大宮開成中学校 の過去問分析
大宮開成中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。
大宮開成中学校 過去問分析(2010〜2026 年度・第 1 回相当・科目により 10〜16 年分)
更新 2026-08-20。
1. この学校の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 埼玉県さいたま市大宮区 |
| 男女 | 共学 |
| 入試回と日程・科目 | 第 1 回 1 月 10 日/特待生選抜 1 月 12 日午前/第 2 回 1 月 14 日 — いずれも 4 科(国語・算数・社会・理科)。算数選抜 1 月 12 日午後 — 算数 1 科(2027 年度募集要項) |
| 試験時間・配点(4 科の回) | 国語 50 分 100 点・算数 50 分 100 点・社会と理科が合わせて 50 分で各 50 点(合本形式) |
| 試験時間・配点(算数選抜) | 算数 1 科・60 分 120 点 |
いまの小 6 は 2027 年 1 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。
このページの分析が扱うのは第 1 回入試(4 科)相当の 1 冊だけです。特待生選抜・算数選抜・第 2 回の問題は含まれません(→ 13 節)。
2. このページでわかること
このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。
過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。
以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)・短答(語句や数値を短く答える形式)という言い方をします。
3. まず結論だけ(10 行)
結論
- 算数は、7 つの座席(問題の置き場所)に同じ単元が毎年座る学校です。大問 4 が食塩水、大問 6 が速さ、大問 7 が図形の移動で、精読した 2023〜2026 の 4 年すべて同じ位置にあります。
- 理科・社会・国語は、大問の並びは決まっていますが、中の題材は毎年作り直されます。理科は生物 → 物理 → 地学 → 化学の 4 大問、社会は地理 → 通史 → 公民 → 意見記述、国語は知識 → 説明文 → 物語の 3 大問です。
- 4 科目とも「速く正確に処理する」試験で、長く考えを書かせるのは社会の最終大問(50 字)と国語のグラフ記述(40 字程度)くらいです。
家でやること 3 つ
- 算数の大問 4(食塩水)と大問 6(速さ)を、年度をまたいで縦に解きます。
- 社会の最終大問の 50 字意見記述を、精読した 4 年分すべて書きます。
- 国語の大問 1(漢字 8 +慣用句 2 +係り受け 2 +グラフ記述 1)を年度横断で反復します。
今週やる 1 つ
- 2026 年度の算数の大問 4 と大問 6 を解いて、食塩水を「食塩の重さで式を立てる」やり方と、速さの線分図・グラフが出てくる状態か確かめます。
注意
- 資料は第 1 回入試(4 科)相当の 1 冊だけで、特待生選抜・算数選抜・第 2 回の問題は含まれません。国語は 2025 年度以降の問題文が資料にありません(→ 13 節)。
4. 資料の状況
どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並びと単元だけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。
| 科目 | 精読した年 | 構成だけ数えた年 | 資料のある年 | 判読の確度 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 4 年(2023〜2026) | 10 年(2010、2014〜2022) | 14 年(2010、2014〜2026。2011〜2013 は資料なし) | 高。ただし 2024・2025 は転写の確度がやや低い |
| 理科 | 4 年(2023〜2026) | 11 年(2010、2012、2014〜2022) | 15 年(2010、2012、2014〜2026。2011・2013 は資料なし) | 中。転写の確度が低い年が 15 年中 9 年あり、古い年の単元の記録は粗い |
| 社会 | 4 年(2023〜2026) | 12 年(2010〜2012、2014〜2022) | 16 年(2010〜2012、2014〜2026。2013 は資料なし) | 中。精読した 4 年を含め、直近年の確度がやや低い |
| 国語 | 4 年(2021〜2024) | 6 年(2010、2012〜2016) | 10 年(2010、2012〜2016、2021〜2024) | 高。ただし 2011・2017〜2020 と 2025 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い) |
- 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
- 大問の数は科目によって年をまたいで動きます。算数は資料のある 14 年すべてが 7 大問で、小問は 2023 年まで 20 問、2024 年から 16 問。理科は 8 大問(2010〜2017)→ 5 大問(2018〜2023)→ 4 大問(2024〜2026)と 2 度縮みました。社会は 6〜8 大問(2010〜2019)→ 6 大問(2020〜2022)→ 4〜5 大問(2023〜2026)と縮みました。国語は資料のある 10 年すべて 3 大問です。
- 入試回は 1 冊のみで、冊子に回の表記は確認できていません。第 1 回入試(4 科)相当として扱います。特待生選抜入試・算数選抜入試・第 2 回入試の問題は含まれません。2027 年度の募集要項による科目・時間・配点は 1 節にまとめました。
- 「毎年」「〜年連続」と書いた箇所は、該当年度の設問文を精読したものです。精読していない年については「記録では」と弱めました。
- 図そのものは転写できないため、図形問題の細部は設問文と図の説明文からの推定を含みます。
- 国語は 2024 年度で止まっています。ここに書いたのは 2021〜2024 年度に限った話で、直近 2 年の形式は市販の過去問集で確認してください。
5. 一番大きな結論
大宮開成は、算数が「7 つの座席に同じ単元が毎年座る」学校で、理科・社会・国語は「大問の並びは決まっているが、中の題材は毎年作り直す」学校です。
- 算数は 7 大問の座席が動きません。大問 1 計算 → 大問 2 文章題の小問集合 → 大問 3 図形の小問 → 大問 4 食塩水 → 大問 5 規則性・場合の数など思考系 → 大問 6 速さ → 大問 7 図形の移動(2026 は回転体)。大問 4 の食塩水と大問 6 の速さは、精読した 2023〜2026 の 4 年すべてで同じ位置にあり、記録では 2015 年から 12 年連続で同じ並びが続いています。大問 2 の小問集合には、ニュートン算(増えながら減るものの時間を求める)と仕事算(全体を 1 として日数を求める)が 4 年連続(2023〜2026)で入っています。同じ数値の問題がそのまま出た例は見つかっていませんが、「同じ位置に同じ単元」の度合いは非常に強いです。
- 理科は直近 3 年(2024〜2026)が 4 大問で、生物 → 物理 → 地学 → 化学の順に固定されています(2023 は先頭に 8 問の小問集合がつき、その後は同じ順)。物理・化学は表つきの実験から数値を出す短答が続き、生物・地学は記号選択が中心です。精読した 4 年で記述はゼロでした。
- 社会は直近 4 年(2023〜2026)が「地理 → 古代から現代までの通史 → 公民 → グラフ 1 点を見て 50 字で意見を書く最終大問」の並びです。歴史大問の「資料 a・b と説明 X・Y の組み合わせ」「時代順に並べかえて 3 番目」は、2024〜2026 の 3 年で同じ問い方が繰り返されます。
