神奈川大学附属中学校 の過去問分析

神奈川大学附属中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。

神奈川大学附属中学校 過去問分析(2009〜2026 年度・科目により 8〜18 年分)

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

項目 内容
所在地 神奈川県横浜市緑区
男女 共学(1988 年に完全共学化)
入試回と日程・科目 帰国生入試(12 月 22 日午前・算数〔当日〕+ J_DES〔事前提出〕換算点)/第 1 回(2 月 1 日午後・国語+算数。該当者は J_DES も加味)/第 2 回(2 月 2 日午前・4 科)/第 3 回(2 月 4 日午前・4 科)
試験時間・配点 帰国生入試: 算数 50 分 100 点・J_DES 100 点/第 1 回: 国語 50 分 100 点・算数 50 分 100 点・J_DES 100 点/第 2 回: 国語 50 分 100 点・社会 40 分 75 点・理科 40 分 75 点・算数 50 分 100 点/第 3 回: 国語・社会・理科・算数の配点は第 2 回と同じですが、試験時間は要項に記載がありません
集合・当日の流れ 帰国生入試 集合 9:40、算数 10:00〜10:50/第 1 回 集合 15:00、国語 15:30〜16:20、算数 16:45〜17:35/第 2 回・第 3 回 集合 8:20

上の表は 2027 年度の募集要項による内容です。J_DES はこの学校が使っている換算点の名称ですが、中身を説明する資料が手元にないため、ここではそのまま名称のみを記します。

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

結論

  1. この学校は「同じ種類の問題が、毎年同じ場所に出る」学校です。ただし「同じ問題が出る」わけではなく、数値まで同じ再出題は、今回読んだ 12 冊の中にはありませんでした。
  2. 算数は大問 6 題・大問 1 が計算 4 問・大問 2 が食塩水など 6 題×各 2 問の小問集合という形が長く固定しています。社会は地理→歴史→公民の並びが 4 年連続、国語は漢字→語句→説明文→物語の並びが不動です。理科だけは 4 分野を 1 つずつ配りますが、並び順は毎年入れ替わります。
  3. 過去問の使い方は「単元の解き方を、決まった場所で確実に出せるようにする」に最も近く、年度を通しで時間を計る演習と、同じ座席(問題の置き場所)だけを何年分か縦に解く演習の両方に価値があります。

家でやること 3 つ

  1. 算数・大問 2 の 12 問(食塩水・割合と比・売買損益・流水算・角度)を、6 題×2 問の単位で速く正確に解く練習をします。
  2. 社会の歴史の人物名を漢字で書く練習と、理科の「①②の正誤を組み合わせて記号で答える」問題に慣れる練習をします。
  3. 国語の漢字の書き取りを毎日 8〜10 問と、大問 4 の最後に来る「作品全体をふまえた記述」を書く練習をします。

今週やる 1 つ

  1. 算数・大問 1 の計算 4 問(分数と小数の混合、帯分数、□が式の途中に入る逆算)を、時間を計って解いてみます。

注意

  1. 理科・社会は 2021 年度以降、国語は 2019 年度以降の問題が資料に無いため、直近の形式は市販の過去問集で確認してください(→ 13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問ごとの主要単元を数えただけの年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 資料の無い年度
算数 3 年(2024・2025・2026) 15 年(2009〜2023) 18 年(2009〜2026) なし
理科 3 年(2018・2019・2020) 9 年(2009〜2017) 12 年(2009〜2020) 2021 年度以降
社会 3 年(2018・2019・2020) 8 年(2009〜2017、2012 を除く) 11 年(2009〜2020、2012 を除く) 2012、2021 年度以降
国語 3 年(2015・2016・2018) 5 年(2009〜2012・2014) 8 年(2009〜2018、2013・2017 を除く) 2013・2017、2019 年度以降。著作権処理の関係で掲載されない年が多い

5. 一番大きな結論

この学校は「同じ種類の問題が、毎年同じ場所に出る」学校である。ただし「同じ問題が出る」学校ではない。 数値まで同じ再出題は、今回読んだ 12 冊の中には無かった。

