志学館中等部 の過去問分析
志学館中等部の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。
志学館中等部 過去問分析(2011〜2023 年度・算数 6 年/理科 6 年/社会 5 年/国語 4 年)
更新 2026-08-20。
1. この学校の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 千葉県木更津市 |
| 男女 | 共学 |
| 校名 | 正式には「中学校」ではなく 中等部 です(旧称: 志学館中学校・2001 年 3 月まで) |
| 入試回と日程・科目 | 推薦 12 月 1 日=2 科(国語・算数)/一般 A 1 月 20 日=2 科/一般 B 1 月 31 日=4 科(国語・算数・理科・社会)/一般 C 2 月 7 日=2 科(2026 年度募集要項) |
| 試験時間 | 国語 40 分・算数 40 分・理科と社会を合わせて 50 分。配点は公表資料から確認できません |
| 面接 | 推薦・一般 A・一般 B・一般 C の全回で、保護者同伴の面接があります |
いまの小 6 は 2027 年、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。上の日程は 2026 年度の募集要項のもので、推薦は前年の 12 月、一般 A・一般 B は 1 月、一般 C は 2 月に行われます。
2. このページでわかること
このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。
過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。
以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。また、同じ種類の問題が毎年同じ場所に出ることを 座席(問題の置き場所) と呼びます。
3. まず結論だけ(10 行)
結論
- 4 科目とも、大問の数・並び・どの席に何が座るかがほとんど動きません。精読した 3 年で、算数は大問 8・小問 19〜22、理科は大問 7・小問 24〜25、社会は大問 8・小問 44〜45、国語は大問 5・小問 28〜29 です。
- 社会は大問ごとの小問数まで 5・5・4・4・11・7・5・4 で一致します(2018・2019・2023 年)。
- 同じ設問文がそのまま何年も後に再び出ることが、原本で確認できます(理科の雲画像の並べ替え、社会の地形図の選択問題)。
家でやること 3 つ
- 同じ座席の問題を年度をまたいで縦に解きます(社会の大問 4 だけを 3 年分、理科の大問 3 だけを 3 年分、算数の大問 1・2 だけを全年分)。
- 国語の漢字 10 問と算数の大問 1 の計算を毎日やります。位置も問題数も動かない得点源です。
- 記述がほとんど無い入試なので、答えの正確さと処理の速さを時間を計りながら練習します。
今週やる 1 つ
- 社会の大問 4(地形図)だけを 2018・2019・2023 年と続けて解きます。
注意
- 資料の冊子に入試回(推薦・一般 A のように、同じ学校が日を変えて行う入試のそれぞれ)の表記が無く、ここに書いたことがどの回のものかは分かりません。国語は 2019 年度以降の問題文が資料にありません(→ 13 節)。
4. 資料の状況
どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並びだけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。
| 科目 | 精読した年 | 構成だけ数えた年 | 資料のある年 | 判読の確度 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 3 年(2018・2019・2023) | 0 年 | 6 年(2011・2012・2017・2018・2019・2023) | 高。2018 年のみ転写に読みにくい箇所があり、大問 3(2) の円周率の但し書きが途中で切れている |
| 理科 | 3 年(2018・2019・2023) | 0 年 | 6 年(2011・2012・2017・2018・2019・2023) | 高。2018・2019 年は転写の確度がやや低めと記録されているが、大問構成と題材の読み取りに支障はない |
| 社会 | 3 年(2018・2019・2023) | 0 年 | 5 年(2012・2017・2018・2019・2023) | 中〜高。転写の確度が低めと記録された年が多く、地図・グラフの中身は要約でしか読めない。大問構成と設問文は読める |
| 国語 | 3 年(2012・2017・2018) | 0 年 | 4 年(2011・2012・2017・2018) | 高。ただし 2019 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い) |
- 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
- 年度が飛んでいます(2013〜2016 年、2020〜2022 年の資料がありません)。「何年連続」と書いたものは、資料のある年を並べたときの連続であって、間の年に同じものが出ていたかどうかは分かりません。
- 入試回の表記が資料にありません。この学校は 2026 年度で推薦・一般 A・一般 B・一般 C の 4 回を実施し、理科・社会を使うのは一般 B のみです。精読した理科・社会の冊子は、少なくとも 4 教科で実施された回のものですが、どの回かは特定できません。国語・算数の冊子がどの回のものかも断定できません。
- 試験時間は 2026 年度の募集要項の数字を 1 節に載せました。配点はどの資料にも印刷されていません。
