青山学院大学系属浦和ルーテル学院中 の過去問分析
青山学院大学系属浦和ルーテル学院中の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。
青山学院大学系属浦和ルーテル学院中学校 過去問分析(2022〜2026 年度・第 1 回・5 年分)
更新 2026-08-20。
1. この学校の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 埼玉県さいたま市緑区 |
| 男女 | 共学 |
| 入試回と日程・科目 | 一般 1 月 11 日・4 科(国語・算数・社会・理科)(2027 年度募集要項) |
| 試験時間・配点 | 国語・算数が各 45 分・各 100 点、理科・社会が各 50 点。理科・社会の試験時間は公表資料の表現からは確定できず、募集要項で確認してください |
| 校名について | 2019 年に青山学院大学の系属校になりました。それ以前の名称は「浦和ルーテル学院」です |
| 似た名前の別の学校 | 青山学院中等部(渋谷)・青山学院横浜英和とは別の学校です。市販の過去問集を買うときは校名を最後まで確認してください |
いまの小 6 は 2027 年 1 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。
2. このページでわかること
このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。
過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。
以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。
3. まず結論だけ(10 行)
結論
- 何番の大問に何の種類の問題が来るかが、科目をまたいで決まっています。算数は大問 10 題・小問 14〜15、理科は大問 3 題・小問 18〜20、社会は大問 7 枠が、2022〜2026 の 5 年で動いていません。
- 決まっているのは場所と種類だけで、その中の単元は毎年入れ替わります。算数の大問 2〜5 の文章題、理科の各分野の中の単元、社会の大問 3 で扱う地方は毎年違います。
- 社会がいちばん中身の反復が強く、設問文がほぼ同じまま戻ってくる問題があります。
家でやること 3 つ
- 社会の大問 1(地形図)を 5 年分、続けて解きます。
- 算数の図形(大問 6〜9)に演習時間の半分を割きます。
- 理科の大問 2(会話文)に出る用語を、漢字で書ける状態にします。
今週やる 1 つ
- 社会の大問 5(年表の時期当て)を 2 年分解いて、年号ではなく前後関係で並べられるか確かめます。
注意
- 算数は問題ごとに「途中過程の式、考え方をすべて書きなさい」か「解答は答えのみでよい」かが指定されます。国語は問題冊子が資料に 1 冊も無く、このレポートでは触れられません(→ 13 節)。
4. 資料の状況
どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並びだけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)です。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、を指します。
| 科目 | 精読した年 | 構成だけ数えた年 | 資料のある年 | 判読の確度 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 3 年(2024・2025・2026。一問ずつ精読) | 2 年(2022・2023) | 6 年(2020、2022〜2026) | 高。10 大問 14〜15 小問の構成、各問の「途中過程を書く/答えのみ」の指示まで転写に残っている |
| 理科 | 3 年(2024・2025・2026) | 2 年(2022・2023) | 6 年(2020、2022〜2026) | 高。大問 3 題の構成と実験・観察の設定は読み取れる |
| 社会 | 3 年(2024・2025・2026) | 2 年(2022・2023) | 6 年(2020、2022〜2026) | 高。大問 7〜9 題・小問 36〜39 の構成と、地形図・統計表の設定は読み取れる |
| 国語 | 0 年 | 0 年 | 0 年 | 問題冊子が資料に 1 冊も無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)。このレポートで国語には触れられない |
- 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
- 2020 年度の冊子は 3 科目とも資料にありますが、今回は開いていません。2021 年度は 3 科目とも冊子がありません。したがって本文の「5 年連続」はすべて 2022〜2026 の話です。
- 以下、大問の並びや小問数のように構成だけで言えることは「2022〜2026 の 5 年」とまとめて書き、設問文の中身まで確かめた話は「精読した 3 年」と書き分けます。
- 入試回は第 1 回です。2023 年度社会・2024 年度社会・2026 年度理科の冊子表紙に「第 1 回入学試験」の表記があることを確認しました。第 2 回以降の傾向はこの資料からは分かりません。
- 冊子の表紙の校名は、資料のある年ではすべて「青山学院大学系属浦和ルーテル学院中学校」でした。
- 試験時間・満点は冊子本文からは読み取れません。1 節に載せた数字は学校が公表している 2027 年度の要項によるものです。
- 2025 年度は理科と社会が 1 冊に合冊された冊子で、そこから社会部分を抜き出したものを読んでいます。
5. 一番大きな結論
この学校の入試は、どの番号に何の種類の問題が来るかが、科目をまたいで決まっています。 2022〜2026 の 5 年で確認できた座席(問題の置き場所)は次のとおりです。
- 算数: 大問 10 題・小問 14〜15 が 5 年連続。大問 1 は計算 4 問、大問 6・7・8 は図形(大問 9 も 5 年中 4 年が図形)、大問 10 は会話文の設定問題。しかも大問 10 には 5 年連続で「たろう(たろうくん)」が登場します。
- 理科: 大問 3 題・小問 18〜20 が 5 年連続。大問 1 が地学、大問 2 が生物、大問 3 が物理または化学。大問 2 は 5 年連続で会話文です。
- 社会: 大問 7 題・小問 36〜39(2022 のみ 9 大問)。大問 1 が地形図、大問 2 が世界地図、大問 3 が日本の地図、大問 4・5 が歴史、大問 6・7 が公民。この 7 枠は 5 年連続で動いていません。
