湘南白百合学園中学校 の過去問分析
湘南白百合学園中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。
湘南白百合学園中学校 過去問分析(2009〜2026 年度・4 教科入試相当・最長 18 年分)
更新 2026-08-20。
1. この学校の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 神奈川県藤沢市 |
| 男女 | 女子校 |
| 入試回と日程・科目 | 一般入試(1 教科入試) 2 月 1 日午後 — 1 科(国語または算数、算国併願可)/一般入試(4 教科入試) 2 月 2 日午前 — 4 科(国語・算数・社会・理科)/英語資格入試 2 月 2 日午前 — 国語・算数+英語資格(英検)みなし得点 |
| 試験時間・配点 | 一般入試(1 教科入試)は国語・算数とも 60 分・各 100 点です。単願は① 15:30〜16:30 または② 16:30〜17:30 の 60 分、算国併願は③ 15:30〜17:45(休憩 15 分)で 2 科目とも受験します。集合は① 15:00 ② 16:00 ③ 算国併願 15:00(12:30 開門)、合格発表は 2/1(月)22:00〜23:00 です。一般入試(4 教科入試)は国語 45 分・算数 45 分・社会 40 分・理科 40 分で各 100 点・400 点満点です。集合 8:00(7:15 開門)、国語 8:30〜9:15、算数 9:25〜10:10、社会 10:20〜11:00、理科 11:10〜11:50、合格発表は 2/2(火)21:00 です。英語資格入試は国語 45 分・算数 45 分で各 100 点+英語資格 100 点の 300 点満点(募集人員は若干名)で、国語・算数は 4 教科入試と共通の時間割で行い、英語資格は個別試験なしで英検取得級に応じ得点化します(1 級・準 1 級 100 点、2 級 90 点、準 2 級・準 2 級プラス 80 点、3 級 50 点。2022 年 4 月以降取得の英検が対象)。 |
上の表は 2027 年度の募集要項による内容です。
いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。
このレポートが分析したのは、理科・社会が含まれる 4 教科入試相当の問題です。資料の表紙に回の表記が無く、どの回の冊子かは確認できていません。理科・社会が揃っていることから 4 教科入試の問題とみており、1 教科入試・英語資格入試の問題は含まれていないとみています(→ 4 節・13 節)。
2. このページでわかること
このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。
過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。
以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。
3. まず結論だけ(10 行)
結論
- 湘南白百合学園の入試は、算数が「大問の座席(問題の置き場所)が決まっていて中身は毎年新作」、理科・社会が「40 問前後を 40 分で読み切る試験」です。
- 算数は 5 大問の並び順がほとんど崩れず(大問 3=速さ、大問 4=平面、大問 5=立体)、理科は 4 大問(生物→化学→地学→物理)・32〜49 問、社会は 3 大問(地理→歴史→公民)・36〜45 問です(いずれも直近 4 年)。
- 国語は 2020 年度までしか資料が無く、記述は 60〜130 字の字数指定つきが中心です。2021 年度以降は市販の過去問で確認する必要があります。
家でやること 3 つ
- 算数の大問 3「速さとグラフ」を 2023〜2026 の 4 年分縦に解き、「速さを出す→出会いを比で→グラフを描く」の手順を固定します。
- 理科・社会は 40 分で 40 問超を読み切る配分を、通し演習で体に入れます。
- 社会の歴史は「生徒が作った資料(かるた・手紙・まとめ・レポート)を時代順に並べる」設問が 4 年連続で出るので、通史の年表を自作して練習します。
今週やる 1 つ
- 2026 年度の算数・大問 3(百合子さんが万博へ・歩く→休む→3 倍の速さで走る・姉と 3 回出会う・2 人の距離のグラフを描く)を、グラフを描くところまで自分で解いてみます。
注意
- 2022 年度以前の単元は転写データの単元記録から起こしたもので、題材の一言までは確認していません(→ 13 節)。
4. 資料の状況
どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問ごとの主要単元を数えただけの年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。
| 科目 | 精読した年 | 構成だけ数えた年 | 資料のある年 | 判読の確度 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 4 年(2023〜2026) | 13 年(2009〜2022。2013 年度は欠落) | 17 年(2009〜2026。2013 年度が欠落) | 大問構成と題材は資料のある年すべてで読めます。式や図の細部は 2015・2016・2019〜2022・2026 で転写に揺れがあります |
| 理科 | 4 年(2023〜2026) | 14 年(2009〜2022) | 18 年(2009〜2026・欠けなし) | 図表・長い導入文が多く、小問の数え方が転写でぶれ、同じ年でも 32〜49 問と幅があります |
| 社会 | 4 年(2023〜2026) | 14 年(2009〜2022) | 18 年(2009〜2026・欠けなし。2009 年度は解答が別校のものだったため問題冊子だけで扱う) | 文章量が多いですが設問文は読めます |
| 国語 | 4 年(2015・2016・2017・2020) | 4 年(2009・2010・2011・2014) | 8 年(2009・2010・2011・2014・2015・2016・2017・2020。2012・2013・2018・2019 が欠け、2021 年度以降は非掲載) | 直近 6 年が無く、現在の出題は市販の過去問で補う必要があります |
- 資料は年ごとに科目 1 冊のみで、表紙の回の表記は確認できていません。理科・社会が揃っているため 4 教科入試の問題とみていますが、別の回(1 教科入試など)の問題は含まないとみています。
- 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
- 転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。
- 試験時間は現在の募集要項(2027 年度)で国語 45 分・算数 45 分・社会 40 分・理科 40 分、各 100 点です。資料のある年度の冊子に時間の記載があるかは確認していないため、本文で「40 分で 40 問超」と書く箇所は現在の時間で解いた場合の目安です。
