渋谷教育学園幕張中学校 の過去問分析

渋谷教育学園幕張中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。

渋谷教育学園幕張中学校 過去問分析(2023〜2026 年度・一次相当・4 年分を精読)

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

項目 内容
所在地 千葉県千葉市美浜区
男女 共学
旧称 渋谷教育学園幕張高等学校附属中学校(1986〜2003 年)
入試回と日程・科目 一次 1 月 22 日/二次 2 月 2 日。いずれも 4 科(国語・算数・社会・理科)(2026 年度募集要項)
試験時間・配点 国語 50 分 100 点・算数 50 分 100 点・社会 45 分 75 点・理科 45 分 75 点
別の学校との区別 渋谷教育学園渋谷中学校(東京都)とは別の学校です。このページは千葉市美浜区にある幕張の学校の話です

いまの小 6 は 2027 年 1 月〜2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます(上の日程・科目・配点は 2026 年度募集要項のものです)。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)・短答(語句や数値を短く答える形式)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

結論

  1. 4 科目とも、大問の数と並び — 同じ種類の問題が同じ場所に出るという意味での座席(問題の置き場所) — は安定していますが、問題そのものは毎年新しく作られます。
  2. 例外は社会で、「下線部について次の文 X・Y の正誤の組合せを選ぶ」という同じ問い方が毎年 10 問前後(2023 年 8 問・2024 年 9 問・2025 年 11 問・2026 年 11 問)並びます。
  3. 算数は 4 年とも大問 5 題で最後が立体、社会は 4 年とも 3 大問(公民 → 歴史 → 地理)です。

家でやること 3 つ

  1. 社会の X・Y 正誤問題 39 問(2023〜2026)を並べ、誤りの入れ方を分類します。
  2. 算数の大問 5(立体の切断・展開図)だけを 4 年分、続けて解きます。
  3. 理科の長い実験文を、読み切ってから解き始める練習を時間を計ってやります。

今週やる 1 つ

  1. 2026 年の社会の X・Y 正誤問題 11 問を解き、誤りが年代・人名・数値・因果のどこに入っているかを言葉にします。

注意

  1. 転写データは 1 年につき 1 冊だけで、一次・二次のどちらの冊子かは確認できていません。ここに書いたことは一次相当として読んでください(→ 13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを 3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並びと小問の数だけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 判読の確度
算数 4 年(2023・2024・2025・2026) 18 年(2005〜2022) 22 年(2005〜2026) 図の多い科目で、図は文字の説明に置き換えて読みました。大問構成・題材の読み取りに支障はありませんが、図形の細部は説明文からの推定を含みます
理科 4 年(2023・2024・2025・2026) 18 年(2005〜2022) 22 年(2005〜2026) 2024・2026 は設問文まで確度が高く、2023・2025 は導入文の一部に転写の揺れがあります
社会 4 年(2023・2024・2025・2026) 18 年(2005〜2022) 22 年(2005〜2026) 2023〜2025 は設問文・選択肢まで読めます。2026 は大問の導入文(下線部の元の文章)が転写に無く、設問文だけで読みました
国語 4 年(2023・2024・2025・2026) 16 年(2005・2008〜2022) 20 年(2005・2008〜2026。2006・2007 が欠けています) 4 年とも本文・設問文まで読めます

5. 一番大きな結論

渋谷教育学園幕張の入試は、科目ごとの大問の数と並びは安定していますが、問題そのものは毎年新しく作られます。例外は社会で、「同じ問い方」が毎年 10 問前後並びます。

ここで言っているのは「同じ問題が出る」ではなく「同じ種類の問題が同じ場所に出る」ということです。したがって、この学校の過去問の使い方は科目で分かれます。算数・理科は「単元ごとの解き方を身につけ、長い設定文を読み切る練習」、国語は「2 大問の時間配分と記述の書き方」、社会だけが「同じ問い方を体に入れる」使い方になります。「出る問題を覚える」使い方が効くのは、社会の X・Y 正誤問題の誤りの入れ方(年代・人名・数値・因果のどこをずらすか)に限られます。

