栄光学園中学校 の過去問分析
栄光学園中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。
栄光学園中学校 過去問分析(2005〜2026 年度・第 1 回・最大 22 年分)
更新 2026-08-20。
1. この学校の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 神奈川県鎌倉市 |
| 男女 | 男子校 |
| 入試回と日程・科目 | 第 1 回のみ。2 月 2 日の終日、4 科(国語・社会・理科・算数)。回数の設定が無く、一発勝負です。募集人員 180 名(4 学級) |
| 試験時間 | 国語 50 分・社会 40 分・理科 40 分・算数 60 分。算数だけが 60 分で、他の科目より長く取られています |
| 配点 | 国語 70 点・社会 50 点・理科 50 点・算数 70 点。どの科目も 100 点満点ではありません |
| 集合時刻 | 集合 8 時 15 分(開門 7 時 15 分) |
| 面接 | 募集要項に面接の記載はありません |
| 出願資格(通学区域) | 出願できるのは神奈川県全域・東京都の一部区域・静岡県の一部などで、通学区域の制限があります。くわしくは学校の募集要項で確認してください |
| 旧称 | 栄光中学校 |
上の表は 2026 年度の募集要項による内容です。
いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。
入試が年 1 回だけであることは、このレポートの読み方に直に効きます。複数回制の学校のように「どの回の過去問か」を選ぶ必要が無く、転写データも 1 年につき 1 冊なので、年度をまたいだ比較がそのまま成り立ちます。
2. このページでわかること
このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。
過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。
以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)、短答(語句や数値を短く答える形式)という言い方をします。
3. まず結論だけ(10 行)
結論
- 4 教科とも、一つの題材を最後まで掘る長い大問でできています。形も中身も毎年作り直されるので、同じ問題を暗記する使い方はどの科目でも効きにくくなっています。
- 入試は 2 月 2 日の 1 回だけです。算数だけが 60 分で、理科・社会は 40 分、国語は 50 分という時間配分になっています。
- 過去問の使い方は「出る問題を覚える」ではありません。長い設定を読み切って手を動かすこと(算数の操作・数え上げ、理科の表とグラフ)と、理由と根拠を文章で書くこと(理科の考察、社会のまとめ、国語の記述)の二つに近くなります。
家でやること 3 つ
- 算数は 2023〜2026 の規則性・数の性質の大問を縦に解き、「定義を読む → 小さい例で試す → 表に整理する → 大きい数に一般化する」の 4 手順を身体に入れます。
- 理科は表の数値を計算して方眼にグラフを描く練習をします。原本を精読した 4 年すべてに作図があり、うち 3 年はグラフを自分で描くものでした。
- 社会は最後の総合記述を縦に解きます。「ここまでの問題文や答えた内容をもとに」まとめを書かせる問いが 4 年連続で置かれています。
今週やる 1 つ
- 2026 年度の算数を 60 分で通して解き、1 題 15 分で切り上げて 4 題すべてに触れる配分を試します。完答できなくても各大問の (1)(2) を取る形を先に作ります。
注意
- 記述の多くは字数指定がありません。解答欄の大きさが分量の指示になるので、市販の過去問で欄の実寸を見ておいてください。
4. 資料の状況
ここでいう転写とは、過去問の紙面を文字データに起こしたものです。以下では読んだ深さを 3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読み直した年)・構成だけ数えた年(大問ごとの主要単元を転写の分類で数えた年)・資料のある年(転写が存在する年)の 3 語だけを使います。
| 科目 | 資料のある年 | 精読した年 | 構成だけ数えた年 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 2005〜2026 の 22 年(欠けている年なし) | 2023〜2026 の 4 年 | 2005〜2022 の 18 年 | 図のある小問が 67%。図そのものは転写できないため、図形・立体の細部は設問文と図の説明文からの推定を含みます。転写の読み取り確度が低めの年が 22 年中 10 年(2025・2026 を含む) |
| 理科 | 2005〜2026 の 22 年(欠けている年なし) | 2023〜2026 の 4 年 | 2005〜2022 の 18 年 | 図・表・グラフのある小問が 80%。大問が 1〜3 と少なく、1 大問あたりの小問が多くなっています。読み取り確度が低めの年は 22 年中 5 年(2023〜2026 は含まない) |
| 社会 | 2005〜2026 の 22 年(欠けている年なし) | 2023〜2026 の 4 年 | 2005〜2022 の 18 年 | 導入文が長く(1 年あたり約 1,900 字)、資料・グラフの説明まで読めます。読み取り確度が低めの年が 22 年中 9 年(2024 を含む) |
| 国語 | 2005〜2026 の 22 年(欠けている年なし) | 2023〜2026 の 4 年 | 2005〜2022 の 18 年 | 本文・設問とも読めます。読み取り確度が低めの年はありません。出典が転写に残っていないため、作品名・著者名は本文中に書いていません |
- 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。この学校では混入はありませんでした。
- 入試回: この学校の入試は 1 回のみ(2026 年度募集要項・2 月 2 日・4 科)で、転写データも 1 年につき 1 冊です。複数回制の学校で問題になる「どの回か」の曖昧さはありません。
