富士見中学校 の過去問分析

富士見中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。

富士見中学校 過去問分析(2010〜2025 年度・回の区別のない 1 冊・原本の精読は直近 3 年)

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

項目 内容
所在地 東京都練馬区
男女 女子校
旧称 富士見高等女学校
入試回と日程 第 1 回 2 月 1 日午前(100 名)/第 2 回 2 月 2 日午前(80 名)/第 3 回 2 月 3 日午前(40 名)— 3 回とも 4 科(国語・算数・社会・理科)
試験時間・配点 3 回とも国語 50 分 100 点・算数 50 分 100 点・社会 40 分 60 点・理科 40 分 60 点
このほかの入試 第 2 回と同じ日に算数 1 教科入試(女子 20 名・試験 15:00〜16:00・60 分 100 点)。各回と同じ日に英語資格を使う入試(第 3 回は若干名)

上の表は 2026 年度の募集要項による内容です。いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。

富士見丘中学校(東京都渋谷区)・横浜富士見丘学園中学校(神奈川県)とは別の学校です。過去問集を買うときに取り違えないよう注意してください。

このレポートが分析した資料は回の区別のない 1 冊(第 1 回に相当すると考えています)で、第 2 回・第 3 回や算数 1 教科入試の傾向はこの資料からは分かりません(→4 節・13 節)。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

結論

  1. 大問の並びがはっきり決まっていて、そこに入る中身は毎年作り直す学校です。 理科は大問 1 地学・大問 2 生物・大問 3 化学・大問 4 物理の並びが精読した 3 年(2023〜2025)で完全に一致し、大問 4 の物理は資料の並びをたどると 2012〜2025 の 14 年続いています。
  2. 算数は大問 1 が 8 問の一行問題(数行で終わる短い文章題)で、(1) 四則計算・(2) 逆算(□にあてはまる数を求める計算)・(6)(7)(8) 図形という枠が 3 年とも同じです。社会は大問 2 つだけで、記述はちょうど 2 問、雨温図が 3 年連続です。
  3. 「出る問題を覚える」学校ではありません。単元の解き方と時間の使い方を身につける練習がいちばん効きます。

家でやること 3 つ

  1. 場所が決まっている枠を年度をまたいで縦に解きます(算数の大問 1 の (1)(2) と (6)(7)(8)、理科の大問 4、社会の雨温図)。
  2. 社会と理科は時間を計って通しで解きます(社会 40 分で 40 問前後、理科 40 分で 30 問超。この 2 科目がいちばん時間が厳しい)。
  3. 国語は文末を指定された記述(「〜気持ち。」「〜こと。」)を、先に文末を書いてから内容を詰める手順で練習します。

今週やる 1 つ

  1. 直近 1 年ぶんの社会を 40 分計って解き、40 問前後を時間内に最後まで解き切れるか確かめます(→7 節の 1)。

注意

  1. 国語は 2021 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いた国語の話は 2018〜2020 年度のものです(→13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並びと題材だけを読み取った年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 判読の確度
算数 3 年(2023・2024・2025) 13 年(2010〜2022) 16 年(2010〜2025) 高。図の細部(角度・長さの数値)は転写の揺れがある年がありますが、大問構成と題材の読み取りに支障はありません
理科 3 年(2023・2024・2025) 12 年(2010・2012〜2022) 15 年(2010〜2025 の 15 年。2011 は無し) 高。図に依存する小問が 6 割近くあり、図そのものは文章での説明として残っています
社会 3 年(2023・2024・2025) 13 年(2010〜2022) 16 年(2010〜2025) 高。統計グラフの数値は一部が読み取れていません
国語 3 年(2018・2019・2020) 4 年(2011・2014・2015・2016。出典と大問の並びを確認した年です) 7 年(2011・2014・2015・2016・2018・2019・2020) 高。ただし 2021 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)

5. 一番大きな結論

この学校は「大問の並び」がはっきり決まっていて、「そこに入る中身」は毎年作り直します。 ここを取り違えないことが、過去問の使い方を決めます。

決まっているほう(同じ種類の問題が同じ場所に出るということで、同じ問題が出るという意味ではありません)は、次のとおりです。

毎年作り直すほうは、算数の大問 3・大問 4 の単元(3 年で一巡もしていません)、理科の各分野の中のテーマ、社会の 2 つの大問のテーマ(山崎種二の生涯/土木技術/住居の歴史/木おけ/食べ物/産業技術)です。とくに社会は、1 つの大問の中で地理・歴史・公民をまたぐので、分野ごとに区切った準備がそのままでは効きにくくなっています。