- 国語は資料のある 10 年すべてが 3 大問(知識・説明文・物語)です。知識大問の末尾につく「グラフを読んで 40 字程度で書く」記述が 2021〜2024 の 4 年連続、読解 2 題の中に「大宮開成中学校の生徒が話し合いました」という会話文形式の設問が入るのも 4 年連続です。
ここで言っているのは「同じ問題が出る」ではなく「同じ種類の問題が同じ場所に出る」ということです。
したがって過去問の使い方は科目で分けます。算数は「同じ座席の問題を年度をまたいで縦に解く」(大問 4 だけを 10 年分、大問 6 だけを 10 年分…)のが最も効率がよく、理科・社会は「直近 3〜4 年を並びの見本にし、それ以前は単元のプールとして使う」読み方に切り替えます。国語は大問 1 の知識セットとグラフ記述を年度横断で反復します。時間配分の練習は、社会と理科が合わせて 50 分で 50〜60 問前後という量なので、合本の通し演習で体に入れる価値があります(手順は 過去問の使い方)。
4 科目のかたち
| 科目 | 形式の固定度 | 記号選択・短答・記述の比率 | 中身の性格 |
|---|---|---|---|
| 算数 | 非常に高い。7 大問・16 問(2023 年までは 20 問)・答えのみ・記述なし・50 分 | 記号選択は 4 年で 1 問だけ・記述 0 | 座席ごとに同じ単元を数値替え。大問 4 食塩水・大問 6 速さ・大問 7 図形の移動が指定席。設問文をそのまま使い回した例は算数では見つかっていない |
| 理科 | 高い(直近 3 年)。4 大問・22〜30 問 | 選択 50〜85%/短答 11〜50%/記述 0 | 分野の並びは固定(生 → 物 → 地 → 化)、単元は 2〜6 年で循環。物理・化学は表から計算する短答が 4〜6 問 |
| 社会 | 高い(直近 4 年)。4〜5 大問・25〜32 問 | 選択 47〜72%/短答 16〜44%/記述 3 問(8〜10%) | 地理 → 通史 → 公民 → 意見記述 1 問。歴史は組み合わせ選択と並べ替え、地理は雨温図・工業地帯グラフ・伝統的工芸品が定番 |
| 国語 | 非常に高い。3 大問・25〜34 問・50 分 | 選択 31〜52%/短答 36〜59%/記述 7〜12% | 大問 1 は漢字 8 +慣用句 2 +係り受け 2 +グラフ記述 1 の 4 部構成が 4 年不変。読解は「話し合い」形式の設問で締める |
差がつくのは、算数の大問 5〜7 の (2)、理科の物理・化学の計算短答、社会の並べ替えと漢字指定の用語、国語の抜き出しの字数合わせと 40 字記述です。
6. この学校らしさが出る場所
- 算数は校名と数学の話題を仕込みます。 2024 大問 7 は方眼紙に「O(大宮)K(開成)のマーク」を描いて点の通過範囲を問い、2025 大問 5 は「開成さんは毎日通学しているときに、電車に乗車する人がどの席に座るかを観察」から始まる座席の場合の数です。大問 5 の導入文は 2023「数学の未解決問題として以下のコラッツ予想」、2024「数学の面白い規則性の 1 つにフィボナッチ数列」と、中高で出会う数学の話題をルール説明つきで小学生の規則性問題に落としています。2026 は 252 人の 4 教科アンケート(集合)でした。「初めて見るルールを読んで小さい場合から数える」のがこの座席の作りに見えます。
- 理科は自校のグラウンドや調査そのものを題材にします。2025 大問 3 は「春分の日に、大宮開成中学校のグラウンドでとう明半球を用いて太陽の動きを調べる実験」で、南中高度・札幌との比較・時計の短針で方角を知る問題へ進みます。生物の大問は 2024 食物連鎖と物質のじゅん環(矢印①〜⑲)、2025 微生物と生活排水(酸素量・細菌数のグラフ・下水処理場の手順)、2026 標識再捕法(フナ 78 匹に印をつけて放す)と、「調べ方・数え方」そのものが題材になります。地学も 2023 は小麦粉と水でマグマの粘りけを再現する実験、2026 は等高線図と柱状図でした。
- 社会の最終大問は「あなたの意見」です。国会議員になったつもりで予算に意見(2023)、農家の人手不足への取り組み(2024)、現金を持ち歩くメリット(2025)、米の購入量グラフを選ぶ理由(2026)。前年の話題(2024 年 7 月の新紙幣 → 2025、2025 年の万博・戦後 80 年・2024 年ノーベル平和賞の日本被団協 → 2026、2023 年広島サミット → 2024 のサミット年表)が地理や公民の入口になります。歴史大問は「法制度の年表」(2023)「原始〜現代の通史」(2024〜2026)で、古墳時代の集落資料・関所と関銭の資料・班田の資料など一次資料を読む設問が毎年 1〜3 問あります。
- 国語はグラフを読んで書く知識大問と「話し合い」が目印です。大問 1 の末尾に社会科のようなグラフ(14 歳以下の人口・空き巣の件数・パソコンの生産台数・テレワーク人口)を置き、40 字で「読み取れること」を書かせます。読解では「大宮開成中学校の生徒が話し合いました」(2021 宇宙人との遭遇・2022 ニッチと鯉のぼりの真鯉・2023 環境と里山、スキージャンプの発言・2024 文化の調節機能、「春みたいな人」)の会話文が空欄つきで置かれ、本文の語で埋めます。説明文は環境・生物・文化論(理科離れ・雑草はなぜ弱いか・里山利用・環境と言語)、物語は中高生の部活とクラス(サッカー部・スキージャンプのクラブ・合唱コンクールのクラス委員)に寄っています。
7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)
想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先に進めてください。同じ座席の問題を縦に解く演習は小 6 の夏以降が目安です。学年別の入り方は 11 節に書きました。
各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。
- [週末 60 分] 算数・大問 4 の食塩水 — 2023 は砂糖と食塩が溶けた 3 容器(食塩の量・砂糖の割合)、2024 は砂糖 12%・食塩 8% の A と砂糖 18%・食塩 6% の B を 2:3 で混ぜる(食塩の量が砂糖の半分になる混合比を求める)、2025 は 4% と 8% を混ぜて 6.4% を 500g(取り出して水を入れる操作つき)、2026 は 7% 600g と 12% 400g から同量を取り替えて濃度を等しくする。「食塩の重さで式を立てる」の一本軸で、2023・2024 の「砂糖と食塩の 2 成分」は同じ手順を 2 回使うだけです。記録では 2015 年から同じ位置にあります。資料のある全年度分(記録上 2014〜2026 の 13 年)を縦に解き、2 成分の年は 2 本の式に分けてください。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 算数・大問 6 の速さ — 2023 自転車と徒歩で駅から 2100m の学校へ(途中で自転車が使えなくなる)、2024 内側と外側の環状線を反対向きに走る電車(5 周と 3 周・1 周の時間差 18 分)、2025 各駅停車と急行の時刻表(急行の時速・7 時 03 分発が D 駅までにすれ違う回数)、2026 定期券を忘れた A 君を母が追いかけるグラフ(22 分で出会い・34 分で駅)。追いかけ・すれ違い・周期の 3 通りを、線分図とグラフの両方でかきます。記録では 2010 年から 14 年すべてこの位置に速さ系(通過算=列車が通り過ぎる時間・流水算=川の流れと船の速さ を含む)が来ています。(確認: 〜2026 年度)
