東京農業大学第三高等学校附属中学校 の過去問分析

東京農業大学第三高等学校附属中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。

東京農業大学第三高等学校附属中学校 過去問分析(2010〜2017 年度・回の区別なし・科目別に 3〜6 年分)

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

項目 内容
所在地 埼玉県東松山市
男女 共学
入試回と日程・科目 第 1 回特待 1 月 10 日午前/第 3 回 1 月 11 日 — 2 科(国語・算数)または 4 科(国語・算数・理科・社会)。第 2 回特待 1 月 10 日午後 — 「ことば力」「理科」「世界と日本」「算数」から 1 科目を選択。第 4 回 1 月 26 日 — 2 科(国語・算数)。帰国子女 12 月 14 日 — 総合問題(国語・算数)(2026 年度募集要項)
試験時間・配点 2 科・4 科の回は国語・算数・理科・社会とも各 40 分・各 100 点。第 2 回特待の 1 科目選択は 45 分・100 点で、検定による加点があります。帰国子女入試の総合問題は 40 分
面接 面接があるのは帰国子女入試だけです
同名の別校に注意 東京農業大学第一高等学校中等部(東京都)とは別の学校です

いまの小 6 は 2027 年 1 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます(上の日程は 2026 年度の募集要項によるものです)。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

結論

  1. 4 科目とも大問の並びがほとんど動きません。同じ種類の問題が毎年おおむね同じ場所に来る、という意味での座席(問題の置き場所)の固定が、この学校のいちばん大きな特徴です。
  2. 算数は大問 5・小問 17 が精読した 3 年で 1 問もずれません。理科は冊子に「A 問題」「B 問題」「C 問題」の見出しが印刷されていて、中に入る分野まで 3 年とも同じです。
  3. 記述が少ない学校です。算数・理科・社会は精読した 3 年で記述が 1 問も無く、国語だけが年により 0〜4 問です。

家でやること 3 つ

  1. 算数の大問 1 の計算 3 問(3 問目は 3 年とも単位換算)を毎日 3 分。
  2. 理科の水溶液(溶解度・濃さ・指示薬)を最優先。3 年とも冒頭の大問に座っています。
  3. 社会の「誤っているものを 1 つ選ぶ」形と、国語の漢字の書き取り 10 問。

今週やる 1 つ

  1. 同じ座席を縦に解いてみます。理科の B 問題だけを 3 年分、算数の大問 1 だけを 3 年分、続けて解きます。

注意

  1. 資料の冊子に入試回(第 1 回・第 2 回のように、同じ学校が日を変えて行う入試のそれぞれ)の表記が無く、ここに書いたことがどの回のものかは分かりません。いちばん新しい資料が 2017 年度である点も含め、13 節にまとめました。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並びだけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 判読の確度
算数 3 年(2010・2015・2016) 0 年 3 年(2010・2015・2016) 高。ただし 2010 年度は転写の乱れがやや多い
理科 3 年(2015・2016・2017) 0 年 4 年(2010・2015・2016・2017) 高。ただし 2015 年度は転写の乱れがやや多い
社会 3 年(2015・2016・2017) 0 年 5 年(2010・2013・2015・2016・2017) 高。ただし 2013 年度は転写の乱れがやや多い
国語 3 年(2013・2015・2016) 3 年(2010・2011・2012) 6 年(2010・2011・2012・2013・2015・2016) 高。ただし 2017 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)

