立教女学院中学校 の過去問分析

立教女学院中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。

立教女学院中学校 過去問分析(2009〜2026 年度・一般生・算数 6 年分/理科・社会 3 年分)

更新 2026-08-20。


この学校の基本情報

項目 内容
所在地 東京都杉並区
男女 女子校
入試回(2027 年度) 一般生: 2 月 1 日・4 科(回数の設定なし・一度きり)/帰国生: 2 月 1 日・2 科(国語・算数、募集は若干名)
試験時間 一般生: 国語 45 分・算数 45 分・社会 30 分・理科 30 分/帰国生: 国語 45 分・算数 45 分
配点 一般生: 国語 90・算数 90・社会 60・理科 60(合計 300 点)/帰国生: 国語 90・算数 90
面接 面接の記載は確認できず。転編入学試験は実施予定なし
旧称 私立立教女学校、私立立教高等女学校

このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。

過去問そのものの使い方(何年分を・いつ・どう解くか)は過去問の使い方にまとめてあります。用語は用語集へ。


まず結論だけ(10 行)

結論(3 行)

  1. 出題の骨組みが動かず、中身は毎年作り直される学校です。算数は大問 4 題・大問 1 は 9 小問(2021〜2026 の 6 年連続)、理科は大問 4 題で大問 3 に物理、社会は大問 3 題で記述は毎年 1 問。
  2. 4 科目を通して受験生に文章を書かせません。算数は 6 年とも答えのみ、理科は記号選択が 9 割超で説明の記述はゼロ、社会も記述は毎年 1 問だけです。
  3. 算数だけが 1 問 2 分以上使える試験で、理科・社会は 1 問 45 秒〜1 分の速さ勝負です。この落差がこの学校の入試の顔です。

家でやること(3 つ)

  1. 算数の大問 1(9 小問)を 18 分で終える練習を、6 年分=54 問で縦に解く。
  2. 理科の大問 3 の物理(てこ・電磁石)を大問 1 題ぶん取り切る。
  3. 社会の用語を漢字で書く練習をする(文字種と字数の指定が全大問にあります)。

今週やる 1 つ

  1. 算数の逆算(□ にあてはまる数を求める計算)を毎日 1 問。6 年中 5 年で大問 1(2) に置かれています。

注意(1 行)

  1. 国語は 2009 年度の 1 年しか資料がありません。配点 90 点で算数と同じ重みがあるので、市販の過去問集で直近 3 年の形式を必ず補ってください。

資料の状況

転写=過去問の紙面を文字データに起こしたものです。この分析では読み込みの深さを 3 つの言葉に分けています。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(単元と導入文まで確認した年)/資料のある年(記録が残っている年)です。

科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 備考
算数 2024〜2026(3 年) 2021〜2023(3 年) 13 年(2009〜2015 の記録も残っています) 精読と構成をあわせて 6 年
理科 2024〜2026(3 年) 2023(大問の並びのみ) 上に加えて 2022 の記録 転写の確度が低い年が多く、小問の数え方に幅があります
社会 2024〜2026(3 年) なし 3 年 同上。小問は設問の並びから数え直しました
国語 2009(1 年) なし 1 年 2010 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)

資料そのものについて気づいたこと(本文でも該当箇所に書いています):


一番大きな結論

立教女学院は「出題の骨組みが動かず、中身は毎年作り直される」学校です。そしてもう一つ、4 科目を通して受験生に文章を書かせません。

骨組みが動かない——読めた年に限れば、次の並びが崩れていません。

中身は毎年作り直される——算数の大問 2〜4 に来る単元は毎年入れ替わり、理科の大問 1・2・4 に来る分野も入れ替わります。社会は導入文の題材(新紙幣・修学旅行・同窓会・海外移住)が毎年まったく違います。

書かせない——算数は 6 年とも答えのみ(作図は 2024 の 1 問だけ)、理科は記号選択が 9 割超で説明の記述はゼロ、社会も記述は毎年 1 問だけです。国語(2009 年度)だけが 15 問中 3 問を記述にあてていました。理科では計算の答えまで選択肢から選ばせるので、書く力より「短時間で正しく処理して、正しい選択肢を選び切る」力が測られています。

