城北埼玉中学校 の過去問分析
城北埼玉中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。
城北埼玉中学校 過去問分析(2010〜2026 年度・第 1 回相当・最大 16 年分)
更新 2026-08-20。
1. この学校の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 埼玉県川越市 |
| 男女 | 男子校 |
| 同名の学校に注意 | 城北中学校(東京・板橋)とは別の学校です |
| 入試回と日程・科目 | 第 1 回 1 月 10 日午前: 4 科(国語・算数・理科・社会)/特待入試 1 月 10 日午後: 算数・理科の 2 科(特待生選抜 20 名)/第 2 回 1 月 11 日・第 3 回 1 月 12 日: 2 科(国語・算数)か 4 科かの選択/第 4 回 1 月 18 日: 2 科(国語・算数)/第 5 回: 算数 1 科。2027 年度の募集要項では合わせて 6 回です |
| 試験時間・配点 | 第 1 回〜第 3 回は 国語 50 分 100 点・算数 50 分 100 点・理科 30 分 50 点・社会 30 分 50 点。特待入試は算数 50 分 100 点・理科 40 分 70 点で、算数と理科という珍しい 2 科の組み合わせ。第 4 回は国語・算数の 2 科、第 5 回は算数 1 科(50 分 100 点) |
| 第 2 回・第 3 回の合格の出し方 | 国語・算数 2 科の得点順で 75% 程度、4 科で受けた人の中から 25% 程度(2027 年度募集要項) |
いまの小 6 は 2027 年 1 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。
2. このページでわかること
このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。
過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。
以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。
3. まず結論だけ(10 行)
結論
- 理科と社会は、どの大問に何が出るかが決まっています。理科は大問 4 が地学(2012〜2026 の 15 年ぶん)、大問 3 が生物(2023〜2026 の 4 年連続)です。
- 社会は大問が 1 つだけで、1 本の長い文章に 27〜28 問がぶら下がります(2018〜2026 の 9 年ぶん)。問 1 の空欄 8 個と、出来事を古い順に並べ替える設問が 4 年連続で出ています。
- 算数は大問 1 の小問集合だけが固定で(2022〜2026 の 5 年連続)、大問 2 以降の単元は毎年入れ替わります。国語は資料のある 2010〜2021 年度の範囲では毎年作り直されています。
家でやること 3 つ
- 理科の大問 4(地学)と大問 3(生物)を先に一巡します。
- 社会を「1 本の文章に 27 問」の形のまま、時間を計って 2023〜2026 の 4 年分を通します。
- 算数の大問 1(小問集合)だけを 2023〜2026 の 4 年分、縦に解きます(計 36 問)。
今週やる 1 つ
- 2026 年度の社会を 30 分で通してみて、27 問の最後まで手が届くかを確かめます。
注意
- 分析の元にした転写データは 1 年・1 科目につき 1 冊しかなく、どの回のものかを区別できません。ここに書いたのは「第 1 回相当」と考えて読んだ結果です。国語は 2022 年度以降の問題文が資料にありません(→ 13 節)。
4. 資料の状況
どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並びだけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。
| 科目 | 精読した年 | 構成だけ数えた年 | 資料のある年 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 5 年(2022〜2026) | 10 年 | 15 年(2010〜2026) | 図のある小問が 47%。図そのものは転写できないため、図の説明文からの読み取りを含みます。転写の読み取り確度が低めの年が 15 年中 10 年(2025・2026 を含む) |
| 理科 | 4 年(2023〜2026) | 12 年 | 16 年(2010〜2026) | 表・実験の手順が多い。小問は資料のある 16 年で年 21〜28(精読した 4 年では 22〜25)。転写の読み取り確度が低めの年が 16 年中 6 年(2025 を含む) |
| 社会 | 4 年(2023〜2026) | 12 年 | 16 年(2010〜2026) | 通しの文章が長く(3000 字を超える年があります)、選択肢の文言まで読めます。転写の読み取り確度が低めの年が 16 年中 6 年(2024 を含む) |
| 国語 | 4 年(2018〜2021) | 7 年 | 11 年(2010〜2021) | 2022 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)。本文・設問とも読める年は読めます |
- 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
- 入試回について。この学校の入試は複数回あります(2027 年度の日程・科目・配点は 1 節にまとめました)。一方、この分析の元になっている転写データは 1 年・1 科目につき 1 冊しかなく、どの回のものかを区別できません。以下は「第 1 回相当」と考えて読んだ結果です。第 2 回以降の問題が同じ作りかどうかは、この資料からは分かりません。
- 「毎年」「〜年連続」は、原本で 3 年以上の反復を確認したものに限って書いています。それ以前の年については「転写の分類では」と断って、大問ごとの主要単元を数えたものだけを使っています。
- 国語だけ扱う年が古くなっています。この節以外でも、国語について書いたことはすべて 2010〜2021 年度の話です。
5. 一番大きな結論
科目によって、固定の度合いがはっきり違う学校です。理科と社会は並びが強く固定され、算数は入口だけ固定、国語は毎年作り直されます。
ここで言う固定とは、同じ種類の問題が同じ場所に出るということ、つまり座席(問題の置き場所)の固定です。同じ問題が出るという意味ではありません。精読した全科目・全年で、数値まで同じ問題の再登場は見つかりませんでした。
- 社会が最も特徴的です。大問が 1 つしかありません(転写のある 2018〜2026 の 9 年ぶん)。1 本の長い文章に下線部①〜㉑と空欄(1)〜(8)が振ってあり、そこに 27〜28 問がぶら下がります。地理・歴史・公民の区切りがありません。しかも問 1 が「空欄(1)〜(8)にあてはまる適当な語句を答えなさい」なのは 2023〜2026 の 4 年連続で、出来事を古い順に並べ替える設問も 4 年連続です。同じ問題が出るのではなく、同じ問い方が同じ場所で毎年出ます。
- 理科は並びが固定されています。大問は 4 題で動きません(16 年)。大問 4 の位置に地学が来るのは 2012〜2026 の 15 年ぶん(原本で確認したのは 2023〜2026 の 4 年で、それ以前は転写の分類によります)。大問 3 は生物が 2023〜2026 の 4 年連続。大問 1・2 が物理と化学です。
- 算数は入口だけ固定です。大問 1 が「次の各問いに答えなさい」の小問集合(6〜10 問)なのは 2022〜2026 の 5 年連続で、その中の並び(計算 → 逆算(□にあてはまる数を求める計算)→ 文章題を数題 → 角度・面積)まで 2023〜2026 の 4 年で共通です。一方、大問 2 以降の単元は毎年入れ替わります(2024 水量・場合の数・規則性・図形の移動/2025 約束記号・速さ・場合の数・水量/2026 ニュートン算・場合の数・立体の切断)。場合の数だけは 3 年連続で独立した大問になっています。
- 国語は資料が 2021 年度までで、その 11 年の範囲では大問構成が毎年動きます(大問 1〜3、小問 20〜27、漢字を独立した大問にする年と文章に組み込む年)。記号選択が主軸で、最後に「あなたはどう考えるか」を書かせる意見記述が 2019〜2021 の 3 年連続で置かれていました。
したがって過去問の使い方は、①同じ場所に来る種類を先に埋める(理科の地学と生物、社会の空欄 8 個と並べ替え、算数の小問集合)、②時間の使い方を身につける(社会 30 分 27 問・理科 30 分 22〜25 問は、読む量に対して時間が短い)の 2 つが中心になります。「出る問題を覚える」使い方は、この学校では効きにくいところです(回し方は 過去問の使い方)。
