日本女子大学附属中学校 の過去問分析
日本女子大学附属中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。
日本女子大学附属中学校 過去問分析(2009〜2026 年度・第 1 回相当・最大 18 年分)
更新 2026-08-20。
1. この学校の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 神奈川県川崎市多摩区 |
| 男女 | 女子校 |
| 旧称 | 日本女子大学校附属高等女学校 |
2026 年度の募集要項では、入試は次の 4 回です。
| 回 | 日程 | 科目 | 試験時間 | 配点 | 募集人員 |
|---|---|---|---|---|---|
| 第 1 回入試 | 2 月 1 日 午前 | 4 科 | 国語 50 分・算数 50 分・理科 30 分・社会 30 分 | 国語 60・算数 60・理科 40・社会 40 | 約 100 名 |
| 第 2 回入試 | 2 月 1 日 午後 | 算数 1 科 | 算数 60 分 | 算数 100 | 約 30 名 |
| 第 3 回入試 | 2 月 3 日 午前 | 4 科 | 国語 50 分・算数 50 分・理科 30 分・社会 30 分 | 国語 60・算数 60・理科 40・社会 40 | 約 30 名 |
| 海外帰国入試 | 2 月 1 日 午前 | 2 科(国語・算数)+面接 | 国語 50 分・算数 50 分・面接 8 分 | 国語 60・算数 60 | 若干名 |
- 配点は 100 点満点ではありません。 第 1 回・第 3 回は国語 60・算数 60・理科 40・社会 40 の合計 200 点で、理科・社会は 30 分ずつと短いのが特徴です。第 2 回は算数 1 科目だけを 60 分・100 点で解く形なので、他の回とは形式が別ものと考えてください。
- 集合時刻は第 1 回・第 3 回が 8:10(開門 7:30)、第 2 回が 15:10 です。
- 面接があるのは海外帰国入試だけで、受験生のみの面接を 10:50〜12:00 頃に 1 人約 8 分行います。出願資格は 2013 年 4 月 2 日〜2014 年 4 月 1 日生まれで、海外在籍歴などの条件があります。
- 2027 年度からは入試が 4 回になり、2 月 2 日午後に国語・算数 2 科目の回が加わります(海外帰国生入試は募集停止)。細部は学校の募集要項で確認してください。
- このレポートが扱えるのは第 1 回相当の問題だけです。転写データは 1 年につき 1 冊しかなく、回の区別が付きません(→ 13 節)。
いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。
2. このページでわかること
このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。
過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。
以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)・短答(語句や数値を短く答える形式)・逆算(□にあてはまる数を求める計算)という言い方をします。
3. まず結論だけ(10 行)
結論
- この学校は、同じ種類の問題が同じ場所に出る学校です。とくに算数と理科で、大問の並びが年をまたいで動きません。算数は大問 1 が計算で 2012〜2026 の 15 年続き、理科は大問 1 が生物で同じく 15 年、大問 3 が地学で 2020〜2026 の 7 年続きます。
- 同じ問題そのものが戻ってくるわけではありません。精読した 3 年で同じ問題の再登場は見つかりませんでした。当たるのは「同じ種類の問題が同じ場所に出る」ことのほうです。
- したがって過去問の使い方は、算数・理科では同じ場所を縦に解く(大問 1 だけ 5 年分、大問 2 だけ 5 年分)が最も効きます。社会は場所が決まっていないので、年度通しで時間を計る(30 分で 38 問)に寄せます。
家でやること 3 つ
- 算数の大問 1(計算 3〜4 問)と大問 2(小問集合 8〜9 問)を、年度をまたいで縦に集めて解きます。この 2 大問だけで小問の半分を占めます。
- 理科のミョウバンの溶解度の表を、聞かれ方を変えて 4 通り練習します。2024・2025・2026 と 3 年連続で出ています。
- 社会は 30 分で 36〜38 問を読み切る通し練習をします。設問文が 1 冊 4600 字前後あり、読む速さがそのまま得点差になります。
今週やる 1 つ
- 算数の大問 1 を 2024・2025・2026 の 3 年ぶん続けて解き、工夫計算・分数と小数の四則・逆算の 3 点セットが同じ順に並ぶことを目で確かめます。
注意
- 理科・社会は 30 分で 38〜40 問/36〜38 問なので、1 問あたりの持ち時間が 45〜50 秒しかありません。1 問ずつは素直な問題なので、量を時間内にさばけるかが分かれ目になります。
4. 資料の状況
転写=過去問の紙面を文字データに起こしたものです。読んだ深さは次の 3 語で書き分けます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問ごとの主要単元を数えただけの年)/資料のある年(転写が手元にある年)。
| 科目 | 資料のある年 | 精読した年 | 構成だけ数えた年 | 判読の確度 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 2009〜2026(2011 は無し)の 17 年 | 2024・2025・2026 の 3 年 | 14 年 | 図のある小問が 50%。図そのものは転写できないため、図の説明文からの推定を含みます。読み取り確度が低めの冊が 17 年中 59% |
| 理科 | 2009〜2026(2011 は無し)の 17 年 | 2024・2025・2026 の 3 年 | 14 年 | 表・写真・実験の図が多い科目です(図のある小問 57%)。読み取り確度が低めの冊が 82% |
| 社会 | 2009〜2026 の 18 年 | 2024・2025・2026 の 3 年 | 15 年 | 設問文が長く(1 冊 4600 字前後)、選択肢の文言まで読み取れます。読み取り確度が低めの冊が 56% |
| 国語 | 2009〜2018(2011・2014 は無し)の 9 年 | 2016・2017・2018 の 3 年 | 6 年 | 2019 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)。国語について書いたことは 2009〜2018 年度に限った話です |
- 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
- 入試回について: この学校は 2026 年度に第 1 回(2 月 1 日午前・4 科)、第 2 回(2 月 1 日午後・算数 1 科)、第 3 回(2 月 3 日午前・4 科)、海外帰国入試の 4 通りを実施しています。過去問の転写データは 1 年につき 1 冊しかなく、回の区別は付きません。第 1 回相当として読んでいます。第 2 回の算数 1 科(60 分・100 点)は形式が違う可能性があり、この資料からは何も言えません。
- 「毎年」「〜年連続」は、原本で 3 年以上の反復を確認したものに限って書いています。2023 年度以前については転写データの単元分類(大問ごとの主要単元)を数えたものだけを「転写の分類では」と断って書き、設問の細部には触れていません。
5. 一番大きな結論
この学校は「同じ種類の問題が、同じ座席(問題の置き場所)に座る」学校です。とくに算数と理科で、大問の並びが年をまたいで動きません。
