法政大学中学校 の過去問分析
法政大学中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。
法政大学中学校 過去問分析(2009〜2026 年度・第 1 回相当・最大 18 年分)
更新 2026-08-20。
1. この学校の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都三鷹市 |
| 男女 | 共学(2007 年、三鷹市への移転と同時に新入生から共学化しました) |
| 旧称 | 法政中学校(旧制・1936 年創立)、法政大学第一中学校・高等学校(1948〜2007) |
| 入試回と日程・科目 | 第 1 回 2 月 1 日(男女約 50 名)/第 2 回 2 月 3 日(男女約 50 名)/第 3 回 2 月 5 日(男女約 40 名)。3 回とも 4 科(国語・算数・社会・理科) |
| 試験時間・配点 | 国語 50 分 150 点、算数 50 分 150 点、社会 35 分 100 点、理科 35 分 100 点。3 回とも同じです。国語・算数が 150 点、理科・社会が 100 点で、国語と算数の比重が大きめの配点です |
| 集合時刻 | 8 時 20 分登校。募集要項に午前/午後の明記はありません |
上の表は 2027 年度の募集要項による内容です。
いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。
2. このページでわかること
このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。
過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。
以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。
3. まず結論だけ(10 行)
結論
- 算数は同じ座席(問題の置き場所)に同じ単元が来ます。資料のある 16 年すべてが「大問 6・小問 19」で、2023〜2026 の 4 年は内訳まで同じです(大問 1 が 3 問、大問 2 が 8 問、大問 3〜6 が各 2 問)。
- 社会は 3 大問で、地理 → 歴史 → 公民・時事の並び。理由を説明させる記述が毎年 4〜6 問あります。
- 理科は 5 大問で記号選択が中心、記述は 0 問。単元は年ごとに回ります。国語は 2 大問 21〜22 問の形が動きません。
家でやること 3 つ
- 算数は「同じ座席の問題を年度をまたいで縦に解く」(大問 2 の (1) だけを 4 年分、大問 3 だけを 4 年分…)のがいちばん効きます。
- 社会は「資料を根拠に理由を 1〜2 文で書く」練習の素材として使います。
- 理科は「35 分で 30 問以上を処理する時間配分」と単元の一巡の確認として、国語は「4 択の消去と 60 字記述」の練習として使います。
今週やる 1 つ
- 算数の大問 2(1)「日・時間・分」の計算を 2023〜2026 の 4 年分そろえて解き、引き算・かけ算・割り算の 3 つの操作が手から出てくるか確かめます。
注意
- 「出る問題を覚える」使い方が効くのは算数だけです。理科・社会・国語の題材は毎年作り直されます。
4. 資料の状況
どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並び・小問の数だけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。
| 科目 | 精読した年 | 構成だけ数えた年 | 資料のある年 | 欠けている年 | 判読の確度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 算数 | 4 年(2023〜2026) | 12 年(2009〜2011、2014〜2022) | 16 年(2009〜2011、2014〜2026) | 2012・2013 | 16 年すべて「大問 6・小問 19」。式の細部は転写に揺れがある年がありますが、大問構成と題材の読み取りに支障はありません。2026 は読み取り確度が低めです |
| 理科 | 4 年(2023〜2026) | 14 年(2009〜2022) | 18 年(2009〜2026) | なし | 図・表が多く、小問数は年により 18〜52 とぶれます(2020 年以降は 30〜40)。2024〜2026 は読み取り確度が低めです |
| 社会 | 4 年(2023〜2026) | 12 年(2009〜2011、2013〜2017、2019〜2022) | 16 年(2009〜2011、2013〜2017、2019〜2026) | 2012・2018 | 全年度とも読み取り確度が低めです。設問文と資料の説明は読めますが、資料の細部(グラフの数値など)は推定を含みます |
| 国語 | 4 年(2014・2015・2016・2024) | 4 年(2009〜2011、2013) | 8 年(2009〜2011、2013〜2016、2024) | 2012・2017〜2023・2025・2026 | 2024 の 1 冊が直近の唯一の材料です。2025・2026 は未収録です |
- 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
- 入試回: 転写データは 1 年につき 1 冊で、冊子の回の表記は確認できていません。以下は 第 1 回相当 として扱います。2027 年度募集要項では第 1 回(2 月 1 日)・第 2 回(2 月 3 日)・第 3 回(2 月 5 日)とも 4 科目・同じ試験時間・同じ配点です。
- 「毎年」「〜年連続」は原本で 3 年以上の反復を確認したものに限っています。年度×大問の題材表は精読した年を設問文で読み直して起こしました。それ以前の年については、転写データの単元分類(大問ごとの主要単元)を数えたものだけを「転写の分類では」と断って書き、細部には触れていません。
- 満点・設問別配点は問題冊子・解答用紙に印刷されていません(精読した 4 年分で確認しました)。
5. 一番大きな結論
法政大学中学校は「算数は同じ座席(問題の置き場所)に同じ単元、社会は 3 大問に理由説明の記述が毎年 4〜6 問、理科は 5 大問・記号選択が中心で単元は年ごとに回り、国語は 2 大問 21 問の形が動かない」学校です。