したがって過去問の使い方は、「単元の解き方を身につける」と「時間の使い方を身につける」の合わせ技にいちばん近くなります。「出る問題を覚える」学校ではありません。具体的には、

  1. 場所が決まっている枠は縦に解く — 算数の大問 1 の (1)(2) と (6)(7)(8)、理科の大問 4(物理)、社会の雨温図。同じ種類の問題が同じ場所に出るので、年度をまたいで同じ枠だけ続けて解けます。
  2. 場所が決まっていない大問は、時間を計った通し演習で慣らす — とくに社会(40 分で 40 問前後)と理科(40 分で 30 問超)。この 2 科目の時間配分が、この学校でいちばん練習が要ります。

6. この学校らしさが出る場所


7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提にしています。小 5 以前の方は、この節を「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先に固めてください。学年別の順序は 11 節にまとめました。

各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を精読で確認できている最後の年度です。

  1. [週末 60 分] 社会と理科を、時間を計って通しで解く — 社会は 40 分で 40 問前後、理科は 40 分で 30 問超。両方とも長い文章や会話文を読みながら解く形なので、知識が足りていても時間で落とすのがいちばんもったいないところです。過去問演習の最初にここを確認します。通しで時間を計る練習がいちばん必要なのは社会です。設問だけ拾い読みすると会話文の条件を落とすので、通して読む練習を兼ねます。(確認: 〜2025 年度)
  2. [毎日 10 分] 算数・大問 1 の (6)(7)(8) と回転体 — 角度(折り返しを含む)・平面図形の面積・立体の体積表面積の 3 枠が 3 年とも同じ位置なので、年度をまたいで「(6) だけ」「(8) だけ」とまとめて解けます。大問 1 の最後の「直線 ℓ(エル)の周りに 1 回転させてできる立体」は 2024・2025 の 2 年連続で、同じ言い回しが 2014・2019 にも見えます。直線のまわりを 1 回転させる図の分解に慣れておきます。(確認: 〜2025 年度)
  3. [週末 60 分] 算数・規則性・速さ・立体図形 — 規則性は大問 2 [B] に 2024・2025 の 2 年連続で、操作を繰り返して周期を見つける形(カードを切る・カードをめくる)が多め。速さは 3 年とも場所を変えて必ず入っています(2023 大問 2[B]、2024 大問 4、2025 大問 1(5) と大問 2[A]。グラフと結ぶ形も 2025 に)。立体図形も 2023 大問 2[A] 切断・2024 大問 3 箱詰め・2025 大問 4 円すいと、3 年連続でどこかに大きく入ります。(確認: 〜2025 年度)
  4. [週末 60 分] 理科・てこ+浮力と、湿度・溶解度の計算 — てこ・つり合いは大問 4 の中心で、2023(浮力と組み合わせ)と 2025(板の重さまで考える)の 2 回。湿度・飽和水蒸気量の計算は 2023・2025 の大問 1、溶解度と濃度の計算は 2023・2025 の大問 3 に各 2 回で、表から読み取って引き算・割り算する手順は毎回同じです(2025 のホウ酸のほう和水よう液は 4 問続けて計算)。間の 2024 は電気回路(豆電球と LED)が大問 4 を丸ごと占め、LED の向きで点灯が変わる問いが 9 問中 6 問でした。(確認: 〜2025 年度)
  5. [週 1 回] 社会・雨温図と統計グラフ — 雨温図は 3 年連続で、毎年 4 地点前後を並べて日本海側・太平洋側・内陸・南西諸島を見分ける練習をします。農業産出額の推移(2023)・野菜の生産量の都道府県割合(2024)・工業地帯の出荷額割合(2024)・貿易港の品目(2024・2025)・産業別就業者数(2025)など、定番の統計を先に頭へ入れておくと時間が浮きます。(確認: 〜2025 年度)
  6. [週 1 回] 社会・理由記述と公民の基本 — 理由を 1〜2 文で書く記述が毎年 2 問。図・グラフ・地図が必ず添えられていて、そこから読める数値や位置を根拠として文に入れるのが答え方です。年代の並べ替えと「まちがっているもの」探しは、選択肢の細部(人名・年号・地名の入れ替え)を見る目を鍛えておきます。公民は毎年どこかに必ず入ります(三権と法律の制定過程 2023・2024・2025、基本的人権と憲法条文の穴埋め 2024・2025、選挙制度 2024、地方自治 2023・2024)。(確認: 〜2025 年度)
  7. [毎日 10 分] 国語・文末指定と条件つき記述 — 「〜気持ち。」「〜こと。」「〜書き方。」に続ける形が精読した 3 年すべてにあります。先に文末を書いてから内容を詰める手順で練習します。字数・指定語・禁止語・文末が同時に来る年もあるので(2020 は「文末は『〜こと。』/五十字以内/『能力』『人間』『精神性』を含む」)、条件を数えてから書きます。抜き出しの「最初と最後の五字」は範囲を確定してから数える、接続語は逆接・言い換え・例示を見分ける、漢字 5 問×大問 2 つ(同音異義語の書き分け(2020)まで)と慣用句・四字熟語・擬態語の語彙も合わせて回します。(確認: 〜2020 年度)
  8. [毎日 10 分] 理科・計算の桁指定と理由記述 — 「割り切れない場合は小数第 1 位を四捨五入して」「小数第 3 位を四捨五入して小数第 2 位まで」。似た但し書きは 2012・2017・2021・2022 にも見え、この学校の定番の言い回しになっているように見えます。四捨五入の位置に印を付ける習慣を。理由の記述は「〜だから。」を 1〜2 文で書く練習を合わせます。(確認: 〜2025 年度)

