2024 が大問 5、2025 が大問 5、2026 が大問 4)。
- 大問 6 は 3 年とも「自分で書き出して数える」問題(2024 の部屋割り推理、2025 の敷きつめ、2026 の石の並べ方)で、最後の大問に手を動かして数える問題が来る並びが 3 年続いています。
頻出単元
- 四則計算(大問 1): 3 年連続で同じ位置・同じ問題数。転写の分類では 2014〜2026 の 13 年にわたって大問 1 が四則計算です。
- 規則性・数列: 2024 大問 3、2025 大問 3、2026 大問 2(1)・大問 3(3)・大問 6 と 3 年連続で登場。2026 は大問 3 と大問 6 の 2 題。
- 速さ(グラフつきを含む): 2024 大問 5、2025 大問 5、2026 大問 4 で 3 年連続。3 年とも「2 人が出発して n 回目に出会うのは何分何秒後か」を最後の小問で聞いています(2024 は 1 回目、2025 は 3 回目、2026 はグラフの空欄)。往復(折り返し)が絡む点も 3 年共通です。
- 平面図形の面積・面積比: 2024 大問 4(3)、2025 大問 4、2026 大問 5 で 3 年連続。2026 は答えがすべて「比」で、長さの比 → 面積の比の変換が中心です。
- 場合の数・推理: 2024 大問 6、2025 大問 6、2026 大問 3 で 3 年連続。
問い方
- 大問 3 以降は「(1) 小さい場合を実際に数える →(2) 少し大きくする →(3) 一般化するか、条件を足す」の 3 段です。2026 大問 6(石を 5 個 →7 個 →9 個)が最も分かりやすく、(1) を手で数え切れれば (2)(3) の規則が見えます。
- 速さの大問はグラフが与えられ、グラフの折れ点から速さを逆算させる(2024・2026)か、グラフから 2 人の動きを読ませます(2025)。「何分何秒後か」と時間の単位を分と秒に分けて答えさせるのが 3 年連続です。
- 数の性質は「3 つの整数を同じ整数で割ると余りが等しい」(2024)、「約分すると 2/7 になる分数」(2025)、「11/15 < ⓐ/72 < 73/99 を満たす整数」(2026)と、分数・余りを条件で挟む聞き方が 3 年続きます。
- 図は速さのグラフ・平面図形・並べ方の図として大問 4〜6 に集中します。転写全体では図のある小問が 42%。
8-2. 理科(40 分・80 点・5 大問・小問 25〜28)
年度×大問の題材表(精読した 3 年)
| 年度 | 大問 1(4 問) | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 | 大問 5 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024 | 前年(2023 年)の科学ニュース 4 問 ALPS 処理水の海洋放流/月面着陸に成功した 4 か国目/ノーベル化学賞の量子ドット/観測史上最も暑い夏 |
地層(道路沿いのがけ・火山灰・シラス台地) | 生物にヒントを得た発明(新幹線とカワセミ・採血針とカ・ヨーグルトのふたとハスの葉) | ミョウバンの結晶づくり(夏休みの自由研究・作業 1〜9) | 電気回路(発光ダイオード・プロペラ・電磁石) |
| 2025 | 前年(2024 年)の科学ニュース 4 問 太陽表面の最大級の爆発/SLIM の月面着陸/ノーベル生理学・医学賞/南海トラフに関する呼びかけ |
水の循環と水道料金(SDGs・シャワーと歯みがきの水量計算) | 浮力とてこ(パリ五輪の開会式・水に浮かべた直方体とおもり) | 太陽(昼の長さの 1 年変化・札幌と福岡のグラフ・中秋の名月) | こん虫(さなぎの有無・単眼と複眼・産卵場所) |
| 2026 | 前年(2025 年)の科学ニュース 4 問 ノーベル化学賞・北川進博士の多孔性材料 MOF/8 月 5 日の国内最高気温を記録した都市/土星の衛星の数/カムチャツカ半島沖 M8.8 の地震で気象庁が出したもの |
