東洋英和女学院中学部 の過去問分析
東洋英和女学院中学部の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。
東洋英和女学院中学部 過去問分析(2005〜2026 年度・A 日程相当・最大 22 年分)
更新 2026-08-20。
1. この学校の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都港区 |
| 男女 | 女子校 |
| 入試回と日程・科目 | A 日程 2 月 1 日 — 4 科(国語・算数・社会・理科)/B 日程 2 月 3 日 — 4 科/帰国生 2 月 1 日 — 2 科(国語・算数)+面接・募集は若干名 |
| 試験時間・配点 | 国語 45 分 100 点・算数 45 分 100 点・社会 30 分 60 点・理科 30 分 60 点。帰国生は国語 45 分・算数 45 分で各 100 点 |
| 面接 | A 日程・B 日程は受験生のみの面接があります。帰国生は受験生と保護者 1 名の面接です |
| 旧称 | 東洋英和女学校(1884 年設立)。戦時中に東洋永和と改称した時期があります |
上の表は 2027 年度の募集要項によるものです。
いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。
2. このページでわかること
このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。
過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。
以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。
3. まず結論だけ(10 行)
結論
- 入れ物(大問の数と並び方)は何年も動かさず、中身は年ごとにゼロから作り直す学校です。算数は 13 大問、理科は 4 大問、社会は 3 大問という形が続いています。
- 4 科目すべてに「短く理由を書かせる 1 問」が仕込まれています。算数の「理由も答えなさい」、社会の「それはなぜですか」、国語の最後の作文、理科の記述です。
- 理科は 30 分で 19〜25 問、社会は 30 分で 29〜34 問。この時間の細さがこの学校の一番きつい制約になります。
家でやること 3 つ
- 算数の単元を一巡させて苦手をゼロにします。13 題が 13 単元に散るので、抜けがそのまま失点になります。
- 「算数の終盤 2 題だけ」「社会の記述だけ」「国語の最後の作文だけ」を、年度をまたいで縦に解きます。
- 理科 30 分・社会 30 分の通し演習を、必ず時計つきでやります。
今週やる 1 つ
- 2026 年度の算数 大問 9(3 店の特典・1 番得なのは誰かと理由)を解いて、答えだけでなく理由を 2〜3 文で書けるか確かめます。
注意
- このレポートが扱っているのは A 日程(と帰国生が併用する)問題です。B 日程(2 月 3 日)の傾向はこの資料からは分かりません(→ 4 節・13 節)。
4. 資料の状況
転写=過去問の紙面を文字データに起こしたものです。以下では、設問文まで読んだ年を 精読した年、大問の数と単元だけを数えた年を 構成だけ数えた年、その両方を合わせた全体を 資料のある年 と呼び分けます。
| 科目 | 資料のある年 | 年数 | 精読した年 | 構成だけ数えた年 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 算数 | 2005〜2026 | 22 | 2023・2024・2025・2026 | 2005〜2022 | 2024 は転写の確度が高い。2023・2025・2026 は確度が低い年(大問構成と設問の骨格は分かる) |
| 理科 | 2005〜2026 | 22 | 2023・2024・2025・2026 | 2005〜2022 | 精読した 4 年はいずれも確度が低い年だが、実験文・選択肢・作図の指示まで文字で残っている |
| 社会 | 2005〜2026 | 22 | 2023・2024・2025・2026 | 2005〜2022 | 精読した 4 年はいずれも確度が低い年。長文・資料の説明・記述の設問文は分かる |
| 国語 | 2007〜2026(2014 欠) | 19 | 2023・2024・2025・2026 | 2007〜2022(2014 欠) | 2024〜2026 は転写の確度が高い。本文・選択肢・設問文がそろっている |
収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
転写がどの回のものか: この学校には A 日程(2 月 1 日・4 科)と B 日程(2 月 3 日・4 科)があり、ほかに帰国生(2 科+面接)があります。転写元の冊子には表紙や注記が残っていて、2026 年度の国語に「東洋英和女学院中学部入学審査問題A・帰国」、2026 年度の理科に「2026 年度入学審査問題A」、2026 年度の算数に「2026 年度 A・帰国生」、2024 年度の社会に「入学審査問題A」とあります。このレポートで扱っているのは A 日程(と帰国生が併用する)問題で、B 日程の傾向はこの資料からは分かりません。
- 試験時間と配点は、国語 45 分 100 点・算数 45 分 100 点・社会 30 分 60 点・理科 30 分 60 点(2027 年度の募集要項の記載)。受験生のみの面接があります。理科・社会が 30 分という点は、あとで見る小問数(理科 19〜25 問、社会 29〜34 問)と合わせて、この学校の一番きつい制約になります。
- 「4 年連続」「精読した 4 年すべて」と書いたものは、2023〜2026 の設問文を実際に読んで確認したものです。それ以前の年について書いた回数・周期は転写データの単元分類の自動集計で、題材の細部は原本で確認していません。
- 図そのものは文字情報に置き換えられているため、図形問題・実験装置・地形図・グラフの細部は設問文と図の説明文からの推定を含みます。
