品川翔英中学校 の過去問分析
品川翔英中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。
品川翔英中学校 過去問分析(2021〜2026 年度・6 年分/国語は 2016〜2021 年度)
更新 2026-08-20。
1. この学校の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都品川区 |
| 男女 | 共学。2020 年に小野学園女子中学・高等学校から共学化・改称しました |
| 旧称 | 小野学園女子中学校(2019 年度以前)。市販の過去問集や資料が旧校名になっている年があります |
| 入試回と日程・科目 | 第 1 回 2 月 1 日午前(2 科・4 科選択)/第 2 回 2 月 1 日午後(英語 1 科または 2 科の特待生入試。一般へのスライド合格あり)/第 3 回 2 月 2 日午前(ラーナー入試)/第 4 回 2 月 2 日午後(得意選択 2 科または英語 1 科)/第 5 回 2 月 3 日午後(得意選択 2 科)/第 6 回 2 月 4 日午後(2 科・4 科選択)/第 7 回 2 月 5 日午前(得意選択 2 科・特待生選考あり)(2027 年度募集要項) |
| 科目の組み合わせの呼び方 | 2 科・4 科選択=国算の 2 科目か国算理社の 4 科目を選ぶ形/英語 1 科=英語だけで受ける形(50 分 100 点)/ラーナー入試=算数 30 分 50 点+選択課題 50 点(プレゼンテーションや英語インタビューなど 4 種から 1 つ。記述課題 15 分を含む)で 100 点満点/得意選択 2 科=国語か算数のどちらか 1 科が必須で、ほかの 5 科から得意な 2 科目を選ぶ形 |
| 試験時間・配点 | 第 1 回は国語・算数が各 50 分 100 点、理科と社会は合わせて 60 分(2 科 200 点満点・4 科 300 点満点)。第 5 回の得意選択 2 科は各 50 分。第 6 回・第 7 回だけは各科目 40 分(第 6 回は 2 科 200 点・4 科 400 点)。理科・社会それぞれの配点は募集要項に書かれていません |
いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。
2. このページでわかること
このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。
過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。
以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)・一行問題(数行で終わる短い問題)という言い方をします。つるかめ算・仕事算・過不足算・年齢算・売買損益といった特殊算の中身も 用語集 にあります。
3. まず結論だけ(10 行)
結論
- 4 科目とも「どの大問に何が出るか」が決まっていて、しかもその座席(問題の置き場所)は前半、つまり基礎の得点源に置かれています。
- 算数は大問 1 が計算 5 問・大問 2 が一行問題 10 問、理科は大問 1 から順に地学・生物・化学・物理、社会は地理・歴史・公民。いずれも 2021〜2026 の 6 年連続です。
- 毎年作り直されるのは算数の大問 3〜5、理科の各分野の中の単元、社会の歴史・公民のテーマ、国語の本文です。
家でやること 3 つ
- 算数・大問 2 の一行問題 10 問を 6 年ぶん集め、単元別に並べ替えて解きます。
- 社会・大問 1 の都道府県の同定を 6 年ぶん通します。
- 国語・漢字 10 問と語句知識 5 問を毎日回します。
今週やる 1 つ
- 算数の大問 1 の計算 5 問だけを 2021〜2026 の 6 年ぶん続けて解き、分配法則でくくる工夫算と 0.125・0.375・0.625 の分数変換がすぐ出る状態か確かめます。
注意
- 資料は 1 年 1 科目につき 1 冊で、何回目の入試かは冊子から特定できません。ここに書いたのは 4 科目そろった回の話です。国語は 2022 年度以降の問題文が資料にありません(→ 13 節)。
4. 資料の状況
どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並びだけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。
| 科目 | 精読した年 | 構成だけ数えた年 | 資料のある年 | 判読の確度 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 6 年(2021〜2026) | 0 年 | 15 年(2010〜2026 のうち 2013・2020 を除く) | 高。大問 5 題・小問 25 問が 6 年でほぼ一定。数式の細部に転写の揺れがある年があるが、構成の読み取りには支障がない |
| 理科 | 6 年(2021〜2026) | 0 年 | 11 年(2010・2011・2012・2014・2015 と 2021〜2026) | 高。大問 4 題で固定。図が多く、図そのものは転写に含まれない |
| 社会 | 6 年(2021〜2026) | 0 年 | 11 年(同上) | 高。大問 3 題で固定。グラフ・写真の細部は転写に含まれない |
| 国語 | 3 年(2016・2018・2021) | 0 年 | 6 年(2011・2012・2015・2016・2018・2021) | 中。2022 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い) |
- 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
- 記号選択・短答(語句や数値を短く答える形式)・記述の比率だけは、理科・社会・国語とも 3 年ぶんを数えた値です。本文ではその数字に「問い方まで数えた 3 年」と添えてあります。それ以外の年度・回数は精読した年で確認したものです。
- この学校は 2020 年に小野学園女子中学・高等学校から共学化して品川翔英中学校になりました(学校の公表資料による)。2020 年度は 4 科目とも資料が無く、原本を読んだ 2021 年度以降はすべて共学化・改称の後にあたります。国語だけは女子校時代(2016・2018)と改称後(2021)の両方を読んでおり、そこでの作りの違いは 8-4 に書きました。
- 過去問データベースは 1 校 1 年 1 科目につき 1 冊しか掲載しておらず、何回目の入試かは冊子から特定できません。2 月 1 日午前の第 1 回に相当すると見て読みましたが、この学校は第 1 回から第 7 回まで回が多く、科目数も回ごとに違います(1 節)。ここに書いたのは 4 科目そろった回の話です。
- 試験時間・配点は 2027 年度の募集要項の第 1 回の値です(1 節)。冊子そのものに時間や配点の印字は確認できていません。
- 「毎年」「〜年連続」と書いた箇所は、その年度の設問文を原本で読み直して確認したものに限りました。確認できなかったものは「精読した◯年では」と弱めるか、書いていません。
資料そのものについて気づいたこと
原本を読んで、手元の自動集計・座席の索引と食い違った点を挙げます。このレポートは食い違った箇所ではすべて原本を採りました。
