大妻中学校 の過去問分析
大妻中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。
大妻中学校 過去問分析(2009〜2026 年度・第 1 回相当・最大 18 年分)
更新 2026-08-20。
1. この学校の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都千代田区 |
| 男女 | 女子校 |
| 入試回と日程・科目 | 第 1 回 2 月 1 日午前/第 2 回 2 月 2 日午前/第 3 回 2 月 3 日午前は、いずれも 4 科(国語・算数・社会・理科)。2 月 1 日午後は 2 科(国語・算数)(2027 年度募集要項) |
| 試験時間・配点 | 4 科の回は国語 50 分 100 点・算数 50 分 100 点・社会 30 分 60 点・理科 30 分 60 点。2 月 1 日午後の 2 科は国語・算数とも各 50 分 100 点 |
| 面接 | 4 回とも面接はありません |
いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。
2. このページでわかること
このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。
過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。
以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。
3. まず結論だけ(10 行)
結論
- 大問の数も並びも何年も変わらず、同じ位置に同じ種類の問題が出る学校です。算数は 2024・2025・2026 の 3 年とも大問 10・小問 15 でぴったり同じでした。
- 理科は 3 年とも大問 4、社会は 3 年とも大問 3(大問 1 地理・大問 2 歴史・大問 3 公民と時事)、国語は 2015〜2017 の 3 年とも大問 3(物語 → 説明文 → 詩歌をあつかう文章)です。
- 形式が動かないので、過去問を解く前に、どこに何分かけるかを決めておけます。
家でやること 3 つ
- 算数の大問 1(四則混合計算・逆算・一行問題 2 問)を毎日 1 セット解きます。
- 社会の大問 2(歴史)を 3 年分続けて解きます。人物名を漢字で書く練習として扱います。
- 国語の詩歌(季語・切れ字・句切れ・表現技法)を、用語として答えられるところまで仕上げます。
今週やる 1 つ
- 算数のニュートン算を 3 年分(2024 大問 9・2025 大問 10・2026 大問 10)続けて解きます。
注意
- 資料は 1 年につき 1 冊しかなく、ここに書いたことがどの回のものかは分かりません。国語は 2018 年度以降の問題文が資料にありません(→ 13 節)。
4. 資料の状況
どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問ごとの主要単元を数えただけの年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。
| 科目 | 精読した年 | 構成だけ数えた年 | 資料のある年 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 3 年(2024・2025・2026) | 15 年(2009〜2023) | 18 年(2009〜2026・欠けなし) | 大問 10・小問 15 が長く変わりません。図のある小問は 38%。転写の読み取り確度が低めの冊が多く、2024〜2026 の 3 年もそこに含まれます |
| 理科 | 3 年(2024・2025・2026) | 15 年(2009〜2023) | 18 年(2009〜2026・欠けなし) | 大問 4・小問 19〜28(精読した 3 年は 24〜26)。図・写真が多く、図のある小問は 57%。転写の読み取り確度が低めの冊が多い |
| 社会 | 3 年(2024・2025・2026) | 14 年(2009〜2017・2019〜2023) | 17 年(2018 年度が資料にありません) | 大問 3・小問 21〜43(精読した 3 年は 31〜34)。長い文章と図表が多い |
| 国語 | 3 年(2015・2016・2017) | 6 年(2009〜2014) | 9 年(2009〜2017。2018 年度以降の問題文が資料にありません。著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです) | 大問 3・小問 29〜36(精読した 3 年は 33〜36)。本文が長い(3 題で 8,700 字前後) |
- 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
- 入試回について。この学校は 4 回の入試がありますが、資料は 1 年につき 1 冊しか無く、どの回かの区別が資料からはできません。4 科そろっていることから 2 月 1 日午前の第 1 回に相当すると考えて読んでいますが、断定はできません。第 2 回・第 3 回や 2 月 1 日午後(国語・算数の 2 科)の出題は、この分析の対象外です。
- 「毎年」「〜年連続」は、原本で 3 年以上の反復を確認したものに限って書いています。年度×大問の題材表は、算数・理科・社会が 2024〜2026 の 3 年分、国語が 2015〜2017 の 3 年分を設問文で読み直して起こしました。それ以前の年は「構成だけ数えた年」の分類を数えたものだけを断って書き、細部には触れていません。
- 満点・設問別の配点は問題冊子に印刷されていません(精読した年で確認)。試験時間・配点は 1 節にまとめました。
5. 一番大きな結論
大妻は「大問の数も並びも何年も変わらず、同じ位置に同じ種類の問題が出る」学校です。
- 算数は 2024・2025・2026 の 3 年とも大問 10・小問 15 でぴったり同じでした。大問 1 が「四則混合計算+逆算(□にあてはまる数を求める計算)+一行問題(数行で終わる短い文章題)2 問」の 4 問で始まる並びは、自動集計では 2011〜2026 の 16 年続いています(原本で確認したのは 3 年)。最後の大問がニュートン算(2026 大問 10・2025 大問 10・2024 大問 9 の 3 年連続)、周回コースの旅人算(2024 大問 4・2025 大問 5・2026 大問 5 の 3 年連続)、規則性・数列(3 年連続)が、座席(問題の置き場所)のように決まっています。集合の問題は 2024 も 2026 も題材が「犬とねこを飼っている生徒」で、数値だけが違います。
- 理科は 3 年とも大問 4、小問 24〜26。大問 1 が物理・化学・生物・地学+天体をまたぐ小問集合(2024 年 6 問、2025 年 9 問、2026 年 9 問)で、大問 2〜4 が分野ごとの中問です。どの分野が何番に来るかは年で入れ替わりますが、4 分野が揃うことと、記述が年 1 問・作図が年 1〜2 問であることは 3 年とも変わりません。植物が 3 年連続で中問に入っています。
- 社会は 3 年とも大問 3(大問 1 地理・大問 2 歴史・大問 3 公民と時事)、小問 31〜34。歴史が 15〜16 問で全体の半分近くを占める配分も 3 年同じです。大問 2 の語り手が「大妻中学校の生徒」なのが 2025・2026 の 2 年連続。
- 国語(2015〜2017 で確認)は 3 年とも大問 3 で、物語 → 説明文 → 詩歌をあつかう文章の並びです。記号選択が 67〜69%、記述は年 1〜3 問。詩・短歌・俳句の文章は、出典が資料に残っている 2011〜2017 の 7 年すべてに入っています。
