秀明大学学校教師学部附属秀明八千代 の過去問分析
秀明大学学校教師学部附属秀明八千代の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。
秀明大学学校教師学部附属秀明八千代中学校 過去問分析(2025〜2026 年度・回の表記なし・算数 2 年分)
更新 2026-08-20。
1. この学校の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 千葉県八千代市 |
| 男女 | 共学(1989 年に共学化。それ以前は男子校) |
| 旧称 | 秀明八千代中学校(1981 年開校・2015 年に現在の名称へ改称) |
| 入試回と日程・科目 | 専願 12 月 1 日: 国語・算数・英語から 1〜2 教科を選択(適性検査の形式・各 30 分)/一般 A 1 月 20 日・一般 B 1 月 28 日・一般 C(一般 C の日程は公表資料に記載がありません): 同じ 3 教科から 1 教科を選択(学力検査の形式・50 分)(2027 年度募集要項) |
| 試験時間・配点 | 一般は 1 教科 50 分、専願は各 30 分。配点はいずれも公表資料から確認できません |
| 面接・その他 | 全日程で受験生の面接があります。募集人員 60 名は 4 回の合計として書かれており、回ごとの内訳は要項にありません |
| 名前の似た別校 | 埼玉県川越市の秀明中学校とは別の学校です。市販の過去問集を買うときは取り違えないでください。なお登録上の正式名は末尾に「中学校」が付かない「秀明大学学校教師学部附属秀明八千代」です |
いまの小 6 は 2027 年 1 月(専願は 2026 年 12 月)、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。
2. このページでわかること
このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。
過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。
以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。
3. まず結論だけ(10 行)
結論
- 精読した 2 年(2025・2026)は、大問 8 題・小問 36 問・解答欄 38 個が一致し、どの席に何が来るかという座席(問題の置き場所)も同じでした。
- 解答欄 38 個のうち 24 個(63%)が計算です。残りは図形が 8 問(角度 2・面積 4・立体の体積 2)、文章題が 6 問。
- 全 38 個が答えだけを書く形式で、記述・記号選択・作図はいずれも 0 問でした。
家でやること 3 つ
- 整数・分数・小数の計算を 8 問ずつのセットにして、3 セット 24 問を 20 分・全問正解で通せる状態にします。
- 色のついた部分の面積 4 問(大きな図形から引く/小さく分けて足す)を、週末にまとめて練習します。
- 三角定規 2 枚の組み合わせの角度と、円柱・角柱の体積(底面積 × 高さ)を固めます。
今週やる 1 つ
- 2025・2026 の大問 1・3・5(計算 24 問)だけを縦に解いて、20 分で通るか計ります。
注意
- 資料は算数 2 年分だけで、この 2 冊がどの入試回のものかも分かりません。「2 年とも同じだった」とは書けますが、「毎年こうだ」とは書けません(→ 13 節)。
4. 資料の状況
どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並びだけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。
| 科目 | 精読した年 | 構成だけ数えた年 | 資料のある年 | 判読の確度 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 2 年(2025・2026) | 0 年 | 2 年(2025・2026) | 高〜中。2025 は問題冊子と解答用紙の両方があり、答えの数値まで照合できました。2026 は転写の確度が低めと記録されていますが、別の転写と突き合わせて大問数・小問数・並びの一致を確認しました |
| 国語 | 0 年 | 0 年 | 0 年 | 資料が 1 年もありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです) |
| 理科 | 0 年 | 0 年 | 0 年 | この学校の入試科目に理科の記載がなく、資料もありません |
| 社会 | 0 年 | 0 年 | 0 年 | この学校の入試科目に社会の記載がなく、資料もありません |
- 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
- この分析は算数 2 年分だけに立っています。250 校規模の同じ企画のなかでも資料がとくに薄い部類で、「2 年とも同じだった」ことは書けますが、「毎年こうだ」とは書けません。本文でもその区別を守っています。
- 入試回は資料から特定できません。過去問データベースは校×年×科目につき 1 冊しか載せず、この 2 冊にも回の表記が印刷されていません。募集要項では専願と一般 A・B・C の 4 回があるので、下に書いたのはそのうちどれか 1 回の冊子だという前提で読んでください。
