東京純心女子中学校 の過去問分析

東京純心女子中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。

東京純心女子中学校 過去問分析(2010〜2026 年度・4 科がそろう回・算数 16 年分ほか)

更新 2026-08-20。


この学校の基本情報

項目 内容
所在地 東京都八王子市
男女 女子
入試回 教科の入試が 6 回、適性検査の入試が 2 回(2027 年度・下表)
試験時間・配点 国語 50 分・100 点/算数 50 分・100 点/理科と社会は合わせて 50 分・各 50 点(4 科で受ける場合)
適性検査の入試 適性検査Ⅰ・Ⅱ の 2 本立て。各 50 分・各 100 点
日程 科目 試験時間 配点
第 1 回 2027 年 2 月 1 日 午前 2 科・4 科の選択 国 50 分・算 50 分・理社あわせて 50 分 国 100・算 100・理 50・社 50(特待生選抜の対象)
第 2 回 2027 年 2 月 1 日 午後 2 科 国 50 分・算 50 分 各 100(特待生選抜の対象)
第 3 回 2027 年 2 月 2 日 午前 2 科・4 科の選択 第 1 回と同じ 第 1 回と同じ
第 4 回 2027 年 2 月 3 日 午前 2 科・4 科の選択 第 1 回と同じ 第 1 回と同じ
第 5 回 2027 年 2 月 3 日 午後 2 科 国 50 分・算 50 分 各 100
第 6 回 2027 年 2 月 11 日 午前 2 科 国 50 分・算 50 分 各 100(募集は若干名)
適性検査 第 1 回 2027 年 2 月 1 日 午前 適性検査Ⅰ・Ⅱ 各 50 分 各 100
適性検査 第 2 回 2027 年 2 月 2 日 午前 適性検査Ⅰ・Ⅱ 各 50 分 各 100

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。


このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。

過去問そのものの解き方・使い方の共通の案内は過去問の使い方へ、用語は用語集へまとめてあります。

なお、ここで扱っているのは国語・算数・理科・社会がそろう回の資料だけです。適性検査の入試(適性検査Ⅰ・Ⅱ)については、このページの内容はそのままは当てはまりません。


まず結論だけ(10 行)

結論

  1. この学校の入試でいちばん動かないのは「どの大問で何を測るか」という座席(問題の置き場所)で、いちばん動くのは「その中でどの単元・どの題材を使うか」です。同じ種類の問題が同じ場所に出る、という意味であって、同じ問題が出るという意味ではありません。
  2. 算数は大問 4 つが 計算 8 問 → 一行題 10 問 → 量の変化を追う大問 → ルールを読んで規則を見つける大問 の順、理科は 生物・地学・化学・物理 を 1 題ずつ、社会は 地理 → 歴史(時代区分の表)→ 歴史(深掘り)→ 公民、国語は 文学的な文章 → 説明的な文章 の 2 題です。
  3. 古い年度の過去問がそのまま演習材料になります。2014 年度の理科の地層の大問が 2024 年度にほとんど同じ形で戻り、算数の大問 2 の割合と比は 2025 と 2026 で数値だけを変えた同じ問題が出ています。

家でやること 3 つ

  1. 算数の大問 1(計算 8 問)を毎日 1 セット。この位置が計算なのは 2010〜2026 年度の 16 年間動いていません。
  2. 理科・社会を「25 分 + 25 分」で続けて解く通し演習。2 科目合わせて 50 分という形は、他校の過去問では練習しにくいところです。
  3. 理科の 4 分野を捨てず、直近 3 年だけでなく 10 年以上前の年度まで手を広げて解く。

今週やる 1 つ

  1. 社会の時代区分の表(旧石器 → 縄文 → 弥生 → 古墳 → 飛鳥 → 奈良 → 平安 → 鎌倉 → 室町 → 安土桃山 → 江戸 → 明治 → 大正 → 昭和 → 平成)を空で言えるようにしてください。大問 2 は 3 年とも同じ形の 2 問で、確実に取り切る枠です。

注意

  1. 記述の重い学校ではありません。算数は 3 年とも記述ゼロ、社会は 3 年で 1 問だけ、理科は 0〜1 問です。国語だけが年によって記述の量が大きく動きます(2015 は 2 問、2018 は 6 問)。

