聖望学園中学校 の過去問分析
聖望学園中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。
聖望学園中学校 過去問分析(2010・2021〜2026 年度・7 年分)
更新 2026-08-20。
1. この学校の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 埼玉県飯能市 |
| 男女 | 共学 |
| 入試回と日程・科目 | 第 1 回 1 月 10 日・第 3 回 1 月 13 日は 2 科か 4 科/第 2 回 1 月 11 日は適性検査での受験(2026 年度募集要項) |
| そのほかの回 | 2026 年度の募集は 1 月から 2 月にかけて 5 回あり、上の 3 回のほかに、英語とプレゼンテーションの選び方がある回があります |
| 試験時間・配点 | 公表資料から確認できず。募集要項で確認してください |
| 校名の似た学校 | 聖学院中学校・聖光学院中学校とは別の学校です |
いまの小 6 は 2027 年 1 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます(上の日程は 2026 年度の募集要項のものです)。
2. このページでわかること
このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。
過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。
以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。
3. まず結論だけ(10 行)
結論
- 大問の数・並び・そこに置かれる問題の種類が、精読した 6 年(2021〜2026)でほとんど動きません。動くのは中身の題材だけです。
- 算数は 5 大問・小問 16〜18 問、理科は 3 大問・小問 19〜23 問、社会は 3 大問・小問 20〜27 問。社会の「地理 → 歴史 → 公民」の並びは 2010 年度から動いていません。
- 4 科目を通じて、文章で説明させる記述がほとんどありません(算数は 6 年すべてが □ に数を入れる形式、理科は 6 年で 0 問、社会は 6 年で 1 問)。
家でやること 3 つ
- 算数の大問 1(計算 3 問+逆算 1 問)を 6 年分、縦に解きます。
- 理科の大問 1 の一問一答を 6 年分(計 42 問)、単語カードにして回します。
- 社会は 2025 年度と 2026 年度の大問 1 を並べて解きます。
今週やる 1 つ
- 算数の水量とグラフを 1 年分(2025 年度)解いて、容積を cm³ で出して L に直すところで止まらないか確かめます。
注意
- 資料の冊子には入試回(第 1 回・第 2 回のように、同じ学校が日を変えて行う入試のそれぞれ)の表記が無く、ここに書いたことがどの回のものかは分かりません。国語は 2011 年度以降の問題文が資料にありません(→ 13 節)。
4. 資料の状況
どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並びだけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。
| 科目 | 精読した年 | 構成だけ数えた年 | 資料のある年 | 判読の確度 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 7 年(2010、2021〜2026) | 0 年 | 7 年(2010、2021〜2026) | 高。2025 年度の冊子だけ読み取りの確度が低いと記録されていますが、大問構成と題材の読み取りに支障はありません |
| 理科 | 7 年(2010、2021〜2026) | 0 年 | 7 年(2010、2021〜2026) | 高。2021・2023・2025 年度は読み取りの確度が低いと記録されています |
| 社会 | 7 年(2010、2021〜2026) | 0 年 | 7 年(2010、2021〜2026) | 高。2021・2023・2025 年度は読み取りの確度が低いと記録されています |
| 国語 | 1 年(2010) | 0 年 | 2 年(2010、2013 は解答用紙だけ) | 2010 年度は高。ただし 1 年では傾向を語れません |
- 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
- 入試回の表記が資料にありません。表紙・注意書きは転写の対象外なので、精読した冊子がどの回のものかは分かりません。学校の 2026 年度の募集では 1 月から 2 月にかけて 5 回の入試があり、そのうちの 1 回が適性検査、もう 1 回に英語とプレゼンテーションの選び方があります。この資料から言えるのは、国語・算数・社会・理科で行われる回についてだけです。
- 試験時間・配点・満点は、どの科目・年度の資料にもありません。学校の公表資料からも確認できませんでした。時間配分の設計は、市販の過去問集か学校配布の要項で確認してください。
- 国語は 2011 年度以降の問題文が資料に無く(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)、2013 年度は解答用紙だけが残っています。8-4 節は 2010 年度に限った話です。
- この記事で「毎年」と書いているのは、2021〜2026 の 6 年を原本で確認したという意味です(2010 年度は 10 年以上前なので、参考として別に扱います)。