8. 科目別の詳細

8-1. 算数(精読した年: 2023・2024・2025)

50 分・100 点(第 1 回〜第 3 回とも同じ)です。精読した 3 年はいずれも大問 4 つ・小問 22〜25 問でした。

年度×大問の題材表

年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4
2023 一行問題 8 問 [A] 立方体の切断(辺上を動く 2 点 P・Q)/[B] 速さ(富士山の登山ルート) 数の性質(電卓の小数表示から元の割り算を当てる会話文) 規則性(カードを「切る」操作と移動先)
2024 一行問題 8 問 [A] 円とおうぎ形(半径 2cm の円が図形の外側を 1 周)/[B] 規則性(正方形を継ぎ足す図形の列と約束記号) 立体図形(通信販売の箱詰め・何個まで入るか) 速さ(3 区間のリレー・走者の順番と追い抜き)
2025 一行問題 8 問 [A] 速さとグラフ(台形の辺上を動く点 P と面積の変化)/[B] 規則性(白黒のカード 4 枚をめくる操作と暦) 平面図形と比(正六角形の中の交点と面積比) 立体図形(鉛筆削り 2 種と芯の円すいの体積)

場所が決まっているもの(3 年連続で確認)

同じ場所に同じ種類の問題が来るという意味では、大問 1 と大問 2 の骨組みははっきり固定されています。一方で大問 3・大問 4 に何の単元が来るかは毎年作り直されています(3 年で 数の性質→立体→平面と比、規則性→速さ→立体 と一巡もしていません)。ここは単元を絞らず、長い問題文を読み解く力そのものを鍛える場所と考えたほうがよいところです。

問い方の特徴

先に手を打つ順は 7 節(今からやるなら)に、形式面の注意は 10 節にまとめました。


8-2. 理科(精読した年: 2023・2024・2025)

40 分・60 点です。精読した 3 年はいずれも大問 4 つ・小問 30〜37 問で、40 分で 30 問超なので 1 問あたり 1 分強しかありません。解答形式は選択が 20〜46%、短答(語句や数値を短く答える形式)が 38〜63%、記述が 3〜11% です。

年度×大問の題材表

年度 大問 1(地学) 大問 2(生物) 大問 3(化学) 大問 4(物理)
2023 火山の形とマグマ/湿度と水蒸気量の計算/地軸の傾きと南中高度 こん虫と動物の分類(キャンプの会話文・カブトムシのスケッチ・交尾行動の実験) 製氷皿と砂糖水の凍り方(濃度・とけ残り・海氷と南極の氷) 浮力とてこ(ばねはかりと沈めた深さ・棒のつり合い)
2024 台風の風向き/火成岩の分類/初期微動継続時間 動物園の会話文(せきつい動物・消化と吸収・柔毛・体重と食事量) 熱気球と空気の流れ/エタノールの燃焼と質量/銅粉の加熱 電気回路(豆電球・LED の向き・電熱線と水温)
2025 湿度と水滴の計算/昼の長さと緯度/流水のはたらき アサガオの観察(つるの巻き方・花のつくり・顕微鏡の倍率と動かす向き) 卵のから・重曹・紫キャベツ液の色/ホウ酸の溶解度計算 てこ(60cm の板とおもり・重さの不均一な板・体重計との差)