科目 形式の固定度 中身の性格 最優先で時間をかける価値があること
算数 高い。大問 5・小問 12〜18・50 分・答えのみ(4 年とも)。22 年集計でも大問数はほぼ 5、図のつく小問が 7 割 毎年新作。数の性質・場合の数の「設定読解」+グラフ+平面図形+立体の切断。同じ問題の再出は無し 立体の切断・展開図(大問 5 に 4 年連続)と、カード・箱・マス目のルールを読んで数える力(大問 1・2)
理科 中くらい。大問 3〜4・小問 23〜37・45 分。選択 3〜6 割・短答 3〜5 割・記述 5〜17% 毎年新作。日常の場面から実験へ入る長い導入文。分野の偏りは小さい 長い実験文を読み切って表・グラフから計算する練習と、理由を 1〜2 文で書く記述(年 2〜4 問)
社会 非常に高い。3 大問(公民→歴史→地理)・33〜35 問・45 分(4 年とも) 題材は毎年新しいが、X・Y 正誤問題が年 8〜11 問、資料つき記述が年 8〜11 問と、問い方が固定 X・Y 正誤問題の誤りの見抜き方と、字数・行数指定つきの記述(10 字程度〜80 字以内)
国語 高い。2 大問・小問 15〜22・50 分(4 年とも) 論説・随筆 1 本+小説 1 本。記号選択 5〜7 割・記述 3〜5 問(字数指定なし) 選択肢の吟味(本文の説明として「適当でないもの」「二つ選ぶ」も毎年)と、心情・理由の記述を字数指定なしで書き切ること

科目ごとに競技が違います。算数・理科は「初見の設定を読んで処理する」試験、社会は「決まった問い方に知識と資料で答える」試験、国語は「選択肢を精読し、記述で説明する」試験です。


6. この学校らしさが出る場所

過去問でしか掴めない題材の色を挙げます。


7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先に進めてください。過去問を使った算数の単元別の練習・社会の X・Y 正誤問題の反復は、小 6 の夏以降が目安です。学年別の順序は 11 節に書きました。

