栄東中学校 の過去問分析
栄東中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。
栄東中学校 過去問分析(2005〜2026 年度・回の記載なし 1 冊/科目により 16〜21 年分)
更新 2026-08-20。
1. この学校の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 埼玉県さいたま市見沼区 |
| 男女 | 共学 |
| 入試回と日程・科目 | Ⅰ入試(東大・難関大)1 月 10 日/Ⅱ入試(難関大)1 月 11 日/Ⅲ入試(東大・難関大)1 月 16 日。いずれも 4 科(2026 年度募集要項) |
| 試験時間・配点 | 国語 50 分・100 点/算数 50 分・100 点/理科と社会は合わせて 50 分・合計 100 点 |
| 名前の似た学校 | 同じさいたま市内に、同じ学校法人の系列である埼玉栄中学校があります。栄東中学校とは別の学校ですので、過去問や募集要項を手に取るときは校名を確かめてください |
いまの小 6 は 2027 年 1 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。 上の日程・時間・配点は 2026 年度募集要項のものです。
理科と社会が 1 つの試験時間にまとめられている(合わせて 50 分・合計 100 点)ことは、この学校の実務上の特徴です。ただし手もとの資料は理科と社会が別冊で、合科の冊子と同じものかは確認できていません(→ 4 節・13 節)。
2. このページでわかること
このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。
過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。
以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。
3. まず結論だけ(10 行)
結論
- 4 科目とも大問の並びがほとんど動きません。算数は 2021〜2026 の 6 年すべてが 4 大問で、先頭の大問 1 は 6 問の小問集合です。
- 理科は物理 → 化学 → 生物 → 地学の 4 大問、社会は地理 → 歴史 → 公民の 3 大問、国語は漢字 8 問 → 語彙 10 問 → 読解という並びで、座席(問題の置き場所)が決まっています。
- さらに算数の大問 1 と社会の大問 1・大問 3 では、場面や問い方まで年をまたいで戻ってきます(算数の食塩水は 2023〜2026 の 4 年連続)。
家でやること 3 つ
- 算数の大問 1 だけを 2021〜2026 の 6 年分、続けて解きます(合わせて 36 問)。
- 理科の大問 1(力のつり合い)だけを 2023〜2026 の 4 年分、続けて解きます。
- 国語の大問 1〜2 の知識 18 問(漢字 8 + 語彙 10)を 2023〜2026 の 4 年分回します。
今週やる 1 つ
- 2026 年度の算数 大問 1 の 6 問を 10 分で解き、どの単元で手が止まるかを確かめます。
注意
- 資料の冊子には入試回(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ のように、同じ学校が日を変えて行う入試のそれぞれ)の記録が無く、ここに書いたことがどの回のものかは分かりません。理科と社会も、募集要項の合科 50 分と同じ冊子かどうかは確認できていません(→ 13 節)。
4. 資料の状況
どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並びだけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。
| 科目 | 精読した年 | 構成だけ数えた年 | 資料のある年 | 欠けている年 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 算数 | 6 年(2021〜2026。題材表は 2023〜2026) | 15 年 | 21 年(2005〜2026) | 2013 | 全年 4 大問(2011 のみ 6、2012・2014 は 5)。小問 12〜18(資料のある 21 年で数えた幅。精読した年では 13〜18 → 10 節)。図のある小問が 54% で、図そのものは転写できないため図の説明文からの推定を含みます。転写の読み取り確度が低めの年が多くあります |
| 理科 | 4 年(2023〜2026) | 17 年 | 21 年(2005〜2026) | 2013 | 4 大問・小問 17〜29(21 年の幅。精読した 4 年では 25〜28 → 10 節)。2024 は転写上 7 大問に分割されていますが、小問番号(問 1〜問 7 が 3 回、最後に問 1〜問 5)から見て実体は 4 大問です |
| 社会 | 5 年(2022〜2026。題材表は 2023〜2026) | 16 年 | 21 年(2005〜2026) | 2013 | 21 年すべて 3 大問。小問 22〜40(21 年の幅。精読した年では 35〜37 → 10 節)。表・グラフが多くあります |
| 国語 | 4 年(2023〜2026) | 12 年 | 16 年(2006〜2026) | 2007・2010・2015・2018・2020 ほか | 本文・設問とも読めます。大問数が 2(2006〜2013)→ 3(2014〜2017)→ 4〜5(2019〜2026)と増えてきました |
- 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
- 入試回については、転写データが 1 校 1 年 1 科目につき 1 冊で、その冊がどの回のものかは記録されていません。この学校は 2026 年度募集要項で Ⅰ入試(1 月 10 日)・Ⅱ入試(1 月 11 日)・Ⅲ入試(1 月 16 日)の 3 回が示されており、回によって出題は当然違う可能性があります。ここに書いたのは「転写された 1 冊」だけを見た分析で、どの回にも一律に当てはまる保証はありません。
- 募集要項では理科と社会が合わせて 50 分・合計 100 点ですが、転写は社会と理科が別冊で、社会 35〜37 問・理科 25〜28 問と合計 60 問を超える年が続きます。転写された冊が募集要項の合科 50 分と同じものかは確認できていないため、時間配分の話は「1 冊あたりの問題量」として読んでください。市販の過去問で、受ける回の実物の時間と冊子の形を必ず確かめてください。
- 「毎年」「〜年連続」は、原本で 3 年以上の反復を確認したものだけに使っています。精読していない年(おおむね 2020 年以前)については「転写の分類では」と断り、細部には触れていません。
- 満点・設問別配点は、問題冊子側の転写には印刷されていません。
5. 一番大きな結論
栄東は「置き場所が決まっていて、そこに座る問題も似た顔で戻ってくる」学校です。 4 科目とも大問の並びがほとんど動かず、算数と社会では場面や問い方まで年をまたいで反復します。