場所が決まっているもの

問い方の特徴

出題の色

身のまわりと環境の話題が多いこと(製氷皿・熱気球・紫キャベツ液・体重計・海氷・地球温暖化など)は 6 節にまとめました。教科書の内容を、家庭や屋外の場面に置き直して問う傾向が 3 年を通して読み取れます。ほかに、翌年度から指定野菜に入る野菜(2025)のように時事へ寄せた小問も見えます。

先に手を打つ順は 7 節に、記述・作図・桁指定などの形式面は 10 節にまとめました。


8-3. 社会(精読した年: 2023・2024・2025)

40 分・60 点です。精読した 3 年はいずれも大問 2 つ・小問 36〜42 問。40 分で 40 問前後という配分は、この学校の 4 科目のなかでいちばん厳しいものです。

年度×大問の題材表

年度 大問 1 大問 2
2023 実業家・山崎種二の生涯をたどりながら全国を回る(群馬・東北・宮崎・伊豆諸島…) 土木技術の歴史(古墳時代から現代まで)
2024 日本の住居の歴史(竪穴住居から現代まで)+農業のグラフ読み 木おけと食文化(課題図書『巨大おけを絶やすな!』を読んだ生徒 X・Y の会話文)
2025 食べ物(何を食べてきたか・水産業・食料自給率・食品ロス) 日本の産業技術の歴史(古墳の鉄剣から電動車まで)

場所が決まっているもの

問い方の特徴

出題の色

読書・富士子さん・自校・環境の話題は 6 節にまとめました。ほかに、同じ土地が続けて出ることがあります(小豆島とオリーブが 2024 大問 2 問 5(記述)と 2025 大問 1 問 12(2) の 2 年連続)。

先に手を打つ順は 7 節に、形式面の注意は 10 節にまとめました。


8-4. 国語(精読した年: 2018・2019・2020)

50 分・100 点です。国語は 2021 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いたのは 2018〜2020 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。本文まで資料のある年は 2011・2014・2015・2016・2018・2019・2020 の 7 年ぶんで、精読したのはそのうち新しい 3 年です。

年度×大問の題材表

年度 大問 1(説明文・論説文) 大問 2(物語文)
2018 田中修『植物はすごい—生き残りをかけたしくみと工夫』(窒素とアミノ酸・食べるということ)/8 問 岩城けい『ジャパン・トリップ』(オーストラリアの小学生の日本訪問・ホームステイ)/12 問
2019 脇明子『読む力は生きる力』(本を読むことと想像力・パソコンの三択)/11 問 幽霊にとりつかれた「私」と入院中の母(本文中の会話から)/12 問
2020 アニミズムと擬人法(「草にも命がある」という言い方をめぐって)/12 問 宮下奈都『終わらない歌』(音大で声楽を学ぶ玲とミュージカル)/12 問

場所が決まっているもの(精読した 3 年で確認)

問い方の特徴

出典の傾向

資料のある範囲での出典は、説明文が自然科学や読書・言葉をめぐる新書系(田中修『植物はすごい』2018、脇明子『読む力は生きる力』2019、アニミズムの文章 2020、斎藤孝『コミュニケーション力』2015、森真一『友だちは永遠じゃない』2016、高信男『考えないヒト』2011)、物語が同世代の少女・少年の成長を描く現代作品(岩城けい『ジャパン・トリップ』2018、宮下奈都『終わらない歌』2020、原田マハ『生きるぼくら』2016、石井睦美『皿と紙ひこうき』2015、井上ひさし『春休み』2011)です。理科・社会の題材と近い方向を向いているのが読み取れます(植物・言葉・つながり)。

先に手を打つ順は 7 節に、形式面の注意は 10 節にまとめました。


9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

資料にある 2010〜2025 年度の大問ごとの題材の並びから、周期が空いている単元を挙げます。次に出ると決まっているわけではありませんが、演習の穴になりやすいところです。最終確認年度は、その単元を大問として最後に確認できた年度です。