人体(消化のしくみ・図つき・胃液とすい液の中和) | 水よう液(コップに粉を入れてかき混ぜる・食塩とミョウバンの溶け方・電子天びん) | 化石(化石でないもの・二枚貝からわかること・地層のできる場所) | 落下運動(大阪・関西万博のイタリア館からガリレオの落下実験へ・速さのグラフ・距離の計算) |
- 3 年とも 5 大問・小問 25〜28 問です(2024 年 25、2025 年 28、2026 年 27)。
- 解答形式は記号選択が主軸(2024 年 80%、2025 年 64%、2026 年 89%)で、残りは短答。記述は 3 年で 1 問だけ(2025 大問 4 問 2「1 年間で昼の長さが変わる理由を答えなさい」)。作図は 3 年の設問文には現れませんでした。
座席の固定
- 大問 1 は 3 年連続で「前年 1 年間の科学ニュース 4 択×4 問」です。設問文の書き出しまで「20XX 年に話題になった自然科学分野のできごとについて、最も適切なものを選びなさい」で揃います(2024・2025・2026)。中身は毎年その年のニュースに作り直されるので暗記は効きませんが、準備の仕方は完全に決まっています——受験する年の前年 1 月〜12 月のノーベル賞(化学・生理学医学)、宇宙探査(月・惑星)、地震・火山・気象の記録、という 4 つの引き出しが 3 年とも埋まっています。
- 大問 2〜5 の分野の並びは年ごとに違います。3 年を通してみると、生物(人体・こん虫)が 1〜2 題、地学(地層・化石・太陽)が 1〜2 題、化学(溶解度・水よう液)が 1 題、物理(電気・浮力・落下)が 1 題という配分で、3 年とも 4 分野に散っています。
頻出単元
- 時事・身近な科学: 大問 1 として 3 年連続。転写の分類では 2009 年以降で大問 1 がこの分類の年が多くなっています。
- 溶解度・再結晶: 2024 大問 4(ミョウバンの結晶)、2026 大問 3(食塩とミョウバンの溶け残り)。転写の分類では 2018・2019・2024・2026。
- 地層・岩石・化石: 2024 大問 2、2026 大問 4。
- 太陽・惑星: 2025 大問 1 ①②・大問 4、2026 大問 1 ③。大問 1 の宇宙ニュース枠と本編の地学が別々に立つ年があります。
- 人体: 2026 大問 2。転写の分類では 2014・2015・2017・2020・2022・2026。
問い方
- 長い導入文+身近な入口。 夏休みの自由研究(2024 大問 4)、SDGs とお風呂のシャワー(2025 大問 2)、パリ五輪の開会式(2025 大問 3)、大阪・関西万博の修学旅行(2026 大問 5)と、生活・行事から実験や計算に入っていく書き出しが目立ちます。2026 大問 5 は「学習院中等科の昨年の修学旅行では大阪・関西万博を訪れました」と学校自身の行事から始まります。
- 選択肢は 4 択(ア〜エ)が基本です。「二つ選びなさい」(2025 大問 2 問 4、2026 大問 2(2)・大問 4(1))、「最も適切でないもの」(2026 大問 2(1))のような条件つきが混じります。
- 計算は選択肢から最も近い値を選ばせる形が 2026 で目立ちます(大問 5(4)(5) は 303.8m/313.6m/318.5m のように 1 割以内の差で並びます)。数値を出したあと選択肢と照らす手順になるので、途中の四捨五入で答えを外しやすいところです。
- 短答は数値と語句(2024 大問 4 問 2「とけ残りはどのくらいあったか」、2026 大問 5(3) は 3 つの時刻の速さをまとめて答える)。短答の数値には単位を自分で添える設問があります(2026 大問 5(3)(6))。
- 導入文が長く(転写の本文量は中央値で 1180 字前後)、図・表は転写全体で小問の 38%。グラフを選ぶ設問(2025 大問 4 問 3・問 4、2026 大問 5(1)(2))が 2 年続きました。
8-3. 社会(40 分・80 点・3 大問・埋める解答欄はおおむね 40〜45)
年度×大問の題材表(精読した 3 年)
| 年度 | 大問 1 地理 | 大問 2 歴史 | 大問 3 時事・公民 |
|---|---|---|---|
| 2024 | 問 1 都市 10 個の同定(説明文 →(ア)〜(ト) の 20 択) 問 2 「乗用車の 100 世帯あたり保有台数」の表で ○× 4 問 問 3 一問一答 6 問(①〜⑤は漢字指定) |