- 試験時間・満点・設問別の配点は、2 冊のどこにも印刷されていません。募集要項の側の数字(一般は 1 教科 50 分、専願は各 30 分の適性検査の形式、いずれも面接あり)は 1 節に載せましたが、冊子側にその裏づけとなる印字はありません。
- 冊子の分量は 2 年とも A4 換算 4 頁(うち 1 頁は解答用紙)です。設問文の総量は 1,100〜1,600 字程度で、読ませる文章はほとんどありません。
- 解答用紙のヘッダーと冊子の表記は「秀明八千代中学校」という短い呼び方です。正式名称は 2015 年に改められており、資料の表記はその短縮形にあたります(名前の似た別校への注意は 1 節に書きました)。
5. 一番大きな結論
精読した 2 年(2025・2026)は、大問の数・小問の数・どの席に何が座るかが、まるごと一致していました。
- 大問 8 題・小問 36 問・解答欄 38 個(面積の問題が①②の 2 問に分かれるため、小問番号より解答欄が 2 つ多くなります)。2 年ともこの数字で、1 つも違いません。
- 座席の並びも 2 年とも同じでした。
| 座席 | 2025 年度 | 2026 年度 |
|---|---|---|
| 大問 1 | 整数の四則計算 8 問 | 整数の四則計算 8 問 |
| 大問 2 | 文章題 1 問・角度 1 問・色のついた部分の面積 2 問 | 同じ 3 点セット |
| 大問 3 | 計算 8 問(分数 4・小数 4) | 計算 8 問(分数 8) |
| 大問 4 | 文章題 1 問・角度 1 問・色のついた部分の面積 2 問 | 同じ 3 点セット |
| 大問 5 | 計算 8 問(分数 6・分数と小数の混在 2) | 計算 8 問(小数 8) |
| 大問 6 | 場合の数(4 人のリレーの順番) | 場合の数(6 人から 2 人ずつの組) |
| 大問 7 | 立体の体積 2 問(円柱・四角柱) | 立体の体積 2 問(円柱・三角柱の展開図) |
| 大問 8 | 比例(ペットボトルのリサイクル) | 仕事算(全体の仕事量を 1 とおいて日数を求める形) |
いちばん大きな特徴は、解答欄 38 個のうち 24 個(63%)が純粋な計算問題だということです。大問 1・3・5 がそれぞれ 8 問ずつの計算で、これだけで全体の 6 割を超えます。残りは図形が 8 問(角度 2・面積 4・立体の体積 2)、文章題が 6 問。この配分が 2 年とも同じでした。
そして全 38 個が答えだけを書く形式です。記号を選ぶ問題が 0 問、記述が 0 問、作図が 0 問。「式や考え方も書きなさい」という指示も 2 年とも見当たりません。つまり部分点の入り込む余地が資料の範囲では見当たらず、合っているか合っていないかだけで決まる作りになっています。
したがって過去問の使い方は「同じ座席の問題を縦に並べて解く」と「計算の速さと正確さを仕上げる」の 2 つが中心になります(手順は 過去問の使い方)。ただし 2 年分しかないので、縦に並べても 2 問ずつにしかなりません。むしろこの 2 年の並びを出題の見取り図として使い、同じ作りの問題を市販の計算問題集で数をこなすほうが現実的だと思います。
もうひとつ大事な区別があります。固定されているのは「同じ種類の問題が同じ場所に出た」ことであって、「同じ問題が出た」ことではありません。2 年の設問文を突き合わせると、数値も設定も文章も作り直されています。ただ 1 か所だけ、大問 2 (2) の角度の問題が「右の図は 1 組の三角定規を組み合わせたものです。あ の角度を求めなさい。」という一字一句同じ一文で 2 年とも出ています(8 節)。
なお、座席の固定を数える全校索引には、この学校は載っていません。索引は 3 年以上続いた座席だけを数える作りで、この学校は資料が 2 年しかないため対象外になっています。「座席が動く学校だから載っていない」のではありません。
この学校の入試は 1 教科選択です(募集要項では国語・算数・英語から選ぶ形)。つまり選んだ 1 科目がそのまま結果になるので、4 科目をそろえて受ける学校のような「理科で稼いで国語を耐える」という科目間の埋め合わせが効きません。算数を選ぶなら、上の 24 問の計算を取り切ることがそのまま準備の中心になります。
6. この学校らしさが出る場所
- 「計算がそのまま入試になる」構成です。 8 大問のうち 3 大問・24 問が計算で、しかも整数・分数・小数がきれいに 8 問ずつ分かれています。これは小学校で習う計算の全域を、順番に確認していく作りに見えます。ひねった数値や特殊な処理はほとんどなく、
26×101や51×120のような工夫すれば速くなる形がところどころに置かれています。 - 設問文がほぼ同じ言い回しで続きます。「次の計算をしなさい。ただし、約分できるものは約分しなさい。」「次の図の色がついた部分の面積を求めなさい。」「次の図の立体の体積を求めなさい。ただし、円周率は 3.14 とします。」— この 3 つは 2 年とも同じ座席に同じ文で置かれていました。問題文を読む負担を意図的に下げているように見えます。
- 身のまわりの題材が続きます。リレーの順番(2025 大問 6)、金魚のえさやり当番(2026 大問 6)、ペットボトルのリサイクルとカーテン(2025 大問 8)、工作の時間の針金(2026 大問 4)、ノートと万年筆・ノートと消しゴム(2025・2026 大問 2)。受験算数らしい抽象的な設定ではなく、学校生活や家庭の場面から数を取る書き方です。2025 大問 4 (1) の「ある市の交通事故が 20% 減」のような社会的な題材も混ざります。