つまり、この学校の過去問は「出る問題を覚える」ためではなく、①その位置に何が来るかを知って時間配分を決めるため、②繰り返し出る単元の中身を体に入れるために使います。精読した年に同じ数値の問題の再登場は見つからなかったので、「同じ問題が出る」のではなく「同じ種類の問題が、ほぼ同じ場所に出る」と区別して考えてください。
6. この学校らしさが出る場所
- 学校そのものが問題に出てきます。 2025 理科の大問 2 は「大妻中学校の通用口付近にある花壇」の写真からアジサイの観察に入ります。2024 理科の大問 2 は「校舎入口の床の岩石が何であるか」を岩石の分類図から考える問題。2025 社会の大問 2 は「大妻中学校の歴史の授業で『私の好きな歴史上の人物を紹介しよう』」、2026 社会の大問 2 は「大妻中学校の田中さんが、歴史上の『田中』という…」。自分の学校の中と、そこにいる生徒を出発点にする作り方が、2 科目・複数年にまたがって続いているように見えます。
- 生活の中の題材が入口になります。各地の煮物(2026 社会)、商店街の空き店舗(2025 社会)、食品ロス(2024 社会)、野菜の食べている部位と大根おろしの辛味(2026 理科)、味噌と大豆(2026 社会)。台所と町から入って、そこから統計・制度・化学へ橋を渡します。
- 算数は 2026 に固有名を「O」で揃えました。「O 社の社員全員で花束を買う」「O 中学校の 1 年生全員にアンケート」「O 万博に開場前から行列」。設定の固有名を統一する遊びが入った年です。
- 算数は西暦を式に埋め込みます。2025 大問 1(2) の「2025÷□−27…」、2026 大問 1(2) の「…=2026」、2026 大問 1(3) の「5/7 を小数にしたときの小数第 2026 位」。計算問題にその年の数字を仕込むのが 2 年続きました。
- 国語は詩歌に一大問を割きます。俳句の切れ字と季語(2015・2017)、北原白秋とまど・みちおの詩(2016)、短歌の入門書(2012・2014)、季語の本(2013)、詩のアンソロジー(2011)。「言葉そのものを味わう文章」を毎年 1 題置く構えが、資料のある 7 年で見て取れます。国語の他の 2 題(物語・説明文)が標準的なぶん、ここが最も学校の色が出る場所です。
- 理科は「観察して描く」問題を置きます。アジサイの葉のつき方を上から見た図(2025)、V 字谷ができる流れ(2025)、籾の断面(2026)、限界暗期のグラフ(2024)。年 1〜2 問と少ないものの、3 年続いています。写真から野菜を選ぶ(2026)、梨のヘタの正体(2026)のように、理科室ではなく身の回りを見ているかを問う設問が目立ちます。
- 社会は歴史に半分を割きます。31〜34 問のうち 15〜16 問。しかも人物名を答える空欄が並び、原始から戦後まで一本の流れで辿ります。地理・公民が各 8〜11 問なのと比べると、歴史の比重がはっきり高いところです。
7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)
想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提にしています。小 5 以前の方は、この節を「小 6 でこれをやるために、今はどの単元を一巡しておけばよいか」という逆算のリストとして読んでください。学年別の入り方は 11 節に書きました。
各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。
- [毎日 10 分] 算数・大問 1 の 4 問を毎日 1 セット — 四則混合計算・逆算・一行問題 2 問の 4 問です。(1) が四則混合計算、(2) が逆算という並びは精読した 3 年とも同じ。3 年分で 12 問しかないので、市販の一行問題集で同じ形を補います。ここは自動集計では 2011〜2026 の 16 年変わっていない座席で、同じ時間で最も点になりやすいところです。分数と小数が混ざった 4 段の計算と、□ が式の中ほどにある逆算が固定です。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 算数・繰り返し出る座席を 3 年分ずつ縦に — ニュートン算(2024 大問 9・2025 大問 10・2026 大問 10。「行列+一定の割合で増える」形と「牧草+食べる速さの違う 2 種類の家畜」の形を書き分ける)、周回コースの旅人算(2024 大問 4・2025 大問 5・2026 大問 5。同じ方向・反対方向・2 周の 3 パターン)、規則性(2024 のフィボナッチ型・2025 の図形の敷き詰め・2026 の分数列を、それぞれ別物として)、集合(2024 大問 2・2026 大問 4。ベン図に「両方」を先に置く手順を固定する)、割合と比のやりとり(2025 大問 6・2026 大問 3)と過不足算(2024 大問 5・2026 大問 2。線分図で 1 分以内に立式できるところまで)。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 社会・大問 2(歴史)を 3 年分縦に — 46 問あり、原始から戦後まで一巡します。人物名を漢字で書く練習として扱ってください。「古い順に並べかえ」「正しい/まちがっている組み合わせ」がここに集中するので、この 2 つだけを 3 年分抜き出して集中的にやると、歴史の失点が減ります。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 社会・地理の「表・図から県を当てる」と、大問 3 の時事 — 地理は農業産出額の割合、製造品出荷額、県庁所在地の気温と降水、人口密度の 4 種類の表に慣れます。愛知県・岩手県は 2025・2026 の両方に出ました。大問 3 は前年〜数年前のニュースが入口なので、新聞やニュースを、円安・選挙・国連・地方自治といった制度の名前に結び付けてメモしておきます。(確認: 〜2026 年度)
- [毎日 10 分] 理科・大問 1 の小問集合を 3 年分、時間を計って — 24 問が 4 分野+天体に散っているので、穴がその場で分かります。1 問 40 秒を目標に、一問一答として回します。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 理科・植物と、表から比例で出す計算・理由記述・作図 — 植物は 3 年分(2024 大問 3・2025 大問 2・2026 大問 2)で、光周性・葉序・食用部位と、教科書の図から一歩外に出た問われ方に慣れます。「表から比例で計算する」問題は横に集めます(飽和水蒸気量・中和の体積比・鍾乳石・粒子の整数比・ふりこ)。理由記述は年 1 問しかないので量は要りませんが、「なぜ/何のため」に 1〜2 文で答える形は決めておきます。作図はグラフ・観察スケッチ・地形の断面を 3 年分で、定規を使う描き方と観察図の描き分けの両方が出ます。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 国語・詩歌の大問 3 と、抜き出し・語彙・記号選択・記述 — 季語・切れ字・句切れ・表現技法(比喩・擬人法・体言止め・倒置)を用語として答えられるところまで。俳句・短歌の入門書を 1 冊読み通すと大問 3 が一気に軽くなります(詩歌をあつかう大問は 2011〜2017 の 7 年すべてに入っています)。字数指定つきの抜き出しは「十六字」「二十四字」「五字以上十字以内」と枠が決まっているので、指示語・言い換えの手前を探す手順を固定して 1 問 1 分半で。語彙・慣用句・四字熟語・品詞の識別は日々の 5 分教材として続けます。記号選択は選択肢が長く本文の言い換えで作られているので、「本文に書いていない部分」を線で消す読み方を身につけます。記述は年 1〜3 問で、量より、理由と心情を 1〜2 文でまとめる形を決めておきます。直近年の形式は市販の過去問集で確認してください(→ 13 節)。(確認: 〜2017 年度)