各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [週末 60 分] 社会・X・Y 正誤問題 39 問を並べて「誤りの入れ方」を分類する — 2023 年 8 問・2024 年 9 問・2025 年 11 問・2026 年 11 問。X と Y のどちらがどう誤っているかを分類したノートを作ります。国会・省庁の権限(2024 大問 1 に 6 問集中)、鎌倉〜江戸の制度、統計の読み(2026 大問 3 の表)が主戦場です。2025 は X・Y・Z の 3 文版(大問 1 問 5・大問 2 問 12)、2026 は「次の文 A〜D について、正しいものの組合せ」(大問 2 問 2・問 8)も混ざります。国会・省庁・裁判所の権限は表にして覚えます。(確認: 〜2026 年度)
  2. [週 1 回] 社会・資料つき記述を字数・行数の指定つきで書く — 「10 字程度」(2025 大問 2 問 7)、「15 字程度」(2025 大問 2 問 2)、「20 字」(2025 大問 2 問 5)、「30 字以内」(2025 大問 2 問 11・2026 大問 2 問 5)、「40 字以内」(2023 大問 2 問 8・2026 大問 2 問 10)、「40〜60 字」(2026 大問 2 問 11)、「80 字以内」(2024 大問 2 問 11)、「1 行」「2 行以内」「わく内」(2023〜2025 の公民・地理)。資料(系図・大名配置図・表・雨温図・写真)から根拠を 1 つ取り出して字数に収める練習です。字数別に、10〜20 字は結論だけ、30〜40 字は結論+根拠 1 つ、40〜60 字・80 字は根拠 2 つと具体例つき、と書き分けます。「図○にもとづいて」と指定された資料から言葉を拾います。(確認: 〜2026 年度)
  3. [週 1 回] 社会・大問 1 の入口と、大問 2・大問 3 の下地 — 大問 1 の入口は 2023 鉄道開業 150 年、2024 刑事裁判の傍聴と首相官邸の見学、2025 渋谷教育学園の創立 100 周年、2026 休暇と暦(有給休暇・シルバーウィーク)。そこから省庁名(2023 問 1・2024 問 2・2025 問 1)、政令指定都市と特別区(2023 問 2・2025 問 2)、法律の公布・施行・改正(2025 問 10・2026 問 3)、憲法の規定(2023 問 5・2024 問 10・2025 問 7・2026 問 7)へつながります。直近 1 年の身近な出来事(学校行事・鉄道・休日・裁判)を「どの省庁・どの法律・憲法何条の話か」に翻訳する練習を。大問 2 は人名・制度・風習など 1 本の軸で古代〜近代を並べ直す年表を自作し、江戸の政策(生類憐みの令・享保の改革・鎖国と出島)は記述で書けるところまで。大問 3 は統計表と雨温図、都道府県の形と位置(2025 大問 3 問 10 の県の形)・政令指定都市・地方中枢都市を白地図で。(確認: 〜2026 年度)
  4. [週末 60 分] 算数・立体の切断と展開図 — 大問 5 に 4 年連続(2023 正方形 1 つ+正三角形 4 つの展開図から作る立体をつなぐ、2024 立方体の展開図に折り目を足す・合同な台形と正三角形の展開図から 2 種の立体、2025 正四角すいを 3 点 L・M・N の平面で切る、2026 のり面つき積み木 K を 4 個・8 個組んで 3 点 A・C・F の平面で切る)。「切り口の形→体積比→2 度目の切断」の手順で解きます。正四角すいと立方体の切断は、中点を通る平面から始めます。「角すいの体積は底面積×高さ÷3」の断り書きは 2024 大問 5 で確認しました。(確認: 〜2026 年度)
  5. [週末 60 分] 算数・大問 1〜4(設定を読んで数える/グラフ/平面図形) — 大問 1・2 は「設定を読んで数える」数の性質・場合の数が 4 年連続(2023 4 枚のカードをさいころで裏返す、2024 1〜9 のカードを袋 A・B に分けて積が 10 の倍数、2025 3・4・5・6・8・9 から選ぶ A・B で 4 けたの数、2026 箱 2〜100 とカード 1〜100 の約数ルール/6 マスに 1〜4 を書いて和と積をそろえる)。小さい場合で実験して表に整理する手順が共通なので、表を書いて数える練習として 4 年分(2023 大問 1・2024 大問 1・2025 大問 2・2026 大問 1・2026 大問 2)を回します。大問 3 は水そう・グラフの読み取りで、3 年連続(2024 円柱のおもり A・B を入れた容器、2025 3 台のカメラの充電残量が減る速さと「最も残量が少ないカメラ」のグラフ、2026 しきり X・Y で 3 つに分けた水そう)。2023 は大問 3 が「くり抜いた直方体の容器と水面の面積のグラフ」で、4 年とも大問 3 にグラフがあります。折れ線の折れ目が「何が起きた瞬間か」を言葉にし、水そうなら「しきりを越えた瞬間」「おもりの上面に届いた瞬間」に対応させます。平面図形は直角二等辺三角形の敷きつめ・分割(2023 大問 4・2025 大問 1・2025 大問 4)と円の中の星形(2024 大問 4)に絞れます。(確認: 〜2026 年度)
  6. [週末 60 分] 理科・長い実験文を読んで表・グラフから計算する — 2024 大問 1(木もれ日と日食のピンホール実験・13 小問)、2025 大問 3(ふりこの周期の表・10 往復の測り方の誤り探し)、2026 大問 1(ピストンで押した空気の体積と力の関係式)、2026 大問 2(クエン酸と重曹の反応量と二酸化炭素の重さ・グラフの作図)。読み切る前に解き始めない習慣を、導入文の長い 4 年分(2024 大問 1・2024 大問 3・2025 大問 3・2026 大問 1・2026 大問 2)で、時間を計ってつけます。化学の量的関係(2025 大問 4・2026 大問 2)は「表→比例→過不足→グラフの折れ目」の順で、作図は点と線の描き方まで。天体(2024 太陽・2025 人工衛星・2026 月食)と地震(2023)は計算まで含めて回します。(確認: 〜2026 年度)
  7. [週 1 回] 理科・理由を 1〜2 文で書く記述と作図 — 記述は 2023 年 3 問・2024 年 2 問・2025 年 4 問・2026 年 2 問。「対照実験でなぜその処理をしたか」(2025 大問 2 問 3)、「実験をどう改良するか」(2023 大問 2 II(4))、「灰汁で洗うとどうなるか、科学的な理由と合わせて」(2024 大問 2 問 4)、「葉が大きくなる不利な点を 30 字程度・指定語 2 つ」(2026 大問 3 問 4)。対照実験と仮説検証の記述(2023 大問 2・2024 大問 4・2025 大問 2・2026 大問 3)は「変えた条件・そろえた条件・比べる結果」の 3 要素で書きます。作図はグラフ(2023 大問 1・2026 大問 2)、震央の位置(2023)、植物の実り方(2023)。(確認: 〜2026 年度)
  8. [週 1 回] 国語・選択肢の精読と、字数指定なしの記述 — 記号選択は 2023 年 53%・2024 年 53%・2025 年 68%・2026 年 74%。「最も適当なもの」に加えて「適当でないものを一つ/二つ」(2023 大問 2 問二・2024 大問 2 問七・2026 大問 1 問二・大問 2 問九)、「本文の内容と合致するものを二つ」(2026 大問 1 問八)が毎年あります。長い選択肢を「主語・理由・結論」に分けて本文と照合し、設問文に印をつける習慣を。記述は年 3〜5 問で、小説の心情説明(2024 大問 2 問五、2025 大問 2 問四、2026 大問 2 問八)、理由説明(2025 大問 2 問七・問八)、論説の内容説明(2024 大問 1 問五「B の範囲から説明しなさい」、2026 大問 1 問五「何を際立たせ、何を隠すのか」)。解答欄の大きさが分量の指示になるので、心情は「きっかけ+気持ちの核」、理由は「本文の根拠+〜から。」、内容説明は「傍線部の言い換え+補足」で、解答欄に合わせて 60〜100 字で書く練習を。作家と作品の背景知識は 4 年とも 1〜2 問(2023 大問 1 問七 マーク・トウェインとシクロフスキーと同じ国の作家、2023 大問 2 問八 津島佑子の父、2024 大問 2 問八 江戸〜現代の文学史の空欄、2025 大問 1 問二 又吉直樹の受賞会見、2025 大問 2 問十 安岡章太郎と純文学、2026 大問 2 問二 良寛が敬愛した俳人)で、文学史の年表と代表作(志賀直哉・太宰治・安岡章太郎など)を薄く一巡しておきます。語句の意味(「気おくれ」「破顔」「むつり」)と同音異義語・慣用句は読解の中で問われる形で、論説は「メタファー」「アジャイル」など現代の言葉を扱う文章に慣れておきます。(確認: 〜2026 年度)