- 算数は資料のある 16 年すべてが「大問 6・小問 19」で、2023〜2026 の 4 年は内訳まで同じです(大問 1 が 3 問、大問 2 が 8 問、大問 3〜6 が各 2 問)。大問 1 = 計算 2 問+逆算(□にあてはまる数を求める計算)1 問、大問 2 = 小問集合 8 問((1) は日・時間・分の計算、(8) は平面図形)、大問 3 = 場合の数、大問 4 = 平面図形、大問 5 = 立体、大問 6 = 年ごとに入れ替わる枠。転写の分類でも 2014 年以降ほぼ同じ並びで、大問 3 が場合の数なのは 2014〜2026 の 13 年すべてです。ただし同じ問題がそのまま再登場した例は 4 年分では見つからず、「座席と単元と問い方が同じで、数値と図案が変わる」固定です。
- 社会は資料のある 16 年すべてが 3 大問です。並びは地理 → 歴史 → 公民・時事(精読した 4 年で確認、転写の分類でも 16 年同じ並び)。2023〜2026 は小問 18〜21 のうち記述が 4〜6 問(20〜32%)で、ほぼすべて「なぜですか」「理由を説明しなさい」の理由説明です。題材は年ごとに変わります。
- 理科は 18 年すべて 5 大問です。2023〜2026 は小問 30〜36、記号選択が 67〜87%、記述は 0 問。分野は物理・化学・生物・地学から満遍なく、生物が 2 題入る年もあります(2025・2026)。
- 国語は資料のある 8 年すべて 2 大問(物語文+論説文)21〜22 問です。記号選択 45〜67%、記述は年 2〜4 問で 40〜60 字以内の字数指定つきです。
したがって過去問の使い方は科目で分けます。算数は「同じ座席の問題を年度をまたいで縦に解く」(大問 2 の (1) だけを 4 年分、大問 3 だけを 4 年分…)がいちばん効きます。社会は「資料を根拠に理由を 1〜2 文で書く」練習の素材として、理科は「35 分で 30 問以上を処理する時間配分」と単元の一巡の確認として、国語は「4 択の消去と 60 字記述」の練習として使います。「出る問題を覚える」使い方が効くのは算数だけです。
| 科目 | 形式の固定度 | 中身の性格 | 最優先で時間をかける価値があること |
|---|---|---|---|
| 算数 | 非常に高い。大問 6・小問 19・50 分・答えのみ(資料のある 16 年で不変) | 同じ座席に同じ単元。大問 2 の 8 枠と大問 3〜5 は問い方まで似る。大問 6 だけ年ごとに入れ替わる | 大問 2 の 8 枠を枠ごとに縦断(単位計算・売買損益・食塩水・流水算・通過算・集合・平面図形の面積)と、大問 3 の場合の数 |
| 理科 | 高い。大問 5・35 分(18 年)。小問は 30〜36(2023〜2026) | 記号選択が 7〜8 割、記述ゼロ(精読した 4 年)。導入文(会話文・実験手順)が長く、身近な題材から入る | 35 分で 30 問以上を回す時間配分と、植物・人体・水溶液・天体の基本知識 |
| 社会 | 高い。3 大問・35 分(16 年)。小問 18〜21 | 地理・歴史・公民の主題は毎年変わる。理由説明の記述が年 4〜6 問、資料(地図・グラフ・史料・写真)つき | 「資料の根拠→だから〜」で理由を 1〜2 文に書く練習 |
| 国語 | 高い。2 大問・21〜22 問・50 分(資料のある 8 年) | 物語文+論説文。4 択が中核、抜き出し・接続語補充・文の並べ替え・漢字 4+4 が毎年 | 60 字以内の記述の型(指定語・対比の指示を落とさない)と 4 択の消去 |
科目ごとに競技が違います。算数は「座席ごとの解法を確実に再現する」試験、理科は「短時間で大量の選択肢を処理する」試験、社会は「資料を根拠に理由を書く」試験、国語は「4 択の精読と短い記述」の試験です。
6. この学校らしさが出る場所(過去問でしか掴めない題材の色)
- 自校と地元が問題に入ります。理科 2023 大問 5 は「法政中学理科部のケンジとススム」の会話文で化石を扱い、2026 大問 4 は「法政中学のタロウさんとシンヤさん」のアサガオの自由研究です。社会 2026 大問 1 は学校のある三鷹市周辺(井の頭公園・下連雀・吉祥寺)の地図で地図記号と地域の特徴を問い、東京西部のハザードマップに続きます。
- 暮らしの中の理科。2024 は「冬に暖をとる方法」で熱の伝わり方、「電車」で電気と加速・減速、「りんごジャム」で変色とペクチン。2025 は「衣類の繊維」で植物・動物・石油由来の素材、「粉末 X・Y・Z」を加熱して識別。2026 は「レール上のボール」で運動。教科書の単元名より、生活の場面から入って知識を選ばせる作りに見えます。
- 社会は「身近な経済」と「人権」。2023 大問 3 はチーズバーガーの値上げから物価・為替へ、2025 大問 3 は新紙幣とキャッシュレスの問題点、2026 大問 3 は関税と国際機関。2026 大問 2 は自由民権運動から岸田俊子・『青鞜』・女性議員比率の折れ線グラフまで、女性の権利を軸に近代史を通します。2023 大問 2 は琉球から沖縄戦・沖縄返還・米軍基地問題まで、2024 大問 3 は G7 広島サミットと核兵器。「なぜですか」の記述の多くが、こうした社会的テーマの背景説明になっています。
- 算数は「時間の単位計算」が名物です。大問 2(1) の「日・時間・分」の計算が 4 年連続(転写の分類では 2014 年以降ほぼ毎年、大問 2 の主要単元が単位換算)。他校の一行題(数行で終わる短い文章題)では珍しい枠で、繰り上がり・繰り下がり(60 進法と 24 進法)を毎年測っています。
- 算数の大問 4 は「多角形」が続きます。2024 正八角形の建物、2025 正八角形の頂点(大問 3)と直角三角形+正方形、2026 正六角形。2024 大問 2(8) も正六角形。正多角形を対角線で分割して比を出す技術が近年の柱に見えます。
7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)
想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先に。過去問を使った算数の座席縦断・社会の理由記述の練習は小 6 の夏以降が目安です。学年別の道筋は 11 節にまとめました。
各項目の根拠(年度ごとの題材)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。
