二松学舎大学附属柏中学校 の過去問分析
二松学舎大学附属柏中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。
二松学舎大学附属柏中学校 過去問分析(2012〜2026 年度・総合探究 第 1 回相当・4 科目)
更新 2026-08-20。
1. この学校の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 千葉県柏市 |
| 男女 | 共学 |
| 旧称 | 二松學舍大学附属沼南高等学校(1969 年〜2011 年) |
| 入試回と日程・科目 | 第一志望 12 月 1 日(国語・算数・英語から 2 科選択+表現力検査)/総合探究 第 1 回 1 月 20 日(2 科=国語・算数、または 4 科)/グローバル特待 1 月 21 日・1 月 23 日(2 科・3 科=国語・算数・英語・4 科から選択)/総合探究 第 2 回 1 月 24 日/全コース 2 月 5 日(2 科のみ)。全回は募集要項へ |
| 試験時間・配点 | 国語 45 分・100 点、算数 45 分・100 点、社会と理科は合計 60 分で各 50 点(2026 年度募集要項) |
| 面接 | 第一志望入試の表現力検査に、自己アピールと個人面接があります |
いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。
2. このページでわかること
このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。
過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。
以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。
3. まず結論だけ(10 行)
結論
- 社会は、資料のある 9 年(2017・2019〜2026)すべてが 4 大問 30 小問で、小問の配分まで 10・10・5・5 のまま動きません。並びも 大問 1 =地理/大問 2 =歴史/大問 3 =公民/大問 4 =前年のニュース で 9 年変わりません。
- 算数は大問 1 の 8 問がすべて計算で、その (8) は 6 年連続で単位換算、(5) には 6 年連続で 0.25 か 0.5 が入ります。
- 理科は精読した 3 年(2024・2025・2026)とも 大問 1 =環境・気象の長文/大問 2 =物理/大問 3 =化学/大問 4 =生物/大問 5 =地学の順で、作図 1 問も 3 年とも大問 5 です。つまりこの学校は、同じ種類の問題が同じ場所に出る度合いが高く、座席(問題の置き場所)は動かないまま、席に座る単元だけが毎年入れ替わります。
家でやること 3 つ
- 算数の大問 1 を、年度通しではなく枠ごとに((5) だけ・(8) だけ)6 年分続けて解きます。
- 社会の大問 4(前年のニュース)だけを 9 年分続けて解きます。
- 理科の大問 5(地学)を、作図までセットで 3 年分続けて解きます。
今週やる 1 つ
- 直近 2 年(2025・2026)の算数の大問 1 から (5) と (8) だけを解いて、0.25=1/4・0.5=1/2 の置き換えと単位換算が手を止めずに書けるか確かめます。
注意
- 過去問データベースは校×年×科目で 1 冊しか収めていないため、どの回の冊子かは表紙に印字のある年しか分かりません。国語は 2023 年度以降の問題文が資料にありません(→ 13 節)。
4. 資料の状況
どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並びと導入文だけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。
| 科目 | 精読した年 | 構成だけ数えた年 | 資料のある年 | 判読の確度 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 6 年(2021〜2026) | 0 年 | 13 年(2012・2013・2014・2016・2017・2019〜2026) | 高。2021〜2026 は大問構成・小問数・設問文とも鮮明 |
| 理科 | 3 年(2024・2025・2026) | 7 年(2016・2017・2019〜2023) | 10 年(2016・2017・2019〜2026) | 高 |
| 社会 | 3 年(2024・2025・2026) | 6 年(2017・2019〜2023) | 9 年(2017・2019〜2026) | 高 |
| 国語 | 2 年(2019・2022) | 0 年 | 3 年(2019・2020・2022。2020 は問題文が資料に無い) | 低。3 年しか無く、うち 1 年は中身が読めない |
- 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
- 構成だけ数えた年に見たのは、大問の数と並び、大問 1 の導入文の形までです。理科は資料のある 10 年すべてが 5 大問、社会は 9 年すべてが 4 大問 30 小問であることを、この数え方で確認しました。9 節の単元の出現年は、原本の本文を検索して確かめたものです。
- 入試回について。この学校は 1 年に 6 回の入試を行っており、過去問データベースは校×年×科目で 1 冊しか収めていないため、どの回の冊子かは表紙に印字のある年しか分かりません。原本で回名を確認できたのは、2023 年度算数・2026 年度算数の「一般入学試験 総合探究 第 1 回」、2019 年度算数の「第一志望選抜」、2019 年度理科・国語の「第 2 回グローバル/特選」だけでした。
- したがって 2019 年度は科目ごとに別の回の冊子が並んでいます(算数は第一志望選抜、理科と国語は第 2 回グローバル/特選)。この年を他の年と並べて「この年から変わった」と読むことはできないので、本文では 2019 年度を変化の根拠に使っていません。
- 2023・2024・2025・2026 年度の理科と社会は、社会と理科が 1 冊に合冊された冊子(社会・理科あわせて 60 分)から科目別に切り出されています。時間配分の話はこの合冊を前提にしています。