5. 一番大きな結論
東洋英和は「入れ物(大問の数と並び方)は何年も動かさず、中身は年ごとにゼロから作り直す」学校です。そして 4 科目すべてに「短く理由を書かせる 1 問」が仕込まれています。
- 算数は 2024・2025・2026 が 3 年続けて 13 大問・小問 17〜21 問です。並びも 3 年同じで、①計算(2〜3 問)→②〜⑪ 1 問で完結する独立題が 7〜10 題 →⑫⑬ 2〜3 問の連問が 2 題。2023 は 10 大問ですが、独立題 6 問が「大問 2 の小問集合」にまとまっていただけで、中身の並びは 4 年とも同じです(計算 → 一行題(数行で終わる短い文章題)や数行の独立題 → 最後にグラフか規則の連問)。
- 理科は転写のある 2010 年以降 17 年連続で 4 大問です。精読した 4 年はいずれも物理・化学・生物・地学から 1 題ずつで、大問 4 が生物系なのは 4 年連続。小問 19〜25 問のうち記号選択がほぼ半分(45〜52%)です。
- 社会は 22 年のうち 18 年が 3 大問です。精読した 4 年はすべて大問 3 が公民で、大問 1・大問 2 に歴史と地理が入れ替わりで入ります(2023 歴史→地理、2024 地理→歴史、2025 地理→歴史、2026 歴史→地理)。小問 29〜34 問で、そのうち記述が 3〜7 問。
- 国語は長文 1 本を 20 問前後で問う形が 2022〜2025 に続き、2026 で 2 本立て(小説 14 問+論説 13 問)に戻りました。記号選択が半分で、最後の設問が「あなたの経験を書きなさい」の形の作文なのは 2023・2024・2025・2026 の 4 年連続です。
したがって過去問の使い方は「出る問題を覚える」ではありません。精読した 4 年の間に同じ問題の再登場は 4 科目とも見つかりませんでした。効くのは ①単元をひととおり一巡させること(算数は 13 題ぶんの引き出しがいります)、②時間の使い方を身につけること(理科 30 分で 25 問、社会 30 分で 30 問前後)、そして ③「理由を書く」1 問を落とさないこと——この 3 つです。
| 科目 | 形式の固定度 | 中身の性格 | 最優先で時間をかける価値があること |
|---|---|---|---|
| 算数 | 高い。13 大問・小問 17〜21・並び順まで 3 年同じ(2023 も実質同じ) | 単元が広く浅く 13 個並ぶ。1 題 1 単元で、深掘りは最後の 2 題だけ | 苦手単元をゼロにすること。1 題落とすと丸ごと 1 大問ぶん失う |
| 理科 | 高い。4 大問・4 分野 1 題ずつが 17 年 | 題材は年ごとに新しく、生活や読み物から入る。記号選択が半分 | 30 分で 25 問の速さ。選択肢の細かい正誤判断と、図に書き込む作業 |
| 社会 | 高い。3 大問・大問 3 が公民は 4 年連続 | 長文+下線部。記述 3〜7 問で「なぜですか」が中心 | 30 分の配分。記述を後回しにしない書き出しの速さ |
| 国語 | 中程度。長文 1 本の年と 2 本の年がある | 記号選択が半分、抜き出しが 3〜6 問、記述 4〜5 問 | 選択肢の消去と、最後の作文を書ききる時間の確保 |
6. この学校らしさが出る場所(過去問でしか掴めない題材の色)
- 「英子さん」と「和子さん」が科目をまたいで登場します。理科 2023(英子さんと和恵さんの会話文・英子さんの学校の飼育生物)、理科 2024(英子さんの会話文)、社会 2023(英子さんの東海道の旅)、社会 2024(英子さんと和子さん)、社会 2025、社会 2026(「東洋英和女学院の英子さん」の修学旅行の記録、英子さんと和子さんの発表)、算数 2025(英子さんの家の近所の駐輪場)、算数 2026(英子さんと和子さんの家)。校名の「英和」を人物名にしているように見えます。
- 問題の中に学校そのものが出てきます。社会 2024 大問 1 問 10 は「東洋英和の制服のネクタイは、生糸から絹織物まで一貫生産できる地域で作られているのに、原料の生糸を中国から輸入しているのはなぜか」を書かせます。社会 2026 大問 2 は東洋英和の生徒の九州修学旅行の記録がまるごと大問になっています。
- 理科の題材が「生活」と「読み物」から入ります。ホットケーキと温泉卵(2024 大問 1)、胃薬と中和(2026 大問 1)、ミツバチの蜂球(2025 大問 4)、ウマとヒトの歩き方(2026 大問 4)、鏡に映った自分を認識する魚(2024 大問 4)、学校で飼っている生き物(2023 大問 4)。2026 大問 3 は歌詞を読んで音の速さと飛行機雲を考えさせる形で、著作権の都合で歌詞そのものは冊子に載っていない旨の注記が付いています。理科というより「日常の観察を科学の言葉に翻訳する」問題群に見えます。
- 社会の記述が「制度の暗記」ではなく「なぜそうなるか」を問います。2023 は南蛮貿易と朱印船貿易の輸入品の違いの理由、勘合を使った理由。2024 は鶏卵の自給率が下がる理由、鎌倉時代に絵巻物が多く作られた理由。2025 は六波羅探題を京都に置いた理由、GPS の位置がずれる理由。2026 は新しい宗派が庶民に受け入れられた理由、現在の教科書が神話から書き始めない理由、オリンピックと大阪万博のマークに共通する願い。4 年続けて「理由を自分の言葉で言う」形が並びます。
- 国語が「本文を読んだあと、自分の話をさせる」形です。2023 は「一言主」になってしまった場合の具体例を自分で考えて、2024 は本文の言葉にあてはまる自分の経験を、2025 は誰かの何気ない言葉を解釈して自分のものにした経験を、2026 は自分にとってかけがえのない価値がある「モノ」とその物語を書かせます。4 年連続で最後の設問がこの形で、2024・2025 には「ない場合は、見聞きしたことや想像したことでもよいです」という同じ添え書きが付いています。