- 三角定規の角度が 2 年とも同じ座席・同じ文です。「右の図は 1 組の三角定規を組み合わせたものです。あ の角度を求めなさい。」が 2025・2026 の大問 2 (2) に一字一句同じで置かれています。ただし図の重なり方までは 2026 の転写では確かめられなかったので、「同じ問題が再び出た」ではなく「同じ作りの問題が同じ場所に出た」と読むのが安全です(2025 の答えは 75°)。三角定規 2 枚の角(90・60・30・45)の組み合わせは、この学校の算数でいちばん確実に準備できる 1 問だと思います。
- 答えの数値が「きれいな数」に落ちます。2025 の解答用紙で確かめられる範囲では、答えは 2026・19・8.44・4.23・64・123・182・29(大問 1)、120 円・75°・359 ㎠・325 ㎠(大問 2)といった具合で、割り切れない値や複雑な分数がほとんどありません。計算の途中で汚い数が出たら、そこまでのどこかを間違えている可能性が高い、という見方ができます。
- 1 問あたりの重さがほぼ均等に見えます。難しい 1 問に長く粘る作りではなく、38 個の解答欄を淡々と埋めていく設計に読めます(配点が印字されていないため、あくまで問題の分量から見た印象です)。
- 立体は「体積だけ」です。2 年とも表面積が出ていません。円柱が 2 年とも (1) にあり、(2) は角柱(2026 は展開図から組み立てさせる形)。底面積 × 高さの一本道で解ける作りになっています。
7. 今からやるなら(優先順)
想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提にしています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々は計算の精度と図形の基礎を先に進めてください。学年別の入り方は 11 節に書きました。
各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。以下の実例はすべて 2025・2026 年度の 2 年分から取っています。
- [毎日 10 分] 計算 24 問(整数 8・分数 8・小数 8)を、途中式なしで正確に。 大問 1 が整数、分数は 2026 が大問 3・2025 が大問 5、小数は 2025 が大問 3 の後半・2026 が大問 5 です。整数は 2 年とも (1)〜(3) が 2 つの数の計算、(4)〜(6) が 3 つの数、(7)(8) が 4 つ以上か括弧つき、というやさしい順に並ぶ作りでした(
26×101・61−(143−15)÷4(2025)、405÷(51−46)・200−4×(45−81÷9)(2026))。分数は通分・帯分数の繰り下がり・約分・分数のわり算までひと通り(1 2/7 − 5/7(2025)、(7/10 − 5/14) ÷ 8/7(2026))。小数はわり算の位取りが最大の落とし穴です(19.47÷5.9(2025)、6.46÷1.7÷2・8.1÷0.3 − 58.5×0.2(2026))。あわせて計算の工夫(分配法則・交換法則)で楽になる問題が各年に混ざります(3.5×3.6 − 3.5×1.6・0.125×4/3(2025)、51×120・8×5/12×3/28(2026))。気づかなくても解けますが、時間が変わります。(確認: 〜2026 年度) - [毎日 10 分] 各計算大問の (8) の括弧つき混合計算 — 2 年 × 3 大問 = 6 か所すべてがこれでした。
111−(0.4×50+7.2÷1.8)(2025)、100−(1.2×75+9.2)(2026)。計算の順序を間違えると 1 問まるごと落ちるので、ここだけは筆算の書き方を決めておきます。(確認: 〜2026 年度) - [週末 60 分] 色のついた部分の面積 4 問 — 大問 2 (3) と大問 4 (3) が①②の 2 問ずつで、合計 4 問。長方形・正方形・三角形・台形を足し引きして求める作りが中心です(2025 は長方形から傾いた正方形を除く図、2026 は長方形 2 枚を重ねた図と、垂線を下ろして分ける五角形)。円やおうぎ形が混ざる年もあります(2025 大問 4 (3)② の答えが 44.56 ㎠ で、円周率 3.14 を使う形になっています)。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 角度 2 問 — 大問 2 (2) と大問 4 (2)。三角定規の組み合わせ(2 年とも大問 2 (2)、設問文まで同じ)と、多角形の内角(2025 は五角形の 4 つの内角から残り 1 つ、2026 は頂角 100° の二等辺三角形の組み合わせ)。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 立体の体積 2 問 — 大問 7。2 年とも (1) が円柱(2025 は直径 10cm・高さ 12cm で答え 942 ㎤、2026 は直径 10cm・高さ 24cm)、(2) が角柱(2025 は台形を底面とする四角柱で 720 ㎤、2026 は 3・4・5 の直角三角形を底面とする三角柱を展開図から組み立てる形)。表面積は 2 年とも出ていません。体積だけです。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 場合の数 2 問 — 大問 6。