科目ごとの違い
| 科目 | 形式の固定度 | 中身の性格 | 最初に時間をかける価値があること |
|---|---|---|---|
| 算数 | 入口は高い(大問 1 の小問集合が 5 年連続)、その先は低い(大問 2 以降の単元は毎年入れ替わる) | 大問 4〜5・小問 18〜20。全問が答えだけを書く短答(語句や数値を短く答える形式)で、記号選択も記述も無い。誘導つきの大問が中心 | 小問集合 8〜10 問を 15〜20 分で抜ける速さと、場合の数の数え上げ(3 年連続で大問) |
| 理科 | 高い。大問 4 題は 16 年不変、大問 3 は生物・大問 4 は地学 | 身近な出来事や実験の説明文+表から、記号選択と短答で答える。記述は年 0〜2 問 | 大問 4 の地学(気象・天体・地層・流水)を先に固めることと、表から比例で計算する練習 |
| 社会 | 高い。1 大問・小問 27〜28 が 9 年、問 1 の空欄 8 個と並べ替えが 4 年連続 | 1 本の文章から地理・歴史・公民を行き来する。記号選択が主軸で記述は年 0〜1 問。前年のニュースが毎年入る | 1 問 65 秒で回す処理速度と、都道府県の形・位置・統計表、前年 1 年のニュース(人物は顔まで) |
| 国語 | 低い(2010〜2021 の範囲では大問構成が毎年動く) | 論説・随筆 1 本+物語 1 本が基本。記号選択が 5 割前後、抜き出しは字数指定つき、記述は年 1〜3 問 | 長い選択肢を本文と照合する精度と、意見記述(3 年連続で最後に置かれていた) |
科目ごとに求められるものが違います。算数は「入口を速く抜けて誘導に乗る」、理科は「決まった場所の分野を確実に取る」、社会は「読みながら 27 問を止まらずに処理する」、国語は「長い選択肢を本文と突き合わせる」。4 科目に共通するのは、読む量に対して時間が短いことです。とくに理科・社会は 30 分ずつしかありません。
6. この学校らしさが出る場所
- 社会の「1 本の文章に 27 問」。 これがこの学校で最も目立つ形です。2023 は「外から入ってきた言葉と習慣」、2024 は「学校の地元・川越の博物館めぐり」、2025 は「ニセモノと本物(大ニセモノ博覧会)」、2026 は「暦と記念日(今日は何の日)」。身近な話題を入口にして、そこから地理・歴史・公民に手を伸ばす作りで、1 つの文章を読み進めるうちに縄文の海岸線から議院内閣制まで移動します。
- 社会に学校と地元が顔を出します。2024 の文章は「城北埼玉中学校は埼玉県川越市の南東にあり」で始まり、太田道灌の川越城・喜多院・蔵造りの商家と川越を歩きます。2025 には「けやき丸(※城北埼玉中学に住む妖精)」が浮世絵をスケッチしたという設定で図が出ます。2025 問 11 は「埼玉県にゆかりがあり、約 500 社の企業の設立にかかわった」人物。受験生に学校と地域を見せながら問う姿勢が出ているように見えます。
- 理科は前年の出来事から入ります。2023 のリニア体験乗車(2022 年 7 月)と JWST の初画像、2024 のアカミミガメ・アメリカザリガニの規制(2023 年 6 月)、2025 の街に出るクマ(2024 年 3 月の会話)、2026 の「昨年の夏は記録的な猛暑」から熱中症へ。入口はニュースでも、聞かれるのは教科書の内容(食物連鎖・せきつい動物・体温調節・示準化石)で、ニュースそのものの細かい知識を問う設問は少なくなっています。
- 理科は、どの大問に何の分野が来るかが決まっています。大問 4 は地学、大問 3 は生物。受験生から見ると「試験の後半 2 題が何の分野か分かっている」ということで、時間配分を事前に決められる数少ない学校です。
- 算数の 2 層構造。大問 1 の小問集合で計算・文章題・図形を一通り確認してから、大問 2 以降で「設定を読ませて (1)(2)(3) と階段を上らせる」作りになっています。2026 大問 2 のニュートン算は「牛 1 頭が 1 日に食べる草の量を 1 とすると…」と、(1)(2) が解き方の道順そのもの。初見の設定でも誘導に乗れば (1)(2) は届く作りが続いています。
- 国語は「自分の場面に置き換えて書く」(2019〜2021 で確認)。2019 は先生の立場で A 君にコメントする、2020 は「あなたがこれからの人生でニンベンをつけるとしたら」、2021 は「あなたはどういうところでニッチを見つけたいか」。本文の主張を読み取るだけでなく、自分の言葉に移し替えさせる設問が最後に置かれていました。物語の題材も「部活・同級生・家族の中でゆれる中学生前後の主人公」に寄っています。
- 4 科目に共通して「読む量が多く、答えは短い」。 社会の文章は 3000 字を超える年があり、理科の設問文も 3000 字前後。一方で記述はほとんど無く、算数は全問が答えだけです。読み切る速さがそのまま得点になる設計に見えます。
7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)
想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・語彙漢字)を先に進めてください。時間を計った通し演習は小 6 の夏以降が目安です。学年別の道筋は 11 節にまとめました。
各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。
- [週末 60 分] 理科・大問 4 の地学と大問 3 の生物を先に一巡する — 大問 4 は資料のある 15 年ぶん、その位置に地学が並びます(2023 惑星・2024 太陽と月・2025 流水のはたらき・2026 地層と化石)。気象・天体・地層・流水の 4 本を一巡しておくと、試験の最後の 5〜6 問が読み始めから動きます。とくに気象は 2013・2015・2016・2017・2020・2022 と 6 回出て 2022 が最後なので、戻る候補の筆頭です。大問 3 の生物は 2023〜2026 の 4 年連続(植物のはたらき・生態系・生態系・人体)で、植物のはたらき・人体(消化と血液・体温調節)・食物連鎖の 3 本を用意します。会話文から入る年(2024・2025)は、会話の中に答えの手がかりが埋まっています。植物は 2023 が最後なので復活候補です。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 社会を「1 本の文章に 27 問」の形式で通し演習し、問 1 の空欄 8 個だけを縦に解く — 2023〜2026 の 4 年分。地理・歴史・公民に分かれた他校の形式とは読み方が違います。30 分で 27〜28 問= 1 問 65 秒なので、まず 4 年分を時間内に終える練習から。そのうえで問 1(空欄 8 個)だけを縦に解くと、何を空欄にするかの好み(時代の名前・条約名・人物名・制度名・数字)が見えます。4 年連続で同じ形で、書き方の指定(漢字 4 字で・カタカナ 8 字で・アルファベット 1 文字で・算用数字で)が毎年つくので、指定の読み落としをここで潰します。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 算数・大問 1 の小問集合を 4 年分縦に解く — 2023〜2026 の大問 1 だけで 36 問。計算 → 逆算 → 通過算・平均算・和差算・過不足算・食塩水・売買損益・仕事算・流水算 → 角度・面積、という並びが 4 年で共通です。1 年分 15〜20 分を目標に。ここに毎年入る文章題は大問に昇格しない年が続いていますが、数だけは毎年入るので、1 問 90 秒で解ける状態を目標にします。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 算数・大問 2 以降の誘導つき大問を系統ごとに — 場合の数は 2024 大問 3(立方体の辺をたどる)、2025 大問 4(経路の数と下 7 桁)、2026 大問 3(3×3 のマスを黒くぬる・隣り合わない)と 3 年連続で独立した大問です。「小さい場合を全部書き出す → 表に整理 → 規則を見つける」の 3 手順を固定します。2025 大問 4 は経路の数(パスカルの三角形の形)、2026 大問 3 は「隣り合わない」条件つきの配置と系統が違うので両方通します。あわせて、水量と容器(2024 大問 2 の仕切りのある水そうのグラフの折れ点、2025 大問 5 の円柱の中に円柱を沈める体積の置き換え)、図形の移動と回転体(2024 大問 5 の通った部分の面積、2026 大問 1(9)(10) の 1 辺のまわりに 90° 回したときの通過体積)、立体の切断(2026 大問 4。糸の最短経路を展開図に直す一手から切断面の周と体積へ)、規則性・数列(2024 大問 4)と速さとグラフ(2025 大問 3)を各 1 年分。どの大問も (1)(2) が解き方の道順そのものになっているので、設定を読み違えなければ (1)(2) は届きます。