帝京大学中学校 の過去問分析
帝京大学中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。
帝京大学中学校 過去問分析(2010〜2025 年度・データベース掲載の 1 回分・15 年分)
更新 2026-08-20。
1. この学校の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都八王子市 |
| 男女 | 共学 |
| 入試回と日程・科目 | 第一回 2 月 1 日午前 — 2 科(算国)または 4 科(算国理社)の選択(出願後の変更はできません)/第二回(特待生・一般選抜)2 月 2 日午前 — 4 科/第三回 2 月 3 日午後 — 2 科(算国) |
| 試験時間・配点 | 国語 50 分 100 点・算数 50 分 100 点・理科 30 分 50 点・社会 30 分 50 点。第三回は国語・算数のみ各 50 分 100 点 |
| 特待生 | 第一回は 4 科上位合格者から若干名、第二回は 4 科上位合格者 15 名を特待生とします |
上の表は 2027 年度の募集要項による内容です。
いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。
このレポートが分析したのは過去問データベースに掲載されている 1 回分だけで、上のどの回にあたるかは特定できていません(→4 節・13 節)。
2. このページでわかること
このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。
過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。
以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。
3. まず結論だけ(10 行)
結論
- 科目ごとに「何番に何の種類の問題が来るか」という座席(問題の置き場所)が 10 年以上動いていません。算数は大問 5 題・小問 20 問が 13 年、理科は地学 → 生物 → 化学 → 物理が 11 年連続、社会はテーマ長文 → 地理 → 歴史 → 公民が 12 年です。
- 同じ問題の使い回しではなく、同じ種類の問題が同じ場所に、素材だけ変えて出ます。理科・社会の中の単元や算数の大問 3・4 の単元は毎年入れ替わります。
- 算数は 13 年すべて答えのみ(式・作図・記号選択はゼロ)、社会の記述は毎年ちょうど 1 問・字数指定なしです。
家でやること 3 つ
- 算数の大問 1 の計算 4 問と、大問 2 の 8 枠を、枠ごとに年度をまたいで縦に解きます。
- 社会の大問 4 の公民(三権分立・国会・内閣・裁判所)を先に固めます。
- 理科の大問 4 の物理だけを 15 年分縦に解きます。
今週やる 1 つ
- 直近 3 年(2023〜2025)の算数の大問 5(速さとグラフ)を解いて、グラフの折れ点から速さと出会いの時刻を逆算する手順が手から出てくるか確かめます。
注意
- 国語は精読できた資料が 4 年分(2010・2014・2015・2022)しかありません(→13 節)。
4. 資料の状況
どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並び・小問の数だけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。
| 科目 | 精読した年 | 構成だけ数えた年 | 資料のある年 | 判読の確度 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 13 年(2010・2014〜2025) | 0 年 | 16 年(2010〜2025。2011〜2013 は問題冊子が無く解答用紙のみ) | 高。2023 年度だけ大問 2 (6) の転写に難があると記録されているので、その 1 問は使っていません |
| 理科 | 15 年(2010・2012〜2025) | 0 年 | 15 年(2011 は無い) | 高 |
| 社会 | 12 年(2013・2015〜2025) | 0 年 | 16 年(2010〜2025。2010〜2012・2014 は解答のみ) | 高 |
| 国語 | 4 年(2010・2014・2015・2022) | 0 年 | 4 年(それ以外の年は問題文が資料に無い。著作権処理の関係で掲載されない年が多い) | 中。4 年分しかないので、国語の記述はすべて「精読した 4 年に限れば」の話です |
- 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
- 入試回は特定できません。過去問データベースは 1 校 1 年 1 科目につき 1 冊しか載せておらず、精読した冊子の表紙に回の名前を確認できませんでした。学校が公表している 2027 年度の要項では、2 月 1 日午前の第一回(2 科または 4 科の選択)・2 月 2 日午前の第二回(4 科)・2 月 3 日午後の第三回(2 科)の 3 回があり、ここで分析したのがどの回かは資料からは分かりません(→1 節・13 節)。
- 試験時間と配点は要項の記載によります。国語 50 分 100 点・算数 50 分 100 点・理科 30 分 50 点・社会 30 分 50 点。
- 算数の冊子には毎年「計算用紙」が同梱されています(2010・2014・2016〜2018・2021〜2025 で確認)。
- 2025 年度の算数の冊子には大問 2 (7) の訂正用紙が挟み込まれており、転写は訂正後の内容で取られています。
自動集計の要約表と原本が食い違った点(原本を採りました):
- 要約表は算数の大問 2 を年ごとに「割合」「和差算」「図形の移動」などと 1 単元で記録していますが、原本の大問 2 は 8 問の小問集合で、記録されていたのは先頭の小問の単元でした。本文の表と結論は原本から数え直しています。