5. 一番大きな結論

この学校は「同じ席に同じ種類の問題が座る」学校です。 精読した 3 年ぶんを縦に並べると、4 科目とも大問の並びがほとんど動きません。

科目 何が動かないか(精読した 3 年) 中身の性格
算数 大問 5・小問 17 が 3 年とも 1 問もずれない。大問 1 = 計算 3 問(3 問目は 3 年とも単位換算)、大問 2 = 小問集合、大問 3〜5 = 3 問セットの大問 3 年とも 5 大問 17 小問で答えのみ。計算・単位換算が確実枠。速さ/規則性/場合の数が大問の芯
理科 冊子に「A 問題」「B 問題」「C 問題」という見出しが印刷されていて、3 年とも並んでいる。冒頭の大問 = 化学(水にとける話)、A = 生物、B = 物理、C = 地学 化学 → 生物 → 物理 → 地学の 4 枠。ただし小問数は 14〜23 と揺れる。水にとける話が 3 年連続で 1 問目。記号選択が 5〜6 割
社会 地理 → 歴史 → 公民の順が 3 年とも同じ。大問 1 は 3 年とも地理、最後の大問は 3 年とも公民 大問数は 3〜5。前年のニュースを入口にした地理。テーマで貫く通史。憲法と三権分立が芯
国語 大問 1 は漢字の書き取り 10 問(資料のある 6 年すべて)。大問 3 は長文読解。大問数は 3 で不変 自然科学寄りの説明文・随筆。抜き出しの答え方の指定が細かい

一方で、同じ問題そのものが再び出た形跡は見つかりませんでした。精読した範囲で 2 つの年に共通していたのは、社会の「〜として誤っているものを、次のア〜エのうちから 1 つ選び、記号で答えなさい」という問い方(3 年連続)と、国語の漢字で同じ語(イガイ・ケントウ)が 2 年続けて問われたことくらいで、設問文がまるごと同じものはありませんでした。同じ場所に同じ種類の問題が来るのであって、同じ問題が出るわけではありません。

したがって過去問の使い方は「出る問題を覚える」ではなく、

  1. 同じ席を縦に解く(理科の「B 問題だけ 3 年分」、算数の「大問 1 だけ 3 年分」)
  2. その席に来る単元の解き方を身につける

の 2 つの組み合わせになります。年度を通しで時間を計る練習も要りますが、席が固定なので「席ごとの縦解き」の効きが大きいところです(手順は 過去問の使い方)。

もう 1 つの大きな特徴は記述の少なさです。算数・理科・社会は精読した 3 年で記述が 1 問もありませんでした。国語だけが年により 0〜4 問です。答えを短く書く/記号を選ぶことに徹した作りで、考えを長い文章で説明させる場面がほとんどありません。


6. この学校らしさが出る場所


7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提にしています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々は単元を一巡することを先に進めてください。時間を計るのは小 6 の夏からで十分です。学年別の入り方は 11 節に書きました。

