サレジアン国際学園中学校 の過去問分析
サレジアン国際学園中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。
サレジアン国際学園中学校(旧 星美学園中学校) 過去問分析(2010〜2025 年度・第 1 回相当・算数 13 年分)
更新 2026-08-20。
1. この学校の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都北区 |
| 男女 | 共学。2022 年に星美学園中学校から改称して共学になりました(それ以前は女子校です) |
| 似た名前の別校に注意 | サレジアン国際学園世田谷中学校(旧 目黒星美学園中学校・2023 年改称)は、別の学校です |
| 入試回と日程・科目 | 第 1 回は 2 月 1 日午前(ほかに複数の回があります)。本科・SG コースは 2 科(国語・算数)と 4 科の選択制、AG コースは英語の筆記+エッセイ+面接。帰国生入試は 11 月 22 日・12 月 13 日・1 月 10 日で、本科・SG は 2 科、AG は英語の筆記・エッセイ・面接(2027 年度募集要項) |
| 試験時間・配点 | 国語・算数は各 50 分・各 100 点。理科・社会は 2 科目を合わせて 50 分・合計 100 点 |
| 面接 | 面接があるのは AG(英語系)コースだけです |
いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。
2. このページでわかること
このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。
過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。
以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。
3. まず結論だけ(10 行)
結論
- 算数は 2022 年度以降、「計算 → 小問集合 → 速さ → 容器と水 → 規則性か図形の移動」という 5 大問の並びが、精読した 4 年(2022〜2025)で崩れていません。同じ種類の問題が同じ場所に出るという意味での、座席(問題の置き場所)の固定です。
- 理科・社会は毎年作り直され、そのうえ「理由を説明しなさい」「あなたの考えを述べなさい」の記述が精読した 4 年すべてに入ります。
- 2020 年度以前の算数は 4 大問・25 問前後で作りが違うので、通し演習には 2022 年度以降を使います。
家でやること 3 つ
- 算数の大問 1(計算 5 問)と大問 2(小問集合 5〜6 問)を毎日やります。ここだけで全体の半分です。
- 算数の大問 3(速さ)と大問 4(容器と水)を、2022〜2025 の 4 年分、同じ座席ごとに縦に解きます。
- 理科の「理由・方法・利点」と、社会の「あなたなら」を、1〜2 文で書く練習をします。
今週やる 1 つ
- 直近 2 年(2024・2025)の算数の大問 1 と大問 2、合わせて 11 問を続けて解き、何分かかるかを測ります。
注意
- 国語は 2018 年度で止まっています(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。改称・共学化後の国語は市販の過去問集で確認してください(→ 13 節)。
4. 資料の状況
どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並びだけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。
| 科目 | 精読した年 | 構成だけ数えた年 | 資料のある年 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 5 年(2020・2022〜2025) | 8 年(2010〜2014・2016・2017・2019) | 13 年(2010〜2014・2016・2017・2019・2020・2022〜2025) | 2015・2018・2021・2026 は資料がありません。2022 年度を境に大問数・小問数が変わります(5 節)。2022・2024 は転写の確度がやや低めです |
| 理科 | 4 年(2022〜2025) | 10 年(2010〜2014・2016〜2020) | 14 年(2010〜2014・2016〜2020・2022〜2025) | 2015・2021・2026 は資料がありません。図が多く、14 冊のうち 9 冊は転写の確度が低めです。直近の 2022・2023・2025 は高めです |
| 社会 | 4 年(2022〜2025) | 8 年(2010・2012〜2014・2016・2017・2019・2020) | 12 年(2010・2012〜2014・2016・2017・2019・2020・2022〜2025) | 2011・2015・2018・2021・2026 は資料がありません。2018 年度分は別校(水戸英宏中)の冊子が混ざっていたため除きました |
| 国語 | 4 年(2014・2016〜2018) | 4 年(2010〜2013) | 8 年(2010〜2014・2016〜2018) | 2015 は資料がありません。2019 年度以降も資料がありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。旧校名(星美学園)時代の問題だけで、改称・共学化(2022 年)後の国語は資料がありません |
- 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
- 入試回は各年 1 冊のみの掲載で、回の表記は冊子により「2 月 1 日・午後」(2013 理科)「第 1 回午前」(2019 社会の解答用紙)と揺れます。このレポートでは「第 1 回相当」として扱っており、別の回の傾向は分かりません。
- 2022 年度から校名がサレジアン国際学園に変わり、算数の構成もこの年から変わっています。科目別の細部は 2022〜2025 の 4 年分を原本で読み直したものを軸に書き、それ以前は自動集計の単元分類と 2020 年度の原本を補助に使いました。
- 過去問冊子は理科・社会が別冊で、1 冊あたりの試験時間は転写からは確認できていません。試験時間・配点(1 節)は募集要項の数字です。
- 「毎年」「〜年連続」と書いた箇所は、該当年度の問題文を原本で読み直して確認したものです。確認できなかったことは「精読した年に限れば」「自動集計の分類では」と弱めるか、書いていません。