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 理科・表から比例で計算する練習と、単位換算・理由記述・選択肢の個数指定 — 2023 大問 2(アルミニウムと気体の体積)、2024 大問 2(マグネシウムと酸素の重さの比)、2025 大問 2(金属の体積と重さ)、2026 大問 2(空気 1L の重さ→1m³ の重さ)を縦に解きます。4 年とも化学の大問がこの形です。単位換算(cm³ と L、g/L と kg/m³、cm と m)で答えが桁違いになるので、声に出して確認する癖をつけます(2026 大問 2 の問 5・問 6 は同じ内容を単位だけ変えて 2 問続けて聞いています)。理由を 1〜2 文で書く練習も少量。年 0〜2 問ですが、書けないと 50 点満点の中では重く効きます。「〜だから。」で止める形に統一しておきます。選択肢の個数指定(3 つ選び・2 つ選び・適切ではないもの)は読み落としが失点になるので、過去問を解いたあと、間違えた選択問題が「知識不足」か「読み落とし」かを分けて記録します。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 社会・並べ替え/都道府県の形と位置/統計表/否定形/埼玉と川越 — 出来事を古い順に並べ替える設問は 4 年連続(平安・7 世紀後半・奈良・鎌倉)。時代は毎年違うので、飛鳥奈良/平安/鎌倉室町/江戸/幕末明治/戦後の各区分で代表的な出来事 5〜6 個を年代順に言えるようにします。都道府県の形と位置(県の形を 4 択で選ぶ・地図上の位置を選ぶ)が最頻出なので、白地図で形を覚える作業を早い時期に。統計表は 4 つの都府県・4 つの地域を農業産出額・工業出荷額・人口などで見分ける設問が出る年があり(2023 問 6(2)・2026 問 9)、「工業出荷額が突出=愛知」「農業産出額が小さい=東京」のような当たりの付け方を 30 秒でできるように。否定形の設問(誤っているもの・適当でないもの)には印をつけて解きます。1 問 65 秒の中で最も落としやすいところです。埼玉県と川越の地理・歴史も一度さらっておきます(2024 は文章全体が川越、2025 にも埼玉ゆかりの人物)。毎年ではありませんが、出たときに大きく効きます。(確認: 〜2026 年度)
- [毎日 10 分] 前年 1 年間のニュースを、人物は顔まで — 社会は 2025 にドイツ首相と内閣総理大臣の写真、2026 に被団協のノーベル平和賞。理科も 2023 のリニアと JWST、2024 のアカミミガメ規制、2025 のアーバンベア、2026 の猛暑と、理科・社会の両方で前年〜前々年の出来事が入口になります。首相・各国の首脳・受賞団体・新紙幣の人物が実際に出ているので、名前と肩書き・所属だけでなく顔も見ておきます。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 国語は市販の過去問集で直近 3 年を自分の目で確認してから、重み付けを決める — 資料は 2021 年度までなので、ここに書いた「記号選択が主軸・抜き出しに字数指定・最後に意見記述」が今も続いているかは確かめられません。確認したうえで、次の 7 本を回します。記号選択の精度(設問の 5 割前後で選択肢が長いので、「本文のどこと対応しているか」を指で押さえながら消していく)、抜き出しの字数合わせ(八字・九字・十四字と細かいので、まず該当箇所を見つけ、次に指定の字数にぴったり合う切り取り方を探す 2 段構え)、意見記述(2019〜2021 の 3 年連続。「本文の主張を一言でまとめる → 自分の経験に当てはめる → 理由を書く」の 3 文構成。2020 は「五十字以上」の下限指定)、漢字(カタカナを漢字に直す形と読みを問う形の混合で、送りがなつき)、語句・慣用句・四字熟語(毎年 2〜4 問。毎日少量ずつ)、文の並べ替えと空欄補充(会話文の順、①〜④の組み合わせ。接続語と指示語で前後をつなぐ)、内容合致の 〇× 判定(2018〜2020 の 3 年連続。選択肢すべてを本文と照合するので、時間配分に組み込む)。(確認: 〜2021 年度)
8. 科目別の詳細
各科目の形式面の注意は 10 節に、しばらく出ていない単元は 9 節にまとめてあります。家でやることは 7 節の 8 項目に一本化しました。
8-1. 算数(50 分・100 点・大問 4〜5・小問 18〜20・すべて答えだけを書く形式)
年度×大問の題材表(2024〜2026 を原本で確認。参考に 2022・2023 も並べました)
| 年度 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 | 大問 5 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2026(4 題・18 問) | 小問集合 10 問 計算 2 逆算(分数の枠に同じ数) 売買損益(2800 円仕入れ・3 割引 2646 円) 仕事算(30 日・45 日・15 日の 3 人) 食塩水(5% 200g と 10% 300g) 場合の数(さいころ 3 個の和が 6 の倍数) 流水算(静水時速 10km の船 A と船 B) 角度(同じ印の角) 図形の移動(折り返しと面積 10cm²) 回転体(立方体を 1 辺のまわりに 90° 回す通過体積) |
ニュートン算(J 牧場・牛 45 頭で 8 日、60 頭で 5 日。牛 1 頭 1 日分を 1 とおく誘導つき・40 頭なら何日)3 問 | 場合の数(3×3 の 9 マスを黒くぬる模様の総数・ちょうど 2 個・2 個が縦にも横にも隣り合わない)3 問 | 立体(直方体 AB=4・BC=2・AE=9 に糸を最短で巻く → BP の長さ → 3 点 P・Q・R を通る平面で切った切断面の周の長さと体積)2 問 | — |
| 2025(5 題・20 問) | 小問集合 8 問 計算(12.56・6.28・3.14 を含む) 逆算 四則の記号を 1 つずつ入れて式を完成 場合の数(さいころ 2 個とコイン) 流水算(8km の往復) 売買損益(2 割引と定価の連立) 平面図形の面積比(正三角形 3 枚の等脚台形) 平面図形の面積(正十二角形と正方形 BEHK) |
約束記号(2 以上の整数を 2×●+3×■ と表す。<3,4> の値・10 の表し方をすべて・2025 の表し方は何通り)3 問 | 速さとグラフ(1 周 1200m の池を 3 周する A・B・C。A は 1 周ごとに速さを 5:4:3、B は 2 回休憩。折れ線グラフつき)3 問 | 場合の数(北・南・東にだけ進める経路の数。階段状に列を増やす・経路数の下 7 桁が初めてすべて 0 になる列数)3 問 | 水量(円柱 P に円柱 Q を垂直・平行・45° 傾けて沈める 3 通りの水面の高さ)3 問 |
| 2024(5 題・19 問) | 小問集合 8 問 計算 逆算 通過算(鉄橋 360m とトンネル 600m) 平均算(男女のグループ) 和差算(3 人のメダルのやりとり) 円とおうぎ形(半径 6cm の半円と 15°) 角度(AB=AC=AD) 平面図形の面積(すべての辺が AB か BC に平行な凹多角形) |
水量とグラフ(水そうに斜めの仕切り 2 枚。毎秒 36cm³・グラフの折れ点 30・84・120 秒から仕切りの高さと満水時刻)3 問 | 場合の数(1 辺 1cm の立方体の辺をたどる道すじ。長さの和が 8cm・6cm になる通り数・A に戻る方法)2 問 | 規則性・数列(1,2,3,2,3,4,3,4,5,… の並び。初めて 10 が出る位置・100 番目の数・100 番目までの和)3 問 | 図形の移動(対角線 20cm の正方形を頂点 C のまわりに 90° 回転。正方形が通った面積・対角線 BD が通った面積)3 問 |
| 2023(4 題・19 問) | 小問集合 10 問 計算 逆算 食塩水 場合の数(4 人のじゃんけん) 和差算(りんごの箱代) 過不足算 角度(正三角形と正六角形) 円とおうぎ形 2 問 数の性質(A 君 B 君の会話の穴埋め) |
速さ(P・Q 間を歩く 3 人。出会いと休みの時間)3 問 | 平面図形 | 立体図形 | — |
| 2022(5 題・19 問) | 小問集合 6 問 逆算 ニュートン算(井戸とポンプ 5 台・10 台) 規則性(<○,□> の約束) 集合(150 人の国語と算数) 角度(正方形と二等辺三角形) 数の性質(5 で割った余り) |
流水算(J 号の往復・静水での速さ)3 問 | 立体図形の体積・表面積(立方体に立方体をつけていく操作を 5 回)3 問 | 場合の数(さいころ 4 個の目の積が 540・360 になる通り数)3 問 | 平面図形の面積比(半円と正方形・比を 2 回聞いてから面積)4 問 |