- 算数の大問 2 が、自動集計では 1 単元で代表されていました。実際の大問 2 は独立した一行問題 10 問の集まりで、食塩水・仕事算・つるかめ算(個数を合計から逆算)・角度・立体…と 10 単元にまたがります。自動集計は先頭の小問の単元(2024 なら「縮尺・単位換算」、2026 なら「つるかめ算」)を大問全体の単元として記録していました。この学校の算数でいちばん対策が効く場所が、集計上は見えなくなっていたことになります。
- 社会の「字数指定が多い」という自動集計は、文字種の指定を拾ったものでした。「漢字で答えなさい」「〇〇県のように答えること」は多いのですが、本当の字数指定は問い方まで数えた 3 年で 2025 年度の「20 字以内」1 問だけです。
- 国語の「字数指定なし」という自動集計も原本と合いません。2018 年度に「三十字以内」「二十字程度」「五十字以内」、2021 年度に「八十字以内」「三十字以内」の記述があります。
- 算数に作図があるという自動集計も、精読した 6 年では確認できませんでした。2021〜2026 の算数は全問が答えのみで、作図・記述・記号選択は 1 問もありません。作図が出るのは理科です(2024 の 1 問を確認)。
- 国語の出典一覧の 2016 年度の行が、原本の本文と合いません。一覧には随筆の書名が入っていますが、原本の大問 3 はジャングルでの生存・チンパンジーとの比較・知恵の蓄積を論じた説明文でした。書名は書かないことにしました。
- 座席の索引には算数の大問 1・2 と社会の大問 2・3、理科の大問 2 が十分に載っていません(単元名が年ごとに変わる大問は索引に出にくいためです)。原本を年度順に並べ直したところ、理科の大問 2(生物)・社会の大問 2(歴史)・社会の大問 3(公民)はいずれも 2021〜2026 の 6 年連続で同じ場所にありました。索引に無いことは座席が無いことを意味しません。
- 他校の混入は見つかりませんでした。むしろ「品川翔英中学校の理科室ではイモリを飼育しています」(2024・2025 理科)、「東京都品川区で起きたある地震」(2023 理科)、「品川区の公園」(2026 理科)と自校・自地域の記述が多く、資料の身元は確かだと考えてよいと思います。
- 2024 年度の算数の大問 4 は「右の図形の斜線部分を、直線 AB の周りに回転させてできる立体の体積を求めなさい」という同じ設問文が 3 回続きます。転写の重複にも見えますが、3 つの異なる図に対する 3 問と読むのが自然なので、そのまま扱いました。
5. 一番大きな結論
品川翔英は「どの大問に何が出るか」が 4 科目すべてで決まっている学校です。しかも、その座席は問題の前半、つまり基礎の得点源に置かれています。
原本で確認できた座席の固定は次のとおりです。
| 科目 | 固定されている座席 | 何年連続か |
|---|---|---|
| 算数 | 大問 1 = 計算 5 問/大問 2 = 一行問題 10 問 | 6 年連続(2021〜2026) |
| 理科 | 大問 1 = 地学/大問 2 = 生物/大問 3 = 化学/大問 4 = 物理 | 6 年連続(2021〜2026) |
| 社会 | 大問 1 = 地理(都道府県の同定)/大問 2 = 歴史/大問 3 = 公民・国際 | 6 年連続(2021〜2026) |
| 国語 | 大問 1 = 漢字 10 問/大問 2 = 語句知識 5 問/その後が読解 | 精読した 3 年(2016・2018・2021)で一致 |
ここで言う「座席が固定されている」とは、同じ種類の問題が毎年同じ場所に出るということで、同じ問題がそのまま出るという意味ではありません。ただしこの学校には、設問文まで同じという場所も実在します。
- 社会の大問 1 は「次の A〜D の各文は、【地図】にある都道府県に関する説明です」という導入文が 2022〜2026 の 5 年連続でほぼ同文、問 1「A〜D にあてはまる都道府県名をそれぞれ漢字で答えなさい」と問 2「A〜D の位置を、【地図】のあ〜きからそれぞれ選び、記号で答えなさい」は 2024〜2026 の 3 年で同文です。
- 国語の大問 1 は「次の 1〜5 の—線部の漢字の読みがなを答えなさい」「次の 1〜5 の—線部のカタカナを漢字に直しなさい」が精読した 3 年で一字一句同じです。
- 算数の一行問題には、数値だけを変えた同じ問題が翌年に出る例があります(2023「濃度 8% の食塩水 200g に入っている食塩の量」→ 2024「濃度 8% の食塩水 150g に入っている食塩の量」)。
一方、毎年作り直されるのは算数の大問 3〜5、理科の各分野の中の単元、社会の歴史・公民のテーマ、国語の本文です。
したがってこの学校の過去問の使い方は、①同じ座席の問題を年度をまたいで縦に並べて解く(算数の大問 1・2、社会の大問 1、国語の大問 1・2)、②時間の使い方を身につける(理科・社会は 2 科目で 60 分)、の 2 つになります(手順は 過去問の使い方)。①で取れる配点の割合が高いのが、この学校の特徴です。算数なら 25 問中 15 問、国語なら 26〜29 問中 15 問、社会なら大問 1 の 6〜9 問が「毎年ほぼ同じ形の問題」です(社会の小問の総数は年によって動きます。8-3 節)。
4 科目の性格は似ています。どれも「前半に置かれた基礎の固まりを確実に取り、後半の読み・考える問題で差がつく」という同じ設計になっています。
6. この学校らしさが出る場所
- 校名が登場人物の名前になっています。 算数の会話文に「翔太さん」と「英子さん」(2024 大問 5)、理科に「翔英さん」(2021・2023・2024・2025・2026)と「翔太くん」(2023・2025)、社会に「品川さん」と「翔英さん」(2025 大問 3)、「翔英くん」(2023 大問 2)。4 科目のどこかに必ず自校の名前を分けた人物が出てくるのが、この学校の目印です。
- 自校と地元がそのまま題材になります。「品川翔英中学校の理科室ではイモリを飼育しています。理科部の翔英さんは…」(2024・2025 理科の大問 2)、「東京都品川区で起きたある地震の記録」(2023 理科の大問 1)、「品川区の公園」でこん虫の発見数を 1 年間調べたグラフ(2026 理科の大問 2)、「2025 年度の中学 3 年生の研修旅行先である沖縄県、京都府、大阪府、奈良県、シンガポール」(2026 社会の大問 2)。学校の中の出来事から問題を起こす作りが、精読した 6 年を通して一貫しています。
- 理科は「身のまわりの場面」から入ります。キャンプでお湯を沸かす一斗缶(2021)、父と釣りに行ってブラックバスを釣った話(2023)、地図帳で見た死海(2024)、登山の沢で魚を見る・やまびこ(2025)、年末の大掃除で重曹とクエン酸を使う(2026)、飛行機から見た三角州(2026)。理科の用語を先に出さず、経験から入って用語に着地させる問い方が毎年続きます。
- 社会は「今年のニュース」と「学校行事」を入口にします。前年の出来事から始める大問 3(2021 コロナウイルス感染症の流行、2024 ロシアとウクライナ、2025 長崎の平和祈念式典と戦後 80 年)、新紙幣のデザイン(2024 大問 2)、サミット開催地(2024 大問 1)、研修旅行先(2026 大問 2)、夏休みに訪れた場所の発表(2023 大問 2)。
- 算数は「会話文を読ませて数を埋める」問題を用意する年があります(2024 大問 5 の 10 問、2026 大問 5 の規則の説明)。計算力だけでなく、説明を読んで規則をつかむ力を大問 5 で見ているように見えます。
- 国語の本文は「人と社会の関係」を論じた説明文に寄っています(2016 人が知恵を蓄積するしくみ、2018 敬語と人との距離、2021 甘えの克服と自立)。精読した 3 年ではすべて説明文で、物語文は 2021 の大問 4 が初めてです。
7. 今からやるなら(優先順)
