品川翔英中学校 の過去問分析

品川翔英中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。

品川翔英中学校 過去問分析(2021〜2026 年度・6 年分/国語は 2016〜2021 年度)

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

項目 内容
所在地 東京都品川区
男女 共学。2020 年に小野学園女子中学・高等学校から共学化・改称しました
旧称 小野学園女子中学校(2019 年度以前)。市販の過去問集や資料が旧校名になっている年があります
入試回と日程・科目 第 1 回 2 月 1 日午前(2 科・4 科選択)/第 2 回 2 月 1 日午後(英語 1 科または 2 科の特待生入試。一般へのスライド合格あり)/第 3 回 2 月 2 日午前(ラーナー入試)/第 4 回 2 月 2 日午後(得意選択 2 科または英語 1 科)/第 5 回 2 月 3 日午後(得意選択 2 科)/第 6 回 2 月 4 日午後(2 科・4 科選択)/第 7 回 2 月 5 日午前(得意選択 2 科・特待生選考あり)(2027 年度募集要項)
科目の組み合わせの呼び方 2 科・4 科選択=国算の 2 科目か国算理社の 4 科目を選ぶ形/英語 1 科=英語だけで受ける形(50 分 100 点)/ラーナー入試=算数 30 分 50 点+選択課題 50 点(プレゼンテーションや英語インタビューなど 4 種から 1 つ。記述課題 15 分を含む)で 100 点満点/得意選択 2 科=国語か算数のどちらか 1 科が必須で、ほかの 5 科から得意な 2 科目を選ぶ形
試験時間・配点 第 1 回は国語・算数が各 50 分 100 点、理科と社会は合わせて 60 分(2 科 200 点満点・4 科 300 点満点)。第 5 回の得意選択 2 科は各 50 分。第 6 回・第 7 回だけは各科目 40 分(第 6 回は 2 科 200 点・4 科 400 点)。理科・社会それぞれの配点は募集要項に書かれていません

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)・一行問題(数行で終わる短い問題)という言い方をします。つるかめ算・仕事算・過不足算・年齢算・売買損益といった特殊算の中身も 用語集 にあります。


3. まず結論だけ(10 行)

結論

  1. 4 科目とも「どの大問に何が出るか」が決まっていて、しかもその座席(問題の置き場所)は前半、つまり基礎の得点源に置かれています
  2. 算数は大問 1 が計算 5 問・大問 2 が一行問題 10 問、理科は大問 1 から順に地学・生物・化学・物理、社会は地理・歴史・公民。いずれも 2021〜2026 の 6 年連続です。
  3. 毎年作り直されるのは算数の大問 3〜5、理科の各分野の中の単元、社会の歴史・公民のテーマ、国語の本文です。

家でやること 3 つ

  1. 算数・大問 2 の一行問題 10 問を 6 年ぶん集め、単元別に並べ替えて解きます。
  2. 社会・大問 1 の都道府県の同定を 6 年ぶん通します。
  3. 国語・漢字 10 問と語句知識 5 問を毎日回します。

今週やる 1 つ

  1. 算数の大問 1 の計算 5 問だけを 2021〜2026 の 6 年ぶん続けて解き、分配法則でくくる工夫算と 0.125・0.375・0.625 の分数変換がすぐ出る状態か確かめます。

注意

  1. 資料は 1 年 1 科目につき 1 冊で、何回目の入試かは冊子から特定できません。ここに書いたのは 4 科目そろった回の話です。国語は 2022 年度以降の問題文が資料にありません(→ 13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並びだけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 判読の確度
算数 6 年(2021〜2026) 0 年 15 年(2010〜2026 のうち 2013・2020 を除く) 高。大問 5 題・小問 25 問が 6 年でほぼ一定。数式の細部に転写の揺れがある年があるが、構成の読み取りには支障がない
理科 6 年(2021〜2026) 0 年 11 年(2010・2011・2012・2014・2015 と 2021〜2026) 高。大問 4 題で固定。図が多く、図そのものは転写に含まれない
社会 6 年(2021〜2026) 0 年 11 年(同上) 高。大問 3 題で固定。グラフ・写真の細部は転写に含まれない
国語 3 年(2016・2018・2021) 0 年 6 年(2011・2012・2015・2016・2018・2021) 中。2022 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)