5. 一番大きな結論
算数だけが座席のはっきりした試験で、理科・社会は毎年作り直されるうえに「自分の考えを書かせる」試験です。
- 算数は 2022 年度以降、「大問 1 計算 5 問(最後は逆算=□にあてはまる数を求める計算)→ 大問 2 小問集合 5〜6 問 → 大問 3 速さの文章題 → 大問 4 容器と水 → 大問 5 規則性か図形の移動(最後に説明を書かせる小問)」の 5 大問・18〜24 問です。この並びは 2022〜2025 の 4 年で崩れていません。ただし同じ問題がそのまま再登場した例はなく、座席は同じ・中身は毎年新作、という作りです。
- 2020 年度以前の算数は「計算 10 問 → 小問集合 10 問 → 数の性質 4 問 → 速さとグラフ 2 問」の 4 大問・25 問前後で、自動集計の分類では 2010〜2020 のほぼ全年が同じ作りです。2022 年から計算と小問集合が半分に減り、代わりに立体・水量・規則性の大問が加わりました。2020 年度以前の過去問は演習素材としての作りが違うので、通し演習には 2022 年度以降を使ってください。
- 理科は大問 2〜3 題・10〜23 問と量が年で大きく動きますが、精読した 4 年(2022〜2025)すべてに「理由を説明しなさい」「方法を 1 つ説明しなさい」の記述が 2〜6 問、作図が 0〜2 問あります。記述の比率は 17〜30% です。題材は毎年替わり、身近な話題(学校行事のつるし飾り・林間学習のクマ・富士山の気象レーダー)から入ります。
- 社会は 4 大問・19〜24 問(2022〜2025)で、地理 → 歴史 → 公民 → 時事・現代の順です。毎年「前年の出来事」が導入に入り、公民には憲法条文の空らんがあり、記述の中に「あなたが政治家なら」「立候補するなら」という自分の考えを書く問題が 4 年続けて入っています。記述は 4〜9 問です。
- 国語(2018 年度まで)は「知識 → 説明文 → 物語文」の 3 大問・20〜24 問で、記述が 3〜4 割です。改称・共学化後は未確認です。
ここで言っているのは「同じ問題が出る」ではなく「同じ種類の問題が同じ場所に出る」ということです。したがって過去問の使い方は、算数は「座席ごとに縦に解いて解法の手順を身につける」、理科・社会は「記述の問い方(理由・方法・自分の考え)に慣れる練習台にし、単元は幅広く」の二本立てになります(回し方の手順は 過去問の使い方)。「出る問題を覚える」使い方は、どの科目でも効きにくい作りです。
6. この学校らしさが出る場所
- 架空の在校生が問題を進めます。 2020 算数の「星子さん」(旧校名の一字)、2017・2018 国語の「美子さん」、2022 算数大問 3・2024 理科大問 2・2025 理科大問 1 の「マリアさん」(2025 は「中学 2 年生のマリアさんは、10 月に行われる『軽井沢での林間学習』の予習として」)、2023 理科大問 3 の「アンディさんと光太さん」(学校行事のつるし飾り)、2025 社会大問 1 の「サレジアン国際学園中学校に通うカナデさん」。学校生活の場面設定が導入の定番のように見えます。
- 地元・北区が題材になります。2025 社会大問 2 は「サレジアン国際学園がある東京都北区の歴史」が丸ごと 1 題でした(中里貝塚・武蔵国豊島郡・豊島清元・鷹場法度・王子製紙と渋沢栄一・赤羽台団地と陸軍被服本廠の託児所)。地域史から古代〜昭和を縦断させる作りです。
- 「ビジネス」「提案」を書かせます。2022 理科大問 3(6)「測定した気象データを用いてビジネスにつなげるとしたら①どのデータを②どのような相手に売ることができるか…宣伝文を書きなさい」、2022 社会大問 3(6)「今後の日本に合うビジネスを提案しなさい」、2023 社会「地方自治体はどのような取り組みをすべきか、あなたの考えを具体的に」、2024 社会「立候補するならどのような政策を主張すれば当選しやすくなるか」。理科と社会の両方で「資料 → 提案」を書かせるのは、この学校の色に見えます。
- 気候変動・共生の題材が続きます。2022 社会大問 4 ジェンダーギャップ指数と SDGs、2023 社会大問 1 水資源、2024 社会大問 1(7)「はだ色」表記が変わった理由、2025 社会大問 1 ヒートアイランドと国連の「個人でできる 10 の行動」、2025 理科大問 1 クマの出没と気候変動、2023 理科大問 2 海水温上昇とイワシ。理科・社会をまたいで環境と多様性の話題が並びます。
- キリスト教史の切り口があります。2024 社会大問 4 は中世温暖期 → 大航海時代 → ザビエルの手紙という流れで、「詰めよった日本人たちはどのような質問・反論をしたと思いますか」を書かせます。歴史の記述に「その場にいた人の立場で考える」問いがあります。
- 国語(2018 年度まで)の説明文は生き物・自然でした。うなぎ(2016)、カタツムリ(2017)、雪(2018)、探検家の北極圏の記録(2014 大問 2)、画家とタヒチ・浮世絵の模写(2014 大問 3)。物語は小学生が主人公です(柔道を習うまどか 2016、「びりっかす」の始 2017、ポートボールの代表チーム 2018)。
7. 今からやるなら(優先順)
想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提にしています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先に進めてください。学年別の入り方は 11 節に書きました。
各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。
- [毎日 10 分] 算数・大問 1 の計算 5 問と大問 2 の小問集合 5〜6 問 — ここだけで全体の半分です。大問 1 は 2022〜2025 の 4 年とも「次の□にあてはまる数を答えなさい」で 5 問。(1)〜(3) が整数・小数・分数の四則混合、(4) が分配法則か部分分数(分数を差の形に分けて消し合う計算。2024「78×9+90×10+311×27」、2025「3×(1/(1×4)+1/(4×7)+…)」、2023「1.234×10+12.34×19−123.4」)、(5) が逆算です。大問 2 の小問集合は食塩水が 4 年皆勤(2022 混合・2023 アルコール水溶液に水を加える・2024 と 2025 は「600g から水を蒸発させる」)。ほかに売買損益(原価・定価・売値と利益。2022・2024)、平均(2022・2023)、角度(2025 に 2 問)、つるかめ算(2 種類のものの個数を合計から求める。2024)、過不足算(配り方を変えたときの余り・不足から数を求める。2025)、塗り分けの場合の数(2025)、曜日の規則性(2025)、時計の短針の角度(2023)、円グラフの中央値(2024)、おうぎ形の面積(2024)。1 問 1 分台で処理できる状態が目標です。(確認: 〜2025 年度)