8. 科目別の詳細

8-1. 算数(50 分・100 点・大問 5・小問 12〜18・答えのみ)

年度×大問の題材表

年度 小問数 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5
2023 12 場合の数(「し・ぶ・ま・く」4 枚のカードをさいころで裏返す・目の出方) 規則性(ルールで整数を並べる・(1, n)=0・(1, 2023)+(a, 2023)=10) 立体と水量(直方体からくり抜いた容器・面の面積とグラフの (ア)) 平面図形(角度と四角形の面積・AB=AC=6cm の直角二等辺三角形) 立体(正方形 1 つ+正三角形 4 つの展開図の立体 A・B をくっつける・面の数が最少の立体の展開図を作図)
2024 14 場合の数(1〜9 のカードを袋 A・B に入れ、取り出した 2 枚の積が 10 の倍数になる入れ方) 規則性(縦横 2cm〜99cm のタイルの列・同じ形の面をもつ直方体) 水量とグラフ(円柱のおもり A・B を入れた四角柱の容器・水面の高さのグラフ) 平面図形(円周を 5 点で区切った星形・線分の比・五角形と三角形の面積比) 立体(立方体の展開図に折り目を足して組む・角すいの体積・合同な台形と正三角形の展開図から 2 種の立体)
2025 12 平面図形(5×12・7×21 の長方形にタイルを敷き、対角線で切られないタイルの枚数) 数の性質(3・4・5・6・8・9 から選ぶ A・B で作る 4 けたの数・組の数) グラフ(3 台のカメラの充電残量が毎分一定の割合で減る・「最も残量が少ないカメラ」の折れ線) 平面図形(直角二等辺三角形と長方形に正方形・直角二等辺三角形を敷きつめる・長さの比) 立体の切断(正四角すい O-ABCD を辺の中点 L・M・N の平面で切る・交点と体積)
2026 18 数の性質(箱 2〜100 とカード 1〜100・約数のルールで何個の箱に入るか・ちょうど 5 個の箱) 場合の数(6 マスに 1〜4 を書き、和・積が等しくなる書き方) 水量とグラフ(しきり X・Y で P・Q・R に分けた水そう・水面が同じ高さになる時刻) 平面図形と移動(正方形の内部の面積・おうぎ形を点 Q を中心に 135° 回転させた図形の面積) 立体の切断(のり面つき積み木 K を 4 個・8 個組み、3 点 A・C・F の平面で切る・辺の中点 P・Q で切る)