固定されているのは場所と種類であって、同じ問題が出るわけではありません。同じ種類の問題が同じ場所に出る、というのがこの学校の性格です。実際、2022〜2026 の 5 年で設問文が丸ごと同じだった例は社会にしか無く、それも次の 2 つに限られます。
- 社会・大問 1 の「地形図中の A と B の標高について述べた文として正しいものを、次の①〜④から選び、番号で答えなさい」— 2022・2023・2024 の 3 年で一字一句同じです(選択肢と地形図だけ差し替え)。
- 社会・大問 5 の「次の①〜④の文は、上の年表中の A〜D のいずれかの時期にあてはまる出来事である」— 2022〜2026 の 5 年すべてでほぼ同文です(年表と選択肢だけ差し替え)。
したがって過去問の使い方は「同じ座席を縦に解く」がいちばん効きます。年度ごとに通しで解くより、社会の大問 1 だけを 5 年分、算数の大問 10 だけを 5 年分、理科の大問 2 だけを 5 年分、というふうに横に並べたほうが、この学校では手応えが早く出ます(手順は 過去問の使い方)。
一方で毎年変わるものもはっきりしています。算数の大問 2〜5 の文章題の単元、理科の各分野の中の単元(地学が月 → 星座 → 火山 → 気象 → 太陽と回ります)、社会の大問 3 で扱う地方(中部 → 北海道 → 近畿 → 全国)と大問 6・7 の題材(記事の内容は毎年新しい)。ここは幅を持って準備するしかありません。
もう一つ、家庭が気にしておくとよい点があります。算数は問題ごとに「途中過程の式、考え方をすべて書きなさい」か「解答は答えのみでよい」かが指定されます(2023〜2026 の 4 年で確認)。年 3〜5 題が「書く」側に入り、どの番号に付くかは毎年動きます。答えだけ出せばよい学校ではありません。
6. この学校らしさが出る場所
- 「たろうくん」が住んでいます。 算数の大問 10 には 2022〜2026 の 5 年すべてに「たろう(たろうくん)」が登場します。相手は「はなこ/はな子」(2022・2023)、母(2024〜2026)、妹(2024)。理科 2022 の大問 2 にも「太ろう君と次ろう君」が出てきます。学校がひとつの家族像を使い回して問題を作っているように見えます。
- 買い物と移動の算数です。大問 10 の題材は、ギョーザ 120 個をどの店でどう買うといちばん安いか(2024)、地図から最短時間でケーキ屋に行く(2025)、スーパー 2 軒を回って徒歩とバスの費用込みで最安にする(2026)。値段・時間・条件をてんびんにかける生活の問題が 3 年続いています。純粋な計算力より、条件を漏らさず拾う丁寧さが問われます。
- 地元と災害を扱います。社会の地形図は横浜(2022)、山梨のリニア実験線(2023)、島原の土石流被災家屋(2024)、函館(2025)、桜島と鹿児島(2026)。火山・土石流と結びつく土地が続いており、理科でも 2024 に火山灰のハザードマップと噴石が出ています。理科 2026 の大問 1 には「観察はさいたま市で行われたものとします」という但し書きがあり、自校の所在地を実験の設定に使っています。
- 国際とインクルーシブの話題が入ります。社会の最後の大問は、国連総会(2023)、五輪の難民選手団(2025)、デフリンピックとインクルーシブ遊具(2026)。世界と多様性を扱う記事から公民を問う枠が毎年あり、読ませる資料の選び方にこの学校の関心の向きが出ているように見えます。
- 理科は「読ませる」科目です。3 大問すべてが長い文章・会話文・実験記録から始まります。設問文は 3000 字前後で、理科の知識そのものより、読んで整理してから答える時間の使い方が試されています。
7. 今からやるなら(優先順)
想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提にしています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先に進めてください。学年別の入り方は 11 節に書きました。
各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。
- [週末 60 分] 社会・大問 1 の地形図を 5 年分縦に解く(2022〜2026)— 方位(8 方位)・縮尺計算・標高比較/断面図・地図記号・土地利用・地域の同定という 6 点セットが 5 年変わっていません。この学校で、かけた時間がいちばん点になりやすい 1 題です。縮尺計算は「図上◯cm は実際に何 m」も「実際に◯km は図上何 cm」も出るので両方向で速くし、1 万分の 1・2 万 5000 分の 1・5 万分の 1 の 3 つで往復できるようにしておきます。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 社会・大問 5 の年表の時期当てと、歴史の 2 本柱 — 大問 5 は設問文が 5 年ほぼ同文です。江戸(武家諸法度・参勤交代・生類憐みの令・享保の改革・田沼・寛政・大塩の乱・天保の改革・化政文化)と近現代(帝国議会・男子普通選挙・日米安保・沖縄返還・石油危機・消費税・政権交代)の 2 セットを、年号ではなく前後関係で並べられるようにします。大問 4 の飛鳥・奈良(3 回)と大問 5 の江戸(3 回)は 5 年で最も反復しているので、この 2 つを厚めに。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 算数・図形 3〜4 題(大問 6〜9)に演習時間の半分 — 角度(正多角形・平行線・二等辺三角形)、平面の面積(等積変形・分割)、立体(積み上げた立方体の個数・表面積、斜め切断、水量)の 3 セットです。積み上げた立方体は 2024(切断される個数)・2025(ペンキのぬれない個数)・2026(表面積)と 3 年連続で、同じ図の作りで聞かれ方だけが変わるので、3 年分を続けて解いて一度に整理すると早いです。(確認: 〜2026 年度)