人を並べる・組にする設定が 2 年とも(2025 は 4 人のリレーの順番=24 通りと、男子を先頭とアンカーに固定=4 通り。2026 は男女 3 人ずつから 2 人組を作る、男女 1 人ずつの場合と区別しない場合)。並べ方と組み合わせの違いをはっきりさせておきます。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 最後の大問 8 は「割合・比例の文章題」の枠 — 2025 は比例(ペットボトル 21 本=カーテン 8m、1 本 45g という 2 つの比例関係を継いで解く)、2026 は仕事算(A が 12 日・B が 6 日)。2 年で単元が入れ替わっているので、ここだけは幅を持って準備します。売買損益(原価・定価・売値の割合)・速さ・食塩水・平均なども入りうる座席だと考えておきます。(確認: 〜2026 年度)
- [毎日 10 分] 単位をつけて答える習慣と、時間の見当 — 2025 の解答用紙では、答えが「120 円」「75°」「359 ㎠」「115 件」「24 通り」「942 ㎤」「252 本」「160m」とすべて単位つきで書かれています。単位の書き忘れをどう扱うかは分かりませんが、書く前提で練習しておきます。時間は、募集要項の情報では一般入試が 1 教科 50 分なので、38 個の解答欄を 50 分で埋めるなら 1 問あたり約 80 秒。計算 24 問を 20 分前後で抜けられれば、図形と文章題に 30 分を残せる計算になります。実際の時間は冊子に印字がないので、必ず募集要項で確かめてからタイマーを設定してください。(確認: 〜2026 年度)
8. 科目別の詳細
8-1. 算数(精読した年 2 年(2025・2026)・構成だけ数えた年 0 年・資料のある年 2 年/大問 8・小問 36・解答欄 38・答えのみ)
年度×大問の題材表(前半の大問)
| 年度 | 大問数/小問数 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2025 | 8/36 | 整数の四則計算 8 問26×101 / 399÷21 / 3.54+4.9 / 6.38−2.1532×6÷3 / 6×25−3×9 / 98+70÷5×6 / 61−(143−15)÷4 |
(1) 和差算(2 つの数の和と差からそれぞれを求める形。ノート 4 冊+万年筆 600 円で 1080 円) (2) 角度(1 組の三角定規) (3) 面積①② |
計算 8 問(分数 4 問 → 小数 4 問)1 2/7−5/7 / 3/2×5/6÷10 / 19.47÷5.93.5×3.6−3.5×1.6 / 111−(0.4×50+7.2÷1.8) ほか |
(1) 割合(交通事故 92 件は前年比 20% 減) (2) 角度(五角形の内角 80・125・122・135) (3) 面積①②(円周率 3.14 を使う) |
| 2026 | 8/36 | 整数の四則計算 8 問476×7 / 51×120 / 592÷8 / 6+24×270÷5×6 / 120÷3−105÷5 / 405÷(51−46) / 200−4×(45−81÷9) |
(1) 代金(120 円のノートと 100 円の消しゴムを 6 セット) (2) 角度(1 組の三角定規) (3) 面積①②(縦 7cm・横 10cm の長方形 2 枚を重ねた図形) |
計算 8 問(分数 8 問)5/16+1/16 / 2/3+5/12−3/4 / 8×5/12×3/2810/21÷15/14 / (7/10−5/14)÷8/7 ほか |
(1) 分数のひき算(15m の針金を 3/4m ずつ 10 人) (2) 角度(頂角 100° の二等辺三角形の組み合わせ) (3) 面積①②(五角形に垂線を下ろす) |
年度×大問の題材表(後半の大問)
| 年度 | 大問 5 | 大問 6 | 大問 7 | 大問 8 |
|---|---|---|---|---|
| 2025 | 計算 8 問(分数 6 問+分数と小数の混在 2 問)4/9×15/16 / (4/3−2/5)÷17/150.125×4/3 / 1+(8/3−1.6)÷0.8 ほか |
場合の数(男子 2・女子 2 の 4 人のリレーの順番。全体で 24 通り、男子を先頭とアンカーにすると 4 通り) | 立体の体積 ① 直径 10cm・高さ 12cm の円柱=942 ㎤ ② 直角台形を底面とする四角柱=720 ㎤ |
比例(2L ペットボトル 21 本=カーテン 8m、1 本 45g。96m 分に必要な本数と、18.9kg 分のカーテンの長さ) |
| 2026 | 計算 8 問(小数 8 問)4.5−2.8+5.3 / 2.1×4.2 / 6.46÷1.7÷240÷6.4×0.8 / 8.1÷0.3−58.5×0.2 / 100−(1.2×75+9.2) |
場合の数(男子 3・女子 3 から毎日 2 人ずつ。男女 1 人ずつの組と、区別しない組) | 立体の体積 ① 直径 10cm・高さ 24cm の円柱 ② 3・4・5 の直角三角形を底面とする三角柱を展開図から組み立てる |
仕事算(A は 12 日・B は 6 日。2 人でかかる日数と、B と C で 3 日から C 単独の日数) |
小問数の内訳は 2 年とも同じです。大問 1・3・5 が各 8 問、大問 2・4 が各 3 問(面積が①②に分かれるため解答欄は各 4 個)、大問 6・7・8 が各 2 問。合計 36 問・解答欄 38 個になります。