- 「毎年」「〜年連続」と書いた箇所は原本の設問文で確認したものです。2022 年度以前の単元だけを述べる箇所は転写データの単元記録から起こしており、題材の一言までは確認していません。
5. 一番大きな結論
湘南白百合学園は「算数は大問の座席(問題の置き場所)が決まっていて中身は毎年新作、理科・社会は 40 問前後を読み切る試験」の学校です。
- 算数は資料のある 17 年すべてが 5 大問で、「大問 1=□に数を入れる小問集合、大問 2=文章題か数の性質、大問 3=速さ(またはグラフ)、大問 4=平面図形、大問 5=立体・図形の移動」の並びが 2023〜2026 の 4 年で崩れていません。それ以前も単元記録では大問 3 が速さ・流水・水量、大問 4 が平面・移動、大問 5 が立体・回転体・切断で、上位の分類は同じ座席に座り続けています。ただし同じ問題がそのまま再登場した例は見つかっておらず、細かい題材(転がる図形/切断/通過部分…)は年で回ります。
- 理科は 2013 年以降 4 大問で、生物→化学→地学→物理の順です(2023〜2026 は原本で確認、それ以前は単元記録)。小問は 32〜49 問と多く、記述は年 1〜3 問、作図は年 0〜1 問です。単元は 4 分野の中で毎年入れ替わります。
- 社会は 2023〜2026 の 4 年連続で「地理 1 題→歴史 1 題→公民 1 題」の 3 大問・36〜45 問です。歴史は「生徒が作ったカード・手紙・まとめ・レポート」を読んで時代順に並べる形が 4 年続き、公民は前年の出来事(ウクライナ侵攻・関東大震災 100 年・パリ五輪・大阪関西万博)が入口です。2019 年以前は 6〜9 大問の細切れ構成で、構成が大きく変わっています。
- 国語(2020 年まで)は知識の大問が 1〜4 つ+読解 2 題(物語→説明文)で、記述は年 3〜7 問、60〜130 字の字数指定つきが多いです。
したがって過去問の使い方は、算数が「座席別に単元をひととおり学び終える」(大問ごとに座席が決まっているので、単元を座席別に一巡する)、理科・社会が「時間の使い方を身につける」(40 問超を 40 分で読み切る配分)に近いです。「出る問題を覚える」使い方が効く場所は、算数大問 3 の「速さのグラフを読み・描く」手順くらいで、それも数値と設定は毎年変わります。
6. この学校らしさが出る場所(過去問でしか掴めない題材の色)
- 海と地元が題材になります。理科 2023 大問 2 は「わたしたちの学校からは、海がよく見えます」で始まる海水と塩田の問題、2025 大問 4 は「江の島の海を見に行ったとき、船がなぜ浮くのか」の会話文、2026 大問 1 は神奈川県南部の敷地でのセミの調査です。社会 2026 大問 2 は「海が見える片瀬山に住むゆりこさん」の海の歴史レポート、算数 2024 大問 2 は砂浜のビーチクリーンで集めたごみの重さです。
- 自校の生徒が作った教材を読ませます。社会の歴史大問は 2023「湘南白百合学園の生徒達が作った歴史かるた」、2024「歴史を学び終えた湘南白百合学園の皆さんの人物へのお手紙」、2025「ゆり組」のまとめ 20 本と「うめ組」の短文、2026 ゆりこさんのレポートです。設問は「これらを時代順に並べる」「同時代のものを選ぶ」「誤りを直す」で、最後に自分でも作る記述(2023 読み札と取り札を 1 組作る、2024 人物への疑問を 20〜30 字で、2025 人権をめぐる短文の続き)が置かれます。
- 理科は身近な「なぜ」から入ります。水筒に水を注ぐと音が高くなる(2026)、船が浮く(2025)、里山(2025)、奄美大島の生きものと砂浜(2024)、塩化カルシウムで氷が溶ける(2024)。導入文は文章 I〜III の複数構成で、生徒の名前(リカさん・小百合さん・百合子さん)が登場します。
- 環境・生きもの・災害の題材が 4 科目にまたがります。理科は海と気候(2023)、集中豪雨と前線(2024)、外来生物とクマゼミの北上(2026)、洪水対策(2026)です。社会は川の水をよごさないポスター(2023)、災害伝承碑(2024)、イタイイタイ病と能登半島地震(2025)、食料生産の問題点と高潮の浸水予測(2026)です。
- 人権・女性の視点が歴史・公民に見えます。2023 大問 2「歴史上の女性の活躍」、2025 大問 2 のマララさんと人権、2026 大問 3 の団塊世代と後期高齢者です。断定できるほどの本数ではありませんが、公民の記述は「困っている人・問題点」を書かせる方向に寄っているように見えます。
- 算数の登場人物は自校の生徒名(百合子さん・桜子さん)で、修学旅行(2023)・万博(2026)と学校行事や時事が設定に使われます。
7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)
想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先に。座席別の演習は小 6 の夏以降が目安です(学年別の順序は 11 節)。
各項目の根拠(年度と大問の中身)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜20XX 年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。
- [週末 60 分] 算数・大問 3「速さとグラフ」を座席で縦に — 2024(百合子さんと太郎くんが学校と駅を往復・2 度目の出会い)、2025(姉と妹が坂道を通って図書館へ・グラフを描く)、2026(百合子さんが万博へ・歩く→休む→3 倍の速さで走る・姉と 3 回出会う・2 人の距離のグラフを描く)を解きます。2023 は点が図形の辺上を動く面積グラフ(続きを描く)です。4 年中 3 年で「グラフをかきなさい」が入っています。手順は「文章と表から速さを出す→出会い・追いつきを比で→グラフに写す」で毎年同じです。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 算数・大問 4・5 の図形(平面と立体)を座席で縦に — 大問 4 は面積比(2024 長方形の中の三角形の比、2026 平行四辺形の五角形)、円周 12 等分の角度と面積(2025)、半円を折って切る(2023)で、「式を書いて求めなさい」が 2023・2024・2025 の大問 4 に 1 問ずつあり、途中式を書く練習が要ります。大問 5 は円柱+正四角すい(2024・真横から見た図を描く)、立方体の切断(2025・切り口の形を選ぶ→三角すいの体積→分割後の体積)、正方形が三角形の辺上を動く通過部分の作図+回転体(2026)、直方体容器を傾けた水面(2023)です。単元記録では回転体が 2010・2014・2015・2016・2021・2022、切断が 2011・2012・2020・2025 と繰り返しています。