表に出てくるニュートン算・通過算・平均算・和差算・過不足算・売買損益・仕事算・流水算・約束記号などの中身は 用語集 にあります。
精読した年の共通点
- 大問 1 が「次の各問いに答えなさい」で始まる小問集合なのは 2022〜2026 の 5 年連続(小問 6〜10 問)。同じ問題が出るのではなく、同じ場所に同じ種類の問題が並びます。並び順まで似ていて、(1) 計算 →(2) 逆算 → 文章題を数問 → 図形(角度・面積)が 2023〜2026 の 4 年で共通です。
- 大問 2 以降は 1 大問 2〜3 問の誘導つき。2026 大問 2 の「牛 1 頭が 1 日に食べる草の量を 1 とすると…」のように、(1)(2) が解き方の道順そのものになっている大問が多くあります。
- 場合の数の独立した大問が 2024・2025・2026 の 3 年連続(2024 大問 3、2025 大問 4、2026 大問 3)。しかも小問集合の中にも入る(2025 大問 1(4)、2026 大問 1(6)、2023 大問 1(4))ので、1 回の試験で 2 か所に出る年があります。
- 記述はゼロ。精読した 3 年(2024・2025・2026)は 18〜20 問すべてが答えだけを書く短答で、記号を選ばせる設問もありませんでした。
- 同じ問題の再登場(数値まで同じ)は精読した 5 年では見つかりませんでした。ただし約束記号は 2022 大問 1(3) と 2025 大問 2 で同じ発想(記号で整数の表し方を定義して通り数を数える)、流水算は 2022 大問 2・2025 大問 1(5)・2026 大問 1(7) の 3 年、ニュートン算は 2022 大問 1(2)・2026 大問 2 の 2 年と、題材の引き出しは繰り返し使われています。
頻出単元と周期(転写の分類・2010〜2026 の 15 年で大問の主要単元として数えたもの)
| 単元グループ | 大問で出た年 | 傾向 |
|---|---|---|
| 場合の数 | 2010・2015・2016・2018・2020・2021・2022・2024・2025・2026 | 15 年中 10 年。2024〜2026 は 3 年連続で、数え上げの手順(小さい場合を書き出す → 表にする → 規則を見つける)が共通 |
| 立体図形(体積・表面積・切断) | 2012・2015・2016(切断)・2017・2018・2022・2023・2026(切断) | 15 年中 8 年。切断は 2016・2026 |
| 規則性・数列 | 2015・2018・2019(2 題)・2020・2021・2024 | 2024 以降は 2 年空いている |
| 速さ・速さとグラフ | 2010・2014・2015・2016・2020・2023・2025 | グラフつきが多い(2010・2015・2016・2025) |
| 水量・水そう | 2017・2024・2025 | 2024・2025 と 2 年続いた |
| 図形の移動・回転 | 2010・2014(2 題)・2019・2024・2026(大問 1(9)(10)) | 通った部分の面積・回転体の体積 |
| 平面図形の面積・面積比 | 2012・2015・2022・2023 | 近年は小問集合の後半に降りている(2024 大問 1(8)、2025 大問 1(7)(8)) |
| 数の性質 | 2014・2016・2017・2018・2021 | 2022 以降は小問集合の中(2022 大問 1(6)、2023 大問 1(10)) |
| 割合・文章題(食塩水・売買・仕事・平均・和差・過不足) | 2016・2017(食塩水・平均)ほか、近年は毎年小問集合の中 | 2023〜2026 の 4 年とも小問集合に 2〜4 問入る |
| ニュートン算・流水算 | 2010・2012・2022(流水)・2026(ニュートン) | 2026 で大問に戻った |
| 約束記号 | 2012・2025(2022 は大問 1(3)) | 6〜13 年おき |
問い方
- 大問 1 は 1 問 1〜2 分で片付ける小問集合です。計算と逆算が (1)(2) に固定で、続く文章題は「通過算・平均算・和差算・過不足算・食塩水・売買損益・仕事算・流水算」から数題、最後に「角度」と「面積」の図形が 2〜3 題。
- 大問 2 以降は設定を読ませてから (1)(2)(3) で階段を上らせる形です。(1) が最も易しく、(3) で一段跳びます(2025 大問 4(3)「経路の数の下 7 桁が初めてすべて 0」、2026 大問 3(3)「2 個が縦にも横にも隣り合わない」、2024 大問 4(3)「100 番目までの和」)。
- 「すべて答えなさい」(2025 大問 2(2))のように答えが複数ある設問がまれに入ります。
- 答えの単位(cm²・cm³・分速 m・何分何秒・何通り)が設問文で明示されるので、単位のつけ忘れよりも問われている量を取り違えないことが要点です。2025 大問 3(3)「何分何秒後」のように答え方の形が指定されます。
8-2. 理科(30 分・50 点・大問 4・小問 22〜25)
年度×大問の題材表(2023〜2026・原本で確認)
| 年度 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 |
|---|---|---|---|---|
| 2026(22 問) | 光/部屋(縦 6m×横 8m)の壁の鏡に何人が映るか。鏡の端ぎりぎりに映る人・進むと見える人・全員が映るまで何 m 進むか・両端に映る位置を作図・花子さんの見え方 5 問 | 気体/空気の組成の帯グラフ(ちっ素・酸素・アルゴン・二酸化炭素)。物質名・集め方・体積比 X を小数第 2 位まで・空気 1L あたりの重さ・空気 1m³ あたりの重さ 6 問 | 人体/熱中症(熱失神・熱けいれん・塩分濃度を調節する器官・自発的脱水・スポーツドリンクが効く理由を説明)6 問 | 地学/温泉の「化石海水」から地層へ(粒の大きさの組合せ・示準化石を漢字で+化石になる条件の説明・新生代の化石・1500 万年前の海のようす・日本列島の 4 枚の図の並べ替え)5 問 |
| 2025(24 問) | てこ・つり合い/天井に固定した長さ 100cm の棒。支点の位置を変えたつり合い 3 問+水そうに沈めたおもりの浮力 3 問 6 問 | 浮力・密度/物質 A・B を金属の種類で見分ける。体積・表・同じ重さの鉄と銀・アルミ 405g を入れたときの水位上昇 5 問 | 生物/街に出るクマ(アーバンベア)の会話文。背骨のある動物・体の特徴から行動を推定・冬眠から目覚める時期が早まる理由を説明・食物連鎖 7 問 | 地学/川の中流域を上空から見た図(やわらかい土・地点 A の断面・粒の大きさ・侵食の強い岸・今後の変化・三日月湖)6 問 |
| 2024(25 問) | 気体と熱/注射器に空気と水を入れて冷やす。40℃→20℃→0℃で体積と重さがどうなるか(表と計算)6 問 | 質量保存・量的関係/マグネシウムと銅の加熱。結びつく酸素の比・未反応分の重さ・混合物 32g が 50g になったときの内訳 6 問 | 生物/アカミミガメとアメリカザリガニの規制(2023 年 6 月)の会話文。背骨のある動物・ザリガニのからだ・できなくなった行為を 3 つ・食物連鎖 7 問 | 地学/光の速さと月・太陽(1 秒に地球 7 周半・レーザーで月までの距離・皆既日食・月の公転の図・太陽の直径は地球の何倍)6 問 |
| 2023(22 問) | 電磁石・磁石/超電導リニア(走行区間・超電導の説明・推進コイル・浮上案内コイル)5 問 | 金属と水溶液/アルミニウムに塩酸と水酸化ナトリウム水溶液を加えて出る気体の体積(グラフ・中和・BTB)6 問 | 生物/光合成と呼吸(葉緑体の色素・糖の通る管・三角フラスコを水につける理由を説明・発芽しかけた種子の放出した二酸化炭素の体積)6 問 | 地学/JWST 宇宙望遠鏡(日本での名前・赤外線・撮影画像・スペースデブリ)5 問 |
精読した 4 年の共通点
- 大問は 4 題で動きません。小問は 22〜25。資料のある 2010〜2026 の 16 年すべてで大問 4 題です(転写の分類による)。
- 大問 4 は地学。 原本で確認した 2023〜2026 の 4 年はすべて地学(惑星→太陽・月→流水→地層)で、転写の分類まで含めると 2012〜2026 の 15 年ぶん、大問 4 の位置に地学が並びます。「同じ問題が出る」のではなく「同じ場所に同じ分野が来る」という並びの固定で、この学校の理科で最も安定した特徴です。
- 大問 3 は生物が 2023〜2026 の 4 年連続(植物→生態系→生態系→人体)。転写の分類では 2022 だけ大問 3 に光の大問が入りますが、それ以前(2010〜2021)も大問 3 には生物が並びます。
- 大問 1・大問 2 は物理と化学。順序は年で入れ替わります(2023 物理→化学、2025 物理→物理寄り、2026 物理→化学、2024 は 2 題とも物質の性質から)。
