市川中学校 の過去問分析
市川中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。
市川中学校 過去問分析(2023〜2026 年度・第 1 回相当・4 年分を精読)
更新 2026-08-20。
1. この学校の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 千葉県市川市 |
| 男女 | 共学。2003 年に中学が共学になりました(それ以前は男子校です) |
| 入試回と日程・科目 | 第 1 回入学試験 1 月 20 日(会場は幕張メッセ国際展示場・定員 280 名)/第 2 回入学試験 2 月 4 日(本校・定員 40 名)。いずれも 4 科(国語・算数・理科・社会)。ほかに 12 月 12 日の帰国生入試(英語型・英語Ⅰ・Ⅱ+国語・算数)があります(2027 年度募集要項) |
| 試験時間・配点 | 国語 50 分 100 点・算数 50 分 100 点・理科 40 分 100 点・社会 40 分 100 点。4 科とも 100 点で均等(第 1 回・第 2 回とも同じ) |
いまの小 6 は 2027 年 1 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。
2. このページでわかること
このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。
過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。
以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。
3. まず結論だけ(10 行)
結論
- 入れ物の形(大問の数・小問の数・時間)がきわめてよく揃っている一方、中に入る問題は毎年新しく作られます。ただし科目ごとに、決まった座席(問題の置き場所)に決まった種類の問題が座ります。
- 算数は 4 年とも大問 5 題で、大問 1 の小問集合に計算・逆算と食塩水の濃度が毎年入ります。社会は 4 年とも「前近代の歴史 → 近現代の歴史 → 地理 → 公民」の 4 大問の並びが崩れていません。
- 国語は 4 年とも最後の大問が漢字の書き取り 7〜8 問で、記述は 4 年とも字数指定がつきます。
家でやること 3 つ
- 算数の大問 1 を 4 年分 19 問、続けて解きます(計算・逆算と食塩水)。
- 国語の漢字大問 4 年分 31 問を、四字熟語・ことわざまで含めて回します。
- 社会の正誤の組み合わせ 4 年分 25 問を、1 文ずつ○×を決めてから選ぶ手順で解きます。
今週やる 1 つ
- 算数の作図 6 問(2023 大問 4(1)・2023 大問 5(1)・2024 大問 3(1)・2025 大問 4(2)・2026 大問 4(1)(2))を、コンパスと定規で実際に引いてみます。
注意
- 資料の冊子は 1 年に 1 冊だけで、第 1 回か第 2 回かを冊子から確認できていません。第 2 回と 12 月の帰国生入試の傾向はこのページの対象外です(→ 13 節)。
4. 資料の状況
どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並びと数だけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。
| 科目 | 精読した年 | 構成だけ数えた年 | 資料のある年 | 判読の確度 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 4 年(2023・2024・2025・2026) | 13 年(2009〜2022 のうち転写のある年) | 17 年(2009〜2026・2013 は無し) | 2023〜2025 は設問文まで読み取れます。2026 は大問 3 の穴うめ 1 か所が転写に残っていません。図が多い科目(図のつく小問が 54%)で、図そのものは文字の説明に置き換えて読みました |
| 理科 | 4 年(2023・2024・2025・2026) | 13 年(2009〜2022 のうち転写のある年) | 17 年(2009〜2026・2013 と 2021 は無し) | 2023・2026 は設問文・選択肢まで読み取れます。2024・2025 は導入文と表の一部に転写の揺れがあります |
| 社会 | 4 年(2023・2024・2025・2026) | 14 年(2009〜2022) | 18 年(2009〜2026・欠けなし) | 2023・2024・2026 は設問文・選択肢まで読み取れます。2025 は大問 1 の本文(空らん①〜⑥のもとの文章)に転写の揺れがあります |
| 国語 | 4 年(2023・2024・2025・2026) | 10 年(2009〜2022 のうち転写のある年) | 14 年(2009〜2026・2013・2019・2020・2021 は無し) | 4 年とも本文・設問文・漢字の出題文まで読み取れます |
- 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
- 入試回について: この学校には一般入試だけで第 1 回・第 2 回の 2 回があります(日程と会場は 1 節)。しかし転写データは 1 年につき 1 冊しか無く、冊子のどちらの回か区別できません。このページでは慣例に従い第 1 回相当として扱います。第 2 回の問題はここに含まれておらず、第 2 回の傾向をこのページから推し量ることはできません。
- 試験時間・配点は問題冊子ではなく募集要項で確認したもので、1 節にまとめました。
- 「毎年」「4 年とも」と書いた箇所は、2023〜2026 の 4 年分の設問文を自分で読んで確認したものです。それ以前の年(2009〜2022)については大問数・小問数・形式の比率と単元の分類だけを転写データから使っており、個別の題材は書いていません。
5. 一番大きな結論
市川の入試は入れ物の形がきわめてよく揃っている一方、中に入る問題は毎年新しく作られます。ただし科目ごとに、決まった座席に決まった種類の問題が座ります。
- 算数は 4 年とも大問 5 題(小問 16〜21)です。大問 1 が小問集合(4〜5 問)で、その (1) は 4 年とも計算・逆算(□ にあてはまる数を求める計算)、そして 4 年とも大問 1 の中に食塩水の濃度が 1 問入っています(2023 は容器 A・B の移し替え、2024 は食塩を加えてから取り出す、2025・2026 は A から B へ移す)。大問 2 以降は 1 大問 1 テーマの 3 問構成で、流水算(川の流れの中の速さ)・ニュートン算(増えながら減る量)・時計算(長針と短針の角)・規則性・場合の数・数の性質が年ごとに入れ替わります。記述・途中式の要求は 4 年ゼロで答えのみ、代わりに作図が 4 年連続で 1〜2 問入ります。
- 理科は 4 年とも 4 大問(小問 23〜28)で、物理・化学・生物・地学が 1 題ずつ。2024〜2026 の 3 年は大問 1 が物理、大問 2 が化学で並びが揃います。記号選択 4〜6 割・短答(語句や数値を短く答える形式)2〜5 割・記述が年 2〜5 問。長い導入文(実験の記録・会話文・日常の場面)を読んでから表やグラフで計算させます。
- 社会は 4 年とも 4 大問(小問 27〜29)で、大問 1=前近代の歴史(古代〜江戸)、大問 2=近現代の歴史(幕末〜戦後)、大問 3=地理、大問 4=公民という並びが 4 年とも崩れていません。そして「説明した文 a・b(または a〜c)の正誤の組み合わせとして正しいものはどれですか」という問いが 2023 年 6 問・2024 年 4 問・2025 年 7 問・2026 年 8 問と毎年並びます。