- 算数は 2021〜2026 の 6 年すべてが 4 大問で、大問 1 は 6 問の小問集合です。しかもこの 6 問の中身が年をまたいで戻ってきます。「栄くんと東さんが同じ道を通って学校から駅へ」の速さは 2023・2024・2025 の 3 年連続、「遊園地のチケット売り場に開園時から一定の割合で人が加わる」ニュートン算は 2023・2025・2026 の 3 年、食塩水の濃度は 2023・2024・2025・2026 の 4 年連続で大問 1 に入っています(いずれも設問文を両年とも読んで確認しました)。大問 2〜4 は平面図形の面積比・規則性・立体の切断が席を入れ替えながら埋めます。
- 理科は 4 大問で、大問 1 物理 → 大問 2 化学 → 大問 3 生物 → 大問 4 地学の順が、精読した 4 年(2023〜2026)で完全に一致します(転写の分類では 2020〜2022 も同じ順)。さらに大問 1 はほぼ必ず力のつり合い(てこ・ばね・滑車・ふりこ・浮力)で、転写の分類では 21 年中 18 年がこれに当たります。小問数も 7・7・7・4〜5 の形が 2023〜2026 でそろいます。
- 社会は 21 年すべて 3 大問です。大問 1 地理(14〜15 問)→ 大問 2 歴史の年表(14〜15 問)→ 大問 3 公民(7〜8 問)。大問 1 の入口は「Ⅰ・Ⅱ の文が説明している地形の名称を、それぞれ解答欄にあうように漢字で」が 2023〜2026 の 4 年連続。大問 3 は「日本の国会に関する説明として正しいものを、次のア〜エから 1 つ選び、記号で答えなさい」という形の四択が 2022〜2026 の 5 年、毎年 4 問以上ずつ並びます。
- 国語は大問 1 が漢字 8 問、大問 2 が語彙 10 問で始まる形が 2023〜2026 の 4 年連続です(2026 は語彙が 2 大問に割れて全 5 大問)。その後に論説 8〜11 問、小説 9〜10 問が続きます。記号選択が主軸で 4 割前後、記述は年 4〜6 問です。
ここで言っているのは「同じ問題が出る」ではなく「同じ種類の問題が同じ場所に出る」ということです。したがって過去問の使い方は、① 同じ席に戻ってくる問題を先に押さえる(算数の大問 1・社会の大問 1 の入口と大問 3・国語の大問 1〜2)、② 残りの席で単元の幅を確保する(算数の大問 2〜4、理科の 4 分野)、の二本立てになります。「出る問題を覚える」が効く場所と、「単元ごとの解き方を身につける」が要る場所が、大問の位置ではっきり分かれている珍しい学校です。
科目ごとの見取り図は次のとおりです。
| 科目 | 形式の固定の度合い | 中身の性格 | 先に時間をかける価値があること |
|---|---|---|---|
| 算数 | 高い(6 年連続 4 大問、大問 1 は 6 問の小問集合) | 大問 1 は場面ごと反復。大問 2〜4 は毎年作り直すが単元の顔ぶれは狭い | 大問 1 の 6 問を決まった手順で 10 分で終える力。立体の切断と平面の面積比 |
| 理科 | 非常に高い(4 大問・物理化学生物地学の順・小問 7/7/7/4〜5) | 大問 1 は力のつり合いの数値計算。大問 2〜4 は初見の実験・観察を読ませる | 大問 1 の力のつり合いを 7 問完答すること。長い導入文と表を読む速さ |
| 社会 | 非常に高い(21 年すべて 3 大問・地理歴史公民の順) | 大問 1 は統計表の判別、大問 2 は年表、大問 3 は四択の正誤判定と、問い方まで固定 | 統計表から都道府県を当てる練習と、公民の四択の選択肢を 1 文ずつ判定する練習 |
| 国語 | 高い(大問 1 漢字 8・大問 2 語彙 10) | 知識 18 問が固定、読解は毎年別の文章 | 知識 18 問の取りこぼしゼロ。記述は 20〜50 字の枠に収める練習 |
科目ごとに競技が違います。算数は「決まった 6 問を速く」、理科は「表を読んで計算する」、社会は「選択肢の 1 文ずつを判定する」、国語は「知識を落とさず読解で書く」です。
6. この学校らしさが出る場所
- 算数に「栄くん」と「東さん」が住んでいます。 入学式の教室の飾り付け(2023・2024 の仕事算)、文化祭のホットドッグとフランクフルト(2025 のつるかめ算)、九九の表を見て気づいたことを話し合う(2025 大問 3)、中学 2 年の京都の校外学習でタクシーと徒歩を使い分ける(2021 大問 3・2026 大問 3)。2025 以降は「中さん」も加わります。学校生活そのものが題材になっているように見えます。
- 算数の大問 1 は、同じ場面が数値を変えて戻ってきます。食塩水の入ったビーカー A・B・C(2023)→ A と B から同じ量ずつ捨てて入れ替える(2026)、遊園地のチケット売り場に開園時から一定の割合で人が加わる(2023・2025・2026)、栄くんと東さんが同じ道を通って学校から駅へ(2023・2024・2025)。両年の設問文を読み比べると、設定文がほぼそのままで数値だけ違います。
- 算数は「その年の西暦」で数を作ります。2022 のように 2 種類の数字でできる 4 桁の整数(2022 大問 1(5))、2023 のように各位の数の和が 7 になる 4 桁の整数で 2023 未満のもの(2023 大問 1(6))、2025 のように各位の数の和が 9 で 2025 未満のもの(2025 大問 1(3))。受験年の数字を数の性質の題材にすることが、3 年分で確認できました。
- 社会の歴史は「年表を時間軸で切る」形です。「次の年表は、今年(2023 年)から 100 年ずつさかのぼって、それぞれの年におこったできごとをまとめたものです」が 2023・2024・2025 の 3 年連続(文言までほぼ同じ)。2026 は「東アジアの年の表し方(干支)」を枠にした年表に変わりましたが、年表中の ①〜⑭ に沿って古代から近代までを一巡する形は同じです。100 年刻みなので、時代が飛び飛びに問われます。
- 社会の地理は「日本の中の人の動き」です。オーバーツーリズムと観光税(2024)、外国人労働者(2025)、人口減少と東京圏への若年層集中(2026)、関係人口(2023)。記述はこの系統から出ることが多くあります。
- 社会の公民は「正しいものを 1 つ選ぶ」に徹しています。大問 3 の 7〜8 問がほぼすべて「日本の国会/内閣/裁判/地方自治/国際社会に関する説明として正しいものを、次のア〜エから 1 つ選び」で、2022〜2026 の 5 年で形が動きません。冒頭に憲法条文の空欄補充(第 12 条・第 13 条・第 15 条・漢数字)が入ります。
- 理科は身近な装置と自由研究です。 竹ぐしとやじろべえ(2023)、体重計に乗って自分でロープを引く滑車(2024)、自由研究で食塩の大きな結晶をつくる(2024)、糸を切った直後に物体はどう動くか(2025)、車のサスペンションと車体の傾き(2026)。手で触れる装置を数値で追わせるのが物理の色です。