- 要約表は社会について「字数を指定する年が 4 割」としていますが、原本では精読した 12 年すべてで記述に字数指定はありません。指定があるのは「漢字 2 字で答えなさい」といった答え方の側で、記述の長さではありません。
- 索引には算数の大問 2 が「割合・文章題が 5 年連続」と載っていますが、上の 1 のとおり大問 2 は小問集合なので、「大問 2 の (1)〜(4) が文章題」と読み替えるのが正確です。
- 国語の出典一覧に載っている著者名のうち 2 件は、原本の印字そのものが崩れています。該当分の著者名はこのレポートに書いていません。
5. 一番大きな結論
この学校の入試は、「何番に何の種類の問題が来るか」が科目ごとに 10 年以上動いていません。 ただしこれは「同じ問題が出る」という意味ではありません。原本を突き合わせても、同じ設問文が年をまたいで使い回されている例は、社会の空欄補充の指示文(「文章中の空欄( 1 )にあてはまる語句を漢字で書きなさい」)以外には見つかりませんでした。同じ種類の問題が、同じ場所に、素材だけ変えて出る、というのが正確な言い方になります。
固定されている座席(問題の置き場所)は次のとおりです。
- 算数: 大問 5 題・小問ちょうど 20 問が 13 年(2010・2014〜2025)すべてで不変です。大問 1 は計算 3 問+逆算(□にあてはまる数を求める計算)1 問、大問 2 は 8 問の小問集合で前半 4 問が文章題・後半 4 問が図形。大問 3・4・5 が単元別の 1 題ずつで、大問 5 は速さが多くなっています。
- 理科: 大問 4 題。2015〜2025 の 11 年連続で 大問 1=地学・大問 2=生物・大問 3=化学・大問 4=物理 です。物理が最後に来ることだけは精読した 15 年すべてで共通です。
- 社会: 大問 4 題・小問 33〜38 問。2013・2015〜2025 の 12 年すべてで 大問 1=身近なモノや出来事を軸にしたテーマ長文・大問 2=日本地理・大問 3=歴史・大問 4=公民 です。記述はどの年もちょうど 1 問で、2015〜2025 の 11 年連続で大問 1 に置かれています。
- 国語: 精読した 4 年(2010・2014・2015・2022)すべてで、最後の大問が「――線部のカタカナを漢字に改めなさい」10 問です。その前が物語文 → 説明文 → ことばの知識の順です。
一方で「毎年変わるもの」もはっきりしています。理科の各分野の中の単元(物理なら光・運動・電気・てこの循環で、分野の中の単元は 3〜5 年で循環します)、社会の大問 1 のテーマと大問 3 の歴史の切り口、算数の大問 3・4 に入る単元は年ごとに入れ替わります。ここは幅を持って準備します。
過去問の使い方は「単元ごとの解き方を身につける」に、次いで「時間の使い方を身につける」に近くなります。出る問題そのものを覚える形ではありませんが、出る場所と問い方が決まっているので、同じ座席の問題を年度をまたいで縦に並べて解くのが効率がよくなります(算数なら大問 1 の計算 4 問を 13 年分、大問 2 の (5)〜(8) の図形だけを 12 年分、理科なら大問 4 の物理だけを 15 年分、社会なら大問 4 の公民だけを 12 年分)。理科・社会は 30 分で 23 問・35 問なので、通しで時間を計る練習も要ります。
6. この学校らしさが出る場所
- 「トキオ君」と「こしのさん(コシノさん)」が 3 科目に登場します。 算数では 2010(1 周 300m のトラックを 5 周と 7 周)・2014(A 地点と B 地点の往復)・2024(3960m の往復)。理科では 2015(扇状地の観察)・2024・2025。社会では 2013(都道府県のメモ、父との会話)・2019(会話文)・2022(憲法の自由研究)。学校のキャラクターとして 3 科目に散らしているように見えます。
- 社会の大問 2 が「帝京大学中学校 1 年生の太郎君(太郎さん)」の旅行記・作文になる年が 4 年あります(2016 北海道、2017 山陰、2018 愛媛、2020 北海道)。2017 の本文には「東京都八王子市に住んでいるぼく」とあり、学校の所在地がそのまま設問の出発点になっています。
- 理科の 2024 年度・大問 1 は「帝京大学中学校に入学したコシノさんとトキオさんが、夏休みの林間学校で富山県の黒部ダム周辺を訪れた」という会話文です。学校行事を素材にして、川の上流と下流・石の形の変化・地層を問います。
- 社会の大問 1 は「身の回りのモノ」から世界史・日本史・公民へ広げます。暦(2013)・めがね(2015)・記号(2016)・鉛筆(2018)・はきもの(2019)・判子(2020)・橋(2021)・漂流物(2022)。1 つのモノを追って古代から現代まで、日本から世界まで一気に渡る作りが 12 年一貫しています。
- 理科の物理が生活の場面から始まります。回転寿司のレーンとコイン(2023)、シーソー(2025)、豆電球 8 個の回路(2015)、打ち上げ花火の光と音(2018)。実験室の装置よりも、身の回りの動きを式にする問い方が目立ちます。
- 算数の大問 5 は「人が動く」場面が多くなっています。学校から駅へ(2023)、A 地点と B 地点の往復(2024)、登山・通学・追いこし。速さをグラフで読ませる形に落とし込んできます。
7. 今からやるなら(優先順)
想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前の方はこの節を「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先に。学年別の入り方は 11 節に書きました。
各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。
- [毎日 10 分] 算数・大問 1 の計算 4 問 — 13 年すべて同じ場所・同じ問い方(四則計算 3 問+逆算 1 問)です。分数・小数まじりのかっこの入れ子が毎年出ます。ここは満点を前提に組みます。(確認: 〜2025 年度)