1 節. 資料の状況

このページは過去問の転写(転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの)をもとにしています。年の数え方は 3 通りに分けて書きます。精読した年は設問文まで読んだ年、構成だけ数えた年は大問の並びと単元の一覧だけを見た年、資料のある年はその両方を合わせた冊子のある年です。以降の本文でもこの 3 語だけを使います。

科目 資料のある年 精読した年 構成だけ数えた年 判読の確度
算数 2010〜2020・2022〜2026 の 16 年 2024・2025・2026 の 3 年 残り 13 年 高。式の細部(分数・小数・単位)に転写の揺れがある年があるが、大問構成と題材の読み取りに支障はない
理科 2010・2012〜2020・2022〜2026 の 15 年 2024・2025・2026 と、使い回しの確認のため 2014 の 4 年 残り 11 年 高。2011 年度の資料が無い
社会 2010〜2020・2022〜2026 の 16 年 2024・2025・2026 の 3 年 残り 13 年
国語 2010・2013・2014・2015・2016・2018 の 6 年 2015・2016・2018 の 3 年 残り 3 年 2019 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)。国語について書いたことは 2018 年度までの話

2 節. 一番大きな結論

この学校の入試でいちばん動かないのは「どの大問で何を測るか」という座席(問題の置き場所)で、いちばん動くのは「その中でどの単元・どの題材を使うか」です。

ここで言っている固定は「同じ種類の問題が同じ場所に出る」ということで、「同じ問題が出る」ではありません。中身は毎年作り直されるのが基本で、社会の大問 1 の地方は中部近畿(2024)→ 九州(2025)→ 北海道(2026)と毎年変わり、理科の物理も電流(2024)→ てこ(2025)→ 光(2026)と入れ替わります。

ただし、この学校には例外があります。 理科では 2014 年度の大問 2(地層 A〜F の図と、たい積岩・示相化石・しゅう曲を問う設問)が、2024 年度にほとんど同じ形で戻ってきました(両年の設問文を原本で確認しています)。算数でも、大問 2 の割合と比・食塩水は 2025 と 2026 で数値だけを変えた同じ問題が出ています。古い年度の過去問がそのまま演習材料になるという点は、この学校の大きな特徴です。

したがって過去問の使い方は、「どの場所で何を測られるかを知り、そのうえで古い年度まで含めて解く」に近くなります。具体的には次の 3 本立てになります。

  1. 座席を手がかりに準備の枠を決める — 理科は 4 分野を必ず 1 題ずつ、社会は地理・歴史・公民をそれぞれ、算数は大問 1 の計算 8 問と大問 2 の図形 3 問。どこかを捨てると配点の 4 分の 1 が固定で落ちます。
  2. 古い年度まで広げて解く — 直近 3 年だけでなく、10 年以上前の年度も同じ枠で作られています。とくに理科です。
  3. 理科と社会の 50 分の配分を自分で決める — 2 科目合わせて 50 分・各 50 点なので、どちらに何分使うかを事前に決めておかないと片方が丸ごと残ります。

3 節. この学校らしさが出る場所(過去問でしか掴めない題材の色)


4 節. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・漢字語彙)を先に。過去問を年度通しで時間を計って解く演習は小 6 の夏以降が目安です。小 5 以前の進め方は 8 節(学年別ロードマップ)へ。

科目ごとの根拠は 5 節(科目別の詳細)を参照してください。頭の [ ] は 1 週間の中でどう置くかの目安、末尾の(確認: 〜20XX 年度)はその内容の根拠を確認できている最後の年度です。