- 前年〜前々年の出来事から入る大問が 4 年連続。2023 のリニア体験乗車(2022 年 7 月)と JWST の初画像(2022 年 7 月)、2024 のアカミミガメ・アメリカザリガニの規制(2023 年 6 月 1 日)、2025 のアーバンベア(2024 年 3 月の会話)、2026 の「昨年の夏は記録的な猛暑」。知識そのものは教科書の範囲で、時事は入口の設定として使われています。
- 記述は年 0〜2 問(2023 年 1・2024 年 0・2025 年 1・2026 年 2)。字数指定は無く「理由を説明しなさい」の形です。作図は 2026 の鏡の作図 1 問のみで、精読した 4 年で他にはありませんでした。
頻出単元と周期(転写の分類・2010〜2026 の 16 年で大問の主要単元として数えたもの)
| 位置 | 分野 | 出た単元と年 |
|---|---|---|
| 大問 1 | 物理中心 | てこ・つり合い 2010・2012・2013・2015・2025/電流・電気回路 2014・2016/滑車 2017/音 2018/光 2019・2022・2026/ふりこ 2020/熱と状態変化 2021/電磁石 2023/気体と熱 2024 |
| 大問 2 | 化学中心 | 気体の性質 2013・2019・2020・2026/燃焼 2010・2016/浮力・密度 2012・2018・2025/金属と水溶液 2014・2023/水溶液の性質 2015・2021/実験器具 2017/質量保存 2024 |
| 大問 3 | 生物 | 植物のつくりとはたらき 2013・2016・2017・2020・2023/人体 2012・2018・2019・2021・2026/生態系・食物連鎖 2014・2015・2024・2025/動物の誕生 2010 |
| 大問 4 | 地学 | 気象 2013・2015・2016・2017・2020・2022/惑星・太陽系 2018・2019・2023/太陽 2010・2024/地層・岩石 2021・2026/月 2012/星・星座 2014/流水のはたらき 2025 |
分野の偏りは小さく、単元の上位 5 つ(気体・光・人体・植物・気象)でも全体の 3 割ほどです。4 分野を薄く広く一巡しておくのが効く作りになっています。
問い方
- 各大問は「身近な出来事や実験の説明文+図や表+問 1〜問 7」。会話文で始まる年(2024 大問 3・2025 大問 3)と、実験の手順を [実験 1][実験 2] と並べる年(2024 大問 1・2、2025 大問 2、2023 大問 2)があります。
- 記号選択と短答が主軸で、精読した 3 年の比率は選択 33〜68%・短答 32〜62%。年によってどちらが多いかが入れ替わります(2024 は選択 68%、2025 は短答 62%)。
- 計算は「表やグラフの数値から比例で外挿する」形(2023 大問 2 のアルミニウムと気体の体積、2024 大問 2 のマグネシウムと酸素の重さの比、2025 大問 2 の金属の体積と重さ、2026 大問 2 の空気 1L の重さ→1m³ の重さ)。単位の換算(cm³ と L、g/L と kg/m³)で答えが桁違いになる設問が 2026 に 2 問続けて出ました。
- 選択肢は「適切ではないものを 1 つ」「3 つ選び」「2 つ選び」と個数指定が混じります(2024 大問 3 問 3 は 3 つ、2024 大問 4 問 5 は 2 つ、2025 大問 3 問 4・問 5 は「適切ではないもの」)。数え間違いが失点になりやすいところです。
- 記述は 1〜2 文で理由を書く形(2023「三角フラスコを水につける理由」、2025「冬眠から目覚める時期が早まっている理由」、2026「汗で体温が下がる理由」「スポーツドリンクが効く理由」)。字数指定はありません。
- 「漢字で答えなさい」の指定が入ることがあります(2026 大問 4 問 2 の示準化石)。
- 力学(てこ・浮力・ふりこ・滑車)は 2025 のてこ+浮力のように 1 つの大問に 2 単元が入ることがあります。
8-3. 社会(30 分・50 点・大問 1・小問 27〜28)
社会は 1 本の長い文章を読んで、そこに引かれた下線部①〜㉑と空欄(1)〜(8)に答えるという形が続いています。大問が 1 つしかないので、題材表は「その年の文章が何の話か」と「そこから広がる分野」で示します。
年度×大問の題材表(2023〜2026・原本で確認)
| 年度 | 小問数 | 通し文章の題材 | 文章から広がる分野 |
|---|---|---|---|
| 2026 | 27 | 暦と記念日(SNS で流れる「今日は何の日」から、国際デー・ユネスコスクール・貞享暦・和風月名・うるう年・祝日の制定・ポッキー&プリッツの日) | 国際機関(国連総会・ユネスコ) 飛鳥〜江戸の暦 高度経済成長と石油危機 新幹線の路線図 4 都府県の統計表 被団協のノーベル平和賞(2024 年) J リーグ ニホンウナギ カカオ価格 |
| 2025 | 28 | ニセモノと本物(国立歴史民俗博物館の企画展「大ニセモノ博覧会」から、レプリカ・贋金・浮世絵・土地の権利争い) | 千葉県の地理 高知県の促成栽培 ドイツ首相と EU 南北問題と国連機関 三内丸山遺跡 2024 年 7 月の新紙幣(渋沢栄一) 銅の生産国 江戸の貨幣と現在の通貨 裁判所と内閣・議院内閣制 佐賀県の形 |
| 2024 | 27 | 学校の地元・川越(城北埼玉中学校は川越市の南東にある、という書き出しから、川越とその周辺の博物館めぐり) | 地方自治(ブライスの言葉・知事・平成の大合併) ベッドタウンと近郊農業 縄文の海岸線と山王塚古墳 壬申の乱と畿内 太田道灌と川越城 喜多院と徳川家康 株仲間 生糸と絹織物 インフレーション 廃藩置県 |
| 2023 | 27 | 外から入ってきた言葉と習慣(外来語・外来の風習が日本の伝統になるまで) | ヨーロッパの国旗と国際機関 持統天皇 16 世紀の出来事 九州の県の形 面積・人口・農業生産額・製造品出荷額の表 万葉集の和歌 平安時代の並べ替え |
精読した 4 年の共通点
- 大問は 1 つだけ。 転写のある 2018〜2026 の 9 年ぶん、社会は 1 大問で通しています(2017 年以前は 3 大問でした)。地理・歴史・公民の区切りが無く、1 本の文章の中で行き来するのがこの学校の社会の最大の特徴です。
- 問 1 は「空欄(1)〜(8)にあてはまる適当な語句を答えなさい」。2023・2024・2025・2026 の 4 年とも、問 1 がこの形の 8 空欄で始まります。しかも毎年、空欄のいくつかに書き方の指定がつきます(2023「(4)はアルファベット 1 文字」、2024「(3)は算用数字で」、2025「(7)は漢字 4 字で」、2026「(1)は日付、(2)は漢字 7 字で」)。同じ問題が出るのではなく、同じ問い方が同じ場所で毎年出ます。
- 出来事を古い順に並べ替える設問が 4 年連続(2023 問 8 平安時代、2024 問 10 7 世紀後半・問 19 廃藩置県の前後、2025 問 10 奈良時代、2026 問 22 鎌倉時代)。時代は毎年変わりますが、聞き方は同じです。
- 記号選択が主軸。精読した 3 年で選択が 64〜85%、短答が 15〜36%、記述は 2026 の 1 問だけでした(2024・2025 は 0)。
- 前年の出来事が毎年入ります。2024 は 2022〜2023 年の物価上昇と東京オリンピック 2020、2025 は 2024 年 7 月の新紙幣・2024 年のドイツ首相・2024 年 8 月の内閣総理大臣、2026 は 2024 年のノーベル平和賞(日本原水爆被害者団体協議会)と 2025 年時点の祝日の数。人物を写真から選ばせる設問(2025 問 7(1)・問 20(2)、2026 問 3)が 2 年続きました。
- 地元と学校が顔を出します。2024 は文章全体が川越市とその周辺(太田道灌の川越城・喜多院・蔵造りの商家)で、書き出しが「城北埼玉中学校は埼玉県川越市の南東にあり」。2025 は「けやき丸(※城北埼玉中学に住む妖精)」が浮世絵をスケッチしたという設定で図が出ます。2025 問 11 は「埼玉県にゆかりがあり、約 500 社の企業の設立にかかわった」人物(新紙幣)。
大問の主題になった分野(転写の分類・2010〜2026 の 16 年から主なものを抜き出しました)
| 分野 | 内訳 | 年 |
|---|---|---|
| 地理 | 都道府県・地域の同定が最多(16 年で最も出る細かい単元) | 大問の主題としては 2014・2017・2018・2019・2023・2025 |
| 地理 | 地形図の読図 2015(それ以降は主題になっていない) / 世界地理 2011・2021 | — |
| 歴史 | 飛鳥・奈良 | 2010・2014 |
| 歴史 | 近代の戦争と大正・昭和前期 | 2013・2015 |