想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提にしています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々は基礎(計算の正確さ・図形・読解・漢字語彙)を先に進めてください。学年別の入り方は 11 節に書きました。
各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。
- [週末 60 分] 算数・大問 2 の一行問題 10 問を単元別に縦断 — 6 年ぶんを単元で並べ替えると、食塩水(2022〜2026 の 5 年連続)・仕事算(同 5 年連続)・つるかめ算(5 回)・立体の体積と表面積(5 回)・角度(4 回)が並びます。数値だけを替えた同じ問題が見えます。ここに最も時間をかける価値があります。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 社会・大問 1 の都道府県の同定を 6 年ぶん — A〜D の説明文から県名を漢字で書き、地図で位置を選びます。47 都道府県の位置・県庁所在地・特産物・工業地域をセットで固めれば、毎年 6〜9 問の得点源になります。(確認: 〜2026 年度)
- [毎日 10 分] 国語・漢字 10 問と語句知識 5 問 — 設問文が毎年同じなので、過去問の大問 1・2 だけを 3 年ぶん通して解けば形が分かります。慣用句(体の部分・□に漢字一字)と熟語の構成の両方を。(確認: 〜2021 年度)
- [毎日 10 分] 算数・大問 1 の計算 5 問 — 「◯◯ × ▲ + ◯◯ × ■ − 2◯◯ × ●」の形の工夫算が 2021〜2024 の 4 年連続。0.125・0.375・0.625 の分数変換も 5 年で登場します。計算 5 問は全部取りたいところです。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 理科・4 分野を座席ごとに回す — 大問 1 は地学(星の動き・地震・火山・流水のはたらき)、大問 2 は生物、大問 3 は化学(水溶液の判別・溶解度と再結晶・中和・燃焼)、大問 4 は物理(てこ・ばね・浮力・圧力・光と音・ふりこ)と決めて準備します。生物は直近 3 年が動物なので、こん虫のからだのつくり・セキツイ動物の分類・メダカの飼育を先に、そのうえで植物(2021 以来出ていません)を戻します。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 算数・規則性の大問 — 6 年中 5 年で 1 題(2021・2022・2023・2024・2026)。「何番目・何段目か」を逆に問う小問が毎年の勝負どころです。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 記述を 1〜2 文で書く練習 — 理科は理由説明が毎年 1〜5 問(2024 は 5 問で全体の 22%)で、「なぜそうなるか」を原因(水圧・気温・密度・気候)を主語にして書きます。社会は「制度が作られた目的」のような教科書に書いてある理由を、指定された用語を入れて書きます。国語は 30 字・50 字・80 字の 3 段階と、指定語を必ず入れる形(2018「個体空間」「発達」)。(確認: 理科・社会は〜2026 年度/国語は〜2021 年度)
- [週 1 回] 社会・歴史の並べかえと公民の骨格 — 時代を古い順に並べかえる設問が 2024・2025・2026 の 3 年連続で大問 2 の最後に置かれています。人物と出来事を世紀で押さえます。大問 3 は日本国憲法の三大原則・三大義務・第 9 条、国会と内閣と裁判所、選挙制度から出ます。前年の出来事は地名・国名・条約名まで書けるようにしておくと、大問 3 の入口で困りません。(確認: 〜2026 年度)
8. 科目別の詳細
まず 4 科目を横に並べておきます。
| 科目 | 形式の固定度 | 中身の性格 | 最優先で時間をかける価値があるもの |
|---|---|---|---|
| 算数 | 非常に高い。大問 5 題・小問 25 問(2024 のみ 31)・50 分・全問答えのみ | 大問 1・2 の 15 問は毎年同じ顔ぶれの一行問題。大問 3〜5 は毎年作り直し | 大問 2 の 10 枠(食塩水・仕事算・つるかめ算・立体の表面積・角度)と、大問 1 の分配法則の工夫算 |
| 理科 | 高い。大問 4 題・小問 21〜33・地学 → 生物 → 化学 → 物理の順 | 分野の座席は固定、単元は循環。身のまわりの場面から入る導入文が長い | 4 分野を「大問 1 は地学、大問 4 は物理」と決めて回すこと。計算は表・グラフから比例を読む形 |
| 社会 | 高い。大問 3 題・小問 17〜28・地理 → 歴史 → 公民の順。大問 1 は問い方まで同じ | 大問 1 は都道府県の同定で固定。歴史は通史横断。公民は前年の出来事から入る年が多い | 都道府県の同定(県名・位置・県庁所在地・特産物を漢字で)と、農作物の生産量グラフ |
| 国語 | 高い(精読した 3 年)。大問 1 の漢字 10 問+大問 2 の語句 5 問が先頭。2021 から読解が 2 題に増えた | 知識問題が全体の半分強。読解は説明文が中心。記述は字数と使用語を指定する形 | 漢字・語句の 15 問を落とさないこと。次に接続語の空欄補充と、30〜80 字の条件つき記述 |
表に出てくるつるかめ算・仕事算・過不足算・年齢算・売買損益・約束記号などの中身は 用語集 にあります。
8-1. 算数(50 分・100 点・大問 5・小問 25〜31)
年度×大問の題材表(精読した 6 年)
| 年度 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 | 大問 5 | 小問計 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2021 | 計算 5 問 | 一行問題 10 問 | 規則性(棒で作る正方形の段) | 円とおうぎ形(正方形の中の弧・周の長さ) | 場合の数と平均(3 けたの数の平均) | 25 |
| 2022 | 計算 5 問 | 一行問題 10 問 | 規則性(マッチ棒の正六角形・列と段) | 速さ(長方形の周上を動く 3 点の追いつき) | 円とおうぎ形(半円の 45 度回転) | 25 |
| 2023 | 計算 5 問 | 一行問題 10 問 | 規則性(正三角形を 3 等分して外側に貼る変形) | 平面図形(折り紙を折って切り開く) | 水量とグラフ(蛇口 A・B と栓 C) | 25 |
| 2024 | 計算 5 問 | 一行問題 10 問 | 平面図形(台形の周上を動く点 P と三角形の面積) | 回転体(斜線部を直線 AB の周りに回す・3 問) | 規則性(翔太さんと英子さんの会話文の穴うめ 10 問) | 31 |
| 2025 | 計算 5 問 | 一行問題 10 問 | 速さ(1 周 3000m の池を逆向きに回る 2 人) | 立体図形(円柱を 3 段に重ねる) | 正九角形(角度+三角形の個数) | 25 |
| 2026 | 計算 5 問 | 一行問題 10 問 | 仕事算・水の使用量(お風呂と水道料金) | 数の性質(空きびん 3 本でジュース 1 本) | 規則性(白黒 4 マスで数を表す) | 25 |
座席の固定
- 大問 1 = 計算 5 問、大問 2 = 一行問題 10 問。 この 2 つが 2021〜2026 の 6 年連続で同じ場所にあり、問題数も 5 問・10 問から一度も動いていません。ここだけで小問 25 問中の 15 問、つまり全体の 6 割が「大問 1 と 2」に入っています。
