東海大学付属相模高等学校中等部 の過去問分析
東海大学付属相模高等学校中等部の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。
東海大学付属相模高等学校中等部 過去問分析(2010〜2019 年度・回の別は資料から特定できず・科目別に 3〜8 年分)
更新 2026-08-20。
1. この学校の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 神奈川県相模原市南区 |
| 男女 | 共学 |
| 入試回と日程 | A 試験(2 月 1 日 午前)・B 試験(2 月 3 日 午前)・C 試験(2 月 4 日 午前)の 3 回 |
| 科目の選び方 | A 試験は 2 科(国語・算数)と 4 科(国語・算数・理科・社会)から選ぶ。B 試験は「国語・算数」「国語・理科・社会」「算数・理科・社会」の 3 通りから選ぶ。C 試験は 2 科(国語・算数)のみ |
| 試験時間・配点 | 国語 50 分 100 点/算数 50 分 100 点/理科と社会は 2 科目を合わせて 50 分(理科 50 点・社会 50 点)。理科だけで 50 分、社会だけで 50 分ではありません |
| 面接 | 3 回とも面接があります。5 人一組のグループ面接で、受けるのは受験生本人のみ。筆記とは別の枠で行われます |
| 旧称 | 東海大学付属相模中学校(1980〜2008 年) |
上の表は 2026 年度入試の募集要項による内容です。B 試験だけは 4 科ではなく 3 科までの組み合わせから選ぶ形で、理科と社会を使わずに「国語・算数」で受けることもできます。
いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。
このレポートで扱えるのは筆記の部分だけです。面接には過去問という形が無いため、練習の対象にできません。
2. このページでわかること
このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。
過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。
以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。
3. まず結論だけ(10 行)
結論
- 算数と理科は、どの場所に何が出るかがほとんど動きません。算数は 7 年(2010、2014〜2019)すべてが大問 4・小問 20 で、理科は 8 年(2012〜2019)すべてが大問 4、しかも大問 3 が化学・大問 4 が地学のまま動いていません。
- 社会だけは動きます。大問数が 3 か 4、小問数が 22〜35 と年で 1.5 倍ちがいます。ただし「大問 1 が地理・最後の大問が公民」という骨格は 6 年変わりません。
- 同じ問題がそのまま出るわけではありません。数値も題材も毎年入れ替わります。同じ種類の問題が同じ場所に出る、というのがこの学校の性格です。
家でやること 3 つ
- 算数の大問 3(速さ・グラフ)を 2014〜2019 の 6 年分、年度をまたいで縦に並べて解きます。
- 理科の大問 3(化学)と大問 4(地学)も同じように縦に解きます。この 2 つの座席(問題の置き場所)は 8 年動いていません。
- 社会は逆に、年度ごとに通しで時間を計ります。大問数と小問数が年で動くためです。
今週やる 1 つ
- 算数の大問 3 を 2019・2018・2017 の 3 年分続けて解き、グラフの折れ目が何を意味するかを最初に書き出す手順を固定します。
注意
- 理科と社会は 2 科目を合わせて 50 分です。理科の小問 22〜24 と社会の小問 22〜35 で 45〜59 問になるので、この 2 科目はセットで時間を計ってください。
4. 資料の状況
転写=過去問の紙面を文字データに起こしたものです。読んだ深さを次の 3 語で書き分けます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問ごとの主要単元を数えただけの年)/資料のある年(問題冊子の転写が手元にある年)。
| 科目 | 資料のある年 | 精読した年 | 構成だけ数えた年 | 資料が無い年 | 判読の確度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 算数 | 2010、2014〜2019 の 7 年 | 2014〜2019 の 6 年 | 2010 の 1 年 | 2011〜2013 は解答のみ。2020 年度以降は資料が無い | 高。2017〜2019 は転写の確度「高」。数式は LaTeX 表記のため細部に揺れがある |
| 理科 | 2012〜2019 の 8 年 | 2014〜2019 の 6 年 | 2012・2013 の 2 年 | 2010・2011 と 2020 年度以降は資料が無い | 中〜高。年によって図の写しが粗く、図中の数値までは追えない小問がある |
| 社会 | 2010、2013〜2019 の 8 年 | 2014〜2019 の 6 年 | — | 2011・2012 と 2020 年度以降は資料が無い | 中。図表への依存が高く(図つき小問 45%)、地図・グラフの中身は転写から読み切れない箇所がある |
| 国語 | 2010・2014・2016 の 3 年 | 同じ 3 年 | — | 2017 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)。2011〜2013・2015・2018 は解答のみ | 中。3 年分しかないため、ここに書いたのは 2010〜2016 年度に限った話 |
- 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。この学校では別校の冊子は見つかりませんでした。
- 入試回は特定できません。この学校は A 試験・B 試験・C 試験の 3 回制ですが、資料のある問題冊子のどこにも回の表記がありません。以下は「そのうちの 1 冊」を読んだ話として受け取ってください。科目ごとに別の回の冊子が混ざっている可能性も否定できません。
- 資料は 2019 年度で止まっています。2020 年度以降の 6 年分はこの資料に無いので、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。
- 満点・設問別配点は、どの科目・年度の冊子にも印刷されていません。1 節に書いた試験時間と配点は 2026 年度の募集要項によるもので、資料の年度(2010〜2019)の条件とは限りません。
5. 一番大きな結論
算数と理科は「どの場所に何が出るか」がほとんど動きません。社会は動きます。 これがこの学校の一番大きな特徴です。この結論の根拠にした年は、算数が 2010 と 2014〜2019 の 7 年、理科が 2012〜2019 の 8 年、社会が 2014〜2019 の 6 年、国語が 2010・2014・2016 の 3 年です。