年表(618 年唐の建国〜第 1 次石油危機)・空欄 6 人物を漢字 下線部: 白村江/多賀城/源頼朝/管領/慶長遣欧使節/鉄道開通/ノルマントン号(記述)/関東大震災/五・一五事件 |
2023 年の統一地方選挙から入る文章・空欄 A〜K(数字と漢字の指定つき) 下線部: 地方公共団体/被選挙権年齢/参議院議員選挙/小選挙区制(記述) |
| 2025 | 問 1 都道府県 10 個の同定(国立公園・地形の説明文 →20 択) 問 2 「1 時間当たりの地域別最低賃金の推移」の表で ○× 4 問 問 3 一問一答 6 問(イタイイタイ病ほか) |
年表(593 年聖徳太子〜アジア太平洋戦争)・空欄 6 人物 下線部: 冠位十二階/改新の詔/大宝律令/平安京/守護地頭/日明貿易の勘合(40 字記述)/石見銀山/公事方御定書/大政奉還/世界恐慌/沖縄戦 |
自衛隊創設 70 周年から入る文章・空欄 A〜H(数字・漢字・カタカナの指定つき) 下線部: 大日本帝国憲法/日本国憲法の施行/三原則/韓国の首都/特需景気(記述)/内閣総理大臣/PKO |
| 2026 | 問 1 都道府県 10 個の同定(鹿島臨海工業地域ほか →20 択) 問 2 「東北地方の過疎地域」の表で ○× 4 問 問 3 一問一答 6 問(トレーサビリティ・リマン海流・単作・三種の神器・少子高齢化・航空貨物の記述) |
年表(239 年〜1947 年)・空欄 6 人物を漢字 下線部: ザビエルとイエズス会/大名の区分(記述)/享保の改革/異国船打払令/日米修好通商条約/日本海海戦/ベルサイユ条約/米騒動/日中戦争/財閥解体 |
「昭和 100 年」から入る文章・空欄 A〜M(漢字・カタカナの都市名・数字・国名の指定つき) 下線部: 世界恐慌/犬養毅の読み/国民の三つの義務(記述)/国連本部/NPT/東京五輪と新幹線/東西冷戦 |
- 3 年とも 3 大問です。小問数は年によって大きく動きます(2024 年 41、2025 年 23、2026 年 40)が、これは大問 1 問 1 の 10 個・問 2 の 4 個をまとめて 1 問と数えるか個別に数えるかの違いによる部分が大きく、実際に埋める解答欄の数は 3 年ともおおむね 40〜45 です。
- 解答形式は記号選択 39〜50%、短答 35〜56%、記述 5〜9%。記述は毎年 2〜3 問です。
座席の固定(この学校で最も分かりやすい並び)
3 年とも次の 3 段が同じ順で並びます。
- 大問 1 = 地理。 問 1「10 個の説明文に都道府県(または都市)を 20 択から当てる」→ 問 2「一つの統計表を読んで 4 つの文の ○×」→ 問 3「一問一答 6 問(漢字指定つき)」。この 3 点セットが 2024・2025・2026 で完全に同じ順序・同じ問題数です。設問の書き出しも「次の①〜⑩にあてはまる都道府県(都市)を以下の(ア)〜(ト)から一つずつ選び、記号で答えなさい」「次の表は、…をまとめたものです。…正しければ『○』を、正しくなければ『×』を答えなさい」「次の①〜⑥の問いに答えなさい」で 3 年とも揃います。
- 大問 2 = 歴史。「次の年表を読み、あとの問いに答えなさい」→ 問 1 で年表の空欄 6 か所に人物名(漢字指定)→ 問 2 以降は年表の下線部①〜⑪を順に問う、という形です。3 年とも空欄はちょうど 6 か所、下線部は 10〜11 か所。年表の範囲は古代から戦後まで通しで、古代 → 中世 → 近世 → 近代 → 戦後の順に時間どおり問われます。
- 大問 3 = 前年の時事から入る長文。「文章中の(A)〜(K/H/M)に適することば・数字を答えなさい」で 8〜13 か所の空欄をまとめて埋め、そのあと下線部を追います。入口は統一地方選挙(2024)、自衛隊 70 周年(2025)、昭和 100 年(2026)と毎年その年の話題に作り直されますが、空欄一括穴埋め+下線部という構造は 3 年同じです。
頻出単元
- 都道府県・地域の同定: 大問 1 問 1 として 3 年連続。自動集計でも「大問 1 に都道府県・地域の同定」が 2023〜2026 の 4 年続いていることが確認できます。