- [週末 60 分] 算数・大問 2 の 8 枠を枠ごとに縦断 — (1)〜(4) が文章題、(5)〜(8) が図形という並びが 13 年崩れていません。食塩水の濃度は 10 年連続(2016〜2025)、円とおうぎ形も 10 年連続(2016〜2025)です。1 問あたりにかけられる時間が短いので、解けるものから拾う練習も兼ねます。(確認: 〜2025 年度)
- [週末 60 分] 算数・大問 3〜5 の単元もの(速さとグラフ・規則性・辺の比と面積比) — 大問 5 の速さとグラフは 3 年連続(2023・2024・2025)で、速さ系を大問 5 に置いた年は 13 年で 9 回。グラフの折れ点から速さと出会いの時刻を逆算する手順を固めます。規則性は 2014〜2025 の 12 年すべてで 1 題、辺の比と面積比は 13 年で 10 回です(連比を取る手順を固めます)。(確認: 〜2025 年度)
- [週 1 回] 社会・大問 4 の公民 — 三権分立・国会・内閣・裁判所が 11 年連続(2015〜2025)。憲法の原則と条文、選挙のしくみ、地方自治、財政まで。6〜8 問がまとめて取れる場所です。(確認: 〜2025 年度)
- [週 1 回] 社会・空欄補充を漢字で+記述 1 問 — 「文章中の空欄( 1 )にあてはまる語句を漢字で書きなさい」が 11 年連続で、年に 2〜7 か所。答えは教科書の基本語ですが、ひらがなでは点になりません。記述は「わかりやすく説明しなさい」が 12 年中 11 年で、字数の枠がないぶん、理由の筋を 2〜3 文で通す練習をします。(確認: 〜2025 年度)
- [週末 60 分] 理科・大問 4 の物理 — 15 年すべて最後が物理で、小問が 5〜9 問と重い年があります。光(2016・2018・2022)、物体の運動(2017・2021・2023)、電気(2012・2013・2015・2020)、ばねとてこ(2010・2019・2025)、浮力(2024)を一巡します。(確認: 〜2025 年度)
- [週末 60 分] 理科・化学の計算 3 本(溶解度・再結晶/金属と塩酸/反応する量の関係) — 表とグラフから比例を読み、過不足を判断する手順が共通です。溶解度は 2015・2018・2025 と 3 回、いずれも同じ形の表から始まります。(確認: 〜2025 年度)
- [毎日 10 分] 国語・漢字の書き取り 10 問と字数つきの記述 — 精読した 4 年すべてで最後の大問が書き取り 10 問で、読みは出ません。標準的な熟語と、送り仮名つきの訓読みです。記述は 40〜60 字が中心で字数指定が付きます。ただし国語は資料が 4 年しかないので、直近の形式は市販の過去問集で確かめてください。(確認: 〜2022 年度)
8. 科目別の詳細
8-1. 算数(50 分・100 点)
大問の骨格(2010・2014〜2025 の 13 年すべてで同じ)
精読した 13 年すべてで大問 5 題・小問ちょうど 20 問。内訳も動きません。
| 位置 | 中身 | 小問数 | 精読した 13 年での一致 |
|---|---|---|---|
| 大問 1 | 「次の □ にあてはまる数を求めなさい」— 四則計算 3 問+逆算 1 問 | 4 | 13/13 |
| 大問 2 | 「次の各問いに答えなさい」— 小問集合。前半 4 問が文章題、後半 4 問が図形 | 8(2010 のみ 7) | 13/13 |
| 大問 3 | 図形の面積比/規則性/通過算 など 1 題 | 2〜3 | 13/13 |
| 大問 4 | 規則性/水量/立体/流水算 など 1 題 | 2〜3 | 13/13 |
| 大問 5 | 速さ(グラフつき)が中心。年によって規則性・水量 | 3 | 13/13 |
大問 2 の前半 4 問=文章題・後半 4 問=図形という並びは、精読した 13 年で一度も崩れていません。 2014〜2025 の 12 年は 8 問で (1)〜(4) が割合・食塩水・和差・平均・数の性質・仕事算など、(5)〜(8) が平面図形・角度・円とおうぎ形・立体・図形の移動・回転体。2010 だけ 7 問(文章題 4+図形 3)です。
年度×大問の題材表(大問 3・4・5)
| 年度 | 大問 3 | 大問 4 | 大問 5 |
|---|---|---|---|
| 2010 | 面積比(三角形 ABC を 3 方向に分割) | 場合の数(0〜5 の 6 枚から 3 けたの整数) | 速さ(1 周 300m のトラックを 5 周と 7 周) |
| 2014 | 得点表からの場合の数と平均 | 規則性(数列 A・B の 2 本立て) | 速さとグラフ(A・B 地点の往復・5 分休けい) |
| 2015 | 面積比(三角形 ADF が 12cm²) | 水量とグラフ(しきり 4 枚を入れた円柱水そう) | 規則性(碁盤目の道を反時計回りに毎秒 1m) |
| 2016 | 規則性(3,1,4,1,5 の繰り返し) | 水量とグラフ(円柱容器 A・B・C を組む) | 速さ(管の中で出会うと向きを変える虫) |
| 2017 | 面積比(平行四辺形 2 つの重なり) | 流水算(舟 P・Q) | 規則性(0・1・5・9 を含まない整数の列) |
| 2018 | 場合の数(16 個の点から二等辺三角形) | 面積比(正六角形の辺を 3 等分) | 速さ(ウサギとカメ・4km) |
| 2019 | 角度と面積比(AB=AC=AD=AE の折れ線図形) | 規則性 | 流水算(船 P・Q、AB:BC=3:5) |
| 2020 | 立体の切断(1 辺 8cm の立方体を B・G・D で切る) | 速さ(忘れ物に気づいて走って戻る) | 規則性(A の段が 7,10,13,…,2020) |
| 2021 | 規則性(1/2, 2/3, 1/3, 3/4,… の分数列) | 面積比(三角形の各辺を 1:2 に分ける) | 速さ(A 君・B 君・C 君の同じコース) |