- 試験時間・配点(2026 年度募集要項): 算数 60 分 70 点、国語 50 分 70 点、理科 40 分 50 点、社会 40 分 50 点。男子のみ。算数だけが 60 分で、理科・社会は 40 分です。
- 「毎年」「〜年連続」は原本で 3 年以上の反復を確認したものに限っています。年度×大問の題材表は 2023〜2026 の 4 年分を設問文で読み直して起こしました。それ以前の年(2005〜2022)については、転写データの大問ごとの主要単元を数えたものだけを「転写の分類では」と断って書き、細部には触れていません。
- 設問別の配点は問題冊子・解答用紙に印刷されていません(精読した 4 年分で確認)。
5. 一番大きな結論
栄光学園は「4 教科とも一つの題材を最後まで掘る長い大問で構成し、形も中身も毎年作り直す」学校です。
- 算数は大問 4 題が 2018〜2026 の 9 年連続(転写の分類)。小問は 2022 年以降 21〜26 問。1 つの大問が 1 つの設定(コピー機の拡大倍率、200 枚のカードの操作、さいころを転がす経路)で、(1) から (5)〜(6) まで同じ舞台を掘り下げる誘導になっています。精読した 4 年で同じ問題の再登場は見つかりませんでした。
- 理科は大問 1〜3・小問 16〜18(2023〜2026)。1 つの実験・観察を 40 分ずっと追う作りで、2023 年と 2024 年は大問 1 題だけで 16〜18 問でした。表の数値から計算し、グラフを自分で描き、根拠を文章で書きます。作図が 4 年連続で入ります。
- 社会は 1 つのモノやしくみ(2023 牛乳、2024 貨幣、2025 貨物輸送、2026 漢字)を古代から現代まで通して追い、最後に「ここまでの問題文や答えた内容をもとに」まとめを書かせる問いが 4 年連続で置かれています。記述の割合は年により 15〜71% と大きく動きます。
- 国語は 3 大問(論説 → 小説 → 漢字の書き取り 10 問)が 22 年不変、小問 20〜21。設問は記述が年 6〜7 問で、字数指定がつくのは年 1 問前後です。多くは解答欄の大きさが分量の指示になります。
したがって過去問の使い方は「出る問題を覚える」ではありません。①長い設定を読み切って手を動かす(算数の操作・数え上げ、理科の表とグラフ)、②理由と根拠を文章で書く(理科の考察、社会のまとめ、国語の記述)——この二つに近いものです。同じ問題を暗記する使い方はどの科目でも効きにくくなっています。
科目横断の要点
| 科目 | 形式の固定度 | 中身の性格 | 最優先で時間をかける価値があること |
|---|---|---|---|
| 算数 | 高い。大問 4 題・60 分(2018〜2026 の 9 年)。小問は 21〜26(2022 年以降) | 単元は毎年入れ替わります。精読した 4 年では規則性・数の性質・立体・図形の移動・速さが常連。答えは短答が 9 割超で、記号選択はほとんどありません | 設定を読んで小さい場合で実験し、規則を見つけて大きい数へ一般化する練習と、立体を自分で描いて数える練習 |
| 理科 | 中程度。40 分は不変ですが大問数は 1〜3 で年ごとに違います | 身近な題材(鉢と土、炭酸水、しょうゆの染み、電子レンジ)1 つを最後まで追います。表・グラフの数値処理と、グラフを描く作図が中心。記述は毎年 2〜3 問 | 表の数値を割り算・比で処理してグラフに描く練習と、「なぜそう考えたか」を 1〜2 文で書く練習 |
| 社会 | 低い。大問 3〜6・小問 14〜27 と年ごとに動きます(精読した 4 年) | 1 つのモノを通史で追い、地理(産地・輸送・統計)と歴史(古代〜現代)を行き来します。公民を主題にした大問は転写の分類では見当たりません。記述は 4〜10 問 | 長い問題文とグラフを読み、「ここまでで分かったこと」を自分の言葉でまとめる練習 |
| 国語 | 非常に高い。3 大問(論説・小説・漢字 10 問)・50 分が 22 年不変・小問 20〜21 | 論説は「知ること・伝えることの難しさ」を扱う文章が続きます。小説は小学校高学年前後の子どもが人間関係の中で気づく話。記述が年 6〜7 問 | 字数指定のない欄に「線部の言い換え+理由」を過不足なく書く練習と、空欄に合わせて書く形式への慣れ |
科目ごとに競技が違います。算数は「実験して一般化する」、理科は「測って計算して描く」、社会は「長文と資料を読んでまとめる」、国語は「書く」。共通しているのは 1 つの題材と長く付き合う持久力です。
6. この学校らしさが出る場所(過去問でしか掴めない題材の色)
- 算数は「自分でルールを読んで実験する」。コピー機の拡大倍率を 101〜199% の中から選んで重ねる(2026 大問 1)、200 枚のカードに「上から 1 枚目を捨て、2 枚目を下へ」という操作を繰り返す(2026 大問 4)、偶数なら 2 で割り奇数なら 1 を足す(2023 大問 3)、『足し算の数』『かけ算の数』という自作の定義(2024 大問 3)、池の周りの人が出会うたびにカードを交換する(2025 大問 3)。定義が長く、(1) は例の確認、最後は 100 人・200 枚・100×100 と大きい数への一般化という作りが 4 年に共通します。
- 算数は「立体を組んで数える」。三角柱を 2 通りの向きに置いた共通部分(2024 大問 4)、小立方体 72 個の直方体を 3 平面で切る(2023 大問 2)、さいころを 9 個並べて見える数字を数える(2025 大問 4)。切断・積み上げ・重なりのどれかが毎年入ります。
- 理科は「台所と身の回りの実験を最後まで追う」。夏休みに持ち帰った鉢のピーマンと素焼き鉢・プラ鉢の水(2024)、気が抜けた炭酸水を元に戻す(2023)、ワイシャツについたしょうゆの染みとろ紙(2025)、2 台の電子レンジで水を温めてお茶をいれる(2026)。実験の手順と表が全部与えられ、知識ではなく読み取りと計算で解ける作りで、「栄一君」が 2023・2024・2026 に登場します。
- 理科は「グラフを描かせる」。染みの長さ・幅と面積の関係(2025)、運転時間と上昇温度・水の量と温度の関係(2026)、蒸発量の計算(2024)。数値を出して終わりではなく、点を打って線を引き、そこから次の問いに答える構造が続いています。