資料そのものについて気づいたこと

原本を読んで、手元の自動集計・座席の索引と食い違った点を挙げます。このレポートは食い違った箇所ではすべて原本を採りました。

  1. 算数の大問 2 が、自動集計では 1 単元で代表されていました。実際の大問 2 は独立した一行問題 10 問の集まりで、食塩水・仕事算・つるかめ算(個数を合計から逆算)・角度・立体…と 10 単元にまたがります。自動集計は先頭の小問の単元(2024 なら「縮尺・単位換算」、2026 なら「つるかめ算」)を大問全体の単元として記録していました。この学校の算数でいちばん対策が効く場所が、集計上は見えなくなっていたことになります。
  2. 社会の「字数指定が多い」という自動集計は、文字種の指定を拾ったものでした。「漢字で答えなさい」「〇〇県のように答えること」は多いのですが、本当の字数指定は問い方まで数えた 3 年で 2025 年度の「20 字以内」1 問だけです。
  3. 国語の「字数指定なし」という自動集計も原本と合いません。2018 年度に「三十字以内」「二十字程度」「五十字以内」、2021 年度に「八十字以内」「三十字以内」の記述があります。
  4. 算数に作図があるという自動集計も、精読した 6 年では確認できませんでした。2021〜2026 の算数は全問が答えのみで、作図・記述・記号選択は 1 問もありません。作図が出るのは理科です(2024 の 1 問を確認)。
  5. 国語の出典一覧の 2016 年度の行が、原本の本文と合いません。一覧には随筆の書名が入っていますが、原本の大問 3 はジャングルでの生存・チンパンジーとの比較・知恵の蓄積を論じた説明文でした。書名は書かないことにしました。
  6. 座席の索引には算数の大問 1・2 と社会の大問 2・3、理科の大問 2 が十分に載っていません(単元名が年ごとに変わる大問は索引に出にくいためです)。原本を年度順に並べ直したところ、理科の大問 2(生物)・社会の大問 2(歴史)・社会の大問 3(公民)はいずれも 2021〜2026 の 6 年連続で同じ場所にありました。索引に無いことは座席が無いことを意味しません。
  7. 他校の混入は見つかりませんでした。むしろ「品川翔英中学校の理科室ではイモリを飼育しています」(2024・2025 理科)、「東京都品川区で起きたある地震」(2023 理科)、「品川区の公園」(2026 理科)と自校・自地域の記述が多く、資料の身元は確かだと考えてよいと思います。
  8. 2024 年度の算数の大問 4 は「右の図形の斜線部分を、直線 AB の周りに回転させてできる立体の体積を求めなさい」という同じ設問文が 3 回続きます。転写の重複にも見えますが、3 つの異なる図に対する 3 問と読むのが自然なので、そのまま扱いました。

5. 一番大きな結論

品川翔英は「どの大問に何が出るか」が 4 科目すべてで決まっている学校です。しかも、その座席は問題の前半、つまり基礎の得点源に置かれています。

原本で確認できた座席の固定は次のとおりです。

科目 固定されている座席 何年連続か
算数 大問 1 = 計算 5 問/大問 2 = 一行問題 10 問 6 年連続(2021〜2026)
理科 大問 1 = 地学/大問 2 = 生物/大問 3 = 化学/大問 4 = 物理 6 年連続(2021〜2026)
社会 大問 1 = 地理(都道府県の同定)/大問 2 = 歴史/大問 3 = 公民・国際 6 年連続(2021〜2026)
国語 大問 1 = 漢字 10 問/大問 2 = 語句知識 5 問/その後が読解 精読した 3 年(2016・2018・2021)で一致

ここで言う「座席が固定されている」とは、同じ種類の問題が毎年同じ場所に出るということで、同じ問題がそのまま出るという意味ではありません。ただしこの学校には、設問文まで同じという場所も実在します。