- [週末 60 分] 算数・大問 4 の容器と水 — 4 年連続で出ています(2022 立方体を組み合わせた容器の水の高さ、2023 直方体容器に 60% の水 → おもりを沈める → 傾ける、2024 直方体を組み合わせた容器に毎分 0.7L、2025 円柱容器を傾けて 1/3 こぼす)。「水の体積は変わらない」→「体積÷底面積」→「傾けたときの水の形(台形・三角形)」の 3 手順に落として、4 年分を縦に解きます。(確認: 〜2025 年度)
- [週末 60 分] 算数・大問 3 の速さの文章題 — 4 年皆勤です(2022 電車と徒歩の乗り継ぎ、2023 大小 2 つの湖の周回、2024 家から学校 1500m と雨、2025 忘れ物で戻る太郎君と遅れた時計)。グラフを読む年(2022・2024)と文章だけの年(2023・2025)があります。(確認: 〜2025 年度)
- [週 1 回] 理科・記述の 3 つの問い方と作図 — 「〜はなぜか、説明しなさい」(2022 ろうそくの土手・気温のピークが 12 時でない理由、2023 イワシの生き残る割合が小さい理由、2024 レーダーが富士山山頂にある理由、2025 氷どうしがくっつく理由)、「方法を 1 つ説明」(2024 段々畑の作り方・アンテナで雲の位置を調べる方法)、「利点を説明」(2024 高さを変えて栽培する利点)。1〜2 文で理由の核を書く練習です。作図は精読した 4 年で 4 回(2022 蒸発後の白い固体の形、2024 入道雲の形・アンテナに集まる電磁波の経路、2025 水の粒の並び)で、「図をかいて説明」が定番なので実際に描いてみてください。(確認: 〜2025 年度)
- [週 1 回] 社会・「あなたなら」の記述 — 2022 政治家ならジェンダー問題をどう解決するか、2023 若者流出に地方自治体はどう取り組むべきか、2024 立候補するならどんな政策か、2025 選択肢アかイを選んで理由。「資料の根拠 → 提案 → 理由」の 3 文で書きます。(確認: 〜2025 年度)
- [毎日 10 分] 社会・憲法条文の空らんと公民用語 — 2022 国会(「国権の□機関」)、2023 社会権と憲法に定められていないもの、2024 第 22 条(漢字 4 字)、2025 第 28 条の労働三権(漢字 2 字×3)。憲法条文(22 条・25 条・28 条・41 条)と労働三権・社会権・自由権の分類を、条文のレベルで漢字で書ける状態にします。(確認: 〜2025 年度)
- [週末 60 分] 算数・最終大問の「考え方を説明する」小問 — 4 年連続で最終大問に記述か説明つきの問題が入ります(2022 さいころ 5 回の出目の記録、2023「白と黒の面積の差はどう変わるか、あなたの考えを述べなさい」、2024「どのように考えたか説明しなさい」、2025「次の文章に続けて説明しなさい」)。(1)(2) で規則を見つけ、最後の 1 問は「規則+理由」を 2 文で書きます。(確認: 〜2025 年度)
- [週 1 回] 国語・字数指定つきの抜き出しと 35〜40 字の記述 — 2018「40 字以内で説明」「35 字以内で説明」「50 字以内でぬき出し、はじめとおわりの 5 字」、2016「16 字でぬき出し」。漢字は読み 5・書き 5 が 2014・2016・2017・2018 で同じ形です。ただし 2019 年度以降は市販の過去問集での確認が要ります。(確認: 〜2018 年度)
8. 科目別の詳細
まず科目ごとの見取り図です。
| 科目 | 形式の固まりぐあい | 中身の性格 | 最優先で時間をかける価値があること |
|---|---|---|---|
| 算数 | 2022 年度以降は高い。5 大問・18〜24 問・大問 1 計算 5(うち逆算 1)・大問 2 小問集合 5〜6 が 4 年不変。答えのみが 9 割超、最終大問に説明を書く小問が 4 年連続 | 座席ごとの単元は同じで問題は毎年新作。速さ(4 年皆勤)・容器と水(4 年皆勤)・食塩水(小問集合に 4 年皆勤) | 計算 5 問+小問集合 6 問=全体の半分を落とさない練習と、容器と水の 3 手順(体積→高さ→傾け) |
| 理科 | 低い。大問 2〜3・小問 10〜23。記号選択 2 割・短答(語句や数値を短く答える形式)5 割・記述 2〜3 割 | 単元は毎年替わる。身近な題材の導入文+用語の短答+グラフ読み+理由・方法の記述+作図 | 「〜はなぜか」「方法を 1 つ」を 1〜2 文で書く練習。単元は水溶液の判別・燃焼・気象・熱と状態変化・生態系を先に |
| 社会 | 中程度。4 大問・19〜24 問(2022〜2025)。記号選択 3〜6 割・記述 2〜4 割 | 前年の出来事×憲法条文×自分の考えを書く記述、の 3 点は 4 年不変。歴史の切り口は毎年違う(対外関係史・人口の資料・北区の地域史) | 「資料→読み取れること→自分の提案」の記述と、憲法条文の空らん(漢字 2〜4 字) |
| 国語 | 精読した範囲では高い(2018 年度まで)。3 大問・20〜24 問 | 知識(漢字の読み 5・書き 5+語句)→説明文(生き物・自然)→物語文(小学生が主人公)。記述は理由・内容説明・心情 | 字数指定つき抜き出し(16 字・50 字)と 35〜40 字の記述。ただし 2019 年度以降は未確認 |
科目ごとに競技が違います。算数は「決まった座席で速く正確に」、理科・社会は「初見の資料を読んで自分の言葉で書く」、国語は「抜き出しと短い記述の精度」です。
8-1. 算数(50 分・100 点・2022 年度以降は 5 大問・18〜24 問・答えのみが 9 割超)
年度×大問の題材表(2022〜2025 は原本で確認)
| 年度 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 | 大問 5 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2025 | 計算 5((4) 部分分数 3×(1/(1×4)+…)、(5) 逆算) | 小問集合 6(三角形の角の比・過不足算・30 回目の月曜日・5 区画の塗り分け・8% 食塩水 600g の蒸発・重ねた三角形の角) | 速さ(太郎君と花子さんが公園で待ち合わせ・忘れ物で戻る・遅れた時計) | 円柱の容器を傾ける(水面の高さ・水の体積・さらに傾けて 1/3 こぼす) | 図形の移動(正方形のカードを 90° 回して 1 周・正八角形の外側を回転・アの点の軌跡を「次の文章に続けて説明」) |