- 国語は「知識で 18 問、読解で 20 問」の二層構造です。冒頭の漢字と語彙は語群つきで、書き取りは「語群から選んで漢字に直す」形。論説には「あなたが農業を営む場合、有機栽培と慣行栽培のどちらを行いますか」(2023)、「あなたが醸造業を営む場合、伝統的な日本のやり方と近代的な設備で作るやり方のどちらを行いますか」(2024)と、本文をふまえて自分の立場を選ばせる記述が 2 年続きました(2025・2026 では見当たりません)。
7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)
想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に並べています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・漢字語彙)を先に進めてください。過去問を「同じ座席を縦に」解く使い方は小 6 の夏以降が目安です。学年別の道筋は 11 節にまとめました。
各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。
- [毎日 10 分] 算数・大問 1 の 6 問を年度をまたいで縦に解く — 2021〜2026 の 6 年分=36 問。ここに毎年入るのは、割合・売買・つるかめ算(2 種類のものの個数を合計から求める)・数の性質・場合の数・平面図形の面積比・速さ・食塩水・ニュートン算(一定の割合で増えていく量を追う)・仕事算の 10 種です。食塩水は 4 年連続(2023〜2026)、遊園地のチケット売り場のニュートン算は 3 年(2023・2025・2026)、「栄くんと東さんが同じ道を通って学校から駅へ」の速さは 3 年連続(2023〜2025)、「入学式・教室の飾り付け」の仕事算は 2 年(2023・2024)。数値だけ変えた同じ問題として復習する価値があります。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 算数・立体の切断 — 2024 大問 3(三角柱 ABC-DEF を 2 つの平面で切る・体積の何倍)、2025 大問 4(展開図を組み立てた容器のゼリーを切る・切り口を 2 回作図)、2026 大問 4(2cm×2cm×6cm の直方体を 9 個並べた立方体を 3 点 A・K・H で切る、真ん中を抜いた立体でも切る)。転写の分類では 2019・2021・2022 にもあります。直近 3 年連続で最終大問です。切り口を図に描くところまで手を動かします。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 算数・平面図形の面積比 — 2023 大問 2(正六角形の中の四角形と三角形)、2025 大問 2(平行四辺形と AE:ED)、2026 大問 2(面積 96cm² の六角形)。転写の分類でも 2005 以降 8 大問。「1 つの多角形を分割して比で追う」形が定番なので、その手順を固定します。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 理科・大問 1 の力のつり合い 7 問 — 2023 てこと重心(竹ぐしで支える点・やじろべえ)、2024 滑車(体重計 A・B とロープを引く力)、2025 てこ(糸を切った直後に物体がどう動くか)、2026 ばね(車のサスペンションと車体の傾き)。7 問すべてが「何 cm」「何 kg」「何 g」の数値で、途中に記号選択が 1〜2 問混じるだけです。ここが 4 大問中いちばん配点の塊になりやすいところです。4 年分を縦に解き、「支点からの距離」「力の大きさ」「切った直後の動き」を数値で出す練習をします。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 理科・表とグラフから計算する短答(語句や数値を短く答える形式) — 2023 マグネシウムと塩酸の反応量、2024 溶解度(40℃ の水 250g・79.5g の結晶)、2025 湿度と液体になる水蒸気量、2026 エタノールと氷の必要エネルギー(kJ)。比例と割合の計算を、単位つきで書きます。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 社会・大問 1 の統計表判別と地形図 — 農業総産出額・魚種別漁獲量・製造品出荷額・発電方式別発電電力量・一戸建率・温泉地数・人口性比・医療費・乗用車保有台数など、表から都道府県や工業地帯を当てる問題が毎年 5〜8 問。2023〜2026 の 4 年で共通する解き方は「表の 1 列を見て極端な値を持つ県を先に確定する」です。農業産出額・製造品出荷額・発電方式・漁獲量は繰り返し出るので、上位県を数字ごと覚えます。大問 1 の最後には 2 万 5 千分の 1 地形図が 4 年連続でつき(2023「開聞岳」、2024「天童」、2025「亀岡」、2026 は京田辺)、うち 3 年は「X-Y 間の断面図としてふさわしいものをア〜エから選ぶ」。等高線から断面を選ぶ練習を必ず入れます。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 社会・大問 3 の公民四択 — 「日本の国会/内閣/司法制度/地方自治/国際社会に関する説明として正しいものを、次のア〜エから 1 つ選び」の形が 2022〜2026 の 5 年で毎年 4 問以上。選択肢 1 文ごとに正誤を判定する練習を、国会・内閣・裁判所・選挙・財政・地方自治・国際連合の 7 分野で回します。憲法条文の空欄補充(2024 第 12 条・2025 漢数字・2026 第 13 条)も 3 年連続です。(確認: 〜2026 年度)
- [毎日 10 分] 国語・大問 1〜2 の知識 18 問と、記述を字数の枠に収める練習 — 大問 1 は語群から選んで漢字に直す 8 問、大問 2 は語群から選ぶ語彙 10 問(2024 熟語、2025 慣用句、2026 は熟語パズル 6 問+擬態語 8 問に分割)。4 年連続で冒頭 18 問前後が知識で、ここは満点を狙う場所です。慣用句・ことわざ・熟語・擬態語を語群形式で回します。記述のほうは、2024 は「二十字以上三十字以内」「四十字以上五十字以内」「十五字以内」「三十五字以上四十五字以内」と字数指定が並び、2025 は「三十字以上四十字以内」、2023・2026 は字数指定のない記述が中心でした。指定がある年とない年の両方を練習し、20 字・30〜40 字・40〜50 字の 3 段階で書けるようにしておきます。(確認: 〜2026 年度)
8. 科目別の詳細
8-1. 算数(50 分・100 点・4 大問・小問 13〜18)
年度×大問の題材表(精読した年のうち 2023〜2026・原本で確認)
| 年度 | 大問 1(小問集合 6 問) | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 |
|---|---|---|---|---|