- 大問 3〜5 は 3〜4 小問の大問が 3 題。ここは毎年作り直され、単元の並び順は固定されていません。小問の合計は 2021〜2023・2025・2026 が 25 問ちょうどで、2024 だけ 31 問(大問 2 と大問 5 がどちらも 10 小問だったためです)。
- 導入文も同じ言い回しが続きます。大問 1 は「次の計算をしなさい」(2021〜2023)→「次の □ にあてはまる数を求めなさい」(2024〜2026)、大問 2 は「次の □ にあてはまる数を求めなさい/をうめなさい」で 6 年とも共通です。
大問 2(一行問題 10 問)の中身 — ここが本体
精読した 6 年で、10 枠に入る単元は次のように偏っています。枠の順番までは固定されていませんが、顔ぶれはほぼ決まっています。
| 単元 | 出題年 | 回数 |
|---|---|---|
| 食塩水の濃度 | 2022・2023・2024・2025・2026 | 5 年連続 |
| 仕事算 | 2022・2023・2024・2025・2026 | 5 年連続 |
| つるかめ算 | 2021・2022・2024・2025・2026 | 5 回 |
| 立体図形の体積・表面積 | 2021・2022・2023・2025・2026 | 5 回 |
| 角度(正多角形・折り返し) | 2021・2022・2024・2026 | 4 回 |
| 円とおうぎ形の面積 | 2023・2025・2026 | 3 回 |
| 平均算 | 2022・2023・2026 | 3 回 |
| 場合の数 | 2022・2023・2024 | 3 回 |
| 数の性質(約数・倍数・余り) | 2021・2023・2025 | 3 回 |
| 縮尺・単位換算 | 2021・2024・2025 | 3 回 |
| 年齢算(2022・2024)/約束記号(2022・2024)/売買損益(2023・2026)/速さ(2023・2024) | 上のとおり | 各 2 回 |
| 過不足算(2026)/資料の読み取り・中央値と平均(2023) | 上のとおり | 各 1 回 |
- 食塩水は「濃度から食塩の量」「食塩の量から食塩水の量」「混ぜる」「水を加える」の 4 通りが順に出ており、2023 と 2024 は「濃度 8% の食塩水 ◯g に入っている食塩の量」というほぼ同じ一行問題です(2023 は 200g、2024 は 150g)。数値だけを変えた同じ問題が翌年に出た例として、両年の原本で確認しました。
- 仕事算も「A は◯時間、B は◯時間。2 人でやると何時間」の形が 2024・2025 に続けて出ています(2024 は 6 時間と 9 時間、2025 は 8 時間と 12 時間)。2026 だけは 3 人の組み合わせ(A と B で 40 日、A と C で…)に一段ひねってあります。
- つるかめ算(2 種類のものの個数を合計から逆算)は「◯円の品物と△円の品物を合わせて□個買うと合計〜円」が 2024(カレーパンとあんパン)・2025(りんごとみかん)・2026(ショートケーキとチーズケーキ)と 3 年連続で、品物を替えただけの同じ作りです。
大問 1(計算 5 問)のくせ
- (1) は整数の四則。その年の西暦を式に入れる年があります(2021「2021 − 21 × 51」、2023「2023 − 39 × 49」)。
- (3) はほぼ毎年「分配法則でまとめる工夫算」。2021「23 × 48 + 23 × 35 + 77 × 83」、2022「29 × 73 + 29 × 45 − 58 × 9」、2023「23 × 69 − 23 × 19 + 46 × 15」、2024「17 × 13 + 17 × 19 − 34 × 11」と、「◯◯ × ▲ + ◯◯ × ■ − 2◯◯ × ●」という同じ骨組みが 4 年連続です。2 倍の数(58 = 29 × 2、34 = 17 × 2、46 = 23 × 2)をくくり出せるかを毎年聞いています。
- (2)(4) は分数と小数の混じった計算。0.125・0.25・0.375・0.625 が繰り返し出るので、8 分の 1 系の小数と分数の変換は暗記しておくと速く済みます(2021・2022・2024・2025・2026 の 5 年で登場)。
- (5) は大かっこ・中かっこの入った四則(2022・2025・2026)か逆算(□にあてはまる数を求める計算。2024)です。
- 2026 の (4) は「1/(3×4) + 1/(4×5) + …」の部分分数。工夫算の幅は少しずつ広がっています。
大問 3〜5(大きい問題 3 題)の中身
- 規則性が 6 年中 5 年で 1 題(2021 棒と正方形、2022 マッチ棒の正六角形、2023 正三角形の変形、2024 会話文の穴うめ、2026 白黒 4 マスの数表現)。出ない年は 2025 だけです。位置は大問 3 が 3 回、大問 5 が 2 回で、場所は動きます。
- 図形の大問が毎年 1〜2 題。円とおうぎ形(2021 大問 4・2022 大問 5)、平面図形(2023 大問 4・2024 大問 3)、立体・回転体(2024 大問 4・2025 大問 4)、正多角形の角度(2025 大問 5)。
- 速さは大問として 2022(周上を動く 3 点)と 2025(池の周りの旅人算)の 2 回。水量とグラフは 2023 の 1 回です。
- 2024 の大問 5 と 2026 の大問 5 は、どちらも会話や規則の説明を読ませてから数を埋めさせる作りで、長い文章を読む負担が大問 3〜5 に集中しています。
問い方の傾向(算数)
- 精読した 6 年すべてで全問が答えのみ。記号選択・記述・途中式の要求・作図は 1 問も見つかりませんでした。解答用紙に答えを書くだけの試験です。
- 大問 3〜5 は (1) で具体的な小さい場合、(2) で少し大きい場合、(3) で逆に「〜になるのは何番目・何秒後・いくらか」と問い返す 3 段構成が多いです(2021 大問 3、2023 大問 3、2024 大問 3、2025 大問 3)。
- 「すべて答えなさい」という指示が混じります(2024 大問 3(3)「三角形 BPC の面積が 240cm² となるのは何秒後か、すべて答えなさい」)。答えが 2 つある問題を取りこぼさない訓練が要ります。
- 2024 の大問 4 は「右の図形の斜線部分を、直線 AB の周りに回転させてできる立体の体積を求めなさい」というまったく同じ設問文が 3 回並びます(変わるのは図だけ)。図を読み違えると 3 問まとめて落ちます。
8-2. 理科(社会と合わせて 60 分・大問 4・小問 21〜33)
年度×大問の題材表(精読した 6 年)
| 年度 | 大問 1(地学) | 大問 2(生物) | 大問 3(化学) | 大問 4(物理) | 小問計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021 | 星座(8 月 20 日午後 9 時・はくちょう/わし/こと座) | 植物のからだのつくり | 燃焼(キャンプの一斗缶とたき木) | ばね(つるまきばね A・B の伸び) | 32 |
| 2022 | 星座と公転(太陽と地球の公転の道すじ) | 人体(血液・心臓・肺と小腸) | 水溶液の判別(5 種のビーカー) | 浮力(アルキメデスの原理) | 33 |
| 2023 | 地震(東京都品川区で起きた地震の記録) | 生態系(ブラックバスと外来種の会話) | 燃焼(集気びんとろうそく) | 浮力(プラスチック片に働く力) | 27 |