- 算数の文章題が身近な設定です。動く歩道(2024)、農業体験で持ち帰る野菜(2024)、駐輪場の料金表(2025)、忘れ物を取りに戻る(2025)、3 つの店の違う特典でノートを買う(2026)、計算機の 3 つの特殊ボタン(2026)。1 題 1 題は短いのですが、条件を読み落とすと成立しない書き方をしています。
7. 今からやるなら(4 科目を通した優先順・8 項目)
想定学年は受験学年(小 6)の過去問演習期です。小 5 以前の方は、この 8 項目を「小 6 でやること」と見て、11 節のロードマップから逆算してください。各項目の根拠は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。
- [週末 60 分] 算数の単元をゼロにする棚おろし(最優先)。13 題のうち 1 題ずつが別単元なので、苦手が 1 つあるとそのまま 1 題落ちます。精読した 4 年で出た単元は、計算・逆算(□にあてはまる数を求める計算)/平面図形の影の面積/食塩水/消去算/速さ/集合/和差算/回転体/立体の体積・くりぬき/数の性質/約束記号・概数/平均算/売買損益/推理・論理/比例/水量とグラフ/速さとグラフ。この一覧が「取りこぼしてはいけないリスト」です。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 算数の終盤 2 題(連問)を年度縦に解きます。2023 大問 9・10、2024 大問 12・13、2025 大問 11・13、2026 大問 12・13。4 年とも「グラフを読む連問 1 題+規則・平均・約束記号の連問 1 題」で終わります。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 算数の「理由も答えなさい」1 題。2023 大問 6(半円の長さの比較・理由)、2024 大問 7(集合・考え方と式も書きなさい)、2025 大問 12(カードの和・必ず入るカードとその理由)、2026 大問 9(3 店の特典・1 番得なのは誰かと理由)。4 年連続で 1 題あります。答えだけ書いて終わらせない練習を。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 方眼の上の「影の部分の面積」。2025 大問 5・2026 大問 6 は「曲線はすべて円の 4 分の 1、方眼の 1 目は 1cm/2cm、円周率は 3.14」という同じ但し書きつきです。2023 大問 3(半径 8cm の円と直角二等辺三角形)、2024 大問 2・5 も同系統。4 年すべてに影の面積があります。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 社会の記述だけを 4 年分縦に解き、あわせて 30 分の配分を作ります。記述は 2023 は 5 問、2024 は 7 問、2025 は 3 問、2026 は 6 問で、ほとんどが「それはなぜですか」、字数指定はありません(解答欄の大きさが分量の指示です)。29〜34 問を 30 分なので、短答(語句や数値を短く答える形式)15〜19 問を止まらずに埋め、記述に 10〜12 分を残します。精読した 4 年はすべて長文+下線部の形なので、本文を読む時間も配分に入れてください。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 理科の記号選択を「2 つ選び」「すべて選び」の形で練習し、作図もあわせて手を動かします。2023 は「2 つ選び」4 回、2025 は「2 つ選び」2 回・「3 つ選び」1 回・「すべて選び」1 回、2026 は「すべて選び」3 回・「3 つ選び」1 回で、1 つに絞る形より複数を確定させる形が多いです。作図は 2023(ばねばかりの値のグラフをかく/タンポポの花のスケッチに足りない部分をかき加える)、2026(飛行機から出る音の進み方を矢印で/ウマの足が地面に着いている期間を黒くぬりつぶす、3 問)。解答用紙に直接書き込む作業に慣れておきます。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 国語の最後の作文。2023「具体例を自分で考えて書きなさい。自分の体験したことではなくても構いません」、2024「あなたの経験を書きなさい。ない場合は、見聞きしたことや想像したことでもよいです」、2025 もほぼ同じ添え書き、2026「あなたにとって……かけがえのない価値がある『モノ』を一つあげ、どのような『物語』があるかを説明しなさい」。4 年連続です。本文の主題を自分の体験に着地させる練習を、週 1 本。(確認: 〜2026 年度)
- [毎日 10 分] 漢字は「書き」と「読み」の両方。「本文中の太字のカタカナは漢字に直し、漢字は読みをひらがなで答えなさい」という同じ指示が 2023・2024・2025・2026(大問 2)にあります。書き取りだけの対策では半分になります。(確認: 〜2026 年度)
8. 科目別の詳細
8-1. 算数(45 分・100 点・大問 13・小問 17〜21)
年度×大問の題材(精読した 4 年)
| 年度 | 大問の並び |
|---|---|
| 2026 | ①計算 2 問 ②比例(角材 1 と 6 分の 1 m の重さ) ③分数の和差(分子に 4 を足すと 3 分の 2) ④平面図形(長方形の中の正方形・周の長さ) ⑤平均算(4 人のテスト) ⑥円とおうぎ形(方眼の上の影の面積・曲線はすべて円の 4 分の 1) ⑦売買損益(180 円 300 個・2 割の利益) ⑧速さ(駅から公園・距離をすべて答える) ⑨売買損益(3 店の特典・誰が得かと理由) ⑩立体(立方体を貫くくりぬき) ⑪食塩水(A・B・C の重さと濃度) ⑫速さとグラフ(英子さんと和子さん・2 人の距離のグラフ)2 問 ⑬約束記号(計算機の 3 つの特殊ボタン)3 問 |
| 2025 | ①計算 3 問 ②速さ(恵さんの家から駅・分速何 m 以上) ③食塩水(5% 360g と別の濃度 200g) ④数の性質(分子 5・3 分の 1 と 7 分の 3 の間の分母) ⑤平面図形(方眼の影・曲線はすべて円の 4 分の 1) ⑥集合(冬休みに行った場所) ⑦和差算(クリスマスカード) ⑧回転体(方眼 1 目 1cm・直線 AB を軸に) ⑨消去算(かき・りんご・梨) ⑩売買損益(駐輪場の看板) ⑪速さ(望さんの忘れ物)2 問 ⑫推理(和が 19 になるカード・必ず入るカードと理由) ⑬水量とグラフ(1 辺 20cm の水そう・110 秒で満水)2 問 |