- 社会は「1 つのモノの一生を古代から現代まで追う」。牛乳(2023: 乳搾りの体験 → 明治の行政の監視 → 生乳の産地 → 戦後の生産量グラフ → 加工と輸送)、貨幣(2024: 貝と骨の道具 → 弥生の鋳造 → 宋銭 → 石見銀山 → 藩札 → 円 → 紙幣のデザイン変更)、貨物輸送(2025: 江戸の西まわり航路 → 北海道の鉄道 → 戦後の輸送量 → 宅配便とコンビニ)、漢字(2026: 金印 → 木簡 → かな文字 → 朱印状 → 藩校と寺子屋 → 蘭学と暦)。歴史と地理が同じ 1 本の線の上に並ぶのがこの学校の顔で、時代区分ごとに切った出題ではありません。
- 社会は「最後に自分でまとめさせる」。2023「生産地と消費地はどのように変わってきたか」、2024「貨幣が使われる場所や地域はどのように広がっていったか」「朝廷や幕府、政府はどのような役割を果たしたか」、2025「トラック輸送について、ここまでの問題文や答えた内容をもとに」、2026「江戸時代より前と比べて、どのような人々が漢字を使っていたか」。それまでの小問が、この最後の 1 問のための材料になっているように見えます。
- 国語の論説は「知ること・伝えることの難しさ」。客観性と数値に頼ることの落とし穴(2024)、動物の鳴き声を人の言葉に翻訳できるか(2025)、専門家の説明が非専門家に届かない理由(2026)。3 年続けて「分かったつもり」を疑う文章が選ばれているように見えます。
- 国語の小説は「子どもが人間関係の中で気づく場面」。転校生と教室の空気(2023)、子ども食堂に入る同級生と主人公(2024)、祖母の髪と母の少女の顔(2025)、合唱クラブのパートリーダーと仲間(2026)。気持ちを直接書かず、行動や音で示した箇所に線が引かれます(2026「胸の奥にパチンとはさまらなかった」、2025「一瞬、音という音が世界から消えた」)。
7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)
想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前ならこの節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先に進めてください。過去問を使った通し演習は小 6 の夏以降が目安です。学年別の道筋は 11 節にまとめました。
- [週末 60 分] 算数・小さい場合で実験して規則を見つける — 2023 大問 3(偶数なら 2 で割り、奇数なら 1 を足す操作を何回で 1 にできるか)、2024 大問 1(1 段目に数を並べ、隣り合う 2 数の積を下の段に並べる)、2024 大問 3(『足し算の数』『かけ算の数』という自作の定義)、2025 大問 2(45 行 45 列に 2025 までを渦巻き状に書き込む)、2026 大問 4(200 枚のカードに操作を繰り返し、最後に残る 1 枚)。4 年とも「定義を読む → 小さい例で試す → 表に整理する → 大きい数に一般化する」の 4 手順で、(1)(2) は例の確認になっています。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 算数・立体を自分で描いて数える — 2023 大問 2(小立方体 72 個の直方体を 3 平面で次々に切り、切れていない立方体の個数と体積)、2024 大問 4(三角柱を 2 通りの向きに置いた共通部分の立体 X・Y・Z の面の数と体積)、2025 大問 4(さいころを 2 個・4 個・9 個並べた直方体で、見える 21 個の数字の和)。見取図・投影図を自分で描かないと数え落とす問題が 3 年連続で出ています。(確認: 〜2025 年度)
- [週末 60 分] 理科・表の数値をグラフに描く — 2024(素焼き鉢とプラ鉢の重さの変化から蒸発量を計算)、2025(10 枚のろ紙の染みの長さ・幅・面積から 2 つのグラフを描く)、2026(電子レンジ 2 台の運転時間と上昇温度、水の量と「温度グラム」)。精読した 4 年すべてに作図があり、うち 3 年はグラフを自分で描くものです。方眼の数え方(2025 は染みに完全に入る正方形と一部でもかかる正方形を数えて面積をはさむ)まで指示されます。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 国語・字数指定のない記述を書き切る — 2024 大問 1 問三・問五、2025 大問 1 問二・問五、2026 大問 1 問三・問四のように、論説の記述はほとんどが字数指定なしです。解答欄の大きさが分量の指示になるので、市販の過去問で欄の実寸を見て「この欄なら何字」を体に入れてください。2026 問三「『この点』が指す内容を答えなさい」のような指示語の内容説明が毎年あります。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 社会・長い問題文と自分の答えを束ねてまとめる — 2023 最終大問(明治から現在まで、生乳の生産地と牛乳の生産地がどう変わったか)、2024 最終大問 2 問(貨幣が使われる地域の広がり/朝廷・幕府・政府が果たした役割)、2025 最終大問(トラック輸送について、ここまでの問題文と答えた内容をもとに)、2026 大問 3 問 6(漢字を使っていた人々が江戸時代より前と比べてどう変わったか)。4 年連続で最後に総合の記述があり、配点上も分量上も大きいところです。過去問は「最後の 1 問まで時間を残す」練習として使ってください。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 理科・根拠を 1〜2 文で書く — 2024 問 7(素焼き鉢のほうが蒸発が多い理由)、問 9(プラ鉢の特徴を実験 1・2 の結果をもとに)、2025 問 9(予想 1 と予想 2 のどちらが正しいか、根拠も文章で)、2026 問 10・問 11。記述は毎年 2〜3 問で、ほぼすべてが「実験結果を根拠に」の条件つきです。知識だけでは書けません。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 算数・速さと平面図形も落とさない — 2026 大問 2(560 m の道に 140 m おきの信号 3 つ、止まる/止まらないの場合分け)、2026 大問 3(長方形の中で三角形を平行移動させたときの重なり)、2023 大問 1(直角三角形と正方形の重なりの面積が何秒後にいくつになるか)。重なりの面積と時間の関係は 2023・2026 の両方に出ています。(確認: 〜2026 年度)
