共立女子中学校 の過去問分析
共立女子中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。
共立女子中学校 過去問分析(2009〜2025 年度・各年 1 冊(第 1 回相当)・最大 17 年分)
更新 2026-08-20。
1. この学校の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都千代田区 |
| 男女 | 女子校 |
| 入試回と日程・科目 | 海外帰国生入試 2026 年 11 月 29 日(国語・算数の 2 科)/第 1 回 2 月 1 日午前(国語・算数の 2 科)/第 2 回 2 月 2 日午前(社会・理科の 2 科)/第 3 回 2 月 3 日午後(国語・算数の 2 科)(2027 年度募集要項) |
| 試験時間・配点 | 海外帰国生入試と第 1 回は国語・算数とも各 45 分・各 100 点。第 2 回は社会・理科とも各 30 分・各 50 点。第 3 回は国語・算数とも各 50 分・各 100 点 |
| 英検による加点 | 海外帰国生入試は英検 3 級以上で加点(1 級 15 点〜3 級 5 点)。第 3 回も英検 3 級以上で加点(1 級 10 点〜3 級 5 点) |
| 科目の対応の注意 | 過去問の年度では 4 科構成の年があるため、受ける回と科目の対応は必ず最新の募集要項で確認してください |
いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。
2. このページでわかること
このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。
過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。
以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。
3. まず結論だけ(10 行)
結論
- 算数は大問数が 8(2009〜2015)→ 7(2016〜2017)→ 6(2018 以降)と減ってきましたが、大問 1 が計算 2〜3 問、大問 2 が一行題(数行で終わる短い文章題)の集合 4〜6 問、後半に水そうとグラフ・規則性の穴埋め、という骨格は動いていません。
- 仕切りのある水そうに水を入れてグラフを読む大問は 2023・2024・2025 と 3 年続き、2023 大問 6 と 2025 大問 5 は導入文の書き方から設問の並びまでほぼ同じで、数値だけが違います。同じ問題が出るのではなく、同じ種類の問題が同じ場所に出るということで、これを座席(問題の置き場所)の固定と呼びます。
- 理科は分野の座席がなく並びが毎年変わります。社会は 2021 年以降 4 大問(歴史 → 日本地理 → 世界地理 → 公民)で安定し、国語は 2013〜2018 の 6 年間、5 大問の並びが同一でした。
家でやること 3 つ
- 算数の仕切り水そうとグラフを、2023・2024・2025 の 3 題から年度をまたいで縦に解きます。
- 算数の規則性の穴埋めを縦に解き、最後に来る「何段目の左から何番目か」の逆引きを落とさない状態にします。
- 理科は実験の表とグラフの読み取りを単元をまたいで集め、社会は 2021〜2025 の 5 年分を 30 分で通しに解きます。
今週やる 1 つ
- 2023 大問 6 と 2025 大問 5 の水そうを続けて解き、設問の並び(図の a・b の長さ → グラフの数 → 水の量)が同じであることを自分の目で確かめます。
注意
- 国語は 2019 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)。ここに書いた国語の話は 2018 年度までのもので、直近の形式は市販の過去問集で確認してください(→ 13 節)。
4. 資料の状況
どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読み直した年)/構成だけ数えた年(大問の並びと単元だけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。
| 科目 | 精読した年 | 構成だけ数えた年 | 資料のある年 | 判読の確度 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 4 年(2022・2023・2024・2025) | 11 年(2009〜2011・2014〜2021) | 15 年(2009〜2011、2014〜2025) | 大問構成・題材は資料のある全年で読める。式や数値の細部は 15 年中 10 年で転写に揺れがある |
| 理科 | 4 年(2022・2023・2024・2025) | 13 年(2009〜2021) | 17 年(2009〜2025) | 大問構成・単元は読める。図の細部・選択肢の文言は 17 年中 16 年で転写に揺れがある |
| 社会 | 4 年(2022・2023・2024・2025) | 13 年(2009〜2021) | 17 年(2009〜2025) | 17 年中 10 年は文言まで読める |
| 国語 | 4 年(2015・2016・2017・2018) | 6 年(2009〜2014) | 10 年(2009〜2018) | 高い。2019〜2026 年度は資料にない(著作権処理の関係で掲載されない年が多い) |
- 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
- 転写元は各年 1 冊のみで、冊子に回の表記は残っていません。第 1 回相当として扱っています。2026 年度は未収録です。
- 学校が公表する 2027 年度募集要項の試験時間・配点は 1 節にまとめました。回ごとの科目の組み合わせも 1 節のとおりです。
- 「毎年」「〜年連続」と書いた箇所は、該当年度の問題文を読み直して確認したものです。精読した年より前について書いた回数・周期は転写データの単元分類の集計で、「転写の分類では」と添えました。
- 図そのものは転写できないため、図形問題・実験装置・地形図の細部は設問文と図の説明文からの推定を含みます。
5. 一番大きな結論
共立女子は「大問の数は少しずつ動くが、後半の大問に同じ作りの問題が戻ってくる」学校です。
- 算数は大問数が 8(2009〜2015)→ 7(2016〜2017)→ 6(2018 以降)と減ってきましたが、「大問 1 が計算 2〜3 問、大問 2 が一行題の集合 4〜6 問、後半に水そうとグラフ・規則性の穴埋め」という骨格は動いていません。とくに仕切りのある水そうに水を入れてグラフを読む問題は、2023 大問 6 と 2025 大問 5 で導入文の書き方から設問の並び(図の a・b の長さ → グラフの数 → 水の量)までほぼ同じで、数値だけを変えた同じ作りの問題です。転写の分類では水そうとグラフの大問は 15 年中 9 年にあります。
- 理科は大問数 4〜7・小問 19〜37 と幅があり、分野の並びも毎年違います(2023 は月 → 人体 → 電磁石 → 気体、2024 は正誤集合 → 中和 → 生態系 → 金星 → 電磁石、2025 は正誤集合 → ふりこ → 状態変化 → 高尾山 → 森林)。記号選択が 6〜8 割、記述は年 1〜2 問です。ここは同じ問題が戻るのを待つより、全分野をひととおり学び終えることで備える科目です。
- 社会は 2021 年以降が 4 大問(歴史 → 日本地理 → 世界地理 → 公民)・23〜36 問で安定し、それ以前の 5 大問・39〜51 問(2012〜2020)から問題数が減っています。「空らん○にあてはまる語句を…」で始まる空らん補充が精読した 4 年すべてにあり(選択で答える年と「漢字○字で」の短答(語句や数値を短く答える形式)で答える年があります)、記述は年 2〜3 問です。