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 算数・大問 1・2 の一行題と文章題 — 大問 1 の (1) 計算 (2) 逆算は固定です。(3)〜(6) は数の性質(2023 倍数の積・2025 同じ余り)、集合(2023・2024)、過不足算(2024)、平均算(2024)、食塩水(2025 味噌の塩分)、通過算(2025)、部分分数(2026)、折り紙の面積(2026)、売買損益(2026)、塗り分け(2026)と幅広く、ここは失点ゼロ枠です。大問 2 は「設定を読んで表に整理する」和差算・分配算(2023・2024)と、「操作を小さい場合で実験する」規則性・数の性質(2025・2026)に分かれます。和差算・分配算の表整理と、操作を実験する数の性質の 2 つの型を、各 2 年分ずつ練習します。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 理科・40 問超を 40 分で — 2024 は 46 問、2026 は 49 問です。長い導入文(文章 I〜III・会話文)を最後まで読んでから解く習慣と、「知識で即答できる小問を先に拾い、計算は 2 周目」の配分を身につけます。生きもののデータを読む出題(セミの羽化数の推定、砂浜の遺骸の数、発芽の条件制御)と、気象(前線・雨温図・気団)の読み取りが直近 4 年で共通しています。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 理科・計算の型と記述の書き方 — 浮力(2025 アルキメデスの原理・海水)、ゴムの伸び(2024 つなぐ・並べる)、濃度と凝固点(2024 塩化カルシウム)、酸化鉄と炭素の質量比(2025)、振動数(2026 波形を描く)、南中時刻の時差(2025)と、比例と比で解く問題が毎年数問あります。記述は「実験の方法と予想される結果を簡潔に」(2024・2026)と「指定語句を使って理由」(2025)の 2 つの型を、1〜2 文で書く練習をします。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 社会・歴史の時代順並べ替え — 2023(かるた 9 枚)、2024(人物への手紙 13 通)、2025(各時代のまとめ 20 本)、2026(海の歴史レポート 6 本)と 4 年連続で「バラバラの資料を時代順に並べる」設問が最終盤にあります。同時代のものを選ぶ問い(2023・2024・2025)もセットです。文化史(雪舟の作品と場所 2024、画家と作品 2025、国風文化 2026、書院造 2025)が毎年 1〜2 問あるので、通史の年表を自作し、作品・作者・場所をセットで覚えます。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 社会・前年の出来事を制度・地理に翻訳し、資料から読み取って書く — 2023 ウクライナ侵攻→文化財・ユネスコ・三審制、2024 関東大震災 100 年→地方行政、2025 パリ五輪→大日本帝国憲法・イギリス政権交代、2026 万博→祝日・気象庁の省・参院選の投票率・高潮のハザードマップと、直近 1 年のニュースを「制度・地理・歴史のどこにつながるか」で仕分けます。地理は都道府県の統計(人口・産業・気候)と農業(産地リレー・輪作・高原野菜・米政策)を資料つきで練習します。記述は 2026「資料 4 から問題点を 2 つ読み取り一文で」「グラフ Ⅱ・Ⅲ をふまえて 30 字程度」「資料 1 の問題点と理由」、2024「輪作の効果を 2 点」、2025「農家の語を使って理由」のように短く、資料の照合が本体です。語句は「漢字 2 字」「漢字 4 字」「漢字 6 字」「ひらがな 3 字」の文字種指定つきで書く練習もします(国会・内閣・裁判所の名称、憲法の条文名、環境の国際会議名)。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 国語・記述と漢字語彙の知識大問 — 2017 は 60 字・130 字・70〜90 字・15〜20 字、2020 は 80 字(2 人の考えをそれぞれ)と 100 字以上、2015 は 60 字・100 字で、「気持ちの変化を時間の順に」「本文全体をふまえて」が問い方の核です。内容一致の正誤を○×(2020)・ア/イ(2017)で全文について答えさせる設問があるので、「本文に書いてあるか」を厳密に見て推測を混ぜない練習をします。説明文は動的平衡(2015)・言語獲得(2020)・顔と表情(2017)のような科学・言語の硬めの文章を多読します。漢字 10 問(2015・2017)、鳥の名の慣用句(2017)、四字熟語の共通漢字(2017)、助数詞(2015)、外来語の用法(2015)、敬語(2020)、熟語の構成(2016)は年で形式が変わるので、資料のある年度分すべてを解きます。2021 年度以降は市販の過去問で必ず確認します。(確認: 〜2020 年度。国語は資料が 2020 年度までのため)
8. 科目別の詳細
8-0. 科目横断の要点
| 科目 | 形式の固定度 | 中身の性格 | 最優先で時間をかける価値があること |
|---|---|---|---|
| 算数 | 高い。5 大問・小問 13〜20(直近 4 年は 18〜20)。答えのみが 9 割、作図が年 1〜2 問、「式を書いて求めなさい」が年 1〜2 問 | 座席は固定、題材は毎年新作。速さ 22%・立体 21%・平面 18%・割合文章題 17%・計算 12% の配分(17 年集計) | 大問 3 の速さとグラフ(読む→速さを出す→出会いを求める→グラフを描く)と、大問 4・5 の平面・立体を一巡すること |
| 理科 | 中程度。4 大問・32〜49 問。選択 3〜5 割・短答 5〜6 割・記述 2〜6% | 4 分野各 1 題で単元は毎年入れ替え。導入文が長く(文章 I〜III)、身近な観察(水筒の音・船・セミ・里山)から入る | 40 問超を 40 分で読み切る配分と、計算の型(浮力・ばね・濃度・質量比・振動数) |
| 社会 | 直近 4 年は高い(3 大問)。それ以前は 6〜9 大問で別物 | 前年の出来事×地理 1 テーマ×通史の並べ替え。選択 4〜6 割・短答 3〜4 割・記述 2〜3 問(字数 15〜30 字程度) | 歴史の時代順並べ替え(4 年連続)と、前年の出来事を制度・地理に翻訳する練習 |
| 国語 | 低い(2020 年まで)。大問 4〜6 で知識大問の数が動く。読解 2 題は固定 | 物語→説明文。記述は 60〜130 字の字数指定つき、内容一致の○×判定あり | 60〜100 字級の記述(心情の変化・内容説明)と漢字・語彙。ただし 2021 年以降は未確認 |
算数は「座席ごとに単元を一巡すること」、理科・社会は「読む量への慣れ」、国語は「長めの記述」と、科目ごとに競技が違います。
8-1. 算数(5 大問・小問 13〜20・答えのみ約 9 割)