- [毎日 10 分] 算数・大問 1 の計算 4 問を落とさない — 工夫して計算する分配法則(2022・2023・2026)と、分数の部分分数分解(1/(n×(n+2)) の形の和。2022・2025・2026)が繰り返し出ます。この 2 つは形を覚えて即答できるところまで。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 理科・大問 2 の会話文と、地学 3 分野 — 大問 2 は 5 年連続で生物が会話文で、会話の空欄に用語を漢字で入れる小問が毎年あります(葉緑体・気孔・蒸散・柔毛・心房・心室 など)。用語を漢字で書けるかを先に潰します。大問 1 は 5 年連続で地学なので、月の満ち欠けと見える方角・時刻、太陽の高度と日射、雲と台風、火山と地震を回しておくと、かけた時間が点になりやすいところです。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 社会・大問 2 の統計表と説明記述 — 問 3 は資源・貿易の統計表が 5 年連続(原油・天然ガス・鉄鉱石の日本の輸入相手国と、世界の産出国上位)。問 4 は説明を書かせる問題が 5 年連続で、沖ノ鳥島(排他的経済水域と資源)が 2023・2026 の 2 回出ています。書き方は「使用する言葉」を指定されるか 30 字程度なので、30〜50 字で理由を 1 文にまとめる練習を。公民の大問(6・7)も裁判・選挙・人権・国際協力を記事から問う作りで、読む速さが点差になります。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 算数・大問 10 の会話文を 5 年分と、答案の作りへの対応 — 大問 10 は買い物の代金(2024・2026)、地図と所要時間(2025)、暗号(2022)、リレーのレーン差(2023)。会話の中に条件が散らばっているので、読みながら表や図に落とす手順を身につけます。あわせて場合の数の数え上げ(5 年中 4 年)を樹形図の書き方ごと固定し、「途中過程の式、考え方」を書く練習(年 3〜5 題)では式に一言ずつ理由を添える書式を決めておきます。誘導がほぼ無いので、一行題(数行で終わる短い文章題)を 1 題 3〜4 分で区切って独立に取り切る演習が本番に近い形です。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 理科の実験・計算と、消去法の問い — グラフと表から計算する練習(2025 の光合成・呼吸の収支、2024 の溶解度、2026 の見かけの大きさ)は「表の 2 行を比べる」「単位をそろえる」で解けるものが多いです。実験の条件そろえ(対照実験)は 2024 のだ液の試験管 A〜F、2025 のふりこで問われ、「どれとどれを比べるか」「何を同じにするか」を一文で書く形に慣れておきます。水よう液の判別は、蒸発したら何が残るか・気体は出るか・指示薬の色・金属を溶かすかを一枚の表にまとめると 2023・2024 の大半が取れます。「すべて選べ」「適当でないもの」「誤っているもの」は社会・理科とも毎年入るので、選択肢を 1 つずつ○×で処理する読み方を固定します。(確認: 〜2026 年度)
8. 科目別の詳細
| 科目 | 形式の固定度 | 中身の性格 | まず手をつけるところ |
|---|---|---|---|
| 算数 | 大問 10・小問 14〜15 が 5 年連続。大問 2〜9 は 1 問 1 答の一行題、大問 1 が計算 4 問、大問 10 が会話文 2〜3 問。選択肢問題は 0 問 | 座席は固定、単元は毎年入れ替わる。図形が後半 4 題のうち 3〜4 題 | 図形(角度・平面の面積・積み上げた立方体)と、大問 10 の会話文から条件を拾う練習 |
| 理科 | 大問 3・小問 18〜20 が 5 年連続。大問 1 地学/大問 2 生物/大問 3 物理か化学。選択と短答(語句や数値を短く答える形式)がおよそ半々、説明記述は年 1〜2 問 | 分野の座席は固定、単元は毎年入れ替わる。長い文章・会話文・実験記録を読んでから答える | 地学 3 分野(月・太陽・気象)の反復と、会話文の空欄に漢字で用語を入れる練習 |
| 社会 | 大問 7・小問 36〜39。7 枠の並びが 5 年連続。記号選択が約 7 割、説明記述は年 1〜4 問 | 中身の反復がいちばん強い科目。地形図の 6 点セット、資源の統計表、年表の時期当てが 5 年連続で同じ作り | 地形図の読図(方位・縮尺・断面図)、年表の時期当て、大問 2 問 4 の説明記述 |
| 国語 | 資料が無く未分析 | ― | 市販の過去問集で確認してください |
8-1. 算数(45 分・100 点・大問 10・小問 14〜15)
年度×大問の題材表(前半の大問・2022〜2026)
| 年度 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 | 大問 5 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2022 | 計算 4 問 | 比例(太陽光パネルの発電量) | 規則性(72 段の階段を 1 段ずつと 2 段ずつ) | 場合の数(10 円・50 円・100 円玉の払い方) | 速さ(家から 9km の博物館へ) |
| 2023 | 計算 4 問 | 数の性質(1〜2023 を 6 で割った余りの和) | 和差算(3 人でテーマパークの費用を分担) | 時計算(3 時台に長針と短針が重なる時刻) | 縮尺・単位換算(リボンの切り分け) |
| 2024 | 計算 4 問 | 通過算(すれちがう電車とトンネル) | 食塩水(容器 A・B のやりとり) | 集合(国語・算数・読書の好み 28 人) | 場合の数(3 種類の菓子を 8 個詰める) |
| 2025 | 計算 4 問((4) は分数の数列) | 場合の数(リレーの走順) | 割合(本を 1 日目・2 日目に読む) | 食塩水(5% に 12% を加える) | 仕事算(機械 6 台で 30 日の仕事) |
| 2026 | 計算 4 問 | 仕事算(A・B・C 3 人の日数) | 速さ(1920m の周回コースの追いつき) | 場合の数(5 枚のカードで 500 以上の偶数) | 規則性(○○△…の並びの 80 番目まで) |
年度×大問の題材表(後半の大問・2022〜2026)
| 年度 | 大問 6 | 大問 7 | 大問 8 | 大問 9 | 大問 10 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2022 | 角度(正方形の中の正三角形) | 角度(二等辺三角形) | 円とおうぎ形(曲線の二等分点と斜線部の面積) | 水量(仕切り板で分けた水そう) | 会話文・暗号(シーザー暗号/たろう・はなこ) |
| 2023 | 角度(平行線と角) | 平面図形(正方形の辺を 3 等分してつくる八角形) | 平面図形(直角二等辺三角形と重なり) | 規則性(正方形の頂点と内部の点を結ぶ直線の最大数) | 会話文・円とおうぎ形(リレーのレーン差/たろう・はな子) |