- 国語(2018 年まで)は 5 大問(漢字 8 問・語彙 4 問・詩 5 問・読解 2 題 7〜9 問ずつ)が 2013〜2018 の 6 年間まったく同じ並びで、転写の分類では 2009 年から大問 1 の漢字が動いていません。記号選択が 64〜74%、記述は年 0〜2 問です。
したがって過去問の使い方は、算数の後半 2 題(水そう・規則性)と国語では「同じ座席の問題を年度をまたいで縦に解く」が効きます。理科は単元ごとの解き方を身につける使い方、社会は 4 大問期(2021〜2025)の 5 年分を通しで解いて時間の使い方を身につける使い方に近いです(手順は 過去問の使い方)。
科目ごとの見取り図
| 科目 | 形式の固定度 | 中身の性格 | 最優先で時間をかける価値があること |
|---|---|---|---|
| 算数 | 中程度。大問 6(2018 以降)・小問 17〜22。答えのみが基本だが「途中の計算式も書いて答えなさい」が年 1〜2 問(2023〜2025 で確認) | 大問 1 計算・大問 2 一行題の集合は固定。後半は水そうとグラフ(3 年連続)・規則性の穴埋め(15 年中 11 年)・図形の移動や面積比が入れ替わりで並ぶ | 仕切り水そうとグラフ(2023-6・2024-5・2025-5)と、規則性の「あ〜く」穴埋め(2023-4・2024-6・2025-4) |
| 理科 | 低い。大問 4〜7・小問 19〜37。選択 63%/短答 32%/記述 4%(転写データの集計) | 分野の座席なし。実験の表・グラフから読み取る問いと、会話文の空らん補充。2024・2025 は大問 1 が「正誤 4 問+グラフ作図 1 問」の小問集合 | 実験表の読み取り(ふりこ・中和・電磁石・ばね)と、理由を 1〜2 文で書く記述(年 1〜2 問) |
| 社会 | 高い(2021 以降)。4 大問・23〜36 問・30 分。選択 48%/短答 43%/記述 5%(転写データの集計) | 歴史 → 日本地理 → 世界地理 → 公民の並び。世界地理の大問は転写の分類で 2017 年以降ほぼ毎年。前年の出来事が公民・世界地理の入口になる | 世界地理(位置・宗教・時差・輸出品)と、漢字指定の語句(人物名・制度名) |
| 国語 | 非常に高い(2018 年まで)。5 大問・31〜34 問 | 漢字 8 → 語彙 4 → 詩 5 → 読解 2 題。「ふさわしいものを一つ選び、記号で書きなさい」の選択が 7 割 | 詩の読解(毎年 5 問)と、語彙 4 問(形式が毎年変わる) |
科目ごとに見ると、算数と国語は同じ座席を縦に解くのが効く学校、理科は全分野を一巡させる学校、社会は時間配分と漢字の学校です。
6. この学校らしさが出る場所
- 「共子さん」と「立子さん」が 3 科目を横断します。 算数の文章題(2023 登校、2024 プールで泳ぐ 2 人、2025 金額の比・池の周り)、理科の会話文(2023 呼吸、2025 高尾山登山)、社会の会話文(2023 修学旅行と参院選、2024 世界三大料理、2025 山梨の祖母の家・お楽しみ会)に毎年登場します。2024 社会の大問 1 は「共子さんの曾祖母(1925 年生まれ)」から始まる家族史で、共立女子の名が導入文に出ます。
- 社会の世界地理は「食・宗教・選挙」の切り口です。世界三大料理からトルコと豚肉の禁忌(2024)、2024 年に選挙があった国々を自由研究にまとめる(2025)、米と小麦の生産国から棚田とウクライナ(2023)。暗記の世界地理というより「ニュースと食卓から国を見る」作りに見えます。
- 公民に「自分ならどう決めるか」が 1 問入ります。2025 大問 4 は「お楽しみ会で何をするか、公正・公平の観点からどのような決め方が良いか、理由とともに」を書かせます。多数決の限界を身近な場面で問う形で、2023・2024 の記述(国会の権限・国権の最高機関)が知識説明だったのに対し、意見を書かせる方向が見え始めているように見えます(1 年だけなので断定はしません)。
- 理科は身近な観察と環境が題材です。高尾山登山で地層・影の方角・気温低下(2025)、森林の遷移と河川の水量(2025)、ニホンカモシカ・シカ・サルの分布拡大と区画法(2024)、木炭作り・顕微鏡・地震計の正誤(2025)。実験室の題材とフィールドの題材が半々に見えます。
- 算数は「水そう」の学校です。仕切り水そう(2023・2025)、おもり入り水そう(2024)、転写の分類では 2011・2014〜2017・2019 にも水そうとグラフの大問があります。グラフの折れ目を仕切りの高さに対応させる読み方は、この学校の過去問だけで一通り身につきます。
- 国語は詩が毎年出ます(2015 井上良子「みずうみにはるがきた」、2017 神田亮「ひとりの少年」、2018 今道友信「樹下の歌」、2016 は短歌をそえたエッセイ)。読解は物語+随筆または説明文で、2016 は「原発事故以来、電気に頼らぬ生活」、2018 は「現代の食を取り巻く環境」と、暮らしと社会をつなぐ随筆・評論が選ばれています。
7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)
想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先に進めてください。同じ座席の問題を縦に解く演習は小 6 の夏以降が目安です。学年別の入り方は 11 節に書きました。
各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。
- [週末 60 分] 算数・仕切り水そうとグラフ — 2023 大問 6(縦 12cm・高さ 15cm の水そうに仕切り 2 枚、毎分 90cm³)と 2025 大問 5(縦 20cm・横 30cm・高さ 25cm の水そうに仕切り 2 枚)は、図 1 の a・b の長さ → 図 2 のグラフの数 → 水の量、という設問の並びまで同じです。2024 大問 5 は仕切りの代わりに直方体のおもりを入れ、向きを変える発展です。手順は「グラフの折れ目=水面が仕切りに達した時刻 → 仕切りまでの体積÷時間=毎分の水量 → 逆算(□にあてはまる数を求める計算)」で共通。まず 2023・2024・2025 の 3 題を、その後 2019・2017・2016・2015・2014・2011 の順に縦に解きます(転写の分類ではこの大問はこれらの年にもあります)。仕切りとおもりの両方をやってください。(確認: 〜2025 年度)
- [週末 60 分] 算数・規則性の穴埋め — 2023 大問 4(分数の数列・あ〜き の穴埋め、か・き は途中式)、2024 大問 6(数表・あ〜く の穴埋め)、2025 大問 4(白黒の石を段に並べる・3 問)。「何段目の左から何番目か」の逆引きが最後に来ます。穴埋め形式(2023・2024)と 3 問形式(2025・2021・2017・2016・2015)を縦に解き、逆引きの最終問を落とさないこと。転写の分類では規則性の大問は 15 年中 11 年です。(確認: 〜2025 年度)
- [毎日 10 分] 算数・大問 2 の一行題の集合 — 精読した 4 年で角度 x を求める問題が毎年最後に来ます(2022 同じ印の角、2023 長方形の折り返し、2024 ひし形と正三角形、2025 同じ印の角)。食塩水(2022・2023・2024)、速さ(2022・2023・2025)、仕事算(何人・何台かで分担したときの時間を求める。2023・2024)、比のやりとり(2025)が主な顔ぶれ。ここは短時間で全問取る枠なので、2022〜2025 の 4 年分をまとめて 20 問、角 x・食塩水・速さ・仕事算を 5 分以内で処理できる状態にします。(確認: 〜2025 年度)