- [週末 60 分] 算数・大問 2 の 8 枠を枠ごとに縦に解く — (1) 日・時間・分の計算(2023「5 日 13 時間 24 分−2 日 15 時間 46 分」、2024「11 日 11 時間 11 分−8 日 23 時間 37 分」、2025「(1 日 23 時間 45 分)×6」、2026「7 日 7 時間 7 分÷9 時間 13 分」の 4 年連続。引き算→かけ算→割り算と操作が変わります)、(8) 平面図形の面積・面積比(2023 星形の角度、2024 正六角形の中の色つき部分、2025 正方形を平行線で 3 分割、2026 円 4 個と正方形の面積比)。間の (2)〜(7) は売買損益(2023・2024・2026)、食塩水(2025・2026)、流水算(2025・2026)、通過算(2023・2024)、集合(2023・2025)、池のまわりを回る速さ(2024・2026)が入れ替わりで並びます。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 算数・大問 3 の場合の数 — 2023 平行線 6 本と 3 本から平行四辺形、2024 4 人のじゃんけん(あいこ・A が勝つ)、2025 正八角形の頂点で三角形・直角三角形、2026 カードで 3 けたの 3 の倍数(0 を含む場合と含まない場合)。「(1) 基本の数え上げ→(2) 条件つき」の 2 段構えです。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 算数・大問 4 の平面図形と大問 5 の立体 — 大問 4 は 2023 平行四辺形の線分比と面積比、2024 正八角形の建物につないだ犬の動ける範囲(おうぎ形)、2025 直角三角形と正方形の重なりの周と移動、2026 正六角形の対角線と辺の比・面積比。大問 5 は 2023 円すいの表面積とひもの最短、2024 立方体 18 個の立体の表面積と投影図、2025 円柱コップの容積比・底面積比、2026 立方体の切断面と体積。「もっとも簡単な整数の比で」の指示が毎年つきます。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 社会・理由説明の記述と、語句の短答・資料読み — 2023〜2026 の 19 問(4・6・5・4 問)を縦に。冷凍マグロの理由・栽培漁業とは(2023)、九州の外国人観光客が減った理由・多い理由を「3 つ以上の要素にふれ」(2024)、荘園制度の変化・朝鮮出兵との関連を「年貢 軍役 兵農分離」を使って(2024)、昆布が減った理由・漁師が山に木を植える理由(2025)、洪水の危険度が高い理由・関税が良いことばかりではない理由(2026)。「資料の根拠→だから〜」の 1〜2 文で書けば形になります。あわせて語句は文字種の指定つき — 「カタカナ 6 文字」(2023 インバウンド)、「漢字 4 文字」(2025)、「フルネームで」(2024 G7 議長)。資料は雨温図(2023)、観光客の統計(2024)、寺の分布の比較(2025)、地図記号と地形図・ハザードマップ・折れ線グラフ(2026)。歴史は安土桃山・飛鳥奈良・近代(明治〜昭和前期)・江戸・鎌倉室町の 5 本を「政治と社会の因果」で整理します(兵農分離と朝鮮出兵、鎮護国家と平安遷都、自由民権運動と女性の権利)。地理は水産業・観光・工業・農業と地形図(地図記号・ハザードマップ)を、都道府県名を漢字で書ける状態で。公民は前年〜当年の出来事を「どの制度・どの機関の話か」で仕分けます(G7・NPT・国際機関・日本銀行・関税)。三権分立・選挙制度は復活に備えて一式。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 理科・35 分で 30 問以上を処理する配分 — 2023 年 30 問、2024・2025 年 36 問、2026 年 31 問。1 問 1 分。「最も適切なものを 1 つ選び」が大半で、知識で即答できる小問を先に、計算(2024 大問 2 の電車の速さ、2025 大問 2 の浮力、2026 大問 2 のボールの運動)を後に回します。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 理科・生物の基本知識と物理の計算短答(語句や数値を短く答える形式) — 生物は 2023 アブラナの花のつくり(名称・外側からの順)、2024 オオカナダモの光合成実験(試験管 4 本の条件制御)、2025 繊維の素材(綿・麻・絹・羊毛・レーヨン・ポリエステル)と消化(消化管の名称・酵素)、2026 植物の分類・光合成の式・アサガオ(双子葉・合弁花・つぼみの条件)。精読した 4 年で生物の大問が 6 題と最も厚い分野です。物理の計算短答は 2024 大問 2(時速 72km で走る電車の距離・時間)、2025 大問 2(ばねばかりの目盛り・箱を浮かべて最大何 g)、2026 大問 2(レール上のボールの速さと時間・距離のグラフ)。「1cm³ の水の重さを 1g」の但し書きから浮力=押しのけた水の重さ。あわせて水溶液の判別(指示薬・加熱・気体)と金属の性質を 1 枚の表にまとめ、2023・2025・2026 の判別問題を横断します。地学は地層・化石(2023・2024)と月・太陽(2025・2026)— 示相化石・示準化石・柱状図の対応、月の位置と形。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 国語・60 字以内の記述と 4 択の消去 — 記述は 2024 問六「とうさんのこわさと対比して六〇字以内」、問四「文明と文字の関係がわかるように六〇字以内」。2014〜2016 は 40〜60 字以内で年 4 問(指定語「身近な存在」「ひとりぼっち」2015、「という冒険」につながるように 2016)。4 択は 2024 で 21 問中 14 問。記述の型は「線部の言い換え+理由・背景」の 2 部構成です。4 択の消去法はペース管理とセットで、除外型(適切でないもの)に注意します。「内容をまとめた文章の空欄に入る語」の抜き出し(2024 の 2 問)は、字数指定と文末の形から本文を逆引きします。接続語 I〜IV の組み合わせ、文の並べ替え、擬態語補充も過去問で。漢字は書き取り 4+読み 4 を毎日、大人語彙(不意・未明・独唱・何処・都度)まで。2017〜2023・2025・2026 は市販の過去問で必ず確認してください(記述の問数が 2 問か 4 問か、字数の変化はこの資料からは分かりません)。(確認: 〜2024 年度)