- 国語は 2019 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いた国語の話は 2011〜2018 年度に限ったもので、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。
5. 一番大きな結論
この学校の入試は、4 科目とも「大問の数・並び・どの席に何が座るか」がほとんど動きません。 精読した 3 年を並べると、算数は大問 8・小問 19〜22、理科は大問 7・小問 24〜25、社会は大問 8・小問 44〜45、国語は大問 5・小問 28〜29 で、これが何年も同じです。とくに社会は大問ごとの小問数まで 5・5・4・4・11・7・5・4 で一致していて(2018・2019・2023 年)、ここまで揃う学校は多くありません。
席の中身も決まっています。
- 算数: 大問 1 = 計算のみ、大問 2 = □にあてはまる数の一行題(数行で終わる短い文章題)3 問(2018・2019・2023 年の 3 年連続)。角度が毎年 1 問、長方形・平行四辺形を比で切る面積比が毎年、グラフを読む大問が毎年 1 つ。最後の 2 大問だけが文章題の入れ替え枠です。
- 理科: 大問 1〜2 = 生物、大問 3 = 気象、大問 4 = それ以外の地学、大問 5 以降 = 物理と化学(3 年連続)。しかも大問はすべて [実験] か [観察] の説明から始まります。
- 社会: 地理 4 大問 → 歴史 2 大問(古代〜近世 11 問・幕末〜戦後 7 問)→ 公民 1 大問 → 世界 1 大問(3 年連続)。大問 4 は 3 年とも地形図の読図です。
- 国語: 大問 1 = 漢字の書き取り 5・大問 2 = 漢字の読み 5・大問 3 = 漢字と語句の知識 3・大問 4 = 物語文・大問 5 = 説明文(精読した 3 年で不変)。
さらにこの学校では、同じ設問文がそのまま何年も後に再び出ることが原本で確認できます。理科の「図1のA〜Cの雲画像を、日付の早い順に左からならべて、記号で答えなさい」は 2018 年 大問 3(1) と 2023 年 大問 3(1) が一字違いません。社会の「この地形図から読み取れることとしてあてはまるものを、次のア〜エから 1 つ選び、記号を書きなさい」は 2018 年と 2019 年の大問 4(4) が同文です。算数でも、数字だけを入れ替えた同じ作りの計算(0.39×3.7+0.39×1.3 → 0.36×3.4+0.36×1.6 → 2.3×0.81-2.3×0.61)が 3 年連続で大問 1 の (2) に置かれています。
したがって、この学校の過去問は「出る問題を覚える」と「単元の入口をひととおり押さえる」の中間で、実際の使い方としては 同じ席の問題を年度をまたいで縦に解く のがいちばん効きます。たとえば社会の大問 4(地形図)だけを 2018・2019・2023 年と続けて解く、理科の大問 3(気象)だけを続けて解く、算数の大問 1 と大問 2 だけを全年分続けて解く、というやり方です(手順は 過去問の使い方)。年度通しの時間計測は、社会 45 問を短時間で処理する練習として数回やれば足ります。
一方で毎年入れ替わるのは、算数の最後の 2 大問の単元、理科の大問 4〜7 に入る具体的な単元(地層/星/流水、てこ/電磁石、気体/水溶液/熱)、社会の大問 1・3・8 の題材です。ここは幅を持って準備してください。
6. この学校らしさが出る場所
原本で確認できた範囲の、題材の色です。
- 理科は「実験・観察を最後まで書いてから問う」作りです。 精読した 3 年の全 21 大問が例外なく [実験] または [観察] の説明から始まり、そのあと (1)〜(4) が続きます。器具の名前と使い方(けんび鏡・気体検知管・検流計・においのかぎ方)を毎年聞くのも同じ姿勢に見えます。知識だけで答えられる問題は少なく、手順を読んで意味が分かるかを測っているように見えます。
- 理科の気象は「画像・グラフを日付順に並べる」から入ります。2018 年も 2023 年も、大問 3 の (1) は雲画像 A〜C を早い順に並べさせる同じ設問です。2019 年は気温のグラフから 3 日間の天気を順に選ばせます。天気を「時間の流れ」として見せるのが、この学校の入り方です。
- 社会は「地図・地形図・統計グラフ」で 4 分の 3 を作ります。大問 4 の地形図は 3 年とも入り、扱う土地は新発田(新潟)・浜松(静岡)・神戸(兵庫)と毎年変わります。地図中の記号と統計グラフの A〜D を突き合わせる作りが、地理の 4 大問を通して繰り返されます。
- 社会の歴史は人物とカードです。2019 年は世界文化遺産のカード A〜E、2023 年は人物カード A〜F。どちらも聖徳太子・藤原道長と紫式部・足利義政(東山文化)が入っており、文化と人物から時代を引く作りが共通しています。
- 国語の物語文は、小学生〜中学生の人間関係が動く場面です。少年野球のコーチと仲間(2012 年)、文化祭のユニットと友人(2017 年)、防波堤で出会った少年たち(2018 年)。説明文は「才能」「日本人の議論のしかた」「やさしさ」と、身近なことばを掘り下げる評論が続きます。
- 算数は「作りを保って数値と問い先を変える」やり方です。分配法則の工夫計算(3 年連続・大問 1(2))、台形の上を動く点と面積のグラフ(2019・2023 年・大問 6)、長方形を比で切る面積比(2018・2019 年)。同じ骨格に別の数値を入れる作り方が、複数の位置で見られます。
7. 今からやるなら
想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提にしています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先にしてください。学年別の入り方は 11 節に書きました。
各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。