- [週末 60 分] 社会・世界地理の大問 — 2022 大問 3(六大陸・シンガポールの雨温図・オーストラリアの気温の記述・海流をカタカナ 6 字)、2023 大問 3(米と小麦の生産国・ウクライナ・輸出品)、2024 大問 3(世界三大料理・トルコの位置・宗教・大豆の生産国)、2025 大問 3(インドネシアと石炭・三大宗教・時差が最小の国とその理由)。4 年分を縦に解き、地図帳で位置・宗教・主要輸出品・時差を 1 枚にまとめてください。(確認: 〜2025 年度)
- [週末 60 分] 理科・実験の表とグラフの読み取りと、記述 1〜2 問・作図 1 問 — 読み取りは 2025 大問 2 ふりこ(10 往復の平均・長さ 320cm・くぎ)、2024 大問 2 中和(塩酸の濃さの比較・BTB)、2023 大問 3 電流と磁界(実験 1〜4)、2022 大問 5 グラフの形を選ぶ 5 問(ばね・地温・加熱・アルミと塩酸・光合成)。「変えた条件は何か」を先に読む習慣を付け、ふりこ(2025・2016・2015・2012)、中和・水溶液(2024・2015・2013)、電磁石(2024・2023・2017)、ばね(2024・2022・2021)を条件を書き出しながら解きます。記述は 2022 肺胞の利点・アンモニアが肺から出ない理由、2023 ステンレス皿を空焼きする目的、2024 金星が真夜中に見えない理由、2025 森林の遷移の 5 問を「〜のため。」で締める練習に。作図は 2023 月から見た地球、2024 ばねの長さのグラフ(軸・単位を自分で書く)、2025 電熱線と水温上昇のグラフの 3 問。正誤 4 問(2024・2025)で問われた器具の操作(葉の脱色・星座早見・メスシリンダー・電流計・顕微鏡・木炭作り・地震計)は基本の実験操作の総点検になります。(確認: 〜2025 年度)
- [週 1 回] 社会・4 大問を通しで解き、公民と歴史を漢字で書けるまで — 2021〜2025 の 5 年分を 30 分で通しに解き、歴史 13 問 → 日本地理 8 問 → 世界地理 8 問 → 公民 7 問の配分を体に入れます。公民は三権分立と前年の出来事が入口で、2023 大問 4(参院選・比例代表を漢字 5 字・憲法の番人・国会の裁判所への権限を「裁判官」を使って記述)、2024 大問 4(モンテスキュー・抑制と均衡の図・臨時国会・国権の最高機関の理由を記述)、2025 大問 4(弾劾裁判・衆参の選挙制度・憲法改正手続きの並べ替え・拒否権・多数決の決め方を記述)。歴史は「漢字で答えなさい」(人物名・語句)、「漢字 2 字」「漢字 3 字」「漢字 5 字」「ひらがな 2 字」「算用数字」の指定、年代順の並べ替え(2022・2024・2025)、誤文選択で、2025 は (あ)〜(か) の 6 時代を並べ替えて「3 番目と 5 番目」を答えさせます。飛鳥・奈良(聖武天皇・大宰府・律令・金印)と近現代(大正の出来事・普通選挙・昭和の並べ替え)を漢字で書けるまで。三権分立・選挙制度・憲法改正手続きは図に整理し、直近 1 年の出来事を「どの制度の話か」で仕分けます。記述 11 問(2022 × 2・2023 × 3・2024 × 3・2025 × 3)は「〜から。」で 1〜2 文、指定語句は必ず全部使います。地形図(2022〜2025)と雨温図(2022・2024・2025)も 1 題ずつ。(確認: 〜2025 年度)
- [週 1 回] 算数・「途中の計算式も書いて答えなさい」と、図形の移動・面積比 — 式を書かせるのは 2023 大問 4 の か・き、2024 大問 5(2)、2025 大問 3(2)・6(4) の 5 問です。答えのみが基本の中で年 1〜2 問だけなので、普段から式を残す練習をしておきます。あわせて図形の移動(2025 円が正方形の内側を転がる・2021・2020・2018)と面積比(2024・2023)を 1 題ずつ。(確認: 〜2025 年度)
- [毎日 10 分] 国語・漢字と、詩・語彙 4 問(2018 年まで) — 漢字は毎年 8 問(書き 4〜5・読み 3〜4)で、書き 5・読み 4 を毎日、読みは熟語の音読みと送り仮名つき訓読みの両方を。詩は毎年 5 問(2015 井上良子・2017 神田亮・2018 今道友信「樹下の歌」、2016 は短歌つきエッセイ)で、4 年分(2015〜2018)を縦に、「連ごとに何を言っているか」を一言で書いてから選択肢を見ます。語彙 4 問は 2015 副詞の使い分け、2016 部首の異なる漢字、2017 助詞・助動詞の識別、2018 漢字の 2 つの意味で熟語を作る、と毎年形式が変わるので 4 形式とも過去問で。品詞の識別は「同じ意味・働き」で言い換えられるかで判定します。記述は 30〜40 字を指定された書き出し・結びに合わせて書き(「〜が原因で、……。」)、字数の 8 割以上を埋めます。「本文の内容と合っているもの」の最終問は消去法、「すべて選び」は 1 つずつ本文に戻ります。2019〜2026 年度は市販の過去問で必ず補い、5 大問の維持・詩の継続・記述の字数と問数の変化を確認してください。(確認: 〜2018 年度)
8. 科目別の詳細
8-1. 算数(大問 6・小問 17〜19(2023〜2025)・答えのみ+式を書く問題 1〜2)
年度×大問の題材表(精読した 2022〜2025)
| 年度 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 | 大問 5 | 大問 6 | 大問 7 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025(6 大問 19 問) | 計算 2(分数 6 項の加減/2025÷(□+…)=405 の逆算) | 一行題 4(金額の比のやりとり・池の周りを歩く 2 人・100〜199 に数字の 1 は何回・角 x) | 図形の移動(半径 2cm の円が 1 辺 10cm の正方形の内側を転がる・通る面積と通らない面積・途中式) | 規則性(白と黒の石を段に並べる・15 段の個数・100 段の差・白 70 個は何段目の何番目) | 仕切り 2 枚の水そうとグラフ(蛇口の毎分の量・a・b・グラフの c) | 食塩水の操作をくり返す(1 回・2 回・3 回後の濃度・4% 以下は何回目・途中式) | — |
| 2024(6 大問 17 問) | 計算 2(分数小数の四則/7×(2020+…+2024)−(6060+…) の工夫計算) | 一行題 4(消去算 文具 3 種・仕事算 ペンキ 3 人・食塩水の濃度の比・ひし形と正三角形の角 x) | 平行線と面積比(AB:CD=3:5・三角形の面積・面積の比) | 速さ(25m プールの両端から泳ぐ共子さんと立子さん・速さの比・秒速・泳ぎ終える時刻) | おもり入り水そうとグラフ(蛇口の毎秒の量・おもりの縦 a 途中式・向きを変えると何秒・水を止めて入れ直す) | 規則性(数表・あ〜く の穴埋め) | — |
| 2023(6 大問 17 問) | 計算 2(分数小数の四則/31.4×0.3+1.57×16+3.14×3+6.28×3) | 一行題 4(食塩水 2 容器のやりとり・登校の速さ 5 分早く出て雨・仕事算 ホース A・B・長方形の折り返しの角 x) | ひし形と長方形の重なり(3:5 に分ける点・面積 2 問) | 規則性(分数の数列・あ〜き の穴埋め・か と き は途中式) | 特殊な時計(長針 0.6 時間で 1 周・短針 1 分に 2 度・重なる時刻・角度) | 仕切り 2 枚の水そうとグラフ(a・b・グラフの あ・排水口の毎分の量) | — |
| 2022(7 大問 22 問) | 計算 3(分数小数の四則 2・(1+1/2)×(1+1/3)×…の積) | 一行題 6(逆算・食塩水 取り出して水を加える・売買損益 3 割増し 2 割引 過不足算 ベンチ・速さ 予定の 4 時間で全体の…・角 x) |
半円と正三角形の影の面積(最も近い値を ア〜オ から選ぶ) | 約束記号([a]=a を 7 で割った余り・[1]+…+[100]・条件を満たす整数の個数) | 場合の数(3 桁の整数で 1 が使われていないもの・あ〜う の穴埋め) | 立方体の切断(三角形の面積比・切断面の形を選ぶ・体積) | 2 つの公園の周りを回る 2 人(道のりの比・周の長さの比・1 周と 1600m) |