- 算数は 7 年分(2010、2014〜2019)すべてが「大問 4・小問 20」です。しかも大問 3 は 7 年とも「速さ・グラフ」1 本の小問 3 問で、大問 4 は 7 年とも推理・パズルの枠。大問 1 には約束記号と逆算(□にあてはまる数を求める計算)がそれぞれ 6 年連続(2014〜2019)、大問 2 には場合の数が 6 年連続で入ります。
- 理科は 8 年(2012〜2019)すべてが大問 4 です。しかも大問 3 が化学・大問 4 が地学でこの 8 年動いておらず、2015 年度以降の 5 年は大問 1 が物理・大問 2 が生物でも揃います。4 分野を必ず 1 題ずつ、という作りが崩れていません。
- 社会だけは動きます。大問数が 3 か 4、小問数が 22〜35 と年で 1.5 倍ちがいます。ただし「大問 1 が地理・最後の大問が公民」という骨格は 6 年で変わらず、公民の中身は 5/6 年が国会・内閣・裁判所です。
- 国語は 3 年分しか精読できていませんが、その 3 年は「物語文 → 説明文・随筆 → 漢字 5 問 → 語彙 5 問」の 4 大問で揃っていました。
大事なのは、これが「同じ問題がそのまま出る」という意味ではないことです。数値も題材も毎年入れ替わります。同じ種類の問題が同じ場所に出る、というのがこの学校の性格です。そのため過去問の使い方は、「出る問題を覚える」よりも「単元ごとの解き方を、決まった場所で確実に出せるようにする」に近くなります。
具体的には、算数と理科は同じ座席(問題の置き場所)の問題を年度をまたいで縦に並べて解く(算数の大問 3 だけを 6 年分、理科の大問 3 だけを 6 年分…)ほうが効率がよいと言えます。社会は逆に、年度ごとに通しで時間を計る練習が要ります(大問数と小問数が動くためです)。国語は資料が 3 年分しかないので、市販の過去問集で年度通しの演習を補うことになります。
もうひとつ効いてくるのが時間です。理科と社会は 2 科目を合わせて 50 分(1 節)。理科は小問 22〜24、社会は 22〜35 なので、2 科目で 45〜59 問を 50 分という計算になります。算数も 20 問 50 分ですが、大問 1・2 の 15 問前後が一行題(数行で終わる短い文章題)なので、ここを速く抜けられるかで残り時間が決まります。
科目横断の要点
| 科目 | 形式の固定度 | 中身の性格 | 最優先で時間をかける価値があること |
|---|---|---|---|
| 算数 | 7 年すべて大問 4・小問 20。記述 0%、選択は年 0〜1 問、作図は 6 年で 1 問。答えだけを書く | 大問 1=計算と数の性質、大問 2=一行題、大問 3=速さとグラフ、大問 4=パズル。この役割分担が 6 年不変 | 大問 3 の速さ・グラフを 6 年分縦断。大問 1 の約束記号・逆算。大問 4 の推理と覆面算 |
| 理科 | 8 年すべて大問 4・小問 19〜24(2014 年度以降は 22〜24)。選択 29〜52%/短答(語句や数値を短く答える形式)35〜57%/説明記述 毎年 2〜3 問。字数指定なし | 大問 3=化学、大問 4=地学が 8 年固定。2015 年度以降は大問 1=物理、大問 2=生物 | 化学(塩酸と金属の量の計算・水溶液の判別)と地学(気象・流水・天体)。1〜2 文の説明記述 |
| 社会 | 大問 3〜4・小問 22〜35 と年で動く。記号選択が主軸(54〜58%)。記述は 0〜2 問と年による。字数指定なし | 地理 → 歴史 → 公民の骨格は不変。公民は 5/6 年が国会・内閣・裁判所 | 公民(三権・選挙)と歴史の通史並べかえ。都道府県の特定。「誤っているもの」を選ぶ読み方 |
| 国語 | 精読した 3 年で大問 4・小問 28〜31。物語文/説明文/漢字 5 問/語彙 5 問 | 記述は 1〜5 問と年で振れる。理由説明が中心で「文中の言葉を使って」の条件が付く | 理由記述(20 字前後と 40 字前後)。漢字と語彙の 10 問枠。抜き出しの字数条件 |
6. この学校らしさが出る場所
- 東海大学と付属校そのものが社会の題材になります。 2017 年度の大問 1 は「東海大学は、各地に多くの校舎・施設を持つ総合大学である」で始まり、校舎のある都道府県(北海道・熊本・静岡など)の農業・水産・工業を問います。2018 年度の大問 1 は「東海大学は日本各地に付属高校がある」で始まり、付属高校のある都道府県を答えさせます。2 年続けて自校のネットワークを地理の入口にしたのは、この学校ならではに見えます。
- 算数の登場人物が「東海さん」「相模君」「東海町」「相模町」です。 2015 年度の大問 3 は「東海君が A 町を出発し、相模君が B 町を出発」、2016 年度は「東海さんは家から 5km 離れた相模さんの家へ」、2017 年度は「東海さんは団子を持って出かけました」、2019 年度は「東海町と相模町は 3.6km 離れています」。学校名を問題文に入れる作りが 4 年で確認できました。
- 神奈川・相模原が理科と社会に出てきます。理科 2019 年度は「相模原市で観測される風の向き」、2018 年度は阿蘇山と同じ形の火山として神奈川県の火山(箱根)を答えさせます。2015 年度の横浜、2019 年度の横浜市の気象グラフも同じ流れです。社会 2018 年度は政令指定都市に当てはまらない市として相模原市・川崎市・横浜市を並べ、2019 年度はまぐろで有名な漁港のうち神奈川県のものを選ばせます。
- 前年の出来事を入口に使います。理科は 2018 年度が「2017 年 10 月に太郎君は九州を旅行しました。鹿児島県に宿泊したとき、火山が噴火し」から始まって噴火した火山名を選ばせ、2019 年度は前年の台風 12 号が例年と違う進路をとった理由を問います。社会は 2016 年 5 月にアメリカ大統領が広島に折り鶴を贈った件(2018)、2016 年 7 月の参議院議員選挙と 8 月 11 日の新しい祝日(2017)、2018 年 9 月の自由民主党総裁選挙(2019)、2011 年 3 月の出来事(2019)。ニュースそのものの暗記ではなく、出来事を入口にして仕組みを問う作りに見えます。社会では大問全体をニュースで作るのではなく、公民や地理の中に混ぜてきます。
- 「誰かが出かけて観察する」設定が理科の地学で繰り返されます。太郎君が棒のかげを記録する(2014)、二郎君が川へつりに行く(2015)、太郎君が九州を旅行する(2018)。社会でも生徒どうしの会話や夏休みの思い出から始まる大問が多く、2014 は 3 人の生徒、2015 はあきお君・ともき君・ひろし君、2016 は 3 人の夏休み、2019 は父と A 子です。読む量はそのぶん増えます。
- 算数の大問 4 は「計算しない問題」の枠です。覆面算、条件から順序を決める推理、図が表す約束を読み取る問題、立体の見え方。6 年続けてこの枠が最後に置かれているのは、計算力とは別の頭の使い方を最後に測っているように見えます。