| 2024 | 平面図形(円を 12 等分した正十二角形の面積) | 図形の移動(半径 2cm の円がおうぎ形の周りを 1 周) | 立体の切断(3×3×3 の立方体をア・イ・ウで切る) | 立体の体積(前後に台形断面をもつ屋根状の立体) | 会話文・売買損益(ギョーザ 120 個の買い方/たろう・妹・母) |
| 2025 | 角度(正十角形と正九角形を辺 AB で貼り合わせ) | 図形の移動(正方形の辺を正三角形が転がる) | 水量(直方体の入れ物に四角柱を沈める) | 立体(積み上げた立方体でペンキがぬれない個数) | 会話文・速さ(地図と所要時間でケーキ屋を選ぶ/たろう・母) |
| 2026 | 平面図形(30°をはさむ 2 辺 9cm・12cm の三角形の面積) | 角度(等しい印のついた辺と 30°) | 立体の体積(半径 2cm の円柱を斜めに切ってつなぐ) | 立体の表面積(1cm の立方体で 4cm の立方体をつくる) | 会話文・速さと費用(スーパー 2 軒と徒歩・バス/たろう・母) |
表に出てくる和差算・通過算・時計算・仕事算・集合(ベン図)・売買損益などの中身は 用語集 にあります。
座席の固定(この学校でいちばんはっきりしていること)
- 大問 10 題・小問 14〜15 が 5 年連続(2022〜2026)です。 2022 だけ小問 14、2023〜2026 は 15。大問 2〜9 は原則 1 大問 1 小問の一行題で、複数小問を持つのは大問 1(4 問)と大問 10(2〜3 問)だけです。この形は 5 年間まったく動いていません。
- 大問 1 は計算 4 問(2022〜2026 の 5 年)。工夫して計算する分配法則(2022 の 201×8.9+201×1.1、2023 の 17×24−2023/17、2026 の 125×408+25×132)と、分数の部分分数分解(2022 の 1/(1×3)+1/(2×4)+…、2025 の 1/2+1/6+1/12+…、2026 の 1/192+1/96−1/128)が繰り返し出ます。
- 大問 6・7・8 は図形(2022〜2026 の 5 年連続)。大問 9 も 2022・2024・2025・2026 は図形(2023 だけ規則性)。つまり後半 4 題のうち 3〜4 題が図形で固定されています。
- 大問 10 は会話文の設定問題(2022〜2026 の 5 年連続)。しかも 5 年すべてに「たろう(たろうくん)」が登場します。相手役は 2022・2023 が「はなこ/はな子」、2024〜2026 が母(2024 は妹も)。小問は 2022 が 2 問、2023〜2026 が 3 問です。
- ここで言っているのは「同じ問題が出る」ではなく「同じ種類の問題が同じ場所に出る」ということです。2022〜2026 の 5 年では、設問文が丸ごと同じ問題は見つかりませんでした。似ているのは作りだけで、数値・図はすべて作り直されています(例: 2025 大問 9 と 2026 大問 9 はどちらも「小さな立方体を積み上げた立体」ですが、聞くのは前者がペンキのぬられない個数、後者が表面積です)。
頻出単元と周期
- 図形(平面): 角度が 2022(2 題)・2023・2025・2026 の 5 題、平面図形の面積が 2023(2 題)・2024・2026 の 4 題。正多角形をからめた角度・面積(正三角形 2022、正十二角形 2024、正十角形と正九角形 2025)が 3 年に登場します。
- 図形(立体・水量): 2024〜2026 は 3 年連続で大問 8・9 の両方が立体。積み上げた立方体を数える問題は 2024(切断される個数)・2025(ペンキ)・2026(表面積)の 3 年連続。水量とグラフは 2022・2025。
- 図形の移動: 2024(円がおうぎ形の周りを回る)・2025(正三角形が正方形の辺を転がる)の 2 年連続。転がり・周回の軌跡は準備しておく単元です。
- 速さ: 2022 大問 5、2025 大問 10、2026 大問 3 と大問 10。2025・2026 は 2 年連続で大問 10 が速さがらみです。
- 場合の数: 2022・2024・2025・2026 の 4 年(5 年中 4 年)。硬貨の払い方、菓子の詰め方、走順、カードを並べて条件に合う数をつくる — いずれも数え上げる課題で、公式一発では終わりません。
- 仕事算: 2025 大問 5・2026 大問 2 の 2 年連続。
- 食塩水: 2024 大問 3・2025 大問 4 の 2 年連続。2026 は無し。
- 規則性・数列: 2022 大問 3・2023 大問 9・2025 大問 1(4)・2026 大問 5。ほぼ毎年どこかに入ります。
問い方
- 1 問 1 答の一行題が中心です。大問 2〜9 は「〜を求めなさい」で終わる独立問題が 8 題並びます。誘導の (1)(2)(3) で解かせる作りは大問 10 だけなので、部分点を積み上げる作りではなく、8 題を独立に取り切る作りになっています。
- 問題ごとに「途中過程の式、考え方をすべて書きなさい」か「解答は答えのみでよい」かが明記されます。これは 2023〜2026 の 4 年で確認しました。書かせる問題の数は 2024 が 5 題(大問 3・4・5・6・9)、2025 が 5 題(大問 3・4・5・7・8)、2026 が 3 題(大問 2・4・8)。どの大問に付くかは年ごとに動くので、「この番号は書かなくていい」と決め打ちはできません。
- 大問 10 の会話文は、日常の場面から条件を拾って自分で整理する作りです。2024 はギョーザのバラ売り不可という条件、2025 は交差点をつないだ地図から最短時間、2026 は徒歩とバスの費用を含めた総額。会話の中に条件が散らばっているので、読みながら表や図に落とす練習が要ります。
- 選択肢問題は 2022〜2026 の 5 年で 0 問です。すべて数値・語句を自分で書きます。
8-2. 理科(50 点・大問 3・小問 18〜20)
年度×大問の題材表(2022〜2026)
| 年度 | 大問 1(地学) | 大問 2(生物) | 大問 3(物理・化学) |
|---|---|---|---|
| 2022 | 月(北極側から見た地球・月・太陽の位置関係) | 生態系・食物連鎖(太ろう君と次ろう君の自由研究の会話) | 化学(ろうそく・水の状態変化の実験 A〜C) |
| 2023 | 星・星座(観測) | 生態系(わたり鳥をめぐる会話文) | 化学(むらさきいも粉の水よう液と指示薬の実験 1〜3) |
| 2024 | 火山と地震(活火山の定義、火山灰・噴石のハザードマップ、地震計の初期微動) | 人体(猛暑日の A 君と先生の会話。臓器、だ液の実験、光合成) | 化学(5 種類の水よう液の判別、溶解度・再結晶、濃度) |
| 2025 | 気象と月(雲の分類、台風の風向、月の見え方と満月の回数) | 植物(A 君と先生の会話。光合成・呼吸とグラフ計算) | 物理(ふりこ。長さ・重さ・ふれはばの条件を変える実験) |
