麗澤中学校 の過去問分析

麗澤中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。

麗澤中学校 過去問分析(2010〜2025 年度・第 1 回相当・科目により 7〜16 年分)

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

項目 内容
所在地 千葉県柏市
男女 共学
入試回と日程・科目 第 1 回 1 月 21 日午前(4 科、または 3 科〈国語・算数・英語〉を選択)/第 2 回 1 月 25 日午後(2 科〈国語・算数〉、または 3 科〈国語・算数・英語〉。3 科は本校会場のみ)/第 3 回 1 月 28 日午後(算数 1 科のみ)。いずれも 2027 年度募集要項
試験時間・配点 第 1 回は国語・算数が各 50 分 100 点、理科・社会が各 30 分 50 点、英語が 60 分 100 点。第 3 回の算数は 65 分 120 点
同名・類似名の学校 岐阜県の麗澤瑞浪中学校は姉妹校にあたる別の学校です。このレポートは千葉県柏市の麗澤中学校の問題だけを見ています

いまの小 6 は 2027 年 1 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

結論

  1. 4 科目とも「何番にどんな問題が来るか」が固まっています。算数は大問 4、理科は大問 5、社会は大問 5、国語は大問 3 で、この並びが何年も動きません。
  2. とくに算数は、大問の並びだけでなく大問 1・2 の中の小問の順番と問い方まで 3 年そろっており、前半 14 問は数字を入れ替えただけの同じ問題と言ってよい水準です。
  3. 動くのは各分野の中の単元と題材だけです(理科の物理なら電気回路 → 磁界 → 運動、社会の大問 5 の公民の主題、国語の文章そのもの)。

家でやること 3 つ

  1. 算数の大問 1(計算 8 問)と大問 2(一行問題 6 問)を、3 年分まとめて縦に解きます。
  2. 社会の大問 1(地図から都道府県を当てる)と、大問 3 前半の一問一答 5 問・大問 4 の近現代 5 問を 3 年分解きます。
  3. 国語の漢字 10 問(書き取り 8 問+熟語パズル 2 問)を毎日やります。

今週やる 1 つ

  1. 算数 2023・2024・2025 の大問 1 を横に並べて、(2)(3)(6) が数字違いの同じ問題になっていることを目で確かめます。

注意

  1. この資料は第 1 回に相当する 1 冊だけで、第 2 回・第 3 回の問題は含まれていません。国語は 2024 年度で止まっています(→ 13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並びだけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 判読の確度
算数 3 年(2023・2024・2025) 13 年(2010〜2022) 16 年(2010〜2025) 高。数式の細部(分数・かっこ)に転写の揺れがある年があるが、大問構成と題材の読み取りには支障がない
理科 3 年(2023・2024・2025) 12 年(2010〜2022、2011 を除く) 15 年(2010〜2025、2011 を除く) 中〜高。図が多く、図そのものは文字に置きかえられている。実験の設定は設問文から読める
社会 3 年(2023・2024・2025) 11 年(2010〜2022、2011・2012 を除く) 14 年(2010〜2025、2011・2012 を除く) 高。統計表・地図・写真の中身は要約されているが、設問の作りと題材は読める
国語 3 年(2022・2023・2024) 4 年(2010・2014・2015・2016) 7 年(2010・2014・2015・2016・2022・2023・2024) 2024 年度で止まっている。2025 年度以降の問題文は資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)。直近の形式は市販の過去問集で確認してほしい

5. 一番大きな結論

この学校の入試は、4 科目とも「何番にどんな問題が来るか」が固まっています。とくに算数は、大問の並びだけでなく大問 1・2 の中の小問の順番と問い方まで 3 年そろっています。

ここでいう固定は「同じ問題が出る」ではなく「同じ種類の問題が同じ場所に出る」という意味です。つまり、問題の置き場所(以下これを座席と呼びます。大問 4 が地学、というような置き場所のことです)が決まっている、ということです。ただし算数の大問 1 の (2)(3)(6) と大問 2 の 6 問、国語の大問 1 については、問い方の文までほぼ同じで「出る問題が分かっている」枠に近い状態です。