- [毎日 10 分] 国語の漢字 10 問(書き 5・読み 5)と算数の大問 1 の計算 — 位置も問題数も動かない、いちばん確実な得点源です。国語 40 分・算数 40 分という短めの試験時間の中で、ここを速く正確に抜けられるかが全体を左右します。算数の大問 1 には分配法則で工夫する 1 問が 3 年とも入っている(
0.39×3.7+0.39×1.3など)ので、見た瞬間にくくる練習をしてください。(確認: 〜2023 年度) - [毎日 10 分] 算数の大問 2(□にあてはまる数) — 割合・速さ・単位換算・数の性質・売買損益から 3 問。導入文まで 3 年とも同じです。40 分のうち、ここまでを 10 分で抜けたいところです。(確認: 〜2023 年度)
- [週末 60 分] 社会の地形図の読図 — 大問 4 が 3 年連続。方位(八方位)・地図記号・縮尺からの実際の距離・等高線と標高差・「読み取れること」の選択肢の消し方。2018・2019 年は設問文まで同じなので、2018・2019・2023 年の大問 4 を続けて解けば形はつかめます。(確認: 〜2023 年度)
- [週末 60 分] 理科の気象 — 大問 3 が 3 年連続。雲画像を日付順に並べる問題は 2018 年と 2023 年で同文です。天気が西から東へ移ること、前線、百葉箱、気温グラフの読み。2018 年と 2023 年の大問 3 をたてに並べて解いてください。(確認: 〜2023 年度)
- [週末 60 分] 算数の平面図形(角度・面積比)と点の移動のグラフ — 角度は毎年 1 問で、平行線・正方形の対角線・折り返しの 3 つを押さえます。長方形や平行四辺形を比で切る面積比も毎年で、2018・2019 年には比の数値だけ違う同じ作りの問題があります。2018・2019・2023 年の大問 4〜5 をたてに並べて解くのがいちばん効きます。台形の上を動く点の問題は、グラフの折れ目が何を意味するかを説明できるところまで。(確認: 〜2023 年度)
- [週末 60 分] 理科の植物・てこ・電気回路と実験器具 — 大問 2 は 3 年とも植物です(ホウセンカの茎と蒸散、光合成とでんぷんのヨウ素液)。てこと電気回路は 2018・2023 年に同じ位置にあり、かん電池のつなぎ方はほぼ同文で再び出ています。かん電池の直列・並列、回路図の記号、検流計、実験用てこのつり合い計算まで。器具(けんび鏡・気体検知管・検流計・においのかぎ方)は名前と正しい使い方をまとめておくと、そのまま点になります。記述 2 問は「〜だから」「〜に比べて〜が…」の 2 つの形を 1〜2 文で書く練習をしておくと、書き方がそろいます。(確認: 〜2023 年度)
- [週 1 回] 社会の統計グラフ × 地図と、歴史・公民・世界 — 「ある果物(野菜)の生産量の多い上位 4 県」を地図中の県と対応させる問題は 3 年連続です。漁業別生産量・食料自給率・貨物輸送・発電量も同じ作りなので、都道府県別の農産物・水産物の順位は覚え直す価値があります。大問 5(11 問)は聖徳太子・中大兄皇子・聖武天皇・藤原道長・紫式部・足利義政と東山文化・豊臣秀吉・徳川家光を、人物カードや年表から引ける形に。大問 6(7 問)は廃藩置県・自由民権運動・日清日露・大日本帝国憲法・戦後改革・沖縄返還・東京オリンピックを、年表の「間」に置く練習を。大問 7 の三権分立の図は矢印の意味(弾劾裁判・内閣総理大臣の指名・違憲審査・世論)を図で覚え、大問 1 と大問 8 の世界地理は赤道の通る大陸・国旗・首都・主要な輸出品と資源を押さえます。(確認: 〜2023 年度)
- [週 1 回] 国語の大問 3(総画数・筆順・語句の知識)と、記述・抜き出しの字数 — 大問 3 は 3 年とも同じ位置に 3 問で、対策している人が少ない分、確実に取りにいけます。総画数と筆順は 3 年ともあり、残り 2 問は類義語・対義語・三字熟語・ことわざ・敬語から出ます。記述は 20〜40 字の字数指定と、使うことばの指定に慣れること。句読点も字数に数えます。抜き出しは「〇字で」「〇字以上〇字以内で」「初めと終わりの五字」の 3 種類を正確に数える練習を。最後の「内容と合っているもの/合っていないもの」は選択肢と本文の照合で、「合っていないもの」を選ぶ年があるので設問を読み違えないでください。(確認: 〜2018 年度)
8. 科目別の詳細
まず 4 科目を並べた要点です。
| 科目 | 形式の固定 | 中身の性格 | 最優先で時間をかける価値があること |
|---|---|---|---|
| 算数 | 大問 8・小問 19〜22。全問が答えのみ(記述 0%・作図 0%)。40 分 | 大問 1・2 の位置が固定。角度・平面図形の面積比・グラフが毎年。最後の 2 大問だけ単元が動く | 大問 1 の計算(分配法則の工夫)と大問 2 の一行題を取り切る。次に平面図形の面積比 |
| 理科 | 大問 7・小問 24〜25。記号選択 52〜62%/短答(語句や数値を短く答える形式)29〜40%/記述はちょうど 2 問。図つきの小問が 83%。社会と合わせて 50 分 | 分野の席が固定(生物 2・気象 1・地学 1・物理化学 3)。同じ設問文が 5 年隔てて再び出る | 気象(大問 3 が 3 年連続)と植物(大問 2 が 3 年連続)。次にてこ・電気回路 |
| 社会 | 大問 8・小問 44〜45・大問別の小問数まで一致。記号選択 48〜53%/短答 47〜52%/記述 0 問。理科と合わせて 50 分 | 地理 4 → 歴史 2 → 公民 1 → 世界 1 の並びが固定。地形図が毎年、統計グラフと地図の対応が毎年 | 地形図の読図(大問 4)と、統計グラフから県・品目を当てる問題(大問 2) |
| 国語 | 大問 5・小問 28〜29。短答 62〜68%/記号選択 25〜34%/記述 1〜2 問。図 0%。40 分 | 漢字 10 問+知識 3 問+物語文+説明文の並びが不変。記述と抜き出しに必ず字数指定 | 漢字 10 問を落とさないこと。総画数・筆順。抜き出しの字数を正確に数える |
8-1. 算数(40 分・大問 8・小問 19〜22・答えのみ。2018・2019・2023 年度を原本で確認)