  1. [毎日 10 分] 算数の大問 1(計算 8 問)を毎日 1 セット。 整数・帯分数・小数・工夫計算・混合 2 問・逆算 2 問という並びが 3 年同じで、この位置が計算なのは 16 年間動いていません。100 点満点の中で最も確実に点になって返ってくる枠として扱い、8 問を 6〜7 分で抜ける速さまで上げます。工夫計算は 4.5×3.2+4.5×2.6−4.5×1.8、17×7+1.7×30−170×4/5 のように桁の違う同じ数を見つけてくくる練習を(0.125=1/8、1.25=5/4 の相互変換もあわせて)。逆算(□にあてはまる数を求める計算)は (7) がかっこ 1 段、(8) がかっこ 2 段+分数と難度が上がる並びが 3 年連続なので、式を後ろからほどく手順を書き出して固めます。(確認: 〜2026 年度)
  2. [週末 60 分] 理科・社会の 50 分を「25 分 + 25 分」で通す演習。2 科目合わせて 50 分という形は、他校の過去問では練習しにくいところです。どちらから解くか、片方に何分まで使うかを決めて、必ず 2 科目続けて解きます。理科だけで見れば実質 25 分前後で 21〜22 問という速さになります。(確認: 〜2026 年度)
  3. [週末 60 分] 理科の 4 分野を捨てず、古い年度まで解く。生物・地学・化学・物理が 1 題ずつという構成が 3 年とも同じで、1 分野の空白がそのまま 50 点の 4 分の 1 の失点になります。2014 年度の地層の大問が 2024 年度にほぼ同じ形で戻った例がある以上、直近 3 年だけでなく 10 年以上前まで手を広げる価値があります。とくに大問 2(地学)と大問 1(生物)。月は 2025・2026 の 2 年連続で大問 2 に来ているので厚めに(満ち欠けの位置関係、南中時刻、真夜中に見える月、3 日後の形と時刻のずれ、写真や図から方角を読む練習)。物理は 2024 電流 → 2025 てこ → 2026 光と毎年入れ替わるので、てこ・光・電気を回します(てこは「あと 1 個でつり合わせる」「何通りあるか」という数え上げまで)。(確認: 〜2026 年度)
  4. [週 1 回] 理科の実験手順に「なぜその操作をするか」を付けて覚える。葉を熱湯につける・アルコールにつける、ふっとう石を入れる、ろ過にガラス棒を使う。手順そのものより理由が選択肢で問われます。あわせて、「なぜですか」に 20〜40 字で答える短い理由記述(2024 の発電機、2026 の月。字数指定は無いので解答欄に収める感覚を過去問で掴む)と、図に書き込む作図(アリの足、葉の青紫の範囲、表からのグラフ)をフリーハンドで手早く書く練習を。(確認: 〜2026 年度)
  5. [週 1 回] 算数の大問 2 の (8)(9)(10)(角度・円とおうぎ形・立体)と、一行題プール・大問 3・大問 4 を年度横断で。図形 3 問は 3 年とも同じ座席にあり、角度は折り返しと円の中心、円とおうぎ形は「正方形・正三角形と半円のしゃ線部分」、立体は回転体の体積と表面積(回転体が 3 年中 2 回)。一行題は食塩水・平均算・割合と比・つるかめ算(個数を合計から逆算)/過不足算・仕事算・速さ・数の性質(約数と倍数)・場合の数を 1 単元 5 問ずつ、週に 1 巡の薄い反復で。大問 3 の「量の変化」は水そうの水面の高さ・2 つの容器の増減・往復の速さを図とグラフで追い、グラフの折れ曲がる点が何を意味するかを言葉で説明できるところまで。大問 4 の規則性は 3 年とも (1)(2) が小さい数の実験、(3)(4) が大きい数や逆引きなので、1 回目・2 回目…と表を作る手を最初から出す練習を 2025・2026 の 2 年分で。「3 通りすべて答えなさい」「それぞれ何個ですか」のように答えを複数書かせる指示にも注意します。(確認: 〜2026 年度)
  6. [毎日 10 分] 社会の時代区分の表を空で言えるようにし、47 都道府県と地図の要素を一巡する。旧石器 → 縄文 → 弥生 → 古墳 → 飛鳥 → 奈良 → 平安 → 鎌倉 → 室町 → 安土桃山 → 江戸 → 明治 → 大正 → 昭和 → 平成 を言えるようにし、各時代の代表的なできごとを 3 つずつ。地図は県名・県庁所在地・河川・山脈・湾・半島・島・海。大問 1 の地方は毎年変わる(中部近畿 → 九州 → 北海道)ので、特定の地方だけ仕上げても足りません。語句を答える短答が半分近くを占め「漢字 2 字で」「漢字 1 字で」の指定が多いので、目で覚えるだけでなく手で書きます。(確認: 〜2026 年度)
  7. [週 1 回] 社会の公民・時事・資料の読み取りをまとめて。国会・内閣・裁判所の仕事の切り分け、省庁の担当、選挙のしくみ、裁判員制度(大問 4 は 3 年ともここから)。前年 1 年ぶんのニュースを政治に寄せて追う(2026 は前年 7 月の参議院議員選挙の新聞記事が大問 1 本の入口になり、首相の名前まで問われました。選挙・内閣・国際会議・万博など)。グラフから農産物・畜産物を当てる練習は上位 3 県の名前と割合をセットで(北海道・鹿児島・宮崎・青森・長野・和歌山あたりの 1 位品目)。史料は武家諸法度・刀狩令・十七条の憲法・冠位十二階を現代語で読み、「誰が誰に何を命じた文か」を見分ける形で。人物を軸にした歴史のまとめも有効で、2026 の大問 3 は信長・秀吉・家康の 3 人だけで 19 問、政策(楽市楽座・刀狩・検地・一国一城令・武家諸法度)が誰のものかを言い分けられるように。(確認: 〜2026 年度)
  8. [毎日 10 分] 国語のカタカナ→漢字 5 問と、抜き出し・記述の練習。漢字は大問 2 の末尾に 3 年とも同じ形で置かれ、送り仮名込みの語(マぜて・コマった・シタガう)も混ざります。抜き出しは「六字で」「十字以内で」「三十字以内で」「はじめと終わりの三字」と字数から逆算する手順(傍線の前後 → 段落の要点 → 指定字数に合う表現)を固めます。記述は「〜気持ち。」「解答欄に合うように」の指定が多いので文末を先に決めてから中身を埋め、20 字・30 字・45 字・60 字を書き分ける訓練を答え合わせのたびに。一つの傍線に (1) 指示語の中身、(2) 言い換え、(3) 理由と段が上がる形にも慣れておきます(前を落とすと後ろも崩れます)。語の意味は慣用句・擬態語・多義語(「ごめん」「ばかり」)を文脈で選べるように、詩を読む機会も数本作っておきます(2016 は詩とその読み解きの組み合わせでした)。(確認: 〜2018 年度)

