埼玉平成中学校 の過去問分析
埼玉平成中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。
埼玉平成中学校 過去問分析(2015〜2026 年度・回の表記なし・算数/理科/社会 8 年分)
更新 2026-08-20。
1. この学校の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 埼玉県入間郡毛呂山町 |
| 男女 | 共学(1988 年に共学化) |
| 入試回と日程・科目 | 第 1 回 1 月 10 日/第 2 回 1 月 13 日 — 専願は 2 科(国語・算数)、一般は 2 科または 4 科。2 科選択入試 第 1 回 1 月 16 日 — 国語・算数・理科・社会から 2 科目を選択(いずれも 2027 年度募集要項) |
| 試験時間・配点 | 国語・算数は各 45 分・各 100 点。理科・社会は 2 科あわせて 45 分・各 50 点。2 科選択入試は 2 科目で 60 分・各 100 点 |
| 面接 | 専願には個人面接(10〜15 分)があります |
いまの小 6 は 2027 年 1 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。
2. このページでわかること
このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。
過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。
以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。
3. まず結論だけ(10 行)
結論
- 算数・理科・社会とも、大問の数と「何番に何が出るか」がとても安定しています。同じ種類の問題が同じ場所に出るという意味で、以下ではこの置き場所を座席(問題の置き場所)と呼びます。
- 算数は 2017 年度以降の 6 年すべてが 5 大問 20 小問で、大問ごとの小問数(6・5・3・3・3)まで同じです。理科は 4 大問(物理→化学→生物→地学)、社会は 3 大問(地理→歴史→公民)が動きません。
- 動くのは算数の大問 2 の中身と大問 4・5 の題材、理科の各分野の中の単元、社会の歴史の切り口と前年のニュースです。
家でやること 3 つ
- 算数は大問 3 の図形 3 問だけを 6 年分、続けて解きます。
- 理科は大問 1 の物理(てこ・ふりこ・電気の 3 つだけ)を 6 年分、続けて解きます。
- 社会は前年 1 年分のニュースを月ごとに整理します。
今週やる 1 つ
- 直近 2 年(2025・2026)の算数の大問 1 を解いて、計算 6 問と逆算(□にあてはまる数を求める計算)が手早く片づく状態か確かめます。
注意
- 資料は 1 年 1 冊で入試回(第 1 回・第 2 回のように、同じ学校が日を変えて行う入試のそれぞれ)の表記が無く、ここに書いたことがどの回のものかは分かりません。国語は 2017 年度の 1 年分しか資料がありません(→ 13 節)。
4. 資料の状況
どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並びと単元だけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。
| 科目 | 精読した年 | 構成だけ数えた年 | 資料のある年 | 判読の確度 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 3 年(2023・2025・2026) | 3 年(2017・2018・2020)。ほかに 2015・2016 は大問数・小問数だけ | 8 年(2015〜2018、2020、2023、2025、2026) | 高。設問文・図の説明とも読めます |
| 理科 | 3 年(2023・2025・2026) | 3 年(2017・2018・2020) | 8 年(2015〜2018、2020、2023、2025、2026) | 高 |
| 社会 | 3 年(2023・2025・2026) | 5 年(2015〜2018、2020) | 8 年(2015〜2018、2020、2023、2025、2026) | 高 |
| 国語 | 1 年(2017) | 0 年 | 1 年(2017) | 1 年分だけなので、傾向としては書けません |
- 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
- 入試回は特定できていません。資料には 1 年 1 冊しか無く、冊子にも回の表記が見当たりません。学校の募集要項では 2 科・4 科入試が第 1 回・第 2 回、ほかに 1 科入試と 2 科選択入試がありますが、この資料がどの回のものかは分かりません。以下は「回を特定できない 1 冊」の話として読んでください。
- 国語は 2018 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)ためです。ここに書いたのは 2017 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。
- 資料が無いのは 2019・2021・2022・2024 年度です(国語は 2018 年度以降)。
- 満点・設問別配点は冊子に印刷されていません。試験時間と配点は 2027 年度の募集要項の数字で、1 節にまとめました。
5. 一番大きな結論
この学校の入試は、大問の数と「何番に何が出るか」がとても安定しています。 算数は 2017 年度以降の 6 年(精読した 2023・2025・2026 と、構成だけ数えた 2017・2018・2020)すべてが 5 大問 20 小問で、大問ごとの小問数(6・5・3・3・3)まで同じです。理科もこの 6 年すべてが 4 大問で、大問 1 が物理・大問 2 が化学・大問 3 が生物・大問 4 が地学(6 年中 5 年)。社会は 8 年すべてが 3 大問で、地理→歴史→公民の順です。同じ問題が出るのではなく、同じ種類の問題が同じ場所に出る——これがこの学校のいちばんの特徴です。