年度×大問の題材表(前半の大問)
| 年度 | 大問数/小問数 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2018 | 8/20 | 計算 4 問(逆算(□にあてはまる数を求める計算)・分配法則・分数) | □にあてはまる数 3 問(割合/かさの比/速さ) | 角度・円とおうぎ形の求積(正方形と円) | 平面図形の面積比(台形・長方形の分割) |
| 2019 | 8/22 | 計算 6 問(分配法則・小数×かっこ・分数) | □にあてはまる数 3 問(倍数/過不足算/時間の単位) | 規則性(1 まで減らす数列)・場合の数(カード) | 角度(平行線)・折り返した直角三角形 |
| 2023 | 8/19 | 計算 4 問(分配法則・分数) | □にあてはまる数 3 問(売買損益/往復の平均の速さ/比) | 約数の個数の約束記号 | 角度(正方形の対角線)・切り取った図形の回転体 |
年度×大問の題材表(後半の大問)
| 年度 | 大問 5 | 大問 6 | 大問 7 | 大問 8 |
|---|---|---|---|---|
| 2018 | 水量とグラフ(A 管・B 管の水そう) | 場合の数(カード)・長方形の面積 | 平均算・食塩水の濃度 | 割合と比・速さ |
| 2019 | 平面図形の面積比(長方形 2 題) | 速さとグラフ(台形上を動く点 P) | 和差算・売買損益 | 割合と比・速さ |
| 2023 | 円とおうぎ形の求積・平行四辺形の面積比 | 速さとグラフ(台形上を動く点 P) | 消去算・集合 | ニュートン算 |
大問 8・小問 19〜22 は 3 年とも動いていません(2018 年 20 問・2019 年 22 問・2023 年 19 問)。表に出てくる平均算・和差算・消去算・ニュートン算などの中身は 用語集 にあります。
座席の固定(同じ場所に同じ種類の問題)
- 大問 1 = 計算のみ(3 年連続)。4〜6 問。中に分配法則で工夫する 1 問が毎年あります: 2018 年
0.39×3.7+0.39×1.3、2019 年0.36×3.4+0.36×1.6、2023 年2.3×0.81-2.3×0.61。数字だけを差し替えた同じ作りの問題が 3 年連続で同じ位置に置かれています。 - 大問 2 = □にあてはまる数を求める一行題 3 問(3 年連続)。導入文も「次の(1)〜(3)の□にあてはまる数を求めなさい」で 3 年とも同じです。中身は割合・速さ・単位換算・数の性質から 3 問。
- 角度 1 問が毎年あります(2018 年は大問 3(1)、2019・2023 年は大問 4(1))。図に角度が 1〜2 個与えられて「あ の角は何度ですか」と聞く形が 3 年とも同じです。
- 平面図形の面積・面積比が毎年 2 問以上(2018 年 大問 4、2019 年 大問 5、2023 年 大問 5)。長方形・平行四辺形の辺を比に切って線を引き、面積比や線分の長さを出させる作りが 3 年とも共通しています。
- 大問 6 = 図形上を動く点とグラフ(2019・2023 年の 2 年連続。2018 年は同じ位置が水そうとグラフ)。2019 年・2023 年はどちらも「台形 ABCD の辺上を秒速 2cm で動く点 P と、面積の変化のグラフ」で、出発する頂点(A か B か)と読ませる値が違うだけです。グラフを読む大問が毎年 1 つある、という言い方なら 3 年とも当てはまります。
- 最後の 2 大問は文章題(3 年連続)。割合と比・速さ・平均算・食塩水・和差算・消去算・ニュートン算から 2 題ずつで、ここだけは単元が年ごとに入れ替わります。
同じ作りの問題
2018 年 大問 4(2) と 2019 年 大問 5(1) は、どちらも「長方形 ABCD で BE と CE の長さの比、CF と DF の長さの比が与えられている」図形です。比の数値(2018 年 2:3 と 2:1/2019 年 2:1 と 3:2)も問われるもの(2018 年は対角線 BD が 28cm のときの GH の長さ/2019 年は三角形 AEF の面積)も違うので、同じ問題の再出ではなく「同じ作りの問題」です。志学館の算数は、この「作りを保って数値と問い先を変える」形で問題を作っている場面が多くあります。
8-2. 理科(社会と合わせて 50 分・大問 7・小問 24〜25。2018・2019・2023 年度を原本で確認)
年度×大問の題材表
| 年度 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 | 大問 5 | 大問 6 | 大問 7 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2018 | こん虫(モンシロチョウの育ち方) | 植物(ホウセンカの茎の断面・蒸散) | 気象(3 日連続の雲画像・雨量データ) | 地層(小石・砂・どろの積もり方の実験) | てこ(実験用てこのつり合い) | 電気回路(かん電池のつなぎ方とモーター) | 気体(酸素・二酸化炭素とろうそく) |
| 2019 | 人体(うでの筋肉と骨) | 植物(オオカナダモと光・でんぷん) | 気象(3 日間の気温変化のグラフ・百葉箱) | 星・星座(カシオペヤ座とオリオン座) | 電磁石(コイルと鉄くぎ・方位磁針) | 熱と状態変化(水がこおる・ゆげ) | 水溶液(石灰水・食塩水・塩酸の判別) |
| 2023 | 気体(吸う空気とはいた空気・気体検知管) | 植物(ホウセンカのくきと蒸散) | 気象(雲画像・前線) | 流水のはたらき(山の川と平地の川原の石) | てこ(手ごたえ・つり合い・道具) | 電気回路(かん電池のつなぎ方と検流計) | 熱と状態変化(ふっとう石・水の温度変化) |
大問 7・小問 24〜25 は 3 年とも動きません(2018 年 25 問・2019 年 25 問・2023 年 24 問)。
