啓明学園中学校 の過去問分析
啓明学園中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。
啓明学園中学校 過去問分析(2011〜2026 年度・回の区別なし・算数 14 年分)
更新 2026-08-20。
1. この学校の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都昭島市 |
| 男女 | 共学 |
| 入試回と日程・科目 | 第 1 回午前(2 月 1 日)= 2 科(国語・算数)または 3 科(国語・算数に英語・理科・社会から 1 つ)/第 1 回午後(2 月 1 日)・第 2 回午後(2 月 2 日)・第 4 回午前(2 月 6 日・若干名)= 2 科/第 2 回午前(2 月 2 日)・第 3 回午前(2 月 4 日)= 2 科または 3 科(国語・算数・英語)/適性検査での受験(2 月 1 日午前。第 1 回午前と合わせて 50 名)/得意科目入試(2 月 2 日午後) |
| 試験時間・配点 | 国語・算数・英語とも各 45 分・各 100 点。適性検査での受験は検査Ⅰ・検査Ⅱ が各 45 分・各 100 点 |
| 3 科で受けるときの判定 | 第 1 回午前の 3 科は、国語・算数に英語・理科・社会から選んだ 1 科目を加えて受験し、高得点 2 科の合計で判定します |
| 得意科目入試 | 英語 1 科・45 分 100 点。準国際英語クラスの判定も行います |
いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。
上の表は 2026 年度の募集要項による内容です。
2. このページでわかること
このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。
過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。
以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。
3. まず結論だけ(10 行)
結論
- 算数は、同じ種類の問題が同じ番号に出ます。精読した 3 年(2024・2025・2026)で、大問 1 =計算 6 問、大問 3 =表を埋めてグラフをかく、大問 4 =平面図形の面積、大問 5 =立体図形、大問 7 =規則性・数の性質という座席(問題の置き場所)が崩れていません。
- 動くのは大問 6 の 1 枠だけです(2024・2025 は速さ、2026 はつるかめ算)。
- 国語も 3 部構成(漢字 10 問 → 語句・短文づくり → 長文 1 題)が、精読した 3 年(2016・2020・2021)で動きません。
家でやること 3 つ
- 算数・大問 1 の計算 6 問を毎日やります(ここだけで小問全体の 4 分の 1 強)。
- 国語・漢字 10 問を毎日やります(読みと書きが混ざり、送り仮名まで書かせます)。
- 算数・大問 2 の小問集合を単元ごとに回します(割合とつるかめ算は 3 年とも入っています)。
今週やる 1 つ
- 大問 3(表を埋めてグラフをかく)だけを 2024・2025・2026 の 3 年分続けて解き、比例のグラフと折れ線グラフの両方で目もりの取り方を確かめます。
注意
- 資料の冊子に入試回(同じ学校が日を変えて行う入試のそれぞれ)の表記が無く、ここに書いたことがどの回のものかは分かりません。国語は 2022 年度以降の問題文が資料になく、理科・社会は 2011・2012・2026 の 3 年しかありません(→ 13 節)。
4. 資料の状況
どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並びだけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。
| 科目 | 精読した年 | 構成だけ数えた年 | 資料のある年 | 判読の確度 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 3 年(2024・2025・2026) | 11 年(2011〜2017・2019・2020・2022・2023。大問と小問の数だけ) | 14 年(2011〜2017、2019、2020、2022〜2026) | 高。設問文・図の説明とも読み取りに支障なし |
| 国語 | 3 年(2016・2020・2021) | 4 年(2011〜2014。本文末尾の出典表記と大問・小問の数だけ) | 7 年(2011〜2014、2016、2020、2021) | 中。2022 年度以降の問題文が資料に無い |
| 理科 | 3 年(2011・2012・2026) | 0 年 | 3 年(2011・2012・2026) | 中。3 年しかなく、しかも 2012 と 2026 のあいだが 14 年空いている |
| 社会 | 3 年(2011・2012・2026) | 0 年 | 3 年(2011・2012・2026) | 中。理科と同じく 3 年・14 年の空白あり |
- 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
- 入試回: この学校は 2 月 1 日〜6 日に複数回・複数の方式で入試を行っていますが、手元の資料は学校×年×科目で 1 冊ずつしかなく、冊子に回の表記が見当たりません。したがってここに書いたのは「どの回のものか特定できない 1 冊」を年ごとに読んだ結果です。午後入試・英語 1 科・適性検査の傾向は、ここからは分かりません。
- 試験時間・配点: 2026 年度の学校の公表資料では国語・算数・英語・適性検査がいずれも 45 分・各 100 点です(1 節)。問題冊子側には時間・配点の印字を確認できていません。