- [毎日 10 分] 算数・大問 2 のニュートン算と仕事算 — ニュートン算は 2023 入場券の行列(窓口 1 つで 42 分)、2024 牧場の草(50 頭で 20 日・65 頭で…)、2025 草刈り(20 人で 8 日・25 人で 6 日・45 人なら)、2026 穴のあいた水そう(4 人で 13 分 20 秒)。仕事算は 2023 A・B で 8 日、2024 A は全体の 1/3 を 4 日、2025 40 人で 30 分、2026 A・B / B・C / C・A の 2 人組で 30・36・60 日。両方とも 4 年連続で大問 2 にあり、ほかの枠は過不足算(配り方を変えたときの余りと不足から数を求める。2023・2025・2026)・分配算(比や差から分け方を求める。2024)・割合と比(2023〜2025)・年齢算(年齢の差が変わらないことを使う。2023)が入れ替わります。この 4 年分をまとめて、1 問 2 分以内で処理できる状態にします。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 算数・大問 7 の図形の移動と、大問 5・大問 1・大問 3 — 大問 7 は 2023 長方形の周に沿って正方形が回る(点 R が周上に来る回数・五角形の面積)、2024 方眼上の O・K のマークで固定した点 P と動く点 Q(線分 PQ の通過範囲・回転させた面積)、2025 正方形を頂点 C を中心に 90° 回転(正方形と対角線の通過面積)、2026 平行四辺形を直線 AE の周りに 1 回転した回転体(体積・表面積)。「通過した部分=おうぎ形+三角形に分解」の手順を 5 年分(記録では 2021・2022 も図形の移動)と、回転体(2025 大問 3 (2)・2026 大問 7)で固めます。大問 5 は「導入文のルールを小さい場合で試す」練習で、コラッツ・フィボナッチ・座席・集合の 4 年分を (1) だけ確実に取るつもりで解きます。大問 1・3 は失点ゼロ枠で、工夫計算(分配法則)と角度・面積比の基本を落とさないことが目標です。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 社会・最終大問の 50 字意見記述 — 2023「2022 年度一般会計予算のグラフを見て、国会議員として意見を 50 字以内」、2024「基幹的農業従事者数の推移から、人手不足を解決する取り組みを具体例つきで 50 字以内」、2025「新紙幣発行を入口に、電子決済が広がる中で現金を持ち歩くメリットを 50 字以内」、2026「めん類・パン・米の 1 世帯あたり購入量のグラフから米を選び、理由を 50 字程度」。「グラフから読み取れること+自分の意見+理由」の 3 要素を 50 字に収める練習を、精読した 4 年分すべてで行います。記録では 2022 にも資料 1 点つきの記述 1 問の大問があります。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 社会・歴史の並べ替えと組み合わせ、地理の定番、公民の骨格 — 歴史は「【資料(写真・人物・地図)】a・b と【説明】X・Y の組み合わせ」が 2023 大問 2 問 4(鎌倉時代の建造物)・2025 問 1・問 9・2026 問 3・問 5、「時代順に並べかえた時、3 番目になるもの」が 2024・2025・2026 に各 2 問。範囲は古墳時代から戦後(2024 占領政策の変化・PKO 協力法、2025 湯川秀樹・戦後の誤り探し、2026 チェルノブイリ後のソ連)まで 1 題で通します。古墳〜戦後の年表を自作し、資料(写真・史料の要約)と時代を結ぶ練習を 3 年分。地理は県庁所在地の雨温図(2023 大問 1 問 5・2024 問 6・2025 問 2 長野・2026 問 1(2) 大阪「誤っているもの」)が 4 年連続、工業地帯・工業地域の産業別出荷額割合グラフ(2023 北陸・2024 東海。設問文が同文)、伝統的工芸品(2024 地図中 C・2025 岐阜)、都道府県の同定(2023 6 都道府県の紹介文・2024 中部地方 A〜I・2026 会話文中の県名)。47 都道府県を県庁所在地・雨温図・特産・工芸品・工業地帯とセットで覚え、雨温図は「太平洋側・日本海側・内陸・瀬戸内・南西諸島」の 5 通りを判別できるようにします。公民は三権の図(機関名を漢字で)・税の種類・憲法の基本用語まで。前年の国際会議・受賞・行事は「制度・地理のどこにつながるか」で仕分けます。仕上げに「解答欄に従って」「漢字 4 文字」「カタカナで」「アルファベット 3 文字」の指定つき短答を過去問で拾って練習します。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 理科・物理と化学の計算、生態系、地学、復活候補 — 物理の表つき計算は、ばね(2023 大問 3 ばね A・B の長さの表 → ばねばかりの値・浮力、2024 大問 2 ばね A〜E を縦につなぐ・半分に切る・棒の両端)、浮力・密度(2025 大問 2 ガリレオ温度計)、斜面と物体の運動(2026 大問 2 表の X・Y の数値・あらい床をすべる距離を 2 倍にする高さ)の 4 年分を、表から比例を読む → つり合い → 浮力の順で。2023 大問 3 問 1 と 2024 大問 2 問 1 は「ばね A のもとの長さ(おもりをつるしていないときの長さ)は何 cm ですか」の同文です。化学の量的計算は、酸化銅と炭素(2023 大問 5・表の P の値・40g と 5g を混ぜて加熱)、マグネシウム・銅の酸化とドライアイス(2024 大問 4・7.2g のマグネシウム → 酸化マグネシウム・混合粉末から未反応の銅)、酢酸と水酸化ナトリウムの中和(2025 大問 4・濃度%)、石灰水と二酸化炭素(2026 大問 4・呼気 500cm³ 中の二酸化炭素の重さと体積の割合)の 4 年分で、「表から比例 → ちょうど反応する量 → 過不足」の一連を身につけます(この流れは 4 年共通です)。生態系(食物連鎖・分解者・標識再捕法・排水と酸素量)は 3 年分で、グラフの読み取りと「すべて選び」の消去法を。地学は太陽(南中高度・とう明半球・時計で方角)・地層(柱状図・等高線)・火山(岩石のつくり)を 1 年分ずつ。最後に復活候補(星座・月・電気回路・電磁石・音・溶解度・人体・植物)を単元ごとに 1 年分ずつ復習します。理科は単元が回るので、直近 4 年に無い単元こそ穴を残さないことが大事です。(確認: 〜2026 年度)
- [毎日 10 分] 国語・大問 1 の知識セットと、読解の抜き出し・記述 — 大問 1 は漢字の書き取り 8(2021 キュウソク・ヘイカ・シナン・ヨウサン・ユダねる、2022 ユウランセン・ケンシキ・アンピ・ソムく、2023 センモンカ・イショク・サッチ・イサギヨク、2024 シュウトクブツ・ビンジョウ など。大人向け語彙と送り仮名つき訓読みが混じる)、慣用句の穴埋め 2(2022「□が立たない」「手□に掛けて」)、係り受け 2(「――部が直接かかる部分をぬき出しなさい」2021〜2024 同文)、グラフ記述 1(40 字程度・「文の主語を明らかにすること」「数字の表記例」の注意事項つき。2021 14 歳以下の人口、2022 空き巣の件数、2023 パソコンの生産台数、2024 テレワーク人口の割合)。漢字は書き取りを毎日、慣用句(体の部分・「手塩に掛ける」など)、係り受けは例文の形式に慣れ、グラフ記述は「主語を明らかに」「数字は漢数字」の注意事項どおりに 40 字で書きます(社会のグラフや新聞の統計で自作練習もできます)。読解は「大宮開成中学校の生徒(先生と生徒)が話し合いました。会話文の空欄に当てはまることばを本文からぬき出しなさい」が 2021〜2024 の 4 年連続で、記述は説明文で「本文のことばを用いて五十字以内」(2021・2024)、物語で「二十字以内+十五字以内」(2023)「自分のことばで二十五字以上三十五字以内」(2024)。抜き出しは「字数指定 → 本文の該当箇所を機械的に探す → 句読点を数える」の手順で、話し合いの会話文の空欄も同じ手順です。記述は「〜から。」「〜こと。」の穴埋め形式を 40〜50 字で書き、文末が印字されている場合はそこに接続する形で削ります。説明文は環境・生物・文化論の読み慣れ、物語は同世代の部活・クラスものを多読します。(確認: 〜2024 年度。2025 年度以降は資料が無いので、大問数・グラフ記述の継続・話し合い形式の有無は市販の過去問集で必ず確認してください)
8. 科目別の詳細
この節は年度ごとの題材と単元の記録です。家でやることは 7 節、しばらく出ていない単元は 9 節、形式面の注意は 10 節にまとめてあります。表に出てくるニュートン算・仕事算・過不足算・分配算・年齢算・相当算・つるかめ算・通過算・流水算・和差算などの中身は 用語集 にあります。
8-1. 算数(50 分・100 点・7 大問 16 問・答えのみ)
年度×大問の題材表(精読した 4 年・前半の大問)