- 幕末・明治維新/近代の戦争と大正・昭和前期: 大問 2 の後半に 3 年連続で複数問。転写の分類では 18 年を通して歴史の主要単元です。
- 日本国憲法・三権分立・選挙制度: 大問 3 の柱として 3 年連続(2024 選挙制度、2025 憲法と平和主義、2026 憲法の三つの義務)。
- 統計表の読み取り: 大問 1 問 2 として 3 年連続。題材は乗用車保有台数(2024)→ 最低賃金(2025)→ 東北の過疎(2026)と入れ替わります。
問い方
- 「【X】【Y】の文章の正誤の組み合わせとして正しいものを選びなさい」が 3 年とも出ます(2024 年 1 問、2025 年 4 問、2026 年 2 問)。X だけ正しい・Y だけ正しい・両方正しい・両方誤り、の 4 択で、歴史と公民の両方で使われます。
- 表を見て 4 つの文に ○× をつける設問(大問 1 問 2・3 年連続 4 問ずつ)。表そのものは易しいのですが、「1〜5 位の都道府県には、すべて旅客輸送のある空港がある」(2024)のように、表の外側の知識と組み合わせないと判定できない文が混じります。
- 文字種の指定が細かい設問があります。「(A)〜(D)、(G)〜(I)は数字で、(E)(F)(J)(K)は漢字で」(2024 大問 3 問 1)、「(A)〜(C)は数字で、(E)〜(G)は漢字で、(H)はカタカナで。また(D)は『韓国』または『北朝鮮』から選んで漢字で」(2025 大問 3 問 1)、「(A)(E)〜(G)は漢字で、(D)(H)(M)は都市名をカタカナで、(J)〜(L)は数字で、(C)(I)は国名を」(2026 大問 3 問 1)。一つの設問の中で指定が 3〜4 種類に分かれるので、書き始める前に指定を全部拾う必要があります。
- 記述は 40 字前後で 1 問 1 テーマです(2025 大問 2 問 7「日明貿易で勘合が用いられた目的を 40 字以内で」、2026 大問 2 問 3「大名を親藩・譜代・外様に区分した理由」、2026 大問 1 問 3 ⑥「航空貨物として集積回路が運ばれる理由」、2026 大問 3 問 4「国民の三つの義務」)。
- 「ふさわしくないもの」(2026 大問 2 問 4)、「二つ選び」など条件つきの選択があります。
- 図・地図はほとんど使われません(転写全体で図のある小問は 10%)。統計表と年表・文章が中心で、地形図の読図や作図は 3 年の設問文には現れませんでした。
8-4. 国語(50 分・100 点・大問 2〜3・小問 20〜26。2018〜2021 年度の資料のみ)
国語は 2022 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)ため、ここに書いたのは 2018〜2021 年度に限った話です。直近の形式は市販の過去問集で確認してください。資料があるのは 2009・2011・2012・2014〜2019・2021 の 10 か年で、そのうち原本の設問文を精読したのは 2018・2019・2021 の 3 冊です。
年度×大問の題材表(精読した 3 年)
| 年度 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 |
|---|---|---|---|
| 2018 | 物語(中学 2 年の風人がバドミントンのコーチを引き受ける)・漢字 8 問を問一に内蔵・小問 10 | 説明文(獣医学の医師の文章「前例のないことをやるというのは、道なき道を歩くことに似ています」)・漢字 7 問を問一に内蔵・小問 10 | — |
| 2019 | 漢字の書き取り 10 問のみ スイトウ係/ロウホウ/バンソウ/ショメイ/テッソク/カマえる/ゾウキバヤシ/シアン/タイキョ/テキチュウ |
物語(陸上競技大会の応援に行く上田真白と草太・辻みゆきの文章)・小問 8 | 説明文(世界の経済格差と「平和をつくる仕事」・鬼丸昌也の文章)・小問 8 |
| 2021 | 漢字の書き取り 10 問のみ ハタラく/キロク/マカせる/ユケツ/ケンチク/キビしい/モケイ/コウフン/カメイ/リンジ |