22 年分の転写データの集計では、大問数はほぼ 5(2005〜2013 は 6 題の年が多く、2014 以降は 5 題)、小問は平均 13.4、図のつく小問が 72%。単元の比率は立体図形 25%・平面図形 21%・数の性質・規則性 20%・場合の数・論理 17%・速さ 11% です。

頻出単元と周期(精読 4 年)

単元 出現 位置 傾向
立体(切断・展開図・体積) 4/4 大問 5(2023 は大問 3 にも) 2025・2026 は「平面で切る→切り口→体積」、2023・2024 は展開図を組み立てる。角すいの体積の断り書きが 2024 で確認
数の性質・場合の数(設定読解) 4/4 大問 1・2 カード(2023・2024・2026)、箱(2026)、マス目(2026)、けた数(2025)。「小さい場合で試す→表に整理」
グラフの読み取り(水量・残量) 4/4 大問 3 水そう 3 回(2023・2024・2026)、充電残量 1 回(2025)。折れ目の意味を読む
平面図形(面積・面積比・敷きつめ) 4/4 大問 4(2025 は大問 1 にも) 直角二等辺三角形(2023・2025)、円と星形(2024)、タイルの敷きつめ(2025)、正方形(2026)
図形の移動(回転) 1/4 2026 大問 4 おうぎ形の回転移動・円周率 3.14
規則性・数列 2/4 2023・2024 大問 2 2025 以降は数の性質に置き換わった
速さ・割合・特殊算 0/4 単独の大問としては 4 年で無し。22 年集計では速さが 11%

問い方の決まり


8-2. 理科(45 分・75 点・大問 3〜4・小問 23〜37)

年度×大問の題材表

年度 大問数/小問数 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4
2023 3/34 地学/地震計と P 波・S 波(震源距離の式・PS 時間・震源の時刻・グラフと震央の作図) 生物・化学/落花生(マメ科の根りゅうと開花・実のデータ、種を燃やして熱量を測る実験の改良) 物理/滑車と丸太(棒のつり合い・重心を引き上げる距離・モーターの選択)
2024 4/37 物理/木もれ日と日食(黒紙としぼりの穴・LED の影の実験・13 小問) 化学/かまどの灰と草木染め(灰汁・色素の性質・溶解度・観察記録の書き方) 地学/秋分の日の太陽の動きと時計で方角を求める(明石市・夏至とのずれ・12 小問) 生物/テッポウウオの実験(見た目の大きさと高さ・仮説 X・Y の検証)
2025 4/23 地学/人工衛星の軌道(赤道の速さ・気象衛星ひまわりの画像・軌道の周期) 生物/進化とコクホウジャクの尾羽の実験(対照実験の理由・結果の読み) 物理/ふりこ(周期の表・10 往復で測る理由・班の測り方の誤り・ブランコの立つ/座る) 化学/過炭酸ソーダ(100 円ショップの薬品・発生する気体・量的関係)
2026 4/25 物理/閉じ込めた空気とピストン(体積と力の関係式・9000g のとき・引く力) 化学/ラムネ(クエン酸と重曹・二酸化炭素の重さのグラフ作図・過不足・温度低下) 生物/トマトの光合成と転流率(無処理株・処理株・第一花房への分配率・記述 30 字程度) 地学/月食(2025 年 9 月 8 日の部分月食スケッチ・クレーターの影・五円玉の穴・皆既の続く時間)