- 身近な道具・生活が理科の入口になります。自転車のギア(2016)、くぎぬき(2015)、ピンポン玉と鉄道のレール(2017)、フルマラソン完走時の血液量(2016)、地球温暖化と二酸化炭素(2014)。
7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)
想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先に進めてください。学年別の順序は 11 節にあります。
各項目の根拠(年度・大問・数字)は 8 節の科目別を参照してください。
- [週末 60 分] 算数・大問 3 の「速さ・グラフ」を 2014〜2019 の 6 年分、縦に続けて解きます。旅人算(2 人の進み方を追う問題)をグラフで読むもの(2015・2016・2019)と、点や図形が動くときの面積変化を読むもの(2014・2017・2018)に分かれるので、3 年分ずつに分けてそれぞれ 3 回ずつ回します。どちらもグラフの折れ目が何を意味するかを最初に問われます。この学校で同じ時間で最も点になりやすい 1 枠です。(確認: 〜2019 年度)
- [毎日 10 分] 算数・大問 1 の後半(約束記号・逆算・数列)を 6 年分まとめて。約束記号は 6 年連続で、2014 ◇=最大公約数、2015 ◆=累乗、2016 (a,b)、2017 【A,B】=一の位、2018 {A}=A×A、2019 ◆=余りです。定義を読んで当てはめるだけの作業なので、「定義を読む→書き写す→当てはめる」の手順を固定すれば確実に取れます。(確認: 〜2019 年度)
- [週 1 回] 算数・大問 2 の一行題 7〜8 問を 10 分で通し、大問 4 のパズルを 6 年分。大問 2 の単元は毎年入れ替わる(食塩水・場合の数・円とおうぎ形・割合・仕事算・年齢算・和差算・数の性質・立体)ので、幅を作るのが目的です。場合の数は 6 年連続で 1 問。大問 4 は覆面算(□に入る数字を当てる計算)(2014・2016・2017)と、条件から順序を決める推理(2014・2016・2018・2019)で、計算量が少なく条件を表に書き出して詰める作業なので、練習量がそのまま点になりやすい枠です。2016 と 2017 は覆面算の指示文がほぼ同文でした。(確認: 〜2019 年度)
- [週末 60 分] 理科・大問 3 の化学。塩酸と金属の量の計算(2015・2019)、水溶液の判別表の埋め方(2016・2018)、気体の集め方と性質(2014)。この 3 つで精読した 6 年の大問 3 のうち 5 年をおおえます(残る 1 年は温度による体積変化と状態変化・2017)。「こさを 2 倍にしたら」という問い方が 2015・2019 に共通します。あわせて 1〜2 文の説明記述を毎回書きます(精読した 6 年すべてで 2〜3 問。実験結果を根拠にして書く形で、字数指定は 1 度もありません)。(確認: 〜2019 年度)
- [週 1 回] 理科・大問 4 の地学と、残る物理・生物。地学は気象(2016・2019)、流水のはたらき(2015・2017)、火山(2018)、太陽(2014)で、天体は 2014 年度を最後に 5 年空いているので薄くしないこと(太陽の高度・月の満ち欠け)。物理(大問 1)はばね・てこ・かっ車・密度と浮力・ギア比という比例で押す計算に集中し、式を立てる前に図に数値を書き込む手順を固定します。生物(大問 2)は人体を厚く(血液の循環、心臓の 4 つの部屋、消化と吸収)。図に記号がふってある形式で問われます。(確認: 〜2019 年度)
- [週末 60 分] 社会・公民(最後の大問)。国会・内閣・裁判所が 5/6 年(2014・2015・2016・2017・2019)、日本国憲法が 2018。衆参の違い(任期・解散)、三審制、閣議、裁判員制度、一票の格差、選挙権年齢は繰り返し出ています。(確認: 〜2019 年度)
- [週 1 回] 社会・歴史の通史並べかえと、地理の都道府県特定。歴史は写真・像・建物の資料 4〜6 点を古い順に並べる形が 5 年(2015〜2019)続きます。特定時代の深掘りより、飛鳥から昭和までを 1 本の線でつなぐほうがこの学校には効きます。地理は文章のヒントから都道府県を絞る形(2016・2017・2018)を、地図帳を横に置いて練習します(農産物の全国 1 位、工業地帯の出荷額構成、世界遺産、県境の接し方)。あわせて選択肢 4 つを 1 つずつ○×判定する「誤っているもの」の読み方、語句を必ず使って説明する 1〜2 文記述、前年のニュースを公民(選挙・国会・国際)と地理(災害・観光・貿易)に結びつける作業を回します。(確認: 〜2019 年度)
- [毎日 10 分] 国語・理由記述と、漢字 5 問・語彙 5 問。「〜のはなぜですか。文中の言葉を使って答えなさい」を 20 字前後と 40 字前後の 2 通りで書けるようにします。字数指定がある年(2016 は二十字以内・十五字以内)と無い年(2010・2014)の両方に備えてください。漢字と語彙は合わせて 10 問=小問の 3 分の 1 にあたる大きさなので、送り仮名つきの書き取り、慣用句・ことわざ、熟字訓、十二支のような暦や生活の語彙まで手を広げます。抜き出しは「解答らんに合うように」「はじめとおわりの五字」の字数条件つきで練習します。物語文は心情と行動の理由、説明文は筆者の主張と具体例の対応を追い、読み終えたら要旨を一言でまとめる習慣をつけます。ただし 2017 年度以降の形式はこの資料からは分かりません。(確認: 〜2016 年度)
8. 科目別の詳細
8-1. 算数(大問 4・小問 20・答えだけを書かせる形式・50 分 100 点)
年度×大問の題材表(2014〜2019 の 6 年・すべて大問 4・小問 20)
| 年度 | 大問 1(計算と数の性質の小問集合) | 大問 2(一行題の小問集合) | 大問 3(速さ・グラフ) | 大問 4(パズル) |
|---|---|---|---|---|
| 2014 | 7 問。四則 3・逆算・数列 2・約束記号(◇=最大公約数) | 7 問。仕事算/数列の和/縮尺/食塩水 /場合の数/円の転がり/水量とグラフ |
図形アを右へ動かしたときの重なりの面積グラフ | 3 問。リレーの順番の推理/覆面算/○と□の数あて |
| 2015 | 7 問。四則 4・逆算・循環小数の位(1/27 の小数第 2015 位)・約束記号(◆=累乗) | 8 問。つるかめ算(個数を合計から逆算)/時計算/割合/おうぎ形の面積 /食塩水/数の性質/場合の数(サイコロ)/直方体の切断 |
東海君と相模君の旅人算(途中で休む) | 2 問。マスの塗り分けが表す数(2 進法に似た約束) |
| 2016 | 7 問。四則 2・逆算・単位換算・数の性質・数列(2016 から 5 ずつ減る)・約束記号((a,b)=a×b/(a+b)) | 7 問。年齢算/仕事算/割合/数の性質 /場合の数/円 5 つと正方形/立体の切断(選択肢から選ぶ) |