| 2024 | 星の動き(東西南北 4 方位の日周運動) | 動物の分類(セキツイ/無セキツイ・イモリとヤモリ) | 死海の食塩水(濃度・密度・結晶) | 圧力と水圧(ペットボトル・穴から噴き出す水) | 23 |
| 2025 | 火山(箱根火山・噴火警戒レベル) | メダカとイモリの飼育(表の比較) | 溶解度・再結晶(ミョウバンと食塩・ろ過装置) | 光と音(水中の魚の見え方・やまびこ・海底までの距離) | 26 |
| 2026 | 流水のはたらき(飛行機から見た三角州) | こん虫(公園での観察・発見数のグラフ) | 中和(重曹とクエン酸の大掃除) | てこ・重心とふりこ(板の重心・だるまのつるし方) | 21 |
座席の固定
大問 1 = 地学、大問 2 = 生物、大問 3 = 化学、大問 4 = 物理。この並びが 2021〜2026 の 6 年連続で一度も入れ替わっていません。 大問数も 6 年とも 4 題で固定です。この学校の理科は「どの分野が何番目に来るか」が分かっている試験です。
- 分野の中の単元は毎年入れ替わります。地学は星(2021・2022・2024)→ 地震・火山(2023・2025)→ 流水(2026)、化学は燃焼(2021・2023)→ 水溶液・溶解度(2022・2024・2025)→ 中和(2026)というふうに循環します。
- 小問数は 6 年で 21〜33 問と幅があります。近年は減る方向です(2021 の 32 問・2022 の 33 問 → 2024 の 23 問・2026 の 21 問)。1 問あたりに読ませる文章と考えさせる量が増えています。
- 生物の大問 2 は 2024・2025・2026 の 3 年連続で「動物」(イモリとヤモリ、メダカとイモリ、こん虫)。それ以前は植物(2021)・人体(2022)・生態系(2023)だったので、動物に寄っているのは直近 3 年に限った話として読んでください。
問い方の傾向(理科)
- 「翔英さん」「翔太くん」が問題文の主人公として毎年登場します。理科室でイモリを飼う(2024・2025)、キャンプでお湯を沸かす(2021)、飛行機から地形を見る(2026)、家族で大掃除をする(2026)、釣りに行った父との会話(2023)。身のまわりの場面から入って理科の用語につなげる作りが 6 年一貫しています。
- 理由を説明させる短い記述が毎年あります。2024 は 5 問(22%)と多く、2025 は 2 問+「記号と理由 2 つ」の複合が 1 問、2026 は 1 問。文言は「簡単に説明しなさい」「理由を答えなさい」で共通です。長さの指定(字数)は問い方まで数えた 3 年で見つかりませんでした。
- 記号選択の比重が年によって大きく動きます。2024 は選択 13%・短答 61%、2026 は選択 52%・短答 43%。用語を書かせる年と記号で選ばせる年があるので、どちらでも答えられるようにしておきます。
- 「すべて選び、記号で答えなさい」(2024 大問 3 問 3、2026 大問 3 問 2)、「2 つ選び」(2026 大問 2 問 2)、「ふさわしくないものを 1 つ選び」(2026 大問 2 問 5)と、選び方の指示が細かいです。
- 並べかえの設問が出ます(2026 大問 1 問 3「①〜④を正しい順番に並べかえなさい」)。地形のでき方を順序で答えさせる作りです。
- 実験装置の誤りを直させる設問もあります(2025 大問 3 問 4「図 3 のろ過装置には間違っている箇所があります。どのように変えれば適切に実験ができるか 2 つ書きなさい」)。ろ過・ガスバーナー・上皿てんびんといった器具の正しい使い方を、ことばで書く練習が要ります。
- 作図が出る年があります(2024 大問 4 問 4「3 か所の穴から水が噴き出す様子を解答用紙の図にかき入れなさい」)。精読した 6 年では 2024 の 1 問のみです。
- 計算は物理・化学に集中します。音の速さ(2025 大問 4 問 5・問 6)、食塩水の濃度と密度(2024 大問 3 問 1・問 2)、溶解度から結晶の量(2025 大問 3 問 5)、圧力(2024 大問 4)。表やグラフの数値を使う計算が毎年 2〜4 問あります。
- 時事や防災に触れる小問があります(2025 のハザードマップ・噴火警戒レベル)。ただし前年のニュースを毎年必ず入れる作りではありません。
8-3. 社会(理科と合わせて 60 分・大問 3・小問 17〜28)
年度×大問の題材表(精読した 6 年)
| 年度 | 大問 1(地理) | 大問 2(歴史) | 大問 3(公民・国際・前年の出来事) | 小問計 |
|---|---|---|---|---|
| 2021 | ア〜エの県の説明文+地図(農業・畜産中心) | 各時代の人物の会話(天然痘の流行から) | コロナウイルス感染症と国際社会 | 22 |
| 2022 | A〜D の県の説明文+地図(日本の地形) | 日本の世界遺産 A〜E | 選挙制度 | 28 |
| 2023 | A〜D の都県の説明文+地図(重化学工業・機械工業) | 夏休みに訪れた場所の発表(会津若松ほか) | 物価上昇と財政・税・社会保障 | 26 |
| 2024 | A〜D の都道府県の説明文+地図(サミット開催地から) | 新紙幣のデザイン(渋沢栄一・津田梅子ほか) | ロシアとウクライナ・憲法第 9 条・SDGs | 17 |
| 2025 | A〜D の県の説明文+地図(鎖国の窓口から) | 戦後 80 年・外国との戦争 A〜D | 長崎の平和祈念式典・核兵器禁止条約・G7 | 23 |
| 2026 | A〜D の都道府県の説明文+地図(利根川流域) | 中 3 の研修旅行先 A〜E(沖縄・京都・大阪・奈良・シンガポール) | 日本国憲法の三大原則・選挙権・二院制 | 26 |
座席の固定
大問 1 = 地理、大問 2 = 歴史、大問 3 = 公民(前年の出来事を入口にすることが多い)。この 3 題構成が 2021〜2026 の 6 年連続で崩れていません。 大問数は 6 年とも 3 題ちょうどです。
そのうえで、大問 1 は問い方まで同じです。
- 導入文が「次の A〜D の各文は、【地図】にある都道府県に関する説明です。それぞれの説明文を読み、あとの問いに答えなさい」で、2022・2023・2024・2025・2026 の 5 年連続ほぼ同文(2021 だけ「次のア〜エの各文は、【地図 1】にある県をそれぞれ説明したものです」と言い回しが違います)。
- 問 1 が「A〜D にあてはまる都道府県名をそれぞれ漢字で答えなさい。『〇〇県』のように答えること」、問 2 が「A〜D の位置を、【地図】のあ〜き(け)からそれぞれ選び、記号で答えなさい」。この 2 問の並びが 2024・2025・2026 の 3 年で同文です。原本で 3 年ぶんの設問文を突き合わせて確認しました。
- そのあとに空らんの語句記入(3〜4 か所)、農作物の県別生産量・収穫量のグラフを選ぶ問題(2024・2025・2026 の 3 年連続)、工業・水産業のグラフ読み取りが続きます。
- つまり大問 1 の 6〜9 問は「日本地理の県あて」で毎年ほぼ同じ形です。ここは対策の効きが最も大きい場所です。
頻出の中身
- 地理(大問 1): 都道府県の同定が 6 年すべて。農業・畜産のグラフ選択(2021・2024・2025・2026)、工業地帯・地域の出荷額グラフ(2024・2025)、水産業(2025 の漁業種類別グラフ・2026 の九十九里浜の地引網)、日本の地形(2022・2026 の利根川)。県庁所在地を漢字で(2026)。