一方、毎年作り直されるのは算数の大問 3〜5、理科の各分野の中の単元、社会の歴史・公民のテーマ、国語の本文です。

したがってこの学校の過去問の使い方は、①同じ座席の問題を年度をまたいで縦に並べて解く(算数の大問 1・2、社会の大問 1、国語の大問 1・2)、②時間の使い方を身につける(理科・社会は 2 科目で 60 分)、の 2 つになります(手順は 過去問の使い方)。①で取れる配点の割合が高いのが、この学校の特徴です。算数なら 25 問中 15 問、国語なら 26〜29 問中 15 問、社会なら大問 1 の 6〜9 問が「毎年ほぼ同じ形の問題」です(社会の小問の総数は年によって動きます。8-3 節)。

4 科目の性格は似ています。どれも「前半に置かれた基礎の固まりを確実に取り、後半の読み・考える問題で差がつく」という同じ設計になっています。


6. この学校らしさが出る場所


7. 今からやるなら(優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提にしています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々は基礎(計算の正確さ・図形・読解・漢字語彙)を先に進めてください。学年別の入り方は 11 節に書きました。

各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [週末 60 分] 算数・大問 2 の一行問題 10 問を単元別に縦断 — 6 年ぶんを単元で並べ替えると、食塩水(2022〜2026 の 5 年連続)・仕事算(同 5 年連続)・つるかめ算(5 回)・立体の体積と表面積(5 回)・角度(4 回)が並びます。数値だけを替えた同じ問題が見えます。ここに最も時間をかける価値があります。(確認: 〜2026 年度)
  2. [週末 60 分] 社会・大問 1 の都道府県の同定を 6 年ぶん — A〜D の説明文から県名を漢字で書き、地図で位置を選びます。47 都道府県の位置・県庁所在地・特産物・工業地域をセットで固めれば、毎年 6〜9 問の得点源になります。(確認: 〜2026 年度)
  3. [毎日 10 分] 国語・漢字 10 問と語句知識 5 問 — 設問文が毎年同じなので、過去問の大問 1・2 だけを 3 年ぶん通して解けば形が分かります。慣用句(体の部分・□に漢字一字)と熟語の構成の両方を。(確認: 〜2021 年度)
  4. [毎日 10 分] 算数・大問 1 の計算 5 問 — 「◯◯ × ▲ + ◯◯ × ■ − 2◯◯ × ●」の形の工夫算が 2021〜2024 の 4 年連続。0.125・0.375・0.625 の分数変換も 5 年で登場します。計算 5 問は全部取りたいところです。(確認: 〜2026 年度)
  5. [週末 60 分] 理科・4 分野を座席ごとに回す — 大問 1 は地学(星の動き・地震・火山・流水のはたらき)、大問 2 は生物、大問 3 は化学(水溶液の判別・溶解度と再結晶・中和・燃焼)、大問 4 は物理(てこ・ばね・浮力・圧力・光と音・ふりこ)と決めて準備します。生物は直近 3 年が動物なので、こん虫のからだのつくり・セキツイ動物の分類・メダカの飼育を先に、そのうえで植物(2021 以来出ていません)を戻します。(確認: 〜2026 年度)
  6. [週末 60 分] 算数・規則性の大問 — 6 年中 5 年で 1 題(2021・2022・2023・2024・2026)。「何番目・何段目か」を逆に問う小問が毎年の勝負どころです。(確認: 〜2026 年度)
  7. [週 1 回] 記述を 1〜2 文で書く練習 — 理科は理由説明が毎年 1〜5 問(2024 は 5 問で全体の 22%)で、「なぜそうなるか」を原因(水圧・気温・密度・気候)を主語にして書きます。社会は「制度が作られた目的」のような教科書に書いてある理由を、指定された用語を入れて書きます。国語は 30 字・50 字・80 字の 3 段階と、指定語を必ず入れる形(2018「個体空間」「発達」)。(確認: 理科・社会は〜2026 年度/国語は〜2021 年度)
  8. [週 1 回] 社会・歴史の並べかえと公民の骨格 — 時代を古い順に並べかえる設問が 2024・2025・2026 の 3 年連続で大問 2 の最後に置かれています。人物と出来事を世紀で押さえます。大問 3 は日本国憲法の三大原則・三大義務・第 9 条、国会と内閣と裁判所、選挙制度から出ます。前年の出来事は地名・国名・条約名まで書けるようにしておくと、大問 3 の入口で困りません。(確認: 〜2026 年度)