したがって過去問の使い方は、年度ごとに通しで解くより、同じ座席を年度をまたいで縦に解くほうが効きます。算数なら大問 3 の図形 3 問だけを 6 年分、理科なら大問 1 の物理だけを 6 年分(てこ・ふりこ・電気の 3 つしか出ていません)、社会なら大問 3 の公民・時事だけを縦に、という並べ方です(手順は 過去問の使い方)。
同じ設問がそのまま繰り返された例も、両年の原本で確認できたものがあります。社会の「日本の山地の割合として最も近いもの」(2025・2026)、「選挙権は何歳以上か」(2023・2026、しかも大問 3 の同じ位置)、算数のつるかめ算(個数を合計から逆算)で使う 63 円と 84 円という素材(2023・2025)。ただしこうした逐語の重なりは全体から見れば少数で、中心はあくまで座席の固定です。
一方で、毎年きちんと入れ替わるものもはっきりしています。算数の大問 2 の一行文章題(数行で終わる短い文章題)5 問と、大問 4・5 の題材。理科の各分野の中の単元。社会の歴史の切り口と、前年のニュース。ここは幅を持って準備します。
時間の使い方も無視できません。理科と社会は合わせて 45 分(募集要項)。社会の小問数が 2023・2025・2026 と 30・35・37 問に増えているので、資料の読み取りに時間をかけすぎると最後まで届きません。
科目横断の要点
| 科目 | 形式の固定度 | 中身の性格 | 最優先で時間をかける価値があること |
|---|---|---|---|
| 算数 | 2017 年度以降の 6 年で 5 大問 20 小問。大問ごとの小問数(6・5・3・3・3)も同じ。全問が答えだけを書く形式で、記号選択も記述も 0 問 | 大問 1〜3 は座席が固定(計算/一行文章題/図形)。大問 4・5 だけ題材が入れ替わる | 大問 3 の図形 3 問(角度+立体の体積)と、大問 1 の計算 6 問。ここで 9 問を確実に取る |
| 理科 | 6 年で 4 大問・小問 15〜18。物理→化学→生物→地学の順(6 年中 5 年) | 物理は てこ・ふりこ・電気 の 3 つだけが回る。化学は水溶液と気体。生物は植物寄り。地学は天体と気象 | 大問 1 の物理 3 分野と、気体の発生・判別(2025・2026 で 2 年連続) |
| 社会 | 8 年で 3 大問(地理→歴史→公民)。小問は 20〜37 問と年で大きく振れ、直近 3 年は 30 問超 | 「誤っているものをひとつ選ぶ」形が主力。資料(グラフ・表・写真・新聞記事)を読んでから答える。前年のニュースが必ず入る | 前年 1 年分のニュース整理と、グラフ・表の読み取り。公民の用語を漢字で書けるように |
| 国語 | 2017 年度 1 年分のみ(5 大問 32 小問)。それ以降は資料に問題文が無い | この 1 年では抜き出しが多く、記述は 2 問(25 字以内・100 字程度) | 字数と文字種を指定した抜き出しの練習。ただし直近の形式は未確認 |
6. この学校らしさが出る場所
- 理科で実物の資料が配られます。 「配付した資料は、川原にあった石です」(2017・流水)、「配付した袋の中に入っている試料は、ある植物の種子です」(2018・発芽)、「配付した資料をスケッチしなさい」(2020・サクラの押し花)、「配付した資料は、経木と呼ばれるアカマツの木を薄く削り出して作られたものです」(2023・年輪)。6 年のうち 4 年で、手元の実物を観察して答える設問がありました(2025・2026 では見当たりません)。中学入試ではめずらしい作りで、この学校の理科の性格がよく出ている部分に見えます。
- 算数の後半が生活の場面から始まります。スーパーでの買い物と割引(2026)、37 人のクラスのそうじ当番(2020)、部活で学校の周りを走る(2018)、サイコロをマス目で転がす(2023)、石を並べて正三角形を作る(2023)。抽象的な設定より、場面を読ませて式にさせる作りが目立ちます。
- 社会が「その年の空気」を強く反映します。2023 は猛暑と電力需給ひっ迫警報、2025 は新紙幣とパリ五輪、2026 は 2025 年 7 月の記録的な高温と参院選。地理の大問 1 が前年の気象から始まる年が続いています。
- 答えの形が素直です。算数は 6 年すべて答えだけを書く形式で、途中式や考え方を書かせる欄がありません。理科・社会も記述は 1〜2 問。書く量より、決まった手順を正確に最後まで回せるかを見る作りに見えます。
- 理科・社会が合わせて 45 分という設計も、この「手を止めずに回す」性格と合っています。
7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)
想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前の方は、この節を「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先に進めてください。学年別の入り方は 11 節に書きました。
各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。国語は 2017 年度の 1 年分しか資料がないため、この優先順には入れていません(練習の中身は 8-4 節)。理科・社会を合わせて 45 分で通す時間計測は、11 節の小 6 の段に置きました。