- 国語は 4 年とも最後の大問が漢字の書き取り 7〜8 問(カタカナを漢字に直す形式)。その前に論説文 1 本+小説・随筆 1 本が来ます。記述は年 2〜4 問で、4 年とも字数指定がつきます(40 字以内〜200 字以内)。
したがって過去問の使い方は、「出る問題を覚える」ではなく「決まった座席に何が座るかを知り、その席の解き方を仕上げる」使い方になります。ここで言っているのは「同じ問題が出る」ではなく「同じ種類の問題が同じ場所に出る」ということです。とくに算数の大問 1(計算+食塩水を含む小問集合)、社会の 4 大問の並びと正誤の組み合わせ、国語の最後の漢字大問は、座席がはっきりしているので事前に固められます。一方で算数の大問 2〜5 と理科の 4 大問は毎年題材が変わるので、単元の型を習得する演習が本体になります。手順は 過去問の使い方 にあります。
科目横断の要点をまとめると次のとおりです。
| 科目 | 形式の固定度 | 中身の性格 | 時間をかける価値があること |
|---|---|---|---|
| 算数 | 非常に高い。大問 5・小問 16〜21・50 分・答えのみ(4 年とも)。転写の分類では 2020 年以降 7 年続けて大問 5 | 大問 1 の小問集合は座席が決まっている(計算・食塩水)。大問 2 以降は毎年別の単元。同じ問題の再登場は 4 年では見つからなかった | 大問 1 の 5 問を落とさない計算力と食塩水、作図(コンパスと定規/定規のみ)、ルールを読んで規則を見つける大問 |
| 理科 | 高い。4 大問・23〜28 問・40 分(4 年とも)。物理・化学・生物・地学が 1 題ずつ | 毎年新作。長い導入文+表・グラフ+計算。分野の偏りが小さく、どの単元も出うる | 長い実験文・会話文を読み切って表から比例で計算する練習と、20 字以内で理由を書く短い記述 |
| 社会 | 非常に高い。4 大問(前近代史→近現代史→地理→公民)・27〜29 問・40 分(4 年とも) | 題材は毎年新しいが問い方が固定。正誤の組み合わせが年 4〜8 問、「漢字で答えなさい」の語句、資料から書く記述が年 2〜4 問 | 正誤の組み合わせの解き方(a・b/a〜c を 1 文ずつ切って判定)と、資料・グラフを根拠に書く記述 |
| 国語 | 高い。大問 3〜4(うち最後が漢字)・小問 19〜22・50 分(4 年とも) | 論説文+小説/随筆。記号選択 4〜6 割、漢字 7〜8 問、記述 2〜4 問。抜き出しはほぼ無い | 漢字 7〜8 問の確実な得点と、字数指定つきの記述を 40〜120 字で書き切ること |
科目ごとに競技が違います。算数は「決まった 5 席を速く正確に」、理科は「読んで計算する」、社会は「1 文ずつ正誤を判定する」、国語は「選び、そして指定字数で書く」です。
6. この学校らしさが出る場所
- 「市川さん」が問題の中に住んでいます。 理科は 2023 大問 1・2・3 が「市川さんは学校で種子が発育する条件を学習した」「市川さんは夏休みに自分の住む町にある地質公園に行った」「市川さんは棒・おもり・糸を使って実験した」と 3 大問続けて市川さんの体験で始まり、2025 大問 1(水平にボールを投げる)・2026 大問 2(家族で河原へ行き缶ジュースを冷やす)も同じです。社会も 2024 大問 1 が「中学 1 年生の市川さんと船橋先生」の会話、2025 大問 4 が「中学 3 年生の市川さんと社会科の先生」の会話。架空の中学生が観察し、失敗し、先生に質問するという語り口が、理科と社会の導入文に共通して見えます。
- 理科は身の回りの道具・食べ物から実験へ入ります。ドローンのホバリングと台ばかり(2026 大問 1)、濃縮還元ジュースと川で冷やす方法・凍らせたペットボトル(2026 大問 2)、チョークを粉にして加熱する(2025 大問 2)、水平に投げたボールと台風・流し台の渦(2025 大問 1)、豆電球とばね状の導線(2024 大問 1)。「なぜそうなるのか」を器具の側から問う小問(2024 大問 2(3) 三角フラスコ内の空気も集めてしまう理由、2025 大問 2(3) 火を消す前にガラス管を抜く理由)が毎年のように混ざります。
- 理科は前年の社会的な出来事も題材にします。新型コロナウイルスの PCR 検査と抗原検査、5 類移行後の対策(2024 大問 4)、大阪・関西万博のドローンショー(2026 大問 1)、探査機の打ち上げとスイング・バイ(2025 大問 4)、メダカの品種改良と外来種・遺伝子組み換え(2026 大問 3)。
- 社会は千葉と近隣の土地を歩きます。2025 大問 3 は県誕生 150 周年の千葉県が丸ごと 1 大問(千葉市の政令指定都市・しょうゆの出荷・印西市の人口増・成田空港・鉄鋼・本拠地のプロ野球球団)、2026 大問 3 は茨城県鹿嶋市の現地調査(同じ緯度帯の 3 都市の気候・水産・施設園芸・鹿島港と東京港の貨物)、2023 大問 3 は「市川中学校の修学旅行先の一つ」として長崎・九州地方。地図・断面図・統計表から地域を読む形が 4 年とも入っています。
- 社会は「学校の授業そのもの」を設定にします。2024 大問 2 は「中学 2 年生の授業で、生徒たちが班ごとに発表した」、2024 大問 4 は「中学 3 年生の公民の夏休み課題」、2025 大問 2 は「中学 2 年生の授業で、日本の民主主義について」、2026 大問 1 は「教育の歴史」そのもの。教室・課題・発表という枠が導入文の定まった形になっているように見えます。
- 社会は現代の社会問題を最後に置きます。2025 大問 4 は給食費の無償化から世帯年収分布・合計特殊出生率・財政へ、2026 大問 4 は家族社会学の本を引用して結婚持続期間・憲法第 14 条・国会議員の構成へ。「近ごろ議論されていること」を憲法と統計で説明させる形が公民の大問に続きます。
- 国語は複数の文章を並べて読ませます。2023 大問 2 は同じ作家の【文章Ⅰ】【文章Ⅱ】、2024 は大問 1(ジェンダーの社会学)と大問 2(アレクシエーヴィチの聞き書き)が【文章Ⅰ】【文章Ⅱ】として関連づけられ、2026 は大問 3 が「大問 1・2 を読んだ生徒の発言ア〜オ」の正誤を問います。論説で学んだ枠組みを小説の読みに当てはめさせる設計が読み取れます。
- 国語の題材には色があります。論説は人と社会の関係を扱うものが続きます(市街地に出るヒグマ/ジェンダーと言語/わからなさと覚悟/能力主義とケア)。小説・随筆は家族と仕事の場面が多く出ます(漫画好きを隠す牧子/流人道中の武士/息子と数をかぞえる父/娘の不登校に向き合う夫婦)。
7. 今からやるなら(優先順・8 項目)
想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先に進めてください。学年別の順序は 11 節にまとめました。
各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。