表に出てくる消去算(2 つの式から片方を消して解く)・仕事算・過不足算(配り方を変えたときの余り・不足から数を求める)・売買損益(原価・定価・売価と利益)・約束記号(その問題だけの決まりに従って計算する形式)の中身は 用語集 にもあります。
2009〜2021 の大問構成(構成だけ数えた年。転写データの単元分類で、題材の細部は未確認)
| 年度 | 大問数/小問数 | 並び |
|---|---|---|
| 2021 | 6/21 | 計算・逆算から始まる一行題・平面図形・図形の移動・立体(動く点と体積のグラフ)・規則性 |
| 2020 | 6/21 | 計算・逆算から始まる一行題・(読み取れず)・立体・図形の移動・速さとグラフ |
| 2019 | 6/19 | 計算・仕事算から始まる一行題・円とおうぎ形・約束記号・速さとグラフ・水そうとグラフ |
| 2018 | 6/20 | 計算・売買損益から始まる一行題・平面図形・図形の移動・数の性質・速さとグラフ |
| 2017 | 7/20 | 計算・つるかめ算(個数を合計から逆算)・(読み取れず)・立体・円とおうぎ形・水そうとグラフ・規則性 |
| 2016 | 7/21 | 計算・立体・円とおうぎ形・論理・図形の移動・水そうとグラフ・規則性 |
| 2015 | 8/18 | 計算・回転体・角度・速さ・円とおうぎ形・速さ・水そうとグラフ・規則性 |
| 2014 | 7/18 | 計算・(読み取れず)・規則性・平面図形・数の性質・速さ・水そうとグラフ |
| 2011 | 8/18 | 規則性・角度・平面図形・場合の数・水そうとグラフ・規則性・立体・ニュートン算(増えながら減る量を扱う) |
| 2010 | 8/18 | 計算・縮尺・立体・図形の移動・時計算(長針と短針の作る角を扱う)・速さ・数の性質・規則性 |
| 2009 | 8/18 | 規則性・つるかめ算・立体の切断・平面図形・速さ・数の性質・規則性・論理 |
(2012・2013 は資料がありません。2009〜2015 は 8 大問で 1 問ずつの一行題が大問になっていた年が多く、2016 以降は一行題が大問 2 にまとめられて大問数が減った、と見えます)
頻出単元と周期(15 年集計・転写の分類+精読した年)
| 単元グループ | 出現 | 傾向 |
|---|---|---|
| 計算(大問 1) | 15/15 | 2〜3 問。分数・小数の四則混合と、工夫計算(3.14 のまとめ・西暦の倍数・連続する数の積)。2025 は逆算が大問 1 に入った |
| 一行題の集合(大問 2) | 2018 以降 8/8 | 4〜6 問。角 x が最後に来るのは精読した 4 年で共通。食塩水・速さ・仕事算・消去算・売買損益・過不足算・比のやりとり・数の性質 |
| 水そうとグラフ | 9/15 | 2011・2014・2015・2016・2017・2019・2023・2024・2025。直近 3 年連続。仕切り 2 枚(2023・2025)とおもり(2024)で、蛇口の水量→図の長さ→グラフの数の 4 問構成 |
| 規則性・数列 | 11/15 | 2009・2010・2011・2014・2015・2016・2017・2021・2023・2024・2025。あ〜く の穴埋め形式(2023・2024)と 3 問形式(2025)。「何段目の何番目」の逆引きが定番 |
| 図形の移動 | 6/15 | 2010・2016・2018・2020・2021・2025(円が正方形の内側を転がる) |
| 平面図形の面積・面積比 | 8/15 | 2023 ひし形と長方形、2024 平行線と面積比、2022 半円と正三角形(選択) |
| 立体図形 | 7〜8/15 | 2009・2010・2011・2016・2017・2020・2021・2022(立方体の切断が最後) |
| 速さ | 一行題でほぼ毎年、大問で 2024(プール)・2022(公園の周り) | グラフ付きは 2018〜2020 に集中し、以後は水そうのグラフに移った |
| 食塩水 | 一行題でほぼ毎年、大問で 2025 | 操作のくり返し(2025)は倍率の考え方 |
| 円とおうぎ形 | 5/15 | 2022 が最後 |
| 場合の数・約束記号・論理 | 各 2〜3 回 | 2022 に約束記号と場合の数がそろって出た |
問い方の特徴(算数)
- 大問 1・2 で 6〜9 問(全体の 3〜4 割)。ここは 1 問完結で、取りこぼしが直接響きます。
- 後半の大問は「導入文+図+(1)〜(4)」で、(1)(2) が基本、(3)(4) が発展。水そうは「グラフの折れ目→仕切りの高さ→水量→逆算」、規則性は「小さい場合で実験→群に分ける→逆引き」の手順が毎年同じです。
- 「あ〜く にあてはまる数を答えなさい」の穴埋め形式(2022 場合の数、2023 規則性、2024 規則性)は、途中の数を順に埋めていくので前の穴を間違えると連鎖します。
- 「最も簡単な整数の比で」の比の問題が 2022・2024 に複数あります。
8-2. 理科(30 分・大問 4〜5(2021 以降)・小問 19〜26・記述 1〜2 問)
年度×大問の題材表(精読した 2022〜2025)
| 年度 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 | 大問 5 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2025(5 大問 22 問) | 正誤 4+作図(棒磁石と方位磁針・木炭作りの装置・顕微鏡の視野の動かし方・地震計/電熱線で水を温めるグラフ) | ふりこ(実験 1・2 の表・5 回の平均を取る理由・長さ 320cm の周期・支点の真下にくぎ) | 状態変化と密度(融点・沸点の表で 900℃ の食塩の状態・すべて選ぶ・固体と液体のろう・灯油 0.80g/cm³ で浮き沈み 短答) | 高尾山登山(海底が隆起した成り立ち・午後 2 時の影の方角・山頂で気温が下がり雲におおわれる) | 森林(成長と河川の水量・伐採後の古株・遷移の順序・最終的な森林の種類 記述) |
| 2024(5 大問 26 問) | 正誤 4+作図(葉の脱色・星座早見の持ち方・メスシリンダーの読み・電流計の端子/ばねの長さのグラフ 軸と単位を書く) | 塩酸と水酸化ナトリウムの中和(4 種の塩酸・濃さは何倍・最も濃いもの・BTB・中和の語) | 野生動物(ニホンカモシカの個体数と人間の関わりを古い順に・区画法でシカの頭数・生物多様性 サルの分布拡大の理由・被害が増えている動物) |
金星(公転する天体の名・真夜中に見えない理由 記述・見える時間帯と方角・最も長く見える位置・公転の速さの大小) | 磁石と電磁石の会話文(あ〜う の空らん・コイル A〜F の磁力の比較・N 極になるものをすべて) |
| 2023(4 大問 21 問) | 月(重力 1/6 で 100g と表示される器具をすべて選ぶ・月で見られる現象・自転と公転 同じ面が見える理由・月から見た地球を作図) |
呼吸の会話文(ヒトの呼吸のしくみ・へモグロビン・鳥類の呼吸のしくみ・空らん (い) の生物名) | 電流と磁界(実験 1〜4・方位磁針のふれ・2 本の導線・スイッチ 1 と 2) | 気体の会話文(酸性・水上置換法の試験管・実験 2 の空らん ステンレス皿を空焼きする目的 記述・重さが変わらなくなる理由・マグネシウム:酸素の整数比) |
— |
| 2022(5 大問 23 問) | 電気回路(電流計のつなぎ方と回路図記号・図 1〜5 の回路の電流 mA) | 呼吸と血液循環(肺胞の名称・たくさんある利点 記述・動脈血の組み合わせ 弁・アンモニアが肺から出ない理由 記述・じん臓) |
あき缶で割りばしを燃やす(穴の位置とよく燃える理由・底の浅い缶・アルミホイルで密閉して加熱) | 雲(白く見える雲は何でできているか・雲のできるしくみ・かなとこ雲の名称と上下の面の理由) | グラフの形を選ぶ 5 問(ばね・地温の変化・水の加熱・アルミと塩酸・光の強さと二酸化炭素吸収量) |