- 算数: 大問 1 は計算、大問 2 は小問集合 8〜9 問、大問 3 以降がグラフのある大型問題、という並びが 3 年連続で同じです。大問 1 が計算なのは 2012〜2026 の 15 年続きます。しかも大問 1 の中身の順番まで揃っていて、(1) 工夫計算 →(2) 分数と小数の四則 →(3) 逆算が 3 年とも同じ位置にあります。大問 2 も前半が文章題・後半 3 問が図形(角度→円やおうぎ形→立体)で 3 年とも共通です。
- 理科: 8 大問が 3 年連続です。並びは生物(植物)→ 生物(人体)→ 地学 → 天体 → 化学・物理 → 化学 → 電気 → 短い締め。大問 1 が生物なのは 2012〜2026 の 15 年、大問 3 が地学なのは 2020〜2026 の 7 年続きます。大問 2 に人体が 3 年連続で座っており、この並びを持つ学校は関東では他に見当たりません。さらにミョウバンの溶解度の表が 3 年連続で出ています(毎年ちがう聞き方で)。
- 社会: 座席は決まっていませんが、素材の作り方が揃っています。3〜5 大問・小問 36〜38、記号選択が 3 分の 2〜8 割、そして「校外学習」「中学生の会話」「前年のニュースの見出し」を入口に、1 つの大問の中で地理・歴史・公民が混ざります。
- 国語(2016〜2018): 2 大問・小問 15〜16 で、記述が 3〜4 割です。「自分のことばで書きなさい」「空欄に入る内容を考えて書きなさい」が 3 年とも入っていました。
したがって過去問の使い方は、算数・理科では 同じ座席を縦に解く(大問 1 だけ 5 年分、大問 2 だけ 5 年分、理科の大問 1・2 だけ 5 年分)が最も効きます。社会は座席が決まっていないので 年度通しで時間を計る(30 分で 38 問)に寄せます。「出る問題を覚える」使い方は当たりません(精読した 3 年で同じ問題の再登場は見つかりませんでした)。当たるのは「同じ種類の問題が同じ場所に出る」ことのほうです。
科目横断の要点
| 科目 | 形式の固定度 | 中身の性格 | 最優先で時間をかける価値があること |
|---|---|---|---|
| 算数 | 高い。大問 5〜6・小問 21〜34・50 分。大問 1 計算+大問 2 小問集合の前半 2 大問で全体の半分の設問数を占める | 単元は速さ・水量・図形の移動といった「グラフのある問題」が後半に集まる。記述は無く、答えは数値・記号・作図 | 大問 1・2 を速く正確に(ここだけで小問の半分)。あわせて速さとグラフ・水量とグラフの折れ目の読み方 |
| 理科 | 高い。8 大問・小問 38〜40・30 分。分野の並びが 3 年連続で同じ | 実験の手順を読ませて「どれとどれを比べるか」を聞く作り。ミョウバンの溶解度が 3 年連続。記述は 2〜4 問と少なめ | 溶解度の表の 4 通りの使い方と、大問 1・2 の生物(植物・人体)の図の書き込み |
| 社会 | 中程度。大問 3〜5・小問 36〜38・30 分。小問数だけはほぼ動かない | 1 つの素材の中で地理・歴史・公民が混ざる。前年のニュースが入口になる年が 3 年続く。記号選択が 66〜79% | 30 分 38 問を読み切る速さと、「正しくないものを選ぶ」「起きた順に並べかえ」への慣れ |
| 国語(2016〜2018) | 中程度。大問 1〜2・小問 15〜16・50 分 | 物語+随筆の 2 本。記述が 3〜4 割で、多くは字数指定なし。空欄に入る内容を自分で考えて書く設問が 3 年とも | 「自分のことばで」言い換えて書く練習。直近の形式は市販の過去問集で確認 |
科目ごとの時間の重みが違います。理科・社会は 30 分で 38〜40 問(1 問 45〜50 秒)、算数は 50 分で 21〜34 問、国語は 50 分で長文 2 本と 15〜16 問です。理社の「速さ」と国算の「書く量」を別々に鍛える必要があります。
6. この学校らしさが出る場所(過去問でしか掴めない題材の色)
- 理科は「実験の場面をそのまま出す」。実験の手順が 1〜5 で並び、条件が A〜J で並び、「どれとどれを比べるか」を聞きます(2024 大問 6・2025 大問 1)。用語を覚えているかより、理科室で何をしたかを想像できるかを見ているように見えます。実験器具の名前と使い方(メスシリンダー・電子てんびん・顕微鏡・双眼実体顕微鏡)も繰り返し出ます。
- 身のまわりの素材から入ります。糸電話(2024)、鏡で反射させた光を壁に当てる(2025)、ボールとかい中電灯で月の満ち欠けを再現する(2026)、ヘチマを育てる(2026)。教室や校庭でできることを問題にしているように見えます。
- 社会は「学校生活」が入口。校外学習で東北 3 県を回る行程(2024)、奈良・京都の校外授業(2026)、中学生 2 人の制服と衣替えの会話(2025)。受験生が自分の生活の延長で読める設定が 3 年続きます。
- 「あなたはどう考えますか」。社会 2025 大問 4 問 4(3)(これからの品種改良でどんな米があるとよいか、理由とともに)、2025 大問 5 問 6(2)(消費者としてできること)。知識の確認ではなく、考えて書かせる設問が混じります。
- 科目をまたいだヒントがあります。社会 2024 大問 2 の記述には「(ヒント:理科の実験で使う『銅線』の素材が銅であるのは、銅にはある長所があるからです。)」が添えられていました。理科と社会をつなげて考えさせる作りは、この学校ならではの色に見えます。
- 地元・川崎が出ます。理科 2025 大問 3(12 月の川崎市で撮った星の写真)、2024 大問 4(9 月のある日、川崎市で日没のとき)、2026 大問 4(9 月に川崎市で新月の 1 週間後)。観察の場所として自校のある土地が繰り返し使われます。
- 算数は「グラフを読む・描く」です。速さとグラフ、水量とグラフ、図形の移動と面積のグラフ、トンネルにかくれている列車の長さのグラフ。後半の大問はほぼグラフがらみで、折れ目の意味を言葉にできるかが問われているように見えます。
7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)
想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先に進めてください。過去問を座席ごとに縦に解く使い方は小 6 の夏以降が目安です。学年別の道筋は 11 節にまとめました。
各項目の根拠は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。
- [毎日 10 分] 算数・大問 1 を 5 年分まとめて解く — 工夫計算(分配法則でくくる)・分数と小数の混じった四則・逆算の 3 点セットが 3 年とも同じ順に並びます。2024 は (4) に「0.6 日=□時間□分」、2025 は「0.02km−14cm×10+1mm×10」の単位換算が付きました。単位換算を計算の一部として練習します。逆算は 2024・2025・2026 とも中かっこ・大かっこの入った 3 層構造でした。(確認: 〜2026 年度)