| 2026 | 太陽と月(さいたま市での日射実験、太陽と月の見かけの大きさ) | 人体(兄弟と父の会話。心臓・内臓の左右、繊毛) | 物理(てこ。支点・力点・作用点、はさみ、うでずもう) |
座席の固定
- 大問 3 題・小問 18〜20 が 5 年連続(2022〜2026)です。 2024 だけ自動集計で 4 大問に見えますが、原本では大問 1 が「【1】火山/【2】地震」の 2 部構成になっているためで、実質は 3 大問です。
- 大問 1 は地学、大問 2 は生物、大問 3 は物理または化学。この並びが 5 年続いています(2022〜2026)。分野の座席は決まっていますが、その中の単元は毎年入れ替わります(地学は月 → 星座 → 火山地震 → 気象 → 太陽、生物は生態系 → 生態系 → 人体 → 植物 → 人体)。
- 大問 2(生物)は 5 年連続で会話文です。登場人物は 2022 が「太ろう君と次ろう君」、2023 が会話文の 2 人、2024・2025 が「A 君と先生」、2026 が「兄弟と父」。会話の中に空欄(ア)(イ)…があり、そこに漢字で語を入れる小問が毎年あります(2024 は「(ア)〜(ウ)を漢字で」、2025 は「(ア)〜(キ)」、2026 は「(い)〜(き)」)。ここは形が固まっています。
- 大問 3 は物理と化学が入れ替わります。2022〜2026 では化学 3 回(2022・2023・2024)→ 物理 2 回(2025・2026)。
頻出単元と周期
- 月: 2022 は大問まるごと、2025 大問 1(3)、2026 大問 1(4) と、3 年で 3 回顔を出します。地学の中でいちばん出やすい単元です。
- 人体: 2024 大問 2・2026 大問 2 の 2 回。心臓・血液の流れ、消化と消化液が中心。
- 水よう液の判別と溶解度: 2023・2024 の 2 年連続。食塩水・ホウ酸水・塩酸・石灰水・アンモニア水を、蒸発・気体・指示薬で見分ける流れは 2 年で共通です。
- 光合成と呼吸: 2024 大問 2(4)(減る気体)・2025 大問 2 全体(グラフから 1 日の二酸化炭素収支を計算)。グラフの読み取りと計算で問われます。
- てこ・ふりこ: 2025(ふりこ)・2026(てこ)の 2 年連続で力学。どちらも「条件を 1 つだけ変えて比べる」実験の設計を問う小問を含みます。
- 気象: 2024 大問 1(火山灰の広がる向きと風)・2025 大問 1(雲・台風)の 2 年連続。
問い方
- 長い前置きの文章・会話文・実験の記録を読ませてから小問に入ります。3 大問すべてがこの作りで、設問文の量は精読した 3 年で 3000 字前後。理科というより「読んでから考える」科目に近い時間の使い方になります。
- 記号選択と短答が半々です。2024 は短答 72%・選択 22%・記述 6%、2025 は短答 55%・選択 40%、2026 は選択 55%・短答 45%。年によって比率が動くので、どちらにも慣れておきます。
- 説明を書かせる小問は少ないものの毎年あります。2024 は「アンモニア水を蒸発させるとどうなるか説明しなさい」(大問 4(1))と「火山灰が同心円状に広がらない理由」(大問 1(3)①)、2025 は「ふりこの長さ以外に整えるべき条件を『〇〇を△△にする』の形で」(大問 3(2))、2026 は「温度の上がり方が小さくなる理由」の空欄補充(大問 1(3)①)。字数指定は精読した 3 年で見当たりません。
- 「すべて選びなさい」「誤っているものを 1 つ」「相応しくないものを」といった消去法の問いが毎年入ります(2024 大問 3(2)「正しいものを全て」、2025 大問 3(6)「誤りを含むもの」、2026 大問 2(6)「相応しくないもの」)。
- 計算のある小問が各年に数問あります。2025 の「満月から次の満月まで 29.5 日として 2010 年の満月は何回か」、2026 の「太陽の直径 140 万 km と月の直径から見かけの大きさを考える」、2024 の食塩水の濃度など、理科の中の算数が独立して問われます。
8-3. 社会(50 点・大問 7・小問 36〜39)
年度×大問の題材表(2022〜2026)
| 年度 | 大問 1(地形図) | 大問 2(世界地図) | 大問 3(日本の地図) | 大問 4(歴史・古代〜中世) | 大問 5(歴史・近世〜近現代の年表) | 大問 6(公民) | 大問 7(公民・時事) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2022 | 横浜市(建功寺・馬場三丁目) | 経線と明石市 日本から見た方位 原油の輸入先 自動車の現地生産 |
中部地方(日本アルプス、レタス、富士山、輪島塗) | 古代 I〜III(縄文・飛鳥奈良・平安) | 江戸時代の年表 | 三権分立(憲法の条文) | ― |
| 2023 | 山梨県八代町奈良原(リニア実験線) | 赤道 方位 貿易額 沖ノ鳥島 |
北海道地方(北方領土、でんすけすいか、釧路湿原、風力発電と SDGs) | 中世(鎌倉・室町) | 近現代の年表 | 国際社会(国連総会の記事) | 財政・税(グラフ) |
| 2024 | 長崎県島原市・南島原市(土石流被災家屋) | 日付変更線 本初子午線と時差 原油の埋蔵量と産出量 はえ縄漁 |
近畿地方(琵琶湖、若狭湾、今治タオル、世界遺産) | 古代(飛鳥・奈良) | 江戸時代の年表 | 日本国憲法(表) | 財政・税(資料) |
| 2025 | 函館市(五稜郭・市電) | 標準時子午線 パリ五輪の開催国 液化天然ガスの輸入 排他的経済水域 |
日本全図(日本アルプス、リニア、アイヌ、陸上養殖) | 中世(佐渡金山をめぐる会話) | 近現代の政党史+戦後の年表 | 三権分立(旧優生保護法の訴訟) | 国際社会(五輪の難民選手団) |
| 2026 | 九州南部・桜島(鹿児島空港・大隅半島) | 世界の地形と気候 オマーン 鉄鉱石の産出と貿易 沖ノ鳥島 |
日本全図(湿原、むつ小川原の備蓄、兵庫県、ブリの養殖) | 古代(飛鳥・奈良、大化の改新、律令の税) | 江戸時代の年表 | 選挙制度(会話文) | 人権・共生(デフリンピック) |
2022 のみ大問 9 題です(古代の文章 I〜III が 3 大問に分かれています)。2023〜2026 は 7 大問。以下の「大問 5」「大問 6」のような番号は、2022 については 9 大問の通し番号を指します。
座席の固定
- 大問 7 題・小問 36〜39 が 4 年連続(2023〜2026)です。 2022 は 9 大問 36 小問ですが、内訳は同じ(歴史の文章が細かく区切られていただけ)です。