- 国語は 2022 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いたのは 2011〜2021 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してほしいところです。
- 理科・社会は 2013〜2025 年度の資料が無く、2012 年と 2026 年を直接つないで読むことになります。この 2 科目については「毎年」という言い方を一切していません。
5. 一番大きな結論
算数は「どの番号に何が来るか」が動いていません。精読した 2024・2025・2026 の 3 年で、大問 1 =計算 6 問、大問 3 =表を埋めてグラフをかく(作図はここだけ)、大問 4 =平面図形の面積、大問 5 =立体図形の表面積・体積、大問 7 =規則性・数の性質、という並びが崩れていません。大問 2 は 5 問の小問集合で、単元は年ごとに違いますが、割合とつるかめ算(個数を合計から逆算)が必ず混ざる点は 3 年とも同じでした。動くのは大問 6 の 1 枠だけです(2024・2025 は速さ、2026 はつるかめ算)。
ただしこれは同じ問題が出るという意味ではありません。3 年を突き合わせても、数値まで同じ問題は 1 問もありませんでした。同じ種類の問題が同じ番号に出るという意味です。だから過去問の使い方は「単元ごとの解き方を、出る場所ごとに仕上げる」に近くなります。年度を通しで解くだけでなく、大問 5 だけを 3 年分、大問 3 だけを 3 年分と、同じ番号を縦に並べて解くやり方がこの学校では効きます(回し方の手順は 過去問の使い方)。
国語は 3 部構成(漢字 10 問 → 語句・短文づくり → 長文 1 題)が動いていません。精読した 2016・2020・2021 の 3 年で、漢字設問の一文(「ひらがなは漢字に、漢字はひらがなに直しなさい。(送り仮名も書くこと)」)までほぼ同じでした。長文は 1 題だけで、記号選択は 1 年に 1〜3 問しかありません。答えを自分の言葉で書く問題が中心です。
理科・社会は 4 大問という枠だけが 3 年で共通し、中身は突き合わせようがありません。資料が 2011・2012・2026 の 3 年しか無く、2012 と 2026 のあいだが 14 年空いているためです。それでも、理科の「方位磁針の向きを 8 方位の記号から選ぶ」設問(2011・2026)と「植物に色水を吸わせて通り道を調べる」大問(2012・2026)、社会の「日本の説明文 5 つから誤りを 2 つ選ぶだけの大問」(2011・2012)は、原本の設問文を並べて同じ作りだと確認できました。長い年月をまたいで同じ問い方が戻ってくる学校であるようには見えます。
なお、この学校は 2 月 1 日から 6 日にかけて複数の回・複数の方式で入試を行っていますが、手元の資料は年ごとに 1 冊ずつで回の表記がありません。ここに書いた内容がどの回に当たるかは特定できていません。
6. この学校らしさが出る場所
- 問題の中に自校が出てきます。 2024 年の算数・大問 6 は「啓子さんは分速 60m、明くんは分速 72m」で池を周回します(校名の 2 字がそのまま登場人物名になっています)。2026 年の理科・大問 4 は「啓明学園中学校の A さんと B さんは、夏休みに伊豆諸島の大島でフィールドワークをするために、下調べをしています」で始まる会話文です。
- 理科の最後の大問は、身のまわりや現地に出かける場面から入ります。 集中豪雨と雲のでき方を気象庁の文章で(2011)、小笠原諸島の世界遺産登録と固有種で(2012)、伊豆大島の火山灰の層と島ごとのセミの種類数、そして打ち水で(2026)。知識を答えるだけでなく「なぜそうなるのか」を自分の言葉で書かせる作りが、3 年とも最後に置かれています。
- 社会は日本の外に目を向ける題材が繰り返し出ます。中国の面積・首都・民族・上海万博(2011 大問 3)、平泉と小笠原の世界遺産登録・国際連合・NGO・京都議定書(2012 大問 2)、北アフリカの民主化とイスラム教・原油の輸入(2012 大問 3)、遣唐使とシルクロード・出島・日米修好通商条約・現在の対米輸出(2026 大問 4)。貿易・国際機関・宗教という切り口が、日本史・地理と同じ比重で扱われているように見えます。
- その年や前年の出来事を入口にします。上海万博(2011)、2011 年の世界遺産登録と「アラブの春」(2012)、戦後 80 年・日本国憲法公布 80 年(2026)、東京の前年 2 月の最低気温データ(2024 算数)。ニュースそのものの知識より、そこから歴史や公民、統計の読み取りへつなげる問いが多くなっています。
- 国語は「人と自然のかかわり」を論じた文章が続きます。クジラの観察(2011)、田んぼの賢い利用(2016)、木の癖を生かす職人の仕事(2020)、昆虫の本能と AI(2021)。精読した 3 年ではいずれも、効率や便利さの裏で失われるものを考えさせる論旨で、最後に自分の意見を書かせる設問につながっていました。
- 算数は身近な場面を素材にします。池の周回、階段を 10 円玉の表裏で上り下りする、花だんをタイルで囲む、七角形の頂点をさいころの目だけ進む、美術館の入館料、本の冊数の平均。抽象的な設定より生活場面から立ち上げる作りが 3 年とも共通していました。
7. 今からやるなら(4 科目をまとめた優先順)
想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提にしています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々は基礎(計算の正確さ・図形・読解・漢字語彙)を先に進めてください。学年別の入り方は 11 節に書きました。
各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。