物語(高校 3 年の満希と医大に合格した行人・眞島めいりの文章)・小問 8 | 説明文(雑草を種から育てる話・稲垣栄洋の文章)・小問 8 |
- 2019 年度から漢字を独立した大問 1 に出し、大問 2 に物語、大問 3 に説明文という 3 大問の形になり、2021 年度も同じです(精読した 2 年で一致)。2018 年度は 2 大問で、漢字は各大問の問一に組み込まれていました。
- 小問数は 2018 年 20、2019 年 26、2021 年 26。解答形式は記号選択 27〜40%、記述 23〜35%、短答(漢字・抜き出しを含む)25〜46%。
- 漢字は精読した 3 年ともカタカナ → 漢字の書き取りのみ(2018 年は 8 問+7 問の計 15 問、2019・2021 年は 10 問)。読み・部首・熟語の知識問題は 3 年の設問文に現れませんでした。
問い方
- 最後に「一文でまとめる/主張をまとめる」記述が来ます。 2018 大問 1 問二「この文章を『風人が〜する物語。』または『風人が〜な物語。』の形でまとめなさい」、2018 大問 2 問十「この文章の筆者の主張を、六十字以上八十字以内でまとめなさい」、2019 大問 2 問八「この文章を『真白が〜物語』という一文でまとめなさい」、2021 大問 2 問八「この物語を『満希が〜物語。』という一文でまとめなさい」、2021 大問 3 問八「筆者の主張を、八十字以上百字以内でまとめなさい」。物語には「〜物語。」の一文要約、説明文には字数指定つきの主張要約という組み合わせが、精読した 3 年すべてに入っています。これがこの学校の国語で最も特徴的な設問です。
- 記述はほかに「波線の内容を具体的に説明しなさい」「〜のように思っている理由を考えて書きなさい」「〜こと。に続くように書きなさい」の 3 系統。字数指定は「十五字以内」「三十字以上四十字以内」「五十字以上〜」「六十字以上八十字以内」「八十字以上百字以内」と幅がある一方、「一行で書きなさい」(2021 大問 3 問二)のように解答欄の行数で指示する年もあります。
- 空欄【 A 】【 B 】【 C 】【 D 】に言葉を入れる記号選択が 3 年とも複数(接続語・副詞・慣用句)。
- 「当てはまらないものを選びなさい」(2019 大問 3 問四、2021 大問 3 問一・問七)の否定条件つき選択が 2 年で計 3 問。
- 語句・慣用句の知識も小さく入ります(2018「手を打つ」の意味を十五字以内、四字熟語の補充、2019「途方に暮れる」の使い方)。
- 図・作文用紙は無し(転写では図のある小問 0%)。記述の解答欄は行数や字数指定で管理され、字数指定のある設問と無い設問が混在します。
- 出典は 2016 年度(加部鈴子の文章)、2019 年度(辻みゆき/鬼丸昌也)、2021 年度(眞島めいり/稲垣栄洋)が資料で確認できます。中高生を主人公にした現代の物語 1 本+身近な題材の説明文 1 本という組み合わせが、精読した年で共通しています。
9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
大問の主要単元として数えたもの(算数 2009〜2026、理科・社会 2009〜2026)です。精読していない年の細部は保証しません。最終確認年度は、その単元を資料で最後に確認できた年度を指します。
| 科目 | 単元 | 大問で出た年(転写の分類) | 最終確認年度 | 状況 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 立体図形(体積・表面積) | 2011 | 2011 年度 | 大問としては 2011 が最後。精読した 3 年(2024〜2026)にもありません。長く空いている枠です |
| 算数 | 水量・水そうのグラフ | 2015・2023 | 2023 年度 | 8 年周期で戻った実績。2023 以来 3 年ありません |
| 算数 | 流水算 | 2009・2020 | 2020 年度 | 11 年空いて戻った実績。2020 以来 6 年 |
| 算数 | 図形の移動・転がり | 2010・2018・2022・2023 | 2023 年度 | 2023 以来 3 年なし。4〜8 年の間隔で戻っています |