5. 一番大きな結論
この学校の入試は、大問の数・並び・そこに置かれる問題の種類が、精読した 6 年(2021〜2026)でほとんど動いていません。 動くのは中身の題材だけで、枠組みは先に分かります。ここで言っているのは「同じ問題が出る」ではなく「同じ種類の問題が同じ場所に出る」ということで、以下ではこの置き場所のことを座席(問題の置き場所)と呼びます。
- 算数は 5 大問・小問 16〜18 問。大問 1 は 6 年連続で「計算 3 問+逆算(□にあてはまる数を求める計算)1 問」、大問 2 は 6 年連続で「文章題 2 問だけの小問集合」、大問 4 と大問 5 は「規則性」と「グラフを読む・かく問題」の 2 枠で、どちらが先かだけが年で入れ替わります。
- 理科は 3 大問・小問 19〜23 問。大問 1 は 6 年連続で、生物・化学・物理・地学が混ざった 7 問の一問一答です。大問 2・3 がテーマを決めた大問で、この 2 つは「物理と地学」か「生物と化学」の組み合わせになっています。
- 社会は 3 大問・小問 20〜27 問で、地理 → 歴史 → 公民の並びが 2010 年度から動いていません。大問 1 は 5 年連続(2022〜2026)で世界地図から入り、大問 2 は毎年、一つの文章に空らんと下線部を並べて原始から近代までを一気に問います。
- 国語は 2010 年度の 1 年しか精読できていません(8-4 節)。
「同じ場所に同じ種類の問題が出る」だけでなく、「同じ問い方の文章がそのまま戻ってくる」ことも確認できました。いちばん分かりやすいのは社会で、2025 年度と 2026 年度の大問 1 は設問の並びも言い回しもほぼ同じです(三大洋の名前 → その海洋に面していない国 → 説明文から地域を当てる → 雨温図 → 資料から地域を当てる)。歴史の「空らん( ⑤ )にあてはまる人物の名前を答えなさい。(答えはひらがなでもよい)」は 2022・2023・2024 の 3 年に同じ文で並びます。理科では電気回路の大問が 2021 年度と 2026 年度に同じ順序で組まれ、「ビーカーの水を熱したときの泡は何でできているか」は 5 年隔てて同じ小問として出ています。
したがって過去問の使い方は、「出る問題を覚える」と「解き方の手順を身につける」の中間にあります。年度ごとに通しで解くよりも、同じ大問の位置を年度をまたいで縦に並べて解く(算数の大問 1 だけを 6 年分、水量とグラフだけを 5 年分、理科の大問 1 だけを 6 年分、社会の大問 1 だけを 5 年分)ほうが、この学校では手ごたえが早くなります(手順は 過去問の使い方)。
一方、毎年入れ替わるものもはっきりしています。算数の大問 2・大問 3 の単元、理科の大問 2・3 のテーマ、社会の公民の分野(憲法・税・国際)、そして社会の導入文に使われる前年の出来事です。ここは幅を持って準備します。
もう一つ大きな特徴は、4 科目を通じて、文章で説明させる記述がほとんど無いことです。算数は精読した 6 年すべてが □ に数を入れる形式(式を書く欄がありません)、理科は 6 年で記述 0 問、社会は 6 年で 1 問(2025 年度)だけです。答えを出し切る正確さと速さが、そのまま得点になる作りになっています。
6. この学校らしさが出る場所
- 地元(飯能・埼玉)が問題に出てきます。2023 年度の社会・大問 3 に「聖望学園があるのは飯能市ですが、この飯能市の市議会議員の任期は何年ですか」。2024 年度の理科・大問 3 は「埼玉県秩父市の山々にはたくさんの石灰岩があります」からフズリナ・ウミユリ・サンゴの化石へ進みます。地方自治や地層を、自分の足元の地名で問う作りが見られます。
- 算数の登場人物に校名が入ります。2026 年度の大問 5 は「聖子さんと望くん」が 4320m を往復する速さの問題です。
- 社会は前年の出来事を入口にします。世界遺産の登録(2022)、大河ドラマ「鎌倉殿の 13 人」(2023)、新しい紙幣の肖像(2024)、戦後 80 年とビートルズの歌詞(2025)、関税政策と GX(2026)。ニュースそのものを細かく問うのではなく、そこから通史や憲法・税の基本事項へ橋渡しする使い方をしています。
- 教科をまたぐ題材がときどき混じります。2022 年度の理科・大問 3 は与謝蕪村「菜の花や 月は東に 日はいかに」と松尾芭蕉の句から、季節と月の見え方を推測させます。
- 身近な生活の場面が算数の文章題になります。マスクを児童に配る(2021)、マスクと消毒液の代金(2022)、空きビン 3 本で新しいジュース 1 本(2026)、テストの平均点(2024)。
- 答えやすさへの配慮が見えます。 歴史の人名は「ひらがなでもよい」、算数は答えのみ、理科の一問一答は 1 行で答えられます。読み書きの負荷より、知っているかどうか・計算が合うかどうかを見る作りに、精読した 6 年を通して一貫しているように見えます。
7. 今からやるなら(優先順)
想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・漢字語彙)を先に進めてください。学年別の入り方は 11 節に書きました。
各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。