- 大問 1 は地形図、大問 2 は世界地図、大問 3 は日本の地図、大問 4・5 は歴史、大問 6・7 は公民。この 7 枠の並びが 2022〜2026 の 5 年連続で動いていません。社会はこの学校でいちばん座席がはっきりしている科目です。
- 大問 1(地形図)は 6 小問で、中の問い方まで並びが決まっています。
- 問 1 = 「◯◯から見て △△ はどの方角(8 方位)にあるか」— 2022〜2026 の 5 年連続。
- 縮尺と距離の計算 = 5 年連続(2022 問 3・2023 問 3・2024 問 3・2025 問 3・2026 問 4)。2022・2023 は「地形図上◯cm は実際に何 m か」、2024〜2026 は「実際に◯km は地形図上で何 cm か」と向きが逆になりました。
- 「地形図中の A と B の標高について述べた文として正しいものを、次の①〜④から選び、番号で答えなさい」= 2022 問 4・2023 問 4・2024 問 4 の 3 年で設問文が一字一句同じ(選択肢だけ差し替え)。2025・2026 はここが「A と B の断面図として正しいもの」に変わりました。
- 「地形図の地域の地形や土地利用について述べた文として正しいもの」= 2022 問 5・2023 問 2・2024 問 2・2025 問 2 の 4 年。
- 最後の問 6 = その地域の都道府県を当てさせる(2022〜2024)/その道県の農業について適当でないものを選ぶ(2025・2026)。
- 大問 2(世界地図)の問 3 は資源・貿易の統計表が 5 年連続(2022 原油の輸入先、2023 貿易額、2024 原油の埋蔵量と産出量、2025 液化天然ガスの輸入、2026 鉄鉱石の産出と貿易)。
- 大問 2 の問 4 は説明を書かせる問題が 5 年連続。しかも沖ノ鳥島をコンクリートで固める理由が 2023 と 2026 の 2 回出ています(2023 は「資源」の語を使う指定、2026 は 30 字程度の指定)。
- 大問 5 は年表の A〜D に出来事を当てはめる問題。設問文「次の①〜④の文は、上の年表中の A〜D のいずれかの時期にあてはまる出来事である」が 2022・2023・2024・2026 でほぼ同文、2025 も大問 5 の最後の小問に同じ形で入ります。つまり 5 年連続です。年表の時代は江戸(2022・2024・2026)と近現代(2023・2025)が交互。
- 大問 3 の問 1 は語句を自分で書く短答が 5 年連続(日本アルプス 2022・2025、北方領土 2023、琵琶湖 2024、湿原 2026)。記号選択が主軸の中で、ここだけは書かせます。
頻出単元と周期
- 地形図の読図: 5 年連続で大問 1(2022〜2026)。方位・縮尺計算・等高線(標高比較/断面図)・地図記号・土地利用・地域の同定という 6 点セット。
- 資源とエネルギー: 大問 2 の統計表として 5 年連続。原油 2 回・天然ガス 1 回・鉄鉱石 1 回・貿易額 1 回。
- 排他的経済水域と離島: 沖ノ鳥島(2023・2026)、排他的経済水域の範囲と面積(2025)。3 年で 3 回。
- 飛鳥・奈良時代: 2022 大問 5・2024 大問 4・2026 大問 4 の 3 回。大化の改新、律令の税(租・庸・調)、天皇中心の政治体制。
- 江戸時代の年表: 2022・2024・2026 と隔年で 3 回。並べ替えではなく「A〜D の時期に入れる」形。
- 三権分立・国会・内閣・裁判所: 2022 大問 9・2025 大問 6。憲法の条文(2022)と実際の訴訟(2025)から入ります。
- 国際社会・国際協力: 2022 大問 8・2023 大問 6・2025 大問 7。新聞記事調の文章を読ませます。
- 財政・税・社会保障: 2023 大問 7・2024 大問 7 の 2 年連続。グラフ・資料から読みます。
- 世界遺産: 2022 大問 3(富士山)・2022 大問 4(縄文遺跡群)・2024 大問 3(近畿の世界遺産)・2025 大問 4(佐渡金山)。地理でも歴史でも顔を出します。
問い方
- 記号選択が主軸です。2022〜2026 の 5 年で選択が 25〜30 問(全 36〜39 小問の 7 割前後)。選択肢は①〜④の 4 択が基本で、まれに①〜⑥・①〜⑧。
- 「適当でないもの」「正しくないもの」を選ぶ消去法が毎年入ります(2024 大問 3 問 4、2025 大問 1 問 6、2026 大問 1 問 6・大問 2 問 1)。4 つの文をすべて検討させる作りなので、消去法の練習が要ります。
- 文と文の組み合わせを選ぶ問い(「(ア)(イ) のうち正しい説明の組み合わせを①〜⑧から」)が 2022・2023・2024 の大問 2 問 2 に 3 年連続。会話調の文で、方位・時差・緯度経度の思い違いを突きます。
- 資料・写真・グラフを見て答える小問が約半分です(自動集計で有図 49%)。写真から施設や伝統工芸品を特定する(2022 輪島塗、2023 風力発電、2025 リニア・アイヌの住居、2026 むつ小川原)、統計表の順位を読む、地図の位置記号を読む、といった作りです。
- 説明を書かせる問題は年 1〜4 問。2022・2023・2025 が 1 問、2024 が 2 問、2026 が 4 問と、2022〜2026 の範囲では 2026 で増えました。書かせ方は「使用する言葉」の指定(2022「日本から輸出される自動車」、2023「資源」、2024「幹縄」)と字数指定(2026「30 字程度」)の 2 通り。字数指定を確認できたのは 2026 の 1 問だけで、それ以外の年は語句指定か指定なしです。
- 公民の大問(6・7)は身近な出来事・記事から入ります。旧優生保護法の訴訟(2025)、五輪の難民選手団(2025)、デフリンピックとインクルーシブ遊具(2026)、選挙の投票所の会話(2026)。答えるのは教科書の知識ですが、入口が記事なので読む量が多くなります(設問文は 5 年平均で 4700 字前後、A4 換算 18〜19 頁)。
8-4. 国語
国語は問題冊子が資料に 1 冊も無く(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)、このレポートでは国語の傾向に触れられません。出典(著者・作品)の記録もありません。学校が公表している 2027 年度の要項では国語 45 分・100 点となっており、算数と同じ配点です。国語の形式は市販の過去問集で確認してください。
9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
2022〜2026 の 5 年の範囲での話です。最終確認年度は、その単元を原本で最後に確認できた年度を指します。