一方で「毎年変わるもの」もはっきりしています。理科の各分野の中の単元(物理なら電気回路 → 磁界 → 運動)、社会の大問 3 の時代と大問 5 の公民の主題、算数の大問 3・4 の題材、国語の文章そのものは年ごとに入れ替わります。

したがって過去問の使い方は、「同じ座席を年度をまたいで縦に解く」のが最も効率がよいことになります。算数の大問 1・2 を 3 年分、理科の大問 1 を 3 年分、社会の大問 3 前半と大問 4 を 3 年分、国語の大問 1 を 3 年分(手順は 過去問の使い方)。年度通しで時間を計る練習は、問題数の多い社会(30 分で 36〜44 問)と理科(30 分で 24〜25 問)で必要になります。

科目横断のまとめ

科目 形式の固定の度合い 中身の性格 最優先で時間をかける価値があること
算数(50 分・100 点) 非常に高い。大問 4・小問 18〜22。大問 1 が 8 問、大問 2 が 6 問。ほぼ全問が答えのみ 前半 14 問が計算と一行問題(数行で終わる短い文章題)で、単元も並び順も 3 年同じ。後半は図形の総合と「理由を言葉で追う」大問 大問 1・2 の 14 問を 3 年分縦に解いて 20 分以内に
理科(30 分・50 点) 高い。大問 5・小問 24〜25。小問集合 → 物理 → 化学 → 生物 → 地学。記号選択が主軸(46〜72%)、記述は精読した 3 年でゼロ 分野の偏りが 4 科目でいちばん小さく、最多の単元でも 6%。実験の表から言えることを選ぶ問題が毎年 大問 1 の小問集合と、実験の条件をそろえて比べる考え方
社会(30 分・50 点) 高い。5 大問で 14 年不変・36〜44 小問。地理 2・歴史 2・公民 1。選択 53〜57%・記述 1〜3 問 歴史が 4 割強。大問 1 は地図から都道府県を当てる入口、大問 3 前半は一問一答 5 問 都道府県の同定と、歴史の基本用語を漢字で書けること
国語(50 分・100 点。2024 年度まで) 高い。3 大問・26〜29 小問。漢字 → 説明文 2 本 → 物語 字数指定つきの抜き出しと記号選択が二本柱。記述は最後の 1 問(50 字以内)だけ 漢字 10 問(うち熟語パズル 2 問)と、字数を数える抜き出し

4 科目に共通するのは「決まった場所を速く正確に処理する」試験だということです。ひねった発想を要求する問題は少なく、そのぶん取りこぼしが響きます。


6. この学校らしさが出る場所


7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提にしています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々は 11 節の学年別ロードマップを先に見てください。