| 算数 | 円とおうぎ形 | 2020・2021・2024 | 2024 年度 | 2024 以来 2 年なし。3〜4 年の間隔 |
| 算数 | 集合・食塩水(濃度) | 集合 2015、食塩水 2012 | 集合 2015 年度/食塩水 2012 年度 | どちらも 10 年以上空いています。大問 2 の一行題としてなら復帰しやすいところ |
| 理科 | てこ・つり合い | 2009・2019・2022(2025 大問 3 の後半に板とおもりのつり合いとして) | 2025 年度 | 大問の主題としては 2022 以来 4 年。2025 に浮力とセットで小問に入っています |
| 理科 | 気体の性質・燃焼 | 気体 2013・2020・2021、燃焼 2010・2012・2013 | 気体 2021 年度/燃焼 2013 年度 | 化学の大問は 2024 溶解度 →2026 溶解度と再結晶系が続き、気体は 2021 以来 5 年ありません |
| 理科 | 植物のつくり・種子の発芽 | 2012・2018・2023 | 2023 年度 | 生物の大問は 2025 こん虫 →2026 人体と動物系が続き、植物は 2023 以来 3 年なし |
| 理科 | 星・星座 | 2021・2023 | 2023 年度 | 2023 以来 3 年なし。地学は 2024 地層 →2025 太陽 →2026 化石と回っています |
| 理科 | 電流のはたらき・電磁石 | 2010・2011・2018・2024 | 2024 年度 | 6〜7 年周期で戻っています。2024 以来 2 年 |
| 社会 | 地方自治 | 2011・2022(2024 大問 3 問 2 に小問として) | 2024 年度 | 大問 3 の柱としては 2022 以来 4 年。2024 に小問で復帰しています |
| 社会 | 国際社会・国際協力 | 2009・2010・2023(2025 問 8 の PKO、2026 問 5・問 6 の国連本部と NPT) | 2026 年度 | 大問 3 の柱としては 2023 以来 3 年ですが、小問としては 2 年連続で入っています |
| 社会 | 貿易・資源・エネルギー | 2012・2017(2024 大問 1 問 3 に小問) | 2024 年度 | 大問の柱としては 2017 以来 9 年 |
| 社会 | 農業・畜産/工業・産業構造 | 農業 2013・2015・2020、工業 2022 | 農業 2020 年度/工業 2022 年度 | 大問 1 の問 3(一問一答)に小問として入る年はありますが、大問全体の柱としては 2022 以来 |
| 社会 | 気候・雨温図 | 2014・2021 | 2021 年度 | 2021 以来 5 年。大問 1 問 1 の説明文に気候の記述が混じる年はあります |
| 国語 | 詩・短歌・俳句 | 2018 大問 1 問七に「でも、ぼく」に続く言葉を書かせる設問 | 2018 年度 | 精読した 3 冊では独立した大問になっていません |
10. 形式面の注意(4 科目まとめ)
- 算数(50 分・100 点): 小問数が 19〜20 で 50 分なので、1 問あたり 2 分半です。大問 1・2 の 8 問(計算と一行題)を速く正確に片づけて、大問 3〜6 に時間を残す配分になります。円周率は 3.14(2024・2025 の設問文で確認)。2024 は加えて「1 辺が 3cm の正三角形の高さは 2.6cm とします」という但し書きがつきます。2026 は円を主題にした大問が無く、円周率の但し書きもありません。「何分何秒後か」のように単位の形を指定する設問が、3 年とも速さの大問に入ります。途中式や考え方を書かせる欄・作図の指示は、精読した 3 年の設問文には現れませんでした。
- 理科(40 分・80 点): 40 分で 25〜28 問。導入文が長いので、読む時間と解く時間の配分が要ります。選択肢は 4 択(ア〜エ)が基本で、「二つ選びなさい」「最も適切でないもの」の条件つきが混じります。計算は選択肢から最も近い値を選ぶ形があります(2026)。
