江戸川女子中学校 の過去問分析
江戸川女子中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。
江戸川女子中学校 過去問分析(2010〜2026 年度・一般 4 科入試第 1 回相当・科目により 4〜17 年分)
更新 2026-08-20。
1. この学校の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都江戸川区 |
| 男女 | 女子校 |
| 旧称 | 江戸川高等家政女学校(1932 年に改称)・江戸川高等女学校 |
| 募集人員 | 全試験あわせて 200 名(回ごとの内訳は募集要項に記載がありません) |
| 面接 | 帰国生の英語に特化した回だけ、受験生のみ約 10 分の面接があり、筆記と面接で総合的に判定されます。ほかの回に面接はありません |
入試回は日程順に次のとおりです。
| 入試回 | 日程 | 科目・試験時間 | 配点 |
|---|---|---|---|
| 帰国生 英語特化 | 11 月 23 日 午前 | Reading, Grammar & Vocabulary 50 分/Listening & Writing 50 分/日本語作文 30 分 | 各 100 点 |
| 帰国生 基礎学力 | 11 月 23 日 午後 | 国語・算数、または英語+国語・算数(国語 45 分・算数 45 分) | 各 100 点 |
| 一般 4 科 第 1 回 | 2 月 1 日 午前 | 4 科(国語 50 分・算数 50 分・理科 35 分・社会 35 分) | 国語 100 点・算数 100 点・理科 75 点・社会 75 点 |
| 一般 基礎学力 第 1 回 | 2 月 1 日 午後 | 国語・算数、または英語+国語・算数(各 45 分) | 各 100 点 |
| 一般 4 科 第 2 回 | 2 月 2 日 午前 | 4 科(第 1 回と同じ) | 第 1 回と同じ |
| 一般 基礎学力 第 2 回 | 2 月 2 日 午後 | 国語・算数、または英語+国語・算数(各 45 分) | 各 100 点 |
| 一般 4 科 第 3 回 | 2 月 3 日 午前 | 4 科(第 1 回と同じ) | 第 1 回と同じ |
| 一般 基礎学力 第 3 回 | 2 月 6 日 午前 | 国語・算数(各 45 分) | 各 100 点 |
基礎学力の回は筆記のみで判定されます。基礎学力の第 3 回は、学校感染症による振替受験の受け皿にも指定されています。上の表は 2027 年度の募集要項による内容です。
いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。
茨城県の江戸川学園取手中学校とは別の学校です。この分析は東京都江戸川区の江戸川女子中学校の問題だけを見ています。分析したのは一般 4 科入試の第 1 回に相当する問題だけで、ほかの回の傾向はこの資料からは分かりません(→ 4 節・13 節)。
2. このページでわかること
このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。
過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。
以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。
3. まず結論だけ(10 行)
結論
- 社会の大問 1 問 9 は、2010〜2026 の 17 年間まったく同じ文で聞かれ続けています。「A〜H の文を時代順に正しく並べた場合、その 3 番目と 6 番目にくる文を、それぞれ A〜H で答えよ」という 1 問です。
- 「何番に何の分野が来るか」という座席(問題の置き場所)が科目ごとに固まっています。理科は大問 3 の生物・大問 4 の地学が 2012〜2026 の 15 年、大問 2 の物理が 2017〜2026 の 10 年。社会は大問 1 が歴史の通史、最後の大問が公民・国際で 17 年。算数は 4 大問・20 小問が精読した 3 年とも同数です。
- 理科と社会は 35 分で、社会は 2025 年度が 44 問、2026 年度が 42 問、理科は 2026 年度が 44 問ありました。時間がとても厳しい入試です。
家でやること 3 つ
- 社会の大問 1 問 9(時代順の並べ替え)を 10 年分まとめて解きます。
- 算数の大問 1(11 問)を、枠ごとに年度をまたいで縦に解きます。
- 理科の気体 5 種類(窒素・酸素・水素・二酸化炭素・アンモニア)の性質・集め方・発生方法・水溶液の液性を表にまとめます。
今週やる 1 つ
- 算数の大問 1 (3) の逆算を 2025・2026 の 2 年分解いて、「(□−2)÷分数 +(分数−分数)×整数 = 値」という同じ骨組みで手が動くか確かめます。
注意
- 国語は 2016 年度で止まっています。2017 年度以降の問題文は資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いた国語の話は 2016 年度までのものです(→ 13 節)。
4. 資料の状況
どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並び・小問の数だけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。
| 科目 | 精読した年 | 構成だけ数えた年 | 資料のある年 | 判読の確度 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 3 年(2024・2025・2026) | 11 年 | 14 年(2010・2014〜2026) | 高。数式の細部(分数・記号)に転写の揺れがある年がありますが、大問構成と題材の読み取りには支障がありません |
| 理科 | 3 年(2024・2025・2026) | 13 年 | 16 年(2010・2012〜2026) | 高。長い会話文の一部に転写のつぶれがありますが、設問の中身は読めます |
| 社会 | 3 年(2024・2025・2026) | 14 年 | 17 年(2010〜2026) | 高。選択肢の一部に転写のつぶれがあります(2025 大問 1 問 8 は「作図せよ」と読めますが、前後から説明を書かせる設問と判断しました) |
| 国語 | 3 年(2014・2015・2016) | 1 年(2010) | 4 年(2010・2014・2015・2016) | 2016 年度で止まっています。2017 年度以降の問題文は資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。直近の形式は市販の過去問集で確認してください |
- 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。この学校では混入はありませんでした。
- 過去問データベースに載っているのは校×年×科目で 1 冊ずつで、回の区別が付きません。4 科目そろっていることから、一般 4 科入試の第 1 回に相当するとみて読んでいます。