- [毎日 10 分] 書いて覚える二つ(社会の歴史語句・国語の漢字 10 問) — 社会は 2026 が 27 問中 13 問の短答(金印・卑弥呼・ワカタケル・大宰府・平城京・風土記・菅原道真・朱印状・藩校・寺子屋 など)、2024 も 25 問中 9 問。通史の一問一答は書いて答えられる状態にしておきます。地理は統計・グラフの読み取りが中心で、語句暗記の比重は歴史より小さくなっています。国語は大問 3 が 22 年連続で「次のカタカナの部分を漢字に直しなさい」10 問。2024(障害・土俵・俳優・調停・旅費・復興・欲望・裏・縮む・拾う)、2025(宝刀・専売・画期・暗雲・著述・勝因・粉末・追う・構う・煮)、2026(発揮・独創・製造・朗報・徒労・磁石・利己・織る・敬う・温かい)のように、熟語 7 問前後+訓読み 3 問前後の構成で、訓読みの送り仮名まで練習します。(確認: 〜2026 年度)
答えの書き方を指定される設問(「途中式も書きなさい」「解答欄の表に書き入れなさい」)と、記号選択がほとんど無いことについては、根拠は 10 節と 8-1 を参照してください。
8. 科目別の詳細
8-1. 算数(60 分・70 点・大問 4・小問 21〜26・短答中心)
年度×大問の題材表(2023〜2026・原本で確認)
| 年度 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 |
|---|---|---|---|---|
| 2023 | 図形の移動(直角三角形と正方形の重なりの面積が何秒後にいくつになるか) | 立体の切断(小立方体 72 個の直方体を 3 平面で順に切る・切れていない個数と体積) | 規則性(偶数なら 2 で割り奇数なら 1 を足す操作・何回で 1 になるか) | 図形の移動(100×100 のマス目でさいころを転がし、出た目の和) |
| 2024 | 数の性質・規則性(1 段目に数を並べ、隣り合う 2 数の積を下の段へ・6 段目・8 段目の値) | 水量とグラフ(100 L の水そう・給水 2 本と排水 2 本・装置が壊れた場合) | 数の性質(『足し算の数』『かけ算の数』の定義・3 桁の個数・60 番目) | 立体(三角柱を 2 通りの向きに置いた共通部分 X・Y・Z の面の数と体積) |
| 2025 | 四則計算(ア・イ・ウに 2・3・4 を入れる 6 通り・和・最小になる入れ方・「途中式も書きなさい」) | 規則性(45 行 45 列に 1 から 2025 を渦巻き状に書く・行と列の和の比較) | 推理・論理(池の周りの人が出会うたびにカードを交換・100 人の場合) | 立体(さいころ 2 個・4 個・9 個で作った直方体・見える 21 個の数字の和) |
| 2026 | 割合と比(コピー機の 101〜199% の拡大を重ねて 200%・300% にする操作) | 速さ(560 m の道に 140 m おきの信号 3 つ・止まる場合と止まらない場合) | 平面図形の面積(長方形の中で三角形を平行移動させたときの重なり) | 規則性(200 枚のカードに操作を繰り返す・最後に残る 1 枚・1 度だけ間違えた場合) |
頻出単元と周期(転写の分類・2005〜2026 の 22 年で大問の主要単元として数えたもの)
- 規則性・数列: 2006・2007・2010・2015・2017・2019・2020・2021・2022・2023・2025・2026 の 12 回。2019 年以降は 2024 を除く毎年。単元の首位(細かい分類での占有 20%)です。
- 数の性質: 2010・2012〜2018・2021・2024(2 大問)の 11 回。規則性と組み合わされることが多くなっています。
- 立体(切断・投影図・展開図・体積): 2007・2009・2011・2012・2013・2015・2016・2017・2019・2021・2022・2023・2024・2025 と高頻度。2021 以降は 5 年連続です。
- 図形の移動: 2010・2016・2017・2019・2021・2023(2 大問)。おおむね 2 年おきです。
- 速さ: 2005・2008・2009・2010・2011・2014・2022・2026。2014〜2021 は空き、2022 と 2026 に戻っています。
- 推理・論理: 2005・2007・2009・2010・2011・2012・2025。近年は数え上げの中に溶け込む形です。
- 上位 3 分野で全体の 70% を占め、分野の偏りが大きいのが特徴です(数の性質・規則性 33%、立体 20%、平面 16%)。
問い方の特徴
- 1 大問 = 1 設定の誘導。(1) は例や小さい場合の確認、(2)(3) で条件を変え、最後に大きい数・すべての場合を問います。精読した 4 年のすべての大問がこの作りでした。
- 「すべて答えなさい」「考えられるものをすべて」が毎年 1〜3 問(2023 大問 3(2)・大問 4(4)、2025 大問 3(2)②③、2026 大問 4(5))。数え落としがそのまま失点になります。
- 答え方の指定(「答え方の例にならって」「解答欄の表に書き入れなさい」「途中式も書きなさい」)が毎年入ります。
- 記号選択はほぼありません。部分点を狙って式を書くより、まず正しい値を出すことが優先される作りです。
形式面の注意(算数)
- 60 分で大問 4 題=1 題 15 分。小問が 5〜8 問ある大問もあり、前半で詰まると後半の大問に触れられない配分になります。
- 図は与えられますが、自分で図を描き足す・表を作る作業が前提の問題が多くあります(2023 大問 3 の表、2025 大問 2 のマス目)。
- 単位・「何分何秒」「小数第何位まで」の指定は設問ごとに違います。