8. 科目別の詳細

まず 4 科目を横に並べておきます。

科目 形式の固定度 中身の性格 最優先で時間をかける価値があるもの
算数 非常に高い。大問 5 題・小問 25 問(2024 のみ 31)・50 分・全問答えのみ 大問 1・2 の 15 問は毎年同じ顔ぶれの一行問題。大問 3〜5 は毎年作り直し 大問 2 の 10 枠(食塩水・仕事算・つるかめ算・立体の表面積・角度)と、大問 1 の分配法則の工夫算
理科 高い。大問 4 題・小問 21〜33・地学 → 生物 → 化学 → 物理の順 分野の座席は固定、単元は循環。身のまわりの場面から入る導入文が長い 4 分野を「大問 1 は地学、大問 4 は物理」と決めて回すこと。計算は表・グラフから比例を読む形
社会 高い。大問 3 題・小問 17〜28・地理 → 歴史 → 公民の順。大問 1 は問い方まで同じ 大問 1 は都道府県の同定で固定。歴史は通史横断。公民は前年の出来事から入る年が多い 都道府県の同定(県名・位置・県庁所在地・特産物を漢字で)と、農作物の生産量グラフ
国語 高い(精読した 3 年)。大問 1 の漢字 10 問+大問 2 の語句 5 問が先頭。2021 から読解が 2 題に増えた 知識問題が全体の半分強。読解は説明文が中心。記述は字数と使用語を指定する形 漢字・語句の 15 問を落とさないこと。次に接続語の空欄補充と、30〜80 字の条件つき記述

表に出てくるつるかめ算・仕事算・過不足算・年齢算・売買損益・約束記号などの中身は 用語集 にあります。

8-1. 算数(50 分・100 点・大問 5・小問 25〜31)

年度×大問の題材表(精読した 6 年)

年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5 小問計
2021 計算 5 問 一行問題 10 問 規則性(棒で作る正方形の段) 円とおうぎ形(正方形の中の弧・周の長さ) 場合の数と平均(3 けたの数の平均) 25
2022 計算 5 問 一行問題 10 問 規則性(マッチ棒の正六角形・列と段) 速さ(長方形の周上を動く 3 点の追いつき) 円とおうぎ形(半円の 45 度回転) 25
2023 計算 5 問 一行問題 10 問 規則性(正三角形を 3 等分して外側に貼る変形) 平面図形(折り紙を折って切り開く) 水量とグラフ(蛇口 A・B と栓 C) 25
2024 計算 5 問 一行問題 10 問 平面図形(台形の周上を動く点 P と三角形の面積) 回転体(斜線部を直線 AB の周りに回す・3 問) 規則性(翔太さんと英子さんの会話文の穴うめ 10 問) 31
2025 計算 5 問 一行問題 10 問 速さ(1 周 3000m の池を逆向きに回る 2 人) 立体図形(円柱を 3 段に重ねる) 正九角形(角度+三角形の個数) 25
2026 計算 5 問 一行問題 10 問 仕事算・水の使用量(お風呂と水道料金) 数の性質(空きびん 3 本でジュース 1 本) 規則性(白黒 4 マスで数を表す) 25

座席の固定

大問 2(一行問題 10 問)の中身 — ここが本体

精読した 6 年で、10 枠に入る単元は次のように偏っています。枠の順番までは固定されていませんが、顔ぶれはほぼ決まっています。

単元 出題年 回数
食塩水の濃度 2022・2023・2024・2025・2026 5 年連続
仕事算 2022・2023・2024・2025・2026 5 年連続
つるかめ算 2021・2022・2024・2025・2026 5 回
立体図形の体積・表面積 2021・2022・2023・2025・2026 5 回
角度(正多角形・折り返し) 2021・2022・2024・2026 4 回
円とおうぎ形の面積 2023・2025・2026 3 回
平均算 2022・2023・2026 3 回
場合の数 2022・2023・2024 3 回
数の性質(約数・倍数・余り) 2021・2023・2025 3 回
縮尺・単位換算 2021・2024・2025 3 回
年齢算(2022・2024)/約束記号(2022・2024)/売買損益(2023・2026)/速さ(2023・2024) 上のとおり 各 2 回
過不足算(2026)/資料の読み取り・中央値と平均(2023) 上のとおり 各 1 回