| 2026(4 題・18 問) | 売買(アメ・チョコ・ドーナツ 300 個)/食塩水(7% と 14% を同量ずつ捨てて入れ替え)/長方形を 9 個に分けて周の長さ/さいころ 3 個の積が 4 の倍数/ニュートン算(遊園地のチケット売り場)/同じ半径の円 12 個(円周率 3.14) | 平面図形の面積比(面積 96cm² の六角形 ABCDEF・三角形 GBC と GCH)1 問 | 速さ(京都の校外学習。金閣寺・銀閣寺・タクシーと徒歩・会話中の ア〜ケ)9 問 | 立体の切断(2cm×2cm×6cm の直方体 9 個で作った立方体を 3 点 A・K・H で切る/真ん中を抜いた立体でも切る)2 問 |
| 2025(4 題・13 問) | 数の性質(チョコ 109・あめ 73・ドーナツ 49 を等分)/つるかめ(文化祭のホットドッグとフランクフルト)/2025 のように各位の和が 9 の 4 桁/ニュートン算(遊園地)/食塩水(容器 A・B)/速さ(学校から駅) | 平面図形の面積比(平行四辺形 ABCD・AE:ED・三角形 EFG)2 問 | 規則性(九九の表を見て気づいたこと。会話の ウ に説明を書く)2 問 | 立体の切断(展開図を組み立てた容器のゼリー・作図 2 問・小さいほうの体積)3 問 |
| 2024(4 題・14 問) | 割合(マヨネーズとケチャップ 3:1 のオーロラソース)/推理(ケーキ・カヌレ・クッキーの売上 26200 円)/円とおうぎ形(正七角形に 7cm の糸を巻く)/仕事算(入学式の教室のデコレーション)/速さ(学校から駅)/平面図形(正方形と点 E・F) | 図形の移動(正六角形の中で反射する光の道すじ・作図)2 問 | 立体の切断(三角柱 ABC-DEF を 2 つの平面で切る・DS:SE・体積の何倍)3 問 | 規則性(栄くんと東さんの会話・1+(1+2)+(1+2+3)+… の和)3 問 |
| 2023(4 題・16 問) | 仕事算(教室の飾り付け)/台形 ABCD の面積を 2 等分/速さ(学校から駅)/ニュートン算(遊園地)/食塩水(ビーカー A・B・C)/2023 のように各位の和が 7 の 4 桁 | 平面図形の面積比(正六角形の中の四角形 ABCD・三角形 AEF・DGH・重なる部分)4 問 | 規則性([A] = A 以下で最大の整数。分数の和)3 問 | 影(高さ 4m の電球・立体 A の影・高さ 2m の壁への影。作図 2 問)3 問 |
表に出てくるつるかめ算・ニュートン算・仕事算・売買損益・平均算などの中身は 用語集 にあります。
精読した 4 年の共通点: 4 大問・大問 1 は 6 問の小問集合(2021・2022 を含めれば 6 年連続)。大問 2 は平面図形の面積比が 3 年(2023・2025・2026)。規則性は 3 年(2023・2024・2025)。立体の切断は 3 年連続(2024・2025・2026)。大問 1 の中では食塩水が 4 年連続、ニュートン算が 3 年、速さ(学校から駅)が 3 年連続で、設定文までほぼ同じです。
頻出単元と周期(転写の分類・2005〜2026 の 21 年で大問の主要単元として数えたもの)
| 単元グループ | 大問で出た年 | 傾向 |
|---|---|---|
| 規則性・数列 | 2005・2010・2011(2 題)・2012・2014・2017・2021・2023・2024・2025 | 21 年で 11 大問。直近は 2023・2024・2025 と 3 年連続(2026 は無し) |
| 平面図形の面積・面積比 | 2005・2006・2011・2012・2014・2017・2019・2022・2023・2025・2026 | 21 年で 11 大問。近年は大問 2 の定位置 |
| 立体の切断・投影図・展開図 | 2006・2011・2012・2019・2021・2022・2024・2025・2026 | 21 年で 9 大問。直近 3 年連続で最終大問 |
| 速さ・速さとグラフ | 2005・2010・2012・2014・2017・2018・2020・2021・2026 | 21 年で 9 大問。大問 1 の小問としてはほぼ毎年 |
| 数の性質 | 2005・2009(2 題)・2010・2011・2015・2021・2025 | 大問 1 の小問としても頻出(西暦を素材にする形) |
| 立体図形の体積・表面積 | 2008・2010・2015・2016・2022 | 切断と合わせると立体は 21 年中 13 年 |
| 影(光源と相似) | 2009・2014・2018・2023 | 4〜5 年周期 |
| 食塩水の濃度 | 2016・2017(2023〜2026 は大問 1 の小問) | 大問としては 2017 が最後。小問には 4 年連続 |
| 水量・仕事算・つるかめ算・売買・平均・年齢 | 水量 2007・2016・2019/仕事 2008/鶴亀 2016・2022/売買 2020・2026/平均 2014・2015・2020/年齢 2018 | 文章題系は近年ほぼ大問 1 の小問に集約 |
| 場合の数・推理・論理 | 2007・2009・2011・2022 | 大問としては 2022 が最後 |
| 図形の移動 | 2007・2015・2024 | 8〜9 年間隔 |
| 円とおうぎ形・角度 | 円 2008/角度 2018 | 大問としては少ない。小問では頻出 |
問い方
- 大問 1 は「次の □ にあてはまる数を答えなさい」の 6 問です。答えのみを書く形で、1 問あたり 1.5〜2 分。ここが得点の土台になります。
- 大問 2〜4 は「長い設定文+図+(1)〜(3)」。(1) が設定の確認、(2)(3) が本体です。会話文形式の年(2024 大問 4・2025 大問 3・2026 大問 3)は、会話の中の空欄 ア・イ・ウ… を順に埋めていく形で、前の答えを次に使います。
- 2025 大問 3(1) は「東さんになったつもりで ウ に入る説明を書きなさい」と、手順の説明を言葉で書かせます。数値だけでなく理由を書く準備が要ります。
- 作図は「解答欄の図に書き込む」形です。影の輪郭(2023)、反射する光の道すじ(2024)、立体の切り口と隠れ線(2025)。
この科目でさらに回すもの(算数)
- 規則性 3 年分(2023 大問 3・2024 大問 4・2025 大問 3)。会話文の空欄を順に埋める形に慣れます。
- 影(2023 大問 4)は 4〜5 年周期なので、1 年分は必ず通します。
- 作図は 2021〜2025 の 5 年連続であり 2026 はゼロなので(10 節)、描く練習は続けつつ、無い年もあると知っておきます。
- 優先順の全体版は 7 節、形式面は 10 節、しばらく出ていない単元は 9 節を参照してください。
8-2. 理科(社会と合わせて 50 分 100 点・4 大問・小問 25〜28)
年度×大問の題材表(精読した 4 年・原本で確認)
| 年度 | 大問 1(物理) | 大問 2(化学) | 大問 3(生物) | 大問 4(地学) |
|---|---|---|---|---|
| 2026(25 問・7/7/7/4) | ばね(車のサスペンション。ばね P の長さ・点 A と B の高低差・重心からの距離・車体が傾かない条件) | 熱と状態変化(エタノールと水。-45℃ 300g を 20℃ にする kJ・氷 1kg を水蒸気にする) | こん虫(食草・虫ばい花・間接効果・オオバウマノスズクサの一年) | 地層(地層の傾き・ボーリングで凝灰岩の深さ・砂の粒 0.1mm) |