年度×大問の題材表(2023〜2026 は原本で確認・題材つき)
| 年度 | 大問 1(□に数を入れる) | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 | 大問 5 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2026 | 計算・逆算・部分分数(1/(2024×2025)…)・折り紙の面積・売買損益(20% 引き)・立方体の 5 色塗り分け(6 問) | 数の性質(1〜30 のカードを裏返す操作 30 回・黒いカードの数) | 速さとグラフ(百合子さんが万博へ・歩く→休む→3 倍で走る・姉と 3 回出会う・距離のグラフ作図) | 平面(平行四辺形・辺の 3 等分と 2 等分・面積比・五角形の面積) | 図形の移動(正方形が直角二等辺三角形の辺上を動く通過部分の作図と面積)+回転体 |
| 2025 | 計算・逆算・同じ余りになる整数・味噌の塩分(食塩水)・通過算(5 問) | 規則性(1,2,3,…と並ぶ段・和が 2025 になる段・累計 650) | 速さとグラフ(姉と妹が坂道を通って図書館へ・速さの穴埋め・グラフの数値・2 人のグラフ作図・兄との出会い) | 角度と円(半径 6cm・円周 12 等分・x と y の角度・面積を式を書いて) | 立体(立方体の切断・切り口の形の選択・三角すいの体積・分割後の体積) |
| 2024 | 計算・逆算・過不足算(りんご配り)・集合(クッキーとどら焼き)・平均算(50m 走)(5 問) | 和差算・分配算(ビーチクリーンのごみ 5 種の重さ→ポイントの割合) | 速さ(百合子さんと太郎くんが学校と駅を往復・グラフの選択・速さ・道のり・2 度目の出会い) | 平面(長方形 8×12・比 DG:GF・3 つの三角形の面積比・面積を式を書いて) | 立体(円柱の上に正四角すい・高さを式を書いて・真横から見た図の作図・側面の二等辺三角形) |
| 2023 | 計算・逆算・2 の倍数の積・集合(犬と猫)・速さ(バスと徒歩)(5 問) | 和差算・分配算(修学旅行の部屋割り 35 部屋→欠席で過不足算) | 点の移動と面積グラフ(正方形から長方形を切った図形の辺上を点 P が進む・辺の長さ・グラフの続きを作図・面積 5.5cm²) | 図形の移動(半円の紙を 2 回折って切る・広げた形の選択・面積を式を書いて・90° 回転の通過範囲) | 水量(密閉した直方体容器 288cm³ を傾ける・水面の高さ・変化しないものをすべて選ぶ・水面の面積) |
2022 年度以前(単元記録から。題材は未確認):
| 年度 | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 | 大問 5 |
|---|---|---|---|---|
| 2022 | 食塩水 | 速さ | 平面図形 | 回転体 |
| 2021 | 速さ | 水量とグラフ | 平面図形 | 回転体 |
| 2020 | 割合 | 水量とグラフ | 図形の移動 | 立体の切断 |
| 2019 | 割合 | 速さとグラフ | 平面図形 | 立体 |
| 2018 | 数の性質 | 速さとグラフ | 図形の移動 | 立体 |
| 2017 | つるかめ算 | 水量とグラフ | 図形の移動 | 立体 |
| 2016 | 速さ | 水量とグラフ | 平面図形 | 回転体 |
| 2015 | 年齢算 | 流水算 | 平面図形 | 回転体 |
| 2014 | 規則性 | 速さ | 平面図形 | 回転体 |
| 2012 | ニュートン算 | 流水算 | 図形の移動 | 立体の切断 |
| 2011 | 売買損益 | 速さとグラフ | 図形の移動 | 立体の切断 |
| 2010 | 売買損益 | 速さとグラフ | 図形の移動 | 回転体 |
| 2009 | 割合 | 速さ | 平面図形 | 立体 |
大問 1 は全年度「四則計算+逆算+一行題」です。小問数は 2009 の 13 問から 2026 の 20 問へゆるやかに増えています(2023〜2026 は 18〜20 問)。
頻出単元と周期(17 年集計)
| 座席 | 内容 | 出現 |
|---|---|---|
| 大問 1 (1)(2) | 四則計算(分数・小数の混合)と □ の逆算 | 17/17 |
| 大問 1 (3)〜 | 一行題 3〜4 問。数の性質・集合・過不足算・平均算・食塩水・通過算・売買損益・場合の数・規則性 | 17/17 |
| 大問 3 | 速さ系 13/17(速さとグラフ 7・速さ 4・流水算 2。2023 は点の移動と面積グラフ)、水量とグラフ 4/17(2016・2017・2020・2021) | 2022〜2026 は 5 年連続で速さ・点の移動(水量なし) |
| 大問 4 | 平面図形 17/17(面積・面積比 9、図形の移動 7、角度 1)。折る・切る・転がす・回す操作つきが 2023・2026 | — |
| 大問 5 | 立体 16/17(回転体 6、切断 4、体積・表面積 5、水量 1)、2026 は図形の移動+回転体 | — |
| 大問 2 | 文章題と数の性質が半々。和差算 2、割合 3、売買損益 2、速さ 2、規則性 2、数の性質 2、他各 1 | 単元は毎年入れ替わる |
- 速さ 22%・立体図形 21%・平面図形 18%・割合と文章題 17%・計算 12% が 17 年の配分(小問数ベース)です。速さと図形で 6 割になります。
- 図のある小問が 56%(17 年中央値)で、大問 3〜5 はほぼ全問に図かグラフがつきます。
- 同じ問題の使い回しは、精読した 4 年と単元記録の範囲では見つかっていません。
問い方の型
- 大問 3 は「導入文(2 人が同じ目的地へ、または往復)+グラフ(数値の一部が空欄)」から、(1) グラフの空欄や速さ、(2)(3) 道のり・出会いの時刻、最後に「グラフをかきなさい」(2023・2025・2026)または「グラフを選びなさい」(2024)という流れです。2025 は「次の文章の①〜③にあてはまる数」の穴埋め文で速さを導かせます。
- 大問 4・5 は 3〜4 小問で、(1) が基本(比・角度・高さ)、(2) が面積・体積、(3) が複合(通過範囲・分割・回転体)です。「式を書いて求めなさい」は面積・高さの 1 問に付きます(2023 (2)、2024 大問 4 (3) と大問 5 (1)、2025 大問 4 (2))。
- 大問 2 は「設定を読んで表に整理する」和差算・分配算(2023・2024)と、「操作を小さい場合で実験する」規則性・数の性質(2025・2026)に分かれます。2026 のカード裏返しは「約数の個数が奇数=平方数」に気づくかが核です。
- 大問 1 の一行題は 1 問 1 単元で独立しています。西暦や学校生活(修学旅行・味噌・50m 走)を設定に使います。
8-2. 理科(4 大問・32〜49 問・生物→化学→地学→物理)
年度×大問の題材表(2023〜2026 は原本で確認)