2009〜2021 の大問構成(構成だけ数えた年。転写データの単元分類で、題材の細部は未確認)
| 年度 | 大問数/小問数 | 並び |
|---|---|---|
| 2021 | 4/19 | 星・星座 → 植物のつくり → 気体の性質 → ばね |
| 2020 | 5/21 | 種子の発芽 → 気体の性質 → 音 → 生態系 → 惑星・太陽系 |
| 2019 | 5/25 | 地層・岩石 → てこ → こん虫 → 気体の性質 → 惑星・太陽系 |
| 2018 | 5/25 | 気象 → 熱と状態変化 → こん虫 → 燃焼 → 光 |
| 2017 | 5/25 | 流水のはたらき → 人体 → 電磁石 → 生態系 → 金属と水溶液 |
| 2016 | 6/34 | 気象 → 気体 → 種子の発芽 → 濃度 → ふりこ → 惑星・太陽系 |
| 2015 | 7/33 | 水溶液 → 種子の発芽 → 電流 → 地層 → ふりこ → 動物の誕生 → 気体 |
| 2014 | 7/33 | 気体 → 植物 → 流水 → 人体 → 光 → 質量保存 → 浮力・密度 |
| 2013 | 7/33 | 水溶液 → 人体 → 太陽 → 植物 → 水溶液 → 光 → 浮力・密度 |
| 2012 | 7/37 | 人体 → ふりこ → 太陽 → 水溶液 → 植物 → 気象 → 電気回路 |
| 2011 | 6/29 | 地層 → 地層 → 植物 → 条件制御 → 滑車 → 気体 |
| 2010 | 7/33 | 植物 → 光 → 気体 → 太陽 → ふりこ → 熱と状態変化 → 溶解度 |
| 2009 | 6/30 | こん虫 → 月 → 金属と水溶液 → 電気回路 → 植物 → 熱と状態変化 |
2016 年までは 6〜7 大問・29〜37 問、2017 年以降は 4〜5 大問・19〜26 問です。分野の並びは毎年違い、物理→化学→生物→地学のような固定の順はありません。
頻出単元と周期
- 物理: 電磁石・磁石(2017・2023・2024・2025 の正誤)、ふりこ(2010・2012・2015・2016・2025)、ばね(2021・2022 のグラフ・2024 の作図)、電気回路(2009・2012・2015・2022・2024 の正誤)、光(2010・2013・2014・2018)、浮力・密度(2013・2014・2025)。精読した 4 年では「実験 1〜4」「表 1・2」の数値から読み取る形です。
- 化学: 気体の性質(2009〜2011・2014〜2016・2019〜2021・2023)が転写の分類で最多、水溶液の判別・中和(2012・2013・2015・2024)、燃焼(2018・2022・2023 マグネシウム)、熱と状態変化(2009・2010・2018・2025)、濃度・溶解度(2010・2016・2024)。
- 生物: 人体(2012・2013・2014・2017・2022・2023)、植物のつくり・光合成(2009・2010・2011・2012・2013・2014・2021・2024 の正誤)、生態系・環境(2017・2020・2024・2025)、こん虫(2009・2018・2019)、種子の発芽(2015・2016・2020)。直近は生態系・環境(森林・野生動物)が続いています。
- 地学: 惑星・太陽系(2016・2019・2020・2024 金星)、太陽(2010・2012・2013・2025 の影)、月(2009・2023)、地層(2011・2015・2019・2025 高尾山)、気象(2012・2016・2018・2022 雲・2025 の山頂)、星座(2021)。
- 毎年に近いもの: 会話文か文章の空らんを選択肢で埋める大問(2023 大問 2・4、2024 大問 5)、実験の表を読む大問、「すべて選び」の問題、記述 1〜2 問。
同じ形の反復(精読した年で確認): 2024 大問 1 と 2025 大問 1 は「次の (1)〜(4) について、正しければ正に○を、正しくなければ誤に○を、解答用紙につけなさい。(5) は、グラフをかきなさい」の導入文が同文で、正誤 4 問(物理・化学・生物・地学から 1 問ずつの器具操作や観察)+グラフ作図 1 問の構成も同じです。2 年連続なので「毎年」とは言えませんが、次年度も同じ形で始まる可能性は見ておいてください。
問い方の特徴(理科)
- 各大問は「実験・観察・会話文の導入+選択 3〜5 問+短答か記述 0〜2 問」です。
- 選択は「最も適切なものを 1 つ」「すべて選び」「正しくないものを」「古い順に並べて」の 4 種。組み合わせ表(A〜C の語の組み合わせ ア〜ク)も出ます。
- 計算は比例・割合が中心(塩酸の濃さは何倍・区画法の頭数・密度から浮き沈み・整数比)。桁指定は精読した 4 年では目立ちません。
- 記述は「理由を簡単に答えなさい」「目的は何ですか。簡単に説明しなさい」で 1〜2 文。2025 は森林の遷移について文章を読んで最終的な森林の種類を説明させる、読解寄りの記述でした。
- 作図はグラフ(2024 ばね・2025 水温)と天体の見え方(2023)。グラフは折れ目(ばねが縮み切る・水の量が 2 倍になる)を正しく描けるかを問います。
8-3. 社会(30 分・4 大問(2021 以降)・小問 23〜36・記述 2〜3 問)
年度×大問の題材表(精読した 2022〜2025・★=記述)
| 年度 | 大問 1(歴史) | 大問 2(日本地理) | 大問 3(世界地理) | 大問 4(公民) |
|---|---|---|---|---|
| 2025(4 大問 36 問) | (あ)〜(か) の 6 時代の文章 13 問(人物を漢字で・魏志倭人伝・道長・金剛力士像 律令の誤文・算用数字・家康・身分の分布・ひらがな 2 字 滝廉太郎・漢字で・6 文の並べ替えで 3 番目と 5 番目) |
山梨・静岡の会話文 8 問(オーバーツーリズム・リニアと川の水・漢字 ★山梨の地理的特徴から理由・野菜・甲府の雨温図・静岡の地形図の誤文) |
2024 年の選挙を自由研究に 8 問(インドネシアからの石炭・三大宗教・位置 人口グラフ・国名・正誤組み合わせ・時差が最小の国+★理由) |
お楽しみ会の会話文 7 問(弾劾裁判・衆参の選挙制度の誤文・憲法改正手続きの並べ替え 国連機関の誤文・拒否権の空らん・★公正・公平な決め方を理由とともに) |
| 2024(4 大問 31 問) | 共子さんの家族が育った時代 12 問(曾祖母 1925 年生まれ・パリ五輪・★普通選挙を「納税額・選挙権・年齢」で 大正の出来事を 2 つ・新古今和歌集・昭和の並べ替え・高度成長 聖武天皇・家康・甲斐=山梨・平成の誤文) |
広島サミット 8 問(G7 首脳の誤り・EU・洞爺湖はカルデラ湖 志摩の地形図でリアス海岸・★真珠養殖が盛んな理由・地図記号・名護・志摩・広島の雨温図) |
世界三大料理の会話文 5 問(トルコの位置・豚肉を食べない宗教・羊を漢字 1 字・大豆の生産国の誤り・文化遺産) | 三権分立の文章 6 問(モンテスキュー・抑制と均衡の図の A・B・臨時国会 内閣の仕事の誤文・★国権の最高機関である理由を三大原則と関連させて・漢字 2 字) |
| 2023(4 大問 29 問) | 修学旅行で九州の会話文 10 問(★大宰府の外交上の役割・太宰府天満宮の人物・金印の歴史書・漢字 2 字・グラバーと大政奉還 原爆投下の年月日・鎖国下の交流国の誤り・世界遺産の名称・シーボルト・白村江の戦い) |
兵庫県明石市 7 問(地図記号 3 つ・製造品出荷額の D・★鷹匠町、樽屋町の地名がある理由 県内の位置・子午線のまち・淡路島から四国で最初の県・明石だこ) |
米と小麦の生産国 7 問(国の位置・人口・棚田・ロシアが侵攻した国名・ベトナムの輸出品・日本の農業史の誤文) | 参院選の会話文 5 問(比例代表制を漢字 5 字・憲法の番人を漢字 2 字・漢字で・★国会が裁判所に持つ権限を「裁判官」を用いて・担当大臣) |