- [毎日 10 分] 算数・大問 1 の計算 6 問 — 6 年すべてで先頭は計算 6 問です。うち逆算が 2 問前後で、(6) は「□に同じ数が入る」形(2020「□×1/2+□×1/4=75」、2025「(50−□)×(40+□)=2025」、2026「□×□=256」)。和の形・積の形の両方を練習して、満点を狙う枠にします。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 算数・大問 3 の図形 3 問を 6 年分縦に — 角度は 6 年すべてに含まれ、(3) は立体の体積・表面積が 6 年中 5 年です。立体は展開図・折り曲げ・くりぬきから体積を出す作りが 2017・2023・2025・2026 の 4 回で、続けて解くと聞かれ方がほぼ同じだと分かります。角度は三角定規の重ね(2018・2026)と二等辺三角形+正三角形(2020・2025)の 2 つが繰り返し出ます。手を動かして描く練習も一緒に。(確認: 〜2026 年度)
- [毎日 10 分] 算数・大問 2 の一行文章題 5 問 — 出てくる引き出しは狭く、食塩水・つるかめ算・単位換算・割合と比・売買損益(仕入れ値と定価から利益を出す)・数列・仕事算(1 日にできる量から日数を出す)・場合の数の範囲です。単元プールから 1 日 5 問ずつ、1 問 1 答で式が 2 行以内という粒度に慣れます。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 算数・大問 4 と 5 — 3 問セット(易→条件追加→条件追加)の作りに慣れます。速さ・規則性・食塩水・売買の 4 分野を厚めに、場面を読んで条件を式にする練習として解きます。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 理科・大問 1 の物理と大問 2 の気体 — 6 年の大問 1 は てこ(2018・2026)/ふりこ(2017・2025)/電気(2020・2023)の 3 つだけです。つり合いの計算、1 往復の時間と長さの関係、直列と並列の発熱・明るさを、それぞれ計算まで。大問 2 は 2025・2026 が 2 年続けて気体で、何と何を混ぜて何が出るか、上方置換・下方置換・水上置換の使い分け、線香・石灰水・BTB・紫キャベツでの確認法を装置ごと覚えます。あわせて「◯◯を調べるにはどれとどれを比べるか」という対照実験の読み方(2018・2025 で同じ問い方)も練習します。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 理科・生物と地学の図、理由を 1 文で — 植物の観察系(種子の発芽、花のつくりと合弁花・離弁花、葉と茎の維管束)は名称を答えさせる短答(語句や数値を短く答える形式)が多いので、図で覚えます。天体は月の満ち欠けと見える時刻・方角(2023)、天球上の太陽の道筋と南中高度(2020・2025)を描けるように。理由を 1 文で書く練習も週に数問(「豆電球がつかなかったのはなぜですか」2023、「水の粒が落ちずに浮かんでいるのはなぜですか」2026)。字数の指定がないぶん、言い切る形に慣れます。(確認: 〜2026 年度)
- [毎日 10 分] 社会・前年のニュースとグラフ・表の読み取り — ニュースは月ごとに整理します。選挙(何月・衆参どちら)、国際会議、五輪、災害。大問 3 の後半はほぼここから作られます(2023 は 2022 年 7 月の参院選、2026 は 2025 年 7 月の参院選と 10 月時点の総理大臣)。グラフと表は毎日 1 問。自給率、産地の円グラフ、発電方式の表、気温の折れ線が繰り返し出て、「このグラフを説明したものとして正しいもの」は毎年出ます。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 社会・答え方の 3 つの形と歴史の範囲 — 「誤っているものを選ぶ」は精読した 3 年とも 6 問以上あり、記号選択の中でいちばん多い形です。4 つの文のうち 3 つが正しいので、消去法ではなく 1 文ずつ正誤を判定する読み方に慣れます。公民の用語は漢字で書けるように(三権分立・地方自治・難民・輪中のように、漢字何字と指定されます)。語句指定つきの記述は 2025・2026 の 3 問が「〔 〕の語を使い、なるべく簡単に説明しなさい」という形で、指定語を全部使って 2 文以内。歴史は幕末〜戦後を厚く(明治維新の改革、条約、戦争の順番、戦後の復興と高度成長)、並べかえに備えて年号の前後関係を押さえます。ただし古代・中世が戻る年もあるので、通史の一巡は済ませておきます。(確認: 〜2026 年度)
8. 科目別の詳細
8-1. 算数(45 分・100 点・5 大問 20 小問・答えのみ)
精読した年 3 年(2023・2025・2026)/構成だけ数えた年 3 年(2017・2018・2020)/資料のある年 8 年です。以下の「6 年」は、精読した 3 年と構成だけ数えた 3 年をあわせた 2017 年度以降の 6 年を指します。
年度×大問の題材表
| 年度 | 大問数/小問数 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 | 大問 5 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2017 | 5/20 | 計算 6 問(うち逆算 2) | 一行文章題 5 問(約数・外角・食塩水・数列・単位換算) | 角度/正方形 3 つの面積/三角柱のくりぬき体積 | 場合の数(最短経路・工事で通れない道) | 速さ(途中で速さを 5 分の 1 減らす) |
| 2018 | 5/20 | 計算 6 問(うち逆算 2) | 一行文章題 5 問(公倍数・単位換算・食塩水・数列・割合) | 三角定規の角度/円の直径の比/半円 3 つを組んだ立体の体積 | 平均算(3 人 4 科目の得点表) | 速さ(学校周りのコースを 1 周・分速 250m) |
| 2020 | 5/20 | 計算 6 問(うち逆算 2) | 一行文章題 5 問(売買・速さ・つるかめ算・単位換算・割合) | 二等辺三角形の角度/おうぎ形の面積/折り紙を 4 回折って切る | 規則性(37 人のそうじ当番が何曜日に回るか) | 食塩水(濃度 30% を作る・水を 20g 入れすぎた) |