- 満点・設問別の配点は、どの冊子にも印字されていません。学校が公表している配点は 1 節に載せました。
5. 一番大きな結論
同じ種類の問題が同じ場所に出る度合いがとても高い学校です。ただし、同じ問題が使い回されているわけではありません。
- 社会は、資料のある 9 年(2017・2019〜2026)すべてが 4 大問 30 小問で、小問の配分まで 10・10・5・5 のまま動きません。並びも 大問 1 =地理/大問 2 =歴史/大問 3 =公民/大問 4 =前年のニュース で 9 年変わりません。大問 1 の導入文「次の A・B の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。」は 2021〜2026 の 6 年連続で同じです。
- 理科は、資料のある 10 年(2016〜2026)すべてが 5 大問です。精読した 3 年(2024・2025・2026)は 大問 1 =環境・気象の長文/大問 2 =物理/大問 3 =化学/大問 4 =生物/大問 5 =地学で並びが同じで、作図 1 問も 3 年とも大問 5 に置かれています。
- 算数は、大問 4・小問 18 が 2022〜2026 の 5 年連続です。大問 1 は 8 問すべてが計算で 6 年連続(精読したのは 2021〜2026)、その (8) は 6 年連続で単位換算、(5) には 6 年連続で 0.25 か 0.5 が入ります。大問 4 の (2) が作図なのも 2022〜2026 の 5 年連続です。
- 国語は 2 年分しか精読できていませんが、その 2 年(2019・2022)は 大問 1 =知識/大問 2 =説明文/大問 3 =物語文で、記述は 40 字以内が 1 問だけ、置き場所も両年とも大問 3 でした。
一方で、設問文そのものの使い回しは 4 科目とも見つかりませんでした。理科では「化石からその場所の当時の環境を推測させる」問い方が 2024 と 2026 に出ていますが、両年の原本を突き合わせると設問文は「わかること」と「推測できること」で違い、化石もサンゴとアサリで別でした。同じ作りの問題であって、同じ問題ではありません。
ですから過去問の使い方は「出る問題を覚える」ではなく、同じ座席の問題を年度をまたいで縦に解いて、その席で要求されるやり方を身につけるのが中心になります。算数の大問 1 の (8) だけを 6 年分、社会の大問 4 だけを 9 年分、理科の大問 5 だけを 3 年分、という並べ方が効きます(手順は 過去問の使い方)。そのうえで、社会・理科は 1 冊に合冊されて 2 科目 60 分なので、時間配分の練習も欠かせません。
毎年変わるのは「席の中身」のほうです。算数の大問 2 に入る 5 つの一行題(数行で終わる短い文章題)、理科の各分野の中の単元、社会の歴史で扱う時代と資料は年ごとに入れ替わります。ここは幅を持って準備することになります。
6. この学校らしさが出る場所
- 環境問題が理科と社会の両方の入口になります。 理科の大問 1 は黄砂(2024)・ヒートアイランド現象(2025)・地球温暖化(2026)と 3 年連続で環境問題の長文です。社会でも赤潮と富栄養化(2025)、四大公害病と新潟水俣病 60 年・公害対策基本法(2026)、森林率と熱帯林の減少(2024)、環境アセスメント相当の制度(2025)が出ています。理科と社会をまたいで同じ話題が扱われるのは、この学校の目立つ特徴のように見えます。
- 前年のニュースを「そこから広げる」形で使います。社会の大問 4 は 9 年で 8 回が前年(か前々年)の出来事です。文化庁の京都移転(2024)、中国の月探査(2025)、琵琶湖疏水の国宝指定(2026)、サッカーワールドカップ(2023)、アメリカ大統領就任(2022)、アイヌ施策推進法(2021)。ニュースそのものを問うのでなく、そこから地理・歴史・公民へ橋を架ける作りです。理科でも能登半島地震(2025)が大問 5 の入口になっていました。
- 日常の場面を計算にします。算数の一行題は消毒液で机を拭く(2021)、エレベーターが各階で 15 秒止まる(2022)、ガソリン 20L で 250km 走る(2024)、おくれる時計(2026)といった生活の場面が多く選ばれています。
- 図や表を「読ませて終わり」にしません。社会は生産量上位 8 道県の表から県名を当てる(2026)、国連分担金の推移グラフを読む(2026)。算数は度数分布表から順位や人数を出す(2025・2026)。理科は表から地震波の速さを出してグラフに直す(2025)。統計を読む → 数える → 説明する、の 3 段階が 4 科目に共通して見えます。
- 千葉県と近隣が題材に入ります。千葉県の歳入と歳出(2024 大問 3)、南海トラフと米の収穫量(2026)、静岡県で工事が止まっている鉄道(2025)。
- 国語は「読書」「考え方」を扱う説明文が、精読した 2 年とも出ました(考え方の整理・読書と語彙力)。物語文は中学生前後の登場人物が悩む場面(部活の人間関係・バスに住む男と少年)です。
7. 今からやるなら(優先順)
想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提にしています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々は基礎(計算の正確さ・単元の一巡・漢字語彙)を先に進めてください。学年別の入り方は 11 節に書きました。
各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。