| 2022 | 通過算(特急と普通列車・トンネル) | 面積比(平行四辺形 AP:PB=1:2) | 水量とグラフ(しきり板つき直方体水そう) |
| 2023 | 規則性(段ごとに 1,2,1/1,2,3,2,1…) | 立体の切断(1 辺 8cm の立方体・三角すい) | 速さとグラフ(A 君・B 君・C 君と自転車) |
| 2024 | 面積比(1 辺 4cm の正方形 ABCD) | 規則性(正十二角形の上を動く点 P・2024 回) | 速さとグラフ(3960m の往復) |
| 2025 | 規則性(0 から並べ 1・3・5・7・9 を〇で囲む) | 相似(平行線 EF と面積比) | 速さとグラフ(三角形の辺上を往復する点 P・Q) |
表に出てくる流水算・通過算・仕事算・和差算・時計算などの特殊算の中身は 用語集 にあります。
頻出と回数(原本で数えたもの)
- 大問 1 は 13 年すべて計算 4 問です。四則計算 3 問(分数・小数・かっこの入れ子)+逆算 1 問。逆算は 13 年とも 4 問目です。
- 大問 2 に食塩水の濃度が 10 年連続(2016〜2025)。13 年のうち 12 年で出ています(無いのは 2015 のみ)。混ぜる・水を加える・食塩を加える・比で混ぜる、と操作を変えてきます(2024 は「3% と 7% を 4:7 で混ぜ、48g の水を加えると…」、2025 は「20g の食塩を加えると 10% になり、さらに…」)。
- 大問 2 に円とおうぎ形が 10 年連続(2016〜2025)。斜線部分の面積が中心で、円周率は 3.14 です。
- 大問 5 が速さとグラフ 3 年連続(2023・2024・2025)。速さ系(速さ・流水算・速さとグラフ)を大問 5 に置いた年は 13 年で 9 回です。
- 規則性・数列は 2014〜2025 の 12 年すべてで出題(大問 3・4・5 のどれかに 1 題、または大問 2 の小問として)。数の列・図形の並び・点の移動と、素材を毎年変えてきます。
- 図形の面積比(相似・辺の比と面積比)は 13 年で 10 回、大問 3 か大問 4 に置かれます。連比を取る手順を固めておきます。
- 立体(体積・表面積・切断・展開図)は大問 2 の (8) 付近に 8 回、大問 3・4 に 2 回(2020・2023、どちらも 1 辺 8cm の立方体の切断で、表面積と体積を順に問います)。
問い方の特徴
- 13 年すべて答えだけを書く形式(100% 短答(語句や数値を短く答える形式))です。式・考え方・説明を書かせる欄はゼロ。作図もゼロ。選択肢問題もゼロです。
- 計算用紙が毎年同梱されています(2010・2014・2016〜2018・2021〜2025 の冊子で確認)。途中計算は計算用紙で行い、解答用紙には答えだけを書く作りに見えます。
- 円周率は 3.14(明記のある年で確認)。単位(cm²・分・通り など)は問題文の側で指定されます。
- 図のある小問は 20 問中 6〜13 問(中央値 9 問)。図形は大問 2 の後半に集中します。
8-2. 理科(30 分・50 点)
大問の骨格
精読した 15 年(2010・2012〜2025)すべてで大問 4 題。小問は 19〜28 問(中央値 23 問)で年により幅があります。
2015 年度から 2025 年度までの 11 年連続で、大問 1=地学・大問 2=生物・大問 3=化学・大問 4=物理です。 2010 年度も同じ並びでした。並びが違うのは 2012(生物 → 化学 → 地学 → 物理)・2013(化学 → 地学 → 生物 → 物理)・2014(化学 → 地学 → 生物 → 物理)の 3 年だけで、物理が最後に来ることだけは精読した 15 年すべてで共通です。
年度×大問の題材表
| 年度 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 |
|---|---|---|---|---|
| 2010 | 太陽系の惑星 | 植物の発芽と日長 | 金属と塩酸・中和 | ばねと物体の運動 |
| 2012 | プランクトンと食物連鎖 | アルミはくと塩酸 | 停滞前線と気象衛星画像 | 電気回路と抵抗 |
| 2013 | 塩酸とマグネシウム | 堆積岩の分類 | ハエの生命表 | 電熱線と水温 |
| 2014 | 物質の状態変化 | 太陽の日周運動 | 花芽と遺伝 | 音の高低と振動数 |
| 2015 | 流水のはたらき(扇状地) | ウマの進化と足の指 | 溶解度(食塩・ホウ酸・ミョウバン) | 豆電球 8 個の回路 |
| 2016 | 地学 4 分野の総合 | からだが動くしくみ | 中和(A 液・B 液のグラフ) | 光と回転数 |
| 2017 | 地震・火山 | 食物連鎖のピラミッド | 濃度の違う塩酸 X・Y | レール上のボールの運動 |
| 2018 | がけの地層のスケッチ | 肺と心臓 | 溶解度(食塩・ほう酸・ミョウバン) | 光の速さと反射 |
| 2019 | 水の流れ | 長日植物・短日植物 | 4 つの水溶液の判別 | ばね A・B・C |
| 2020 | 火山と溶岩・マグマ | 消化と吸収 | 酸化銅と炭素(質量の関係) | ニクロム線と水温 |
| 2021 | 雲の分類 | ヒトの血液循環 | メタン・プロパンの燃焼 | 小球の運動 |
| 2022 | 透明半球と太陽の動き | 光合成と呼吸 | 水素と酸素の反応 | プリズムと光の屈折 |
| 2023 | 熱中症と気象用語 | 花芽の 4 領域(シロイヌナズナ) | 気体 A〜E の発生と性質 | 回転寿司のレーンとコイン |
| 2024 | 黒部ダム(林間学校の会話文) | ミツバチの 8 の字ダンス | 塩酸と炭酸カルシウム | 浮力 |
| 2025 | 地震・火山(レポート形式) | 恒温動物と変温動物 | 溶解度(物質 X) | シーソーとてこ |
頻出と回数