- [毎日 10 分] 算数・大問 2 の小問集合を「1 問 1 分半」で — 8〜9 問です。前半が割合・売買損益・平均算(いくつかの数をならす)・つるかめ算(個数を合計から逆算)・年齢算(年の差が変わらないことを使う)・和差算(和と差から 2 つの数を出す)、後半 3 問が図形(角度→円とおうぎ形→立体)。この 2 大問で小問の半分を占めるので、ここの速さが総得点を決めます。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 理科・ミョウバンの溶解度 — 2024 大問 7・2025 大問 6・2026 大問 5(3) と 3 年連続です。①溶け残りの計算 ②水の量を変えた読み替え ③冷やして出るつぶ ④表から折れ線グラフを描く(軸に単位を書く)の 4 通りで練習します。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 理科・大問 1 と大問 2 だけを縦に 5 年分 — 大問 1 は植物(水の通り道・発芽の条件・花のつくり)、大問 2 は人体(呼吸と消化・骨と筋肉・だ液)です。座席が決まっているので縦に解けます。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 社会・30 分で 38 問を通し、「正しくないものを 1 つ選び」に慣れる — 設問文が 1 冊 4600 字前後あり、読む速さが得点に直結します。年度通しで時間を計り、「大問 1 に何分かけたか」を毎回記録します。否定形の選択肢は 2026 だけで 1 冊に 5 問入りました。選択肢 4 本すべてに〇×を付けてから答える手順を体に入れます。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 算数・速さとグラフ/水量とグラフと、グラフを定規で描く練習 — 2024 は両方、2025 は速さ、2026 は両方が大問に入りました。グラフの折れ目が「停車」「休憩」「仕切り板を越えた瞬間」のどれかを言葉で説明できるところまで。作図は 2025 大問 4(2)・2026 大問 5(3) と 2 年連続で「定規を使って」の指示が付き、毎年ちょうど 1 問出ます。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 理科・対照実験の「どれとどれを比べるか」 — 2024 大問 6(3)(5)、2025 大問 1(2)②③ と 2 年続けて同じ問い方でした。条件が 1 つだけ違う組を選び、選んだ理由を 1 文で書きます。(確認: 〜2025 年度)
- [週 1 回] 社会・記述は「理由 1 文+根拠 1 文」 — 字数指定がないので解答らんの大きさが目安です。前年のニュースを 1 つ選んで「なぜそうなったか」を 2 文で説明する練習が、大問 1〜2 の対策を兼ねます。(確認: 〜2026 年度)
8. 科目別の詳細
8-1. 算数(大問 5〜6・小問 21〜34・50 分 60 点)
年度×大問の題材表(2024〜2026 は設問文を精読したもの)
| 年 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 | 大問 5 | 大問 6 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2024(6 大問 34 問) | 計算 4 問(工夫計算・分数と小数・逆算・0.6 日を時間分に) | 小問集合 8 問(さいころで作る分数 おこづかいの割合 桃の売買損益 花を植える植木算 自転車と徒歩のつるかめ算 半円の角度 並んだ円の外周 四角柱の体積) |
規則性(2,3,5,8,12,17… の階差数列。11 番目の求め方を①〜④の穴埋めで誘導→30 番目) | 速さとグラフ(A 町 B 町を往復するバスと自転車の花子さん・すれ違い・停車時間) | 水量とグラフ(直方体の水そうに毎分 7.5L・おもりを沈めていく・グラフのあ〜うに対応する図を A〜E から選ぶ) | 平面図形(長方形を正方形でしきつめる・条件を満たす 3 通りの図を作図) |
| 2025(5 大問 21 問) | 計算 4 問(分配法則・分数と小数・逆算・0.02km−14cm×10+1mm×… の単位換算) | 小問集合 9 問(あめの分け方 年齢算 漢字テストの平均算 習い事の集合 電車 A と B の通過算 折り返した正方形の角度 おうぎ形の周りを回る円 くり抜いた直方体 「40% 増やして 7 で割る」操作の逆算) |
立体(直方体にたるまないようひもをかける・展開して最短。花子さんと明子さんの会話の穴埋め) | 図形の移動(動く図形 A と長方形 B の重なり・面積の変化をグラフに作図・面積 38cm² になる 2 回) | 速さとグラフ(2400m を往復するまさ子さんとお兄さん・休憩時間) | |
| 2026(6 大問 22 問) | 計算 3 問(分配法則・四則混合・逆算) | 小問集合 8 問(32 と 46 を割って 4 余る数 消費税込みの売買損益 平行四辺形と正三角形の角度 円を 6 等分した斜線部の面積 おはじきの平均算 本の残りページの分配算 じゃんけんのつるかめ算 台形の辺上を動く点 P) |
水量とグラフ(仕切り板のある容器・毎分 160cm³) | 速さ(自転車の A 子さんと歩く母・郵便局に戻る往復) | 通過算(トンネルにかくれている列車の長さとグラフ・急行列車の様子をグラフに作図) | 図形の移動(1 辺 2cm の正方形を重ねていく・重なる部分と重ならない部分の面積差・130cm² になる枚数) |
同じ場所に同じ種類の問題が来る
- 大問 1 は計算です。 精読した 3 年とも先頭は「次の□をうめなさい」の計算問題で、自動集計でも 2012〜2026 の 15 年にわたり大問 1 が計算で続いています(この並びの長さは全 176 校の中で数えられたものです)。中身は毎年違いますが、(1) 工夫計算(分配法則でくくる)→(2) 分数と小数の混じった四則→(3) □を求める逆算の順が 3 年とも同じです。2024・2025 はさらに (4) に単位換算(0.6 日=□時間□分/0.02km−14cm×10+1mm×…)が入り、2026 は 3 問に減りました。
- 大問 2 は小問集合 8〜9 問です(2024 年 8 問・2025 年 9 問・2026 年 8 問)。ここも中身の並びに癖があります。前半が文章題(割合・売買損益・平均算・つるかめ算・年齢算・和差算)、後半 3 問が図形(角度→円やおうぎ形→立体)という順が 3 年とも共通で、2024 は (6) 半円の角度→(7) 並んだ円の外周→(8) 四角柱の体積、2025 は (6) 折り返した正方形の角度→(7) おうぎ形の周りを回る円→(8) くり抜いた直方体、2026 は (3) 平行四辺形と正三角形の角度→(4) 円を 6 等分した斜線部の面積、と同じ役割の問題が同じ位置に置かれています。同じ問題ではありませんが、同じ種類の問題が同じ場所に来ます。
- 大問 3 以降は「グラフのある大型問題」の指定席です。速さとグラフ・水量とグラフ・図形の移動のうち 2 つ以上が必ず後半に入ります(2024 は速さ+水量+しきつめ、2025 は立体+図形の移動+速さ、2026 は水量+速さ+通過算+図形の移動)。転写の分類でも水量とグラフは 2014・2016・2017・2018・2021・2023・2024・2026、速さとグラフは 2015・2018・2019・2020・2021・2024・2025 と繰り返し出ています。
頻出単元と回数
| 単元 | 精読した 3 年での出方 | 転写の分類での年 |
|---|---|---|
| 計算・逆算 | 大問 1 で 3 年連続(工夫計算+逆算がセット) | 2009〜2026 の全年で大問 1 |
| 水量とグラフ | 2024 大問 5・2026 大問 3 | 2014・2016・2017・2018・2021・2023・2024・2026 |
| 速さとグラフ | 2024 大問 4・2025 大問 5・2026 大問 4 | 2015・2018・2019・2020・2021・2024・2025 |
| 図形の移動(動く図形の重なり・転がる円) | 2025 大問 4・2026 大問 6・2025 大問 2(7) | 2012・2019・2021・2022・2025・2026 |
| 規則性・数列 | 2024 大問 3・2026 大問 6(枚数を増やす) | 2009・2010・2014・2016・2017・2019・2022・2023・2024 |
| 立体図形 | 2024 大問 2(8)・2025 大問 3・2025 大問 2(8) | 2009・2010・2022・2025 |