したがって、この学校の過去問の使い方は「出る問題を覚える」ではありません。①時間の使い方を身につける、②固定された座席(算数の大問 1、理科の大問 3)を先に埋める、③循環している単元の解き方を習得する——この 3 つに近いかたちになります。


この学校らしさが出る場所


今からやるなら(4 科目統合の優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提にしています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先に進めてください。過去問を使った演習は小 6 の夏以降が目安です。小 5 以前の進め方は 学年別ロードマップ にあります。

各項目の根拠(何年に何が出たか)は 科目別の詳細 を参照してください。

  1. [週末 60 分] 算数・大問 1 の 9 問を 18 分で終える。6 年分=54 問を縦に解き、計算 3 問→一行問題 6 問のリズムを体に入れます。ここに算数の半分がある固定席で、この学校の対策で最も費用対効果が高い一手です。(確認: 〜2026 年度)
  2. [毎日 10 分] 算数・逆算(□ を求める計算)を 1 問。6 年中 5 年で大問 1(2) に置かれています。(確認: 〜2026 年度)
  3. [週末 60 分] 理科・大問 3 の物理を取り切る。てこ(支点・力点・作用点、道具の分類)と電磁石・モーター(巻数と電池の数と回転数)を 2024・2026 の 2 年分で。4 年連続の固定席です。(確認: 〜2026 年度)
  4. [毎日 10 分] 社会・用語を漢字で書く。「漢字 2 字」「漢字 4 文字」「カタカナで」の指定が全大問にあり、読めるだけでは 0 点になります。(確認: 〜2026 年度)
  5. [週末 60 分] 算数・図形を 2 本立てで。平面図形(折り返しと面積比)は 2021 大問 2・2022 大問 1(7)・2026 大問 1(8) と長方形・正方形を折る形が繰り返され、円とおうぎ形の複合求積は 2024・2025・2026 の 3 年連続です。(確認: 〜2026 年度)
  6. [週 1 回] 理科・グラフと表の読み取りだけを集めて解く。加熱時間と温度、反応量と発生気体、季節別の発電量、コイルの巻数と回転数。理科の計算はほぼこの形です。(確認: 〜2026 年度)
  7. [週 1 回] 社会・憲法を条文番号ごと押さえ、「正しくないものを選ぶ」設問を縦に解く。憲法(25 条・95 条・三権分立・自由権)は 3 年とも出て、条文を指定して聞かれます。「正しくないもの」は選択肢 4 本のうち 3 本が正しい文なので、選択肢そのものが良い知識の教材になります。(確認: 〜2026 年度)
  8. [週 1 回] 理科と社会の「30 分で 30〜40 問」に体を慣らす。1 問 45 秒〜1 分です。長い導入文を読み切る速さが両科目とも直接点になるので、時間を計らない演習は効果が薄くなります。(確認: 〜2026 年度)

国語については、この分析では形式を追えていません。配点 90 点で算数と同じ重みがあるので、市販の過去問集で直近 3 年を先に確認し、ここを空白のまま進めないでください。(確認: 〜2009 年度)


科目別の詳細

科目横断の要点

科目 形式の固定度 中身の性格 最優先で時間をかける価値があること
算数 非常に高い。大問 4 題・大問 1 は 9 小問・45 分・答えのみ(6 年不変) 大問 1 の 9 問が全体の半分。大問 2〜4 の単元は毎年入れ替わる 大問 1 を 18 分で完答する練習と、平面図形(折り返し・面積比)(6 年中 5 年)
理科 高い。大問 4 題・4 分野 1 題ずつ・30 分・記号選択 9 割超 大問 3 は物理で 4 年連続。生活の場面から入る導入文が全大問 物理(てこ・電磁石)を大問 1 題ぶん取り切ることと、グラフ・表の読み取り
社会 高い。大問 3 題・30 分・記述は毎年 1 問 全大問が地理・歴史・公民の混成。導入文は必ず人物の語り 用語を漢字で書く練習(文字種と字数の指定が全大問にある)と憲法の条文
国語 不明(精読したのは 2009 年度だけ) 2009 年度は説明文+物語文の 2 大問・15 問・記述 3 問 市販の過去問集で直近 3 年の形式を先に確認すること