- [週 1 回] 4 科目とも時間を計った通し演習 — 算数 50 分 15 問、理科 30 分 25 問、社会 30 分 33 問、国語 50 分 35 問。社会と理科の 30 分は特に速く、1 問 1 分を切る配分になります。形式が動かない学校なので、この配分は本番でそのまま使えます。社会は 1 年分を通して、大問 2 に 15 分以上かけないラインを決めておきます。(確認: 〜2026 年度)
8. 科目別の詳細
まず 4 科目を並べて見ておきます。
| 科目 | 形式の固定度 | 中身の性格 | 最優先で時間をかける価値があること |
|---|---|---|---|
| 算数(50 分・100 点) | 非常に高い。大問 10・小問 15 が 3 年とも同一。全問が答えのみを書く短答(語句や数値を短く答える形式)で、記述も記号選択も無い | 1 題 1〜2 問の独立した問題が 10 題並ぶ。長い設定文・初見のルール・作図は無い。割合と文章題が単元分布の 29% | 速く正確に処理する力。1 問 3 分強。大問 1 の 4 問と、ニュートン算・周回の旅人算・規則性・集合という繰り返しの単元 |
| 理科(30 分・60 点) | 高い。大問 4 が 18 年変わらない。大問 1 が分野横断の小問集合 | 4 分野+天体が必ず揃う。表から比例で計算する問題、写真の観察、理由を 1〜2 文で書く記述が年 1 問 | 4 分野に穴を作らないこと。大問 1 の小問集合はどの分野からも来る |
| 社会(30 分・60 点) | 高い。大問 3(地理・歴史・公民)が 17 年変わらない | 歴史が最大(15〜16 問)。長い文章の空欄補充と下線部設問。記述は 0〜1 問 | 歴史の通史を人物名まで漢字で。並べ替えと組み合わせの正誤判断 |
| 国語(50 分・100 点) | 高い(2009〜2017 で確認)。大問 3 の並びと問い方が固定 | 記号選択が主軸。字数指定つきの抜き出し、語彙・文法の知識問題、そして詩歌をあつかう大問 3 | 詩歌の用語(季語・切れ字・表現技法)と、長文を 50 分で 3 題読み切るスピード |
4 科目とも形式が動かないので、過去問を解く前に、どこに何分かけるかを決めておける学校です。逆に言えば、時間配分を決めずに解くと形式の恩恵を受けられません。
8-1. 算数(50 分・100 点・大問 10・小問 15)
年度×大問の題材表(精読した 3 年・前半の大問)
| 年度 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 | 大問 5 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2026(10 題・15 問) | 計算と一行問題 4 問(四則計算/逆算「…=2026」/5÷7 を小数にしたときの小数第 2026 位/円周上の点 P・Q・R と角 x) | 過不足算(社員全員でお金を出し合って花束を買う。1 人 110 円で 240 円足りない) | 割合と比(姉と妹の課題プリントの枚数の比 3:2。13:6 の割合で取り組む) | 集合(1 年生全員にアンケート。犬を飼っている生徒が全体の 7 分の 3、ねこが…) | 速さ(A さんと B さんが池の周りを 2 周。同じ場所から時計回りと反時計回り) |
| 2025(10 題・15 問) | 計算と一行問題 4 問(四則計算/逆算「2025÷□…」/問題集を 1 日目 3 分の 1、2 日目に残りの 4 分の 3 /正五角形と CF=DF の角 x) | 平均算(1 学期の平均 64 点、2 学期に 3 回連続で…) | 規則性(1 辺 1cm の白と黒の正三角形の紙を規則に従って並べて大きな正三角形にする) | 売買損益(2 種類のクッキー A・B を 1 袋 4 枚までで袋詰め) | 速さ(池のまわりを姉と妹が走る。同じ地点から同じ方向、姉は 45 分で 1 周) |
| 2024(10 題・15 問) | 計算と一行問題 4 問(四則計算/逆算/10 円玉と 50 円玉 28 枚で 920 円のつるかめ算(個数を合計から逆算)/5% の食塩水 600g) | 集合(犬を飼っている生徒がネコの 1.4 倍、両方飼っている生徒が 21 人) | 立体の表面積(展開図から。母線 9cm の円すいを含む形) | 速さ(1 周 9.9km のランニングコース。A は毎分 180m で時計回り) | 過不足算(生徒にノートを配る。7 冊ずつで 6 冊余り、70 冊追加して 9 冊ずつで 8 冊不足) |
年度×大問の題材表(精読した 3 年・後半の大問)
| 年度 | 大問 6 | 大問 7 | 大問 8 | 大問 9 | 大問 10 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2026 | 規則性(1/1, 1/4, 4/1, 1/7 … と並ぶ分数列。分母 40 が初めて出る番目・7/13 は何番目)2 問 | 仕事算(A と C で 25 と 7 分の 5 日、A と D で…) | 平面図形の面積比(平行四辺形の各辺を 3 等分した点。三角形 ADE を 2 倍すると ABC) | 立体の切断(立方体を 4 点 E・G・T・S を通る平面で切る。BS=BT)2 問 | ニュートン算(万博の行列。毎分 50 人増、ゲート 10 か所) |
| 2025 | 割合と比(兄と妹のアメの個数の比 11:8。兄が 7 個、妹が 5 個食べ、さらに兄が 2 個あげる) | 平面図形の面積(AB=5cm・AD=4cm の平行四辺形と、A から B を通って C へ動く点 P) | 水量とグラフ(1 辺 12cm の正方形を底面とする水そう) | 流水算(川下 A から川上 B まで 20km。船の到着時刻)2 問 | ニュートン算(牧草地に牛 10 頭と馬 15 頭で 16 日、牛 26 頭と馬 24 頭で 5 日)2 問 |
| 2024 | 数の性質(1 から 240 までで、どの位にも 4 と 8 が使われていない整数の個数) | 角度(1 辺の長さが等しい正三角形とひし形を組み合わせた図) | 規則性(直前の 2 つの数の和が次の数になる数列。4 番目 19・6 番目 50 から 1 番目を求める)2 問 | ニュートン算(球場のゲート。16 時開場、12 か所で 16 時 40 分に列が消える)2 問 | 回転体(1 辺 6cm の立方体を直線 ℓ(エル)を軸に 1 回転させたときの面 ABCD の通過部分) |
表に出てくるつるかめ算・過不足算・平均算・売買損益・仕事算・流水算・ニュートン算などの中身は 用語集 にあります。
同じ場所に同じ種類の問題が来る(精読した 3 年で確認)
- 大問 1 は「計算 2 問+一行問題 2 問」の 4 問です。 (1) が四則混合計算、(2) が逆算で、これは 3 年とも同じ。自動集計では大問 1 が計算で始まる並びは 2011〜2026 の 16 年続いています(原本で確認したのは 2024〜2026 の 3 年)。(3)(4) の中身は年で変わります(2024 つるかめ算・食塩水、2025 相当算・正五角形の角度、2026 数の性質・円周角)。
- 最後の大問はニュートン算です。2025 大問 10(牧草地の牛と馬)、2026 大問 10(万博の行列)、2024 は大問 9(球場のゲート)。3 年連続で終盤に置かれています。しかも 2 問構成が 2024・2025 で、2026 は 1 問。