- [毎日 10 分] 算数・大問 1 の小問集合を「席の決まった 5 問」として仕上げる — 4 年とも (1) が計算・逆算(2023・2024 は帯分数と小数の混じった四則、2025・2026 は □ を含む逆算)、そして 4 年とも食塩水の濃度が 1 問入ります(2023 大問 1(4)・2024 大問 1(2)・2025 大問 1(2)・2026 大問 1(2))。残りは年齢算(年齢の差から求める)・推理・場合の数・平面図形の面積比・平均算(合計=平均×回数)・立体の体積から 3 問。ここだけで 5/17 前後を占めます。4 年分 19 問を縦に並べ、時間を計って 8 分で 5 問を目安にします。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 算数・作図を手で練習する — 4 年連続で出ています。2023 大問 4(1) 円錐の展開図をコンパスと定規で、2023 大問 5(1) マス目に 4 行 4 列を書き入れる、2024 大問 3(1) 規則にしたがって円をかき加える、2025 大問 4(2) 動く円の中心 Q を作図する、2026 大問 4 は 2 問とも作図で「定規のみを用いて」円に内接する長方形と 2 円の交点から中心を求める、の 4 年分 6 問。道具の指定(コンパスと定規/定規のみ)と「作図に用いた線は消さない」形式に慣れておきます。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 社会・正誤の組み合わせと歴史の 2 大問 — 正誤の組み合わせは 2023 年 6 問・2024 年 4 問・2025 年 7 問・2026 年 8 問。a・b の 2 文型と a〜c の 3 文型があり、時代の取り違え(2026 大問 1 問 2 律令国家、問 5 御成敗式目)、制度の説明(2024 大問 1 問 3 律令の税、問 7 江戸の貨幣)、統計の読み(2025 大問 4 問 6 財政)が主戦場です。4 年分 25 問を縦に解き、1 文ずつ独立に○×を決めてから組み合わせを選ぶ手順を体に入れます。あわせて大問 1 のテーマ史 4 年分(対外関係・通史・仏教・教育)を飛鳥から江戸まで 1 本の流れとして読み直し、大問 2 の近現代 4 年分は年表に貼って、並べかえと時期の判定に備えます。(確認: 〜2026 年度)
- [毎日 10 分] 国語・漢字の書き取り 7〜8 問 — 4 年とも最後の大問です。2023「浅学」「遺志」「金科玉条」「亀の甲より年の功」「景勝」「徒競走」「階級」「講演」、2024「祭典」「伝承」「懐中電灯」「晴耕雨読」「創刊」「座右」「乳歯」、2025「副賞」「余興」「宿敵」「神聖」「砂糖」「氷山の一角」「易しい」「異にする」、2026「異同」「果報は寝て待て」「演奏」「給付」「命あっての物種」「衛生」「円熟」。四字熟語・ことわざ・慣用句が毎年混ざるので、書き取り帳を熟語・慣用句まで広げます。4 年分 31 問を縦に。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 国語・字数指定つきの記述と、選択肢の見分け — 記述は 4 年とも字数指定つき。短い方は 40 字以内(2026 大問 1 問 4)、中くらいが 60〜90 字(2023 大問 1 問 5 の 70 字以内、大問 2 問 2 の 60 字以内、問 4 の 90 字以内、2024 大問 1 問 4 の 80 字以内、大問 3 問 3 の 70 字以内、2025 大問 2 問 2 の 70 字以内)、長い方が 100 字以上 120 字以内(2025 大問 1 問 5(1)・2026 大問 1 問 5 の 2 年で同じ指定)です。時計を見ながら 40 字・70 字・100〜120 字・200 字の 4 段階を書き分けます。選択肢は「適当でないもの」と「生徒の発言ア〜オ」を 4 年分抜き出し、選択肢のどこがずれているかを言葉にします。論説を読んだあと小説を読む順にも慣れ、2026 大問 3 のように論説の枠組みで小説を語る設問に備えます。抜き出し(本文の言葉をそのまま探して答える形式)は 4 年で 1 問も無いので、その演習より線部の言い換えを口で言う練習を優先します。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 理科・長い導入文を読み切って表から計算する — 2024 大問 1(先生との会話文から豆電球 5 個の回路、8 小問)、2024 大問 2(塩酸・水酸化ナトリウム水溶液とアルミニウムの反応量、8 小問)、2025 大問 2(チョークの加熱と塩酸の量的関係、7 小問)、2026 大問 1(ドローンのホバリングと台ばかりの示す値、7 小問)。1 大問 6〜8 問を 10 分で通す配分になるので、読みながら表に印をつける習慣を。量的関係(2024 大問 2・2025 大問 2)は「表 → 比例 → 過不足」の順で、桁の指定まで守って書きます。短い理由記述(2023 大問 1(5) 発芽の実験の結論を 20 字以内、2023 大問 4(6) オゾンが増え続けない理由を「酸素」を使って 20 字以内、2024 大問 3(6) 玄武岩が見られる理由を 20 字以内、2025 大問 3(7)「脚」であることの利点を 15 字以内)は 15〜20 字で言い切る練習が要ります。2026 は「簡単に説明しなさい」の形が 3 問で字数指定なし。作図(2025 大問 4(6)・2026 大問 4(6))は「どこにどう引くか」を言葉で説明できるところまで。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 社会・資料とグラフを根拠に書く記述と、地理・公民の入口 — 記述は年 2〜4 問。2024 大問 3 問 6(せきの図から機能を説明)、2025 大問 1 問 4(10 世紀の阿波国の戸籍の人口構成の表)、2025 大問 3 問 3(印西市だけ人口が増える理由)、2025 大問 4 問 4(1)(小学生の子がいる世帯の年収分布のグラフ)、2026 大問 2 問 8(1940 年の輸入割合のグラフに表題をつけ 50 字以内で変化を説明)、2026 大問 3 問 5(鹿島港と東京港の貨物取扱量の表)。これに 2024 大問 2 問 2(ペリー艦隊の航路の地図)と 2026 大問 4 問 2 を足した 4 年分を、「資料が示していること+理由」の 2 文で書きます。字数指定は付く年と付かない年があり、多くは解答らんの大きさが分量の指示です。地理は 2023 が修学旅行先の九州・長崎(断面図・軍艦島・雨温図)、2024 が日本の自然災害(台風の経路・冷害・輪中・南海トラフ)、2025 が県誕生 150 周年の千葉県(政令指定都市・しょうゆ・印西市の人口増・成田空港・鉄鋼・プロ野球球団)、2026 が茨城県鹿嶋市の調査(同緯度の 3 都市の気候・水産・施設園芸・鹿島港と東京港)で、都道府県別統計と雨温図の読みが 4 年とも入口になっています。公民は憲法の条文(第 12 条・第 14 条・第 26 条・第 69 条)を条文のまま読み、統計と結びつけます。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 算数・ルールを読んで規則を見つける大問 — 大問 5 に多く出ます。2023 大問 5(マス目に手順どおり〇と●を入れ、16 行 16 列・〇が 1000 個になる行列数)、2025 大問 5(マスに駒を置くルール・100 回目に置かれるマス・101〜200 で置かれないマス)、2026 大問 5(2 桁以上の整数への操作をくり返して 1 にする)、2024 大問 2(図の上を数が移動する操作で D〜H のどこに着くか)の 4 年分を、小さい場合で手を動かして表を作る → 周期や条件を言葉にする、の 2 手順で進めます。流水算(2023 大問 2・2026 大問 2)とニュートン算(2024 大問 5・2025 大問 2)も、条件が途中で変わる形まで通しておきます。図形の移動・立体の切断は 4 年で大問に来ていないぶん、単元演習で形を保ちます(→ 9 節)。(確認: 〜2026 年度)
8. 科目別の詳細
家でやることは 7 節、形式面の注意は 10 節、しばらく出ていない単元は 9 節にまとめてあります。この節はその根拠にあたる年度別の中身です。
8-1. 算数(50 分・100 点・大問 5・小問 16〜21・答えのみ・作図あり)
年度×大問の題材表(精読した 4 年)