走る→休む→歩くの 3 区間のグラフ | 3 問。□に+−×÷を入れる/50m 走の順位の推理/覆面算 |
| 2017 | 7 問。四則 3・逆算・最小公倍数と最大公約数・数列(縦線で区切る)・約束記号(【A,B】=A を B 回かけた一の位) | 8 問。曜日と時刻/割合(団子)/年齢算/食塩水(蒸発) /おうぎ形の面積/速さ/場合の数(硬貨)/つるかめ算(3 種類の切手) |
点 P が周上を動くときの三角形 PAB の面積グラフ | 2 問。積んだ立方体の穴あき/覆面算 |
| 2018 | 8 問。四則 4・逆算・約束記号({A}=A×A)・最小公倍数と最大公約数 | 7 問。比例(鉄の棒の重さ)/速さ/和差算/折り返しの角度 /売買損益/場合の数(サイコロ 3 個)/円柱を半分に切った展開図 |
点 P が動くときの三角形 PAE の面積グラフ | 2 問。3×3 のマスに 1〜9 を入れる推理/スタンプの向き(選択肢から選ぶ) |
| 2019 | 8 問。四則 4・逆算・約束記号(◆=割った余り)・数列(2019 は何番目) | 7 問。縮尺/和差算/食塩水(蒸発)/仕事算 /場合の数(円周上の 5 点)/平行線と角/おうぎ形の面積 |
東海町と相模町の旅人算 | 2 問。正八面体の展開図に B を書き入れる(作図)/カード配りの推理 |
2010 年度も大問 4・小問 20 で、大問 1 が計算の小問集合、大問 2 が一行題の小問集合、大問 3 が速さのグラフ(A 町と B 町を往復するバス・3 小問)、大問 4 が推理と、位置ごとの役割まで同じでした。つまり資料のある 7 年すべてが「4 大問・20 小問」で、座席の役割も同じです。
同じ場所に同じ種類の問題(この学校の中心的な特徴)
- 大問 3 は 7 年(2010、2014〜2019)すべてで「速さ・グラフ」1 本、小問はいつも 3 問です。中身は 2 通りに分かれます。(a) 2 人が向かい合って進む旅人算をグラフで読む(2015・2016・2019)、(b) 点や図形が動くときの面積の変化をグラフで読む(2014・2017・2018)。どちらも「グラフの折れ目が何を意味するか」を最初の小問で聞き、そこから逆算していく作りが 6 年変わりません。
- 大問 1 の最後(または最後から 2 番目)に「約束記号」が 6 年連続で入ります(2014 ◇、2015 ◆、2016 (a,b)、2017 【A,B】、2018 {A}、2019 ◆)。記号の定義文が毎年つき、意味は「最大公約数」「累乗」「一の位」「割った余り」など毎年違いますが、その場で定義を読んで 1〜2 回使うだけ、という作りは同じです。
- 大問 1 に「□にあてはまる数を求めなさい」の逆算が 6 年連続で 1 問あります(2014 (4)・2015 (5)・2016 (3)・2017 (4)・2018 (4)・2019 (5))。しかも多くの年で分配法則を使う形です(34×8.4+3.4×□−34×…、0.26×90−1.3×12+5.2×6 など、同じ数字の並べ替えで工夫させます)。
- 大問 2 に「場合の数」が 6 年連続で 1 問あります(2014 (5) 3 けたの数、2015 (7) サイコロ 2 個、2016 (5) 硬貨の選び方、2017 (7) 硬貨で 400 円、2018 (6) サイコロ 3 個、2019 (5) 円周上の 5 点)。硬貨とサイコロが繰り返し出ます。
- 大問 4 は「学校の顔」にあたる枠で、計算力ではなく推理で解く問題が 6 年連続で入ります。覆面算(2014・2016・2017)、条件から順序を決める推理(2014・2016・2018・2019)、図が表す約束を読み取る問題(2015)、立体の見え方(2017・2018・2019)。2016 と 2017 は覆面算の指示文がほぼ同文(「下の計算が正しくなるように完成させなさい。ただし、□には 0 から 9 までの整数が入り、同じ数を何回使ってもかまいません」)で、これは両年の冊子で確認しました。
「同じ問題がそのまま出る」わけではありません。同じ種類の問題が同じ場所に出る、というのがこの学校の算数の性格で、2014〜2019 の 6 年ではそれが崩れていません。
頻出単元と回数(2014〜2019 の 6 年)
| 単元 | 回数 | 出た場所 |
|---|---|---|
| 速さとグラフ | 6/6 | 大問 3(毎年 3 小問) |
| 約束記号 | 6/6 | 大問 1 の後半 |
| 逆算(□をうめる) | 6/6 | 大問 1 |
| 場合の数 | 6/6 | 大問 2 |
| 推理・論理/覆面算 | 6/6 | 大問 4 |
| 食塩水の濃度 | 4/6(2014・2015・2017・2019) | 大問 2。「蒸発させる」が 2017・2019 と 2 年連続 |
| 円とおうぎ形の面積 | 4/6(2015・2016・2017・2019) | 大問 2 |
| 数の性質(公倍数・公約数) | 5/6 | 大問 1 か大問 2 |
| 立体(切断・展開図・積み上げ) | 5/6(2015・2016・2017・2018・2019) | 大問 2 の最後か大問 4 |
| 規則性・数列 | 5/6 | 大問 1 |
| 仕事算 | 3/6(2014・2016・2019) | 大問 2 |
| 割合と比 | 4/6 | 大問 2 |
| 和差算・分配算 | 2/6(2018・2019) | 大問 2 |
| 縮尺・単位換算 | 3/6(2014・2016・2019) | 大問 1 か大問 2 |
問い方の特徴(算数)
- 答えだけを書かせます。精読した 6 年で、途中式や考え方を書かせる設問は 1 問もありませんでした(短答 95%、残りは選択肢 1 問)。
- 選択肢から選ぶ設問は年に 0〜1 問だけです(2015 大問 4(2)、2016 大問 2(7)、2018 大問 4(2))。
- 作図は 6 年で 1 問だけです(2019 大問 4(1)、正八面体の展開図に「B」を書き入れる)。自動集計では「作図あり」と出ますが、原本で数えると 6 年に 1 問です。定規・コンパスを使う作図は資料のある範囲では出ていません。
- 大問 1・大問 2 は「次の各問いに答えなさい。」の一文だけで始まり、導入文がありません。長い設定文を読ませるのは大問 3 と大問 4 の一部だけです。
8-2. 理科(大問 4・小問 19〜24・理科と社会で合わせて 50 分・50 点)
年度×大問の題材表(2014〜2019 の 6 年・すべて大問 4・小問 22〜24)
| 年度 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 |
|---|---|---|---|---|
| 2014 | こん虫のからだと成長(生物) | 電磁石と棒磁石(物理) | 二酸化炭素の発生と性質(化学) | 棒のかげで太陽の動きを調べる(地学) |