| 2024 | 計算 5((4) 78×9+90×10+311×27、(5) 逆算) | 小問集合 6(1.4m²:400cm² の比・定価から 1 割引きを何回・2% 食塩水 600g の蒸発・水族館の入館料つるかめ・円グラフの中央値・正方形と 2 つのおうぎ形の面積) | 速さ(家から学校 1500m・急ぐと何分何秒・雨で歩く速さが変わるグラフ) | 直方体を組み合わせた容器に毎分 0.7L(体積・15 分後の高さ・円すいと球の容器から移す) | 規則性(展開図のサイコロを転がして上面の目・99 回転・149 回転の和を「すべて求め、どのように考えたか説明」) |
| 2023 | 計算 5((2) 1.234×10+12.34×19−123.4、(5) 逆算) | 小問集合 6(180×340 の部屋にタイル・80% アルコール水溶液に水 500g・度数分布と平均点・道の両端から歩く A くん B くん・分数の並び・35 分で短針は何度) | 速さ(大小 2 つの湖の周回歩道 3600m・兄と妹の周回・2 周目に同時に戻る) | 直方体容器に容積の 60% の水→おもりを沈めて水面の状態を選ぶ→傾けて元に戻す | 白黒タイルの三角形の面積の差(3 枚・図 2・図 3・枚数を増やすとどう変わるか「あなたの考えを述べなさい」) |
| 2022 | 計算 5((2) 12×5+1.2×50+120×0.5+…、(5) 逆算) | 小問集合 5(4 人の平均点・原価 500 円の売買・りんごとみかんといちご 516 個の分配・食塩水の混合・半円を回転させた図形の面積) | 速さとグラフ(マリアさんが徒歩→電車→乗り換えで集合場所へ・何時に家を出るか) | 立方体を組み合わせた容器の水(体積・置き方を変えたときの高さ) | 場合の数(さいころの目で数直線上の点 P が動く・スタートに戻る目の出方・5 回の出目の記録を書く) |
| 2020 | 計算 10((8) 23×101−7×101+…、(9) 500×(1/15000+1/1500+…)、(10) 逆算) | 小問集合 10(時速 90km で 20 分・5% 食塩水 160g・年齢算(年齢の差が変わらないことを使う)・つるかめ・仕事算(全体を 1 として 1 日ぶんの量で考える) 売買・半円の組み合わせの面積・柱体の展開図・度数分布表・平均) |
数の性質 4(最大公約数・余り・4 の倍数の個数・カード 3 枚の並べ方) | 速さとグラフ(星子さんが電車→徒歩→バス・グラフの空らんとバスの速さ) | — |
2020 年度以前は、自動集計の分類では 2020 年度と同じ「計算 10 → 小問集合 10(角度・割合・図形の移動・円とおうぎ形・速さ・縮尺など)→ 数の性質 → 速さとグラフ(2012 のみ水量)」の 4 大問・24〜25 問です。年の内訳は 4 節にあります。原本まで読んだのは 2020 年度だけです。
頻出単元と周期(2022〜2025 の 4 年は原本で確認・( )内は 2020 年度以前の分類)
| 単元 | 出現 | 傾向 |
|---|---|---|
| 計算(大問 1) | 4/4(2020 年度以前も毎年) | 5 問中 (4) が工夫計算(分配法則・部分分数)、(5) が逆算。2020 年度以前は 10 問で (8)(9) が工夫計算、(10) が逆算 |
| 食塩水(小問集合) | 4/4 | 2024・2025 は「600g から水を蒸発させて濃度を上げる」が 2 年連続。2020 大問 2(2) にも |
| 速さ(大問 3) | 4/4(2020 年度以前は最終大問にグラフつき) | 周回・待ち合わせ・途中で速さが変わる。グラフつきは 2022・2024 |
| 容器と水(大問 4) | 4/4 | 直方体系 3 回・円柱 1 回。傾ける操作が 2023・2025 |
| 規則性・図形の移動・場合の数(大問 5) | 4/4 | 「小さい場合で実験→規則→最後に説明」の 3 段。題材は毎年新作 |
| 売買損益 | 2/4(2022・2024) | 定価と値引き |
| 平均・度数分布・円グラフ | 3/4(2022・2023・2024) | 平均点から人数を逆算・中央値 |
| 角度 | 1/4(2025 に 2 問) | 2020 年度以前は小問集合の定席(自動集計の分類) |
| 円とおうぎ形 | 1/4(2024)+2022 の半円回転・2020 の半円組み合わせ | 面積が中心 |
| つるかめ算・過不足算・分配算 | 各 1 回 | 小問集合の入れ替わり枠 |
| 数の性質 | 1/4(2023 タイル敷き詰め) | 2020 年度以前は大問 3 の定席(4 問) |
問い方
- 大問 1・2 で 11 問(2022 は 10 問)=全体の半分です。ここは 1 問 1 分台で処理する速さが要ります。
- 大問 3〜5 は「導入文+(1)〜(4)」で、(1) が基本、以降が段階的に重くなる 2〜4 段構えです。
- 大問 4 の容器は「まず体積 → 次に高さ → 最後に傾ける・移す」の順が 4 年共通です。
- 大問 5 は最後の小問で「規則を言葉にする」ことを求められます。答えの数値だけでなく「なぜそうなるか」を 1〜2 文で書けると差になります。
- 同じ問題の使い回し(数値まで同じ再出題)は、精読した範囲では見つかっていません。
8-2. 理科(理科・社会で 50 分・100 点・大問 2〜3・小問 10〜23・記述 2〜6 問)
年度×大問の題材表(2022〜2025 は原本で確認)
| 年度 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 | 記述/作図 |
|---|---|---|---|---|
| 2025 | 生物・環境/ツキノワグマの出没と気候変動(マリアさんの林間学習の予習・出没件数のグラフ・「気候変動以外の原因を 1 つ」) | 化学・物理/氷山の一角・氷と水(粒の並びの作図・グラフ 3 の点・氷どうしがくっつく理由) | — | 記述 3/作図 1(10 問中) |
| 2024 | 生物/ふ入りアサガオの光合成(ヨウ素液・アルミはく・段々畑の利点と作り方・方角) | 地学/マリアさんの学校の天気(晴れか快晴かの基準・入道雲の作図・雷の距離・気象衛星と気象レーダー 富士山の標高と気温・レーダーが山頂にある理由・ダイヤモンド富士が高尾山で日の入りにしか見えない理由) |