- [毎日 10 分] 算数・大問 1 を 6 年分(2021〜2026) — 整数の四則 → 分数の四則 → 小数と分数の混合 → { } の中の □ を求める逆算、という並びが 6 年とも同じです。逆算は { } が二重の形(2021・2024・2026)が繰り返し出ています。ここは全問取りたい枠です。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 算数・水量とグラフを 5 年分(2021〜2025)縦に — 容積を cm³ で出して L に直す → 途中でじゃ口や栓の条件が変わる → グラフをかく、の流れが毎年同じです。条件の変え方は、栓を抜く・じゃ口を増やす・仕切りを外すの 3 通り。2026 年度は同じ枠が速さとグラフに替わったので、速さのグラフも 1 セット解いておきます。(確認: 〜2026 年度)
- [毎日 10 分] 理科・大問 1 の一問一答を 6 年分(計 42 問) — 実際に同じ問いが戻ってきています(水を熱したときの泡、再結晶、発芽の条件、侵食の語)。単語カードにするのがいちばん早い枠です。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 社会・2025 年度と 2026 年度の大問 1 を並べて解く — 設問の並びが同じなので、1 年分を解いてからもう 1 年分を解くと、地理の問われ方がそのまま身につきます。あわせて世界地図の基本(六大陸・三大洋、大陸に面する国、緯度と気候帯。2022〜2026 の 5 年すべてで大問 1 の前半に置かれています)と、雨温図・資料の読み取り(2025・2026 で連続。「年間降水量が少ない」「植物が育ちにくい」といった説明文から地域を当てる形式)も進めます。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 算数・規則性を 6 年分 — 分数の数列(2021・2025)、図形を n 番目まで増やす(2022・2024・2026)、数を行列に並べる(2023)の 3 通りです。「n 番目を求める」だけでなく「〜になるのは何番目か」を逆に問われます。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 算数・場合の数と、大問 2 用の小さい文章題 — 場合の数は 2021・2022・2023・2025 に出ており、数字を並べる・硬貨で払う・色をぬり分ける、いずれも樹形図と場合分けで届く範囲です。大問 2 に入る文章題は過不足算・消去算・和差算・年齢算・売買損益・食塩水・速さで、6 年で一巡しています。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 理科・テーマ大問の 5 系統 — 電気回路(2021・2026 で大問、2025 で小問。直列と並列の名前 → 明るさの比較 → 同じつなぎ方を図から選ぶ → 危険なつなぎ方の 4 段)、流れる水のはたらきと地層(2021・2024・2026。侵食・運搬・堆積の語、上流と下流の石の形、粒の大きさと堆積の順)、金属・水溶液の反応と気体(2023・2025。表から比例を読み、とけ残りと必要量を求める計算)、ふりこと条件制御(2024。「変える条件は 1 つだけ」の考え方は、他の実験問題でも問われます)、人体と食物連鎖(2025・2026。消化管の順番、養分の吸収と貯蔵)。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 社会・歴史の通史を薄く 1 周と、公民の 3 本 — 大問 2 は原始から近代までを 9 問前後で縦断するので、時代を絞った準備が効きません。弥生(邪馬台国)・飛鳥(聖徳太子・大化の改新)・平安(源氏物語・平清盛)・室町(足利義満・勘合貿易)・安土桃山(信長・秀吉・刀狩)・江戸(家康・関ヶ原)・幕末明治(日米和親条約・下関条約・廃藩置県)が 5 年で繰り返し出ています。人物名は「ひらがなでもよい」と明記される年があります。公民は憲法の三大原則と 9・14・20・25 条/消費税と直接税・間接税/選挙権の年齢と議員の任期の 3 本で、選挙権の年齢は 2022・2023・2024 の 3 年連続で問われています。(確認: 〜2026 年度)
国語は 2010 年度の 1 年分しか資料が無いため、この節では優先順を付けられません。漢字の書き取りを毎日(2010 年度は 10 問中 9 問が書き取り)、抜き出しの字数条件と「初めと終わりの五字」の答え方、30〜50 字の記述、接続語・指示語・脱文挿入の 4 つを標準的な準備として続け、直近の形式は市販の過去問集で確認してください(8-4 節)。
8. 科目別の詳細
8-1. 算数(5 大問・小問 16〜18・答えのみ。試験時間・配点は公表資料から確認できず)
年度×大問の題材表
| 年度 | 大問数/小問数 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 | 大問 5 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2010 | 4/19 | 計算 6 問 | 和差算ほか 5 問 | 動点と面積の変化(格子上を動く点) | 水量(雨で容器が 1 時間でいっぱいになる) | — |
| 2021 | 5/16 | 計算 3 問+逆算 1 問 | 過不足算(マスクの配り方)/食塩水の混合 | 場合の数(1〜4 の数字で 5 桁の数) | 規則性(分数の数列) | 水量とグラフ(じゃ口 A・B と可動式の底面) |
| 2022 | 5/16 | 計算 3 問+逆算 1 問 | 消去算(マスクと消毒液)/年齢算 | 場合の数(10・50・100 円硬貨の支払い方) | 水量とグラフ(円柱の水そう A・B の底面積比) | 規則性(正方形タイルを並べた図形の周囲) |