- [毎日 10 分] 算数・大問 1 の 8 枠を枠ごとに縦断する — 年度通しで解くより、6 年分の (5) だけ・(6)(7) だけ・(8) だけを続けて解くほうが速く仕上がります。目標は 8 問 10 分以内・全問正解。(5) は 6 年連続で 0.25 か 0.5 を含む計算なので、0.25=1/4、0.5=1/2 の置き換えを先に固めておくと、この枠は毎年ほぼ暗算で終わります。(8) は 6 年連続で単位換算で、長さ・重さ・面積・時間・体積の 5 つが回っています。1km=1000m、1ha=100a=10000m²、1 時間=60 分=3600 秒、1g=1000mg を即答できる状態に。2022 の ha と a、2026 の mg のように、ふだんの計算練習では薄い単位が入ります。ここは 100 点満点の中で最も大きく、かつ最も練習が直結する枠です。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 社会・大問 4(前年のニュース)を「地理・歴史・公民への入口」として準備する — 9 年で 8 回この作りでした。ニュースを覚えるのではなく、出てきた地名を白地図で確認し、関係する省庁・国際機関・憲法条文まで一緒に押さえます。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 理科・大問 5 の地学を作図込みで固める — 柱状図(地層の重なりと標高の対応)、示相化石と示準化石、断層としゅう曲、地震のグラフ(初期微動継続時間、震源距離と時刻の比例)。精読した 3 年とも作図がここに出ています(2024 は火山灰の層を塗る、2025 は震源距離とゆれ始めの時刻を 4 点打って結ぶ、2026 は柱状図を模様で描く)。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 算数・大問 4 の作図を練習する — グラフは速さと道のり(2026)、水そうの深さ(2023)、動く点と面積(2024)の 3 通りで、どれも「折れ線がどこで折れるか」を先に決めてから線を引きます。解答用紙にグラフの枠と目盛りが印刷してあるので、方眼への当て方に慣れておきます。立体で来る年(2022 の展開図に線、2025 の切断面)は、切断面を描く・展開図上で最短距離の線を引く・投影図から体積と表面積を求める、が 3 問まとめて出ます。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 社会・大問 2 の資料から時代を当てる、そのうえで漢字で書く — 写真・絵・像・年表を見て「これは何時代の何か」を即答する練習です。9 年で出た資料は、高床式倉庫・阿弥陀来迎図・鑑真像・平城京の復元写真・蒙古襲来絵詞・絵踏・ペリー来航・ビゴーの風刺画・第 1 回衆議院選挙の投票用紙・リットン調査団・東京五輪など。図版問題集を 1 冊回すのが早道です。あわせて「漢字 4 字で」「漢字 2 字で」の指定が毎年あるので、地方自治・立憲主義・排他的経済水域・環境アセスメントといった公民用語を漢字で書けるようにします。公民は憲法・三権・地方自治・選挙・裁判の 5 本で、大問 3 は 9 年すべてこの範囲から出ていますので、憲法前文と主な条文の穴埋めも見ておきます。統計の読み取りは「1984 年をピークに急減」「割合の推移」のように、グラフの形を説明する語彙を持っておくと選択肢の消去が速くなります。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 理科・大問 1 の環境問題の長文と、物理・化学・生物の単元回し — 大問 1 は地球温暖化・ヒートアイランド・大気汚染・酸性雨・黄砂・海洋プラスチックといった環境の話題を扱った長文で、下線部ごとの選択肢を消去法で切る練習が効きます。知らない語が出ても文脈で処理できることが多い枠です。物理(大問 2)は豆電球の直列・並列と明るさ、電磁石の巻き数・電流と磁力、滑車・輪じく・てこのつり合いの 2 本立てで、図を見て「力が何分の 1 か、ひもは何倍引くか」を言葉にできる状態にします。化学(大問 3)は 5 種の水よう液を、におい・蒸発残留物・リトマス・金属との反応で表に整理し、実験器具(ガスこんろ・ろ過・加熱の終了手順)まで。生物(大問 4)は血液循環(肺・心臓・肝臓・小腸と、それぞれの直後の血管)、ヒトの誕生(へその緒・たいばん・羊水)、動物の分類(ほ乳類・魚類・軟体動物)。理科は記号選択の比重が大きいので、4 択のうち明らかに言い過ぎている 1 つ、単位や数値がずれている 1 つを先に外す作業を速くしておくと効きます。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 算数・大問 2 の一行題 5 枠と、データの読み取り — 優先は立体の体積・表面積(円柱・円すい・立方体・積み上げ)、図つきの角度(折り返し・平行線・多角形)、食塩水の濃度。この 3 つで 6 年分の (1)〜(5) の半分近くを占めます。あわせて度数分布表と代表値(2024・2025・2026 の 3 年連続)は、最頻値・中央値・平均・累積度数の読み取りで、計算は軽いぶん用語の取り違えだけが失点源になります。点の移動と面積(2021 大問 3・2024 大問 4)も、長方形の辺上を動く点で面積が半分になる時刻を求める作りが繰り返し出ています。(確認: 〜2026 年度)
- [毎日 10 分] 国語・漢字と 40 字記述 — 精読した 2 年で漢字は 8 問と 20 問。小学校配当漢字と送り仮名(「タメル」「ヨロコぶ」「おマイリ」)を確実にします。漢字以外の知識(部首名・総画数・熟語の組み立て〈白紙=上が下を修飾/円安=主語述語〉・品詞の識別・文の主述)も 2019 の大問 1 で 6 問ありました。記述は両年とも 40 字以内 1 問で、物語文の傍線部について「なぜか」「どういうことか」を 40 字で書き、文末は「〜から。」「〜こと。」で締めます。句読点も字数に入ります。読む素材は、抽象語の多い評論より中学生向けの新書に近い文章が合います。ただし直近の形式は市販の過去問集で確認してください。(確認: 〜2022 年度)
8. 科目別の詳細
8-1. 算数(45 分・100 点・大問 4・小問 18)
年度×大問の題材表(精読した 6 年)
| 年度 | 大問 1(計算 8 問) | 大問 2(一行題 5 問) | 大問 3(2 問) | 大問 4(3 問・作図つき) |
|---|---|---|---|---|
| 2021 | (8) は重さの換算(4kg+60g)×5+800g | 消毒液の単位あたり量/和差算/食塩水/角度/円すいの体積 | 長方形上を動く点 P と三角形・四角形の面積(3 問) | 4 方向から見た図(投影図)→ 頂点の数・体積・表面積 |
| 2022 | (8) は面積の換算(0.5ha・0.5a・5000cm²) | 売買損益/エレベーターの仕事算/和差算/角度/円柱の体積 | 遊歩道を 3 人が歩く速さ | 立方体の展開図と最短距離((1) 記号選択・(2) 展開図に線を作図) |