- 試験時間と配点は学校の公表資料によります。一般 4 科入試は国語 50 分 100 点・算数 50 分 100 点・理科 35 分 75 点・社会 35 分 75 点で、2 月 1 日・2 日・3 日の午前に第 1 回〜第 3 回があります。ほかに国語・算数 2 科(各 45 分 100 点)の回、適性検査の回、英語に特化した回、帰国生向けの回がありますが、それらの問題はこの資料には含まれていません。
- 設問ごとの配点は、どの科目・年度にも印刷されていません。
5. 一番大きな結論
この学校の入試は「何番に何の分野が来るか」が科目ごとに固まっています。そして社会には、17 年間まったく同じ文で聞かれ続けている設問が 1 問あります。
- 社会は大問 1 が「A〜H の 8 つの文を並べた日本の通史」で、その問 9 が「A〜H の文を時代順に正しく並べた場合、その 3 番目と 6 番目にくる文を、それぞれ A〜H で答えよ」という同じ文のまま 2010〜2026 の 17 年続いています。大問 1 が歴史(古代〜中世を含む通史)なのも 17 年、最後の大問が公民・国際なのも 17 年です。
- 理科は大問 1 が化学・大問 2 が物理・大問 3 が生物・大問 4 が地学という並びで、大問 3 の生物と大問 4 の地学は 2012〜2026 の 15 年、大問 2 の物理は 2017〜2026 の 10 年続いています。大問 1 が化学に落ち着いたのは 2023 年からで、この 4 年は 4 分野が同じ順に並びます。
- 算数は 4 大問・20 小問で精読した 3 年とも同数です。大問 1 が 11 問の一行題(数行で終わる短い文章題)で、そのうち (1)(2) 計算・(3) 逆算(□にあてはまる数を求める計算)・(9) 角度・(10)(11) 図形の 6 枠は 3 年とも同じ位置です。しかも (3) の逆算は 2025 と 2026 で式の骨組みまで同じです。
- 国語は精読した 3 年(2014〜2016)が 漢字の書き取り 5 問 → 語彙の知識 5 問 → 説明文 → 物語文 の 4 大問で動いていません。
ここでいう固定は 「同じ問題が出る」ではなく「同じ種類の問題が同じ場所に出る」 という意味です。ただし社会の大問 1 問 9 だけは、問い方の文が 17 年変わっていないので、実質「出る問題が分かっている」枠に近いといえます。
したがって過去問の使い方は、「同じ座席を年度をまたいで縦に解く」のが最も効率がよくなります。社会の大問 1 だけを 10 年分、算数の大問 1 を枠ごとに 3 年分、理科の大問 4(地学)だけを 3 年分、という並べ方です。
一方で「毎年変わるもの」もはっきりしています。算数の大問 2〜4 の単元(規則性・集合・水量・食塩水・約束記号が入れ替わります)、理科の各分野の中の単元、社会の大問 2 の時代、国語の大問 2 の語彙の種類は年ごとに動きます。ここは幅を持って準備します。
もう一つ、時間が厳しい学校です。理科と社会は 35 分。社会は 2025 年度が 44 問、2026 年度が 42 問、理科は 2026 年度が 44 問ありました。年度通しで時間を計る演習も、この 2 科目については必ず要ります。
6. この学校らしさが出る場所
- 学校自身の行事が問題文になります。 2024 の社会 大問 2 は「江戸川女子中学校では、1 年生の 5 月に、二泊三日で軽井沢校外学習を実施している」から始まり、そのバス経路の都道府県、浅間山の噴火と鎌原観音堂、お雇い外国人、富岡製糸場へとつながっていきました。校外学習の行程がそのまま地理と歴史の 5 問になる作りでした。
- 地元の江戸川区が出てきます。 2025 の社会 大問 3 問 7 は、江戸川区・新宿区・千葉市の昼間人口と夜間人口の表を見せて、江戸川区の昼間人口比率が低い理由を書かせました。受験地の統計をそのまま資料に使っています。
- 前年の大きな出来事が地理の入口になります。2024 は G7 広島サミットから広島県の地理へ、2025 はパリ五輪から日本地図へ、2026 は大阪万博から大阪府の地形と工業へ。3 年連続で同じ入り方をしています。ニュースそのものを聞くのではなく、そこから日本地理へ橋を架ける作りに見えます。
- 女性の歩みが歴史の題材になります。2025 の社会 大問 1 問 8 は、青鞜社と市川房枝を指定語句にして大正期の女性運動を 40〜60 字で説明させました。
- 理科の会話文に女子の話し手が並びます。2024 の大問 3 は「E 子さん」の夏休みの自由研究、大問 4 は「A 子」と「B 子」の熱中症の会話、2025 の大問 2 は「A 子さん」と「B 子さん」のプールの話、2026 の大問 1 は「E 子さん」と「K 先生」の実験の会話です。同じ呼び方が年をまたいで出てきます。
- 理科の入口が生活の場面にあります。ダイズの自由研究とみそ・大豆ミート(2024)、プールのビニールボールと浮力(2025)、米作りの手順と白米の栄養(2026)。台所と園芸と夏休みが、そのまま実験や計算の入口になっています。
- 算数にも会話文があります。2025 の大問 4 は先生と生徒が食塩水を混ぜる会話、2026 の大問 4 は約束記号の定義を説明する文です。空欄 (1)(2) を埋めてから (3) の本題に進む形が 2 年続きました。答えのみを書かせる試験でありながら、読ませてから解かせる作りになっています。
- 社会の歴史は「文の正誤を細かく判定させる」作りです。ア〜エの 4 文のどれが正しいか(あるいは誤っているか)を、時代・人物・場所の一点で見分けさせる設問が大問 1 に 5 問並びます。年号の暗記より、教科書の記述を文として正確に覚えているかを測っているように見えます。
7. 今からやるなら(優先順)
想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の進め方は 11 節の学年別ロードマップを見てください。
各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。
- [週末 60 分] 社会・大問 1 問 9(時代順の並べ替え)を 10 年分まとめて — 17 年間まったく同じ文で聞かれている 1 問です。8 つの出来事を年代順に並べ、3 番目と 6 番目を答える作業に慣れれば、本番で考える時間がほぼ要らなくなります。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 社会・大問 1 の問 1〜問 5 の正誤選択と、問 8 の記述 — 「正しい文を 1 つ選べ。ただし、すべて誤っている場合はオで答えよ」/「誤っている文を 1 つ選べ。ただし、すべて正しい場合はオで答えよ」の 2 通りがあり、ア〜エに正解が無い場合があります。消去法だけでは決まらないので、ア〜エを 1 つずつ正誤判定する読み方に切り替えます。問 8 は毎年、字数と指定語句つきの記述です(2024・2025 は 40〜60 字、2026 は 30〜50 字)。社会の記述は毎年 4〜5 問あり、地理・公民の記述は資料(表・グラフ)から理由を説明させる形なので、3 年分書いて添削してもらいます。(確認: 〜2026 年度)