5 節. 科目別の詳細

各科目の形式面の注意は 7 節に、しばらく出ていない単元は 6 節に、家でやることは 4 節にまとめてあります。

5-1. 算数(50 分・100 点・大問 4・小問 25)

精読したのは 2024・2025・2026 年度の 3 年です。この 3 年は大問 4・小問 25 でまったく同じ形でした(2023 年度までは大問 5〜6・小問 19〜22 が続いていたので、4 大問 25 小問という現在の形は 2024 年度からの 3 年ぶんです)。

年度×大問の題材表(2024〜2026)

年度 大問 1(8 問・□にあてはまる数を答える計算) 大問 2(10 問・一行題の小問集合、円周率 3.14 の但し書きつき) 大問 3(3 問・量の変化を追う大問) 大問 4(4 問・ルールを読んで規則を見つける大問)
2024 整数の四則/帯分数の加減/小数の四則/分配法則の工夫/小数と分数の混合/かっこの多い混合/逆算 2 問 仕事算(本を読む日数)・食塩水(蒸発)・仕事算(2 人の作業)・速さ(往復の平均)・数の性質(5 でも 7 でも割り切れる)
和差算(過不足なく分ける)・平均算(男女の平均点)・角度(円の中心)・円とおうぎ形(正方形と半円)・回転体の体積
水そう(直方体をしずめて水面の高さ、あふれる量) 数の性質・場合の数(ふくろから玉を取り出すゲーム、勝ちの通り数、数の書きかえ)
2025 整数の四則/帯分数の加減/小数の四則/分配法則の工夫(4.5 でくくる)/小数と分数の混合/中かっこ入り/逆算 2 問 つるかめ算(5 円と 10 円切手)・速さ(時速に直す)・平均算(A・B・C の点差)・食塩水(食塩を加える)・割合と比(姉と妹の所持金)
数の性質(2025 の約数)・場合の数(サイコロ 2 個)・角度(正五角形の折り返し)・円とおうぎ形(直角三角形と円)・立体図形の体積
水量とグラフ(水そう A から B へ、ア・イ・ウ の値、同じ量になる時刻) 規則性(白と黒の球を入れる操作、50 回目の個数、160 個のときの内訳)
2026 整数の四則/帯分数の加減/小数の四則/分配法則の工夫(17 でくくる)/小数と分数の混合/かっこの多い混合/逆算 2 問 過不足算(リンゴを箱に)・平均算(5 回のテスト)・割合と比(姉と妹の所持金)・食塩水(食塩を加える)・場合の数(4 枚から 3 けた)
仕事算(A と B)・規則性(正三角形を 2cm ずつ重ねる)・角度(二等辺三角形の折り返し)・円とおうぎ形(正三角形と半円)・回転体の表面積
速さ(家と図書館、姉の往復と妹の出発、出会う地点) 規則性(白 1・黒 2 を並べるルール、差が 9 になる 3 通り、112 個目)