| 年度 | 小問数 | 大問 1(小問集合) | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 | 大問 5 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2023 | 16 | 計算/年齢算(A・B・C の年齢)/数の性質(校庭の周りに等間隔に木を植える)/食塩水(容器 A・B の移し替え) | 流水算(川の地点 P・Q を上り下りする A 君と B 君・流れが 1.5 倍の日) | 規則性(1 辺 10cm の正三角形 ABC の周を動く 3 点 P・Q・R の出会いと重なり・交点の角度) | 立体(円錐の展開図をコンパスと定規で作図・側面を 1 周する最短の線・直径 AB で切った切り口) | 規則性(マス目に手順どおり〇と●を入れる・4 行 4 列を作図・16 行 16 列・〇が 1000 個になる行列数) |
| 2024 | 17 | 計算/食塩水(食塩を加えてから 10g 取り出す)/推理(1〜4 組の A・B・C・D の発言)/場合の数(2 人がけ・3 人がけの座席)/平面図形(円周を等分した点と面積比) | 規則性(図の上を数が移動する操作・A に 111 を入れると D〜H のどこで終わるか) | 円とおうぎ形(規則にしたがって円をかき加える・1 番目の図を作図・3 番目の灰色部分の面積・5 番目の白と灰の面積比) | 時計算(長針 L・短針 S・6 を指す針の状態 X・Y・Z) | ニュートン算(100kg の草が生える牧草地・牛と豚が食べる量・牛が放れた日数) |
| 2025 | 17 | 逆算/食塩水(容器 A から B へ何 g 移すか)/立体(1cm の立方体 27 個)/速さ(P→Q→R を進む A・B)/平面図形(台形 ABCD の面積比) | ニュートン算(遊園地の入場券に 200 人が並ぶ・販売開始後の増員) | 推理・論理(月〜金の時間割づくり・条件を満たす並べ方) | 速さ・図形の移動(円 A・B のまわりを動く円 P・Q・R・42 秒後の中心 Q を作図・角 RQB が 160° になる時刻) | 数の性質(マスに駒を置くルール・1〜20 で置かれたマス・100 回目・101〜200 で置かれなかったマス) |
| 2026 | 21 | 逆算/食塩水(容器 A・B の移し替え)/平均算(4 グループ 100 人)/図形の移動(二等辺三角形を回した角)/立体(直方体を切った立体の体積) | 流水算(A・B 間 7.2km・上りでエンジン故障・上り 1 回下り 1 回の故障) | 場合の数(横一列につながる正三角形の経路・会話文の空らんア〜クを埋める誘導形式・8 小問) | 平面図形(作図 2 問・定規のみを用いて・円 O に内接する長方形/2 円の交点から円 P の中心) | 数の性質(2 桁以上の整数への操作をくり返し 1 にする・2026 以上で 3 回で 1 になる数) |
転写の分類(2009〜2026 の 17 年)では、大問数は 2009〜2019 が 5〜7 題、2020 年以降 7 年続けて 5 題です。小問は平均 15.8 で年による振れが小さく、図のつく小問が 54%、記述は 17 年を通して 0%。単元の比率は数の性質・規則性 21%・平面図形 19%・割合と文章題 16%・速さ 13%・立体図形 11%。
頻出単元と周期(精読した 4 年)
| 単元 | 出現 | 位置 | 傾向 |
|---|---|---|---|
| 計算・逆算 | 4/4 | 大問 1(1) | 2023・2024 は分数と小数の混じった四則、2025・2026 は □ を求める逆算 |
| 食塩水の濃度 | 4/4 | 大問 1 の 2〜4 番目 | 2 容器の移し替えが 3 回(2023・2025・2026)、加えて取り出すが 1 回(2024) |
| 規則性・数列 | 3/4 | 大問 2・3・5 | 2023 大問 3・大問 5、2024 大問 2。2025・2026 は「操作をくり返す」数の性質に置き換わった |
| 数の性質(ルールをくり返す) | 2/4 | 大問 5 | 2025 駒を置く、2026 整数への操作。2 年連続で大問 5 に置かれた |
| 流水算 | 2/4 | 大問 2 | 2023・2026。どちらも大問 2 で、(3) が「流れの速さが変わる/故障する」変則条件 |
| ニュートン算 | 2/4 | 大問 5(2024)・大問 2(2025) | 牧草地と行列。転写の分類では 2024・2025 が 17 年で初出 |
| 平面図形(面積・面積比) | 3/4 | 大問 1(5)・大問 3・大問 4 | 2024 は円と面積比、2025 は台形、2026 は作図 |
| 立体図形 | 3/4 | 大問 1・大問 4 | 2023 大問 4 が唯一の立体の大問。2025・2026 は大問 1 の小問 |
| 場合の数・推理 | 3/4 | 大問 1・大問 3・大問 3 | 2024 大問 1(3)(4)、2025 大問 3(時間割)、2026 大問 3(経路) |
| 時計算 | 1/4 | 2024 大問 4 | 3 本の針という変則設定 |
問い方の型
- 大問 1 以外は「設定文(ルール・図の説明)+(1)〜(3)」の 3 問構成が 4 年とも基本です。例外は 2026 大問 3(会話文の空らんア〜クの 8 問)と 2026 大問 4(作図 2 問)。
- (1) が設定の確認、(2)(3) で条件が 1 段ずつ複雑になります。2023 大問 2 は「通常時→流れが 1.5 倍」、2026 大問 2 は「正常→上りで故障→上下で 1 回ずつ故障」と、同じ設定に故障や変化を足していく組み立てが目立ちます。
- 2026 大問 3 は X と Y の会話に空らんを置き、「5 個以上のときは数え上げるのが大変だから、少し工夫して考えよう」と解き方そのものを誘導する形式です。この形は精読した 4 年では 2026 のみ。
- 作図は 4 年とも「解答らんの図に書き加える」形で、道具の指定つき。2026 大問 4 は作図 2 問だけで 1 大問を構成しており、作図が得点源として独立している年があります。
8-2. 理科(40 分・100 点・4 大問・小問 23〜28)
年度×大問の題材表(精読した 4 年)
| 年度 | 小問数 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023 | 23 | 生物/種子の発芽(市川さんの実験・子葉の養分・仮説のもとになる事実・結論を 20 字以内) | 地学/町の地質公園の火山灰と地層(粒の名前・厚さ 1.0m 以上の面積・次の噴火の時期) | 物理/棒とおもりのつり合い(物体 A〜C の重さ・支点を動かす・物体 D の浮力) | 化学・地学/空気の成分とオゾン層(気体検知管・DU からオゾンの厚さ・オゾンが増え続けない理由) |
| 2024 | 28 | 物理/豆電球の回路(先生との会話文・つかない豆電球・2 番目に明るい豆電球・ばね状の導線の利点・8 小問) | 化学/塩酸と水酸化ナトリウム水溶液とアルミニウム(発生する気体・器具 X・過不足の表・水を蒸発させたときの結晶・8 小問) | 地学/A 川・B 川のれきと隆起(たい積の条件・地点ごとの粒・隆起速度・玄武岩が見られる理由) | 生物/新型コロナウイルス(生物と細胞の大きさ・PCR 法・アルコールの作用・抗原検査の偽陰性・5 類移行後) |
| 2025 | 27 | 物理・地学/水平に投げたボールの運動(時速 72km・鉛直方向の速さ)と台風・流し台の渦(1 時間 7.5 度) | 化学/チョーク(石灰石)の加熱と塩酸(重さが変わらない 3 分間の理由・ガラス管を抜く理由・過不足の計算) | 生物/ことわざの生き物と体の部位(昆虫の特徴・卵を産む恒温動物・五臓・「脚」の利点を 15 字以内) | 地学/探査機の打ち上げとスイング・バイ(放す位置・秒速 12km・作図で速さを小さくする通り道) |