| 2024 | ①計算+逆算 2 問 ②平面図形(1 辺 20cm の正方形の影) ③食塩水(食塩 20g と水 80g を加える) ④消去算(消しゴムと鉛筆) ⑤平面図形(直角二等辺三角形の中の円と 3 つの正方形) ⑥速さ(A 駅の動く歩道) ⑦集合(38 人の農業体験・考え方と式も書きなさい) ⑧推理(円形のテーブルの 6 人) ⑨概数・約束記号(〈A〉は小数第 1 位を四捨五入)3 問 ⑩立体・水量(円柱型の水そう A と B)2 問 ⑪数の性質(紙テープを 6cm ずつ・長さをすべて答える) ⑫速さとグラフ(長方形 A と B の重なった面積)3 問 ⑬平均算(20 点満点の試験・○△×の配点)3 問 |
| 2023 | ①計算 2 問 ②小問集合 6 問(消去算・速さ・割合と比・仕事算・立体・場合の数) ③円とおうぎ形(半径 8cm の円と直角二等辺三角形) ④速さ(姉と妹・中学校と小学校) ⑤推理(4 人の徒競走・1 人がうそ) ⑥円とおうぎ形(4 つの半円の長さの比較・理由も簡潔に・円周率は 3) ⑦数の性質(あめ 5 個とグミ 3 個のセット) ⑧回転体(長方形の厚紙を棒に貼る) ⑨速さとグラフ(A・B 間を往復する 2 点 P・Q)3 問 ⑩数の性質(5 から 100 の帽子・約数のとき 1 歩前進)3 問 |
2019〜2022(構成だけ数えた年・題材の細部は未確認): 2022 は 計算/和差算/消去算/立体/円とおうぎ形/数の性質/速さとグラフ/場合の数/概数、2021 は 計算/割合/角度/和差算/論理/縮尺/立体/速さとグラフ/数の性質、2020 は 計算/逆算/割合/つるかめ算/平面図形/約束記号/立体/速さとグラフ/集合、2019 は 計算/割合/平面図形/売買損益/縮尺/概数/速さとグラフ。
頻出単元と周期(精読した 4 年= 2023〜2026 での回数)
| 単元 | 4 年での出現 | 傾向 |
|---|---|---|
| 速さ・速さとグラフ | 4/4(各年 2〜3 題) | 一行題の速さ 1〜2 題+終盤にグラフの連問 1 題。グラフは「2 人の間の距離」(2026)「重なった面積」(2024)「水面の高さ」(2025)と、縦軸が距離とは限らない |
| 平面図形の影の面積 | 4/4 | 方眼+円の 4 分の 1(2025・2026)、円と多角形の組み合わせ(2023・2024) |
| 立体(体積・表面積・回転体・水量) | 4/4 | 回転体 2023・2025、くりぬき 2026、水そう 2024・2025 |
| 数の性質・規則・約束記号 | 4/4 | 最終大問に置かれることが多い(2023 帽子と約数、2024 概数の記号、2026 計算機のボタン) |
| 文章題(消去算・和差算・集合・平均・売買損益) | 4/4 | 1 題 1 単元で並ぶ。2026 は売買損益が 2 題 |
| 食塩水 | 3/4(2024・2025・2026) | 3 年連続。2026 は 3 種類の食塩水を組み合わせる |
| 推理・論理 | 3/4(2023・2024・2025) | うそつき当て・座席・カードの組み合わせ |
| 計算(大問 1) | 4/4 | 2〜3 問。整数の四則 1 問+分数・小数の混合 1〜2 問 |
長い年数での分布(構成だけ数えた年を含む自動集計・22 年)は、割合と文章題が全体の 25%、計算 20%、速さ 18%、立体図形 11%、数の性質・規則性 10%。上位 3 群で 63% を占めます。
問い方
- 大問 2〜11 は基本的に 1 題 1 問で完結します。設定は 2〜5 文と短いのですが、条件が 1 つ増えるだけで解法が変わる書き方をしています(2026 の 3 店の特典、2025 の駐輪場の料金表)。
- 終盤の連問(大問 12・13)は (1) が基本、(2)(3) が発展。2023 大問 10(3) は「ア・イ・ウには数を、エ・オには文章を入れなさい」という穴埋め式の説明で、答えの導き方そのものを書かせています。
- 「すべて答えなさい」は 4 年連続。「理由も答えなさい/考え方と式も書きなさい」も 4 年連続で 1 題あります。
8-2. 理科(30 分・60 点・大問 4・小問 19〜25)
年度×大問の題材(精読した 4 年)
| 年度 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 |
|---|---|---|---|---|
| 2026 | 化学/胃薬と中和(BTB 溶液・炭酸水素ナトリウムと塩酸・気体の体積・胃薬に含まれる量の計算)6 問 | 地学/地層と断層(断層のずれる方向・流水の実験・できごとの順・B 層から出ない化石)5 問 | 物理・地学/歌詞を読む(飛行機雲のでき方・気温 18℃の音速・音の進み方を矢印で作図・エンジン音が聞こえない理由)6 問 | 生物・物理/ウマとヒトの歩き方(4 本足の運び順・足が着いている期間を黒くぬりつぶす作図 3 問・二足歩行の不利・へその緒・胎生の動物)8 問 |
| 2025 | 物理/磁石(棒磁石を半分に切る・磁石と鉄の棒の判別・磁力の性質・方位磁石の色)5 問 | 化学/炭酸カルシウムと塩酸(発生する二酸化炭素のグラフ・ちょうど反応する体積・キップの装置で反応が止まる理由の記述)5 問 | 地学/星座(一年中見える星座・夏と冬の星座・観察時刻と方角)7 問 | 生物/ミツバチ(こん虫の特徴・成虫で冬を越す虫・日齢と仕事・女王バチ・スズメバチと蜂球・蜂球の別の目的の記述・数の減少)8 問 |
| 2024 | 化学・生物/三大栄養素と温泉卵とホットケーキ(発生する気体・集め方の理由・卵と牛乳を入れない場合の記述)5 問 | 物理/ピンホールカメラ(像の大きさと向き・箱を動かす・穴を 2 つにする・スクリーンを傾ける・像がぼける理由の記述)6 問 | 地学/太陽(会話文・とう明半球上の太陽の動き・ロンドンの日の入り時刻)3 問 | 生物/鏡像自己認知(確かめる実験の選び方・適切なマークの条件・魚類を 2 つ選ぶ・魚類の特徴で誤っているもの)6 問 |