| 2025(25 問・7/7/7/4) | てこ・つり合い(糸と棒・糸を切った直後に物体はどう動くか・落ちない構造物) | 熱と状態変化(装置内 A〜C の空気・残った水の量・室温 25℃ 湿度 55% で液体になる水蒸気) | 生態系(冬越し・昼に活動する動物・動物 X の活動リズムのグラフを描く) | 月(日食の見え方・金環日食と皆既日食が切り替わる位置・金環月食) |
| 2024(26 問・7/7/7/5) | 滑車(体重計 A・B とロープ。東くんが引く力・持ち上げられる荷物の最大) | 溶解度・再結晶(自由研究で食塩の大きな結晶。40℃ の水 250g・硝酸カリウム 79.5g・7:3 の混合粉末) | 人体(血糖・インスリン・糖尿病患者が 1 日に出すブドウ糖の g) | 気象(台風の進路の東側が強い理由・前線の配置と雲の断面) |
| 2023(28 問・7/7/7/7) | てこ・つり合い(竹ぐしで支える点・やじろべえ・改良点の考察) | 金属と水溶液(マグネシウム 1.2g と塩酸 50mL・一部が酸化したマグネシウム) | 植物(タンポポの発芽・種子の移動・実験 1〜3 の考察) | 地震(震源距離・P 波の速さ・地震発生時刻・緊急地震速報) |
精読した 4 年の共通点: 4 大問が物理 → 化学 → 生物 → 地学の順で完全に固定されています。 小問数は 7・7・7・4〜5(2023 のみ 7・7・7・7)。大問 1 は 4 年とも力のつり合い(てこ・滑車・てこ・ばね)で、7 問のうち 5 問以上が単位つきの数値解答です。
頻出単元と周期(転写の分類・2005〜2026 の 21 年)
| 位置 | 分野 | 出た単元 | 傾向 |
|---|---|---|---|
| 大問 1 | 物理 | てこ・つり合い 2009・2011・2012・2014・2015・2016・2018・2019・2022・2023・2025/ふりこ 2005・2006・2017・2020/ばね 2010・2026/滑車 2006・2024/浮力 2008/電気回路 2021 | 力のつり合いの一族が 21 年中 18 年。電気は 2021 の 1 回のみ |
| 大問 2 | 化学 | 溶解度・再結晶 2005・2016・2019・2022・2024/熱と状態変化 2014・2015・2017・2020・2021・2025・2026/金属と水溶液 2008・2018・2023/気体の性質 2007・2012/濃度 2009・2010/燃焼 2011/中和 2006 | 溶解度と熱と状態変化の 2 本柱。熱が 2 年続いた後が 2026 |
| 大問 3 | 生物 | 植物のつくり 2008・2009・2012・2014・2023/こん虫・動物の分類 2010・2016・2017・2019・2026/人体 2007・2015・2020・2022・2024/生態系 2006・2018・2025/動物の誕生 2021 | 植物・こん虫・人体・生態系の 4 系統がほぼ順に回る |
| 大問 4 | 地学 | 気象 2006・2008・2009・2014・2017・2018・2020・2021・2024/地層・岩石 2010・2012・2022・2026/地震・火山 2023/月 2025/星・星座 2015/惑星・太陽 2016/流水 2011/濃度 2019 | 気象が最多(9 回)。星・惑星は 10 年以上なし |
問い方
- 大問 1 は「図 2 について〜は何 cm ですか」「何 kg ですか」の連続です。7 問がすべて同じ装置の連続設問で、前問の答えを次に使う年もあります。ここを落とすとまとまった失点になります。
- 大問 2〜4 は長い導入文+表・グラフ。「ア〜オから 1 つ選び」「2 つ選び」「組み合わせとして最も適当なものをア〜カから」の記号選択が中心で、間に数値計算の短答が 2〜4 問入ります。
- 記述と作図の有無は 10 節にまとめました。
この科目でさらに回すもの(理科)
- 化学は溶解度(2024)と熱と状態変化(2025・2026)を優先します。表から結晶量・必要エネルギーを計算する形です。
- 生物は「初見の実験結果の表・グラフから考察できることを選ぶ」形が 4 年とも入ります。知識より読み取りです。
- 地学は気象(21 年で 9 回)を最優先、次に地層。星・惑星は 10 年以上出ていませんが、優先度を下げすぎない程度に一巡します。
8-3. 社会(理科と合わせて 50 分 100 点・3 大問・小問 35〜37)
年度×大問の題材表(精読した年のうち 2023〜2026・原本で確認)
| 年度 | 大問 1(地理・14〜15 問) | 大問 2(歴史の年表・14〜15 問) | 大問 3(公民・7〜8 問) |
|---|---|---|---|
| 2026(35 問) | 「人の移動」が主題 難所となった地形をⅠ・Ⅱから漢字で 松山から秋田へ引っ越したときの気候 産業別有業者割合 気候を活かした作物 工業都市の人口 都市圏の居住 交通の表 大学進学 地形図の断面図と読図 京田辺市の人口ピラミッド 人口減少の記述 2 問 |
東アジアの年の表し方(干支)を枠にした年表 ①〜⑭ 原始の信仰 藤原氏の並べ替え 鎌倉時代の並べ替え 天正壬午の乱 生類憐みの令 戊午の密勅 壬午軍乱 人口推計の記述 |
憲法第 13 条の空欄(漢字) 自由権 国会の種類 内閣 裁判 地方政治 国際協力(すべて四択) |
| 2025(36 問) | 半島と河川をⅠ・Ⅱから漢字で 最深積雪と気温の年較差 県別の総面積と土地利用 収穫量上位 3 位 ブルーベリーとつばき油 魚種別漁獲量 製造品出荷額 人口グラフ 外国人労働者の記述 鉄道貨物と航空 一戸建率と温泉地数 地形図「亀岡」と断面図 プラごみゼロ宣言 |
「今年(2025 年)から 100 年ずつさかのぼり」の年表 ①〜⑭ 治安維持法 外国船の並べ替え 室鳩巣 末次平蔵 足利持氏 熊野詣 治部省 平将門の乱の記述 行基 |
憲法条文の漢数字 新しい人権 国会 内閣 司法制度 財政と金融 地方自治 国際社会 |
| 2024(37 問) | Ⅰ・Ⅱの地形を漢字で 標高とソメイヨシノの開花日 農業総産出額の移り変わり うなぎの養殖 工業出荷額割合のグラフ 発電方式別発電電力量 人口上位 3 市 医療費と乗用車保有 宿泊旅行者数 オーバーツーリズムの記述 地形図「天童」と X-Y 間の断面図 将棋駒 |
「今年(2024 年)から 100 年ずつさかのぼり」の年表 ①〜⑬ 女性の並べ替え 産業の A〜H 米価下落の記述 2 問 江戸の外交 河越城 中尊寺金色堂 尾張国の国司 聖武天皇の史料 |
国会と内閣と裁判所 選挙 税金 国際連盟と国際連合 憲法の数字の表 経済 憲法第 12 条の空欄(5 字) |
| 2023(37 問) | 湾と諸島をⅠ・Ⅱから漢字で 1 月と 7 月の降水量と平均気温 地方別の人口密度と活火山数 果実の収穫量 農作物の輸出入 港別水揚げ量 工業の事業所数 部門別二酸化炭素排出量 発電方式 人口性比 過疎と過密 関係人口の記述 2 問 地形図「開聞岳」2 問 |