22 年分の集計では大問数は 3〜4(最頻 3)、小問は平均 26.2、図のつく小問が 60%。単元の比率は気象 8%・光 8%・熱と状態変化 7%・こん虫・動物の分類 7%・太陽 7% と、上位 5 つ合わせても 4 割に届かず、分野の偏りは小さいことが分かります。

頻出単元と周期(精読 4 年)

問い方の決まり


8-3. 社会(45 分・75 点・3 大問・小問 33〜35・記述 8〜11 問)

年度×大問の題材表

年度 小問数 大問 1(公民) 大問 2(歴史) 大問 3(地理)
2023 33 鉄道開業 150 年
省庁・政令指定都市・国会・憲法
消費税・運賃の認可を記述・ホームドア
幕張豊砂駅の新聞記事・トラック運行の問題
ジャンケンと風習・ケガレ
1980 年代・玉音放送・朝鮮半島・1930 年代
明治の小学校の図・鎌倉のもの
生類憐みの令を 40 字・桃太郎のシバかり・葬式の塩
海岸線と地形・埋立地
多島海の形成・世界自然遺産の島・リアス海岸
鳥取砂丘の農業・児島湖の役割・瀬戸内 3 県の表
幕張の埋め立て前の海岸線を作図・海岸線の長さの変動
2024 34 社会科巡検
刑事裁判の傍聴・首相官邸・省庁名・高等裁判所
裁判の公開・宿直の目的を記述・法廷の見取り図
ライドシェア・弾劾裁判所・憲法・東京メトロの民営化
百人一首
天智天皇と 7 世紀・鎌倉・平安の建築・奈良時代
ポルトガル語の国・江戸の年代順・新聞記事
人物の表記を記述・南蛮貿易の背景を 80 字
2023 年の猛暑
1923 年と 2023 年の気温比較を記述・ヒートアイランド
山形盆地・美濃焼・四万十川の沈下橋・36 ℃の等温線を作図
政令指定都市の表・熊谷と浜松・台風の上陸
2025 35 渋谷教育学園の創立 100 周年
中央官庁・特別区と行政区・球場の命名権・渋谷校の校舎
国連とユネスコ X・Y・Z・1991 年・憲法・イングランド
保護者の立場から 1 行・法律の公布・行政機関の縦割り・業務
「不思議な意見」5 場面
国風文化の人物・僧の渡航方法 15 字・鎌倉・飛鳥奈良
石清水八幡宮の荘園 20 字・江戸の政策・10 字の文・幕末の通商
出島を用いて 1 行・ロシアの外交代表として 30 字・データの読み X・Y・Z
ひこにゃんと県のキャラクター
国宝・熊本の農産物・福岡の地方中枢都市・新幹線の区間
動物の名前の県・当て字の地名・愛媛の雨温図
本四連絡橋 3 ルートの利点・今治の造船 2 行・県の形の県名・チーバくんの鼻先と県境
2026 34 休暇と暦
有給休暇・文科省と教科書検定・検閲を記述・法律の改正
春分日と天球を記述・国会・政令・憲法の施行
端午の節句・成年年齢・シルバーウィークをカレンダーに○・生産年齢人口を記述
人名でたどる歴史
藤原氏・室町 A〜D・円墳の輪郭を作図・倭の五王の王朝を漢字 1 字
鉄剣の人名表記 30 字・空らん・享保の改革・明治 A〜D・大正
将軍家と大名の当主名の特徴 40 字・大名の名前の特徴 40〜60 字
明治の府県別人口と住宅
1880 年の石川県・新潟の雨温図・一戸建てと共同住宅
京都の景観規制を記述・共同住宅の少ない県・沖縄の鉄筋を記述
標高の表 X・Y・限界集落・北山村の飛び地を記述・大阪市北区の不足・都心 5 区の人口を記述

22 年分の集計では大問数はほぼ 3、小問は平均 32.4、記述 30%・選択 50%・短答 16%。単元の比率は歴史-近現代 16%・地理-産業 15%・歴史-古代〜中世 12%・地理-地図・地形・気候 11%・公民-憲法・政治 11% です。