| 2015 | てこ・かっ車のつり合い(物理) | ヒトの血管と器官(生物) | 塩酸とアルミニウムの反応(化学) | 川の上流・中流・下流と河岸段丘(地学) |
| 2016 | 自転車のギアと進む距離(物理) | ヒトの心臓の断面(生物) | 無色の液体 A〜G の判別(化学) | 天気図と衛星写真(地学) |
| 2017 | ばね A・B・C ののび(物理) | セキツイ動物の骨格と進化(生物) | 温度による体積変化と状態変化(化学) | 流れる水の 3 つのはたらき(地学) |
| 2018 | 3 種類の物体の密度と浮力(物理) | ヒトの消化と吸収(生物) | 5 つの水溶液 A〜E の判別と中和(化学) | 九州の火山と噴火(地学) |
| 2019 | レール上を動く金属球(物理) | インゲンマメの発芽と花のつくり(生物) | 塩酸と亜鉛・アルミニウムの反応(化学) | 気圧配置・台風・月ごとの気象(地学) |
同じ場所に同じ種類の問題(理科)
- 大問 3 は 8 年連続(2012〜2019)で化学、大問 4 は 8 年連続で地学です。この 2 つの座席は動いていません(2012 溶解度/気象、2013 水溶液の判別/月も同じ並びでした)。
- 大問 1 が物理・大問 2 が生物になったのは 2015 年度からで、5 年連続(2015〜2019)でこの並びが続いています。2014 年度だけは生物が大問 1、物理が大問 2 と入れ替わっていました。
- したがって精読した 6 年では「物理・生物・化学・地学を各 1 題ずつ、4 分野を必ず 1 周する」作りで、分野が抜けた年はありません。1 分野に偏ることもありません。
- 大問 3(化学)は「実験の表・グラフから比例関係を読んで計算する」問題が中心です。塩酸と金属(2015・2019)、水溶液の判別(2016・2018)、気体(2014)、温度と体積・状態変化(2017)。とくに 2015 と 2019 は「塩酸に金属を入れて発生する気体の体積」という同じ設定で、こさを 2 倍にしたらどうなるか、という問い方まで似ています(両年の冊子で確認しました)。
- 大問 4(地学)は「誰かが出かけて観察してきた」設定で始まる年が多くなっています。地学の 4 分野(天体・気象・流水・火山地震)を 6 年で一巡していて、気象 2 回(2016・2019)、流水 2 回(2015・2017)、天体 1 回(2014)、火山 1 回(2018)。資料のある 8 年に広げると 2012 が気象、2013 が月でした。
- 大問 2(生物)は人体が最も多く出ます(2015 血液・2016 心臓・2018 消化の 3 回)。ほかは動物の分類と進化(2014・2017)、植物(2019)です。
問い方の特徴(理科)
- 説明記述は精読した 6 年すべてで出ています(2014 3 問、2015 2 問、2016 3 問、2017 3 問、2018 3 問、2019 2 問)。言い回しは「簡単に説明しなさい」「簡単に答えなさい」「理由を述べなさい」で、1〜2 文で書く長さです。
- 「記号で選び、また、その理由も答えなさい」という選択と記述の合わせ技が出ます(2014 大問 3 問 4・大問 4 問 3、2017 大問 2 問 4)。選ぶだけで終わらせない作りは覚えておきたいところです。
- 選択肢の設問は「1 つ選び」だけでなく「すべて選び」が毎年混じります(2014 大問 1 問 1、2016 大問 3 問 5、2018 大問 1 問 1、2019 大問 1 問 1(3))。
- 選択肢の割合は年で振れます(2017 29%、2018 30%、2019 52%)。短答が 35〜57% です。
- 作図らしい作図はほとんどありません。精読した 6 年で「ぬりつぶしなさい」(2019 大問 2 問 6、実になる部分)が 1 問あるだけで、図をゼロから描かせる設問は見つかりませんでした。
- 図・表・グラフへの依存は高く、図つきの小問が 6 割前後です。設定図を読まないと解けない問題が多いので、図と本文を行き来する練習が要ります。
- 計算は物理と化学に集まります。ばねののび(2017)、密度と浮力(2018)、ギア比と距離(2016)、塩酸と金属の量(2015・2019)はいずれも比例で押す計算です。
8-3. 社会(大問 3〜4・小問 22〜35・理科と社会で合わせて 50 分・50 点)
年度×大問の題材表(2014〜2019 の 6 年)
| 年度 | 大問数/小問数 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2014 | 4/22 | 地図から都道府県を読む(地理) | 近代の戦争(歴史) | 幕末・明治維新の資料(歴史) | 3 人の生徒が国会・内閣・裁判所を調べる(公民) |
| 2015 | 3/27 | リニア中央新幹線のルートと停車駅(地理) | 資料 A〜E で通史(歴史) | 3 人の会話で国の政治(公民) | — |
| 2016 | 4/33 | 3 人の生徒の夏休みの思い出(地理) | 和歌 A〜(歴史) | 資料 A〜E で幕末・明治(歴史) | 国会・衆参両院(公民) |
| 2017 | 3/31 | 東海大学の校舎がある都道府県(地理) | 資料 A〜F の写真で通史(歴史) | 国会・内閣・裁判所・選挙(公民) | — |
| 2018 | 3/28 | 東海大学の付属高校がある都道府県(地理) | 資料〈あ〉〜〈お〉で通史(歴史) | 広島の原爆と日本国憲法(公民) | — |
| 2019 | 4/35 | 訪日外国人の資料 3 点(地理) | 資料〈あ〉〜〈え〉で通史(歴史) | 4 つの文から都道府県をあてる(地理) | 父と A 子の会話で総裁選・三権分立・選挙(公民) |
同じ場所に同じ種類の問題(社会)
- 並びは 6 年とも「地理 → 歴史 →(歴史または地理)→ 公民」で、最後の大問が公民です。地理が最初、公民が最後、というのは精読した 6 年すべてで崩れていません。動くのは真ん中で、歴史が 2 題の年(2014・2016)、歴史 1 題の年(2015・2017・2018)、歴史 1 題+地理 1 題の年(2019)があります。
- 大問数は 3 か 4、小問数は 22〜35 と年で振れます。 ここは算数・理科と違って固定されていません。50 分で理科と社会の両方(=社会は実質 25 分前後)という条件を考えると、年によって処理量が 1.5 倍ちがうのは押さえておきたいところです。
- 公民の大問は「国会・内閣・裁判所」が 5/6 年です(2014・2015・2016・2017・2019)。残る 2018 は日本国憲法。選挙制度も 2017・2019 に厚く出ます(一票の格差、投票率のグラフ、投票できる年齢)。
- 歴史の大問は「資料 A〜E を見て、各問いに答えなさい」という作りが繰り返されます(2015・2016・2017・2018・2019)。写真・絵・像・和歌などの資料が 4〜6 点並び、それぞれについて時代・人物・建物名を問い、最後に「古い順に並べかえなさい」(2017 問 11)や地図上の位置あて(2017 問 12)でしめます。つまり通史を資料から縦断する作りで、特定の時代に絞られません。