| 年度 | 大問 1 | 大問 2(小問集合) | 大問 3(図形小問) | 大問 4 |
|---|---|---|---|---|
| 2023(20 問) | 計算 3 +逆算 1 | 割合と比(所持金 3 人)・ニュートン算(入場券の行列)・年齢算(父母と息子)・過不足算(ノートと班)・仕事算(A・B で 8 日) | 角度(平行線)・台形の面積比(BF:FE)・三角柱の水そうを倒す水面の高さ | 食塩水(砂糖と食塩の 3 容器) |
| 2024(16 問) | 計算 2(工夫計算・分数小数) | 分配算(もも 80 個)・割合と比(4 教科の得点比)・仕事算(1/3 を 4 日)・ニュートン算(牧場の草と牛) | 正方形とおうぎ形の重なり(面積の差)・三角柱の切断(体積) | 食塩水(砂糖と食塩の 2 成分 A・B・混合比) |
| 2025(16 問) | 計算 2 | 過不足算(貯金 100 円と 120 円)・比のやりとり(所持金 9:6:5)・仕事算(40 人で 30 分)・ニュートン算(草刈り) | 角度(三角形 2 つ・同じ印)・回転体(正方形を並べた図形) | 食塩水(4% と 8%・6.4% を 500g・取り出して水) |
| 2026(16 問) | 計算 2((567+576+…)÷111・分数小数) | 過不足算(メロンとすいか)・仕事算(2 人組 3 通り)・相当算(宿題 3 日)・ニュートン算(穴あき水そう) | 正方形と長方形の重なり(面積)・展開図から立体(正方形 5 +長方形 2) | 食塩水(7% 600g と 12% 400g・同量取り替え) |
年度×大問の題材表(精読した 4 年・後半の大問)
| 年度 | 大問 5 | 大問 6 | 大問 7 |
|---|---|---|---|
| 2023 | 規則性(コラッツ予想・23 は何回で 1 に/5 回で 2023 になる数) | 速さ(自転車と徒歩・駅から 2100m) | 図形の移動(長方形の周を正方形が回る) |
| 2024 | 規則性(フィボナッチ数列・14 番目/2024 番目までの 8 の倍数) | 速さ(環状線 2 本の電車・速さの比・1 周の時間差 18 分) | 図形の移動(O・K マークの点 P・Q・通過範囲と回転) |
| 2025 | 場合の数(座席の優先順位・6 人がけ/7 人がけ) | 速さ(各駅停車と急行の時刻表・すれ違い回数) | 図形の移動(正方形を頂点 C 中心に 90° 回転・通過面積) |
| 2026 | 集合(252 人・4 教科アンケート・すべて選ぶ) | 速さとグラフ(母が追いかける・22 分で出会い) | 回転体(平行四辺形を軸の周りに 1 回転・体積と表面積) |
構成だけ数えた年の座席(単元名のみ): 2010 四則/和差算/角度/過不足算/規則性/速さとグラフ/水量、2014 四則/和差算/角度/食塩水/仕事算/通過算/図形の移動、2015 四則/規則性/角度/食塩水/割合/速さ/平面図形、2016 四則/過不足算/角度/食塩水/規則性/通過算/図形の移動、2017 四則/規則性/角度/食塩水/規則性/速さ/水量、2018 四則/割合/角度/食塩水/場合の数/流水算/規則性、2019 四則/つるかめ算/角度/食塩水/論理/速さとグラフ/図形の移動、2020 四則/つるかめ算/角度/食塩水/規則性/流水算/影、2021 四則/和差算/角度/食塩水/数の性質/速さ/図形の移動、2022 四則/つるかめ算/角度/食塩水/数の性質/速さとグラフ/図形の移動。
頻出単元と周期(14 年集計・構成だけ数えた年+精読した年)
| 座席 | 単元 | 出現 | 傾向 |
|---|---|---|---|
| 大問 1 | 計算 | 14/14 | 2023 年まで 4 問(うち 1 問は逆算=□にあてはまる数を求める計算)、2024 年から 2 問で逆算は無し。(1) は分配法則でまとめる整数の工夫計算(2024「11×12 + 12×13 + 13×24 − 14×36」、2025「3×108 + 9×39 + 73×25 − 95×5」、2026 は 3 けたの並べ替え和 ÷111)、(2) は帯分数・小数の四則混合 |
| 大問 2 | 文章題の小問集合 | 14/14 | 記録では 2010 年から「和差算・過不足算・つるかめ算・割合・規則性」で始まる小問集合。精読した 4 年は 4〜5 問で、ニュートン算 4/4・仕事算 4/4・過不足算 3/4・割合と比 3/4 |
| 大問 3 | 図形の小問 | 14/14 | 角度が記録で 2010〜2023 のほぼ毎年(2024 なし・2025 あり・2026 なし)。面積(台形の比・正方形とおうぎ形・正方形と長方形の重なり)が 1 問、立体(三角柱の切断・回転体・展開図)が 2024〜2026 の 3 年連続 |
| 大問 4 | 食塩水 | 13/14 | 記録では 2014 年から、精読では 2023〜2026。2010 は過不足算。2 容器のやりとり・同量取り替え・水を加える・砂糖と食塩の 2 成分 |
| 大問 5 | 規則性・数の性質・場合の数・集合 | 14/14 | 規則性 7(記録 2010・2016・2017・2020、精読 2023・2024)、数の性質 2(2021・2022 記録)、場合の数 2(2018 記録・2025)、論理 1(2019 記録)、集合 1(2026)、割合 1(2015 記録)、仕事算 1(2014 記録)。導入文にルールや定義が置かれる思考系の座席 |
| 大問 6 | 速さ | 14/14 | 速さとグラフ 4(2010・2019・2022 記録・2026)、通過算 2(2014・2016 記録)、流水算 2(2018・2020 記録)、旅人算・その他 6 |
| 大問 7 | 図形の移動 | 8/14 | 記録 2014・2016・2019・2021・2022 +精読 2023・2024・2025。ほかは水量 2(2010・2017)、平面図形(2015)、規則性(2018)、影(2020)、回転体(2026) |
問い方
- すべての大問が「導入文+(1)(2)」の作りです(大問 1〜3 は小問並列)。(1) が基本、(2) が発展の 2 段構えで、(1) を全大問で拾うと 7 問になります。
- 大問 4 の食塩水は「(1) 混ぜた濃度・取り出した量 → (2) 条件を満たす比・量」の 2 段。2023・2024 は砂糖と食塩を別々に追う 2 成分です。
- 大問 6 の速さは「(1) 速さ(比)を求める → (2) 出会い・追いつき・すれ違いの回数や地点」。グラフつきの年(2026)はグラフの折れ目の時刻を読むところから始まります。
- 大問 7 は「(1) 通過した部分の面積 → (2) それを回転させた面積・回数・体積」。おうぎ形と三角形への分解が毎年の道具です。
- 大問 5 は導入文で定義(コラッツ予想の操作 A・B、フィボナッチ数列、座席の優先順位①〜③、アンケートの条件(ア)〜(キ))を読み、(1) 小さい場合を数える → (2) 大きい数や最小値へ、と進みます。
8-2. 理科(社会と合わせて 50 分・各 50 点・4 大問・22〜30 問・記述なし)
年度×大問の題材表(精読した 4 年)
| 年度 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 | 大問 5 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023(5 大問 34 問) | 小問集合 8 問(消化酵素・アジサイの蒸散・磁気・プロジェクターの光・夏至の昼夜・星の色・中和・気体) | 生物/動物の群れ(順位・草食動物の群れの大きさのグラフ) | 物理/ばね A・B(長さの表・ばねばかり・浮力) | 地学/火山(小麦粉と水でマグマの粘りけ・岩円頂丘とたて状火山・岩石のスケッチ) | 化学/酸化銅と炭素の反応(表の P・40g と 5g の加熱) |
| 2024(4 大問 30 問) | 生物/生態系(食物連鎖と物質のじゅん環・矢印①〜⑲・動物の分類・地球温暖化) | 物理/ばね A〜E(もとの長さ・縦につなぐ・半分に切る・棒の両端) | 地学/暑さ指数 WBGT(熱の伝わり方・しつ球温度・水蒸気量の計算・熱中症の危険性) | 化学/マグネシウム・銅の酸化とドライアイス(7.2g → 酸化マグネシウム・混合粉末・二酸化炭素中の燃焼) | — |