大問 1(計算 5 問)のくせ

大問 3〜5(大きい問題 3 題)の中身

問い方の傾向(算数)

8-2. 理科(社会と合わせて 60 分・大問 4・小問 21〜33)

年度×大問の題材表(精読した 6 年)

年度 大問 1(地学) 大問 2(生物) 大問 3(化学) 大問 4(物理) 小問計
2021 星座(8 月 20 日午後 9 時・はくちょう/わし/こと座) 植物のからだのつくり 燃焼(キャンプの一斗缶とたき木) ばね(つるまきばね A・B の伸び) 32
2022 星座と公転(太陽と地球の公転の道すじ) 人体(血液・心臓・肺と小腸) 水溶液の判別(5 種のビーカー) 浮力(アルキメデスの原理) 33
2023 地震(東京都品川区で起きた地震の記録) 生態系(ブラックバスと外来種の会話) 燃焼(集気びんとろうそく) 浮力(プラスチック片に働く力) 27
2024 星の動き(東西南北 4 方位の日周運動) 動物の分類(セキツイ/無セキツイ・イモリとヤモリ) 死海の食塩水(濃度・密度・結晶) 圧力と水圧(ペットボトル・穴から噴き出す水) 23
2025 火山(箱根火山・噴火警戒レベル) メダカとイモリの飼育(表の比較) 溶解度・再結晶(ミョウバンと食塩・ろ過装置) 光と音(水中の魚の見え方・やまびこ・海底までの距離) 26
2026 流水のはたらき(飛行機から見た三角州) こん虫(公園での観察・発見数のグラフ) 中和(重曹とクエン酸の大掃除) てこ・重心とふりこ(板の重心・だるまのつるし方) 21

座席の固定

大問 1 = 地学、大問 2 = 生物、大問 3 = 化学、大問 4 = 物理。この並びが 2021〜2026 の 6 年連続で一度も入れ替わっていません。 大問数も 6 年とも 4 題で固定です。この学校の理科は「どの分野が何番目に来るか」が分かっている試験です。

問い方の傾向(理科)

8-3. 社会(理科と合わせて 60 分・大問 3・小問 17〜28)

年度×大問の題材表(精読した 6 年)

年度 大問 1(地理) 大問 2(歴史) 大問 3(公民・国際・前年の出来事) 小問計
2021 ア〜エの県の説明文+地図(農業・畜産中心) 各時代の人物の会話(天然痘の流行から) コロナウイルス感染症と国際社会 22
2022 A〜D の県の説明文+地図(日本の地形) 日本の世界遺産 A〜E 選挙制度 28
2023 A〜D の都県の説明文+地図(重化学工業・機械工業) 夏休みに訪れた場所の発表(会津若松ほか) 物価上昇と財政・税・社会保障 26
2024 A〜D の都道府県の説明文+地図(サミット開催地から) 新紙幣のデザイン(渋沢栄一・津田梅子ほか) ロシアとウクライナ・憲法第 9 条・SDGs 17
2025 A〜D の県の説明文+地図(鎖国の窓口から) 戦後 80 年・外国との戦争 A〜D 長崎の平和祈念式典・核兵器禁止条約・G7 23
2026 A〜D の都道府県の説明文+地図(利根川流域) 中 3 の研修旅行先 A〜E(沖縄・京都・大阪・奈良・シンガポール) 日本国憲法の三大原則・選挙権・二院制 26

座席の固定

大問 1 = 地理、大問 2 = 歴史、大問 3 = 公民(前年の出来事を入口にすることが多い)。この 3 題構成が 2021〜2026 の 6 年連続で崩れていません。 大問数は 6 年とも 3 題ちょうどです。

そのうえで、大問 1 は問い方まで同じです。

頻出の中身

問い方の傾向(社会)

8-4. 国語(50 分・100 点・大問 3〜4・小問 26〜29。2016・2018・2021 年度で確認)

先に断っておきます。国語は 2022 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いたのは 2016・2018・2021 年度の 3 年を原本で読んだ範囲の話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。2021 年度は共学化・校名変更の翌年にあたり、それ以前(女子校時代)とは作りが変わっています(後述)。