- 速さの周回が 3 年連続(2024 大問 4、2025 大問 5、2026 大問 5)。3 年とも「同じ地点から同時に走り出す 2 人が周回コースを回る」形で、同じ方向(2025)と反対方向(2026)、周回コース 1 周 9.9km(2024)と、設定だけが動きます。
- 規則性・数列が 3 年連続(2024 大問 8 のフィボナッチ型、2025 大問 3 の三角形の敷き詰め、2026 大問 6 の分数列)。うち 2024・2026 は 2 問構成。
- 集合(ベン図)が 2024 大問 2・2026 大問 4。2 年とも「犬を飼っている生徒」と「ねこを飼っている生徒」で、題材まで同じです。数値と問い方(1.4 倍と 21 人/全体の 7 分の 3)だけが違います。
- 過不足算が 2024 大問 5・2026 大問 2、割合と比が 2025 大問 6・2026 大問 3、平面図形の面積比が 2025 大問 7・2026 大問 8。
同じ数値のまま出た問題は、精読した 3 年では見つかりませんでした。「同じ問題が出る」のではなく「同じ種類の問題が、ほぼ同じ位置に出る」学校です。
頻出単元と周期(構成だけ数えた年を含む 2009〜2026 の 18 年)
| 単元グループ | 状況 |
|---|---|
| 四則計算・逆算(大問 1) | 18 年すべてで大問 1。2009・2010 は逆算から始まり、2011 以降は四則計算から |
| 割合・文章題(売買・仕事・食塩水・相当算・過不足・つるかめ・年齢算・平均・和差) | 単元分布の 29% を占める最大の柱。精読した 3 年ではいずれも 3〜5 題がここから出た |
| 数の性質・規則性 | 16%。規則性は 2016 以降ほぼ毎年 |
| 速さ(旅人算・流水算・通過算・速さとグラフ) | 15%。周回コースの旅人算が中心で、流水算(2025 大問 9)・通過算・グラフの形も回ってくる |
| 平面図形(角度・面積・面積比) | 14%。角度は大問 1(4) に降りる年(2025・2026)と独立大問の年(2024 大問 7)がある |
| 立体図形(体積・表面積・切断・回転体・水量) | 各年 1〜2 題。2024 は展開図と回転体、2025 は水量、2026 は切断 |
| ニュートン算 | 2024・2025・2026 の 3 年連続。構成だけ数えた年には、2024 以前にはほとんど無い |
問い方
- 答えのみを書く形式で、精読した 3 年の 15 問すべてが短答です。記述も記号選択もありません。途中式や考え方を書かせる設問は現れませんでした(解答用紙の欄の形までは転写から読めないので、市販の過去問集で確認してください)。
- 1 題が 1〜2 問。大問 1 の 4 問を除くと、大問 2〜10 の 9 題で 11 問しかありません。1 題ごとに独立していて、前の答えを次に使う誘導はほとんどありません(2 問構成の大問だけが (1)→(2) でつながります)。
- 設定文が短いのが特徴です。長い会話文・実験文・初見のルール説明は無く、「〜のとき、〜は何ですか」の 2〜4 文で終わります。
- 図がつく小問は 3 年とも 3〜4 問(角度・平面図形・立体・規則性)。作図(自分で描かせる設問)は精読した 3 年にありませんでした。
- 西暦を式に埋め込む遊びと、2026 の固有名の揃え方は 6 節に書きました。
8-2. 理科(30 分・60 点・大問 4・小問 24〜26)
年度×大問の題材表(精読した 3 年)
| 年度 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 |
|---|---|---|---|---|
| 2026(24 問) | 分野横断の小問集合 9 問(ふりこ/恐竜の栄えた地質時代/夕方の西の空の月の形/籾の断面図を描く(作図)/秋吉台のようなカルスト地形の名称/飽和水蒸気量の表/季節の星座/0.3g のアルミニウムと塩酸/北緯 36 度・東経 140 度の夏至の南中時刻) | 植物(野菜。12 枚の写真からキャベツを選ぶ・花/茎を食べる野菜・アスパラガスのハカマ・梨のヘタの正体・大根おろしの辛味の理由(記述)) | 水溶液と中和(カルシウムと石灰岩。石灰岩の成り立ち・同じ反応の判別・鍾乳石が 100〜200 年に 1cm 伸びる計算・塩酸 200mL と石灰岩 1.0g) | 電気回路(豆電球・導線・スイッチの回路 Ⅰ と Ⅱ。電池の減りが速い回路・導線を 1 本足して 2 つだけ光らせる・豆電球を電池に替える) |
| 2025(26 問) | 分野横断の小問集合 9 問(有害物質を無毒化する器官/環境問題と原因の組み合わせ/磁石につくもの/鏡に映って見えるもの/電熱線と水温/太陽系の惑星/滑車 3 問) | 植物(大妻中学校の通用口付近の花壇のアジサイ。夏に咲く花・アジサイのつくり・葉のつき方を上から見た図を描く(作図)・その規則性の理由(記述)・蒸散の実験) | 気象(水の循環の図。海水の割合・線状降水帯・ペットボトルで雲をつくる実験・V 字谷ができる流れを描く(作図)) | 化学(水素と脱炭素社会。水素が発生する操作・火を近づけた後の変化・粒子のすき間に入る個数と最も簡単な整数比) |
| 2024(24 問) | 分野横断の小問集合 6 問(回転を感知する器官/明けの明星/ろ過の装置/音が空気中と水中を伝わる速さ/固体 A と液体 B から出る気体/塩酸と水酸化ナトリウムの中和) | 地層・岩石(マグマからできる岩石の分類図。岩石名・校舎入口の床の岩石が何かを図 1 と図 2 から考える・地下深くで岩石が固体のままな理由(記述)) | 植物(光周性。光合成・長日植物と短日植物・仮想の植物 A〜D の生育条件・限界暗期 12 時間のグラフを描く(作図)) | ふりこ(ガリレオ。等時性・ふりこ時計の金属棒が熱で伸びる問題・可動式おもりの位置を計算) |
同じ場所に同じ種類の問題が来る(精読した 3 年で確認)
- 大問 1 は分野横断の小問集合です。 物理・化学・生物・地学と天体をまたいで独立した一問一答が並びます(2024 年 6 問、2025 年 9 問、2026 年 9 問)。3 年連続で同じ役割です。2025 は末尾の問 7 に滑車 3 問がまとまって入り、2026 は問 4 に作図が入るなど、小問集合の中に計算・作図が混じる年があります。
- 大問 2〜4 は分野ごとの中問です。3 年とも大問 1 と合わせて物理・化学・生物・地学の 4 分野が必ず揃います。ただしどの分野が何番に来るかは年で入れ替わります(2024 は 2 地学・3 生物・4 物理、2025 は 2 生物・3 地学・4 化学、2026 は 2 生物・3 化学・4 物理)。
- 植物が 3 年連続で中問(2024 大問 3・2025 大問 2・2026 大問 2)。2025・2026 は大問 2 の位置です。構成だけ数えた年を含む単元分布でも、植物のつくりとはたらきが 9% で 2 番目に多い単元です。
- 記述が 3 年とも 1 問だけ(2024 大問 2 問 5(2)「地下深い場所で岩石が固体のままなのはなぜですか」、2025 大問 2 問 4(2)「規則性をもっているのは何のためだと考えられますか」、2026 大問 2 問 4 大根おろしの辛味)。3 年とも「なぜ・何のため」の理由説明で、字数指定は設問文に現れませんでした。
- 作図が 3 年連続(2024 グラフ 1 問、2025 葉のつき方と V 字谷の 2 問、2026 籾の断面図 1 問)。
頻出単元と周期(構成だけ数えた年を含む 2009〜2026 の 18 年)
| 分野 | 中問で出た主な年 | 傾向 |
|---|---|---|