「今年(2023 年)から 100 年ずつさがのぼって」の年表 ①〜⑭ 関東の災害の並べ替え 来日した外国人 足高の制の記述 寧波の乱 征夷大将軍 蔵人頭 道元 保元の乱 紙幣の人物 元号 公営田 三世一身の法 |
天皇の国事行為 三権分立 国と地方(A・B の正誤) 条約 社会保障 景気対策の空欄 戦後の国際情勢 憲法第 15 条の空欄(漢字) |
精読した 4 年の共通点: 3 大問・地理 → 歴史 → 公民の順です(転写の分類では 21 年すべて 3 大問)。大問 1 の入口は「Ⅰ・Ⅱ の文が説明している〜の名称を、それぞれ解答欄にあうように漢字で」が 4 年連続、出口は 2 万 5 千分の 1 地形図が 4 年連続。大問 2 は年表形式が 4 年連続で、うち 3 年(2023〜2025)は「今年から 100 年ずつさかのぼる」枠まで同じです。大問 3 は四択の正誤判定がほぼ全問です。
頻出単元と周期(転写の分類・2005〜2026 の 21 年・大問の主要単元)
| 位置 | 分野 | 主要単元として数えた年 | 傾向 |
|---|---|---|---|
| 大問 1 | 地理 | 農業・畜産 2005・2007・2011・2021・2025/都道府県の同定 2009・2010・2014・2022/工業・産業 2006・2008・2020/地形図の読図 2015・2016・2017/貿易・資源 2018・2019/人口・都市 2023・2026/観光 2024/日本の地形 2012 | 統計表から地域を当てる形が一貫。主題(農業・工業・人口・観光)が年ごとに回る |
| 大問 2 | 歴史 | 鎌倉・室町 2005・2016・2017・2018・2019・2021・2022・2023/飛鳥・奈良 2007・2008・2009・2011・2014・2015/近代の戦争 2006・2020・2026/平安 2010/幕末・明治 2012/江戸 2024/対外関係 2025 | 通史を年表で一巡するので、どの時代が主軸かは年により動く。並べ替えは毎年 |
| 大問 3 | 公民 | 三権分立・国会・内閣・裁判所 2007・2008・2010・2012・2016・2017・2018・2020・2022・2025・2026/日本国憲法 2006・2009・2023・2024/国際社会 2019・2021/人権 2005・2011/経済・労働 2014/財政・税 2015 | 三権分立が最多(11 回)。憲法条文の空欄補充が冒頭か末尾に入る |
問い方
- 大問 1 は「次の表は〜を示しています。表中のア〜エには、それぞれ〜があてはまります。〜にあてはまるものを 1 つ選び」の統計表判別が中心です。表が 5〜8 枚出るので、1 枚 1 分で判定する速さが要ります。
- 大問 2 は「年表中の ⑤ について/に関連して」で始まる小問が ①〜⑭ まで並びます。「次のア〜オを年代の古い順にならべかえ」の並べ替えが毎年 2〜3 問入ります。
- 大問 3 は「〜に関する説明として正しいものを、次のア〜エから 1 つ選び、記号で答えなさい」が 5 年連続で 4 問以上。選択肢が長い文なので、1 文ずつ誤りを探す作業になります。
この科目でさらに回すもの(社会)
- 大問 2 は「並べ替え」だけを抜いて縦に解きます。年表の枠は変わっても並べ替えは残ります。
- 記述(年 2〜3 問)は人口減少・外国人労働者・観光・関係人口といった現代日本の課題から出ます。80〜100 字を目安に、自分の言葉で書く練習を。
8-4. 国語(50 分・100 点・4〜5 大問・小問 36〜39)
年度×大問の題材表(精読した 4 年・原本で確認)
| 年度 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 | 大問 5 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2026(5 題・39 問) | 漢字 8(語群から選んで漢字に。武道の所作・温泉地で療養・自国の主権 など) | 熟語パズル 6(□に漢字を入れて熟語を 4 つ完成) | 擬態語・語句の空欄 8(日差しが〜と照りつける/油で〜とした換気扇) | 論説: 食品添加物と OPP・指定添加物の増減 8 問(記述 2・段落の位置を答える 1) | 小説: 村崎なぎこ「さんさんと」 9 問(皆既日食の比喩をふまえた記述 2) |
| 2025(4 題・39 問) | 漢字 8(語群) | 慣用句・ことわざ 10(語群) | 論説: 動物行動学から見た音楽とリズム 11 問(「この説」を 30〜40 字・本文にない例を挙げる) | 小説: 青山美智子『奏斗の頭』 10 問(心情記述 2・会話の並べ替え) | — |
| 2024(4 題・37 問) | 漢字 8(語群。「〜にいとまがない」「必死の〜で走る」) | 熟語 10(語群) | 論説: 木桶と醤油醸造・日本の醸造発酵 9 問(20〜30 字・40〜50 字・「あなたが醸造業を営む場合」の意見記述) | 小説: 湖風祭と大津 10 問(15 字以内・30〜40 字・35〜45 字の記述 3) | — |
| 2023(4 題・36 問) | 漢字 8(語群) | 語彙 10(語群) | 論説: 有機栽培と農薬(ボルドー液・BT 剤) 8 問(「あなたが農業を営む場合」の意見記述) | 小説: 李多と紀子・ヒマワリ 10 問(会話 8 つの並べ替え・意図の記述) | — |
精読した 4 年の共通点: 大問 1 は漢字 8 問、大問 2 は語群から選ぶ語彙(2026 は語彙が 2 大問に分割)。読解は論説 → 小説の順で 4 年とも同じ。小説の冒頭に慣用句の( )埋めが 4 年連続。「本文中の 1 〜 N に入る会話を順に並べる」設問が 2023・2024・2025 の 3 年連続です。
頻出単元と周期(転写の分類・2006〜2026 の 16 年)
| 位置 | 出た単元 | 傾向 |
|---|---|---|
| 大問 1 | 漢字の書き取り 2016・2017・2019・2021・2022・2023・2024・2025・2026 | 2016 年以降は 9 年すべて漢字始まり。語群から選ぶ形は近年 |
| 大問 2 | 語彙・季語 2019・2022/慣用句・ことわざ 2021・2025/熟語の構成 2024・2026/語句の意味 2011・2016/記号選択 2023 | 語彙の小分類は年ごとに入れ替わる。10 問という数はほぼ固定 |
| 読解(論説) | 記号選択が主軸・抜き出し・接続語の空欄・記述 | 8〜11 問 |
| 読解(小説) | 記号選択・心情記述・慣用句・会話の並べ替え | 9〜10 問 |
| 大問数の推移 | 2 大問(2006〜2013)→ 3 大問(2014・2016・2017)→ 4 大問(2019・2022〜2025)→ 5 大問(2021・2026) | 知識の大問が増えて全体が長くなってきた |
問い方
- 知識 18 問(漢字 8 + 語彙 10)はすべて語群つきです。ゼロから書くのではなく「語群の中から選んで漢字に直す/記号で選ぶ」ので、語彙量が直接得点になります。