各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [毎日 10 分] 算数・大問 1 の 3 点セットと大問 2 の小問集合 — 大問 1 は「分数と小数の混じった四則 → 逆算(□にあてはまる数を求める計算)または工夫計算 → 単位換算」の 3 問を毎日 3 分で。単位換算は 3 年とも大問 1(3) に座っている、いちばん確実な 1 問です。km・m・cm・mm を 1 式に混ぜた形で練習してください。大問 2 の小問集合 5 問は、割合と比・つるかめ算(個数を合計から逆算)・売買損益・平面図形・立体図形の 5 分野を薄く広く、1 問 2 分で回します。(確認: 〜2016 年度)
  2. [毎日 10 分] 理科の水溶液を最優先 — 溶解度曲線の読み取り、再結晶の量、濃さ(%)、指示薬の色、7 種の水よう液の判別表を一通り。3 年とも冒頭の大問で、濃さの計算が毎年顔を出します。(確認: 〜2017 年度)
  3. [毎日 10 分] 国語の漢字 10 問 — 同音異義語の組(以外/意外、検討/見当、競走/競争、現象/減少)を重点的に。2 年続けて同じ語が出た実例があるので、過去問に出た語は全部書けるようにしておきます。(確認: 〜2016 年度)
  4. [週 1 回] 社会の「誤っているものを 1 つ選ぶ」形を潰す — 3 年連続で出ている最重要の問い方です。正誤 4 択を全部読んで、どこが違うかを指さして言えるまで。4 択を全部読み切る速さが要ります。(確認: 〜2017 年度)
  5. [週末 60 分] 算数の大問 3〜5(速さ・場合の数・グラフ) — 速さは 3 年連続。通過算(列車の長さ・追いこし・すれちがい)を秒速と時速の変換込みで。グラフを読む大問(水量・速さ・点の移動)は毎年 1 題入るので、折れ線の「折れた点が何を意味するか」を言葉で説明できるところまで。場合の数は 2015・2016 の 2 年連続で、(1)(2)(3) が階段になった誘導です。塗り分けとさいころの目の組合せを樹形図で数えきる練習を。(確認: 〜2016 年度)
  6. [週末 60 分] 理科の A・B・C の 3 枠 — B 問題(物理)は電気とてこの 2 本立てで、電流計・検流計のつなぎ方、電磁石の巻き数と強さ、てこのつり合い(支点からの距離 × 重さ)を、図から数値を拾う練習ごと。A 問題(生物)は「分類」と「条件を変える実験」で、動物・こん虫の分類表、種子の発芽条件の対照実験、血液循環の図。図に番号が振ってあってそこから選ばせる形に慣れておきます。C 問題(地学)は 3 年で毎回違う分野が来たので範囲を絞らず、天体は「高度」「南中」「昼の長さ」の計算まで。実験器具の名前と正しい使い方の図(メスシリンダー、ろ過、蒸発皿)も一覧で確認します。(確認: 〜2017 年度)
  7. [週末 60 分] 社会の地理・歴史・公民 — 地理は「時差・雨温図・統計表から国を当てる」の 3 本(時差は 2 年、統計表は 2 年で出ています)。時差は経度差 15 度 = 1 時間を、日付変更線をまたぐ場合まで。前年 1 年間のニュース(五輪の開催国、選挙制度の改正、災害)は、ニュースそのものの知識ではなく、そこから地図・統計・憲法に降りる練習を。公民は日本国憲法の条文の穴うめ(前文・第 1 条・第 9 条)を語句で書けるところまで。歴史はテーマ通史で、「対外関係」「教育」「城と戦い」のように 1 本の線で古代から近代まで並べ直します。時代別に区切った出し方はされていません。(確認: 〜2017 年度)
  8. [週 1 回] 国語の抜き出し・記述・慣用句 — 抜き出しは「◯字で」「〜に続く形で」「段落の初めの四字」の指定を必ず守ります。30 字の記述は「文章中の言葉を使って」が条件なので、本文の語を借りて骨組みを作る書き方を。体の一部を使った慣用句(目・耳・鼻・口・頭・顔・手・足・骨・腹)は 2 年連続でこの枠が出ているので、意味とセットで一覧に。自然科学の説明文を読み慣れておくことと、本文全体を問う最後の 1 問(特徴・構成・内容合致)に時間を残すことも合わせて。(確認: 〜2016 年度)

8. 科目別の詳細

8-1. 算数(40 分・100 点・大問 5・小問 17・答えのみ。2010・2015・2016 年度を精読)

年度×大問の題材表

年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5
2010 計算 3 問(四則・逆算・単位換算) 小問集合 6 問
縮尺/身長の比/通過算
所持金の比/まわりの長さ/正方形 22 枚を折って作る立体
売買損益(1 割引で 360 円の利益、2 割 5 分引きで 450 円の損失)2 問 規則性(2,1,4,3,6,5,8… の数列)3 問 水量とグラフ(仕切りのある水そう、2 面から注水)3 問
2015 計算 3 問(四則・工夫計算・単位換算) 小問集合 5 問
分母分子に同数を足す/つるかめ算(桃 25 個)/売買損益/木を植える間隔/円柱の斜め切断
速さとグラフ(20 km を往復するバスと自転車)3 問 規則性(1 cm の立方体で段を積む)3 問 場合の数(8 か所を 3 色で塗り分け)3 問
2016 計算 3 問(四則・逆算・単位換算) 小問集合 5 問
3 でも 5 でも 2 あまる数/所持金の和差算/勝ち負けのつるかめ算/各位の和の約束記号/おうぎ形 2 つの重なり
速さ(列車 A・B の長さと追いこし=通過算)3 問 場合の数(さいころ 3 回で円周上の 6 点を選ぶ)3 問 速さとグラフ(五角形の周を動く点 P と三角形の面積)3 問

表に出てくるつるかめ算(個数を合計から逆算)・通過算・和差算・売買損益などの中身は 用語集 にあります。

座席の固定(この科目でいちばん大きい発見)