科目ごとの「競技の違い」がはっきりしています。算数だけが 1 問 2 分以上使える試験で、理科・社会は 1 問 45 秒〜1 分の速さ勝負です。この落差が立教女学院の入試の顔です。

算数(45 分・90 点・大問 4 題・小問 18〜22・答えのみ)

年度×大問の題材表(大問 1 は 9 小問の小問集合。中身を並べています)

年度 大問 1(小問集合・9 問) 大問 2 大問 3 大問 4
2026 計算 2+逆算 1
等比の和
仕事算(本を 3 日で読む)
売買損益(売れ残りの値引き)
速さ(姉妹の往復)
和差算(鉛筆とボールペン)
正方形の折り返し
直角三角形と円
規則性(0・1・2・3 の 4 数字だけで作る整数を小さい順に並べる) 食塩水(A と B を混ぜる・同量の水を加える・くみ出して交換) 図形の移動(円すいが長方形の辺上を転がって通過する立体)
2025 計算 2+逆算 1
年齢算
仕事算
時計算(長針と短針が 60°)
植木算(600m に同じ間隔)
直角三角形 2 つの面積
円柱の水量
場合の数(0〜4 のカードで整数を作る) 平面図形(正方形の中で接する半径 4cm と 6cm のおうぎ形) 速さ(上り坂・下り坂の往復と時間差)
2024 計算 2+逆算 1
立方体の展開図に文字を書きこむ(作図)
売買損益
円柱の水そうに立方体を沈める
仕事算(算数と国語の宿題)
円を 12 等分した斜線部分
通過算
速さ(姉妹が 300m の間を何度もすれ違う) 数の性質(分母 84 の分数 83 個・約分と和) 立体の切断(1 辺 10cm の立方体を 3 点で切る)
2023 計算 3
おはじきを正方形にしきつめる規則性
場合の数(0〜3 の 3 桁)
食塩水
角度(AC=BC=CD=DA の図)
集合(理科・社会・英語の得意)
割合と比(姉妹の所持金)
立体図形(立方体を上から切り分けた 2 群の体積と表面積) 規則性(2 桁を分母とする既約分数を小さい順に) 流水算(2 人乗りと 3 人乗りの船)
2022 計算 2+逆算 1
推理(たて・横・ななめの和が等しい表)
つるかめ算(個数を合計から逆算・2 台の自動販売機)
回転体
長方形の折り返し
食塩水
流水算
約束記号(2 数の差を 6 で割った余り) 仕事算(大人 3 人と子ども 4 人) 水量(容器に高さの等しい 3 つの直方体を沈める)
2021 計算 2+逆算 1
過不足算(アメを配る)
年齢算(4 人姉妹と父)
数の性質(偶数 3・奇数 1 の和)
流水算
場合の数(空き缶 8 本で 1 本交換)
割合と比(宿題の進み)
平面図形(長方形の中の面積比・線分比) 約束記号(A を B で割った余り) 円とおうぎ形(半径 6cm と 4cm の円周を 2 点が動く)

精読したのは 2024〜2026 の 3 年、構成だけ数えたのが 2021〜2023 の 3 年で、あわせて 6 年分です。2016 年度は資料そのものがありません。

表から読める構造(6 年連続で崩れていません):

頻出単元と周期(大問 1 の一行問題も数えています)

単元 出た年 回数/6 年
平面図形(面積比・折り返し・角度) 2021・2022・2023・2025・2026 5
円とおうぎ形 2021・2024・2025・2026 4
仕事算 2022・2024・2025・2026 4
場合の数 2021・2023・2025・2026 4
規則性・数列 2023・2026(大問で 2 回)ほか小問 4
立体(切断・体積・表面積・回転体) 2022・2023・2024・2026 4
食塩水 2022・2023・2026 3
速さ(往復・すれ違い・坂道・通過算) 2024・2025・2026 3
流水算 2021・2022・2023 3
売買損益 2024・2026 2
約束記号 2021・2022 2
水量とグラフ 2022・2025 2