| 2025(4 大問 27 問) | 生物/微生物と生活排水(分解者・ラップで口をふさぐ理由・酸素量と細菌数のグラフ・下水処理場) | 物理/浮力・密度(物体 A・B の浮き沈み・ガリレオ温度計の球の順) | 地学/とう明半球で太陽(春分・大宮開成のグラウンド・南中高度・札幌との比較・時計で方角) | 化学/酢酸と水酸化ナトリウムの中和(残った固体・濃度%・蒸発後の固体) | — |
| 2026(4 大問 22 問) | 生物/標識再捕法(フナ 78 匹・再捕までの時間・適さない生物) | 物理/斜面と物体の運動(ばね・あらい床をすべる距離・表の X・Y・高さを何倍に) | 地学/等高線図と地層(柱状図・G 地点の推定・深さ 60〜65m の層・岩石のつくり) | 化学/石灰水と二酸化炭素(ちょうど反応する塩酸の体積・呼気 500cm³ 中の二酸化炭素の重さと体積の割合) | — |
構成だけ数えた年(単元名のみ): 2010(8 大問)植物/生態系/浮力/音/地層/気象/燃焼/金属と水溶液、2012 植物/こん虫/てこ/電磁石/星座/地震・火山/気体/中和、2014 植物/生態系/浮力/電気回路/気象/地層/金属と水溶液/燃焼、2015 人体/植物/てこ/電磁石/星座/地層/中和/溶解度、2016 植物/人体/音/ふりこ/星座/気象/質量保存/金属と水溶液、2017 人体/植物/ふりこ/熱と状態変化/月/流水/燃焼/金属と水溶液、2018(5 大問)植物/遺伝/電磁石/星座/濃度、2019 実験器具/こん虫/光/気象/質量保存、2020 植物/人体/ふりこ/太陽/中和、2021 水溶液/植物/ばね/地層/質量保存、2022 人体/植物/電気回路/星座/質量保存。
頻出単元と周期
- 分野の並び: 2024〜2026 は生物 → 物理 → 地学 → 化学で 3 年一致。2023 も小問集合のあとは同じ順です。記録では 2010〜2017 の 8 大問期が生・生・物・物・地・地・化・化の 2 題ずつ、2018〜2022 の 5 大問期が生・生・物・地・化。分野の座席は固定され、中の単元が回ります。
- 物理: ばね(2021 記録・2023・2024・2026 は斜面の実験にばねを使用)、浮力・密度(2010・2014 記録・2023 大問 3 問 7・2025)、ふりこ・物体の運動(2016・2017・2020 記録・2026)、てこ(2012・2015 記録)、電気回路(2014・2022 記録)、電磁石(2012・2015・2018 記録)、音(2010・2016 記録)、光(2019 記録・2023 小問)、熱(2017 記録・2024 暑さ指数)。
- 化学: 質量保存・量的関係(2016・2019・2021・2022 記録・2023・2024)と中和(2012・2015・2020 記録・2023 小問・2025・2026)で直近 4 年を覆います。金属と水溶液の反応(2010・2014・2016・2017 記録)、燃焼(2010・2014・2017 記録)、溶解度(2015 記録)、濃度(2018 記録・2025 大問 4 問 3)。
- 地学: 地層・岩石・火山(2010・2014・2015・2021 記録・2023・2026)、星・星座(2012・2015・2016・2018・2022 記録・2023 小問)、気象(2010・2014・2016・2019 記録・2024 暑さ指数)、太陽(2020 記録・2025)、月(2017 記録)。
- 生物: 植物(記録では 2010〜2022 のほぼ毎年・2023 小問)、人体(2015・2016・2017・2020・2022 記録・2023 小問)、生態系(2010・2014 記録・2023 大問 2・2024・2025・2026)、こん虫(2012・2019 記録)、遺伝(2018 記録)。生物の座席は 2024〜2026 の 3 年連続で生態系です。
再利用の実例(両年の設問文を読み比べたもの): 2023 大問 3 問 1「ばね A のもとの長さ(おもりをつるしていないときの長さ)は何 cm ですか」→ 2024 大問 2 問 1 に同文(表の数値とばねの本数は別)。設問の指示文「次のア〜エのうち、文の( )に入る語句の組み合わせとして最も適当なものはどれですか。1 つ選び記号で答えなさい」は 4 年すべてにあり、記録では 2018 にも同じ文があります。
問い方
- 各大問は「導入文(生活・調査・実験の説明)+【実験 1】【実験 2】…+表・図+問 5〜8」の作りです。生物・地学は「最も適当なものを 1 つ選び」「適当なものをすべて選び」「文の( )に入る語句の組み合わせ」の記号選択が中心で、物理・化学は「表の X に入る数値」「何 cm ですか」「何 g ですか」の計算短答が続きます(2026 大問 2 は 6 問中 6 問短答、大問 4 は 6 問中 4 問短答。2025 は物理も選択が多く短答は 3 問だけ)。
- 計算の内容は、比例(ばねの伸び・反応量)、つり合いの逆算(棒の両端のばね)、密度と浮力、割合・%(濃度・二酸化炭素の割合・水蒸気量)、地層の標高換算、南中高度です。
- 見たことのない題材(ガリレオ温度計・WBGT・標識再捕法・小麦粉のマグマ)でも誘導文が丁寧なので、「導入文と実験手順を最後まで読んでから解く」習慣が最重要です。
8-3. 社会(理科と合わせて 50 分・各 50 点・4〜5 大問・25〜32 問・記述 3 問)
年度×大問の題材表(精読した 4 年)
| 年度 | 大問 1(地理) | 大問 2(歴史通史) | 大問 3(公民) | 大問 4・5 |
|---|---|---|---|---|
| 2023(4 大問 30 問) | 6 都道府県の紹介文 A〜F 小豆島・ラムサール条約 野菜の生産量表・雨温図 北陸工業地域のグラフ 沖縄の住居の記述「しっくい」「石垣」 地形図 |
法制度の年表 十七条憲法 → 大宝律令 鎌倉の建造物と説明の組み合わせ 鎖国の理由の記述 自由民権運動の弾圧・並べ替え 公害対策基本法・環境庁・1960 年代 |
A 経済循環・貨幣・GDP(アルファベット 3 文字)・インフレーション(カタカナ) B 民主主義指数の表・香港返還 |
大問 4: 2022 年度一般会計予算のグラフ → 国会議員として意見 50 字以内 |
| 2024(5 大問 31 問) | 中部地方 日本アルプス 3 山脈・扇状地の集落 東海工業地域のグラフ・伝統的工芸品 外国人労働者数の表・雨温図 輪中の記述・合掌造り集落 県の同定 |
原始〜現代 三内丸山遺跡・国風文化・院政の天皇 並べ替え 3 番目×2 関所と関銭の資料・絵画の作者 版籍奉還・占領政策の変化の記述 PKO 協力法 |
大問 3: 三権(国会の抑制・女性議員の割合・1946 年の女性議員数・行政の仕事) 大問 4: サミット開催年表(開催地・G8 → G7) |
大問 5: 基幹的農業従事者数の推移 → 人手不足への取り組み 50 字以内 |
| 2025(4 大問 32 問) | 自然災害と国土 プレート・長野の雨温図 岐阜の工芸品・四国の野菜果実の表 四万十川・三大急流を西から順に 森林率・林業従事者減少の記述 災害対策基本法 |
通史 写真 a・b と説明 X・Y 富本銭・藤原不比等・班田の資料 律と令の記述・並べ替え 3 番目×2 後醍醐天皇・参勤交代・戊辰戦争(漢字 4 文字) 領土の地図・湯川秀樹・戦後の誤り探し |
A 三権の図(機関名を漢字で・正誤訂正) B 税収の推移グラフ(直接税・消費税の説明) |
大問 4: 新紙幣と電子決済 → 現金を持ち歩くメリット 50 字以内 |
| 2026(4 大問 25 問) | 万博の会話文 初開催都市・大阪の雨温図で誤りを選ぶ 近畿の観光地写真・都道府県名 遠洋漁業の基地・4 都県の人口統計表 発電所の分布地図とその理由の記述 |
通史 古墳時代の集落資料・和同開珎 資料 a・b と説明 X・Y 道長頼通「娘」の記述 地図 a・b と説明の組み合わせ・草木灰 並べ替え 3 番目×2 戦後の誤り探し・チェルノブイリ後のソ連 |
戦後 80 年(原爆・平和記念公園の写真・非核三原則・国連加盟とソ連・2024 年ノーベル平和賞・世界平和に関するグラフ) | 大問 4: めん類・パン・米の購入量グラフ → 米を選び理由 50 字程度 |