表から読める構造:

頻出テーマと周期

問い方の決まり


8-4. 国語(50 分・100 点・2 大問・小問 15〜22)

年度×大問の題材表

年度 小問数 大問一(論説・随筆) 大問二(小説)
2023 15 評論(マッチと『トム・ソーヤ』・こどもの「ひま」)7 問・記述 2・空欄にひらがな 2 字・作家の国を問う選択 津島佑子「鳥の涙」8 問・記述 2・「適当でないものを二つ」・構成の特徴・作者の父を問う選択
2024 15 論説(計画と「アジャイル」・臨機応変)7 問・記述 2・慣用句の空欄・「機転」の意味 志賀直哉「或る朝」(全文)8 問・記述 3・語句の意味 4 つ・江戸〜現代の文学史の空欄
2025 22 永井玲衣『水中の哲学者たち』11 問・記述 1・又吉直樹の受賞会見・自由律俳句・同音異義語・九字の抜き出し・文章の特徴 安岡章太郎『球の行方』11 問・記述 3・「気おくれする」「むつりした」の意味・「一ぷく」の同音異義・純文学と世界文学の選択
2026 19 論説(「人生はゲームである」という見立て・メタファー)9 問・記述 1・具体例として適当でないもの・「本文と合致するものを二つ」 北村薫『夜の蝉』10 問・記述 2・良寛が敬愛した俳人・「笑いさざめき」「破顔し」の意味・「適当でないもの」

20 年分の集計では大問数はほぼ 2、小問は平均 16.9、選択 53%・記述 25%・短答 20%。本文の量は 2 本合わせて 7,000 字級です。

4 年間ぶれない要素: 大問 2 つ(論説・随筆→小説)。各大問の問一が漢字(カタカナ→漢字・漢字→ひらがな、2〜3 問)。記述は年 3〜5 問で字数指定なし。作家・作品の背景知識を問う選択が年 1〜2 問。詩・古文・漢文の大問は 4 年でゼロ(俳句は 2025 大問一問三で知識として 1 問)。抜き出しは 4 年で 1 問。

頻出と周期

ジャンル・設問 出現/4 備考
論説・随筆 4 思考法・言葉づかいの現代論(アジャイル・メタファー・哲学対話)と、読書論(トム・ソーヤ)
小説 4 近代〜現代の純文学(志賀直哉・津島佑子・安岡章太郎・北村薫)。子どもの視点・家族(祖母・姉・父)が続く
漢字(各大問問一) 4 書き 2+読み 1 の形。「削」「知己」「清々」など大人向け語彙
語句の意味・慣用句・同音異義 4 年 1〜4 問。2024 大問二問二は 4 語まとめて
文学史・作家の背景 4 太宰治(津島佑子の父)・文学史の空欄・又吉直樹・純文学・良寛と俳人
記述(心情・理由・内容) 4 年 3〜5 問。小説側に 2〜3、論説側に 1〜2
「適当でないもの」「二つ選ぶ」 4 各年 1〜3 問
抜き出し 1 2025 大問一問九(九字)のみ
詩・古文・漢文の大問 0 俳句の知識問題が 2025 に 1 問(自由律俳句)

問い方の決まり


9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

精読が 4 年分のため、長い周期のものは 22 年分の転写データの単元集計から補って挙げます。年度の特定は精読した範囲に限ります。最終確認年度は、その単元を原本で最後に確認できた年度です。