| 売買損益・割合 | 2024 大問 2(2)(3)・2026 大問 2(2) | 2014・2017・2018 |
| つるかめ算 | 2024 大問 2(5)・2026 大問 2(7) | 2013 |
| 通過算 | 2025 大問 2(5)・2026 大問 5 | 2026 |
問い方の型
- 誘導の穴埋めがあります。2024 大問 3(1) は「11 番目の数を求めるのに次のように考えます。①〜④にあてはまる数を答えなさい」と、解き方そのものを文章で示して数字だけ埋めさせます。2025 大問 3(1) は花子さんと明子さんの会話の空欄を埋める形です。いきなり答えを出させず、筋道を読んで乗る練習がそのまま得点になります。
- 「式を書いて求めなさい」が 2024 大問 4(3)、2026 大問 3(1)、2026 大問 6(1) に付いています。答えだけの欄と式を書く欄が混在するので、どの設問がそれかを問題文で確認する癖が要ります。
- グラフを自分で描かせます。2025 大問 4(2)「重なった部分の面積のようすを定規を使ってグラフに表しなさい」、2026 大問 5(3)「急行列車の様子を、定規を使ってグラフにかき入れなさい」。「定規を使って」の指示が 2 年続きます。
- 図から選ばせます。2024 大問 5(3) はグラフのあ・い・うに対応する水そうの様子を A〜E の図から選ぶ形です。記号で答える設問は算数では少なく、精読した 3 年で 2024 の 3 問だけでした。
8-2. 理科(8 大問・小問 38〜40・30 分 40 点)
年度×大問の題材表・前半の大問(2024〜2026 は設問文を精読したもの)
| 年 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 |
|---|---|---|---|---|
| 2024(8 大問 38 問) | 植物の水の通り道(ホウセンカ・顕微鏡・気孔をぬる) | 人体(呼吸と消化の臓器・消化管の順) | 地層(がけのしま模様・火山灰・化石・れきの特徴を記述) | 月(日没の月の形・1 週間後の真夜中・日食) |
| 2025(8 大問 38 問) | 種子の発芽(インゲンマメ・条件 A〜J の比べ方・準備を記述) | 人体(うでとかたの骨・筋肉・骨のはたらき) | 星(12 月の川崎で撮った星の日周運動の写真・時刻を推定) | 光(鏡で反射させた光を壁に当てる・正午と午後 1 時) |
| 2026(8 大問 40 問) | 種子の発芽と成長(ヘチマ・お花とめ花・受粉) | 人体(だ液のはたらきの実験・ヨウ素液) | 気象(夏の雲画像・台風の進路予想図・特別警報) | 月(ボールとかい中電灯で満ち欠けを再現・新月の 1 週間後) |
年度×大問の題材表・後半の大問
| 年 | 大問 5 | 大問 6 | 大問 7 | 大問 8 |
|---|---|---|---|---|
| 2024 | 音(糸電話・大きく聞こえる順) | 金属(鉄・銅・アルミの性質比べ・塩酸との反応・選んだ理由を記述) | 溶解度(食塩とミョウバン・電子てんびん・折れ線グラフを描く) | 燃焼(森林火災の自然発火の原因を 2 つ) |
| 2025 | 熱と状態変化(ふっとうのあわ・氷水のつぶ) | 溶解度(ミョウバンの表から溶け残り) | 気体(ちっ素・酸素・二酸化炭素の中でろうそくを燃やす・空気の組成の円グラフ) | 電気(豆電球と電流計・回路を線でつなぐ・折れ線グラフ・発光ダイオードの予測線) |
| 2026 | 熱と状態変化+てこ+溶解度(実験用てこ・金属棒と水の温まり方・ミョウバンと食塩の表) | 水溶液の判別(4 本の試験管・実験の流れ図の空欄に方法と結果を書く) | 電気(かん電池 2 個とモーターを線でつなぐ・手回し発電機) | 海洋酸性化(原因と影響) |
同じ場所に同じ種類の問題が来る
理科はこの学校でいちばん並びが読める科目です。
- 8 大問が 3 年連続です(2024・2025・2026 とも 8 大問。転写の分類では 2016・2018・2021・2023 も 8 大問で、7〜11 の幅はありますが 8 が最頻です)。
- 並びは「生物 → 生物 → 地学 → 地学 → 物理・化学 → 化学 → 電気 → 短い締めの 1 題」です。 精読した 3 年でこの骨格が崩れていません。
- 大問 1 は植物(2024 水の通り道・2025 インゲンマメの発芽・2026 ヘチマ)。自動集計でも大問 1 が生物なのは 2012〜2026 の 15 年続きます(この長さで生物が大問 1 に座る学校は関東で 38 校)。
- 大問 2 は人体(2024 呼吸と消化・2025 骨と筋肉・2026 だ液)。3 年連続で、関東でこの並びが 3 年続くのは他に見当たりません。
- 大問 3 は地学(2024 地層・2025 星・2026 気象)。自動集計では 2020〜2026 の 7 年連続です。
- 大問 4 は天体(2024 月・2025 光の実験・2026 月)。月は 2024・2026 と隔年で、2025 は光に入れ替わりました。
- 大問 5〜7 は化学と物理です。とくに最後の大問 7 か 8 に電気が来ます(2025 大問 8 豆電球と電流計、2026 大問 7 かん電池とモーター、2024 は大問 6 に「電流が流れるものはどれか」)。
- 最後の大問は短く 2 問だけの年があります(2024 森林火災 2 問、2026 海洋酸性化 2 問)。身のまわりの自然現象を扱い、知識より常識で書けます。
- ミョウバンの溶解度の表が 3 年連続で出ています(2024 大問 7・2025 大問 6・2026 大問 5(3))。同じ問題ではありませんが、同じ表を毎年別の角度から聞きます。2024 は表から折れ線グラフを描かせ、2025 は水 50g に読み替えさせ、2026 は食塩と並べて比べさせました。ここは同じ時間で最も点になりやすい一点です。
頻出単元と回数
| 単元 | 精読した 3 年 | 転写の分類での年 |
|---|---|---|
| 植物・種子(大問 1) | 2024・2025・2026 | 2009〜2026 のほぼ全年 |
| 人体(大問 2) | 2024・2025・2026 | 2010・2012・2013・2020・2024・2025・2026 |
| 溶解度・再結晶 | 2024・2025・2026 | 2010・2012・2015・2018・2019・2020・2021・2022・2023・2025 |
| 月 | 2024・2026 | 2010・2013・2017・2018・2019・2021・2024・2026 |
| 星・星座 | 2025 | 2009・2010・2014・2015・2016・2017・2020・2021・2022・2023・2025 |
| 電気(回路・電流・電磁石) | 2024・2025・2026 | 2009・2010・2012・2013・2014・2015・2017・2018・2019・2023・2025・2026 |
| 熱と状態変化 | 2025・2026 | 2014・2018・2019・2021・2022・2023・2025・2026 |
| 気象 | 2026 | 2012・2013・2014・2016・2017・2021・2026 |
| 実験器具の名前と使い方 | 2024・2026 | 2016・2020・2024 |
問い方の型
- 実験の手順を読ませてから聞きます。導入文が長く(1 冊あたり導入文が 650 字前後)、「手順 1〜5」「条件 A〜J」「方法」が箇条書きで並びます。2025 大問 1 は条件 A〜J の 10 通りを比べさせ、「発芽に光が必要かを調べるにはどれとどれを比べるとよいですか。2 組書きなさい」と対照実験の組を選ばせました。
- 「どれとどれを比べるか」。2024 大問 6(3)「形を変えても重さが変わらないことを確かめるにはどれとどれを比べますか」、2024 大問 6(5)、2025 大問 1(2)②③ と、同じ問い方が 2 年続けて出ています。比べる 2 つを選ぶ→理由を書く、の 2 段構えになる年もあります(2024 大問 6(5)→(6))。