今からやるなら(算数)
- 2023〜2026 の規則性・数の性質の大問 6 題を縦に解きます(定義を読む → 小さい場合を書き出す → 表 → 一般化)。
- 立体の 3 題(2023 大問 2・2024 大問 4・2025 大問 4)を、必ず自分で見取図を描いて解きます。
- 「すべて答えなさい」の問いだけを集めて、数え落としが出ない書き出しの手順を作ります。
- 60 分の通し演習で「1 題 15 分で切り上げて次へ行く」練習をします。完答できなくても (1)(2) を全大問で取る配分を試してください。
8-2. 理科(40 分・50 点・大問 1〜3・小問 16〜18)
年度×大問の題材表(2023〜2026・原本で確認)
| 年度 | 大問構成 | 題材 |
|---|---|---|
| 2023 | 1 大問・18 問 | 気が抜けた炭酸水を元に戻せるか(水にとける気体の量・重さの測定・計算) |
| 2024 | 1 大問・16 問 | 夏休みに持ち帰った鉢の野菜。素焼き鉢とプラ鉢の温度・重さの変化から蒸発量を出し、棒の影で日なたと日かげの範囲を作図し、最後にピーマンの実の断面 |
| 2025 | 2 大問・18 問 | ① 人体(肺と血液の空欄補充・作図) ② ワイシャツにこぼしたしょうゆの染み(布の縦糸と横糸の本数、ろ紙 10 枚の染みの長さ・幅・面積、グラフ 2 つ、最初の量の推定) |
| 2026 | 3 大問・17 問 | ① 葉を食べる生きもの(ダンゴムシとバッタ・分類) ② 実験用ガスこんろときゅうすでお茶をいれる ③ 2 台の電子レンジで水を温める(運転時間と上昇温度・水の量との関係・グラフ 3 つ) |
頻出単元と周期(転写の分類・2005〜2026)
- 熱と状態変化: 2010・2012・2015・2018・2024・2026。単元の首位(21%)で、2024・2026 と近年 2 回出ています。
- 植物のつくりとはたらき・種子の発芽: 2007・2010・2012・2013・2014・2015・2016・2017・2020・2022(2 大問)。2005〜2022 は生物が常連でしたが、2023 以降は主題としては出ていません(2024 の実の断面、2026 のダンゴムシは小問・小さい大問)。
- 条件制御・実験計画: 2013・2017・2020。近年は独立した大問ではなく、実験の追体験そのものが大問になっています。
- 質量保存・量的関係: 2010・2023。
- 人体: 2020・2025。
- 物理(ばね・てこ・電気・ふりこ・浮力)は 2005〜2019 に散発し、2020 年以降は大問として出ていません(2026 の電子レンジは熱の分野)。
問い方の特徴
- 長い導入文+表・グラフ → 数値処理 → 作図 → 考察の記述、の順で進みます。
- 「〜の結果から考えられる理由として最もふさわしいものを選び」(2024 問 4)のように、選択肢も実験結果を根拠に選びます。
- 「その根拠も文章で答えなさい」(2025 問 9)、「実験 1 と実験 2 の結果をもとに書きなさい」(2024 問 9)——記述はすべて実験結果とセットです。
- 数え上げの問い(2025 問 1 の糸の本数、問 6 の方眼の正方形の個数)があり、理科でも「数える」作業が出ます。
形式面の注意(理科)
- 記号選択の比率は年で大きく動きます(2024 年 25%、2025 年 17%、2026 年 65%)。2026 は選択が 11 問で、短答は 1 問だけでした。
- 作図は方眼へのグラフが中心です。定規で点を打ち線を引く時間を見込んでください。
- 桁の指定(四捨五入・小数第何位まで)が毎年あります。
- 40 分で長い導入文を読むため、知らない題材でも臆さず読み進める訓練が要ります。
今からやるなら(理科)
- 2024〜2026 の作図の問い(合計 10 問)だけを縦に解き、方眼にグラフを描く手順を固めます。
- 記述の問い(毎年 2〜3 問)を集め、「実験〇の結果から〜だから」の形で 2 文にまとめる練習をします。
- 表から比・割合を出す計算を、桁指定つきで速く正確に。
- 大問として長く空いている力学(ばね・てこ・浮力)と天体・気象を、標準的な問題集で一巡しておきます。
8-3. 社会(40 分・50 点・大問 3〜6・小問 14〜27)
年度×大問の題材表(2023〜2026・原本で確認)
| 年度 | 大問数/小問数 | 通しのテーマと大問の流れ |
|---|---|---|
| 2023 | 6/14 | 牛乳: 乳搾りの体験と江戸時代 → 明治の行政による監視 → 生乳の産地 → 戦後の生産量グラフ → 加工と県をまたぐ輸送 → 総合記述(生産地と消費地の変化) |
| 2024 | 6/25 | 貨幣: 骨や貝の道具と弥生の鋳造 → 宋銭・平清盛・室町の農業 → 戦国と石見銀山・佐渡金山 → 江戸の金貨銀貨・参勤交代・藩札・錦絵 → 明治の「円」と現在の貿易・紙幣のデザイン → 総合記述 2 問 |
| 2025 | 3/14 | 貨物輸送: 江戸の西まわり航路と房総半島沖・北海道の鉄道 → 戦後の輸送量グラフ(トン・トンキロ)・内航海運・宅配便・コンビニ → 総合記述(トラック輸送) |
| 2026 | 4/27 | 漢字: 金印・卑弥呼・渡来人・木簡と戸籍 → 平安のかな文字・年中行事・室町 → 江戸の朱印状・鎖国・藩校と寺子屋・総合記述 → 蘭学・国学・暦 |
頻出単元と周期(転写の分類・2005〜2026)
- 歴史: 古代〜中世 19%・近世 19%・近現代 19% とほぼ均等です。細かくは江戸時代が 17% で最も多く、幕末・明治維新 7%、近代の戦争と大正・昭和前期 7%。
- 地理: 産業(農業・畜産・工業・貿易)21%、社会・環境・世界 11%。
- 公民: 大問の主要単元として現れない年が 22 年続いています。
- 大問数は 1(2006〜2010・2012)から 7(2016)まで振れ幅が大きく、近年は 3〜6 です。
- 記述の割合は 2023 年 71%、2024 年 32%、2025 年 64%、2026 年 15% と年により大きく動きます。「記述が多い年」と「語句が多い年」が交互に来ているように見えますが、4 年では断定できません。
問い方の特徴