各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [毎日 10 分] 算数・大問 1 の四則計算 8 問を 3 年分(24 問)縦に解く。 (2)(3)(6) は数字を入れ替えただけの同じ問題です。並び順ごと覚えて、8 問を 10 分以内に。あわせて計算の工夫(分配法則でくくる・小数と分数の変換・平方数の和)を (1) 用に練習してください。3 年とも「そのまま足すと時間を取られる」作りになっています。(確認: 〜2025 年度)
  2. [毎日 10 分] 算数・大問 2 の一行問題 6 問を 3 年分(18 問)縦に解く。 — 規則性 → 食塩水 → 速さ → 割合 → 平面図形 → 立体図形の順は 3 年とも同じで、この 6 単元だけを徹底的に回せば足ります。大問 1 とあわせた前半 14 問で、全体の 3 分の 2 以上の設問数になります。単独で足すとよいのは 2 つ。数列の穴埋め(「1, 2, 2, □, 8, 32」のように積・商の規則が混ざるものが 3 年とも出るので、差だけを見る癖を外す)と、食塩水を「比で混ぜる」「濃度を逆算する(□ にあてはまる数を求める計算)」「食塩と水の比で与えられる」の 3 通りで解く練習です。3 年とも聞き方が違うのに位置は同じです。(確認: 〜2025 年度)
  3. [週末 60 分] 算数・大問 3 の図形と大問 4 の「言葉で追う」枠。 — 大問 3 は (1) から順に積み上がる誘導つきなので、(1) から順番に解く練習を、平面(面積比・相似)と立体(切断・回転体)を半々で。大問 4 は「なぜそうなるか」を言葉で説明する枠で、分数のわり算・あまりの意味・倍数の個数の数え方を、下級生に教えるつもりで 2〜3 文で書きます。2023・2024 と 2 年続けて出ています。(確認: 〜2025 年度)
  4. [週末 60 分] 社会・大問 1 の都道府県の同定と、大問 3 前半(一問一答 5 問)・大問 4(近現代 5 問)を 3 年分。 — 大問 1 は 3 年とも「地図と統計から都道府県を特定する」入口で、ここでつまずくと後ろの小問まで連鎖します。県庁所在地と県名が違う県、地形(山地・平野・半島)、雨温図、農産物・畜産の生産上位を白地図の上でつないでください。大問 3 前半の一問一答は古代 → 中世 → 近世を 1 問ずつ、語句を漢字で書かせるだけなので、歴史の基本用語を漢字で書ける状態にしておけば無条件で取れる枠です。大問 4 は 8 年連続で同じ座席にあり、幕末の開国から戦後の講和・高度成長までを風刺画・年表・資料の形で読む練習が効きます。30 分で 40 問前後を処理するため、先に設問を読んでから資料に戻る順を決め、記述は最後に回します。(確認: 〜2025 年度)
  5. [週 1 回] 社会・毎年出る問い方をまとめて練習する。 — ①X・Y の 2 文の正誤の組み合わせ(2 文を別々に○×する練習。毎年複数)、②時代順の並べかえ(政治史・外交史・文化史の 3 本で。年号そのものより「どちらが先か」)、③文字種の指定(「漢字で」「漢字 2 字」「カタカナ 3 字」「アルファベット」が各年に複数あるので、過去問を解くときに指定を丸で囲む癖を)、④記述を 3 年分書いて添削してもらう(「資料から読めること 1 つ + だから〜」の形で 1〜2 文。年 1〜3 問しかないぶん、書き慣れていないと空欄になります)、⑤前年の出来事を制度と地理に翻訳する(3 年とも前年のニュースが入っており、災害・エネルギー・国際情勢が入口になりやすい)。(確認: 〜2025 年度)
  6. [毎日 10 分] 国語・漢字 10 問。 — 大問 1 の 10 問は無条件の得点源です。書き取り 8 問には送り仮名つきの訓読み(テラス・ケワしい)が毎年混ざります。熟語パズル 2 問(中央の空欄に漢字 1 字を入れ、上下左右の 4 字とそれぞれ二字熟語ができるようにする)は 3 年連続で同じ形です。漢字の意味と組み合わせで考える力が要るので、市販の漢字パズル教材で慣らしておくとよい枠です。(確認: 〜2024 年度)
  7. [週 1 回] 国語・抜き出しと 50 字記述、読解の下ごしらえ。 — ①字数指定つきの抜き出しを、字数を数える作業として速くする(「二十一字」と指定されたら本文の該当箇所を数えて確認)、②50 字記述を 3 年分書く(「〜こと。」「〜ということ。」で締める形を固定し、使う語を指定されたら必ず入れる。3 年連続で最後の設問がこれです)、③接続語の選択(しかし・つまり・たとえば・また)を前後の関係を言葉にしながら、④傍線部の語句の意味を文脈から選ぶ練習(辞書的な意味ではなく「本文中の意味」を問われます。建前・自治・厄介・仏頂面のような大人向けの語彙が出ます)、⑤説明文 2 本を突き合わせて「共通して言っていること」「片方にしか無いこと」を口で言う練習と、抽象度の高い説明文の多読(労働・宗教・政治思想)。小学生には遠い題材が続いているので、大人向けの新書レベルの文章に触れておくと楽になります。(確認: 〜2024 年度)
  8. [週末 60 分] 理科・大問 1 の小問集合を 3 年分(15 問)縦に解き、あわせて 4 分野を回す。 — 大問 1 は 4 分野が混ざり、後ろに前年の出来事が入るという形が 3 年とも同じで、分野をまたいで頭を切り替える練習になります。前年のニュースは「それはどの単元の話か」で仕分けてください。分野ごとには、物理(大問 2)を電気回路 → 磁界 → 運動と単元横断で(回路図の読み取り、方位磁針のふれ方、斜面と木片の実験は 3 年で全部出ました)、化学は計算 3 本(中和の比・溶解度と再結晶・濃度。3 年ともこのどれかが大問 3)、生物は人体・植物・生態系の 3 本を用語が漢字で書けるところまで、地学は天体と地震(P 波・S 波の速さと到着時刻の計算は 2025 大問 5 で 2 問。星座の日周運動は図の上で追えるように)。さらに「実験の表から言えることを選ぶ」練習を毎回入れてください。「この実験だけでは何が言えないか」「もう 1 つ何を確かめれば証明できるか」を問う設問が毎年あります(2023 大問 4 (2) が代表例)。30 分の時間配分は、導入文が長いので大問 1 を 6 分で抜けて残り 4 大問に 6 分ずつが目安です。社会(40 問前後)も理科(25 問前後)も資料と導入文が長く、「読み切れずに終わる」のが最大の失点要因になるため、通し演習で配分を決めておいてください。(確認: 〜2025 年度)