構成だけ数えた年(単元名のみ): 2010(6 大問)都道府県/交通/飛鳥・奈良/文化史/三権分立/時事、2011(7)気候/都道府県/江戸/幕末・明治/地方自治/国際社会/経済、2012(8)都道府県/水産業/農業/飛鳥・奈良/江戸/選挙制度/経済/国際社会、2014(8)貿易・資源/都道府県/農業/原始・古代/近代の戦争/国際社会/日本国憲法/時事、2015(8)地形/地形/農業/安土桃山/文化史/地方自治/国際社会/環境政策、2016(8)地形/都道府県/水産業/近代の戦争/文化史/国際社会/三権分立/人口、2017(7)地形/工業/飛鳥・奈良/近代の戦争/三権分立/国際社会/環境政策、2018(7)地形/環境問題/近代の戦争/文化史/人権/三権分立/選挙制度、2019(7)地形/都道府県/飛鳥・奈良/近代の戦争/三権分立/国際社会/国際社会、2020(6)交通/鎌倉・室町/近代の戦争/貿易・資源/選挙制度/環境問題、2021(6)地形/飛鳥・奈良/近代の戦争/財政・税/日本国憲法/環境問題、2022(6)都道府県/平安/近代の戦争/三権分立/戦後・現代/環境政策。
頻出テーマと周期
- 配置: 直近 4 年は地理 1 題 → 歴史通史 1 題 → 公民 1〜2 題 → 意見記述 1 問。記録では 2010〜2019 が地理 2〜3・歴史 2〜3・公民 2〜3 の 6〜8 大問で、2020 以降縮みました。分野の比率は大問ベースでおおむね地理:歴史:公民=1:1:1、小問ベースでは歴史がやや厚くなります(2025 は 32 問中 13 問)。
- 地理の定番: 県庁所在地の雨温図(2023〜2026 の 4 年連続。2026 は「誤っているもの」)、工業地帯・工業地域の産業別出荷額割合グラフ(2023 北陸・2024 東海。設問文が同文)、伝統的工芸品(2024・2025)、農産物の生産量上位県の表(2023・2025)、都道府県・地方の同定(2023・2024・2026)、地形図(2023)、外国人労働者・人口統計の表(2024・2026)、災害と防災(2023 台風と住居・2025 プレート・伊勢湾台風と災害対策基本法)。
- 歴史の定番: 「【資料】a・b と【説明】X・Y の組み合わせ」(2023 建造物・2025 写真と人物・2026 資料と地図)、「時代順に並べかえた時、3 番目になるもの」(2024〜2026 各 2 問)、「漢字で書きなさい」の人物名・法令名(大宝律令・藤原不比等・後醍醐天皇・版籍奉還・戊辰戦争・湯川秀樹・和同開珎・草木灰)、戦後の「誤っているもの」(2025・2026)。一次資料(班田のルール・関所と関銭・古墳時代の集落・朱印船貿易の大名)を読んで判断する設問が毎年 1〜3 問あります。記録では飛鳥・奈良(2010・2012・2017・2019・2021・2023・2025・2026)と近代の戦争・大正昭和前期(2014・2016〜2022 に大問)が繰り返しの軸です。「国風文化について説明した文として正しいもの」は 2024 大問 2 問 3 にあり、記録では 2010・2020 にも同じ問い方があります(両年の設問文は精読していません)。
- 公民の定番: 三権分立の図と機関名(2024・2025)、税(2025 直接税・消費税、2023 予算)、経済用語(2023 GDP・インフレーション)、国際社会(2024 サミット・2026 国連加盟と非核三原則・ノーベル平和賞)、女性の政治参加(2024)。記録では選挙制度(2012・2018・2020)と環境政策(2015・2017・2020〜2022)も大問になっています。
- 前年の話題: 2023 年広島サミット → 2024 のサミット年表、2024 年 7 月の新紙幣 → 2025 最終大問、2025 年の万博・戦後 80 年・2024 年ノーベル平和賞(日本被団協)→ 2026 大問 1・大問 3。ニュースそのものより「その話題を入口に地理・公民の基本を問う」形です。
問い方
- 各大問は「文章・会話文・年表・図+下線部と空欄+選択・短答・記述 1 問」の作りです。
- 記述は 3 種類あります。①理由・背景説明(鎖国の理由 2023、占領政策の変化 2024、林業従事者の減少 2025、発電所の分布 2026)②用語・制度の説明(輪中 2024、律と令 2025、道長・頼通の政権 2026)③意見(最終大問)。①②は「簡潔に」で字数指定なし、③だけ 50 字です。
- 「解答欄に従って」の指定が短答に多く、解答欄の形式(「〜山脈」「〜天皇」「約〜%」)に合わせて書きます。
8-4. 国語(50 分・100 点・3 大問・25〜34 問。2021〜2024 を精読、2025 年度以降は資料なし)
年度×大問の題材表(精読した 4 年)
| 年度 | 大問一(知識) | 大問二(説明文) | 大問三(物語) | 設問計 |
|---|---|---|---|---|
| 2021 | 漢字 8 +四字熟語の誤字訂正 2 +係り受け 2 +グラフ記述(14 歳以下の人口・40 字程度) | 若者の理科離れと文系・理系(記述 50 字以内×2・接続語・話し合い「宇宙人と遭遇できるか」・表現と構成を 2 つ選ぶ) | サッカー部の高 2 木島と村田(語句の意味 3・抜き出し・心情 4 択・記述 40 字以内) | 34 |
| 2022 | 漢字 8 +慣用句の穴埋め 2 +係り受け 2 +グラフ記述(空き巣の件数) | 雑草はなぜ「強い」と言えないか・ニッチ(接続語・四字熟語・記述 40 字以内・脱文挿入・話し合い「ニッチ」・内容一致) | 都会から引っ越してきた「少年」と鯉のぼりの竿(心情の理由 4 択・語句の意味・抜き出し・話し合い「真鯉だけをつないだ竿」) | 29 |
| 2023 | 漢字 8 +慣用句 2 +係り受け 2 +グラフ記述(パソコンの生産台数) | 都市の環境問題から自然保護へ・里山利用(【本文】+【参考】・抜き出し 7 字/2 字・記述 40 字以内・話し合い i〜iii) | スキージャンプのクラブに所属する中 2 のさつきと理子(語句の意味・記述 20 字+15 字・話し合い・波線部の情景描写・表現の説明) | 31 |
| 2024 | 漢字+慣用句+係り受け+グラフ記述(テレワーク人口の割合) | 人間はなぜ環境に合わせて変わるか・文化と言語(接続語 Ⅰ〜Ⅳ・「水は方円の器に従う」に近いことわざ・記述 50 字以内・先生と生徒の話し合い) | 合唱コンクール後の高 2 クラス委員ひかりと御木元玲(語句の意味 3・抜き出し・記述 25〜35 字「⑤は〜、⑥は〜という違い」・話し合い「春みたいな人」・内容一致) | 25 |
記録では 2010・2012〜2016 も 3 大問・29〜36 問で、大問一が漢字の書き取り(2012〜2015 は「同じ漢字を用いる熟語を選ぶ」形式の設問が続く)、大問二・三が読解です。
4 年間ぶれない要素: 大問は 3 つ。大問一は「漢字の書き取り 8 → 慣用句・四字熟語 2 → 係り受け 2 → グラフ記述 1」の順(2024 は 4 問扱いですが同じ 4 部構成)。読解は説明文 → 物語の順で、両方に「大宮開成中学校の生徒(先生と生徒)が話し合いました」の会話文設問があります。古文・漢文・詩・学校文法(品詞・活用)はゼロでした。
頻出と周期
| ジャンル・設問 | 出現年数/4 | 備考 |
|---|---|---|
| 説明文(環境・生物・文化論) | 4 | 理科離れ・雑草・里山・文化と言語。「人間と自然・環境」が共通の背骨に見える |
| 物語(中高生の部活・クラス) | 4 | サッカー部・引っ越してきた少年・スキージャンプ・合唱コンクール。同世代の人間関係と気持ちの変化 |
| 話し合い形式の設問 | 4(両読解に) | 空欄を本文からぬき出す。2023 は i〜iii の 3 段(記述 40 字を含む) |
| グラフ記述(大問一末尾) | 4 | 40 字程度・「文の主語を明らかに」「数字の表記例」の注意事項つき |
| 係り受け(直接かかる部分をぬき出す) | 4 | 例文つき・「句読点は含みません」 |
| 接続語の空欄補充 | 3(2021・2022・2024) | 「同じ記号は一度しか使えません」 |