座席の固定(同じ場所に同じ種類の問題)
- 大問 1〜2 = 生物(3 年連続)。うち大問 2 は 3 年とも植物で、2018 年と 2023 年はどちらもホウセンカの茎(くき)と水の通り道です。
- 大問 3 = 気象(3 年連続)。しかも 3 年とも「雲画像またはグラフを読ませてから、天気の移り変わりを説明させる」流れです。
- 大問 4 = 気象以外の地学(3 年連続。地層・星座・流水と単元は入れ替わります)。
- 大問 5 以降 = 物理と化学(3 年連続)。てこ・電気回路・気体・水溶液・熱の 5 つが年ごとに順番を入れ替えて 3 枠に入ります。てこは 2018・2023 年、電気回路は 2018・2023 年、電磁石は 2019 年です。
- 大問はすべて [実験] または [観察] の説明文から始まり、そのあと (1)〜(3) または (1)〜(4) という作りで、3 年とも例外がありません。
同じ問題の使い回し(両年の原本で確認)
- 2018 年 大問 3(1) と 2023 年 大問 3(1) は同じ文です: 「図1のA〜Cの雲画像を、日付の早い順に左からならべて、記号で答えなさい」。5 年隔てて、同じ大問 3 の (1) に、一字違わない設問が置かれています。
- かん電池のつなぎ方: 2018 年 大問 6(2)「〔実験2〕の回路のようなかん電池のつなぎ方を何つなぎといいますか」と 2023 年 大問 6(1)「図1のようなかん電池のつなぎ方を何つなぎといいますか」。指す図の呼び方だけが違います。続く小問も両年とも「回路を記号を使って表すとどうなるか」(記号で選ぶ)で、並びが同じです。
問い方(3 年に共通する聞き方)
- 用語を答えさせるとき、必ず「その名前を書きなさい」がつきます(3 年とも複数問)。
- 「次のア〜エから 1 つ選び」と「次のア〜エから すべて選び」を意識的に混ぜています(すべて選ぶ形は 2018・2019・2023 年のどの年にもあります)。数が示されないので、消去法ではなく一つ一つ正誤を判定しないと合いません。
- 「文中の ①、② に当てはまることばを正しく組み合わせたものはどれですか」という組合せ選択が毎年あります(2018 年 大問 4(2)・2019 年 大問 3 ほか・2023 年 大問 3(4) など)。
- 実験器具の扱い方を毎年聞きます(2018 年 けんび鏡と気体検知管、2019 年 においのかぎ方、2023 年 気体検知管)。実験手順そのものが得点源になります。
8-3. 社会(理科と合わせて 50 分・大問 8・小問 44〜45。2018・2019・2023 年度を原本で確認)
年度×大問の題材表(前半の大問)
| 年度 | 大問 1(5 問) | 大問 2(5 問) | 大問 3(4 問) | 大問 4(4 問) |
|---|---|---|---|---|
| 2018 | くらしと環境(昔の道具・上水道・3R・発電量) | 農業・水産業(果物の生産上位 4 県・海流・漁業別生産量) | 工業(自動車生産の工程・工業地帯・鉄鉱石の輸入先) | 地形図(新潟県新発田市) |
| 2019 | 世界地理(赤道・大陸・日本の位置) | 農業・水産業(山脈・北海道の家・果物の生産上位 4 県) | 工業とエネルギー(工業地帯・再生可能エネルギー。この年だけ 3 問) | 地形図(浜松市) |
| 2023 | 世界地理(赤道・排他的経済水域・領土) | 農業・水産業(野菜の生産上位 4 県・漁港・カントリーエレベーター・食料自給率) | 工業(中部地方の県・伝統工業・貿易港・貨物輸送) | 地形図(神戸市) |
年度×大問の題材表(後半の大問)
| 年度 | 大問 5(11 問) | 大問 6(7 問) | 大問 7(5 問) | 大問 8(4 問) |
|---|---|---|---|---|
| 2018 | 年表(古代〜江戸) | 文 A〜D(士族の反乱〜近代) | 日本国憲法の三原則 | 世界地理(地図) |
| 2019 | カード A〜E(世界文化遺産・飛鳥〜江戸) | 年表(廃藩置県〜戦後) | 三権分立の図 | 世界地理(ある国の表・国旗・首都) |
| 2023 | カード A〜F(人物・飛鳥〜江戸) | 年表(薩長同盟〜戦後) | 三権分立の図 | 世界の国と資源(地図・国旗) |
小問は 45・44・45 問です。大問ごとの小問数(5・5・4・4・11・7・5・4)は 3 年でほぼ動きません(2019 年の大問 3 が 3 問だった以外は完全に同じです)。
座席の固定(同じ場所に同じ種類の問題)
この学校でいちばんはっきりしているのが社会の並びで、3 年とも「地理 4 大問 → 歴史 2 大問 → 公民 1 大問 → 世界地理 1 大問」の順です。
- 大問 4 = 地形図の読図(3 年連続・毎年 4 問)。方位・地図記号・縮尺からの実際の距離・標高差・「この地形図から読み取れること」の選択、という組み合わせも 3 年とも同じです。
- 大問 5 = 古代〜近世の歴史・11 問(3 年連続)。年表かカード(A〜E/A〜F)を材料に、飛鳥・奈良 → 平安 → 鎌倉・室町 → 安土桃山・江戸を順に聞きます。聖徳太子・藤原道長と紫式部・足利義政(東山文化)は 2019・2023 年の両方に登場します。
- 大問 6 = 幕末〜戦後の歴史・7 問(3 年連続)。2019・2023 年は両方とも年表で、最後の (7) が「次の文のできごとがおこった時期を年表中のア〜エから選ぶ」です。
- 大問 7 = 公民・5 問(3 年連続)。2019・2023 年は両方とも三権分立の図で、弾劾裁判・国会と内閣・裁判所・選挙が問われます。
- 大問 2 = 農業と水産業(3 年連続)。うち「ある果物(野菜)の生産量の多い上位 4 県のグラフと地図の県を対応させる」問題は 2018・2019・2023 年の 3 年連続です。
- 大問 8 = 世界(3 年連続)。地図または表から国を特定し、国旗・首都・言語・資源を聞きます。
同じ問題の使い回し(両年の原本で確認)