- [毎日 10 分] 算数・大問 1 の 11 枠を枠ごとに縦に — 20 問中 11 問がここです。(1)(2)(3) の計算・逆算と (9) の角度、(10)(11) の図形は 3 年とも同じ位置で、とくに (3) は 2025・2026 で式の骨組みが同じなので手順を覚えられます。(4)〜(8) の一行題は単元横断で回します。消去算・過不足算・年齢算・つるかめ算(2 種類の個数を合計から逆算する問題)・仕事算・植木算・割合・数の性質・場合の数・速さが 3 年で一巡しています(受験用教材の単元です。→ 用語集)。1 問 1 分半で解けるまで反復します。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 算数・大問 2〜4 を単元ごとに — 水量とグラフを 4 年分(2023〜2026)。しきり・金属の円柱・コップで足す、と設定は替わりますが「グラフの折れ曲がり点が何を意味するか」を読む作業は同じです。大問 2 の規則性を 3 年分(2023〜2025)、差がつくのは (3) の逆向きの問い(何番目か・どんな数か)です。立方体の切断(2024・2026)は、27 個に分けた小立方体を平面で切る問題で、切り口を図に描いて数える練習が要ります。会話文つきの大問(2025 大問 4・2026 大問 4)は空欄 (1)(2) が本文をなぞれば埋まるので、ここは落としません。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 理科・化学と物理 — 気体の性質を最優先に。5 種類の気体(窒素・酸素・水素・二酸化炭素・アンモニア)の性質・集め方・発生方法・水溶液の液性を表で覚えます(2025・2026 と 2 年連続で大問 1)。物理は「ふりこ・運動」と「電流・電磁石」を交互に進めます。2026 のふりこは、周期の条件・最下点の速さ・斜面から飛び出す距離まで一続きで聞かれたので、条件を 1 つだけ変えて比べる考え方を固めます。表とグラフから比例を読む計算(2024 の燃焼=重さの比、2025 の浮力=深さと力、2026 の公転=距離÷周期)は、算数の比と割合をそのまま使います。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 理科・大問 4(地学)を 3 年分縦に、あわせて会話文と記述 — 気象が 2023・2024・2025 と 3 年連続なので、乾湿計としつ度、前線と雲、季節風が最優先です。そのうえで天体(惑星の分類・公転・月と太陽)を一巡しておきます。長い導入文は、空欄の前後だけでなく全体の流れから語句・数値を決める読み方の練習に使います。記述は「理由を 1 文で」。指定語句がある年が多いので、指定語を必ず入れて書く形に慣れます。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 社会・地理と公民 — 前年の出来事を「制度・地理」に翻訳する練習をします(サミット → 広島県の地理、五輪 → 開催地と日本地図、万博 → 大阪府の地形と工業)。工業製造品出荷額の帯グラフを都市ごとに読む設問は 3 年連続なので、石油化学・鉄鋼・輸送機械・紙パルプの割合の形を覚えます。公民は憲法の原則・国会と内閣・三権分立・国際連合の 4 本を厚く(2024・2025・2026 のすべてに国会と国連が入っています)。国連機関の略称(アルファベット・カタカナ)も押さえます。日本の地形の名称は漢字で、河川・平野・半島・湖・海岸の名前を地図上の位置とセットで覚えます(2025 大問 3 は地形の名称だけで 6 問)。(確認: 〜2026 年度)
- [毎日 10 分] 国語・漢字と語彙を毎日 10 問、そのうえで読解 — 漢字の書き取り 5 問+語彙 5 問です。読みではなく書き取りだけが出て、熟語(加担・引責・取捨・文武・筋道)のレベルは高めなので、小 6 配当までを熟語の形で確実にします。四字熟語・ことわざ・慣用句の 3 種はどれも出る前提で、意味から語を答える形と空欄に漢字を入れる形の両方を練習します。読解は、字数指定つきの抜き出し(空欄を埋めるために本文から◯字で探す作業)、物語文の記号選択(「なぜか」「どのような気持ちか」「この表現から何がわかるか」の 3 通り)、短い記述(10〜30 字・文末指定に合わせる)の 3 つです。ただし 2017〜2026 年度の形式は市販の過去問集で必ず確認してください。(確認: 〜2016 年度)
そして 4 科目に共通して、理科・社会の 35 分の使い方を通し演習で決めておきます。どちらも 40 問を超える年があります。理科は 1 問 45 秒、社会は記述に何分残すかを先に決めておきます。読み切れずに終わるのが最大の失点要因になります。
8. 科目別の詳細
まず 4 科目を並べます。
| 科目 | 形式の固まり方 | 中身の性格 | 最初に手をつけるところ |
|---|---|---|---|
| 算数(50 分・100 点) | 4 大問・20 小問で精読した 3 年とも同数。大問 1 が 11 問、大問 2〜4 が各 3 問。すべて答えのみ(記述・作図の要求は精読した 3 年でゼロ) | 大問 1 の 11 問が過半。後半は水量とグラフ・規則性が繰り返し、会話文や規則の説明から入る大問が増えている | 大問 1 を枠ごとに縦断。次に水量とグラフ(3 年連続) |
| 理科(35 分・75 点) | 4 大問で不動。小問は 27〜44 と振れる。化学 → 物理 → 生物 → 地学の並び。記号選択と短答(語句や数値を短く答える形式)が主軸、記述は年 2〜4 問 | 長い会話文・資料文から入る大問が毎年。表やグラフから比を計算する小問が各分野に入る | 気体の性質(2 年連続で大問 1)、地学の気象(3 年連続)、比の計算 |
| 社会(35 分・75 点) | 4 大問・30〜44 小問。歴史の通史 → 歴史 → 地理 → 公民・国際。選択 4〜5 割・短答 4 割・記述 4〜5 問 | 大問 1 問 9 は 17 年同じ文。問 1〜5 は「すべて正しい場合はオ」つきの正誤選択。地理は前年の出来事から入る | 大問 1 の並べ替えと正誤選択、字数と語句を指定された記述 |
| 国語(50 分・100 点。2016 年度まで) | 4 大問・31〜37 小問。漢字 5 問 → 語彙 5 問 → 説明文 → 物語文 | 知識(漢字+語彙)で 4 割。読解は記号選択と字数指定つき抜き出しが二本柱、記述は 1〜2 問と少ない | 漢字の書き取りと四字熟語・ことわざ・慣用句。次に字数指定つき抜き出し |
8-1. 算数(50 分・100 点・4 大問・20 小問)
年度×大問の題材表(2024・2025・2026 を原本で確認)
| 年度 | 大問 1(11 小問・答えのみ) | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 |
|---|---|---|---|---|
| 2024 | 計算 2・逆算・単位換算・消去算・割合 仕事算・数の性質・角度・円とおうぎ形・立方体の切断 |
規則性(差が 2 の 2 数の積は「間の数の平方−1」。2025 と 2024 を積に分解) | 場合の数(立体 ABCD-EFGH の辺をたどって頂点へ動かす道順) | 水量とグラフ(体積 7500cm³ の円柱形水そうに 10 分に 1 回コップで水を足す) |