| 気象(雲・天気・水の循環・湿度) | 2009・2013・2016・2018・2020・2021・2025 | 単元分布 11% で最多。中問にならない年も大問 1 の小問に入る(2026 の飽和水蒸気量) |
| 植物のつくりとはたらき・花のつくり | 2011・2012・2017・2021・2022・2024・2025・2026 | 直近 3 年連続。光周性・葉序・野菜と、教科書の外側から入る |
| 地層・岩石・化石 | 2011・2014・2017・2019・2022・2024・2026 | 岩石の分類図・カルスト・石灰岩と、化学とつなげる出題が近年 |
| 人体 | 2014・2018・2019・2020・2023・2024 | 中問は 2024 が最後で、2025 は大問 1 の小問(肝臓) |
| 水溶液・中和・気体・燃焼・溶解度・質量保存 | 2009・2010・2012・2013・2016・2018・2020・2021・2022・2025・2026 | 化学はほぼ毎年どこかに入る。計算(中和の比・溶解度・整数比)つき |
| 力学(てこ・ばね・滑車・ふりこ・浮力) | 2009・2011・2012・2015・2018・2019・2022・2023・2024・2025 | ばね・てこ・滑車・ふりこが順に回る |
| 電気(回路・電磁石・電流のはたらき) | 2009・2013・2014・2017・2020・2026 | 2026 大問 4 で戻った |
| 天体(月・太陽・星座・惑星) | 2015(月)・2026 の大問 1 | 中問としては 2015 の月が最後。近年は大問 1 の小問に散っている |
問い方
- 記号選択と短答が主軸です。3 年の割合は選択 33〜58%・短答 33〜54%・記述 4%・作図 4〜8%。
- 選択肢は (ア)〜(オ) 形式で、「すべて選び」(2025 大問 1 問 3・問 4、2025 大問 4 問 1)「2 つ選び」(2024 大問 3 問 4、2025 大問 2 問 1)「ふさわしくないものを 1 つ」(2025 大問 1 問 2)が混じります。個数を指定しない「すべて選び」は 2025 に 3 問ありました(磁石につくもの・鏡で見えるもの・水素が発生する操作)。選び残しに注意してください。
- 空欄補充の形が多くあります(「次の文中の [ ] にあてはまる言葉をそれぞれ選び」「文中の空らん①〜③」)。文章を読みながら順に埋める作りで、1 問の中に 2〜3 個の空欄が入ります。
- 計算は「表から読んで比例で出す」形です。飽和水蒸気量の表(2026 大問 1 問 6)、鍾乳石の伸びる速さ(2026 大問 3 問 4)、中和の体積比(2024 大問 1 問 6、2026 大問 3 問 5)、粒子の個数比(2025 大問 4)、ふりこの周期と支点からの距離(2024 大問 4)。
- 導入文は 2〜5 文と短めです。大問 1 は導入文が「次の問いに答えなさい。」の 1 行だけ。
8-3. 社会(30 分・60 点・大問 3・小問 31〜34)
年度×大問の題材表(精読した 3 年)
| 年度 | 大問 1(地理) | 大問 2(歴史) | 大問 3(公民・時事) |
|---|---|---|---|
| 2026(34 問) | 各地の煮物を紹介した表(11 問)。農業産出額の割合・面積 9000km² 台の県・盛岡と奥州の南部鉄器・県名と県庁所在地名が違う県・愛知の食料品/鉄鋼/輸送用機械の出荷額・大阪のテーマパーク周辺の地形図・がめ煮と旧国名(筑前)・インドネシアの鶏肉料理と宗教 | 大妻中学校の田中さんが「田中」という姓の歴史上の人物を調べる(15 問)。稲作の伝来・和同開珎・(安土桃山の人物)・織田信長・江戸幕府 3 代将軍の弟・足尾鉱毒と渡良瀬川・明治天皇の在位期間・幕末の長州藩の写真・1928 年以降の出来事を 3 枚の写真で | 玲和さんが小学生時代(2020〜2025)に起きた出来事 A〜F を並べる(8 問)。マスクの転売と国民生活安定緊急措置法・男女の格差是正・選挙結果・安保理の常任理事国・1 ドル 151 円からの円安・首長の解職請求 |
| 2025(34 問) | 商店街に関する文(9 問)。商店街の立地・愛知県の誤り探し・知多半島などの地名・瀬戸市と焼き物の産地・岩手県の面積と人口・東北の県庁所在地の表・東北各県の農業産出額(米/果実/畜産)・世界の大都市の会話・空き店舗の活用 | 大妻中学校の歴史の授業で「私の好きな歴史上の人物を紹介しよう」と A〜H さんが発表する(16 問)。人物名の空欄 6 個(I〜VI)と、時代ごとの正誤・組み合わせ | 娘と親の会話(9 問)。少子高齢化・国民年金の業務を担う機関・書籍売り上げの推移(記述)・累進課税・社員募集と基本的人権・団体行動権・カスタマーハラスメント・水俣病・インフォームドコンセント |
| 2024(31 問) | 三重県(5 問)。伊勢神宮・伊勢湾・地形図の断面・第一次/第二次/第三次産業の生産額の図・隣接府県の統計表・江戸時代からの林業(記述) | 通史(15 問)。空欄(あ)〜(う)と二重線部・下線部。天保の改革・701〜958 年の並べ替え・鎌倉仏教の宗派と開祖・水墨画の作者・史料の空欄と法令名を漢字 5 字で・両替商・民本主義 | ある生徒が日本の食品ロスをまとめた資料(11 問)。食品廃棄量の表・フードバンク・バイオマス・二酸化炭素排出量の国別割合・国会と内閣・法律の制定過程・社会保障の 4 本柱・条例・地方税 |
同じ場所に同じ種類の問題が来る(精読した 3 年で確認)
- 大問 1 が地理、大問 2 が歴史、大問 3 が公民・時事です。 この並びは 3 年とも同じで、構成だけ数えた年を含めても 2009〜2026 の 17 年(2018 は資料なし)ほぼ変わりません。自動集計では、大問 1 に都道府県・地域の同定が来るのは 2024〜2026 の 3 年(原本で確認済み)で、構成だけ数えた年ではさらに 2015・2016・2017・2019 にも同じ並びがあります。
- 大問 2(歴史)が最大で 15〜16 問。大問 1 が 5〜11 問、大問 3 が 8〜11 問です。歴史に全体の半分近くを割く配分が 3 年とも変わりません。
- 大問 2 の枠組みが「大妻中学校の生徒」です。2025 は「大妻中学校の歴史の授業で」A〜H さんが好きな人物を紹介、2026 は「大妻中学校の田中さんが」歴史上の「田中」を調べる。2 年連続で自校の生徒を語り手に置いています。2024 は語り手なしの通史でした。
- 大問 2 は「人物の名前を答えさせる空欄」が並びます。2025 は I〜VI の 6 個、2026 は I〜III の 3 個+(あ)〜(う)。原始・古代から戦後まで、時代順に一本の流れで並びます。
- 大問 3 は「身近な話題から制度へ」の作りです。食品ロス(2024)、親子の会話と働き方(2025)、小学生時代のニュース(2026)と入口は生活寄りで、そこから国会・内閣・地方自治・社会保障・為替へつなぎます。
- 愛知県と岩手県が 2025・2026 の両方に出ました(2025 大問 1 問 2・問 4、2026 大問 1 問 4・問 5(1))。同じ県が続けて出ます。
頻出単元と周期(構成だけ数えた年を含む 2009〜2026 の 17 年)
| 分野 | 大問での題材 | 傾向 |
|---|---|---|
| 地理・都道府県の同定 | 2015・2016・2017・2019・2024・2025・2026 | 単元分布で 5% を占める最頻の細目。「表・統計・地図から県を当てる」形 |
| 地理・産業(農業・工業・林業・観光) | 2010・2020・2021・2022・2026 | 13%。農業産出額・製造品出荷額の図表が繰り返し |