| 2022(4 大問 28 問) | 衣服の歴史 10 問(縄文の正文・石包丁を漢字 3 字・冠位十二階を漢字 5 字・十二単・南北朝の並べ替え 日明貿易の輸入品・広重を漢字で・日米和親条約の誤文・玉音放送の年月日・戦後の誤文) |
政令指定都市 7 問(表の誤文・A の都市名・政令指定都市の誤文・3 都市の同定 仙台・静岡・岡山の雨温図・武蔵小杉の新旧地形図 2 問) |
世界地図 5 問(大陸名・経線の空らん組み合わせ・シンガポールの雨温図・★オーストラリアと日本の違いと理由・海流をカタカナ 6 字) | 地球温暖化の文章 6 問(京都・パリ・産業革命・2050 年の空らん選択・石炭火力の表・★日本で石炭火力が増えた理由) |
2009〜2021 の大問構成(構成だけ数えた年。転写データの単元分類で、題材の細部は未確認)
| 年度 | 大問数/小問数 | 並び |
|---|---|---|
| 2021 | 4/23 | 飛鳥・奈良 → 農業 → 世界地理 → 前年の出来事 |
| 2020 | 5/51 | 飛鳥・奈良 → 気候・雨温図 → 水産業 → 国際社会 → 三権分立 |
| 2019 | 5/42 | 鎌倉・室町 → 地形図 → 世界地理 → 選挙制度 → 環境政策 |
| 2018 | 5/42 | 近代の戦争 → 都道府県 → 世界地理 → 日本国憲法 → 前年の出来事 |
| 2017 | 5/41 | 都道府県 → 農業 → 世界地理 → 三権分立 → 国際社会 |
| 2016 | 5/40 | 飛鳥・奈良 → 水産業 → 貿易・資源 → 前年の出来事 → 戦後・現代 |
| 2015 | 5/39 | 幕末・明治 → 工業 → 貿易・資源 → 国際社会 → 地方自治 |
| 2014 | 5/40 | 鎌倉・室町 → 地形図 → 工業 → 日本国憲法 → 三権分立 |
| 2013 | 5/44 | 原始・古代 → 都道府県 → 林業 → 国際社会 → 国際社会 |
| 2012 | 5/40 | 財政・税 → 原始・古代 → 農業 → 工業 → 対外関係 |
| 2011 | 3/21 | 鎌倉・室町 → 都道府県 → 三権分立 |
| 2010 | 3/25 | 平安 → 都道府県 → 日本国憲法 |
| 2009 | 3/27 | 鎌倉・室町 → 都道府県 → 三権分立 |
2009〜2011 は 3 大問(歴史→地理→公民)、2012〜2020 は 5 大問・39〜51 問、2021 以降は 4 大問・23〜36 問です。大問 1 が歴史なのは 17 年中 15 年(例外は 2012・2017)。世界地理の大問は 2017・2018・2019・2021・2022・2023・2024・2025 の 8 年(2020 は国際社会)です。
頻出テーマと周期
- 歴史(大問 1)はテーマ通史です。衣服(2022)、九州の修学旅行(2023)、家族が育った時代(2024)、6 時代の文章(2025)。原始〜現代を 10〜13 問で横断し、飛鳥・奈良が最も繰り返されます(転写の分類で 2016・2020・2021・2023 の大問 1 の主題、2024・2025 も聖武天皇・律令の小問)。人物名・語句を「漢字で」書かせる短答が半数、並べ替えと誤文選択が残りです。
- 日本地理(大問 2)は地形図と雨温図です。地形図の読図は 2022(新旧比較)・2023・2024・2025 の 4 年連続、雨温図は 2022・2024・2025。地域は明石市(2023)、洞爺湖・志摩(2024)、山梨・静岡(2025)と、1 つの地域を深掘りする作りです。
- 世界地理(大問 3)は、位置(地図の ア〜キ から選ぶ)が毎年、宗教(2024・2025)、雨温図(2022)、時差(2025)、輸出品・生産国(2023・2024・2025)。ニュース(ウクライナ 2023、選挙 2025)から国に入ります。
- 公民(大問 4)は三権分立と選挙です。国会・裁判所の関係(2023・2024・2025)、選挙制度(2023・2025)、憲法改正手続き(2025)、国際機関(2025)。前年の出来事(2023 参院選、2024 広島サミット・パリ五輪、2025 は 2024 年の各国選挙)が入口になります。2022 は温暖化と石炭火力でした。
- 問い方の反復(精読した年で確認): 「空らん○にあてはまる語句として、正しいものを次から 1 つ選び、記号で答えなさい」の形が 2024 大問 3 問 5・2025 大問 1 問 2 にそのまま、2022 大問 4 にほぼ同文であり、「空らん○にあてはまる語句を漢字○字で答えなさい」の短答版が 2023〜2025 に毎年あります。「漢字○字で答えなさい」「解答らんに合うように答えなさい」「古い順に並べかえなさい」「誤っているものを次から 1 つ選び」も毎年です。内容の使い回しではなく問い方の使い回しです。
問い方の特徴(社会)
- 各大問は「会話文か文章+下線部・空らん+10〜13 問(歴史)/5〜8 問(他)」です。
- 記述は年 2〜3 問で、理由説明(真珠養殖・地名の由来・山梨の地理的特徴・石炭火力の増加)、制度説明(普通選挙・国会の権限・国権の最高機関)、意見(2025 お楽しみ会の決め方)の 3 系統。指定語句や「三大原則の 1 つと関連させて」の条件が付きます。
- 資料は表(政令指定都市・石炭輸入先・石炭火力の割合)・雨温図・地形図・写真(石包丁・マンホール)・グラフ(人口)。
- 誤文選択と並べ替えが多いので、知識の正確さと年代感覚が同時に要ります。
8-4. 国語(5 大問・小問 31〜34。2009〜2018 の 10 年のみ・精読したのは 2015〜2018)
年度×大問の題材表(精読した 2015〜2018)
| 年度 | 大問一(漢字 8) | 大問二(語彙 4) | 大問三(詩 5) | 大問四(読解) | 大問五(読解) | 記述 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2018(34 問) | 書き 5・読み 3(射る・圧巻・勤労・臓器・著名/判子・極力・宗派) | 漢字の 2 つの意味(調・質・密・温)で二字熟語を作る | 今道友信「樹下の歌」(樹を見よう・聴こう・行こう) | 随筆 母と一枚の写真・祖母の対話語録 9 問(慣用句・A30 字+B15 字の記述) | 説明文 現代の食を取り巻く環境 8 問(段落並べ替え・30 字記述・すべて選ぶ) | 2 |
| 2017(33 問) | 書き 5・読み 3(証券・均整・肥やし・試供・奮起/縦横・身辺・帯びる) | 助詞・助動詞の識別(ある・でも・ばかり・が) | 神田亮「ひとりの少年」 | 物語 フィリピン出身の母マリルウと運動会 8 問(「〜が原因で、……。」40 字記述・漢字 1 字を考えて書く) | 説明文 石黒浩『アンドロイドは人間になれるか』8 問(33 字の抜き出し・○×) | 1 |
| 2016(31 問) | 書き 4・読み 4(看護・収益・穀物・祝辞/絹・居留・養生・宮仕え) | 部首の異なる漢字を選ぶ | 短歌をそえたエッセイ 高校教師とバスケ部の合宿 5 問 | 物語 エンドウマメ先生と万年筆 7 問(ふさわしくないものを二つ・すべて選ぶ) | 随筆 原発事故以来電気に頼らぬ生活 7 問(十二字で探し初めの五字) | 0 |
| 2015(31 問) | 書き 4・読み 4(連ねる・標高・路頭・救済/垂らして・開放・皇帝 ほか) | 副詞・形容詞の使い分け(いささか・みすみす・おもむろに…) | 井上良子「みずうみにはるがきた」(表現技法) | 物語 スカートとセージ兄ちゃん 7 問(擬態語の空らん 2 つ・人物像をすべて選ぶ) | 随筆 香港と医食同源 7 問(接続語の組み合わせ・脱文挿入) | 0 |