座席の固定(2 年分)
- 大問数 8・小問数 36・解答欄 38 が 2 年とも一致しています。
- 計算の座席(大問 1・3・5)と、小問 3 点セットの座席(大問 2・4)が交互に並びます。1 →計算、2 → 3 点セット、3 →計算、4 → 3 点セット、5 →計算、という並びが 2 年とも同じでした。この交互配置は、他校の「大問 1 に計算をまとめる」作りとかなり違います。
- 大問 2 と大問 4 は、中の並びまで同じです。(1) 短い文章題 → (2) 角度 → (3) 色のついた部分の面積(①②)。2 大問 × 2 年 = 4 回とも同じ並びでした。
- 大問 6 = 場合の数、大問 7 = 立体の体積が 2 年とも固定です。
- 動いたのは大問 8 の単元と、大問 3・5 の計算の種類の割り当て、大問 2 (1)・4 (1) の文章題の単元の 3 か所です(→ 9 節)。
- 繰り返しになりますが、2 年分の一致であって「毎年こうだ」という話ではありません。 3 年目を見て初めて座席と呼べる、というのがこの企画での数え方で、この学校はその手前にいます。
計算 24 問の中身
| 大問 | 2025 年度 | 2026 年度 | 共通していること |
|---|---|---|---|
| 大問 1 | 整数 8 問 | 整数 8 問 | 2 項 → 3 項 → 4 項・括弧つき、とやさしい順。(8) は括弧つきの混合計算 |
| 大問 3 | 分数 4 問+小数 4 問 | 分数 8 問 | 導入文「ただし、約分できるものは約分しなさい」つき。(8) は括弧つきの混合計算 |
| 大問 5 | 分数 6 問+混在 2 問 | 小数 8 問 | (8) は括弧つきの混合計算 |
- 6 つの計算大問すべてで、(8) が括弧を含む混合計算でした。
61−(143−15)÷4、111−(0.4×50+7.2÷1.8)、1+(8/3−1.6)÷0.8(2025)、200−4×(45−81÷9)、(7/10−5/14)÷8/7、100−(1.2×75+9.2)(2026)。 - 分数と小数が混ざる問題が 2025 に 3 問(
0.125×4/3、1+(8/3−1.6)÷0.8、および大問 3 後半の小数群)。2026 は分数の大問と小数の大問がきれいに分かれていました。どちらの年に当たっても解けるよう、分数と小数の変換(0.125 = 1/8、1.6 = 8/5 など)は覚えておきたいところです。 - 工夫すると速くなる問題が各年に 2〜3 問。
26×101(101 = 100+1)、3.5×3.6−3.5×1.6(分配法則)、0.125×4/3(2025)、51×120、8×5/12×3/28(約分の順序)(2026)。 - 逆算(□にあてはまる数を求める計算)は 2 年とも 0 問です。多くの学校の大問 1 に入っている形式ですが、この 2 年には見当たりません。
- 単位の変換を含む計算も 0 問でした(文章題側に「15m の針金を 3/4m ずつ」のような形で入るだけです)。
図形(8 問)
角度 2 問。大問 2 (2) と大問 4 (2)。
- 大問 2 (2) は 2 年とも三角定規です。設問文は「右の図は 1 組の三角定規を組み合わせたものです。あ の角度を求めなさい。」で一字一句同じ。2025 の図は直角二等辺三角形と 30°・60°・90° の直角三角形を組み合わせた形で、答えは 75°。2026 も同じ 2 枚の組み合わせですが、重なり方は転写からは読み切れませんでした。
- 大問 4 (2) は多角形の角度です。2025 は五角形(80°・125°・122°・135° が与えられ、残る「あ」を求める。答え 78°)、2026 は頂角 100° の二等辺三角形を組み合わせた図の「ア」。
面積 4 問(①②が 2 セット)。大問 2 (3) と大問 4 (3)。設問文は 2 年とも「次の図の色がついた部分の面積を求めなさい。」です。
- 2025 大問 2 (3): 25cm × 15cm の長方形から、傾いた正方形(対角線方向に 4cm の目印つき)を抜いた形(①の答え 359 ㎠、②は 325 ㎠)。
- 2025 大問 4 (3): 「円周率は 3.14 とします」つき。①は下辺が 14cm と 8cm に分かれ左辺 10cm・垂線 14cm の四角形(224 ㎠)、②は円が絡む形(44.56 ㎠)。
- 2026 大問 2 (3): 縦 7cm・横 10cm の長方形の紙 2 枚を重ねて作った図形(寸法は 5・7・5・7・9・5・15cm)。
- 2026 大問 4 (3): 五角形(17・11・12・10・4cm の辺と、16cm の垂線)。
- 共通するのは「大きな図形から引く/小さな図形に分けて足す」の一手です。相似・面積比・図形の移動は 2 年とも出ていません。
立体の体積 2 問。大問 7。導入文は 2 年とも「(下/次の)図の立体の体積を求めなさい。ただし、円周率は 3.14 とします。」です。
- (1) は 2 年とも円柱。2025 は直径 10cm・高さ 12cm(942 ㎤)、2026 は直径 10cm・高さ 24cm。直径が与えられるので半径に直す一手を忘れないようにします。
- (2) は角柱。2025 は直角台形を底面とする四角柱(720 ㎤)、2026 は 3cm・4cm・5cm の直角三角形を底面とし高さ 4cm の三角柱を、展開図から組み立てて求める形。