- 歴史(大問 2): 通史を横断する 1 題。飛鳥・奈良(2021・2022・2025・2026)と江戸(2023・2026)が繰り返し出ます。時代を古い順に並べかえる設問が 2024・2025・2026 の 3 年連続で最後に置かれています(2024「二重下線部 a〜d を時系列順に」、2025「文章 A〜D を時系列順に」、2026「A〜E の文を時代の古い順に。ただし D は最後です」)。
- 公民・国際(大問 3): 日本国憲法(2024 の第 9 条・2026 の三大原則と三大義務)、三権分立・国会(2024・2026)、選挙制度(2022・2026)、財政・税(2023)、国際社会(2021・2024・2025)。前年の出来事から入る年が多いです(2021 コロナ、2024 ウクライナ侵攻、2025 戦後 80 年と核兵器禁止条約)。
問い方の傾向(社会)
- 記号選択と語句の記入が主軸です。問い方まで数えた 3 年で選択 42〜57%、短答 35〜54%、記述 4〜18%。
- 漢字指定が多いです。「漢字で答えなさい」「〇〇県のように答えること」「〇〇市まで答えること」「漢字 2 字で」。都道府県名・県庁所在地・人物名は漢字で書けないと点になりません。
- 「間違っているもの」「あてはまらないもの」を選ばせる設問が毎年あります(2025 大問 1 問 6・大問 3 問 6、2026 大問 3 問 5、2024 大問 1 は「あてはまるもの」を選ぶ形が中心)。消去法の練習が要ります。
- グラフ・写真の読み取り。農作物の県別割合の円グラフ(3 年連続)、工業地域別の製造品出荷額の構成(2024)、漁業種類別の生産量の推移(2025)、世界遺産の写真 4 枚から選ぶ(2025)。
- 記述は毎年 1〜3 問。長さの指定はほとんど付かず「説明しなさい」「簡単に説明しなさい」で終わります。使う語を指定する形はあります(2026 大問 2 問 3「『関ヶ原の戦い』という用語を使用して、譜代大名と外様大名の違いを説明しなさい」)。内容は「制度が作られた目的」(2024 大問 2 問 2)、「不平等条約の内容を 2 つ」(2024 大問 2 問 4)、「武士の不満が高まった理由」(2025 大問 2 問 2)と、教科書に書いてある理由をそのまま 1〜2 文で言えるかを聞く形が中心です。自分の意見を書かせる形は 2024 大問 3 問 4(SDGs の目標番号と理由)だけでした。
- 会話文・意見の対立を使う設問が出ます(2025 大問 3 問 3「品川さんと翔英さんの意見」、2026 大問 3 は会話文全体が題材)。生徒名に校名が使われています。
8-4. 国語(50 分・100 点・大問 3〜4・小問 26〜29。2016・2018・2021 年度で確認)
先に断っておきます。国語は 2022 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いたのは 2016・2018・2021 年度の 3 年を原本で読んだ範囲の話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。2021 年度は共学化・校名変更の翌年にあたり、それ以前(女子校時代)とは作りが変わっています(後述)。
年度×大問の題材表(精読した 3 年)
| 年度 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 | 小問計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2016 | 漢字 10 問(読み 5・書き 5) | 慣用句 5 問(「◯が売れる」「◯が高い」など体の部分を入れる) | 説明文の読解 11 問(人間が知恵を蓄積するしくみ) | — | 26 |
| 2018 | 漢字 10 問(読み 5・書き 5) | 慣用句 5 問(□に漢字一字。「板につく」「火を見るより明らか」など) | 説明文の読解 12 問(加藤秀俊『なんのための日本語』・敬語と距離) | — | 27 |
| 2021 | 漢字 10 問(読み 5・書き 5) | 熟語の構成 5 問(上の字と下の字の関係を選ぶ) | 説明文の読解 7 問(甘えの克服と自立) | 物語文の読解 7 問(殻におおわれた「卵のなか」の世界/石井睦美『ぼくたちは卵のなかにいた』) | 29 |
座席の固定
- 大問 1 = 漢字 10 問(読み 5・書き 5)、大問 2 = 語句知識 5 問。 この 2 題が先頭に置かれる作りは、精読した 3 年(2016・2018・2021)で完全に一致しています。設問文も同じで、「次の 1〜5 の—線部の漢字の読みがなを答えなさい」「次の 1〜5 の—線部のカタカナを漢字に直しなさい」が 3 年とも一字一句そのままです。原本を突き合わせて確認しました。読解に入る前に 15 問ぶんの知識問題が並びます。
- 出題される漢字も似た系統が戻ります。「貴重」は 2016(キチョウな体験)と 2021(父にキチョウな品を)の 2 年に登場します。
- 大問 3 は説明文・論説文。精読した 3 年ですべて説明文で、物語文が本文として出たのは 2021 の大問 4 だけです。
- 2021 年度から大問が 1 つ増えて 4 題になりました(説明文+物語文の 2 題読み)。2016・2018 は 3 題(漢字・語句・説明文 1 題)です。共学化・校名変更をはさんで読解の題数が増えているように見えます。2022 年度以降にこの 4 題構成が続いているかは、資料が無いため分かりません。
説明文の読解(大問 3)の問い方
精読した 3 年で、次の並びがほぼ共通しています。
- 問一は接続語の空欄補充(3 年とも問一)。A〜E(2021 は A・B)にア〜オから一つずつ入れます。選択肢は「しかし・たとえば・つまり・また・結局」のような基本的な接続語です。2018 は「記号は一回ずつしか使わない」の条件つき。
- 語句の意味を選ぶ/対義語を答える(2016 問二「有利」「利益」の対義語を二字で、2018 問二「ぶしつけ」の意味、2021 問二「一心同体」の意味)。
- 抜き出しが毎年 1〜3 問。字数の指定が付きます(2016「十五字以内で抜き出しなさい」「二字と六字で抜き出しなさい」、2018「文中から二十字で」、2021「本文中より七字で」)。
- 記述が 2〜4 問。
- 最後は本文全体の内容一致(2016 問十「本文の内容に当てはまるもの」、2018 問十二「本文の内容にあてはまらないもの」、2021 は問五・問六の説明選択)。ア〜オの長い選択肢を照合する形です。
記述の形(ここが一番差がつく)
- 字数指定が付きます。2018 は「三十字以内」(2 問)・「二十字程度」・「五十字以内」、2021 は「八十字以内」・「三十字以内」。2016 は字数の指定なしで「文中の言葉を用いて説明しなさい」「具体的に答えなさい」。
- 使う語を指定する形があります。2018 問四「『個体空間』という言葉を使って三十字以内で」、問九「『発達』という言葉を使って『言語が』の後に続くように三十字以内で」。
- 書き出し・書き終わりを指定する形もあります(2018 問九の「言語が」に続ける形)。
- 条件を箇条書きで示す形もあります(2021 大問 3 問三「(1) 日本人の思いに目を向けてわかりやすく書くこと (2) 八十字以内で書くこと」)。80 字はこの学校で確認できた最長です。
- 内容は「—線部はどのようなことか」の内容説明が中心で、理由説明(2018 問四)と心情説明(2021 大問 4 問五)が続きます。
語句知識(大問 2)の中身
- 2016: 体の部分を入れる慣用句(顔が売れる/鼻が高い/耳が痛い/手が焼ける…)。
- 2018: □に漢字一字を入れる慣用句(板につく/火を見るより明らか/指をくわえる/お茶を濁す/焼け石に水)。