| 年度 | 大問 1(生物) | 大問 2(化学) | 大問 3(地学) | 大問 4(物理) | 小問計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2026 | こん虫(神奈川県南部のセミ調査・脱皮と不完全変態・体の部位・羽化数と産卵数の推定・外来生物・クマゼミ北上の要因記述・4 種の虫の生活と冬越し) | 水溶液の判別(ラベルの読めない A〜G を実験 1〜3 で同定・酸性・フェノールフタレイン・電気を通す・石灰水との区別の実験記述・BTB の中和) | 火山と流水(阿蘇と桜島・カルデラ・火山の形と鉱物・浸食運搬・石炭・化石からの環境記述・水車が回る地点・川の地形・洪水対策) | 音(水筒に注ぐ音・伝わり方・振動数の計算・波形の作図・ペットボトルの実験・弦の長さとおもり) | 49 |
| 2025 | 種子の発芽(里山・肉食草食の特徴・トウモロコシとダイズの部位・消化吸収・発芽の条件制御・幼葉鞘) | 質量保存(金属と熱の伝わり方・水の混合温度・酸素の性質・二酸化炭素・酸化鉄と炭素の反応比) | 天体(自転と公転の穴埋め・明石と長崎の南中時刻のずれ・月の見え方と沈む時刻・宇宙飛行士から見た満月・3 人の日記と緯度) | 浮力(江の島の船・アルキメデスの原理・木片の浮き沈み・海水・粘土の船が浮く理由を「浮力」「体積」で記述・鉄のかたまり) | 32 |
| 2024 | 生態系(奄美大島の 4 生物の分類と特徴・絶滅危惧・食物連鎖の順・炭酸カルシウム・有孔虫と藻類の共生・示相化石と示準化石・砂浜の遺骸と川からの距離) | 濃度と状態変化(塩化カルシウム・凝固点の低下の実験・グラフ・氷に塩が含まれないことを確かめる実験記述・塩害) | 気象(大気の状態と雲・温暖前線と寒冷前線の断面・集中豪雨・2023 年夏の豪雨・東京と福岡の雨温図と気団) | ばね(ゴム A・B・C の伸びのグラフ・直列につなぐ・2 個のおもり・半分に切る) | 46 |
| 2023 | 動物の誕生(ヒトの誕生の穴埋め・食べる部位・有性生殖をすべて選ぶ) | 濃度(海水 2.7% の塩・塩田で砂を使う理由の記述・蒸発量・電流を通しにくい水溶液・気体 A・B の名前と集め方・電流と気体の表) | 気象(海と気候・自転公転・北緯・極夜白夜・海流の名前・海氷の影響・水の密度と温度・気候への影響) | 光(光源・鏡の入射角・鏡に映らない物体・2 枚の平行な鏡・鏡を 10° 傾ける・凸レンズの光の道すじ作図・レンズを動かす) | 35 |
2022 年度以前(単元記録から。題材は未確認): 2022 こん虫/水溶液の判別/星・星座/てこ、2021 人体/金属と水溶液/流水/電気回路、2020 植物/燃焼/気象/ふりこ、2019 こん虫/溶解度/月/光、2018 こん虫/気体/地層/ばね、2017 植物/中和/惑星・太陽/浮力、2016 人体/中和/気象/ふりこ、2015 植物/気体/星・星座/電気回路、2014 植物/溶解度/気象/ばね、2013 人体/金属と水溶液/月/音。2009〜2012 は 5 大問(生物 2 題または地学 2 題)です。
頻出単元と周期(単元記録 18 年+原本 4 年)
- 生物: 植物のつくり・発芽(2009・2010・2011・2014・2015・2017・2020・2025)が最多、こん虫(2018・2019・2022・2026)、人体(2009・2013・2016・2021)、動物の誕生(2012・2023)、生態系(2011・2024)です。直近 4 年は「生きもののデータを読む」(セミの羽化数の推定・砂浜の遺骸の数・発芽の条件)が共通しています。
- 化学: 濃度(2010・2023・2024)、気体(2012・2015・2018)、中和(2016・2017)、金属と水溶液(2013・2021)、溶解度(2014・2019)、水溶液の判別(2022・2026)、燃焼(2009・2020)、質量保存(2025)です。表から比を読む計算が毎年 2〜4 問あります。
- 地学: 気象(2009・2012・2014・2016・2020・2023・2024)が最多で 18 年中 7 回、天体(月 2010・2013・2019、星 2015・2022・2025、惑星 2017)、地層(2011・2018)、流水(2021・2026)です。2023 の海と気候、2024 の前線と雨温図は社会の地理と重なる題材です。
- 物理: ばね(2014・2018・2024)、ふりこ(2009・2011・2016・2020)、浮力(2011・2017・2025)、光(2019・2023)、音(2013・2026)、電気回路(2015・2021)、てこ(2022)、滑車(2012)、電磁石(2010)です。同じ単元が 4〜6 年おきに戻ります。
- 前年の出来事: 2024 大問 3「2023 年の夏は局地的に豪雨が続いた」。理科で前年を明示したのはこの 1 例で、社会ほど強くありません。
問い方の型
- 各大問は「文章 I〜III」または会話文の長い導入(2023 大問 2・4、2025 大問 2・4、2026 大問 3・4)→穴埋め(語群または記号)→選択(「すべて選び」「2 つ選び」)→計算 2〜4 問→記述 0〜1 問という構造です。誘導文を読み切らないと後半の計算に入れません。
- 「実験の方法と予想される結果を簡潔に」(2024・2026)、「〜という言葉を使って説明」(2025)、「理由を粒の大きさに注目して」(2023)が記述の問い方です。
- 条件制御の設問(2025「適切な温度が必要と証明するには条件 a〜i のどれとどれ」、2026「弦の長さの影響を調べるには実験(あ)〜(か)のどれとどれ」)が 2 年連続で出ています。
- 計算の型は、比例(ばね・ゴム・振動数・反応比)、割合(濃度・羽化数)、浮力=押しのけた水の重さ、時差(経度差 5° で何分)、体積と密度です。
8-3. 社会(3 大問・36〜45 問・地理→歴史→公民)
年度×大問の題材表(2023〜2026 は原本で確認)
| 年度 | 大問 1(地理) | 大問 2(歴史) | 大問 3(公民) | 小問計・記述 |
|---|---|---|---|---|
| 2026 | 米騒動から食料生産(富山の水田率・元号・凶作の理由・輸入検査・コロナ禍からの需要・食糧管理制度・転作・ひらがな 3 字・3 か国の食料自給率・フードマイレージ・資料 4 から問題点 2 つの記述) | 片瀬山のゆりこさんの海の歴史レポート (A)〜(F)(遺跡・元寇・幕府・明治の人名・渋沢栄一・北前船が減った理由を 30 字程度で・時代判定・国風文化・満州事変を漢字 4 字・日露戦争・鉄砲伝来・江戸・地名・(A)〜(F) の年代順) | 大阪関西万博の会話(パビリオンの国・8 月 11 日の祝日・団塊世代と後期高齢者・気象庁の省・地球環境問題の年表・実質 GDP の資料の問題点記述・弾劾裁判・選挙・参院選の年代別投票率・大阪市の高潮浸水予測・会話に出ないアルファベット略語) | 42・記述 3 |