- 地理の大問は「文章〈あ〉〜〈え〉を読んで都道府県を当てる」形が中心です(2016・2017・2018)。農業・工業・世界遺産・地形を手がかりに都道府県を特定し、そのあと産業のグラフや位置関係を問います。
問い方の特徴(社会)
- 記号選択が主軸で、比率を数えた 3 年では 54〜58%、短答が 36〜42% でした。
- 「誤っているもの」「当てはまらないもの」を選ぶ消去法の設問が毎年あります(2017 大問 3 問 10、2018 大問 2 問 6、2019 は大問 1 問 1・問 7、大問 2 問 2、大問 4 問 2(2) の 4 問)。選択肢 4 つのうち 3 つが正しいので、正誤の見分けを 1 つずつ確かめる読み方が必要です。
- 文字種の指定が多くあります。「漢字 2 字で」(2017 大問 1 問 3、2018 大問 1 問 4)、「漢字 5 字で」(2017 大問 2 問 4・問 10、2018 大問 2 問 10)、「ひらがな 4 字で」(2019 大問 2 問 9)。一方で記述の字数指定は、比率を数えた 3 年で 1 度もありませんでした。
- 指定語句つきの記述が 2018・2019 と 2 年続けて出ました。2018「『将軍』と『御家人』という語句を必ず用いて、ご恩と奉公を説明しなさい」、2019「<選挙・代表・国会>の 3 つの語句を使い、国民が国の政治にどう関わるかを説明しなさい」。2017 は記述 0 問だったので、記述が出る年と出ない年があります。
- 自分の考えを書かせる設問も 2019 にありました(大問 1 問 8「外国人観光客が増え続けると、どのような問題が起こる可能性があるか、考えて答えなさい」)。知識の再生ではなく、資料から推し量って書く問いです。
- 作図と呼べるものは 2018 大問 1 問 8「下線部(G)の場所を〇で囲みなさい」の 1 問だけです。地図に印をつける作業で、図を描くわけではありません。
- グラフ・地図・写真の読み取りが多く、図表つきの小問が半分近くあります。とくに工業地帯の出荷額構成グラフ(2018)、農作物の生産量グラフ(2017)、投票率のグラフ(2019)、訪日外国人数の推移(2019)は、グラフの数字を読んでから知識と突き合わせる二段構えになっています。
8-4. 国語(大問 4・小問 28〜31・50 分 100 点)
国語は 2017 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いたのは 2010・2014・2016 年度の 3 年に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。
年度×大問の題材表(3 年)
| 年度 | 大問数/小問数 | 大問 1(物語文) | 大問 2(説明文・随筆) | 大問 3 | 大問 4 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2010 | 4/31 | 森絵都『風に舞い上がるビニールシート』所収「ジェネレーションX」(文藝春秋)。十年越しの約束と草野球 | 荒川じんぺい『森に棲むヒスト』(清流出版)。森を散策しキノコを採る随筆 | 漢字の書き取り 5 問(送り仮名つき) | 十二支の読みと漢字 5 問 |
| 2014 | 4/28 | 樫崎茜『声をきかせて』(講談社)。香舗の娘と友人たちの関係 | 三上修『スズメの謎』(誠文堂新光社)。スズメの減少をどう考えるか | 漢字の書き取り 5 問(送り仮名つき) | 慣用句の空欄に入る漢字を選ぶ 5 問(濡れ手で□、渡りに□ など) |
| 2016 | 4/28 | 中学生の剣道と友情(出典の表記が資料に無いため書かない) | 石井誠治『ジュモク博士になろう』(岩波書店)。戦後の拡大造林とスギ花粉 | 同音の漢字の書き分け 5 問(アタタカイ/アツイ) | 熟字訓の特別な読み 5 問(迷子・八百屋・今朝・果物・土産) |
出典は 4 か所とも、問題冊子の本文末尾の表記そのものを確認しました。2016 年度の大問 1 には出典の表記が資料に無かったため、著者名・作品名は書きません。
同じ場所に同じ種類の問題(国語)
- 精読した 3 年とも「物語文 1 題 → 説明文・随筆 1 題 → 漢字 5 問 → 語彙知識 5 問」の 4 大問で、小問は 28〜31 です。この並びは 3 年とも同じでした。
- 大問 3 は必ず漢字 5 問です。2010 と 2014 は指示文もほぼ同じ(「次の――線のカタカナをそれぞれ漢字に直しなさい。ただし、送り仮名を含む語の場合は、送り仮名もつけて答えなさい」)で、両年の冊子で確認しました。2016 は同音の書き分け(「アタタカイ日にアタタカイココア」「アツイ夏の日、アツイ本、アツイコーヒー」)に形を変えています。
- 大問 4 は語彙・知識の 5 問枠です。十二支(2010)、慣用句・ことわざの漢字(2014)、熟字訓の読み(2016)と中身は毎年変わりますが、「5 問で 1 大問」という枠は変わりません。
- 大問 1・2 は、傍線部に①②③…と番号がふられ、番号順に問一・問二…と並ぶ作りです。最後の設問がいつも「本文の内容として適切なものを一つ選びなさい」でした(2010 大問 1 問十・大問 2 問十、2014 大問 2 問八、2016 大問 1 問八・大問 2 問十)。
問い方の特徴(国語)
- 記述の量が年で大きく振れます。2010 は 5 問、2016 は 5 問ですが、2014 は 1 問しかありませんでした。3 年しか精読できていないので「毎年何問」とは言えません。
- 記述の中身は理由説明が最多です(「〜のはなぜですか。その理由を文中の言葉を使って答えなさい」)。次いで指示語・傍線部の内容説明。「文中の言葉を使って」という条件がほぼ必ず付くので、本文からの言い換えで組み立てる書き方が要ります。
- 字数指定は年によります。2016 は記述に「二十字以内」「十五字以内」が付きました。2010・2014 の記述には字数指定が無く、代わりに抜き出しに字数が付きます(十字以内・七字・五字・二十字以内・三十字で「はじめとおわりの五字」)。
- 抜き出しが多く、精読した 3 年の大問 1・2 に毎年 2〜4 問あります。字数と「解答らんに合うように」の条件を読み落とさない訓練が要ります。
- 表現技法を直接問う設問があります(2014 大問 1 問三、擬人法・暗喩・体言止め・明喩から選ぶ)。
- 接続語・空欄補充(2016 大問 2 問一の 1〜3、2014 大問 2 問二)、体の一部を表す語を入れる形(2010 大問 2 問三、2014 大問 1 問二)が繰り返し出ます。
- 出来事を古い順に並べ替える設問(2016 大問 2 問二、戦後の植林の経過)もありました。説明文でも流れを追う読み方が問われています。
- 本文の量は多め(本文と設問で A4 換算 16 頁相当)です。