| 語句の意味(本文中での意味) | 4 | 物語で a〜c の 3 語(2021・2024)または 1 語 |
| 記述(読解) | 4 | 年 2〜3 問。説明文 40〜50 字以内、物語 20〜40 字。「本文のことばを用いて」が基本、2024 物語は「自分のことばで」 |
| 表現・構成の説明 | 2(2021・2023) | 記号 1 問 |
問い方
- 抜き出し(「七字で」「二字で」「三字でぬき出しなさい」)と 4 択(ア〜エ)で 8 割を超えます。転写ベースで選択 31〜52%、短答(抜き出し・漢字など)36〜59%。
- 記述は「次の文の[ ]に合うように、本文のことばを用いて〜字以内」の穴埋め形式が多く、文末が印字されています(2022「〜と考えることができるから。」、2023「A(二十字以内)けれども、B(十五字以内)と感じている。」)。
- 話し合いの会話文は本文の要点を生徒が言い換えており、空欄は本文の語句で埋めます。会話を先に読むと本文の要点整理にもなります。
- 説明文の設問は「理由として最も適当なもの」「どういうことですか」の 4 択と、【本文】+【参考】の 2 テキスト(2023)です。
9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
周期が上限に達しているものを並べました。最終確認年度は、その単元を資料で最後に確認できた年度です((記録)=転写データの単元の記録で、設問文を精読していない年)。
| 科目 | 単元・座席 | 出ていた年 | 最終確認年度 | 状況 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 大問 6 の流水算 | 2018・2020(記録) | 2020 年度 | 2021 以降 6 年は徒歩・自転車・電車。舟の設定に戻っても「速さの比」の解き方は同じ |
| 算数 | 大問 6 の通過算 | 2014・2016(記録) | 2016 年度 | 10 年なし。2025 の列車の時刻表は通過算ではなくすれ違い回数 |
| 算数 | 大問 7 の水量 | 2010・2017(記録) | 2017 年度(小問は 2023 年度) | 図形の移動が 2021〜2025、2026 は回転体。水量は 2023 大問 3 (3)(三角柱の水そうを倒す)に小問で出ただけ |
| 算数 | 大問 2 のつるかめ算 | 2019・2020・2022(記録) | 2022 年度 | 2023〜2026 は出ていない。年齢算も 2023 を最後に 3 年なし |
| 算数 | 大問 5 の論理・推理 | 2019(記録) | 2019 年度 | 2023 コラッツ予想・2024 フィボナッチ数列・2025 座席の優先順位・2026 集合。「ルールを読んで数える」問題は毎年あるが、純粋な推理は 7 年なし |
| 理科 | 星・星座 | 2012・2015・2016・2018・2022(記録)、2023 は小問 | 2022 年度(小問は 2023 年度) | 大問としては 3 年なし。地学の座席は 2023 火山 → 2024 暑さ指数 → 2025 太陽 → 2026 地層 |
| 理科 | 月 | 2017(記録) | 2017 年度 | 9 年なし。地学の座席で最も長く空いている |
| 理科 | 電気回路・電磁石 | 電気回路 2014・2022、電磁石 2012・2015・2018(記録)、2023 は磁気の小問 | 2022 年度(小問は 2023 年度) | 物理の座席は 2023 ばね → 2024 ばね → 2025 浮力 → 2026 物体の運動。電気系は 4 年なし |
| 理科 | 音・光 | 音 2010・2016、光 2019(記録)、2023 は光の小問 | 音 2016 年度/光 2019 年度(小問は 2023 年度) | 音は 10 年なし |
| 理科 | 人体・植物の大問 | 記録では 2015〜2023 にほぼ毎年、2023 は小問集合に消化酵素・蒸散 | 2023 年度(小問) | 生物の座席は 2024〜2026 の 3 年とも生態系(食物連鎖・微生物と排水・標識再捕法)。人体・植物が戻る候補 |
| 理科 | 溶解度 | 2015(記録) | 2015 年度 | 11 年なし。化学の座席は量的関係と中和が回っている |
| 社会 | 地形図の読図 | 2023 大問 1 問 9(河床が周囲より高い川) | 2023 年度 | 2024〜2026 なし。2026 大問 1 は発電所の分布地図 |
| 社会 | 選挙制度・地方自治 | 選挙制度 2012・2018・2020(記録)、2024 は女性議員数の小問。地方自治 2011・2015(記録) | 選挙制度 2020 年度(小問は 2024 年度)/地方自治 2015 年度 | 公民の座席は 2023 経済・民主主義指数 → 2024 三権・サミット → 2025 三権・税収 → 2026 戦後 80 年と国際社会 |
| 社会 | 環境・エネルギーを最終大問に | 記録では 2020〜2022 に環境問題・環境政策の大問 | 2022 年度 | 2023 以降の最終大問は予算・農業・電子決済・米。2026 大問 1 に発電所分布の記述が出ており、環境・エネルギーが最終大問に戻る候補 |
| 国語 | 四字熟語の誤字訂正 | 2021 大問 1 問二 | 2021 年度 | 2022〜2024 は慣用句の穴埋め。同音異義語(記録では 2012〜2015)は長くなし |
| 国語 | 表現・構成を問う設問 | 2021 大問 2 問八(二つ選ぶ)・2023 大問 3 問八 | 2023 年度 | 2024 は内容一致で締め。復活しても記号 1 問 |
10. 形式面の注意
- 算数は答えのみです。 精読した 4 年で記述・作図はゼロ。記号選択は 2026 大問 5 (1)「必ず正しいといえるものを①〜④からすべて選びなさい」の 1 問だけです。「最も簡単な整数の比で答えなさい」が 2023 に 2 問(所持金の比・BF:FE)、2024 に 2 問(混合比・電車の速さの比)あり、この指示を読み飛ばすと失点します。単位は設問文で「何 cm² ですか」「毎分何 m ですか」と指定されます。円周率の指定は転写に記載がなく未確認です。
- 算数は 50 分で 16 問=1 問 3 分。大問 1・2 の 6 問と大問 3・4 の 4 問で前半を作り、大問 5〜7 の (1) を拾い、(2) に残り時間を回す配分が現実的です。2023 年までは 20 問(大問 1 が 4 問・大問 2 が 5 問・大問 3 が 3 問)だったので、古い年度を時間を計って解くときは問題数の違いを織り込んでください。
- 理科は社会と合わせて 50 分・各 50 点。理科 22〜34 問+社会 25〜32 問=50〜60 問前後を 50 分で解くので、1 問 50 秒前後です。理科に 25 分弱として、知識・読み取り問題を先に即答し、計算は印をつけて後に回す配分が現実的です。
- 理科の記述・作図は精読した 4 年でゼロ。用語を書く短答は年 0〜2 問(2024 大問 1 問 1 の動物の分類名・問 5 の気体名など)で少なく、桁指定は 4 年の転写では見当たりませんでした(「何%ですか」の答えは割り切れる数値が多い)。「すべて選び記号で答えなさい」が 2023 に 2 問・2024 に 2 問・2025 に 2 問・2026 に 1 問、「2 つ選び」(2023 大問 1 問 1・大問 5 問 1)、「それぞれ 1 つずつ選び」(2023 大問 4 問 2・2024 大問 4 問 1)が混じります。「表の X に入る数値を答えなさい」「何 cm ですか」「何 g ですか」の計算短答が物理・化学に 4〜6 問ずつ入ります。
- 社会は 25〜32 問を 25 分程度で処理する速さが要ります。記述は毎年 3 問(2023・2024・2025 は 3 問、2026 は 2 問+選んで理由を書く 1 問)。最終大問だけ「50 字以内」(2023〜2025)「50 字程度」(2026)の字数指定があり、他の記述は「簡潔に説明しなさい」に語句指定・観点指定がつきます(2023「しっくい」「石垣」を用いて、2024「軍事面や朝鮮半島の情勢に着目して」、2025「国内の事情と国際的な事情の観点から」、2026「娘」という語句を用いて)。最終大問は最後に置かれるので、先に 5 分確保しておいてください。