| 2023 | 化学/混合物の分離(沈殿物の判別・スチールウールと水溶液)4 問 | 物理/てこ(棒とおもり・支点が力点と作用点の間にある道具・ばねばかりの値の変化のグラフを作図)5 問 | 地学/海岸侵食と気象(運ぱん・ダム以外の原因・気温と湿度のグラフ・飽和水蒸気量)5 問 | 生物/学校の飼育生物(心ぞうのつくり・タンポポの花のスケッチを完成させる作図・遺伝の実験・食物連鎖のグラフ)5 問 |
2019〜2022(構成だけ数えた年): 2022 は 気体/地層/電気回路/生態系、2021 は 中和/地層/ふりこ/人体、2020 は 電気回路/月/質量保存/生態系、2019 は 気体/ふりこ/気象/生態系。
頻出と周期(精読した 4 年での配置)
- 4 分野 1 題ずつが 4 年とも成り立ちます。順番は年で変わりますが、大問 4 が生物系なのは 4 年連続です(2023 飼育生物、2024 魚の認知、2025 ミツバチ、2026 動物の歩行)。
- 化学は 4 年すべてに 1 題(2023 混合物の分離、2024 気体の発生、2025 炭酸カルシウム、2026 中和)。2025・2026 は「表やグラフの数値を比例で伸ばして計算する」形で共通しています。
- 地学は太陽(2024)・星座(2025)・地層(2026)・気象(2023)と分散します。月は 2020 を最後に出ていません(9 節)。
- 22 年での単元の分布(自動集計)は、こん虫・動物の分類 9%、ふりこ・物体の運動 7%、生態系・食物連鎖 7%、気体の性質 7%、人体 6% と、突出した単元がなく広く散ります。
- 精読した 4 年の間で同じ問題の再登場は見つかりませんでした。単元が戻る場合も題材は変わります(生物: 2023 飼育生物→2025 ミツバチ→2026 ウマの歩行)。
問い方
- 各大問は「2〜6 文の導入または会話文・歌詞+図・表・グラフ+小問 4〜8」の形です。導入で定義された条件(線密度でなく「足が着いている期間」「気温 18℃の音速」など)を、そのまま次の設問で使わせます。
- 記号選択が半分。「2 つ選び」「3 つ選び」「すべて選び」と、選ぶ個数を指定する形が多いです。
- 記述は 0〜2 問で 1〜2 文(2024 の「像がぼける原因」「ホットケーキがふくらまない理由」、2025 の「キップの装置で反応が止まる理由」「蜂球の別の目的」)。
- 作図は年によって 0〜4 問。2026 は 4 問すべてが作図で、うち 3 問がウマの歩行の「足が地面に着いている期間を黒くぬりつぶす」形です。解答用紙に直接書き込みます。
8-3. 社会(30 分・60 点・大問 3・小問 29〜34・記述 3〜7)
年度×大問の題材(精読した 4 年)
| 年度 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 |
|---|---|---|---|
| 2026 | 歴史/学問の歴史(縄文の道具・古墳時代の漢字の記述・ひらがなの文学・空海・新しい宗派が庶民に受け入れられた理由の記述・蘭学・福沢諭吉・北里柴三郎・治安維持法・現在の教科書が神話から書き始めない理由の記述)13 問 | 地理/東洋英和の生徒の九州修学旅行(カルデラ・熊本の農業・熊本城・天草・地熱発電・長崎・柳川の水路)9 問 | 公民・国際/インフラと国際協力(社会資本の点検・2025 年度予算の歳出・五輪と大阪万博のマークに共通する願いの記述・日韓関係・少子化の課題の記述・TICAD・開発援助の日本側のメリットの記述)8 問 |
| 2025 | 地理/地図と地形図(縮尺の計算・緯線と経線・断面図・発電所の地図記号・老人ホームの地図記号を書く作図・農作物の生産割合・新旧デジタル地図・主題図・ハザードマップ・GPS の位置がずれる理由の記述)10 問 | 歴史/日本の都(改新の詔・平安京・大輪田泊・六波羅探題を京都に置いた理由の記述・足利義満・豊臣秀吉・江戸の身分別人口・二・二六事件・バブル)15 問 | 公民/憲法と人権(基本的人権・違憲判決・第五福竜丸・えん罪と刑事訴訟法・社会問題の具体例の記述)8 問 |
| 2024 | 地理/「もの」の産地(東北の稲作・サーモンの養殖・扇状地・間伐・いちごの生産割合・鶏卵の自給率が下がる理由の記述・毛織物・制服のネクタイの生糸を輸入する理由の記述・ものが届かない状況の記述)12 問 | 歴史/資料カード(歴史書・天皇の称号・武家諸法度・その理由の記述・遺跡と人形・南蛮貿易・元寇の絵巻・絵巻物が多く作られた理由の記述・浮世絵・ビゴーの風刺画から見た日本の記述)12 問 | 公民/憲法第 14 条と平等権(空欄 3 つ・年齢による制限の例の記述・裁判・職種の呼び方・2 つの分野)5 問 |
| 2023 | 歴史/海外との交流の窓口(古墳群・南蛮貿易と朱印船貿易の輸入品の違いの記述・金印・正倉院・大宰府・鎌倉仏教・勘合を用いた理由の記述・天正遣欧少年使節・輸入が許されなかった書物の記述・日米修好通商条約)13 問 | 地理/東海道(運河・運河を利用するメリットの記述・製紙・うなぎ・渥美半島・輪中・四日市・伝統産業・都道府県の形)12 問 | 公民・経済/家族の会話(洪水の被害国・食料自給率・食品廃棄の環境問題の記述・化石燃料・円高円安・為替介入)9 問 |
2019〜2022(構成だけ数えた年): 2022 は 鎌倉室町/日本の地形/財政・税、2021 は 近代の戦争/農業/人権、2020 は 江戸/日本の地形/国際社会、2019 は 原始・古代/交通・通信/戦後・現代。
頻出と周期
- 3 大問は 22 年中 18 年。精読した 4 年の小問配分は 13-12-9(2023)・12-12-5(2024)・10-15-8(2025)・13-9-8(2026)で、大問 3(公民)は 5〜9 問と一番小さいです。