| 2023 | 5/16 | 計算 3 問+逆算 1 問 | 和差算(針金 160cm)/売買損益 | 場合の数(4 つの正方形の色ぬり分け) | 水量とグラフ(立方体を組み合わせた容器・作図あり) | 規則性(連続する 3 つの奇数の行列) |
| 2024 | 5/16 | 計算 3 問+逆算 1 問 | 数の性質(2 を 10 個かけた数)/速さ(時速 24km の通学) | 平均算(5 人のテスト 345 点) | 規則性(白黒のご石を正方形に並べる) | 水量とグラフ(仕切り板つき容器・作図あり) |
| 2025 | 5/16 | 計算 3 問+逆算 1 問 | 和差算(赤ペンとノート)/円とおうぎ形の面積 | 場合の数(0〜5 の数字で 5 桁の整数) | 規則性(分数の数列・55 番目までの和) | 水量とグラフ(ぬき栓つき容器・作図あり) |
| 2026 | 5/18 | 計算 3 問+逆算 1 問 | 年齢算(2 年前の和と 5 年後の差)/場合の数(空きビン 3 本で 1 本) | 数の性質(1〜1000 で 3 の倍数) | 規則性(正三角形を半分ずつ分けた面積比) | 速さとグラフ(聖子さんと望くんの 4320m 往復) |
2010 年度は 4 大問です。2011〜2020 年度は資料に無いので、この表の「毎年」は 2021〜2026 の 6 年に限った話になります。表に出てくる過不足算・消去算・和差算・年齢算・売買損益・平均算などの中身は 用語集 にあります。
座席の固定 — この学校でいちばん強い規則
- 大問 1 は 6 年連続(2021〜2026)で「計算 3 問+逆算 1 問」の 4 小問です。 並びまで同じで、(1) 整数の四則、(2) 分数の四則(帯分数と ())、(3) 小数と分数の混合、(4) 大きな { } の中の □ を求める逆算。導入文も 6 年とも「次の□に正しい数を入れなさい。」で同文です。
- 大問 2 は 6 年連続で 2 小問だけの小問集合です。導入文は大問 1 と同じ「次の□に正しい数を入れなさい。」。中身は文章題 2 問で、単元は年ごとに入れ替わります(過不足算・消去算・和差算・年齢算・売買損益・食塩水・速さ・円とおうぎ形・場合の数)。
- 大問 4 と大問 5 は「規則性」と「グラフを読む・かく問題」の 2 枠で、どちらが 4 番でどちらが 5 番かだけが年で入れ替わります(2021・2024・2025 は 4=規則性/5=グラフ、2022・2023 は 4=グラフ/5=規則性)。2026 だけはグラフ側が水量から速さに替わり、規則性側が図形の面積比になりました。
- 大問 3 は場合の数が 4 回(2021・2022・2023・2025)。2024 は平均算、2026 は数の性質です。
- 水量とグラフは 2021〜2025 の 5 年連続(大問 4 か 5 のどちらか)。2026 は速さとグラフに替わりました。2010 年度にも水量の大問(雨で容器がいっぱいになる)が 1 題あります。
問い方の特徴
- 精読した 6 年すべてで、解答は □ に数を入れる形式のみです。式や考え方を書かせる欄は無く、記号選択もありません(2021〜2026 の全小問を確認しました)。
- 1 つの小問に □ が 2 個ある作りが多くあります。「5 番目に並べたご石の数は全部で□個です。そのうち、白のご石の数は□個です」(2024 大問 4)、「容器の容積は□cm³ です。これは□L です」(2023・2024・2025 の水量)。小問数(16 前後)より実際に埋める数はかなり多くなります。
- 容積を cm³ で出して L に直す問いは、2023・2024・2025 の 3 年連続で水量の (1) に置かれています。単位換算をここで落とすと後続が全部ずれます。
- 規則性は「n 番目」を答えさせるだけでなく、逆に「〜になるのは何番目か」を問い返します(2022「周囲の長さが 16m になる図形は□番目」、2023「2023 は□行□列目」、2025「分母が 7 である数は□番目から□番目」)。その年の西暦を数に使う年があります(2022 に 2025 枚、2023 に 2023、2026 に 1000 まで)。
8-2. 理科(3 大問・小問 19〜23・記述 0 問)
年度×大問の題材表
| 年度 | 大問数/小問数 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 |
|---|---|---|---|---|
| 2010 | 3/20 | 月と太陽(2009 年の皆既日食) | 生物の分類(ハエ・クモ・カエルなど) | 溶解度(ホウ酸と食塩の表) |
| 2021 | 3/21 | 4 分野の一問一答 7 問 | 流水のはたらき(上流から下流・ハザードマップ) | 電気回路(直列と並列・危険なつなぎ方) |
| 2022 | 3/19 | 4 分野の一問一答 7 問 | 電磁石・磁石 | 月(与謝蕪村・松尾芭蕉の俳句から季節と月を読む) |
| 2023 | 3/23 | 4 分野の一問一答 7 問 | 植物のつくりとはたらき(インゲンマメ) | 金属と水溶液の反応(塩酸・水酸化ナトリウムとアルミ・鉄) |
| 2024 | 3/23 | 4 分野の一問一答 7 問 | ふりこ(1 往復の時間・条件の制御) | 地層・岩石・化石(秩父の石灰岩・フズリナ) |
| 2025 | 3/21 | 4 分野の一問一答 7 問 | 金属と水溶液の反応(水酸化ナトリウム 50cm³ とアルミ) | 食物連鎖と人体(消化・吸収) |
| 2026 | 3/21 | 4 分野の一問一答 7 問 | 流水のはたらきと地層(V 字谷・扇状地・アンモナイト) | 電気回路(直列と並列・危険なつなぎ方) |