| 2023 | (8) は時間の換算(1 時間÷5、24 分 24 秒) | 消去算/のりしろの規則性/割合と比/速さ/角度 | 三角形の面積比(BD:DC=2:3) | 仕切り板 2 枚の水そうと水の深さ((2) グラフを作図) |
| 2024 | (8) は長さの換算(0.2km・1200m・1500cm) | 公倍数/ガソリンの比例/10 円玉と 50 円玉/食塩水/立方体の体積 | 20 人の計算テストの表(最頻値・平均) | 長方形上を動く 2 点 P・Q と四角形の面積((2) グラフを作図) |
| 2025 | (8) は時間の換算(2 時間÷3、20 分 25 秒) | 折り返しの角度/ご石の規則性/つるかめ算/速さ/度数分布表 | 段状に並べたタイルの周りの長さ(規則性) | 直方体の切断((2) 切断面を作図) |
| 2026 | (8) は重さの換算(0.5g×90、0.07kg÷2、40mg×500) | 和差算/おくれる時計/円周 5 等分と場合の数/食塩水/立方体 10 個の積み上げ | 2 つの小学校の度数分布表 | 家から駅までの速さとグラフ((2) 兄の自転車のグラフを作図) |
表に出てくる和差算・仕事算・消去算・つるかめ算・売買損益などの中身は 用語集 にあります。
座席の固定(何年連続か)
- 大問 1 は 8 問すべてが計算です。 精読した 2021〜2026 の 6 年連続。しかも枠の中身の並びまで揃っていて、2022〜2026 の 5 年連続で (1)(2)(3) が整数の四則、(4)(5) が小数、(6)(7) が帯分数、(8) が単位換算という順番になっています(2021 だけ小数と分数の位置が入れ替わります)。
- (5) には 6 年連続で 0.25 か 0.5 が入ります。2021「0.25×16.32×0.5」、2022「1÷2+2÷0.5+4÷8」、2023「4×0.5+4÷0.5+4×0.25」、2024「3÷0.25−0.25×2+10×0.1」、2025「40×0.1+0.75×8−2÷0.25」、2026「6÷0.5−8×0.25+90×0.3」。
- (8) は 6 年連続で単位換算です。扱う量は年ごとに回っています(重さ 2021・2026、面積 2022、時間 2023・2025、長さ 2024)。答えの単位が問題文の中で指定される形(「□ 分 □ 秒」など)も混じります。
- 大問 2 は 5 問の一行題で、導入文は大問 1 と同じ「次の □ にあてはまる数を求めなさい。」です。6 年連続で 5 問。単元は毎年入れ替わりますが、枠には寄りがあります。最後の (5) が立体の体積・表面積(2021 円すい・2022 円柱・2024 立方体・2026 立方体の積み上げ、6 年で 4 回)、図つきの角度(2021・2022・2023・2025 の 4 回)、食塩水の濃度(2021・2024・2026 の 3 回)。
- 大問 3 は 2 小問です(2022〜2026 の 5 年連続。2021 だけ 3 小問)。1 つの題材を 2 問で切る作りで、後半が「逆に問う」形になります(2025「周りの長さが 78cm になるのは何段か」、2023「四角形 ABDE の面積は」)。
- 大問 4 は 3 小問で、(2) が作図です。2022〜2026 の 5 年連続で大問 4 に作図が 1 問入ります。作図の中身はグラフ(2023 水の深さ・2024 面積・2026 速さ)と立体(2022 展開図の線・2025 切断面)に分かれます。
- データの読み取りが 3 年連続で入るようになりました(2024 大問 3 の最頻値と平均、2025 大問 2(5) の度数分布表、2026 大問 3 の 2 校の度数分布表)。2023 年度以前に精読した 3 年(2021・2022・2023)には見当たりません。
8-2. 理科(社会と合わせて 60 分・50 点・大問 5・小問 23〜25)
年度×大問の題材表(精読した 3 年)
| 年度 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 | 大問 5 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024 | 黄砂(発生地・偏西風・落下距離・酸性雨の中和) | 滑車と輪じく(定滑車・動滑車・引く長さ) | 食塩水の蒸留(沸とう石・あわの正体・こんろの消し方) | ヒトの誕生(へその緒・たいばん・産声・胎生の動物) | 地層のスケッチ(断層・海の深さ・粒の形・サンゴの化石・火山灰層の作図) |
| 2025 | ヒートアイランド現象(原因・アスファルト・風の道) | 豆電球とかん電池の回路(直列と並列・明るさ比べ) | 水よう液 A〜D の判別(食塩水・炭酸水・アンモニア水・塩酸) | 血液の循環(肺・肝臓・動脈血・養分の多い血管) | 能登半島地震(震度・災害・グラフの作図・地震波の速さ) |
| 2026 | 地球温暖化(四季の変化・温室効果ガス・火山の噴火と気温) | 磁石と電磁石(磁石かどうかの判定・巻き数と電流) | 氷の加熱と状態変化(融点・沸点・グラフの読み) | 会話文で動物の分類(イクラ・魚とそうでないもの・ほ乳類) | ボーリング調査(れき砂どろ・アサリの化石・石灰岩・柱状図の作図) |
座席の固定(何年連続か)
- 大問 5 題の分野の並びが動きません。 精読した 3 年(2024・2025・2026)はすべて 大問 1 =環境・気象の長文リード文/大問 2 =物理/大問 3 =化学/大問 4 =生物/大問 5 =地学です。大問数は 5 で、資料のある 10 年(2016〜2026)すべてが 5 大問でした。
- 大問 1 は 3 年連続で「環境問題を長い文章で読ませる」枠です。黄砂(2024)→ ヒートアイランド現象(2025)→ 地球温暖化(2026)。1000 字前後のリード文に下線部①〜⑤が振られ、下線部ごとに 1 問ずつ、計 5 問。ほぼ全問が記号選択で、理科の知識より「文章を読んで一番おかしい選択肢を外す」力を測っているように見えます。
- 大問 5(地学)に作図が 1 問、3 年連続で置かれています。2024 は火山灰の層の位置を解答欄の図に塗る、2025 は震源距離とゆれ始めの時刻のグラフを 4 点打って直線で結ぶ、2026 は地点 P の柱状図を模様で描く形です。理科の作図はこの 3 年、すべて大問 5 にあります。
- 大問 5 は「地層の柱状図」が 3 年で 2 回(2024 スケッチ、2026 ボーリング)。あいだの 2025 は地震ですが、これも作図つきです。