| 2026 | 27 | 物理/ドローンのホバリングと台ばかり(プロペラ 1 つが支える力・高さを変えたときの示す値・前方に進むときの回転数・重心とおもり) | 化学/濃縮還元ジュースと冷却(「濃縮」の意味・最も濃くなる操作・2.5 倍の濃縮液・川で冷やす方法 A〜C・凍らせたペットボトル) | 生物/メダカ(オスの見分け・受精・品種改良の過程 外来種・食物連鎖・ジャイアントケルプ・遺伝子組み換え) |
地学/琉球石灰岩と宮古島の地下ダム(石灰岩の性質・海水面の高度変化・受けている力の向き・作図で止水壁の位置) |
転写の分類(2009〜2026 の 17 年・2013 と 2021 は資料無し)では、2009〜2018 は大問 4〜9 題と年によって大きく動き、2019 年以降は 4 題でそろっています。小問は平均 25.2、図のつく小問が 60%。単元の比率は上位 5 つ(生態系 7%・気体の性質 7%・地層 6%・人体 6%・溶解度 5%)を合わせても 3 割ほどで、分野の偏りがきわめて小さい科目です。
頻出単元と周期(精読した 4 年)
- 物理: てこ・つり合い(2023・2026)、電気回路(2024)、物体の運動(2025)。2024〜2026 は 3 年とも大問 1 が物理。
- 化学: 気体とオゾン(2023)、金属と水溶液・過不足(2024)、中和と量的関係(2025)、濃度と状態変化(2026)。「表から比例→過不足→計算」が 2024・2025 の 2 年で共通し、2026 は濃度の計算に変わりました。2024〜2026 は 3 年とも大問 2 が化学。
- 生物: 種子の発芽(2023)、人体・感染症(2024)、動物の分類と体の部位(2025)、メダカと生態系(2026)。植物は 2023 以来出ていません。
- 地学: 地層と火山(2023)、流水のはたらきと隆起(2024)、天体(2025)、地層と地下水(2026)。地層は 4 年で 2 回。
- 4 年に共通するもの: 長い導入文(実験の記録・会話文・日常の場面)、表やグラフからの計算、記述 2〜5 問、「すべて選びなさい」の形の選択。
問い方の型
- 各大問は「場面の説明(数百字)+実験 1・2+表・グラフ+(1)〜(8)」。小問数は大問あたり 5〜8 問で、2024 は大問 1・2 が 8 問ずつと前半に重くなっています。時間配分は小問数を先に見て決めるとよいでしょう。
- 計算の型は 4 通りです。①比例(ドローンの高さと力・チョークと塩酸の量)②速さ(ボールの運動・探査機の秒速)③割合と過不足(アルミニウムと塩酸・濃縮液の希釈)④面積・体積からの換算(火山灰の厚さと面積・オゾンの厚さ)。
- 記述の型は 3 つです。①理由(「なぜですか」2024 大問 3(6)・2026 大問 2(4))②操作の意図(「ガラス管を抜かなければならない理由」2025 大問 2(3)、「三角フラスコ内の空気も集めてしまうが」2024 大問 2(3))③結論・利点(「結果から導くことができる結論」2023 大問 1(5)、「『脚』であることの利点」2025 大問 3(7))。
- 会話文の空らんに「ある操作をすると、ある結果が得られる」という内容そのものを書かせる設問(2024 大問 1(3))があり、実験の設計を言葉にする力を見ています。
8-3. 社会(40 分・100 点・4 大問・小問 27〜29)
年度×大問の題材表(精読した 4 年)
| 年度 | 小問数 | 大問 1(前近代の歴史) | 大問 2(近現代の歴史) | 大問 3(地理) | 大問 4(公民) |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023 | 29 | 日中国交正常化 50 年から倭の五王・遣唐使・日宋貿易・日明貿易・小判の重さ・外国船打払令(10 問) | 外務省の文章 A〜E から領土・不平等条約の改正交渉・年表の時期判定・絵の読み取り(5 問) | 修学旅行先の長崎と九州地方(断面図・干拓地・農業の南北差・地熱・軍艦島・福岡と仙台の雨温図)(8 問) | 多数決と選挙(憲法改正の国民投票のグラフから記述・平等の事例・地方自治・X と Y の意見)(6 問) |
| 2024 | 29 | 中学 1 年生の市川さんと船橋先生の会話(7 世紀・律令の税・平安の並べかえ・鎌倉と室町・江戸の貨幣・儒学者の提案)(8 問) | 班別発表(ペリー艦隊の航路の地図から記述・満州事変・1960 年代)(6 問) | 日本の自然災害(台風の月別経路・1993 年と 2003 年の冷害・輪中の写真 南海トラフ・洪水と地震と津波の分布・せきの図から記述)(7 問) |
中学 3 年生の公民の夏休み課題(国際協力の会話から記述・世界の同じ状況・憲法第 69 条・地方自治・憲法第 12 条)(8 問) |
| 2025 | 27 | 日本における仏教の広がり(空らん①〜⑥・4 世紀末の朝鮮半島の地図・寺院の説明 10 世紀の阿波国の戸籍の表から記述・一向一揆・江戸の政策の並べかえ)(6 問) |
日本の民主主義(条約改正・自由民権運動の資料 1・2 から記述・大正の社会運動 「元始、女性は実に太陽であった」・満州事変・高度経済成長)(8 問) |
県誕生 150 周年の千葉県(政令指定都市・しょうゆの出荷・印西市の人口増から記述・成田空港・鉄鋼・プロ野球球団)(6 問) | 給食費の無償化(法律の制定・無償化の効果・憲法第 26 条 世帯年収分布のグラフから記述・合計特殊出生率・市町村格差・財政)(7 問) |
| 2026 | 28 | 教育の歴史①〜④(律令国家・平安初期の社会・荘園の武士・御成敗式目 寛政の改革・木戸孝允の日記・江戸と明治の教育の違いを記述)(8 問) |
明治〜昭和の 6 つの内閣①〜⑥(人名・古い順・続きの文の対応・韓国併合 選挙制度・産業別生産額のグラフ・1940 年の輸入割合に表題をつけ 50 字以内)(8 問) |
鹿嶋市の現地調査(同緯度帯 3 都市の気候・地震・青森と静岡と千葉の水産 施設園芸・鹿島港と東京港の貨物から記述・川崎と北九州・市の概略図)(7 問) |
家族社会学の文章(結婚持続期間 15〜19 年の夫婦のグラフ・近代の家族と法の記述・国会議員・憲法第 14 条・本文の正誤)(5 問) |
転写の分類(2009〜2026 の 18 年)では、大問は 3〜6 題で最も多いのが 4 題(2019 年以降は 3〜4 で、2022 年以降 5 年続けて 4 題)。小問は平均 33.0、図・表のつく小問が 41%。設問文の総字数は 4 科で最も多く、単元の比率は歴史(近現代)23%・歴史(古代〜中世)15%・公民(憲法・政治)14%・地理(産業)11%・地理(社会・環境・世界)10% で、歴史が 4 割弱を占めます。
頻出単元と周期(精読した 4 年)
| 区画 | 4 年の中身 | 傾向 |
|---|---|---|
| 大問 1 | 対外関係史(2023)・古代〜近世通史(2024)・仏教史(2025)・教育史(2026) | 飛鳥・奈良から江戸までを 1 本の柱で貫く形が 4 年とも。柱はテーマ史(対外関係・宗教・教育)か通史の会話 |
| 大問 2 | 領土と条約改正(2023)・ペリー〜1960 年代(2024)・民主主義(2025)・6 つの内閣(2026) | 幕末から戦後までが 4 年とも。並べかえと年表の時期判定が毎年 |
| 大問 3 | 九州・長崎(2023)・自然災害(2024)・千葉県(2025)・鹿嶋市(2026) | 地域を 1 つ選ぶ年(2023・2025・2026)とテーマを選ぶ年(2024)。雨温図・統計表・地図が毎年 |