問い方のくせ

理科(30 分・60 点・大問 4 題・小問 29〜34・ほぼ全問が記号選択)

年度×大問の題材表

年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4
2026 生物|蒸散の実験(試験管 A〜D と油)+気こうの観察+水わさびと落葉樹(8 問) 化学|状態変化(氷を加熱する加熱時間と温度のグラフ・湯気・圧力なべ)(9 問) 物理|てこ(水道のレバー・かき氷機)+コイルモーターの回転数(6 問) 地学|2025 年の日食・月食、月の満ち欠けの順、金星と惑星の見え方(6 問)
2025 化学|二酸化炭素(空気中の割合・ろうそく・炭酸水・気体検定器)(7 問) 地学|冬の星座と星の動き(オリオン・北極星・等級・冬の大三角)(8 問) 物理|エネルギー(水の対流・火力発電と立地・光電池の季節別発電量)(10 問) 生物|鳥と動物の暮らし(渡り鳥・エンペラーペンギン・尿素と尿酸の表)(8 問)
2024 生物|魚の卵とふ化(すじこといくら・卵数の推定・積算温度のグラフ)(7 問) 化学|ろ過と水溶液・塩酸と鉄/亜鉛の反応量グラフ(12〜13 問) 物理|てこの 3 通り+電柱の支線+電車が架線から電気を取りこむしくみ(7 問) 地学|修学旅行の飛行機と客船・潮干狩りと潮の満ち引き・雲の種類(7 問)

精読したのは 2024〜2026 の 3 年分です。2016 年度は資料そのものがありません。

表から読める構造:

頻出単元と周期

分野 2024 2025 2026
生物 魚の卵・ふ化 鳥・動物のからだのしくみ 植物の蒸散・気こう
化学 水溶液と金属の反応・ろ過 気体(二酸化炭素)・水溶液の性質 熱と状態変化
物理 てこ・電磁石・電気 電気とエネルギー・光電池 てこ・電磁石(モーター)
地学 気象・月と潮 星と星座 月・日食月食・惑星

問い方のくせ

社会(30 分・60 点・大問 3 題・小問 36〜40・記述は毎年 1 問)

年度×大問の題材表

年度 大問 1 大問 2 大問 3
2026 さくらさんが杉並区のおばあさんの家で日本各地の話を聞く(14 問)。
竪穴住居・平泉・自然保護の募金運動・山梨
五日市の憲法草案・元寇・浮世絵・焼津と第五福竜丸
公害・仙台の雨温図・阿波=徳島・地方自治
2024 年 7 月の新紙幣導入(13 問)。
津田梅子・だれもが使いやすい工夫・世界人権宣言・平城京
秩父事件・南魚沼の水田の変化(写真 2 枚)・消費税・調の負担の差(記述)
内閣と国会・インフレーション・紙幣の並べかえ
英子さんといとこの愛子さんの「海外で暮らす」話(13 問)。
人口と言葉・自由権・ブラジル移民・コーヒー豆の生産割合
小笠原・神戸港の立体地図・平野の名
工業製品の資料 2 点・日本とブラジルの国交断絶と回復
2025 平和学習の修学旅行(長崎・佐賀)(9 問)。
リアス海岸・農業・吉野ヶ里・有田焼
キリスト教の歴史・地図記号 3 つ・非核三原則・江戸の並べかえ
高校卒業 20 周年のオンライン同窓会(7 問)。
地名人名の空欄 6 つ・写真と絵から県名・地方自治
NGO・国連・東大寺・選挙制度
中 1 の A さんが友人のハガキを見て感想文を書く(20 問)。
憲法 25 条と生存権・基本的人権・クラーク・藤原氏
閣議・省庁・三権分立の目的(記述)・天皇
金沢と茶道・能登半島・石川の伝統的工芸品・前年秋のアメリカ大統領選挙
円高円安・ナチスとユダヤ人・冷戦
2024 地球温暖化を歴史でたどる(12 問)。
氷河時代の雨温図・海面上昇・ため池の地域
室町の政治・江戸の飢饉と打ちこわし
ハザードマップ・国連の人権・SDGs 目標 12
花子さんのノート「日本人と川」(12 問)。
年降水量・農業用水と工業用水のグラフ・琵琶湖の並べかえ
川の名・天正遣欧少年使節・発電割合の推移
利根川の東遷・漁港
サキさんの大学生活と海外出身の友人たち(15 問)。
自衛隊と憲法・防災・県の同定・台湾企業の工場
韓国併合・朝鮮戦争と日本への影響・住民投票と憲法 95 条
稲作の条件(記述)・議院内閣制と大統領制・合計特殊出生率