| 歴史 | 鎌倉・室町 2011・2016 / 戦後・現代 2017 / 史料・資料の読み取り 2022 | — |
| 公民 | 国際社会・国際協力 | 2010・2011・2017・2026 |
| 公民 | 財政・税・社会保障 | 2013・2020 |
| 公民 | 三権分立 2015 / 経済・労働 2016 / 地方自治 2024 / 環境問題 2013 | — |
1 大問になった 2018 年以降は「その年の文章の切り口」が上の分類になるだけで、中身は毎年 3 分野すべてを含みます。分野を絞った準備は効きません。
問い方
- 文章に下線部①〜㉑と空欄(1)〜(8)が振ってあり、問 1 で空欄 8 個をまとめて答え、問 2 以降は下線部の順に並びます。したがって設問の順序=文章の順序で、飛ばし読みはしにくい作りです。
- 選択肢は「正しいものを一つ」「誤っているものを一つ」「適当でないものを一つ」が混在します。否定形の設問が毎年複数あるので、線を引いて読む習慣が要ります。
- 図・写真・表・地図を見て選ぶ設問が多くあります(都道府県の形、地図上の位置、人物の写真 4 枚、統計表 4 列、路線図、国旗)。図のある小問は 26%。
- 文字種と字数の指定が多くあります(漢字で・漢字 4 字で・漢字 7 字で・カタカナ 8 字で・アルファベット 1 文字で・算用数字で)。書き方の指定を読み落とすと、正解でも合いません。
- 記述は年 0〜1 問。2026 問 17 は「ポッキー&プリッツの日を記念日として登録申請した理由」で、資料から推測して短く書く形でした。
- 単純な一問一答ではなく、「A が B だったから、C はどうなったか」の形が多くなっています(2026 問 11(2) 高度経済成長が終わるきっかけと関係の深い国・地域、2024 問 18(2) 物価が段階的に上がった商品)。
8-4. 国語(50 分・100 点・大問 1〜3・小問 20〜27)
先に断っておきます。国語は 2022 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いたのは 2010〜2021 年度に限った話で、原本の設問文を精読したのは 2018〜2021 の 4 年です。直近の形式は市販の過去問集で確認してください。他の 3 科目(算数・理科・社会)は 2026 年度まで資料があるので、この節だけ扱う年が古くなっています。
年度×大問の題材表(2018〜2021・原本で確認)
| 年度 | 大問構成 | 大問 1 | 大問 2 |
|---|---|---|---|
| 2021(2 題・21 問) | 物語+論説 | 冒頭にカタカナ→漢字・漢字→ひらがなの書き取り 5 問。少年野球チーム「ブラック=キャット」に入るか迷う秀治の話(後藤竜二『キャプテンはつらいぜ』)12 問 | 「ナンバー1にならなくてもいい、もともと特別なオンリー1」の歌詞から生物の「ニッチ」へ(『はずれ者が進化をつくる』ちくまプリマー新書)9 問 |
| 2020(2 本の文章・27 問) | 物語+随筆 | 冒頭に書き取り 5 問(シュウトク物・窓にウツる・ヒョウリ一体・矢を報いる・是非)。ゴロウとエイコの兄妹とインコの話 11 問 | ものづくりの現場(豊田佐吉と本田宗一郎・「機械にニンベンをつける」)(小関智弘『ものづくりに生きる』岩波書店)10 問 |
| 2019(2 題・23 問) | 論説+随筆 | 「コメント」という言葉の誤解(解説者・コメンテーターに求められるもの)10 問 | 富士山を「知っている」ということ(Ⅰ・Ⅱ の 2 つの文章を並べる。外山滋比古『マコトよりウソン』さくら舎)13 問 |
| 2018(2 題・20 問) | 論説+物語 | 冒頭に書き取り 5 問。いじめの統計と学校の対応(なだいなだ『いじめを考える』岩波書店)10 問 | 反抗期の姉と、団地で出会った男の子(八束澄子『オレたちの明日に向かって』ポプラ社)10 問 |
精読した 4 年の共通点
- 大問 2 題(論説・随筆が 1 本、物語が 1 本)が基本。 転写のある 11 年では大問 1〜3 で、漢字を独立した大問として立てる年(2014・2015・2017)と、文章の大問の冒頭に組み込む年(2018・2020・2021)があります。順序は年によって入れ替わり、物語が先の年も論説が先の年もあります。
- 記号選択が主軸。精読した 3 年で選択が 48〜86%、短答(抜き出し・語句)が 10〜41%、記述が 5〜11%(年 1〜3 問)。
- 漢字は「カタカナを漢字に、漢字をひらがなに直す」の混合 5 問(2018・2020・2021 で確認)。書き取りだけでなく読みも入るのが特徴です。
- 最後の設問が「あなたはどう考えるか」を書かせる意見記述なのが 2019・2020・2021 の 3 年連続。2019 は「先生の立場に立って A 君にどうコメントするか」、2020 は「あなたがこれからの人生でニンベンをつけるとしたらどんな字か」+「その理由を五十字以上で」、2021 は「あなたはどういうところでニッチを見つけたいか」。本文の主張を自分の場面に置き換えて書く形で揃っています。
- 本文の内容に合うかどうかを選択肢ごとに 〇×(A・B)で答える設問が 2018・2019・2020 の 3 年連続。1 つ選ぶのではなく、選択肢ア〜オそれぞれに 〇 か × を付ける形です。
- 抜き出しに字数が細かく指定されます(八字・九字・十四字・十一字・三十字以内・三字以上・二字の熟語)。「句読点、カッコなども字数に数えて答えなさい」の注記つき。
- 語句・慣用句・四字熟語の知識問題が毎年入ります(2019「やぶへびになる」「付和雷同」、2020「一心同体/同床異夢/異口同音」、2021 の四字熟語 2 問、2018「合点が行った」)。
- 体の一部を表す漢字を空欄に入れる設問が 2018 大問 2 問 3 と 2020 問 1 の 2 年に出ました。
頻出単元と周期(転写の分類・2010〜2021 の 11 年)
- 設問の種類の比率は、記号選択 35%・抜き出し/空欄補充 24%・記述 15%・漢字 12%・語彙知識 8%(11 年分の合計)。
- 大問の先頭に来る種類は年で入れ替わります(2014・2015・2017 は漢字の大問が先頭、2013・2019 は抜き出しが中心、2010・2016・2017・2018・2020 は記号選択が中心、2021 は心情記述が中心)。形式は毎年少しずつ作り直されているので、「去年と同じ形」を前提にしない方がよさそうです。
- 図はゼロ(11 年とも)。作文用の原稿用紙のような大きな欄も転写では確認できませんでした。
問い方
- 傍線部について「どういうことですか」「なぜですか」を 4 択・5 択の記号で選ばせるのが軸です。選択肢は本文の言い換えが長めで、1 つずつ本文と照らす作業が要ります。
- 空欄補充が多くあります。語句を入れる形(ア〜オから選ぶ)だけでなく、文の並べ替え(2020 問 5 の会話文 A〜C の順、2021 大問 2 問 4 の①〜④の組み合わせ、2018 大問 1 の 3)が毎年どこかに入ります。
- 抜き出しは字数指定つきで、解答欄に埋め込む形(「解答欄にあてはまる ① は八字で、② は九字で本文中から抜き出しなさい」2019)があります。
- 記述は年 1〜3 問。字数指定は「二十五字以内」「十字以上三十字以内」「十字以内」「五十字以上」と年によって幅があります。「本文中の言葉を使って」「自分で考えて」の条件がつきます。
- 2019 大問 2 は Ⅰ・Ⅱ の 2 つの文章を並べて、片方の語句をもう片方に当てはめる形でした(「傍線 4 の表現に近い熟語を、Ⅰ の文中から三字以上で抜き出しなさい」)。複数の文章をつなぐ読み方が求められた年があります。
- 2021 大問 2 問 7 は「この文章を読んだ五人の生徒が本文の表現について話し合っている場面」から合致するものを選ぶ形。話し合いの場面を選択肢にする設問が出ています。
この 11 年の出典(資料に残っている分)
| 年度 | 大問 | 出典 |
|---|---|---|
| 2021 | 1 / 2 | 後藤竜二『キャプテンはつらいぜ』講談社 /『はずれ者が進化をつくる』ちくまプリマー新書 |
| 2020 | 1 | 小関智弘『ものづくりに生きる』岩波書店 |
| 2019 | 2 | 外山滋比古『マコトよりウソン』さくら舎 |
| 2018 | 1 / 2 | なだいなだ『いじめを考える』岩波書店 / 八束澄子『オレたちの明日に向かって』ポプラ社 |
| 2017 | 2 | 齋藤孝『からだ上手 こころ上手』ちくまプリマー新書 |
| 2016 | 1 / 2 | 梨屋アリエ『ピアニッシモ』講談社 / 五木寛之『下山の思想』幻冬舎 |
| 2015 | 2 / 3 | 大野晋『日本語の水脈』新潮社 / まはら三桃『伝説のエンドーくん』小学館 |
| 2014 | 2 / 3 | 竹内敏晴『教育のためのからだのことば』筑摩書房 / 伊坂幸太郎『逆ソクラテス』(『あの日、君とBoys』所収・集英社) |