- 大問 3 が公民なのは 4 年連続。大問 1・2 は歴史と地理が年ごとに入れ替わります。
- 22 年での分布(自動集計)は、地理の産業 22%、歴史の古代〜中世 20%、歴史の近現代 11%、地理の地図・地形・気候 11%、公民の憲法・政治 10%。
- 前年の出来事が入口になる小問があります(2023 の 2022 年夏の洪水、2026 の 2025 年度予算・TICAD)。ただし精読した 4 年では大問全体を時事で組む形ではなく、下線部の一つとして出ています。
- 精読した 4 年の間で同じ問題の再登場は見つかりませんでした。
問い方
- 各大問は「長文(授業の様子・資料カード・旅行の記録・家族の会話)+下線部①②…+空欄( 1 )( 2 )」の構造です。精読した 4 年すべてがこの形でした。
- 短答が半分以上。語句を答える形と、資料(グラフ・表・写真・地図)を読んで答える形が混ざります。
- 記述は「それはなぜですか」が中心で、次の 3 種に分かれます。①資料を読んで理由を言う(南蛮貿易と朱印船貿易の輸入品、鶏卵の自給率、江戸の身分別人口)②仕組みや背景を説明する(六波羅探題、勘合、絵巻物)③自分で考えて答える(ものが届かない状況・開発援助のメリット・社会問題の具体例)。③は「一つあげなさい」「一つ考えて答えなさい」の形です。
- 記述の分量は解答欄で決まります。「解答欄にしたがって答えなさい」(2024)という指示が付く年があります。
8-4. 国語(45 分・100 点・大問 1〜2・小問 20〜27)
年度×大問の題材(精読した 4 年)
| 年度 | 大問一 | 大問二 |
|---|---|---|
| 2026 | 小説(離島の石の博物館・高校三年の零二と祖父・真鍋一家との思い出)14 問。漢字 2・語句の意味 2・選択 7・記述 2 | 論説(土壁・モノと見えない物語)13 問。漢字 2・空欄補充 5・語句 2・記述 3(うち最後が「あなたにとってかけがえのない価値があるモノとその物語」) |
| 2025 | 詩 I・II +文章(『窓』の詩と千恵・四十二年間)20 問。漢字 1・抜き出し 5・選択 10・記述 3(うち最後が「誰かの言葉を解釈して自分のものにした経験」) | — |
| 2024 | 小説(写真家の類と玲・カメラと型)20 問。漢字 1・抜き出し 4・選択 10・記述 4(うち最後が「あてはまるあなたの経験」) | — |
| 2023 | 随筆(物語ること・おばあちゃんの語り・サトクリフ)20 問前後。漢字 1・抜き出し 5・選択・記述 3(うち最後が「一言主になってしまった場合の具体例を自分で考えて」) | — |
頻出と傾向
- 長文 1 本を 20 問で問う形が 2023・2024・2025。2026 で 2 本立て(小説+論説)に戻りました。自動集計では 2 本立ての年は 2009・2012・2015・2016・2020・2026 です。
- 記号選択が半分(50〜63%)。「もっともよくあてはまるものを次のア〜エの中から一つ選び、記号で答えなさい」が定型で、傍線部の「どういうことですか」「なぜですか」「この時の気持ち」を選ばせます。
- 抜き出しが 3〜6 問。「はじめとおわりの三字」「はじめの五字」「四字でぬき出して」と、抜き出す量と位置が細かく指定されます。
- 漢字は「書き」と「読み」の両方。「本文中の太字のカタカナは漢字に直し、漢字は読みをひらがなで答えなさい」が 2023・2024・2025・2026 大問 2 に同じ言い回しで出ています(2026 大問 1 は書き取りのみ)。
- 語彙が選択肢だけでなく自分で書く形でも出ます。体の一部を漢字一字(2024 問三)、反対の意味をもつ漢字一字(2026 大問 2 問二)、四字熟語の選択(2025 問十六・清廉潔白/泰然自若/天真爛漫/優柔不断)、慣用句の選択(2025 問十一)。
- 最後の設問が作文なのは 4 年連続(6 節)。2024・2025 は「ない場合は、見聞きしたことや想像したことでもよいです」という同じ添え書きが付きます。解答欄は本文の設問とは別です(2025 は「左の解答欄に書きなさい」)。
- 記述は 2〜5 問。「本文中の言葉を使って」「【文章】の中の言葉を使って」「解答らんに合うように」という条件付きが多く、自由に書かせるのは最後の作文だけです。
9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
構成だけ数えた年を含む単元分類の自動集計です。原本で精読したのは 2023〜2026 のみで、それ以前の題材の細部は確認していません。
| 科目 | 単元 | 出題年 | 最終確認年度 | 状況 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 過不足算(配り方の差から人数を出す・受験用教材の単元) | 2006・2007・2011・2015・2017・2018 | 2018 | 22 年中 6 年。2018 を最後に 8 年出ていない。周期の上限に達している |
| 算数 | つるかめ算(個数を合計から逆算する・受験用教材の単元) | 2007・2009・2010・2017・2018・2020 | 2020 | 2020 以来 6 年なし |
| 算数 | 規則性(数列・数表) | 2005・2007・2008・2014・2016 | 2016 | 2016 以来 10 年なし。近い形の「数の性質」は 4 年連続で出ている |
| 算数 | 場合の数 | 2022・2023(2023 は大問 2 の小問集合内) | 2023 | 2024 以降なし |
| 算数 | ニュートン算(増えながら減る量を追う・受験用教材の単元)・仕事算(1 あたりの量で比べる) | ニュートン算 2006・2015、仕事算 2005・2014・2023 | ニュートン算 2015・仕事算 2023 | ニュートン算は 11 年なし |
| 算数 | 縮尺 | 2019・2021 | 2021 | 2021 以来なし |
| 理科 | 電気回路・電流 | 2006・2007・2010・2017・2018・2020・2022 | 2022 | 22 年中 7 年の最頻分野の一つ。2022 以来 4 年なし |