| 2025 | 計算 2・逆算・場合の数・過不足算・年齢算 つるかめ算・速さ・角度・直方体の体積比・正三角形の回転 |
規則性(2/1, 1/2, 2/3, 1/4 … と並ぶ分数列。2025 番目・1/101 との大小) | 水量とグラフ(直方体の容器に金属の円柱を立てて注水) | 食塩水(先生と生徒の会話文の空欄 (1)(2) を埋め、3 種類から 7% を 200g 作る) |
| 2026 | 計算 2・逆算・場合の数・植木算・単位換算(両・分・朱) 食塩水・速さ・角度・円の転がり・立方体 27 個の切断 |
集合(40 人の通学方法。電車 31 人・バス 17 人の重なりの最大と最小) | 水量とグラフ(直方体の水そうにしきりを入れて底面を A・B に分ける) | 約束記号(A○B = A×B+… の規則を読み、A○B=76 となる A・B を求める) |
大問 1 の 11 枠(精読した 3 年)
| 位置 | 3 年の中身 | 固まり方 |
|---|---|---|
| (1)(2) | 四則計算 2 問(整数・小数・分数の混合) | 3/3。(2) は 2025・2026 とも分数と小数が混じる |
| (3) | 逆算(□を求める) | 3/3。しかも 2025 と 2026 は「(□−2)÷分数 +(分数−分数)×整数 = 値」という同じ骨組みで、数だけが違う |
| (4)〜(8) | 一行題 5 枠。単元は年ごとに入れ替わる(2024: 単位換算・消去算・割合・仕事算・数の性質/2025: 場合の数・過不足算・年齢算・つるかめ算・速さ/2026: 場合の数・植木算・単位換算・食塩水・速さ) | 枠の数は 3/3 で 5 問。中身は動く。場合の数は 2025・2026 が (4) で 2 年連続、速さは 2025・2026 が (8) で 2 年連続 |
| (9) | 角度(図つき) | 3/3。三角形の角の三等分・二等分(2025)、二等辺三角形(2026)、印をつけた 8 つの角の和(2024) |
| (10)(11) | 図形 2 問。うち 1 問は必ず立体 | 3/3。(11) は 2024 立方体の切断・2026 立方体 27 個の切断、2025 は (10) が直方体の体積比。平面側は円とおうぎ形(2024)・図形の移動(2025 正三角形の回転・2026 円の転がり) |
頻出単元と周期
- 水量とグラフが 3 年連続です(2024 は大問 4、2025・2026 は大問 3)。転写の分類で数えると 2014・2015・2016・2023・2024・2025・2026 の 7 回で、この学校の算数でいちばん厚い柱です。
- 規則性が大問 2 に 3 年連続(2023・2024・2025)。2026 だけ集合に替わりました。
- 大問 4 は年ごとに替わる枠で、2024 水量・2025 食塩水・2026 約束記号。会話文や規則の説明を読ませて空欄 (1)(2) を埋めさせる作りは 2025・2026 で共通しています。
- 立体は 3 年とも大問 1 の後半に入ります。切断(2024・2026)と体積比(2025)です。
- 転写の分類で 2010〜2026 の 14 年を数えると、単元の重みは 数の性質・規則性 21%/平面図形 19%/計算 17%/場合の数・論理 13%/割合・文章題 12%。規則性と図形で 4 割を占めます。
よく出る問い方
- 大問 2〜4 は 3 問セットで、(1)(2) が誘導・(3) が本番という並びが 3 年とも同じです。(1) で規則を確かめ、(2) で少し進め、(3) で逆向きに問います(2024「(□−1)×(□+1) = 2024 の □ は」、2025「1/101 より小さい分数が初めて出るのは何番目」、2026「A○B = 76 となる A・B」)。
- 会話文・メモから規則を読み取らせる設問が増えています。2024 大問 2 は「K さんが書いたメモ」、2025 大問 4 は先生と生徒の会話、2026 大問 4 は約束記号の定義文です。いずれも空欄 (1)(2) に数を入れてから (3) に進みます。
- 大問 1 の (4)〜(8) は「一行で条件が全部書いてある」問題で、読んですぐ手が動くかどうかが分かれ目です。2026 (6) の「1 両 = 4 分、1 分 = 4 朱」のように、単位換算が江戸時代のお金や時間(2024 (4) 1 時間 24 分 46 秒 ×3 − 73 分)の形で出ることがあります。
- 図のある小問は全体の 4 割ほどです。角度・立体の切断・円の転がりは、図を正しく読めば計算量は多くありません。
8-2. 理科(35 分・75 点・4 大問・27〜44 小問)
年度×大問の題材表(2024・2025・2026 を原本で確認)
| 年度 | 大問 1(化学) | 大問 2(物理) | 大問 3(生物) | 大問 4(地学) |
|---|---|---|---|---|
| 2024 | 燃焼(水素・炭素・マグネシウムの反応する重さの表。不完全燃焼で出る気体、混合物 30g・50g の計算) | 方位磁石と地磁気・電磁石(磁針の向きを図で示す作図、コイルの巻き方と磁力の比較) | ダイズの自由研究(会話文。無胚乳種子・もやし・大豆の発酵食品・大豆ミート) | 気象(熱中症警戒アラートの会話文。乾球・湿球としつ度、飽和水蒸気量、2 日間のしつ度と気温のグラフ) |
| 2025 | 気体 5 種の判別(A〜E を窒素・酸素・水素・二酸化炭素・アンモニアに当てる。集め方・リトマス紙・発生方法・温暖化) | 浮力・密度(プールのビニールボールから入る会話文。ばねばかり・沈める深さと浮力・3 物体の比較・液体名) | こん虫(2024 年のアメリカの「素数ゼミ」。昆虫のからだ、不完全変態、節足動物) | 気象(高気圧と低気圧、温暖前線の断面、乱層雲、季節風とからっ風、誤りを 2 か所直す) |
| 2026 | 気体(硫酸に亜鉛を入れる会話文。水素の性質の ○×、集め方、二また試験管の突起、発生を速くする条件) | 物体の運動(ふりこの周期と速さ、糸を切った直後の飛び方、くぎに引っかかるふりこ、斜面から飛び出す球の距離) | イネの米作り(手順と時期の表。塩水選・発芽条件・肥料の三要素・自家受粉・白米の栄養と消化酵素) | 太陽系(恒星が光る理由と色、惑星を 3 つのグループに分ける呼び名、衛星、冥王星、公転周期と公転の速さの計算) |
頻出単元と周期
- 並びは 3 年とも 化学 → 物理 → 生物 → 地学です。しかもこの座席は長く、転写の分類で数えると 大問 3 が生物・大問 4 が地学は 2012〜2026 の 15 年、大問 2 が物理は 2017〜2026 の 10 年、大問 1 が化学は 2023〜2026 の 4 年にわたって続いています。
- 化学は気体の性質が最も厚く、2019・2020・2022・2025・2026 に大問として出ます。ほかに水溶液の判別(2018・2023)、中和(2013・2016)、金属と水溶液(2015・2021)、燃焼(2014・2024)。
- 物理はふりこ・物体の運動(2013・2015・2018・2020・2026)、電流と電磁石(2010・2021・2022・2024)、浮力・密度(2014・2025)、てこ(2019)、熱と状態(2017)、音(2023)。ふりこ系と電気系がほぼ交互に来ます。