- [毎日 10 分] 算数・大問 1 の計算 3 問と大問 6 の入れ替わり枠 — 大問 1 は整数・分数小数の四則+□の逆算で 4 年同じ。大問 6 は 2023 食塩水の操作を何回(くみ出して水を加える)、2024 仕事算(3 人で鶴を折る)、2025 時計算(針が一直線・文字盤の数の和の比)、2026 規則性(赤 7cm・青 6cm・黄 5cm のテープをのりしろでつなぐ)。転写の分類では 2014 年以降、水量(2014・2020)・ニュートン算(2016)・流水算(2017)・仕事算(2018・2024)・通過算(2019)・規則性(2021・2026)・食塩水(2022・2023)・時計算(2025)と回っています。大問 1 の計算 3 問は失点ゼロ枠で、□の逆算は分数・小数混合で 1 日 1 問。大問 6 は食塩水の操作・仕事算・時計算・規則性の 4 題を 1 題ずつ、加えて水量・ニュートン算を 1 題ずつ解いておきます。(確認: 〜2026 年度)
8. 科目別の詳細
8-1. 算数(50 分・150 点・大問 6・小問 19・答えのみ)
年度×大問の題材表(2023〜2026・原本で確認)
大問 1 は全年度「四則計算 2 問+□の逆算 1 問」のため省略します。大問 2 の 8 枠は次の 2 つの表に分けました。
前半の枠(大問 2 の (1)〜(4)):
| 年度 | (1) | (2) | (3) | (4) |
|---|---|---|---|---|
| 2023 | 日時分の引き算 | 比で分ける(9:6:5) | つるかめ算(個数を合計から逆算。みかんとりんご) | 集合(弟と妹) |
| 2024 | 日時分の引き算 | かけ算のまちがい(37×□) | 相当算(もとにする量を割合から逆算。本のページ) | 池のまわりを同じ向きに回る(4 分と 7 分) |
| 2025 | 日時分のかけ算 | 食塩水(水を加える) | 消去算(2 つの式から一方を消す。ボールペンとノート) | 集合(算数と国語が好き) |
| 2026 | 日時分の割り算 | 平均算(4 人の所持金) | 数の組の規則性 | 食塩水(捨てて水を加える) |
後半の枠(大問 2 の (5)〜(8)):
| 年度 | (5) | (6) | (7) | (8) |
|---|---|---|---|---|
| 2023 | 仕事算(全体を 1 とおいて日数を出す。兄・姉・妹) | 売買損益(5% 引きで 20 個) | 通過算(歩く人・走る人と列車) | 角度(星形) |
| 2024 | 男女の人数とグループ分け | 売買損益(4 割増→4 割引) | 通過算(トンネル・列車の長さ) | 正六角形の中の色つき部分の面積 |
| 2025 | 流水算(川の流れと船の速さ。上り下りの時間比 1.6 倍) | 場合の数(2・0・2・5 のカード) | 歯車 3 つの回転数 | 正方形を平行線で 3 分割した面積比 |
| 2026 | 池のまわりを 3 人が歩く | 売買損益(3/5 を 9 割の利益で) | 流水算(流速の変化) | 円 4 個と正方形の面積比 |
大問 3〜6:
| 年度 | 大問 3(場合の数) | 大問 4(平面図形) | 大問 5(立体) | 大問 6(入れ替わり枠) |
|---|---|---|---|---|
| 2023 | 平行線 6 本から 2 本・平行四辺形の個数 | 平行四辺形の線分の長さと五角形の面積比 | 円すいの表面積・2 周するひもの最短 | 食塩水(200g くみ出して水を加える操作を何回) |
| 2024 | 4 人のじゃんけん(あいこ・A が勝つ) | 正八角形の建物につないだ犬の動ける範囲(ロープ 2m・8m) | 立方体 18 個の表面積・投影図から作り直した立体の表面積 | 仕事算(3 人で折り紙の鶴・比と時間) |
| 2025 | 正八角形の頂点で三角形・直角三角形の個数 | 直角三角形と正方形の重なりの周・移動したときの周 | 円柱コップ 3 つの容積比・底面積比 | 時計算(長針と短針の角度。針が一直線・文字盤の数の和の比が 11:15) |
| 2026 | カード 3 枚で 3 けたの 3 の倍数(1〜5/0〜5) | 正六角形の対角線と平行線・辺の比・面積比 | 立方体を 3 点で切る・断面の三角形の面積と体積 | 規則性(赤 7cm・青 6cm・黄 5cm のテープをのりしろ 1cm でつなぐ) |
頻出単元と周期
- 毎年(精読した 4 年): 大問 1 の計算 3 問、大問 2(1) 日時分の計算、大問 2(8) 平面図形の面積・角度、大問 3 場合の数、大問 4 平面図形の比・移動、大問 5 立体(2025 のみ円柱コップの比)。売買損益は 4 年で 3 回(2023・2024・2026)、通過算・池のまわり・流水算・食塩水・集合が 4 年で各 2 回です。
- 転写の分類(2009〜2026): 大問 3 が場合の数なのは 2014〜2026 の 13 年すべて(2009 ニュートン算・2010 速さ・2011 和差算)。大問 2 の主要単元は 2011・2014〜2023・2025・2026 が縮尺・単位換算(2024 は和差算に分類されましたが (1) は同じ時間計算)。大問 4 は平面図形が 9 回、図形の移動 2 回(2018・2019)、影 1 回(2022)、円とおうぎ形 1 回(2024)。大問 5 は立体が 2014〜2020・2022〜2024・2026 の 11 回(2021 図形の移動・2025 割合と比)。
- 大問 6 の入れ替わり: 水量(2014・2020)、ニュートン算(2016)、流水算(2017)、仕事算(2018・2024)、通過算(2019)、規則性(2021・2026)、食塩水(2022・2023)、時計算(2025)。速さの仲間(流水・通過)と割合の仲間(食塩水・仕事)が交互に近い並びです。
問い方の型
- 大問 1・2 は「次の □ にあてはまる数を答えなさい」の穴埋め文。大問 2 の 8 問は 1 問 1〜2 行の一行題で、単元は上の 8 枠です。
- 大問 3〜6 は「短い導入文+(1)(2)」の 2 段構え。(1) が基本、(2) が条件つき・発展です。比を答える設問には「もっとも簡単な整数の比で表しなさい」がつきます(4 年連続)。
- 図形は「長さや比を図から読み取って面積比・体積に変換」する形(正多角形の対角線分割、重なりの周、切断面)。3.14 の計算が要るのは年 0〜1 大問です。
- 同じ問題の使い回しは 4 年分では見つかりませんでした。座席と問い方が同じで、数値と図案が変わります。
8-2. 理科(35 分・100 点・大問 5・小問 30〜36・記述なし)
年度×大問の題材表(2023〜2026・原本で確認)
| 年度 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 | 大問 5 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023 | 生活・エネルギー/電気器具と発電(ディーゼル・2020 年の発電量の割合) | 物理/電球 A・B の明るさ(直列・並列・6 つの回路) | 化学/金属(10 円玉・スチール缶・スマートフォンの電池・海水の塩分・塩酸との反応表) | 生物/アブラナの花のつくり(名称・外側からの順・両性花) | 地学/化石と地層(理科部の会話文・示相化石と示準化石・古い順) |