8. 科目別の詳細

家でやることは 7 節、形式面は 10 節、しばらく出ていない単元は 9 節に一本化しました。この節はその根拠にあたる観察です。

8-1. 算数(50 分・100 点・大問 4・小問 18〜22)

年度×大問の題材表(精読した 3 年・2023〜2025)

年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 小問計
2025 四則計算 8 問 □ を求める一行問題 6 問(規則性/食塩水/速さ/割合/平面図形/立体図形) 台形 ABCD の面積と辺の比(4 問) 分数の差と積が等しくなる 2 数(誘導つき 4 問) 22
2024 四則計算 8 問 □ を求める一行問題 6 問(規則性/食塩水/速さ/売買損益/円 2 つの重なり/おうぎ形の立体) 立方体 19 個を組んだ立体の切断(3 問) 分数のわり算をなぜひっくり返すのかを小学生に説明(記述 1 問) 18
2023 四則計算 8 問 □ を求める一行問題 6 問(規則性/食塩水/速さ/売買損益/正方形の中の白い部分/回転体) 長方形 ABCD と辺上の点でできる図形の面積(4 問) 5 の倍数の個数を求める式の、商とあまりの意味を説明(記述 1 問) 19

転写の分類では、大問 1 が四則計算なのは 2010〜2025 の 16 年すべて、大問 2 が規則性から始まる一行問題なのは 2021〜2025 の 5 年連続です。大問が 4 つになったのも 2021 年からで、それ以前は 5〜6 大問でした。売買損益(仕入れ値・定価・割引から利益を求める形)や回転体の中身は 用語集 にあります。

同じ場所に同じ種類の問題が出る

この学校の算数でいちばん大きい特徴は、大問 1 と大問 2 の中の小問の並びまでそろっていることです。ここでいう固定は「同じ問題が出る」ではなく「同じ種類の問題が同じ場所に出る」という意味ですが、算数の前半 14 問についてはその精度がかなり高い状態です。

大問 1(四則計算 8 問)の中の並び(3 年とも同じ):