座席(問題の置き場所)の固定を科目ごとに数字で言うと、次のとおり。

したがって過去問の使い方は「単元の解き方を、決まった場所で確実に出せるようにする」に最も近い。年度を通しで時間を計る演習(社会・理科は 40 分で 45〜53 問と密度が高い)と、算数の大問 2 や社会の大問 3 のように同じ座席だけを何年分か縦に解く演習を、両方やる価値がある。

一方で「毎年変わるもの」もはっきりしている。算数の大問 3〜6 に入る大きめの題(水量/立体/数の性質/規則性/通過算…)、理科の分野の並びと単元、社会の題材(プロ野球・地方区分・観光立国…)、国語の大問 2 の角度。ここは幅を持って準備する。


6. この学校らしさが出る場所


7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提にしています。小 5 以前の方は、この節を「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先に進めてください。同じ座席を縦に解く演習は小 6 の夏以降が目安です。

各項目の根拠(年度と大問の中身)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [週末 60 分] 算数・大問 2 の 12 問 — 6 題それぞれに①②がぶら下がる形で、食塩水(2024・2025・2026 の 3 年連続)、割合と比(3 年連続)、売買損益(2024・2026)、流水算(2025・2026)、角度(2025・2026)の 5 単元が精読した 3 年で毎年 2〜3 題を占め、算数の得点の 4 割強がここに集まります。①でつくった値を②で使う作りが多いので、①を出したら見直す習慣をつけます。食塩水はとくに毎年入り口が違う(2 種類を混ぜて水を足す/水に食塩を溶かして別の食塩水と混ぜる/2 種類を比で混ぜてから水を加える)ので、てんびん図と面積図の両方を使えるようにしておきます。(確認: 〜2026 年度)
  2. [週末 60 分] 算数・大問 1 の計算 4 問と、大問 3〜6 の常連単元 — 大問 1 の計算 4 問(分数と小数の混合、帯分数、□が式の途中に入る逆算)は 18 年間座席が動いておらず、確実に得点したい場所です。大問 3〜6 では水量とグラフ(2024 の給排水の水そう、2026 の円柱を傾ける・グラフの折れ目が何を意味するかを言葉にする練習を)、立体図形(2024 の投影図から個数と表面積を出す問題。机に接する面も表面積に含める条件の読み落としに注意)、数の性質と約束記号(2025 は余りの条件、2026 は各位の積。書き出して規則を見つける手を鍛える)が繰り返し出ます。2026 は流水算(大問 2)と通過算(大問 6)が同時に出たので、速さ系は公式暗記でなく川の流れ・列車の長さを図に描く練習を。(確認: 〜2026 年度)
  3. [週末 60 分] 社会・歴史の人物名を漢字で+正誤組み合わせ・年代並べかえ — 本文の空らんに人物名や都市名を漢字で書かせる形が 3 年連続(2019 は空らん 9 か所すべて、2018 は 6 か所、2020 は 4 か所)で、読めるだけでは点になりません。あわせて X・Y(または X〜Z)の正誤の組み合わせ(2018 に 6 問、2019 に 1 問、2020 に 5 問。1 文ずつ「どこが違うか」を言えるようにし、2 文とも判定できて初めて 1 問)と、古いものから年代順に並べる問題(2018・2020 に各 2 問。○○年の暗記より「原因→結果」の順序で覚えるほうが効きます)にも慣れておきます。(確認: 〜2020 年度)
  4. [週末 60 分] 社会・統計表の A〜D 当てはめと、公民は前年の出来事や憲法条文から — 都道府県別の農業産出額・工業出荷額・昼間人口比率・雨温図を当てる問題で、神奈川・東京・千葉・群馬など関東の県を比べる問題が 2018・2019 と 2 年続きました。公民は前年の出来事(米朝首脳会談 2019、トランプ大統領就任 2018、観光立国推進基本法とインバウンド 2020)や憲法条文(施行 70 年 2018、第 14 条 2020)から入るので、ニュースを「どの制度・どの計算につながるか」で整理し、三権分立・議院内閣制・裁判員制度・選挙まで空欄補充できる形にしておきます。資料から読み取る記述(戸籍のグラフ、古典の現代語訳、写真と表)は「資料に書いてあること+そこから言えること」の 2 段で書く形を固めます。(確認: 〜2020 年度)
  5. [週末 60 分] 理科・「①②の正誤の組み合わせ」 — 〇〇ならア、〇×ならイ、×〇ならウ、××ならエ。2018 に 8 問、2019 に 4 問、2020 に 5 問と 3 年連続でまとまって出ました。市販の一問一答を「2 文セットで両方裁く」形に自分で組み替えて解くと、2 文とも正しく裁けないと 1 点にならないこの形式に慣れられます。(確認: 〜2020 年度)
  6. [週末 60 分] 理科・水溶液の判別と、てこ・電気回路・人体 — 水溶液の判別(2018 は 6 水溶液×6 実験の〇×表、2019 は濃度と硫酸銅、2020 は固体 X の溶解度表と食塩の再結晶と 3 年連続。リトマス紙・においをかぐ・蒸発させる・石灰水に通す、といった実験と 6 種類の水溶液のマトリクスを表の形で書けるようにする)と、飽和水溶液の濃度・冷やして出る量・水を蒸発させて出る量の 3 通りの計算を押さえます。あわせて、てこ・つり合い(2019・2020 と 2 年連続、さおばかり・棒の重心)、電気回路の「明かりがつくか・電流が流れるか」(2020 大問 1。豆電球の内部構造・LED の足の長短・ショート回路まで)、人体(消化管の順序・小腸の吸収・腎臓の位置と数・ヒトの誕生〔受精から約 38 週〕。12 年で 6 回といちばん出題頻度が高い単元)も仕上げます。(確認: 〜2020 年度)
  7. [毎日 10 分] 国語・漢字の書き取り 8〜9 問 — 8 年間ずっと大問 1 がこれで、読みは出ません。送り仮名つき(「耕した」「肥えた」「熟した」)も毎日混ぜて練習します。(確認: 〜2018 年度)
  8. [週末 60 分] 国語・作品全体をふまえた記述 — 大問 4 の最後の 1 問が 3 年連続でこれ(2015・2016・2018)。60〜80 字で「変化」を、場面の要約ではなく変化の説明として書く練習をします。(確認: 〜2018 年度)