| 2024 | 物理/熱の伝わり方(伝導・対流・放射、銅・アルミ・プラスチック、氷のとけ方) | 物理/電車の電気と運動(架線・加速減速・並走の相対速度・時速 72km の計算) | 化学/りんごジャム(変色の理由・ペクチン・性質の確かめ方) | 生物/オオカナダモの光合成実験(試験管 4 本の条件・アルコールで脱色・炭素の由来) | 地学/ボーリング調査(柱状図の対応・火山灰・火成岩・フズリナ・示準化石) |
| 2025 | 生物・生活/衣類の繊維(羊毛・レーヨン・綿・ポリエステル・麻・絹の分類と性質) | 物理/浮力(ばねばかり・水と油・箱を浮かべて最大何 g) | 生物/消化(消化管の名称・酵素・デンプンの分解・ペプシン・体温) | 地学/月の満ち欠け(位置と形・見える方角・時刻) | 化学/粉末 3 種の識別(加熱・水に溶かす・気体の発生。砂糖・食塩・石灰・片栗粉など) |
| 2026 | 小問集合/地球史の順序・植物の分類・光合成の式・金属の性質 | 物理/レール上のボールの運動(加速・等速・グラフ・曲面・斜面の角度) | 化学/無色の水溶液 4 種の判別(指示薬の色・ろ過・発生する気体) | 生物/アサガオの自由研究(会話文・双子葉・花の断面・合弁花・つぼみの条件の表) | 地学/太陽と星の動き(東西・自転と公転・恒星・表面温度・太陽系の天体) |
分野は 4 年で物理 5・化学 4・生物 6・地学 4・生活と小問集合 2。生物が最も厚く、2025・2026 は生物が 2 題です。
頻出単元と周期
- 転写の分類(2009〜2026)で大問の主要単元として多いもの: 植物のつくりとはたらき(2010・2011・2012×2・2013・2015・2019・2020・2024・2025・2026×2)、水溶液の性質と判別(2009・2011・2013・2014・2017・2021・2024・2026)、地層・岩石・化石(2010・2011・2012・2015・2023・2024)、こん虫・動物の分類(2009・2014・2016・2018・2020・2021)、電流と回路(2011・2021・2022・2023・2024)、気象(2013・2014・2016・2017)、ふりこ・物体の運動(2009・2012・2018・2026)、熱と状態変化(2009・2015・2020・2024)、人体(2017・2018・2025)、月(2014・2021・2025)、太陽(2009・2018・2026)。
- 位置(大問 n)と分野の対応は年ごとに変わります(2023 は物理が大問 2、2025 は大問 2、2026 は大問 2 ですが、化学・生物・地学の順は入れ替わります)。「大問 1 は暮らし・エネルギーの導入」が 2023・2024・2025 に共通する程度です。
- 同じ問題の使い回しは 4 年分では見つかりませんでした。ただし「水溶液の判別」(2023 大問 3 の塩酸との反応表→2026 大問 3 の 4 種の判別)と「植物の光合成」(2024 オオカナダモ→2026 光合成の式・アサガオ)は 2〜3 年で問い直されています。
問い方の型
- 各大問は「身近な題材の導入文(会話文・実験手順【操作 1】【操作 2】…)+選択 4〜9 問、うち 0〜3 問が語句・数値の短答」。「最も適切なものを次の選択肢から 1 つ選び、記号で答えなさい」が定型で、「1 つずつ選び」の連問(金属・花の部位・繊維・消化管の部位)が各大問にあります。
- 計算は年 1 大問(2024 電車の速さ・時間・距離、2025 浮力、2026 ボールの運動)で、短答 3〜7 問がまとまって置かれます。比例・逆算・「浮力=押しのけた水の重さ」の水準です。
- 実験は「条件を 1 つだけ変えた試験管・粉末・水溶液を比べる」形(2024 大問 4 の試験管 A〜D、2025 大問 5 の粉末 X〜Z、2026 大問 3 の水溶液 A〜D、2026 大問 4 の表 1 の条件 ①〜⑥)。表から条件を読み分ける練習が効きます。
8-3. 社会(35 分・100 点・3 大問・小問 18〜21・記述 4〜6)
年度×大問の題材表(2023〜2026・原本で確認・★=理由説明の記述)
| 年度 | 大問 1(地理) | 大問 2(歴史) | 大問 3(公民・時事) |
|---|---|---|---|
| 2023 | 訪日観光の再開と各地の産業(インバウンド・米のブランドと雨温図・石川の漆器・冷凍マグロ★・栽培漁業★) | 琉球から沖縄へ(琉球処分・沖縄戦の作戦★・返還と非核三原則・米軍基地問題を 2 つ) | 物価と為替(チーズバーガーの値上げ・原材料と在庫・アメリカの利上げ・円安が進む理由★) |
| 2024 | 九州の観光(県名・観光地・外国人観光客の減少★・多い理由を 3 つ以上★) | 豊臣秀吉(関白・大坂城・キリスト教・南蛮貿易・荘園制度の変化★・刀狩の理由★・朝鮮出兵と兵農分離★) | G7 広島サミット(議長のフルネーム・G7 でない国・NPT・サーローさんが失望した理由★) |
| 2025 | 和食と水産業(ユネスコ・都道府県別の漁獲量・潮目と大陸だな・造山帯・昆布が減った理由★・漁師が山に木を植える理由★) | 奈良〜平安の仏教(聖武天皇・鎮護国家を漢字 4 文字・鑑真・平安京に寺が少ない理由★・鎌倉仏教との比較★) | お札とキャッシュレス(信用・日本銀行・偽造防止・新紙幣の 3 人・ユニバーサルデザイン・電子マネー・キャッシュレスの問題点★) |
| 2026 | 三鷹周辺の地図と防災(地図記号 4 種・地域の特徴を 2 つ・東京の地理・減災・ハザードマップの想定災害・洪水の危険度が高い理由★) | 自由民権運動と女性の権利(板垣退助ら・演説会の風刺画・岸田俊子の主張★・『青鞜』・女性議員比率が低い理由★) | 関税と国際機関(アメリカ大統領の政策・WTO 等の国際機関・関税の名前・関税が良いことばかりでない理由★) |
表から読める構造:
- 大問 1 地理・大問 2 歴史・大問 3 公民の並びは精読した 4 年で共通です。3 大問という形は資料のある 16 年で不変で、転写の分類でも 16 年同じ並びです。
- 記述(★)は 4 年で 19 問。地理に 1〜2 問、歴史に 1〜3 問、公民に 1 問が目安です。