- 「まちがっているものを 1 つ選びなさい」が選択の主流です(2024 大問 2 問 2・問 4、大問 3 問 1、大問 4 問 3〜5、2026 大問 1 問 3・問 5 など)。正しいものを選ぶ形より多くなっています。
- 条件つきの記述: 「2 つあげて説明しなさい」(2024 大問 2 問 5)、「当時の船の特徴をあげながら説明しなさい」(2025 大問 1 問 3)、「〇の文章から考え」(2024 大問 2 問 5)。
- 最後の総合記述: 「これまでの問題文や問をふまえて」(2024)「ここまでの問題文や答えた内容をもとに」(2025)「これまでの問題文や問をもとにして」(2026)。
- グラフ・統計表の読み取りが毎年入ります(2023 の生産量、2025 の輸送トンと輸送トンキロ、2024 の貿易額)。2 つの指標の違いを説明させる問い(2025 問 4)があります。
形式面の注意(社会)
- 40 分で小問 14〜27+長い問題文。記述が多い年は 1 問あたり 2 分以上使えません。
- 字数指定は精読した 4 年にはなく、解答欄の大きさが分量の指示です。市販の過去問で欄の実寸を確認しておいてください。
- 地図から場所を選ぶ問い(2024 大問 3 問 2(1) の石見銀山・佐渡金山)が入ります。
- 語句は漢字で書くのが基本です(文字種の指定は精読した 4 年の設問文には明示されていない年もあります)。
今からやるなら(社会)
- 2023〜2026 の最後の総合記述 5 問を縦に解きます。問題文と自分の答えを材料にまとめる練習は、他校の過去問では代えにくいところです。
- グラフ 2 枚を見比べて違いを説明する問い(2025 問 3・問 4)を、割合と実数の区別を意識して解きます。
- 通史の一問一答を「書いて答える」形で一巡します(2026 で 13 問が短答)。
- 「まちがっているものを選ぶ」形式に慣れます。4 つの文をすべて検討する時間を測ってください。
8-4. 国語(50 分・70 点・3 大問・小問 20〜21)
年度×大問の題材表(2023〜2026・原本で確認)
| 年度 | 大問 1(論説・随筆) | 大問 2(小説) | 大問 3 |
|---|---|---|---|
| 2023 | 依存症という病気のとらえ方の変化 | 転校生をめぐる教室の会話(ナルとサラン) | 漢字の書き取り 10 問 |
| 2024 | 客観性を重んじる態度とその落とし穴 | 子ども食堂に入る同級生と主人公アオイ(八神カンナ) | 漢字の書き取り 10 問 |
| 2025 | 動物の鳴き声を人の言葉に翻訳する研究(プレーリードッグ・クロオウチュウ) | 祖母の髪をいじる「私」と母(マユとバーバ) | 漢字の書き取り 10 問 |
| 2026 | 専門家の「説明」が非専門家に届かない理由 | 合唱クラブのパートリーダー真子と朔くん | 漢字の書き取り 10 問 |
小問の内訳は 2023 年 5+5+10、2024 年 5+5+10、2025 年 6+5+10、2026 年 5+5+10。この 3 大問の並びは転写のある 22 年(2005 年を除く)すべてで同じで、大問 3 が漢字の書き取り 10 問である点も変わりません。
頻出と周期(転写の分類・2005〜2026)
- 設問の中身は漢字の書き取り 57%、記述系 30%、記号選択 8%、抜き出し・空欄補充 2%。知識と記述に寄り、選択肢の比重が小さくなっています。
- 記述の内訳(細かい分類)は内容説明・指示語 13%、理由説明 10%、心情説明 7%。論説では内容説明と理由説明、小説では心情説明と理由説明という役割分担が続いています。
- 大問 1 が記述中心の年と記号選択から入る年が交互に近い形で現れます(2024・2025 は選択から、2023・2026 は記述から)。
問い方の特徴
- 「どういうことですか」「それはなぜですか」が記述の 2 本柱です。2026 大問 1 は問二〜問四が 3 問続けて記述でした。
- 答えの形を先に決める設問: 「次の空欄に合うように七十字以内で」(2024 大問 2 問四)、「マユは……と伝えたいのだと」の空欄(2025 大問 2 問三)、「解答欄に合うように本文から」(2026 大問 1 問一)。3 年連続で入ります。
- 本文の内容と一致するものを選ぶ問いが大問 1 の最後に置かれる年があります(2026 問五)。
- 小説の設問は、気持ちを直接書いていない一文に線が引かれます(2026「胸の奥にパチンとはさまらなかった」、2025「一瞬、音という音が世界から消えた」、2024「鼻のおくがツンとした」)。
形式面の注意(国語)
- 50 分で本文 2 本(合計 7,000 字前後)+記述 6〜7 問+漢字 10 問。漢字 10 問を 3 分以内で終えると記述に時間を回せます。
- 字数指定は年 0〜2 問です。指定のない記述は解答欄の大きさが分量の指示なので、過去問の実物で欄の行数を見ておいてください。
- 記号選択は年 2〜4 問と少なく、選択肢頼みの解き方が通じません。
- 漢字は書き取りのみです(読みは 22 年で出ていません)。訓読みと送り仮名が毎年 2〜3 問。
今からやるなら(国語)
- 2023〜2026 の記述 25 問前後を縦に解き、字数指定なしの欄に「線部の言い換え+理由・背景」を収める練習をします。添削してもらう回数を稼いでください。
- 「空欄に合うように」形式を先に練習します(文末が決まっているため、書き出しの設計が要ります)。
- 論説は「筆者が疑っていること」を 1 文で言えるかを毎回確認します。
- 漢字は熟語 7・訓読み 3 の配分で、書いて練習します。過去 4 年分(40 問)は全問書けるようにしておいてください。
9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
転写の大問ごとの主要単元(2005〜2026)で数えたものです。構成だけ数えた年の細部は保証しません。
| 科目 | 単元 | 大問で出た年(転写の分類) | 最終確認年度 | 状況 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 場合の数 | 2011・2012・2013・2014・2018 | 2018 | 5 回出ていますが 2018 以来 8 年ありません。2025 大問 3(カードの交換)・2026 大問 4 の数え上げに要素は含まれます |