— | 記述 6/作図 2(23 問中) |
| 2023 | 小問集合/ろうそくを入れたびんの気体・5 種の水溶液の判別・空気と水と金属の膨張・沸騰・メスシリンダー | 生物・環境/イワシの稚魚(生き残る割合が小さい理由・海水温上昇でどんな問題が起きるか) | 物理/つるし飾りのつり合い(アンディさんと光太さんの会話・棒とおもりのつり合い 4 問) | 記述 2/作図 0(12 問中) |
| 2022 | 化学/4 種の水溶液の判別(塩酸・水酸化ナトリウム・食塩水・アンモニア水・蒸発後の固体の形の作図) | 化学/ろうそくの炎(温度・明るさ・すすのつき方・傾けたときの形・くぼみと土手ができる理由を「上昇気流」で 100 字程度) | 地学/気温・湿度・気圧の 3 日間のグラフ(最高気温が 12 時でない理由・気温と湿度の関係・気象データをビジネスに) | 記述 4/作図 1(16 問中) |
2010〜2020 年度は、自動集計の分類では 3〜4 大問・14〜23 問です。単元は水溶液(2010・2012・2014・2020)、気体(2010・2013・2016・2017)、植物(2011・2016・2017・2019)、熱と状態変化(2011・2013・2018)、音(2011・2014・2020)、気象(2018・2019)、電気(2017・2018・2019)、人体(2012・2020)、天体(2016・2017・2020)、生態系(2018)。原本まで読んだのは 2022 年度以降だけです。
頻出単元と周期
- 精読した 4 年で 2 回以上出た単元は、水溶液の判別(2022・2023)、ろうそくの燃焼(2022・2023)、気象(2022・2024)、熱と状態変化(2023・2025)、生態系と環境(2023 イワシ・2025 クマ)です。自動集計の分類では水溶液の判別が 2010〜2023 で 6 回と最も多くなっています。
- 「身近な題材の導入文 → 用語の短答 → グラフの読み取り → 理由・方法の記述 → 作図」の並びが 2024・2025 で共通です。2022・2023 は実験や観察の設定から入ります。
- 生物は「生態系・環境データ」寄りです(クマの出没件数の 3 年比較・イワシの産卵数と生き残り)。人体・こん虫の細かい暗記は精読した 4 年で出ていません(2025 に「背骨をもつ動物」「胎生」の短答が各 1 問)。
- 同じ問題の使い回しは、精読した範囲では見つかっていません。
問い方
- 記述の 3 種: ①理由(「〜はなぜか、説明しなさい」が最多)②方法(「方法を 1 つ説明」「どのように調べるか」)③利点・影響(「メリットを説明」「どのような問題が発生すると考えられるか、理由もふくめて」)。いずれも 1〜2 文で足りる長さです。
- 「あなたが考える」系の問い: 2022「気象データをビジネスにつなげるなら…宣伝文を書きなさい」、2025「クマの出没が増えている原因を気候変動以外で 1 つあげ、説明」。正解が一つでない問いが年 1 問ほどあります。
- 記号選択は「すべて選び」(2024 大問 1(3)、2025 大問 1 問 3)と組み合わせ選択。グラフの読み取り選択もあります(2025 大問 1 問 3 は 6 択からすべて)。
- 計算は少なめです(2024 雷の距離・標高と気温、2023 てこのつり合い)。
8-3. 社会(理科・社会で 50 分・100 点・4 大問・小問 19〜24・記述 4〜9 問)
年度×大問の題材表(2022〜2025 は原本で確認。★=自分の考えを書く記述)
| 年度 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 |
|---|---|---|---|---|
| 2025 | 地理|カナデさんと父の会話(4 県の気候と産業・8 月の最高気温の折れ線グラフを描く・ヒートアイランド パリのエアコン設置率が低い理由・昨年の米の価格上昇の原因・国連「個人でできる 10 の行動」) |
歴史|東京都北区の地域史(中里貝塚・武蔵国豊島郡・豊島清元・鷹場法度の理由・鷹場を再開した将軍・王子製紙・被服本廠の託児所) | 公民|憲法第 28 条と労働三権(漢字 2 字×3・社会権・公務員がストライキできない理由・ストライキの効果を疑問視する理由★) | 時事・現代|会話文(戦争被害の軍人と民間人の割合の表を 1 行で・X を選んで理由★) |
| 2024 | 地理|2023 年のワールドカップの開催国(都市名・国際組織・五輪開催地でない都道府県 沖縄の住宅と自然環境・半導体・在留外国人・「はだ色」表記が変わった理由) |
歴史|人口の資料 3 点(東京都の総人口の会話文・縄文〜弥生の地域別人口・人口の折れ線グラフ) | 公民|憲法第 22 条(漢字 4 字)・精神の自由・立候補するならどんな政策★・貨幣の機能・消費税の問題点 | 歴史|中世温暖期→大航海時代→ザビエルの手紙(カタカナ短答・マルコ=ポーロ・大航海時代の理由を文脈で・日本人はどう反論したか★) |
| 2023 | 地理|日本の水資源(愛知の用水と作物・工業用水の取水量が減った理由・琵琶湖と京都のルートと短歌・降水量と水のやり取り) | 歴史|対外関係史の年表(白村江〜近代・戸籍が作られた理由・国風文化・開国後の物価上昇と条約・戦争の国の組合せ) | 公民|社会権・憲法にないもの 2 つ・法律制定の流れ・若者流出に自治体はどう取り組むべきか★ | 時事|太郎と花子の会話(ロシアのウクライナ侵攻・資料から国名・空らんの内容) |
| 2022 | 地理|北陸 3 県(雨温図・断面図・伝統工芸品・1910 年の諏訪湖周辺の地図・農業産出額・果実 X 野菜 Y の輸入と入荷が安定する理由) | 歴史|政治の中心地の地図(会話文・平城京の対応策・鎌倉が選ばれた地理的理由・応仁の乱・平成の出来事をすべて選ぶ) | 公民|国会(「国権の□機関」)・内閣の仕事・司法・経済・安保理常任理事国・人口資料から今後の日本に合うビジネスを提案★ | 時事|ジェンダーギャップ指数(問題点・SDGs の目標番号・政治家なら具体策★) |
2010〜2020 年度は、自動集計の分類では 2〜5 大問・19〜31 問です。歴史は鎌倉・室町(2010・2012)、安土桃山(2014)、幕末・明治(2016)、原始・古代(2017)、飛鳥・奈良(2019・2020)が大問の主題で、公民は日本国憲法(2014・2016・2017)、選挙(2016・2020)、財政(2019)、時事(2010・2017・2019・2020)。原本まで読んだのは 2022 年度以降だけです。
頻出テーマと周期