- 生物は こん虫・動物の分類(2012・2015・2018・2025)と 植物のつくり(2014・2019・2020・2026)が二本柱。人体(2013・2016)、生態系(2017・2022・2023)、種子の発芽(2024)。
- 地学は気象が 2023・2024・2025 の 3 年連続(さらに 2010・2013・2016・2019 にも)。天体は星・星座(2012・2015)、惑星・太陽系(2017・2018・2026)、太陽(2014・2016・2022)、地層・岩石(2020・2021)。
- 転写の分類で 2010〜2026 の 16 年を数えると、単元の重みは 気体の性質 11%/ふりこ・物体の運動 10%/気象 9%/植物のつくり 7%/こん虫・動物の分類 6%。いちばん多い単元でも 11% しかなく、分野の中はよく散っています。捨てる単元を作りにくい入試です。
よく出る問い方
- 長い会話文や資料文から入る大問が毎年あります。2024 は大問 3(E 子さんの自由研究)と大問 4(A 子・B 子の熱中症の話)、2025 は大問 2(プールの話)、2026 は大問 1(E 子さんと K 先生の実験)。会話の空欄に語句や数値を入れる形が多く、読み飛ばすと後半が全部つながりません。E 子・A 子・B 子という呼び方は 2024 と 2026 の両方に出てきます。
- 計算が必ず入ります。2024 は反応する重さの比例と混合物(炭素とマグネシウム 30g で白い固体 40g)、2025 は浮力(沈めた深さと浮力)、2026 は公転周期と公転の速さ、ふりこの周期。表・グラフ・比の 3 点セットで、算数の比例と割合がそのまま要ります。
- 「すべて選びなさい」「間違っているものを」「1 つもない場合は『なし』と答えなさい」が多くあります。2024 大問 2 (4)、2025 大問 4 (5) がその形です。1 つだけ選ぶと思い込むと落とします。
- 正誤の組み合わせを記号で答えさせる設問があります。2024 大問 1 (2) は「水素と二酸化炭素の両方なら A、水素だけなら B、二酸化炭素だけなら C、どちらでもなければ D」。2026 大問 1 (2) は水素の性質を ○×で答えます。
- 誤りを見つけて直す設問が 2025 大問 4 (7) にあります。気象の説明文の下線部から誤りを 2 つずつ見つけ、「誤)乾いた → 正)しめった」の形で書き直します。
- 記述は毎年 2〜4 問で、1〜2 文です。理由を聞くもの(2024「マグネシウムリボンのほうが燃焼しやすい理由」「大豆ミートに豆類が使われる理由」)と、語句を指定するもの(2024「飽和水蒸気量という言葉を用いて」、2026「『突起』という語句をふくめて 20 字以内」)があります。
8-3. 社会(35 分・75 点・4 大問・30〜44 小問)
年度×大問の題材表(2024・2025・2026 を原本で確認・★=記述が出た大問)
| 年度 | 大問 1(歴史・通史)★ | 大問 2(歴史) | 大問 3(地理) | 大問 4(公民・国際) |
|---|---|---|---|---|
| 2024 | A〜H の 8 文(阿氏河荘の訴え・金印・日比谷焼き打ち事件ほか)。★日比谷焼き打ち事件の理由を 40〜60 字 | 江戸川女子の軽井沢校外学習(浅間山の噴火・鎌原観音堂・お雇い外国人・富岡製糸場)★ | 広島県(G7 サミット・土石流・河川と平野 しまなみ海道・工業出荷額・世界文化遺産)★ |
食の安全 → 国会の仕組み・二院制の理由★ 国際連合の機関と分担金・加盟国増加の理由★ |
| 2025 | A〜H の 8 文(かな文字・大宝律令・元寇・青鞜社ほか)。★女性運動を 40〜60 字 | 阿弥陀信仰(平等院・摂関政治・時宗・加賀の一向一揆★) | 2024 年パリ五輪から入る日本地図(河川・湖・半島・砂浜海岸 企業城下町・江戸川区の昼間人口★・関東の野菜・ハザードマップ) |
新紙幣の会話文 → 国民主権・自由権・生存権・日本銀行 天皇の国事行為・憲法改正の手続き・三権分立 国連機関の略称・安全保障理事会★ |
| 2026 | A〜H の 8 文(後醍醐天皇・甲午農民戦争・ラジオ放送・寛永通宝ほか)。★下線部を 30〜50 字(指定語句「唐」) | A〜C の図(石包丁★・備中ぐわ・検地帳)から時代と社会のようすを問う | 2025 年の大阪万博から入る(面積最小の県・大阪府の面積が増えた理由★ 河川の名称・淡路島・東経の経線・空港・政令指定都市と工業出荷額) |
トランプ大統領就任の会話文 → 関税と WTO・EU とイギリスの離脱 間接税・社会保障の 4 本柱・為替・国会と衆議院の優越 モンテスキュー・需要と供給★ |
頻出テーマと周期
- 大問 1 は「A〜H の 8 つの文を並べた通史」で 3 年とも同じ形です。 さらに転写の分類では、大問 1 が歴史の古代〜中世を主軸にする作りが 2010〜2026 の 17 年続いています。
- 最後の大問(4 大問の年は大問 4)が公民・国際なのは 17 年すべてです。2024・2025 は国会と三権分立、2026 は貿易と経済。国際連合が 2024・2025・2026 の 3 年連続で入ります。
- 大問 3 は地理で 3 年連続(転写の分類では 2021 以降ほぼ地理)。前年の大きな出来事を入口にして日本地理へ入る形が 2024(G7 広島サミット)・2025(パリ五輪)・2026(大阪万博)の 3 年連続です。
- 大問 2 は歴史の中で時代が動く枠です。2024 は江戸〜明治、2025 は平安〜室町、2026 は弥生〜安土桃山。
- 転写の分類で 2010〜2026 の 17 年を数えると、テーマの重みは 歴史-古代〜中世 23%/公民-憲法・政治 14%/地理-産業 13%/歴史-近世 11%/歴史-近現代 9%。歴史が 4 割を超えます。細かく見ると 江戸時代 8%・国際社会 8%・鎌倉室町 8%・三権分立 8%・飛鳥奈良 7%。
よく出る問い方
- 大問 1 問 9 は 17 年間ずっと同じ文です。「A〜H の文を時代順に正しく並べた場合、その 3 番目と 6 番目にくる文を、それぞれ A〜H で答えよ」が 2010〜2026 のすべての年に出ます。この 1 問だけは、問題文を見る前から何を聞かれるか分かっています。8 つの出来事を年代順に並べる練習を積んでおけば確実に取れます。
- 大問 1 の問 1〜問 5 の聞き方も 3 年とも同じです。「正しい文を下のア〜エから 1 つ選べ。ただし、すべて誤っている場合はオで答えよ」/「誤っている文を下のア〜エから 1 つ選べ。ただし、すべて正しい場合はオで答えよ」の 2 通りで、ア〜エに正解が無い「オ」という逃げ道があります。4 択のつもりで消去法をかけると足をすくわれます。
- 大問 1 問 8 は毎年、字数と指定語句つきの記述です。2024 は 40〜60 字で「戦争」「条約」、2025 は 40〜60 字で「青鞜社」「市川房枝」、2026 は 30〜50 字で「唐」。位置も字数の出し方も 3 年で揃っています。