同じ場所に同じ種類の問題が出る

つまり、同じ問題が出るわけではありませんが、「何番に何の種類が来るか」の座席は 3 年連続でそろっています。大問 1 が計算という点に限れば 16 年間動いていません。

問い方の型

5-2. 理科(社会と合わせて 50 分・50 点・大問 4・小問 21〜22)

精読したのは 2024・2025・2026 年度の 3 年に加え、使い回しの確認のための 2014 年度の 1 年です。

年度×大問の題材表(2024〜2026)

年度 大問 1(生物・5〜6 問) 大問 2(地学・5〜6 問) 大問 3(化学 or 物理・5〜6 問) 大問 4(物理 or 化学・5〜6 問)
2024 植物の分類表(単子葉と双子葉、葉脈とひげ根、ダイコン)+花のつくりの表の空欄(5 問) 地層 A〜F の図。つぶの大きさ、アサリの化石と示相化石、火山灰のたい積岩、火山岩の特徴、しゅう曲(6 問) 化学: 食塩の溶解度。ろ過の器具、とけ残り、表の空欄、ホウ酸との混合を冷やす・蒸発させる(5 問) 物理: 手回し発電機・LED・豆電球。流れやすさ、実験からわかること、ハンドルの重さの順、回転数が少ない理由(記述)(6 問)
2025 3 億年前のこん虫メガネウラ。絶滅した生物、当時の大気、完全変態、アリの引く重さの計算、アリの足の作図、食物連鎖のつり合い(6 問) 月の満ち欠け。衛星、月の裏側、真夜中に見える月の位置と名称、満ち欠けの理由(5 問) 物理: てこ。支点・力点・作用点、押す位置と力、あと 1 個でつり合わせる、2 個で何通り、支点を動かす(5 問) 化学: ろうそくの燃え方。すすのつき方、炎の温度、燃え続けるしくみ、外炎と内炎、ガスコンロの青い炎(5 問)
2026 アサガオのふ入りの葉と光合成の実験。熱湯とアルコールの理由、ヨウ素液、青紫になった部分の作図、葉緑体(5 問) 八王子で見た満月の写真。光って見える理由(記述)、方角、動く向き、満月の位置、3 日後の時刻と形(6 問) 物理: 光。反射角、2 枚の鏡の反射、鏡に映る位置、屈折、水中から水面へ、容器の中の鏡(6 問) 化学: 水を熱する実験。温度変化のグラフ作図、沸騰、14 分以降の温度、泡の正体、炭酸水の泡との違い(5 問)

同じ場所に同じ種類の問題が出る

数値や図まで似た問題が年をまたいで出る

理科では、10 年前の大問がほとんどそのまま戻ってきた例を原本で確認しました。2014 年度の大問 2 と 2024 年度の大問 2 は、どちらも「ある地点で見られた地層のようす」の同じ図(層 A〜F)を使い、次の設問が並びます。

問い 2014 2024
つぶの大きさによる区別 層 A・B・C がれき岩・砂岩・でい岩のどれか 層 A・B・C を区別しているのは「つぶの何のちがい」か
火山灰が固まった岩石 「火山灰などが固まってできた、たい積岩を何といいますか」 同じ問い(同文)
火山岩の特徴 ア〜エから正しい説明を選ぶ(「マグマがゆっくり冷え…」) 同じ選択肢の形
示相化石 サンゴの化石 → 「その地層がどのような環境でできたかがわかる化石を何といいますか」 アサリの化石 → ほぼ同文
しゅう曲 「地層が曲がっていることを何といいますか」 同じ問い

大問 1 でも、2014 の「次の表の①〜④は、植物のとくちょうをもとに、グループ A とグループ B に分けています。それぞれ何をもとにグループ分けしていますか」が、2024 に①〜③の 3 グループ版としてほぼ同文で出ています。この学校の理科の過去問は、古い年度もそのまま演習材料になります。