| 2025 | 北陸新幹線敦賀延伸(敦賀の読みと県・3 都市の雨温図・5 都県の統計・高原野菜・佐渡金山の世界遺産・イタイイタイ病・能登半島地震・通過する県・伝統工芸品と「農家」の語で理由記述・2024 年夏の米不足) | 「ゆり組」の各時代のまとめ【1】〜【20】(書院造・時代判定・戦国大名・遺跡・国際連盟・人物名・高度経済成長を漢字 6 字・一揆の中心人物・道具の名称と選択・画家と作品・出来事の順・同時代の個数・時代順・「うめ組」のマララさんと人権の記述) | パリ五輪(ドローン撮影の判決・大日本帝国憲法の条文・イギリスの政権交代と選挙制度・北極の氷と海面上昇・万博の文章から国を選び国際問題を語群 2 語以上で説明) | 45・記述 3 |
| 2024 | 地図で日本各地(A 平野の輪作と効果 2 点の記述・B 平野の米・日本三景の写真・焼津の遠洋漁業のグラフ・愛知の菊の栽培・原油の輸入先・災害伝承碑・4 県の統計) | 湘南白百合学園の生徒が書いた人物への「お手紙」13 通(漢字 2 字・画家と絵画と場所・はにわをひらがな 3 字・建物名・戦争・三種の神器・事件名・明治の政策・2 人の天皇・誤りの訂正・幕府の場所・伊能忠敬・年表の位置・同時代の手紙・時代順・コメントの正誤・人物への疑問を 20〜30 字で書く) | AI 裁判官の模擬裁判(裁判官の任命機関・委員会・請願・関東大震災 100 年と地方行政・国の収入の円グラフ・SDGs・文部科学大臣・生成 AI を読書感想文に使う心配点の記述) | 36・記述 3 |
| 2023 | 愛知県豊田市の明治用水の水もれ(会話文・語句・雨温図と県庁所在地・産業別人口・キャベツの産地リレー・三角州・地形図の縮尺・浄水場・自動車生産・輸出品の変化・ニュース放送で大切なこと・森林・国連分担金・川をよごさないポスターの見出し記述) | 湘南白百合学園の生徒が作った歴史かるた 9 枚(中国王朝を漢字 1 字・富岡製糸場・歴史上の女性の活躍・出島など 4 拠点・安土桃山の資料・正倉院・公害・駅名・京都の出来事・同時代のカード・時代順・読み札の誤り・21 世紀の事柄で読み札と取り札を 15〜20 字で作る記述) | ウクライナ侵攻と文化財(内閣の語句・京都市の意見募集・漢字 4 字・国会の仕事・選挙権・ユネスコ・三審制・平和主義・核兵器が使われた都市) | 40・記述 2 |
2022 年度以前(単元記録から。題材は未確認): 2022 は 5 大問(地形図・貿易・原始古代・近代の戦争・三権分立)、2021 は 3 大問(農業・幕末明治・三権分立)、2020 は 5 大問(水産業・地形図・飛鳥奈良・近代の戦争・三権分立)、2019 以前は 6〜9 大問で地理 2〜3 題・歴史 3〜4 題・公民 1〜2 題の細切れ構成です。
頻出テーマと周期
- 前年の出来事が大問の入口です(原本を精読した 4 年すべて): 2023 ウクライナ侵攻(2022)と明治用水の水もれ(2022 年 5 月)、2024 関東大震災 100 年と生成 AI(2023)、2025 北陸新幹線敦賀延伸・佐渡金山・能登半島地震・パリ五輪・イギリス政権交代・米不足(すべて 2024)、2026 大阪関西万博・参院選・団塊世代の後期高齢化(2025)です。地理も「前年に話題になった地域」(北陸・食料)で組まれます。
- 歴史は「生徒の作った資料を時代順に並べる」形です(2023〜2026 の 4 年連続)。かるた・手紙・まとめ・レポートと形式は変わりますが、「同時代のものを選ぶ」「誤りを直す」「年代順に並べたものを選ぶ」の 3 点セットは同じです。文化史(雪舟の作品と場所 2024、画家と作品 2025、国風文化 2026、書院造 2025)が毎年 1〜2 問あります。
- 地理は 1 テーマ 15〜17 問です。雨温図(2023・2025)、県の統計表(2024・2025)、農業(キャベツ 2023・輪作と菊 2024・高原野菜と米 2025・水田率と転作 2026)、産業と貿易(輸出品 2023・原油 2024・食料自給率 2026)が出ます。地形図は 2023 の縮尺 1 問のみで、大問としては出ていません。
- 公民は国会・内閣・裁判所と選挙(4 年とも)に、環境(SDGs 2024・北極の氷 2025・地球環境の年表と高潮 2026)と国際問題(万博と国際問題 2025・国連分担金 2023)が乗ります。憲法は 2023 平和主義、2025 大日本帝国憲法の条文で、現行憲法の条文穴埋めは直近 4 年に出ていません。
問い方の型
- 各大問は「長い導入文(会話・レポート・まとめ)+下線部の設問」で、選択は「正しいものを 1 つ」「誤っているものを 1 つ」「正しいものをすべて。無ければ×」の 3 種です。語句は文字種と字数の指定つきです。
- 記述は 3 種あります: ①資料読み取り(2 点挙げる・グラフの問題点)②理由説明(農家の語で・グラフ Ⅱ・Ⅲ をふまえて 30 字程度)③自分で作る・考える(読み札を作る・人物への疑問・国際問題を語群で説明・生成 AI の心配点)です。③が毎年 1 問あり、条件(字数・語群・欄の分け方)を守ることが前提です。
- 名称を答えて写真や図も選ぶ混合問題(2024 に 5 問、2023 に 4 問)は、片方だけでは点になりません。
8-4. 国語(2020 年まで・8 年分。精読したのは 2015・2016・2017・2020)
2021 年度以降は資料が無く、以下は 6 年前までの傾向です。 現在の大問数・記述の字数・知識問題の形式は市販の過去問で確認が必要です。
年度×大問の題材表
| 年度 | 知識の大問 | 読解 1(物語) | 読解 2(説明文・随筆) | 設問計・記述 |
|---|---|---|---|---|
| 2020 | 漢字(カタカナ→漢字・漢字→ひらがな)+言葉の使われ方の正誤/敬語を指定字数のひらがなで | 後ろ足のない子犬を拾った小学 6 年生の航(選択 5・抜き出し 1・記述 1「2 人の考えのちがいをそれぞれ 80 字以内」・本文から読み取れるかの○×) | 子どもの言語獲得(「ワンワン」とガバガイ問題・抜き出し 2・選択 2・記述 2「書き方にしたがって」「本文全体をふまえて 100 字以上」) | 16 前後・記述 3 |
| 2017 | 漢字 10(書き 5・読み 5)/鳥の名の慣用句 3/四字熟語の共通漢字 2/後ろに共通してつく言葉 5 | 転校生のかなと咲子と死刑囚のおハルさん(記述「気持ちを 60 字以内」・あてはまらないものを選ぶ・擬態語の空欄・抜き出し・記述「気持ちの変化を 130 字以内」・表現の説明を 2 つ選ぶ) | 顔と表情(抜き出し「漢字二字」「十字」・語句の組み合わせ・記述「70 字以上 90 字以内」「ご褒美を使わず 15〜20 字」・内容一致をア/イで) | 32・記述 4 |
| 2016 | 漢字+熟語の成り立ちの選択/文を条件に合わせて書きかえる(2 題) | シゲばあさんと吉作さん(造語の意味・記述「45 字以内」・選択・記述「気持ち」2 問・比喩表現の抜き出し) | 洞窟壁画(抜き出し・記述「どのような点」・選択・抜き出し・記述) | 16 前後・記述 7(書きかえ 2 を含む) |