- 記号選択が主軸(選択 32〜50%)ですが、「すべて選び」「順番に並べること」「明るい順番に並びかえなさい」(2024 大問 2(3)、2024 大問 5(1)、2025 大問 4(3))のように、1 つ選ぶ形ばかりではありません。
- 回路やグラフを自分で描かせます。2025 大問 8 は「線をつなぎなさい」「折れ線グラフを書きなさい」「(3) に線を書き入れなさい」の 3 連続、2026 大問 7 は「・でつなぎ交わらないように」の配線 2 問です。作図は 3 年で 2〜4 問あり、2 年連続で電気の配線図が出ています。
- 記述は短く 2〜4 問です。「簡単に書きなさい」「説明しなさい」で字数指定はありません。理由を聞くもの(2024 大問 6(6)・2024 大問 7(5))、方法を書くもの(2025 大問 1(2)③・2026 大問 6(2))の 2 種類です。
今からやるなら(理科・7 節に無いもの)
- 大問 1〜2 の生物(植物のつくり・発芽の条件・人体の臓器と骨)を、図に名前を書き込める状態まで仕上げます。
- 電気の配線を、点と点を線で結ぶ形で描く練習をします(直列・並列で明るさが同じになるつなぎ方、モーターの回る向き)。
8-3. 社会(大問 3〜5・小問 36〜38・30 分 40 点)
年度×大問の題材表(2024〜2026 は設問文を精読したもの)
| 年 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 | 大問 5 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024(3 大問 36 問) | 資料 1〜4 から通史(古墳の数の表・武士の館の絵・検地と刀狩・打ちこわしのグラフ・大塩平八郎)12 問 | 東北 3 県への校外学習(新幹線の座席と日ざし 利根川通過時刻 平泉 奥羽山脈の断面図 地熱発電 銅鉱石の輸入先 三内丸山 オーバーツーリズム)18 問 |
2023 年の新聞の見出し(65 歳以上人口・高齢者の就業・水俣病の判決)6 問 | ||
| 2025(5 大問 38 問) | 2024 年の出来事(都知事の被選挙権・災害時の知事の権限・省庁・ノーベル平和賞)5 問 | 年月の長さに応じた年表(縄文時代の長さ・西暦元年の時代・時代の区切れ目の基準)6 問 | 明治時代の出来事の並び(岩倉使節団・不平等条約・帝国議会・大日本帝国憲法・2 つの戦争・関税自主権)8 問 | 新潟県とその周辺(佐渡島の位置・上越の月別降水量・北陸新幹線の駅の標高・耕地整理・品種改良を自分で提案)8 問 | 制服と衣替えの会話(平安の服装・世界の気候と宗教・衣服の素材表示・群馬県・炭素繊維・ファストファッションと SDGs)11 問 |
| 2026(5 大問 38 問) | 日本の 6 つの気候区分(沖縄の特産 北海道の住まい 輪作の図を完成 季節風 雪国の工業 見出しから気候を判定 平らな地形だったらを記述)8 問 |
中国とアメリカとの関わり(貿易品目 水産物の輸入再開 日中関係史の並べかえ 関税政策 自動車生産額 不平等条約 ファクトチェック)10 問 |
奈良・京都の校外授業(石舞台古墳・蘇我氏・大化の改新・平安・二条城・大政奉還)7 問 | 鉄道路線の歴史(新橋横浜・大森貝塚・輸出食品・大日本帝国憲法・横須賀線と日露・鎌倉)6 問 | 日本国憲法公布 80 年(憲法の内容の〇×・基本的人権・祝日・法律の制定過程・国と地方の比較表)7 問 |
並びの読み方
社会は算数・理科ほど座席が決まっていませんが、素材の作り方に強い共通点があります。
- 5 大問・小問 36〜38 が基本です(2025・2026 とも 5 大問 38 問。2024 だけ 3 大問 36 問と大問をまとめています)。転写の分類では 18 年で大問 3〜7・小問 33〜41 と、小問数だけはほぼ動きません(平均 36.7・年による散らばりは 6%)。
- 地理・歴史・公民が別々の大問に分かれるのではなく、1 つの素材の中で混ざります。 2024 大問 2 は校外学習の行程に沿って交通→歴史→地形→エネルギー→縄文→世界遺産と渡り、2026 大問 2 は貿易→時事→日中関係史→自動車産業→幕末の条約→選挙と渡ります。大問の看板が「地理」でも歴史の設問が入るので、単元ごとに区切った勉強だけでは足をすくわれます。
- 前年の出来事が入口になる年が続きます。2024 大問 3 は「2023 年の新聞記事の見出し」、2025 大問 1 は「2024 年の出来事」、2026 大問 2 は 2025 年の水産物輸入再開と関税政策・2026 年の憲法公布 80 年。3 年連続で直前 1 年のニュースが素材になっています。
- 中学生・生徒が主人公の設定が多いです。 2024 大問 2「本校の 2 年生は校外学習で東北地方 3 県を訪れます」、2025 大問 5「中学生のサクラさんとカエデさんの会話」、2026 大問 3「中学 3 年生の校外授業で訪れる奈良・京都」。学校生活の場面から入る作り方が 3 年続きます。
頻出単元と回数
| 単元 | 精読した 3 年 | 転写の分類での年 |
|---|---|---|
| 気候・雨温図 | 2025 大問 4 問 2・2026 大問 1 | 2015・2016・2022・2026 |
| 都道府県・地域の同定 | 2024 大問 2 問 6・2025 大問 4 | 2009・2010・2011・2014・2016・2017・2018・2019・2025 |
| 農業・畜産 | 2024 大問 2・2025 大問 4・2026 大問 1 | 2010・2012・2013・2017・2019・2021・2022・2023 |
| 貿易・資源・エネルギー | 2024 大問 2・2026 大問 2 | 2015・2026 |
| 原始・古代(縄文〜古墳・飛鳥奈良) | 2024 大問 1・2025 大問 2・2026 大問 3 | 2009・2012・2014・2016・2017・2018・2020・2021・2022・2023・2024・2025・2026 |
| 近代の戦争と大正・昭和前期 | 2025 大問 3・2026 大問 4 | 2011・2012・2015・2017・2021・2022・2025・2026 |
| 日本国憲法・三権分立 | 2025 大問 1・2026 大問 5 | 2009・2013・2014・2019・2020・2023・2025・2026 |
| 環境問題・防災 | 2024 大問 3・2025 大問 5 | 2009・2018・2021 |
問い方の型
- 「正しくないものを 1 つ選び」。2026 は大問 1 問 1・問 2、大問 2 問 1(1)、大問 3 問 2(2)、大問 4 問 4 と、否定形の選択肢が 1 冊に 5 問入りました。選択肢を全部読ませる作りで、読み飛ばすと落とします。
- 「起きた順に並べかえ」。2024 大問 2 問 2(2)②、2025 大問 3 問 3(3)・問 4(2)、2026 大問 2 問 1(4) と 3 年連続です。年号の暗記でなく、出来事どうしの前後関係を押さえます。
- ①と②の 2 つの語群から選ばせる穴埋めがあります。2024 大問 1 問 3、2026 大問 3 問 4(2)、2026 大問 5 問 3 のように、1 文の中に選択肢の枠が 2 つ以上ある形が繰り返し出ます。自動集計でも「次の文のうち正しいものをア〜エから 1 つ選び記号で答えなさい」という同じ言い回しが 2011〜2019 の複数年にわたって数えられています。
- 〇×で答えさせます。2024 大問 1 問 6「正しければ〇を、間違っていれば×を」、2026 大問 5 問 1(1) と、精読した 3 年のうち 2 年で出ました。