- 「この地形図から読み取れることとしてあてはまるものを、次のア〜エから 1 つ選び、記号を書きなさい」 — 2018 年 大問 4(4) と 2019 年 大問 4(4) が同じ文です。2023 年 大問 4(4) は「あてはまるもの」が「正しいもの」に変わっただけで、位置も作りも同じです。
- 品種改良: 2018 年 大問 2(2)「農作物で、いろいろな品種のよいところを集めて、新しい品種をつくり出すことを何というか。名称を書きなさい」/ 2023 年 大問 2(4)「米などの…(以下同文)」。5 年隔てて、同じ大問 2 の中でほぼ同じ文が出ています。
- 東京オリンピックの時期を年表から選ぶ問題が、2019 年 大問 6(7) と 2023 年 大問 6(7) に、同じ位置・同じ聞き方で入っています。
8-4. 国語(40 分・大問 5・小問 28〜29。2012・2017・2018 年度を原本で確認)
国語は 2019 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いたのは 2011〜2018 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。以下は精読した 3 年(2012・2017・2018 年度)の観察です。
年度×大問の題材表
| 年度 | 小問数 | 大問 1(5 問) | 大問 2(5 問) | 大問 3(3 問) | 大問 4(8〜9 問) | 大問 5(6〜8 問) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2012 | 29 | 漢字の書き取り(カタカナ→漢字) | 漢字の読み(ひらがなで) | 総画数・類義語・敬語 | 物語文(少年野球のコーチと仲間) | 説明文(才能・潜在能力) |
| 2017 | 28 | 同左 | 同左 | 筆順と総画数・同音の漢字・ことわざ | 物語文(文化祭のユニット・友人関係) | 説明文(日本人の議論のしかた) |
| 2018 | 28 | 同左 | 同左 | 総画数の合計・対義語・三字熟語 | 物語文(防波堤の釣りと出会った少年たち) | 説明文(やさしさの意味・謝罪) |
大問 5・小問 28〜29 は 3 年とも同じです(2012 年 29 問・2017 年 28 問・2018 年 28 問)。
座席の固定(同じ場所に同じ種類の問題)
- 大問 1 = 漢字の書き取り 5 問(「――線部のカタカナを漢字で書きなさい」)、大問 2 = 漢字の読み 5 問(「――線部の読み方をひらがなで書きなさい」)。3 年とも同じ位置・同じ問題数・ほぼ同じ設問文です。
- 大問 3 = 漢字と語句の知識 3 問(3 年連続)。総画数・筆順は 3 年ともあり、そこに類義語/対義語/三字熟語/ことわざ/敬語のどれかが加わります。
- 大問 4 = 物語文、大問 5 = 説明文(3 年連続)。物語文が先、説明文が後の順番も変わりません。
- 読解の問い方も 3 年に共通する並びがあります: 傍線部の気持ち・理由を選ぶ記号選択 → 空欄にことばを入れる選択 → 文章中からの抜き出し(字数指定つき)→ 最後に「この文章で述べられている内容と合っているもの(合っていないもの)を選ぶ」。この最終問は 2012・2017・2018 年の 3 年ともあります。
出典(原本の本文末尾の表記で確認)
- 2012 年: 大問 4 = 重松清「かっぽん屋」/大問 5 = 丸山健二「生きるなんて」(一部省略あり)
- 2017 年: 大問 4 = 筑井千枝子「オフカウント」/大問 5 =「ディベートが苦手、だから日本人はすごい」(著者名は資料の表記が読み取りにくいので書きません)
- 2018 年: 大問 4 = 福田隆浩「幽霊魚」/大問 5 = 森真一『ほんとはこわい「やさしさ社会」』
物語文は小学生〜中学生が主人公で、友人関係やクラブ活動の中で気持ちが動く場面、説明文は日本人のふるまい・やさしさ・才能といった、身近なことばを掘り下げる文章という色が、精読した 3 年に共通しています。
9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
資料のある年が飛んでいるので周期の断定はできませんが、精読した 3 年の中で 1 回しか出ていない=いつ戻ってきてもおかしくない題材を挙げます。最終確認年度は、その題材を原本で最後に確認できた年度です(算数・理科・社会は 2023 年度、国語は 2018 年度までを見ています)。
| 科目 | 単元・題材 | 出ていた年 | 最終確認年度 |
|---|---|---|---|
| 算数 | 場合の数 | 2018・2019(2023 は無し) | 2019 年度 |
| 算数 | 食塩水の濃度 | 2018 | 2018 年度 |
| 算数 | 規則性・数列 | 2019 | 2019 年度 |
| 算数 | 水量とグラフ | 2018(2019・2023 は同じ位置が点の移動) | 2018 年度 |
| 算数 | 約束記号 | 2023(それまで精読した年には無い) | 2023 年度 |
| 理科 | こん虫・動物の分類 | 2018 | 2018 年度 |
| 理科 | 人体 | 2019(大問 1)・2023(大問 1(3) に 1 小問だけ) | 2023 年度 |
| 理科 | 星・星座 | 2019 | 2019 年度 |
| 理科 | 地層・岩石 | 2018 | 2018 年度 |
| 理科 | 電磁石 | 2019 | 2019 年度 |
| 理科 | 水溶液の判別 | 2019 | 2019 年度 |
| 理科 | 燃焼 | 2018 | 2018 年度 |
| 社会 | 生活分野(昔の道具・上水道・3R) | 2018(大問 1) | 2018 年度 |
| 社会 | 日本国憲法の三原則 | 2018(大問 7。2019・2023 は三権分立) | 2018 年度 |
| 社会 | 再生可能エネルギーの分布 | 2019(大問 3) | 2019 年度 |