| 2023 | 5/20 | 計算 6 問(うち逆算 2) | 一行文章題 5 問(平均・列の人数・つるかめ算・仕事算・ドルとポンド) | 平行四辺形の角度/周の長さ/展開図から体積 | 図形の移動(サイコロをマス目で転がす) | 規則性(石を並べた 1 辺 15 個の正三角形) |
| 2025 | 5/20 | 計算 6 問(うち逆算 2) | 一行文章題 5 問(大小の並べかえ・仕事算・売買・数列・つるかめ算) | 二等辺三角形の角度/台形の面積/三角柱の展開図から体積 | 円とおうぎ形(半径 4cm の板にひもを巻きつける) | 食塩水(容器 A と B の間で移しかえる) |
| 2026 | 5/20 | 計算 6 問(うち逆算 2) | 一行文章題 5 問(場合の数・単位換算・過不足算・割合・時計算) | 長方形の面積/三角定規の角度/正方形を折って三角すい | 売買損益(牛乳・食パン・卵の買い物と割引) | 水量(円柱の水そう→円すいの容器・フタつきの表面積) |
表に出てくる過不足算(配り方を変えたときの余り・不足から数を求める)・時計算(長針と短針の間の角度を求める)などの中身は 用語集 にあります。2015・2016 だけは 6 大問 25 小問でした。2017 年度以降はこの 6 年すべてが 5 大問 20 小問です。
大問の座席(この科目でいちばん強い固定)
- 大問 1 は計算 6 問(6 年すべて)。うち逆算が 2 問前後で、(6) は「□に同じ数が入る」タイプが 2020・2025・2026 の 3 年で確認できました(2020「□×1/2+□×1/4=75」、2025「(50−□)×(40+□)=2025」、2026「□×□=256」)。
- 大問 2 は一行文章題 5 問(6 年すべて)。単元は年ごとに入れ替わりますが、出てくる引き出しは狭いままです(下の頻出参照)。
- 大問 3 は図形の小問 3 問(6 年すべて)。角度の問題が 6 年すべてに含まれ、(3) は立体の体積・表面積が 6 年中 5 年です(例外は 2020 の折り紙)。しかも立体は「展開図・折り曲げ・くりぬき」から体積を出す作りが 2017・2023・2025・2026 の 4 回。
- 大問 4 と大問 5 は 3 小問ずつの大きめの問題 2 題(6 年すべて)。ここだけ単元が毎年入れ替わります。
つまり「同じ種類の問題が同じ場所に出る」度合いが高く、動くのは大問 2 の 5 問の中身と、大問 4・5 の題材だけです。
頻出単元と周期(6 年での回数)
- 食塩水の濃度: 大問 2 に 2017・2018、大問 5 に 2020・2025 の計 4 回。
- 単位換算・縮尺: 大問 2 に 2017・2018・2020・2026 の 4 回。「0.005t−2017g−2.8kg−11000mg」(2017)のように単位を混ぜて引き算させる形です。
- つるかめ算: 2020・2023・2025 の 3 回。2023 は「63 円の切手と 84 円の切手を合わせて 10 枚」、2025 は「63 円のはがきと 84 円の切手」で、金額の組み合わせまで同じ素材を使っています(両年の設問文を確認)。
- 規則性・数列: 大問 2 に 2017・2018・2025、大問 4・5 に 2020・2023 の計 5 回。
- 割合と比・売買損益: 2018・2020・2023・2025・2026 の 5 回。
- 立体図形の体積・表面積: 大問 3(3) に 5 回、加えて 2026 は大問 5 でも円柱と円すいの体積・表面積を扱います。
- 速さ: 大問 5 に 2017・2018 の 2 回、大問 2 に 2020 の 1 回。精読した直近 3 年(2023・2025・2026)では大問 5 に速さが来ていません。
問い方の特徴
- 6 年すべてで全問が答えだけを書く形式です(□に数を入れる/「何 cm ですか」「何度ですか」)。記号選択も、途中式や考え方を書かせる欄も見当たりません。
- 大問 1・2 の導入文は「次の □ にあてはまる数を入れなさい。」で 6 年とも同じです。
- 大問 3 の導入文は「次の問いに答えなさい。」「次の各問いに答えなさい。」だけで、図は「右の図」で参照されます。
- 大問 4・5 は身近な場面設定(買い物・そうじ当番・部活のランニング・水そう)から入り、(1) が定義どおりの計算、(2)(3) で条件を 1 つ足す作りです。
8-2. 理科(社会と合わせて 45 分・50 点・4 大問・小問 15〜18)
精読した年 3 年(2023・2025・2026)/構成だけ数えた年 3 年(2017・2018・2020)/資料のある年 8 年です。以下の「6 年」は、そのうち 2017 年度以降の 6 年を指します。
年度×大問の題材表
| 年度 | 大問数/小問数 | 大問 1(物理) | 大問 2(化学) | 大問 3 | 大問 4 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017 | 4/16 | ふりこ(おもりを木片に当てて動いた距離) | 溶解度・再結晶(ミョウバンを 50℃→10℃) | 生物: メダカの飼育と調べ学習 | 地学: 流水のはたらき(川の曲がりと断面・川原の石の実物) |
| 2018 | 4/18 | てこ(1 目盛り 10cm の棒とおもり) | 燃焼(あきかんの中でわりばし)+空気の組成 | 生物: 配られた種子の実物と発芽条件の対照実験 | 地学: 気象(世界平均気温とヒートアイランド) |
| 2020 | 4/17 | 電流(電熱線で発泡スチロールを切る) | 金属と水溶液(スチール缶・アルミ缶ほか 5 種の判別) | 地学: 太陽の南中時刻(明石・青森・鹿児島) | 生物: サクラの押し花の実物をスケッチ |
| 2023 | 4/15 | 電気回路(電池を使った工作・導体と不導体) | 中和(塩酸と水酸化ナトリウムの体積比) | 生物: 経木(アカマツを薄く削った実物)と年輪 | 地学: 月(2022 年のスーパームーン・満月から 12 日前の形) |