精読したのは 2024〜2026 の 3 年分です。2016 年度は資料そのものがありません。

表から読める構造:

頻出テーマと周期

問い方のくせ

国語(45 分・90 点。精読したのは 2009 年度の 1 年だけ)

この節はほとんど書けません。 国語は 2010 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)ためです。2016 年度は大問が 1 つも記録されておらず、資料として使えませんでした。ここに書いたのは 2009 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。算数・理科・社会が 2026 年度まで揃っているのに国語だけ 1 年しか無いのは、学校が出していないからではなく、この種の資料に共通する制約によるものです。

2009 年度に見えたこと

大問 種類 小問 中身
大問一 説明文(読書と言葉・語彙をめぐる文章) 7 問 漢字に改める 3 問/熟語の組み立て(記号)/空欄に入る漢字一字(記号)/抜き出し 2 問/記述 2 問
大問二 物語(ローレン・セントジョン『白いキリンを追って』あすなろ書房) 8 問 漢字に改める 3 問+読み 1 問/記号選択 4 問/抜き出し 1 問/空欄に入る漢字一字(書く)/記述 1 問

出典について

この資料から言えること(国語)

2009 年度の 1 年だけを根拠に対策を組むのは危険なので、具体的な指示は市販の過去問集で直近 3 年を見てから決めてください。この資料から言えるのは次の 3 点にとどまります。

  1. 試験時間 45 分・配点 90 点は算数と同じで、社会・理科の 1.5 倍の重みがあります。国語と算数で 180 点、社会と理科で 120 点という配点の形は動きません。
  2. 漢字は独立した大問ではなく本文の傍線部として出る可能性があります。文脈の中で読み書きする練習(書き取り帳の丸暗記だけにしない)が保険になります。
  3. 記述は「文中の言葉を使って」「句読点も字数にふくめる」という条件つきで出ました。字数を守って言い換える練習は、どの年度でも無駄になりません。

しばらく出ていない単元(復活の警戒)

周期が上限に達しているもの、または資料の中で 1 度きりにとどまっているものを、科目ごとに並べます。「最終確認年度」は、その単元が出たことをこの分析で確認できている最後の年度です。

科目 単元 これまでの様子 最終確認年度
算数 約束記号 2021 大問 3・2022 大問 2 と 2 年続けて大問を占めたあと 4 年なし。どちらも「割った余り」を定義する形で、後半の小問は余りの連立になる。定義に従うだけの単元なので、仕込む労力に対して見返りが大きい 2022
算数 流水算 2021・2022・2023 の 3 年連続のあと 3 年なし。速さと入れ替わった形に見える 2023
算数 水量とグラフ 大問としては 2022 が最後。2025 は一行問題で 1 問 2025
算数 通過算 2024 大問 1(9) のあと 2 年なし 2024
算数 時計算 2025 の一行問題 1 回のみ 2025
理科 ふりこ 記録では 2022 が最後で 4 年なし。てこ・つり合いが 2 年おきに戻る学校なので、力学のもう一方として警戒したい 2022
理科 水溶液の判別(中和や指示薬の色) 2025 大問 1 問 5〜7 の一部が最後。単独の大問としては数年なし 2025
理科 地層と岩石・化石 3 年で 1 問だけ(2024 大問 4 問 4 に混ざっただけ)。地学の座席が天体で埋まり続けているぶん、大地の分野が空いている 2024
理科 人体 2026 大問 1 問 1 の水分量、2025 大問 4 の尿素と、断片的にしか出ていない 2026
社会 地形図の読図 2025 大問 1 問 6 の地図記号が最後で、等高線や地形断面の読み取りは 3 年で見ていない 2025
社会 裁判所と司法 2024・2025 に三権分立の枠内で触れられるだけで、裁判員制度などの単独設問は 3 年で見ていない 2025
社会 財政・社会保障 2026 大問 2 問 8 の消費税が 3 年で唯一 2026
社会 世界地理の地誌 2026 のブラジルが久しぶりの本格的な出題に見える 2026