番号 3 年に共通する形 2023 2024 2025
(1) 数をたくさん並べた加減の工夫計算 1+4+9+…+64(平方数の和) 16−11+13−9+… の交互 25+4+21+8+… の組み合わせ
(2) 「2 けた×2 けた + 整数 − 3 けた÷2 けた」 5×7+9−136÷17 8×13+7−629÷17 11×12+5−378÷14
(3) かっこ 2 つの割り算(片方が積の差) (18×7−21×5)÷(47−29−15) (66×12−72×9)÷(59−28−19) (139−26−29)÷(23×28−11×58)
(4) 小数の加減または乗加 3.82+5.69−2.07 14.3×2.4−9.75−5.67 1.9×2.5+2.6×1.9
(5) 中かっこ入りの小数計算 11+0.12×5−0.5×0.74 {2.7×1.5−(2.5−0.7)}÷2.5 12.6÷{(11.2−3.7)×0.48}
(6) 帯分数 3 つの加減 2⅓+3¾−4⅚ 4⅕−3⅔+2 2/7 4⅔−3½+2 4/7
(7) 分数のかっこつき四則 (5¼−3⅔)×7/24÷… (1¾−7/9)÷1⅙−… 10/11×(4⅓−1⅙)
(8) 小数と分数の混合四則 6⅔−(1.75×6/7−1.5×…) (1.2×1.2+1⅖÷2½)÷1.25 (1 16/25+3)−3.75÷(2.75×…)

(2) と (3) と (6) は、数字を入れ替えただけの同じ問題といってよい水準です。とくに (3) は「かっこの中を先に計算すると答えが 1 けたの整数になる」作りが 3 年とも共通で、(2) は「3 けた÷2 けたが割り切れる」形が 3 年とも変わりません。

大問 2(□ を求める一行問題 6 問)の中の並び(3 年とも同じ):

番号 単元 2023 2024 2025
(1) 規則性・数列 1, 2, 2, □, 8, 32, … 初めて 24 が現れるのは左から □ 番目 1, 1, 2, □, 8/3, …
(2) 食塩水の濃度 A の濃度は B の 3 倍、2:3 で混ぜて 4.5% 食塩と水が 3:22 の食塩水 100 g 4% の食塩水 200 g に □% を加える
(3) 速さ 家から 1 km の駅へ分速 80 m P から Q へ折り返すマラソン 兄が分速 80 m・弟が分速 40 m
(4) 割合(売買損益) 定価 150 円・25 個売れ残り □% 引き 仕入れ 500 円・3 割の利益を見こむ お小遣いの 30% と 15%
(5) 平面図形の面積 対角線 12 cm の正方形の白い部分 互いの中心を通る 2 つの円 斜線部分の面積
(6) 立体図形の体積・表面積 直線 ℓ(エル)で 1 回転させた回転体 おうぎ形を 6 等分してつくる立体 立体の表面積(円周率 3.14)

(1) の書き出しは 3 年とも「下の数字の列は、ある規則にしたがって並んでいます。」で始まります。転写の分類ではこの言い回しは 2020・2022・2023・2024・2025 に現れます。

大問 3 は図形の総合(3〜4 問)で、平面(2023・2025)と立体(2024)が入れ替わります。大問 4 は「なぜそうなるのかを言葉で追う」枠です。2023 と 2024 は説明を書かせる 1 問だけの大問、2025 は誘導文を読んで分数の性質を自分で見つける 4 問構成でした。

頻出単元と周期(転写の分類・2010〜2025 の 16 年で数えたもの)

上位 3 分野(計算・平面図形・割合と文章題)で全体の 7 割を占めます。分野の広さより、決まった分野を速く正確に処理する力が問われる作りです。

問われ方の特徴


8-2. 理科(30 分・50 点・大問 5・小問 24〜25)

年度×大問の題材表(精読した 3 年・2023〜2025)