| 2015 | 漢字 10/外来語の使い方の正誤 4/漢字の説明から漢字 3/助数詞 3 | わかいライオンの寓話(選択 4・三字熟語・記述「60 字以内」・接続語・記述「どのような思い」) | 動的平衡(選択・語句の組み合わせ 2・2 つ選ぶ・記述「100 字以内」・三段構成の図) | 34・記述 3 |
2014 以前(単元記録から): 2014 は 4 大問(漢字・記号選択・理由記述・内容説明記述)、2011 は 5 大問(漢字・慣用句・語句の意味・記述 2)、2010 は 6 大問(漢字・敬語・抜き出し・熟語の構成・心情記述・抜き出し)、2009 は 4 大問です。
頻出と型
- 読解は 4 年とも「物語 1 題+説明文・随筆 1 題」です。物語は子ども・老人・動物と主人公が幅広く、説明文は科学・言語・美術と硬めの題材です。
- 記述は年 3〜7 問で、字数指定が細かいです(45・60・70〜90・80・100・130 字、15〜20 字)。問い方は「気持ちを〜字以内で」「気持ちの変化を時間の経過にしたがって」「本文全体をふまえて」「書き方にしたがって」です。
- 内容一致を全文について○×・ア/イで答えさせる設問(2017・2020)、文章の三段構成を図で問う設問(2015)、表現の説明を 2 つ選ぶ設問(2017)が変化球です。
- 知識大問は年で入れ替わります: 漢字(毎年、5〜10 問)、慣用句(2011・2017・2020)、敬語(2010・2020)、四字熟語(2017)、助数詞(2015)、外来語(2015)、熟語の構成(2010・2016)、文の書きかえ(2016)です。
9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
単元記録から周期を読んだものです。2022 年度以前は題材まで確認していないため、単元名の水準で挙げます。最終確認年度は、その単元が大問として出たことを確認できている最後の年度です。
| 科目 | 単元 | 出た年 | 最終確認年度 | 状況 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 大問 3 の水量とグラフ | 2016・2017・2020・2021(2023 は大問 5 に水量) | 2021 | 大問 3 は 2022〜2026 の 5 年連続で速さ・点の移動。水量が大問 3 に戻る候補 |
| 算数 | 流水算 | 2012・2015 | 2015 | 11 年空き。速さの座席(大問 3)に来ても不思議はない |
| 算数 | ニュートン算 | 2012 | 2012 | 14 年空き |
| 算数 | 大問 2 の食塩水・つるかめ算・年齢算(つるかめ算・年齢算は教科書ではなく受験用教材で扱う単元) | 2022 食塩水、2017 つるかめ、2015 年齢 | 2022 | 大問 2 は 2023・2024 が和差算、2025・2026 が数の性質・規則性。文章題の特殊算が戻る候補 |
| 理科 | ふりこ | 2009・2011・2016・2020 | 2020 | 4〜5 年周期。2020 を最後に 6 年空き |
| 理科 | 電気回路 | 2015・2021 | 2021 | 6 年周期なら次年度前後 |
| 理科 | 溶解度 | 2014・2019 | 2019 | 5 年周期。7 年空き |
| 理科 | 月 | 2010・2013・2019 | 2019(小問では 2025) | 2025 に小問で出た(月の見え方)が、大問としては 7 年空き |
| 理科 | 人体 | 2009・2013・2016・2021 | 2021(小問では 2025) | 3〜5 年周期。2025 に小問で消化が出たが大問としては 5 年空き |
| 理科 | 中和 | 2016・2017 | 2017(小問では 2026) | 2026 大問 2 (7) に BTB の中和が小問で戻った。大問化の候補 |
| 社会 | 地形図の読図 | 2011・2012・2014・2017・2020・2022 | 2022 | 2023 は縮尺計算 1 問のみ。大問の入口として 4 年空き |
| 社会 | 世界地理を大問で | 2011・2015・2016 | 2016 | 10 年空き(2025・2026 は万博の国当て・パビリオンの写真で小問のみ) |
| 社会 | 日本国憲法の条文 | 2012(2023 平和主義・2025 大日本帝国憲法の条文) | 2012 | 現行憲法の条文穴埋めは長く出ていない |
| 社会 | 財政・税の大問 | 2011(2024 に円グラフ 1 問) | 2011(小問では 2024) | 大問としては長く出ていない。2024 に小問(国の収入の円グラフ)で戻った |
2019 年以前の 6〜9 大問構成に戻る可能性は、2021 年以降の流れからは低く見えますが、断定はしません。
10. 形式面の注意
- 算数: 答えのみが約 9 割。作図が毎年 1〜2 問(2023 グラフの続き、2024 立体を真横から見た図、2025 速さのグラフ、2026 速さのグラフ+通過部分の斜線)です。「式を書いて求めなさい」が 2023〜2025 に各 1〜2 問(面積・高さ)あります。選択は年 0〜1 問(2023 広げた紙の形、2024 グラフを選ぶ、2025 切り口の形)です。円周率は 3.14(2023・2025・2026 の問題文で確認)。「最も簡単な整数の比で」の指示が大問 4 に多いです(2024・2026)。西暦を仕込んだ問題(2025 大問 2「和が 2025 になる段」、2026 大問 1 (3) 「1/(2024×2025)+…」)もあります。登場人物は百合子さん(2023・2024・2026)・桜子さん(2025)です。冊子は 12 ページ(2024〜2026)で、解答用紙にグラフ用の目盛りが印刷されている年(2023・2025・2026)は、目盛りの読みが得点に直結します。
- 理科: 32〜49 問。記述は年 1〜3 問で 1〜2 文です(2023 塩田で砂が都合よい理由、2024 氷に塩化カルシウムが含まれないことを確かめる実験、2025 粘土の船が浮く理由を「浮力」「体積」で、2026 クマゼミ北上の要因・石灰水との区別の実験・化石からの環境)。指定語句つき(2025)と実験方法+予想される結果(2024・2026)の 2 種が直近の型です。作図は 2023(凸レンズの光の道すじ)・2026(振動数 2 倍の波形)です。桁指定「小数第 1 位を四捨五入して整数で」(2026)、「四捨五入して小数第 5 位まで」(2023)があります。「すべて選び」「2 つ選び」「同じものをくり返し選んでもよい」「正しいものがない場合は…」の但し書きが毎年複数あります。「漢字 2 字で」の語句指定(2024・2026)もあります。図のある小問は約半分で、冊子は 16〜19 ページ(2024〜2026)です。