| 大問 4 | 選挙と多数決(2023)・国際協力と国会(2024)・給食費無償化と財政(2025)・家族と人権(2026) | 今議論されていることを憲法と統計で説明させる。憲法の条文(第 12 条・第 26 条・第 14 条・第 69 条)が毎年どこかに入る |
問い方の型
- 正誤の組み合わせが 4 年とも並びます(2023 年 6 問・2024 年 4 問・2025 年 7 問・2026 年 8 問)。「説明した文 a・b の正誤の組み合わせとして正しいものはどれですか」(2 文の形)と「a〜c について、その正誤の組み合わせ」(3 文の形)の 2 通り。
- 「漢字で答えなさい」の語句補充が毎年。多くは大問 1 の問 1 に「( 1 )・( 2 ) にあてはまる語句を、それぞれ漢字で答えなさい」の形でまとめて置かれます(2024・2026 で同じ形を確認)。
- 並べかえ(できごとを古い順に)が毎年 1〜2 問。2024 大問 1 問 5、2025 大問 1 問 6、2026 大問 2 問 2。
- 「あやまっているもの」「誤っているもの」を選ぶ設問が毎年 1〜3 問。
- 記述は資料とセットです。地図(2024 大問 2 問 2 のペリー艦隊の航路)、表(2025 大問 1 問 4 の戸籍、2026 大問 3 問 5 の港の貨物)、グラフ(2025 大問 4 問 4(1) の世帯年収、2026 大問 2 問 8 の輸入割合)から読み取ったことを書かせます。
8-4. 国語(50 分・100 点・大問 3〜4・小問 19〜22・最後が漢字)
年度×大問の題材表(精読した 4 年)
| 年度 | 小問数 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023 | 20 | 論説/佐藤喜和『となりのヒグマ』(市街地に出るヒグマ・人口縮小社会の野生動物管理・70 字以内の記述)(6 問) | 小説/大島真寿美【文章Ⅰ】【文章Ⅱ】(漫画好きを隠す牧子と克子・60 字以内・90 字以内の記述・生徒の発言ア〜オ)(6 問) | 漢字の書き取り 8 問(浅学・遺志・金科玉条・年の功・景勝・徒競走・階級・講演) | — |
| 2024 | 19 | 論説/江原由美子・山田昌弘『ジェンダーの社会学』【文章Ⅰ】(「女になる」・言語の非対称性・80 字以内)(4 問) | 聞き書き/スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ【文章Ⅱ】(褒章を身につける・戦地にいた娘たち)(2 問) | 小説/浅田次郎『流人道中記』(乙次郎と玄蕃・70 字以内・生徒の発言ア〜オ)(5 問) | 漢字の書き取り 8 問(祭典・伝承・懐中電灯・晴耕雨読・創刊・座右・乳歯。うち 1 問はもとのカタカナが転写に残っていない) |
| 2025 | 19 | 論説/中屋敷均『わからない世界と向き合うために』(バンジージャンプとナゴール・覚悟・100 字以上 120 字以内+自分の考えを 200 字以内)(6 問) | 随筆/森田真生「かぞえる」全文(息子が数をかぞえる・70 字以内・慣用表現の空らん X・Y)(5 問) | 漢字の書き取り 8 問(副賞・余興・宿敵・神聖・砂糖・氷山の一角・易しい・異にする) | — |
| 2026 | 22 | 論説/竹端寛『能力主義をケアでほぐす』(業績評価主義・契約関係・40 字以内・100 字以上 120 字以内)(5 問) | 小説/伊吹有喜『雲を紡ぐ』(広志と真紀の夫婦・100 字以内の心情説明・古歌の引用)(5 問) | 大問 1・2 を読んだ生徒の発言ア〜オの正誤(5 問) | 漢字の書き取り 7 問(異同・果報・演奏・給付・物種・衛生・円熟) |
転写の分類(2009〜2026 の 14 年)では、大問は 3〜4 題(最も多いのが 3 題)、小問は平均 20.8 で振れが小さく(2023〜2026 は 19〜22)、図のつく小問は 0%。本文の総字数は 4 科で最も多く、A4 に直して 30 頁ほど。設問の内訳は記号選択 38%・漢字 36%・記述 14%・空欄補充と抜き出し 5%。位置別に見ると、資料のある 14 年のうち 13 年で最後の大問が漢字です(2016・2017 は同音異義語、それ以外は書き取り)。
頻出と周期(精読した 4 年)
- 最後の大問=漢字の書き取り 7〜8 問(4 年とも)。すべて「次の各文の——線のカタカナを漢字に直しなさい」の形式で、短い例文つき。四字熟語(金科玉条・晴耕雨読)、ことわざ(亀の甲より年の功・氷山の一角・果報は寝て待て・命あっての物種)、訓読み(易しい・異にする)が毎年 2〜3 問混ざります。
- 論説文が大問 1(4 年とも)。人と社会の関係を論じるものです(野生動物と人間/ジェンダーと言語/わからなさと覚悟/能力主義とケア)。
- 小説または随筆が大問 2 以降(4 年とも)。家族と仕事の場面が多く出ます。
- 生徒の発言ア〜オの正誤(2023 大問 2 問 5・2024 大問 3 問 4・2026 大問 3)。3 年で確認。2026 は独立した大問に格上げされ、大問 1 と大問 2 の両方をふまえて判定させます。
- 複数の文章を並べる(2023 大問 2 の【文章Ⅰ】【文章Ⅱ】、2024 の大問 1【文章Ⅰ】と大問 2【文章Ⅱ】、2026 の大問 3)。3 年で確認。
問い方の型
- 記号選択は「——線◯とあるが、それはどういうことか/それはなぜか。その説明として最も適当なものを次の中から選び」が基本形です。「適当でないもの」が 2023 年 2 問・2024 年 3 問・2026 年 2 問。
- 記述は 3 系統。①内容説明(「それはどういうことか」2023 大問 1 問 5・2024 大問 1 問 4・2025 大問 1 問 5(1)・2026 大問 1 問 5)②理由説明(「それはなぜか」2023 大問 2 問 2・問 4・2025 大問 2 問 2・2026 大問 1 問 4)③心情説明(2024 大問 3 問 3・2026 大問 2 問 4)。
- 2025 大問 1 問 5(2) は「本文の内容を参考にしながら、あなたの考えた具体例を 200 字以内で」という自分の考えを書く設問です。精読した 4 年ではこの 1 問のみ。
- 語句の意味(2023 大問 2 問 1 の——線 a・b)、慣用表現の空らん(2025 大問 2 問 1 の X・Y)が年により 1 問。
9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
転写の分類(2009〜2026)で大問の主要単元として数えたものです。精読していない年(2009〜2022)の細部は保証しません。年度の特定は転写の分類によるので、「その年に確かにその単元の大問があった」という程度に読んでください。最終確認年度は、その単元を大問として最後に確認できた年度です。
| 科目 | 単元 | 大問で出た年(転写の分類) | 最終確認年度 | 状況 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 図形の移動(回転・転がり) | 2010・2011・2012・2014・2017・2018・2021・2022 | 2022 年度 | 8 回と最も多い単元のひとつですが、2022 を最後に 4 年間大問として無し。2026 大問 1(4) に二等辺三角形を回した角の小問が出たのみ。戻る候補の筆頭 |
| 算数 | 立体の切断・展開図 | 2009・2010・2015・2019・2023 | 2023 年度 | 2023 大問 4(円錐の展開図と最短の線)以来 3 年なし。4〜6 年周期で回ってきている |