- 前年の出来事が導入や設問に入ります(精読した 4 年で例外なし): 2022 ジェンダーギャップ指数 2021、2023 ロシアのウクライナ侵攻、2024「2023 年のワールドカップ」、2025「昨年のパリオリンピック」「昨年の米の価格上昇」。ニュースそのものは選択肢の材料で、問われるのは制度・地理・歴史への翻訳です。
- 憲法条文の空らん・公民用語が 4 年連続で出ます: 国会 41 条(2022)、社会権(2023)、22 条(2024)、28 条(2025)。労働三権・精神の自由・法律制定の流れ・消費税の逆進性まで及びます。
- 自分の考えを書く記述が 4 年連続・年 1〜2 問: 政治家なら(2022)、自治体は何をすべきか(2023)、立候補するなら(2024)、選択肢を選んで理由(2025)。加えて「ザビエルに日本人はどう反論したか」(2024)のように、当事者の立場で想像する記述もあります。
- 資料の読み取り記述は毎年入ります: 取水量が減った理由(2023)、鎌倉が選ばれた地理的理由(2022)、鷹場法度の理由(2025)、被服本廠に託児所があった理由を写真から(2025)、戦争被害の割合の表を 1 行で(2025)。
- 歴史の切り口は毎年違います: 政治の中心地(2022)→ 対外関係史の年表(2023)→ 人口の資料と中世温暖期(2024)→ 北区の地域史(2025)。テーマ通史・資料読解・地域史が回っています。
- 環境・多様性の話題が続きます: ジェンダー(2022)、水資源(2023)、「はだ色」の表記(2024)、ヒートアイランドと国連の 10 の行動(2025)。
問い方
- 各大問は「会話文か導入文+空らん語句(文字種の指定)+記号選択(2 つ・すべて・誤り)+記述 1〜3」という組み立てです。
- 記述の 3 種: ①資料から読み取れること ②理由(〜だから)③自分の提案・立場。①②で部分点、③で差がつきます。
- 「E・F を文脈に合わせてあなたなりの表現で埋めなさい」(2024 大航海時代)、「B〜D に入る文を考えて書きなさい」(2024 政策)のように、文の一部を埋める形の記述があります。
8-4. 国語(50 分・100 点・3 大問・小問 20〜24。2010〜2018 年度の 8 年のみ・改称後は未確認)
国語は資料が少なく、2018 年度で止まっています。 以下は旧校名(星美学園)時代の傾向で、2019 年度以降・共学化後は市販の過去問集で必ず確認が要ります。
年度×大問の題材表(2014・2016〜2018 を原本で確認)
| 年度 | 大問一(知識) | 大問二 | 大問三 | 記述/設問計 |
|---|---|---|---|---|
| 2018 | 漢字の読み 5・書き 5・共通のことば(□を選ぶ)5・部首から漢字を選ぶ | 説明文(雪の重さと姿の変化・40 字以内の理由・50 字以内の抜き出し・雪が白く見える理由) | 物語文(ポートボールの代表チーム「オール木成」の「私(さえ)」とみどりちゃん・35 字以内の心情・「そんなふうに」の内容) | 7/20 |
| 2017 | 漢字の読み 5・書き 5・ことわざの同義 5・誤字訂正 5 | 説明文(カタツムリの夜行性・「ほ乳類は〜に対してカタツムリは〜」の形で・理由を 3 つ) | 物語文(転校生の始と「びりっかす」・みゆきと征二・気分と気持ちの説明・人物当て) | 6/37 |
| 2016 | 漢字の読み 5・書き 5・慣用句の続き 5・反対の意味のことわざ | 説明文(うなぎの寝床・16 字の抜き出し・好む理由を二つ・側線の働き) | 物語文(柔道を習う小学四年生のまどか・「頭上に太陽が出ていた」のさす内容・闘志を燃やした気持ち) | 9/24 |
| 2014 | 漢字の読み 5・書き 5・接続語の空らん・文法(言葉のかかり方) | 記録文(探検家の北極圏単独行・「言い訳」の抜き出し・どん底の理由 15 字) | 評論 2 本((A) 文明の地とタヒチ・(B) 浮世絵の模写と色の文法・35 字以内) | 3/22 |
2010〜2013 年度は、自動集計の分類では同じ 3 大問・21〜23 問です。
頻出と問い方
- 大問一は「漢字の読み 5・書き 5」が精読した 4 年すべて同じ形です(「次の (1)〜(5) の線の漢字のよみをひらがなで答えなさい」の言い回しは 2010〜2017 で繰り返し確認できました)。3 問目以降は年で変わります(慣用句・ことわざ・誤字訂正・部首・文法)。
- 大問二は説明文(生き物・自然)、大問三は物語文(小学生が主人公)が 2016〜2018 で 3 年連続。2014 は記録文と評論 2 本で並びが違います。
- 記述は「〜はなぜですか。わかりやすく説明しなさい」(理由)、「〜のさす内容を答えなさい」(指示語)、「どのような気持ちだったのか説明しなさい」(心情)の 3 種です。字数指定は「35 字以内」「40 字以内」が付く年と付かない年があります。
- 接続語の空らん補充(3 か所・記号)が 2016〜2018 で毎年。「〜に続くように」「はじめとおわりの 5 字」の抜き出しも毎年あります。
- 記号選択は 3〜5 割です。「あてはまるものには○、あてはまらないものには×」の全文正誤(2016・2017)もあります。
9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
自動集計の単元分類(2010〜2025)で、大問の主要単元として数えたものです。原本を読み直していない年の細部までは保証できません。最終確認年度は、その単元を最後に確認できた年度です。
| 科目 | 単元 | 出題年(自動集計の分類) | 最終確認年度 | 状況 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 速さとグラフ(ダイヤグラム読み) | 2010・2011・2013・2014・2016・2017・2019・2020・2022・2024 | 2024 年度 | 2020 年度以前は最終大問の定席。2022 年度以降は 2 年に 1 回(2023・2025 は文章だけ)。2026 はグラフつきが戻る候補 |
| 算数 | 場合の数を最終大問に | 2022(さいころと数直線) | 2022 年度 | 2023 年度以降は面積の差・サイコロ転がし・カードの回転で、数え上げは小問集合の塗り分け(2025)だけ |
| 算数 | 数の性質(最大公約数・余り・倍数の個数) | 2010〜2020 は大問 3 の定席 | 2023 年度(小問集合のタイル敷き詰め) | 2022 年度以降は小問集合に 1 問。大問で戻る可能性 |
| 算数 | 図形の移動 | 2012・2022(小問)・2025(大問 5) | 2025 年度 | 2025 が最新。3 年周期なら当面低め |