- 「あなたはどう考えますか」の記述があります。2025 大問 4 問 4(3)「これからの品種改良でどのような特徴を持つ米が生み出されるとよいと考えますか、その理由とともに」、2025 大問 5 問 6(2)「消費者である『あなた』ができることを考え、1 つ答えなさい」。知識でなく自分の考えを条件つきで書かせる設問が入る年があります。
- ヒント付きの記述があります。2024 大問 2 の銅の設問には「(ヒント:理科の実験で使う『銅線』の素材が銅であるのは、銅にはある長所があるからです。)」と誘導が添えられています。理科の知識を社会で使わせる作りで、この学校らしいところです。
今からやるなら(社会・7 節に無いもの)
- 出来事の並べかえを練習します。歴史は年号でなく「どちらが先か」を言えるように、明治以降と対外関係史を重点的に。
- 地図帳と資料集を「開いて答える」時間を作ります。断面図・標高の資料・降水量のグラフ・気候区分の図から読む設問が、精読した 3 年ともありました。
8-4. 国語(大問 1〜2・小問 15〜16・50 分 60 点)
先にお断り: 国語は 2019 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)。ここに書いたのは 2009〜2018 年度に限った話で、うち設問文を精読したのは 2016・2017・2018 の 3 年です。直近の形式は市販の過去問集で確認してください。以下の観察は 8 年前までのもので、いま同じとは限りません。
年度×大問の題材表(2016〜2018 は設問文を精読したもの)
| 年 | 大問 1 | 大問 2 |
|---|---|---|
| 2016(1 大問 15 問) | 短歌の部活に入った高校 1 年生の物語(部員それぞれの歌を読み合う場面) | — |
| 2017(2 大問 16 問) | 中学受験をしたいと父に言う弓子と弟の太二の物語(佐川光晴『大きくなる日』) | ペルーの砂漠の劇場で出会った人々の随筆(ピースボート編の本より) |
| 2018(2 大問 16 問) | 「右へならえ」で半袖を通す中学生「わたし」の物語(しめのゆき『美雨 13 歳のしあわせレシピ』) | 国立博物館で小学生の見学のしかたを見た随筆(芥川龍之介の文章より) |
資料に残っている出典(2009〜2018)は、小川糸『食堂かたつむり』・三島由紀夫『豊饒の海』/志村ふくみ『母なる色』(2009)、坂田泉『ムチョラジ!』(2010)、鷲田清一『特別授業 3・11 君たちはどう生きるか』(2013)、森絵都『クラスメイト』/日本経済新聞(2015)、上記の 2017・2018 です。物語文と、大人向けの随筆・評論を 1 本ずつという組み方が続いています。
問い方の型(2016〜2018)
- 「自分のことばで書きなさい」が繰り返し出ます。2016 (三)(五)、2017 (二)(五)(九)、2018 (1)(6)(9) と 3 年連続です。本文の言葉を写して並べる答え方では届きにくいところです。
- 空欄に入る内容を自分で考えて書く設問が独特です。 2016 (三)「B〔 〕にふさわしいことを考えて、自分のことばで書きなさい」、2017 (二)「a にはどのような内容が入りますか。母の気持ちを考えて」、2018 (5)「《b》には同じことばが入ります。ふさわしい十字程度のことばを考えて書きなさい」。抜き出しでも選択でもなく、空欄そのものを埋める形が 3 年とも入っています。
- 語群から選んで形を直させます。2016 (六)「最もふさわしいことばをそれぞれ選び、あとに続くように直して書きなさい」、2017 (一)「解答らんにつながるように書きなさい」、2018 (7)「あとに続くように必要なら直して書きなさい」。選ぶだけでなく活用させて書くので、記号を書けば終わりではありません。
- 漢字は語群から選んで直す形が混じります。2017 (七)「⑦〜⑨に入る最もふさわしい二字の熟語をつぎの語群から一つずつ選び、漢字に直して書きなさい」、(八)「『的』か『感』のつくことばが入ります」。2016 (十五)・2017 (十二)・2018 (4) は線部をそのまま漢字に直す形で、「必要なら送り仮名も書きなさい」の指示が付きます。
- 抜き出しは字数と位置を指定します。2016 (七)(八)「最もふさわしい一文を探し、はじめの六字を書きなさい」、2017 (十四)「文中から二十五字で探し、はじめと終わりの三字を書きなさい」、(十五)「十六字で」。
- 本文を並べかえる設問が出た年があります(2017 (十)「A〜F の本文を、弓子が実際に経験した順番に並べかえ」)。
- 具体例を自分で考えさせる設問があります(2018 大問 2(3)「『例』について、どのようなものがあるか、自分で具体例をひとつ考えて書きなさい」)。
今からやるなら(国語・2016〜2018 の形式を前提に)
- 「自分のことばで」書く練習をします。本文の言い回しを写さず、同じ内容を別の言葉に置き換えて 40〜60 字にまとめます。
- 空欄に入る内容を考える練習をします。会話文の空欄に「この人はここで何と言ったはずか」を書きます。
- 語群から選んで活用させる練習をします(「さびしい」→「さびしく」など、後に続く形に直す)。
- 漢字は書き取りだけでなく、熟語を語群から選んで漢字にする形にも慣れます。
- 直近の形式は市販の過去問集で確認します。ここに書いたのは 8 年前までの姿です。
9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
転写の単元分類(算数・理科 2009〜2026、社会 2009〜2026、国語 2009〜2018)で大問の主要単元として数えたものです。精読していない年の細部は保証できません。
| 科目 | 単元 | 大問で出た年(転写の分類) | 最終確認年度 | 状況 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 流水算 | 2013・2018・2023 | 2023 | 5 年周期に見える。2023 以来 3 年なし。2026 は通過算が入ったので、速さの応用の枠は生きている |
| 算数 | 場合の数の大型問題 | 2013・2017(2024・2025 は大問 2 の小問扱い) | 2017 | 大型問題としては 2017 が最後 |
| 算数 | 立体の切断 | 2022 | 2022 | 4 年なし。2025 大問 3 はひもをかける展開図で、切断そのものではない |
| 算数 | 食塩水 | 2022 | 2022 | 精読した 3 年では小問にも出ていない |
| 算数 | 資料の読み取り(表・グラフの整理) | 2009・2020 | 2020 | 大問としては 6 年なし。水量・速さのグラフ問題に形を変えて精読した 3 年とも入っているとも読める |
| 算数 | 縮尺 | 2021 | 2021 | 5 年なし。単位換算は大問 1 に残っている |
| 理科 | てこ・つり合い | 2016・2020・2021 | 2021 | 大問としては 5 年なし。2026 大問 5(1) に小問で顔を出した |
| 理科 | こん虫 | 2009・2012・2014・2016(動物の誕生)・2017・2019・2021・2022・2023 | 2023 | 大問 2 の座席を人体と分け合っていた。2024〜2026 は人体が 3 年続いており、戻る候補の筆頭 |
| 理科 | 地層・岩石・化石 | 2010・2013・2018・2020・2024 | 2024 | 4〜5 年周期 |
| 理科 | ふりこ | 2013・2017・2020 | 2020 | 6 年なし |
| 理科 | 生態系・食物連鎖 | 2010・2013 | 2013 | 13 年なし |
| 理科 | 浮力・密度 | 2009 | 2009 | 17 年で 1 度だけ |
| 社会 | 選挙制度を柱にした大問 | 2012・2015・2017 | 2017 | 9 年なし。2025 大問 1 問 1 に小問で復帰 |