- 表面積・体積比・水位・回転体は 2 年とも 0 問でした。
文章題(6 問)
- 大問 2 (1)・大問 4 (1) は 2〜3 行の短い問題です。2025 は和差算(1080 − 600 を 4 で割る)と割合(20% 減の逆算)、2026 は代金の計算と分数のひき算。式にすれば 1〜2 行で終わる粒度で、大問後半のような多段の設定はありません。
- 大問 6(場合の数)は 2 年とも「人」を扱います。2025 は 4 人の並べ方(4×3×2×1 = 24 通り)と、条件つきの並べ方(男子を先頭と最後に固定 → 2×2 = 4 通り)。2026 は 6 人から 2 人の組み合わせで、(1) 男女 1 人ずつ(3×3)、(2) 区別しない(6 人から 2 人)。並べ方(順番が意味を持つ)と組み合わせ(順番が意味を持たない)の両方が問われています。
- 大問 8 は 2 年で単元が入れ替わる座席です。2025 は比例(21 本 → 8m、1 本 45g という 2 段の関係を継ぐ。252 本・160m)、2026 は仕事算(全体の仕事量を 12 と 6 の最小公倍数で置く基本の解き方で、(2) は差から C 単独を出す)。どちらも 2 問構成で、(1) が基本・(2) がひとひねりという作りは共通していました。
問い方の言い回し
- 文末はほぼ「〜求めなさい。」に統一されています(38 個の解答欄のほとんど)。「〜答えなさい」は大問 4 (1) の 2026「あと何 m 残っていますか」など少数です。
- 導入文が短いです。「次の計算をしなさい。」「次の各問いに答えなさい。」の 2 つが大問 1〜5 の導入をすべて占めます。
- 2 年で完全に一致した文: 大問 1 の導入「次の計算をしなさい。」、大問 2・4 の導入「次の各問いに答えなさい。」、大問 3 の導入「次の計算をしなさい。ただし、約分できるものは約分しなさい。」、大問 2 (2) の「右の図は 1 組の三角定規を組み合わせたものです。あ の角度を求めなさい。」、面積の「次の図の色がついた部分の面積を求めなさい。」、大問 7 の「図の立体の体積を求めなさい。ただし、円周率は 3.14 とします。」。問い方そのものを毎回作り直してはいないことがはっきり読み取れます。
使い回しについて(両年を突き合わせて確認したこと)
- 数値・設定まで含めて同一の問題は、2 年のあいだに 1 問も見つかりませんでした。計算 24 問はすべて別の数値、図形も寸法が違い、文章題も設定が違います。
- 同一だったのは設問文(問い方の言い回し)であって、問題そのものではありません。とくに三角定規の角度は文が完全に同じですが、図が異なる可能性があり、答えも同じとは限りません。「同じ作りの問題が同じ場所に出る」と読むのが、この 2 年から言える限界です。
時間配分の目安(仮に 50 分として)
冊子に試験時間の印字がないため、募集要項の「一般入試は 1 教科 50 分」を仮に置いた目安です。実際の時間は必ず募集要項で確かめてください。
| 座席 | 解答欄 | 目安の時間 | 考え方 |
|---|---|---|---|
| 大問 1(整数の計算) | 8 | 5 分 | 1 問 40 秒。ここで詰まるようなら他が回らない |
| 大問 2(文章題・角度・面積) | 4 | 6 分 | 面積の①②に時間がかかる |
| 大問 3(計算) | 8 | 7 分 | 分数か小数。約分の指示を読む |
| 大問 4(文章題・角度・面積) | 4 | 7 分 | 円周率つきの年はここ |
| 大問 5(計算) | 8 | 7 分 | 3 つ目の計算大問。集中が切れやすい |
| 大問 6(場合の数) | 2 | 4 分 | 数え上げでも間に合う規模 |
| 大問 7(立体の体積) | 2 | 5 分 | 円柱は 3.14 のかけ算に時間がかかる |
| 大問 8(割合・比例・仕事算) | 2 | 6 分 | (2) がひとひねり |
| 見直し | — | 3 分 | 計算 24 問の検算を優先 |
24 問の計算に合計 19 分という配分になります。ここを 15 分で抜けられれば、後半に 4 分の余裕が生まれます。逆に言えば、計算の速さがそのまま後半の余裕になる構造です。解く順番は冊子の順どおりでよいのですが、大問 2 (3)・4 (3) の面積で止まったら飛ばして先へ進む運用だけ決めておくとよいと思います。
家でやることの一覧は 7 節にまとめました。根拠となる年度と実例は上の各表を参照してください。
8-2. 国語(資料なし)
国語は問題文が資料に 1 年も入っていません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。募集要項では国語も選べる 1 教科に入っていますが、この分析からは国語について何も書けません。形式・大問数・記述の有無・出典(著者と作品)のいずれも未確認です。国語を選んで受けるつもりなら、市販の過去問集で確認してください。
8-3. 英語(資料なし)
募集要項では英語も選べる 1 教科に入っていますが、過去問データベースは英語の問題を扱っていないため、資料がありません。形式・分量とも未確認です。
9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
資料が 2 年分しかないため、周期を数えることができません。ふつうこの節では「5 年出ていないから、そろそろ戻る」といった見立てを書きますが、この学校ではその根拠が作れません。代わりに、2 年のあいだに実際に入れ替わった座席と、2 年とも出ていない領域だけを事実として挙げます。最終確認年度は、その内容を原本で最後に確認できた年度です。