- 社会: 記述は年 2〜3 問で、字数は「15〜20 字程度」(2023)、「20 字以上 30 字以内」(2024)、「30 字程度」(2026)と短めです。条件つき記述(2024 人物名と疑問を分けて書く、2025 語群から 2 語以上使う、2026 資料から 2 点)が毎年 1 問あります。語句は「漢字 2 字」「漢字 4 字」「漢字 6 字」「漢字一字」「ひらがな 3 字」の文字種指定が多く、「正しいものをすべて選び。正しいものがない場合は…」(2026)、「誤っているものを 1 つ」の除外型が毎年複数あります。名称を答えて写真も選ぶ混合問題(2024 に 5 問)があります。グラフ・表・地図・写真が全大問につきます(2026 は雨温図・食料自給率の表・GDP のグラフ・投票率のグラフ・浸水予測地図)。
- 国語(2020 年まで): 記述は字数指定つきです(60・80・100・130 字など)。句読点も 1 字と数えます(2020 の注記)。抜き出しは「漢字二字で」「十字で」「五字で」の指定です。内容一致の正誤を○×(2020)・ア/イ(2017)で全文について答えさせる設問があります。漢字は「カタカナ→漢字」と「漢字→ひらがな」の混在で 5〜10 問です。大問数が 4〜6 で動くため、開始時に全体を見て記述の数を数えてから配分します。
11. 学年別ロードマップ(小 4 から始めるなら)
| 段 | この学校で何をするか |
|---|---|
| 小 4(土台) | 計算の正確さ(大問 1 (1)(2) は毎年「四則計算+□の逆算」)、速さの基本(速さ・時間・道のりの 3 つの関係を表で整理する癖)、平面図形の面積の基本、読解は 1 文で理由を言う練習、漢字は書きを毎日。時間計測はまだしません。 |
| 小 5(幅) | ここが本体です。算数は 8-1 節の年度×大問の題材表を「小 5 で全分野をひととおり学び終える単元リスト」として使います: 速さ(出会い・追いつき・往復・通過算・流水算)、水量とグラフ、平面(面積比・角度・折り返し・図形の移動)、立体(体積・表面積・切断・回転体・投影図)、数の性質と規則性、和差算・過不足算・集合・食塩水・売買損益。理科は 4 分野を偏りなく(生物: こん虫・植物・人体・生態系、化学: 水溶液の判別・中和・濃度・気体、地学: 気象・天体・地層と流水、物理: ばね・浮力・光・音・電気・ふりこ)。社会は都道府県と産業・通史の年表・国会と選挙。国語は「〜から。」「〜という気持ち。」を 2〜3 文(60 字)で書く習慣。ただし国語は 2021 年度以降の資料が無いので、現在の形式は小 6 で市販の過去問を使って確認します(→ 13 節)。 |
| 小 6(仕上げ) | 7 節の 8 項目です。夏以降に算数は「同じ座席を縦に」(大問 3 だけ 4 年分、大問 5 だけ 4 年分)、理科・社会は「年度通しで時間を計る」(40 分で 40 問超)を行います。国語は市販の過去問で 2021 年以降の形式を確認してから記述の字数に慣れます。 |
小 5 の週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は社会の一問一答(都道府県・産業・通史の年表・国会と選挙)と国語の漢字に充て、週末 60 分は算数の単元一巡(速さ→水量とグラフ→平面→立体→数の性質と規則性→和差算などの文章題の順)と理科の 4 分野の実験・計算、国語の 60 字の記述を書く習慣に充てます。特殊算(つるかめ算・年齢算・過不足算・ニュートン算など、教科書ではなく受験用教材で扱う単元)は、この学校では大問 2 の座席に来るので、小 5 では基本の解き方までで十分です。
この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか: 算数は座席が決まっているぶん「その座席に来る単元をどれだけ幅広く一巡したか」が小 5 で決まり、小 6 は手順の確認に使います。理科・社会は「長い導入文と 40 問超を読み切る体力」で差がつき、これは小 6 の通し演習でしか身につきません。国語の長めの記述は小 5 から書く習慣が要ります。
12. この学校と併願するなら(勉強が転用できるか、だけを見る)
観点は「同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら過去問演習が二重に効くか」だけです。男女別学・共学の区別、入試日程の重なり、難易度・偏差値帯、通学圏は扱いません。数字は科目ごとの出題構造の近さ(0〜100・100 が最も近い)で、自動集計によるものです。同じ問題が出るという意味ではありません。国語の近さは本校の 2020 年以前の資料で計算されているため、参考程度です。
- 法政大学第二中学校(神奈川県・共学・近さ 82): 国語 88・算数 84 と高く、理科 78・社会 77 です。算数の座席別演習と国語の記述練習が転用しやすい学校です。
- 日本大学豊山女子中学校(東京都・女子校・近さ 80): 算数 88 が最も近く社会 82 です。理科 71 は離れます。算数の速さ・図形の演習が二重に効きます。2027 年度は 02/01・02/02 の同じ時間帯に入試が重なる回があります。
- 千葉日本大学第一中学校(千葉県・共学・近さ 79): 国語 88・理科 85 が近く、算数 70 は離れます。理科の小問数と形式が似ています。
8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。
使い方の目安: 算数の「大問 3 速さ・大問 4 平面・大問 5 立体」の座席別演習は、算数の近さが高い学校で流用しやすく、理科の「40 問超を時間内に」の練習は、理科の近さが高い学校と共通します(内訳は併願候補ページで確認してください)。
13. 資料の限界
- 資料は年ごとに科目 1 冊のみで、回の表記は未確認です。1 教科入試(60 分・国語または算数)や英語資格入試の問題は含まれていません。試験時間は現在の募集要項の値で、過去の年度の時間は確認していません。
- 国語は 2020 年度で止まっており(2012・2013・2018・2019 も欠落)、直近 6 年の変化はこの資料からは言えません。算数は 2013 年度が欠落しています。
- 2022 年度以前の単元は転写データの単元記録から起こしたもので、題材の一言・設問文までは確認していません。理科は転写の確度が低めの年が多く、小問数(32〜49)や単元の細部はそのぶん割り引いて読む必要があります。
- 図・グラフ・写真は文字情報に置き換えているため、図形問題や地形図・グラフの読み取りは設問文からの推定を含みます。
- 「同じ問題の使い回し」は原本で確認したものだけを書く方針で、この学校では精読した範囲に該当がありませんでした。
- 配点は各科目 100 点(現在の要項)ですが、小問ごとの配点は非公開で、設問数ベースの比重しか語れません。
- 「〜のように見える」と書いた箇所は題材からの推測で、出題意図を裏づける資料はありません。
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