- 読解は記号選択が主軸(全体の 4〜6 割)。「――線部〜とありますが、どういうことですか。最も適切なものを次から選び」の形が多く、選択肢が長くなります。
- 記述の問数と字数指定の年ごとの違いは 10 節にまとめました。
- 論説の末尾に「あなたが〜する場合、A と B のどちらを行いますか。本文をふまえ、理由とともに」の意見記述が 2023・2024 に置かれました(6 節)。2025・2026 では見当たりませんが、書く準備はしておきたいところです。
この科目でさらに回すもの(国語)
- 小説は「会話の並べ替え」(2023・2024・2025)と「慣用句の( )埋め」(4 年連続)を先に固めます。
- 選択肢が長いので、選択肢を「本文と合う/合わない」で 1 文ずつ切る読み方を身につけます。
9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
転写の単元分類(2005〜2026)で大問の主要単元として数えたものです。精読していない年の細部は保証しません。最終確認年度は、その単元を最後に確認できた年度を指します。
| 科目 | 単元 | 大問で出た年(転写の分類) | 最終確認年度 | 状況 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 水量・水そう | 2007・2016・2019 | 2019 年度 | 2019 以来 7 年なし。3〜9 年間隔で戻っている |
| 算数 | 影(電球・光源と相似) | 2009・2014・2018・2023 | 2023 年度(精読・作図 2 問) | 4〜5 年周期がきれい。2023 大問 4 が最新。次は 2027〜2028 前後 |
| 算数 | 場合の数・推理・論理 | 2007・2009・2011・2022 | 2022 年度(大問として) | 大問としては 2022 が最後。近年は大問 1 の小問に降りている(2024・2025・2026) |
| 算数 | 図形の移動・転がり | 2007・2015・2024 | 2024 年度 | 2024 大問 2(正六角形の中で反射する光)が最新。8〜9 年間隔 |
| 算数 | 円とおうぎ形 | 2008 | 2008 年度(大問として) | 大問としては 18 年なし。小問では 2021・2024・2026 に出ている |
| 算数 | 約束記号 | 2006・2022(2023 大問 3 の [A] 表記) | 2023 年度 | 「記号を自分で定義する」形は規則性とセットで戻りやすい |
| 算数 | 角度・平均算・年齢算 | 角度 2018/平均 2014・2015・2020/年齢 2018 | 2020 年度 | いずれも 6 年以上なし。復活しても大問 1 の小問と見てよい |
| 理科 | 星・星座 | 2015 | 2015 年度 | 11 年なし。地学の大問は 2023 地震 → 2024 気象 → 2025 月 → 2026 地層と回っており、星が最も長く空いている |
| 理科 | 惑星・太陽 | 2016 | 2016 年度 | 10 年なし。2025 大問 4 で日食を扱ったので、太陽と地球の位置関係は近い距離にある |
| 理科 | 電気回路・電流 | 2021 | 2021 年度 | 大問としては 21 年で 1 回だけ。ただし物理の大問 1 は力のつり合いに強く偏るため、出るとしても大問 1 以外 |
| 理科 | 浮力・密度 | 2008 | 2008 年度 | 18 年なし。力のつり合いの一族なので、大問 1 に戻る可能性はある |
| 理科 | 気体の性質・燃焼・中和 | 気体 2007・2012/燃焼 2011/中和 2006 | 2012 年度 | 化学の大問は 2023 金属と水溶液 → 2024 溶解度 → 2025・2026 熱と状態変化。熱が 2 年続いた後なので、溶解度以外の化学が戻る余地 |
| 理科 | 流水のはたらき | 2011(2026 大問 4 問 4 に砂の粒の小問) | 2011 年度(大問として) | 大問としては 15 年なし |
| 社会 | 貿易・資源・エネルギー | 2018・2019 | 2019 年度(大問 1 の主軸として) | 発電方式の表としては 2023・2024 に小問で出ている |
| 社会 | 地形図の読図(大問 1 の主軸) | 2015・2016・2017 | 2017 年度(主軸として) | 主軸としては 2017 が最後だが、小問としては 2023〜2026 の 4 年連続で入っている。無くなったわけではない |
| 社会 | 国際社会・国際協力(大問 3 の主軸) | 2019・2021 | 2021 年度(主軸として) | 大問 3 の主軸としては 2021 が最後。ただし 2023〜2026 は毎年 1 問ずつ入る |
| 社会 | 財政・税・社会保障(大問 3 の主軸) | 2014・2015 | 2015 年度(主軸として) | 11 年なし。小問としては毎年入る |
| 社会 | 人権・多様性(大問 3 の主軸) | 2005・2011 | 2011 年度(主軸として) | 15 年なし。2025 の「新しい人権」の小問で復帰 |
| 国語 | 詩・短歌・俳句 | 転写の 16 年で見当たらない | — | 出た記録がない。優先度は低いが、韻文がゼロという前提で組むなら承知の上で |
10. 形式面の注意
- 算数: 4 大問・小問 13〜18。大問 1 が 6 問の小問集合(2021〜2026 の 6 年連続・原本で確認)。作図は 2021〜2025 の 5 年連続で 1〜2 問あり、2026 はゼロ。「解答欄の図に書き込み」(2023 影)、「隠れている線は点線で」(2025 立体)のように描き方の指示がつきます。「解答欄の考え方を記す欄に考え方も書きなさい」という指示が 2022・2023 の各 2 問にあり、2024〜2026 では見当たりません(考え方を書かせる欄の有無は年で変わる可能性があるので、市販の過去問で解答用紙の実物を確認してください)。「もっとも簡単な整数の比で」(2024 大問 3(1))、円周率 3.14 の但し書きは円が出る年だけです(2026 大問 1(6))。会話文の中の ア〜ケ を順に埋めていく大問もあります(2026 大問 3 は 9 問すべてが会話中の空欄)。
- 理科: 4 大問・小問 25〜28。記号選択が 5〜6 割、数値・語句の短答が 4 割前後で、記述は精読した 4 年でゼロ。作図は 2025 の 1 問(動物の活動リズムのグラフ)だけです。大問 1 は 7 問ほぼすべてが単位つきの数値解答。「ア〜オから 1 つ選び」が基本で、「2 つ選び」(2026 大問 3 問 4)や、語句の組み合わせを選ぶ形(2024 大問 4 問 1 の(あ)〜(か))が混じります。導入文が長く、実験の手順・表・グラフを読み切る時間が要ります。