科目 単元 大問として出た年 最終確認年度 状況
理科 2014・2022 2022 年度 8 年ぶりに戻った。2023 以降は出ていない
理科 ばね 2015 2015 年度 10 年空き
理科 ふりこ 2014・2018 2018 年度 2019 以降は大問として出ていない
理科 電磁石 2021 2021 年度 4 年空き。電気回路(2024)とは別に押さえる
理科 星・星座 2019 2019 年度 6 年空き。地学の大問 1 は 2023〜2025 で気象・大地・太陽が中心
理科 2016・2018 2018 年度 2019 以降は大問として出ていない
理科 中和 2018・2019 2019 年度 化学の大問では 2020 以降出ていない(2025 は溶解度と水溶液の判別)
算数 場合の数を大問に 2017・2020 2020 年度 2021 以降は大問 1 の 1 問(2023)だけ
算数 水量とグラフ 2021 2021 年度 4 年空き。速さとグラフ(2025)とは手順が違う
算数 約束記号 2022 2022 年度 2024 大問 2[B] に近い形が入ったが、単独の大問としては 3 年空き
算数 時計算 2020 2020 年度 5 年空き
社会 三権分立を大問の柱に 2016・2020・2023 2023 年度 3〜4 年周期。2024・2025 は小問での登場
社会 地形図の読図 2023(25000 分の 1・新島村) 2023 年度 2024・2025 では確認できなかった。地形図は一度出ると配点がまとまるので準備しておきたい
社会 環境問題を大問の柱に 2015 2015 年度 近年は SDGs・食品ロス・電動車として小問に分散している

10. 形式面の注意

共通

算数

理科

社会

国語


11. 学年別ロードマップ(小 4 から始めるなら)

学年 この学校に向けて何をするか
小 4(土台) 計算の正確さ・図形の基礎・読解・短い記述・漢字語彙の 5 本です。この学校で最後に効いてくるのは、算数なら角度と面積を図から読む力、理科なら表とグラフを読む力、社会なら地図と雨温図に慣れること、国語なら文の終わりを整える力です。時間を計るのはまだ先でかまいません。理科・社会の会話文形式に触れる意味では、身のまわりのことを「なぜそうなるか」で話す習慣がそのまま準備になります
小 5(幅) 単元をひととおり回す時期です。この学校は算数の大問 3・4 と理科・社会のテーマを毎年作り直すので、穴を作らないことが直接効きます。週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は算数の計算と一行問題(大問 1 の枠の順に、四則計算 → 逆算 → 文章題 → 図形)と、国語の記述の文末(〜こと。/〜から。/〜気持ち。)の書き分けに割り付けます。週末 60 分はその週の単元 1 つで、8-1 節の年度×大問の題材表を「小 5 で一巡する単元リスト」として、そこに出てくる単元(数の性質・立体図形・平面図形と比・規則性・速さ)を順にひとつずつ回します。理科は 4 分野を均等に(大問 1 つずつ出るので、苦手分野があるとそのまま 8〜11 問落ちます)。社会は地理・歴史・公民を分野で区切らず、ひとつのテーマから横につなぐ読み方に慣れます。ただし国語は 2021 年度以降の資料が無いので、直近の形式は市販の過去問集で確かめてください(→13 節)
小 6(仕上げ) 7 節の 8 項目です。夏以降は「同じ枠を年度をまたいで縦に」と「年度通しで時間を計る」の両方をやります。縦に解くのは算数の大問 1 の枠と理科の大問 4、社会の雨温図。通しで解くのは社会と理科(時間が最も厳しい 2 科目)です。国語は 2021 年度以降の資料が無いので(→13 節)、市販の過去問集で直近の形を確認したうえで、条件つき記述の練習に時間を割きます

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 差がつくのは小 5 での全分野の一巡と、小 6 の時間配分の 2 か所です。理科は 4 分野が必ず 1 大問ずつ出るので苦手分野を残せず、社会は 1 つの大問が地理・歴史・公民をまたぐので分野の穴が連鎖して響きます。ここは小 5 のうちに均していくしかありません。一方、算数の大問 1 と理科の大問 4 のように場所が決まっている枠は小 6 で集中的に詰められるので、早く始めた時間は「幅」に使うのが合理的です。国語も、条件を数えて書く読み方は一朝一夕には身につかないので、小 4・小 5 のうちから「文の終わりを指定どおりに揃える」書き方を習慣にしておくと、小 6 で記述に費やす時間が短くなります。


12. この学校と併願するなら

観点は勉強が転用できるかだけです。出題の構造(大問数・小問数・記述と記号選択の比率・図表の比率・同じ場所に来る単元・単元の分布)が近い学校を挙げます。難易度・偏差値帯・通学圏・入試日程の重なりは扱いません(男女と日程の注記だけ添えます)。同じ問題が出るという意味ではありません。なお本校の国語は 2020 年度以前の資料で計算されているため、国語の近さは参考程度に見てください。

8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。

読み方としては、社会と理科の演習は近い学校どうしで回しやすい一方、算数はこの学校に固有の形が強く、転用が効きにくい、というのが 8 校の一覧全体から見える傾向です(算数の近さだけが軒並み低い)。算数は富士見の過去問そのものを繰り返すほうが早くなります。


13. 資料の限界


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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。

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