- 社会(40 分・80 点): 40 分で 40〜45 か所を埋めます。1 か所 1 分弱なので、大問 1 問 1 の 10 個(20 択)を素早く決められるかが配分を左右します。漢字指定が多く(大問 1 問 3 の①〜⑤、大問 2 問 1 の人物 6 名など)、ひらがなで書くと取れない設計になっています。文字種の指定は漢字・カタカナ・数字・ひらがなの読み・国名・都市名と細かく分かれます。
- 国語(50 分・100 点。2018〜2021 年度に限る): 大問 2〜3・小問 20〜26。漢字はカタカナ → 漢字の書き取りのみで 10〜15 問。記述は字数指定のある設問(十五字以内/三十字以上四十字以内/六十字以上八十字以内/八十字以上百字以内)と、行数で指示する設問(「一行で書きなさい」)が混在します。直近の形式は市販の過去問集で確認してください。
11. 学年別ロードマップ
| 段 | 何をするか | この学校での重み |
|---|---|---|
| 小 4(土台) | 計算の正確さ(整数・小数・分数の四則と逆算)、図形(面積と角度の基本)、読解(線部を自分の言葉で言い換える)、短い記述(理由を 1 文で)、漢字語彙の 5 本。この学校で最終的に効く入口は「計算をミスなく速く」と「都道府県の位置と名前」です | 差はほぼありません。時間計測はまだしません。ただし計算の精度は算数の 20 点分(大問 1・2 の 8 問)に直結するので、早くから積む価値があります |
| 小 5(幅) | 全分野をひととおり学び終える段です。週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は計算と、社会の都道府県(地形・国立公園・産業の 3 セット)・通史の人物を漢字で書く練習を毎日。週末 60 分はその週の算数の単元 1 つと、国語の 1 本(物語と説明文を交互に、「どんな話か」を 1 文で言う練習)。算数の単元は 8-1 の年度×大問の題材表を「小 5 で一巡する単元リスト」として使い、次の順に置きます。仕事算(何人・何日で終わるかを 1 日分の仕事量から求める・受験用教材の単元)→ つるかめ算(個数を合計から逆算・受験用教材の単元)→ 年齢算(2 人の年齢差が変わらない性質を使う・受験用教材の単元)→ 通過算(列車が橋やトンネルを渡り切る時間・受験用教材の単元)→ 時計算(長針と短針の作る角度・受験用教材の単元)→ 植木算(間の数と本数のずれ・受験用教材の単元)→ 和差算(和と差から 2 数を出す・受験用教材の単元)→ 割合 → 数の性質 → 速さとグラフ → 平面図形の面積比 → 規則性 → 場合の数。理科は 4 分野の計算単元(溶解度・浮力・電気・太陽の動き)を表とグラフで。ただし国語は 2022 年度以降の問題文が資料に無い(→ 13 節)ので、直近の形式は市販の過去問集で確かめてください | ここで幅を作っておくと小 6 が楽になります。座席は決まっていても中身は毎年作り直されるので、単元の抜けがそのまま失点になります |
| 小 6(仕上げ) | 7 節の 8 項目。夏以降に過去問を「年度通しで時間を計る」形と「同じ大問だけを年度をまたいで縦に解く」形の両方で。縦に解くのがとくに効く学校で、算数の大問 1・2 だけを 3 年分続けて解く、社会の大問 1 問 1 だけを 3 年分続けて解く、といった使い方ができます。理科の大問 1 と社会の大問 3 は受験する年のニュースで作り直されるので、直前期に別途ニュースまとめを 1 枚 | 時間配分をここで固定します。算数は大問 1・2 に 15 分、大問 3〜6 に 35 分。社会は大問 1 に 12 分、大問 2 に 14 分、大問 3 に 14 分、といった配分を過去問で試して自分の形にしてください |
この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 小 5 での全分野の一巡と、小 6 の「座席ごとの時間配分」を早く固められるかどうかです。並びが決まっているぶん、過去問を縦(同じ大問だけ)に解いて手順を作れる利点が大きく、その作業は 6 年生の秋からでも間に合います。一方で、算数の大問 1・2 の 8 問(計算と一行題)と社会の漢字・都道府県は、量を積んだ年数がそのまま速さになるので、小 4・小 5 で積んだ差が最後まで残りやすいところです。理科の大問 1 と社会の大問 3 の時事は受験年の前年に決まるため、早く始めても先取りできません——ここは全員が同じ位置から始めます。