- 前年〜当年の出来事が大問 3 の入口になります(2023 物価上昇と円安、2024 G7 広島サミット、2025 新紙幣、2026 アメリカの関税政策)。大問 1 にも時事(2023 観光再開、2025 昆布の不漁)が入ります。
頻出テーマと周期
- 転写の分類(2009〜2026): 大問 1 は農業(2009・2010・2016)、人口・都市(2011・2013)、工業(2014・2017・2019)、貿易・資源(2015・2022)、環境・防災(2020・2026)、日本の地形(2021)、都道府県の同定(2023)、観光(2024)、水産業(2025)と回ります。大問 2 は江戸(2009・2013・2017)、近代の戦争と大正・昭和前期(2010・2022・2026)、平安(2011・2016)、安土桃山(2014・2020・2024)、飛鳥・奈良(2015・2021・2025)、鎌倉・室町(2019)、戦後(2023)。大問 3 は国際社会(2009・2011・2013・2016・2017・2021・2024)、三権分立・選挙(2010・2019・2022)、憲法・人権(2014・2015)、環境(2020)、経済(2023)、財政(2025)、貿易(2026)。
- 安土桃山が 2014→2020→2024、飛鳥・奈良が 2015→2021→2025 と 4〜6 年で戻っており、近代(2022→2026)も 4 年です。歴史の大問は 5〜6 の時代を数年周期で回しているように見えます。
- 地理は「産業(水産・観光・工業)+その地域の地図・統計」の作りで、2026 は地形図と地図記号が入りました。
問い方の型
- 各大問は「次の文章と資料をみて、下の問いに答えなさい」の導入文+空欄 A〜E の語句(短答または語群選択)+下線部についての選択・短答・記述です。
- 記述はすべて理由説明か内容説明で、字数指定はありません。「資料 1・2 を参考にして」「資料 3 を参考にして…と比較して」「文章および資料を参考に」と資料の参照を指定します。答えは 1〜2 文で、資料から読み取れる根拠を必ず入れます。
- 語句短答は文字種・字数の指定つきです(カタカナ 6 文字・漢字 4 文字・5 文字・フルネーム)。
- 選択は「正しいものを 1 つ」「2 つ選び」「誤っているものを 2 つ」。
8-4. 国語(50 分・150 点・2 大問・小問 21〜22。資料のある 8 年のうち 2014〜2016・2024 を原本で確認)
年度×大問の題材表
| 年度 | 大問一(物語文) | 設問数・うち記述 | 大問二(論説文) | 設問数・うち記述 |
|---|---|---|---|---|
| 2014 | 野球教室の日・僕と安斎と草壁 | 11・2(40 字以内・50 字以内) | 教育と命の大事さ・パックの安全旅行 | 11・2(50 字以内・字数指定なし) |
| 2015 | 第二次大戦後のオランダ・ピムとピーター | 11・2(字数指定なし・60 字以内) | おばけと闇・光と文明・こわさ | 10・2(字数指定なし・40 字以内・指定語) |
| 2016 | サマン岬・花火を描く男の人と子供たち | 10・2(50 字以内×2) | 1995 年の大事件と科学への二重の感情 | 11・2(50 字以内・字数指定なし) |
| 2024 | 冬休み帳・麻子と兄たち | 10・1(60 字以内・対比の指示) | 言葉は何のためにあるか・バベルの塔・文明と文字・お金と言葉 | 11・1(60 字以内) |
精読した 4 年でぶれない要素: 大問は 2 つ(物語文→論説文)、小問 21〜22。各大問の末尾に漢字 4 問(書き取り 4+読み 4 の組)。接続語 I〜IV の組み合わせ選択、文の並べ替え(2015・2024)、擬態語・語句の空欄補充、「本文の内容に合うもの」の選択。記述は 2014〜2016 が年 4 問、2024 は年 2 問です。転写の分類でも 2009〜2016 の 7 年すべて 2 大問 21〜22 問でした。
頻出と型
- 4 択(「最も適切なものを次の中から選び、記号で答えなさい」)が 2024 で 21 問中 14 問、2015 で 13 問、2014・2016 で 8〜10 問。「適切でないものを」の除外型(2024 問三)も混じります。
- 記述は「どうしてですか(理由)」「どういうことですか(内容説明)」の 2 種で、40〜60 字以内。条件は「〜という冒険につながるように」(2016)、「本文中の言葉を必ず使って」(2015)、「とうさんのこわさと対比して」(2024)、「文明と文字の関係がわかるように」(2024)。
- 抜き出しは字数指定が細かい(九字・二十二字・二十六字・最初と最後の五文字)。「内容をまとめた次の文章の空欄に入る語」を抜き出す形(2024 問九・問八)が直近の特徴です。
- 知識: 漢字は各大問末に 4 問(大人語彙が混ざります: 2024 書き取り「フイ」「ミメイ」「ドクショウ」、読み「何処」「都度」)。四字熟語(2014・2024)、語句の意味(2015・2016)、表現技法(2016)、同じ用法の「と」「ある」(2014)。
- 文章は物語が子ども〜少年の視点(野球教室・戦後オランダ・岬の花火・冬休み帳の家族)、論説が言葉・科学・教育・文化論です。
9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
転写の単元分類(2009〜2026)で大問の主要単元として数えたものです。精読していない年の細部は保証しません。
| 科目 | 単元 | 大問で出た年(転写の分類) | 最終確認年度 | 状況 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 大問 6 の水量 | 2014・2020 | 2020 年度 | 6 年周期なら次年度前後。2020 を最後に 6 年空き |
| 算数 | 大問 6 のニュートン算(増えながら減る量を追う) | 2009・2016 | 2016 年度 | 2016 を最後に 10 年空き |
| 算数 | 大問 6 の通過算 | 2019 | 2019 年度 | 大問 2 には 2023・2024 に出ている。大問 6 では 7 年空き |
| 算数 | 大問 4 の図形の移動・影 | 2018・2019(移動)・2022(影) | 移動 2025 年度(小問)/影 2022 年度 | 2025 大問 4(2) に移動の小問。影は 2022 を最後に 4 年空き |
| 算数 | 大問 4 の円とおうぎ形 | 2024 | 2024 年度 | 2023〜2026 で円周率 3.14 の但し書きがあったのは 2023 大問 5・2024 大問 4 の 2 回。2025・2026 は円周率を使う大問なし |