形式面の注意


学年別ロードマップ(小 4 から始めるなら)

やること この学校ならではの点
小 4(土台) 計算の正確さ・平面図形の基礎(面積と角度)・物語文と説明文の読解・短い記述・漢字語彙の 5 本。時間は計らない 算数の大問 1 に一生ぶら下がるので、四則計算と逆算だけは早くから正確に。理科は「かき氷機・水道の蛇口・すじこ」のような身のまわりのしくみに理由を聞く会話が、そのまま後の得点になる。ただし国語は 2010 年度以降の資料が無いので、ここで書いた国語の進め方は直近の入試の形に合わせて調整が要る(→資料の限界)
小 5(幅) 1 週間の枠は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形に。平日は計算と一行問題、週末は単元 1 つを通しで。この枠に、単元プールを一巡する作業を割り付ける。算数は仕事算(受験用教材の単元)→食塩水→流水算(受験用教材の単元)→場合の数→規則性→約束記号→速さ→立体の順に一通り。社会は都道府県を「位置・地形・産業・伝統的工芸品」で。理科は 4 分野を均等に この学校は毎年中身を作り直すので、小 5 での全分野の一巡がそのまま本番の守備範囲になる。特に理科は 4 分野が毎年 1 題ずつ出るため、苦手分野を作ると 4 分の 1 が消える。社会は 3 分野が 1 つの大問に混ざるので、分野で捨てる作戦が成り立たない
小 6(仕上げ) 上の「今からやるなら」8 項目。夏以降は固定された座席を縦に(算数の大問 1 を 6 年分、理科の大問 3 を 4 年分)解き、秋からは 45 分・30 分を計って年度通しに切り替える 座席が固定されている 2 か所(算数の大問 1、理科の大問 3)に時間をかける価値が集まるのがこの学校の特徴。そのぶん残りは毎年作り直されるので、直前の詰め込みでは届かない

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 差がつくのは小 5 での全分野の一巡と、小 6 の「速さの訓練」の 2 か所です。中身が毎年作り直される学校なので、小 6 で過去問を暗記しても効きません。一方で、算数の大問 1 と理科の大問 3 という固定席があるため、そこは小 6 で確実に埋められます。また理科・社会が 30 分で 30〜40 問という速さを要求するので、小 5 のうちから「時間内に読み切る」経験を積んでいるかどうかが、小 6 の秋以降に効いてきます。逆に、記述の長文を書く訓練にかける時間は、この学校に限れば優先度を下げてよいでしょう(社会は毎年 1 問だけ、理科はゼロ)。


この学校と併願するなら(勉強が転用できる学校)

観点は 過去問演習が二重に効くかどうか だけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、勉強がそのまま持ち越せます。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏は見ていません(別のページの領分です)。

8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。


資料の限界

資料どうしの食い違いについて

自動集計で先に作った概要と原本が食い違った箇所(社会の記述の有無・算数の大問数・理科の小問の数え方・国語の出典)は、すべて原本を正として書き直しました。詳しくは 資料の状況 を参照してください。座席の索引についても、算数(大問 1 に計算)・理科(大問 3 に物理)は原本のとおりでしたが、社会(大問 1 に地理)は「大問 1 が地理の大問」とまでは言えず、確実に言えるのは「入口に地理を置く」ところまででした。


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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。

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