座席の固定
- 大問 3 つ・小問 19〜23 が 2010 年度から動いていません(精読した 7 年すべて)。
- 大問 1 は 6 年連続(2021〜2026)で「以下の各問いに答えなさい。」から始まる 7 問の一問一答です。 生物・化学・物理・地学が 1 つの大問の中に混ざり、1 問 1 行で答えます。年度×大問の一覧を自動集計で作ると、この大問は先頭の 1 問の分野で代表されてしまうため「毎年ちがう分野が大問 1 に来る」ように見えますが、原本を見ると中身は 6 年とも 4 分野の混成で、位置も問題数も同じです。
- 大問 2 と大問 3 は、テーマを 1 つ決めて 6〜9 問を積み上げる作りです。この 2 枠の分野の組み合わせは「物理と地学」(2021・2022・2024・2026)か「生物と化学」(2023・2025)のどちらかになっています。
- 2021 年度と 2026 年度は大問の並びまで同じです(大問 2 流水のはたらき/大問 3 電気回路)。
同じ問い方の再出(両年の原本で確認)
- 電気回路(2021 大問 3・2026 大問 3): 直列つなぎ・並列つなぎの名称 → どちらが明るいか → 図の中から同じつなぎ方を選ぶ → 危険なつなぎ方を選ぶ、という 4 段が同じ順で並びます(2021 問 2〜問 7、2026 問 3〜問 7)。図と選択肢は作り直されているので、答えを覚えるのではなく手順を覚える枠です。
- 「ビーカーの水を熱したときに出る泡は何でできているか」(2021 大問 1 問 7・2026 大問 1 問 2)。ア〜エの選択で、答えは水蒸気。5 年隔てて同じ小問が出ています。
- 再結晶(2021 大問 1 問 6「水よう液の温度を下げると出てくる固体を何といいますか」・2026 大問 1 問 3「あたためた水にとかしてしばらく置いたとき、再び固体として出てきたものを何といいますか」)も同じことを聞いています。
- 種子の発芽(2024 大問 1 問 5「発芽に必要なものは空気・適当な温度と、あと 1 つ」・2026 大問 1 問 6「種子が芽を出すことを何といいますか」)、流水のはたらきの用語(2025 大問 1 問 7 侵食・2026 大問 2)も繰り返しです。
- つまり大問 1 の一問一答は、過去問から同じ知識が戻ってくる枠として使えます。
8-3. 社会(3 大問・小問 20〜27・地理 → 歴史 → 公民)
年度×大問の題材表
| 年度 | 大問数/小問数 | 大問 1(地理) | 大問 2(歴史) | 大問 3(公民ほか) |
|---|---|---|---|---|
| 2010 | 3/27 | 都道府県(祭・建造物・風景の写真) | 日本に影響を与えた外国人(絵・像・写真) | 立法府・選挙(10 字以内の記述あり) |
| 2021 | 3/20 | 農業・畜産 | 安土桃山 | 三権分立 |
| 2022 | 3/23 | 六大陸と三大洋/山地のまち | 世界遺産(奄美・沖縄)から通史 | 日本国憲法(公布日・大日本帝国憲法・新しい人権) |
| 2023 | 3/24 | 世界の国(人口・面積)/工業地帯・公害・SNS | 大河ドラマ「鎌倉殿の 13 人」から通史 | 財政・税(消費税・歳入グラフ・飯能市議会) |
| 2024 | 3/21 | 大陸と海洋のカード/日本の山と川/4 つの R | 新しい紙幣の肖像から通史 | 日本国憲法(三大原則・平等権・生存権・新しい人権) |
| 2025 | 3/25 | 三大洋/気候/雨温図/農業資料/加工貿易 | 新幹線での歴史めぐり(東京〜鹿児島)から通史 | 戦後 80 年・国際連合(安全保障理事会・PKO) |
| 2026 | 3/25 | 三大洋/天然ゴムの国/海流/雨温図/工業資料/GX | 関税の歴史から通史(弥生〜明治) | 財政・税(消費税率・直接税・社会保障・高齢化率) |
座席の固定
- 大問 3 つ・「地理 → 歴史 → 公民」の並びが、精読した 7 年すべてで同じです(2010 年度も都道府県 → 対外関係史 → 選挙制度)。小問は 20〜27 問。
- 大問 1 は世界地理から入るのが 5 年連続(2022〜2026)。2021 年度は農業、2010 年度は都道府県で、世界地図から始める作りは 2022 年度以降のものです。
- 大問 2 は毎年「一つの文章に空らんと下線部を並べて通史を一気に問う」作りです(2022〜2026 の 5 年)。原始・古代から近代までを 9 問前後で縦断するので、時代を絞った準備は効きません。
- 大問 3 は公民です。憲法(2022・2024)、財政・税(2023・2026)、国際(2025)、三権分立(2021)が回っています。
同じ問い方の再出(両年の原本で確認)
- 2025 年度と 2026 年度の大問 1 は、設問の並びがほぼ同じです。問 1「地図Ⅰ中の【A】は三大洋のひとつです。あたる海洋の呼び方を答えなさい」→ 問 2「【A】の海洋に面していない国を 1 つ選ぶ」→ 問 3「〈説明〉を読んで最も適する地域(国)を選ぶ」→ 問 5「雨温図にあてはまる都市を地図Ⅱの a〜e から選ぶ」→ 問 6「資料を読み、あてはまる地域を地図Ⅱから選ぶ」。問題文の言い回しまで 2 年ともほぼ同文で、変わるのは地図と資料の中身だけです。2026 年度の過去問対策としては、2025 年度の大問 1 が事実上の練習問題になっています。
- 歴史の空らん補充の言い回しが 3 年連続で同じです: 「空らん( ⑤ )にあてはまる人物の名前を答えなさい。(答えはひらがなでもよい)」(2022 問 3・問 7、2023 問 1・問 5、2024 問 4・問 5)。「あてはまる人物として正しいものを 1 つ選び記号で答えなさい」も同じ 3 年に並びます。