| 算数 | 水量(水そう・容器) | 2018 | 2018 年度 | 8 年なし。転写の分類では 17 年で 1 回だけ |
| 算数 | 影(光源と物体) | 2012・2017 | 2017 年度 | 5 年周期で 2 回。2017 以来 9 年なし |
| 算数 | 約束記号 | 2020 | 2020 年度 | 6 年なし。2026 大問 5 の「操作をくり返す」は近い発想 |
| 算数 | 通過算 | 2021 | 2021 年度 | 5 年なし。速さ系は 2025 大問 1(4) の小問と 2023・2026 の流水算に集まっている |
| 算数 | 縮尺・資料の読み | 2010・2011 | 2011 年度 | 15 年前後なし |
| 理科 | 光 | 2012・2014・2017・2018 | 2018 年度 | 4 回出て 2018 以来 8 年なし。物理の大問は 2023 てこ→2024 電気→2025 物体の運動→2026 てこ と回っており、光が最も長く空いている |
| 理科 | ばね | 2010・2015・2016・2018 | 2018 年度 | 2018 以来 8 年なし。てこ・つり合いは 2023・2026 に出ているのでばねだけが空いている |
| 理科 | 燃焼 | 2010・2011・2012・2014 | 2014 年度 | 12 年なし。化学の大問は 2023 気体→2024 金属と水溶液→2025 中和→2026 濃度・状態変化 と回っている |
| 理科 | 月 | 2010・2019 | 2019 年度 | 7 年なし。地学の大問は 2023 地層→2024 流水→2025 天体(探査機)→2026 地層 |
| 理科 | 気体の性質(大問として) | 2011・2017・2019・2020 | 2020 年度 | 2020 以来 6 年なし。2023 大問 4・2025 大問 2 には小問として入っている |
| 理科 | 溶解度・再結晶 | 2015・2017・2018・2022 | 2022 年度 | 2022 以来 4 年なし。2026 大問 2(7) に凍らせたジュースの濃さとして小問で登場 |
| 理科 | 植物のつくりとはたらき | 2012・2014・2018・2022 | 2022 年度 | 2022 以来 4 年なし。生物の大問は 2023 種子→2024 人体→2025 動物の分類→2026 メダカ・生態系 と動物寄りが続く |
| 社会 | 地形図の読図 | 2022 | 2022 年度 | 4 年なし。2024 大問 3 問 6(せきの図)・2026 大問 3 問 7(鹿嶋市の概略図)のように図の読みは小問で出ている |
| 社会 | 日本国憲法を大問の柱に | 2011・2014・2019・2020 | 2020 年度 | 公民の大問は 2023 選挙制度→2024 三権分立→2025 財政・税→2026 人権・多様性 と回り、憲法そのものを柱にした年は 2020 以来 6 年なし(条文の空らんは 2024 大問 4 問 6 の第 12 条など毎年入る) |
| 社会 | 世界地理 | 2014・2017 | 2017 年度 | 9 年なし。地理の大問は 2023 九州→2024 自然災害→2025 千葉県→2026 鹿嶋市と国内が続く |
| 社会 | 都道府県の産業・貿易を大問の柱に | 2010・2012・2020 | 2020 年度 | 2020 以来 6 年なし。2025 大問 3(千葉県)に成田空港・鉄鋼として入った |
| 社会 | 時事(前年のできごと)を大問の柱に | 2012 | 2012 年度 | 14 年なし。ただし大問の入口としては 2023(日中国交正常化 50 年)・2025(千葉県誕生 150 周年)のように「区切りの年」が使われる |
| 国語 | 同音異義語を独立の大問に | 2016・2017 | 2017 年度 | 9 年なし。2023〜2026 の漢字大問はすべて「カタカナを漢字に直す」形式 |
| 国語 | 空欄補充を独立の大問に | 2015 | 2015 年度 | 11 年なし。2025 大問 2 問 1 の慣用表現の空らん(X・Y)のように小問では出る |
- 理科は分野の偏りがきわめて小さい学校なので、どの単元も 4〜8 年空いてから戻ると考えて、全分野をひととおり学び終えておきたいところです。
- 国語は 2022 年に批判的読解の大問がありました(転写の分類)。
10. 形式面の注意
- 算数(50 分・100 点・大問 5・小問 16〜21): 記述・途中式・考え方の要求は 4 年ゼロで、答えのみです。作図が 4 年連続(2023 年 2 問・2024 年 1 問・2025 年 1 問・2026 年 2 問)で、道具の指定がつきます(2023「コンパスと定規を用いて」・2024「コンパスと定規を用いて」・2026「定規のみを用いて」)。解答らんに書き込ませる形式(2023 大問 5(1) はマス目に〇と●を書き入れる、2023 大問 4(1) は解答らんの XY の長さを指定)があります。記号選択は 4 年を通じて 2025 大問 3(1) の 1 問だけ。円周率の指定は精読した 4 年の設問文には現れませんでした(円を扱う 2024 大問 3・2026 大問 4 は面積比と作図で、円周率を使う数値計算がありません)。小問数は 16→17→17→21 と 2026 で増え、1 問あたりの持ち時間は 2026 でおよそ 2 分 20 秒です。
- 理科(40 分・100 点・4 大問・小問 23〜28): 記号選択 41〜57%・短答 25〜48%・記述 9〜18%・作図 0〜4%。記述は年 2〜5 問で、2023〜2025 は「20 字以内」「15 字以内」の短い字数指定、2026 は「簡単に説明しなさい」(3 問)と指定なしです。桁の指定が 2025 年 3 か所・2026 年 5 か所(「小数第 1 位まで」「小数第 2 位を四捨五入して」など)あり、近年ほど増えているので、答えを書く前に指定を読み返してください。「すべて選びなさい」が 2023〜2025 に各 1〜2 問、「二つ選びなさい」が 2023 に。作図は 2025 大問 4(6)(スイング・バイの通り道)と 2026 大問 4(6)(地下ダムの止水壁の位置)で、いずれも図に線を引いて考えを示す形です。40 分で 27 問前後なので 1 問 1 分半。導入文が長いので、1 周目で読解と知識で答えられる小問を拾い、計算と記述を 2 周目に回す配分が現実的です。
- 社会(40 分・100 点・4 大問・小問 27〜29): 記号選択 59〜78%・短答 7〜31%・記述 7〜15%(2025 は選択が 78% と 4 年で最も高い年)。語句は「漢字で答えなさい」が毎年(2023 年 3 か所・2024 年 6 か所・2025 年 1 か所・2026 年 3 か所)。記述は年 2〜4 問で、字数指定がつく年(2024 大問 1 問 4 の 15 字以内、2026 大問 2 問 8 の 50 字以内)と、指定なしで解答らんの大きさが分量の指示になる年があります。「あやまっているもの」「誤っているもの」を選ぶ設問が毎年 1〜3 問混ざるので、設問文の否定語を必ず丸で囲む習慣を。並べかえ(2024 大問 1 問 5、2025 大問 1 問 6、2026 大問 2 問 2)も毎年入ります。40 分で 27〜29 問、うち大問 1・2 の歴史が合わせて 14 問前後を占めるので、歴史で詰まると地理・公民に時間が残りません。