- [毎日 10 分] 算数・大問 1 の計算 6 問 — 整数の四則 2 問、分数 2 問、小数と分数の混合 2 問。精読した 3 年でこの並びが動いていません。(6) はかっこの中を先に処理する形が 3 年とも共通です。ここだけで小問全体の 4 分の 1 強になります。(確認: 〜2026 年度)
- [毎日 10 分] 国語・漢字 10 問と語句の意味・短文づくり — 漢字は読みと書きが混ざり、送り仮名まで書かせます。設問の一文が 3 年ほぼ同じなので、形式に慣れておくと最初の 5 分が安定します。語句は選択肢がなく、本文中の語 3 つの意味を自分の言葉で書き、指定された語で一文を作ります。どちらも 3 年とも出ています。(確認: 〜2021 年度)
- [毎日 10 分] 算数・大問 2 の小問集合 5 問 — 割合(○割引・%)とつるかめ算は 3 年とも登場します。ほかに平均、比、場合の数、平面図形の面積、和差算(和と差から 2 つの数を求める)。1 問 1 分で片づける速度を作ります。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 算数・大問 3 の「表を埋めてグラフをかく」 — 3 年続けて作図はここ 1 問だけです。比例のグラフ(2025・2026)と折れ線グラフ(2024)の両方をやっておきます。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 算数・立体図形(大問 5)と平面図形(大問 4)・規則性(大問 7) — 立体は立方体・直方体・円柱で、表面積を先に問い、次に体積か切断を問う二段構えが 3 年共通です(2025 は真上・正面・真横から見た図から立体を復元させました)。平面図形は台形と垂線、対角線でできる三角形の面積、等積変形。規則性は図が 1 段ずつ増える形(2026 のタイル囲み)と周期で位置が決まる形(2025 の七角形)。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 社会・地形図の読図と都道府県、50 字前後の記述 — 2026 は大問 2 が丸ごと地形図(地図記号の誤り探し、2 万 5 千分の 1 で地図上 4cm の実距離、地点ごとの地形)で、大問 1 は都道府県の形を選ばせました。記述は 7 問のうち 4 問に字数指定があり(50 文字以内が 3 問、40 字以上 60 字以内が 1 問)、理由を「地理的条件と結びつけながら」のような条件つきで書かせます。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 理科・「なぜか」を 1〜2 文で書く — 記述が 3 年とも 4〜7 問あります。2011・2012 には「記号で答え、そう考えた理由も書け」というセットもあります。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 国語・記述(説明と意見) — 「なぜですか」「どういうことですか」に加え、本文の主張への賛否を 70〜80 字で書く問題(2020)があります。字数指定つきの記述は少数ですが確実にあります。(確認: 〜2021 年度)
8. 科目別の詳細
8-1. 算数(45 分・100 点・大問 7・小問 23〜24・答えのみ)
年度×大問の題材表(精読した 3 年・前半の大問)
| 年度 | 大問 1(6 問) | 大問 2(5 問) | 大問 3(2〜3 問) | 大問 4(3 問) |
|---|---|---|---|---|
| 2024 | 計算(整数 2・分数 2・小数 2) | 小問集合(2 割引/さいころの目の和/切手のつるかめ算/姉弟の身長/針金の長方形) | 気温の表からグラフ(折れ線グラフをかく) | 円とおうぎ形(正方形に内接する半径 3cm の円) |
| 2025 | 計算(整数 2・分数 2・小数 2) | 小問集合(6 で割って 2 余る数/乗船率の%/入館料のつるかめ算/学年の人数比/本の冊数の平均) | 平行四辺形の高さと面積の比例(表の穴埋め+グラフをかく) | 平面図形(台形の対角線と三角形の面積) |
| 2026 | 計算(整数 2・分数 2・小数 2) | 小問集合(2 割引/花だんの面積/タンクの残量/分速と道のり/折り紙のわたし方) | 時間と道のりの比例(表の穴埋め+グラフをかく) | 平面図形(台形と垂線、角度+面積) |
年度×大問の題材表(精読した 3 年・後半の大問)
| 年度 | 大問 5(2 問) | 大問 6(2〜3 問) | 大問 7(2〜3 問) |
|---|---|---|---|
| 2024 | 立体図形(1 辺 3cm の立方体の表面積・切断面) | 速さ(池 1 周 1980m の周回・出会いと追いこし) | 数の性質(5 問中 1 問正解・2 問正解…の割合から人数) |
| 2025 | 立体図形(直方体 2 つの投影図から底面積・体積) | 速さ(列車 200m とトンネル 1.1km の通過算) | 規則性(七角形の頂点をさいころの目だけ移動) |
| 2026 | 立体図形(円柱の表面積・中をくりぬいた体積) | つるかめ算(21 段の階段を 10 円玉の表裏で上下) | 規則性(正方形の花だんを 1m のタイルで囲む) |
- 大問は 7 題・小問 23〜24 問です。資料上、大問 7 題になったのは 2020 年度からで、2011〜2019 年度は 6 題・20 問でした(原本を精読したのは 2024〜2026 の 3 年)。
- 記述は 3 年とも 0 問。作図は毎年ちょうど 1 問で、場所も大問 3 に固定です(2024 折れ線グラフ、2025・2026 比例のグラフ)。
- 表に出てくるつるかめ算・通過算・和差算などの中身は 用語集 にあります。
座席の固定(同じ場所に同じ種類の問題が来る)