- 選挙権の年齢を数字で答えさせる問いが 2022(国政選挙)・2023(市議会・県議会)・2024(参議院)と 3 年連続。
- 新しい人権(2022「みだりに個人の情報を公開されない権利」・2024「みだりに私生活を公開されない権利」)、生存権と憲法 25 条(2022・2024・2026)、信教の自由(2022・2024)も繰り返し出ています。
8-4. 国語(2010 年度の 1 年分のみ)
国語は 2011 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いたのは 2010 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。2013 年度は解答用紙だけが残っており、そこから大問構成をうかがうことはできますが、本文と設問は読めません。
2010 年度(3 大問・23 小問)の中身は次のとおりです。
| 大問 | 題材 | 小問数 |
|---|---|---|
| 大問 1 | 漢字の読み書き(読み 1 問・書き 9 問。「風俗」「退く」「境内」「険しい」「達成」「往復」「試みた」など) | 10 |
| 大問 2 | 説明文(松下幸之助「人生心得帖」。科学技術の進歩と人間の知恵) | 7 |
| 大問 3 | 物語文(山本有三『生きとし生けるもの』「かりんとう」。父と周作) | 6 |
- 出典は本文末尾に「(松下幸之助「人生心得帖」)」「(山本有三『生きとし生けるもの』「かりんとう」より)」と印刷されており、原本で確認しました。
- 設問の内訳は短答(語句や数値を短く答える形式)17 問(74%)・記述 4 問(17%)・記号選択 2 問(9%)。記述には字数の指定があります(「三十字以内で」大問 2 問一、「四十字から五十字で」大問 3 問五)。指定の無い記述(「わかりやすく説明しなさい」大問 3 問一)も混じります。
- 抜き出しが多く、字数と「初めと終わりの五字」の指定が細かく付きます(「四十五字(読点を含む)でさがし、初めと終わりの五字で」「二十五字(句点を含む)で」「九字で」)。読点・句点を字数に含めるかどうかが問題文に明記されているので、そこを読み落とさないことです。
- 接続語の空欄補充(ア そして/イ また/ウ さらに/エ ところで/オ ところが)、脱文挿入(「この文が入る前の前の五字」)、係り受け(「『おそれが』が係っていくことばを書きぬく」)といった、文法・構成寄りの設問が説明文側に置かれています。
- 1 年分しか精読できていないので、これが毎年の形かどうかは分かりません。漢字 10 問・説明文・物語文の 3 本立てという枠組みだけは、他の私立中と共通する標準的な作りです。
9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
最終確認年度は、その単元を原本で最後に確認できた年度を指します(算数・理科・社会は 2026 年度までを見ています)。
| 科目 | 単元 | 出題年 | 最終確認年度 | 状況 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 水量とグラフ | 2010・2021・2022・2023・2024・2025 | 2025 年度 | 2021〜2025 の 5 年連続で出た後、2026 年度だけ速さとグラフに替わりました。戻る候補です |
| 算数 | 速さ | 2024(大問 2 の小問)・2026(大問 5) | 2026 年度 | 精読した 6 年で大問に来たのは 2026 年度だけです |
| 算数 | 場合の数 | 2021・2022・2023・2025 | 2025 年度 | 2024・2026 は大問としてありません。大問 3 の主枠です |
| 算数 | 平面図形・円とおうぎ形 | 2010(大問 3 の動点と面積)・2025(大問 2 の小問)・2026(大問 4) | 2026 年度 | 精読した 6 年で大問に来たのは 2026 が初めてです。角度・面積の基本は薄くしないでおきます |
| 算数 | 立体図形 | 水量の (1) で容積を求める形でのみ登場 | 2025 年度 | 立体の切断・展開図は精読した 6 年にありません |
| 理科 | 月・天体 | 2010(大問 1)・2022(大問 3) | 2022 年度 | 4 年空き。俳句を題材にした年があります |
| 理科 | こん虫・動物の分類 | 2010(大問 2)・2021(大問 1 の小問) | 2021 年度 | 大問としては長く空いています |
| 理科 | 電磁石・磁石 | 2022(大問 2)・2023(大問 1 の小問) | 2023 年度 | 3 年空き |
| 理科 | ふりこ | 2024(大問 2) | 2024 年度 | 物理の枠は電気と交互になりやすいように見えます |
| 理科 | 気象・天気 | 2025(大問 1 の小問に集中) | 2025 年度 | 大問としては精読した 6 年にありません |
| 理科 | 光・音、てこ・かっ車 | 2025 に光の小問 1 問のみ | 2025 年度 | 大問としては精読した 6 年にありません。出れば新顔です |
| 社会 | 日本国憲法を大問 3 に | 2022・2024 | 2024 年度 | 2 年おき。2026 は税だったので候補です |
| 社会 | 三権分立・国会・内閣・裁判所 | 2021(大問 3)・2022・2023・2026(小問) | 2026 年度 | 大問としては 2021 以来です |