2013・2014 も大問ごとの小問数を目視で確認しており「漢字 8・語彙 4・詩 5・読解 7〜9・読解 7〜8」の並びは同じで、転写の分類では 2009〜2012 も 5 大問・大問一が漢字です。2013〜2018 の 6 年間は設問構成が同一と言ってよい状態でした。
頻出と問い方の特徴
- 詩は 2015・2017・2018 が現代詩、2016 が短歌つきエッセイ。設問は「どういうことですか」「どのような気持ち」「にあてはまることば」「読みとれること」の選択 5 問で、表現技法は 2015 に 1 問です。
- 読解 2 題は物語(2015・2017)または随筆(2016・2018)+随筆・説明文。「本文の内容と合っているものを一つ選び」で締める形が 2016・2018 にあります。
- 記述は 2017 に 1 問・2018 に 2 問で、字数(30〜40 字)と書き出し・結びの形(「〜が原因で、……。」/「(A)対話をすることで(B)が大切だ。」)が指定されます。2015・2016 は記述ゼロでした。
- 抜き出しは年 1〜2 問(「初めと終わりの三字」「初めの五字」)。空らん補充の選択(擬態語・接続語・漢字 1 字)が毎年 1〜3 問あります。
- 漢字は書き 4〜5・読み 3〜4 で毎年 8 問。読みは「絹ごし」「居留」「養生」「宮仕え」「判子」「極力」「宗派」「縦横」と、小学生の日常語より一段上です。
- 語彙 4 問は毎年形式が変わります(副詞→部首→助詞助動詞→熟語作り)。転写の分類では 2010・2011・2013 が文法、2012 が熟語の構成です。
9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
周期が上限に達しているものを並べます。出題年は転写の分類によるもので、精読した年は太字です。最終確認年度は、その単元を最後に確認できた年度を指します(算数・理科・社会は 2025 年度、国語は 2018 年度までを見ています)。
| 科目 | 単元 | 出題年 | 最終確認年度 | 状況 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 円とおうぎ形の求積 | 2015・2016・2017・2019・2022(半円と正三角形・最も近い値を選ぶ) | 2022 年度 | 2023 以降 3 年なし。水そうの前に置かれていた枠 |
| 算数 | 立体の切断・体積 | 2016・2017・2020・2021・2022(立方体を 4 点で切る) | 2022 年度 | 3 年なし |
| 算数 | 速さとグラフ | 2018・2019・2020 | 2020 年度 | 2021 以降 5 年なし。水そうのグラフに吸収されたように見える |
| 算数 | 時計算 | 2010・2023(長針が 0.6 時間で 1 周する特殊な時計) | 2023 年度 | 単発だが大問で出ると重い |
| 算数 | 場合の数の穴埋め | 2011・2022(3 桁の整数で 1 が使われていないもの) | 2022 年度 | 規則性の穴埋めと同じ「あ〜う」の形式で戻り得る |
| 理科 | 光 | 2010・2013・2014・2018 | 2018 年度 | 2019 以降 7 年なし |
| 理科 | 音 | 2020 | 2020 年度 | 5 年なし |
| 理科 | 星・星座 | 2021 | 2021 年度 | 2024 の正誤問題に星座早見が 1 問だけ |
| 理科 | 種子の発芽 | 2015・2016・2020 | 2020 年度 | 5 年なし。植物は光合成・遷移の側から出ている |
| 理科 | 気体の性質 | 2019・2020・2021・2023 | 2023 年度 | 2 年空き。転写の分類では 17 年で最多の単元 |
| 理科 | 人体 | 2017・2022・2023 | 2023 年度 | 2 年空き。呼吸・血液が続いた |
| 社会 | 財政・税 | 2012 | 2012 年度 | 大問としては 13 年なし |
| 社会 | 地方自治 | 2015・2022(政令指定都市の小問) | 2022 年度 | 大問としては 10 年なし |
| 社会 | 環境・持続可能性 | 2019・2022(温暖化と石炭火力) | 2022 年度 | 3 年空き |
| 社会 | 前年の出来事だけで 1 大問 | 2016・2018・2021 | 2021 年度 | 2022 以降は前年の出来事が各大問の入口に散っている |
| 国語 | 記述 | 2017(40 字)・2018(30 字・A30 字+B15 字) | 2018 年度 | 2018 の 2 問が確認できた範囲での最多。2019 以降は未確認 |
| 国語 | 文法(品詞・助詞) | 2010・2011・2013・2017 | 2017 年度 | 語彙 4 問の枠で 4 年に 1 度ほど戻る |
| 国語 | 表現技法 | 2015(詩の設問に 1 問) | 2015 年度 | 2016〜2018 では確認できていない |
| 国語 | 脱文挿入 | 2015(随筆 香港と医食同源) | 2015 年度 | 2016〜2018 では確認できていない |
理科の光・音・星座・種子の発芽は、いずれも 1 年分ずつ復習して復活に備えておくと安全です。
10. 形式面の注意
- 算数: 答えのみが基本です。ただし「途中の計算式も書いて答えなさい」が年 1〜2 問(2023 大問 4 の か・き、2024 大問 5(2)、2025 大問 3(2)・6(4))。選択問題は 2022 に 2 問(面積に「最も近いもの」を選ぶ・切断面の形を選ぶ)。「最も簡単な整数の比で」の指示が比の問題に付きます。円周率は 3.14(2023 大問 1(2) の 31.4×0.3+1.57×16+3.14×3+6.28×3 のように、3.14 の計算をまとめる工夫がそのまま計算問題になります)。西暦を仕込んだ計算が 2024(7×(2020+…+2024)−…)・2025(2025÷(□+…)=405 の逆算)と続きます。文章題の登場人物は「共子さんと立子さん」。大問数は 6 でも小問数は 17〜22 とぶれるので、「1 問あたりの時間」より「大問 1・2 を何分で抜けるか」で配分を決めるほうがよいです。
- 理科: 30 分で 19〜26 問(2021 以降)。記号選択が 6〜8 割で、「すべて選び」「正しくないものを」「適切ではないものを」「古い順に並べて」が混じります。2024・2025 の大問 1 は「正しければ正に○を、正しくなければ誤に○を」の正誤 4 問+作図 1 問。作図はグラフが多く、2024 は「軸の名前・目盛り・単位を自分で書く」指示付きです。記述は「簡単に説明しなさい」で 1〜2 文。計算は短答(2025 灯油の密度から浮き沈み、2024 塩酸の濃さは何倍、区画法での個体数、2023 マグネシウムと結びついた酸素の整数比)。選択肢の記号は 2023 まで ア・イ・ウ、2024 から A・B・C になりました(内容に影響はありませんが、解答用紙の書き間違いに注意)。選択が多いので速く進みますが、会話文・実験文が長い大問(2023 大問 4・2024 大問 3・5)で時間を使います。記述・作図・短答計算はそれぞれ 1〜2 問ずつで、ここが差になります。
- 社会: 30 分で 23〜36 問(2021 以降)。記述は 2〜3 問で「簡潔に説明しなさい」、指定語句付き(2024「納税額・選挙権・年齢」、2023「裁判官」)や「解答らんに合うように」の書き出し指定があります。語句の文字種指定が非常に多く(「漢字で」「漢字 2 字」「漢字 3 字」「漢字 5 字」「漢字 1 字」「ひらがな 2 字」「算用数字」「カタカナ 6 字」)、指定を守れないと 0 点なので、県名・人物名・制度名は漢字で書ける前提です。「誤っているものを 1 つ」「正しいものを 2 つ」「古い順に並べかえ」「正誤の組み合わせ」が毎年複数。年月日を答えさせる問題(2022 玉音放送の日、2023 長崎への原爆投下日)は「解答らんに合うように」の形式で、年・月・日を分けて書きます。地形図の読図は 2022(新旧比較)・2023(地図記号)・2024(リアス海岸・地図記号)・2025(誤文選択)と 4 年連続。2025 は 36 問と多く、記述 3 問を最後に回すと白紙になりやすい配分です。