問い方の型

5-3. 社会(理科と合わせて 50 分・50 点・大問 4・小問 19〜39)

精読したのは 2024・2025・2026 年度の 3 年です。

年度×大問の題材表(2024〜2026)

年度 大問 1(地理・地図を 1 枚置いて読む・8〜13 問) 大問 2(歴史の時代区分の表・2 問) 大問 3(歴史・一つの時代やテーマを深く・5〜19 問) 大問 4(公民・政治のしくみ・2〜5 問)
2024 中部・近畿の地図。湾(伊勢・若狭・大阪)、琵琶湖、島、県庁所在地、河川名、原子力発電の割合
大阪万博、リアス海岸、果実の産出額、シートを敷く理由(記述)、輪中、雨温図(12 問)
表の(A)〜(D)に時代名、昭和のできごとを選ぶ(2 問) 江戸幕府のしくみの図。征夷大将軍、将軍名、井伊直弼、武家諸法度の史料、役職の担当(5 問) 行政機関。省庁の仕事の割り当て、政令、内閣の仕事でないもの(4 問)
2025 九州地方の地図。県名、シラス台地・有明海、さつまいも、県庁所在地、農作物と家畜のグラフ、八幡製鉄所、世界地理(8 問) 表の(A)〜(D)に時代名、江戸のできごとで誤りを選ぶ(2 問) 聖徳太子の政治の文章。摂政、法隆寺、冠位十二階、十七条の憲法の条文、大化の改新、律令の税(7 問) 純子さんと心一さんの会話文「日本の裁判のしくみ」。三審制・裁判員制度(2 問)
2026 北海道の地図。札幌・石狩川・日高山脈・オホーツク海、北方領土、知床と世界遺産
アイヌ、畜産と農産のグラフ、訪日外国人の推移、観光地の混雑(13 問)
表の(A)〜(D)に時代名、同じ時代の組み合わせを選ぶ(2 問) 信長・秀吉・家康の年表。桶狭間、足利義昭、天下布武、刀狩の史料、朝鮮出兵と明、大老、日光東照宮、3 人の政策の判別、正誤の組み合わせ(19 問) 前年 7 月の参議院議員選挙の新聞記事。与党・野党、政党名、首相(5 問)

同じ場所に同じ種類の問題が出る

つまり社会も、「何番に何の分野が来るか」の座席は 3 年連続でそろっています。ただし大問 3 のテーマと大問 1 の地方は毎年作り直されます。

問い方の型

5-4. 国語(50 分・100 点・大問 2・小問 18〜25。2015・2016・2018 年度で確認)

国語は 2019 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。この資料で資料のある年は 2010・2013・2014・2015・2016・2018 の 6 年で、精読したのはそのうち新しい 3 年、2015・2016・2018 年度です。ここに書いたのはその 3 年に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。

年度×大問の題材表(2015・2016・2018)

年度 大問 1(小問数) 大問 2(小問数)
2015 重松清『角を曲がれば』。十五歳のクリスマス・イブ、父と母からの贈り物(14 問) 森村泰昌『美しいってなんだろう? 美術のすすめ』。「まなぶ」と「まねる」、マネとゴヤ(9 問)
2016 まど・みちおの詩「頭と足」と、宇宙飛行士・毛利衛によるその読み解き(阿部晴政編『文藝別冊 まど・みちお』)(12 問) 『子どもの難問』(野矢茂樹編著)から「好きになるってどんなこと?」に二人が答えた文章 I・II(13 問)
2018 角田光代『さがしもの』。「ミツザワ書店」で本を盗んだ記憶と、作家になった「ぼく」(8 問) 本川達雄『生物学を学ぶ意味』。ナマコ研究、「三つの知」、虚学と実学(10 問)

同じ場所に同じ種類の問題が出る

問い方の型


6 節. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

年度ごとの大問構成と単元の並びをたどると、次の単元は近年の大問として出ていませんが、それ以前は繰り返し使われていました。最終確認年度は、その単元を最後に確認できた年度です(括弧書きのないものは大問として、括弧書きのあるものはその形での確認です)。