- 記述は毎年 4〜5 問で、大問 1 のほかに地理と公民にも 1〜2 問ずつ入ります。資料(表・グラフ・図)を見て理由を説明させる形が多くあります(2024 国連加盟国が増えた理由・尾道のサイクリング、2025 江戸川区の昼間人口比率が低い理由、2026 大阪府の面積が増えた理由・米価格の上昇)。
- 統計表とグラフからの判別が毎年あります。工業製造品出荷額の割合を都市ごとに当てる設問は 2024(倉敷・四国中央・広島・福山)・2025(横浜・川崎・千葉・市原)・2026(政令指定都市)の 3 年連続で、同じ作りの問題が場所を替えて出ています。
- 漢字指定が多くあります(「漢字で答えよ」「漢字 2 文字」「漢字 3 文字」「漢字 4 文字」)。カタカナ指定・アルファベット指定もあります(2024「カタカナで」、2025 国連機関の略称)。
8-4. 国語(50 分・100 点・4 大問・31〜37 小問。2010・2014〜2016 の 4 年のみ)
2017 年度以降の問題文は資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いたのは 2010・2014・2015・2016 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。原本を精読したのは 2014・2015・2016 の 3 年です。
年度×大問の題材表(2014・2015・2016 を原本で確認)
| 年度 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3(説明文) | 大問 4(物語文) |
|---|---|---|---|---|
| 2014 | 漢字の書き取り 5 問(加担・悪寒・意向・引責・持参) | 四字熟語 5 問(弱肉強食・暗中模索・厚顔無恥・神出鬼没ほか。空欄に漢字を入れる) | 酒井邦嘉『科学者という仕事』(科学と非科学の境・14 問) | 村山由佳『約束』(掘りごたつの宿題の場面・13 問) |
| 2015 | 漢字の書き取り 5 問(寸法・推定・取捨・報道・車窓) | ことわざ 5 問(意味からことわざを記号で選ぶ) | 林望『時間の作法』(本は買って読むべきか・12 問) | 氷室冴子『いもうと物語』(教室での人間関係・12 問) |
| 2016 | 漢字の書き取り 5 問(類似・入念・文武・見聞・筋道) | 慣用句・ことわざ 5 問(「飛んで火にいる夏の虫」など空欄に漢字) | 上田篤『日本人とすまい』(戸と窓・ガラス戸の話・10 問) | 重松清『セッちゃん』(運動会の前夜・11 問) |
2010 年度は 3 大問(漢字の書き取り → 記号選択が主軸の読解 → 抜き出し中心の読解)で、出典は森絵都『永遠の出口』と田中淳夫『割り箸はもったいない?』でした。
頻出と特徴(資料のある 4 年に限った話)
- 大問 1 が漢字の書き取り 5 問、大問 2 が語彙の知識 5 問という並びは 2014・2015・2016 の 3 年とも同じです。大問 2 の中身だけが四字熟語 → ことわざ → 慣用句と入れ替わります。
- 大問 3 が説明文、大問 4 が物語文の順で 3 年とも固定です。説明文は 10〜14 問、物語文は 11〜13 問。
- 漢字は書き取りのみで読みは出ません。3 年とも熟語 5 つで、送り仮名はほとんど付きません(「持参して下さい」のような形はあります)。
- 転写の分類で 4 年を数えると、語彙知識 24%/抜き出し・空欄補充 22%/記述系 19%/記号選択 17%/漢字 16%。知識(漢字+語彙)だけで全体の 4 割を占めます。
- 本文は長いです。導入文・本文の合計が 1 冊あたり 7,700 字前後で、A4 に直すと 14 頁ほど。50 分で 2 題を読み切る速さが要ります。
よく出る問い方
- 記号選択が主軸です。精読した 3 年で選択が 32〜62%。とくに物語文は「それはなぜか、最適なものを次の中から選び、記号で答えなさい」の形が並びます(2015 大問 4 は 12 問中 10 問が記号選択)。
- 抜き出しには必ず字数指定が付きます。「三字以内で抜き出しなさい」「十字以内で本文から抜き出しなさい」「五〜◯字で」。しかも空欄を用意して、そこに入る語句を抜き出させる形が多くあります(2014 大問 3 問 13、2016 大問 3 問 3・問 6・問 9)。設問だけを読んでも何を探すのか分からないので、空欄の前後を必ず読みます。
- 記述は少ないですが字数指定つきです。精読した 3 年で 1〜2 問だけ。「十〜十五字で説明しなさい」(2015)、「十字以内で」「十五字以内で」(2014・2015・2016)、「二十五〜三十字で答えなさい」(2016 大問 4)。文末指定つきのものもあります(「〜ということ」に続くように)。
- 接続語・語句の空欄補充が毎年あります。A〜E や X・Y・Z の複数空欄をまとめて 1 つの記号で答える組み合わせの形(2015 大問 3 問 1、2016 大問 4 問 1)が多く、1 か所間違えると全部落ちます。
- 語句の意味を問う設問が毎年複数あります(「一筋縄」「しっぺ返し」「尻拭い」「捨てゼリフ」「元凶」)。慣用句・ことわざは大問 2 だけでなく読解の中にも入ってきます(2015 大問 4 問 7「腐っても鯛」)。
- 本文の内容に合うものを二つ選ぶ設問(2015 大問 3 問 8)や、段落の構成を答えさせる設問(2014 大問 3 問 14)もあります。
9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
転写の分類で大問の主要単元として数えたもので、精読していない年の細部は保証しません。「最終確認年度」は、その科目の資料をたどれる最後の年度です。
| 科目 | 単元・テーマ | 最後に出た年 | 最終確認年度 | なぜ警戒するか |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 図形の移動(重なる部分の面積) | 2022(大問 3) | 2026 | 2018〜2022 に大問として 5 回出ていた柱。3 年空いている。大問 1 (10)(11) には 2025・2026 と形を変えて残っている |
| 算数 | 論理・条件整理 | 2023(大問 4) | 2026 | 2016・2022・2023 と数年おき。3 年空いている |
| 算数 | 速さとグラフ | 2019(大問 4) | 2026 | 大問 1 の一行題としては 2025・2026 に出るが、グラフを読む大問としては長く空いている |
| 算数 | 約束記号 | 2026(大問 4) | 2026 | 2010・2020・2026 と 6〜10 年おき。出た直後なので当面は低め |
| 算数 | 食塩水 | 2026(大問 1 (7)) | 2026 | 大問としては 2025 のみ。一行題の枠には毎年入りうる |
| 理科 | 中和 | 2016(大問 1) | 2026 | 2013・2016 と続いたあと大問としては 10 年空いている。化学の定番 |
| 理科 | 星・星座 | 2015(大問 4) | 2026 | 2012・2015 と続いたあと大問としては長く空いている。大問 4 は天体の定番の座席なので戻りうる |