- 物理(大問 4)の中身は 5 つを回しています。光(2016・2018・2022)、物体の運動(2017・2021・2023)、電気(2012・2013・2015・2020)、ばね/てこ(2010・2019・2025)、そのほか音(2014)・浮力(2024)。小問が 5〜9 問と 4 大問の中で最も重い年があります(2021 は 9 問、2024 も 9 問)。
- 化学(大問 3)は溶解度・再結晶(2015・2018・2025)、金属と塩酸(2010・2012・2013・2017)、中和(2010・2016)、質量の関係(2020・2024)、気体の性質(2022・2023)。表やグラフから比例を読んで計算する作りが共通です。
- 地学(大問 1)は流水のはたらき(2015・2016・2019・2024)、地層・岩石(2013・2018・2020)、気象(2012・2021・2023)、太陽(2014・2022)、地震・火山(2017・2025)を回しています。
- 生物(大問 2)は人体(2016・2018・2020・2021)が最多(消化・呼吸・血液循環・骨と筋肉)、次いで植物(2010・2019・2022)、こん虫・動物(2013・2015・2024)、花のつくり(2014・2023)、生態系(2012・2017)。
問い方の特徴
- 記述は 0〜3 問です。2016 以降で言うと 2016・2020・2024・2025 が 1 問、2017・2018・2023 が 2 問、2019 が 3 問、2021・2022 は 0 問。字数指定はなく、「〜の利点を答えなさい」「なぜ〜か答えなさい」と 1〜2 文で書かせます。生物の大問 2 に集まる年が多くなっています(2016・2017・2018・2019・2020・2025)。
- 作図がある年が 15 年中 7 年(2010・2012・2014・2016・2021・2022・2024)。中身はグラフをかく(2010 の気体の体積と塩酸の量、2012 の電熱線の長さと電流、2014 の南中高度の折れ線、2016 のれきの大きさの棒グラフ、2021 の時間と速さ)と、図をかく(2022 のプリズムを通る光の道すじ、2024 のミツバチの羽とあし・浮き沈みのようす)の 2 種類です。作図はほぼグラフで、点を打って線で結ぶところまで指示があります(2012「点と点の間は、適した線で結ぶこと」)。2021〜2024 は 4 年のうち 3 年で作図が出ています。
- 記号選択は年により 2〜11 問(全体の 1〜5 割)。残りは用語や数値を書く短答です。
- 桁の指定が付く計算があります(2018「小数第一位を四捨五入」、2025「四捨五入し小数第 1 位まで」)。
- 図のある小問は 19〜28 問中 4〜22 問。2023 だけ 4 問と極端に少ない年でした(大問 3 が 2 問しかない年でもあります)。
8-3. 社会(30 分・50 点)
大問の骨格
精読した 12 年(2013・2015〜2025)すべてで大問 4 題・小問 33〜38 問(中央値 35 問)。座席も動きません。
| 位置 | 中身 | 小問数 | 精読した 12 年での一致 |
|---|---|---|---|
| 大問 1 | 一つの「モノ・出来事」を軸に、世界地理・日本史・国際・時事を串刺しにする長文 | 9〜12(2015 以降は 11〜12) | 12/12 |
| 大問 2 | 日本地理(都道府県の同定・地形・産業・気候) | 4〜9 | 12/12 |
| 大問 3 | 歴史(原始から近現代までを一つのテーマで通す) | 7〜9 | 12/12 |
| 大問 4 | 公民(憲法・三権分立・選挙・地方自治・財政) | 6〜8 | 12/12 |
記述問題は毎年ちょうど 1 問で、2015〜2025 の 11 年連続で大問 1 に置かれています(2013 のみ大問 1 と大問 3 に 1 問ずつ)。
年度×大問の題材表
| 年度 | 大問 1(テーマ長文) | 大問 2(日本地理) | 大問 3(歴史) | 大問 4(公民) |
|---|---|---|---|---|
| 2013 | 暦 | 都道府県 4 つのメモ | マンガ・アニメと伝統文化 | 父との会話(税・社会保障) |
| 2015 | めがね | 日本の米作り | 情報を伝える手段の歴史 | 基本的人権と平等権 |
| 2016 | 記号(A〜J の 10 種) | 北海道旅行の作文 | 戸籍の歴史 | 社会科見学(国会) |
| 2017 | リオ五輪 | 山陰地方への旅行 | 陸上交通の歴史 | 政治参加 |
| 2018 | 鉛筆 | 愛媛の祖父母と羽田空港 | 貨幣の歴史 | 裁判の傍聴記 |
| 2019 | はきもの | 会話文(気候・地形・工業) | 九州地方の歴史 | 選挙と憲法 |
| 2020 | 判子(印章) | 北海道旅行の作文 | 刀剣の歴史 | アメリカ旅行と地方自治 |
| 2021 | 橋 | 「水」(水産・工業・地形) | 四国地方の歴史 | 1964 年東京五輪と財政 |
| 2022 | 漂流物(海洋プラスチック) | スポーツと都道府県 | 関東地方の歴史 | 二つの憲法の比較表 |
| 2023 | スポーツと政治(サッカー) | 世界地図(4 か国) | 東京国立博物館 150 年 | 第 49 回衆議院議員総選挙 |
| 2024 | 音楽と歴史(第九 200 年) | 近畿地方の地図 | 地震と防災の歴史 | 日本の政治のしくみ |
| 2025 | さまざまな会議・条約 | 製造業から見た都道府県 | 人口の歴史 | 景気と経済 |
頻出と回数
- 大問 1 はその年の周年・前年の出来事から書き起こされます。リオ五輪(2017)、東京国立博物館 150 周年(2023)、第九初演 200 年(2024)、先進国首脳会議 50 年(2025)。1 本の文章に下線 A〜L 前後を引き、そこから世界地理・歴史・公民へ枝を出す作りです。
- 大問 4 は三権分立・国会・内閣・裁判所が 11 年連続(2015〜2025)。日本国憲法の条文・原則が 12 年中 10 年、選挙制度が 7 年です。