8. 科目別の詳細

8-1. 算数(50 分・100 点・6 大問・26〜29 小問)

原本を読んだ年度: 2024・2025・2026 の 3 年(大問構成と単元の並びは、機械が起こした 2009〜2026 の 18 年分の題材表でも確認した)。

年度×大問の題材表(精読した 3 年)

年度 大問 1 大問 2(小問集合・6 題×各 2 問) 大問 3 大問 4 大問 5 大問 6
2024 計算 2 問+逆算 2 問 食塩水/売買損益(りんご 40 個)/速さ(親子の歩幅の比)/年齢算(4 人の和 118 歳)/割合と比(男女別の入学者増減)/円とおうぎ形(半径 10cm の折り返し) 平面図形(長方形 10cm×15cm の面積比) 集合(ペット調査・生徒数が最少で何人か) 立体図形(1 辺 6cm の立方体の積み上げ・三方向の見取り図) 水量とグラフ(1 辺 40cm の水そう・給水管と排水管)
2025 計算 3 問+逆算 1 問 過不足算(長いす 5 人ずつで 18 人あぶれる)/食塩水(水 315g+食塩 35g)/流水算(7.5km の往復)/数の性質(6 で割ると 2 余り 9 で割ると 5 余る)/角度(半円に直線 3 本)/割合と比+水量(円柱の容器 A・B) 仕事算(2 人で 7/9 を 12 日) 規則性・数列(黒白のご石で正五角形をつくる) 影と相似(高さ 4m の街灯・身長 1.6m の兄と 1m の弟) 推理・論理(正方形 4 個をつないだ図の最短経路・通れない点)
2026 計算 3 問+逆算 1 問 売買損益(原価 400 円・半分売れ残り)/食塩水(8% と 15% を 3:2)/流水算(船 P・Q の 12 分と 21 分)/割合と比(白石と黒石 7:9)/割合と比(所持金の 1/4)/角度(角ア=角イの 3 倍) 立体図形(半径 10cm・高さ 40cm の円柱を傾ける) 平面図形(長方形 5 つを組み合わせる) 数の性質(各位の数を 1 桁になるまでかけ続ける約束記号 [n]) 通過算(秒速 12m と 18m の列車・トンネル)