| 2025 | 4/16 | ふりこ(4 種のふり子で条件を 1 つずつ変える) | 気体(酸素の発生装置と確認方法) | 生物: 顕微鏡で見た葉と茎のつくり | 地学: 天球と太陽の道筋(北緯 36 度・赤道での作図) |
| 2026 | 4/15 | てこ(支点・力点・作用点とつり合い) | 気体(4 つの実験で発生した気体 A〜D の判別) | 生物: ナスの花のつくりと合弁花 | 地学: 雲と天気 |
大問の座席
- 4 大問は 6 年すべてで不動です。小問は 15〜18 問(平均 16 問前後)。
- 大問 1 は物理、大問 2 は化学が 6 年すべて。大問 3 が生物・大問 4 が地学という並びは 6 年中 5 年で、2020 だけ大問 3 が地学(太陽)・大問 4 が生物(サクラ)と入れ替わっています。
- 物理は てこ(2018・2026)/ふりこ(2017・2025)/電気(2020・2023)の 3 つが順ぐりに回っています。この 6 年では 3 つ以外が大問 1 に来た年がありません。
- 化学は水溶液と気体まわり(溶解度・燃焼・金属と塩酸・中和・気体の発生)。2025・2026 は 2 年続けて「気体を発生させる装置と気体の判別」です。
- 生物は植物寄り(種子・花・葉と茎・木材)が 2018 以降の 5 年で 4 回。
- 地学は天体(太陽・月・星)3 回、気象 2 回、流水 1 回。
問い方の特徴
- 1 つの実験・観察の場面を最後まで追う作りです。「条件を 1 つだけ変えた 4 つの装置のうち、どれとどれを比べるか」(2018 種子・2025 ふりこ)という対照実験の問いが繰り返し出ます。
- 記号選択が主軸の年と、語句を答えさせる短答が主軸の年があります(選択の比率は精読した 3 年で 33%〜80% と振れます)。答えの形は年によって振れますが、聞いている中身は変わりません。
- 短い記述が 0〜1 問。「豆電球がつかなかったのはなぜですか。考えられることを 2 つ答えなさい」(2023)、「雲の中で、小さな水の粒や氷の粒が落ちずに浮かんでいるのはなぜですか。理由を簡単に答えなさい」(2026)のように、理由を 1〜2 文で書くもので、字数の指定はこの 6 年に見当たりません。
- 「すべて選び、記号で答えなさい」(2023 大問 1 問 3、2026 大問 2 問 3、2018 大問 3 問 4)という完全解答の指示が毎年のように入ります。
8-3. 社会(理科と合わせて 45 分・50 点・3 大問・小問 20〜37)
精読した年 3 年(2023・2025・2026)/構成だけ数えた年 5 年(2015〜2018、2020)/資料のある年 8 年です。以下の「8 年」はこの 8 年を指します。
年度×大問の題材表
| 年度 | 大問数/小問数 | 大問 1(地理) | 大問 2(歴史) | 大問 3(公民・国際) |
|---|---|---|---|---|
| 2023 | 3/30 | 猛暑と気候変動 → 小麦の自給率・貿易相手国・電力需給ひっ迫・原油の輸送 | 終戦記念日 → 冷戦・戦後の国際イベント・明治維新・帝国主義 | 国会議事堂/最高裁/首相官邸の写真 → 三審制・裁判員制度・総理大臣名・2022 年参院選・選挙権年齢 |
| 2025 | 3/35 | 野菜の小売価格のグラフ → 産地・エルニーニョ・山形の米・ハザードマップ・世界平均気温 | 新紙幣の肖像 → 打ちこわし・日米和親条約・倒幕の藩・岩倉使節団・葛飾北斎 | 昨年のニュース(ロシアとウクライナ・国連の機関・難民・パリ五輪・プーリアサミット・EU) |
| 2026 | 3/37 | 2025 年 7 月の気温と降水量の図 → 山地の割合・輪中・農業人口・再生可能エネルギー・レタスの高冷地栽培・ふるさと納税 | 1925 年のラジオ放送開始 → 関東大震災・二・二六事件・太平洋戦争・戦後復興・情報通信機器の普及 | 政治のしくみ → 憲法・国会と内閣の仕事・2025 年 10 月時点の総理大臣・三権分立・地方自治・2025 年参院選・選挙権年齢 |
大問の座席
- 3 大問は 8 年すべてで不動です。大問 1 が地理、大問 2 が歴史、大問 3 が公民(近年は国際・時事を含む)という並びも、原本で確認した 3 年と、構成だけ数えた 2015〜2020 の 5 年で共通しています。
- 小問数は年で大きく動きます。2018 の 20 問から 2026 の 37 問まで幅があり、2023 以降の 3 年は 30・35・37 問と多い側です。理科と合わせて 45 分なので、この増え方は時間配分に直結します。
- 大問 3 の並び方まで似る年があります。 2023 と 2026 は、大問 3 の終わりが「その年の 7 月の選挙が衆議院か参議院か」→「選挙権は何歳以上か(あ 18 歳以上 い 20 歳以上…)」の 2 問で、位置も問い方も同じでした(両年の原本で確認)。
- 大問 1 に環境・防災が精読した 3 年すべてで入ります(2023 気候変動と猛暑、2025 ハザードマップと都市部の水害、2026 気候変動と土石流・輪中)。
使い回し(両年の原本で確認したもの)
- 日本の山地の割合: 2025 大問 1 問 6「日本に土砂災害が多い理由として山がちということがあげられます。日本の山地の割合として最も近いものを、次からひとつ選び記号で答えなさい」/2026 大問 1 問 4(1)「日本の国土の山地の割合として最も近いものを、次からひとつ選び記号で答えなさい。(あ)約 3 割(い)約 5 割(う)約 7 割(え)約 9 割」。2 年続けて同じことを聞いています。
- 選挙権年齢: 2023 大問 3 問 4(2)「現在、選挙権は何歳以上の人に与えられているかを、次からひとつ選び記号で答えなさい」/2026 大問 3 問 4(2) はほぼ同文で、選択肢も同じ並びです。
- その年の総理大臣の名前: 2023 は写真つきで「現在の内閣総理大臣名を答えなさい」、2026 は「2025 年 10 月時点での日本の総理大臣です。この人物の名前を答えなさい」。