- 大問 2(物理)は滑車 → 電気回路 → 電磁石と単元が回ります。大問 3(化学)は蒸留 → 水よう液の判別 → 状態変化。大問 4(生物)はヒトの誕生 → 人体 → 動物の分類。分野の座席は動かず、その中の単元だけが毎年入れ替わります。
- 実験器具の操作を問う設問が大問 3 に 2 年連続で入りました(2024「実験を終了するときの操作を正しい順に並べる」、2025「実験用ガスこんろのあつかい方として適切でないもの」)。
「同じ問い方」と「使い回し」の区別
- 2024 大問 5(4)「図 1 の砂の層からは、サンゴの化石が見つかりました。このことからわかることとして最も適切なものを…」と、2026 大問 5(2)「B 層の試料には、アサリの化石がふくまれていました。このことから推測できることとして最も適切なものを…」は、同じ作りの問題ですが設問文は同じではありません(語が違い、化石もサンゴとアサリで別です)。両年の原本を突き合わせて確認しました。示相化石から当時の環境を当てさせる問い方が 2 年出ている、というのが正確な言い方になります。
- 逆に言えば、理科で「同じ設問文が使い回されている」といえる例は、精読した 3 年では見つかりませんでした。
8-3. 社会(理科と合わせて 60 分・50 点・大問 4・小問 30)
年度×大問の題材表
大問 1〜4 の題材と、大問 1 の導入文の形は、資料のある 9 年(2017・2019〜2026)すべてを原本で確認しました。設問の中身まで読んだのは 2024・2025・2026 の 3 年です。
| 年度 | 大問 1(地理・10 問) | 大問 2(歴史・10 問) | 大問 3(公民・5 問) | 大問 4(前年のニュース・5 問) |
|---|---|---|---|---|
| 2017 | 神戸市と兵庫県(A・B の文章) | 人物の写真 A〜D | 熊本地震と災害 | 2016 年の伊勢志摩サミット |
| 2019 | 日本の 4 つの島(A・B の文章) | 農業の年表 A〜H | 人類の未来と課題 | 2017 年の天皇陛下退位(A・B の文章) |
| 2020 | 東京オリンピックの聖火リレー | 人物 A〜D の吹き出し | 対立と合意・多様な人々 | グリーンランドとメルカトル図法 |
| 2021 | 日本の山地(A・B の文章) | 資料 A〜F(阿弥陀来迎図ほか) | 国のしくみの図 | 2019 年のアイヌ施策推進法 |
| 2022 | 2020 年国勢調査(A・B の文章) | 世界文化遺産 A〜F | 裁判のしくみの図 I・II | 2021 年のアメリカ大統領就任 |
| 2023 | 日本列島の弓なりの地形(A・B の文章) | 歴史資料 A〜D を年代順に | 憲法と権力の制限 | 2022 年のサッカーワールドカップ |
| 2024 | 森林率と林業/宅配便と物流(A・B の文章) | 資料 A〜F(高床式倉庫〜国連) | 地方自治と統一地方選挙 | 2023 年の文化庁の京都移転・マイナンバーカード |
| 2025 | イカナゴ漁と水産業/北陸の交通(A・B の文章) | 資料 A〜G(鑑真像〜東京五輪) | 裁判員制度 | 2024 年の中国の月探査 |
| 2026 | 米の価格と南海トラフ/新潟水俣病と公害(A・B の文章) | 大阪の年表(万博まで) | 民主政治と日本国憲法 | 琵琶湖疏水の国宝指定 |
座席の固定(何年連続か)
- 9 年間ずっと 4 大問 30 小問で、小問の配分まで 10・10・5・5 で動きません(2017・2019〜2026 の 9 年すべてを原本で確認しました)。この学校の 4 科目でいちばん固い枠がここです。
- 大問 1 は地理、大問 2 は歴史、大問 3 は公民、大問 4 は前年のニュース。9 年すべてこの順で、例外は 2020 年度の大問 4 が世界地理寄りだった 1 回だけです(それでも聖火リレーという時事の話題から入っています)。
- 大問 1 の導入文「次の A・B の文章を読んで、(それぞれ)あとの問いに答えなさい。」は 9 年中 8 年で同じです(2020 だけ 1 本の文章)。2021〜2026 は 6 年連続。2 つの文章で違う地理分野を扱い(2026 なら A が農業と防災、B が公害と環境)、下線部①〜⑩に 1 問ずつ付けて 10 問にする作りまで同じです。
- 大問 2 は「資料を並べて時代順に問う」形です。写真・絵・年表を A〜D/A〜G と並べ、古代 → 中世 → 近世 → 近代 → 現代の順に降りていきます。9 年すべてこの形(年表を使う年が 2019・2026、資料を並べる年が残り 7 年)。設問が資料 1 つにつき 1〜2 問なので、時代の抜けがほとんどありません。
- 大問 3 は公民 5 問です。憲法・三権分立・地方自治・選挙・裁判のどれかを 1 テーマ選び、文章か図を入口にします。
- 大問 4 は前年(か前々年)の出来事 5 問で、9 年で 8 回。ニュースそのものの知識より、そこから地理(都道府県・世界地図)・歴史(明治以来の何年ぶり)・公民(省庁・国連)へ広げる問い方をします。
8-4. 国語(45 分・100 点・2019 年度と 2022 年度の 2 年分のみ)
先に断っておきます。この学校の国語は、資料に入っているのが 2019・2020・2022 年度の 3 年だけで、しかも 2020 年度は転写が途中で止まっていて大問が 1 件も入っていません(13 節を参照してください)。2023 年度以降の国語は資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。したがってここに書けるのは 2019 年度と 2022 年度の 2 年に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。しかも 2019 年度の冊子は「第 2 回グローバル/特選」の回のものでした。
年度×大問の題材表(精読した 2 年)
| 年度 | 大問 1(知識) | 大問 2(説明文) | 大問 3(物語文) |
|---|---|---|---|
| 2019 | 14 問。漢字の読み書き 8+部首名と総画数+熟語の組み立て 2+「ながら」の意味の識別+主語の書きぬき | 7 問。斎藤孝『考え方の教室』(本文末尾の表記で確認) | 6 問。草野たき『グッドジョブガールズ』(同) |