精読した 3 年(2010・2015・2016)は、大問 5・小問 17 が 1 問もずれずに同じでした。しかも中の並びまで揃っています。

頻出単元と反復

問い方の特徴

8-2. 理科(40 分・100 点・大問 4 枠・小問 14〜23。2015・2016・2017 年度を精読)

年度×大問の題材表

年度 冒頭の大問 A 問題 B 問題 C 問題
2015 溶解度・再結晶(水溶液とは何か、食塩水の濃さ、ミョウバンの結晶)5 問 人体(血液循環の模式図、①〜⑲ の血管を選ぶ)5 問 電流のはたらき(電流計のつなぎ方、直列と並列)2 問 地層・岩石(6 種の岩石の判別、顕微鏡写真)2 問
2016 ものの溶け方
溶液の定義の穴うめ 6 問/メスシリンダーとろ過の操作 2 問/食塩水の濃さと重さ 4 問
計 12 問
種子の発芽と成長(インゲンマメ・脱脂綿の条件比較)3 問 電磁石(巻き数と電池の数を変える)4 問 星・星座(星の種類の表、アンタレスなど)4 問
2017 水よう液
[1] 指示薬の色の表と蒸発/[2] 7 つの水よう液 A〜G を実験結果から特定
計 7 問
こん虫・動物の分類(節足動物 4 グループ、あしの数、口の形)4 問 てこ・つり合い(40 cm 間隔のシーソーに 6 人が座る)5 問 太陽(太陽と月の見かけの大きさ、棒のかげと高度、東松山市の日の出・日の入り、明石市の南中)4 問

座席の固定(この科目でいちばん大きい発見)

理科は冊子の中に「A 問題」「B 問題」「C 問題」という見出しがそのまま印刷されています。精読した 3 年(2015・2016・2017)はこの見出しが 3 年とも並んでいて、中に入る分野まで一致しています。

つまり「化学 → 生物 → 物理 → 地学」の 4 枠が 3 年間そのままの順で並びます。過去問を解くときは「今日は B 問題(物理)だけ 3 年分」という縦の使い方ができます。

なお 2017 は冒頭の化学が「[1]」「[2]」の 2 部構成になっていて、資料の上では大問が 5 つに見えます。導入文が「水よう液に関する [1] [2] の問いに答えなさい」と続いているので、実際は化学 1 枠を 2 つに割っただけと読めます。この読み方に立つと、大問は 3 年とも 4 枠で一定です。

頻出単元と反復

問い方の特徴

8-3. 社会(40 分・100 点・大問 3〜5・小問 20〜27。2015・2016・2017 年度を精読)

年度×大問の題材表

年度 大問 1(地理) 大問 2(歴史) 大問 3 大問 4 大問 5
2015 2014 年上半期の時事年表
ソチ五輪/大雪/ブラジル/富岡製糸場/時差
5 問
韓国の旅客船事故から日韓関係史へ
渡来人/対馬藩/朝鮮通信使/三・一独立運動/竹島
5 問
古代〜戦国(聖武天皇、行基、元寇の御恩と奉公、長篠の戦い)4 問 公民(国会、参議院、与党)3 問 世界の国あて(カリブ海の国など 3 か国を 8 択から)3 問
2016 日本の 4 県あてと世界地理
東経 135°/県の形/季節風/赤道/住居
8 問
学校の体験授業をめぐる父娘の会話から教育の歴史へ
四大文明/ヒエログリフ/源氏物語/寺子屋/蘭学/学制
10 問
公民
2015 年の選挙権年齢引き下げ/条例/国会/介護
リンカン/キューバ危機/憲法第 9 条
7 問
2017 2016 年リオ五輪バドミントンの対戦表から
時差と距離/雨温図/南シナ海/火山災害/貿易相手国/2020 年開催国
8 問
「城」を軸にした通史
古墳/鉄砲伝来/南蛮貿易/安土城/ザビエル
五稜郭/五箇条の御誓文/明治の生活/第 1 回衆院選
11 問
公民
日本国憲法三原則/PKO/フランス人権宣言/天皇の地位
プライバシー/民主政治/インフレ/最高裁
8 問