| 理科 | 電気回路・電流 | 2017・2018・2019 | 2019 年度 | 2020 年度以降 5 年出ていない |
| 理科 | 音(雷の距離・音速) | 2011・2014・2020・2024(小問) | 2024 年度(小問) | 大問では 2020 が最後 |
| 理科 | 人体 | 2012・2020 | 2020 年度 | 8 年周期。2020 を最後に 5 年空き |
| 理科 | 天体(太陽・惑星・星座) | 2016・2017・2020・2024(ダイヤモンド富士の小問) | 2024 年度(小問) | 大問では 2020 が最後 |
| 理科 | ふりこ | 2012 | 2012 年度 | 13 年出ていない |
| 社会 | 地形図・断面図の読図 | 2022(北陸 3 県の断面図・1910 年の諏訪湖周辺)、2022 大問 2(鎌倉の地形図) | 2022 年度 | 2023〜2025 は雨温図・統計表が中心。読図は 3 年空き |
| 社会 | 財政・税を大問に | 2019 | 2024 年度(消費税の小問) | 2024 大問 3 に消費税の小問。大問では 6 年空き |
| 社会 | 選挙制度を大問に | 2016・2020 | 2024 年度(「立候補するなら」の小問) | 2024 大問 3 に「立候補するなら」の小問。大問では 5 年空き |
| 社会 | 世界地理を大問 1 に | 2014・2024 | 2024 年度 | 10 年周期。当面低め |
10. 形式面の注意
- 算数は答えのみが 9 割超です。 ただし最終大問の最後の小問に「説明しなさい」「あなたの考えを述べなさい」が 4 年連続(2022〜2025)で入り、2025 大問 5(1) と 2023 大問 4(2) は記号選択(水面の状態を選ぶ・回転後の向きを選ぶ)です。記号選択は年 0〜1 問、作図は 4 年で 0 問。「最も簡単な整数の比で」(2024)、「必要があれば小数第○位を四捨五入」(2024 大問 4)の指示があります。円周率の指示・単位の印字・配点は転写からは確認できていません。冊子は 2024 年度から 10〜12 ページ(1 ページ 1 大問に近い形)に増えましたが、問題数は横ばいです。
- 算数の図のある小問は精読した 4 年で 5 割前後(転写ベース)。図形は「図を正確に読む」より「操作を追う」(転がす・傾ける・回す)ものが多くなっています。2020 年度以前は問題数が 25 問前後で計算 10 問と時間感覚が違うので、通し演習には使わず素材として使ってください。
- 理科の記述は 1〜2 文です(2022 大問 2(5) だけ「『上昇気流』という言葉を用いて 100 字程度」と長め。指定語句つきの記述はこの 1 例だけです)。記述 17〜30%・作図 0〜9%。作図は「図をかいて説明しなさい」(2024 入道雲)や「図 1・図 2 にならって水の粒を 3 つかき足しなさい」(2025)のように、正確さより「しくみを図で示せるか」を見るものです。「すべて選び」(2024 大問 1(3)、2025 大問 1 問 3)、「小さいものから順に並べなさい」(2023)、「漢字で答えなさい」「カタカナで答えなさい」(2024)の指定があります。小問数が 10〜23 と年で倍以上違い、2024 大問 2 は気象だけで 15 問でした。記述を後回しにしない配分が優先です。
- 社会の記述に字数指定は原則なく、「2 行以内で」(2025 パリのエアコン)、「1 行程度にまとめなさい」(2025 戦争被害の表)のように行数で指定します。記述の割合は年でぶれます(2022 は 24 問中 5、2023 は 19 問中 5、2024 は 21 問中 4 と選択・記述の混合が 4、2025 は 22 問中 9 で、多い年は 9 問)。語句は「漢字 4 字」(2024 第 22 条)「漢字 2 字」(2025 労働三権)「カタカナで」(2024 大問 4)の文字種の指定。「2 つ選びなさい」「すべて選びなさい」「誤っているものを」の完答・除外の選択が毎年複数あり、選択肢は「ア〜キから 2 つ」「ア〜カの組み合わせ」と多めです。資料は雨温図・断面図・統計表・折れ線グラフ・写真・古文書の現代語訳で、2025 は折れ線グラフを描く作図が 1 問(東京都の 8 月の最高気温)ありました。
- 国語(2018 年度まで)は「字数については、『、』や『。』も一字に数えます」の但し書きが読解大問の冒頭に毎年付きます。記述は「35 字以内」「40 字以内」の指定つきと指定なし(「わかりやすく説明しなさい」)が混在。抜き出しは「16 字で」「50 字以内で、はじめとおわりの 5 字」と細かい指定です。「〜に続くように」「『ほ乳類は〜に対してカタツムリは〜』というかたちで」「(1) 何が (2) なぜ」といった書式の指定もあり、これを読み落とすと失点します。
- 理科・社会は 2 科目を合わせて 50 分・100 点です(1 節)。理科 10〜23 問+社会 19〜24 問を 50 分で解く前提なら、記述の多い社会に時間を残す配分が要ります(過去問冊子は別冊で、各冊の時間は転写にありません)。
- 配点は各科目とも問題冊子・解答用紙に印刷されていません(→ 13 節)。
11. 学年別ロードマップ(小 4 スタートを前提に)
| 段 | 何をするか | この学校での重み |
|---|---|---|
| 小 4(土台) | 計算の正確さ(分数・小数の四則混合と□の逆算)、図形(角度・面積の基本)、読解(説明文の接続語・物語の気持ちの言い換え)、短い記述(「〜だから」を 1 文で)、漢字語彙の 5 本です。この学校で最終的に効く単元の入口は「割合と食塩水」「速さの基本(道のり・速さ・時間)」「直方体の体積と水のかさ」 | 差はほぼ付きません。時間計測はまだしません |
| 小 5(幅) | 週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は計算(分数・小数の四則混合と逆算)を毎日。週末 60 分はその週の単元 1 つで、算数は 8-1 節の小問集合の単元を次の順に一巡します。食塩水 → 売買損益 → 平均 → つるかめ算(受験用教材の単元)→ 過不足算(受験用教材の単元)→ 場合の数 → 角度 → 円とおうぎ形 → 規則性 → 時計。大問 3〜5 の題材表も「小 5 で一巡する単元リスト」として使ってください。理科は 4 分野の基本(水溶液の判別・燃焼・気象のグラフ・熱と状態変化・植物・生態系・てこ)を「用語を書ける+理由を 1 文で言える」水準に。社会は地理・歴史・公民を一巡し、資料(表・グラフ・写真・地形図)を見て「読み取れること」を 1 文で言う練習。国語は説明文と物語文を毎週 1 本ずつ、記述は理由を 2 文で。ただし国語は 2019 年度以降の問題文が資料に無い(→ 13 節)ので、直近の形式は市販の過去問集で確かめてください | 理科・社会は毎年作り直されるのでここが本体です(単元の幅と、理由を書く習慣)。算数は座席が決まっているので単元の幅は狭くてよいのですが、小問集合の単元は一巡しておきます |