精読した 3 年(2024・2025・2026)で、次の 6 か所が動いていません。同じ問題が出るのではなく、同じ種類の問題が同じ番号に出るという意味です。
| 場所 | 3 年間そこにあるもの |
|---|---|
| 大問 1 | 計算 6 問。並びまで同じで、(1)(2) が整数の四則、(3)(4) が分数、(5)(6) が小数と分数の混合。(6) は 3 年とも「かっこの中を先に処理してから 1 回かけ算・わり算」で終わる形 |
| 大問 2 | 小問集合 5 問。各年ばらばらの単元だが、割合(2 割引・%)とつるかめ算は 3 年とも入っている |
| 大問 3 | 表を埋めてグラフをかく問題。作図はここにしか無い |
| 大問 4 | 平面図形の面積(2025・2026 は台形、2024 は円と正方形) |
| 大問 5 | 立体図形の表面積・体積。小問はいつも 2 問 |
| 大問 7 | 規則性・数の性質。最後の 1 問だけ手数が多い |
大問 6 だけが年ごとに入れ替わる枠で、2024・2025 は速さ、2026 はつるかめ算でした。
頻出単元と周期
- 計算 6 問(大問 1) — 3 年続けて、資料上は 2011 年度から一貫して大問 1 が計算です。小問全体の 4 分の 1 強がここに集中し、大問 2 の小問集合 5 問と合わせると全 23 問の半分弱になります。逆算(□にあてはまる数を求める計算)は精読した 3 年になく、かっこの処理と帯分数のわり算が中心でした。
- 割合(%・○割引) — 大問 2 に 3 年続けて(2024 定価 4800 円の 2 割引、2025 定員 120 人に 78 人の%、2026 2400 円の 2 割引)。
- つるかめ算 — 3 年続けて(2024 大問 2 の切手、2025 大問 2 の入館料、2026 は大問 6 が丸ごとつるかめ算)。
- 比例のグラフ — 2025・2026 の 2 年続けて大問 3 が「表の空らん 3 つを埋めてからグラフをかく」形。2024 も同じ場所が折れ線グラフの作図でした。
- 速さ — 2024 は周回の出会い算、2025 は通過算、2026 は大問 2 の 1 問(分速 55m)に縮小。3 年とも出てはいますが、大問 1 題ぶんの年と小問 1 問の年があります。
- 立体図形 — 3 年続けて大問 5。表面積を先に問い、次に体積か切断を問う二段構えが 3 年とも同じです。立方体・直方体・円柱の 3 つで、2025 は真上・正面・真横から見た図から立体を復元させ、2026 は円柱をくりぬきました。
- 平面図形(大問 4) — 台形と垂線、対角線でできる三角形の面積比、円と正方形の組み合わせ。等積変形(2025「三角形 ABE と同じ面積である三角形を答えなさい」)のように言葉で答えさせる形もあります。
- 規則性(大問 7) — 図形が 1 段ずつ増えるもの(2026 のタイル囲み)と、周期で位置が決まるもの(2025 の七角形)。最後の 1 問は「タイル 550 枚から 1 辺を出す」のような逆算になりやすい作りです。
問い方
答えだけを書かせる短答(語句や数値を短く答える形式)が 96% で、記述は 0%、記号選択も 3 年とも 0 問でした。円周率・単位・答え方の指定といった形式面は 10 節にまとめました。
8-2. 国語(45 分・100 点・大問 1〜3・小問 15〜30。2011〜2021 年度の資料のみ)
2022 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。以下は 2011〜2021 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。
年度×大問の題材表(本文末尾の出典表記を原本で確認できた年)
| 年度 | 読ませる文章 | 出典(本文末尾の表記) | 大問構成 |
|---|---|---|---|
| 2011 | クジラを海で観察した体験を書いた文章 | 『クジラ 大海原をゆく』水口博也 | 1 大問・29 小問 |
| 2012 | 少年時代の町内と新聞配達の少年をめぐる回想 | 『そこに僕はいた』辻仁成 | 1 大問・27 小問 |
| 2013 | 成績と母をめぐる少年の物語 | 『ぼくがぼくであること』山中恒 | 1 大問・28 小問 |
| 2014 | 転校生と釣りを通じて親しくなる小学生の物語 | 『今ここにいるぼくらは』川端裕人 | 1 大問・30 小問 |
| 2016 | 田んぼと稲作、湿地の「賢い利用」を論じた文章 | 表記を確認できず | 1 大問・15 小問 |
| 2020 | 木の癖を生かす職人の仕事と効率主義(A・B 二つの抜粋) | 『木の教え』塩野米松(筑摩書房) | 1 大問・27 小問 |
| 2021 | 昆虫の本能・知能と AI、経験の意味 | 『生き物が大人になるまで』稲垣栄洋(大和書房) | 3 大問・27 小問 |
- 2011〜2014 は物語・随筆、2016・2020・2021 は説明的な文章でした。精読した 3 年(2016・2020・2021)に詩・短歌・古文はありません。
- 大問の数え方は年で違いますが、中身の並びは変わりません。2020 年までは「漢字 → 語句の意味 → 短文づくり → 読解」を 1 大問の中で一・二・三・四と枝分けし、2021 年はそれを大問 1・2・3 に分けただけです。問題冊子の実質的な構成は 3 部(漢字 10 問 → 語句 → 長文 1 題)で、精読した範囲では動いていません。
毎年ある枠
| 枠 | 中身 | 確認した年 |
|---|---|---|
| 漢字 10 問 | 「ひらがなは漢字に、漢字はひらがなに直しなさい(送り仮名も書くこと)」。読みと書きが混ざって 10 問。小問数では全体の 3 分の 1 強 | 2016・2020・2021(設問文がほぼ同文) |