| 2022 | 20 問。漢字の読み 10+書き取り 10 のみ | 6 問。榎本博明『読書をする子は◯◯がすごい』(同) | 6 問。小川洋子『猫を抱いて象と泳ぐ』(同) |
出典の 4 件は、いずれも原本の本文末尾の「(著者『作品名』による)」の表記と一致することを確認しました。
精読した 2 年に共通していたこと
- 大問 3 題で、大問 1 =知識、大問 2 =説明文、大問 3 =物語文という並びです。 2 年しか精読できていないので「毎年」とは書きませんが、この 2 年は同じでした。
- 大問 2・大問 3 の導入文が同文です。「次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。(問いの中で字数に指定のあるときは、特に指示がない限り、句読点や符号もその字数に含めます。)」— 2019 と 2022 の 4 か所すべて同じでした(「かぎり」の表記だけ揺れます)。
- 記述は 1 問だけで、どちらの年も「四十字以内」、どちらも大問 3(物語文)にあります。2019 は「あかりは驚いて」とありますが、それはなぜですか、2022 は「バスを家にする時に重要なのはどのようなことですか」。字数指定つきの記述が実在するのは、この学校の 4 科目で国語だけです。
- 漢字の量が多く、2019 は 8 問、2022 は 20 問です。2022 は大問 1 が漢字だけで 20 問あり、32 問中の 6 割強を占めました。ただし 2019 は漢字 8 問に部首・画数・熟語の組み立て・品詞の識別・主語の書きぬきが加わる形で、知識問題の中身は年によって違います。
- 空欄補充の接続語(2019 大問 2 問一、2022 大問 2 問三)、指示語の内容説明(2019 大問 3 問五、2022 大問 3 問四)、脱文挿入(2019 大問 2 問六)といった定番はひと通り入ります。
- 語注が本文末尾に付きます(「*リアル……」「*インディラ……」)。難語は注で処理されるので、語彙そのものより文脈把握が問われます。
9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
原本の本文を検索して出現年を確かめたものだけを挙げます。「次に必ず出る」という意味ではなく、「準備から外さないほうがよい」という意味です。最終確認年度は、その単元を原本で最後に確認できた年度を指します。
| 科目 | 単元 | 原本で確認できた出現年 | 最終確認年度 | 状況 |
|---|---|---|---|---|
| 理科 | 星・星座 | 2019・2022 | 2022 年度 | 3 年周期で来ていましたが 2023〜2026 は無し。大問 5(地学)の枠に戻る候補 |
| 理科 | 月の満ち欠け | 2017・2023 | 2023 年度 | 6 年周期。2024〜2026 は無し |
| 理科 | 光(反射・屈折・凸レンズ) | 2016・2019・2023 | 2023 年度 | 3〜4 年周期。2024〜2026 は無し。大問 2(物理)の枠 |
| 理科 | 溶解度・再結晶 | 2019・2022 | 2022 年度 | 3 年周期。2023〜2026 は無し。大問 3(化学)の枠 |
| 理科 | 種子の発芽 | 2016・2022 | 2022 年度 | 6 年周期。大問 4(生物)の枠 |
| 理科 | 植物のつくりとはたらき | 2016・2020・2021・2023 | 2023 年度 | 生物の枠が 2024〜2026 は動物・人体で 3 年続いています。植物に戻る候補 |
| 理科 | 燃焼 | 2017・2019 | 2019 年度 | 7 年空き |
| 理科 | てこ・ばね | 2023 | 2023 年度 | 2024 は滑車。力のつりあいは物理枠の常連 |
| 社会 | 地形図の読図 | 2017(言及)・2021(大問 1 の柱) | 2021 年度 | 2022〜2026 の 5 年は出ていません。地理の大問 1 に戻ると 10 問のうち数問を占めます |
| 社会 | 雨温図 | 2020・2023 | 2023 年度 | 3 年周期。2024〜2026 は無し |
| 算数 | 円・おうぎ形(円周率 3.14 の但し書き) | 2016・2017・2021・2022 | 2022 年度 | 2023〜2026 の精読した 4 年では円を使う設問そのものが出ていません。戻れば大問 2 (5) の立体の枠 |
| 算数 | 水量とグラフ | 2023 | 2023 年度 | 大問 4 のグラフ枠は 2024 が面積、2026 が速さ。水量が戻る候補 |
| 算数 | 立体の切断・展開図 | 2021・2022・2025 | 2025 年度 | 3 年前後の周期。大問 4 が立体で来る年の中心 |
10. 形式面の注意
算数
- 記述・途中式を求める設問は、精読した 6 年でゼロです。 答えのみ。ただし 2024 大問 4(3) には「すべて答えなさい」(条件を満たす時間が 2 つある)という指示があります。
- 記号選択も 6 年でほぼ無く、確認できたのは 2022 大問 4(1) の 1 問だけです。短答(語句や数値を短く答える形式)が 94%・作図が 6%(2024〜2026 の 3 年で同じ比率)。
- 円周率は 3.14 です。原本で但し書きを確認できたのは 2016・2017・2021・2022(2023〜2026 の状況は 9 節)。
- 図は 18 問中 6 問前後に付きます(大問 2 の角度・立体、大問 3・4 の図)。図を自分で描き直す必要のある設問は大問 4 の作図 1 問だけです。
- 解答用紙は【1】〜【4】に (1)(2)… の枠が並ぶだけの形で、答えの単位(g・cm・%・分速 m など)は自分で書きます。
理科
- 記号選択の比重が上がっています。精読した 3 年の内訳は 2024 が選択 50%・短答 38%、2025 が選択 76%・短答 20%、2026 が選択 87%・短答 9%。3 年しか見ていないので断定はしませんが、2026 は 23 問中 20 問が記号選択でした。
- 記述は年 0〜1 問です。2024 大問 5(3)「海底にたい積する砂やれきの粒はどのような形をしていると考えられますか。10 文字以内で書きなさい」だけで、2025・2026 は記述ゼロ。字数指定つきの記述はこの 1 問で実際に確認できました。