| 理科 | 月 | 2012・2015・2020 | 2020 | 2020 以来 6 年なし。天体は 2024 が太陽、2025 が星座で、月だけ空いている |
| 理科 | 溶解度・水溶液の濃さ | 2006・2009・2017 | 2017 | 2017 以来 9 年なし |
| 理科 | 燃焼 | 2007・2009・2018 | 2018 | 2018 以来 8 年なし |
| 理科 | 動物の誕生 | 2005・2008・2012・2015 | 2015 | 2015 以来 11 年なし。2026 大問 4 でへその緒の小問が出た |
| 理科 | 浮力・密度 | 2008・2014 | 2014 | 12 年なし |
| 社会 | 三権分立を大問の柱に | 2007・2010・2012・2015・2018 | 2018 | 2018 以来 8 年なし。精読した 4 年では小問(2024 裁判・2025 最高裁・2026 国会)にとどまる |
| 社会 | 貿易・資源・エネルギー | 2005・2006・2010・2014・2015 | 2015 | 2015 以来 11 年なし。小問では 2024・2026 に出ている |
| 社会 | 世界地理を大問の柱に | 2011・2018 | 2018 | 2018 以来なし。2026 は大問 3 の中で韓国・ケニアが出た |
| 社会 | 選挙制度 | 2006 | 2006 | 20 年なし |
| 国語 | 大問 2 本立て | 2009・2012・2015・2016・2020・2026 | 2026 | 2026 で 6 年ぶりに戻った。次の年がどちらになるかはこの資料からは分からない |
10. 形式面の注意
- 算数(45 分・13 大問・小問 17〜21): 答えのみを書く形が 94〜95%。ただし精読した 4 年すべてに「理由も答えなさい」「考え方と式も書きなさい」の 1 題があります(7 節参照)。円周率は 3.14(2023 大問 6 だけ「円周率は 3 とします」)。方眼を使う図形問題は「方眼の 1 目は 1cm/2cm」「曲線はすべて円の 4 分の 1」と但し書きが付きます。「あてはまるものをすべて答えなさい」は 4 年連続(2023 帽子の数字、2024 整数 B・紙テープの長さ、2025 分数の分母、2026 駅からの距離)で、1 つ書いて満足すると落ちます。「最も簡単な整数の比で答えなさい」も出ます(2025 大問 11)。13 大問を 45 分なので 1 題 3 分強。1 題に固執しない練習が要ります。
- 理科(30 分・4 大問・小問 19〜25): 記号選択が 45〜52%、短答が 32〜44%、記述は 0〜2 問、作図は 0〜4 問。選択は「2 つ選び」「3 つ選び」「すべて選び」が多いです(2026 は「すべて選び」だけで 3 回)。桁指定(「小数第 1 位を四捨五入して整数で」2026 大問 3)が付く計算があり、読み飛ばすと失点します。図の付いた小問が多く、実験装置・グラフ・写真を行き来しながら読みます。30 分で 25 問なので 1 問 1 分強、作図のある年はさらに厳しく、長い導入文を読む時間をどこで作るかが勝負になります。図の細かさは、転写では図の説明文からの推定を含むため、市販の過去問で確認してください。
- 社会(30 分・3 大問・小問 29〜34): 短答 50〜66%、選択 10〜29%、記述 9〜24%。記述に字数指定はなく、「解答欄にしたがって答えなさい」(2024 大問 1 問 7・大問 2 問 10)という形で解答欄の大きさが分量の指示になります。字数指定は精読した 4 年にはありませんでした。市販の過去問で解答欄の実寸を確認しておいてください。作図は 2025 大問 1 問 4(2)(老人ホームの地図記号を書く)の 1 問のみで、地図記号は「書ける」状態にしておきます。空欄補充(( 1 )にあてはまる語句)と下線部への設問が交互に並びます。30 分で 30 問前後・記述 3〜7 問は、この学校で一番時間が足りない科目になりやすいところです。
- 国語(45 分・大問 1〜2・小問 20〜27): 記号選択 50〜63%、抜き出し・漢字などの短答 19〜30%、記述 19〜20%。2023〜2025 は字数指定なし(「十五字程度でぬき出し」など抜き出しの字数指定はあります)でしたが、2026 で「二十五字以上、三十字以内」「三十字程度にまとめて」という記述の字数指定が入りました。今後どちらになるかはこの資料からは分からないので、どちらも書けるようにしておきます。抜き出しは「はじめとおわりの三字」「はじめの五字」の形が多いです。語彙は四字熟語(2025 問十六)・慣用句(2025 問十一)・「体の一部を漢字一字で」(2024 問三)・「反対の意味をもつ漢字一字」(2026 大問 2 問二)と、選択肢ではなく自分で考えて漢字を入れる形が混ざります。記号選択が半分あるので、選択で時間を使いすぎると最後の作文が書けません。最後の作文に 8〜10 分を残す配分を決めておきたいところです。本文は詩・随筆・小説・論説と幅があるので(2025 は詩 2 編と文章の組み合わせ)、小説以外も読み慣れておきます。
11. 学年別ロードマップ(小 4 から始める場合の順序)
| 段 | 何をするか | この学校での意味 |
|---|---|---|
| 小 4(土台) | 計算の正確さ(分数・小数の四則、□を求める逆算)、図形の基礎(面積・角度・立方体を実物で)、物語文と説明文を毎週 1 本、「なぜ」に 2 文で答える短い記述、漢字は書きと読みの両方 | 算数の大問 1 は計算 2〜3 問で、ここは満点前提。漢字が「書き+読み」なのはこの学校の 4 年続く形なので、小 4 から読みも一緒に覚える価値がある。時間計測はまだしない |