| 社会 | 日本の農業・工業を大問 1 の柱に | 2021(農業)・2023(工業地帯)・2025(農業資料)・2026(工業資料) | 2026 年度 | 近年は世界地理の後半に資料として置かれる形です |
| 社会 | 都道府県の同定 | 2010(大問 1)・2022(歴史の小問) | 2022 年度 | 大問 1 の柱としては長く空いています |
2011〜2020 年度の資料が無いため、ここでの「空き」は 2021 年度以降と 2010 年度だけを見た話です。
10. 形式面の注意
- 記述はほぼありません。 算数は精読した 6 年すべてで式や考え方を書く欄が無く、答えは □ に数を入れるだけ。理科は 6 年で記述 0 問。社会は 6 年で 1 問(2025 年度「加工貿易のとくちょうを簡単に説明しなさい」、字数指定なし。2024・2026 は 0 問)。ただし 2010 年度の社会には「10 字以内で答えなさい。句読点を含まない」という記述が 1 問あります。国語(2010 年度)だけは記述 4 問で、そこには字数指定があります。
- 記号選択と短答の比率は科目と年で振れます。社会は記号選択が主軸で、2024 は 67%、2025 は 64%、2026 は 68%。理科は 2021 が短答 67%/選択 33%、2024 が 48%/48%、2026 は記号選択が 76%。記号選択が増えた年でも、問われている中身は変わりません。
- 1 つの小問に答えが 2 つ入る作りが算数に多くあります。「〜は □ 個です。そのうち、白は □ 個です」(2024)、「容積は □ cm³ です。これは □ L です」(2023・2024・2025)。小問数の見た目より書く数は多くなります。
- 作図は少ないものの 0 ではありません。算数はグラフをかく問題が 2023・2024・2025 の 3 年に 1 問ずつ、いずれも大問 4 か 5 の (3) に固定で、文言も「水を入れ始めてからの時間と水面の高さとの関係を表すグラフを下の図にかきなさい」です。2021・2022・2026 の冊子には作図がありません。理科は 2024 年度に「ペットボトルにれき・砂・どろを入れてふった後のようすを図にかき、どの層か分かるように書く」(大問 3 問 4)、2025 年度に「食べる・食べられるの向きに矢印をかきこむ」(大問 3 問 1)が 1 問ずつで、2026 の冊子には作図がありませんでした。かかせるのは絵の上手さではなく、層の順や矢印の向きという理解の中身です。社会は精読した年に作図がありません。
- 答え方の条件が細かく指定されます。社会の歴史は「答えはひらがなでもよい」、公民は「漢字二字で」(2023 大問 3 問 7)・「アルファベット 3 文字で」(2025 大問 3 問 8)・「数字で」(年齢・税率・任期)・「小数点以下第 1 位まで」(2023 大問 3 問 5)。理科は「カタカナで」「漢字 2 文字で」(2025 大問 1 問 6、2021 大問 1 問 4)。国語(2010 年度)は抜き出しで「読点を含む」「句点を含む」まで明記されます。指定を読み落とすだけで失点する作りなので、設問の末尾まで読む練習を。
- 「誤っているもの」「誤りをふくむもの」を選ばせる問いが、社会の歴史・公民に毎年 2〜4 問あります(2025 大問 2 問 4・問 5、2026 大問 2 問 5・問 8、大問 3 問 2・問 3・問 6)。正しいものを探す読み方だけだと落とします。理科にも「最も適さない組み合わせ」(2025)があります。
- 「すべて選びなさい」「2 つ選び」が理科に混じります(2026 大問 1 問 4・大問 3 問 5、2021 大問 2 問 4)。1 つ選んで満足しないことです。
- 語群から選んで答える形式が、理科の地学・生物で使われます(2021 大問 2 問 6、2024 大問 3 問 1)。
- 社会は地図・雨温図・グラフ・資料が大問 1 に集中します。地図中の記号(ア〜ソ、a〜e)を選ばせる形式なので、地図の見取りに慣れておきます。
- 円周率の指定・定規やコンパスの可否は資料から分かりません(表紙と注意書きが転写の対象外のためです)。
- 試験時間と配点も資料にありません。時間配分の練習をするときは、市販の過去問集の表記を使ってください。
11. 学年別ロードマップ
| 段 | この学校に向けて何をするか |
|---|---|
| 小 4(土台) | 計算の正確さ(整数・小数・分数の四則)、漢字の書き取り、図形を目で捉える練習、説明文と物語文を最後まで読む体力。時間を計るのはまだ先で構いません。算数の大問 1 が 6 年連続で計算 3 問+逆算 1 問なので、小 4 の計算がそのまま効く数少ない学校です。逆算(□ を求める式)に早めに慣れておくと後が楽になります |
| 小 5(幅) | 単元をひととおり学び終える段です。週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は計算と単位換算(cm³ と L)を毎日、週末 60 分はその週の単元 1 つ。算数の単元は次の順に置きます。規則性 → 場合の数 → 水量とグラフ → 大問 2 用の小さい文章題(過不足算(配り方を変えたときの余り・不足から数を求める・受験用教材の単元)→ 消去算(2 つの式から片方を消して解く・受験用教材の単元)→ 和差算(和と差から 2 つの数を求める・受験用教材の単元)→ 年齢算(年齢の差が変わらないことを使う・受験用教材の単元)→ 売買損益 → 食塩水)。この学校は出る単元の幅が狭く、この算数 4 分野+文章題 6 種で、精読した 6 年の大問はほぼ埋まります。理科は 4 分野の基本用語を一問一答で回す習慣を小 5 のうちに作ると、小 6 でそのまま過去問に接続できます。社会は世界地図と通史。国語は説明文と物語文を字数条件つきの抜き出しで解きますが、国語は 2011 年度以降の資料が無い(→ 13 節)ので、直近の形式は市販の過去問集で確かめてください |