- 2021: 熟語の構成(上の字と下の字の関係を 5 通りから選ぶ)。
- 慣用句・ことわざが 2 年、熟語の構成が 1 年です。どちらが来ても答えられるように両方やっておきます。
出典の表記は、原本の本文中に確認できたものだけを挙げました。2018 の大問 3 は加藤秀俊『なんのための日本語』。2021 の大問 4 は「殻におおわれた『卵のなか』」という導入から石井睦美『ぼくたちは卵のなかにいた』と読めます。2016 の大問 3 については、手元の出典一覧の記載と原本の本文(ジャングルでの生存・チンパンジーとの比較・知恵の蓄積)が合わなかったため、書名は書きませんでした。
9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
精読した 6 年(算数・理科・社会)・3 年(国語)の範囲での話です。最終確認年度は、その単元を原本で最後に確認できた年度を指します。
| 科目 | 単元 | 出ていた年 | 最終確認年度 | 状況 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 水量とグラフ | 2023(大問 5) | 2023 年度 | 3 年空き。大問 3〜5 に戻る候補の筆頭です。2010 年代にも繰り返し出ていた単元です |
| 算数 | 速さの大問 | 2022・2025 | 2025 年度 | 3 年おきに来ていて、2026 にはありません |
| 算数 | 約束記号 | 2022・2024 | 2024 年度 | 隔年だったのが 2 年空きました |
| 算数 | 年齢算 | 2022・2024 | 2024 年度 | 同じく隔年だったのが 2 年空きました |
| 算数 | 資料の読み取り(平均・中央値) | 2023(一行問題に 1 問) | 2023 年度 | 6 年で 1 回のみ。1 問ぶんは見ておきたいところです |
| 理科 | 星・星座 | 2021・2022・2024(大問 1) | 2024 年度 | 高頻度だったのが 2 年空き。大問 1 の最有力候補です |
| 理科 | 植物のつくり・光合成 | 2021(大問 2) | 2021 年度 | 5 年空き。大問 2 の座席に戻る候補の筆頭です |
| 理科 | 人体(血液・消化) | 2022(大問 2) | 2022 年度 | 4 年空き。2026 は大問 2 の中の小問(こん虫とヒトの呼吸の比較)でだけ触れました |
| 理科 | 燃焼 | 2021・2023(大問 3) | 2023 年度 | 3 年空き。隔年で来ていました |
| 理科 | 浮力 | 2022・2023・2024(大問 4) | 2024 年度 | 3 年続いたあと 2 年空きです |
| 理科 | ばね | 2021(大問 4) | 2021 年度 | 5 年空き。てこ(2026)と交互に来る位置です |
| 社会 | 財政・税・社会保障 | 2023(大問 3) | 2023 年度 | 3 年空き。物価・税は大問 3 の定番の一つです |
| 社会 | 選挙制度 | 2022・2026(大問 3) | 2026 年度 | 4 年周期で戻りました。当面は低めです |
| 社会 | 世界遺産 | 2022(大問 2 全体)・2024(首里城)・2025(写真選択) | 2025 年度 | 大問まるごとで来る年があります。2024・2025 は小問でだけ触れました |
| 社会 | 国際社会・国際機関 | 2021・2024・2025・2026 | 2026 年度 | 毎年のように出ます。国連の機関名・設立年は押さえたいところです |
| 社会 | 鎌倉・室町 | 2025(元寇) | 2025 年度 | 大問 2 の中の一部としてしか出ておらず、単独の比重は低いです |
| 社会 | 地形図の読図 | 精読した 6 年で確認できず | — | 出題の中心ではないように見えます。ただし 2010 年代の資料は今回確認していません |
| 国語 | 慣用句・ことわざ | 2016・2018(大問 2) | 2018 年度 | 2021 は熟語の構成に替わりました。両方やっておきます |
10. 形式面の注意
- 算数は全問が答えのみです。 精読した 6 年(2021〜2026)で記述・記号選択・作図・途中式の要求は 1 問もありません。「すべて答えなさい」(2024 大問 3)のように答えが複数ある設問が混じるので、取りこぼしに注意してください。円周率の指定は転写では確認できませんでした。円とおうぎ形・円すいの表面積が毎年出るので、実際の冊子で確かめてほしいところです。小問 25 問なら 1 問 2 分の計算になります。単位の書かせ方は問題文の中に「□ cm²」「□ 度」のように印字されている形が多いです(一行問題)。図のある小問は全体の約 3 割です。
- 理科は記述と作図があります。理由説明の記述が毎年 1〜5 問(2024 は 5 問で全体の 22%)。文言は「簡単に説明しなさい」「理由を答えなさい」で、字数の指定は問い方まで数えた 3 年でありません。作図は 2024 の 1 問(穴から水が噴き出す様子)。「すべて選び」「2 つ選び」「ふさわしくないものを 1 つ」「正しい順番に並べかえなさい」と、選び方の指示が細かいです。漢字指定が付く設問もあります(2025 大問 4 問 3「漢字 3 字で答えなさい」)。字数を指定する記述ではなく、答えの文字種の指定です。図は多く、図のある小問は全体の半分ほどです。
- 社会は文字種の指定が多いです。「漢字で答えなさい」「〇〇県のように答えること」「〇〇市まで答えること」「漢字 2 字で」。字数指定は少なく、問い方まで数えた 3 年で 2025 年度の「20 字以内」1 問だけです。ただし使う語を指定する記述はあります(2026「『関ヶ原の戦い』という用語を使用して」)。作図・地形図の読図(等高線・断面図)は問い方まで数えた 3 年で出ていません。地図は「都道府県の位置を選ぶ」用途で使われます。図・写真のある小問はおよそ 2 割です。
- 国語は字数指定つきの記述があります。20 字程度から 80 字以内まで。指定語を入れる形、指定された書き出しに続ける形、条件を (1)(2) と箇条書きで示す形があります。抜き出しにも字数の指定が付きます(七字・十五字以内・二十字)。作図・図表の読み取りは精読した 3 年で 0 問。選択・短答・記述の比率は年で動きます(2016 は短答 62%・選択 31%・記述 8%、2018 は短答 70%・選択 15%・記述 15%、2021 は選択 48%・短答 45%・記述 7%)。2021 は記号選択の比重が上がっていますが、1 年ぶんなので断定はできません。
- 時間は、第 1 回で国語 50 分・算数 50 分・社会と理科は合わせて 60 分です(1 節)。理科だけで 30 分と見ると、21〜33 問を 1 問 1 分弱で処理することになります。社会だけなら 30 分で 17〜28 問。理科の導入文が長いので、先に問いを見てから本文に戻る読み方や、先に社会を片づける配分も試しておきたいところです。
- 回によって科目の組み合わせも試験時間も違います(1 節)。第 6 回・第 7 回だけは各科目 40 分で、1 問あたりの時間が第 1 回より短くなります。ここで分析したのは 4 科目そろった回の問題です。
- 図・グラフ・写真そのものは転写に含まれないため、図の細部(2026 算数 大問 5 の白黒マスの並び、2026 理科 大問 4 の定規と重心の図など)は設問文からの読み取りにとどまります。
11. 学年別ロードマップ(小 4 スタートを前提に)