| 社会 | 貨物輸送 | 2023(大問 3) | 2023 年度 |
| 国語 | 敬語 | 2012(大問 3) | 2012 年度 |
| 国語 | ことわざ | 2017(大問 3) | 2017 年度 |
- 算数で入れ替わるのは大問 3・6・7 の位置です。ニュートン算(2023 年 大問 8)のように、それまで精読した年に無かった単元が最後の大問に入ることもあります。
- 理科は大問 1・大問 4・大問 5〜7 の枠に入りうるので、生物・地学・化学のどれも切れません。
- 社会の大問 1・3・7 は、同じ枠の中で題材が入れ替わりやすい場所です。
- 国語は大問 3 の残り 2 問(総画数・筆順以外)が入れ替わる枠で、類義語・対義語・三字熟語・ことわざ・敬語の 5 種類とも準備しておくのが安全です。
10. 形式面の注意
- 記述の量が全体に少ない入試です。 算数と社会は精読した 3 年で記述 0 問。理科はちょうど 2 問(25 問中・24 問中 2 問= 8%)、国語は 1〜2 問(全体の 3〜7%。2012 年 1 問、2017 年 2 問、2018 年 2 問)。部分点を積む戦い方が使えない分、答えの正確さと処理の速さが問われます。
- 算数は 3 年とも全問が答えのみで、式・考え方を書かせる欄は精読した範囲にありません。
- 字数指定は国語にだけあります。国語の記述は「三十字以上四十字以内」(2012 年)、「二十字以上三十字以内」(2017 年・2 問とも)、「二十字以上三十五字以内」「十字以上十五字以内」(2018 年)と必ず範囲が示され、句読点も字数に数えると明記されています(2017・2018 年)。抜き出しにも「三字で」「四字で」「九字で」「十字で」「十五字で」「二十五字以上三十字以内で初めと終わりの五字」と細かい指定がつき、数え間違いが直接失点になります。記述には使うことばの指定がつくこともあります(2017 年 大問 4「『牧野』『タモちゃん』ということばを用いて」、大問 5「『理屈』『一つ』『決着』ということばを用いて」)。理科の記述は「簡単に書きなさい」で字数の目安が無く、理由(なぜその操作をしたか)と、比べた結果(どう違うか)の 2 種類です。
- 答え方の指定が社会に多くあります。「漢字 4 字で」(2018 年 大問 3(2))「漢字 2 字で」(2019 年 大問 7(4))「カタカナで」(2023 年 大問 2(3))「数字で」(距離・標高差・年齢)「八方位で」。理科にも「漢字 2 字で書きなさい」(2023 年 大問 3(3))があります。社会の短答は「名称を書きなさい」がほぼ決まり文句です。指定を読み落とすと正解でも×になるので、設問の末尾を必ず見てください。
- 作図は 4 科目とも精読した範囲で 0 問です。図は読むだけで、自分でかかせる問題は出ていません。
- 円周率は 3.14 です(2023 年 算数 大問 5(1)「ただし、円周率は 3.14 とします」)。2018 年 大問 3(2) にも「円周率は 3.1…」の表記がありますが、転写が途中で切れており値は確認できません。
- 図・表・グラフを読ませる比率が高い入試です。理科は小問の 83%、社会は 75% に図表がつきます(自動集計)。算数は 32%、国語は 0%。理科は雲画像・気温グラフ・回路図・てこの目盛りなど、図を読まないと答えられない問題が中心で、社会は地図と統計グラフの対応づけ(A〜D と県の対応)が毎年あります。
- 記号選択に「すべて選び」が混じります(理科)。個数が示されないので、選択肢を 1 つずつ正誤判定する必要があります。
- 単位(cm・cm²・g・m・分・円)は設問文と解答欄に示されており、自分で単位を決める作りではありません。
- 時間の配分はかなりきついものです。社会 45 問前後を理科と合わせて 50 分なので、社会だけなら 25 分で 45 問= 1 問 30 秒強、理科も 25 分前後という配分になります。国語は 40 分で、漢字と知識 13 問+読解 2 題で 15 問前後です。
- 社会で時事に触れた問題は、精読した年の範囲では 2019 年 大問 8(4)(前年 12 月時点の大統領)の 1 問だけでした。
- 2026 年度の入試では理科・社会があるのは一般 B のみで、次年度からは全回が国語・算数の 2 教科になる予定と募集要項に書かれています。理科・社会の対策をどこまでやるかは、受ける回によって変わります。
11. 学年別ロードマップ
| 段 | この学校に向けて何をするか |
|---|---|
| 小 4(土台) | 計算の正確さ・図形を見る目・物語文と説明文の読み・漢字語彙の 4 本です。この学校で最後まで効くのは「大問 1 の計算 4〜6 問」と「漢字 10 問」なので、その入口にあたる四則計算(分数・小数の混合)と、漢字の書き取り・読みを毎日少しずつ。総画数と筆順もこの時期に正しく身につけておくと、国語の大問 3 でそのまま点になります。時間を計る必要はまだありません |
| 小 5(幅) | 全分野をひととおり学び終える時期です。週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は計算と漢字を毎日、週末 60 分はその週の単元 1 つ。この学校は算数の最後の 2 大問と、理科の大問 4〜7 で単元が入れ替わるので、ここは一巡が必要です。算数は 割合と比 → 速さ → 平均算 → 食塩水 → 和差算(2 つの数の和と差から両方を出す・受験用教材の単元)→ 消去算(2 つの式から片方を消して解く・受験用教材の単元)→ ニュートン算(減らしながら増える量を追う・受験用教材の単元)の順に。理科は 地層 → 星座 → 流水 → てこ → 電磁石 → 電気 → 気体 → 水溶液 → 熱 の順に。8 節の年度×大問の題材表を「小 5 で一巡する単元リスト」として使ってください。社会は地理(地形図・農水産・工業・世界)を先に固めると、大問 1〜4 と大問 8 の 5 大問= 22 問前後に届きます。国語は物語文と説明文の両方を、抜き出しの字数条件つきで解きます。ただし国語は 2019 年度以降の問題文が資料にありません(→ 13 節)ので、直近の形式は市販の過去問集で確かめてください |