| 語句の意味 | 「ア・イ・ウの意味を書きなさい」。本文中の語を 3 語、意味を自分の言葉で書く(「原動力」「大半」「つちかう」「個性」「敬遠」「均一」など) | 2016・2020・2021 |
| 短文づくり | 「a・b の言葉を使って短文を書きなさい」(「もたらす」「あらためて」「よもや」「実を結ぶ」など)。2021 は「『〇〇が(は)』から書きはじめること」という条件つき | 2016・2020・2021 |
| 対義語 | 漢字で対義語を書かせる(2016「上昇」など 4 問、2021「成功/失敗」にならって 3 問) | 2016・2021 |
| 接続語の空欄補充 | A・B・C に接続語を選択肢から入れる | 2016・2020(Ⅰ の補充)・2021 |
| 説明記述 | 傍線部について「説明しなさい」。1 年に 5〜9 問。本文全体から二つ以上の要素を集めさせる問い(2016「理由を二つ、挙げなさい」)もある | 2016・2020・2021 |
| 意見を書く記述 | 本文の論点について自分の立場と理由を書く | 2020(80 字前後・70 字以上)・2021(無人の店で何が問題か) |
「ひらがなは漢字に、漢字はひらがなに直しなさい。(送り仮名も書くこと)」という漢字設問の一文は、2016・2020・2021 の 3 年でほぼ同じ文言を確認しました。出題される語自体は毎年入れ替わります(2020 は「みじゅく/せいこう/まご/経る…」、2021 は「へんしゅう/ゆにゅう/きそく/燃料/拡張…」)。
問い方
精読した 3 年の内わけは、短答が 56〜60%、記述 30〜33%、記号選択 7〜11% です。記号選択は 1 年に 1〜3 問しかありません。字数指定・抜き出し・語注といった形式面は 10 節にまとめました。
8-3. 理科(大問 4・小問 25〜30。2011・2012・2026 の 3 年のみ)
資料は 2011・2012・2026 の 3 年だけで、2013〜2025 年度がありません。2012 年と 2026 年のあいだが 14 年空いているので、この節では「毎年」という言い方はしません。
年度×大問の題材表
| 年度 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 |
|---|---|---|---|---|
| 2011 | 小問集合 4 部(電磁石と方位磁針/メスシリンダーの操作と作図/植物の種子と受粉/冬の星座) | ろうそくの燃え方(つつの大小・びんの中の気体) | こん虫(からだのつくり・モンシロチョウの飼育箱) | 集中豪雨と雲のでき方(気象庁の文章を読む) |
| 2012 | 小問集合 4 部(ばね・浮力・滑車/水の沸騰/呼気と石灰水・肺/地層の傾きと化石) | 電気回路(豆電球の明るさ・LED) | 植物と水(ヒメジョオンのくきの断面・蒸散) | 小笠原諸島の世界遺産と固有種 |
| 2026 | 電磁石とコンデンサー(手回し発電機・回路) | 気体の性質(6 種の気体の判別・水よう液と草津温泉) | 植物と水(ホウセンカの色素実験・蒸散・切り花) | 伊豆大島のフィールドワーク(火山灰の層・島ごとのセミの種類数・打ち水) |
- 3 年とも大問 4 題です。小問は 25・30・29 問で、理科は 4 科目のなかでいちばん小問が多い科目です。
- 2011・2012 の大問 1 は 4 分野をまたぐ小問集合で、物理・化学・生物・地学が【1】〜【4】に並んでいました。2026 の大問 1 は電磁石だけの 1 題になっています。
- 2011 大問 1【1】と 2026 大問 1(1) は同じ作りの問題です。どちらも「図の( )の位置に方位磁針を置いたとき、針はどちらを向くか。図のア〜クから選べ」で、選択肢が 8 方位の記号という点まで一致します(2011 は黒くぬった側、2026 は N 極を問う)。15 年隔てて同じ問い方が出ています。
- 2012 大問 3 と 2026 大問 3 も同じ題材です(植物に色をつけた水を吸わせてくきの断面を見る → 葉から水が出ていくことを確かめる → 蒸散という語を答えさせる)。植物名がヒメジョオンからホウセンカに替わり、2026 では最後に「切り花は根がないのにどうやって吸い上げるのか」という記述が加わりました。
頻出単元(3 年で見えた範囲)
- 電磁石・方位磁針: 2011・2026。手回し発電機とコンデンサー(2026)、豆電球と LED の回路(2012)と合わせ、電気は 3 年すべてに出ています。方位磁針の向き、コイルの巻き数と電磁石の強さ、手回し発電機の回す向き、コンデンサーにためた電気で豆電球をつける、といった問われ方です。
- 植物: 3 年すべて。種子の発芽条件と受粉(2011)、水の通り道と蒸散(2012・2026)。根・くき・葉の通り道、道管の位置、気孔、油でふたをする実験の意味まで問われます。
- 地学: 星座の日周(2011)、地層の傾きと化石(2012)、火山灰の層と鍵層(2026)、気象(集中豪雨 2011・打ち水と気温 2026)。層の新旧、傾きの理由、化石からわかる環境が中心です。
- 生態系: 2012 小笠原の固有種、2026 伊豆諸島のセミの種類数。どちらも島の生き物を扱い、「なぜ島ごとに違うのか」を説明させます。
- 気体・水よう液: ろうそくの燃焼と気体(2011)、6 種の気体判別と酸性の水よう液(2026)。2026 大問 2 は酸素・二酸化炭素・窒素・アンモニア・塩化水素・水素の 6 種を、におい・水へのとけ方・リトマス紙・線こうの火で区別させました。
- 身のまわりの現象を科学で説明させる題材: 打ち水、切り花、イチゴ農家のミツバチ、集中豪雨。会話文や新聞記事のような文章から答えを組み立てる問題が、3 年とも大問 4 に来ています。
問い方