座席の固定

「地理 → 歴史 → 公民」の順が精読した 3 年(2015・2016・2017)で共通していました。2016・2017 は大問 3 つでこの順そのまま、2015 だけ歴史が 2 枠に分かれ、末尾に世界の国あて 3 問が付いて 5 大問になっています。大問の数は 3〜5 と揺れますが、並びの順序は動いていません。

同じ問い方が毎年出る

「〜として誤っているものを、次のア〜エのうちから 1 つ選び、記号で答えなさい」が 3 年とも出ています(2015 大問 4 問 2「参議院の説明として」/2016 大問 3 問 3「下線部②に関して」/2017 大問 2 問 2(2)「この貿易に関する説明として」)。文言までほぼ同じで、この学校の社会でいちばん反復している問い方です。正しいものを選ぶのではなく誤りを 1 つ探すので、4 つの選択肢を全部読み切る時間配分が要ります。

そのほか反復している形:

頻出単元と反復

8-4. 国語(40 分・100 点・大問 3・小問 24〜30。2013・2015・2016 年度を精読)

国語は 2017 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)ため、ここに書いたのは 2010〜2016 年度に限った話です。直近の形式は市販の過去問集で確認してください。

年度×大問の題材表

年度 大問 1 大問 2 大問 3
2013 漢字の書き取り 10 問
拝見・討議・困難・治水・意図
強情・貧富・観察・究明・残酷
随筆/小説の読解 7 問(家に届いたアップライト・ピアノ。『サマータイム』による) 説明文の読解 10 問(熱帯モンスーンアジアの「米と魚」、なれずしと水田遺跡。佐藤洋一郎『知ろう 食べよう 世界の米』による)
2015 漢字の書き取り 10 問
同じ読みの語を 2 つずつ
イガイ×2・サイトウ/カイトウ・キョウソウ×2・ゲンショウ×2・ケントウ×2
「目」を使った慣用句 5 問(目にあまる・目がきく・目をかける・目につく・目をつぶる) 説明文の読解 10 問(人の睡眠時間と季節、冬季うつ病、発汗と体温調節。内山真『睡眠のはなし』による)
2016 漢字の書き取り 10 問
意外・移行・仮定・機会・気性
見当・講演・謝る・固い・供える
体の一部を入れる慣用句 5 問(□を疑う・□が下がる・□から火が出る・□を折る・□をひっぱる) 随筆の読解 12 問(生物部の日々と「文系アタマ」、進路の選択。桝太一『理系アナ桝太一の生物部な毎日』による)

2015 の大問 1 は 10 問すべてが「同じ読みで意味の違う語」の組で作られています(「会員イガイはお断り」と「イガイな出来事」、「障害物キョウソウ」と「厳しい生存キョウソウ」、「自然ゲンショウ」と「人口がゲンショウする」、「内容をケントウする」と「大体のケントウをつける」)。3 組目の「アンケートのサイトウ」は転写が読み取りにくく、原本の表記は市販の過去問集で確かめてください。

座席の固定

同じ語が繰り返し問われる

漢字は年をまたいで同じ語が出てきます。2015 の「イガイ(以外/意外)」「ケントウ(検討/見当)」は、翌 2016 にも「イガイな結果」「ケントウがつかない」で再登場しました。設問文も文脈も違うので同じ問題の使い回しではありませんが、この学校が繰り返し狙う語があるのは 2 年分を突き合わせて確認できました。

慣用句も 2015 が「目」、2016 が「体の一部(顔・頭・耳・骨・足など)」で、体の部位を使った慣用句という枠が 2 年連続です。

問い方の特徴

題材の傾向

精読した 3 年の長文は理科寄りの説明文・随筆に寄っています(2013 は水田考古学と魚、2015 は睡眠と体温調節、2016 は生物部の観察と進路)。2011 年度も『科学の考え方・学び方』、2012 年度も『身近な雑草の愉快な生きかた』が資料に記録されていて、自然科学を扱った文章が繰り返し選ばれているように見えます。物語文の年(2013 大問 2)もあるので、説明文だけに寄せるのは危ないところです。