- 社会の短答は「漢字で書きなさい」(人物名・法令名・制度名)が最も多く、指定を落とすと失点します。地名・人名・法令名は漢字で書けることが前提です。ほかに「カタカナで」(2023 インフレーション・2025 プレート)、「アルファベット 3 文字」(2023 GDP)、「漢字 4 文字」(2025 戊辰戦争)、「解答欄に従って」(2024 三山脈・2025 森林率の数値・後醍醐天皇)の指定が毎年あります。選択は「誤っているもの」(2025 問 11・2026 問 1・問 1(2)・問 9)、「組み合わせとして正しいもの」(毎年 2〜4 問)、「3 番目になるもの」が中心で、語群からの一括選択は多くありません。写真・地図・グラフ・表・年表が全大問につきます。
- 国語は 50 分で 25〜34 問。大問一に 10 分、読解 2 題に各 18 分、見直し 4 分が目安です。記述の字数指定は「四十字程度」(大問一のグラフ記述)「四十字以内」「五十字以内」(読解)で、注意事項に「文の主語を明らかにすること」「数字を表記する際は例を参考に(八〇、二十% など)」がつきます。グラフ記述は 40 字を「主語+数値の変化+読み取れること」で 1 文にまとめます。
- 国語の抜き出しは「七字で」「二字で」「三字で」「句読点は含みません」(係り受け)の指定つき。空欄補充の接続語(2021 Ⅰ〜Ⅲ・2022 Ⅰ〜Ⅲ・2024 Ⅰ〜Ⅳ)は「同じ記号は一度しか使えません」。漢字は書き取り専門で読みは出ず、大人向け語彙(優秀・見識・安否・堅忍・専門家・移植・察知・便乗・拾得物)と送り仮名つき訓読み(背く・断つ・潔く・巧みに・委ねる・報われる)が混じります。配点は冊子に印字がなく非公開です。
11. 学年別ロードマップ(小 4 から始めるなら)
| 段 | この学校でやること |
|---|---|
| 小 4(土台) | 計算の正確さ(整数の工夫計算・分数と小数の混合)、角度と面積の基本、短い物語文の読解、漢字(書き取りを重点に)。この学校で最終的に効く単元の「入口」は、割合(食塩水の前段階=「全体×割合」)と速さの基本(道のり=速さ×時間)、それに「グラフを見て一文で言う」習慣です。時間はまだ計りません |
| 小 5(幅) | 週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は計算と、その週の単元の 1 問ずつ。週末 60 分でその週の単元を 1 つ仕上げます。算数は次の順に一巡します。割合と比 → 過不足算(受験用教材の単元)→ 分配算(受験用教材の単元)→ 仕事算(受験用教材の単元)→ ニュートン算(受験用教材の単元)→ 食塩水 → 速さ(追いかけ・すれ違い・通過・流水)→ 図形の移動と回転体。前の 5 つが大問 2 の枠、食塩水が大問 4、速さが大問 6、図形の移動が大問 7 に当たります。理科は生物・物理・地学・化学の 4 分野を全分野ひととおり学び終えるところまで(この学校は理科の単元が回るので、ここが理科の本体です)。社会は都道府県(県庁所在地・雨温図・工芸品・工業地帯)と古代〜戦後の通史年表、三権と憲法の用語。国語は慣用句・係り受けを知識として一巡し、グラフや表を見て 40 字で書く練習を始めます。ただし国語は 2025 年度以降の資料が無いので(→ 13 節)、直近の形式は市販の過去問集で確かめてください |
| 小 6(仕上げ) | 7 節の 8 項目。夏以降に、算数は「同じ座席を縦に」(大問 4 だけ 10 年分、大問 6 だけ 10 年分、大問 2 のニュートン算・仕事算だけ 4 年分)、理科は直近 4 年を通しで、社会は最終大問の記述を全年分と直近 4 年の通し、国語は大問一を資料のある全年度分。理科・社会は合わせて 50 分の合本演習を数回して時間の感覚を作ります |
この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 算数は小 6 の反復、理科は小 5 での全分野の一巡です。算数は座席と単元が固定なので、小 5 までに文章題と速さの解き方が一巡していれば、小 6 の夏以降に座席ごとの縦断演習をどれだけ積めたかがそのまま差になります。理科は分野の並びだけが固定で単元は毎年替わるため、小 5 で全分野をひととおり学び終えるところに穴があると小 6 で埋めきれません。社会・国語は「意見を 50 字で書く」「グラフを 40 字で言う」という短い作文の形を小 5 から少しずつ書き慣れておくと、小 6 の負担が軽くなります。
12. この学校と併願するなら
観点は勉強が転用できるかだけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が二重に効きます。難易度・偏差値帯・入試日程・通学圏は扱いません。
- 法政大学第二中学校(神奈川県・共学)— 算数と社会が近い組み合わせです。理科は 7 割弱で、物理・化学の計算比重が違う可能性があります。
- 日本大学藤沢中学校(神奈川県・共学)— 4 科目とも 7〜8 割で偏りが小さく、とくに国語と社会が近い組み合わせです。
- 和洋国府台女子中学校(千葉県・女子校)— 社会が最も近く、4 科目とも 7 割超で 1 科目だけ離れる科目がありません。
8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。
大宮開成の算数(7 大問・座席固定・答えのみ)に最も近いのは 8 割台の数校で、食塩水・速さ・図形の移動の縦断演習が転用しやすい候補です。社会は 8 校中 5 校が 8 割台で、「地理 → 通史 → 公民+記述少なめ」の構造は広く共有されています。理科は 8 校のうち 2 校だけが 8 割超で、「4 大問・物理化学の計算短答」の構造は分かれます。近さの数字は科目ごとの出題構造の近さ(0〜100・100 に近いほど近い)で、同じ問題が出るという意味ではありません。
13. 資料の限界
- 入試回は 1 冊のみで、冊子に回の表記は確認できていません。第 1 回入試(4 科)相当として扱いました。特待生選抜入試・算数選抜入試(算数 1 科 60 分 120 点)・第 2 回入試の問題は含まれておらず、この分析は第 1 回相当にのみ当てはまります。
- 国語は 2024 年度で止まっています(2011・2017〜2020 も資料がありません)。著作権処理の関係で掲載されない年が多いためで、学校が出していないわけではありません。直近 2 年の変化はこの資料からは言えないので、市販の過去問集で確認してください。算数は 2011〜2013、理科は 2011・2013、社会は 2013 の資料がありません。
- 設問文を精読したのは 算数 2023〜2026・理科 2023〜2026・社会 2023〜2026・国語 2021〜2024 です。それ以前の年について書いた単元は転写データの記録に基づき、「記録では」と明記しました。理科は転写の確度が低い年が多く(15 年中 9 年)、社会は精読した 4 年を含め直近年の確度がやや低めです。
- 転写は画像からの読み取りで、式・数値・図の細部に読み落としがあり得ます。図形問題の細部は設問文と図の説明文からの推定を含みます。算数の円周率の指定は転写に記載がなく未確認です。
- 「同じ問題の使い回し」は、両年の設問文を読み比べたものだけ実例として書きました(理科 2023・2024 のばねの問 1、社会 2023・2024 の工業地帯グラフの設問文、算数 2023〜2026 の大問 1・2 の導入文)。数値まで同一の再出題は今回の範囲では見つかっていません。
- 配点は募集要項の科目別配点(国 100・算 100・社 50・理 50)までです。小問ごとの重みは冊子に印字がなく、設問数ベースの比重しか語れません。
- 「〜に見える」「〜のように見える」と書いた箇所は題材からの推測で、出題意図を裏づける資料はありません。
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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。
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