| 小 5(幅) | 全分野をひととおり学び終えることがすべて。算数は 7 節 1 項の 17 単元を一巡(特に食塩水・消去算・集合・和差算・平均算・売買損益といった「一行題で完結する文章題」を厚めに)。理科は 4 分野の基本を均等に。社会は地理・歴史・公民を一通り。国語は選択肢を根拠つきで切る練習と、抜き出しの探し方 | 算数はここが本体。13 題が 13 単元に散るので、抜けがそのまま失点になる。理科も 4 分野 1 題ずつなので、苦手分野を作ると 25% を捨てることになる。国語の記号選択は半分を占めるので、小 5 のうちに「なんとなく選ぶ」を卒業したい |
| 小 6(仕上げ) | 7 節の 8 項目。夏以降は過去問を 2 通りで使う。①年度通しで時間を計る(理科 30 分・社会 30 分は必ず時計つきで)②「算数の終盤 2 題だけ」「社会の記述だけ」「国語の最後の作文だけ」を年度をまたいで縦に | 大問の数と並び方が動かない学校なので、縦に解く使い方がよく効く。特に理科・社会の 30 分は、練習しないと最後の大問に手が回らない |
小 5 の週の器: 平日 15 分×5 + 週末 60 分を基本形にすると、この学校の指示は次のように割り付けられます。平日の 15 分は算数の一行題を 3 題(食塩水 → 消去算 → 集合 → 和差算 → 平均算 → 売買損益の順に回す)、週末の 60 分は前半 30 分を理科の 4 分野の持ち回り(物理・化学・生物・地学を 1 週ずつ)、後半 30 分を社会の地理 → 歴史 → 公民の順の一巡にあてます。国語は平日の 15 分のどこかを週 2 回だけ選択肢の練習に振り替えます。
この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか: 差がつくのは小 5 での全分野の一巡です。算数が 13 題・理科が 4 分野 1 題ずつという構成は、「得意 1 つで押し切る」が効かない形になっています。逆に言えば、小 5 で単元の抜けを消しておけば、小 6 は時間配分と記述・作文の練習に集中できます。小 4 の段階で効くのは、①計算を落とさない習慣、②漢字を書きと読みの両方で覚える習慣、③「なぜ」に 2 文で答える習慣の 3 つ。この 3 つはどれも 4 科目の得点に 6 年間ずっと乗り続けます。
12. この学校と併願するなら(勉強が転用できる学校)
観点は勉強が転用できるか(同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら過去問演習が二重に効く)だけです。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏は扱いません。候補は転写データから自動集計で出した上位 8 校で、以下はそのうち近さの高い 3 校です。同じ問題が出るという意味ではありません。
- 大妻中学校(東京都・女子校): 算数・理科・社会の 3 科がそろって近く、4 科の演習をほぼそのまま転用できる候補です。国語だけ一段落ちます。
- 東京純心女子中学校(東京都・女子校): 4 科の近さのばらつきが最も小さい候補で、どの科目から手をつけても無駄になりにくいところです。
- 頌栄女子学院中学校(東京都・女子校): 国語が 8 校で最も近く、記号選択と記述の混ざり方が近いと見られます。国語の演習が二重に効きます。算数は形式が違います。
8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。
近さは、科目ごとの「大問数・小問数・記述/選択の比率・図表の比率・同じ位置の単元の一致・設問文の使い回し」の距離と、単元分布の類似を半分ずつ合成し、2 科目以上で平均したものです(100 に近いほど出題の構造が近い)。東洋英和の算数の「13 題を 45 分で」という形は珍しく、算数の数字が高い候補でも、題数と 1 題あたりの時間は各校の過去問で確認してください。理科・社会が 30 分である点も近さの計算には入っていません。
13. 資料の限界
- 転写元は各年 1 冊のみです。冊子の表紙・注記から A 日程(入学審査問題A)の問題と分かりますが、B 日程(2 月 3 日)の傾向はこの資料からは分かりません。帰国生は国語・算数が A 日程と同じ冊子を使っている旨の注記がありますが、実際の出題範囲は確認していません。
- 設問文まで精読したのは 4 科目とも 2023〜2026 の 4 年です。それ以前について書いた回数・周期は転写データの単元分類の自動集計で、題材の細部・同じ問題の再出は原本で確認していません。「〜のように見える」と書いた箇所は題材からの推測で、出題の意図を裏づける資料はありません。
- 精読した 4 年のうち、転写の確度が高いのは算数 2024 と国語 2024〜2026 で、それ以外は確度が低い年です。大問構成・設問文・選択肢の骨格は分かりますが、数値・式・図の細部は原本と違う可能性があります。
- 図そのものは文字による説明に置き換えられています。図形問題・実験装置・グラフ・地形図・写真の読み取りは、設問文と図の説明文からの推定を含みます。理科 2026 大問 3 のように、著作権の都合で本文(歌詞)が冊子に載っていない設問もあります。
- 小問数は、①②③や (1)(2) を 1 つずつ数えるかで 2〜4 問ぶれます。形式の比率(記号選択 50% など)はその前提で読んでください。
- 国語は 2014 年度が欠けています。社会・理科・算数は 2005〜2026 がそろっています。
- 配点は科目別の満点(国語・算数 100 点、社会・理科 60 点)のみで、小問ごとの重みは不明です。試験時間と配点は 2027 年度の募集要項の記載によるもので、過去の年度で同じだったかはこの資料からは確認していません。
- 併願候補の「近さ」は転写データから自動集計で計算した出題構造の距離で、同じ問題が出ることを意味しません。男女の別は校名からの判定を含み、判定できない学校は候補に出していません。
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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。
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