記号選択が 33〜56%、短答 16〜43%、記述 16〜24% です。記述は 3 年とも 4〜7 問あり、いずれの年も理由・しくみを説明させるものでした(2011「星座の位置が 1 時間後に変化していたのはなぜですか」、2012「ばねののびが小さくなった理由」、2026「打ち水をすると、なぜ気温を下げることができるのか」)。字数指定・書き出しの印刷・作図など、形式面は 10 節にまとめました。
8-4. 社会(大問 4・小問 16〜29。2011・2012・2026 の 3 年のみ)
理科と同じく資料は 2011・2012・2026 の 3 年だけで、2013〜2025 年度がありません。「毎年」という言い方はしません。
年度×大問の題材表
| 年度 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 |
|---|---|---|---|---|
| 2011 | 近畿地方の地図+文章(琵琶湖・工業地帯・聖徳太子〜平城京) | 沖縄と広島の写真+文章(戦争と日本国憲法・サンフランシスコ平和条約) | 中国(面積・首都・民族・日中戦争・上海万博) | 日本についての説明文 5 つから誤りを 2 つ選ぶ(1 問) |
| 2012 | 東北地方の地図+文章(街道・農産物・三内丸山・食料自給率) | 世界遺産(平泉・小笠原)と国際連合・NGO・京都議定書 | 北アフリカの民主化とイスラム教・原油輸入 | 日本についての説明文 5 つから誤りを 2 つ選ぶ(1 問) |
| 2026 | 都道府県の形をしたお菓子を売る屋台での会話(自動車産業・北前船・ハザードマップ・桜島) | 2 万 5 千分の 1 地形図(宇都宮市周辺)の読図 | 戦後 80 年と日本国憲法公布 80 年(幕末〜近代の戦争〜憲法比較) | 貿易の歴史(遣唐使〜出島〜富岡製糸場〜現在の対米輸出) |
- 3 年とも大問 4 題です。小問は 16・22・29 問で、2026 がいちばん多くなっています。
- 2011 と 2012 の大問 4 は同じ問題です。どちらも「次の (1)〜(5) の日本についての説明文のうち、誤りがあるものを 2 つ選び、記号で答えなさい」の 1 問だけで大問を構成し、日本の端・気候・地形といった基礎知識を選択肢に並べます(選択肢の中身は入れ替わっています)。2026 にこの枠はありません。
- 地理(地図・地形図)で始まり、歴史・公民が続く流れは 3 年に共通します。2011・2012 は「地方の地図を見ながら文章を読む」形で、文中の空欄(ア)〜(コ)/(ア)〜(カ)を漢字で書かせる大量の穴埋めが冒頭に置かれていました。2026 の大問 1 は会話文になり、穴埋めは都道府県の形のイラストを選ぶ形に替わっています。
頻出単元(3 年で見えた範囲)
- 日本の地形・都道府県: 3 年すべての大問 1。湖・平野・川・県の位置。日本一大きい湖は 2011(琵琶湖の穴埋め)と 2026(4 択)の両方に出ました。県の形・県庁所在地・特産・地形をセットにして覚える形が効きます。
- 地形図の読図: 2026 大問 2 が丸ごと 1 題(地図記号の誤り探し、地図上 4cm の実距離、地点ごとの地形の読み取り、総合運動公園の立地)。2011・2012 にはありません。
- 工業と産業: 太平洋ベルトが海沿いに広がる理由(2011 記述)、自動車産業が盛んな理由(2026 記述)と、同じ問い方が 15 年隔てて出ています。
- 憲法: 三原則(2011)、大日本帝国憲法との比較(2026)、二院制(2026)。人権・言論の自由・国会の仕組みが問われます。
- 時事につながる題材: 上海万博(2011)、世界遺産登録と「アラブの春」(2012)、戦後 80 年と憲法公布 80 年(2026)。その年や前年の出来事を入口にする作りが 3 年すべてにあります。
- 対外関係史: 遣隋使・遣唐使(2011・2026)、出島とオランダ(2026)、日米修好通商条約(2026)。
問い方
2026 の内わけは記号選択 38%・短答 38%・記述 24%。2011 は短答 69%・選択 19%・記述 6%、2012 は短答 50%・選択 45%・記述 5% でした。記述の量は 2011・2012 の各 1 問から 2026 の 7 問へ大きく増えていますが、あいだの 13 年の資料が無いのでいつ変わったのかは分かりません。次のような設問の作りも 3 年を通じて目につきます。
- 2011 大問 1 問 6 は「4 つの語句のうち 3 つは共通点で結ばれている。結ばれていない 1 つを選び、その理由を答えなさい」(冠位十二階・遣隋使・法隆寺・大仏)という、選ぶだけでなく理由を書かせる形です。
- 資料を並べて比べさせる設問があります(2026 大問 3 問 9: 大日本帝国憲法第 29 条と日本国憲法第 21 条第 1 項を並べ、旧憲法では人権が守られなかった理由を書かせる)。
字数指定・文字種の指定・消去法の設問など、形式面は 10 節にまとめました。
9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
精読した年が限られているので、「そろそろ戻ってくるかもしれない」程度の目安として挙げます。最終確認年度は、その単元を原本で最後に確認できた年度です(算数・理科・社会は 2026 年度までを精読しています)。
| 科目 | 単元・枠 | 出ていた年 | 最終確認年度 | 状況 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 円とおうぎ形(大問 4) | 2024 | 2024 年度 | 2025・2026 の大問 4 は台形。円の求積が大問 4 に戻る余地がある |
| 算数 | 速さ(大問 6) | 2024(周回)・2025(通過算) | 2025 年度 | 2026 は大問 2 の小問 1 問に縮んだ。大問 1 題ぶんに戻る候補 |
| 算数 | 資料の読み取りと折れ線グラフ(大問 3) | 2024 | 2024 年度 | 2025・2026 は比例のグラフ。表を読む形に戻る余地がある |