12. この学校と併願するなら
観点は勉強が転用できるかだけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が二重に効きます。難易度・偏差値帯・合格可能性・通学圏は扱いません。
- 八千代松陰中学校(千葉県・共学)— 算数が最も近い組み合わせです。理科も中程度。国語は比較できません。
- 東洋大学京北中学校(東京都・共学)— 算数・理科がともに近く、4 科そろって比較できる数少ない相手です。
- 創価中学校(東京都・共学)— 理科が近い組み合わせです。算数・社会も中程度。国語は比較できません。
8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。
- 8 校のうち、算数(6 大問・計算と一行題から入り、すべて短答)が近いのは八千代松陰・東洋大京北・東京都市大等々力・獨協で、大問 1・2 と同じ作りの計算演習を相互に回せます。理科は東洋大京北・二松学舎大柏・創価、国語は立教新座・獨協・新島学園・東洋大京北で比較でき、社会は立教新座が最も近い相手です。
- 2027 年度は、東洋大学京北・獨協とも 2 月 2 日の同じ時間帯に学習院中等科と入試が重なる回があります。同じ日の同じ時間帯に重なる回は、どちらか一方しか受けられません。
- 近さは「大問数・小問数・記述と記号選択の比率・図表の比率・同じ位置に同じ単元が来るか・設問文の使い回し」の距離と、単元の分布の似方を合成したものです。同じ問題が出るという意味ではありません。
13. 資料の限界
- 入試回: この学校は第 1 回・第 2 回の 2 回制ですが、資料は 1 年につき 1 冊しかなく、どちらの回かの区別が付きません。このレポートは第 1 回相当として読んでください。第 2 回の大問構成が同じかどうかは、この資料からは言えません。
- 国語: 2022 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためで、学校が出していないわけではありません)。8-4 節に書いたのは 2018〜2021 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。2010・2013・2020 年度も問題冊子の資料がありません。算数は 2013 年度がありません。
- 精読した年: 算数・理科・社会は 2024〜2026 の 3 年分、国語は 2018・2019・2021 の 3 冊です。それ以前の年は構成だけを数えたので、9 節に挙げた年の細部(実際にどんな題材だったか)は保証しません。
- 転写の読み取り確度: 理科は 18 年中 11 年が読み取り確度の低い冊で、2024・2025 を含みます。細かい数値や選択肢の文言は市販の過去問集で確かめてください。算数は 2025、社会は 2024 が同様です。
- 図: 図そのものは転写に含まれず、図の説明文からの推定を含みます。算数の平面図形・速さのグラフ、理科の実験装置の細部は、実物の図を見ないと分からない部分があります。
- 「〜のように見える」と書いた箇所は題材からの推測で、裏づけとなる資料はありません。
- 配点: 設問ごとの配点は問題冊子の転写に印刷されていません。科目ごとの満点(国算 100 点・理社 80 点)は 2027 年度募集要項によります。
- 時期: 募集要項の情報は 2027 年度のもの(2026 年 8 月時点)です。試験時間・配点・回の構成は年によって変わりうるので、受験年の要項で確認してください。
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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。
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