科目 分野 単元 大問で使われた年 最終確認年度 状況
算数 図形 円とおうぎ形を主題にした大問 2020・2023 2023 2012〜2023 に 7 回と最も多かった枠。近年は大問 2 の (9) に吸収されている
算数 図形 平面図形の角度を主題にした大問 2014・2016・2022 2022 同じく大問 2 の (8) に吸収
算数 図形 立体図形(切断・展開図) 2017・2018 2018 大問としては長く出ていない。2024・2025・2026 は回転体・組み合わせが一行題に 1 問
算数 場合の数を主題にした大問 2018・2019 2019 2024 の大問 4 に組み込まれた形はあるが、独立の大問としては 7 年空き
算数 数量 比例・反比例、影 2011・2017/2014 2017 長く出ていない
算数 特殊算 つるかめ算(個数を合計から逆算)・消去算を主題にした大問 2015・2016・2025(一行題) 2025(一行題) 大問としては 10 年空き
算数 規則 約束記号 2019 2019 大問 4 の「ルールを読む」枠と相性がよく、戻る余地がある
理科 生物 人体(消化・呼吸・血液) 2015・2016・2020・2022 2022 大問 1 の生物枠で 2〜4 年おきに来ていたが 4 年空き。最も戻りやすい
理科 生物 生態系・食物連鎖 2017(2025 に小問で 1 問) 2025(小問) 大問としては 9 年空き
理科 地学 気象 2015・2016・2019 2019 大問 2 の枠。7 年空き
理科 地学 星・星座 2013・2023 2023 10 年おき。2023 に戻った
理科 地学 太陽 2017・2022 2022 4〜5 年おき
理科 地学 流水のはたらき 2012・2020 2020 6 年空き
理科 化学 気体の性質 2010・2014・2018・2019・2022 2022 この校でいちばん多い化学単元だが 4 年空き
理科 化学 中和・水溶液の判別 2015 2015 長く出ていない
理科 物理 電気回路・電磁石 2012・2016・2020・2024 2024 4 年周期がはっきりしている
理科 物理 音/浮力・密度 2018/2019 2019 どちらも長く出ていない
理科 全般 実験器具の使い方 2016(大問)・2024(小問) 2024(小問) 大問としては 10 年空き。小問では毎年のように出る
社会 地理 貿易・資源・エネルギー 2014・2015・2016 2024(小問) 大問としては 10 年空き。2024 は発電の割合が小問で 1 問
社会 地理 人口・都市問題 2010 2010 長く出ていない
社会 地理 世界地理 2012(2025 に小問で 1 問) 2025(小問) 大問としては長く出ていない
社会 地理 気候・雨温図を主題に 2020(2024 に小問で 1 問) 2024(小問) 大問 1 の中に雨温図が入る形は続いている
社会 歴史 近代の戦争・大正昭和前期 2014・2019 2019 大問 3 の枠。7 年空きで、近年は江戸以前に寄っている
社会 歴史 幕末・明治維新 2012・2020・2023 2024(小問) 3〜8 年おき。2024 に小問で 1 問
社会 歴史 鎌倉・室町 2011・2024 2024 13 年空いて 2024 に戻った例がある
社会 公民 地方自治 2015・2017 2017 大問 4 の枠。9 年空き
社会 公民 環境政策・持続可能性 2018 2026(小問) 8 年空き。2026 に小問で 1 問
社会 公民 情報・メディア 2012 2012 長く出ていない
社会 公民 国際社会・国連 2022 2022 4 年空き
国語 知識 語彙・季節の言葉/漢字の独立大問 2013/2010 2013 知識を単独で問う大問が戻る余地がある

国語について補うと、精読した 3 年には、ことわざ・四字熟語・敬語・熟語の構成といった知識単独の大問がありません。年度ごとの大問構成をたどると 2013 年度は大問 1 が語彙・季節の言葉から始まっており、2010 年度は 3 大問で、漢字の書き取りが独立した大問になっていました。


7 節. 形式面の注意(4 科目共通と科目別)

科目ごとの時間と分量は次のとおりです。


8 節. 学年別ロードマップ(小 4 から始めるなら)