- 三権の抑制と均衡: 2023 大問 3 問 5 と 2026 大問 3 問 2 が、どちらも「権力の暴走を防ぐしくみ」を漢字 4 字で答えさせます。
頻出単元と周期
- 環境問題・防災: 2017・2026 が大問 1 の柱、2023・2025 も大問 1 の中に複数問。精読した直近 3 年では毎年入っています。
- 貿易・資源・エネルギー: 2015・2020・2023 が大問 1 の柱、2026 にも再生可能エネルギーと発電方式の表読み。
- 農業・畜産: 2025 が大問 1 の柱、2023・2026 にも自給率・レタス・乳牛。
- 歴史は幕末以降が中心です。精読した 3 年(2023・2025・2026)はすべて幕末〜戦後で組まれ、古代・中世は 2025 の万葉集 1 問だけ。ただし 2016 は原始・古代、2018 は鎌倉・室町、2020 は飛鳥・奈良が大問 2 の柱だったので、古い時代が戻る年もあります。
- 公民は三権分立・国会・内閣・裁判所(2018・2023・2026)と選挙制度(2020・2023・2026)が軸で、2017・2025 は国際社会(国連・EU・サミット)に寄っています。
問い方の特徴
- 「誤っているものを、次からひとつ選び記号で答えなさい」が主力です。精読した 3 年とも 6 問以上あり、記号選択の中でいちばん多い形。選択肢は(あ)(い)(う)(え)のひらがなです。
- 資料を読んでから答える設問が多く、グラフ(円グラフ・折れ線)・表・地図・写真・新聞記事が本文の横に置かれ、「このグラフを説明したものとして正しいものを」という読み取りが毎年入ります。
- 並べかえ(「年代の古い順に並べたものとして正しいもの」)が 2023 に 1 問、2026 に 2 問。
- 本文は先生と生徒の会話文が多く(2023 は大問 1・2、2025 は大問 1・2、2026 は大問 2)、下線部 a・b・c… に沿って問いが進みます。
- 記述は 1〜2 問で、使う語が指定されるのが直近の特徴です。2025「〔雨水・コンクリート・アスファルト〕の語を使いなるべく簡単に説明しなさい」、2026「〔新潟県・秋田県〕の語を使い」「〔高冷地・夏〕の語を使い簡単に説明しなさい」。2023 の記述(欧米が植民地を求めた理由)には語の指定がありません。
8-4. 国語(45 分・100 点。2017 年度の 1 年分のみ)
精読した年 1 年(2017)/構成だけ数えた年 0 年/資料のある年 1 年です。国語は 2018 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)ため、以下は 2017 年度 1 年分に限った話で、傾向として断定できることはありません。直近の形式は市販の過去問集で確認してください。
2017 年度の構成
| 大問 | 小問数 | 内容 |
|---|---|---|
| 1 | 10 | 漢字の読み書き(読み 5・書き 5。「障子」「査察」「揮発」/「キョウチ」「エンソウ」「ウヤマウ」など) |
| 2 | 8 | 説明的文章(食卓と共食をめぐる文章)。抜き出し中心 |
| 3 | 8 | 物語文(小学 4 年の「私」が上級生に思いをよせる話)。心情・理由の選択と記述 |
| 4 | 5 | 語句・文学の知識(慣用句、ものの数え方、俳句の季節、類義語・対義語、古典作品の正誤) |
| 5 | 1 | 作文(「言葉」の使い方について身近な例をあげて 100 字程度) |
5 大問 32 小問。答え方は短答 19 問(59%)・記号選択 11 問(34%)・記述 2 問(6%)です。
この年に見られた形
- 抜き出しが多く(大問 2 だけで 5 問)、「ひらがな四字で」「二十五字で(句読点もふくむ)」「八字で」「はじめと終わりの五字を」と、字数と文字種を指定した抜き出しが並びます。
- 記述は 2 問だけで、どちらも字数指定つきです。物語文の理由説明が「二十五字以内」、最後の作文が「百字程度」。
- 大問 4 は知識のまとめ売りです。慣用句(白羽の矢が立つ・蛇足)、助数詞(本=冊、いす=脚)、季語と季節(与謝蕪村「菜の花や月は東に日は西に」)、類義語・対義語、『枕草子』などの文学史の正誤。
- 物語文の中に「夏目漱石の作品を選ぶ」という文学史の設問が混ざっています。
- 出典(著者・作品)の表記は資料の中で確認できなかったため、ここには書きません。
この 1 年分から言える練習
- 漢字は読み書き各 5 問ぶん、送りがなつきの訓読み(ウヤマウ→敬う)まで。
- 字数・文字種を指定した抜き出しの練習(「ひらがな四字」「二十五字」「八字」「はじめと終わりの五字」)。指定を読み飛ばさない癖をつけます。
- 語句知識(慣用句・ことわざ・助数詞・類義語対義語・季語・文学史)を一問一答で。
- 100 字程度の作文を月に数本。「身近な例をあげて」という条件を必ず本文に入れる書き方で。
- ただし以上は 2017 年度 1 年分の話です。直近の形式は市販の過去問集で必ず確かめてください。
9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
資料のある年に飛びがあるので「何年ぶり」と正確には言えませんが、直近で見当たらず、以前は出ていた単元を挙げます。最終確認年度は、その単元を原本または構成の記録で最後に確認できた年度です(算数・理科・社会とも 2026 年度までを見ています)。
| 単元 | 出ていた年 | 最終確認年度 | 中身 |
|---|---|---|---|
| 速さの大問(算数) | 2017・2018 | 2018 年度 | 2017・2018 は大問 5 が速さでしたが、2020 以降の 4 年では大問 4・5 に来ていません(2020 は大問 2 の 1 問のみ)。大問 5 に戻る余地がある単元として、旅人算(進む 2 人が出会う・追いつく問題)・ダイヤグラム(時間と道のりのグラフ)を押さえておきます |
| 場合の数の大問(算数) | 2017 | 2017 年度 | 2017 の大問 4(最短経路)以降は、大問 2 の 1 問(2026)にとどまります |