- 国語(2018 年まで): 選択肢は ア〜オ の 5 択が基本。「ふさわしいものを一つ選び、記号で書きなさい」が基本形で、「すべて選び」「二つ選び」「合っているものには○、いないものには×」の完答が要る問題が年に 1〜2 問。記述は 30〜40 字以内で「〜が原因で、……。」「(A 対話をすることで B)が大切だ。」のように書き出しと結びが指定されます。抜き出しは「初めと終わりの三字」「初めの五字」と字数指定が細かいです。漢字は毎年 8 問(書き 4〜5・読み 3〜4)で、「絹ごし」「居留」「養生」「宮仕え」「判子」「極力」「宗派」のように読みに大人語彙が混じります。5 大問で 31〜34 問なので、漢字・語彙・詩で 17 問を短時間で抜け、読解 2 題に時間を残す配分になります。
11. 学年別ロードマップ(小 4 から始める場合の順序)
| 段 | 何をするか | この学校での意味 |
|---|---|---|
| 小 4(土台) | 計算の正確さ(分数・小数の四則、逆算)、図形(角度・面積・立方体を実物で)、読解(物語と説明文を毎週 1 本、詩も月 1 本)、短い記述(「なぜ」に 1〜2 文で答える)、漢字語彙。算数は「水を入れると水面がどう上がるか」を実物の容器で見ておく | 算数の大問 1 は計算 2 問・大問 2 は一行題で、ここは小 4 の計算力がそのまま出る。国語の詩は毎年出るので早くから慣れる。時間計測はまだしない |
| 小 5(幅) | 週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にする。平日 15 分は計算と逆算を毎日、週末 60 分はその週の単元 1 つ。算数の単元は 速さ → 食塩水 → 仕事算(受験用教材の単元)→ 規則性 → 図形の移動 → 面積比 → 水そうとグラフ の順に一巡させ、8 節の年度×大問の題材表を「小 5 で一巡する単元リスト」として使う。理科は 4 分野の基本と「表から比例を読む」練習。社会は地理(都道府県・産業・地形図)と歴史通史、世界地理(大陸・主要国の位置・宗教)。国語は選択肢を「本文の根拠」で消す練習。ただし国語は 2019 年度以降の問題文が資料に無い(→ 13 節)ので、直近の形式は市販の過去問集で確かめる | 理科と社会はここが本体。理科は分野の座席がなく毎年作り直されるので、単元の抜けがそのまま失点になる。社会は世界地理の基礎を小 5 で入れておくと小 6 の 4 大問期の過去問が通しで解ける |
| 小 6(仕上げ) | 7 節の 8 項目。夏以降に過去問を「算数の水そう・規則性だけを縦に」「国語の詩と語彙だけを縦に」(同じ座席)と、「社会 2021〜2025 を通しで 30 分計る」「理科を通しで 30 分計る」の 2 通りで使う | 算数の後半 2 題と国語は同じ座席なので縦に解く使い方が効く。理科・社会は 30 分で 20〜36 問の配分を体感する |
この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。小 5 での全分野の一巡(理科・社会)と、小 6 の反復(算数の水そう・規則性)の両方に山があります。算数は同じ作りの問題が戻ってくるので過去問の縦解きが直接効きますが、そこに到達するには小 5 で速さ・割合・図形の一行題を取りこぼさない土台が要ります。理科は単元が広く浅く出るので、小 5 で全分野をひととおり学び終えておかないと小 6 で穴を埋める時間がありません。国語は 2018 年までの資料しかありませんが、詩と語彙の 2 大問は小 4 からの積み上げがそのまま出ます。
12. この学校と併願するなら
観点は勉強が転用できるかだけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が二重に効きます。難易度・偏差値帯・合格可能性・通学圏は扱いません。
- 帝京大学中学校(東京都・共学)— 社会と算数が近く、社会の「語句を漢字で・誤文選択」の演習と算数の一行題の集合を転用しやすい組み合わせです。2027 年度は 2 月 1 日・2 月 2 日・2 月 3 日の同じ時間帯に入試が重なる回があります。
- 江戸川女子中学校(東京都・女子校)— 社会が最も近い組み合わせです。地理・歴史・公民の配分と選択・短答の比率が近いと見られ、社会の通し演習が二重に効きます。理科はやや離れます。2027 年度は 2 月 1 日・2 月 2 日の同じ時間帯に重なる回があります。
- 北里大学附属順天中学校(東京都・共学)— 社会が近く、算数・理科は中程度です。国語は比較の材料がありません。2027 年度は 2 月 1 日・2 月 2 日の同じ時間帯に重なる回があります。
8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。
- 候補は転写データからの自動集計で出した上位 8 校で、近さ(0〜100)は科目ごとの「大問数・小問数・記述/選択の比率・図表の比率・同じ位置の単元の一致・設問文の使い回し」の距離と、単元分布の類似を半分ずつ合成し、2 科目以上で平均したものです。同じ問題が出るという意味ではありません。
- この学校は各回とも 2 科ずつの入試です。併願先が 4 科目校の場合、その分の科目は本校の準備とは別に立てる必要があります。
- 共立女子の国語は 2018 年までの資料しかないため、国語の近さが出ている校でも 2019 年以降の共立女子の国語とは比べられていません。算数の「途中の計算式も書いて」の有無は近さの計算に入っていないので、算数の転用は候補校の解答形式を別途確認してください。
13. 資料の限界
- 転写元は各年 1 冊のみで、回の表記は残っていません。第 1 回相当として扱いましたが、他の回の傾向はこの資料からは分かりません。2026 年度は未収録です。
- 精読したのは算数・理科・社会が 2022〜2025 の 4 年、国語が 2015〜2018 の 4 年です。それ以前について書いた回数・周期は転写データの単元分類の集計で、題材の細部・同じ問題の再出は原本で確認していません。「〜のように見える」と書いた箇所は題材からの推測で、出題意図を裏づける資料はありません。
- 国語は 2019 年度以降が資料になく(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)、直近 8 年の変化は未確認です。算数は 2012・2013 が欠けています。
- 転写の確度が低い年が算数で 15 年中 10 年、理科で 17 年中 16 年、社会で 17 年中 7 年あります。大問構成と単元分類は使えますが、数値・式・選択肢の文言は原本と違う可能性があります。図そのものは文字情報に置き換えているため、図形・実験装置・地形図の読み取りは設問文と図の説明文からの推定を含みます。
- 理科・社会の小問数は、①②や (1)(2) を 1 つずつ数えるかで 2〜4 問ぶれます。設問数ベースの比率はその前提で読んでください。
- 「同じ問題の使い回し」として書いたのは、算数の仕切り水そう(2023 大問 6 と 2025 大問 5)と理科の正誤集合の導入文(2024 大問 1 と 2025 大問 1)の 2 件で、いずれも両年の問題文を読んで確認しました。数値まで同一の再出題は今回の範囲では見つかっていません。
- 配点は募集要項の科目別満点(1 節)のみで、小問ごとの重みは不明です。
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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。
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