- 作図は毎年 1 問(すべて大問 5)。グラフを打つ・図を塗る・模様で描く、のいずれかです。定規は要りますが特別な道具は要りません。
- 「適切でないものを選べ」という消去の設問が毎年複数入ります(2025 大問 1(2)(4)、2026 大問 2(1) など)。「2 つ選び」(2024 大問 4(4)、2025 大問 2(2))、「正しい順に並べ」(2024 大問 3(5))も混じります。
- 計算は大問 2 と大問 5 に集中します(滑車の力とひもの長さ、地震波の速さと到達時刻)。桁の指定は付かず、答えは整数か小数第 1 位までで収まります。
社会
- 字数指定は 9 年分どこにもありません。 原本 9 冊を「○字以内」「○字程度」で検索して 1 件もヒットしませんでした。代わりに文字種の指定が毎年あります —「漢字 4 字で」(2017・2020・2021・2023・2024・2026)、「漢字 2 字で」(2019・2022・2023・2025)、「カタカナで」(2021・2022・2026)、「ひらがなで」(2021)、「アルファベット」(2024)。答えの字数を数える練習より、漢字で書けるようにする練習のほうが直接効きます。
- 記述は年 0〜2 問で、しかも大問 1(地理)に置かれます。2024「熱帯林の減少が自然環境に与える影響を 1 つ挙げ」「トラック輸送を鉄道や船舶に切り替えた方がいい理由を資料を参考に」、2026「米の生産拡大を実現するにはどのような取り組みが必要だと思いますか。具体例を 1 つ答えなさい」。2025 は記述ゼロ。自分の考えを 1 つ挙げる形が中心で、模範解答を暗記する種類の設問ではありません。
- 記号選択が 53〜67%、短答が 33〜47%。ア〜エの 4 択が基本で、「適切でないもの」を選ぶ設問が毎年複数入ります。「文 I〜III のうち正しいものの組み合わせ」(2024 大問 1 問 4・大問 3 問 3(2))という形も出ます。
- 作図は 9 年で確認できていません。
- 資料(表・グラフ・地図・写真)が付く小問が 4 割強です。上位 5 道県の生産量表から県名を当てる(2025 びわ・いちご、2026 米)、分担率の推移グラフを読む(2026 国連分担金)など、統計を読ませる設問が地理と公民の両方に入ります。
- 社会だけで 30 分・30 問なので、1 問 1 分の配分です。手が止まったら飛ばす練習が要ります。
国語
- 記述は 40 字以内が 1 問(2019・2022 とも大問 3)。書きぬきには字数・文字種の指定が付きます(「十五字」「漢字四字」)。導入文に「句読点や符号も字数に含めます」と明記されます。
- 設問の大半は記号選択と書きぬきです。2019 は短答 52%・選択 44%・記述 4%、2022 は短答 69%・選択 28%・記述 3%(2022 の短答が多いのは漢字 20 問のぶんです)。読解の設問はほぼ 4〜5 択で、最後に「本文の内容と合っているもの/適切でないもの」を選ぶ設問が両年の大問 2・大問 3 の末尾に置かれています。傍線部の前後にある根拠と、選択肢のどこが言い過ぎかを対応させる練習が効きます。
- ここで書いたのは 2019・2022 の 2 年分の観察です。
共通
- 社会と理科は 2023 年度以降 1 冊に合冊されていて、2 科目あわせて 60 分(社会 50 点・理科 50 点)です。理科だけで 30 分前後という前提で、23〜25 問を解く配分になります。国語 45 分・算数 45 分は各 100 点。設問別の配点は冊子に印字されていません。
11. 学年別ロードマップ(小 4 スタートを前提に)
| 段 | この学校に向けて何をするか |
|---|---|
| 小 4(土台) | 計算の正確さがそのまま得点になる学校なので、まずここ。四則混合、小数と分数の行き来(0.25=1/4、0.5=1/2)、単位(長さ・重さ・面積・時間)を「換算表を見ないで書ける」ところまで。図形は角度と面積の基礎、立体は立方体・直方体の体積と表面積まで。国語は漢字の読み書きを毎日と、200 字くらいの文章を読んで一文で言い直す練習。社会は都道府県の位置と特産を白地図で。理科は生き物・天気・磁石の観察を楽しんでおくだけでよい。時間を計るのはまだ先 |
| 小 5(幅) | この学校は席は固定で中身が毎年入れ替わるので、小 5 は全分野をひととおり学び終える時期として最も効く。週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にする。平日 15 分は計算と単位換算を毎日、週末 60 分はその週の単元 1 つ。算数は 8-1 節の大問 2 に出た一行題を次の順に一巡する。売買損益 → 仕事算(何人・何日で終わるかを 1 日分から求める・受験用教材の単元)→ 消去算(2 つの式から片方を消して解く・受験用教材の単元)→ つるかめ算(個数を合計から逆算・受験用教材の単元)→ 和差算(和と差から 2 数を出す・受験用教材の単元)→ 時計算(長針と短針の追いかけ・受験用教材の単元)→ 場合の数 → 食塩水 → 角度 → 立体の体積。理科は物理・化学・生物・地学の 4 分野を均等に(大問の座席が 4 分野なので、どれか 1 分野の穴がそのまま大問 1 つ分の失点になる)。社会は地理を分野ごと(農業・水産業・林業・工業・貿易・交通・環境)に、統計 1 枚とセットで。歴史は写真・絵・年表から時代を言えるようにする。国語は説明文と物語文を交互に、理由を 2〜3 文で書く習慣をつける。ただし国語は 2023 年度以降の問題文が資料に無い(→ 13 節)ので、直近の形式は市販の過去問集で確かめてほしい。この学年でニュースを家族で話す習慣をつけておくと、社会の大問 4 がそのまま得点源になる |
| 小 6(仕上げ) | 7 節の 8 項目がそのまま優先順。夏までに単元の穴を埋め、夏以降は同じ座席を縦に解く(算数の大問 1 の (5)(6)(7)(8) だけを 6 年分、社会の大問 4 だけを 9 年分、理科の大問 5 だけを 3 年分)。そのあとで年度通しの時間計測に移る。社会・理科は合冊 60 分なので、2 科目まとめて計る |