| 2013 | 1 / 2 | 吉野弘「詩の楽しみ」岩波書店 / 橋本万智『かすみ草のおねえさん』文藝春秋社 |
| 2011 | 1 | 内田樹『寝ながら学べる構造主義』文藝春秋 |
| 2010 | 1 / 2 | 中島義道(朝日新聞「私の視点」2009 年 4 月 16 日) / 恩田陸『大きな引き出し』角川書店 |
論説・随筆は「言葉・からだ・ものづくり・生き方」(内田樹・外山滋比古・齋藤孝・大野晋・竹内敏晴・小関智弘・五木寛之)、物語は「同級生・部活・家族の中でゆれる中学生前後の主人公」(後藤竜二・梨屋アリエ・まはら三桃・八束澄子・伊坂幸太郎)に寄っているように見えます。2022 年度以降の資料は無いので、この傾向が続いているかは市販の過去問集で確かめてください。
9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
転写の単元分類(算数 2010〜2026・理科 2010〜2026・社会 2010〜2026・国語 2010〜2021)で、大問の主要単元として数えたものです。精読していない年の細部は保証しません。最終確認年度は、その単元を大問で最後に確認できた年度を指します。
| 科目 | 単元 | 大問で出た年(転写の分類) | 最終確認年度 | 状況 |
|---|---|---|---|---|
| 理科 | 気象(大問 4 の位置) | 2013・2015・2016・2017・2020・2022 | 2022 年度 | 地学の中で最多の 6 回。2022 を最後に 4 年空いています。次に戻る候補の筆頭 |
| 理科 | 星・星座 | 2014 | 2014 年度 | 12 年なし |
| 理科 | 月 | 2012(2024 大問 4 に小問) | 2012 年度 | 大問としては 14 年なし |
| 理科 | 電流・電気回路 | 2014・2016(2023 は電磁石) | 2016 年度 | 大問 1 の位置で 10 年なし。物理は 2025 てこ→2026 光と来ているので、電気は空いています |
| 理科 | 水溶液の性質・中和 | 2015・2021(2023 大問 2 に BTB の小問) | 2021 年度 | 5 年なし |
| 理科 | 燃焼 | 2010・2016 | 2016 年度 | 大問 2 の位置。2016 が最後 |
| 理科 | 実験器具の操作 | 2017 | 2017 年度 | 大問 2 の位置。2017 が最後 |
| 理科 | 植物のつくりとはたらき | 2013・2016・2017・2020・2023 | 2023 年度 | 大問 3 の位置で 5 回。2023 が最後で、2024〜2026 は生態系・生態系・人体と動物系が続いています |
| 算数 | 規則性・数列 | 2015・2018・2019(2 題)・2020・2021・2024 | 2024 年度 | 15 年で 6 回。2024 が最後。2019 は 1 年に 2 題出た年です |
| 算数 | 平面図形の面積・面積比(独立大問) | 2012・2015・2022・2023 | 2023 年度 | 2023 が最後。近年は小問集合の後半に降りています。2022 大問 5 は比を 2 回聞いてから面積という誘導つきでした |
| 算数 | 数の性質(独立大問) | 2014・2016・2017・2018・2021 | 2021 年度 | 2021 が最後。近年は小問集合の中 |
| 算数 | 速さ・速さとグラフ | 2010・2014・2015・2016・2020・2023・2025 | 2025 年度 | 2025 大問 3 が最後。2026 は速さの大問が無く、流水算が小問集合に 1 問だけ |
| 算数 | 食塩水・平均などの文章題(独立大問) | 2016・2017 | 2017 年度 | 9 年なし。ただし小問集合には毎年入るので、大問に戻っても手が止まらない状態にしておきます |
| 社会 | 地形図の読図 | 2015 | 2015 年度 | 大問の主題としては 11 年なし。1 大問になってからは主題になっていませんが、地図・路線図・県の形は毎年出ます |
| 社会 | 世界地理 | 2011・2021 | 2021 年度 | 2021 が最後。小問ではたびたび顔を出します(2023 の国旗、2025 の銅の生産国) |
| 社会 | 財政・税・社会保障 | 2013・2020 | 2020 年度 | 2020 が最後。2025 問 13(2) の通貨と信用、2024 問 18(1) のインフレーションが近い |
| 社会 | 史料・資料の読み取り | 2022 | 2022 年度 | 4 年なし。和歌(2023)・統計表(2023・2026)は続いています |
| 社会 | 近代の戦争と大正・昭和前期 | 2013・2015 | 2015 年度 | 大問の主題としては 2015 が最後。小問では 2025 問 17(19 世紀の出来事)、2026 問 21(1954 年の出来事と被団協)と毎年入ります |
| 国語 | 詩(韻文) | 2013 | 2013 年度 | 11 年で 1 回。韻文が来ても驚かない準備を |
| 国語 | 2 つの文章を並べて読み比べる | 2019 | 2019 年度 | 11 年で 1 回。他校の流れと合うので戻る可能性があります |
| 国語 | 漢字を独立した大問として立てる形 | 2014・2015・2017 | 2017 年度 | 文章の冒頭に組み込む年(2018・2020・2021)と交互に来ています。どちらの形でも 5 問前後は出ます |
10. 形式面の注意
算数
- 50 分・100 点(第 1 回〜第 4 回。第 5 回は算数 1 科で 50 分・100 点)。大問 4〜5・小問 18〜20 なので 1 問あたり 2 分半。小問集合 8〜10 問を 15〜20 分で抜けられるかが配分の分かれ目です。
- 精読した 3 年(2024・2025・2026)は全問が答えだけを書く短答で、記号選択も記述も作図もありませんでした。作図の指示(図をかきなさい)も無く、図は与えられるもので、自分で描くのは下書きとしての利用にとどまります。
- 円周率の但し書き・桁指定・四捨五入・小数第何位までといった指示も、精読した 3 年の設問文には現れませんでした。答えは整数・分数・比で出る作りです。ただし 2025 大問 1(1) は 12.56・6.28・3.14 を含む計算で、3.14 のまとめ方(分配法則)が要ります。
- 「すべて答えなさい」(2025 大問 2(2))のように答えが複数ある設問がまれに入ります。答え方の形(何分何秒後・何通り・cm³)は設問文で指定されます。
理科
- 30 分・50 点(第 1 回〜第 3 回)・大問 4・小問 22〜25 なので 1 問 75 秒。導入文が長く(設問文の総量は 3000 字を超える年があります)、図のある小問が 48%。読む量に対して時間が短いのが理科の最大の特徴で、先に設問を見てから本文に戻る読み方が要ります。
- 特待入試(1 月 10 日午後)は算数・理科の 2 科で、理科は 40 分・70 点。同じ 4 分野の出題でも時間と配点が変わります。
- 記号選択と短答が主軸で、比率は年により入れ替わります(2024 は選択 68%、2025 は短答 62%)。記述は年 0〜2 問で字数指定は無く「理由を説明しなさい」の形。作図は 2026 の鏡 1 問のみで、定規で線を引く程度の作図に備えておけば足ります。
- 選択肢の個数指定(3 つ選び・2 つ選び・適切ではないものを 1 つ)が混じります。計算の答えに桁指定が入ることがあり(2026 大問 2 問 3「小数第 2 位まで」)、「漢字で答えなさい」の指定もあります(2026 の示準化石)。
社会
- 30 分・50 点(第 1 回〜第 3 回)・大問 1・小問 27〜28 なので 1 問 65 秒。しかも問題文(下線部を含む通しの文章)が 3000 字を超える年があります。文章を読む時間を最初に 5 分取り、あとは 1 問 1 分という配分が現実的です。
- 第 2 回・第 3 回は 2 科・4 科の選択制で、4 科で受ける場合に社会が入ります(第 4 回は国語・算数の 2 科、第 5 回は算数 1 科なので社会はありません)。
- 文章に下線部①〜㉑と空欄(1)〜(8)。記号選択が 64〜85%、短答が 15〜36%、記述は年 0〜1 問。解答は語句・記号が中心で、長い記述の欄はありません。
- 文字種と字数の指定が多く(漢字で・漢字 4 字で・漢字 7 字で・カタカナ 8 字で・アルファベット 1 文字で・算用数字で)、「誤っているもの」「適当でないもの」の否定形が毎年複数あります。
- 選択肢が写真 4 枚・図 4 つという設問があるので、白黒印刷でも見分けられるかどうかが本番の見え方に影響します。市販の過去問で図版の出方を確認しておきたいところです。