| 科目 | 単元 | 出題年 | 最終確認年度 | 状況 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 円とおうぎ形の面積 | 2022 大問 8・2023 大問 10 | 2023 年度 | 2024〜2026 は円の面積そのものを問う大問が無い。3 年空きで、図形枠の候補 |
| 算数 | 水量とグラフ | 2022 大問 9・2025 大問 8 | 2025 年度 | 3 年周期なら次は 2028 前後だが、大問 8・9 の図形枠に入りやすい |
| 算数 | 時計算 | 2023 大問 4 | 2023 年度 | 3 年空き。大問 2〜5 の文章題枠の候補 |
| 算数 | 縮尺・単位換算 | 2023 大問 5 | 2023 年度 | 3 年空き |
| 算数 | 通過算 | 2024 大問 2 | 2024 年度 | 2 年空き |
| 算数 | 集合(ベン図) | 2024 大問 4 | 2024 年度 | 2 年空き |
| 算数 | 推理・論理(暗号) | 2022 大問 10 | 2022 年度 | 大問 10 の会話文の題材が、生活場面から規則・暗号に戻る可能性 |
| 理科 | 星・星座 | 2023 大問 1 | 2023 年度 | 3 年空き。大問 1 の地学枠は月・気象・太陽で回っているので、次の候補 |
| 理科 | 生態系・食物連鎖 | 2022・2023 大問 2 | 2023 年度 | 2024 以降は人体・植物。3 年空きで、生物枠に戻る候補 |
| 理科 | 熱と状態変化 | 2022 大問 3 | 2022 年度 | 4 年空き。大問 3 が化学に戻るときの候補 |
| 理科 | 水よう液の判別 | 2023・2024 大問 3 | 2024 年度 | 2 年連続の後、2025・2026 は物理。次に化学が来るならここ |
| 理科 | 地層・化石 | 2024 大問 1 | 2024 年度 | 2 年空き |
| 理科 | 電気(回路・電流) | 2022〜2026 の 5 年で大問としては未出 | ― | 物理枠はふりこ・てこで回っている。手薄になりやすいので基礎は落とさない |
| 社会 | 財政・税・社会保障 | 2023 大問 7・2024 大問 7 | 2024 年度 | 2025・2026 は出ていない。2 年空きで公民枠の候補 |
| 社会 | 日本国憲法の条文 | 2022 大問 9・2024 大問 6 | 2024 年度 | 隔年で出ていたが、2025・2026 は憲法そのものを問う大問が無い |
| 社会 | 国際社会・国際協力 | 2022・2023・2025 | 2025 年度 | ほぼ隔年。2026 は人権に置き換わった |
| 社会 | 平安時代 | 2022 大問 6 | 2022 年度 | 4 年空き。大問 4 の古代枠で戻る候補 |
| 社会 | 近代の戦争(日清・日露〜昭和) | 2023 大問 5・2025 大問 5 | 2025 年度 | 隔年。次に大問 5 が近現代の年になるときの本命 |
| 社会 | 都道府県の同定(地形図の最終問) | 2022・2023・2024 の大問 1 問 6 | 2024 年度 | 2025・2026 は農業の問いに置き換わった。戻る可能性はある |
| 社会 | 「地形図の A と B の標高」の問い | 2022・2023・2024 | 2024 年度 | 2025・2026 は断面図。断面図と標高比較のどちらも準備する |
10. 形式面の注意
算数
- 円周率は 3.14 です(2022 大問 8、2023 大問 10、2024 大問 7、2025 大問 7、2026 大問 8 で明記を確認)。
- 問題ごとに「途中過程の式、考え方をすべて書きなさい」/「解答は答えのみでよい」が指定されます(年 3〜5 題が書く側)。
- 大問 1 の冒頭に答え方の指示が出る年があります(2023・2024 は「仮分数はそのままでよい」)。答えの形をそろえる指示なので、冒頭の但し書きは毎回読みます。
- 解答用紙は 2022・2023・2024・2026 の冊子に巻末同梱です(2025 も冊子内に含まれます)。式・考え方を書く欄がある問題とない問題が分かれるので、演習でも「書けと言われた問題だけ書く」形に合わせておきます。
- 選択肢問題は 0 問、作図を求める問題も 2022〜2026 の 5 年で見当たりません。
- 図は「右の図のように」で本文と別置きされます。図のついた小問は資料のある年でおよそ 3 分の 1(自動集計で 36%)。
理科
- 選択と短答が半々です(年による)。説明を書かせる小問は年 1〜2 問で、字数指定は精読した 3 年で見当たりません。
- 「漢字 1 文字で」「『時計回り』『反時計回り』の語で」「『上昇』または『下降』のどちらかを」「〇で囲んで」など、答え方の指定が細かい科目です。設問の最後まで読まないと形式で落とします。
- 図・写真・グラフのついた小問がおよそ半分(自動集計で 55%)。雲の写真の分類(2025)、ハザードマップの読み取り(2024)、地震計の記録(2024)、人体の模式図(2026)など、図から読み取らせる小問が中心です。
- 作図を求める問題は精読した 3 年では見当たりません。
- 時事的な語(前年の出来事など)を使った小問も、精読した 3 年では見当たりません。
社会
- 記号選択が約 7 割で、「①〜④から選び、番号で答えなさい」が決まった言い方です。解答は番号で答える形式が中心。
- 説明記述は年 1〜4 問で、「使用する言葉」の指定(2022・2023・2024)か字数指定(2026 の「30 字程度」)が付きます。
- 漢字の指定が多い科目です。「漢字 6 字」(2022 三内丸山遺跡・2025)、「漢字 5 字」(2026 中大兄皇子)、「漢字で答えよ」(2024・2025・2026)、「算用数字で」(2026)。字数が指定されたときは字数を数えてから書きます。
- 作図を求める問題は 2022〜2026 の 5 年で見当たりません。
- 大問 1 の地形図は本物の 2 万 5000 分の 1・5 万分の 1・1 万分の 1 の図が使われ、縮尺は年ごとに変わります(2022・2023 は 1 万分の 1、2024 は 2 万 5000 分の 1、2025・2026 は 5 万分の 1)。縮尺を見ずに計算すると落とします。
共通
- 満点・設問別配点はどの冊子にも印刷されていません。
- 2025 年度は理科と社会が 1 冊に合冊された冊子でした。市販の過去問集での見え方と違う可能性があります。
11. 学年別ロードマップ(小 4 スタートを前提に)