同じ場所に同じ種類の問題が来る(座席の固定)

つまりこの学校の算数は「同じ種類の問題が同じ場所に出る」学校であって、「同じ問題が出る」学校ではない。数値まで同じ再出題は、精読した 3 年の範囲では見つからなかった。

大問 2 に入る 6 題の中身(精読した 3 年)

同じ枠に入る単元がかなり絞られている。

単元 2024 2025 2026
食塩水の濃度 ○(3 年連続)
割合と比(増減・分配) ○×2(3 年連続)
売買損益
流水算 ○(2 年連続)
角度 ○(2 年連続)
図形(円とおうぎ形)
速さ・年齢算・過不足算・数の性質 速さ/年齢算 過不足算/数の性質

食塩水は 3 年とも出ていて、しかも設定が毎年違う(2 種類を混ぜて水を足す/水に食塩を溶かして別の食塩水と混ぜる/2 種類を比で混ぜてから水を加える)。同じ単元を、違う入り口から毎年きくのがこの枠の性格に見える。

頻出単元と周期(18 年分の題材表から)

大問 3〜6 に入る「大きめの 1 題」は年ごとに入れ替わるが、繰り返し戻ってくる顔ぶれは決まっている。

単元の分布は割合・文章題 30%/計算 17%/平面図形 16%/速さ 13%/立体図形 10%。割合・文章題と計算で半分近くを占めるのが、この学校の算数の骨格。

問い方の特徴


8-2. 理科(40 分・75 点・4 大問・39〜50 小問。資料は 2009〜2020 の 12 年)

原本を読んだ年度: 2018・2019・2020 の 3 年。理科は 2021 年度以降の問題が資料に無いので、以下は 2020 年度までの話。直近の形式は市販の過去問集で確認してほしい。

年度×大問の題材表(精読した 3 年)

年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 小問数
2018 生物(光合成→ヒトの消化管→ダイズの発芽と呼吸の実験) 地学(横浜で 2017 年 7 月下旬に星をスケッチ→地層と火成岩) 物理(正誤の組合せ 8 問→電磁石とコイル) 化学(6 つの水溶液 A〜F を 6 つの実験で判別) 39
2019 地学(グランドキャニオン旅行→堆積岩→地震の P 波・S 波) 物理(正誤の組合せ 4 問→豆電球の回路 6 種→てこ・さおばかり) 生物(腸と脳の情報のやりとり→腎臓→ヒトの誕生) 化学(溶質・溶媒の用語→濃度→硫酸銅の水和) 49
2020 物理(豆電球と LED の回路→さおばかりを自作する) 地学(正誤の組合せ 5 問→岩石 A〜E の判別→月と太陽の見かけの大きさ→小惑星探査機) 化学(固体 X の溶解度表→食塩の再結晶→6 種類の水溶液の判別) 生物(ホウセンカの色水・蒸散・光合成の実験 5 つ) 50

同じ場所に同じ種類の問題が来る(座席の固定)

この学校の理科でいちばん目立つ問い方

「①と②の 2 つの文の正誤を組み合わせて記号で答える」問題が、精読した 3 年すべての冒頭付近に出る。文面は次のとおりでほぼ同じ。

次の文章の内容が正しければ〇、正しくなければ×とします。①、②の順に〇〇であればア、〇×であればイ、×〇であればウ、××であればエと書きなさい。

そのほかの問い方の特徴

頻出単元と周期(12 年分の題材表から)

分野の散らばりは広く(上位 3 群で 26% しか占めない)、特定の単元に山を張るのは向かない科目に見える。


8-3. 社会(40 分・75 点・3 大問・45〜53 小問。資料は 2009〜2020 の 11 年)

原本を読んだ年度: 2018・2019・2020 の 3 年。社会も 2021 年度以降の問題が資料に無いので、以下は 2020 年度までの話。

年度×大問の題材表(精読した 3 年)