| 算数 | 食塩水(濃度) | 2012・2013 | 2013 | 13 年なし。文章題系では最も長く空いています |
| 算数 | 仕事算・ニュートン算 | 仕事 2008・2015・2019、ニュートン 2014 | 2019 | 仕事算は 2019 以来 7 年。2024 大問 2 の水そう(給水と排水の同時進行)は近い考え方です |
| 算数 | 時計算 | 2020 | 2020 | 22 年で 1 回だけ。頻度は低いところです |
| 算数 | 影・光 | 2017 | 2017 | 9 年なし。理科 2024 の棒の影の作図と考え方が重なります |
| 算数 | 通過算・流水算 | 通過 2016 | 2016 | 10 年なし。速さは 2026 に戻りましたが、通過算の形では出ていません |
| 算数 | 水量とグラフ | 2006・2011・2018・2024 | 2024 | おおむね 6〜7 年周期。2024 に戻ったばかりです |
| 理科 | てこ・ばね(力のつり合い) | 2006 | 2006 | 転写の分類では 20 年なし。物理の力学が最も長く空いています |
| 理科 | 電気回路・電流 | 2005・2008・2016 | 2016 | 2016 以来 10 年ありません |
| 理科 | 太陽・天体 | 2011(2024 大問 1 に棒の影と日なた・日かげの作図) | 2011(大問として) | 大問としては 15 年なし。2024 に小問として復帰しています |
| 理科 | 地震・火山 | 2009 | 2009 | 17 年なし |
| 理科 | 気象 | 2007 | 2007 | 19 年なし。2026 に「水の温度」はありますが気象そのものではありません |
| 理科 | 溶解度・水溶液 | 2005・2013(2026 大問 2 に水の温度と成分の小問) | 2013(大問として) | 大問としては 13 年なし。2023 の炭酸水は気体の溶け方です |
| 理科 | 浮力・密度 | 2019 | 2019 | 7 年なし |
| 理科 | ふりこ | 2014 | 2014 | 12 年なし |
| 社会 | 環境問題・防災 | 2015・2020 | 2020 | 5 年周期で来ていましたが 2020 以来 6 年ありません |
| 社会 | 林業・森林 | 2016 | 2016 | 10 年なし |
| 社会 | 工業・産業立地 | 2017・2019 | 2019 | 7 年なし。2025 は輸送、2023 は農業で、産業の切り口は毎年変わります |
| 社会 | 交通・通信 | 2011・2021(2025 は貨物輸送で全体が交通) | 2021 | 2025 に別の形で戻っています |
| 社会 | 気候・雨温図 | 2008 | 2008 | 18 年なし。地理は産業・統計中心で、気候の読み取りは長く出ていません |
| 社会 | 公民(憲法・政治のしくみ) | — | — | 転写の分類では 22 年間、大問の主要単元として現れません。時事や制度は歴史・地理の中の小問として扱われます |
| 国語 | 語句の意味・語彙の設問 | 2021 | 2021 | 大問 2 の中の設問として 5 年なし。2025 大問 2 問一の空欄補充(接続語)は近い形です |
10. 形式面の注意
- 算数: 60 分・大問 4 題・小問 21〜26(2022 年以降)。記号選択はほとんど無く、精読した 4 年で 1 問だけでした(2026 大問 2(5)①)。残りは数値・式・言葉で答える短答です。「途中式も書きなさい」(2025 大問 1(2))、「答え方の例にならって」(2023 大問 1(2)、2025 大問 3(2)③、2026 大問 1(3))、「解答欄の表に書き入れなさい」(2023 大問 3(3)、2025 大問 2(1))、「考えられるものをすべて答えなさい」(2023 大問 4(4)、2025 大問 3(2)②、2026 大問 4(5))のように、答えの書き方を指定される設問と、答えが複数ある設問が毎年あります。円周率の但し書きは精読した 4 年の設問文には現れませんでした(円が主題の大問がありません)。
- 理科: 40 分・大問 1〜3・小問 16〜18。作図が 4 年連続で入り(2023 年 1 問、2024 年 3 問、2025 年 4 問、2026 年 3 問)、その多くは方眼にグラフを描くものです。記述は毎年 2〜3 問で「理由を書きなさい」「根拠も文章で答えなさい」の形。桁指定(「小数第 3 位を四捨五入して小数第 2 位まで」2025、「整数で答えなさい」2025)が付きます。選択肢は「三つ選び」(2024 問 1)、「二つ選び」(2026 大問 2 問 1)のように個数指定が混じります。導入文と表・グラフが長いので、40 分のうち読む時間をどれだけ短くできるかが配分の勝負になります。
- 社会: 40 分・大問 3〜6・小問 14〜27。記述は年 4〜10 問で、字数指定は精読した 4 年になく、解答欄の大きさが分量の指示です。「説明しなさい」「〜をあげながら説明しなさい」(2025 大問 1 問 3)、「2 つあげて説明しなさい」(2024 大問 2 問 5)のように条件がつきます。選択は「まちがっているものを 1 つ選びなさい」が非常に多く(2026 は選択 10 問中 6 問がこの形)、地図・グラフ・写真・資料文からの読み取りが毎年入ります。語句を答える問いと考えて書く問いが半々です。
- 国語: 50 分・3 大問・小問 20〜21。記述は年 6〜7 問。字数指定は年 0〜2 問で(2024「七十字以内」、2025「四十五字以内」、2026「四十字以…」)、残りは指定なしです。「次の空欄に合うように答えなさい」「解答欄に合うように本文から抜き出しなさい」のように、答えの形を先に決められる設問が 2024〜2026 の 3 年連続で入ります。記号選択は年 2〜4 問と少なめ。大問 3 の漢字は 22 年連続で書き取り 10 問です(読みは出ていません)。
11. 学年別ロードマップ