| 理科 | 地層・岩石 | 2021(大問 4) | 2026 | 2020・2021 と 2 年続いたあと 5 年空き。気象が 3 年続いた次に来る候補 |
| 理科 | 人体 | 2016(大問 3) | 2026 | 2013・2016 のあと大問としては 10 年空き。2026 は大問 3 (8) の小問に消化酵素として顔を出した |
| 理科 | てこ・つり合い | 2019(大問 2) | 2026 | 物理の柱の 1 つだが 7 年空いている |
| 理科 | 生態系・食物連鎖 | 2023(大問 3) | 2026 | 2017・2022・2023 と数年おき。3 年空いている |
| 社会 | 財政・税・社会保障を大問の柱に | 2016(大問 4) | 2026 | 2011・2013・2015・2016 と 2 年おきの定番だった。10 年空き。2026 は小問として復活した |
| 社会 | 地方自治 | 2023(大問 4) | 2026 | 公民の大問が三権分立・国際に寄っており 3 年空き |
| 社会 | 選挙制度 | 2020 | 2026 | 大問の柱としては 6 年空き。小問では 2025 に出た |
| 社会 | 都道府県の同定を大問 3 の柱に | 2026 | 2026 | 2013・2014・2015・2016・2021・2023・2024・2026 と最も回数の多い地理の柱 |
| 社会 | 貿易・資源・エネルギー | 2026(小問) | 2026 | 大問の柱としては 2018 以降なし |
| 社会 | 農業・畜産を大問の柱に | 2017 | 2026 | 小問では毎年のように出るが、柱としては長く空いている |
| 社会 | 平安時代・文化史 | 2025(小問) | 2026 | 大問の柱としては 2023 以降なし。大問 2 の時代は毎年動く |
| 国語 | 大問 2 の四字熟語 | 2014 | 2016 | 2014 四字熟語 → 2015 ことわざ → 2016 慣用句と一巡した。ただし 2017 年度以降は資料が無く不明 |
国語は資料のある年が少ないので周期は語れません。2014・2015・2016 の 3 年で大問 2 の中身が四字熟語 → ことわざ → 慣用句と一巡しているので、この 3 種はどれも出る前提で用意します。2010 年度のように大問が 3 つだった年もあり、2017 年度以降に大問の数や説明文・物語文の並びが変わっている可能性は否定できません。
10. 形式面の注意
- 記述の量: 社会が毎年 4〜5 問(うち大問 1 問 8 は 30〜60 字の字数指定つき)、理科が 2〜4 問(1〜2 文)、国語が 1〜2 問(10〜30 字)、算数は精読した 3 年でゼロ。4 科目合わせて毎年 7〜11 問書かされます。社会の比重がとくに大きくなります。
- 字数指定と指定語句: 社会の大問 1 問 8 は「40 字以上 60 字以内で説明せよ。その際、下の語句を用いること」(2024「戦争」「条約」、2025「青鞜社」「市川房枝」)、2026 は「30 字以上 50 字以内」で「唐」。理科にも語句指定(2024「飽和水蒸気量という言葉を用いて」、2026「『突起』という語句をふくめて 20 字以内」)があります。指定語句を使い切る書き方を練習しておきます。
- 作図: 算数は精読した 3 年でゼロ。理科は 2024 大問 2(方位磁石の磁針の向きを図で示す)の 1 問だけで、毎年ではありません。社会・国語は精読した範囲では無し。
- 円周率: 精読した算数 3 年の設問文の中には、円周率の値の断り書きが見当たりませんでした。おうぎ形と円の転がりは毎年のように出るので、表紙の注記を市販の過去問集で確かめてください。
- 選択肢の指定: 社会の大問 1 は「ただし、すべて正しい場合はオで答えよ」「すべて誤っている場合はオで答えよ」が並びます。理科は「すべて選べ」「間違っているものをすべて選べ」「1 つもない場合は『なし』と答えなさい」(2024 大問 2、2025 大問 4)があります。1 つ選ぶと思い込むと落とします。
- 答え方の指定: 社会は「漢字で答えよ」「漢字 2 文字」「漢字 3 文字」「漢字 4 文字」「カタカナで」「アルファベットで」が毎年あります。理科は「5 字以上 10 字以内」「記号ではなく語で」の指定が混じります。算数は「何 cm² ですか」「何分何秒後ですか」「もっとも小さい数は」が毎問ついていて、2025 大問 3 は「何分何秒後」と秒まで求めさせます。
- 記号の振り方が年によって替わります: 理科は ①②③ の年、あ・い・う の年、(ア)(イ) の年があります。社会は ア〜エ が基本。指示をそのまま読む習慣が要ります。
- 時間: 国語・算数が 50 分、理科・社会が 35 分。理科と社会は年によって 40 問を超えます(2025 社会 44 問、2026 理科 44 問、2026 社会 42 問)。1 問 45〜50 秒で、しかも記述と長い会話文があります。この 2 科目は読む速さがそのまま点になります。
科目ごとの補足です。
- 算数: 大問 1 は「次の □ にあてはまる数を答えなさい」の一文だけで始まります。設問文が短いぶん、条件の読み落としがそのまま失点になります。50 分で 20 問なので、大問 1 の 11 問を 25 分以内に片づけて、残り 25 分を大問 2〜4 に回す配分になります。
- 理科: 小問数の振れが大きく、2024 は 27 問、2025 は 33 問、2026 は 44 問。35 分での 44 問は 1 問 45 秒です。大問の数は 4 で動かないので、年によって 1 大問あたりの重さが変わると考えておきます。記述の比率は低く(3 年とも全体の 5〜15%)、2026 は選択 55%・短答 39%。字数指定つきの設問がまれにあります(2026 大問 1 (5)「5 字以上 10 字以内」、同 (9)「20 字以内」)。
- 社会: 35 分で 30〜44 問。年による振れが大きく、2025 は 44 問、2026 は 42 問。記述 4〜5 問を含むので、時間が最も厳しい科目と考えてよいでしょう。記号選択 4〜5 割・短答 4 割・記述 1 割で、転写の分類で 17 年を通しても選択 50%・短答 35%・記述 10% と安定しています。字数指定つきの記述が出る年が多く(17 年のうち 9 割近くの年に字数指定があります)、指定語句を必ず使う形なので、語句をどう文に入れるかを練習しておきます。作図の要求は精読した 3 年では見当たりませんでした(2025 の転写に「作図せよ」と読めるところがありますが、前後から説明を書かせる設問と判断しました)。図や地図は「読む」対象で、図のある小問は全体の 3 割ほど。大問の中が I・II・III に分かれ、その中で問 1(1)(2) と枝分かれします。解答欄の番号を取り違えやすい作りなので、通し演習で慣れておきます。
- 国語: 記述に字数指定があり、抜き出しにも字数指定があります。字数を数える作業が多いので、解答用紙の欄の形に慣れておきたいところです。選択肢は 4〜9 個と幅があり、組み合わせを選ばせる設問では選択肢が 9 個まで増えます(2014 大問 3 問 1 のア〜ケ)。図・グラフは 4 年とも 0% で、純粋に文章だけを読みます。50 分で 31〜37 問、本文 2 題なので、大問 1・2 の知識 10 問を 5 分以内で片づけて、読解に 45 分を回す配分になります。