| 平均算の大問(算数) | 2018 | 2018 年度 | 2018 の大問 4(得点表)以降は大問 2 の 1 問(2023)だけ。表を読んで平均を逆算する作りは復活しやすいところです |
| 人体・動物(理科) | 2015・2017 | 2017 年度 | 大問 3 が植物に寄っており、人体(2015)・こん虫や動物の分類(2017 のメダカ)が長く出ていません。ヒトの誕生・血液の流れ・こん虫の分類は空白期間が長い単元です |
| 地震・火山・地層(理科) | 2015 | 2015 年度 | 2017 年度以降の 6 年の地学は天体・気象・流水のみです |
| 溶解度・再結晶(理科) | 2017 | 2017 年度 | 2017 以降、大問 2 に来ていません。気体が 2 年続いた後なので、水溶液の計算に戻る余地があります |
| 地形図の読図(社会) | 2016 | 2016 年度 | 2016 の大問 1 の柱でしたが、その後は見当たりません。地図記号・等高線・縮尺は空白期間が長い単元です |
| 古代・中世の歴史(社会) | 2016・2018・2020 | 2020 年度 | 2020(飛鳥・奈良)以降、大問 2 は幕末以降で固まっています(2025 に万葉集が 1 問だけ) |
| 財政・税(社会) | 2016 | 2016 年度 | 2016 の大問 3 の柱。精読した直近 3 年では出ていません |
10. 形式面の注意
| 項目 | 算数 | 理科 | 社会 | 国語(2017 のみ) |
|---|---|---|---|---|
| 記述 | 6 年で 0 問 | 0〜1 問(理由を 1〜2 文) | 1〜2 問 | 2 問 |
| 字数指定 | — | この 6 年に見当たらない | 記述には付かない。代わりに使う語が指定される(2025・2026) | あり(25 字以内・100 字程度・抜き出しの字数指定) |
| 文字種の指定 | 「算用数字で」(2017) | — | 「漢字 2 字で」「漢字 4 字で」が毎年 | 「ひらがな四字で」 |
| 記号選択 | 0 問 | 年により 33〜80% | 65〜75%。選択肢は(あ)(い)(う)(え) | 34% |
| 作図 | 6 年で見当たらない | 年に 0〜1 問(解答用紙の図への書き込み・スケッチ) | 見当たらない | — |
| 円周率 | 2017・2018 は「3.14 として計算しなさい」の指示あり。2023・2025・2026 の大問 1 冒頭には見当たらない | — | — | — |
| 道具 | 2018 に「定規、コンパス等は使用できません」の注意書き | — | — | — |
| 時間・配点 | 45 分・100 点(募集要項) | 社会と合わせて 45 分・50 点(募集要項) | 理科と合わせて 45 分・50 点(募集要項) | 45 分・100 点(募集要項) |
- 冊子には満点も設問別の配点も印刷されていません。上の時間・配点は 2027 年度の募集要項の数字です。
- 算数の 2017・2018 の冊子は冒頭に「※以下で円周率が必要な場合は、3.14 として計算しなさい」「※答えが分数になる場合は、もっともかんたんな形にしなさい」の注意書きがあり、2018 には「※定規、コンパス等は使用できません」も付いています。2023・2025・2026 の大問 1 冒頭には円周率の指示が見当たらず、2025 は分数の書き方の指示だけが残っています。円周率の扱いは市販の過去問集で年ごとに確かめてください。
- 算数は図を与えられたものとして読む側にまわります(図のついた小問は全体の 3 割ほど)。「答えは算用数字で答えなさい」(2017 大問 2(2))のような答え方の指定が単発で入ることがあります。
- 理科の作図(解答用紙の図への書き込み)は年に 0〜1 問です。2020 は「配られた押し花をスケッチし、おしべを矢印で示す」、2025 は「赤道付近での太陽の道筋を解答用紙の図に書き入れる」。定規を使うほどの作図ではありませんが、白紙から描く練習は要ります。理科は図・写真つきの小問が 3 分の 2 ほどで、装置図・グラフ・地図・天球図を読んでから答える形が多く、理科だけで 16 問前後あるので 1 問に長く止まらない練習がいります。
- 社会は記述に字数の上限が付かず、代わりに答えを「漢字 2 字で」「漢字 4 字で」と指定する短答が毎年あります(2023「〇〇革命の〇〇にあてはまる漢字二字」、2025「漢字 2 字で(難民)」、2026「漢字 2 字(輪中)」「漢字 4 字(三権分立・地方自治)」)。前年のニュースが必ず入り(2023 は 2022 年 7 月の参院選と電力需給ひっ迫警報、2025 は 2024 年のパリ五輪・プーリアサミット・新紙幣、2026 は 2025 年 7 月の参院選と 2025 年 10 月時点の総理大臣)、入試の前年 1 年分の出来事は新聞の見出しの水準で押さえておく必要があります。30〜37 問を 45 分の半分で処理する年があるので、資料の読み取りに時間をかけすぎない配分がいります。
11. 学年別ロードマップ(小 4 から始める場合)
| 学年 | やること | この学校ならではの点 |
|---|---|---|
| 小 4(土台) | 計算の正確さ(四則・分数小数の混合)、角度と面積の基礎、漢字語彙、短い読解。時間を計るのはまだ先 | 算数の大問 1 は 6 年すべて計算 6 問。ここは小 4 からの積み上げがそのまま点になる枠なので、計算の精度だけは早くから。理科は身のまわりの観察(花・種子・虫・空)に触れておくと後で効きます |