年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5 小問計
2025 小問集合 5 問(凸レンズ/食塩水の濃度/フラミンゴの脚/小惑星の探査機/千葉市の最高気温) 物理|斜面を転がるおもりと木片の移動(実験 2 つ) 化学|ミョウバンの再結晶とトマトの糖度(会話文 2 本) 生物|アブラナの花のつくりと受粉・花芽形成 地学|プレートと地震(P 波の速さ・到着時刻) 24
2024 小問集合 5 問(音の速さ/ろうそくの燃焼/体温と外気温/台風の風/エルニーニョ現象) 物理|磁界(棒磁石・U 字磁石の鉄粉・回路と方位磁針) 化学|5 種類の水よう液の判別(実験 1・実験 2) 生物|心臓と血液の流れ(矢印の作図つき) 地学|カシオペヤ座の見え方を 4 年生に教える 25
2023 小問集合 5 問(シーソーのつり合い/卵の浮き沈みと密度/発芽条件/チバニアン/ノーベル物理学賞) 物理|電気用図記号と豆電球の回路 化学|濃さの違う 2 種類の塩酸の中和 生物|岩場の食物連鎖とヒトデの除去実験 地学|太陽系と小惑星(はやぶさ・リュウグウ) 25

同じ場所に同じ種類の問題が出る

理科は 4 科目のなかでもっとも並びが固い科目です。大問 1 が分野をまたぐ小問集合、大問 2 が物理、大問 3 が化学、大問 4 が生物、大問 5 が地学という並びが、転写の分類では 2022〜2025 の 4 年連続でした。精読した 3 年(2023・2024・2025)はすべてこの並びです。大問数 5 は資料のある 15 年すべてで変わっていません。

ここでいう固定も「同じ問題が出る」ではなく「同じ種類の問題が同じ場所に出る」という意味です。理科は分野の座席だけが固まっていて、中の題材は毎年作り直されています。

頻出単元と周期(転写の分類・2010〜2025 の 15 年)

分野の偏りが 4 科目でいちばん小さく、もっとも多い単元でも全体の 6% しかありません。「この単元だけ捨てる」が効かない作りです。

問われ方の特徴


8-3. 社会(30 分・50 点・大問 5・小問 36〜44)

年度×大問の題材表(精読した 3 年・2023〜2025)

年度 大問 1(地理 1) 大問 2(地理 2) 大問 3(歴史・前近代) 大問 4(歴史・近現代) 大問 5(公民) 小問計
2025 令和の災害が起きた 8 都道府県の地図(山地名・雨温図・輪島市の地形図・エネルギー) 7 問 麗子さんの工場見学記(工業地帯の出荷額・埋め立て地・公害・貿易品目) 6 問 一問一答 5 問+古代〜近世の下線部 8 問(908 年の偽籍の記述つき) 13 問 2 枚の風刺画(1898 年の中国分割・1941 年の情勢) 5 問 平和活動と社会参加の発表原稿(憲法 9 条・国会・選挙) 9 問 40
2024 麗澤中学校 1 年生の都道府県調べ学習(統計・日照時間) 5 問 日本の貿易(石炭の輸入先・産業の空洞化・2022 年の貿易赤字) 4 問 一問一答 5 問+古代〜近世の下線部 10 問(天保の改革と双六の記述つき) 15 問 ガソリン価格から燃料の歴史へ(石炭・石油をめぐる近代) 5 問 選挙制度(投票率の表・麗子さんの家族の選挙権・柏市の直接請求) 7 問 36
2023 日本地図から 9 都道府県の同定(世界遺産の写真・農産物の統計) 9 問 世界の国々(三大宗教・ブラジルの農産物・豚肉の統計・マンデラ) 7 問 一問一答 5 問+古代〜近世の下線部 10 問(菅原道真の記述つき) 15 問 北海道開拓の年表(開拓使・札幌農学校・戦後処理) 5 問 国際連合(主要機関・専門機関・安保理の記述つき) 8 問 44

同じ場所に同じ種類の問題が出る

社会は 5 大問が資料のある 14 年すべてで変わりません。中身の並びも固い作りです。

ここでいう固定も「同じ問題が出る」ではなく「同じ種類の問題が同じ場所に出る」という意味です。

頻出テーマと周期(転写の分類・2010〜2025 の 14 年)