| 理科 | 気象(台風・天気) | 2013・2014・2016・2017 | 2017 年度 | 2017 を最後に 9 年空き |
| 理科 | 光 | 2010・2016 | 2016 年度 | 2016 を最後に 10 年空き |
| 理科 | ばね・滑車・てこ | ばね 2014・滑車 2013・てこ 2020 | 2020 年度 | 力学は 2025 浮力・2026 ボールの運動と続き、ばね・てこは 6 年以上空き |
| 理科 | 電磁石 | 2021 | 2021 年度 | 電流・回路は 2021〜2024 で 4 年続いたあと 2025・2026 なし |
| 理科 | こん虫・動物の分類 | 2009・2014・2016・2018・2020・2021 | 2021 年度 | 2021 を最後に 5 年空き。2023 大問 5 の会話文に生物の名前を選ぶ小問 |
| 理科 | 地震・火山 | 2019 | 2019 年度 | 7 年空き。2024 大問 5 は火山灰の層と火成岩を含む |
| 社会 | 大問 2 の江戸時代 | 2009・2013・2017 | 2017 年度 | 4 年周期が 2017 で止まり 9 年空き。2024 は安土桃山(秀吉) |
| 社会 | 大問 2 の平安時代 | 2011・2016 | 2016 年度(2025 に一部) | 2025 大問 2 が奈良〜平安の仏教で一部復活 |
| 社会 | 大問 2 の鎌倉・室町 | 2019 | 2019 年度 | 7 年空き |
| 社会 | 大問 3 の三権分立・選挙制度 | 2010・2019・2022 | 2022 年度 | 2023 以降は経済・国際・財政が続き 4 年空き |
| 社会 | 大問 1 の農業 | 2009・2010・2016 | 2016 年度 | 2016 を最後に 10 年空き(2023 大問 1 に米のブランドの小問) |
| 国語 | 記述が年 4 問の作り | 2014・2015・2016 | 2016 年度 | 2024 は 2 問だったが、2017〜2023 が未収録のためどちらが現状か判断できない |
| 国語 | 表現技法・文法(用法の識別) | 2014・2016 | 2016 年度 | 2014・2016 に出て 2024 は無し |
10. 形式面の注意
- 算数: 記述・作図なし、答えのみです(精読した 4 年で全 19 問短答。転写の分類でも 16 年で記述 0)。大問 1・2 は「次の □ にあてはまる数を答えなさい」の穴埋め、大問 3〜6 は「求めなさい」「何通りありますか」。「もっとも簡単な整数の比で表しなさい」が 2023〜2026 の 4 年連続(大問 4・5・6 に 1〜2 問)。円周率は「ただし、円周率は 3.14 とします」の但し書き(2023 大問 5・2024 大問 4)。大問 2(1) の時間計算は「□ 日 □ 時間 □ 分」の 3 欄(2023・2024・2025)または商だけ(2026 の割り算)で、繰り下がり(分→60・時間→24)を伴います。2026 は「日時分÷時分」で商を答えさせる形に変わりました。図は大問 2(8)・大問 3〜6 に付き、図の中の長さや比を読み取る前提です。図のある小問は 19 問中 8〜9 問で、図の中の数値(長さ・比・時計の針)を読み違えると 2 問まとめて落とします。
- 理科: 35 分で 30〜36 問、選択 67〜87%・短答 13〜33%・記述 0%(精読した 4 年)。短答は用語(「答えはひらがなでもよいものとします」の但し書きが 2023・2024・2025 に計 7 問)と数値(浮力の g・速さの秒・距離の cm)。「最も適切なものを 1 つ選び、記号で答えなさい」が定型で、「1 つずつ選び」の連問(金属の名前・花の部位・繊維の種類など)が各大問にあります。「すべて選び」は 2023 大問 2 に 3 問、「2 つ選び」は 2026 大問 4。「正しい順に並び替え」(2026 大問 1 の地球史)、「○×で答え」(2026 大問 4)も混じります。桁指定の四捨五入は精読した 4 年で見当たらず、作図も 4 年で見当たりません。導入文が長い大問(2023 大問 5・2024 大問 2・2026 大問 4 の会話文)は先に設問を見てから読みます。
- 社会: 35 分で 18〜21 問、うち記述 4〜6 問。記述に字数指定はなく、代わりに「3 つ以上の要素にふれ」(2024)、「次のことばを使って(年貢 軍役 兵農分離)」(2024)、「近年の環境問題と漁師の人たちの状況に触れて」(2025)、「原因となる自然現象について触れながら」(2026)と内容の指定がつきます。語句は「カタカナ 6 文字」(2023)、「漢字 4 文字」(2025)、「5 文字で」(2025)、「フルネームで」(2024)。選択は「正しいものを 1 つ」が中心で、「2 つ選び」(2023 大問 2・2026 大問 1・大問 2)、「誤っているものを 2 つ」(2026)も。語群 ア〜コ からの一括選択(2024 大問 1・2026 大問 2)が空欄補充の柱です。記述に時間を残すため、語句・選択の 14〜16 問を 15 分以内で。資料は地図・雨温図・統計表・写真・史料(風刺画・『青鞜』の一節)・折れ線グラフで、転写では資料の細部が読めないため、地図やグラフの数値を扱う問題は市販の過去問で必ず実物を見てください。
- 国語: 記述は「五十字以内」「六十字以内」「四十字以内」の字数指定つき(句読点を含む)。指定語(2015)や「〜につながるように」(2014・2016)、「〜と対比して」(2024)の条件がつきます。抜き出しは「九字」「二十二字」「最初と最後の五文字」と字数が細かい。漢字は各大問の末尾に 4 問ずつ(書き取り 4+読み 4。2014・2015 は大問一が読み・大問二が書き取り、2016・2024 は逆)。接続語 I〜IV の組み合わせ選択、文の並べ替え(2015・2024)、擬態語・語句の空欄補充が毎年入ります。解答用紙は別紙です(「答えは、別紙の解答らんに書き入れなさい」)。50 分で 2 本・21 問なので、1 本 25 分で 4 択 6〜7 問+抜き出し・記述・漢字。長い選択肢の 4 択は「線部の直前直後→選択肢の後半で切る」手順を固定します。
11. 学年別ロードマップ
| 段 | 何をするか | この学校での重み |
|---|---|---|
| 小 4(土台) | 計算の正確さ(分数・小数の四則混合、□の逆算)、図形(角度・面積の基本、立方体を数える)、読解(物語の気持ちの言い換え、論説の接続語)、短い記述(1 文で理由を言う)、漢字語彙の 5 本。この学校で最終的に効く単元の入口は「時間の単位(日・時間・分)の繰り上がり繰り下がり」「食塩水と割合」「場合の数の数え上げ」 | 差はほぼ無い。時間計測はまだしない |