| 算数 | 立体の切断 | 2024(立方体の切り口) | 2024 年度 | 2025・2026 は投影図とくりぬき。切断は 2 年出ていない |
| 理科 | ろうそくの燃え方・燃焼 | 2011 | 2011 年度 | 精読した範囲では 1 度きり |
| 理科 | こん虫(からだのつくり・育ち方) | 2011 | 2011 年度 | 精読した範囲では 1 度きり |
| 理科 | 星・星座の動き | 2011 | 2011 年度 | 精読した範囲では 1 度きり。地学は 2012 が地層、2026 が火山灰 |
| 理科 | 電気回路(豆電球の明るさ・LED) | 2012 | 2012 年度 | 2026 の電気はコンデンサーと電磁石だった |
| 社会 | 日本の説明文から誤りを 2 つ選ぶ大問 | 2011・2012 | 2012 年度 | 2 年続けて大問 4 に置かれていたが 2026 には無い |
| 社会 | 世界地理(国の位置・国旗・民族) | 2011(中国)・2012(北アフリカ) | 2012 年度 | 2026 は日本国内の地理と貿易史。世界地理の大問が戻る余地がある |
国語は資料が 2021 年度で止まっているため、この欄は作りません。
10. 形式面の注意
- 算数: 短答が 96% で、途中式・考え方を書かせる欄は精読した 3 年にありません。記号選択も 3 年とも 0 問でした。作図は毎年ちょうど 1 問で、場所は大問 3(方眼にグラフをかく)。円周率は 3.14 です(2024 大問 4・2026 大問 5 の但し書きで確認)。単位(cm²・通り・分・枚など)は設問文の末尾で指定されます。「何分何秒早く着きますか」(2024 大問 6)、「すべて答えなさい」(2025 大問 7)のように、答え方の形を指定する一文が各年 1〜2 問あります。
- 国語: 記述の大半は字数指定なしで、解答欄の大きさが分量の目安になります。ただし字数指定はあります(2016「三十字以内で説明しなさい」、2020「八〇字前後(七〇字以上書くこと)」、2021「五〇字以内で説明しなさい」「一〇字で抜き出しなさい」を原本で確認)。抜き出しには必ず字数が付きます(2016「十六字」「五字」「十三字」)。漢字は「送り仮名も書くこと」。短文づくりは書き出しの形まで指定される年があります(2021「『〇〇が(は)』から書きはじめること」)。図・グラフは精読した 3 年にありません。本文の長さは A4 で 10 頁前後に相当し、設問より本文を読む時間のほうが長くなります。語注(※)が本文末尾につく年があります(2021「定石・定跡…」)。
- 理科: 記述が 3 年とも 4〜7 問あります。字数指定つきのものがあります(2011「40 字以内」、2026「20 字以内」が 2 問)。解答らんに書き出しが印刷され、その続きを書かせる形が 2026 に 2 問あります(「スイッチを閉じてコイルに電流を流すと、( )」、「線こうの火は、」に続けて)。2011・2012 には「記号で答えなさい。また、そのように考えた理由を説明しなさい」という記号と理由のセットがあり(2011 大問 2【1】【3】、2012 大問 1【4】問 3)、答えを選ぶだけでは点になりません。○で囲む形式、「すべて選び」(2012 大問 1【3】問 3、大問 3【1】問 1)、「2 つ選び」(2011 大問 1【1】問 3)が混ざります。作図は 2011 の 1 問だけで(メスシリンダーに水を 25cm³ 入れたときの水面を解答らんの図にかく)、2012・2026 にはありません。
- 社会: 2026 は記述 7 問中 4 問に字数指定があります(50 文字以内 3 問、40 字以上 60 字以内 1 問)。2011・2012 の記述は各 1 問で字数指定なしでした。「漢字で答えなさい」「漢字 2 文字で」という文字種の指定は 3 年すべてにあります(2011 は問 1 だけで 10 語、2012 は 6 語)。「誤っているもの」「正しくないもの」を選ばせる消去法の設問も 3 年すべてにあります(2011 大問 4、2012 大問 4、2026 大問 2 問 1・問 4、大問 3 問 8)。作図はありません。
- 共通: 学校が公表している 2026 年度の入試要項では国語・算数とも 45 分・各 100 点です。問題冊子側に時間・配点の印字は確認できていません。設問ごとの配点は、どの科目・年度にも印刷されていません。
11. 学年別ロードマップ
| 段 | この学校に向けて何をするか |
|---|---|
| 小 4(土台) | 計算の正確さ(整数・小数・分数の四則を、かっこを含めて 1 行ずつ正確に)、面積と体積の基礎、物語文と説明文の読解、漢字の読み書き(送り仮名つき)、語句の意味を自分の言葉で言える練習。時間を計るのはまだ先で構いません。算数の大問 1 と国語の漢字 10 問が最後まで効き続けるので、ここは学校名を意識せずに厚く積みます |
| 小 5(幅) | 全分野をひととおり学び終える時期です。週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は計算と漢字を毎日、週末 60 分はその週の単元 1 つ。単元は次の順に置き、8-1 節の題材表を「小 5 で一巡する単元リスト」として使ってください。割合(○割引・%)→ つるかめ算(個数を合計から逆算・受験用教材の単元)→ 平均 → 比 → 場合の数 → 速さ(周回・通過算。通過算は列車が鉄橋やトンネルを通り抜ける時間を求めるもので、これも受験用教材の単元)→ 平面図形の面積 → 立体図形の体積と表面積 → 比例のグラフ → 規則性。理科は電流と磁界・植物の水・地層・気体の判別、社会は都道府県と地形図(ただし理科・社会は 2013〜2025 年度の資料がありません → 13 節)。国語は「なぜですか」に 2〜3 文で答える習慣をここで付けます(ただし国語は 2022 年度以降の問題文が資料にありません → 13 節) |