年度×大問の題材表(精読した 3 年)

年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 小問計
2016 漢字 10 問(読み 5・書き 5) 慣用句 5 問(「◯が売れる」「◯が高い」など体の部分を入れる) 説明文の読解 11 問(人間が知恵を蓄積するしくみ) 26
2018 漢字 10 問(読み 5・書き 5) 慣用句 5 問(□に漢字一字。「板につく」「火を見るより明らか」など) 説明文の読解 12 問(加藤秀俊『なんのための日本語』・敬語と距離) 27
2021 漢字 10 問(読み 5・書き 5) 熟語の構成 5 問(上の字と下の字の関係を選ぶ) 説明文の読解 7 問(甘えの克服と自立) 物語文の読解 7 問(殻におおわれた「卵のなか」の世界/石井睦美『ぼくたちは卵のなかにいた』) 29

座席の固定

説明文の読解(大問 3)の問い方

精読した 3 年で、次の並びがほぼ共通しています。

  1. 問一は接続語の空欄補充(3 年とも問一)。A〜E(2021 は A・B)にア〜オから一つずつ入れます。選択肢は「しかし・たとえば・つまり・また・結局」のような基本的な接続語です。2018 は「記号は一回ずつしか使わない」の条件つき。
  2. 語句の意味を選ぶ/対義語を答える(2016 問二「有利」「利益」の対義語を二字で、2018 問二「ぶしつけ」の意味、2021 問二「一心同体」の意味)。
  3. 抜き出しが毎年 1〜3 問。字数の指定が付きます(2016「十五字以内で抜き出しなさい」「二字と六字で抜き出しなさい」、2018「文中から二十字で」、2021「本文中より七字で」)。
  4. 記述が 2〜4 問。
  5. 最後は本文全体の内容一致(2016 問十「本文の内容に当てはまるもの」、2018 問十二「本文の内容にあてはまらないもの」、2021 は問五・問六の説明選択)。ア〜オの長い選択肢を照合する形です。

記述の形(ここが一番差がつく)

語句知識(大問 2)の中身

出典の表記は、原本の本文中に確認できたものだけを挙げました。2018 の大問 3 は加藤秀俊『なんのための日本語』。2021 の大問 4 は「殻におおわれた『卵のなか』」という導入から石井睦美『ぼくたちは卵のなかにいた』と読めます。2016 の大問 3 については、手元の出典一覧の記載と原本の本文(ジャングルでの生存・チンパンジーとの比較・知恵の蓄積)が合わなかったため、書名は書きませんでした。


9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

精読した 6 年(算数・理科・社会)・3 年(国語)の範囲での話です。最終確認年度は、その単元を原本で最後に確認できた年度を指します。

科目 単元 出ていた年 最終確認年度 状況
算数 水量とグラフ 2023(大問 5) 2023 年度 3 年空き。大問 3〜5 に戻る候補の筆頭です。2010 年代にも繰り返し出ていた単元です
算数 速さの大問 2022・2025 2025 年度 3 年おきに来ていて、2026 にはありません
算数 約束記号 2022・2024 2024 年度 隔年だったのが 2 年空きました
算数 年齢算 2022・2024 2024 年度 同じく隔年だったのが 2 年空きました
算数 資料の読み取り(平均・中央値) 2023(一行問題に 1 問) 2023 年度 6 年で 1 回のみ。1 問ぶんは見ておきたいところです
理科 星・星座 2021・2022・2024(大問 1) 2024 年度 高頻度だったのが 2 年空き。大問 1 の最有力候補です
理科 植物のつくり・光合成 2021(大問 2) 2021 年度 5 年空き。大問 2 の座席に戻る候補の筆頭です
理科 人体(血液・消化) 2022(大問 2) 2022 年度 4 年空き。2026 は大問 2 の中の小問(こん虫とヒトの呼吸の比較)でだけ触れました
理科 燃焼 2021・2023(大問 3) 2023 年度 3 年空き。隔年で来ていました
理科 浮力 2022・2023・2024(大問 4) 2024 年度 3 年続いたあと 2 年空きです
理科 ばね 2021(大問 4) 2021 年度 5 年空き。てこ(2026)と交互に来る位置です
社会 財政・税・社会保障 2023(大問 3) 2023 年度 3 年空き。物価・税は大問 3 の定番の一つです
社会 選挙制度 2022・2026(大問 3) 2026 年度 4 年周期で戻りました。当面は低めです
社会 世界遺産 2022(大問 2 全体)・2024(首里城)・2025(写真選択) 2025 年度 大問まるごとで来る年があります。2024・2025 は小問でだけ触れました
社会 国際社会・国際機関 2021・2024・2025・2026 2026 年度 毎年のように出ます。国連の機関名・設立年は押さえたいところです
社会 鎌倉・室町 2025(元寇) 2025 年度 大問 2 の中の一部としてしか出ておらず、単独の比重は低いです
社会 地形図の読図 精読した 6 年で確認できず 出題の中心ではないように見えます。ただし 2010 年代の資料は今回確認していません
国語 慣用句・ことわざ 2016・2018(大問 2) 2018 年度 2021 は熟語の構成に替わりました。両方やっておきます