| 段 | この学校に向けて何をするか |
|---|---|
| 小 4(土台) | 計算の正確さ(四則・分数と小数の変換)、平面図形の基本、音読と語彙、漢字の読み書き。算数は「0.125 = 1/8」「0.375 = 3/8」「0.625 = 5/8」を覚えてしまうところまで。理科・社会は日本地図と身のまわりの自然への関心づくりで十分です。時間を計る練習はまだ不要 |
| 小 5(幅) | 全分野をひととおり学び終えるのがここの本体です。週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は計算と漢字・語句、週末 60 分はその週の単元 1 つ。算数は一行問題に出る 16 単元を次の順に置きます。食塩水 → 仕事算 → つるかめ算(2 種類のものの個数を合計から逆算・受験用教材の単元)→ 過不足算(配り方を変えたときの余り・不足から数を求める・受験用教材の単元)→ 平均算 → 年齢算(何年後に何倍になるかを考える・受験用教材の単元)→ 売買損益 → 速さ → 場合の数 → 数の性質 → 縮尺 → 角度 → 平面図形 → 立体図形 → 円とおうぎ形 → 規則性。社会は 47 都道府県を県庁所在地・地形・産業込みで。理科は 4 分野をひととおり。国語は慣用句・熟語の構成と、接続語の使い分け。ただし国語は 2022 年度以降の問題文が資料に無い(→ 13 節)ので、直近の形式は市販の過去問集で確かめてください |
| 小 6(仕上げ) | 7 節の 8 項目。夏以降は同じ座席を縦に(算数の大問 2、社会の大問 1、国語の大問 1・2)解き、秋以降に理科・社会を 60 分でまとめて解く通し演習を数回 |
この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 差がつくのは小 5 で全分野を一巡できたかどうかです。算数の大問 2 の 10 問は、単元そのものは標準的ですが「16 単元のどれが来ても 2 分で処理できる」状態を求められます。抜けている単元が 3 つあれば、それだけで 3 問落ちます。同じことが社会の都道府県(47 のうち知らない県が出れば大問 1 の前半がまとめて崩れます)と国語の語句知識にも言えます。逆に言えば、小 5 で一巡を終えていれば、小 6 は過去問を座席ごとに縦に解くだけで形が仕上がります。難問を積み上げる学校ではなく、抜けを作らない学校です。
12. この学校と併願するなら
観点は勉強が転用できるかだけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が二重に効きます。難易度・偏差値帯・合格可能性・通学圏は扱いません。
- 足立学園中学校(東京都・男子校)— 理科の 4 分野を 1 大問ずつ解く演習と社会の 3 大問がそのまま転用できます。2027 年度は 2 月 1 日・2 日・3 日・4 日の同じ時間帯に品川翔英と入試が重なる回があります。
- 目黒日本大学中学校(東京都・共学)— 理科・社会・算数がそろって近い組み合わせです。2027 年度は 2 月 1 日・2 日・4 日の同じ時間帯に重なる回があります。
- 佐野日本大学中等教育学校(栃木県・共学)— 算数の一行問題の固まりがよく似ています。
8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。
- 使い方の目安です。品川翔英の柱である算数の「大問 1 計算 5 問+大問 2 一行問題 10 問」を年度横断で単元別に潰す演習は、算数の近さが 84〜94 の佐野日本大学中等教育学校・相洋・横須賀学院で流用しやすいところです。理科の 4 分野を 1 大問ずつ通す演習は理科 82〜87 の相洋・足立学園・目黒日本大学・青稜。社会の 3 大問(地理・歴史・公民)は社会 85〜87 の足立学園・佼成学園・青稜が近く、佼成学園は国語 78 まで計算できた数少ない 1 校です。青稜は同じ品川区内、鎌倉国際文理は社会 80・理科 79・算数 76 とまんべんなく中くらいです。
- 近さは科目ごとの出題構造の距離(0〜100)で、同じ問題が出るという意味ではありません。男女・日程の注記は自動集計の表をそのまま写しました。同じ日の同じ時間帯に重なる回は、どちらか一方しか受けられません。
- 本校の国語は 2021 年度以前の資料でしか計算できず、ほとんどの学校で国語の欄が空いています。この表を国語の根拠にはしないほうがよいです。
- この学校は回によって 2 科・4 科・英語 1 科・得意選択 2 科などを選べます(1 節)。ここでの分析は 4 科そろった回のものなので、理科・社会を使わない回で受けるなら、併願先が 4 科目校かどうかで準備の立て方が変わります。
13. 資料の限界
- 入試回が特定できません。 過去問データベースは 1 校 1 年 1 科目につき 1 冊しか掲載しておらず、冊子に回の表記も確認できていません。この学校は第 1 回から第 7 回まであり、科目の組み合わせも回ごとに違います。ここに書いたのは 4 科目そろった 1 冊ぶんの話で、英語 1 科の回・ラーナー入試・得意選択 2 科の回については何も分かりません。
- 国語は 2021 年度までしか読めていません。2022 年度以降の問題文は資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。大問が 3 題から 4 題に増えたのが 2021 年度なので、その後さらに変わっている可能性があります。国語の直近の形式は市販の過去問集で必ず確認してください。
- 共学化・改称(2020 年)の前後をまたいだ比較はしていません。2020 年度は 4 科目とも資料が無く、2013 年度も算数の資料がありません。算数・理科・社会で原本を読んだのはすべて 2021 年度以降で、女子校時代(2019 年度以前)との比較は国語の 2016・2018 年度でしか行っていません。
- 理科・社会の配点は募集要項に記載がなく、設問数ベースの比重しか語れません。算数・理科・社会の 2016〜2019 年度は原本を読んでいません。「6 年連続」と書いたのは 2021〜2026 のことで、それ以前も同じ座席だったかどうかはここでは扱っていません。
- 図・グラフ・写真そのものは転写に含まれません。理科の図(半分の小問に付きます)、社会のグラフ・写真、算数の図形の細部は、設問文と図の説明文からの読み取りにとどまります。図を正確に読む力そのものを測れているかは、実際の冊子で確かめてください。
- 転写は画像からの読み取りなので、式・数値・選択肢に読み落としがあり得ます。本文中の年度・回数はすべて原本の設問文で確認したものに限りましたが、小問の数え方(とくに国語の漢字大問を 10 問と数えるか 2 問と数えるか)は資料の粒度に依存します。ここでは「読み 5・書き 5 の計 10 問」として数えました。
- 「〜のように見える」と書いた箇所は題材からの推測で、出題意図を裏づける資料はありません。
品川翔英中学校 のページ: 学校トップ / 偏差値 / 併願候補 / 募集要項・入試結果 / 用語集 / 過去問の使い方
数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。
品川翔英中学校 のページ: 学校トップ / 偏差値(4 出所併記) / 過去問分析 / 併願候補 / 募集要項・入試結果 / 校風・理念
索引: 出題スタイル別 / 単元別 / 問い方別 / 同じ場所に同じ種類の問題 / 入試結果の公表状況 / 国語の出典 / 校風キーワード / 旧称 / 入試日程 ・ 共通: 過去問の使い方 / 用語集 / 資料の限界 / 方法論 / トップ