歴史が全体の 4 割強を占め、そのなかでも古代(飛鳥・奈良)と近現代が二本柱です。

問われ方の特徴


8-4. 国語(50 分・100 点・大問 3・小問 26〜29。2022〜2024 年度で確認)

国語は 2024 年度までの資料しかありません。2025 年度以降の問題文は資料に無く(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)、ここに書いたのは 2022〜2024 年度に限った話です。直近の形式は市販の過去問集で確認してください。

年度×大問の題材表(精読した 3 年・2022〜2024)

年度 大問 1 大問 2(説明文・論説) 大問 3(物語) 小問計
2024 漢字の書き取り 8 問+熟語パズル 2 問 〈文章 1〉〈文章 2〉|社会契約と「一般意志」(汐見稔幸『教えから学びへ』ほか) 9 問 神社で働く奥山希美と宮司の対話 10 問 29
2023 漢字の書き取り 8 問+熟語パズル 2 問 〈文章 1〉〈文章 2〉|仏教の智慧と慈悲(五木寛之『無意味な人生など、ひとつもない』ほか) 8 問 戦時下の列車と葬儀(竹西寛子『蘭』) 9 問 27
2022 漢字の書き取り 8 問+熟語パズル 2 問 【文章 1】【文章 2】|日本人の労働観・仕事と稼ぎ(内山節『よみがえる日本的労働観』ほか) 8 問 小学 4 年生の永野信夫とおばけの噂(三浦綾子『塩狩峠』) 8 問 26

同じ場所に同じ種類の問題が出る

大問 1=漢字、大問 2=説明文・論説、大問 3=物語の 3 大問が 3 年とも同じです。転写の分類では、大問 1 が漢字の書き取りなのは 2015・2016・2022・2023・2024 の 5 年で確認できます。ここでも固定は「同じ問題が出る」ではなく「同じ種類の問題が同じ場所に出る」という意味です。

その上で、問い方の言葉づかいまで 3 年そろっている箇所がいくつもあります。

頻出と傾向(資料のある 7 年に限った話)

問われ方の特徴


9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

転写の分類で大問の主要な単元として数えたものです。最終確認年度は、資料の中でその単元を最後に確認できた年度を指します(算数・理科・社会は 2025 年度、国語は 2024 年度までを見ています)。精読していない年の細部は保証できません。

科目 単元 出ていた年 最終確認年度 なぜ警戒するか
算数 速さの大問 2010〜2016 2016 年度 大問として毎年のように出ていたが、2021 年以降は大問 2 の一行問題に降りている。旅人算・グラフを読む形が大問として戻る余地がある
算数 水量とグラフ 2011・2013・2017・2019 2019 年度 周期的に出ていた。6 年なし
算数 場合の数 2013・2020 2020 年度 5 年なし
算数 約束記号 2018・2020 2020 年度 5 年なし。大問 4 の「誘導を読んで規則を見つける」枠と相性がよい
算数 時計算 2012・2014 2014 年度 その後は出ていない
理科 こん虫・動物の分類 2016・2017・2018 2018 年度 3 年連続だった。7 年空いている
理科 熱と状態変化 2010・2015・2016 2016 年度 9 年なし
理科 滑車 2019 2019 年度 6 年なし
理科 浮力・密度(大問として) 2020 2020 年度 2023 は大問 1 の小問で顔を出した。大問としては 5 年なし
理科 燃焼 2012・2015・2021 2021 年度 近年は小問だけで、大問としては空いている
理科 月の満ち欠け 2022 2022 年度 地学の大問 5 が 3 年続けて太陽系・星座・地震に寄っている
理科 金属と水溶液の反応 2015・2017・2018・2022 2022 年度 定番だが空いている
理科 地層・岩石・化石 2010・2013・2020 2020 年度 同じく定番だが空いている
社会 三権分立・国会・内閣・裁判所(大問の柱として) 2015・2019 2019 年度 2025 は小問で顔を出した。柱としては 6 年なし
社会 日本国憲法(大問の柱として) 2018 2018 年度 2025 は憲法 9 条が小問だけ。7 年なし
社会 江戸時代(大問 3 の柱として) 2020・2021 2021 年度 2 年連続で柱だった。4 年なし
社会 財政・税・社会保障 2020・2021 2021 年度 4 年なし
社会 人口・都市問題 2021 2021 年度 4 年なし
社会 人権・多文化共生 2022 2022 年度 3 年なし
社会 世界地理 2013・2014・2016・2018・2019・2023 2023 年度 大問 2 の定番。2 年なし
社会 国際社会・国際協力 2013・2016・2017・2023 2023 年度 大問 5 の定番。2 年なし
国語 詩・短歌・俳句 2010 2010 年度 2022〜2024 では出ていない。2025 年度以降は資料が無く不明
国語 知識問題のふくらみ 2024(読解の中の語句) 2024 年度 現在の大問 1 は漢字 8 問+熟語パズル 2 問だが、四字熟語・ことわざ・慣用句が語句の空欄補充として読解の中に入り込むことがある(2024 大問 2 問六の四字熟語、大問 3 問五の二字熟語)