| 歴史・古代〜中世 | 2012・2013・2014・2015・2016・2019・2022・2025 | 18% で全体の最頻。飛鳥奈良・鎌倉室町が多い |
| 歴史・近現代 | 2009・2010・2011・2017・2024・2026 | 12%。幕末明治維新・近代の戦争 |
| 公民・憲法と三権分立 | 2009・2010・2014・2015・2016・2017・2019・2024 | 11%。国会・内閣・裁判所の 3 点セット |
| 公民・財政と税・社会保障 | 2020・2023・2025 | 累進課税・社会保険の 4 本柱 |
| 公民・国際社会・環境 | 2011・2012・2013・2021・2022・2023・2024 | 二酸化炭素排出量・SDGs・国連 |
| 時事(前年のニュース) | 2026 | 時事の語彙が 4 語・前年の年号が 3 回入る。2026 大問 3 は 2020〜2025 の出来事を並べる形 |
| 地形図の読図 | 2024 大問 1 問 2(断面図)・2026 大問 1 問 7(1) | 大問にはならず、地理の中の 1〜2 問として |
問い方
- 記号選択と短答がほぼ半々です(2024 は選択 48%・短答 48%、2025 は選択 41%・短答 53%、2026 は選択 56%・短答 44%)。記述は 0〜1 問(2024 と 2025 に 1 問、2026 は無し)。
- 文章の空欄補充+下線部への設問が全大問の基本形です。長い文(会話・生徒の発表・資料)に(あ)(い)… と ①②③ が振られ、それぞれに 1 問ずつぶら下がります。
- 歴史は「正しいものを 1 つ」「まちがっているものを 1 つ」「2 つ選び」「古い順に並べかえ」「写真と説明の組み合わせ」の 5 通りです。並べ替えと組み合わせが毎年入ります(2024 大問 2 問 1(1)・問 3、2025 問 11・問 12、2026 問 11・問 12・問 13)。
- 地理は図表の読み取りが中心です。産業別生産額の図(2024)、農業産出額の帯(2025・2026)、県庁所在地の気温と降水の表(2025)、製造品出荷額の表(2026)。「表のどれがどの県か」を当てる形が繰り返されます。
- 写真・史料がそのまま設問になります(2024 の水墨画、2025 の建物の写真、2026 の長州藩の写真・1928 年以降の 3 枚)。
8-4. 国語(50 分・100 点・大問 3・小問 33〜36。2015〜2017 で確認)
国語は 2018 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)ため、ここに書いたのは 2009〜2017 年度に限った話です。直近の形式は市販の過去問集で確認してください。原本で精読したのは 2015・2016・2017 の 3 年です。
年度×大問の題材表(精読した 3 年)
| 年度 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 |
|---|---|---|---|
| 2017(36 問) | 物語(中澤日菜子『PTA グランパ!』)12 問。「勤」と「幸子」、岩場、友理奈 | 説明文(稲垣栄洋『戦う植物たち』)11 問。資源をめぐる植物どうしの競争、「食べられて成功する」 | 俳句をめぐる文章(宇多喜代子『俳句と歩く』)13 問。夕立の句 A〜E、季語、切れ字、敬語 |
| 2016(36 問) | 物語(宮下くんと「私」、陸上部)13 問 | 説明文(高槻成紀『唱歌「ふるさと」の生態学』)12 問。「兎追いし」の意味、茅場の消滅、七草 | 詩をめぐる文章(ねじめ正一『言葉の力を贈りたい』)11 問。北原白秋、まど・みちお |
| 2015(33 問) | 物語(柚木麻子『本屋さんのダイアナ』)15 問。ダイアナ、彩子の母、ティアラ | 説明文(安田正美『1 秒って誰が決めるの?』)11 問。時間と「変化」、天文学と政治、暦と行事 | 俳句をめぐる文章(宇多喜代子『新版 里山歳時記』)7 問。農作業と季節、切れ字 |
同じ場所に同じ種類の問題が来る(精読した 3 年で確認)
- 大問 3 題の並びが「物語 → 説明文 → 詩歌をめぐる文章」です。 精読した 3 年とも同じで、大問数 3 は資料のある 2009〜2017 の 9 年すべてで変わりません。
- 大問 3 が詩・短歌・俳句をあつかう文章というのが、この学校の最も目立つ特徴です。2015 は俳句と農事、2016 は北原白秋とまど・みちおの詩、2017 は夕立の句。資料に出典が残っている年で追うと、2011 の詩のアンソロジー、2012 の短歌の入門書(大問 1)、2013 の季語の本、2014 の短歌入門と、2011〜2017 の 7 年すべてに詩歌の文章が入っています。切れ字・季語・表現技法がそのまま設問になります。
- 漢字の書き取りは 1 か所にまとめて出ます。カタカナを漢字に直す形で 3〜4 問(2015 大問 2 問 11、2016 大問 3 問 11、2017 大問 1 問 12)。3 年とも大問の最後の設問に置かれていますが、どの大問に置くかは年で動きます。
- 同じ問い方が毎年出ます。「【 A 】〜【 D 】に当てはまる言葉として最も適当なものを、次の中から一つずつ選んで記号で答えなさい」は 2015(大問 1 問 7 の《 1 》〜《 4 》)・2016(大問 2 問 2 の【 A 】〜【 D 】)・2017(大問 1 問 4 の A 〜 D)の 3 年とも同じ言い回しで出ました。資料のある年でさらに追うと 2009・2010・2012・2014 にも同じ形があります。
- 「〜が正しく用いられている文を、次の中から一つ選んで」という語句の用法問題(2015「あかぬけている」、2016「馬鹿の一つ覚え」「あでやかな」)。
- 囲まれた A〜F の文を並べかえる問題(2016 大問 1 問 4、2017 大問 2 問 8)が 2 年連続。
- 「本文の内容に合っているものをすべて/二つ選んで」(2015 大問 2 問 10、2017 大問 2 問 11)。
問い方
- 記号選択が主軸で、3 年とも 67〜69%。短答(抜き出し・漢字・語句)が 22〜30%、記述は 1〜3 問しかありません。
- 抜き出しには字数の枠がつきます(「十六字の言葉」2015 大問 1 問 1、「二十四字」2017 大問 2 問 1、「五字以上十字以内」2016 大問 2 問 1、「漢字二字」2015 大問 1 問 13、「三字の言葉」2015 大問 3 問 2)。何字かを数えて探す作業が毎年たくさんあります。
- 知識問題が広い範囲から出ます。品詞の識別(2015 の「の」「ない」)、敬語(2017 大問 3 問 1)、熟語の音訓(2015 大問 1 問 6)、四字熟語(2016 大問 1 問 12、2017 大問 2 問 2)、慣用句(2015 大問 1 問 10 の「口」に入る漢字)、ことわざ、季語・切れ字・表現技法。物語・説明文の中に知識問題が織り込まれています。
- 記述は理由説明・内容説明・心情説明で、字数指定は精読した 3 年の設問文に現れませんでした(資料のある 9 年で字数指定のある冊はありません)。解答欄の大きさが分量の目安になる形と思われます。
- 本文が長く、3 題合わせて 8,700 字前後(資料のある 9 年の中央値)。これを 50 分で 33〜36 問処理します。
出題の種類の分布(資料のある 2009〜2017 の 9 年)
| 種類 | 状況 |
|---|---|
| 記号選択 | 設問の 41%。9 年とも最も多い |
| 抜き出し・空欄補充 | 21%。字数指定つきの抜き出しが中心 |
| 語彙・知識(慣用句・四字熟語・語句の意味・品詞・敬語) | 11%。精読した 3 年ではいずれも複数題 |