9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

資料が 2017 年度で止まっているので、ここは「精読した年の中で最後に出てから間が空いているもの」という意味に限ります。次に出るという予想ではありません。 最終確認年度は、その単元を原本で最後に確認できた年度です(算数は 2016 年度、理科・社会は 2017 年度、国語は 2016 年度までを見ています)。

単元 出ていた年 最終確認年度 中身
算数・水量とグラフ 2010 2010 年度 2010 で出たきり、2015・2016 では出ていません。ただしグラフを読む大問自体は毎年あります
算数・規則性・数列 2010・2015 2015 年度 2010・2015 で出て 2016 では出ていません。大問 4 の常連なので間隔は短いところです
算数・売買損益 2010・2015 2015 年度 2010(大問 3 まるごと)・2015(小問集合の中)で出て 2016 は無し
理科・地層と岩石 2015 2015 年度 2015 の C 問題で出たあと、2016・2017 の C 問題は天体でした。地学は 3 年で毎回違う分野なので、岩石・地層・気象・流水はどれも警戒枠です
理科・人体 2015 2015 年度 2015 の A 問題。2016 は植物、2017 は動物の分類でした
社会・世界の国あて(短い説明文から国を特定する) 2015 2015 年度 2015 の最後の大問。2016・2017 では見当たりません
国語・読解 2 題の構成 2013 2013 年度 2013 は読解が 2 題ありましたが、2015・2016 は 1 題。読解が 2 題になる年があることは頭に置いておいてください

10. 形式面の注意


11. 学年別ロードマップ

この学校に向けて何をするか
小 4(土台) 計算の正確さ(分数と小数の混在、逆算)、単位の換算(km・m・cm・mm・g・kg)、図形の基礎、読解、漢字。算数の大問 1(3) が 3 年とも単位換算なので、単位を「その量がどれくらいか」の感覚ごと入れておくとあとで効きます。理科は身のまわりの「水にとける・とけない」を実際にやってみるところから。時間を計るのはまだしません
小 5(幅) 全分野をひととおり学び終える段です。1 週間の組み立ては「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は計算と単位換算(算数の大問 1 の 3 点セットがそのまま毎日のメニューになります)、週末 60 分はその週の単元 1 つ。単元は 8 節の「年度×大問の題材表」を一巡リストとして使い、算数は 速さ(通過算を含む・受験用教材の単元) → 割合と比 → 売買損益(原価と定価と利益・受験用教材の単元) → つるかめ算(個数を合計から逆算・受験用教材の単元) → 規則性 → 場合の数 → 立体 の順に置きます。理科は水溶液を厚めにして 4 分野、社会は地理と歴史の通史、国語は同音異義語と体の一部を使った慣用句。毎年ほぼ同じ単元が同じ席に来るので、小 5 の一巡でほぼ範囲が尽きます。記述はほとんど出ないので、記述練習に時間を割きすぎないでください。ただし 2018 年度以降は資料が無く(国語は 2017 年度以降の問題文が資料に無く)、この一巡リストが直近の出題と合っているかは確かめられていません(→ 13 節)
小 6(仕上げ) 7 節の 8 項目。過去問は「席ごとの縦解き」から入ります(算数の大問 1 を 3 年分、理科の B 問題を 3 年分)。席の並びが体に入ってから、年度通しで 40 分を計ります。社会と理科は小問が 20〜27 問あるので、1 問 1 分半のペースを体で覚えてください。こちらも直近の年度は市販の過去問集で確かめる前提です(→ 13 節)

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 差がつくのは小 5 での全分野の一巡よりも、小 4 からの計算と単位の積み上げです。算数は 17 問中 3 問が計算と単位換算で、しかも 3 年とも同じ席。理科の濃さの %、社会の時差の計算と、「正確に計算する」だけで取れる問題が全科目に散っています。逆に長い記述はほとんど無いので、作文の訓練にかける時間は他校ほど要りません。小 4 のうちに計算と単位を固めておくと、小 6 で座席の縦解きに集中できます。


12. この学校と併願するなら

観点は勉強が転用できるかだけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が二重に効きます。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏は扱いません。男女の別は分かる範囲で添えました。

8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。


13. 資料の限界


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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。

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