年度 大問 1(地理) 大問 2(歴史) 大問 3(公民) 小問数
2018 プロ野球 12 球団の本拠地から日本の産業と人口へ(16 問) 「日本で最も高い山は」から日本の範囲と領土の歴史・原始から戦後まで通し(27 問) 日本国憲法施行 70 年 → 三権分立・国会・裁判所・地方自治(10 問) 53
2019 7 地方区分と都道府県の統計(人口・工業・雨温図・在留外国人)(14 問) 明治維新 150 年から遡り、飛鳥から戦後までの人物 9 人を空らんで(28 問) 米朝首脳会談 → 国際機関・内閣・国会・社会保障・税(9 問) 51
2020 観光立国(訪日外国人の統計・ふるさと納税・シンガポール・北海道)(15 問) 「鎌倉幕府は何年に成立したか」から歴史の見方を問う(史料 2 点つき)(20 問) 憲法第 14 条「法の下の平等」→ 三権分立・裁判員制度・選挙・地方自治(10 問) 45

同じ場所に同じ種類の問題が来る(座席の固定)

この学校の社会でいちばん目立つ問い方

  1. 本文中の空らんに人物名・語句を漢字で書かせる。2019 の大問 2 は空らん 1〜9 のすべてが人物名または都市名で、設問文は「文中の空らん 1 にあてはまる人物を漢字で答えなさい」の形で並ぶ。2018 も【A】〜【F】の 6 か所、2020 も[A]〜[D]の 4 か所。書き取りができないと落ちる設計で、3 年連続。
  2. X・Y(または X〜Z)の正誤の組み合わせを選ばせる。「述べた文 X・Y の正誤の組み合わせとして正しいものを次の 1〜4 から 1 つ選び、番号で答えなさい」。2018 に 6 問、2019 に 1 問、2020 に 5 問。歴史と公民の両方で出る。
  3. 古いものから年代順に並べる。「文 X〜Z について、古いものから年代順に正しく並べたものを次の 1〜6 から」。2018 に 2 問、2020 に 2 問。
  4. 「まちがっているもの」「適当でないもの」を選ぶ。毎年 3〜5 問。しかも 2019 には「なお、すべて適当な場合には『5』と答えなさい」という選択肢が 2 か所ある(大問 1 問 8、大問 3 問 9)。消去法で 4 つ全部を吟味させる作り。
  5. 統計表の A〜D を都道府県・国に当てはめる。地理の中心。2018 は東北各県の田の割合と農業産出額、2019 は東京・神奈川・茨城・群馬の土地利用と昼間人口比率、2020 は訪日外国人の出身地と外国人宿泊者数。1 問で 2 つ答えさせることが多い。

記述(説明を書かせる問題)

頻出単元と周期(11 年分の題材表から)

形式面の注意(社会)


8-4. 国語(50 分・100 点・4 大問・26〜29 小問。資料は 2009〜2018 の 8 年)

原本を読んだ年度: 2015・2016・2018 の 3 年。国語は 2019 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)。2013・2017 も同じ理由で資料が無い。ここに書いたのは 2009〜2018 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してほしい。

年度×大問の題材表(精読した 3 年)

年度 大問 1 大問 2 大問 3(説明的文章) 大問 4(物語・小説) 小問数
2015 漢字の書き取り 8 問 熟語(同じ漢字が他と違う意味で使われているものを選ぶ)4 問 長田弘『なつかしい時間』— 猫と暮らすこと、言葉と「うつくしい」(7 問) 内海隆一郎『欅通りの人びと』— 犬(イングリッシュ・ポインター)と飼い主(7 問) 26
2016 漢字の書き取り 8 問 四字熟語の空欄+成り立ちの説明 4 問 外山滋比古『考えるとはどういうことか』— 話すこと・翻訳(8 問) 柳月美智子『しずかな日』— バットが欲しい「ぼく」と母(9 問) 29
2018 漢字の書き取り 9 問 語句の意味(かりそめ・あどけない・しきたり・とどのつまり)4 問 柏木博『「しきり」の文化論』— 時間による区切り、ナバホ族と白人(8 問) ピアノコンクールを舞台にした小説(出典は資料に載っていない)(8 問) 29