| 社会 | 国際社会・国際協力 | 2010・2011・2015・2016 | 2016 | 大問としては 10 年なし。2024 大問 2 問 5(4) に小問で出た程度 |
| 社会 | 財政・税 | 2018・2020 | 2020 | 6 年なし。税の説明文を選ばせる設問は 2011〜2019 に繰り返し出ていたが、精読した 3 年には無かった |
| 社会 | 人口・都市問題 | 2013・2017・2024 | 2024 | 7 年周期に見える |
| 社会 | 林業・森林 | 2012 | 2012 | 14 年なし |
| 社会 | 世界地理の大問 | 2020 | 2020 | 6 年なし。2025 大問 5 問 2 に小問(気温と宗教で国を当てる)で顔を出した |
| 社会 | 地方自治 | 2014 | 2014 | 大問としては 12 年なし。小問では 2025・2026 と続く |
| 国語 | — | — | — | 資料が 2018 年度で止まっているため周期の話は書けない。2009〜2018 の範囲では、詩・短歌が本文に組み込まれた年(2016)、新聞記事を素材にした年(2015)があった |
10. 形式面の注意
4 科目に共通すること
- 試験時間の配分が独特です。 国語 50 分・算数 50 分・理科 30 分・社会 30 分。理科は 30 分で 38〜40 問、社会は 30 分で 36〜38 問と、理社の 1 問あたりの持ち時間が 45〜50 秒しかありません。4 科の中で理社の「速さ」が最も鍛えどころになります。
- 記述はありますが多くありません。理科 2〜4 問、社会 2〜6 問、算数 0 問です。精読した年に字数指定はほぼ無く(国語 2018 の「六十字以内」が例外)、解答らんの大きさが分量の指示になります。市販の過去問集で解答用紙の実寸を確かめておくとよいでしょう。
- 作図・描き込みが 3 科目にあります。 算数は毎年ちょうど 1 問(2025・2026 は「定規を使って」グラフ)、理科は 2〜4 問(塗る・線でつなぐ・折れ線グラフ)、社会も図を完成させる設問が出ました(2026 大問 1 問 3)。定規を使う前提の設問があるので持ち物を確認してください。
- 文字種の指定があります。社会は「漢字で答えなさい」「漢字 1 字」が繰り返し出ます。国語(2016〜2018)は「必要なら送り仮名も書きなさい」。
- 第 2 回の算数 1 科(60 分・100 点)については、この資料からは何も言えません。転写は 1 年 1 冊で、第 1 回相当と考えています。
算数
- 50 分・大問 5〜6・小問 21〜34。2024 だけ 34 問と多く(小問集合が 8 問+大問 6 が 8 問)、2025・2026 は 21〜22 問です。1 問あたりの持ち時間が年で倍近く違うので、通しで解くときは「何分で大問 2 まで抜けるか」を先に決めておくとよいでしょう。
- 記述(言葉で説明する設問)は精読した 3 年でゼロでした。答えは数値・記号・作図で、作図は毎年ちょうど 1 問です(2024 しきつめの図、2025 面積のグラフ、2026 列車のグラフ)。定規を持ち込む前提の問題があるので筆記具の準備を確認してください。
- 円周率の但し書きは精読した 3 年の設問文には現れませんでした(円の面積を扱う 2026 大問 2(4)・2024 大問 2(7) を含みます)。市販の過去問で表紙の注意書きを確認してください。
- 単位換算が単独の設問として出る年があります(2024 大問 1(4)「0.6 日=□時間□分」、2025 大問 1(4)「0.02km−14cm×10+1mm×10」)。日・時間・分、km・m・cm・mm を行き来する練習を計算の一部として持っておきます。
- 図のある小問が全体の 50%(転写ベース・17 年平均)。図の読み取りが要る問題が半分あるということで、図を自分で描き直す作業が効きます。
理科
- 30 分・8 大問・小問 38〜40。1 問あたり 45 秒の計算になります。導入文が長いので、読むのに使える時間は多くありません。
- 形式の内訳(精読した 3 年): 短答 34〜52%、記号選択 32〜50%、記述 5〜11%、作図 5〜11%。記述は各年 2〜4 問で、字数指定はありませんでした。
- 「記号と名前を書きなさい」(2024 大問 2(1)(5))のように、選んだ上に語も書かせる設問が混じります。片方だけ書くと落とします。
- 単位を書かせる設問があります(2025 大問 8(2)「単位もつけて書きなさい」、2024 大問 7(6)・2025 大問 8(3) の「( )に単位を書き入れること」)。グラフの軸に単位を入れるところまでが答えです。
- 図のある小問が 57%(転写ベース・17 年平均)。図・写真・グラフ・流れ図を読む作業が全体の半分以上を占めます。
社会
- 30 分・大問 3〜5・小問 36〜38。1 問あたり 50 秒です。設問文の総量が 1 冊 4600 字前後と多く、読む速さがそのまま得点差になります。
- 記号選択が 66〜79%、短答 11〜26%、記述 5〜17%。記述は各年 2〜6 問で、精読した 3 年に字数指定はありませんでした(「説明しなさい」「1 つ挙げなさい」「2 つ説明しなさい」)。解答らんの大きさが分量の指示になります。
- 漢字指定があります(2024 大問 2 問 6「県名を漢字で答えなさい」、2025 大問 4 問 3(1)(2)、2026 大問 1 問 5(1)「漢字で答えなさい」、2025 大問 5 問 4(1)「漢字 1 字を答えなさい」)。県名・語句は漢字で書ける状態にしておきます。
- 図・表・グラフ・絵・写真・地図がよく出ます(図のある小問が 41%・転写ベース 18 年平均)。断面図(2024 大問 2)、駅の標高の資料(2025 大問 4)、風刺画(2025 大問 3)、雲画像と進路予想図(2026 は理科)、新聞の見出し(2024 大問 3・2026 大問 1 問 6)。資料から読み取る設問が本体で、覚えた語句をそのまま書く設問は多くありません。
- 図を完成させる設問が出ました(2026 大問 1 問 3「3 つの記号を右図の空らんにあてはめて『輪作のやり方』を表す図を完成させなさい」)。
国語(2016〜2018)
- 50 分・大問 1〜2・小問 15〜16。精読した 3 年で小問数はほぼ動きません(15・16・16)。
- 形式の内訳: 記述 27〜44%、短答(抜き出し・空欄補充・漢字)31〜53%、記号選択 20〜31%。記述が全体の 3〜4 割を占め、9 年分の集計でも記述の比率は 31% 前後でした。
- 字数指定は少ないです。精読した 3 年で字数が付いたのは 2018 大問 2(4)「六十字以内」、2016 (十)「五字程度」、2017 (十三)「五字程度」、2018 (5)「十字程度」だけで、多くの記述には字数の指定がありません。解答らんの大きさが分量の指示になります。
- 本文が長いです(2009〜2018 の 9 年で本文の総字数は 1 冊あたり 8600 字前後)。50 分で 2 本読んで 15〜16 問を処理します。
- 漢字の書き取りは精読した 3 年とも出ています(2016 (十五) 4 問・2017 (七)(八)(十二)・2018 (4) 4 問)。送り仮名の指示が付く年があります。
11. 学年別ロードマップ
| 段 | 何をするか | この学校での重み |
|---|---|---|
| 小 4(土台) | 計算の正確さ(分数・小数・工夫計算・単位換算)、図形(角度・円とおうぎ形・立方体の体積)、読解(線部を自分の言葉で言い換える)、短い記述(理由を 1 文で)、漢字語彙の 5 本。この学校で最終的に効く入口は「工夫計算でくくる感覚」「単位の行き来(日・時間・分/km・m・cm・mm)」「植物と人体のつくりを図で覚えること」 | 差はほぼ無い。時間計測はまだしない。ただし単位換算だけは早めに(算数の大問 1 に単独の設問として出る年がある) |