- 大問 2 は都道府県の同定が 12 年中 10 年。資料 3〜4 個(雨温図・生産量・地図)から「これはどこか」を当てさせる形で、製造品出荷額・農産物・地形・気候をセットで覚えておくと対応できます。2016・2017・2018・2020 の 4 年は「帝京大学中学校 1 年生の太郎君」の旅行記・作文という同じ体裁で、そこに地理の設問をぶら下げています。
- 大問 3 は 1 テーマで原始から近現代まで通します。精読した 12 年すべてで江戸時代・鎌倉室町・近代のいずれかが必ず含まれ、飛鳥奈良は 7 回、幕末明治は 7 回、近代の戦争は 8 回です。
- 地形図の読図は 2013・2016 の 2 回だけ。図表の付いた小問は 33〜38 問中 2〜10 問と少なく、文章を読んで語句を答える比重が高くなっています。
問い方の特徴
- 「文章中の空欄( 1 )にあてはまる語句を漢字で書きなさい」という同じ問い方が 2015〜2025 の 11 年連続で出ます(年に 2〜7 か所)。番号の付いた空欄を本文に置き、漢字指定で答えさせる形です。
- 記述は毎年 1 問、文末は「わかりやすく説明しなさい」。精読した 12 年のうち 11 年でこの言い回しです(2020 のみ「解答欄の枠内に書きなさい」)。字数指定は 12 年すべてで無く、語句の指定が付く年があります(2013「寺子屋」、2024「福祉」)。過去の 12 問は「なぜそうなったか」の理由説明(元寇と御家人、原子力の割合の低下、1940 年の五輪中止、鯖江の眼鏡生産の減少)が中心です。
- 記号選択の比率が高く、2013 年度は 35 問中 15 問(43%)、2025 年度は 35 問中 25 問(71%)。近い年ほど記号選択の比重が大きくなっています。
- 文字種の指定が多くあります(「漢字で」が年に 3〜11 か所、「漢字 2 字」「カタカナで」「ひらがなで」)。
- 「誤っているもの」「ふさわしくないもの」を選ばせる消去は年に 0〜1 問と少なめです。「すべて選び」は 2019 の 2 問のみ。
8-4. 国語(50 分・100 点。資料は 2010・2014・2015・2022 の 4 年)
国語は資料のある年が少なく、精読できたのは 2010・2014・2015・2022 の 4 年です。2011〜2013・2016〜2021・2023〜2025 は問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)ため、ここに書いたのはその 4 年に限った話です。直近の形式は市販の過去問集で確認してください。
大問の骨格(精読した 4 年)
| 位置 | 中身 | 小問数 |
|---|---|---|
| 大問 1 | 物語文(小学生〜中学生が主人公) | 6〜8 |
| 大問 2 | 説明文・論説文 | 6〜8 |
| 大問 3 | ことばの知識 | 5 |
| 最後の大問 | 「――線部のカタカナを漢字に改めなさい」10 問 | 10 |
最後の大問が漢字の書き取り 10 問なのは精読した 4 年すべてです。 2010 だけ大問が 5 題で、漢字の前に「矢印の部分は何画目か」(筆順・画数)が 5 問入ります。ほかの 3 年は 4 大問。小問の合計は 27〜34 問です。
年度×大問の題材表
| 年度 | 大問 1(物語文) | 大問 2(説明文) | 大問 3(知識) | 最後(漢字) |
|---|---|---|---|---|
| 2010 | 地方都市に引っ越した小学 2 年生 仁美 | 世界不況と非正規労働 | 俳句 5 句の季節 | 筆順 5 問+書き取り 10 問 |
| 2014 | 中学 2 年生のキャンドルナイト | 修理と修復の違い(仏像) | 仲間はずれ探し(季語・作者と作品・昔の国名・数え方) | 書き取り 10 問 |
| 2015 | 合唱コンクールの指揮者になった中 1 心平 | ペットと「寝た子を起こすな」 | 文法(そうだ・らしい・れる・ない・ながらの用法) | 書き取り 10 問 |
| 2022 | 母と二人暮らしの小 5 光輝と祖父 | ひとりで考えること・政治参加 | 三つの( )に同じ言葉(ひらがな) | 書き取り 10 問 |
出典の書名は原本の末尾に印刷されています。精読した 4 年で確認できたのは、森絵都『クラスメイツ』(2015 大問 1)、市川朔久子『紙コップのオリオン』(2014 大問 1)、飯泉太子宗『時をこえる仏像 修復師のしごと』(2014 大問 2)、中馬清福『日本の基本問題を考えてみよう』(2010 大問 2)、小島俊明の哲学についての本(2022 大問 2)です。2015 大問 2 の『動物を守りたい君へ』と 2022 大問 1 の『しずかな日々』は、資料上の著者名の表記が崩れているため著者名は書きません。
問い方の特徴(精読した 4 年)
- 記述は 2〜4 問(2010・2014・2015 が 4 問、2022 が 2 問)。大問 1 と大問 2 におおむね半分ずつです。
- 記述には字数指定が付きます。三十字以内・三十五字以内・四十字以内・五十字以内・六十字以内・八十字以内。「〜から始まる三十字以内の文で」「『非正規労働者』という語を必ず用いて五十字以内で」のように、書き出しや使用語句を縛る年もあります(2010)。
- 抜き出しは「はじめと終わりの五字」「十字以上十五字以内」「二十九字で」と字数をきっちり指定してきます。
- 記号選択が最も多く、心情・理由・空欄補充・本文の内容と合うもの、が中心です。選択肢は長く、ア〜エのどれも似た方向を向いているので、本文の根拠と 1 対 1 で照合する読み方が要ります。空欄 A〜E に語句を入れる形が 4 年すべてに入ります。
- 漢字は書き取りのみ 10 問で、読みの設問は精読した 4 年で 1 問もありません。出るのは「テツボウ」「ソウリツ」「ホウボク」「ヘンシュウ」「ジュンノウ」といった標準的な熟語と、「アズかる」「トトノえる」「メバえる」のような送り仮名つきの訓読みです。