| 座席・単元 | 2025 年度 | 2026 年度 | 最終確認年度 | 中身と見方 |
|---|---|---|---|---|
| 大問 8(入れ替わった) | 比例 | 仕事算 | 2026 年度 | 年ごとに単元が変わる座席と考えるのが自然です。割合・速さ・売買損益・食塩水・平均・和差算なども入りえます |
| 大問 2 (1)・大問 4 (1) の文章題(入れ替わった) | 和差算(ノート 4 冊+万年筆 600 円で 1080 円)と割合(20% 減で 92 件) | 代金の計算((120+100)×6)と分数のひき算(15m から 3/4m を 10 人分) | 2026 年度 | 単元名で覚えるより、「2〜3 行の短い文章題が 2 問ある」と置き場所で覚えるほうが実用的です |
| 大問 3・大問 5 の分担(入れ替わった) | 大問 3 が分数と小数の混在・大問 5 が分数中心 | 大問 3 が分数・大問 5 が小数 | 2026 年度 | どちらの座席に何が来るかは決まっていません。分数と小数の両方が 8 問前後ずつ出る、と考えておけばよいと思います |
| 2 年とも出ていない領域 | 0 問 | 0 問 | 確認できず | 表面積、水そうと水位、速さ(旅人算・通過算・流水算・ダイヤグラム)、規則性・数列、食塩水、ニュートン算、図形の移動・回転、相似、面積比、グラフの読み取り、逆算(□を求める計算)。単元の中身は 用語集 にあります |
「2 年とも出ていない」ものが「出ない」という意味ではありません(2 年しか見ていないためです)。ただ、限られた時間を割り振るなら、7 節の 8 項目のほうが先だと思います。
10. 形式面の注意
- 記述は 0 問です。2 年 76 個の解答欄すべてが答えのみでした。「考え方も書きなさい」「式を書きなさい」という指示はありません。
- 記号を選ぶ問題も 0 問です。選択肢そのものが 1 つも印刷されていません。
- 作図も 0 問です。図をかき込ませる指示はありません。
- 円周率は 3.14 と明記されます。2025 は大問 4 (3) と大問 7、2026 は大問 7 の導入文に書かれていました。書かれていない大問(多角形の面積など)では円が出てこない作りになっています。
- 図がついている小問は 2 年とも 6 問(36 問中の 17%)。角度 2 問・面積 2 問(各①②)・立体 2 問です。それ以外の 30 問は文字と数字だけで、長文を読ませる問題はありません。
- ①②に分かれる解答欄に注意してください。 大問 2 (3) と大問 4 (3) は「色がついた部分の面積を求めなさい」の下に図が 2 つ並び、答えも①②の 2 個です。小問番号は 1 つでも解答は 2 つなので、解答用紙の欄を取り違えないようにします。
- 答えには単位を書きます(2025 の解答用紙で確認。円・度・㎠・㎤・件・通り・本・m)。
- 設問の指示文は短いです。「次の計算をしなさい。」「次の各問いに答えなさい。」「〜を求めなさい。」がほとんどで、条件を読み落とすタイプの長い前置きはありません。
- 募集要項の側の情報(4 回の入試・1 教科選択・一般 50 分/専願 30 分・全日程で面接・募集人員 60 名・配点の記載なし)は 1 節にまとめました。冊子側にその裏づけとなる印字はありません。
11. 学年別ロードマップ(小 4 スタートを前提に)
| 段 | この学校に向けて何をするか |
|---|---|
| 小 4(土台) | この学校の算数は、精読した 2 年では解答欄の 6 割強が計算でした。だから小 4 でやることははっきりしています。整数の四則計算を、括弧つき・4 項までひと通り。あわせて筆算のかけ算・わり算の精度。図形は、長方形と三角形の面積を「たす・ひく」で求める練習を、方眼の上で。時間を計る練習はまだ不要で、1 問を確実に合わせることのほうが先です |
| 小 5(幅) | 分数と小数がこの学校の中心になる時期です。週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は分数の四則(通分・帯分数・約分・わり算)と、小数のわり算の位取りを、これでもかというほど反復。精読した 2 年では、大問 3 と大問 5 の 16 問が丸ごとここでした。週末 60 分はその週の単元 1 つで、次の順に置きます。多角形を分割して面積を出す → 三角定規の 2 枚組・二等辺三角形・多角形の内角 → 円柱・角柱の体積(底面積 × 高さ)→ 割合 → 比例 → 仕事算(全体の仕事量を 1 とおいて日数を求める・受験用教材の単元)→ 場合の数。この学校は 4 科目そろえる負担がないぶん、算数 1 科目の幅を小 5 で作りきれるのが強みになります。ただし国語・英語は資料が 1 年もない(→ 13 節)ので、国語や英語で受けるつもりなら市販の過去問集で形式を確かめてください |
| 小 6(仕上げ) | 7 節の 8 項目。過去問が 2 年分しか手に入らない可能性が高いので、過去問を何周もするより、同じ作りの問題を市販の計算ドリルと基本問題集で数をこなすほうが向きます。過去問は「どんな順番で・どんな粒度で出るか」を確かめる 1〜2 回の通し演習に使い、残りは計算 24 問を 20 分で全問正解する訓練に振り分けます |