| 記述 | 10%。年 1〜3 問 |
| 漢字 | 8%。書き取り 3〜4 問がひとまとめ |
| 詩歌(季語・切れ字・表現技法・短歌) | 大問 3 の柱として 2011〜2017 に連続 |
9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
構成だけ数えた年を含む範囲(算数・理科は 2009〜2026 の 18 年、社会は 2009〜2026 の 17 年、国語は 2009〜2017 の 9 年)で、大問の主要単元として数えたものです。精読していない年の細部は保証できません。最終確認年度は、その単元を最後に確認できた年度を指します。
| 科目 | 単元 | 大問で出た年 | 最終確認年度 | 状況 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 回転体(立方体・長方形を軸で回す) | 2012・2016・2020・2022・2024 | 2024 年度 | 2〜4 年周期で最後の大問に入っていましたが、2025・2026 はニュートン算に置き換わりました。戻る候補の筆頭とみています |
| 算数 | 速さとグラフ(ダイヤグラム) | 2009・2010・2012・2017・2018・2020・2021・2022 | 2022 年度 | 8 回。2023 以降 4 年なし。周回の旅人算は 3 年連続で出ていますが、グラフを読む形は止まっています |
| 算数 | 場合の数 | 2014・2015 | 2015 年度 | 11 年なし。長く空いています |
| 算数 | 通過算 | 2013・2017 | 2017 年度 | 9 年なし |
| 算数 | 年齢算 | 2014・2018・2020 | 2020 年度 | 6 年なし。3〜4 年周期でした |
| 算数 | 立体の切断・展開図 | 2014・2017・2018・2026 | 2026 年度 | 2026 大問 9 で 8 年ぶりに戻りました。続く可能性があります |
| 算数 | つるかめ算 | 2014・2018・2021・2024(大問 1(3)) | 2024 年度 | 3 年周期。大問 1 の一行問題として戻りやすいところです |
| 理科 | 天体の中問(月・太陽・星座) | 2015(月) | 2015 年度 | 11 年なし。2026 は大問 1 の小問 3 個(月の形・季節の星座・南中時刻)に散りました。中問としての復活候補です |
| 理科 | 光(鏡・レンズ) | 2010 | 2010 年度 | 16 年なし。2025 は大問 1 の小問(鏡) |
| 理科 | 燃焼 | 2010・2012 | 2012 年度 | 14 年なし |
| 理科 | てこ・つり合い | 2009・2012・2018 | 2018 年度 | 中問としては 8 年なし(てこ・ばねの形としては 2023 が最後)。2025 は滑車で近い形が出ました |
| 理科 | 中和・溶解度 | 2016(中和)・2019(溶解度) | 2019 年度 | 中問としては空いています。2024・2026 は小問で出ました |
| 理科 | 人体 | 2014・2018・2019・2020・2023・2024 | 2024 年度 | 2 年連続で中問から外れているので戻りやすいところです |
| 社会 | 公民の大問で三権分立・憲法を正面から | 2009・2010・2015・2016・2017・2019・2024 | 2024 年度 | 2025・2026 は生活・時事から入って公民に降りる形が続きました |
| 社会 | 国際社会・国際協力を大問 3 の柱に | 2011・2012・2021 | 2021 年度 | 小問としては近年も入ります(2024 大問 3 問 4、2026 大問 3 問 5) |
| 社会 | 環境問題・防災を大問 3 の柱に | 2011・2013・2022 | 2022 年度 | 3 年空いています |
| 社会 | 世界地理を大問 1 の柱に | 2023 | 2023 年度 | 2025・2026 は小問(世界の大都市・インドネシアの宗教)で残っています。宗教・食文化とセットで入ることが増えました |
| 社会 | 交通・通信 | 2009・2012 | 2012 年度 | 14 年なし |
| 社会 | 地形図の読図 | 2024・2026 | 2026 年度 | 大問にはならず、2 年おきくらいに 1 問だけ入ります。等高線・断面図・地図記号は薄く広く |
| 国語 | — | — | — | 2018 年度以降の資料が無いため、周期を書ける状態にありません |
- 算数の時計算・約束記号は 18 年でほとんど出ていません。一方で水量(2025 大問 8・2021・2022)と影(2014)は数年おきに戻っています。
- 算数の大問 1(3)(4) の枠は年ごとに単元が入れ替わる場所なので、ここは全分野をひととおり備えておくしかありません。理科の大問 1 の小問集合も分野を選ばないので、備えを最後まで削れない場所です。
10. 形式面の注意
- 算数(50 分・100 点・大問 10・小問 15): 精読した 3 年の 15 問すべてが答えのみを書く短答でした。記述も記号選択も無く、作図(自分で描かせる設問)も 3 年にありません。円周率の但し書き・四捨五入・桁指定の指示も 3 年の設問文には現れませんでした(円の面積を主題にした設問が無い年が続いています)。単位(cm・cm²・cm³・km・分)は設問文に印字されていますが、答えの単位を自分で書く形かどうかは転写から読み切れません。50 分で 15 問、1 問 3 分強の配分で、大問 1 の 4 問を 8〜10 分で抜けたいところです。1 題が 1〜2 問で独立しているので、詰まったら飛ばして次に行く判断がしやすい作りです。解答用紙の欄の形(考え方を書く余地があるか)は転写から読めないので、市販の過去問集で確認してください。
- 理科(30 分・60 点・大問 4・小問 24〜26): 記号選択 33〜58%・短答 33〜54%・記述 1 問・作図 1〜2 問。30 分で 24〜26 問、1 問 70 秒の配分で、大問 1 の小問集合をどれだけ速く抜けるかが効きます。写真が使われます(2025 の花壇、2026 の野菜 12 枚・梨のヘタ)。図のある小問は資料全体で 57%。単位(cm³・m³・g・mL・%)は設問文に印字され、「もっとも簡単な整数比で」(2025 大問 4 問 4)のような形式指定がつきます。記述の解答欄の大きさは転写から読めず、字数指定は資料のある冊のうち 28% にとどまるので、市販の過去問集で欄の実寸を確認してください。
- 社会(30 分・60 点・大問 3・小問 31〜34): 記号選択と短答がほぼ半々、記述は 0〜1 問(2026 は無し)。30 分で 31〜34 問、1 問 55 秒です。長い導入文を読む時間を含むので、設問から先に読んで必要な箇所だけ戻る読み方が要ります。文字種の指定が多く、「漢字 2 字で」「漢字 1 字で」(2025 大問 2 問 2・問 7)、「漢字 5 字で」(2024 大問 2 問 9(2))が出ます(資料のある冊の 88% に何らかの字数・文字種の指定があります)。記述の字数指定は設問文に現れず、解答欄の大きさで測る形の可能性が高いので、市販の過去問集で欄を見ておくとよいところです。図・表のある小問は資料全体で 34% で、地図・グラフ・写真・史料が混じります。