9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
| 科目 | 単元 | 資料のある範囲での出方 | 最終確認年度 | 状況 |
|---|---|---|---|---|
| 理科 | 天体(太陽・月・星) | 2013 大問 4(月)・2014 大問 4(太陽の高度とかげ) | 2014 | 地学の 4 分野のうち天体だけ 2015 年度以降 5 年空き。次に回る候補として最有力 |
| 理科 | 電気・電磁石 | 2014 大問 2 | 2014 | 物理は力学(てこ・ばね・浮力・運動)が 5 年続いており、電気が 5 年空き |
| 理科 | 地層・岩石・化石 | 2015 大問 4 の小問 2 問のみ | 2015 | 大問としては精読した 6 年で出ていない |
| 理科 | 光・音 | 2017 大問 2 問 6(音の伝わり方)のみ | 2017 | 小問での登場だけ |
| 理科 | こん虫 | 2014 大問 1・2017 大問 2 | 2017 | 3 年周期なら 2020 前後 |
| 理科 | 中和 | 2018 大問 3 問 4 | 2018 | 小問での登場。大問化の余地 |
| 算数 | 水量とグラフ | 2010 大問 2・2014 大問 2(7) | 2014 | 大問 3 が速さで固定されているぶん、大問 2 の 1 問として戻る余地 |
| 算数 | 時計算 | 2015 大問 2(2) | 2015 | 大問 2 の枠は毎年入れ替わる。4 年空き |
| 算数 | 売買損益 | 2018 大問 2(5) | 2018 | 6 年で 1 回 |
| 算数 | 比例・反比例 | 2018 大問 2(1) | 2018 | 6 年で 1 回 |
| 算数 | つるかめ算 | 2015 大問 2・2017 大問 2(3 種類の切手という発展形) | 2017 | 6 年で 2 回。大問 2 の枠として戻りやすい |
| 社会 | 財政・税・社会保障 | 精読した 6 年で大問として出ていない | — | 公民の大問が国会・内閣・裁判所と選挙で埋まっているぶん、手薄 |
| 社会 | 地形図の読図(等高線・地図記号・縮尺) | 精読した 6 年で見つからなかった | — | 地理は都道府県の同定と産業が中心。地形図が入ってくれば新しい形になる |
| 社会 | 世界地理 | 2017 問 7、2018 問 1・問 3、2019 問 3 の小問のみ | 2019 | 大問化はしていないが毎年 1〜2 問ある |
| 社会 | 環境問題・公害 | 2019 大問 1 問 2(東日本大震災)程度 | 2019 | 公民の大問が政治で埋まっているため薄い |
| 社会 | 江戸時代 | 2018 大問 2 問 10・問 11 | 2018 | 通史の中で 1〜2 問。時代を絞った大問にはなっていない |
| 国語 | — | 3 年分しか精読できていないため、周期は判断できない | — | — |
10. 形式面の注意
- 算数: 途中式・考え方を書かせる設問は精読した 6 年でゼロで、答えだけを書きます。選択肢の設問は年 0〜1 問。作図は 6 年で 1 問だけ(2019 大問 4(1)、正八面体の展開図に「B」を書き入れる)。円周率は 3.14(2015・2017・2019 の但し書きで確認)。単位は設問文の中で指定されます(「分速何 m」「何 cm²」)。4 大問・20 小問で 50 分なので 1 問あたり 2 分半の計算になり、大問 1・2 の 15 問前後を速く正確に抜けられるかが時間配分の中心になります。数値は小数・分数が入り混じり、とくに大問 1 の四則計算は「0.75×3/2−1.25×2/3」「1.1×2.3+2.2×1.6+3.3×1.5」のように、そのまま計算すると重いが工夫すると軽くなる式が毎年あります。単位・図・グラフは問題冊子側に印刷され、解答用紙は問題冊子と同じ PDF の最後に付いている年が多くなっています。
- 理科: 説明記述が毎年 2〜3 問あります。「簡単に説明しなさい」「簡単に答えなさい」「理由を述べなさい」で、字数指定は精読した 6 年で 1 度もありません。解答欄の大きさに合わせて 1〜2 文で書きます。「記号で選び、また、その理由も答えなさい」という合わせ技(2014 大問 3 問 4・大問 4 問 3、2017 大問 2 問 4)に注意してください。選択肢は「1 つ選び」だけでなく「すべて選び」が毎年混じります。図を描かせる設問はほぼ無く、2019 に「実になる部分をぬりつぶしなさい」があった程度です。
- 社会: 記号選択が主軸(54〜58%)です。記述は年によります(2017 は 0 問、2018・2019 は各 2 問)。2018・2019 は指定語句つきの記述で、「『将軍』と『御家人』という語句を必ず用いて」(2018)、「<選挙・代表・国会>の 3 つの語句を使い」(2019)。記述に字数指定はありませんが、文字種の指定は多くあります(「漢字 2 字で」2017・2018、「漢字 5 字で」2017・2018、「ひらがな 4 字で」2019)。「誤っているもの」「当てはまらないもの」を選ぶ設問が毎年 1〜4 問。図を描く設問は 2018 の「場所を〇で囲みなさい」1 問だけです。
- 国語: 記述の字数指定は年によります(2016 は「二十字以内」「十五字以内」、2010・2014 は無し)。抜き出しには字数条件がほぼ必ず付きます。漢字の書き取りは送り仮名も含めて答える指示です(2010・2014)。図・グラフは 3 年とも 0 問でした。
- 共通: 試験時間と配点は 1 節のとおりです。問題冊子には満点も設問別配点も印刷されていないので、設問ごとの配点は分かりません(4 節)。
11. 学年別ロードマップ(小 4 から始めるなら)
| 段 | やること | この学校ならではの点 |
|---|---|---|
| 小 4(土台) | 計算の正確さ(四則・分数小数の混合)、図形の見取り、読解、短い記述、漢字語彙の 5 本。算数は「工夫して計算する」形(0.26×90−1.3×12+5.2×6 のように同じ数字が散らばる式)に早くから触れておく。理科は図から数を読む練習、社会は地図帳を開く習慣 | 時間はまだ計らない。ただし算数の大問 1 に出る計算は 6 年間ずっと同じ性格なので、ここで作った正確さがそのまま効く |
| 小 5(幅) | 週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にする。平日 15 分は国語(理由記述を 2〜3 文で書く習慣)と漢字・語彙に、週末 60 分は算数・理科・社会の一巡に割り付ける。算数は 8-1 の頻出表を「小 5 で一巡する単元リスト」として使い、割合と比 → 食塩水 → 仕事算・年齢算・和差算(受験用教材の単元)→ 速さとグラフ → 場合の数 → 数の性質と数列 → 円とおうぎ形 → 立体 の順で回す。理科は 4 分野を均等に。社会は通史を一周し、公民(国会・内閣・裁判所・選挙)を厚く | 社会はここが本体。大問数も小問数も年で動くので、特定の年に合わせた対策が効きにくい。逆に算数と理科は座席(問題の置き場所)が決まっているので、小 5 では単元の穴を作らないことだけ意識すればよい。ただし国語は 2017 年度以降、算数・理科・社会は 2020 年度以降の資料が無い(→ 13 節)ので、ここでの順番は 2019 年度までの出方にもとづく |