- 社会: 3 大問・小問 35〜37。記号選択が 7〜8 割(2025 は 83%)。記述は年 2〜3 問で、精読した 4 年の設問文には字数指定が現れませんでした(解答欄の大きさが分量の目安になるので、実物で確認を)。語句は「漢字で」「漢字 3 字で」「5 字で」「解答欄にあうように」の指定つき。「ア〜オを年代の古い順にならべかえ」の並べ替えが歴史の大問 2 に毎年入ります(2024 問 1・問 6・問 12(1)、2025 問 2・問 5・問 12、2026 問 3・問 4・問 9)。作図はありません。
- 国語: 大問 4〜5・小問 36〜39。大問 1 は語群から選んで漢字に直す 8 問、大問 2 は語群から選ぶ語彙 10 問(2026 は熟語パズル 6 問+擬態語 8 問の 2 大問に分割)。記述は年 4〜6 問。字数指定は年により有無が変わります(2024 は 4 問すべてに指定、2025 は 1 問のみ、2023・2026 は指定なしの記述が中心)。小説の大問には「本文中の 1 〜 N に入る会話をア〜キから選んで並べる」設問が 2023・2024・2025 の 3 年連続。慣用句の( )に体の一部や言葉を入れる小問も 2023〜2026 の 4 年連続で読解大問の冒頭に置かれます。
11. 学年別ロードマップ
| 段 | 何をするか | この学校での重み |
|---|---|---|
| 小 4(土台) | 計算の正確さ(分数・小数・割合・比)、図形(立方体を切ったらどんな面ができるかを実物で見る)、読解(線部の言い換えを口で言う)、漢字語彙の 4 本。この学校で最後に効く単元の入口は「割合と比」「平面図形を分割して面積を比で追うこと」「てこのつり合い(実験・工作でよい)」です | 差はほぼありません。時間計測はまだしません。ただし漢字と語彙は 4 年から量を積みます(国語の冒頭 18 問がそのまま得点になります) |
| 小 5(幅) | 全分野をひととおり学び終えるのがここの仕事です。週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は算数の計算と、国語の語群から選ぶ語彙問題(慣用句・熟語・擬態語)を毎日。週末 60 分はその週の単元 1 つに当てます。算数は 8-1 節の頻出表を「小 5 で一巡する単元リスト」として使い、7 節の順に並べます: 割合 → 売買(受験用教材の単元)→ つるかめ算(2 種類のものの個数を合計から求める・受験用教材の単元)→ 数の性質 → 場合の数 → 平面図形の面積比 → 速さ → 食塩水 → ニュートン算(一定の割合で増えていく量を追う・受験用教材の単元)→ 仕事算(受験用教材の単元)。立体の切断もこの段で一度は通しておきます。理科は 4 分野を「物理=てこ・ばね・滑車・ふりこ」「化学=溶解度・熱と状態変化・金属と水溶液」「生物=植物・人体・こん虫・生態系」「地学=地層・気象・月・地震」の 16 マスで一巡。社会は都道府県の統計(農業産出額・製造品出荷額・発電方式)を表で見る習慣と、通史を年表で追う練習を | ここが本体です。 大問の席は決まっていますが、席に座る単元は 10 種前後の中から選ばれるので、その 10 種を欠けなく持っていることが直接効きます |
| 小 6(仕上げ) | 7 節の 8 項目。夏以降は「同じ座席を縦に」が第一(算数の大問 1 を 6 年分・社会の大問 3 を 5 年分・国語の大問 1〜2 を 4 年分)。そのうえで年度通しの時間計測を重ねます。理科は大問 1 だけを 4 年分縦に | 反復が効く学校なので、通し演習の回数より、同じ席を縦に解いた回数が効きます。特に算数の大問 1 と社会の大問 3 |
この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。小 5 のうちに「10 種前後の頻出単元をひとつも落とさない状態」を作れるかどうかです。栄東の出題は、席の数が少なく(算数 4 大問・社会 3 大問・理科 4 大問)、そこに入る単元の候補も狭くなっています。だから穴が 1 つあると、その穴がそのまま失点になりやすいところです。逆に、小 6 で新しい単元を慌てて増やす必要は薄く、小 4〜小 5 のうちに漢字・語彙と割合/比の計算を厚くしておくと、小 6 は「同じ座席を縦に解く」作業だけで回ります。
12. この学校と併願するなら
観点は勉強が転用できるかだけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が二重に効きます。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏は扱いません。
- 東京都市大学付属中学校(東京都・男子校)— 4 科すべてが近く、とくに理科の構造が近い組み合わせです。
- 世田谷学園中学校(東京都・男子校)— 4 科がまんべんなく近く、社会の演習を相互に回せます。
- 聖光学院中学校(神奈川県・男子校)— 算数・国語が近く、理科はやや離れます。
8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。
近さは、科目ごとの出題構造の距離と単元分布の似方を合成した自動集計の数字(0〜100・100 が最も近い)です。同じ問題が出るという意味ではありません。
13. 資料の限界
- 入試回: 転写は 1 年 1 科目 1 冊で、その冊がどの回のものか記録されていません。この学校は 2026 年度で 3 回(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)が示されており、ここでの観察が受ける回にそのまま当てはまるとは限りません。
- 合科かどうか: 2026 年度募集要項では社会と理科が合わせて 50 分 100 点ですが、転写は社会・理科が別冊で小問数も多くあります。転写の冊と募集要項の形式が一致するかは確認できていません。時間配分の判断は市販の過去問の実物で行ってください。
- 欠けている年: 4 科目とも 2013 年度がありません。国語は 2007・2010・2015・2018・2020 ほかが欠け、16 年分にとどまります。
- 設問文を精読した範囲: 算数は 2021〜2026、社会は 2022〜2026、理科・国語は 2023〜2026 です。それ以前の年は転写の単元分類を数えたものだけを「転写の分類では」と断って書きました。精読していない年の細部は保証しません。
- 図は転写できません: 図形問題・地形図・グラフの細部は、設問文と図の説明文からの推定を含みます。算数の作図問題と社会の地形図は、必ず実物で確認してください。
- 解答用紙: 解答欄の大きさ・「考え方を書く欄」の有無は転写に含まれません。算数の 2022・2023 に「解答欄の考え方を記す欄に考え方も書きなさい」の指示がありましたが、他の年の解答用紙の形は分かりません。
- 転写の読み落とし: 転写の読み取り確度が低めと記録されている冊が、算数・理科に多くあります。小問数や単元の細部に取りこぼしがある可能性があります。
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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。
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