- 国語(50 分・100 点・大問 3・小問 33〜36。2015〜2017 で確認): 記号選択が 67〜69% で主軸。短答(抜き出し・漢字・語句)22〜30%、記述は年 1〜3 問。抜き出しには「十六字」「二十四字」「五字以上十字以内」「漢字二字」の枠がつきます。記述の字数指定は資料のある 9 年にありません。漢字の書き取りはカタカナ→漢字で 3〜4 問がひとまとめ。図はありません(資料のある 9 年で図のある小問 0%)。50 分で 33〜36 問、1 問 80 秒で、本文の長さを考えると読むスピードが要ります。出典は 3 年とも設問の末尾に「〔著者『書名』による〕」の形で示されています。2018 年度以降の形式は資料から確認できないので、大問数・記述の量・字数指定の有無は市販の過去問集で必ず確かめてください。
11. 学年別ロードマップ
| 段 | 何をするか | この学校での重み |
|---|---|---|
| 小 4(土台) | 計算の正確さ(分数・小数の混合計算、□を求める逆算)、図形(角度と面積の基礎)、読解(線部の言い換えを口で言う)、短い記述(理由を 1 文で)、漢字語彙の 5 本です。大妻で最終的に効く単元の入口は「4 段の混合計算をミスなく」「線分図・ベン図を描く」「季節の言葉に触れる(俳句カルタなど)」 | 差はほぼつきません。時間計測はまだしません。ただし計算の正確さだけは、算数の大問 1 が 16 年動いていない以上、早くから積む価値があります |
| 小 5(幅) | 1 週間の組み立ては「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は計算と、国語の語彙・慣用句・四字熟語・品詞の識別を毎日 5 分ずつ。週末 60 分はその週の単元 1 つで、算数は 8-1 節の題材表を「小 5 で一巡する単元リスト」として次の順に置きます。割合 → 売買 → 食塩水 → 過不足 → つるかめ → 平均 → 和差 → 仕事 → 流水 → ニュートン算 → 旅人算 → 規則性 → 集合 → 角度 → 面積比 → 立体(つるかめ算・過不足算・和差算・仕事算・流水算・旅人算・ニュートン算は受験用教材の単元です)。理科は 4 分野+天体を薄く広く(大問 1 の小問集合はどこからでも来ます)。社会は通史を人物名まで漢字で一巡し、都道府県の統計表に慣れます。国語は詩歌に触れる時間も作ってください。ただし国語は 2018 年度以降の問題文が資料に無い(→ 13 節)ので、直近の形式は市販の過去問集で確かめてください | 同じ種類の問題が同じ場所に来る学校なので、小 5 で全分野をひととおり学び終えることが、そのまま小 6 の得点になります。特に算数は「10 題ぜんぶ別単元」なので、抜けている単元がそのまま失点になりやすいところです |
| 小 6(仕上げ) | 7 節の 8 項目です。夏以降は「同じ座席を縦に」(大問 1 だけを 3 年分、ニュートン算だけを 3 年分、社会の歴史だけを 3 年分)と「年度通しで時間を計る」の 2 通りを併用します。形式が動かないので、縦に解く効果が大きくなります | ここが集中して時間をかける段です。ただし記述・作図の量は少ないので、添削に頼る割合は他校より小さく、自分で時間を計って回す量が効きます |
この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 小 5 での全分野の一巡と、小 6 の「速く正確に」に尽きます。算数は 50 分で 10 題を独立に処理する形なので、1 題でも手が止まると立て直しにくくなります。逆に、単元を一巡してあれば、どの大問に何が来るかが分かっているぶん有利になります。国語の詩歌は塾のカリキュラムで薄くなりがちな領域なので、小 5 のうちから俳句・短歌に触れておくと、小 6 で大問 3 の 7〜13 問がまるごと味方になります。社会の歴史は人物名を漢字で書けるかどうかがそのまま点になるので、小 5 の通史一巡を「書く」形でやっておくと小 6 が軽くなります。
12. この学校と併願するなら
観点は勉強が転用できるかだけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が二重に効きます。難易度・偏差値帯・合格可能性・通学圏は扱いません。
- 関東学院中学校(神奈川県・共学)— 4 科の中で最も近い組み合わせです。算数・理科・社会が揃って近く、演習を相互に回せます。国語は比較できません。
- サレジアン国際学園世田谷中学校(東京都・共学)— 理科が非常に近く、国語も近い組み合わせです。算数はやや離れます。
- 西武学園文理中学校(埼玉県・共学)— 理科と社会が近く、国語も中程度です。
8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。
- 科目別に見ると、大妻の算数(10 題の一行問題型・全問短答)に最も近いのは関東学院と東洋英和女学院中学部で、この 2 校の算数は過去問がそのまま演習量になります。理科(4 大問・小問集合+分野別中問)はサレジアン国際学園世田谷・山脇学園・西武学園文理・横須賀学院と構造が近く、演習を回しやすい組み合わせです。社会(3 大問・地理歴史公民)は横須賀学院・東京都市大学等々力・関東学院・西武学園文理・豊島岡女子学園。
- 2027 年度は、サレジアン国際学園世田谷・東京都市大学等々力・山脇学園に、2 月 1 日の同じ時間帯に大妻と入試が重なる回があります。同じ日の同じ時間帯に重なる回は、どちらか一方しか受けられません。
- 国語は資料のある年が 2017 までなので比較の土台が古く、国語の近さは参考程度に見てください。
13. 資料の限界
- 入試回が特定できません。この学校の入試は 4 回ありますが、資料は 1 年につき 1 冊しか無く、どの回のものかが資料から分かりません。4 科そろっていることから 2 月 1 日午前の第 1 回に相当すると考えて読みましたが、断定はできません。第 2 回・第 3 回、および 2 月 1 日午後(国語・算数の 2 科)の出題は、この分析からは何も言えません。回ごとに傾向が違う可能性は十分にあります。
- 国語は 2018 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためで、学校が出していないわけではありません)。8-4 節と 6 節の国語に関する記述は 2009〜2017 年度、とくに精読した 2015〜2017 年度に限った話です。大問数・記号選択の比率・詩歌の大問が今も続いているかは、市販の過去問集で確認してください。社会は 2018 年度が資料にありません。
- 転写の読み取り確度に幅があります。設問文・導入文・図の説明は転写されたテキストで、図そのものは含まれません。算数・理科は読み取り確度が低めと記録されている冊が多く、2024〜2026 の 3 年もそこに含まれます。図が主役の設問(角度・立体・回路・地形)は、図の説明文から内容を推定している部分があります。
- 解答用紙が見えません。解答欄の大きさ、途中式を書く余地の有無、記述の行数は転写に含まれません。算数が「答えのみ」かどうか、国語・理科・社会の記述が何字ぶんの欄かは、市販の過去問集で実物を見てください。
- 満点・設問別の配点が分かりません。問題冊子に印刷されていないため、どの大問が重いかは判断していません。
- 精読したのは 3 年です。「3 年連続」「2 年連続」と書いたものは原本の設問文で確認しましたが、それ以前の年については構成だけを数えており、細部(設問の言い回し・図の有無・小問の構成)は確認していません。9 節も同じ性質のもので、周期の予測ではなく「長く出ていない単元の一覧」として読んでください。「〜のように見える」と書いた箇所は題材からの推測で、裏づけとなる資料はありません。
- 難易度・偏差値・合格可能性・学校の理念・入試結果には触れていません。それらは別の資料の領分です。
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