| 小 6(仕上げ) | 7 節の 8 項目。夏以降、算数と理科は同じ座席を縦に、社会は年度通しで時間を計る。理科と社会は 2 科目で 50 分という条件があるので、必ずセットで計る | 算数の大問 3、理科の大問 3・4、社会の公民の大問。この 4 枠に集中して時間をかけるのがこの学校の形。ただし 2020 年度以降の資料が無い(→ 13 節)ので、直近の形式は市販の過去問集で確かめる |
この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 いちばん差が出るのは小 5 で全分野をひととおり学び終えることです。算数の大問 2 と社会の地理・歴史は、単元そのものは標準的ですが範囲が広く、穴があるとその年たまたま出た 1 問を落とします。逆に小 6 で伸ばせるのは算数の大問 3・大問 4 と理科の大問 3 で、ここは座席が決まっているぶん、過去問を縦に解いた回数がそのまま返ってきます。国語は資料が 2016 年度までしかないため、市販の過去問集に頼る部分が大きくなります。
12. この学校と併願するなら(勉強が転用できるか、だけを見る)
観点は勉強が転用できるかだけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が二重に効きます。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏は扱いません(男女の注記は自動集計の表をそのまま写しました)。
- 鎌倉国際文理中学校(神奈川県・共学)— 近さ 87。理科 90・社会 88・算数 84 と 4 科目そろって近く、理社の演習がそのまま二重に効きます。
- 白梅学園清修中学校(東京都・女子校)— 近さ 85。理科 87・社会 86・算数 82。理社の大問構成と図表の使い方が近いところです。
- 淑徳巣鴨中学校(東京都・共学)— 近さ 85。理科 92 が最も高く、算数 83。社会 79 はやや離れます。
8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。
この学校は A 試験の 2 科(国語・算数)や C 試験のように、理科・社会を使わずに受けられる回があります。そちらを選ぶ場合でも、併願先が 4 科目校なら理科と社会は本校の準備とは別に立てる必要があります。
- 近さは「大問数・小問数・記述と選択の比率・図表の比率・同じ位置に出る単元の一致・設問文の重なり」と単元分布の類似から出したもので、同じ問題が出るという意味ではありません。
- 国語はどの学校とも比較できていません。この学校の国語の資料が 3 年分しか無いためで、国語の近さは分からないと考えてください。
13. 資料の限界
ここまでの記述には、次の限界があります。読むときに割り引いてください。
- 入試回が分かりません。 この学校は A 試験(2 月 1 日)・B 試験(2 月 3 日)・C 試験(2 月 4 日)の 3 回制ですが、資料のある問題冊子のどこにも回の表記がありません。したがって「この分析はどの回のものか」を特定できていません。科目ごとに別の回の冊子が混ざっている可能性も否定できません。回によって出題の作りが違うなら、ここに書いたことはそのうちの一つにしか当てはまりません。
- 年数の書き分けについて。社会は問題冊子の資料が 8 年分(2010、2013〜2019)ありますが、本文の主張は設問文まで精読した 6 年(2014〜2019)にもとづいています。記号選択・短答の比率だけは、そのうち 3 年分を数えた値です。理科も同じく資料は 8 年(2012〜2019)で、精読したのは 6 年、残る 2012・2013 は大問ごとの分野を数えただけです。算数の 2010 年度も大問ごとの役割を数えた水準にとどまります。
- 資料が 2019 年度で止まっています。 算数・理科・社会の最新は 2019 年度、国語は 2016 年度です。2020 年度以降の 6 年分は見ていないので、その間に形式が変わっていればここに書いたことは古くなります。とくに「6 年連続」「5 年連続」という数え方は 2014〜2019 の話であって、現在も続いているという意味ではありません。直近の年度は市販の過去問集で確かめてください。
- 国語は 3 年分しか精読できていません(2010・2014・2016)。2017 年度以降の問題文が資料に無いのは、著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです。3 年では周期も反復も判断できないので、国語の節は「その 3 年ではこうだった」以上のことを言っていません。
- 転写データを読んでいます。実物の冊子ではなく、問題文を機械で書き起こしたデータをもとにしています。とくに社会は図・地図・グラフへの依存が高く(図つき小問が半分近い)、地図の中身やグラフの目盛りまでは追えていません。算数の数式表記にも細かい揺れがあります。理科・社会は年によって転写の確度が低いと記録されている冊子があります(2015・2016・2017・2019 の社会、2015・2016・2018 の理科など)。
- 配点が分かりません。満点も設問別配点も冊子に印刷されていません。したがって「どこで点が動くか」は小問数から推し量ったもので、実際の配点とは違う可能性があります。1 節に載せた試験時間と配点は 2026 年度の募集要項によるもので、資料の年度(2010〜2019)にも当てはまるとは限りません。
- 自動集計と原本が食い違った箇所があります。「作図あり」と集計されていた算数は、原本を数えると 6 年で 1 問だけでした。社会の「記述 0%」も、原本では 2018・2019 に各 2 問ありました。国語の「字数指定なし」も、2016 年度には字数指定の記述がありました。本文はすべて原本で数え直した値を採ってあります。
- 「〜に見えます」と書いた箇所は、題材からの推測で、裏づけ資料はありません。
- 入試結果・難易度・合格可能性・学校の理念には触れていません。この文書は過去問の出題内容だけを扱います。
作成: 2026-08-19。この文書は過去問の転写データを読んで書いたもので、学校の公式資料ではありません。
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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。
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