| 小 5(幅) | 1 週間の枠は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にする。下の順で全分野をひととおり学び終える | 算数・理科は座席が決まっているので、小 5 のうちに単元の幅を作れば小 6 で縦に解ける。社会は素材が毎年新しく作られるので、ここで全分野を一巡しておくことが本体 |
| 小 6(仕上げ) | 7 節の 8 項目。夏以降、算数と理科は「同じ座席を縦に」(算数の大問 1・大問 2、理科の大問 1・2・溶解度の大問)、社会と国語は「年度通しで時間を計る」。理社は 30 分ずつなので、通しで解くときは必ずタイマーを使う | 座席が決まっている科目は、ここに時間を集中すると効きが早い。逆に社会は通し演習の回数が要る |
小 5 の 1 週間の割り付けは次の順です。
- 平日 15 分×5: 算数の単元を 8-1 の題材表の順に一巡します。割合・売買損益・平均算・つるかめ算・年齢算・和差算・規則性・速さとグラフ・水量とグラフ・図形の移動・立体(つるかめ算・年齢算・和差算・植木算・通過算・流水算は受験用教材の単元で、学校の教科書には出てきません)。
- 週末 60 分のうち前半: 理科の 4 分野を一巡しつつ、溶解度の表の読み方と対照実験の考え方を早めに入れます。
- 週末 60 分のうち後半: 社会は都道府県・気候・農業・通史を一巡し、地図帳を開く習慣を作ります。国語は物語と随筆を各 1 本ずつ、記述を「自分の言葉で」書いて直してもらう回数を稼ぎます。ただし国語は 2019 年度以降の資料が無いので、ここに書いた形式が今も続いているかは確かめられません(→ 13 節)。
この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか: 算数の大問 1・2(計算と小問集合)で落とさない速さと正確さ、そして理科の大問 1・2(植物・人体)と溶解度の 3 点です。ここは座席が決まっているぶん、小 5 までに土台を作れば小 6 で確実に取りに行けます。逆に差がつきにくいのは「難問を 1 問解く力」で、この学校の問題は 1 問ずつは素直で、量を時間内にさばけるかが問われます。社会だけは毎年新しく作られる素材を 30 分で読み切る必要があるので、小 5 のうちからニュースを 2 文で説明する習慣を作っておくと小 6 が軽くなります。
12. この学校と併願するなら(勉強が転用できるか、だけを見る)
観点は「同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら過去問演習が二重に効くか」だけです。難易度・偏差値帯・通学圏は見ていません。近さの数字は科目ごとの出題構造の近さ(0〜100・100 が最も近い)を自動集計で出したもので、同じ問題が出るという意味ではありません。
- 茨城中学校(茨城県・共学)— 算数・社会が近く、計算と小問集合の演習、資料読み取りの練習がそのまま流用できます。国語は比較できていません。
- カリタス女子中学校(神奈川県・女子校)— 社会が最も近く、算数・国語も近い、4 科そろって比較できる数少ない相手です。
- 香蘭女学校中等科(東京都・女子校)— 国語が最も近く、記述の練習を相互に使えます。社会・算数も近く、理科は離れます。
8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。
使い方の目安: 算数(大問 1 の計算+大問 2 の小問集合という組み方)は 8 校ともそろって近く、計算と小問集合の演習はどこと組んでも回せます。社会(30 分・記号選択が主軸の資料読み取り)はカリタス女子・恵泉女学園・茨城・香蘭女学校が近いところです。国語は香蘭女学校が最も近く、記述の練習を相互に使えます。理科は 8 校の中では和洋国府台女子と明治大学付属八王子が比較的近いものの、この学校の理科(8 大問 40 問を 30 分・分野の並びが固定)はかなり独特で、他校の過去問では代わりになりにくいところです。理科だけは自校の過去問を縦に解くしかないと考えたほうがよいでしょう。
13. 資料の限界
- 入試回: 過去問の転写は 1 年につき 1 冊しかなく、どの回のものかは区別が付きません。第 1 回相当として読んでいます。2026 年度に実施された第 2 回(2 月 1 日午後・算数 1 科・60 分 100 点)や第 3 回(2 月 3 日)の問題については、この資料からは何も言えません。第 2 回の算数 1 科は形式が違う可能性が高いので、市販の過去問集で必ず別に確認してください。
- 国語: 2019 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)。8-4 に書いたのは 2009〜2018 年度に限った話で、うち設問文を精読したのは 2016〜2018 の 3 年です。直近 8 年の国語の形式は市販の過去問集で確認してください。ここに書いた「自分のことばで書きなさい」「空欄の内容を考えて書く」が今も続いているかどうかは、この資料では分かりません。
- 転写の読み落としがあります。問題は文字に起こしたデータで読んでおり、図・写真・グラフそのものは含まれません(図の説明文からの推定を含みます)。読み取り確度が低めと記録されている冊が、算数 59%・理科 82%・社会 56%・国語 22% あります。図の細部・解答らんの形・配点の印刷・表紙の注意書き(円周率など)は確認できていません。
- 年の抜けがあります。算数・理科は 2011 年度、国語は 2011・2014 年度と 2019 年度以降の資料がありません。「〜年連続」と書いたものは、資料のある年だけを数えたものです。
- 設問文を精読したのは各科目 3 年分です(算数・理科・社会は 2024〜2026、国語は 2016〜2018)。それ以前の年については、転写データの単元分類を数えたものだけを「転写の分類では」と断って書いており、設問の細部・問い方には触れていません。周期の話(9 節)はこの分類ベースなので、実際の問題を見れば違う見え方になる可能性があります。
- 配点は、科目ごとの満点(国算 60・理社 40)は分かりますが、設問別の配点は問題冊子に印刷されていません(精読した年で確認)。どの大問が重いかは分かりません。
- 原本の中で食い違っていた記述を、次のように整理しています。(1) 算数「場合の数の大型問題」は、頻出単元の表が「2013・2017」、形式面の注意(算数)が「2013・2017・2024・2025 の大問」と食い違っていました。両方に共通する「2024・2025 は大問 2 の小問扱い」という説明を採り、大型問題としての最終確認年度は 2017 としました。(2) 理科「こん虫」は、頻出単元の表に 2016 が無く、形式面の注意(理科)には「2016(動物の誕生)」が入っていました。年の多いほう(形式面の注意側)を採りました。(3) 理科の「単位を書かせる」設問の対応は、科目別の詳細(理科)が「( )に単位を書き入れること」を 2024 大問 7(6)・2025 大問 8(2)(3) に、形式面の注意(理科)が 2025 大問 8(2) を「単位もつけて書きなさい」に割り当てていました。細かいほう(形式面の注意側)を採りました。
- 併願候補の表は出題構造の距離を自動集計で計算したもので、学校側の関係や入試日程・通学のしやすさとは無関係です。
- 難易度・偏差値・合格可能性・入試結果・学校の理念については、このレポートでは扱っていません。それらは別の資料で確認してください。
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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。
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