| 段 | 何をするか | この学校での重み |
|---|---|---|
| 小 4(土台) | 計算の正確さ(分数・小数・単位換算)、図形(立方体・直方体を見取図で描く、切ったらどんな面が出るか実物で見る)、読解(線部を自分の言葉で言い換える)、短い記述(理由を 1 文で)、漢字語彙の 5 本。この学校で最終的に効く入口は「表に書き出して規則を探す癖」「見取図を描く手」「実験の結果を口で説明する習慣」です | 差はほぼありません。時間計測はまだしません。書き出す・描く・言葉にするを面倒がらない習慣だけは早くから |
| 小 5(幅) | 週の組み立ては「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日の 15 分は算数の単元を 1 つずつ、週末の 60 分は理科の表の読み取りか社会の通史、または国語の記述 1 問の書き直しに充てます。単元の順番は 8-1 の題材表を「小 5 で全分野をひととおり学び終えるためのリスト」として使い、規則性 → 数の性質 → 立体の切断と組み合わせ → 図形の移動 → 速さ → 平面図形の面積 → 場合の数 の順に進めます。理科は 4 分野の計算単元(溶解度・熱と温度変化・ばね・電気回路・浮力)を一巡し、「表を見て比例か反比例かを言う」習慣をつけます。社会は通史を一巡し、グラフと統計表を読む練習。国語は論説と小説の記述を「線部の言い換え+理由」の 2 部で書き、直してもらう回数を稼ぎます | 毎年作り直す学校なので、ここが本体になります。同じ問題は出ないため、単元の幅と「初見でも手が動く」経験がそのまま得点になります。ただし 2022 年度以前の周期は構成だけ数えた分類にもとづくものです(→13 節) |
| 小 6(仕上げ) | 7 節の 8 項目。夏以降に過去問を「年度通しで時間を計る」(算数 60 分・社会 40 分の配分が特に効きます)。算数は規則性と立体だけを年度をまたいで縦に解きます(2023〜2026 の 8 大問)。理科は作図とグラフの問いだけを縦に、社会は最後の総合記述だけを縦に、国語は記述だけを縦に | 描いたもの・書いたものを直してもらう回数が効きます。同じ問題が出る学校ではないので、通し演習の回数より添削の密度です |
この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか: 小 5 で全分野をひととおり学び終えられるかと、小 6 で「長い設定を最後まで追う持久力」を作れるかどうかです。算数は 60 分で 4 題、理科は 40 分で 1 つの実験、社会は 40 分で長い問題文と最後のまとめ記述——どの科目も途中で息切れすると後半が丸ごと落ちる構造になっています。暗記の量で差がつく場所は他校より少ないものの、国語の漢字 10 問と社会の歴史語句だけは量が要るので、小 5 のうちに書ける状態にしておくと小 6 が軽くなります。
9 節に出てくる仕事算・ニュートン算・通過算・流水算・時計算・食塩水(濃度)は、いずれも受験用教材の単元で、小学校の教科書には出てきません。
12. この学校と併願するなら(勉強が転用できるか、だけを見る)
観点は「同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら過去問演習が二重に効くか」だけです。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏は見ていません。近さの数字は科目ごとの出題構造の近さ(0〜100・100 が最も近い)で、自動集計によるものです。同じ問題が出るという意味ではありません。
- 開智未来中学校(埼玉県・共学)— 社会が最も近く、長い問題文とまとめ記述の練習を相互に回せます。4 科目とも中程度以上です。
- 市川中学校(千葉県・共学)— 算数が非常に近く、規則性と立体の演習を相互に回せます。国語も中程度です。
- 駒場東邦中学校(東京都・男子校)— 算数と社会が近く、理科は離れます。算数と社会の演習に絞って使うのが向きます。
理科は 8 校の中に特に近い学校が無く(最も近い開智未来で 68)、理科の作図とグラフの練習は栄光学園の過去問そのもので積むのが早いところです。
8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。
13. 資料の限界
- 転写は過去問データベースに基づきます。入試回は 1 回のみのため回の取り違えは起きませんが、実際の解答用紙の大きさ・欄の形は転写に残りません。字数指定のない記述の分量は、市販の過去問で実寸を確認してください。
- 図そのものは転写できません。算数の立体・平面図形、理科のグラフと装置、社会の地図・グラフは、設問文と図の説明文からの推定を含みます。図が主題の問題ほど、この記事の記述は粗くなります。
- 転写の読み取り確度が低めの年(算数 10 年・社会 9 年・理科 5 年)は、小問数や単元の分類がぶれている可能性があります。2023〜2026 の 4 年分は設問文を読み直して確認しましたが、それ以前の年について書いたことは「転写の分類では」の範囲を出ません。
- 国語の 3 大問の並びについて、5 節では「22 年不変」、8-4 では「転写のある 22 年(2005 年を除く)すべてで同じ」と書いており、2005 年度の扱いが 2 か所で揃っていません。どちらか一方を消すと元の記述が失われるため、両方をそのまま残してあります。
- 国語の出典(作品名・著者名)は転写に残っていないため、本文中では扱いを避けました。「〜のように見えます」と書いた箇所は題材からの推測で、裏づけ資料はありません。
- 併願候補の近さは出題構造の距離を自動集計で計算したもので、学校側の関係や入試日程・通学のしやすさとは無関係です。
- 難易度・偏差値・合格可能性・入試結果には触れていません。これらは別のページの領分です。
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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。
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