国語(2018〜2021 で確認した範囲)
- 50 分・100 点(第 1 回〜第 4 回)・大問 1〜3・小問 20〜27 なので 1 問 2 分弱ですが、本文が長く、設問文と本文を合わせると 8000 字を超える年があります。
- 記号選択が 48〜86%、抜き出し・語句の短答が 10〜41%、記述が年 1〜3 問。
- 抜き出しに細かい字数指定(八字・九字・十四字・十一字・三十字以内)と「句読点、カッコなども字数に数えて答えなさい」の注記がつきます。記述の字数指定は「二十五字以内」「十字以上三十字以内」「五十字以上」と年によって形が変わります。
- 漢字はカタカナ→漢字と漢字→ひらがなの混合で 5 問。送りがなを含みます(「ウケタマワる」「ウツる」)。図はゼロ。
- 記述の欄の実寸は転写では読み切れません。市販の過去問で欄の大きさを確認してください。
11. 学年別ロードマップ(小 4 スタートを前提に)
| 段 | 何をするか | この学校での重み |
|---|---|---|
| 小 4(土台) | 計算の正確さ(分数・小数・単位換算)、図形(角度と面積の基本)、読解(傍線部の言い換えを口で言う)、漢字語彙の 4 本。城北埼玉で最終的に効く入口は「計算と逆算を速く正確に」「都道府県の形と位置」「理科の 4 分野を実物・図鑑で見ておく」 | 差はほぼありません。時間計測はまだしません。単位(cm³ と L、g と kg)を言葉で言えるようにしておくと理科で効いてきます |
| 小 5(幅) | 全分野をひととおり学び終える段です。週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は計算・逆算・単位換算を毎日、週末 60 分はその週の単元 1 つ。算数は 8-1 節の題材表を「小 5 で一巡する単元リスト」として使い、次の順に置きます。割合と文章題(食塩水・売買損益・仕事算・平均算・和差算・過不足算)→ 速さとグラフ → 水量 → 規則性 → 図形の移動 → 立体 → 場合の数。ニュートン算(一定の割合で増える量と減る量を合わせて考える・受験用教材の単元)のように教科書に載っていない単元も入ります。理科は 4 分野を一巡し、地学(気象・天体・地層・流水)は厚めに。社会は都道府県の形と位置、通史の一問一答、統計表の読み方。国語は記号選択の消去法と抜き出しの字数合わせ。ただし国語は 2022 年度以降の問題文が資料に無い(→ 13 節)ので、直近の形式は市販の過去問集で確かめてください | ここが本体です。理科は大問 4 が地学・大問 3 が生物と、どの大問に何が出るかが決まっているので、小 5 のうちに地学と生物を一巡しておくと小 6 の伸びしろが大きくなります。社会も 1 大問に 3 分野が混ざるので、分野を絞った準備は効きません |
| 小 6(仕上げ) | 7 節の 8 項目。夏以降に過去問を「年度通しで時間を計る」。理科 30 分・社会 30 分の配分が最も効きます。算数は小問集合だけを縦に、社会は問 1 の空欄 8 個と並べ替えだけを縦に。国語は市販の過去問集で直近の形式を確認してから | 時間の使い方をここで固めます。同じ問題が出る学校ではないので、「解き直し」より「時間内に終える回数」が効きます |
この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 差がつくのは、小 5 での理科の地学・生物の一巡と、小 6 での 30 分の科目(理科・社会)の処理速度です。理科は大問 4 が地学・大問 3 が生物と、どの大問に何が出るかが決まっているので、この 2 分野を早く仕上げた子は本番で最後まで到達できます。社会は 1 本の長い文章を読みながら 27 問を止まらずに処理する競技なので、読むのが遅い子はここで差がつきます。逆に、記述の分量で差がつく場所はほとんどありません(理科は年 0〜2 問、社会は年 0〜1 問)。算数も全問が答えだけを書く形なので、途中式の書き方より答えにたどり着く速さが効きます。
12. この学校と併願するなら
観点は勉強が転用できるかだけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が二重に効きます。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏は見ていません。
- 東京都市大学付属中学校(東京都・男子校)— 4 科目すべてが近く、算数(90)と理科(88)がとくに近い組み合わせです。過去問演習が最も二重に効きます。
- 東海大学付属浦安高等学校中等部(千葉県・共学)— 理科(89)・国語(84)・社会(83)が近く、算数はやや離れます。
- 立教新座中学校(埼玉県・男子校)— 算数(86)と国語(84)が近い組み合わせです。同じ埼玉県。
8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。
- 8 校の中には、2027 年度に 2 月 4 日の同じ時間帯で入試が重なる回のある学校(目黒日本大学中学校)があります。同じ日の同じ時間帯に重なる回は、どちらか一方しか受けられません。
- この学校は第 1 回が 4 科、第 2 回・第 3 回が 2 科・4 科の選択、第 4 回が 2 科(国語・算数)、第 5 回が算数 1 科です。2 科や 1 科で受けるつもりでも、併願先が 4 科目校の場合、理科・社会はその学校の準備として別に立てる必要があります。
- 城北埼玉の社会は「1 大問で 27 問」という構成そのものが珍しいので、形式の慣れは城北埼玉の過去問でしか作れないと考えた方がよさそうです。かえつ有明(社会 88)のように 1 本の文章から分野を横断する読み方が転用できる可能性のある学校もありますが、構成そのものは別です。
- かっこの中の数字は科目ごとの出題構造の近さ(0〜100 で、100 が最も近い)です。「大問数・小問数・記述と記号選択の比率・図表の比率・同じ場所に同じ単元が来るか・設問文の使い回し」の距離と、単元の分布の似方を合成したもので、同じ問題が出るという意味ではありません。なお国語は資料の年度が古いため、国語の数字は 2010〜2021 年度の出題どうしを比べたものになります。
13. 資料の限界
- 入試回が特定できません。この学校の入試は 2027 年度で 6 回ありますが、分析の元にした転写データは 1 年・1 科目につき 1 冊しかなく、どの回のものかを区別できません。ここに書いたことは「第 1 回相当」と考えて読んだ結果で、第 2 回以降・特待入試・算数 1 科の第 5 回が同じ作りかどうかは、この資料からは分かりません。とくに特待入試(算数 50 分・理科 40 分 70 点)と第 5 回(算数 1 科)は時間・配点が違うので、別の作りである可能性があります。
- 国語は 2022 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。8-4 節に書いたのは 2010〜2021 年度の話で、原本の設問文を精読したのは 2018〜2021 の 4 年です。直近の形式・記述の分量・大問構成は市販の過去問集で確認してください。併願(12 節)の国語の数字も、同じ理由で古い年度の出題どうしを比べたものになります。
- 図そのものは転写できません。図は文章での説明として残っているだけで、実際の図の見え方・目盛りの細かさ・写真の鮮明さは分かりません。算数は図のある小問が 47%、理科は 48%、社会は 26% あるので、市販の過去問で実物を見る必要があります。とくに社会は選択肢が写真 4 枚・図 4 つという設問があり、白黒印刷での見分けやすさは本番の体感に影響します。
- 解答用紙の実寸が分かりません。記述の欄の大きさ、算数の答えを書く欄の形は転写に残っていません。算数は「答えのみ」なのか途中式を書く余地があるのかも、設問文からは断定できません。
- 転写の読み取り確度が低めの年があります(算数 15 年中 10 年、理科 16 年中 6 年、社会 16 年中 6 年)。精読した直近年の題材表は設問文を自分で確認したものですが、それ以前の年について書いた「大問の主要単元」は転写の分類を数えたもので、細部は保証しません。
- 「〜のように見える」と書いた箇所は、題材からの推測で、裏づけとなる資料はありません。
- 満点・設問別の配点は問題冊子に印刷されていません(精読した年で確認)。科目の配点は募集要項によるものです。
- 難易度・合格に必要な得点・入試結果には触れていません。この資料は問題そのものだけを見たもので、それ以外は分かりません。
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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。
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