| 小 6(仕上げ) | 7 節の 8 項目です。夏以降は同じ座席を縦に解きます(社会の大問 4 だけを 3 年分、理科の大問 3 だけを 3 年分、算数の大問 1・2 だけを 6 年分)。そのうえで、社会 45 問+理科 25 問を 50 分で処理する通し演習を数回。国語・算数はそれぞれ 40 分の通し演習で、漢字と計算を何分で抜けられるかを測ります。ただし算数・理科・社会も 2024 年度以降の資料がありません(→ 13 節)ので、直近の年度は市販の過去問集で確かめてください |
この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 差が出るのは小 5 での全分野の一巡ではなく、小 4〜小 5 で作った「速さと正確さ」です。この学校の入試は記述がほとんど無く(算数・社会は 0 問、理科 2 問、国語 1〜2 問)、答えが合っているかどうかだけで決まります。しかも社会は 50 分の半分で 45 問、国語は 40 分で漢字 10 問+知識 3 問+読解 2 題。考え込む時間はほとんどなく、知っていることを取り出す速さがそのまま得点になります。小 4 から始められるなら、計算と漢字を「考えずに手が動く」水準まで持っていくことに時間を使うのが、この学校ではいちばん効率がよいところです。
12. この学校と併願するなら
観点は過去問の勉強が二重に効くかだけです。難易度・偏差値帯・入試日程・通学圏・共学か別学かは、ここでは扱いません。
- 専修大学松戸中学校(千葉県・共学)— 算数の構成がとくに近い組み合わせです(大問数・小問数・答えのみで解く形)。理科・社会もそこそこ近く、国語は比較できるデータがありません。
- 大宮開成中学校(埼玉県・共学)— 算数の作りが近く、理科の図表比率も近い組み合わせです。社会の作りは志学館ほど地図・地形図に寄っていません。
- 和洋国府台女子中学校(千葉県・女子校)— 算数がかなり近く、理科・社会も中程度に近い組み合わせです。
8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。
- 実際の使い方としては、算数が近い学校(上の 3 校と、算数の近さが今回の候補で最上位の立正大学付属立正)の大問 1・2 にあたる計算と一行題を、志学館の演習の合間に混ぜると、同じ手つきのまま量が稼げます。理科の形式練習には日本女子大学附属・明治大学付属八王子、社会の形式練習には東京家政大学附属女子の問題が転用しやすい並びです。
- この学校で理科・社会があるのは一般 B だけです。一般 B 以外の回を受ける場合、併願先が 4 科目校なら、理社はこの学校の準備とは別に立てる必要があります。
- 近さは「大問数・小問数・記述と記号選択の比率・図表比率・同じ位置の単元の一致・設問文の使い回し」と単元分布の似かたを合わせたもので、同じ問題が出るという意味ではありません。志学館は国語の資料が 2018 年度までしか無いため、どの候補校とも国語の近さは計算できていません。国語については、この節を根拠に「似ている」と考えないでください。
13. 資料の限界
- 入試回が特定できません。過去問データベースは学校×年×科目で 1 冊しか掲載しておらず、精読した冊子に回の表記がありません。この学校は 2026 年度で推薦・一般 A・一般 B・一般 C の 4 回を実施し、理科・社会があるのは一般 B だけなので、精読した理科・社会は 4 教科実施の回のものと考えられますが、国語・算数がどの回のものかは分かりません。回によって作りが違う可能性は残ります。
- 年度が飛んでいます(2013〜2016 年度と 2020〜2022 年度の資料がありません)。本文で「3 年連続」と書いたものは資料のある年を並べたときの連続で、間の年に別のものが出ていた可能性は否定できません。精読した年より新しい 2024〜2026 年度の資料も無いため、直近の出題は確認できていません。
- 国語は 2019 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためで、学校が出していないわけではありません)。国語について書いたのは 2011〜2018 年度に限った話です。直近の形式は市販の過去問集で確認してください。
- 社会は転写の確度が低めと記録された年が多くあります。設問文と大問構成は読めますが、地図・グラフそのものは要約でしか読めないため、「地図中の A〜D がどの県か」といった中身までは検証していません。
- 転写の読み落としの可能性があります。2018 年 算数 大問 3(2) の円周率の但し書きは途中で切れており、値を確認できていません。設問文の一部に文字化けや脱字が残っている箇所もあります。
- 満点・設問別配点はどの資料にも印刷されていません。科目間の重みは分かりません。
- 自動集計と原本が食い違った点です(本文は原本を優先しました): 国語の字数指定は集計上「0%」ですが、精読した 3 年とも記述に字数指定があり、抜き出しにも字数指定が多数あります。社会の集計は「字数指定のある冊 80%」ですが、原本にあるのは「漢字 4 字で」「漢字 2 字で」「カタカナで」といった答え方の指定で、記述の字数指定ではありません(社会に記述は 1 問もありません)。
- 「〜のように見える」と書いた箇所は題材からの推測で、裏づけとなる資料はありません。
- 難易度・偏差値・合格可能性・学校の理念・入試結果は、このページでは扱っていません。
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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。
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