この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 差がつくのは小 5 の「全分野をひととおり学び終える」段です。席の位置は毎年同じでも、席に座る単元は毎年入れ替わるので、「出る単元だけ絞る」やり方が効きにくくなります。逆に言えば、小 5 までに 4 科目の単元を平らに並べておけば、小 6 は同じ座席を縦に解くだけで形式に慣れられます。もう 1 つは小 4 からの計算と単位です。算数 18 問のうち 8 問が計算で、そのうち 1 問は必ず単位換算という構成が 6 年続いています。ここは低学年から積み上げた差がそのまま残ります。
12. この学校と併願するなら
観点は勉強が転用できるかだけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が二重に効きます。難易度・偏差値帯・合格可能性・通学圏は扱いません。
- 香蘭女学校中等科(東京都・女子校)— 理科の近さがこの一覧で最も高い組み合わせです(算数・社会も続きます)。
- 日本大学藤沢中学校(神奈川県・共学)— 理科と社会の 2 科目が同時に近い組み合わせです。
- 東洋大学京北中学校(東京都・共学)— 理科・算数・社会の 3 科目がまんべんなく近い組み合わせです。
8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。
- 8 校のうち跡見学園中学校(東京都・女子校)は算数の近さが高いいっぽう、2027 年度は 2 月 5 日の同じ時間帯に本校と入試が重なる回があります。同じ日の同じ時間帯に重なる回は、どちらか一方しか受けられません。埼玉栄中学校(埼玉県・共学)も算数が近く、計算主体の大問 1 と一行題の大問 2 の作りが似ています。
- 8 校は理科と社会の近さが全体に高いので、理科・社会の過去問演習はこの並びのどことでも二重に効きやすい組み合わせです。いっぽう国語は、本校の資料が 2 年分しか無いため近さを計算できていません。国語の併願対策は市販の過去問集で実物を見比べてください。
- 近さは、科目ごとの大問数・小問数・記述と選択の比率・図表の比率・同じ位置に来る単元の一致・設問文の重なりを合わせて測ったものです。同じ問題が出るという意味ではありません。
13. 資料の限界
このレポートは過去問の転写データだけを見て書いています。次の点は読むときに割り引いてください。
- 入試回が特定できません。この学校は 1 年に 6 回の入試を行っていますが、過去問データベースは校×年×科目で 1 冊しか収めていません。表紙や解答用紙に回名が印字されていた年は限られ、2023・2026 年度の算数が「総合探究 第 1 回」、2019 年度の算数が「第一志望選抜」、2019 年度の理科と国語が「第 2 回グローバル/特選」でした。つまり 2019 年度は科目ごとに別の回の冊子が並んでいます。この年を他の年と並べて「この年から変わった」と読むことはできないので、本文では 2019 年度を変化の根拠に使っていません。他の年も第 1 回相当と仮定しているだけで、確認はできていません。
- 資料の無い年があります。算数は 2015・2018 年度、理科と社会は 2018 年度の冊子がありません。2012〜2015 年度は算数しかありません。
- 2020 年度の国語は転写が途中で止まっていて、大問が 1 件も入っていない空の資料です(9 ページぶんの読み取りはありますが本文が入っていません)。この年は使えなかったので、国語は 2019 年度と 2022 年度の 2 年だけで書いています。
- 国語は 2023 年度以降が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いた国語の話は 2019・2022 年度に限った観察で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。
- 理科と社会は 2023 年度以降 1 冊に合冊されている冊子から科目別に切り出されています。切り出しの境目で設問が落ちている可能性はゼロではありません。
- 転写の確度が低いと記録されている冊があります(2024 年度の理科と社会、2026 年度の社会)。この 3 冊は原本を通して読み、大問数・小問数・設問文が揃っていることを確認したうえで使いました。
- 原本を読まずに書いたことはありませんが、精読した年数は科目でばらつきます。算数は 2021〜2026 の 6 年、理科は 2024〜2026 の 3 年、社会は設問まで読んだのが 2024〜2026 の 3 年(大問構成と導入文は 2017・2019〜2026 の 9 年すべて)、国語は 2019・2022 の 2 年です。「毎年」と書いたのは、その年数のあいだ反復を確認できたものだけで、それより前の年については分かりません。
- 「〜のように見えます」と書いた箇所は題材からの推測で、裏づけ資料はありません。
- 自動集計と原本が食い違った箇所があります。3 点だけ挙げておきます。(1) 社会は「字数指定が毎年ある」と集計されていましたが、原本 9 冊を検索すると「○字以内」「○字程度」は 1 件も無く、実際にあるのは「漢字 4 字で」という文字種の指定でした。(2) 算数は「大問の単元が年ごとに変わる」と集計されていましたが、これは大問 2 が 5 問の一行題(小問集合)で、その先頭の 1 問の単元が大問全体の名前として拾われていたためです。実際には大問 2 という席そのものは 6 年動いていません。(3) 理科の「同じ設問文の使い回し」は、原本を突き合わせると設問文が一致せず、同じ作りの問題でした。
- 学校名は学校の公表資料の表記「二松学舎大学附属柏中学校」に合わせています。正式名称は「二松學舍大学附属柏中学校・高等学校」と登録されています。
- 難易度・偏差値・合格可能性・学校の理念・入試結果には触れていません(別のページの領分です)。
二松学舎大学附属柏中学校 のページ: 学校トップ / 偏差値 / 併願候補 / 募集要項・入試結果 / 用語集 / 過去問の使い方
数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。
二松学舎大学附属柏中学校 のページ: 学校トップ / 偏差値(4 出所併記) / 過去問分析 / 併願候補 / 募集要項・入試結果 / 校風・理念
索引: 出題スタイル別 / 単元別 / 問い方別 / 同じ場所に同じ種類の問題 / 入試結果の公表状況 / 国語の出典 / 校風キーワード / 旧称 / 入試日程 ・ 共通: 過去問の使い方 / 用語集 / 資料の限界 / 方法論 / トップ