単元 出ていた年 最終確認年度 中身
算数・速さ 精読 4 年では単独の大問なし 22 年集計の上位 5 単元(立体図形・平面図形・数の性質・規則性・場合の数・論理・速さ)に入りますが、2023〜2026 の 4 年では単独の大問として出ていません(2025 大問 3 のカメラの充電残量は「一定の割合で減る量」を扱い、速さと同じ手順で解けます)。旅人算・ダイヤグラムを読める水準は保っておきます
算数・円とおうぎ形の求積 2026 2026 年度 2026 大問 4(おうぎ形を 135° 回転させた通過範囲)で戻りましたが、2023〜2025 は円周率を使う大問がありませんでした
算数・規則性・数列 2023・2024 2024 年度 2023 大問 2(ルールで整数を並べる)・2024 大問 2(タイルの列)のあと、2025・2026 は数の性質・場合の数に置き換わりました。単元演習で解き方を保ちます
理科・電気回路・電磁石 精読 4 年では確認できず 4 年とも大問で出ていません。22 年集計の分野の偏りは小さく、どの単元も 4〜5 年空くことがあります。単元演習で保ちます
理科・水溶液の判別・中和の計算 精読 4 年では確認できず 2026 大問 2(クエン酸と重曹)は量的関係の計算ですが、判別や中和のグラフは 4 年でありません。単元演習で保ちます
理科・地層・岩石・火山 2023 2023 年度 2023 大問 1 の地震のあと 3 年空いています。単元演習で保ちます
理科・こん虫・動物の分類 2024 2024 年度 2024 大問 4 (1) の魚の同定 1 問だけです
社会・地形図の読図 精読 4 年では確認できず 4 年とも地形図そのものの読図は無く、雨温図(2025 大問 3 問 7・2026 大問 3 問 2)と統計表・地図の作図(2023 埋め立て前の海岸線・2024 36 ℃の等温線)が代わりに出ています
社会・世界地理 2024・2025 2025 年度 単発の小問(2024 大問 2 問 6 ポルトガル語の公用語国、2025 大問 1 問 8)だけで、大問としては 4 年ありません
社会・財政・税 2023 2023 年度 2023 大問 1 問 6 の消費税以外は 4 年でありません
国語・抜き出し 2025 2025 年度 2025 大問 1 問九(九字)の 1 問だけです
国語・空欄に語を自分で入れる形 2023 2023 年度 2023 大問 1 問二のひらがな 2 字です

10. 形式面の注意

算数

理科

社会

国語


11. 学年別ロードマップ

この学校でやること
小 4(土台) 計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙の 5 本。この学校向けの「入口」は、①立方体・直方体を切った形を実物で見る(大問 5 の入口)、②「ルールを読んで表に整理する」パズル(大問 1・2 の入口)、③理科の観察を「変えたもの・そろえたもの」で言う習慣、④社会は都道府県と歴史の人名を漢字で。時間計測はまだしません
小 5(幅) 全分野をひととおり学び終える段です。週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にし、平日の 15 分は算数の単元 1 つと国語の漢字・語彙、週末の 60 分は理科の実験文か社会の通史・公民にあてます。算数は 8 節の題材表の単元を次の順に一巡します。立体の切断・展開図 → 数の性質・場合の数 → 水そうとグラフ → 平面図形の面積比・敷きつめ → 速さ・規則性。理科は物・化・生・地を偏りなく、対照実験・比例計算・グラフの読み方を全単元で。社会は歴史通史と公民(国会・省庁・裁判所・憲法)を先に固め、記述は「理由を 2〜3 文で」書く習慣を。国語は論説・小説とも記述を字数指定なしで書き、文学史の年表を薄く一巡します
小 6(仕上げ) 7 節の 8 項目。夏以降に過去問を「社会は X・Y 正誤問題を縦に(4 年分並べて誤りの分類)+記述を字数別に」「算数・理科は年度通しで時間を計る(長い設定文を読み切る練習)」「国語は 2 本 50 分の配分」で回します。直近 4 年分は 2 回目を年度通しで

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 差がつくのは、小 5 での全分野の一巡と、小 6 の「読み切る体力」です。算数・理科は毎年新作で同じ問題が戻ってこないため、小 5 で全分野を一巡していないと、小 6 の過去問が「初見の設定を読む練習」になりません。社会だけは小 6 の反復(X・Y 正誤問題の誤りの分類)で伸びしろが大きく、ここは受験学年に集中してよいところです。国語は小 5 から記述を字数指定なしで書く習慣を作ると、小 6 で慌てずに済みます。


12. この学校と併願するなら

観点は勉強が転用できるかだけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が二重に効きます。男女別学・共学の区別、入試日程の重なり、難易度、通学圏は扱いません(男女は併願候補ページの注記をそのまま写しました)。

8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。


13. 資料の限界


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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。

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