| 小 6(仕上げ) | 7 節の 8 項目。夏以降は同じ番号を縦に並べて解きます(大問 1 だけを 3 年分、大問 5 だけを 3 年分…)。9 月以降に年度通しで時間を計ります。算数は 45 分で 23 問なので 1 問 2 分弱、国語は長文 1 題に記述 5〜9 問を 45 分で処理する配分を体で覚えます |
この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 算数の大問 1・2(計算 6 問+小問集合 5 問)と国語の漢字・語句で、小問数にして全体のかなりの部分が決まります。ここは特別な対策で伸ばす部分ではなく、小 4〜小 5 の積み上げがそのまま出る部分です。逆に小 6 で集中的に効くのは、算数なら大問 3〜5 と 7 の「場所ごとの仕上げ」(大問 3 が表とグラフ、大問 4 が平面図形、大問 5 が立体図形、大問 7 が規則性)、国語・理科・社会なら記述の書き方です。早く始められるなら、まず計算と漢字を毎日の習慣にしてしまい、小 6 の時間を記述と図形に回せる状態を作るのが無駄が少ないやり方です。
12. この学校と併願するなら
観点は勉強が転用できるかだけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が二重に効きます。難易度・偏差値帯・合格可能性・通学圏は扱いません。啓明学園は理科・社会の資料が 3 年しか無いため、比較できたのは算数と国語の 2 科目だけです。
- 神田女学園中学校(東京都・女子校)— 総合の近さが 8 校でいちばん高い組み合わせです。
- 捜真女学校中学部(神奈川県・女子校)— 算数の近さが 8 校でいちばん高い組み合わせです。2027 年度は 2 月 1 日・2 月 2 日の同じ時間帯に入試が重なる回があります。
- トキワ松学園中学校(東京都・女子校)— 算数は最上位に近い一方、国語は 8 校で最も離れます。
8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。
- 算数はどの 8 校とも 85 以上で近いので、算数の過去問演習はこの並びのどの学校とも二重に効きやすくなります。ただし啓明学園の算数は「短答だけ・記号選択なし・作図は大問 3 の 1 問」という作りなので、記号選択の多い学校の算数では形式面の慣れまでは転用できません。国語は 69〜76 と幅があり、この数字からは併願の判断材料にしにくいところです。理科・社会は近さを計算できていないので、この節に理科・社会の情報は含まれていません。
- この学校の入試は国語・算数の 2 科が基本です(回によって 3 科目を選ぶ方式もあります)。併願先が 4 科目校の場合、理科・社会は本校の準備とは別に立てる必要があります。
- 数字は科目ごとの出題構造の近さで、100 に近いほど近いことを表します。同じ問題が出るという意味ではありません。
13. 資料の限界
- 入試回が特定できません。この学校は 2 月 1 日〜6 日に複数回・複数の方式で入試を行っていますが、手元の資料は学校×年×科目で 1 冊ずつしかなく、冊子に回の表記が見当たりません。ここに書いたことがどの回のものかは分かりません。科目の組み合わせが回によって違う以上、回ごとに問題そのものが違う可能性は十分あります。午後入試・英語 1 科・適性検査については、この資料からは何も言えません。
- 理科・社会は 3 年ぶん、しかも 14 年の空白があります。2011・2012・2026 の 3 年しかありません。したがって理科・社会について「毎年」「◯年連続」という言い方はここでは一切していません。2012 年から 2026 年のあいだに形式が変わった可能性は高いのですが(社会の記述が 1 問から 7 問に増えています)、いつ・どう変わったかは特定できません。
- 国語は 2022 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここでの国語は 2011〜2021 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。
- 算数も原本を精読したのは 2024・2025・2026 の 3 年です。大問 7 題という構成が 2020 年度から続いていることは資料上たどれますが、ここで「3 年連続」と書いたものは 2024〜2026 の 3 年で確認したという意味です。
- 配点が分かりません。学校公表の要項では国語・算数とも 45 分・各 100 点ですが、設問ごとの配点はどの科目・年度にも印刷されていません。ここで「小問数の◯分の 1」と書いたのは問題数の割合であって、得点の割合ではありません。
- 転写の読み落としの可能性があります。図やグラフは文章での説明に置き換えられているため、実際の図の細部(目もりの刻み、図形の向き)は原本の紙面と異なる印象になることがあります。2011・2012 の理科は転写の確度が他年より低めで、小問の切れ目の取り方に揺れがあります。
- 同じ問題が使い回されていた例は見つかっていません。算数の 2024〜2026 の 3 年を突き合わせても、数値まで同じ問題はありませんでした。ここで「同じ作りの問題」と書いたもの(理科の方位磁針、植物と水、社会の誤り探し)は、設問の作りと問い方が同じという意味で、数値や図は違います。
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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。
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