- 知識の大問(大問 3)は年ごとに毛色が変わります。季語(2010)、仲間はずれ探し(2014)、文法の識別(2015)、三つの空欄に同じ言葉(2022)と、季語・文法・慣用句・四字熟語・数え方・昔の国名まで出ました。四字熟語をばらした漢字から組み立てる設問もあります(2022 大問 2 問二「一・二・三・択・体・者・裏・心・同・表」から四字を作る)。
9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
精読した年(算数 13 年・理科 15 年・社会 12 年)の範囲での話です。最終確認年度は、その題材を原本で最後に確認できた年度を指します。
| 科目 | 題材 | 出た年 | 最終確認年度 | 状況 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 水量とグラフ | 2015・2016・2022 | 2022 年度 | 大問 4 か 5。2022 を最後に 3 年空き |
| 算数 | 流水算 | 2017・2019 | 2019 年度 | 大問 4・5。2019 を最後に 6 年空き |
| 算数 | 場合の数を大問で | 2010・2014・2018 | 2023 年度(大問 2 の小問) | 2018 を最後に大問では出ていない |
| 算数 | 回転体(大問 2) | 2014・2015・2017・2023 | 2023 年度 | 2023 を最後に空き |
| 算数 | 通過算 | 2022 | 2022 年度 | 大問 3 に 1 回だけ。大問 2 にも出ていない |
| 算数 | 時計算 | 2023 | 2023 年度 | 大問 2 に 1 回 |
| 理科 | 電気回路・電流と発熱(大問 4) | 2012・2013・2015・2020 | 2020 年度 | 2020 を最後に 5 年空き。物理 5 種の中でいちばん間が空いている |
| 理科 | 中和(大問 3) | 2010・2016 | 2019 年度(小問 1 問) | 2016 を最後に大問では出ていない |
| 理科 | 音 | 2014 | 2018 年度(小問 1 問) | 2014 を最後に大問では出ていない |
| 理科 | 太陽・天体 | 2010・2014・2022 | 2022 年度 | 2022 を最後に 3 年空き |
| 理科 | 星・星座 | 2016(小問 1 問) | 2016 年度 | 精読した 15 年で大問としては無い |
| 理科 | 遺伝 | 2014 | 2014 年度 | 15 年で 1 回だけ |
| 社会 | 地形図の読図 | 2013・2016 | 2016 年度 | 2016 を最後に 9 年空き。中学入試では定番の素材なので、ゼロで済ませない |
| 社会 | 農業・畜産 | 2013・2015・2016・2017・2020・2022・2024 | 2024 年度 | 2 年おき前後。2024 に大問 1 で 1 問 |
| 社会 | 水産業・海流 | 2013・2016・2018・2021・2022 | 2022 年度 | 2022 を最後に 3 年空き |
| 社会 | 気候・雨温図 | 2013・2019・2021・2022 | 2022 年度 | 2022 を最後に 3 年空き |
| 社会 | 地方自治 | 2013・2017・2018・2020・2024 | 2024 年度 | 4 年前後の間隔 |
| 社会 | 財政・税・社会保障 | 2013・2021・2022・2025 | 2025 年度 | 2025 に復帰 |
| 社会 | 人口・都市問題 | 2017・2023 | 2023 年度 | 6 年間隔。2025 の大問 3 は「人口の歴史」で歴史側から扱った |
10. 形式面の注意
- 算数は 13 年すべて答えのみです。 式・考え方を書かせる欄はゼロ、作図もゼロ、記号選択もゼロ。計算用紙が同梱されるので、途中計算はそこで行って解答用紙には答えだけを書く作りです。円周率は 3.14。単位は問題文の側で指定されます。
- 理科は記述が 0〜3 問。字数指定はなく、「〜の利点を答えなさい」「なぜですか」に 1〜2 文で答えます。生物の大問 2 に集まる年が多くなっています。作図が精読した 15 年中 7 年(2010・2012・2014・2016・2021・2022・2024)で、グラフをかくものと図をかくものの 2 種類。計算に桁の指定が付く年があります(2018「小数第一位を四捨五入」、2025「小数第 1 位まで」)。30 分の中では大問 4 の物理がいちばん重いので、大問 1〜3 を手早く終えて物理に時間を残す配分が要ります。
- 社会は記述が毎年ちょうど 1 問、字数指定は 12 年すべて無し。文末は「わかりやすく説明しなさい」(12 年中 11 年)。使う語句を指定する年があります(2013「寺子屋」、2024「福祉」)。文字種の指定は多く、「漢字で」が年に 3〜11 か所、「漢字 2 字」「カタカナで」「ひらがなで」も出ます。「誤っているもの」「ふさわしくないもの」を選ぶ形は年に 0〜1 問と少なめです。
- 国語は記述に字数指定が付きます(30・35・40・50・60・80 字以内)。書き出しを指定する年、使う語句を指定する年があります。抜き出しも「はじめと終わりの五字」「十字以上十五字以内」と字数をきっちり切ってきます。漢字は書き取り 10 問のみで読みは出ません。
- 4 科目とも解答用紙は問題冊子に同梱されている形で転写されています。配点は冊子に印刷されていません。
11. 学年別ロードマップ
| 段 | この学校に向けて何をするか |
|---|---|
| 小 4(土台) | 計算の正確さが最優先です。算数の大問 1 は 13 年すべて計算 4 問で、ここを落とさない子が有利になります。分数・小数のまじった四則と逆算に早く慣れます。図形は角度と面積の基礎、国語は漢字の書き取りと物語文の読み、理科・社会は身の回りへの興味づけで十分です。時間を計るのはまだ先です |