| 小 5(幅) | 週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は算数の計算と単位換算を毎日。週末 60 分でその週の単元を 1 つ、次の順に一巡します。割合と比 → 食塩水 → つるかめ算(個数を合計から逆算・受験用教材の単元)→ 単位換算 → 数列と規則性 → 仕事算(1 日にできる量から日数を出す・受験用教材の単元)→ 場合の数 → 速さ・売買損益。理科は てこ・ふりこ・電気 と 気体・水溶液 を実験の手順ごと。社会は地理と歴史の通史を一巡し、ニュースを見る習慣をつけます | 算数の大問 2 の 5 問は、この単元の並びからそのまま出ます。社会の歴史は直近 3 年こそ幕末以降ですが、2016・2018・2020 は古代・中世が柱でした。通史をひととおり学び終えるのは小 5 のうちが安全です。国語はこの表に入れていません(2018 年度以降の問題文が資料に無いためで、直近の形式は市販の過去問集で確かめてください → 13 節) |
| 小 6(仕上げ) | 7 節の 8 項目。夏以降は同じ座席を縦に解きます(算数の大問 3 だけを 6 年分、理科の大問 1 だけを 6 年分、社会の大問 3 だけを縦に)。理科・社会は合わせて 45 分の通し演習を月 1〜2 回 | 座席が固定されているので、縦に解く効果が大きい学校です。「今年は何が出るか」を当てにいくのではなく、「大問 3 の (3) で立体が出たときに確実に取れる」状態を作ります |
この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 いちばん差が出るのは小 5 で全分野をひととおり学び終えているかどうかです。算数の大問 2 の 5 問と理科の各分野は、出てくる引き出しが決まっているぶん、一巡していれば取れて、していなければ落ちます。逆に小 6 で厚く時間をかける価値があるのは範囲の広さではなく「同じ座席の反復」で、算数の大問 3(図形 3 問)と理科の大問 1(物理)に絞って練習するのが効率的です。社会だけは前年のニュースという毎年更新される部分があるので、小 6 の秋以降に別枠を作ってください。
12. この学校と併願するなら
観点は勉強が転用できるかだけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が二重に効きます。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏は扱いません。国語は 1 年分しか資料が無いため、比較に入っていません。
- 鶴見大学附属中学校(神奈川県・共学)— 理科・社会の大問数と資料読み取りの比重が近い組み合わせです。算数の大問 4・5 の題材の作りは別です。
- 駒込中学校(東京都・共学)— 理科の 4 大問構成と図版の多さが近い組み合わせです。社会の記述の量は違います。
- 白梅学園清修中学校(東京都・女子校)— 算数の小問構成(計算+一行文章題+図形)が近い組み合わせです。理科の実験の扱いは違います。
8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。 残る 5 校は、実践女子学園中学校(東京都・女子校。理科の分野の並びと選択肢の作りが近く、社会の時事の入れ方が違う)、かえつ有明中学校(東京都・共学。3 科目とも大問数が安定している点が近く、算数の記述の有無が違う)、芝国際中学校(東京都・共学。算数の大問構成と図形の位置が近く、社会の資料量が違う)、順天堂大学系属理数インター中学校(東京都・共学。社会の資料読み取りと公民の比重が近く、算数の後半の題材が違う)、東海大学付属相模高等学校中等部(神奈川県・共学。算数の一行文章題の引き出しが近く、理科の記述の量が違う)です。
過去問演習を二重に効かせたい場合、算数は「計算 6 問+一行文章題 5 問+図形 3 問」という前半の作りが近い学校(白梅学園清修・芝国際・東海大相模)、理科・社会は「4 大問/3 大問で資料を読ませる」作りが近い学校(鶴見大附属・駒込・実践女子学園・順天堂大学系属理数インター)を選ぶと、同じ練習が両方に効きます。近さは同じ問題が出るという意味ではありません。
13. 資料の限界
- 入試回が特定できていません。この学校は 2 科・4 科入試(第 1 回・第 2 回)、1 科入試(2 回)、2 科選択入試と複数の回を実施していますが、手元の資料は 1 年 1 冊で、冊子にも回の表記が見当たりません。このレポートの内容がどの回のものかは断定できません。別の回では大問数や時間配分が違う可能性があります。
- 年度に飛びがあります。算数・理科・社会は 2015〜2018、2020、2023、2025、2026 の 8 年で、2019・2021・2022・2024 の資料がありません。「毎年」と書いた箇所は、あくまでこの 8 年(うち精読したのは直近 3 年)での話です。
- 国語は 2017 年度の 1 年分だけです。2018 年度以降の問題文は著作権処理の関係で資料に掲載されていません。国語の傾向は、このレポートからは分かりません。
- 配点・満点・試験時間は冊子に印刷されていません。時間・配点は募集要項(2027 年度)の数字を参照しました。過去の年度で同じだったかは確認できていません。
- 転写の読み落としがありえます。図やグラフの細部、選択肢の一部が省略されている箇所があります。数値の細かい確認は市販の過去問集で行ってください。
- 大問の切れ目の取り方によっては、小問数の数え方がずれることがあります。「小問 20 問」などの数字は、この資料での数え方です。
- 「〜に見えます」と書いた箇所は題材からの推測で、裏づけ資料はありません。
埼玉平成中学校 のページ: 学校トップ / 偏差値 / 併願候補 / 募集要項・入試結果 / 用語集 / 過去問の使い方
数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。
埼玉平成中学校 のページ: 学校トップ / 偏差値(4 出所併記) / 過去問分析 / 併願候補 / 募集要項・入試結果 / 校風・理念
索引: 出題スタイル別 / 単元別 / 問い方別 / 同じ場所に同じ種類の問題 / 入試結果の公表状況 / 国語の出典 / 校風キーワード / 旧称 / 入試日程 ・ 共通: 過去問の使い方 / 用語集 / 資料の限界 / 方法論 / トップ