| 小 6(仕上げ) | 7 節の 8 項目です。夏以降に過去問を、算数は座席ごとに縦に(大問 1・大問 2・大問 4 を 2022〜2025 の 4 年分ずつ、余力があれば 2020 年度以前の計算 10 問と小問集合 10 問を素材に)、理科・社会は年度通しで解いてから記述だけを縦に(理科は「なぜ・方法・利点」、社会は「あなたなら」と資料説明)。国語は 2018 年度以前の 3 大問を通しで時間を計ります | 算数はここに時間を集中させる価値があります(座席の反復がそのまま得点になります)。理科・社会は「書いたものを直してもらう」回数が効きます |
この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 算数は小 6 の反復(座席ごとに縦に解いた回数)で差がつきます。理科・社会は小 5 での全分野の一巡と「理由を言葉にする習慣」で差がつきます。記述が理科で 2〜3 割・社会で 2〜4 割を占め、どちらも初見の資料から自分の言葉で書かせるので、暗記の量よりも「読んで 1〜2 文で言える」経験の量が効きます。国語は 2018 年度以前の資料で見る限り「知識の大問(漢字の読み書き各 5+語句)」が毎年同じ形なので、小 4 からの漢字・慣用句の積み上げがそのまま得点になります。
12. この学校と併願するなら
観点は勉強が転用できるかだけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が二重に効きます。難易度・偏差値帯・合格可能性・通学圏は扱いません。
- 新島学園中学校(群馬県・共学)— 算数・国語がともに近い組み合わせです(近さ 84・算数 84・国語 84)。理科・社会は比べていません。
- 佐野日本大学中等教育学校(栃木県・共学)— 社会が最も近く、算数・理科も近い組み合わせです(近さ 84・社会 89・算数 81・理科 81)。
- 鎌倉国際文理中学校(神奈川県・共学)— 算数・社会が近く、理科もやや近い組み合わせです(近さ 84・算数 86・社会 84・理科 81)。
8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。
- 科目別に見ると、この学校の算数(5 大問・計算 5+小問集合 6・速さ・容器と水)は明星(91)・淑徳巣鴨(89)・鎌倉国際文理(86)・捜真女学校(85)と近く、小問集合と速さ・水量の演習を相互に回せます。理科は横浜創英(96)だけが突出して近く、他は 71〜81 なので、記述の練習はこの学校自身の過去問で行うのが確実です。社会は佐野日本大学(89)・捜真女学校(87)が近く、国語は比べられる校が 3 校しかないうえに、この学校側の資料が 2018 年度で止まっているので参考程度です。
- 2027 年度は、淑徳巣鴨と 2 月 1 日・2 月 2 日の同じ時間帯に入試が重なる回があります。同じ日の同じ時間帯に重なる回は、どちらか一方しか受けられません。
- この学校は 2 科と 4 科の選択制です。2 科(国語・算数)で受けるなら、併願先が 4 科目校の場合、理科・社会はこの学校の準備とは別に立てる必要があります。
- 近さは「大問数・小問数・記述と記号選択の比率・図表の比率・同じ位置に同じ単元が来るか・設問文の使い回し」の距離と、単元の分布の似方を合成した自動集計の数字です(0〜100・100 が最も近い)。同じ問題が出るという意味ではありません。男女・日程の欄は学校の公表資料の表記をそのまま写しました。
13. 資料の限界
- 入試回は各年 1 冊のみで、回の表記が冊子により揺れます(「2 月 1 日・午後」「第 1 回午前」)。この分析がどの回に当てはまるかは厳密には特定できません。第 2 回以降・帰国生入試・国際生入試は含みません。
- 国語は 2018 年度で止まっています。著作権処理の関係で掲載されない年が多いためで、学校が出していないわけではありません。改称・共学化(2022 年)後の国語は未確認です。直近の国語は市販の過去問集で確認してください。
- 社会の 2018 年度は別校の冊子が混ざっていたため除きました。算数 2015・2018・2021、理科 2015・2021、社会 2011・2015・2021、国語 2015 は資料がありません。2026 年度はどの科目も収録されていません。
- 2022 年度から算数の構成が変わっており、2020 年度以前と 2022 年度以降を同一校として扱っています。改称の前後で出題方針が同じかどうかは、資料からは分かりません。
- 転写の読み落としの可能性があります。図・グラフは文字情報に置き換えているため、図形問題の細部やグラフの読み取り問題は設問文からの推定を含みます。理科は 14 冊のうち 9 冊、社会は 12 冊のうち 5 冊で転写の確度が低めです。2023 算数の小問数(24)は導入文の続きを別に数えているため、実際は 21〜22 問と見ています。
- 「同じ問題の使い回し」は精読した範囲では見つかっていません。年度・回数の記述は、原本の設問文で確認したものと、自動集計の単元分類によるもの(「自動集計の分類では」と明記)を区別しました。
- 配点は各科目とも問題冊子・解答用紙に印刷されておらず、小問ごとの重みは設問数からの推定に頼っています。理科・社会 1 冊あたりの試験時間は転写からは分かりません。
- 「〜のように見えます」と書いた箇所は題材からの推測で、裏づけ資料はありません。
サレジアン国際学園中学校 のページ: 学校トップ / 偏差値 / 併願候補 / 募集要項・入試結果 / 用語集 / 過去問の使い方
数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。
サレジアン国際学園中学校 のページ: 学校トップ / 偏差値(4 出所併記) / 過去問分析 / 併願候補 / 募集要項・入試結果 / 校風・理念
索引: 出題スタイル別 / 単元別 / 問い方別 / 同じ場所に同じ種類の問題 / 入試結果の公表状況 / 国語の出典 / 校風キーワード / 旧称 / 入試日程 ・ 共通: 過去問の使い方 / 用語集 / 資料の限界 / 方法論 / トップ