同じ場所に同じ種類の問題が来る(座席の固定)

出典の傾向(資料にある 2009〜2018 の 8 年)

問い方の特徴


9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

理科・社会・国語の「最後の出題年」は資料のある最終年(理科・社会 2020、国語 2018)までの話で、それ以降に出ているかどうかはこの資料からは分からない。

科目 単元 出題年 最終確認年度 状況
算数 速さとグラフ(ダイヤグラム) 2010・2015・2016・2018・2019・2020・2023 2023 精読した 2024〜2026 の 3 年では大問に来ていない。戻る候補の筆頭
算数 場合の数 2013・2020 2020 大問としては 2020 が最後
算数 点や図形の移動 2014・2021・2022 2022 2023 年度以降は大問に無い
算数 規則性・数列 2009・2017・2019・2025 2025 2 年おき〜6 年おきで循環しており、2025 に大問として戻った
理科 星・星座 2013・2016・2018 2018 2〜3 年周期だったが 2019・2020 に大問として無い(2020 年度までの資料での話)
理科 気体の性質・実験器具 2010・2011・2014・2017 2017 2018 以降は大問に無い
理科 熱と状態変化 2009・2012・2013 2013 2014 以降は正誤問題の 1 文として出るだけ
理科 流水のはたらき 2009、2019(小問) 2009 大問としては 2009 のみ
社会 林業・森林 2009・2011 2011 11 年で 2 回。長く空いている
社会 交通・通信網 2011・2015、2019(小問) 2015 大問としては 2015 が最後
社会 財政・税・社会保障 2014(大問)、2019・2020(小問) 2014 大問としては 2014 が最後。小問では毎年触れられる
社会 世界地理を正面から 2020(シンガポール、小問止まり) 2020 小問止まり。国際社会(2009・2010・2019)と合わせて周期的

10. 形式面の注意


11. 学年別ロードマップ

この学校に向けて何をするか
小 4(土台) 計算の正確さ(分数・小数の混合と逆算)、図形を分解して見る目、物語と説明文の読解、40〜60 字の短い記述、漢字の書き取り。この学校で最後まで効くのは「計算 4 問を落とさない」「漢字 8〜9 問を落とさない」という土台で、そこは小 4 から積める。時間を計る練習はまだ要らない。
小 5(幅) 算数は割合・文章題を厚く(食塩水・売買損益・速さ・過不足・年齢算・流水算)。この学校の大問 2 は 3 年ともここから 6 題を選んでいる。理科は物理・化学・生物・地学を偏りなく一巡する(並び順が毎年変わるので、苦手分野を残すと直撃する)。社会は歴史の人物名を「読める」から「漢字で書ける」へ。国語は語句・四字熟語・慣用句を系統立てて。週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にし、平日 15 分は漢字・語句と社会の人物名の書き取りに、週末 60 分は算数の単元一巡と理科の分野一巡に充てる。
小 6(仕上げ) 7 節の 8 項目。夏以降は、①年度を通して時間を計る回(理科・社会を先に)と、②算数の大問 2 だけ・社会の大問 3 だけを何年分か縦に解く回を分ける。記述は社会(資料から因果を書く)と国語(作品全体をまとめる)で性格が違うので、別々に練習する。

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 算数の大問 1・2 と国語の大問 1・2、合わせて 16+12=28 問ぶんの「決まった場所の決まった問題」は、量をこなした年数がそのまま効く場所である。ここは小 4・小 5 の積み上げが最も素直に返ってくる。逆に理科の 4 分野均等と社会の記述は小 5 以降でも間に合う性質なので、早く始められるなら計算と漢字と割合・文章題に時間を寄せるのが、この学校に向けた素直な順序に見える。


12. この学校と併願するなら

観点は「同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら過去問演習が二重に効くか」だけです。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏は見ていません。数字は科目ごとの出題構造の近さ(0〜100・100 が最も近い)で、自動集計によるものです。「同じ問題が出る」という意味ではありません。

第 1 回(2 月 1 日午後)は国語・算数の 2 科目入試です。併願先が 4 科目校の場合、理社は本校の準備とは別に立てる必要があります。

8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。


13. 資料の限界


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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。

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