- 国語(50 分・100 点・大問 3〜4・小問 19〜22): 記号選択 37〜55%・短答 32〜47%(ほぼ漢字)・記述 11〜16%。最後の大問が漢字の書き取り 7〜8 問(4 年とも)。記述は年 2〜4 問で 4 年とも字数指定つき(40 字以内/60 字以内/70 字以内/80 字以内/90 字以内/100 字以内/100 字以上 120 字以内/200 字以内)で、「100 字以上 120 字以内」は 2025・2026 の 2 年で同じ指定が使われました。抜き出しは 4 年で 1 問もありません。本文の言葉をそのまま探す設問がないので、演習は自分の言葉でまとめる側に寄せてください。選択肢は「最も適当なもの」が基本で、「適当でないもの」(2023 年 2 問・2024 年 3 問・2026 年 2 問)と、生徒の発言ア〜オの正誤を選ぶ形(2023 大問 2 問 5・2024 大問 3 問 4・2026 大問 3)が混ざります。50 分で 19〜22 問、うち 7〜8 問が漢字なので、読解に使える時間は実質 40 分前後です。
11. 学年別ロードマップ
| 段 | 何をするか | この学校での重み |
|---|---|---|
| 小 4(土台) | 計算の正確さ(分数と小数の混じった四則・逆算)、図形(コンパスと定規で円・垂直二等分線・角の二等分線を引くこと)、読解(線部を自分の言葉で言い換える)、短い記述(理由を 1 文で)、漢字語彙の 5 本です。市川で最終的に効く入口は ①逆算 ②食塩水の考え方の前提になる割合 ③コンパス・定規の操作 ④四字熟語とことわざ。時間計測はまだしません | 算数の大問 1 と国語の漢字大問は座席が決まっているので、小 4 の土台がそのまま点になる区画です。作図は「習ってから」では手が動かないので、早く触っておくほど楽になります |
| 小 5(幅) | 全分野をひととおり学び終える段です。週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は計算・逆算と漢字(熟語・慣用句まで)、週末 60 分はその週の単元 1 つ。算数の単元は 8-1 節の題材表を「小 5 で一巡する単元リスト」として使い、流水算 → ニュートン算(受験用教材の単元) → 時計算(受験用教材の単元) → 規則性 → 場合の数 → 数の性質 → 推理 → 平面図形の面積比 → 立体の体積と切断 の順に置きます。理科は物理・化学・生物・地学を 4 分野とも均等に(8-2 節のとおり偏りが小さい科目です)。社会は前近代史・近現代史・地理・公民の 4 本を同じ重さで。国語は漢字を熟語・慣用句まで広げ、記述は「理由を 60 字で」まで | ここが本体です。算数の大問 2〜5 と理科の 4 大問は毎年別の単元が来るので、ひととおり学び終えていないと座れない席が出ます。社会も 4 大問が 4 分野に固定されている以上、どれか 1 分野の穴がそのまま 7 問分の穴になります |
| 小 6(仕上げ) | 7 節の 8 項目です。夏以降の過去問は「年度通しで時間を計る」使い方と「同じ座席を縦に解く」使い方の両方が効きます。縦に解くのは算数の大問 1(4 年分 19 問)、国語の漢字大問(4 年分 31 問)、社会の正誤の組み合わせ(4 年分 25 問)。年度通しで計るのは理科(40 分で 4 大問 27 問)と社会(40 分で 4 大問 28 問) | 算数 50 分で 5 大問 17 問、理科・社会は 40 分で 27〜29 問。1 問あたりの持ち時間が短いので、時間を計る演習の比重が高くなります |
この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 差がつくのは小 5 での全分野の一巡と、小 4 からの作図・漢字の積み上げです。市川は算数の大問 1 と国語の漢字大問という「毎年同じ席」が合わせて 12〜13 問あり、ここは早く始めた分だけ確実に固まります。一方、算数の大問 2〜5・理科の 4 大問・社会の 4 分野は毎年別の題材が来るので、小 5 で単元を一巡しておかないと当日「初めて見る席」が生まれます。小 6 からの追い上げで詰められるのは前者(決まった席)で、後者(全分野の一巡)は時間がかかります。したがって小 4 から始められるなら、小 4 は決まった席の土台(計算・作図・漢字)、小 5 は全分野の一巡、小 6 は時間を計る演習、という配分が無駄が少なくなります。
12. この学校と併願するなら
観点は勉強が転用できるかだけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が二重に効きます。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏は見ていません。
- 早稲田大学高等学院中学部(東京都・男子校)— 4 科とも近く、数字の上ではもっとも幅広く転用できる組み合わせです。
- 淑徳与野中学校(埼玉県・女子校)— 国語がとくに近く、4 科ともまんべんなく近い組み合わせです。
- 晃華学園中学校(東京都・女子校)— 算数が 8 校で最も近い組み合わせです。社会だけ離れます。
8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。
- 市川の算数(大問 5 題・答えのみ・作図つき)は晃華学園・早稲田・東京都市大付属が近く、算数の演習は相互に回せます。理科は山脇学園・横浜雙葉・北里大附属順天が近い並びです。社会は 8 校とも 68〜83 と中程度で、市川の 4 大問固定と正誤の組み合わせという形にとくべつ近い学校は上位 8 校の中には出ていません。社会だけは市川の過去問そのもので練習するほかない、と読めます。
- 近さは科目ごとの出題構造の数値上の近さ(0〜100・100 が最も近い)で、同じ問題が出るという意味ではありません。8 校の設問文は読んでいないので、一言は数字の上での近さを言い換えたものにとどまります。
13. 資料の限界
- 入試回: 転写データは 1 年につき 1 冊のみで、第 1 回か第 2 回かを冊子から確認できていません。このページは第 1 回相当として書いており、第 2 回(2 月・本校会場・定員 40 名)と 12 月の帰国生入試(英語型)の傾向は対象外です。
- 年の欠落: 算数は 2013、理科は 2013・2021、国語は 2013・2019・2020・2021 の転写がありません。社会だけが 2009〜2026 の 18 年そろっています。したがって「◯年ぶり」「◯年周期」の記述は、欠けた年に出ていた可能性を含みます。
- 精読の範囲: 設問文まで読んだのは 4 科とも 2023〜2026 の 4 年分です。それ以前(2009〜2022)は大問数・小問数・形式の比率と単元の分類だけを使っており、個別の題材は書いていません。9 節の年度は転写の分類によるもので、細部は保証しません。
- 図・写真・グラフ: 転写では図は文字の説明に置き換えられています。算数の図形問題、理科の実験装置、社会の地形図・雨温図の細部は、設問文と図の説明からの推定を含みます。とくに算数は図のつく小問が 54%、理科は 60% あり、実物の図を見ないと正確に判断できない設問があります。
- 転写の確度: 算数 2026・理科 2024 と 2025・社会 2025 は、読み取り確度が低めと判定された冊です。転写の抜けや読み違いが混じっている可能性があります(2026 算数は大問 3 の空らん 1 か所が転写に残っていません)。
- 配点: 4 科とも 100 点であることは募集要項で確認しましたが、大問別・設問別の配点は問題冊子に印刷されておらず、どの区画が重いかは分かりません。このページの優先順は問題数と時間から見たものです。
- 併願候補: 12 節の 8 校は出題構造の数値上の近さで選んだもので、8 校の設問文は読んでいません。実際に過去問演習が転用できるかは、各校のページと実物で確かめてください。
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