| 小 5(幅) | 算数は 8-1 の大問 2 の 8 枠と大問 3〜6 の題材表を「小 5 で一巡する単元リスト」として使う。理科は 4 分野の基本用語(植物・人体・水溶液の判別・月と太陽・電気回路・浮力)を選択肢が読める水準に。社会は地理・歴史・公民を一巡し、資料(表・グラフ・写真・地図記号)を見て 1 文で言う練習。国語は物語・論説の 4 択で「消去の理由」を言わせ、40〜60 字の記述を書き始める | 算数は「同じ座席に同じ単元」なので、単元の幅は狭くてよい代わりに座席ごとの解法を確実に。理科・社会・国語は毎年作り直されるので、ここで幅を持たせる |
| 小 6(仕上げ) | 7 節の 8 項目。夏以降に過去問を、算数は座席ごとに縦に(大問 2 の各枠・大問 3・大問 4・大問 5 を 4 年分ずつ→余力があればさらに前)、理科・国語は年度通しで時間を計る(理科 35 分で 30 問以上、国語 50 分で 2 本)。社会は記述だけを年度をまたいで縦に解き、「資料の根拠→だから〜」で直す | 算数はここに時間をかける価値がある(同じ座席の反復がそのまま得点になる)。社会の記述は「書いたものを直す」回数が効く |
小 5 の一週間の器: 「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は算数の単元 1 つ(下の順番で 1 週 1 単元)と漢字・語彙、週末 60 分は理科の 4 分野の用語または社会の一巡と、40〜60 字の記述 1 本にあてます。
小 5 で算数を一巡する単元の順番(上の題材表の並びから): 単位計算 → 売買損益 → 食塩水 → 流水算 → 通過算 → 集合 → 平均算 → 場合の数 → 平面図形の面積比 → 立体の表面積と切断 → 仕事算 → 時計算 → 規則性。このうち売買損益・食塩水・流水算・通過算・仕事算・時計算・つるかめ算・ニュートン算・相当算・消去算は受験用教材の単元で、学校の教科書には出てきません。
国語について: 上の 4 択と 40〜60 字の記述の練習は 2016 年度までと 2024 年度の問題で行うことになります。ただし 2017〜2023 年度と 2025・2026 年度は資料が無いので、直近の形式は市販の過去問で確かめてください(→13 節 資料の限界)。
この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか: 算数は小 6 の反復で差がつきます(同じ座席の問題を縦に解いた回数)。理科・社会は小 5 での全分野の一巡で差がつきます(理科は選択肢を読み分けられる基本知識の幅、社会は資料から理由を言葉にする習慣)。国語は 4 択の消去と 60 字記述という「型の決まった作業」を小 6 で何度も直してもらえるかどうかです。暗記の量で差がつく場所は理科の用語と社会の語句ですが、どちらも記号選択・短答が中心で、細かい一問一答よりは基本の幅で足ります。
12. この学校と併願するなら(勉強が転用できるか、だけを見る)
観点は「同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら過去問演習が二重に効くか」だけです。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏は見ていません。数字は科目ごとの出題構造の近さ(0〜100・100 が最も近い)で、自動集計によるものです。同じ問題が出るという意味ではありません。男女の欄は学校の公表資料の表記をそのまま写しました。
- 三輪田学園中学校(東京都・女子校)— 8 校の中で最も近く、国語が最も近い科目です。算数・理科も近く、社会はやや離れます。
- 横浜女学院中学校(神奈川県・女子校)— 国語・算数が近く、理科・社会は離れます。
- 捜真女学校中学部(神奈川県・女子校)— 算数・国語・理科・社会と 4 科目とも中程度に近く、偏りがありません。
8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。
読み方: この学校の算数(大問 6・小問 19・座席固定)は聖園女学院と最も近く、東京純心女子・横浜女学院・学習院とも近いので、小問集合と場合の数・図形の演習を相互に回せます。国語(2 大問・4 択中心・60 字記述)は 8 校中 6 校が 84 以上で、国語の過去問は転用しやすいです。社会(理由説明の記述が年 4〜6 問)は頌栄女子学院(81)・聖園女学院(79)・捜真女学校(76)以外は 73 以下で、記述練習はこの学校自身の過去問で行うのが確実です。
13. 資料の限界
- 入試回は 1 年 1 冊のみで、冊子の回の表記は確認できていません。第 1 回相当として扱いましたが、第 2 回・第 3 回の問題は含まれていない可能性が高いです。2027 年度募集要項では 3 回とも同じ科目・時間・配点です。
- 算数は 2012・2013、社会は 2012・2018 が欠落しています。国語は 2012・2017〜2023・2025・2026 が欠落し、直近の材料は 2024 の 1 冊だけです。
- 転写データは画像からの読み取りで、社会は全年度、理科は 2024〜2026、算数は 2026 の読み取り確度が低めです。設問文の型は読めますが、資料の細部(グラフの数値・地図の位置)は推定を含みます。年度×大問の題材表は精読した年(算数・理科・社会 2023〜2026、国語 2014〜2016・2024)に限り、それ以前は転写の単元分類の集計だけを「転写の分類では」と断って書きました。
- 「同じ問題の使い回し」は、両年の設問文を原本で確認したものだけを実例として書く方針ですが、この学校では精読した範囲で数値まで同一の再出題は見つかりませんでした。算数の「座席と単元の固定」は 2023〜2026 の 4 年分を原本で、それ以前は転写の分類で確認しています。
- 配点はどの科目も冊子・解答用紙に印刷されておらず、設問数ベースの比重しか語れません。
- 「〜のように見える」と書いた箇所は題材からの推測で、出題意図を裏づける資料はありません。
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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。
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