| 小 6(仕上げ) | 7 節の 8 項目。夏以降は年度通しではなく、同じ座席を縦に(算数の大問 1 だけを 6 年分、水量とグラフだけを 5 年分、理科の大問 1 だけを 6 年分)解きます。記述がほとんど無いぶん、差がつくのは計算の取りこぼしと単位換算です。水量の (1)「容積は □ cm³ です。これは □ L です」を落とすと後続が全部ずれる作りが 3 年連続で出ています |
この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 小 5 での全分野の一巡よりも、小 4〜小 5 の計算の精度と、小 6 の反復に効いてきます。出題の枠が動かないので、過去問を早めに(小 6 の夏から)縦に回せる学校で、回した分がそのまま形式への慣れになります。逆に、幅広い単元を追いかける負荷は他校より小さくなります。国語だけは資料が無いため、この学校向けの絞り込みができません。標準的な読解・漢字の準備を続けるのが安全です。
12. この学校と併願するなら
観点は勉強が転用できるかだけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が二重に効きます。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏は扱いません。
- 八千代松陰中学校(千葉県・共学)— 全体でいちばん近い組み合わせです。とくに算数、次いで理科。
- 白梅学園清修中学校(東京都・女子校)— 算数・理科・社会が三つともまんべんなく近い組み合わせです。
- 淑徳中学校(東京都・共学)— 算数がとくに近く、社会も近い組み合わせです。理科は少し離れます。
8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。
- 近さは、科目ごとの出題構造(大問数・小問数・記述と記号選択の比率・図表の多さ・同じ位置に来る単元・設問文の使い回し)を自動集計で測ったもので、同じ問題が出るという意味ではありません。題材の中身まで突き合わせたわけでもないので、実際に近いかどうかは各校のページで確かめてください。
- 国語はこの学校の資料が 1 年分しかないため、国語での近さは計算できていません(表でも国語の欄は空白です)。上の並びは算数・理科・社会の 3 科目だけを見たものです。
13. 資料の限界
- 2011〜2020 年度の 10 年分が資料にありません。算数・理科・社会は 2010 年度と 2021〜2026 年度の 7 年、国語は 2010 年度の 1 年だけです。したがって「何年連続」と書いたものは、すべて 2021〜2026 の範囲の話です。2010 年度は参考として別に扱いました。
- 国語は 2011 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。2013 年度は解答用紙だけが残っています。国語について書いたことは 2010 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。
- 入試回が特定できません。資料には回の表記が無く(表紙・注意書きは転写の対象外です)、各年 1 冊ずつしか収録されていません。学校の 2026 年度の募集は 1 月から 2 月にかけて 5 回あり、そのうち 1 回は適性検査、1 回には英語とプレゼンテーションの選び方があります。それらの回の中身については、この資料からは何も言えません。
- 試験時間・配点・満点・募集人員はどこにもありません。学校の公表資料からも確認できませんでした。時間配分の設計は必ず募集要項で確認してください。
- 円周率の指定・持ち物(定規・コンパス)の条件も分かりません。表紙と注意書きが転写の対象外になっているためです。
- 転写の読み落としの可能性があります。2021・2023・2025 年度の理科と社会、2025 年度の算数は「読み取りの確度が低い」と記録されている冊子で、小問の数え方が実物と 1〜2 問ずれている可能性があります。大問の構成と題材の読み取りには支障がないと判断しましたが、小問数の細かい数字は目安として読んでください。
- 自動集計の数字には、本文に採らなかったものがあります。たとえば自動集計では「国語に字数指定なし」「社会に記述なし」と出ますが、原本には 2010 年度の国語に「三十字以内で」「四十字から五十字で」があり、社会も 2025 年度に記述 1 問、2010 年度には「10 字以内で答えなさい。句読点を含まない」という字数指定つきの記述があります。また理科・社会の大問 1 は、自動集計だと先頭の小問の分野で代表されてしまい「毎年ちがう分野が大問 1 に来る」ように見えますが、原本ではどちらも中身の決まった小問集合です。本文はすべて原本の設問文で確かめた内容を書きました。
- 難易度・合格可能性・偏差値・入試結果・学校の理念には触れていません。この記事は過去問の中身だけを見たものです。
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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。
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