この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 この学校の算数は、難しい 1 問で差がつく作りには読めません。同じ重さの小問が 38 個並び、落とした数がそのまま結果になります。つまり差がつくのは、小 4 から積んだ計算の精度そのもの。逆に言えば、特殊算を何十種類も仕込む必要は精読した 2 年の範囲では見当たらず、計算・面積・角度・体積・場合の数・割合という基本の 6 本を、抜けなく・速く・正確にやれる子が有利になります。早く始めた分がいちばん素直に形になる出題だと思います。
12. この学校と併願するなら
観点は勉強が転用できるかだけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方であれば、過去問演習が二重に効きます。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏・男女の区別は扱いません(それらは別のページの領分です)。
この学校については、併願候補の一覧を自動集計で出すことができませんでした。 併願候補は「2 科目以上の過去問資料がある学校どうし」でしか計算できない作りになっており、この学校は算数 1 科目・2 年分しか資料がないためです(併願候補ページ)。代わりに、転用の観点で言えることだけを書きます。
- この学校の算数の準備は、計算 24 問・面積 4 問・角度 2 問・体積 2 問・場合の数 2 問・割合系の文章題 6 問という基本の組み立てで、中学受験の算数のなかでも土台に近い部分にあたります。つまりどの学校を併願しても無駄にはならない代わりに、この学校のためだけの特別な準備というものも、精読した 2 年の範囲では見当たりません。
- 逆向きの転用(他校の対策がこの学校に効くか)で言えば、計算問題を大問 1 に多く置く学校の計算演習は、そのまま流用できます。ただし他校の大問後半にある「速さとグラフ」「規則性」「水そう」などは、この 2 年には出ていません。
- 1 教科選択という入試の仕組みそのものが、他校との併願計画に効きます。算数 1 科目で受けられるということは、併願校の 4 科目対策と両立させやすい(算数の勉強がそのまま流用できる)一方で、当日は逃げ場がない(他科目で埋め合わせられない)ということでもあります。
- この学校は 1 教科選択の入試です。併願先が 4 科目校の場合、理社は本校の準備とは別に立てる必要があります。
13. 資料の限界
- 算数 2 年分(2025・2026)しかありません。この企画で扱う関東 265 校のなかでも、資料がとくに薄い部類にあたります。したがってこのレポートでは、出題について「毎年」「必ず」という書き方をしていません(読み手への注意書きを除きます)。すべて「精読した 2 年では」という但し書きつきで読んでください。
- 3 年目が見えていないため、座席の固定を確定できません。座席の固定を数える全校索引がこの学校を載せていないのも、3 年に届いていないためで、座席が動く学校だからではありません。2 年の一致は強い手がかりですが、確定ではありません。
- 入試回が分かりません。過去問データベースは校×年×科目につき 1 冊しか載せず、この 2 冊にも回の表記が印刷されていません。募集要項では専願(適性検査の形式・各 30 分)と一般 A・B・C(学力検査・50 分)で形式そのものが違うので、この 2 冊がどちらの形式のものかによって、上に書いたことの当てはまり方が変わります。8 大問 36 問・4 頁という分量からは学力検査の側に見えますが、断定はできません。
- 試験時間・満点・配点はどこにも印字されていません。学校の公表資料の募集要項情報(一般 50 分・専願 30 分)を参考として引きましたが、配点は要項の側でも確認できていません。時間配分の見当(1 問 80 秒)は、その 50 分を仮に置いた計算にすぎません。
- 2026 年度の転写は確度が低めと記録されています。別の転写と突き合わせて大問数・小問数・並び・導入文の一致を確認したので大枠は信頼してよいのですが、個々の数値(とくに図中の寸法)には読み取りの揺れがありえます。2026 は解答用紙が資料に入っておらず、答えでの照合ができていません。
- 図の細部は文字の説明から起こしています。大問 2 (3)・4 (3) の面積の図、大問 2 (2) の三角定規の重なり方などは、実物の図を見て書いたものではありません。「〜のように見える」と書いた箇所は題材からの推測で、裏づけ資料はありません。寸法の位置関係は市販の過去問集の図で確かめてください。
- 国語・英語は資料がないため未分析です。この 2 科目については、形式すら書いていません。
- 併願候補は自動集計で出せませんでした(2 科目以上の資料がある学校どうしでしか計算できないためです)。12 節に書いたのは、算数の中身から言える一般的な話にとどまります。
- 難易度・偏差値・合格可能性・入試結果・学校の教育方針には、このページでは触れていません。それらは別のページの領分で、ここは「過去問に何がどう出ていたか」だけを書いています。
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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。
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