10. 形式面の注意


11. 学年別ロードマップ(小 4 スタートを前提に)

この学校に向けて何をするか
小 4(土台) 計算の正確さ(四則・分数と小数の変換)、平面図形の基本、音読と語彙、漢字の読み書き。算数は「0.125 = 1/8」「0.375 = 3/8」「0.625 = 5/8」を覚えてしまうところまで。理科・社会は日本地図と身のまわりの自然への関心づくりで十分です。時間を計る練習はまだ不要
小 5(幅) 全分野をひととおり学び終えるのがここの本体です。週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は計算と漢字・語句、週末 60 分はその週の単元 1 つ。算数は一行問題に出る 16 単元を次の順に置きます。食塩水 → 仕事算 → つるかめ算(2 種類のものの個数を合計から逆算・受験用教材の単元)→ 過不足算(配り方を変えたときの余り・不足から数を求める・受験用教材の単元)→ 平均算 → 年齢算(何年後に何倍になるかを考える・受験用教材の単元)→ 売買損益 → 速さ → 場合の数 → 数の性質 → 縮尺 → 角度 → 平面図形 → 立体図形 → 円とおうぎ形 → 規則性。社会は 47 都道府県を県庁所在地・地形・産業込みで。理科は 4 分野をひととおり。国語は慣用句・熟語の構成と、接続語の使い分け。ただし国語は 2022 年度以降の問題文が資料に無い(→ 13 節)ので、直近の形式は市販の過去問集で確かめてください
小 6(仕上げ) 7 節の 8 項目。夏以降は同じ座席を縦に(算数の大問 2、社会の大問 1、国語の大問 1・2)解き、秋以降に理科・社会を 60 分でまとめて解く通し演習を数回

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 差がつくのは小 5 で全分野を一巡できたかどうかです。算数の大問 2 の 10 問は、単元そのものは標準的ですが「16 単元のどれが来ても 2 分で処理できる」状態を求められます。抜けている単元が 3 つあれば、それだけで 3 問落ちます。同じことが社会の都道府県(47 のうち知らない県が出れば大問 1 の前半がまとめて崩れます)と国語の語句知識にも言えます。逆に言えば、小 5 で一巡を終えていれば、小 6 は過去問を座席ごとに縦に解くだけで形が仕上がります。難問を積み上げる学校ではなく、抜けを作らない学校です。


12. この学校と併願するなら

観点は勉強が転用できるかだけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が二重に効きます。難易度・偏差値帯・合格可能性・通学圏は扱いません。

8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。


13. 資料の限界


品川翔英中学校 のページ: 学校トップ / 偏差値 / 併願候補 / 募集要項・入試結果 / 用語集 / 過去問の使い方


数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。

品川翔英中学校 のページ: 学校トップ / 偏差値(4 出所併記) / 過去問分析 / 併願候補 / 募集要項・入試結果 / 校風・理念

索引: 出題スタイル別 / 単元別 / 問い方別 / 同じ場所に同じ種類の問題 / 入試結果の公表状況 / 国語の出典 / 校風キーワード / 旧称 / 入試日程 ・ 共通: 過去問の使い方 / 用語集 / 資料の限界 / 方法論 / トップ