国語の 2 点については、2025 年度以降の資料が無いため「戻るかどうか分からない」としか言えません。


10. 形式面の注意


11. 学年別ロードマップ

この学校に向けて何をするか
小 4(土台) 計算の正確さ・図形の基礎・読解・短い記述・漢字語彙の 5 本が土台です。この学校でとくに効く入口は 3 つ。①四則計算の速さと正確さ(算数の 18〜22 問のうち 8 問が計算そのもの)、②地図を見る習慣(社会の大問 1 は毎年地図から始まります)、③漢字の書き取りと送り仮名。時間を測るのはまだ早い段階です。地図帳を開いて「この県はどこか」を話すだけでも、後の大問 1 に効きます
小 5(幅) 全分野をひととおり学び終える学年です。週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は算数の一行問題と国語の漢字を毎日。算数の単元は大問 2 の並びと同じ順に置いてください。規則性 → 食塩水の濃度 → 速さ → 割合と売買損益(仕入れ値・定価・割引から利益を求める・受験用教材の単元)→ 平面図形の面積 → 立体図形の体積と表面積の 6 つを、一行問題として回せる形に早めに持っていきます(大問 2 がこの 6 つで固定されているためです)。週末 60 分はその週の理科の 1 分野に充てます。理科は分野の偏りが小さいので、ここで全分野を一巡しておくのが効きます。単元の一覧としては 8 節の年度×大問の題材表をそのまま使えます。社会は歴史の基本用語を漢字で書けるようにし、都道府県と統計を結びつける練習を始めます。国語は説明文を 2 本並べて「共通点」を言う習慣を。ただし国語は 2025 年度以降の資料が無い(→ 13 節)ので、直近の形式は市販の過去問集で確かめてください
小 6(仕上げ) 7 節の 8 項目に取り組みます。夏以降は同じ座席を縦に解く形(算数の大問 1・2 を 3 年分、社会の大問 3 前半と大問 4 を 3 年分、理科の大問 1 を 3 年分、国語の大問 1 を 3 年分)を主にし、年度通しで時間を計る演習は社会・理科を中心に置きます。記述は 4 科目合わせて年 3〜7 問と少ないので、書く練習より読む速さに時間を配分してかまいません

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 差が出るのは小 6 の反復です。前半の座席が固まっているぶん、同じ場所の問題を何年分も解いた経験がそのまま点になります。ただし理科だけは事情が違います。いちばん多い単元でも全体の 6% しかなく、「この単元だけ捨てる」が効きません。理科の全分野の一巡は小 5 のうちに済ませ、小 6 は算数・社会の座席の反復に時間を回す配分が、この学校の形に合います。


12. この学校と併願するなら

観点は勉強が転用できるかだけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が二重に効きます。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏は扱いません。

8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。


13. 資料の限界


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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。

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