何をやるか
小 4(土台) ①計算の正確さ — 整数・小数・分数の四則と、□を含む逆算。東京純心女子は大問 1 が 16 年間ずっと計算 8 問なので、ここが最終的にいちばん効きます。②漢字 — カタカナを漢字に直す形に早くから慣れる(送り仮名込み)。ただし国語は 2019 年度以降の資料が無いので、直近の形は市販の過去問集で確かめてください(→ 10 節 資料の限界)。③図形の入口 — 角度、円とおうぎ形の面積、立体の体積。大問 2 の末尾 3 問がここです。④身のまわりの理科 — 植物を育てる、月を見る、ろうそくや鏡を触る。この学校の理科は身近な題材から入ります。⑤地図と日本 — 都道府県、県庁所在地、地図記号。時間計測はまだしなくてかまいません
小 5(幅) 全分野をひととおり学び終える年です。1 週間の枠は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にし、次の順で割り付けます。平日 15 分は算数の一行題を 1 単元 5 問ずつ、食塩水 → 平均算 → 割合と比 → つるかめ算(個数を合計から逆算・受験用教材の単元)/過不足算(受験用教材の単元)→ 仕事算 → 速さ → 数の性質 → 場合の数 の 8 単元を一巡し、そのあと規則性・数列に厚めの時間を取ります。国語はこの枠で、説明的な文章を読む習慣と抜き出しの手順を並行して。週末 60 分は理科と社会を交互に。理科は 4 分野それぞれの主要単元を漏らさず(生物なら植物のつくり・花と受粉・こん虫・人体、地学なら月・地層・気象・星、化学なら溶解度・気体・燃焼・状態変化、物理ならてこ・光・電気・ばね)、社会は 47 都道府県と通史を一巡し、グラフ・地図・雨温図を読む練習をここから始めます
小 6(仕上げ) 上の「今からやるなら」8 項目。夏以降は同じ座席を縦に並べて解く演習と年度通しの時間計測を半々で。この学校は座席が固定されているので「算数の大問 1 だけを 10 年分」「理科の大問 2 だけを 10 年分」という縦の解き方が効きます。同時に、理科・社会を 50 分続けて解く通し演習を繰り返して配分を体に入れます

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 差がつくのは、小 4 から積む計算の速さ・正確さと、小 5 での全分野の一巡の 2 点です。算数は 50 分で 25 問、うち 18 問が計算と一行題という設計なので、前半を何分で抜けるかがそのまま後半に残る時間になります。ここは小 4・小 5 で積んだ量がそのまま出ます。一方、記述・作文の重い学校ではない(算数は記述ゼロ、社会の記述は 3 年で 1 問、理科は 0〜1 問)ので、長い文章を書く訓練に早くから多くを割く必要は、この学校に限れば薄いところです。その代わり、理科の 4 分野と社会の 3 分野を空白なく埋めるという広さが効きます。分野を捨てられない設計なので、小 5 での全分野の一巡を飛ばすと小 6 で取り返しにくくなります。


9 節. この学校と併願するなら(勉強が転用できるか、の観点だけ)

観点は「同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら過去問演習が二重に効くか」だけです。男女別学・共学の区別、入試日程の重なり、難易度・偏差値帯、通学圏は扱いません(男女・日程の注記は自動集計の表をそのまま写しています)。数字は科目ごとの出題構造の近さ(0〜100)で、同じ問題が出るという意味ではありません。本校の国語は 2018 年度以前の資料で計算されているため、国語の近さは参考程度に見てください。

8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。

使い方の目安: 東京純心女子の柱である算数の「大問 1 計算 8 問+大問 2 一行題 10 問」を年度横断で潰す演習は、算数の近さが 87〜94 の日本大学藤沢・八千代松陰・西武学園文理で流用しやすくなります。社会の地理(地図 1 枚から読む)と歴史は社会 86〜90 の鎌倉国際文理・横須賀学院・二松学舎大学附属柏・文教大学付属。国語の 2 大問・抜き出し中心の演習は国語 86 の新島学園が近いのですが、本校側の国語の資料が 2018 年度までなので、この数字だけを根拠に演習計画を立てないほうがよいところです。理科は近さ 72〜81 とやや離れており、理科の 4 分野を 1 題ずつという構成は他校で代用しにくいので、本校の過去問を古い年度まで遡って使うほうが確実です。

なお、この学校には国語・算数の 2 科だけで受けられる回(第 2 回・第 5 回・第 6 回、および第 1 回・第 3 回・第 4 回で 2 科を選んだ場合)があります。併願先が 4 科目校の場合、理科と社会はこれらの回の準備とは別に立てる必要があります。


10 節. 資料の限界

資料の中で食い違っている点


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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。

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