11. 学年別ロードマップ
小 4(土台) — 計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙の 5 本です。この学校でとくに効く入口は、①四則計算と逆算(算数 20 問のうち 3 問が毎年ここです)、②歴史のできごとを年代の順に並べる感覚(社会の大問 1 問 9 が 17 年続いています)、③漢字の書き取り(読みではなく書きだけが出ます)。時間を測るのはまだ早い段階です。年表を眺めて「どっちが先か」を言い合うだけでも、後の大問 1 に効きます。
小 5(幅) — 全分野をひととおり学び終える年です。1 週間の枠は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にして、次の順で割り付けます。平日の 15 分は、月・水・金を算数の一行題(大問 1 の 11 問がこの形です)、火・木を国語の漢字と語彙に当てます。週末の 60 分は、算数の単元を規則性 → 水量とグラフ → 場合の数 → 平面と立体の順で一巡し、そのあと理科の 4 分野に移ります。8 節の年度×大問の題材表を「小 5 で一巡する単元リスト」として使うとよいでしょう。つるかめ算・消去算・過不足算・年齢算・仕事算・植木算は受験用教材の単元です。理科は 4 分野をまんべんなく——この学校はいちばん多い単元でも全体の 11% しかなく、捨てる単元を作りにくいためです。社会は歴史を通史で 2 周し、都道府県と地形の名称を漢字で書けるようにします。国語は説明文と物語文を 1 題ずつ、字数を数えて抜き出す作業に慣れます。ただし国語は 2017 年度以降の資料が無いので、直近の形式は市販の過去問集で確かめてください(→ 13 節)。
小 6(仕上げ) — 7 節の 8 項目です。夏以降は同じ座席を縦に解く(社会の大問 1 を 10 年分、算数の大問 1 を枠ごとに、理科の大問 4 を 3 年分)を主にします。ただしこの学校は理科・社会の時間が厳しいので、年度通しで時間を計る演習も並行して必要になります。記述(社会 4〜5 問・理科 2〜4 問・国語 1〜2 問)は添削してもらう回数を確保します。国語だけは 2017 年度以降の形式がこの資料から分からないので、市販の過去問集で必ず補ってください(→ 13 節)。
この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 差が出るのは小 5 での全分野の一巡と小 6 の反復の両方です。座席が固まっているぶん、社会の大問 1 と算数の大問 1 は小 6 の反復がそのまま点になります。一方で理科は分野の中の単元がよく散っていて(いちばん多い気体の性質でも 11%)、山を張れません。理科の全分野の一巡だけは小 5 のうちに終えておくのが、この学校の形に合う配分になります。国語は知識が 4 割を占めるので、小 4〜小 5 の漢字・語彙の積み上げが直接効きます。
12. この学校と併願するなら
観点は勉強が転用できるかだけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が二重に効きます。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏は扱いません。
- 淑徳中学校(東京都・共学)— 総合の近さがいちばん高い組み合わせで、とくに算数が近く、4 大問前後で一行題から入る作りが共通です。
- 共立女子中学校(東京都・女子校)— 社会が最も近い組み合わせです。記号選択と短答が主軸で記述が数問という配分が同じです。
- 共立女子第二中学校(東京都・女子校)— 算数と理科が近く、理科の分野が散る作りが共通です。
8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。
- この学校には 4 科の回と、国語・算数だけの基礎学力の回があります。併願先が 4 科目校の場合、基礎学力の回だけを受けるなら理科・社会は本校の準備とは別に立てる必要があります。
- 近さは科目ごとの出題構造の距離(0〜100・100 が最も近い)を合成した自動集計で、同じ問題が出るという意味ではありません。なお国語は資料が 2016 年度で止まっているため近さが算出されておらず、併願候補ページの国語の欄は空になっています。
13. 資料の限界
- 過去問データベースに載っているのは校×年×科目で 1 冊ずつで、回の区別が付きません。4 科目そろっていることから一般 4 科入試の第 1 回に相当するとみて読んでいますが、第 2 回・第 3 回の傾向はこの資料からは分かりません。国語・算数 2 科の回、適性検査の回、英語に特化した回、帰国生向けの回の問題も含まれていません。
- 国語は 2016 年度で止まっています(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。資料があるのは 2010・2014・2015・2016 の 4 年だけで、うち原本を精読したのは 2014・2015・2016 の 3 年です。直近 10 年の国語がどうなっているかは、この資料からは分かりません。市販の過去問集で確認してください。
- 算数は 2011〜2013、理科は 2011 が収録されていません。
- 各科目の精読した年は 2024・2025・2026 の 3 年(国語のみ 2014〜2016)です。それ以外の年について書いた回数・年度は、転写データを分類した結果に基づくもので、設問文を一つずつ読み直したわけではありません。細部は保証しません。
- 転写データは画像からの読み取りで、式・数値・図の細部に読み落としがあり得ます。実際、2025 年度の社会 大問 1 問 8 は「作図せよ」と読めますが、前後の文から説明を書かせる設問と判断しました。同じような読み違いが他にもあり得ます。
- 配点はどの科目も設問ごとには公開されておらず、科目ごとの満点しか分かりません。ここで書いた比重はすべて設問数ベースです。
- 「毎年」「〜年連続」は、原本で確認した 3 年か、転写データの分類で数えた回数に限って使いました。「〜のように見える」と書いた箇所は題材からの推測で、出題の意図を裏づける資料はありません。
- 難易度・偏差値・合格可能性・お子さんとの相性・学校の理念には触れていません。この分析は出題の形と中身だけを見ています。
資料どうしの食い違い(1 件)
4 節と上の 1 つめの項目にある「適性検査の回」は、このレポートを作ったときに参照した資料の記述をそのまま残したものです。1 節の表(2027 年度の学校の公表資料)では、一般入試は 4 科の回と基礎学力の回(国語・算数、または英語+国語・算数)で、適性検査の回は挙がっていません。実際に受ける回と科目は募集要項で確認してください。
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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。
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