| 小 5(幅) | この学校は毎年新しい問題を作るので、小 5 は全単元をひととおり学び終えることが本体になります。週の器(時間の置き方)は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形に。平日 15 分は大問 1 と同じ計算(四則計算 3 問+逆算 1 問)と漢字の書き取りに充てます。週末 60 分はその週の単元 1 つで、8 節の年度×大問の題材表を「小 5 で一巡する単元リスト」として次の順に回します: 食塩水 → 割合 → 和差 → 平均 → 数の性質 → 仕事算(何人・何台で分担したときの日数を求める・受験用教材の単元) → 平面図形の面積比 → 角度 → 円とおうぎ形 → 立体 → 図形の移動 → 規則性 → 速さ。理科は 4 分野を偏りなく、とくに物理 5 種。社会は地理の都道府県と公民の三権分立を厚く。国語は 40〜60 字の記述を書き慣れます。ただし国語は 2022 年度より後の問題文が資料に無いので(→13 節)、直近の形式は市販の過去問集で確かめてください |
| 小 6(仕上げ) | 7 節の 8 項目です。夏以降は同じ座席を縦に解く(算数の大問 1 だけを 13 年分、理科の大問 4 だけを 15 年分、社会の大問 4 だけを 12 年分)のと、年度通しで時間を計る(理科は 23 問前後・社会は 35 問前後を 30 分)演習を組み合わせます |
この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 差がつくのは小 5 での全分野の一巡です。座席は固定でも中身は毎年作り直されるので、「この単元は出ない」と切れる単元がほとんどありません。算数は 5 大問のうち 3 つが単元別の 1 題で、そこに入る単元は年ごとに入れ替わります。理科は 4 分野を必ず 1 題ずつ。社会は地理・歴史・公民を必ず 1 大問ずつ。つまり 4 科目とも「穴を作らない」ことがそのまま得点になる構造です。小 4 で計算と漢字という毎年必ず出る枠を固め、小 5 で単元を一巡し、小 6 で座席ごとの解き方と 30 分の時間感覚を身につける、という順番が無駄が少なくなります。
12. この学校と併願するなら
観点は過去問演習が二重に効くかどうかだけです。難易度・偏差値帯・通学圏は見ていません。男女の区別と日程の重なりは、自動集計の一覧の注記をそのまま写しています。
- 北里大学附属順天中学校(共学)— 算数・理科・社会の 3 科目とも近い組み合わせです。
- 淑徳中学校(共学)— 算数と社会がとくに近くなっています。
- 八雲学園中学校(共学)— 算数が近い学校です。
8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。
- この学校は第一回が 2 科(算国)と 4 科の選択、第三回が 2 科(算国)です。2 科で受けるつもりでも、併願先が 4 科目校の場合、理社は本校の準備とは別に立てる必要があります。
- 国語はどの学校とも比べられていません。この学校の国語は資料が 4 年しかないためです。
- 併願先の過去問を解くときも、この学校で効くのは「大問の並びが決まっている学校で、座席ごとに解く」練習そのものです。単元が近い学校なら、算数の食塩水・円とおうぎ形・速さとグラフ、理科の物理と化学計算、社会の公民がそのまま二重に効きます。
13. 資料の限界
- 入試回が特定できません。過去問データベースには 1 校 1 年 1 科目につき 1 冊しか載っておらず、精読した冊子の表紙に回の名前を確認できませんでした。学校の要項では 2 月 1 日午前・2 月 2 日午前・2 月 3 日午後の 3 回があり、ここで分析したのがどの回かは分かりません。別の回の傾向はこの資料からは言えません。
- 国語は 4 年分しかありません(2010・2014・2015・2022)。それ以外の年は問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)ためです。国語について書いたことはすべてその 4 年に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。出典(著者・作品)も同じ制約を受けます。
- 算数は 2011〜2013 の問題冊子が無く(解答用紙のみ)、理科は 2011、社会は 2010〜2012・2014 が精読できていません。「何年連続」の数え方はすべて精読した年の中での連続です。
- 2023 年度の算数は大問 2 (6) の転写に難があると記録されており、その 1 問は使っていません。2025 年度の算数は冊子に大問 2 (7) の訂正用紙が挟まれていました(転写は訂正後)。
- 自動集計の要約表には誤りがありました(4 節に 4 件を明記しています)。算数の大問 2 を 1 単元として記録していた点、社会の記述に字数指定があるとしていた点、国語の著者名 2 件が崩れていた点です。本文の数字はすべて原本の設問文から数え直しています。
- 転写データは画像からの読み取りなので、式・数値・図の細部に読み落としがあり得ます。とくに図の説明は文章に置き換えられているため、図形問題の細部は原本の冊子で確かめてください。
- 配点はどの科目も設問ごとには公開されていません。科目ごとの満点(国語・算数 100 点、理科・社会 50 点)は要項の記載によります。
- 「毎年」「〜年連続」は原本の設問文で 3 年以上の反復を確認したものだけに使いました。「〜のように見える」と書いた箇所は題材からの推測で、出題の意図を裏づける資料はありません。
- 難易度・偏差値・合格可能性・学校の教育方針・入試結果はこのページでは扱っていません。
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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。
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