| 段 | この学校に向けて何をするか |
|---|---|
| 小 4(土台) | 分数・小数の四則計算の正確さ(算数の大問 1 は 5 年連続で計算 4 問)。図形は角度と面積の基礎。社会は地図と地図記号に慣れるところから(地形図が 5 年連続で大問 1)。理科は月と太陽の動き。文章を読んで内容を短くまとめる練習。ただし国語は問題冊子が資料に 1 冊も無いので、ここでの国語は一般的な土台の話です(→ 13 節)。時間計測はまだしません |
| 小 5(幅) | 全分野をひととおり学び終える時期です。週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は算数の計算と、理科の用語を漢字で書く練習を独立した項目として毎日。週末 60 分はその週の単元 1 つで、8 節の年度×大問の題材表を「小 5 で一巡する単元リスト」として使ってください。算数は速さ → 場合の数 → 仕事算(全体を 1 として日数を出す・受験用教材の単元)→ 食塩水 → 規則性の順に一通り。社会は地理(地形図 → 世界地理 → 日本の地方)と歴史(古代 → 江戸 → 近現代)を通します。理科は地学 3 分野と生物(人体・植物・生態系)。この学校は単元が毎年入れ替わるので、小 5 での全分野の一巡が効いてきます |
| 小 6(仕上げ) | 7 節の 8 項目。夏以降は同じ座席を縦に(社会の大問 1 を 5 年分、算数の大問 10 を 5 年分…)。加えて年度通しを数回入れて、社会の読む量(A4 換算 18〜19 頁)に体を慣らします |
この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 差がつきやすいのは 2 つです。ひとつは小 4 からの地図慣れ。社会の大問 1 は 5 年連続で地形図で、方位・縮尺・等高線は一朝一夕では身につきません。地図帳を日常的に開いていた子はここで安定します。もうひとつは小 5 での全分野の一巡です。算数の大問 2〜5 の文章題も理科の各分野の単元も毎年入れ替わるので、「出る単元を絞る」やり方が効きにくい学校です。逆に言えば、小 6 で詰め込む量を減らせるのは小 5 まででどれだけ幅を作れたかで決まります。図形は小 4〜小 5 で角度と面積、小 6 で立体(積み上げた立方体・切断・水量)まで届かせておくと、算数の後半 4 題がそのまま得点源になります。
12. この学校と併願するなら
観点は勉強が転用できるかだけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が二重に効きます。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏は扱いません。
- 大妻中学校(東京都・女子校)— 算数・理科の構成が近い組み合わせです。ただし算数の座席の固定はこの学校ほど強くありません。
- 西武学園文理中学校(埼玉県)— 理科の構成が近く、社会も近い組み合わせです。同じ埼玉で資料の作りが似ているので、社会の資料読み取りの演習が転用しやすいところです。
- 芝中学校(東京都・男子校)— 算数の構成が近い組み合わせです。
8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。
近さは「大問数・小問数・記述と選択の比率・図表の比率・同じ位置に来る単元の一致・設問文の使い回し」の距離と、単元分布の似方を合成したものです。同じ問題が出るという意味ではありません。国語は資料が無いため計算に入っていません。
13. 資料の限界
- 入試回は第 1 回の 1 冊分だけです。冊子表紙の「第 1 回入学試験」表記を 2023 年度社会・2024 年度社会・2026 年度理科で確認しました。第 2 回以降が行われている年について、その傾向はこの資料からは何も言えません。
- 国語は問題冊子が 1 冊もありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)。出典(著者・作品)の記録もありません。国語については市販の過去問集で確認してください。
- 2021 年度は 3 科目とも冊子がありません。したがって「毎年」と書いたものはすべて 2022〜2026 の 5 年、または原本で精読した 2024〜2026 の 3 年についての話で、2021 年に何があったかは分かりません。
- 原本を一問一問まで精読したのは 2024・2025・2026 の 3 年です。2022・2023 は大問構成と、使い回しの疑われる設問文の突き合わせまでを確認しました。2020 年度の冊子も資料にはありますが今回は開いていないので、本文の「5 年連続」はすべて 2022〜2026 の話です。
- 配点・試験時間は冊子から読み取れません。本文中の「国語・算数 45 分・各 100 点、理科・社会 各 50 点」は学校が公表している 2027 年度の要項によるもので、過去の年度に同じだったかは確認していません。理科・社会の試験時間は要項の書き方が曖昧で確定できませんでした。
- 転写の読み落としの可能性があります。図やグラフは文章による説明として記録されているため、実際の図の細部(等高線の間隔、写真の細部など)はこのレポートからは分かりません。地形図の問題は必ず実物の図で解いてください。
- 自動集計と原本が食い違った点(原本を優先して本文を書きました)。
- 算数の「記述 0%」は、答えの形式としては正しいのですが、実際には毎年 3〜5 題に「途中過程の式、考え方をすべて書きなさい」の指示があります。本文はこちらを採りました。
- 社会の「字数指定のある冊 50%」は、原本で字数指定を確認できたのは 2026 年度の 1 問(30 字程度)だけです。ほかの年は「使用する言葉」の指定か指定なしでした。
- 理科の 2024 年度は自動集計で 4 大問ですが、原本では大問 1 が「【1】火山/【2】地震」の 2 部構成で、実質 3 大問です。
- 社会の 2022 年度が 9 大問なのは、古代の文章 I〜III が別の大問として数えられたためで、実質の枠は他年と同じ 7 つです。
- 学校の公表資料の入試要項の記録には「入試回は年 1 回のみと見られる」という注記がありますが、模試各社の資料には 1 回・2 回の 2 回分が載っています。回数については学校の最新の要項で確認してください。
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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。
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